JP2020003407A - 構造物監視サーバおよび構造物監視システム - Google Patents

構造物監視サーバおよび構造物監視システム Download PDF

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山崎 靖久
Yasuhisa Yamazaki
靖久 山崎
邦彦 酒井原
Kunihiko Sakaihara
邦彦 酒井原
純 柴田
Jun Shibata
純 柴田
良昌 白崎
Yoshimasa Shirasaki
良昌 白崎
一幸 吉野
Kazuyuki Yoshino
一幸 吉野
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Abstract

【課題】構造物の形状の変化を高精度に検知すること。【解決手段】構造物監視サーバ30は、基準局10から基準局測位データおよび基準局位置情報を受信し、測位アンテナ20から測位アンテナ測位データを受信する。構造物監視サーバ30は、測位アンテナ測位データ、基準局測位データおよび基準局位置情報を用いてRTK演算を行い、測位アンテナ20の位置を算出する。構造物監視サーバ30は、各測位アンテナ20の位置の時間変動、測位アンテナ20間の方位ベクトルの時間変動等に基づいて構造物Xの形状の変化を検知する。【選択図】図1

Description

本発明は、測位衛星(以下、測位に利用できる人工衛星を総称して「衛星」とする)からの信号を利用して構造物の形状の変化を検知する構造物監視サーバおよび構造物監視システムに関する。
従来において、移動体等の対象物の位置を高精度に測量するために、RTK(Real Time Kinematic)法による干渉測位(RTK演算)を利用した測位システムが考えられている(例えば特許文献1参照)。RTK法とは、衛星が送信する測位信号を用いて所定の地点の測位を行うものである。このRTK法による干渉測位を適用することにより、高精度な測位を実現することが期待されている。
測位端末は、RTK演算を行う際、GNSS(Global Navigation Satellite System)の衛星(図示せず)から送信される測位信号を受信し、測位信号を用いて測位データ(以下、「測位端末測位データ」という)を生成する。なお、GNSSとは、GPS(Global Positioning System)、BeiDou、GLONASS等の民間航空航法に使用可能な性能(精度・信頼性)を持つ衛星航法システムの総称である。測位信号には、GPS衛星から送信されるL1信号(1575.42MHz)、L2信号(1227.60MHz)等がある。
測位端末は、位置が既知である基準局から、該基準局における測位データ(以下、「基準局測位データ」という)および該基準局の現在の位置(地球上の座標)を示す情報(以下、「位置情報」という)を受信し、測位端末測位データ、基準局測位データおよび基準局の位置情報を用いて測位を行う。
また、従来において、GPS衛星等から送信される測位情報(測位信号)を用いて、ビル等の構造物に固定的に設置された位置測位装置(測位端末)の位置を測位し、位置測位装置の位置の変化量に基づいて、構造物の形状の変化(歪み、傾斜等)を監視する構造物監視システムが考えられている(例えば特許文献2参照)。なお、「構造物」には、橋、塔、原子力発電所、石油コンビナート、ガスタンク、港湾構造物、防波堤、高架等が含まれる。
特開2005−98994号公報 特開2005−121464号公報
しかしながら、特許文献2では、RTK演算等の測位演算を行わずに、位置測位装置の設置位置を測位しているため、構造物の形状の変化を高精度に検知することができない。
本開示の非限定的な実施例は、構造物の形状の変化を高精度に検知できる構造物監視サーバおよび構造物監視システムを開示する。
本開示の一態様に係る構造物監視サーバは、構造物の所定の位置に設置され、複数の衛星から送信される測位信号に基づいて測位する複数の測位アンテナのそれぞれから、前記測位アンテナの測位データを受信する通信部と、前記測位アンテナの測位データを用いて測位演算を行うことにより前記複数の測位アンテナのいずれか2つの間の方位ベクトルを算出し、前記方位ベクトルの時間変動に基づいて前記構造物の形状の変化を検知するプロセッサと、を具備する。
本開示の一態様に係る構造物監視システムは、構造物の所定の位置に設置され、複数の衛星から送信される測位信号に基づいて測位する複数の測位アンテナと、前記測位アンテナの測位データを用いて測位演算を行うことにより前記複数の測位アンテナのいずれか2つの間の方位ベクトルを算出し、前記方位ベクトルの時間変動に基づいて前記構造物の形状の変化を検知する構造物監視サーバと、を具備する。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、集積回路、コンピュータプログラム、または、記録媒体で実現されてもよく、システム、装置、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本開示の一態様によれば、測位演算を行って測位アンテナの設置位置を測位しているので、構造物の形状の変化を高精度に検知できる。
