JP2019533613A - 放出要素を含む再び封じることができる容器 - Google Patents

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Abstract

ボックス(14)と、ボックスにヒンジで取付られたリッド(20)とを含むハウジング(12)を含む、消費財用の容器。ボックスは、ボックス前部壁(16)およびボックス内部容積を含む。リッドはリッド前部壁(24)を含む。容器はまた、ボックス内部容積内に少なくとも部分的に配置され、消費財を収容するための封止された内部容積を画定する封止された内側パッケージ(30)を含む。容器は、ハウジングのリッドが開閉されるときに封止された内側パッケージを開閉するように構成された再び封じることができるフラップ(44)も含む。再び封じることができるフラップ(44)は、内側パッケージの上部壁を少なくとも部分的に横切って延在する封止された内側パッケージ内のアクセス開口部(54)を覆うように位置付けられる。容器はまた、封止された内側パッケージが開閉された後でさえも、封止された内側パッケージの封止された内部容積内に位置付けられる少なくとも一つの放出要素(72)を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、風味剤、加湿、または両方などの感覚促進成分を消費財に提供するための一つ以上の放出要素を含む再び封じることができる内側パッケージを有する消費財用の容器に関する。この容器には、紙巻たばこなどの細長い喫煙物品用の容器としての特定の用途がある。
紙巻たばこおよび葉巻たばこなどの喫煙物品は一般的に、厚紙パッケージの周りに外側ラッパーをシュリンク包装することによって製造中に封止される。再び封じることができるパッケージはいくつかの制御手段を提供してきたが、物品の加湿、風味、または両方をさらに制御することができるようにするとの要望が残っている。
国際特許出願WO2009/092823およびWO2005/070241は共に、風味付け物質などの物質を含むカプセルを含むたばこ産業製品用のパックに関する。パックを開封すると、風味付け物質がカプセルから手動で放出され、そのパック内に配置された製品によって吸収されて、それらの風味を補充する。ところが、パックが開封されるときまでにシュリンク包装された外側ラッパーが少なくとも部分的に除去されているため、カプセルに添加された風味または水分は急速に失われる。
従って、本発明の一つの目的は、追加的な風味または水分を活性化する可能性を消費者に提供するが、追加的に放出された材料を長時間にわたって保持することを可能にする、消費財用の容器を提供することである。
本発明は、ボックスとボックスにヒンジで取り付けられたリッドとを含むハウジングを含み、ボックスがボックス前部壁およびボックス内部容積を含み、リッドがリッド前部壁を含み、内側パッケージが、ボックス内部容積内に少なくとも部分的に配置され、かつ消費財を収容するための封止された内部容積を画定している、消費財用の容器を対象とする。再び封じることができるフラップは、ハウジングのリッドが開閉される時に、封止された内側パッケージを開閉するように構成されている。再び封じることができるフラップは、封止された内側パッケージ内のアクセス開口部を覆うように位置付けられ、アクセス開口部は、内側パッケージの上部壁を少なくとも部分的に横切って延在する。少なくとも一つの放出要素は、封止された内側パッケージが開閉された後でさえも、封止された内側パッケージの封止された内部容積内に位置付けられる。
本発明の一態様では、放出要素は、再び封じることができる内側パッケージ内に囲まれ、したがって内側パッケージの開閉と干渉しないものとしてもよい。本発明のさらに別の態様では、複数の放出要素がある場合、放出要素は、各要素に含まれる風味剤、水または両方を放出するよう独立して調節されうる。
本発明のさらなる態様では、内側ライナーは、放出要素の場所、識別、または両方を知らせるしるしを含みうる。
本発明の追加的な態様では、放出要素は、再び封じることができる内側パッケージ内の物品が圧力をかけることによって損傷されて放出要素を破壊しないようにすることを確実にするために、再び封じることができる内側パッケージの内側補強材と内側ライナーとの間に配置されうる。
本発明の様々な態様は、現時点で入手可能であるかまたはこれまでに説明されている容器に対して一つ以上の利点を提供しうる。例えば、一つ以上の放出要素は、再び封じることができるパッケージ内の消費者物品に、風味剤、加湿、または両方を含む能力をもたらしうる。風味剤、加湿、または両方は、容器を初めて(およびその後に)開封した後でさえも維持されうる。さらに、独立して作動することができる複数の放出要素を含む能力は、消費財に提供される風味剤を調整する能力をもたらしうる。さらに、内側ライナー上のしるしは、一つ以上の放出要素の位置、識別、または両方を示しうる。
本発明は、例えば細長い喫煙物品など、消費財用の任意の適切な容器に適用できる。消費財(例えば、細長い喫煙物品など)を、折り畳まれた層状ブランクから形成された容器内に包装することが周知である。例えば、紙巻たばこおよび葉巻たばこなどの細長い喫煙物品は一般に、喫煙物品を収容するボックスと、容器の後部壁を横切って延在するヒンジ線でボックスに連結されたリッドとを有する、ヒンジリッドパック入りで販売される。
