JP2020005078A - 監視カメラシステム - Google Patents
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Abstract
Description
一般的に、従来の監視カメラシステムにおいて、監視カメラで撮影された映像は、長距離を容易に伝送させるために、符号化され、LAN(Local Area Network)回線もしくは光回線を利用して監視や記録を行う別の場所に届けられている。
その際に、有線ネットワークのスイッチング機能を備えた情報集約装置を用いて、利用者が操作端末から監視カメラを制御することや、監視カメラ映像を監視すること、また撮影した映像を情報保存装置に記録し、再生することを可能としている。
尚、ネットワークを監視する監視装置に関する従来技術としては、特開2000−90025号公報「ネットワーク監視装置」(特許文献1)があり、監視カメラシステムに関する従来技術としては、特開2015−204546号公報「監視カメラシステム」(特許文献2)がある。
また、特許文献2には、複数の監視カメラからの映像を監視端末に送信する管理サーバが、ユーザに指定された監視カメラが撮像した監視映像を監視端末に送信し、監視カメラの位置情報は監視端末に表示されない監視カメラシステムが記載されている。
[実施の形態の概要]
本発明の実施の形態に係る監視カメラシステムは、カメラで撮影した映像を送信する複数の映像送信装置と、当該映像を受信する複数の映像受信装置と、映像受信装置に接続する端末装置と、映像受信装置で受信した映像を記憶する情報保存装置とを備え、複数の映像送信装置が無線によって順方向又は逆方向に通信を行う環状の通信網を形成しており、送信側の管理装置である特定の映像送信装置を起点として、順方向で生存確認を行い、障害発生を検出した場合には、逆方向でも生存確認を行って、特定の映像送信装置が、順方向と逆方向の2方向で検出された障害発生の内容を照合して、障害発生個所を特定するようにしており、いずれかの映像送信装置に障害が発生した場合に、通信網上で当該装置に隣接する2つの映像送信装置で障害発生を確認することができ、映像送信装置の障害を確実に検出することができるものである。
図1は、本発明の実施の形態に係る監視カメラシステムの構成ブロック図である。
本実施の形態に係る監視カメラシステム(本監視カメラシステム)は、監視対象地域に設けられた監視カメラからの映像情報(映像データ)を、有線又は無線で伝送して、監視者や管理者が操作する端末装置に表示すると共に、情報保存装置に格納して保存し、端末装置からの要求で随時閲覧可能とするものである。
そして、本監視カメラシステムは、システム内の機器に障害が発生した場合でも、特定の機器に負荷を集中させることなく映像情報を確実に保存することができるものとしている。
また、対応するカメラ11と、中継装置12と、映像送信装置13とは有線で接続され、対応する映像受信装置15と端末装置16又は情報保存装置17とは有線で接続されている。
カメラ11は、特定の監視場所の映像を常時撮像し、映像信号を中継装置12に出力する。
中継装置12は、接続するカメラ11からの映像信号を伝送用に変換して、映像情報を映像送信装置13に伝送する。
尚、後述するように、各映像送信装置13には、映像情報の送信先となる映像受信装置15(対応する映像受信装置)が設定されている。特に、本監視カメラシステムでは、システム内の機器に障害が発生した場合に、対応する映像受信装置を変更できるようにしている。
映像送信装置13の構成については後述する。
端末装置16に接続する映像受信装置(1)15-1(映像受信装置(1)と記載することがある)〜映像受信装置(m−1)15-m-1(映像受信装置(m−1)と記載することがある)は、接続された映像送信装置13からの映像情報を受信して、対応する端末装置16に出力すると共に、正常運用時には、当該映像情報を情報保存装置17が接続する映像受信装置(m)15-m(映像受信装置(m)と記載することがある)に転送する。
また、映像受信装置(m)15-mは、各映像受信装置(1)15-1〜映像受信装置(m−1)15-m-1からの要求に基づいて、情報保存装置17から出力された映像情報を要求元に送信する。
更にまた、受信側管理装置は、障害発生時に、映像送信装置13を含むシステム全体の通信制御を行い、例えば、有線通信から無線通信への切り替え指示を行う。
