JP2019533974A - モジュール式相互リアクトルを有する故障電流リミッタ - Google Patents

モジュール式相互リアクトルを有する故障電流リミッタ Download PDF

Info

Publication number
JP2019533974A
JP2019533974A JP2019520889A JP2019520889A JP2019533974A JP 2019533974 A JP2019533974 A JP 2019533974A JP 2019520889 A JP2019520889 A JP 2019520889A JP 2019520889 A JP2019520889 A JP 2019520889A JP 2019533974 A JP2019533974 A JP 2019533974A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
secondary winding
current divider
fault current
current limiter
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019520889A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019533974A5 (ja
JP6974453B2 (ja
Inventor
ウィルソン エイドリアン
ウィルソン エイドリアン
コドレ シャンカー
コドレ シャンカー
ジャゼビ サイード
ジャゼビ サイード
ルビキ ピョートル
ルビキ ピョートル
Original Assignee
ヴァリアン セミコンダクター イクイップメント アソシエイツ インコーポレイテッド
ヴァリアン セミコンダクター イクイップメント アソシエイツ インコーポレイテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ヴァリアン セミコンダクター イクイップメント アソシエイツ インコーポレイテッド, ヴァリアン セミコンダクター イクイップメント アソシエイツ インコーポレイテッド filed Critical ヴァリアン セミコンダクター イクイップメント アソシエイツ インコーポレイテッド
Publication of JP2019533974A publication Critical patent/JP2019533974A/ja
Publication of JP2019533974A5 publication Critical patent/JP2019533974A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6974453B2 publication Critical patent/JP6974453B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02HEMERGENCY PROTECTIVE CIRCUIT ARRANGEMENTS
    • H02H9/00Emergency protective circuit arrangements for limiting excess current or voltage without disconnection
    • H02H9/02Emergency protective circuit arrangements for limiting excess current or voltage without disconnection responsive to excess current
    • H02H9/021Current limitation using saturable reactors

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Abstract

本発明の好適例は、第1電流分割装置及び第2電流分割装置を有する故障電流リミッタを含み、第1電流分割装置は第1コアの周りに巻回された一次巻線及び二次巻線を含み、第2電流分割装置は第2コアの周りに巻回された一次巻線及び二次巻線を含む。故障電流リミッタは、第1電流分割装置の二次巻線と第2電流分割装置の二次巻線との間に直列に電気接続された故障電流リミッタ・モジュール(例えば、スイッチング・モジュール)をさらに含むことができる。故障電流リミッタは、第2電流分割装置の二次巻線に直列に電気接続された第2故障電流リミッタ・モジュールをさらに含むことができる。故障電流リミッタを複数部分に分割し、故障電流リミッタ・モジュールを巻線間に散在させることによって、故障電流リミッタを、より少ない巻線間の絶縁体で組み立てられたものとすることができる。