容器は、消費財を収容するために適切な任意の形態を取りうる。例えば既に述べた通り、容器は、消費財を収容するボックスに接続されたヒンジ留めされたリッドを有するフリップトップ(登録商標)式ヒンジリッド容器として説明することができるハウジングを含んでもよい。一つ以上の実施形態において、容器は、外側シェル内に取り付けられた消費財を収容するための内側スライドを有する、スライド・アンド・シェル容器としうる。容器がスライド・アンド・シェル容器である場合、外側シェルまたは内側スライドは一つ以上のヒンジリッドを含みうる。容器は、厚紙、板紙、プラスチック、金属、その他の材料、またはその組み合わせを含むがこれに限定されない、任意の適切な材料から形成されてもよい。厚紙の重さは、約100グラム/平方メートル〜約350グラム/平方メートルであってもよい。
本明細書に記述される容器は概して、ハウジングと同じまたは類似の形状を有することになる。そのため、本発明によるハウジングは、長軸方向の直角の端および横断方向の直角の端を有する直方体の形状とすることができる。別の方法として、ハウジングは一つ以上の長軸方向の丸みのある端、横断方向の丸みのある端、長軸方向の面取りされた端または横断する面取りされた端、その他のタイプの端、またはその組み合わせを含みうる。例えば、本発明によるハウジングは以下の特徴のうちの一つ以上を含んでもよいが、これに限定されない。
・前部壁および後部壁のうちの少なくとも一つの上の一つまたは二つの長軸方向の丸みのあるまたは面取りした端。
・前部壁および後部壁のうちの少なくとも一つの上の一つまたは二つの横断方向の丸みのあるまたは面取りした端。
・前部壁の一つの長軸方向の丸み付きの端および一つの長軸方向の面取りした端、または後部壁の一つの横断方向の丸み付きの端および一つの横断方向の面取りした端。
・前部壁の一つの長軸方向の丸み付きの端および一つの長軸方向の面取りした端、および後部壁の一つの横断方向の丸み付きの端および一つの横断方向の面取りした端。
・前部壁上の一つまたは二つの横断方向の丸みのある端部または面取りされた端部、および前部壁上の一つまたは二つの長軸方向の丸みのある端部または面取りされた端部。
・第一の側壁上の二つの長軸方向の丸みのある端部または面取りされた端部、または第二の側壁上の二つの横断方向の丸みのある端部または面取りされた端部。
ハウジングが一つ以上の丸み付きの端を含む場合、ハウジングを形成するブランクは、組み立てられた容器内でそれぞれの丸み付きの端を形成する3、4、5、6または7本の横罫線または縦罫線を含むことが好ましい。横罫線または縦罫線はハウジングの内側、またはハウジングの外側のいずれかとしうる。横罫線または縦罫線は互いに約0.3ミリメートル〜4mmの間隔をもつことが好ましい。
縦罫線または横罫線の間隔は、層状ブランクの厚さの関数であることが好ましい。縦罫線または横罫線の間隔は、層状ブランクの厚さの約0.5〜約4倍であることが好ましい。
ハウジングが一つ以上の面取りした端を含む場合、面取りした端の幅は約1mm〜約10mmであることが好ましく、約2mm〜約6mmであることが好ましい。一つ以上の実施形態において、ハウジングは、二つの明確な面取りが容器の端の上に形成されるように間隔を置いた、三本の平行な縦罫線または横罫線によって形成された二重面取りを含んでもよい。ハウジングが面取りした端を含む場合、面取りは、容器を形成する層状ブランクにある二本の平行な縦罫線または横罫線によって形成されることが好ましい。縦罫線または横罫線は、第一の壁と第二の壁の間の端に対して対称的に配置しうる。別の方法として、縦罫線または横罫線は、面取りが容器の第二の壁内よりもハウジングの第一の壁内に深く達するように、第一の壁と第二の壁の間の端に対して非対称的に配置しうる。
別の方法として、ハウジングは、例えば多角形(三角形または六角形など)、または楕円形、半楕円形、円形または半円形といった、非長方形の横断断面を持ちうる。
本発明による容器は、細長い喫煙物品(例えば、紙巻たばこ、葉巻たばこ、またはシガリロなど)用のパックとしての特定の用途がある。その他の実施形態において、消費財は、たばこを加熱するが燃焼しない物品などのエアロゾル発生物品であってもよい。当然のことながら、その寸法を適切に選択することによって、本発明による容器は、異なる数の従来サイズ、キングサイズ、スーパーキングサイズ、スリムまたはスーパースリムの紙巻たばこ用に設計されてもよい。その寸法の適切な選択によって、本発明による容器またはハウジングは、異なる合計数の喫煙物品、または異なる配置の喫煙物品を保持するように設計されてもよい。例えば、その寸法の適切な選択によって、本発明による容器またはハウジングは、合計10〜30の喫煙物品を保持するよう設計されてもよい。
喫煙物品の束を収容するだけでなく、容器はさらに、例えば、マッチ、ライター、消火手段、口臭フレッシュまたは電子装置などのその他の消費財を含みうる。その他の消費財は、容器の外側に取り付けられてもよく、容器の中に喫煙物品とともに、容器の別の区画内に収容されてもよく、またはその任意の組み合わせであってもよい。
開示される容器はハウジングを含む。ハウジングは内部表面および外表面を有する。ハウジングはまた、後方壁、前部壁および二つの側壁を有する。ハウジングはリッドおよびボックスを含む。
ハウジングのリッドは、ボックスにヒンジで取り付けられており、かつ開位置と閉位置の間で操作されるように適合されている。開位置において、消費者はハウジング内に配置された消費財にアクセスできる。リッドは、ハウジングの後方壁または後方壁の上部端を横切って延在するヒンジ線に沿って、ボックスにヒンジ止めされる。ヒンジ線は、例えばハウジングの後部壁を形成するパネル内の折り目またはスコアラインであってもよい。リッドおよびボックスは開封線によってさらに画定される。開封線は、リッドとボックスの間の線引きを意味し、これはヒンジ線の一方の端から始まり、ハウジングの右側、ハウジングの正面、次にハウジングの左側、またはその逆の順で横断し、ヒンジ線の他方の端で終わる。
リッドは、リッド前部壁、リッド左側壁、リッド右側壁、リッド後部壁およびリッド上部壁を含むことが好ましい。リッドは内部表面および外表面を有する。リッドの前部壁はまた、下部端を有する。
