JP2017500840A5 - 電力システム及び交互巻線を備えた障害電流制限装置 - Google Patents

電力システム及び交互巻線を備えた障害電流制限装置 Download PDF

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インターリーブ巻線を備えた故障電流制限装置
本発明は、電流制御装置に関し、より詳しくは、故障電流制限装置及びシステムに関する。
故障電流制限装置(FCL)は、例えば、送電網内において電流サージからの保護を与えるために使用される。超電導故障電流制限装置(SCFCL)、固体故障電流制限装置、誘導故障電流制限装置等の様々なタイプのFCLが過去数十年に亘って開発され、他の変種も周知である。FCLが実装される電力システムは、電力を発生し、様々な工業、商業及び/又は住宅電気負荷に供給する発電網、送電網、及び配電網を含み得る。
故障電流は電気システム内の短絡等の故障に起因して電気システム内に生じる異常電流である。故障電流は電気システム内において多数の事象又は故障、例えば悪天候(例えば落雷)による電力線又は他の電気システム構成要素の損傷によって起こり得る。このような故障の発生時に、故障電流制限装置は電気システムを故障電流から保護するように作用する。しかし、通常動作中は、故障電流制限装置は保護する電気システムに殆ど影響を与えないのが望ましい。
従って、通常動作中は低い挿入されたインピーダンスを有し、保護する回路内に無視し得るほど小さい電圧降下及び電力損を生じるが、依然として故障電流から保護することができる故障電流制限装置が必要とされている。
この概要は、発明を実施するための形態において以下にさらに記載される複数の概念の抜粋を簡素化された形で導入すべく提供される。この概要は、請求の趣旨の複数の主要な特徴または複数の不可欠な特徴を特定することを意図するものではなく、請求の趣旨の範囲の決定を補助することが意図されるものでもない。
一実施態様では、故障電流制限装置が提供される。この故障電流制限装置は、インターリーブ巻線を有する電流分流リアクトルを含み、前記電流分流リアクトルは、コアと、前記コアの周囲に巻かれた第1巻線と、この故障電流制限装置の挿入されたインピーダンスを低減するために前記コアの周囲に前記第1巻線とインターリーブに巻かれた第2巻線とを備える。
一実施態様では、故障電流制限装置が提供される。この故障電流制限装置は、インターリーブ巻線を有する電流分流リアクトルを含み、前記電流分流リアクトルは、コアと、複数のサブ巻線を含む第1巻線と、複数のサブ巻線を含む第2巻線とを備え、この故障電流制限装置の挿入されたインピーダンスを低減するために前記第1巻線のサブ巻線と前記第2巻線のサブ巻線が前記コアの周囲にインターリーブに巻かれている。
一実施態様では、電力システムが提供される。この電力システムは、電力源と、前記電力源に電気的に結合された負荷と、故障状態時にこの電力システムの電流量を制限するために前記電力源及び前記負荷に電気的に結合された故障電流制限装置とを含み、前記故障電流制限装置は、インターリーブ巻線を有する電流分流リアクトルを含み、前記電流分流リアクトルは、コアと、複数のサブ巻線を含む第1巻線と、複数のサブ巻線を含む第2巻線とを備え、前記故障電流制限装置の挿入されたインピーダンスを低減するために前記第1巻線のサブ巻線と前記第2巻線のサブ巻線が前記コアの周囲にインターリーブに巻かれている。
インターリーブ巻線を有する電流分流リアクトルを含むFCL装置を内蔵する電気システムの一実施形態を示す。 インターリーブ巻線を有する電流分流リアクトルを含むFCL装置の一実施形態を示す。 インターリーブ巻線を有する電流分流リアクトルの一実施形態を示す。 図3のインターリーブ巻線を有する電流分流リアクトルの概略図を示す。 インターリーブ巻線を有する電流分流リアクトルの一実施形態を示す。 図5のインターリーブ巻線を有する電流分流リアクトルの概略図を示す。
いくつかの実施形態を示す添付図面を参照して本発明は以下でより詳細に説明される。しかし、本発明の要旨は多くの異なる形態で具体化することができ、ここに記載した実施形態に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示を完全かつ完璧なものとし、本発明の要旨の範囲を当業者に充分に伝えるために提供されている。図面において、同様の番号は全図を通して同様の要素を指している。