本開示の一態様における更なる利点および効果は、明細書および図面から明らかにされる。かかる利点および/または効果は、いくつかの実施形態並びに明細書および図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つまたはそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
本開示の実施の形態1に係る構造物監視システムの構成を示す図 本開示の実施の形態1に係る基準局の構成を示すブロック図 本開示の実施の形態1に係る測位アンテナの構成を示すブロック図 本開示の実施の形態1に係る構造物監視サーバの構成を示す図 本開示の実施の形態1に係る測位処理を示すフロー図 本開示の実施の形態1に係る測位アンテナの配置例を示す図 本開示の実施の形態2に係る構造物監視システムの構成を示す図 本開示の実施の形態2に係る誤FIX除去アルゴリズムを説明する図 本開示のバリエーションを説明する図
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために、提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することは意図されていない。
(実施の形態1)
<構造物監視システムの構成>
まず、実施の形態1に係る構造物監視システム1の構成について図1を用いて説明する。図1に示すように、構造物監視システム1は、基準局10と、測位アンテナ20と、構造物監視サーバ30と、から構成される。
基準局10は、GNSS衛星(図示せず)から送信された測位信号を受信し、測位信号を用いて基準局測位データを生成する。また、基準局10は、構造物監視サーバ30と無線通信を行い、構造物監視サーバ30に基準局測位データおよび基準局位置情報を送信する。
測位用アンテナ20は、ビルの屋上等の構造物Xの所定の位置に固定設置される。また、本実施の形態では、n本(nは3以上の整数、図1ではn=3)の測位用アンテナ20(図1では、測位用アンテナ20a、20b、20c)が設置される。測位アンテナ20は、GNSS衛星から受信した測位信号を受信し、測位信号を用いて測位データ(以下、「測位アンテナ測位データ」という)を生成する。また、測位アンテナ20は、構造物監視サーバ30と無線通信を行い、構造物監視サーバ30に測位アンテナ測位データを送信する。
構造物監視サーバ30は、基準局10と無線通信を行い、基準局10から基準局測位データおよび基準局位置情報を受信する。また、構造物監視サーバ30は、測位アンテナ20と無線通信を行い、測位アンテナ20から測位アンテナ測位データを受信する。構造物監視サーバ30は、測位アンテナ測位データ、基準局測位データおよび基準局位置情報を用いてRTK演算を行い、測位アンテナ20の現在の位置(地球上の座標)を算出する。座標は、例えば、緯度・経度・高度の三次元座標が一般的であるが、緯度・経度などの二次元座標であってもよい。なお、構造物監視サーバ30は、各測位アンテナ20から時分割で測位アンテナ測位データを受信し、各測位アンテナ20の現在の位置をそれぞれ算出する。
構造物監視サーバ30は、各測位アンテナ20の位置の時間変動、測位アンテナ20間の方位ベクトルの時間変動等に基づいて構造物Xの形状の変化を検知する。
<基準局の構成>
次に、実施の形態1に係る基準局10の構成について図2を用いて説明する。図2に示すように、基準局10は、プロセッサ101と、記憶部102と、入力部103と、出力部104と、通信部105と、受信部106と、バス110と、を有している。
プロセッサ101は、バス110を介して基準局10の他の要素を制御する。プロセッサ101として、例えば、汎用CPU(Central Processing Unit)が用いられる。また、プロセッサ101は、所定のプログラムを実行することにより、測位信号を用いて基準局測位データを生成する。
記憶部102は、他の要素から様々な情報を取得し、一時的あるいは恒久的にその情報を保持する。記憶部102は、いわゆる一次記憶装置と二次記憶装置の総称である。記憶部102は、物理的に複数配置されても良い。記憶部102として、例えば、DRAM(Direct Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)が用いられる。
