JP2020001114A - Cutting device and print device - Google Patents
Cutting device and print device Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020001114A JP2020001114A JP2018121708A JP2018121708A JP2020001114A JP 2020001114 A JP2020001114 A JP 2020001114A JP 2018121708 A JP2018121708 A JP 2018121708A JP 2018121708 A JP2018121708 A JP 2018121708A JP 2020001114 A JP2020001114 A JP 2020001114A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting
- cutter
- unit
- load
- reference value
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Handling Of Sheets (AREA)
- Details Of Cutting Devices (AREA)
Abstract
Description
本発明は、シート状の媒体を切断する切断装置、およびそれを備えたプリント装置に関するものである。 The present invention relates to a cutting device for cutting a sheet-like medium, and a printing device including the same.
特許文献1には、カッターを備えたキャリッジを駆動手段であるカッターモータによって移動させ、シートを切断する切断装置が記載されている。この切断装置は、カッターモータに基準値を超える過負荷が掛かったことを検知する検知手段を備えている。このため、シートの切断の失敗あるいは装置外部からの干渉などによってカッターモータに過負荷が掛かり、検知手段で過負荷を検知した場合は、カッターモータを停止させる制御を行うことができる。 Patent Literature 1 discloses a cutting device that cuts a sheet by moving a carriage provided with a cutter by a cutter motor that is a driving unit. This cutting device is provided with detection means for detecting that an overload exceeding a reference value has been applied to the cutter motor. For this reason, when the cutter motor is overloaded due to a failure in sheet cutting or interference from outside of the apparatus, and the overload is detected by the detection unit, control for stopping the cutter motor can be performed.
例えば、切断動作を行った場合あるいはカッター交換を行った場合など、カッターの状態の変化に伴いカッターモータに掛かる負荷が変化する場合がある。しかし、特許文献1の切断装置は、このような場合でも予め設定された基準値を使用する。そのため、カッターモータに掛かる負荷が変化した場合、誤検知による停止あるいは駆動手段に過負荷が掛かっても速やかに停止できないということが発生しうる。本発明の目的は、カッターの状態が変化した場合において、駆動手段を停止するための基準値の変更を行うことができる切断装置およびプリンタ装置を提供することである。 For example, when the cutting operation is performed or when the cutter is replaced, the load applied to the cutter motor may change with a change in the state of the cutter. However, the cutting device of Patent Document 1 uses a preset reference value even in such a case. For this reason, when the load applied to the cutter motor changes, it may occur that a stop due to an erroneous detection or an inability to stop immediately even if an overload is applied to the drive unit. An object of the present invention is to provide a cutting device and a printer device that can change a reference value for stopping a driving unit when a state of a cutter changes.
本発明の切断装置は、シート状の媒体を切断する切断手段と、前記切断手段を前記媒体の幅方向に移動させる駆動手段と、前記駆動手段に掛かる負荷の測定をする負荷測定手段と、前記負荷が基準値を超えた場合に前記駆動手段を停止する制御部と、を備え、前記負荷の測定結果に基づき、前記基準値を変更することを特徴とする。 The cutting apparatus according to the present invention includes a cutting unit that cuts a sheet-shaped medium, a driving unit that moves the cutting unit in a width direction of the medium, a load measuring unit that measures a load applied to the driving unit, A control unit for stopping the driving means when the load exceeds a reference value, wherein the reference value is changed based on a measurement result of the load.
本発明によれば、カッターの状態の変化が生じた場合に、適時に駆動手段を停止するための基準値を変更することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, when the state of a cutter changes, the reference value for stopping a drive means in a timely manner can be changed.
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るインクジェット方式のプリント装置を説明するための図である。プリント装置100には、シート状の媒体をロール状に巻回したロールシート1が保持され、ロールシート1は、上ガイド6と下ガイド7との間の搬送路を通して送られる。ロールシート1は、その先端が搬送ローラ8とピンチローラ9とのニップ部まで到達すると、搬送ローラ8とピンチローラ9とで挟持され、プリントヘッド2に対向配置されたプラテン10上へと搬送される。搬送されたロールシート1は、プリントヘッド2からインクが吐出されて画像がプリントされる。プリントヘッド2と、プリントヘッド2を搭載するキャリッジ3と、プリントヘッド2に対向配置されたプラテン10とによって、画像プリント部が構成されている。
(1st Embodiment)
FIG. 1 is a diagram for explaining an ink jet type printing apparatus according to the first embodiment of the present invention. The
プリント装置100には、キャリッジシャフト4と不図示のガイドレールが互いに平行に配置されている。これらに沿って、キャリッジ3がロールシート1の搬送方向と交差する方向(紙面に垂直な方向、本発明の媒体の幅方向)に往復移動可能にガイドされている。キャリッジ3に備わる紙端センサ12は、キャリッジ3と共に移動し、ロールシート1の紙端位置を検知する。画像プリント部では、キャリッジ3の往動または復動による1ライン分のスキャンにより画像をプリントすると、ロールシート1を搬送ローラ8とピンチローラ9とにより搬送方向に所定ピッチだけ送る。その後、キャリッジ3を再び移動させて次のラインの画像プリントを行う。ロールシート1のプリント済みの部分であるプリント部分は、排紙ガイド11へ向けて搬送される。