本明細書に記載する様々な実施形態は、インターリーブ巻線を有する電流分流リアクトル(CSR)を含むFCLを提供する。更に、電流分流リアクトルは開コア設計とし得る。インターリーブ巻線を有するCSRを含むFCLは、有利には、低い挿入されたインピーダンスをもたらす。一例として、本明細書に記載するFCLは、通常動作状態中、電力システムの全インピーダンスの1%未満の挿入されたインピーダンスを有する。
更に、本明細書に記載する例示的なFCLは、任意の電システム、例えば送電、配電及び発電システム内の故障電流を制限するように実装することができる。更に、いくつかの例では、インターリーブ巻線を有するCSRは、超電導FCL、固体FCL、高速スイッチFCL内に実装することができ、一般に、通常動作中、低い挿入されたインピーダンスが望まれる場合には、故障電流から電力システムを保護するように構成された任意の故障電流制限回路に実装することができる。いくつかの例では、本明細書に記載するFCLは飽和鉄コア又はシールドコアを組み込むことができる。特に例示的な例では、本明細書に記載するインターリーブ巻線を有するCSRを備えたFCLは、一般的に高い挿入されたインピーダンスを有することが認識されている飽和鉄コアFCLの挿入されたインピーダンスを低下させるために設けることができる。
更に、本明細書に記載する様々な例は高周波数電力システム用及び低周波数電力システム用のFCL装置に実装することができる。
図1は例示的電力システム1000に実装されたFCL回路200を示す。FCL200は、インターリーブ巻線(IWCSR)210(図3−6を参照して詳細に説明される)を有する電流分流リアクトルを含む。電源101は電力をインタフェース回路103及び回路遮断器105を通して供給する。送電線106は、送電線電圧を負荷121,123と適合する電圧に昇圧するように構成された変圧器109とのインタフェース107につながる。変圧器109の出力は回路遮断器111及びFCL200に結合することができる。FCL200は回路遮断器115及び整合回路117,119を経て負荷121,123に結合することができる。追加の負荷及び整合回路を設けてもよい。短絡故障125が存在するかもしれず、もしあれば本明細書に記載する様々な実施形態の動作によって絶縁分離することができる。
図2は本発明の少なくともいくつかの実施形態に従って構成された例示的なFCL200を示す。FCL200は、コア216の周囲に反対方向にインターリーブに巻かれた第1巻線212及び第2巻線214を有するIWCSR210(図3−6につき詳述する)を含む。FCL200は、FCL200を保護すべき回路(例えば、図1に示す負荷121,123)に接続するための入力端子202及び出力端子204を含む。更に、FCL200は並列接続の電圧制御リアクトル(VCR)220及び故障トリガ回路(FTC)230を含む。第2巻線214は入力端子202と並列接続のVCR220及びFTC230との間に直列に接続される。更に、故障電流により生じるトランジェント過電圧から回路を抑制、分路、又はその他の方法で保護するために、様々なトランジェント過電圧制御回路(図示せず)をVCR220に接続してもよい。CSRを含むFCL及びその動作は本出願人の未公開の米国特許出願公開第2012/0264613号により完全に記載されており、その全内容は参照することにより本明細書に組み込まれる。図2はVCR220を用いて実装したFCL200を示すが、本発明の様々な実施形態はVCRなしで実装してもよいことに留意することが重要である。例えば、FCLはVCRなしで本発明に従って実装してもよい。その場合には、FCLは自己電圧を制御し、故障の場合に、電流をFCLの高インピーダンス回路を通して流す。
通常動作状態中(例えば、短絡故障125のような故障電流が検出されない間)、FTC230は閉じ、極めて小さいインピーダンスを示す。従って、全電流(IT)が入力端子202からFCL200に流入し、第1巻線212及び第2巻線214を通過する。FTC230は閉じているので、VCR220を流れる電流は無視し得るほど小さい。従って、第1巻線212及び第2巻線214は全電流ITのうち、それらの巻線の巻数比に比例する部分を流す。第1巻線212及び第2巻線214は反対方向に巻かれているので、それらの磁界はコア216内で互いに相殺する。その結果、FCL200は、通常動作の間、極めて低い挿入されたインピーダンスを示す。いくつかの実施形態では、FCL200は、通常動作中、電力システムインピーダンスの1%未満のインピーダンスを挿入するか、或いは1%未満の電圧降下を生ずるものとし得る。いくつかの例では、(例えば、CSR210が第1巻線212と第2巻線214との間に3:1の電流比を有する場合)、VCR220及びFTC230は全電流ITの25%を受けるにすぎない。巻線212及び214の間の巻数比を変えることによって他の比を達成することができる。
