JP2020005602A - 電源ユニットおよび非燃焼型香味吸引器 - Google Patents

電源ユニットおよび非燃焼型香味吸引器 Download PDF

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【課題】使用者にとって従来よりも利便性がよい電源ユニットおよび非燃焼型香味吸引器を提供する。【解決手段】エアロゾル源を収納したカートリッジ30と、香味源を収納した香味カプセル40とを装着可能な香味吸引用の電源ユニット10であって、電源と、表示部15と、カートリッジ30に前記電源の電力を送電する送電部14aと、香味成分を含んだエアロゾルを吸引する吸引動作を検出するセンサと、前記吸引動作を検出した場合に送電部14aを介して電力をカートリッジ30に供給する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記香味源および前記エアロゾル源の少なくとも一方の使用量または残量に対応する情報を表示部15に表示する。【選択図】図2

Description

本発明は、電源ユニットおよび非燃焼型香味吸引器に関する。
燃焼を伴わずに香味成分を吸引するための非燃焼型香味吸引器が知られている。非燃焼型香味吸引器は、例えば、加熱式タバコであり、タバコ葉を直接加熱するタイプや、タバコ葉を直接加熱せずに液体(リキッド)を加熱・霧化してタバコ葉を通過させるタイプなどがある。後者のタイプの加熱式タバコは、タバコ葉を収納したタバコカプセルと、蒸気を発生させるカートリッジと、電池等の電源を有する電源ユニットとからなる(例えば、非特許文献1参照)。以下では、液体を霧化したものを「エアロゾル」と呼び、また、霧化する前の液体自体を「エアロゾル源」と呼ぶ場合がある。
非特許文献1に記載の非燃焼型香味吸引器では、タバコカプセルおよびカートリッジには交換時期が設定されている。つまり、タバコ葉から香味成分の抽出が行えなくなった時点でタバコカプセルを交換する必要があり、また、液体の残量がなくなった時点でカートリッジを交換する必要がある。従来の非燃焼型香味吸引器は、タバコカプセルが交換時期になった場合に、電源ユニットの先端部分を点灯させることで交換時期であることを使用者へ知らせる仕組みになっている(例えば、非特許文献2参照)。なお、カートリッジの交換は、予め決められた数(例えば、5個)のタバコカプセルの使用が終わった場合に行うようになっている。
"たばこベイパー"、[online]、日本たばこ産業株式会社、[平成30年7月2日検索]、インターネット<URL:https://www.jti.co.jp/tobacco/knowledge/variety/veipper/index.html> "プルーム・テック サポート"、[online]、日本たばこ産業株式会社、[平成30年7月2日検索]、インターネット<URL:https://www.ploom.jp/support/>
しかし、非特許文献1,2に記載された非燃焼型香味吸引器は、使用者にとって利便性がよいとは必ずしもいえなかった。その原因として、例えば、以下に示す問題があった。
第1に、タバコカプセルおよびカートリッジの交換時期を事前に把握し難いという問題があった。つまり、非特許文献1,2に記載された非燃焼型香味吸引器は、タバコカプセルの交換時にそのことを使用者に知らせるものであったので、使用者はタバコカプセルやカートリッジの残量を知ることができなかった。特に、可燃式タバコとは異なり、非燃焼型香味吸引器では一つのタバコカプセルの使用を途中で中断し、所定時間経過した後でそのタバコカプセルの使用を再開することができるので、使用者はタバコカプセルの交換時期を把握することが難しかった。また、タバコカプセルの使用可能回数に対してカートリッジの使用可能回数が多い(例えば、5倍程度)のが一般的であるので、使用者がカートリッジの交換時期を把握することはさらに難しかった。そのため、使用者は、交換時期まで期間がまだあるにも関わらず、交換用のタバコカプセルやカートリッジを携帯しなければならなかったり、または、交換時期の通知を受けた後で新たなタバコカプセルやカートリッジを急いで用意しなければならなかった。