入力部103は、外部からの情報を受け付ける。入力部103が受け付ける外部からの情報には、基準局10の操作者からの入力に関する情報などが含まれる。一例としてキーボード等の入力インターフェースを用いることで入力部103を構成することができる。
出力部104は、外部へ情報を提示する。出力部104が提示する情報には、測位に関する情報などが含まれる。一例としてディスプレイ等の既存の出力インターフェースを用いることで出力部104を構成することができる。
通信部105は、通信路を介して外部の機器と通信を行う。通信部105が通信する対象(通信対象)の機器には、構造物監視サーバ30が含まれる。一例として、3G通信網、LTE通信網など既存の通信網と通信可能な通信インターフェースを用いることで通信部105を構成することができる。
受信部106は、衛星からの測位信号を受信し、バス110を介して測位信号をプロセッサ101に出力する。
なお、上記の基準局10の構成は一例である。基準局10の各構成要素の一部を統合して構成することもできる。基準局10の各構成要素の一部を複数の要素に分割して構成することもできる。基準局10の各構成要素の一部を省略することもできる。基準局10に他の要素を付加して構成することもできる。
<測位アンテナの構成>
次に、実施の形態1に係る測位アンテナ20の構成について図3を用いて説明する。図3に示すように、測位アンテナ20は、プロセッサ201と、記憶部202と、入力部203と、出力部204と、通信部205と、受信部206と、バス210と、を備えている。
プロセッサ201は、バス210を介して測位アンテナ20の他の要素を制御する。プロセッサ201として、例えば、汎用CPUが用いられる。また、プロセッサ201は、所定のプログラムを実行することにより、測位信号を用いて測位アンテナ測位データを生成する。
記憶部202は、他の要素から様々な情報を取得し、一時的あるいは恒久的にその情報を保持する。記憶部202は、いわゆる一次記憶装置と二次記憶装置の総称である。記憶部202は、物理的に複数配置されても良い。記憶部202として、例えば、DRAM、HDD、SSDが用いられる。
入力部203は、外部からの情報を受け付ける。入力部203が受け付ける外部からの情報には、測位アンテナ20の操作者からの入力に関する情報などが含まれる。一例としてキーボード等の入力インターフェースを用いることで入力部203を構成することができる。
出力部204は、外部へ情報を提示する。出力部204が提示する情報には、測位に関する情報などが含まれる。一例としてディスプレイ等の既存の出力インターフェースを用いることで出力部204を構成することができる。
通信部205は、通信路を介して外部の機器と通信を行う。通信部205が通信する対象(通信対象)の機器には、構造物監視サーバ30が含まれる。一例として、無線LAN通信網、3G通信網、LTE通信網など既存の通信網と通信可能な通信インターフェースを用いることで通信部205を構成することができる。
受信部206は、衛星からの測位信号を受信し、バス210を介して測位信号をプロセッサ201に出力する。
なお、上記の測位アンテナ20の構成は一例である。測位アンテナ20の各構成要素の一部を統合して構成することもできる。測位アンテナ20の各構成要素の一部を複数の要素に分割して構成することもできる。測位アンテナ20の各構成要素の一部を省略することもできる。測位アンテナ20に他の要素を付加して構成することもできる。
<構造物監視サーバの構成>
次に、実施の形態1に係る構造物監視サーバ30の構成について図3を用いて説明する。図3に示すように、構造物監視サーバ30は、プロセッサ301と、記憶部302と、入力部303と、出力部304と、通信部305と、バス310と、を備えている。
プロセッサ301は、バス310を介して構造物監視サーバ30の他の要素を制御する。プロセッサ301として、例えば、汎用CPUが用いられる。また、プロセッサ301は、測位アンテナ測位データ、基準局測位データおよび基準局位置情報を用いてRTK演算を行い、各測位アンテナ20の現在の位置を算出する。また、プロセッサ301は、各測位アンテナ20の位置の時間変動、測位アンテナ20間の方位ベクトルの時間変動等に基づいて構造物Xの形状の変化を検知する。なお、プロセッサ301の機能の詳細については後述する。
記憶部302は、他の要素から様々な情報を取得し、一時的あるいは恒久的にその情報を保持する。特に、記憶部302は、プロセッサ301が算出した測位アンテナ20の位置情報を記憶する。また、記憶部302は、構造物Xの形状の変化の有無の判定基準となる閾値を記憶する。記憶部302は、いわゆる一次記憶装置と二次記憶装置の総称である。記憶部302は、物理的に複数配置されても良い。記憶部302として、例えば、DRAM、HDD、SSDが用いられる。