受信側管理装置は、請求項2における主たる映像受信装置に相当する。映像受信装置15の構成については後述する。
情報保存装置17は、入力された映像情報をカメラの識別番号や日時と対応付けて蓄積しておき、端末装置16からの閲覧要求があった場合には該当する映像情報を読み出して、要求元に出力する。
次に、本監視カメラシステムの正常運用時の概略動作について図1を用いて説明する。
本監視カメラシステムでは、カメラ11で撮影された映像は、中継装置12を介して映像送信装置13に送られる。情報集約装置14が正常に動作している場合には、映像情報は、映像送信装置13から情報集約装置14を介して、対応する映像受信装置15に有線で送信される。
また、端末装置16から情報保存装置17に対して映像閲覧の要求が入力されると、情報保存装置17から要求に応じた映像情報が読み出され、映像受信装置(m)から要求元の端末装置16に接続する映像受信装置15を介して要求元の端末装置16に送信される。
このようにして、本監視カメラシステムの正常運用時の動作が行われる。
映像受信装置15では、定期的に情報集約装置14と有線通信を行い、情報集約装置14との有線通信が可能であるかどうかを確認する。
そして、受信側管理装置である映像受信装置(1)15-1が、有線通信が不可能であることを検出すると、無線信号を使って、各映像送信装置13及び各映像受信装置15に映像情報の伝送を有線通信から無線通信へ切り替えるよう指示を出力する。映像送信装置13への指示は、送信側管理装置を介して行われる。
映像送信装置13及び他の映像受信装置15は、受信側管理装置から無線通信への切り替え指示を受信すると、無線によって映像情報を送受信する。
尚、ここでは、受信側管理装置が有線通信から無線通信への切り替えを指示するよう構成したが、送信側管理装置が行ってもよい。
次に、映像送信装置13の概略構成について図2を用いて説明する。図2は、映像送信装置13の概略構成を示す構成ブロック図である。
図2に示すように、映像送信装置13は、制御部131と、有線通信部132と、無線通信部133と、データベース部134と、情報格納部135とを備えている。
制御部131は、映像受信装置15への映像情報の送信制御や、後述するように他の映像送信装置13と相互に動作状態を確認する生存確認の動作の制御を行う。生存確認の動作については後述する。
無線通信部133は、無線アンテナを備え、無線通信を行う。
データベース部134は、システム内の全ての映像送信装置13の状態や、接続先の情報を管理する映像送信装置管理テーブルを記憶している。映像送信装置管理テーブルについては後述する。
情報格納部135は、情報集約装置14や映像受信装置15との通信ができない場合に、映像情報を蓄積する。情報格納部135に蓄積された映像情報は、通信が復帰した後に読み出されて、情報集約装置14又は映像受信装置15に送信される。
次に、映像受信装置15の概略構成について図3を用いて説明する。図3は、映像受信装置15の概略構成を示す構成ブロック図である。
図3に示すように、映像受信装置15は、制御部151と、有線通信部152と、無線通信部153と、データベース部154とを備えている。
制御部151は、映像送信装置13から受信した映像情報の転送制御や、映像受信装置15相互の生存確認を行う。更に、受信側管理装置の制御部151は、情報保存装置17や他の映像受信装置15に不具合が発生した場合に、映像情報を確実に保存するための制御を行う。
無線通信部153は、無線通信を行う。
データベース部154は、映像受信装置管理テーブルと、映像送信装置監視テーブルとを記憶している。
映像受信装置管理テーブルは、システム内の全ての映像受信装置15の状態や、接続先の情報を管理するテーブルであり、映像送信装置監視テーブルは、全ての映像送信装置13の優先度及び生存情報を記憶するテーブルである。これらのテーブルについては後述する。
次に、端末装置16の概略構成について図4を用いて説明する。図4は、端末装置16の概略構成を示す構成ブロック図である。
図4に示すように、端末装置16は、制御部161と、有線通信部162と、データベース部163と、情報格納部164とを備えている。更に、図示は省略するが、制御部161に接続するインタフェース部を介して、操作部や表示部が接続されている。
有線通信部162は、映像受信装置15と有線通信を行う。
データベース部163は、映像受信装置15と同等の生存情報や接続情報等を記憶する。