第2に、タバコカプセルおよびカートリッジの交換時期を知らせる通知を見逃してしまうという問題があった。つまり、非特許文献1,2に記載された非燃焼型香味吸引器は、電源ユニットの先端部分を点灯させることでタバコカプセルの交換を通知するものであったので、使用者が他のことに集中などしていた場合に通知に気付かない虞があった。従来の非燃焼型香味吸引器は、予め決められた数のタバコカプセルの使用が終わった場合にカートリッジの交換を行う仕様になっている。そのため、交換時期を過ぎた状態のタバコカプセルを使い続けることで、想定よりも早くカートリッジの残量がなくなってしまい、予め決められた数のタバコカプセルの使用を完了できないという事態が発生する。
このような観点から、本発明は、使用者にとって従来よりも利便性がよい電源ユニットおよび非燃焼型香味吸引器を提供する。
前記課題を解決するため、本発明に係る電源ユニットは、エアロゾル源を収納したカートリッジと、香味源を収納した香味カプセルとを装着可能な香味吸引用の電源ユニットである。
この電源ユニットは、電源と、表示部と、前記カートリッジに前記電源の電力を送電する送電部と、香味成分を含んだエアロゾルを吸引する吸引動作を検出するセンサと、前記吸引動作を検出した場合に前記送電部を介して電力を前記カートリッジに供給する制御手段と、を備える。
前記制御手段は、前記香味源および前記エアロゾル源の少なくとも一方の使用量または残量に対応する情報を前記表示部に表示する。
本発明に係る電源ユニットにおいては、香味源およびエアロゾル源の少なくとも一方の使用量または残量を表示部に表示するので、使用者は、これらの交換時期を予め確認することができる。そのため、使用者は、交換用の香味カプセルやカートリッジを必要以上に携帯しなくてよく、また、交換時期になって新たな香味カプセルやカートリッジを急いで用意しなければならない状況になりづらい。
前記制御手段は、1回あたりの吸引動作における吸引時間を測定し、前記吸引動作の度に前記吸引時間を累積することにより前記香味源および前記エアロゾル源の少なくとも一方の使用量または残量に対応する情報を表示するのがよい。
このようにすると、表示部に表示される香味源およびエアロゾル源の少なくとも一方の使用量または残量は、吸引時間に基づいた値となる。そのため、使用者の吸引動作にバラつきがあった場合でも、適切な交換時期を使用者に通知することができる。
この電源ユニットは、1回あたりの吸引動作の程度を示す動作モードを予め設定可能であって、1回あたりの吸引動作における基準の吸引時間と前記動作モードとが予め対応づけられているのがよい。
前記制御手段は、前記吸引動作の度に前記基準の吸引時間を累積することにより、前記香味源および前記エアロゾル源の少なくとも一方の使用量または残量に対応する情報を表示するのがよい。
このようにすると、表示手段に表示される香味源およびエアロゾル源の少なくとも一方の使用量または残量は、使用者が予め設定した基準の吸引時間に基づいた値となる。そのため、吸い方の好みに合わせた交換時期を使用者に通知することができる。
前記香味源または前記エアロゾル源の残量が所定量以下になった場合に、音または振動を用いて報知する報知部を備えるのがよい。
このようにすると、使用者が香味カプセルまたはカートリッジの交換時期を見逃すことを低減することができる。
前記制御手段は、前記電源の使用量または残量に対応する情報を前記表示部にさらに表示するのがよい。
このようにすると、使用者は、電源の充電時期を予め確認することができるので、使用者にとってより利便性がよい。
また、本発明に係る非燃焼型香味吸引器は、前記電源ユニットと、前記カートリッジと、前記香味カプセルと、を備えることを特徴とする非燃焼型香味吸引器である。
本発明に係る非燃焼型香味吸引器においては、香味源およびエアロゾル源の少なくとも一方の使用量または残量を表示部に表示するので、使用者は、これらの交換時期を予め確認することができる。そのため、使用者は、交換用の香味カプセルやカートリッジを必要以上に携帯しなくてよく、また、交換時期になって新たな香味カプセルやカートリッジを急いで用意しなければならない状況になりづらい。
本発明によれば、使用者にとって従来よりも利便性がよい。
本発明の実施形態に係る非燃焼型香味吸引器の平面図である。 本発明の実施形態に係る非燃焼型香味吸引器の正面図である。 本発明の実施形態に係る非燃焼型香味吸引器の分解図であり、香味カプセルおよびカートリッジの一部は断面を示している。 本発明の実施形態に係る電源ユニットの概略ブロック図である。