故障電流状態時に、通常電流よりも高い故障電流が入力端子202から第1巻線212及び第2巻線214の両方に流入する。故障電流が所定のトリガ電流を越えるとき、FTC230は開くか、極めて高いインピーダンスを挿入し、故障電流はVCR220及び他の接続されたトランジェント過電圧制御回路(TOCC)へ流入する。更に、FTCが開くか、高インピーダンスになると、VCR220及び他の接続されたTOCCのインピーダンスが巻線214を流れる電流を低減するのに十分なほど高くなり、それによりCSR210がその磁界相殺を失い、高い電流制限リアクタンスを導入する。言い換えれば、故障状態時に、電流がVCR220を流れ始め、それにより第2巻線214を流れる電流が減少せしめられる。従って、第1巻線212と第2巻線214を流れるアンペアターンの量はもはや等しくならず、コア216内の磁界は最早相殺されず、それによってIWCSR210のリアクタンスを増大する。これはFCL200の挿入されたインピーダンスを増大し、故障電流の制限に役立つ。
従って、FCL200は通常動作中低い挿入されたインピーダンスを提供するが、故障状態時に高い挿入されたインピーダンスを提供し、故障電流を制限するように動作する。明らかなように、電力システム電圧が増加すると、故障電流を制限するために必要とされるインピーダンスも増加する。電流制限インピーダンスの増加は第1巻線212及び第2巻線214の自己リアクタンスの増加を必要とする。通常動作中のFCL200の等価リアクタンス(Xeq)は次式で表すことができ、ここでXw1は第1巻線212の自己リアクタンス、Xw2は第2巻線214の自己リアクタンスであり、kは第1巻線212と第2巻線214との間の磁気結合係数である。更に、FTC230は、通常動作状態中、閉じるので、FTC230のインピーダンス(ZFTC)はゼロである。
故障電流動作時のFCL200の等価リアクタンスXeqは次式で表すことができ、ここでXVCRはVCR220のリアクタンスである。
いくつかの実施形態では、FCL200は磁気結合係数kが約1になるように設計するのが望ましい。従って、故障電流動作中のFCL200の等価リアクタンスXeqは次式で表すことができ、この式はk=1と仮定している。
更に、巻数比n=N2/N1(ここで、N2は第2巻線214の巻数、N1は第1巻線212の巻数、及びXw2=n2×Xw1)であると仮定すると、FCL200の等価リアクタンスは次式で表すことができる。
VCR ≫ Xw1×(1+n)2の場合、FCL200の等価リアクタンスXeqは第1巻線212のリアクタンスに略等しい。言い換えれば、XeqはXw1に略等しい。
上記の式から明らかなように、低い挿入されたインピーダンス(例えば、電力システムインピーダンスの1%未満)を実現することは、特に大きなFCL装置に対して困難である。言い換えれば、第1巻線212と第2巻線214の磁気結合係数は第1巻線212と第2巻線214のサイズの増加とともに増加する傾向があるので、通常動作中に互いに略相殺する磁界を得ることが難しくなる。
しかしながら、本発明は、第1巻線212と第2巻線214が通常動作中の挿入されたインピーダンスを低減するようにインターリーブに配置されたIWCSRを提供する。一般的に、IWCSRは、第1巻線212と第2巻線214をサブ巻線に分割し、それらのサブ巻線をコア216の周囲にインターリーブに配置することによって第1巻線212と第2巻線214の結合を高めることができる。図3−図4はサブ巻線を直列に接続したIWCSRの一例を示し、図5−図6はサブ巻線を並列に接続したIWCSRの一例を示す。
次に特に図3を参照して説明すると、コア316の周囲に巻かれた第1巻線312及び第2巻線314を有するIWCSR310が示されている。図から明らかなように、第1巻線312はサブ巻線312−1〜312−4を含み、第2巻線314はサブ巻線314−1〜314−4を含む。図3はIWCSR310の側断面図を示す点に留意されたい。第1巻線312及び第2巻線314はコア316の周囲に巻かれていることを認識されたい。従って、サブ巻線(例えば、サブ巻線312−1〜312−4及び314−1〜314−4)の各々は断面図で目に見える部分がコア316の両側に2回示されている。具体的には、第1巻線312のサブ巻線312−1〜312−4は第1の方向に巻かれるが、第2巻線314のサブ巻線314−1〜314−4は反対方向に巻かれる。これは図3の○の中の+記号で示されている。