Description

本発明は故障電流リミッタ(故障電流制限器)に関するものであり、特に巻線間に散在する故障電流リミッタ・スイッチングモジュールを有する故障電流リミッタシステムに関するものである。
故障電流リミッタ(FCL:fault current limiter)は、例えば電力システム内の故障電流を制限するための装置である。多様な種類のFCLが過去数十年にわたって開発されており、これらのFCLは、超電導故障電流リミッタ(SCFCL:superconducting FCL)、固体(半導体)故障電流リミッタ、誘導故障電流リミッタ、並びに現在技術において知られている他の種類のものを含む。こうしたFCLは、種々の工業、商業、及び/または住宅の電気負荷に電力を供給するための発電、送電、及び配電の回路網を有するシステムシステム内に実装することができる。
故障電流は電気システム内の異常電流であり、短絡のようなシステム内の故障により生じる。故障電流は、電力線または他のシステム構成要素が悪天候(例えば落雷)によって損傷するような多数の事象または故障によりシステム内に発生し得る。こうした故障が発生すると、大きな電流(故障電流)が回路内に急速に出現し得る、というのは、こうした電流はもはや負荷によって制限されないからである。こうした電流のサージ(急増)は、上記回路網自体、あるいはこの回路網に接続された装置を損傷させる可能性により不所望である。
いくつかの従来技術の故障電流リミッタは、交互配置された巻線を有する電流分割リアクトル(リアクタ)を含み、この電流分割リアクトルは、コア(磁心)、コアの周りに巻回された第1巻線、及びコアの周りに巻回されて第1巻線と交互に配置された第2巻線を含んで、故障電流リミッタの挿入インピーダンスを低減する。交互に配置された一次巻線及び二次巻線によって、より低い損失を実現することができる。リアクトルの組合せとして組み立てられた従来技術の故障電流リミッタには、巻線間電圧の増加の問題があり得る。電圧が増加するに連れて、交互配置の箇所において必要な絶縁体が相応に増加し、これにより故障電流リミッタが大型になり、磁束相殺を実現することがより困難になる。
これら及び他の考察に対して、本発明を提供する。
本発明の実施形態による故障電流リミッタは、第1電流分割装置、第2電流分割装置を含み、第1電流分割装置は第1コアの周りに巻回された一次巻線及び二次巻線を具え、第2電流分割装置は第2コアの周りに巻回された一次巻線及び二次巻線を具えている。この故障電流リミッタは、第1電流分割装置の二次巻線と第2電流分割装置の二次巻線との間に直列に電気接続された故障電流リミッタ・モジュールをさらに含む。
本発明の好適例による電力システムは、電源、この電源に電気接続された負荷、これらの電源及び負荷に電気結合されて故障状態中に電流の量を制限する故障電流リミッタを含む。この故障電流リミッタは、第1電流分割装置、第2電流分割装置を含み、第1電流分割装置は第1コアの周りに巻回された一次巻線及び二次巻線を具え、第2電流分割装置は第2コアの周りに巻回された一次巻線及び二次巻線を具えている。この故障電流リミッタは、第1電流分割装置の二次巻線と第2電流分割装置の二次巻線との間に直列に電気接続された故障電流リミッタ・モジュールをさらに含む。
本発明の好適例による故障電流リミッタは、第1電流分割装置及び第2電流分割装置を含み、第1電流分割装置は第1コアの周りに巻回された一次巻線及び二次巻線を有し、第2電流分割装置は第2コアの周りに巻回された一次巻線及び二次巻線を具えている。この故障電流リミッタは、第1故障電流リミッタ・モジュール及び第2故障電流リミッタ・モジュールをさらに含むことができ、第1故障電流リミッタ・モジュールは第1電流分割装置の二次巻線と第2電流分割装置の二次巻線との間に直列に電気接続され、第2故障電流リミッタ・モジュールは第2電流分割装置の二次巻線に直列に電気接続されている。
添付した図面は、本発明の原理の実際的応用を含む本発明の好適なやり方を次のように示す。
本発明の実施形態による電力システムを示す図である。 本発明の実施形態による好適な故障電流リミッタを示す図である。 本発明の実施形態による図2の故障電流リミッタの好適な故障電流リミッタ・モジュールを示す図である 本発明の実施形態による、閉じた端を有する図2の好適な故障電流リミッタを示す図である。 本発明の実施形態による、巻線間に配置された複数の故障電流リミッタ・スイッチングモジュールを含む好適な故障電流リミッタを示す図である。
これらの図面は必ずしも現寸に比例していない。これらの図面は描画に過ぎず、本発明の具体的パラメータを表現することは意図していない。これらの図面は本発明の好適な実施形態を示すことを意図しており、従って範囲を限定するものとして考えるべきでない。図面中では、同様の番号は同様の要素を表す。
詳細な説明
以下、添付した図面を参照しながら本発明をより完全に説明し、これらの図面にはいくつかの実施形態を示す。本発明の主題は多数の異なる形態で具体化することができ、本明細書中に記載する実施形態に限定されるものと解釈するべきでない。これらの実施形態は、本開示が完全で完成したものとなるように、そして主題の範囲を当業者に十分に伝えるために提供する。図面中では、全体を通して同様の番号は同様の要素を参照する。