入力部303は、外部からの情報を受け付ける。入力部303が受け付ける外部からの情報には、構造物監視サーバ30の操作者からの入力に関する情報などが含まれる。一例としてキーボード等の入力インターフェースを用いることで入力部303を構成することができる。
出力部304は、外部へ情報を提示する。出力部304が提示する情報には、測位に関する情報などが含まれる。一例としてディスプレイ等の既存の出力インターフェースを用いることで出力部304を構成することができる。
通信部305は、通信路を介して外部の機器と通信を行う。通信部305が通信する対象(通信対象)の機器には、基準局10および測位アンテナ20が含まれる。一例として、無線LAN通信網、3G通信網、LTE通信網など既存の通信網と通信可能な通信インターフェースを用いることで通信部305を構成することができる。
<構造物監視サーバの測位アンテナ座標算出機能>
次に、構造物監視サーバ30のプロセッサ301による、測位アンテナ20の現在の位置(地球上の座標)を算出する機能について詳細に説明する。
プロセッサ301は、測位アンテナ測位データ、基準局測位データおよび基準局位置情報を用いてRTK法による干渉測位(RTK演算)を実行し、測位解(フィックス解またはフロート解)を算出する。以下、RTK演算によって得られる測位解を「RTK測位解」という。プロセッサ301は、RTK演算によって得られるAR(Ambiguity Ratio)値を用いて品質チェックを行い、AR値が所定の閾値(例えば3.0)以上の場合には、RTK測位解がフィックス解であると判定し、AR値が所定の閾値(例えば3.0)未満の場合には、RTK測位解がフロート解であると判定する。
そして、プロセッサ301は、フィックス解を測位アンテナ20の現在の位置(地球上の座標)とし、測位アンテナ20の位置情報を記憶部302に記憶させる。
<測位データ>
次に、測位データについて説明する。実施の形態1において測位データには擬似距離情報、搬送波位相情報およびドップラー周波数情報が含まれる。
擬似距離情報とは、衛星と自局(基準局10あるいは測位アンテナ20)との距離に関する情報である。プロセッサ(プロセッサ101あるいはプロセッサ201)は、測位信号を解析することにより衛星と自局との距離を算出することができる。具体的には、プロセッサは、まず、(1)測位信号が搬送したコードのパターンと自局が生成したコードのパターンとの相違、および、(2)測位信号に含まれるメッセージ(NAVDATA)に含まれる衛星の信号生成時刻と自局の信号受信時刻、の2つの情報に基づいて測位信号の到達時間を求める。そして、プロセッサは、当該到達時間に光速を乗ずることにより衛星と自局との擬似距離を求める。この距離には衛星のクロックと自局のクロックとの相違等に起因する誤差が含まれる。通常、この誤差を軽減させるために4つ以上の衛星に対して擬似距離情報が生成される。
搬送波位相情報とは、自局が受信した測位信号の位相である。測位信号は所定の正弦波である。プロセッサは、受信した測位信号を解析することにより測位信号の位相を算出することができる。
ドップラー周波数情報とは、衛星と自局との相対的な速度に関する情報である。プロセッサは、測位信号を解析することによりドップラー周波数情報を生成することができる。
以上のようにして、基準局10のプロセッサ101および測位アンテナ20のプロセッサ201によって、それぞれ測位データが生成される。
<RTK演算>
次に、RTK演算について説明する。RTK演算は干渉測位の一つであるRTK法を実行する演算である。
RTK法とは、衛星が送信する測位信号の搬送波位相積算値を用いて所定の地点の測位を行うものである。搬送波位相積算値とは、衛星から所定の地点までの(1)測位信号の波の数と(2)位相との和である。搬送波位相積算値が求まれば、測位信号の周波数(および波長)が既知であるので、衛星から所定の地点までの距離を求めることができる。測位信号の波の数は、未知数であるので整数アンビギュイティまたは整数値バイアスと呼ばれる。
RTK法を実行するにあたって重要なことはノイズの除去と、整数アンビギュイティの推定(決定)である。
RTK法では、二重差と呼ばれる差を演算することにより、ノイズの除去を行うことができる。二重差とは2つの衛星に対する1つの受信機の搬送波位相積算値の差(一重差)を2つの受信機(実施の形態1においては基準局10と測位アンテナ20)の間でそれぞれ算出した値の差である。実施の形態1においてはRTK法を用いた測位のために4つ以上の衛星を使用する。従って、4つ以上の衛星の組み合わせの数だけ二重差を演算することになる。この演算では、基準局測位データおよび測位アンテナ測位データが用いられる。
RTK法では、整数アンビギュイティの推定を様々な方法で行うことができる。例えば、(1)最小二乗法によるフロート解の推定、および、(2)フロート解に基づくフィックス解の検定という手順を実行することにより整数アンビギュイティの推定を行うことができる。