いくつかの例では、第1巻線312のサブ巻線312−1〜312−4は電気的に直列に接続され、第2巻線314のサブ巻線314−1〜314−4は電気的に直列に接続される。更に、サブ巻線(例えば312及び314)は空隙340で分離される。具体的には、空隙340−1〜340−7がサブ巻線312−1〜312−4と314−1〜314−4を分離する。いくつかの例では、空隙340−1〜340−7は2mmから3cmの間とすることができ、且つ冷却及び高圧絶縁を容易にするように設けることができる。
図4は図3に示すIWCSR310の概略図を示す。この図から明らかなように、サブ巻線312−1〜312−4は電気的に直列に接続されて第1巻線312を形成し、サブ巻線314−1〜314−4も電気的に直列に接続されて第2巻線314を形成する。いくつかの例では、FCL装置をIWCSR310で実装し、直列に接続されたサブ巻線の結果として増加した電圧搬送容量を提供することができる。
次に特に図5を参照して説明すると、コア516の周囲に巻かれた第1巻線512及び第2巻線514を有するIWCSR510が示されている。図から明らかなように、第1巻線512はサブ巻線512−1〜512−4を含み、第2巻線514はサブ巻線514−1〜514−4を含む。図5はIWCSR510の側断面図を示す点に留意されたい。第1巻線512及び第2巻線514はコア516の周囲に巻かれていることを認識されたい。従って、サブ巻線(例えば、サブ巻線512−1〜512−4及び514−1〜514−4)の各々は断面図で目に見える部分がコア516の両側に2回示されている。具体的には、第1巻線512のサブ巻線512−1〜512−4は第1の方向に巻かれるが、第2巻線514のサブ巻線514−1〜514−4は反対方向に巻かれる。これは図3の○の中の+記号で示されている。
いくつかの例では、第1巻線512のサブ巻線512−1〜512−4は電気的に並列に接続され、第2巻線514のサブ巻線514−1〜514−4は電気的に並列に接続される。更に、サブ巻線(例えば512及び514)は空隙540で分離される。具体的には、空隙540−1〜540−7がサブ巻線512−1〜512−4と514−1〜514−4を分離する。いくつかの例では、空隙540−1〜540−7は2mmから3cmの間とすることができ、且つ冷却及び高圧絶縁を容易にするように設けることができる。
図6は図5に示すIWCSR510の概略図を示す。この図から明らかなように、サブ巻線512−1〜512−4は電気的に並列に接続されて第1巻線512を形成し、サブ巻線514−1〜514−4も電気的に並列に接続されて第2巻線514を形成する。いくつかの例では、FCL装置をIWCSR510で実装し、並列に接続されたサブ巻線の結果として増加した電圧搬送容量を提供することができる。
上述したように、サブ巻線は空隙(例えば、IWCSR310の場合には空隙340又はIWCSR510の場合には空隙540)で分離される。IWCSR310又は510の等価リアクタンスはサブ巻線を分離する空隙の数に基づいて表すことができる。例えば、等価リアクタンスを表すために次式を使用することができ、ここでpはサブ巻線間の空隙の数に等しく、XFULLは第1巻線と第2巻線の全リアクタンスに等しい。
図3又は図5に示すIWCSRの例を使用すると、等価リアクタンスXeqは次のように決定することができる。即ち、空隙の数pが7に等しい場合、等価リアクタンスXeqはXeq=XFULL/72=XFULL/49=0.02XFULLに減少する。言い換えれば、IWCSR310又はIWCSR510を内蔵するFCL装置の挿入されたインピーダンスはFCL装置の全リアクタンスの約2%にすることができる。
サブ巻線の数は本明細書に例示する数より多くしても少なくしてもよい。例えば、第1及び第2巻線の各々は僅か2個のサブ巻線を含んでよい。別の例では、第1巻線及び第2巻線は4個より多数のサブ巻線を含んでもよい。いくつかの例では、第1巻線及び第2巻線はそれぞれ2〜7個のサブ巻線を含んでもよい。更に、上述したように、第1巻線と第2巻線の巻数比は変えてもよい。例えば、より高い電流用途はより高い巻数比を必要とする。