情報格納部164は、情報保存装置17(又はそれに接続する映像受信装置(m)15-m)に不具合が発生して、情報保存装置17への映像情報の格納ができない場合に、映像情報を保存する。
次に、本監視カメラシステムにおける映像送信装置13相互の生存確認の動作について図1を用いて説明する。
本監視カメラシステムの映像送信装置13は、映像情報を無線通信によって送信する動作を行っている際に、定期的に互いの生存を監視して、各映像送信装置13の通信状態を確認する生存確認の動作を行う。この動作は本監視カメラシステムの特徴部分となっている。
生存確認信号を受信した映像送信装置(2)は、送信元である映像送信装置(1)に正常に動作している旨を示す応答を送信すると共に、次の映像送信装置(3)に生存確認信号を送信する。
そして、送信側管理装置である映像送信装置(1)が、映像送信装置(n)から生存確認信号を受信すると、送信側管理装置は、全ての映像送信装置13が正常に動作していると認識し、後述する映像送信装置管理テーブルに生存状態(「全て生存」を示す)を書き込む。
例えば、映像送信装置(k)が映像送信装置(k+1)に生存確認信号を送信し、一定時間内に映像送信装置(k+1)から応答がなかった場合、映像送信装置(k)は、映像送信装置(k+1)に障害が発生していることを示す障害通知を、生存確認信号の送信方向とは反対の方向である逆方向に送信する。つまり、映像送信装置(k)は、映像送信装置(k−1)に障害通知を送信する。
逆方向で生存確認信号を送信した場合にも、順方向の場合と同様に、各映像送信装置13は、生存確認信号を受信すると、送信元に応答を送信し、次の映像送信装置13に生存確認信号を送信する。
すると、映像送信装置(k+2)は、生存確認信号の送信方向とは反対の方向である順方向に、映像送信装置(k+1)に不具合が発生している旨を示す障害通知を送信する。つまり、映像送信装置(k+2)は、映像送信装置(k+3)に障害通知を送信する。
これにより、本監視カメラシステムでは、順方向と逆方向の二つの方向から障害箇所を検出して、確実に映像送信装置13の障害を検出することができるものである。
生存確認に伴う送信側管理装置の処理について図5を用いて説明する。図5は、送信側管理装置の処理を示すフローチャートである。
図5に示すように、送信側管理装置は、まず順方向で生存確認信号を送信し(100)、順方向での生存確認信号か、逆方向での障害通知の受信を待ち受け、受信すると、生存確認信号か障害通知かを判断する(102)。
そして、送信側管理装置は、順方向での障害通知の受信を待ち受け(108)、当該障害通知の障害内容と、保存している障害内容とを照合し、一致するかどうかを判断する(110)。
処理110で障害内容が一致した場合(Yesの場合)、送信側管理装置は、障害箇所を特定し、処理130に移行して障害の情報を書き込んで映像送信装置管理テーブルを更新する。
これにより、生存状態にある全ての映像送信装置13が同一の映像送信装置管理テーブルを共有できる。
このようにして、送信側管理装置の処理が行われるものである。
生存確認の別の動作(1)について説明する。
送信側管理装置から順方向で生存確認信号を送信し、映像送信装置13は、順方向の生存確認信号に対する応答がなかった場合に、逆方向に障害通知を送信する動作は上述した例と同様である。
但し、送信側管理装置では、障害通知の内容を保持した後の逆方向での生存確認信号の送信は行わない。
そして、映像送信装置13(p)に障害が発生した場合、次の映像送信装置13(p+1)には生存確認信号は送信されない。
そして、生存確認開始から所定の時間が経過しても生存確認信号を受信しなかった場合、映像送信装置13(p+1)は、自発的に、順方向で1つ前の映像送信装置13(p)に障害が発生していることを示す障害通知と生存確認信号とを、順方向で次の映像送信装置13(p+2)に出力する。
送信側管理装置は、逆方向で受信した障害通知の内容と、順方向で受信した障害通知の内容とを照合して、障害個所を特定し、映像送信装置管理テーブルを更新する。
このようにして生存確認の別の動作(1)が行われる。つまり、別の動作(1)では、生存確認は順方向のみとし、障害通知は順方向と逆方向の2方向で送信する。
生存確認の別の動作(1)でも、障害発生個所に隣接する2つの映像送信装置13で障害を検出しており、障害発生を確実に検出できるものである。
生存確認の別の動作(2)では、映像送信装置13は、順方向の生存確認信号に対する応答がなかった場合に、逆方向に障害通知を送信するのではなく、当該応答がなかった映像送信装置13をスキップしてその次の映像送信装置13に、生存確認信号と障害通知とを送信する。