最小二乗法によるフロート解の推定は、時間単位毎に生成した二重差の組み合わせを用いて連立方程式を作成し、作成した連立方程式を最小二乗法によって解くことにより実行される。この演算では、基準局測位データ、測位アンテナ測位データおよび基準局10の既知の座標が用いられる。このようにして求められた整数アンビギュイティの実数推定値をフロート解(推測解)と呼ぶ。
以上のようにして求められたフロート解は実数であるのに対して、整数アンビギュイティの真の値は整数である。よって、フロート解を丸めることにより整数値にする作業が必要になる。しかし、フロート解を丸める組み合わせには複数通りの候補が考えられる。従って、候補の中から正しい整数値を検定する必要がある。検定によって整数値バイアスとしてある程度確からしいとされた解をフィックス解(精密測位解)と呼ぶ。実施の形態1ではRTK演算によって得られるAR値を用いて品質チェックを行い、品質チェックの結果に基づいて正しい整数値を検定する。なお、整数値の候補の絞込みを効率化するために基準局測位データが用いられる。
<測位処理のフロー>
次に、実施の形態1に係る測位処理のフローについて図5を用いて説明する。なお、測位処理を開始するタイミングについては特に限定は無い。例えば、測位アンテナ20の電源が投入された際に、測位処理を開始しても良い。また、構造物監視サーバ30の入力部303によって測位処理を開始するコマンドが入力された際に、測位処理を開始しても良い。
まず、ST501において、基準局10および測位アンテナ20が、各衛星から測位信号を受信する。そして、ST502において、基準局10が測位信号を用いて基準局測位データを生成する。基準局10は、構造物監視サーバ30に基準局測位データおよび基準局位置情報を送信する。また、ST503において、測位アンテナ20が測位信号を用いて測位アンテナ測位データを生成する。測位アンテナ20は、構造物監視サーバ30に測位アンテナ測位データを送信する。
次に、ST504において、構造物監視サーバ30が、測位アンテナ測位データ、基準局測位データおよび基準局位置情報を用いてRTK演算を実行する。
次に、ST505において、構造物監視サーバ30が、ST504のRTK演算によって得られたAR値を確認する。
そして、ST506において、構造物監視サーバ30が、十分な測位品質が得られたか否かの品質チェックを、AR値を確認することにより行う。
AR値が閾値(例えば、3.0)以上の場合(ST506:YES)、ST507において、構造物監視サーバ30が、そのRTK演算の測位解をフィックス解、即ち、精密測位解として出力する。この精密測位解は、測位アンテナ20の現在の位置(地球上の座標)を表すものである。測位アンテナ20の位置情報は、算出時刻と供に、記憶部302に記憶される。
一方、AR値が閾値未満の場合(ST506:NO)、ST508において、構造物監視サーバ30が、そのRTK演算の測位解をフロート解、即ち、推測解として出力する。なお、推測解は、記憶部302に記憶されない。
<構造物監視サーバの形状変化検知機能>
次に、構造物監視サーバ30のプロセッサ301による、構造物Xの形状の変化を検知する機能について、図1の3本の測位用アンテナ20a、20b、20cを用いる場合を例に説明する。
(1)沈下
構造物Xの形状の変化の一種である沈下の検知方法の一例について説明する。
まず、プロセッサ301は、基準時刻t0において、各測位アンテナ20a、20b、20cの位置を算出する。以下、時刻t0における測位アンテナ20a、20b、20cの位置を、それぞれ、a(t0)、b(t0)、c(t0)とする。
次に、プロセッサ301は、現在の時刻tにおいて、各測位アンテナ20a、20b、20cの位置を算出する。以下、時刻tにおける測位アンテナ20a、20b、20cの位置を、それぞれ、a(t)、b(t)、c(t)とする。
次に、プロセッサ301は、時刻t0から時刻tまでの時間における、各測位アンテナ20a、20b、20cの変位量を算出する。以下、測位アンテナ20a、20b、20cの変位量を、それぞれ、a(Δt)、b(Δt)、c(Δt)とする。なお、a(Δt)=a(t)−a(t0)、b(Δt)=b(t)−b(t0)、c(Δt)=c(t)−c(t0)である。
次に、プロセッサ301は、z方向の変位量a(Δt)、b(Δt)、c(Δt)のそれぞれと、記憶部302に記憶された第1閾値とを比較する。z方向の変位量のいずれかが、第1閾値を超えた場合、構造物Xが沈下していると判断し、異常を通知する。
(2)傾き
構造物Xの形状の変化の一種である傾きの検知方法の一例について説明する。