In the
このような動作を繰り返すことによってロールシート1に画像が順次プリントされる。画像のプリントが終了すると、ロールシート1は所定の切断位置まで搬送され、切断装置5によって切断される。後端が切断されたロールシート1は、排紙ガイド11からプリント装置100の外側へ排出される。なお、プリント装置100は、本実施形態のシリアルスキャン方式のみに限定されず、フルライン方式などであってもよく、またインクジェット方式以外のプリント方式であってもよい。
By repeating such operations, images are sequentially printed on the roll sheet 1. When the printing of the image is completed, the roll sheet 1 is transported to a predetermined cutting position and cut by the
図2は、本発明に係るプリント装置の制御系のブロック図である。プリント装置100の制御部400は、カッターモータ103のエンコーダ104、紙端センサ12、待機位置センサ106、負荷測定手段440からの信号を受信する。また、受信した信号の処理内容に基づき、搬送モータ51、カッターモータ103、及びキャリッジモータ52、プリントヘッド2を制御する。また、制御部400は、不図示のCPU、ROM、RAM、及びモータドライバ等を備えており、主制御部410、搬送制御部420、及びプリント制御部430で構成されている。主制御部410は、搬送制御部420とプリント制御部430に対して指令を与える。搬送制御部420は主制御部410の制御下において、搬送モータ51を駆動させてロールシート1を搬送し、カッターモータ103を駆動させてロールシート1を切断する。プリント制御部430はキャリッジモータ52による移動とプリントヘッド2からのインクの吐出動作とによってロールシート1に画像をプリントする。
FIG. 2 is a block diagram of a control system of the printing apparatus according to the present invention. The
(切断装置の構成)
ここで、図3から図5を参照して切断装置の構成について説明をする。図3はプリント装置100に備わる切断装置5の全体を示す斜視図、図4は切断装置5の上面図、図5は切断装置5のカッターユニットの退避位置周辺の斜視図である。
(Configuration of cutting device)
Here, the configuration of the cutting device will be described with reference to FIGS. 3 is a perspective view showing the
切断装置5は、ガイドレール101と、ベルト102と、カッターキャリッジ200と、カッターユニット300を含んで構成される。ガイドレール101は、ロールシート1の搬送方向に対して交差する(本実施形態においては直交する)方向にカッターキャリッジ200を往復移動可能にガイドする。カッターキャリッジ200は、カッターユニット300と、ベルト102とが結合されている。ガイドレール101の両端付近の一方側には、カッターモータ103と、モータプーリ107とを有し、他方側には、テンショナプーリ108と、テンショナバネ109を有する。ベルト102は、モータプーリ107とテンショナプーリ108に架け渡されている。テンショナプーリ108がテンショナバネ109によりX2方向に付勢されることでベルト102に張力が与えられ、ベルト102の歯飛びを防止している。
The
カッターユニット300は、本発明の切断手段である上可動刃301と下可動刃302とを有する。下可動刃302は、切断方向となる上可動刃301のX1方向に対して所定量の角度θ(交差角)で組みつけられている。ロールシート1は、上可動刃301と下可動刃302の接触点で切断される。カッターキャリッジ200は、カッターモータ103からベルト102を介して駆動力が伝達され、ガイドレール101に沿って、X1及びX2方向に往復移動可能である。また、下可動刃302は、カッターキャリッジ200を介してベルト102により回転駆動可能な構成である。これにより、下可動刃302、及び下可動刃302に接触する上可動刃301は、ともに回転しながらロールシート1を切断する。
The
カッターユニット300は、ロールシート1の画像プリント時は、ロールシート1の紙端1aの外側の待機位置P1に待機する。ロールシート1の切断時は、待機位置P1から切断方向となるX1方向に移動することによりロールシート1を切断する。ロールシート1の切断後は、所定の反転位置P2で反転して、待機位置P1までX2方向に移動し、次の切断動作のために待機する。この際、カッターユニット300がX2方向に移動するときは、ロールシート1を切断しない。
When printing an image on the roll sheet 1, the
カッターモータ103は、後述するエンコーダ104を有し、カッターユニット300のX1及びX2方向に対する位置および移動量を制御することが可能である。すなわち、カッターユニット300の移動量に対するエンコーダ104のパルス数の関係が分かっているので、エンコーダ104のパルス数を計数し、カッターユニット300の位置および移動量を知ることができる。また、待機位置P1の近傍に待機位置センサ106を備えるセンサホルダ105が固定され、カッターユニット300のセンサフラグ部305fを検知することで、正確に待機位置P1にカッターユニット300を停止させることができる。さらに、待機位置センサ106によって、カッターユニット300が待機位置P1にあるか否かを検知することが可能である。
The
(カッターキャリッジの構成)
カッターキャリッジ200の構成について図6および図7を参照して説明をする。図6はカッターキャリッジ200の斜視図で、図7は切断装置5の側面図である。
(Configuration of cutter carriage)
The configuration of the
カッターキャリッジ200は、キャリッジシャーシ201、キャリッジホルダ202、上コロホルダ203、下コロホルダ204を有し、ガイドレール101に囲われた内側に配されている。キャリッジホルダ202は、ベルト102の両端部をベルト挿入部202aに挿入して一体に結合して、キャリッジシャーシ201に固定される。カッターキャリッジ200は、摺動部の負荷を小さく滑らかに移動するようにガイドレール101に嵌合させる。一方、カッターユニットが有する回転刃は、切断方向に対して所定の角度θ(交差角)だけ傾いているため、カッターユニット300は切断中にロールシート1の搬送方向上流側へ変位するように力が作用する。したがって、カッターキャリッジ200は、切断開始時に対して切断中に搬送方向上流側へ変位することがある。この場合、カッターキャリッジ200と一体のカッターユニット300は、同様に切断開始時から切断中にかけて変位する。この結果、ロールシート1の切断部はロールシート1の搬送方向に対し曲がることになる。したがって、カッターキャリッジ200は、ガイドレール101に対し隙間が無く、且つ移動時の負荷を小さくする必要がある。
The
また、上コロホルダ203は、キャリッジシャーシ201に固定され、キャリッジコロ軸206に回転自在に軸支されたキャリッジコロ205をロールシート1の切断方向に2つ有する。さらに、下コロホルダ204は、上コロホルダ203に対向する位置に配され、キャリッジコロ軸206に回転自在に軸支されたキャリッジコロ205をロールシート1の切断方向に2つ有する。上コロホルダ203及び下コロホルダ204の間には、キャリッジ押圧バネ207を有し、上コロホルダ203はロールシート1の搬送方向上流側、且つ上方側に傾斜した方向に付勢される。一方、下コロホルダ204は、上コロホルダ203の反対方向であるロールシート1の搬送方向下流側、且つ下方側に傾斜した方向に付勢される。
The
ガイドレール101は、キャリッジコロ205をガイドするための上流ガイド面101aと、上ガイド面101bと、下流ガイド面101cと、下ガイド面101dとを有する。上流ガイド面101aと下流ガイド面101cは、ロールシート1の搬送方向に対し直交する面であり、上流ガイド面101aは、下流ガイド面101cより上流側に位置する。上コロホルダおよび下コロホルダのキャリッジコロ205は、外径部の両角部にキャリッジコロテーパ部205aを有する。押圧バネ207により、キャリッジコロテーパ部205aは、上コロホルダ203により上流ガイド面101a及び上ガイド面101bに、下コロホルダ204により下流ガイド面101c及び下ガイド面101dにそれぞれ当接する。このため、カッターキャリッジ200は、ガイドレール101に対しロールシート1の搬送方向上下流、及び上下方向に隙間のない状態となり、安定した姿勢を維持することができる。
The