次に、映像送信装置13のデータベース部134に記憶されている映像送信装置管理テーブルについて図6を用いて説明する。図6は、映像送信装置管理テーブルの説明図である。
以降の説明では、カメラ11、映像送信装置13、映像受信装置15が各5台設けられているシステムについて説明する。映像受信装置15の内、1台は情報保存装置17に接続しているため、映像送信装置13に接続可能な映像受信装置15は4台である。
「生存確認順」は、生存確認信号を送信する順番を示しており、上から下に向かう順番は、順方向での順番を示し、下から上に向かう順番は、逆方向での順番を示している。
例えば、映像送信装置(2)に対応する生存確認順は、上から順に映像送信装置(3),映像送信装置(4),映像送信装置(5),映像送信装置(1)が記憶されている。
そのため、映像送信装置(2)は、順方向の生存確認信号を受信した場合、映像送信装置(3)に生存確認信号を送信し、逆方向で受信した場合には、映像送信装置(1)に送信する。
「送信側管理装置」は、現在設定されている送信側管理装置を示しており、映像送信装置(1)が送信側管理装置であることを示している。
ここでは、映像送信装置13が5台で、接続可能な映像受信装置15が4台であるため、映像送信装置(1)と映像送信装置(5)とが映像受信装置(1)に映像情報を送信するよう設定されている。
図6のテーブルにおいて、送信側管理装置の情報及び接続する映像受信装置の情報は、受信側管理装置の指示で更新される。この動作については後述する。
これにより、全ての映像送信装置13が同一の映像送信装置管理テーブルを保持することができ、生存情報や接続情報を共有することができるものである。
次に、本監視カメラシステムにおける映像受信装置15相互の生存確認の動作について図1を用いて説明する。
本監視カメラシステムでは、無線通信時に、上述した映像送信装置13における生存確認と同様に、映像受信装置15も定期的に互いの通信状態を確認する生存確認の動作を行う。
映像受信装置15も映像送信装置13と同様に、環状の無線リンクを利用して、順方向又は逆方向で通信を行って生存確認を行い、障害箇所を特定する。
そして、受信側管理装置は、検出された生存情報を、後述する映像受信装置管理テーブルに記載して更新する。
更新された映像受信装置管理テーブルは、受信側管理装置から無線リンクを介して全ての映像受信装置15に配布され、全ての映像受信装置15において同一の映像受信装置管理テーブルを保持するようにしている。
次に、映像受信装置15のデータベース部154に記憶された映像受信装置管理テーブルについて図7を用いて説明する。図7は、映像受信装置管理テーブルの説明図である。上述したように、映像受信装置15としては、映像受信装置(1)〜(5)の5台が設けられている。
図7に示すように、映像受信装置管理テーブルは、映像受信装置(1)〜(5)のそれぞれについて、接続装置、接続する映像送信装置(接続する送信装置)、生存確認順、生存情報、受信側管理装置の番号、優先接続先情報、保存情報が記憶されている。
「接続する送信装置」は、どの映像送信装置13から映像情報を受信するかを示す情報であり、映像受信装置(1)は映像送信装置(1)と映像送信装置(5)から受信し、映像受信装置(2)は映像送信装置(2),映像受信装置(3)は映像送信装置(3),映像受信装置(4)は映像送信装置(4)から受信することが設定されている。
「生存情報」は、生存確認によって検出された各映像受信装置15の生存状態であり、図7では、全ての映像受信装置15が正常に動作している状態であることを示している。尚、図示は省略するが、生存情報としては、各映像受信装置15に接続する端末装置16及び情報保存装置17の生存情報も記憶している。
「受信側管理装置」の情報は、現在設定されている受信側管理装置を示しており、映像受信装置(1)が受信側管理装置であることを示している。受信側管理装置は、特定の端末装置16からの指示により設定される。
図7の例では、全ての映像受信装置15、端末装置16、情報保存装置17が正常に動作している状態を示しており、映像送信装置(1)〜(5)に対応するカメラ(1)〜(5)の映像情報は、全て情報保存装置に記憶されている。
しかし、情報保存装置17(又はそれに接続する映像受信装置(5))に不具合が発生した場合には、上述したように、端末装置16は、受信した映像情報を内部の情報格納部164に蓄積する。そのため、特定の端末装置16に映像情報が集中すると、格納しきれない場合が発生する恐れがある。