ボックスは、ボックス前部壁、ボックス左側壁、ボックス右側壁、ボックス後部壁およびボックス底部壁を含むことが好ましい。ボックスは内部表面および外表面を有する。ボックスの前部壁は、上部端を有し、これは容器が閉じられた時にリッドの下部端と少なくとも部分的に合わさる。ボックスはボックス内部容積を画定する。
容器はまた、内側パッケージも含む。内側パッケージは、当初封止されており、開封後に再封止できることが好ましく、そのため、内側パッケージは、封止された内側パッケージ、または再び封じることができる内側パッケージとして言及されうる。封止された内側パッケージは容器のハウジング内に配置される。より具体的には、封止された内側パッケージは、ボックス内部容積内に少なくとも部分的に配置される。封止された内側パッケージは、内部に封止された内部容積を画定する。封止された内側パッケージは、消費財を収容するようにまたは保持するように構成されうる。例示的な消費財には例えば、細長い喫煙物品などの喫煙物品が含まれうる。特定の例示的な細長い喫煙物品は、例えば、紙巻たばこ、葉巻たばこ、シガリロ、たばこを加熱するが燃焼しないエアロゾル発生物品などの消費財、またはそれらの組合せを含むことができる。
封止された内側パッケージは、例えば高分子材料、金属箔、その他の材料、またはそれらの組み合わせなどの任意の適切な材料で作製されることが好ましい。封止された内側パッケージは、ポリエチレンフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリ乳酸(PLA)フィルム、またはそのいくつかの組み合わせなどの高分子材料を含むことが好ましい。封止された内側パッケージは、封止された内部容積を有するパッケージを形成するために少なくともその周辺に取り付けられる第一の層および第二の層を含むことができることが好ましい。ハウジング内に収容される場合、封止された内部容積は、開封前および再封止後に実質的に同じである。
封止された内側パッケージは、ハウジング内に収容される場合、上部壁、底部壁、前部壁、後部壁、右側壁および左側壁を含むことが好ましい。封止された内側パッケージは、封止された内側パッケージが開封された時に内側に収容された消費財を出し入れできるようにするアクセス開口部を含む。封止された内側パッケージに関連付けられる再び封じることができるフラップは、容器および再び封じることができるフラップが閉位置にある時にアクセス開口部を覆う。容器および再び封じることができるフラップが開位置にある時に、アクセス開口部は少なくとも部分的に覆われない。アクセス開口部は、例えば製造時に切断されることができる。再び封じることができるフラップは、再び封じることができるフラップが開いた時に少なくとも二つの変向点を有するS字形状の曲線を形成することが好ましい。
アクセス開口部は、封止された内側パッケージの上部壁を少なくとも部分的に横切って延在しうる。アクセス開口部は、内側パッケージの前部壁、内側パッケージの後部壁、またはそれらのいくつかの組み合わせを少なくとも部分的に横切って延在することが好ましい。一部の実施形態では、アクセス開口部は、ボックス前部壁上部端の上方にある封止された内側パッケージの面積の少なくとも一部分に延在しうる。
容器はまた、再び封じることができるフラップを含む。再び封じることができるフラップは、封止された内側パッケージから、例えば、封止された多層内側パッケージから一体的に形成されてもよく、または封止された内側パッケージを封止および再封止するよう封止された内側パッケージに適合するように構成された別個のラベルであってもよい。一部の実施形態では、多層内側パッケージの第一の層は、再び封じることができるフラップを形成する。接着剤によってまたは他の方法でこのような一体的に形成される再び封じることができるフラップをリッドの内部表面に取り付けてもよい。一部の実施形態において、再び封じることができるフラップは、封止された内側パッケージを封止および再封止するように構成された一つ以上の接着部分を用いて、リッドの内部表面に取り付けられる別個のラベルでありうる。
一部の実施形態において、封止された内側パッケージ、または好ましくは、アクセス開口部の一部分である封止された内側パッケージの一部分は、再び封じることができるラベルを含む、または再び封じることができるラベルと結合しうる。再び封じることができるラベルは、封止された内側パッケージの一部分をリッドの内部表面に取り付けるように、ならびに封止された内側パッケージを再封止するように構成されうる。そのような一実施形態において、リッドおよび封止された内側パッケージを開封する時に、フラップに取り付けられた第二の層の一部分、封止領域は、それぞれ第一の切断線および第二の切断線に沿って互いから分離され、アクセス開口部が明らかになる。任意の適切な技法(例えば、機械的取り付け、接着剤、熱的接合、または超音波接合)を使用して、再び封じることができるラベルをリッドに取り付けることができる。接着剤を使用して再び封じることができるラベルをリッドに取り付けられることが好ましく、永久接着剤を使用することがより好ましい。容器のフラップおよびリッドが閉位置にある時、再び封じることができるラベルは第二の層に再び取り付けられるように構成することができる。
再び封じることができるラベルは、消費財を個別に出し入れするために封止された内側パッケージを繰り返し開閉できるようにする。再び封じることができるラベルは、少なくとも封止された内側パッケージの中に消費財がある限り何度でも、アクセス開口部を開閉するために十分な接着を提供することが好ましい。再び封じることができるラベルは、封止された内側パッケージの消費財が空になるまで消費者が封止された内側パッケージを開封および再封止できるようにすることが好ましい。