カッターモータ103を駆動すると、モータプーリ107を介してベルト102が左右に移動し、カッターキャリッジ200はX1及びX2方向に往復移動する。上コロホルダ203に支持されたキャリッジコロ205は、上流ガイド面101a及び上ガイド面101bに追従しながら回転移動可能である。下コロホルダ204に支持されたキャリッジコロ205は、下流ガイド面101c及び下ガイド面101dに追従しながら回転移動可能である。キャリッジコロ205が回転することで、カッターキャリッジ200の移動時の負荷を小さくすることができる。また、上コロホルダ203は、キャリッジシャーシ201に固定され、下コロホルダ204は、キャリッジホルダ202に固定されている。そのため、カッターキャリッジ200は、切断時にロールシート1の搬送方向上流側、且つ上方向に力が加わっても、それ以上にロールシート1の搬送方向上流側、且つ上方向に動くことはない。この結果、カッターユニット300は、ロールシート1の搬送方向の位置を安定させることができる。
When the
ガイドレール101は、カッターキャリッジ200をガイドレール101の側面から組み付ける際のガイドとなる上流ガイドテーパ部101e、上ガイドテーパ部101fを有する。上流ガイドテーパ部101eは、上流側へ開く方向にテーパが配されており、上流ガイド面101aに滑らかに接続される。上ガイドテーパ部101fは、上側へ開くようにテーパ部が配されており、上ガイド面101bに滑らかに接続される。これにより、カッターキャリッジ200をガイドレール101の側面から組み付け易くなる。
The
キャリッジシャーシ201は、回転出力ギア軸208と、ベルト巻付コロ軸210とを有する。回転出力ギア軸208には回転出力ギア209が回転可能に軸支され、ベルト巻付コロ軸210にはベルト巻付コロ211が回転可能に軸支される。これらは、カッターユニット300の下可動刃302に回転駆動力を伝達するためのものである。すなわち、回転出力ギア209は、ベルト102の歯と噛み合わされている。ベルト巻付コロ211は、回転出力ギア209に対しベルト102の巻き付け量を増やし、ベルト102と回転出力ギア209の歯の噛み合いを増すことで、歯飛びを抑制している。ベルト102を回動して、カッターキャリッジ200をX1及びX2方向に往復移動すると、ベルト102と噛み合う回転出力ギア209は、回転出力ギア軸208を中心に回転させられる。回転出力ギア209は、六角形状の回転出力部209aを設けており、ロールシート1の搬送方向下流側に突出している。回転出力部209aは、後述するようにカッターユニット300と連結して、下可動刃302に回転駆動力を伝達することが可能である。
The
(カッターユニットの構成)
次に、カッターユニットの構成について図8および図9を参照して説明をする。図8はカッターユニットを上面から見た模式的断面図、図9はカッターユニットを背面から見た断面図である。
(Structure of cutter unit)
Next, the configuration of the cutter unit will be described with reference to FIGS. FIG. 8 is a schematic cross-sectional view of the cutter unit as viewed from above, and FIG. 9 is a cross-sectional view of the cutter unit as viewed from the back.
上可動刃301は、ロールシート1の画像がプリントされたプリント面側に配され、上可動刃回転軸303と一体となって回転可能な丸刃である。下可動刃302は、ロールシート1のプリント面の反対となる裏面側に配され、下可動刃回転軸304と一体となって回転可能な丸刃である。上可動刃回転軸303は、可動刃保持部305と上可動刃ホルダ306によって回転可能に軸支している。下可動刃302は、上可動刃301のロールシート1の搬送方向下流側に配されており、切断方向となるX1方向に対して所定量の角度θ(交差角)を設けて、下可動刃回転軸304を可動刃保持部305及び下可動刃ホルダ307によって回転可能に軸支されている。下可動刃302は、下可動刃回転軸304及び可動刃保持部305の間に配された可動刃押圧バネ308により、上可動刃301に点接触して押圧されている。上可動刃301及び下可動刃302との接触点が切断点309となり、ロールシート1を切断する。
The upper
切断方向となるX1方向に対する交差角θは、多種多様なロールシート1の切断開始時の刃のシートへの食いつきを良くして切断性能を高めるため、交差角θを大きくすることが必要である。しかし、大きすぎる交差角θの条件では、切断面が切り剥がされ、紙粉が多く発生する等、切断品位を劣化させるといった問題がある。そのため、交差角θは高精度の位置決めが必要である。上可動刃ホルダ306及び下可動刃ホルダ307は、可動刃保持部305に対して交差角θを調整可能にしている。交差角θを調整後、上可動刃ホルダ306及び下可動刃ホルダ307は、可動刃保持部305に固定され、交差角θが維持される。
The crossing angle θ with respect to the X1 direction, which is the cutting direction, needs to be large in order to improve the biting of the blades at the start of cutting of various types of roll sheet 1 and to enhance the cutting performance. . However, if the crossing angle θ is too large, there is a problem that the cut surface is cut off, the amount of paper dust is increased, and the cutting quality is deteriorated. Therefore, the intersection angle θ needs to be positioned with high accuracy. The upper
カッターユニット300は、下可動刃302を強制的に回転させるための回転入力ギア310と、振り子ギア311と、回転刃回転ギア312とを有する。回転入力ギア310は、カッターキャリッジ200側の回転出力部209aと六角形状の回転入力部310aを嵌合して、回転駆動力を伝達する。ベルト102の回動により、ベルト102と噛み合う回転出力ギア209と、回転出力ギア209と連結する回転入力ギア310は、カッターユニット300の移動に伴い強制的に回転させられる。振り子ギア311は、回転入力ギア310の回転を回転刃回転ギア312に伝達するためのものである。なお、回転入力ギア310が図9中の矢印方向に回転すると、振り子ギア311は、回転入力ギア310を中心に方向R1に回転刃回転ギア312と噛み合う位置まで回転し、その後、回転刃回転ギア312に回転駆動力を伝達する。一方、回転入力ギア310が図9中の矢印方向と逆方向に回転すると、振り子ギア311は、回転入力ギア310を中心に方向R1と逆方向に回転する。そのため、振り子ギア311の回転は回転刃回転ギア312に伝達されないようになる。
The
回転刃回転ギア312は、下可動刃回転軸304を中心軸とし、下可動刃302に一体的に取り付けられており、回転刃回転ギア312を強制的に回転させることにより、下可動刃302も回転することとなる。上可動刃301は、下可動刃302と切断点309にて接触しているため、下可動刃302が回転すると上可動刃301も回転する。
The rotary
カッターユニット300をX1方向へ移動するときは、上可動刃301及び下可動刃302は、図9に示す矢印のように、それぞれ切断点309にロールシート1を引き込む方向に回転する。このとき、上可動刃301及び下可動刃302の協働により、ロールシート1を切断し易くすることができる。一方、カッターユニット300をX2方向へ移動するときは、振り子ギア311の回転は回転刃回転ギア312に伝達されないようになる。そのため、上可動刃301及び下可動刃302を回転させる力が働かず、回転しない状態にすることが可能となり、刃同士の相対的な回転による摩耗を防止できる。
When moving the
(カッターユニットの着脱)
ここで、図6、図7、図10から図12を参照して、本実施形態のカッターユニットの着脱について説明する。図10はカッターユニットの背面を示す斜視図、図11はカッターユニットの正面を示す斜視図、図12はカッターユニットを取り付け後のカッターユニットとカッターキャリッジを上面から見た模式的断面図である。
(Removal of the cutter unit)
Here, the attachment and detachment of the cutter unit according to the present embodiment will be described with reference to FIGS. FIG. 10 is a perspective view showing the back surface of the cutter unit, FIG. 11 is a perspective view showing the front surface of the cutter unit, and FIG.