本明細書中に用いる、単数で記載する要素または動作は、特に断りのない限り、場合によっては複数の要素または動作を含むものとして理解される。さらに、本開示における「一実施形態」または「一部の実施形態」の参照は、記載した特徴も含む追加的実施形態の存在を含むものとして解釈することができる。
本実施形態は、故障電流防止を改善するための取り組みを含む。より具体的には、種々の実施形態が、電流分割装置内の巻線の両端間の電圧降下が増加することに関する問題に応える。例えば、故障電流リミッタ(FCL)を複数部分に分割し、FCLスイッチング・モジュールを電流分割装置の巻線間に散在させることによって、巻線間の絶縁体をより少なくして故障電流リミッタを組み立てることができ、これにより磁束を相殺する、従ってインピーダンスを相殺する作業をより容易にする。
一部の実施形態では、故障電流リミッタが第1電流分割装置及び第2電流分割装置を有し、第1電流分割装置は第1コアの周りに巻回された一次巻線及び二次巻線を含み、第2電流分割装置は第2コアの周りに巻回された一次巻線及び二次巻線を含む。故障電流リミッタは、第1電流分割装置の二次巻線と第2電流分割装置の二次巻線との間に直列に電気接続された故障電流リミッタ・モジュール(例えば、スイッチング・モジュール)をさらに含むことができる。故障電流リミッタは、第2電流分割装置の二次巻線に直列に電気接続された第2故障電流リミッタ・モジュールをさらに含むことができる。故障電流リミッタを複数部分に分割して、故障電流リミッタ・モジュールを巻線間に散在させることによって、巻線間の絶縁体をより少なくして故障電流リミッタを組み立てることができることが有利である。
ここで図1を参照しながら、本発明の実施形態による好適な電力システムを説明する。図に示すように、故障電流リミッタ(FCL)101を含む電力システム100が、電力を発生して様々な工業、商標、及び/または住宅の負荷に送り届ける発電、送電、及び配電の回路網を含むように実現される。FCL101は第1電流分割装置(CSD:current splitting device)102及び第2電流分割装置(CSD)106を含むことができ、第1CSD102は第1故障電流リミッタ・モジュール(FCLM:fault current limiter module)104に電気結合され、第2CSD106は第1CSD102に電気結合されている。一部の実施形態では、FCL101が第3CSD107を含むことができる。図に示すように、第2CSD106は、第1FCLM104及び第3CSD107に、そして第2FCLM108にさらに結合されている。一部の実施形態では、第1及び第2CSD102、106の各々が、交互配置された巻線を有するモジュール式電流分割リアクトルであり、これについては以下でより詳細に説明する。
さらに図示するように、電力システム100は、導体115及び117を介してAC電源110と1つ以上の電気負荷112との中間に直列に電気接続することができる。FCL101は、故障電流制限が望まれる他の種々の応用及び電力システム構成において実現することができることは、当業者にとって明らかである。従って、図1に示す特定の電力システム100は一例として示し、限定的であることは意図していない。
第1、第2、及び第3CSD102、106、107の各々は、開心形の設計を有することができる。FCL101は電流分割装置102、106、及び107を含み、その各々が交互配置された巻線を有して低い挿入インピーダンスを提供することが有利である。一例として、本明細書中に記載するFCL101は、正常動作状態中に挿入インピーダンスを有して、全負荷電流を搬送する際に、このインピーダンスの両端に電圧降下を生じさせることができ、この電圧降下は全システム電圧の1%未満である。
本明細書中に記載するFCL101は、例えば送電、配電、及び発電システムのようなあらゆる電気システムにおいて故障電流を制限するように実現することができる。さらに、一部の場合には、交互配置された巻線を有するCSD102、106、107を、超電導FCL、固体FCL、高速スイッチFCL、あるいは一般に、システムを故障電流から保護するように構成されたあらゆる故障電流制限回路の形で実現することができ、こうした故障電流制限回路では、正常動作中には低い挿入インピーダンスを意図している。一部の例では、FCL101が飽和鉄心またはシールドコア(遮蔽磁芯)を含むことができる。非限定的な一例では、本明細書中に記載するように交互配置された巻線を有する第1及び第2CSD102、106、107を有するFCL101を設けて、高い挿入インピーダンスを有する飽和鉄心FCLの挿入インピーダンスを低下させることができる。さらに、本明細書中に提供する種々の例は、高周波または低周波システム用のFCL装置において実現することができる。