再び封じることができるラベルは内部表面と外表面を有する。再び封じることができるラベルの外表面は、ラベルと、一部の実施形態において封止された内側パッケージの一部分とをリッドの前部壁の内部表面に恒久的に取り付けるように構成されうる。
再び封じることができるラベルの内部表面は、接着部分および非接着部分を少なくとも含むことができる。接着部分は、リッドの開位置と閉位置との間の動きと同時に、封止された内側パッケージのアクセス開口部および封止された内側パッケージ自体を開位置と閉位置との間で動かすようにすることができる。閉位置では、フラップおよびラベルは、封止された内側パッケージのアクセス開口部を覆い、再び封じることができる接着剤によって封止された内側パッケージに再び封じることができるように取り付けられる。開位置において、フラップおよびラベルは封止された内側パッケージから少なくとも部分的に取り外され、また封止された内側パッケージのアクセス開口部は少なくとも部分的に覆われない、または開口される。ラベルの接着部分は、接着剤、例えば、好ましくは感圧接着剤を利用しうる。ラベルの内部表面の非接着部分は、リッドの下部端に向かってラベルの下端に位置付けられうる。非接着部分は、再び封じることができる接着部分をより容易に開けることを許容しうる。
開示されている容器はまた、少なくとも一つの放出要素を含む。適切な任意の放出要素は、本明細書に記載の容器に使用されうる。放出要素は、水または湿気放出剤、一つ以上の感覚促進剤、一つ以上の保湿剤、一つ以上の脂質化合物、一つ以上の追加的な化合物、またはそれらの任意の組み合わせを含むことが好ましい。放出要素がコアを含む場合、コアは、一つ以上の水または湿気放出剤、一つ以上の感覚促進剤、またはそれらの組み合わせの混合物、一つ以上の保湿剤、一つ以上の脂質化合物、および随意の一つ以上の追加的な化合物から本質的にまたはそれらから成ることが好ましい。
一部の放出要素には、水、湿気放出剤、またはその両方が含まれうる。こうした放出要素は、封止された内側パッケージ内の湿度レベルの継続的な制御を可能にするのに有用でありうる。水または湿気放出剤は、それに圧力をかけると水または湿気放出剤を封止された内側パッケージの中へ放出する水不溶性コア内に含まれうることが好ましい。
一部の放出要素は、水または湿気放出剤と共に、またはそれらの代わりに感覚促進剤を含みうる。適切な任意の感覚促進剤が放出要素内に含まれてもよい。適切な感覚促進剤は風味剤および感覚剤を含む。適切な風味剤は、風味組成物または香料組成物の処方に従来的に使用されている芳香族分子または香料分子を含む。
コアが放出要素内で利用される場合、水中に限っては溶解度が低いまたは中程度のこれらの感覚促進剤は、脂質構成成分中ではより多く溶解できることがあるため、コアの混合物の脂質化合物の濃度が高い場合に、有利に溶解しうる。コアが放出要素内で利用される場合、水中溶解度が高いこれらの感覚促進剤は、コアの親水性部分(例えば親水性保湿剤)内に存在する可能性がある。
放出要素中の感覚促進剤の濃度を調節または変更して、望ましい量の感覚促進剤を提供することができる。従って、各放出要素内の感覚促進剤の濃度は同じにすることもでき、または望ましい感覚的結果に応じて変更することができる。
好ましい放出要素は、コアおよびシェルを含みうる。いくつかのそのような放出要素は、水または湿気放出剤と共に、感覚促進剤または保湿剤、脂質、その他の成分、またはそれらの組み合わせを含みうる。
コア内の保湿剤の一つ以上は親水性であること、すなわち保湿剤が、少なくとも部分的に極性化し、かつ油中よりも水中で容易に溶解できるようにする水素結合の能力を有する分子であることが好ましい。「親水性」という用語は本明細書で使用される場合、水中の溶解度が25℃にて100ミリリットルあたり25グラム以上であることを意味する。従って、「疎水性」という用語は、水中の溶解度が25℃にて100ミリリットルあたり25グラム未満であることを意味する。多くの場合、保湿剤の水中溶解度は、25℃にて100ミリリットルあたり約40グラム以上であり、例えば25℃にて100ミリリットルあたり約50グラム以上である。
保湿剤は、コア内にまたは混合物中に任意の適切な濃度で存在することができる。例えば、混合物中の一つ以上の保湿剤の累積濃度は、約1パーセント〜約20パーセントの範囲とすることができる。混合物中の一つ以上の保湿剤の累積濃度は、約2パーセント〜約15パーセントの範囲であることが好ましい。混合物中の一つ以上の保湿剤の累積濃度は、約7パーセント〜約10パーセントの範囲であることがより好ましい。混合物は一つの保湿剤のみを含有することが好ましい。
一つ以上の脂質化合物および一つ以上の保湿剤を含む混合物はエマルションを含むことが好ましい。一つ以上の保湿剤は随意に、エマルションの形成に有利に働くように、一つ以上の脂質化合物との混合の前に適切な溶媒中に溶解することができる。同様に、一つ以上の脂質化合物は随意に、一つ以上の保湿剤との混合の前に適切な溶媒中に溶解することができる。一つ以上の脂質化合物と一つ以上の保湿剤の混合物は、任意の適切な脂質化合物を含むことができる。
放出要素はコアおよびシェルを含みうる。適度な力をかけることを介して、壊れやすい任意の適切なシェルを利用することができる。例えば、放出要素のシェルは、例えばゼラチンまたは植物成分でありうる一つ以上の親水コロイドを含みうる。例えば、シェルは、ゼラチン、加工デンプン、多糖類系材料(ペクチンまたはアルギネートなど)、ゼラチン、パラフィン蝋、寒天、アルギン、グリセロール、アラビアグアー、カラギーナン、植物ガム(ガティガム、プルランガム、マンナンガムなど)、もしくは他の任意の適切な材料、またはこれらの組み合わせを含むことができる。シェルはアルギネートを含有することが好ましい。