カッターユニット300は、カッターキャリッジ200に着脱可能であり、カッターキャリッジ200に対し位置決めするとともに、カッターキャリッジ200から下可動刃302の回転駆動力を伝達可能にする。回転出力部209aを軸支する回転出力ギア軸208は、回転出力部209aの先端からロールシート1の搬送方向下流側に突出する回転出力ギア軸先端部208aを有する。カッターユニット300は、回転出力ギア軸先端部208aがカッターユニット位置決め穴305gに嵌合することで、位置決めをしている。また、キャリッジホルダ202は、カッターユニット位置決め穴202bを有する。可動刃保持部305のカッターユニット位置決め部305aがカッターユニット位置決め穴202bに嵌まることで、カッターユニット300が回転出力部209aを中心に回転する方向の位置決めをすることができる。また、カッターユニット300は、カッターキャリッジ200側の回転出力部209aにカッターユニット300側の回転入力部310aを嵌合することで、下可動刃302の回転駆動力を伝達している。
The
本実施形態では、回転入力部310aによる回転駆動力の伝達と位置決めを同軸上で行うことで、干渉なく位置決めが可能である。また本実施形態のように回転出力部209aの長さの方が、カッターユニット位置決め部305aの長さより長い構成であればそれぞれの先端部を順番に嵌め合うことになりカッターユニット300の取り付けが容易である。
In the present embodiment, by transmitting and positioning the rotational driving force by the
カッターユニット位置決め部305aの同軸上には、カッターユニット300をカッターキャリッジ200に固定するためのカッター固定ネジ313が配されている。カッターユニット300は、回転入力部310aによる回転駆動力の伝達とカッターユニット位置決め穴305gによる位置決めを同軸上で行い、カッターユニット位置決め部305aとカッター固定ネジ313を同軸上で行っている。機能を同軸上にまとめることで、位置決めを必要最低限とし、X1及びX2方向に対し省スペースにすることができる。
A
下可動刃ホルダ307は落下防止爪307aを有し、落下防止爪307aはカッター固定ネジ313の頭に引っ掛る位置に配されている。そのためカッターキャリッジ200からカッターユニット300を取り外した場合、カッター固定ネジ313は落下防止爪307aが引っ掛り、落下を防止できる。またカッター固定ネジ313の頭に落下防止爪307aが引っ掛る状態において、カッター固定ネジ313の全長がカッターユニット位置決め部305a内に収まる。そのためカッターユニット300をカッターキャリッジ200に組み込む時にカッター固定ネジ313の先端がカッター回転止め穴202b付近に干渉して破損させてしまうことを防ぐことができる。さらに、カッター固定ネジ313は、カッターユニット300の切断時の進行方向前方側に配され、回転入力部310aは、進行方向後方側に配されている。カッター固定ネジ313が切断時の進行方向前方側にあることで、ロールシート1の切断時の切断抵抗力をカッター固定ネジ313の固定部で受けることができ、カッターユニット300の姿勢を安定することができる。
The lower
カッターユニット300をカッターキャリッジ200に取り付ける際、回転入力部310aに回転出力ギア軸先端部208aを挿入する。回転出力ギア軸先端部208aは、回転出力部209aより細い円柱形状をしており、回転入力部310aに対し十分細くなっているため、カッターユニット300を取り付ける際の導入部となる。その結果、回転出力ギア軸先端部208aと回転入力部310aにより、カッターユニット300はおおまかにガイドされる。さらに、カッターユニット300を挿入すると、カッターユニット位置決め部305aがカッターユニット位置決め穴202bに挿入される。
When attaching the
その後さらに、カッターユニット300を挿入すると、図12に示すように、回転入力部310aに回転出力部209aが挿入され、回転入力部310は回転出力ギア209に軸支される。また、カッターユニット位置決め穴305gに回転出力ギア軸先端部208aが挿入され、カッターユニット300は、カッターキャリッジ200に対し位置が決まる。カッターユニット300は、まずカッターユニット位置決め部305aとカッターユニット位置決め穴202bを挿入する。その後、回転入力部310aと回転出力部209a、及び回転出力ギア軸先端部208aとカッターユニット位置決め穴305gを挿入する。このため取り付けが容易な構成となっている。
Thereafter, when the
また、カッターユニット300がカッターキャリッジ200から外された状態では、回転入力ギア310は、隙間Gを有した状態で可動刃保持部305と下可動刃ホルダ307によって保持されている。この隙間Gは、噛み合うギアが少なくとも歯底当たりしない範囲で傾けられるように設定されている。そのため、回転入力部310は、カッターユニット300に対し傾くことが可能である。これにより、カッターキャリッジ200に対してカッターユニット300の位置がずれていたとしても、回転入力部310aは傾きながら回転出力部209aをガイドするため、取り付けし易い。
When the
なお、回転出力ギア軸先端部208aは、カッターユニット300を位置決めした後、手を離してもカッターキャリッジ200から落下しない長さを有する。そのため、位置決め後に手を離してカッター固定ネジ313によるカッターユニット300の固定作業をすることが可能であり、取り付けし易い。
The rotation output
ところで、ガイドレール101は、回転出力ギア軸先端部208aが上可動刃301及び下可動刃302に接触する前に、カッターユニット位置決め部305aと接触するカッターユニット突き当て部101gを有している。カッターユニット300が正しい位置で取り付け操作されなかった場合に、回転出力ギア軸先端部208aが上可動刃301及び下可動刃302に接触することを防いでいる。
Incidentally, the
また、可動刃保持部305は、着脱時にカッターユニット300を安定して手で持つために、両側面に手掛かり部305bを有する。手掛かり部305bと、回転入力部310aと、カッターユニット位置決め部305aと、カッターユニット位置決め部305aの同軸上のカッター固定ネジ313とは、X1方向に略直線上に配されており、着脱時の保持性、操作性を確保することができる。
In addition, the movable
(カッターユニットの外装形状)
次に、図10、図11を参照して、本発明に係る切断装置のカッターユニットの外装形状について説明する。
(External shape of cutter unit)
Next, the outer shape of the cutter unit of the cutting device according to the present invention will be described with reference to FIGS.