ここで図1〜2を参照しながら、FCL101をより詳細に説明する。図に示すように、FCL101の第1電流分割装置102は、鉄心または空心のような第1コア118の周りに巻回された一次巻線114及び二次巻線116を含むことができる。一実施形態では、一次巻線114及び二次巻線116を鉄心の周りに同軸に巻回することができ、この鉄心は入力(線間)電圧を基準とし、接地及び/または他のCSDコアから浮いているか絶縁されている。第2CSD106は、第2コア125の周りに巻回された一次巻線120及び二次巻線122を具えている。FCL101は第1FCLM104をさらに含み、第1FCLM104は、第1CSD102の二次巻線116と第2CSD106の二次巻線122との間に直列に電気接続されている。図に示すように、第1及び第2CSD102、106の各々の巻線は互いに並列に配置されている。さらに、第1CSD102の一次巻線114は、例えば経路124に沿って第2CSD106の一次巻線120に直列に電気接続され、第1CSD102の一次巻線114は第1FCLM104と並列に電気接続されている。一部の実施形態では、第1コア118の周りに巻回された一次巻線114と二次巻線116とが同じ巻数(ターン数)または異なる巻数を有する。同様に、第2コア125の周りに巻回された一次巻線120と二次巻線122とは、同じ巻数または異なる巻数を有する。
FCL101は第3CSD107をさらに含むことができ、第3CSD107は第3コア140の周りに巻回された一次巻線136及び二次巻線138を有する。第2FCLM108は、第2CSD106の二次巻線122と第3CSD107の二次巻線138との間に直列に電気接続されている。配置されているように、第1FCLM104と第2FCLM108とは経路126に沿って直列に電気接続されている。さらに、第2CSD106の一次巻線120は、例えば経路124に沿って第1CSD106の一次巻線114及び第3CSD107の一次巻線136と直列に電気接続されている。第2CSD106の一次巻線120は、第1FCLM104及び第2FCLM108にも並列に電気接続されている。第1、第2、及び第3CSD102、106、107の巻線の各々は、定常状態の動作中には最小のインピーダンスを呈し、故障状態中のように二次巻線が開放回路状態である際には、例えば直列の一次巻線による比較的大きなインピーダンスを呈するように構成することができ、これにより故障電流を効果的に制限することができる。
一部の実施形態では、FCL101が、あらゆる高速開放技術、例えば電圧防護装置及び電圧制御装置を有する超電導系、可飽和鉄心、機械式または固体(半導体)スイッチのような一連のスイッチを含むことができる。例えば、図3に示すように、第1及び第2FCLM104、108の各々が、それぞれが互いに並列に配置された金属酸化物バリスタ(MOV:metal oxide varistor)150、スナバ151、及び固体スイッチ152を含むことができる。
ここで図2及び4を参照しながら、FCL101の動作をより詳細に説明する。好適な実施形態では、定常状態中に、第1CSD102の一次巻線114及び二次巻線116を、定常状態電流を経路124及び126に沿って所定の様式に分配するように設定することができる。例えば、定常状態電流のx%が経路124に沿って流れる場合、定常状態電流の残りの(100−x)%は経路126に沿って流れる。一実施形態では、50%が経路124に沿って流れ、50%が経路126に沿って流れるように電流を分配することができる。他の実施形態では、40%が経路124に沿って流れ60%が経路126に沿って流れるように;30%が経路124に沿って流れ70%が経路126に沿って流れるように、この比率を設定することができる。
故障電流状態中には、正常電流よりも大きい電流が一次巻線114及び二次巻線116内へ流入する。故障電流が所定のトリガ電流を超えると、二次巻線116を通って流れる電流の量が低下する。このため、一次巻線114を通って流れるアンペアターンの量と二次巻線116を通って流れるアンペアターンの量とはもはや等しくなく、コア118内の磁界はもはや相殺されず、このため第1CSD102のリラクタンスが増加する。このことは結果的にFCL101の挿入インピーダンスを増加させ、これにより故障電流を制限する。第2CSD106及び第3CSD107によって同様の結果を実現することができる。
認識されているように、複合リアクトルとして組み立てられている従来の故障電流リミッタの1つの欠点は、巻線間電圧の増加である。例えば、代表的なFCLが、75%の制限及び5:1の変圧比を有する33kVのリミッタ(接地に対して19.0kV)を含んで二次電流を制御する場合には、一次巻線は、接地に対して見る電圧は19.0kVであり、制限時に14.3kVだけ降下させる。二次巻線も、FCLスイッチング・モジュールが閉じている際に接地に対して見る電圧は19kVであるが、スイッチング・モジュールが開いている際に見る電圧は71.5kV(14.3kV×5)である。リアクトルが接地から分離されて絶縁されており、FCLが相互リアクトルである場合には、負荷側での地絡中の最大巻線間電圧は14.3kV+71kV=85.8kVになる。従って、85.8kVに達する絶縁レベルを有し、磁束の少なくとも99%が相殺される交互配置された巻線を作製することは、大きな技術的挑戦である。
電圧降下Vを有する一次巻線、及び一次巻線に対して1:wの巻線比を有する二次巻線について、こうした相殺の問題を一般化すれば、巻線間に生じる電圧の最大値は(1+w)Vである。二次巻線が2つのFCLMを取り付けられている場合には、各モジュールの両端の電圧(Vs)は次式を解くことによって計算することができる:
V=−wV+2Vs => (1+w)V/2=Vs