シェルは一つ以上の充填剤をさらに含んでもよい。本明細書で使用される「充填剤」は、シェル内の乾燥材料の割合を増やすもしくは減らすことができる、またはシェルの粘弾性特性を変えることができる任意の適切な材料(可塑剤など)である。シェル内の乾燥材料の量を増やすことで、シェルを硬化し、シェルを変形に対して物理的により抵抗力のあるものにすることができる。充填剤は、デキストリン、マルトデキストリン、シクロデキストリン(アルファ、ベータまたはガンマ)などのデンプン誘導体を含む群から選択されることが好ましい。デキストリンは好ましい充填剤である。シェル内の充填剤の量は一般的に、シェルの総乾燥質量の98.5重量パーセント以下、好ましくは約25重量パーセント〜約95重量パーセント、より好ましくは約40重量パーセント〜約80重量パーセント、さらにより好ましくは約50重量パーセント〜約60重量パーセントである。
一部の好ましい実施形態において、シェルは一つ以上の保湿剤を含む。一つ以上の保湿剤は、シェルの任意の適切な重量百分率の割合を占めることができる。特に好ましい実施形態において、シェルはアルギネートおよび保湿剤を含む。
放出要素のシェルは、適切な任意の厚さのものとしうる。一部の実施形態において、カプセルのシェルの厚さは、約10マイクロメートル〜約500マイクロメートルであり、約20マイクロメートル〜約150マイクロメートルであることが好ましく、約30マイクロメートル〜約80マイクロメートルであることがより好ましい。
本明細書で提示した教示による放出要素は、シェルの重量と放出要素の重量の任意の適切な比を有してもよい。例えば、放出要素総重量とシェル重量の比は、放出要素の総重量の約5重量パーセント〜約15重量パーセントであり、約6重量パーセント〜約10重量パーセントであることが好ましくは、約8重量パーセントであることがより好ましい。
コアは、放出要素の任意の適切な重量パーセントを占めてもよい。例えば、放出要素のコアは、放出要素の総重量の約85パーセント〜約95パーセントの重量を占め、約90重量パーセント〜約94重量パーセントを占めることが好ましく、放出要素の総重量の約92重量パーセントを占めることがより好ましい。
放出要素は、任意の適切な総重量を有してもよい。放出要素の総重量は約5mg〜約60mgとすることができ、約10mg〜約50mgとすることが好ましく、約15mg〜約40mgとすることがより好ましい。例えば、3.5mmの直径を有する放出要素は22mgの重量であってもよく、また3.0mmの直径を有する放出要素は17mgの重量であってもよい。
本明細書で提示した教示による放出要素は、任意の適切な外径寸法を有してもよい。一部の実施形態において、放出要素の外径は、約2mm〜約7mmの範囲であり、約3mm〜約6mmの範囲であることが好ましく、約4mm〜5mmの範囲であることがより好ましい。
放出要素の製造には多数のプロセスが存在することを理解することができる。従って、放出要素は、放出要素を破壊するまたは破裂させるための動力学的な力または熱的な力に対する抵抗が異なる様々なサイズおよび形状を有することができ、また代替的な組成物および成分を含むことができる。
一部の実施形態では、放出要素は、同時押出成形プロセスを通して得られる継ぎ目のないカプセルとすることができる。同時押出成形プロセスは、外側の親水性の液体相および内側の親油性の液体相の、二つの液体の同時的な押出とすることができる。同時押出成形プロセスは、化合物の液滴形成、シェル固化、およびカプセルの収集という、三つの主な段階を含むことが好ましい。化合物の液滴は、シェル相の内側の液体充填物相の球体である。液体充填物相はコアを構成する。シェル相はシェルを構成する。本発明の放出要素は、例えば欧州特許第EP1906775号または同第EP513603号に記載されている任意の適切な同時押出成形プロセスによって作製されてもよい。
一部の実施形態において、単純なドリッピング、ドリップキャスティング、静電ドリッピング、同軸気流技法、液体ジェット破壊技法、振動ジェット(ノズル)破壊技法、ジェット切断技法、および回転(またはスピニング)ディスク噴霧など(しかしこれらに限定されない)、コアエマルションおよびシェル溶液をゲル化浴の中へと滴らせることを含む、当業界で周知の任意の方法によって放出要素を形成することができる。
好ましくは、放出要素は粉砕可能である。本明細書で使用される粉砕可能な放出要素は、約0.01kp〜約5kpの粉砕強度を有する放出要素であり、約0.5kp〜約2.5kpの粉砕強度を有する放出要素であることが好ましい。放出要素の粉砕強度を、一つの放出要素に対して破裂するまで垂直方向に連続的に負荷をかけることによって測定することができる。放出要素の粉砕強度は、容量25kg、最小変位0.02kg、精度+/−0.15パーセントのLLOYD−CHATILLON Digital Force Gauge、Model DFIS 50を使用して測定することができる。フォースゲージはスタンドに取り付けることができ、放出要素は、手動のスレッドねじ装置を用いて上方に移動させるプレートの中央に位置付けることができる。その後、手動で圧力をかけることができる。ゲージは、放出要素が破裂する瞬間にかけられた最大の力を記録する(例えば、kgまたはlbの単位で測定)。放出要素の破裂によって、コアの内容物が放出される。
放出要素を特徴付けるためのさらなる方法には、例えば破壊の前に放出要素が耐えることのできる、最大耐破断性とも称される、ニュートンの単位で測定される最大圧縮力である粉砕力が含まれ、また破壊時の圧縮によるカプセルの寸法の変化(すなわち変形)である破壊時の距離が含まれる。また、放出要素の寸法(例えば、放出要素の直径)と、破壊点まで圧縮された時に圧縮力の方向で測定された放出要素の寸法との間の比で表現することもできる。圧縮は一般的に、自動または手動の圧縮試験機の圧縮プレートによって、床に向かってかけられる。こうした機械は当業界で周知であり、また市販されている。