後端支持部305c1は、上可動刃301及び下可動刃302との切断点309の近傍から切断方向上流のX1方向側、且つロールシート1の搬送方向下流側に配され、ロールシート1の裏面を支持する。また後端支持部305c2は、上可動刃301及び下可動刃302との切断点309の近傍から切断方向下流のX2方向側、且つロールシート1の搬送方向下流側に配され、ロールシート1の裏面を支持する。これにより、切断される前のロールシート1は、後端支持部305c1で支持され、切断されたロールシート1は後端支持部305c2により支持され、幅の短いロールシート1であっても安定した姿勢で、切断及び排出が可能となる。
The rear end support portion 305c1 is disposed on the X1 direction side upstream of the cutting direction from the vicinity of the
また、後端押出し部305dは、切断点309よりロールシート1の搬送方向下流側に突出しており、カッターユニット300がX2方向に移動するときには、切断したロールシート1をロールシート1の搬送方向下流側に押出す。これにより、切断したロールシート1の後端部を再度切断することを防止することができる。
Further, the trailing
さらに、紙上面ガイド部305eと、紙上面ガイド部306aは、ロールシート1のプリント面側に配され、搬送方向上流側、且つ上方へテーパ形状をしている。このような構成により、カッターユニット300をX2方向に移動しても、上流側のロールシート1は可動刃保持部305や上可動刃ホルダ306に接触しない、もしくは先端のみが接触することで、プリント面に傷がつくのを抑制することができる。
Further, the paper upper
(カッターユニットの駆動制御)
ここで、図13を参照して、本実施形態の通常の切断時におけるカッターユニット300の駆動制御について説明する。
(Cutter unit drive control)
Here, the drive control of the
図13は、モータの回転検知部と駆動部構成を示す斜視図である。駆動手段であるカッターモータ103の一端にはモータギア110を有する。他端には同軸上に回転検知部であるエンコーダ104が配置され、エンコーダ104はカッターモータ103と一体的に回転する。エンコーダ104はフィルム材で形成され、外縁部付近には不図示のスリット貫通孔が扇状に並んでいる。また、エンコーダ104のスリット貫通孔は光を通過し、隣接するスリット貫通孔との間は黒塗装により光を遮断する。エンコーダセンサ118の発光部と受光部は、スリット貫通孔を挟むように対向する位置に設けられている。エンコーダセンサ118の発光部から発せられる光が、エンコーダ104の回転に伴い移動するスリット貫通孔を通過する度に受光部に到達し、一体的に回転するモータギア110の回転量を計数することができる。
FIG. 13 is a perspective view illustrating a configuration of a rotation detection unit and a driving unit of the motor. A
本実施形態においては、カッターモータ103の出力は最大出力を100%とし、負荷に応じて比例出力されるものとする。カッターモータ103にかかる負荷は、一義的にはトルクであるが、負荷測定手段440である電流計で電流として計測される。制御部400は、カッターユニット300の負荷が増大した場合、目標位置に到達させるため、カッターモータ103の出力を上げる。逆に負荷が減少した場合、目標位置を通り過ぎるため、カッターモータ103の出力を下げる。こうして、直近の位置情報とモータ出力を基に、次の指令値に補正を加え、負荷変動に依らず所定の移動ができるように制御する。
In the present embodiment, the maximum output of the
次に、図14を参照して、本発明に係る異常衝突時におけるカッターユニット300の駆動制御について説明する。図14(a)は通常のロールシート切断時のカッターモータ103の出力電流値を示す図で、図14(b)は異常衝突時のカッターモータ103の出力電流値を示す図である。縦軸はモータ出力電流値であり単位はA(アンペア)、横軸は時間であり単位は秒である。まず、通常のロールシートの切断時のモータ出力電流値は、加速開始に伴いゼロから上昇し、等速移動になるのに伴い一定になり切断開始点507まで到達する(非切断領域500)。切断開始点507に到達するとモータ出力電流値は、上昇して最大値に到達後、下降して一定となり切断終了点508まで到達する(切断領域506)。切断が終了すると出力電流値は、切断終了点508から下降して一定になり、駆動停止点512で停止するため下降してゼロとなる(非切断領域500)。
Next, the drive control of the
一方、カッターユニット300が切断失敗などにより目標位置に到達出来なくなると、モータ出力電流値は、徐々にモータ出力を上げるため上昇する。この場合、モータ出力電流値が所定の基準値504を上回ることにより、制御部400にある検知手段(不図示)が基準値504を上回ったことを検知する。この検知により制御部400は、過負荷であると判断しカッターユニット300を緊急停止する。この時のモータ出力電流値は、障害物衝突点509から上昇し、予め設定された基準値504を超え(衝突検知点510)、その後最大値に到達してから下降し、停止に伴いゼロとなる(停止領域511)。
On the other hand, when the
基準値504の設定条件は、異常時に速やかに停止させるためできる限り低い方が望ましい。一方で、切断開始時の最大の出力電流値Iより低いと、切断開始時に異常値と判断し意図せずカッターユニット300を停止させることになる。切断開始時の最大の出力電流値Iは、主にカッターユニット300の構成部品の部品寸法や組立精度のばらつき、切断回数、切断するロールシートの種類により変動する。そのため、基準値はそれらの変動要因を考慮して設定することが望ましい。本実施形態において、基準値は、切断開始時の最大の出力電流値Iに所定の乗数(例えば1.1)を乗じた算出値(1.1×I)となるように設定する。
It is desirable that the setting condition of the
(プリント後に基準値を変更)
第1の実施形態では、画像のプリント後に引き続いて行われるロールシートの切断時の測定結果を用いて基準値を変更する。ここで、図15および図16を参照して、第1の実施形態について説明する。図15は画像のプリント後に基準値を変更するシーケンス図、図16は現在の基準値の算出時と今回のロールシート切断時のモータ出力電流値を示す図である。
(Change the reference value after printing)
In the first embodiment, the reference value is changed using the measurement result obtained when the roll sheet is cut after the image is printed. Here, the first embodiment will be described with reference to FIGS. FIG. 15 is a sequence diagram for changing the reference value after printing the image, and FIG. 16 is a diagram showing the motor output current value when the current reference value is calculated and when the current roll sheet is cut.