更に、優先順位の高い接続先が生存していない場合には、下位の接続先に転送される。
これにより、情報保存装置17に障害が発生した場合に、映像受信装置(1)に接続する端末装置(1)が3台の映像送信装置13からの映像情報を蓄積する可能性は低くなり、他の映像受信装置15と分担して映像情報を保存でき、映像情報を確実に蓄積できるものである。
次に、映像受信装置15のデータベース部154に記憶されている映像送信装置監視テーブルについて図8を用いて説明する。図8は、映像送信装置監視テーブルの説明図である。
映像送信装置監視テーブルは、受信側管理装置(ここでは映像受信装置(1))によって生成されて、全ての映像受信装置15に配信され、記憶されているものである。
「優先順位」は、映像受信装置15や情報保存装置17に障害が発生して、映像送信装置13において画像情報の送信先を変更する必要が生じた場合に、その変更を行う優先順を示すものである。
上述したように、優先順位は、対応するカメラで撮影する監視対象領域の重要度に応じて設定されており、これは、システム内の機器に不具合が発生した場合でも、重要な映像を確実に保存できるようにするためである。
優先順位は、例えば、端末装置16からシステム運用開始前に設定される。
「生存情報」は、送信側管理装置から受信した各映像送信装置13の生存情報であり、図8の例では、全ての映像送信装置13は正常に動作していることを示している。
次に、情報保存装置17又は情報保存装置17に接続する映像受信装置(5)(以下、「情報保存装置17」と記載する)に障害が発生した場合の受信側管理装置の処理について図9,図10を用いて説明する。図9は、情報保存装置に障害が発生した場合の受信側管理装置の処理を示すフローチャートであり、図10は、情報保存装置及び映像受信装置(2)に障害が発生した場合の映像受信装置管理テーブルの内容を示す説明図であり、図11は、更新後の映像受信装置管理テーブルの説明図である。
生存確認処理によって、情報保存装置17と映像受信装置(2)に障害が発生していることを検出した場合、図10に示すように、映像受信装置管理テーブルの生存情報には、それらに対応して「×」が記憶される。
例えば、図10に示すように、映像受信装置(2)に障害が発生している場合、受信側管理装置は、映像受信装置(2)には映像送信装置(2)のみが接続しており、生存中であることを認識する。
その際、受信側管理装置は、映像受信装置管理テーブルを参照して、障害発生中の映像受信装置15に対応する優先接続先を読み出し(206)、優先度が高く、且つ生存している接続先を当該映像送信装置13の新たな接続先として選択し、送信側管理装置に映像送信装置管理テーブルの接続先を更新させる(208)。
これにより、送信側管理装置が、図6に示した映像送信装置管理テーブルにおいて、映像送信装置(2)に対応する「接続する映像受信装置」を映像受信装置(3)に更新し、各映像送信装置13に配信する。
つまり、図11に示すように、映像受信装置管理テーブルにおいて、映像受信装置(2)に対応する「接続する送信装置」と「保存情報」をブランクとし、映像受信装置(3)に対応する「接続する送信装置」を映像送信装置(2)及び映像送信装置(3)とし、「保存情報」をカメラ(2)及びカメラ(3)とする。
これにより、一時的に端末装置16に蓄積された映像情報を情報保存装置17に格納できるものである。
本実施の形態に係る監視カメラシステムによれば、カメラ11で撮影した映像を送信する複数の映像送信装置13と、当該映像を受信する複数の映像受信装置15と、映像受信装置15に接続する端末装置16と、映像受信装置15で受信した映像を記憶する情報保存装置17とを備え、複数の映像送信装置13が無線によって順方向又は逆方向に通信を行う環状の通信網を形成しており、送信側管理装置である映像送信装置13(1)以外の複数の映像送信装置13(k)は、生存確認信号を受信すると送信元に応答すると共に次の映像送信装置13(k+1)又は映像送信装置13(k−1)に生存確認信号を送信する動作を行い、次の映像送信装置13から応答を受信しなかった場合に、生存確認信号の送信方向とは反対の方向に当該次の映像送信装置13(k+1)又は映像送信装置13(k−1)で障害が発生していることを示す障害通知を送信し、送信側管理装置である映像送信装置13(1)が、まず生存確認信号を順方向に送信し、順方向で生存確認信号を受信すると、全ての映像送信装置13が正常であると認識し、逆方向で障害通知を受信すると、当該障害通知の内容を保持すると共に逆方向に生存確認信号を送信し、その後順方向で障害通知を受信すると、保持している障害通知の内容と照合して障害が発生している映像送信装置13を特定するという動作を行って、2方向から循環的に生存監視を行う監視カメラシステムとしているので、いずれかの映像送信装置13に障害が発生した場合に、通信網上で当該装置に隣接する2つの映像送信装置13で障害発生を確認することができ、障害を確実に検出することができる効果がある。