放出要素は、容器、容器内の消費財または両方を損傷することなく、水または湿気放出剤、感覚促進剤または両方が封止された内側パッケージ内に放出されることを可能にする特性を有するべきである。
好ましい実施形態において、容器に導入する前の放出要素の粉砕強度は、約0.6kp〜約2kpであり、約0.8kp〜約1.2kpであることが好ましい。放出要素は、約17N、好ましくは約14Nの破壊に対する最大抵抗を有することが好ましい。一般的には、インストロンまたはその同等物のような100Nの引張ロードセルを装備した汎用引張/圧縮試験機が、60パーセントの相対湿度下で、約30mm/分かつ22℃で作動する時に、破壊に対する上記の最大抵抗は得られる。手動試験機の一例は、Alluris Type FMI−220C2−Digital Force Gauge 0−200N(供給元:Alluris Gmbh;Co.)である。
一つ以上の放出要素は、容器内の様々な位置に位置しうる。放出要素は常に、内側パッケージが再封止された後でさえも封止された内側パッケージ内にあるように位置する。一部の実施形態では、一つ以上の放出要素は、内側パッケージの封止および再封止がその存在によって影響を受けないように位置することができる。一部の実施形態では、一つ以上の放出要素は、ボックスの部分の上方に位置し、ここでリッドの再び封じることができる部分がボックスに接触する。一部の実施形態では、一つ以上の放出要素は、内側ライナーと随意の耐圧性要素との間に位置する。一部の実施形態では、一つ以上の放出要素は、リッド内の封止された内側パッケージの部分内に位置することができる。
一部の実施形態では、一つ以上の放出要素は、リッドまたはボックス、または両方の側壁に隣接した封止された内側パッケージの部分内に位置することができる。一部の実施形態では、一つ以上の放出要素は、リッド、ボックス、または両方の後部壁に隣接した封止された内側パッケージの部分内に位置することができる。一部の実施形態では、一つ以上の放出要素は、リッド、ボックス、または両方の前部壁に隣接した封止された内側パッケージの部分内に位置することができる。一部の実施形態では、一つ以上の放出要素は、内側パッケージ内に含まれる喫煙物品の空隙内に位置することができる。
こうした実施形態は、パッケージの全厚が影響を受けず、そして放出要素の厚さを補正するために容器を修正しなくてもよいため、有利でありうる。一部の実施形態では、一つ以上の放出要素は、任意の位置の組み合わせに位置する。一つ以上の放出要素は、同じまたは異なる形状を有しうる。放出要素の所望の形状は、容器内の放出要素の位置に部分的に依存しうる。
容器はまた、耐圧性要素を含んでもよい。耐圧性要素は、放出要素から材料を放出するのに必要な力に対する抵抗性を提供しうる。一部の実施形態では、耐圧性要素は、封止された内側パッケージ内に配置された随意の内側フレームでありうる。内側は、例えば、封止された内側パッケージの前部壁、後部壁、右側壁、左側壁、上部壁、底部壁に隣接して配置されうる。一部の実施形態では、内側フレームは、封止された内側パッケージの、放出要素と同じ部分に隣接して配置されうる。例えば、放出要素が封止された内側パッケージの前部壁に隣接している場合、内側フレームも封止された内側パッケージの前部壁に隣接しうる。有利なことに、封止された内側パッケージの前部壁に隣接して提供される大きな表面積を有する内側フレームは、容器全体の構造的強度を増大する。随意の内側フレームはまた、放出要素から材料を放出するのに必要な力に対する抵抗性を提供しうる。これは、容器がもはや完全に充填されていない時、その後の使用にとって特に有利でありうる。
容器はまた、耐圧性要素として内側補強材を随意に含みうる。内側補強材は、特に容器の製造中、さらに特には封止動作中に、封止された内側パッケージ内に含まれる消費財を保護するよう機能しうる、一片の厚紙、板紙、プラスチック、金属、またはその他の材料でありうる。こうした内側補強材は、封止された内側パッケージの前部壁、後部壁、右側壁、左側壁、上部壁、底部壁、またはそれらの任意の組み合わせに隣接して配置されうる。一部の実施形態では、内側補強材は、放出要素と同じ封止された内側パッケージの部分に隣接して配置されうる。例えば、放出要素が封止された内側パッケージの前部壁に隣接している場合、内側補強材も封止された内側パッケージの前部壁に隣接しうる。有利なことに、封止された内側パッケージの前部壁に隣接して提供される大きな表面積を有する内側補強材は、容器全体の構造的強度を増大する。随意の内側補強材はまた、放出要素から材料を放出するのに必要な力に対する抵抗性を提供しうる。これは、容器がもはや完全に充填されていない時、その後の使用にとって特に有利でありうる。
一部の実施形態では、容器は、一つ以上の放出要素の位置、同一性、または両方を示す目に見えるしるしを含みうる。例えば、しるしは、封止された内側パッケージの外表面上に位置して、位置、同一性(例えば、風味剤、湿気放出剤または水のタイプ)、またはその両方を示しうる。例えば、しるしは、ボックスの外表面、リッドの外表面、または両方上に位置して、位置、識別(例えば、風味剤、湿気放出剤または水のタイプ)、または両方を示しうる。随意に、放出要素の上にあるハウジング(リッド、ボックス、または両方)の一部分は、放出要素の圧力を補正するためにデボス加工または薄くされてもよい。