まず、ユーザーはプリント装置100の操作部である入力インターフェース(不図示)からプリントを選択し、画像のプリントを開始する(S101)。画像のプリントは、ロールシートを順次搬送しながら形成していき、所望の画像がプリントされることで終了する(S102)。画像のプリントが終了するとカット位置までロールシートを搬送する(S103)。その後、切断動作が開始され、カッターキャリッジ200を停止位置まで移動する(S104)。その際、駆動手段であるカッターモータ103のモータ出力電流を測定する(S105)。図16のように、カッターキャリッジ200の移動が終了すると今回のロールシート切断時のモータ出力電流値701が得られる。すなわち、加速開始から上昇し、等速移動に伴い一定値になり切断開始点507まで到達し(非切断領域500)、切断開始点507の後に最大値となった後下降して一定値となり切断終了点508に到達する(切断領域506)。その後、切断終了点508から一定値となり、減速に伴い下降して駆動停止点512でゼロとなる(非切断領域500)。この時、測定によって得られる切断開始時の最大の出力電流値はIm(A)である。現在の基準値の算出時におけるモータ出力電流値700に対して、全体的に電流値が上昇している。切断回数が増えることによってカッターモータ103に掛かる負荷が上昇するためである。なお、現在の基準値の算出時における切断開始時の最大の出力電流値Iは、あらかじめプリンタ装置100のメモリに記憶されている。
First, the user selects print from an input interface (not shown), which is an operation unit of the
エンコーダ104によりカッターキャリッジ200が停止位置に到達したことを認識することで移動が終了する(S106)。この時、切断されたロールシートは排紙ガイド11からプリント装置100の外側へ排出される。その後、カッターキャリッジ200を待機位置までX2方向に移動する(S107)。待機位置センサ106がカッターユニット300を検知した場合(S107)は正常に切断動作が終了したと判断する。検知できなかった場合は、切断動作が正常でないと判断し、ユーザーへエラーの通知を行う(S110)。
The movement ends when the
正常に切断動作が終了した場合、測定結果に応じて基準値の再設定を行う(S109)。現在の基準値の算出時におけるモータ出力電流値700では、切断開始時の最大の出力電流値はIとなる。一方、今回の計測結果であるロールシート切断時のモータ出力電流値701では、切断開始時の最大の出力電流値はImである。新たな基準値は、Imに所定の乗数(1.1倍)を乗じて算出した算出値(1.1×Im)とする。ただし、例えば、IとImの差がIに対して2%を超えた時、すなわち|Im−I|/I>0.02を超えた時に限って新たな基準値を設定する構成としてもよい。当然、IとImの差がIに対して2%を超えない場合は、現在の基準値を維持する。
When the cutting operation has been completed normally, the reference value is reset according to the measurement result (S109). In the motor output
このように、切断動作毎の負荷の測定結果を用いることで、カッターキャリッジ200のモータ出力電流値の変動に対して、適時に新しい基準値702に変更することができる。その結果、カッターの状態の変化による切断開始時のモータ出力電流の誤検知を低減し、異常が起こった場合にカッターモータ103を速やかに停止することができる。なお、基準値の変更は、切断動作毎に限らず、所定の切断回数を超過した場合あるいは所定の切断距離を超過した場合などに限って行う構成としてもよい。
In this way, by using the measurement result of the load for each cutting operation, it is possible to appropriately change to a
ところで、本実施形態では、モータ出力電流値から基準値を設定する説明をしてきたが、モータのトルク、モータ出力電圧値により基準値を設定するとしてもよい。また、シートを切断する切断装置の刃の構成は、2つの回転する可動刃(回転刃)を用いる構成のみに限定されず、シートとの相対移動を伴って、そのシートを切断できる構成であればよい。例えば、上下に移動する可動刃、固定刃、および可動刃と固定刃の組み合わせを用いる構成などであってもよく、また刃は1つであってもよい。さらに、切断装置は、プリント装置の他、シートを扱う種々の装置に組み込むことができる。 By the way, in the present embodiment, the description has been given of setting the reference value from the motor output current value. However, the reference value may be set based on the motor torque and the motor output voltage value. Further, the configuration of the blade of the cutting device that cuts the sheet is not limited to the configuration using two rotating movable blades (rotary blades), but may be any configuration that can cut the sheet with relative movement with the sheet. Just fine. For example, a configuration using a movable blade that moves up and down, a fixed blade, and a combination of a movable blade and a fixed blade may be used, or the number of blades may be one. Further, the cutting device can be incorporated in various devices that handle sheets, in addition to the printing device.