以下、本発明の実施をするための形態を、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
<実施形態に係る非燃焼型香味吸引器の構成>
図1A,図1Bおよび図2を参照して、非燃焼型香味吸引器1の構成について説明する。非燃焼型香味吸引器1は、燃焼を伴わずに香味成分を吸引するための器具である。非燃焼型香味吸引器1は、例えば、加熱式タバコであり、ここでの非燃焼型香味吸引器1は、液体(リキッド)を加熱・霧化してタバコ葉を通過させるタイプの装置である。非燃焼型香味吸引器1の説明における「上下」、「左右」、「前後」は図1Aおよび図1Bの矢印に従う。当該方向は、説明の便宜上定めるものであり、本発明を限定するものではない。
図1Bに示すように、非燃焼型香味吸引器1は、内部に図示しないバッテリーを備える電源ユニット10と、電源ユニット10の電力を用いて香味成分を含んだエアロゾルを発生する霧化ユニット20とを備えて構成される。霧化ユニット20は、棒状を呈し、一端側が電源ユニット10に挿入するようにして装着される。
図2に示すように、霧化ユニット20は、エアロゾル源を収納するカートリッジ30と、香味源を収納する香味カプセル40とを備えて構成される。カートリッジ30および香味カプセル40には、吸引動作に基づく交換時期が設定されており、使用者は、カートリッジ30に収納されるエアロゾル源の残量がなくなった場合、または、香味カプセル40に収納される香味源から香味成分の抽出が行えなくなった場合(香味源がなくなった場合)に、カートリッジ30または香味カプセル40を交換する。ここでは、カートリッジ30を交換する周期に対して、香味カプセル40を交換する周期が短く設定されている。なお、カートリッジ30を交換する周期と香味カプセル40を交換する周期とが同じであったり、また、カートリッジ30を交換する周期に対して、香味カプセル40を交換する周期が長く設定されていてもよい。
図2に示すカートリッジ30および香味カプセル40は、あくまで例示である。そのため、カートリッジ30および香味カプセル40の構成、電源ユニット10への装着の方法などは、図2に示すものに限定されない。カートリッジ30は、電源ユニット10から供給される電力を用いてエアロゾルを発生する機能を有するものであればよく、また、香味カプセル40は、発生したエアロゾルに香味成分を付与する機能を有するものであればよい。以下では、図2を参照して、カートリッジ30および香味カプセル40の一例を説明する。
図2に示すように、一例としてのカートリッジ30は、円筒状の本体部31と、本体部31の一端側に形成された受電部32と、本体部31の内部に収納されたエアロゾル源貯留部33と、本体部31の他端側に形成されたカプセル収納部34とを備えて構成される。
受電部32は、電源ユニット10から電力の供給を受ける部位であり、例えば、ネジ溝を形成された端子である。
エアロゾル源貯留部33は、グリセリン、プロピレングリコールなどの液体(エアロゾル源)を貯留する部位であり、例えば、多孔質体にエアロゾル源を染み込ませたものである。エアロゾル源は、エアロゾル源貯留部33の近くに配置される図示しない発熱手段によって霧化され、エアロゾルとなる。発熱手段は、例えば、受電部32を介して取得した電力を用いてエアロゾル源を霧化する抵抗発熱体である。
カプセル収納部34は、香味カプセル40を収納する部位であり、香味カプセル40に対応した形状を呈している。
図2に示すように、一例としての香味カプセル40は、底部41aに網目が形成された有底円筒状の本体部41と、本体部41の開口側に形成された吸口部42と、本体部41内に収納された香味源43とを備えて構成される。香味カプセル40は、例えば、タバコカプセルである。
本体部41の外径は、カプセル収納部34の内径と同じか、または少しだけ小さくなっており、本体部41はカプセル収納部34に嵌合する。
吸口部42は、使用者によってくわえられる部位であり、短い円筒状を呈する。吸口部42の内部には、エアロゾルを通過するフィルタ42a(図1A参照)が設置されている。
香味源43は、エアロゾルに香味成分を付与するものであり、例えば、タバコ葉を細かく刻んだものである。香味源43のサイズは、底部41aの網目のサイズよりも概ね小さくなっている。