こうした技術的挑戦に応えるために、本発明の実施形態は、上記でより詳細に説明したように、FCL101を、第1、第2、及び第3CSD102、106、107のような複数の部分またはモジュールに分割して、巻線間に散在したFCLM104及び108を設ける。このことは、各CSDを、一次巻線と二次巻線との間の絶縁体をより少なくして各CSDを組み立てることを可能にし、これにより磁束、従ってインピーダンスを相殺する作業をより容易にする。
より具体的には、図示するように、FCL101を「n」個の部分(例えば、「n」個のCSD)に分割し、各部分は電圧降下Vを有する一次巻線、及び一次巻線に対する巻線比1:wを有する二次巻線を含む。従って、巻線間に生じる電圧の最大値は(1+w)V/nになる。例えば図4に示すように、リアクトル構成の終端を閉じることによって、各FCLM104、108の電圧は次式のように計算することができる:
V=−wV/n+Vs−wV/n+Vs−wV/n => V=−3wV/n+2Vs
本例ではn=3であるので、これらの電圧は次式のように計算することができる:
V=−wV+2Vs => (1+w)V/2=Vs
その結果、全モジュールの両端間に見られる電圧は(1+w)Vとなる。この場合、上記リアクトルを27個のセグメントに分割して、(例えば、各々の定格がが少なくとも3.3kVの)26個のスイッチを設置することによって、これらのリアクトル・セグメントにおける巻線間電圧は1.65kVになり、FCL101にとって必要な絶縁をより一層達成可能にする。
ここで図5を参照しながら、本発明の他の実施形態によるFCL201を説明する。図に示すように、本実施形態では、FCL201が複数のFCLM256、258を含み、これらのFCLMは第1CSD202の二次巻線と第2CSD206の二次巻線との間に直列に電気接続されている。FCL201は複数のFCLM260、262をさらに含むことができ、これらのFCLMは第2CSD206の二次巻線と第3CSD207の二次巻線との間に直列に接続されている。配置されているように、FCL201はnx個のセグメントに分割され、ここにx=(FCLMの個数)である。従って、最大の巻線間スタンドオフ電圧は(1+w)xV/nになる。
上述した実施形態と同様に、FCL201の第1CSD202は、第1コア218の周りに巻回された一次巻線214及び二次巻線216を含む。第2CSD206は、第2コア225の周りに巻回された一次巻線220及び二次巻線222を具えている。FCL201のFCLM256及び258は、第1CSD202の二次巻線216と第2CSD206の二次巻線222との間に直列に電気接続されている。図示するように、第1CSD202の一次巻線214は、例えば経路224に沿って第2CSD206の一次巻線220に直列に電気接続され、第1CSD202の一次巻線214はFCLM256及び258と並列に電気接続されている。一部の実施形態では、第1コア218の周りに巻回された一次巻線214と二次巻線216とが同じ巻数または異なる巻数を有することができる。同様に、第2コア225の周りに巻回された一次巻線220と二次巻線222とは同じ巻数または異なる巻数を有することができる。
FCL201は第3CSD207をさらに含むことができ、第3CSD207は、第3コア240の周りに巻回された一次巻線236及び二次巻線238を有する。FCLM260、262は、第2CSD206の二次巻線222と第3CSD207の二次巻線238との間に直列に電気接続されている。配置されているように、FCLM256、258、260、及び262は経路226に沿って直列に電気接続されている。さらに、第2CSD206の一次巻線220は、例えば経路224に沿って第1CSD206の一次巻線214及び第3CSD207の一次巻線236に直列に電気接続されている。第2CSD206の一次巻線220及び第3CSD207の一次巻線236も、FCLM256、258、260、及び262と並列に電気接続されている。第1、第2、及び第3CSD202、206、207の第1及び第2巻線の各々は、定常状態の動作中には最小のインピーダンスを呈し、図中に示す故障状態中には比較的大きいインピーダンスを呈して、故障電流を効果的に制限することができる。
要約すれば、CSDの巻線間のFCLMを記載した本明細書中の種々の実施形態は、各CSDの並列な巻線間の絶縁体の量が低減されることを含む第1の利点、及び一次巻線及び二次巻線が給電された際にCSD内の一次巻線と二次巻線との間の磁束の相殺が改善されることを含む第2の利点を提供する。
本発明は、本明細書中に記載する特定実施形態によって範囲を限定されるべきものではない。実際に、本発明の他の種々の実施形態、及び本発明の変形例は、本明細書中に記載するものに加えて、以上の説明及び添付した図面より通常の当業者にとって明らかである。従って、こうした他の実施形態及び変形例は、本発明の範囲内に入ることを意図している。さらに、本明細書中では本発明を、特定環境内での特定目的の特定の実現に関連して説明している。本発明の有用性はこうした実現に限定されず、本発明は多数の環境内で多数の目的で有益に実現することができることは、当業者の認める所である。従って、以下に記載する特許請求の範囲は、本明細書中に記載する本発明の全幅及び全精神を考慮して解釈するべきである。