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態では、カッターユニット300の交換をした後に、ロールシートを切断しない状態で負荷を測定し、測定結果に応じて基準値を変更する。以下、第1の実施形態と差異のある部分について図17から図19を参照して説明する。図17はカッターユニット300を交換する時のシーケンス図、図18は現在の基準値の算出時と今回の測定時におけるモータ出力電流値を示す図、図19は第2の実施形態における現在の基準値と新しい基準値による異常衝突時のモータ出力電流値を示す図である。
(Second embodiment)
In the second embodiment of the present invention, after replacing the
第2の実施形態で、ユーザーはプリント装置100の操作部(不図示)において、カッターユニット300の交換モードを選択する(S201)。この操作により制御部に指示が出され、カッターキャリッジ200と供にカッターユニット300が交換位置まで移動する(S202)。この交換位置は、ユーザーが作業し易い、例えばカッターユニット300の移動領域の略中央部などを設定する。次に、カッターキャリッジ200とカッターユニット300を固定しているビスを外し、新たなカッターユニット300と交換作業をする(S203)。交換作業が終了すると、プリント装置100の操作部にて交換完了を選択する(S204)。この操作により制御部から指示が出され、カッターユニット300は、待機位置まで移動して停止する(S205)。
In the second embodiment, a user selects an exchange mode of the
その後、測定モードへ移行する(S206)。測定モードへ移行すると、通常のロールシートの切断時と同じ速度で、カッターキャリッジ200をカッターモータ103側の停止位置まで移動する(S207)。停止位置としては、反転位置P2であるが、ストッパによる突き当て位置などでもよい。その際、カッターモータ103のモータ出力電流値を測定する(S208)。図18に測定時におけるカッターモータ103のモータ出力電流値を示す。加速開始から上昇し、その後等速移動に伴い一定値となり、停止位置512に向けて減速により下降し、停止位置512でゼロとなる。測定結果として取得する値は、非切断領域500の等速移動時の電流値Ieである。ただし、取得する値は、所定時間内の最大値、所定の時間経過後の値、所定の時間範囲の平均値でもよい。なお、このプリント装置100は、現在の基準値を算出した時のカッターキャリッジ200の非切断領域の電流値Isおよび切断開始時の最大の出力電流値Iを、予めプリンタ装置100のメモリに記憶している。
Thereafter, the mode shifts to the measurement mode (S206). When the mode shifts to the measurement mode, the
エンコーダ104により停止位置を認識すると(S209)、この停止位置を基準に待機位置P1までカッターキャリッジ200をX2方向へ移動する(S210)。所定の待機位置P1で待機位置センサ106の検知を行う(S211)。待機位置センサ106がカッターユニット300を検知した場合には、正常に交換作業が終了したと判定をする。待機位置センサ106が検知出来なかった場合は、カッターユニット300が正常に取りついていない、または移動動作が正常ではないと判断しユーザーへエラーの通知(S213)を行う。
When the stop position is recognized by the encoder 104 (S209), the
正常に切断動作が終了した場合、測定結果に応じて基準値の再設定を行う(S212)。まず、今回の測定値Ieとメモリに記憶されているIsの差を、メモリに記憶されている切断開始時の最大の出力電流値Iに加算することで切断開始時の最大の出力電流値(I+(Ie−Is))を算出する。基準値702は、所定の乗数(ここでは1.1)を乗じることで算出した算出値(1.1×(I+(Ie−Is)))とする。このようにすることで、ロールシートを切断しなくても新しい基準値702を算出することができる。
When the disconnection operation is completed normally, the reference value is reset according to the measurement result (S212). First, the difference between the current measured value Ie and Is stored in the memory is added to the maximum output current value I at the start of cutting stored in the memory, so that the maximum output current value at the start of cutting ( I + (Ie−Is)) is calculated. The
ただし、基準値の再設定は、変更に関する判断を行ってからでもよい。すなわち、新しい基準値702が妥当でないと判断する場合には、基準値の変更を行わない。妥当でない場合として、IeとIsの差が大きい場合が挙げられる。この場合、測定結果が正常でない可能性があり、取り付けの確認や再測定を促すためのユーザーへの通知を行う。また、基準値504を変更しない場合として、例えばIeとIsの差が小さい場合が挙げられる。この場合、現在の基準値を維持して使用する。基準値を設定した後は交換シーケンスを終了(S214)する。
However, the resetting of the reference value may be performed after a determination regarding the change is made. That is, when it is determined that the
このように本実施形態では、上可動刃301および下可動刃302が回転しながら移動しているときのモータ出力電流値を測定する。そのため、交換前後のカッターユニット300の構成部品の部品寸法や組立精度のばらつきによるカッターモータ103のモータ出力電流値の変動のみを抽出することができる。その結果、カッター交換後のモータ出力電流値703に対し、切断開始時のモータ出力電流の誤検知を低減し、異常が起こった場合にカッターモータ103を速やかに停止することができる。
As described above, in the present embodiment, the motor output current value when the upper
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態では、新しい種類のロールシートに対する基準値を設定する。以下、第1の実施形態と差異のある部分について図20から図22を参照して説明する。図20は新しいロールシートに対する基準値を設定するシーケンス図、図21は基準値の再設定画面、図22は、異なるロールシートにおける異常衝突時のモータ出力電流値を示す図である。
(Third embodiment)
In the third embodiment of the present invention, a reference value for a new type of roll sheet is set. Hereinafter, portions different from the first embodiment will be described with reference to FIGS. FIG. 20 is a sequence diagram for setting a reference value for a new roll sheet, FIG. 21 is a reference value reset screen, and FIG. 22 is a diagram showing a motor output current value at the time of an abnormal collision with a different roll sheet.