図1Bに示すように、電源ユニット10は、主に、ユニット本体11と、キャップ12とを備えて構成される。ユニット本体11は、USB(Universal Serial Bus)コネクタ13と、霧化ユニット20のカートリッジ30を収納する霧化ユニット収納部14と、表示部15と、第1〜第5操作部11a〜11eとを備えて構成される。
キャップ12は、ユニット本体11の上部を保護する部位であり、ユニット本体11の上部右側に設けられた回動軸12aを介して回動可能に取り付けられている。キャップ12は、非燃焼型香味吸引器1を持ち運び易いように設けられている構成要素であるので、電源ユニット10は、キャップ12を備えない構成であってもよい。キャップ12が閉められた状態(図1Bの仮想線で示す位置)において、キャップ12は、第3操作部11cおよび香味カプセル40の吸口部42を収納する。第3操作部11cは、電源ユニット10の動作モードを選択するためのスイッチである。動作モードについては後記する。キャップ12は、第2操作部11bを操作されることで開放する。第2操作部11bは、キャップ12を開放するための押しボタンである。
USBコネクタ13は、パーソナルコンピュータなどが備える端子に接続されることで、図示しないバッテリーの充電を行う。USBコネクタ13は、ユニット本体11の右側面下部に設けられた第1操作部11aに連係しており、第1操作部11aを下方向に移動させることでユニット本体11からUSBコネクタ13が外部に突出する。また、第1操作部11aを上方向に移動させることでユニット本体11内にUSBコネクタ13が収納される。
霧化ユニット収納部14は、霧化ユニット20を収納する部位であり、霧化ユニット20を対応した形状をしている。ここでの霧化ユニット収納部14は、平面視で円形状を呈する穴部であり、底面に送電部14aが形成されている。送電部14aは、電源ユニット10が蓄える電力を霧化ユニット20(特に、カートリッジ30)に供給する部位であり、例えば、ネジ溝を形成された端子である。霧化ユニット20が霧化ユニット収納部14に収納された状態で、送電部14aと受電部32(図2参照)とは接触する。
表示部15は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイである。表示部15は、動作モード表示領域15aと、香味源使用状況表示領域15bと、エアロゾル源使用状況表示領域15cと、バッテリー使用状況表示領域15dとを備える。
動作モード表示領域15aには、電源ユニット10の動作モードが表示される。本実施形態では、動作モードとして、「DEEP MODE」,「REGULAR MODE」,「OFF(設定なし)」がある。使用者は、第3操作部11cを操作することで動作モードの切り替えを行う。
香味源使用状況表示領域15bには、香味カプセル40に収納される香味源の使用状況が表示される。香味源の使用状況の表示形式は特に限定されず、例えば、香味源の使用量(累積の吸引時間や累積の吸引動作の回数を含む)、香味源の残量(残りの吸引可能時間や残りの吸引動作の回数を含む)などであってよい。ここでは、香味源の残量をパーセント表示およびグラフ表示で行っている。
エアロゾル源使用状況表示領域15cには、カートリッジ30に収納されるエアロゾル源の使用状況が表示される。エアロゾル源の使用状況の表示形式は特に限定されず、例えば、エアロゾル源の使用量(累積の吸引時間や累積の吸引動作の回数を含む)、エアロゾル源の残量(残りの吸引可能時間や残りの吸引動作の回数を含む)などであってよい。ここでは、エアロゾル源の残量をパーセント表示およびグラフ表示で行っている。
バッテリー使用状況表示領域15dには、バッテリーの使用状況が表示される。バッテリーの使用状況の表示形式は特に限定されず、例えば、バッテリーの使用量、残量などであってよい。ここでは、バッテリーの残量をパーセント表示およびグラフ表示で行っている。
ユニット本体11は、図1Bに示すUSBコネクタ13、霧化ユニット収納部14、表示部15、および第1〜第5操作部11a〜11e以外に、図3に示すように、バッテリー16と、センサ17と、制御手段18と、報知部19とを備えて構成される。