Claims (15)

  1. 第1コアの周りに巻回された一次巻線及び二次巻線を具えた第1電流分割装置と、
    第2コアの周りに巻回された一次巻線及び二次巻線を具えた第2電流分割装置と、
    前記第1電流分割装置の前記二次巻線と、前記第2電流分割装置の前記二次巻線との間に直列に電気接続された故障電流リミッタ・モジュールと
    を具えている故障電流リミッタ。
  2. 前記第1電流分割装置の前記一次巻線が、前記第2電流分割装置の前記一次巻線に直列に電気接続されている、請求項1に記載の故障電流リミッタ。
  3. 前記第1電流分割装置の前記第2巻線と、前記第2電流分割装置の前記二次巻線との間に直列に電気接続された複数の故障電流リミッタ・モジュールをさらに具えている、請求項1に記載の故障電流リミッタ。
  4. 第3コアの周りに巻回された一次巻線及び二次巻線を具えた第3電流分割装置と、
    前記第2電流分割装置の前記二次巻線と、前記第3電流分割装置の前記二次巻線との間に直列に電気接続された第2故障電流リミッタ・モジュールと
    をさらに具えている、請求項1に記載の故障電流リミッタ。
  5. 前記第1電流分割装置の前記一次巻線と前記二次巻線とが異なる巻数を有し、前記第2電流分割装置の前記一次巻線と前記二次巻線とが異なる巻数を有する、請求項1に記載の故障電流リミッタ。
  6. 電源と、
    前記電源に電気接続された負荷と、
    前記電源及び前記負荷に電気結合されて、故障状態中に電流の量を制限する故障電流リミッタとを具えた電力システムであって、
    前記故障電流リミッタは、
    第1コアの周りに巻回された一次巻線及び二次巻線を具えた第1電流分割装置と、
    第2コアの周りに巻回された一次巻線及び二次巻線を具えた第2電流分割装置と、
    前記第1電流分割装置の前記二次巻線と、前記第2電流分割装置の前記二次巻線との間に直列に電気接続された故障電流リミッタ・モジュールとを具えている電力システム。
  7. 前記第1電流分割装置の前記一次巻線が、前記第2電流分割装置の前記一次巻線に直列に電気接続されている、請求項6に記載の電力システム。
  8. 前記第1電流分割装置の前記二次巻線と、前記第2電流分割装置の前記二次巻線との間に直列に電気接続された複数の故障電流リミッタ・モジュールをさらに具えている、請求項6に記載の電力システム。
  9. 第3コアの周りに巻回された一次巻線及び二次巻線を具えた第3電流分割装置と、
    前記第2電流分割装置の前記二次巻線と、前記第3電流分割装置の前記二次巻線との間に直列に電気接続された第2故障電流リミッタ・モジュールと
    をさらに具えている、請求項6に記載の電力システム。
  10. 前記故障電流リミッタ・モジュールと前記第2故障電流リミッタ・モジュールとが直列に電気接続されている、請求項9に記載の電力システム。
  11. 前記第2電流分割装置の前記一次巻線が前記第2故障電流リミッタ・モジュールと並列に電気接続されている、請求項9に記載の電力システム。
  12. 前記故障電流リミッタ・モジュールが、電圧防護装置、電圧制御装置、及び固体スイッチを具え、前記電圧防護装置、前記電圧制御装置、及び前記固体スイッチが互いに並列に配置されている、請求項6に記載の電力システム。
  13. 前記第1電流分割装置の前記一次巻線と前記二次巻線とが異なる巻数を有し、前記第2電流分割装置の前記一次巻線と前記二次巻線とが異なる巻数を有する、請求項6に記載の電力システム。
  14. 第1コアの周りに巻回された一次巻線及び二次巻線を具えた第1電流分割装置と、
    第2コアの周りに巻回された一次巻線及び二次巻線を具えた第2電流分割装置と、
    前記第1電流分割装置の前記二次巻線と、前記第2電流分割装置の前記二次巻線との間に直列に電気接続された故障電流リミッタ・モジュールと、
    前記第2電流分割装置の前記二次巻線に直列に電気接続された第2故障電流リミッタ・モジュールと
    を具えている故障電流リミッタ。
  15. 第3コアの周りに巻回された一次巻線及び二次巻線を具えた第3電流分割装置をさらに具え、
    前記第2故障電流リミッタ・モジュールは、前記第2電流分割装置の前記二次巻線と、前記第3電流分割装置の前記二次巻線との間に直列に電気接続されている、請求項14に記載の故障電流リミッタ。
JP2019520889A 2016-10-31 2017-09-11 モジュール式相互リアクトルを有する故障電流リミッタ Active JP6974453B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US15/339,211 2016-10-31
US15/339,211 US10447031B2 (en) 2016-10-31 2016-10-31 Fault current limiter with modular mutual reactor
PCT/US2017/050899 WO2018080645A1 (en) 2016-10-31 2017-09-11 Fault current limiter with modular mutual reactor