第3の実施形態において、ユーザーは図21に示すプリント装置100の入力インターフェースである基準値の再設定画面を表示させる。基準値の再設定画面には、ロールシート切断ボタン601、出力電流測定ボタン602がある。またホーム画面に戻るホームボタン603、前の操作画面に戻るバックボタン604、装置を停止させるストップボタン605がある。ここで、ユーザーはロールシート切断ボタン601を選択する(S301)。
In the third embodiment, the user displays a reference value reset screen which is an input interface of the
ロールシート切断ボタン601が選択されると、制御部から指示が出され、ロールシートをカット位置まで搬送する(S302)。ロールシートを搬送した後、測定モードを開始する(S303)。測定モードが開始されると、カッターキャリッジ200を通常のロールシート切断時と同じ速度で所定の停止位置まで移動する(S304)。その際、モータ出力電流を測定する(S305)。測定により切断開始時の最大の出力電流値はIcを得る。エンコーダ104により、カッターキャリッジ200が停止位置に到達したことを認識して移動が終了する(S306)。その後、X2方向に待機位置まで移動する(S307)。
When the roll
待機位置まで正常に移動が終了すれば、基準値を再設定する(S308)。現在の基準値の算出時におけるモータ出力電流値700では、切断開始時の最大の出力電流値はIである。一方、今回の計測結果であるロールシート切断時のモータ出力電流値704では、切断開始時の最大の出力電流値はIcである。したがって、新たな基準値702は、Icに所定の乗数(1.1倍)を乗じて算出した算出値(1.1×Ic)とする。
When the movement to the standby position is completed normally, the reference value is reset (S308). In the motor output
本実施形態により、新しい種類のロールシートに対する基準値を設定することができる。本発明により、ロールシート交換後のモータ出力電流値704に対し、切断開始時のモータ出力電流による誤検知を低減し、衝突などによる異常が起こった場合にカッターモータ103を速やかに停止することができる。
According to this embodiment, a reference value for a new type of roll sheet can be set. According to the present invention, it is possible to reduce erroneous detection due to the motor output current at the start of cutting with respect to the motor output
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態では、ロールシートを切断しないで基準値を再設定する。これは、異常衝突により動作が停止した後、基準値を再設定したいような場合に使用する。以下、第1の実施形態と差異のある部分について図23および図24を参照して説明する。図23は、基準値を変更するための出力電流測定のシーケンス図、図24は、現在の基準値と新しい基準値702による異常衝突時のモータ出力電流値を示す図である。
(Fourth embodiment)
In the fourth embodiment of the present invention, the reference value is reset without cutting the roll sheet. This is used when it is desired to reset the reference value after the operation is stopped due to an abnormal collision. Hereinafter, portions different from the first embodiment will be described with reference to FIGS. FIG. 23 is a sequence diagram of the output current measurement for changing the reference value, and FIG. 24 is a diagram showing the motor output current value at the time of an abnormal collision based on the current reference value and the
第4の実施形態において、ユーザーは図21に示すプリント装置100の基準値の再設定画面から出力電流測定ボタン602を選択する(S401)。これにより制御部から指示が出され、カッターユニット300を通常のロールシート切断時と同じ速度で所定の停止位置に向けて移動する(S402)。その際、モータ出力電流値を測定する(S403)。測定により非切断領域500の等速移動時の電流値Inを得る。カッターユニット300は、停止位置まで移動して停止位置を認識する(S404)。その後、X2方向に待機位置まで移動する(S405)。
In the fourth embodiment, the user selects the output
待機位置まで正常に移動が終了すれば、基準値を再設定する(S406)。まず、今回の測定結果Inとメモリに記憶されているIsの差を、メモリに記憶されている切断開始時の最大の出力電流値Iに加算して切断開始時の最大の出力電流値(I+(In−Is))を算出する。新たな基準値702は、所定の乗数(ここでは1.1)を乗じて算出した算出値(1.1×(I+(In−Is)))とする。
When the movement to the standby position is completed normally, the reference value is reset (S406). First, the difference between the current measurement result In and Is stored in the memory is added to the maximum output current value I at the start of cutting stored in the memory, and the maximum output current value (I + (In-Is)) is calculated. The
本実施形態により、ユーザーが基準値を再設定することができる。本発明により、測定後のモータ出力電流値705に対し、切断開始時のモータ出力電流による誤検知を低減し、衝突などによる異常が起こった場合にカッターモータ103を速やかに停止することができる。
According to the present embodiment, the user can reset the reference value. According to the present invention, it is possible to reduce erroneous detection due to the motor output current at the start of cutting for the motor output
1 ロールシート
5 切断装置
103 カッターモータ
301 上可動刃
302 下可動刃
400 制御部
440 負荷測定手段
504 基準値
Reference Signs List 1
Claims (13)
前記切断手段を前記媒体の幅方向に移動させる駆動手段と、
前記駆動手段に掛かる負荷の測定をする負荷測定手段と、
前記負荷が基準値を超えた場合に前記駆動手段を停止する制御部と、を備える切断装置であって、
前記負荷の測定結果に基づき、前記基準値を変更することを特徴とする切断装置。 Cutting means for cutting the sheet-like medium;
Driving means for moving the cutting means in the width direction of the medium,
Load measuring means for measuring the load applied to the driving means,
A control unit that stops the driving unit when the load exceeds a reference value, a cutting device comprising:
A cutting device, wherein the reference value is changed based on a measurement result of the load.
An image printing unit for printing an image on the medium, wherein the medium on which the image is printed by the image printing unit is cut by the cutting device according to any one of claims 1 to 10. Printing equipment.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018121708A JP2020001114A (en) | 2018-06-27 | 2018-06-27 | Cutting device and print device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018121708A JP2020001114A (en) | 2018-06-27 | 2018-06-27 | Cutting device and print device |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020001114A true JP2020001114A (en) | 2020-01-09 |
Family
ID=69098073
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018121708A Pending JP2020001114A (en) | 2018-06-27 | 2018-06-27 | Cutting device and print device |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020001114A (en) |
-
2018
- 2018-06-27 JP JP2018121708A patent/JP2020001114A/en active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8777363B2 (en) | Method for transporting a long medium | |
JP6456265B2 (en) | Printing device | |
US8746997B2 (en) | Recording apparatus and sheet processing method | |
JP7292821B2 (en) | Sheet feeding device and printing device | |
EP3372415B1 (en) | Printing apparatus | |
US9545733B2 (en) | Cutting apparatus and printing apparatus | |
US8403575B2 (en) | Image recording apparatus and method for determining a state of a cutting device | |
EP2767402A1 (en) | Printer and print control program | |
EP3715138A1 (en) | Printing apparatus, printing method, and program | |
JP2020001114A (en) | Cutting device and print device | |
EP3770092B1 (en) | Sheet loading device, sheet post-processing device provided therewith, and image forming system | |
JPH07253695A (en) | Paper feeding control device | |
JP2016052939A (en) | Medium transportation method, medium transportation unit and image recording device | |
JP6711894B2 (en) | Printing equipment | |
JP2020001115A (en) | Cutting device and print device | |
JP2020001113A (en) | Cutting device and print device | |
US10183507B2 (en) | Image recording apparatus and image recording method | |
JP7293444B2 (en) | printer | |
JP7387937B2 (en) | printing device | |
JP2017064809A (en) | Cutting device and printing device | |
JP2022029836A (en) | Recording device | |
JP2017064814A (en) | Cutting device and printing device | |
JP2023090441A (en) | recording device | |
JP2024145791A (en) | Image forming device | |
CN116811450A (en) | Recording device, recording system, and control method for recording device |