バッテリー16は、非燃焼型香味吸引器1を駆動する電力を蓄積するものであり、例えばリチウムイオン電池である。バッテリー16の電力は、例えば、表示部15、センサ17、制御手段18およびカートリッジ30に供給される。バッテリー16は、充電が可能であり、USBコネクタ13(図1B参照)を図示しない端子に接続することでバッテリー16の充電が行われる。バッテリー16は、過充電保護機能を有しているのがよく、満充電や充電時間が予め設定された時間を経過した場合に充電を停止する。なお、バッテリー16は、電源の一例である。
センサ17は、使用者による吸引動作を検出するものであり、センサの種類、検出する方式、設置場所などは特に限定されない。センサ17は、例えば、使用者の吸引動作によって生じる風圧や圧力(特に負圧)を検出する。
制御手段18は、非燃焼型香味吸引器1の動作を制御するものであり、例えばCPU(Central Processing Unit)によるプログラム実行処理や、専用回路等により実現される。制御手段18は、エアロゾル制御手段18aと、香味源量管理手段18bと、エアロゾル源量管理手段18cと、出力制御手段18dとを備える。なお、図3に示す制御手段18の各機能は、説明の便宜上分けたものであり、機能の分類の仕方が本発明を限定するものではない。
エアロゾル制御手段18aは、センサ17から検出結果(吸引動作あり)を取得し、バッテリー16の電力をカートリッジ30に供給(通電)することでエアロゾルを発生させる。発生したエアロゾルは、香味カプセル40内を通過し、香味源によって香味成分が付与された後で使用者に吸引される。エアロゾル制御手段18aは、例えば、センサ17から吸引動作ありの検出結果を取得している間、カートリッジ30に電力を供給(通電)する。
香味源量管理手段18bは、エアロゾル制御手段18aからカートリッジ30に電力を供給(通電)した通電時間(つまり、使用者による吸引時間)を取得し、通電時間に基づいて香味源の使用量(または、残量でもよい)を管理する。ここでは、動作モードに基づいて、香味カプセル40ごとに通電時間を累計計算することにより、香味源の残量管理を行う。なお、累計された香味カプセル40ごとの累計吸引時間は、香味カプセル40の交換を行うタイミングで、使用者が第4操作部11dを操作することでリセットされる。第4操作部11dは、香味カプセル40の累計吸引時間をリセットするためのリセットボタンである。香味カプセル40の装着を検出するセンサを備え、香味カプセル40を装着することで香味カプセル40の累計吸引時間を自動でリセットするようにしてもよい。
・動作モードが「OFF(設定なし)」の場合
香味源量管理手段18bは、1回あたりの吸引動作における通電時間(吸引時間)をエアロゾル制御手段18aから取得し、吸引動作の度に通電時間(吸引時間)を累積する。初期状態(未使用状態)における香味源の吸引可能時間が「100秒」である場合を想定する。その場合、例えば、1回の吸引動作が「2秒」の吸引(通電)を50回行うことで累計吸引時間が「100秒」に到達し、香味源量管理手段18bは、香味源の残量がなくなったと判断する。また、例えば、第1時刻に1回の吸引動作が「2秒」の吸引(通電)を20回行い、第2時刻に1回の吸引動作が「3秒」の吸引(通電)を10回行い、第3時刻に1回の吸引動作が「2秒」の吸引を15回行うことで累計吸引時間が「100秒」に到達し、香味源量管理手段18bは、香味源の残量がなくなったと判断する。
・動作モードが「REGULAR MODE」、「DEEP MODE」の場合
香味源量管理手段18bは、1回あたりの吸引動作における基準の通電時間(吸引時間)を動作モードに対応づけて予め保持しておく。例えば、「REGULAR MODE」における基準の通電時間(吸引時間)として「2秒」を設定し、「DEEP MODE」における基準の通電時間(吸引時間)として「3秒」を設定する。そして、香味源量管理手段18bは、通電時間(吸引時間)に関わらず、基準の通電時間(吸引時間)を吸引動作の度に累積する。つまり、香味源量管理手段18bは、1回の吸引動作における通電時間(吸引時間)が基準の通電時間(吸引時間)よりも短い場合であっても、基準の通電時間(吸引時間)を累積する。
例えば、基準の通電時間(吸引時間)を「2秒」とする「REGULAR MODE」が選択されている場合を想定する。その場合、吸引時間に関わらず吸引動作を50回行うことで累計吸引時間が「100秒」に到達し、香味源量管理手段18bは、香味源の残量がなくなったと判断する。