まず、プロセッサ301は、a(t0)、b(t0)、c(t0)を用いて、基準時刻t0における各測位アンテナ20a、20b、20c間の方位ベクトルを算出する。以下、時刻t0における、測位アンテナ20a、20b間の方位ベクトルをab(t0)、測位アンテナ20b、20c間の方位ベクトルをbc(t0)、測位アンテナ20c、20a間の方位ベクトルをca(t0)とする。
次に、プロセッサ301は、a(t)、b(t)、c(t)を用いて、現在の時刻tにおける各測位アンテナ20a、20b、20c間の方位ベクトルを算出する。以下、時刻tにおける、測位アンテナ20a、20b間の方位ベクトルをab(t)、測位アンテナ20b、20c間の方位ベクトルをbc(t)、測位アンテナ20c、20a間の方位ベクトルをca(t)とする。
次に、プロセッサ301は、時刻t0から時刻tまでの時間における、各方位ベクトルab、bc、caの水平面に対するz方向の変動角度を算出する。以下、測位アンテナ20a、20b間の方位ベクトルの変動角度をθab、測位アンテナ20b、20c間の方位ベクトルの変動角度をθbc、測位アンテナ20c、20a間の方位ベクトルの変動角度をθcaとする。
次に、プロセッサ301は、方位ベクトルの変動角度θab、θbc、θcaのそれぞれと、記憶部302に記憶された第2閾値とを比較する。方位ベクトルの変動角度のいずれかが、第2閾値を超えた場合、構造物Xが傾いていると判断し、異常を通知する。
(3)その他
本実施の形態は、構造物Xの形状の変化の検知方法に特に限定は無く、上記で説明した以外の方法で、構造物Xの形状の変化を検知してもよい。
例えば、図6に示すように、複数の測位アンテナ20(図6の例では9本の測位アンテナ20−1〜20−9)を水平面(xy平面)上に格子状に配置し、中央部分に配置された測位アンテナ20(図6の例では測位アンテナ20−5)のみが沈下していれば、構造物Xが歪んでいると判断できる。
また、本実施の形態は、従来から知られている方法を用いて、構造物Xの形状の変化を検知してもよい(特許文献2、明細書段落[0029]、[0030]参照)。
構造物監視サーバ30は、上述の構造物Xの形状変化の検知処理を定期的に行うことにより、構造物Xを監視する。
<効果>
以上のように、実施の形態1では、構造物監視サーバ30(プロセッサ301)が、測位アンテナ測位データ、基準局測位データおよび基準局位置情報を用いてRTK演算を行い、各測位アンテナ20の位置を算出し、各測位アンテナ20の位置の時間変動、測位アンテナ20間の方位ベクトルの時間変動等に基づいて構造物Xの形状の変化を検知する。
このように、実施の形態1では、RTK演算等の測位演算を行って測位アンテナ20の設置位置を測位しているので、構造物Xの形状の変化を高精度に検知できる。
また、実施の形態1では、構造物監視サーバ30において、RTK演算を行い、各測位アンテナ20の位置を算出するので、各測位アンテナ20には、測位アンテナ20の位置を算出する機能を持たせる必要が無い。したがって、ビルの屋上等に設置される測位アンテナ20の構成を簡易なものにできるので、測位アンテナ20の設置作業が容易となる。
(実施の形態2)
実施の形態2においては、構造物監視サーバ30が、基準局測位データおよび基準局位置情報を用いずに、構造物の形状の変化を検知する場合について説明する。実施の形態2においては、実施の形態1で説明した構造物監視システム1の構造物監視サーバ30に対して変更になる部分があるため、以下、データ配信システム1A、構造物監視サーバ30Aとする。
<構造物監視システムの構成>
図7に示すように、構造物監視システム1Aは、図1に示した構造物監視システム1から基準局10が除かれ、測位アンテナ20と、構造物監視サーバ30Aと、から構成される。
構造物監視サーバ30Aは、測位アンテナ20と無線通信を行い、測位アンテナ20から測位アンテナ測位データを受信する。構造物監視サーバ30Aは、測位アンテナ測位データを用いてRTK演算を行い、測位アンテナ20間の方位ベクトルを算出する。構造物監視サーバ30Aは、測位アンテナ20間の方位ベクトルの時間変動等に基づいて構造物Xの形状の変化を検知する。
<構造物監視サーバの形状変化検知機能>
次に、構造物監視サーバ30Aのプロセッサ301による、構造物Xの形状の変化の一種である傾きを検知する機能について、図7の3本の測位用アンテナ20a、20b、20cを用いる場合を例に説明する。
まず、プロセッサ301は、基準時刻t0において、RTK演算を行い、各測位アンテナ20a、20b、20c間の方位ベクトルを算出する。
次に、プロセッサ301は、現在の時刻tにおいて、RTK演算を行い、各測位アンテナ20a、20b、20c間の方位ベクトルを算出する。
その後、プロセッサ301は、実施の形態1と同様に、時刻t0から時刻tまでの時間における、各方位ベクトルab、bc、caの水平面に対するz方向の変動角度を算出し、方位ベクトルの変動角度のいずれかが、第2閾値を超えた場合、構造物Xが傾いていると判断し、異常を通知する。