リッドおよび少なくとも一つの側壁を含むカートンは、本明細書に記述される複数の容器を収容することができる。カートンは少なくとも一つの容器を含むか、収容するか、または保持する。カートンは、開示された容器のみを含んでもよく、または開示された容器とその他の品目も含んでもよい。一部の好ましい実施形態において、カートンは5〜10個の開示された容器を含むか、収容するか、または保持する。
開示されている容器を形成するための方法がまた本明細書において開示される。本方法は、封じることができる内側パッケージまたは封じることができる内側パッケージの前駆体を形成し、少なくとも一つの放出要素を封じることができる内側パッケージ内または封じることができる内側パッケージ上に配置し、少なくとも一つの消費財を封じることができる内側パッケージ内に配置し、そして、封じることができる内側パッケージを、少なくとも一つの消費財および少なくとも一つの放出要素を内部に含んで容器を形成するように封止するステップを含みうる。封じることができる内側パッケージまたは封じることができる内側パッケージの前駆体を形成するステップは、操作されると(例えば、折り畳まれる、捲縮される、切断される、それ自体またはその他の材料に接着される、またはその他の動作)封じることができる、または封止された内側パッケージを形成する材料(例えば、プラスチック、紙、箔、または上述のその他の材料)を提供することによって達成されうる。封止された内側パッケージ、放出要素、消費財および上述した容器のその他の特徴の特性はすべて、開示される方法で利用されうる。
「内部表面」という用語は、本明細書全体を通して、容器が閉位置にある時に、その容器の内部に向かって(例えば、消費財に向かって)面する、組み立てられた容器の構成要素の表面を指すために使用される。例えば、外側フィルムは、容器のハウジングに面する内部表面を含む。
「外表面」という用語は本明細書全体を通して、その容器の外側に向かって面する容器の構成要素の表面を意味するために使用される。例えば、外側フィルムは、容器のハウジングに背を向けた外表面を含む。注目すべきは、内部表面または外表面は容器の組み立てに使用されるブランクの一定の側には必ずしも相当しないことである。消費財の周りでブランクがどのように折り曲げられるかに応じて、容器の同じ側にある区域は、容器の内側に面する可能性も外側に面する可能性もある。
「前部」、「後部」、「上の」、「下の」、「上部」、「下部」および「側部」という用語は、ハウジングのリッドが閉位置にあり、かつヒンジ線が容器の後方にあり、容器が直立した位置にある時の、本発明による容器およびその構成要素の部分の相対的な位置を意味する。本発明による容器を記述する時、描写する容器の向きに関係なく、これらの用語が使用される。容器の後方壁または後部壁にはヒンジ線が含まれる。
本明細書で使用されるすべての科学的および技術的な用語は、別途指定のない限り、当業界で一般に使用される意味を持つ。本明細書で提供した定義は、本明細書で頻繁に使用される特定の用語の理解を容易にするために提供されている。
ここで本発明の一部の態様が図示されている図面を参照する。
図1は、開位置にある容器の概略斜視図であり、この容器は、少なくとも一つの放出要素を含む。 図2は、図1の容器の側面の開位置での概略斜視図である。 図3は、図1の容器の正面の閉位置での概略斜視図である。 図4は、容器が放出要素の位置および同一性を示すしるしを含む、閉位置にある容器の概略斜視図である。
図1および2を参照すると、消費財用の容器10の一実施形態の概略斜視図が図示される。容器は、ボックス14と、ヒンジ線(図示せず)によってボックスにヒンジ止めされたリッド20とを含む、ハウジング12を含む。ボックスは、前部壁16と後部壁18とをもつ。ボックスの前部壁は上部端21をもつ。ボックスはまた、内部表面17と外表面19とをもつ。ヒンジ線は、容器10のボックス14の後部壁18を横切って延在し、リッド20が閉位置(図3)から、図1および2に図示するように開位置に移動することを許容するよう機能する。リッド20は、内部表面22と外表面26を持つ前部壁24を持つ。リッド20はまた、下部端25を有する。
内側パッケージ30は、ハウジング12の中に配置される。内側パッケージ30は、消費財を収容するための内部容積または封止された容積を少なくとも部分的に画定する。内側パッケージ30は、容器を初めて開封するまで消費財を密封封止するためのバリア材料から作製されてもよい。バリア材料は、金属箔またはプラスチックおよび金属の積層体であってもよい。内側パッケージ30は、前部壁32、後部壁34、底部壁35、上部壁36、右側壁37および左側壁(図示せず)を含む。内側パッケージ30は外表面33を含む。
内側パッケージ30は、消費財(図示せず)をそこを通して取り出すことができるアクセス開口部54を含む。アクセス開口部54は、フラップが閉位置にある時に、フラップ44によって覆われる(図3)。さらに、アクセス開口部54は、フラップ44が開位置にあるときは、少なくとも部分的に覆われない。フラップは、ラベルを含み、またはラベルと結合されうる。ラベルは、封止領域および非封止領域を含む。フラップおよびラベルは、図において区別されず、要素44は、それらの両方を参照するようにみなされうる。フラップ44は、ヒンジ線49に沿って上部壁36に取り付けられうる(図2)。リッドを開く際に、フラップおよびフラップに取り付けられた封止された内側パッケージ30の第二の層50の一部分55が封止された内側パッケージ30から第一の虚弱線および第二の虚弱線(本明細書では図示せず)に沿って分離され、アクセス開口部54が露出するように、フラップ44はまた、リッド20の前部壁24の内部表面22(図2)に取り付けられる。フラップ44は、フラップが閉位置にある時に封止領域75内でフラップが第二の層50に取り付けられるようにアクセス開口部54が封止領域75に重なるよう適合される。図1はまた、随意の耐圧性要素70を示す。耐圧性要素70は、封止された内側パッケージ30内に位置する。