また、基準の通電時間(吸引時間)を「3秒」とする「DEEP MODE」が選択されている場合を想定する。その場合、吸引時間に関わらず吸引動作を33回行うことで累計吸引時間が「99秒」に到達し、残りの吸引可能時間が基準の通電時間(吸引時間)よりも少ないので、香味源量管理手段18bは、香味源の残量がなくなったと判断する。なお、吸引(通電)を34回行うことで累計吸引時間が「100秒」を超えた場合に、香味源量管理手段18bは、香味源の残量がなくなったと判断してもよい。
エアロゾル源量管理手段18cは、エアロゾル制御手段18aからカートリッジ30に電力を供給(通電)した通電時間(つまり、使用者による吸引時間)を取得し、通電時間に基づいてエアロゾル源の使用量(または、残量でもよい)を管理する。エアロゾル源量管理手段18cは、例えば、香味源量管理手段18bの香味源の残量管理と同様の方法によって、エアロゾル源の残量管理を行う。つまり、エアロゾル源量管理手段18cは、動作モードに基づいて、カートリッジ30ごとに通電時間を累計計算することにより、エアロゾル源の残量管理を行う。なお、累計されたカートリッジ30ごとの累計吸引時間は、カートリッジ30の交換を行うタイミングで、使用者が第5操作部11eを操作することでリセットされる。第5操作部11eは、カートリッジ30の累計吸引時間をリセットするためのリセットボタンである。カートリッジ30の装着を検出するセンサを備え、カートリッジ30を装着することでカートリッジ30の累計吸引時間を自動でリセットするようにしてもよい。
・動作モードが「OFF(設定なし)」の場合
エアロゾル源量管理手段18cは、1回あたりの吸引動作における通電時間(吸引時間)をエアロゾル制御手段18aから取得し、吸引動作の度に通電時間(吸引時間)を累積する。初期状態(未使用状態)におけるエアロゾル源の吸引可能時間が「500秒」である場合を想定する。その場合、例えば、1回の吸引動作が「2秒」の吸引(通電)を250回行うことで累計吸引時間が「500秒」に到達し、エアロゾル源量管理手段18cは、エアロゾル源の残量がなくなったと判断する。
・動作モードが「REGULAR MODE」、「DEEP MODE」の場合
エアロゾル源量管理手段18cは、1回あたりの吸引動作における基準の通電時間(吸引時間)を動作モードに対応づけて予め保持しておく。例えば、「REGULAR MODE」における基準の通電時間(吸引時間)として「2秒」を設定し、「DEEP MODE」における基準の通電時間(吸引時間)として「3秒」を設定する。そして、エアロゾル源量管理手段18cは、通電時間(吸引時間)に関わらず、基準の通電時間(吸引時間)を吸引動作の度に累積する。つまり、エアロゾル源量管理手段18cは、1回の吸引動作における通電時間(吸引時間)が基準の通電時間(吸引時間)よりも短い場合であっても、基準の通電時間(吸引時間)を累積する。
出力制御手段18dは、表示部15を制御して種々の情報を表示する。
例えば、出力制御手段18dは、第3操作部11cからモード情報を取得し、表示部15の動作モード表示領域15aに取得したモード情報を表示する。
また、出力制御手段18dは、香味源量管理手段18bから香味カプセル40の吸引可能時間、累計吸引時間などを取得し、表示部15の香味源使用状況表示領域15bに香味カプセル40の使用量または残量に対応する情報を表示する。表示形式は特に限定されず、パーセント表示やグラフ表示などであってよい。
また、出力制御手段18dは、エアロゾル源量管理手段18cからカートリッジ30の吸引可能時間、累計吸引時間などを取得し、表示部15のエアロゾル源使用状況表示領域15cにカートリッジ30の使用量または残量に対応する情報を表示する。表示形式は特に限定されず、パーセント表示やグラフ表示などであってよい。
また、出力制御手段18dは、バッテリー16から電力の残力を取得し、表示部15のバッテリー使用状況表示領域15dにバッテリー16の使用量または残量に対応する情報を表示する。表示形式は特に限定されず、パーセント表示やグラフ表示などであってよい。
出力制御手段18dは、香味カプセル40の残量、カートリッジ30の残量またはバッテリー16の残量が所定量以下になった場合に、これらの情報を強調して表示部15に表示するのがよい。強調の方法は特に限定されず、出力制御手段18dは、例えば、通常の状態とは異なる色で表示したり、点滅してこれらの情報を表示する。