<誤FIX除去アルゴリズム>
実施の形態2では、RTK演算により得られた、各測位アンテナ20a、20b、20c間の方位ベクトル(フィックス解)の妥当性を検証し、誤ったフィックス解(以下、「誤FIX」という)を除去することができる。以下、誤FIXを除去するアルゴリズムについて、測位アンテナ20a、20b間の方位ベクトル(フィックス解)を例に、図8を用いて説明する。
プロセッサ301は、測位アンテナ20a、20b間の方位ベクトルabを算出すると供に、測位アンテナ20a、20c間の方位ベクトルac、および、測位アンテナ20c、20b間の方位ベクトルcbを算出する。以下、直接的に算出された方位ベクトルabを「方位ベクトルab1」と記載する。
次に、プロセッサ301は、方位ベクトルacと方位ベクトルcbをベクトル加算し、間接的に方位ベクトルabを算出する。以下、間接的に算出された方位ベクトルabを「方位ベクトルab2」と記載する。
次に、プロセッサ301は、方位ベクトルab1と方位ベクトルab2との差の絶対値|ab1−ab2|を算出し、記憶部302に記憶された第3閾値とを比較する。|ab1−ab2|が第3閾値以下の場合、プロセッサ301は、方位ベクトルab1を正しいフィックス解と判定して採用する。一方、|ab1−ab2|が第3閾値より大きい場合、プロセッサ301は、方位ベクトルab1を誤FIXと判定して破棄する。
<効果>
以上のように、実施の形態2では、構造物監視サーバ30(プロセッサ301)が、測位アンテナ測位データを用いてRTK演算を行い、測位アンテナ20間の方位ベクトルを算出し、測位アンテナ20間の方位ベクトルの時間変動等に基づいて構造物Xの形状の変化を検知する。
このように、実施の形態2では、RTK演算等の測位演算を行って測位アンテナ20の設置位置を測位しているので、構造物Xの形状の変化を高精度に検知できる。
また、実施の形態2では、誤FIX除去アルゴリズムにより、誤ったフィックス解を除去して構造物Xの形状変化の検知を行うことができるので、さらに、検知精度を上げることができる。
(バリエーション)
上記各実施の形態で説明した構造物監視システム1、1Aは、図9に示すように、電柱の傾きの検知にも適用することができる。
この場合、測位アンテナ20を、全ての電柱Yに設置する必要は無く、例えば1本おき等、所定の間隔で設置しても良い。各電柱Yは、隣接する電柱Yが傾くと、電線の張力により傾くので、傾きが検出された電柱Yの両隣の電柱Yも傾いていると推測することができる。
測位アンテナ20を所定の間隔で設置することにより、敷設コストを低減できる。
なお、本開示は、部材の種類、配置、個数等は前述の実施の形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
以上、図面を参照しながら各種の実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、開示の趣旨を逸脱しない範囲において、上記実施の形態における各構成要素を任意に組み合わせてもよい。
上記各実施の形態では、n本の測位アンテナ20がすべて1つの構造物Xに設置されている場合について説明したが、本発明はこれに限られず、近隣の複数の構造物Xに分散して設置されていても良い。このような構成であっても、地盤沈下などの原因で生じる複数の構造物Xの相対的な位置関係の変化を検知することができる。
上記各実施の形態では、本開示はハードウェアを用いて構成する例にとって説明したが、本開示はハードウェアとの連携においてソフトウェアでも実現することも可能である。
また、上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。集積回路は、上記実施の形態の説明に用いた各機能ブロックを制御し、入力と出力を備えてもよい。これらは個別に1チップ化されてもよいし、各機能ブロックの一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。ここでは、LSIとしたが、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
また、集積回路化の手法にはLSIに限らず、専用回路または汎用プロセッサを用いて実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又は、LSI内部の回路セルの接続、設定が再構成可能なリコンフィグラブル・プロセッサーを利用してもよい。
更には、半導体技術の進歩または派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、別技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。バイオ技術の適用等が可能性としてあり得る。