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2019533974A true JP2019533974A (ja) 2019-11-21
JP2019533974A5 JP2019533974A5 (ja) 2020-06-18
JP6974453B2 JP6974453B2 (ja) 2021-12-01

Family

ID=62021847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019520889A Active JP6974453B2 (ja) 2016-10-31 2017-09-11 モジュール式相互リアクトルを有する故障電流リミッタ

Country Status (7)

Country Link
US (2) US10447031B2 (ja)
EP (1) EP3533124A4 (ja)
JP (1) JP6974453B2 (ja)
KR (1) KR20190065450A (ja)
CN (1) CN109923749B (ja)
TW (1) TWI711241B (ja)
WO (1) WO2018080645A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10447031B2 (en) * 2016-10-31 2019-10-15 Varian Semiconductor Equipment Associates, Inc. Fault current limiter with modular mutual reactor
KR20200126278A (ko) * 2019-04-29 2020-11-06 엘에스일렉트릭(주) 반도체 차단기

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6074932A (ja) * 1983-09-29 1985-04-27 三菱電機株式会社 限流装置
CN103078306A (zh) * 2013-01-09 2013-05-01 中国科学院电工研究所 一种基于组合式快速合闸开关的故障电流限制器
JP2016528871A (ja) * 2013-08-22 2016-09-15 ヴァリアン セミコンダクター イクイップメント アソシエイツ インコーポレイテッド 固体故障電流リミッタ