また、出力制御手段18dは、香味カプセル40の残量、カートリッジ30の残量またはバッテリー16の残量が少なくなった場合(または残量がなくなった場合)に、報知部19を介して音や振動により使用者にそのことを知らせる。報知部19は、例えばスピーカや振動発生機構である。
以上のように、本実施形態に係る非燃焼型香味吸引器1および電源ユニット10は、香味源およびエアロゾル源の少なくとも一方の使用量または残量を表示部15に表示するので、使用者は、これらの交換時期を予め確認することができる。そのため、使用者は、交換用の香味カプセル40やカートリッジ30を必要以上に携帯しなくてよく、また、交換時期になって新たな香味カプセル40やカートリッジ30を急いで用意しなければならない状況になりづらい。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を変えない範囲で実施することができる。
本実施形態での非燃焼型香味吸引器1は、液体(リキッド)を加熱・霧化してタバコ葉を通過させるタイプの装置であった。つまり、本実施形態での霧化ユニット20は、カートリッジ30と香味カプセル40とが分かれており、カートリッジ30に収納されるエアロゾル源にはニコチン等の香味成分が含まれていなかった。しかしながら、ニコチン等の香味成分がエアロゾル源に含まれ、霧化ユニット20が香味カプセル40を有さない構成にすることもできる。
また、本実施形態では、動作モードを選択して、動作モードに基づいた方法で累計の通電時間(吸引時間)を計算していた。しかしながら、動作モードを設定せずに、実施形態で説明した何れかの方法で累計の通電時間(吸引時間)を計算してもよい。
1 非燃焼型香味吸引器
10 電源ユニット
14a 送電部
15 表示部
16 バッテリー(電源)
17 センサ
18 制御手段
19 報知部
20 霧化ユニット
30 カートリッジ
40 香味カプセル

Claims (6)

  1. エアロゾル源を収納したカートリッジと、香味源を収納した香味カプセルとを装着可能な香味吸引用の電源ユニットであって、
    電源と、
    表示部と、
    前記カートリッジに前記電源の電力を送電する送電部と、
    香味成分を含んだエアロゾルを吸引する吸引動作を検出するセンサと、
    前記吸引動作を検出した場合に前記送電部を介して電力を前記カートリッジに供給する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記香味源および前記エアロゾル源の少なくとも一方の使用量または残量に対応する情報を前記表示部に表示する、
    ことを特徴とする電源ユニット。
  2. 前記制御手段は、1回あたりの吸引動作における吸引時間を測定し、前記吸引動作の度に前記吸引時間を累積することにより前記香味源および前記エアロゾル源の少なくとも一方の使用量または残量に対応する情報を表示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電源ユニット。
  3. 1回あたりの吸引動作の程度を示す動作モードを予め設定可能であって、
    1回あたりの吸引動作における基準の吸引時間と前記動作モードとが予め対応づけられており、
    前記制御手段は、前記吸引動作の度に前記基準の吸引時間を累積することにより、前記香味源および前記エアロゾル源の少なくとも一方の使用量または残量に対応する情報を表示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電源ユニット。
  4. 前記香味源または前記エアロゾル源の残量が所定量以下になった場合に、音または振動を用いて報知する報知部を備える、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れか一項に記載の電源ユニット。
  5. 前記制御手段は、前記電源の使用量または残量に対応する情報を前記表示部にさらに表示する、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れか一項に記載の電源ユニット。
  6. 請求項1ないし請求項5の何れか一項に記載の電源ユニットと、
    前記カートリッジと、
    前記香味カプセルと、を備える、
    ことを特徴とする非燃焼型香味吸引器。
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