上述したIWCSR(例えば、IWCSR210,310又は510)は、インターリーブに配置された第1巻線と第2巻線に加えて、開コア又は閉コアを有する。更に、コアは空気、プラスチック、又は鉄材料から形成し得る。いくつかの例では、鉄コアはより小さいIWCSR設計でより高い電流制限インピーダンスを提供するために使用し得る。コアが閉コアである場合には、コア(例えば216,316又は516)は第1巻線及び第2巻線を完全に取り囲む。言い換えれば、閉コアは磁界の帰路を与える。例えば、鉄コアの場合には、鉄帰路が与えられる。コアが開コアの場合には、コア(例えばコア216,316又は516)は第1巻線及び第2巻線を完全には取り囲まない(図3及び図5参照)。言い換えれば、開コアは磁界の帰路を提供し得ない。いくつかの例では、開コアは故障状態中の電流制限インピーダンスのソフト飽和及び損失の低減を提供するために使用し得る。更に、いくつかの例では、鉄材料を使用する開コアは空気コアの3倍から5倍のリアクタンスを提供することができる。
従って、通常動作状態中、低い挿入されたインピーダンスを有するが、故障電流状態中、高い挿入されたインピーダンスを有するFCLが提供される。特に、これらのFCLは、FCL装置の挿入されたインピーダンスの大幅な低減をもたらすインターリーブに配置された巻線を有するCSRを含む。
本発明はここに開示する特定の実施形態により制限されないことは当業者に認識されよう。実際、ここに開示した実施形態に加えて、本発明の他の様々な実施形態及び変更例が当業者に、以上の開示及び添付図面の開示から明らかになるであろう。従って、このような他の実施形態及び変更例は本発明の範囲に含まれることが意図されている。更に、本発明は特定の目的に対する特定の環境における特定の実施と関連して記載されているが、当業者は、その有用性がこれに限定されず、本発明は任意の数の目的に対して任意の数の環境において有利に実施できることを認識されよう。従って、後記の特許請求の範囲はここに記載する本発明の範囲の広さ及び精神を考慮して解釈すべきである。

Claims (8)

  1. インターリーブ巻線を有する電流分流リアクトルを備える故障電流制限装置であって、前記電流分流リアクトルは、
    コアと、
    前記コアの周囲に巻かれた第1巻線と、
    前記故障電流制限装置のインピーダンスを低減するために、前記コアの周囲に、前記第1巻線とインターリーブに巻かれた第2巻線と、
    を備え
    前記第1巻線の複数のサブ巻線は互いに並列に電気的に接続され、前記第2巻線の複数のサブ巻線は互いに並列に電気的に接続され、前記コアは鉄コアのハード飽和を回避するために磁気帰路のないように構成された開コアである、故障電流制限装置。
  2. 故障状態時に前記第2巻線のインピーダンスを変化させるために、前記第2巻線に直列に電気的に接続された電圧制御リアクトルを更に備える、請求項1記載の故障電流制限装置。
  3. 前記電圧制御リアクトルに並列に電気的に接続された故障トリガ回路を更に備え、前記故障トリガ回路は前記故障状態時に開いて前記故障トリガ回路に接続された前記第2巻線を流れる電流を減少させるように構成されている、請求項2記載の故障電流制限装置。
  4. 前記電圧制御リアクトルに並列に電気的に接続された故障トリガ回路を更に備え、前記故障トリガ回路は前記故障状態時に高いインピーダンスを挿入して前記故障トリガ回路に接続された前記巻線を流れる電流を減少させるように構成されている、請求項2記載の故障電流制限装置。
  5. 記第1巻線のサブ巻線は前記第2巻線のサブ巻線とインターリーブに巻かれている、請求項1記載の故障電流制限装置。
  6. 前記第1巻線の前記サブ巻線は前記第2巻線の前記サブ巻線から複数の空隙で分離されている、請求項記載の故障電流制限装置。
  7. 電源と、
    前記電源に電気的に接続された負荷と、
    故障状態時に電力システムの電流量を制限するために前記電源と前記負荷に電気的に結合された故障電流制限装置と、
    を備える電力システムであって、
    前記故障電流制限装置はインターリーブ巻線を有する電流分流リアクトルを備え、前記電流分流リアクトルは、
    コアと、
    複数のサブ巻線を含む第1巻線と、
    複数のサブ巻線を含む第2巻線と、
    を備え、前記第1巻線のサブ巻線と前記第2のサブ巻線は、通常動作状態時に前記故障電流制限装置のインピーダンスを低減するために、前記コアの周囲にインターリーブに巻かれており、
    前記第1巻線の前記複数のサブ巻線は互いに並列に電気的に接続され、前記第2巻線の前記複数のサブ巻線は互いに並列に電気的に接続され、前記コアは鉄コアのハード飽和を回避するために磁気帰路のないように構成された開コアである、
    電力システム。
  8. 前記故障電流制限装置は非故障状態時に前記電力システムの全インピーダンスの1%未満のインピーダンスを有する、請求項7記載の電力システム。
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