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2001283487A1 (en) 2000-07-10 2002-01-21 Igc-Superpower, Llc Fault-current limiter with multi-winding coil
US7283339B2 (en) * 2005-06-01 2007-10-16 Superpower, Inc Superconducting FCL using a combined inducted magnetic field trigger and shunt coil
WO2008125022A1 (fr) 2007-04-17 2008-10-23 Innopower Superconductor Cable Co., Ltd Limiteur de courant de défaut supraconducteur à noyau saturé et procédé de commande de ce limiteur
CN102005749B (zh) * 2010-12-06 2013-08-07 山东大学 具有柔性开关特性的电流限制装置及方法
US8787999B2 (en) 2011-04-15 2014-07-22 Varian Semiconductor Equipment Associates, Inc. Fault current limited system with current splitting device
DE102012218260B3 (de) 2012-10-05 2013-12-05 Bruker Hts Gmbh Induktiver Fehlerstrombegrenzer mit geteilter Sekundärspulenanordnung
GB201303569D0 (en) 2013-02-28 2013-04-10 Univ Cardiff Fault current limiter
US9520713B2 (en) * 2013-08-22 2016-12-13 Varian Semiconductor Equipment Associates, Inc. Fast switch fault current limiter
US9306386B2 (en) * 2013-09-13 2016-04-05 Raytheon Company Electromagnetic DC pulse power system including integrated fault limiter
US9270110B2 (en) * 2013-12-10 2016-02-23 Varian Semiconductor Equipment Associates, Inc. Fault current limiter with interleaved windings
CN104134980B (zh) * 2014-07-18 2017-12-12 中国科学院电工研究所 一种h桥超导阻感型限流器
CN205509513U (zh) * 2016-04-12 2016-08-24 西安森宝电气工程有限公司 基于快速开关型串联补偿装置
US10447031B2 (en) * 2016-10-31 2019-10-15 Varian Semiconductor Equipment Associates, Inc. Fault current limiter with modular mutual reactor

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6074932A (ja) * 1983-09-29 1985-04-27 三菱電機株式会社 限流装置
CN103078306A (zh) * 2013-01-09 2013-05-01 中国科学院电工研究所 一种基于组合式快速合闸开关的故障电流限制器
JP2016528871A (ja) * 2013-08-22 2016-09-15 ヴァリアン セミコンダクター イクイップメント アソシエイツ インコーポレイテッド 固体故障電流リミッタ

Also Published As

Publication number Publication date
US20180123338A1 (en) 2018-05-03
EP3533124A1 (en) 2019-09-04
CN109923749A (zh) 2019-06-21
US10847971B2 (en) 2020-11-24
EP3533124A4 (en) 2020-06-24
JP6974453B2 (ja) 2021-12-01
KR20190065450A (ko) 2019-06-11
TW201818627A (zh) 2018-05-16
TWI711241B (zh) 2020-11-21
WO2018080645A1 (en) 2018-05-03
CN109923749B (zh) 2021-09-28
US10447031B2 (en) 2019-10-15
US20200006937A1 (en) 2020-01-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102127918B1 (ko) 고속 스위치 고장 전류 제한기 및 전류 제한기 시스템
US8018705B2 (en) Spark gap protection device
US9331476B2 (en) Solid state fault current limiter
JP6974453B2 (ja) モジュール式相互リアクトルを有する故障電流リミッタ
JP6564374B2 (ja) インターリーブ巻線を備えた故障電流制限装置
EP3699609A1 (en) Systems and methods for power monitoring and control
JP2017500840A5 (ja) 電力システム及び交互巻線を備えた障害電流制限装置
JP2019533974A5 (ja)
KR200212603Y1 (ko) 피뢰기 장치
UA19276U (en) Combined protective device based on a transformer and a reactor
CN104218555A (zh) 一种三相励磁涌流抑制装置及方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200423

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210323

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210427

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20210706

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210813

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20210813

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20210824

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20210831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211005

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211104

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6974453

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150