さらに、これにより障害の発生した装置を除いた他の装置群にて引き続き稼働させることができるため、障害発生装置を除いた他の装置群にて再度巡回監視可能となるという効果もある。
Claims (5)
- 監視カメラシステムであって、
監視対象を撮影する複数の監視カメラと、
前記複数の監視カメラに各々接続し、前記監視カメラで撮影された映像データを送信する複数の映像送信装置と、
前記複数の映像送信装置から送信された映像データを受信する複数の映像受信装置と、
前記複数の映像受信装置の一つに接続して映像データを記憶する情報保存装置と、
前記情報保存装置が接続していない複数の映像受信装置に各々接続する複数の端末装置と、
前記複数の映像送信装置から送信された映像データを前記複数の映像受信装置に振り分ける情報集約装置と、を備え、
前記複数の映像送信装置が、無線によって順方向又は逆方向に通信を行う環状の通信網を形成しており、送信側管理装置である特定の映像送信装置を起点として、順方向で生存確認を行い、障害発生を検出した場合には、逆方向でも生存確認を行って、前記特定の映像送信装置が、順方向と逆方向の2方向で検出された障害発生の内容を照合して、障害発生個所を特定することを特徴とする監視カメラシステム。 - 監視カメラシステムであって、
監視対象を撮影する複数の監視カメラと、
前記複数の監視カメラに各々接続し、前記監視カメラで撮影された映像データを送信する複数の映像送信装置と、
前記複数の映像送信装置から送信された映像データを受信する複数の映像受信装置と、
前記複数の映像受信装置の一つに接続して映像データを記憶する情報保存装置と、
前記情報保存装置が接続していない複数の映像受信装置に各々接続する複数の端末装置と、
前記複数の映像送信装置から送信された映像データを前記複数の映像受信装置に振り分ける情報集約装置と、を備え、
前記複数の映像送信装置が、無線によって順方向又は逆方向に通信を行う環状の通信網を形成しており、受信側管理装置である特定の映像受信装置を起点として、順方向で生存確認を行い、障害発生を検出した場合には、逆方向でも生存確認を行って、前記特定の映像受信装置が、順方向と逆方向の2方向で検出された障害発生の内容を照合して、障害発生個所を特定することを特徴とする監視カメラシステム。 - 監視カメラシステムであって、
監視対象を撮影する複数の監視カメラと、
前記複数の監視カメラに各々接続し、前記監視カメラで撮影された映像データを送信する複数の映像送信装置と、
前記複数の映像送信装置から送信された映像データを受信する複数の映像受信装置と、
前記複数の映像受信装置の一つに接続して映像データを記憶する情報保存装置と、
前記情報保存装置が接続していない複数の映像受信装置に各々接続する複数の端末装置と、
前記複数の映像送信装置から送信された映像データを前記複数の映像受信装置に振り分ける情報集約装置と、を備え、
前記情報保存装置に接続する映像受信装置に障害が発生すると、前記端末装置が、接続する映像受信装置で受信した映像データを一時的に記憶することを特徴とする監視カメラシステム。 - 前記映像送信装置が、前記映像受信装置又は前記情報集約装置への送信が不能であることを検出すると、接続する前記監視カメラで撮影された映像データを一時的に記憶することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の監視カメラシステム。
- 前記映像送信装置及び前記映像受信装置が、前記情報集約装置との通信が不能であることを検出すると、無線通信に切り替えて映像データの送受信を無線通信で行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか記載の監視カメラシステム。
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