図2を参照すると、図1の容器10の概略断面図が、開位置におけるリッド20とフラップ44とともに図示されている。内側パッケージ30は、ハウジング12のボックス14内に配置されて図示される。フラップ44は、リッド20に取り付けられる。開位置では、フラップ44はS字形状を形成する。容器10の幾何学的形状は、フラップ(およびリッド20)が閉位置に戻るときにフラップ44が自動的に封止された内側パッケージ30に再封止できるようにされる。
図3を参照すると、図1の容器10の概略斜視図が図示されている。容器10のリッド20および内側パッケージ30のフラップ44は、閉位置にある。フラップ44は、フラップが閉位置にあるときは、第二の層50に取り付けられる。
全ての図面はまた、放出要素72を示す。放出要素72は、封止された内側パッケージ30を閉じた時にそれらが封止された内部容積内にあるように位置付けられる。図1〜3に示す特定の実施形態では、放出要素72は、リッドが閉位置にある時に、ボックス14の上部端21の上方かつリッド20の下部端25の上方に位置付けられる(図3)。放出要素72はまた、封止領域の上方に位置付けられる。
図1、2および3は三つの放出要素72を示すが、開示されている容器において任意の数の放出要素が利用されうる。
図4は、ボックス14の前部壁16の内部表面に隣接して位置付けられた放出要素72を示す。ボックス14の前部壁16の外表面19は、位置しるし80、81および82ならびに同一性しるし83、84および85を含む。

Claims (13)

  1. 消費財用の容器であって、
    ボックスと、前記ボックスにヒンジで取り付けられたリッドとを含むハウジングであって、前記ボックスがボックス前部壁およびボックス内部容積を含み、前記リッドがリッド前部壁を含む、ハウジングと、
    前記ボックス内部容積内に少なくとも部分的に配置され、消費財を収容するための封止された内部容積を画定する封止された内側パッケージと、
    前記ハウジングの前記リッドが開閉される時に前記封止された内側パッケージを開閉するように構成される再び封じることができるフラップであって、前記再び封じることができるフラップが前記封止された内側パッケージ内のアクセス開口部を覆うように位置付けられ、前記アクセス開口部が前記内側パッケージの上部壁を少なくとも部分的に横切って延在する、再び封じることができるフラップと、
    前記封止された内側パッケージが開閉された後でさえも、前記封止された内側パッケージの前記封止された内部容積内に位置付けられる少なくとも一つの放出要素と、
    前記封止された内側パッケージの内側に位置付けられる耐圧性要素と、を含み、
    前記耐圧性要素および前記少なくとも一つの放出要素が、前記容器の外側から印加される力が少なくとも一つの放出要素にそこから少なくとも一部の材料を放出させることができるように位置付けられる、容器。
  2. 前記ボックスの前記前部壁がボックス前部壁上部端を含み、前記リッドの前記前部壁がリッド前部壁下部端を含み、前記少なくとも一つの放出要素が前記ボックス前部壁上部端の上方および前記リッド前部壁下部端の上方に位置付けられる、請求項2に記載の容器。
  3. 前記封止された内側パッケージがさらに、前部壁、後部壁、右側壁、左側壁、上部壁および底部壁を含み、前記少なくとも一つの放出要素が前記前部壁、前記後部壁、前記右側壁、前記左側壁、前記上部壁、前記底部壁、またはそれらの組み合わせのうち少なくとも一つに隣接して位置付けられる、請求項1に記載の容器。
  4. 前記耐圧性要素および前記少なくとも一つの放出要素が、前記封止された内側パッケージの同じ一つの壁または複数の壁に隣接して位置付けられ、前記少なくとも一つの放出要素が前記封止された内側パッケージと前記耐圧性要素との間に位置する、請求項3に記載の容器。
  5. 前記耐圧性要素が内側フレーム、内側補強材、または両方である、請求項1のいずれかに記載の容器。
  6. 前記アクセス開口部がまた、前記封止された内側パッケージの前記前部壁、前記後部壁、または両方を少なくとも部分的に横切って延在する、請求項1に記載の容器。
  7. 前記再び封じることができるフラップが、前記封止された内側パッケージに接着されたラベルを含む、請求項1のいずれかに記載の容器。
  8. 前記再び封じることができるフラップが前記封止された内側パッケージから一体的に形成される、請求項1のいずれかに記載の容器。
  9. 前記放出要素が、水または湿気放出剤、感覚促進剤またはそれらの組み合わせを含む、請求項1〜8のいずれかに記載の容器。
  10. 前記放出要素が17Nの最大耐破断性を有する、請求項1〜8のいずれかに記載の容器。
  11. 前記容器が少なくとも二つの放出要素を含む、請求項1〜8のいずれかに記載の容器。
  12. 前記封止された内側パッケージが、内部表面および外表面を含み、前記外表面が前記少なくとも一つの放出要素の位置を突き止め、前記少なくとも一つの放出要素を識別する、またはその両方を行う、しるしを含む、請求項1〜8のいずれかに記載の容器。
  13. 容器を形成する方法であって、前記方法が、
    封じることができる内側パッケージを形成することと、
    少なくとも一つの放出要素を前記封じることができる内側パッケージ内に配置することと、
    少なくとも一つの消費財を前記封じることができる内側パッケージ内に配置することと、
    前記少なくとも一つの消費財および前記少なくとも一つの放出要素がその中に含まれて前記容器を形成するように、前記封じることができる内側パッケージを封止することと、を含む、方法。
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