なお、本開示は、無線通信装置、または制御装置において実行される制御方法として表現することが可能である。また、本開示は、かかる制御方法をコンピュータにより動作させるためのプログラムとして表現することも可能である。更に、本開示は、かかるプログラムをコンピュータによる読み取りが可能な状態で記録した記録媒体として表現することも可能である。すなわち、本開示は、装置、方法、プログラム、記録媒体のうち、いずれのカテゴリーにおいても表現可能である。
また、本開示は、部材の種類、配置、個数等は前述の実施の形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
本開示は、構造物の形状の変化を監視/検知する装置、システムに用いるに好適である。
1、1A 構造物監視システム
10 基準局
20 測位アンテナ
30、30A 構造物監視サーバ
101、201、301 プロセッサ
102、202、302 記憶部
103、203、303 入力部
104、204、304 出力部
105、205、305 通信部
106、206 受信部
110、210、310 バス

Claims (8)

  1. 構造物の所定の位置に設置され、複数の衛星から送信される測位信号に基づいて測位する複数の測位アンテナのそれぞれから、前記測位アンテナの測位データを受信する通信部と、
    前記測位アンテナの測位データを用いて測位演算を行うことにより前記複数の測位アンテナのいずれか2つの間の方位ベクトルを算出し、前記方位ベクトルの時間変動に基づいて前記構造物の形状の変化を検知するプロセッサと、
    を具備する構造物監視サーバ。
  2. 前記通信部は、
    既知の位置に設置され、複数の衛星から送信される測位信号に基づいて測位する基準局から、前記基準局の測位データおよび前記基準局の位置情報を受信し、
    前記プロセッサは、
    前記測位アンテナの測位データ、前記基準局の測位データおよび前記基準局の位置情報を用いて測位演算を行うことにより前記各測位アンテナの位置を算出し、前記各測位アンテナの位置の時間変動に基づいて前記構造物の形状の変化を検知する、
    請求項1に記載の構造物監視サーバ。
  3. 前記プロセッサは、
    前記方位ベクトルの正誤を判定し、誤った方位ベクトルを除去して前記構造物の形状の変化の検知を行う、
    請求項1に記載の構造物監視サーバ。
  4. 前記プロセッサは、
    i番目の測位アンテナとj番目の測位アンテナとの間の第1方位ベクトルを算出し、
    i番目の測位アンテナとk番目の測位アンテナとの間の方位ベクトルとk番目の測位アンテナとj番目の測位アンテナとの間の方位ベクトルとを加算した第2方位ベクトルを算出し、
    前記第1方位ベクトルと前記第2方位ベクトルとの差の絶対値が閾値を超えている場合に、前記第1方位ベクトルを、誤った方位ベクトルと推定する、
    請求項3に記載の構造物監視サーバ。
  5. 構造物の所定の位置に設置され、複数の衛星から送信される測位信号に基づいて測位する複数の測位アンテナと、
    前記測位アンテナの測位データを用いて測位演算を行うことにより前記複数の測位アンテナのいずれか2つの間の方位ベクトルを算出し、前記方位ベクトルの時間変動に基づいて前記構造物の形状の変化を検知する構造物監視サーバと、
    を具備する構造物監視システム。
  6. 前記構造物監視サーバは、
    既知の位置に設置され、複数の衛星から送信される測位信号に基づいて測位する基準局から、前記基準局の測位データおよび前記基準局の位置情報を受信し、
    前記測位アンテナの測位データ、前記基準局の測位データおよび前記基準局の位置情報を用いて測位演算を行うことにより前記各測位アンテナの位置を算出し、前記各測位アンテナの位置の時間変動に基づいて前記構造物の形状の変化を検知する、
    請求項5に記載の構造物監視システム。
  7. 前記構造物監視サーバは、
    前記方位ベクトルの正誤を判定し、誤った方位ベクトルを除去して前記構造物の形状の変化の検知を行う、
    請求項5に記載の構造物監視システム。
  8. 前記構造物監視サーバは、
    i番目の測位アンテナとj番目の測位アンテナとの間の第1方位ベクトルを算出し、
    i番目の測位アンテナとk番目の測位アンテナとの間の方位ベクトルとk番目の測位アンテナとj番目の測位アンテナとの間の方位ベクトルとを加算した第2方位ベクトルを算出し、
    前記第1方位ベクトルと前記第2方位ベクトルとの差の絶対値が閾値を超えている場合に、前記第1方位ベクトルを、誤った方位ベクトルと推定する、
    請求項7に記載の構造物監視システム。
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