JP2019533600A - 乗物用電気加熱装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、乗物用電気加熱装置に関し、この電気加熱装置は、基板(10)と、基板(10)上に形成された熱伝導層(12)とを備え、熱伝導層(12)は基板(10)上に配置された少なくとも一つの熱伝導トラック(14)を有し、熱伝導トラック(14)は、絶縁ギャップ(16)によって互いに分離された複数のトラック部(15a〜15d)が形成されるように構成され、熱伝導トラックは、熱伝導トラック(14)が曲げられる位置にあり、且つ、第1のトラック部(15a)と第2のトラック部(15b)との間に配置された少なくとも一つの曲げ部(17a)を有し、第1のトラック部(15a)及び第2のトラック部(15b)は、曲げ部よりも小さな曲率、具体的には、少なくとも略直線状に形成され、第1のトラック部(15a)又は曲げ部(17c)内の熱伝導トラックは、一つ又は複数の分岐絶縁ギャップ(20)によって互いに分離された少なくとも二つの分岐トラック(21a、21b)に分岐し、分岐トラック(21a、21b)は、第2のトラック部(15b)又は曲げ部(17a)内で再び合流する。

Description

本発明は、請求項1に係る乗物用電気加熱装置に関し、また、電気加熱装置を備えた乗物、特に自動車に関する。
WO2013/186106A1には、基板上に導体トラックとして形成された加熱抵抗体を有する自動車用の電気加熱装置が記載されている。導体トラックは、二本巻き線となるように形成され、導体トラックが反対方向へ曲がる領域には拡幅された絶縁領域が設けられている。この拡幅された絶縁領域は電流をできるだけ導体トラックの全幅にわたって流すことを意図しており、特に大部分の電流が流れる領域が導体トラック内側に局所的に形成され、小部分の電流が流れる領域が導体トラックの外側縁の領域に形成される状況を避けるためのものである。しかしながら、それでも、電気加熱装置の他の部分と比較すると、導体トラックが曲がる領域に依然として比較的大きく温度上昇することが分かった。
本発明の目的は、比較的均一な温度分布を得られる電気加熱装置と、これに対応した乗物、特に自動車を提案することであり、この電気加熱装置はできるだけコンパクトで、安価に製造できるものである。
この目的は、請求項1に係る乗物用電気加熱装置によって達成される。
本目的は、具体的には、乗物用電気加熱装置によって達成される。この電気加熱装置は、基板と、基板上に形成された熱伝導層とを備え、熱伝導層は(主要な平面の)基板上に延在する少なくとも一つの熱伝導トラックを有し、熱伝導トラックは絶縁ギャップによって互いに分離された複数のトラック部(互いに隣接し、特に、基板に対して略同じ高さで延びる)が形成されるように構成され、熱伝導トラックは、熱伝導トラックが曲げられる位置にあり、且つ、第1のトラック部と第2のトラック部との間に配置された少なくとも一つの曲げ部を有し、第1のトラック部及び第2のトラック部は曲げ部と比べてより小さな曲率、具体的には少なくとも略直線状に形成され、第1のトラック部又は曲げ部内の熱伝導トラックは一つ又は複数の分岐絶縁ギャップによって互いに分離された少なくとも二つの分岐トラックに分岐し、分岐トラックは第2のトラック部又は曲げ部内で再び合流する。
本発明の一つの重要な態様は、一つ又は複数の追加の導体トラックが曲げ領域(曲げ部)に設けられることである。それによって、比較的均一な電流密度分布が達成される。ひいては、加熱装置に対する高い負荷になる曲げ点(曲げ部)における高温度を、簡単な手段で防止することができる。したがって、加熱装置の頑強性が改善される。原理的には、曲げ部の温度は、曲げ部に良好な電気伝導を有する材料を(局所的に)用いることによっても低下させることができる。しかしながら、良好な伝導を有する材料をこのように(局所的に)コーティングすることは、(製造中に)方法のステップ(例えば、マスキング及び/又はコーティング)を追加して実施しなければならないという問題点がある。更に、次の層(例えば、センサ層)が、局所的な厚みにより損傷する可能性がある。
曲率は、直線形状からのずれを意味するものと理解されることが好ましい。ここでは、具体的には、曲率の大きさのみ(すなわち、符号を考慮していない)を考慮する。一方のトラック部から(絶縁ギャップによって)分離された他方のトラック部へ電流が流れない(又は、少なくとも大幅に少なくなる)ように、絶縁ギャップはトラック部を互いに分離する。絶縁ギャップの比抵抗は、互いに分離されたトラック部よりも、10倍以上大きいことが好ましく、50倍以上大きいことがより好ましい。第1及び/又は第2のトラック部は、特に、それぞれのトラック部の始端と終端との間の(直線状の)接続線からのずれが10%以下、好ましくは5%以下、更に好ましくは2%以下となるような略直線状に設計するよう考えるべきである。曲げ部の曲率は、第1及び/又は第2のトラック部の曲率の2倍以上大きいことが好ましく、5倍以上大きいことが更により好ましく、10倍以上大きい(平均して)ことが更に一層より好ましい。第1及び/又は第2のトラック部は、具体的には、曲げ部に(直接)隣接する。第1及び/又は第2のトラック部は、曲げ部と少なくとも同じ長さとすることができ、曲げ部の1.5倍以上の長さとすることが好ましく、3倍以上の長さとすることがより好ましい。
全体として、特に、電気駆動の乗物における(その普及が広まりつつあることによる)増加しつつある需要に効果的に対応することができる電気加熱装置を提案する。これまで、このような乗物用電気加熱装置として、いわゆるPTC加熱素子が主に使用されており、これらは、内燃機関を有する従来の自動車の車載電力システムに存在する比較的低い供給電圧で動作している。完全に又は部分的に電気駆動される現代の乗物では、特に、この乗物に設けられた高電圧の車載電力システムにある供給電圧、例えば150ボルトから900ボルトまでの範囲の電圧、あるいは、1000ボルトを超える電圧を用いて乗物を電気的に操作できることが要求される。
乗物用加熱装置は、本文脈では、乗物用として設計され、それに応じて適合させた加熱装置を意味するものと理解される。具体的には、そのような加熱装置が輸送可能(あるいは、乗物に固定して設置されるか、又は単に輸送目的で乗物に収容される)であり、例えば、建物の暖房システムの場合のような恒久的に固定して使用されるためだけに設計されたものではないことを意味する。加熱装置の重さは500kg以下であり、好ましくは100kg以下、より好ましくは20kg以下である。あるいは、乗物(陸上車両、船舶など)内、特に陸上車両内に加熱装置を固定して据え付けることができる。具体的には、例えば、陸上車両、船、又は航空機などの乗物内部、及び、例えば、船舶、特にヨットで見られるような(部分的に)開放された空間を暖房するために設計してもよい。また、例えば、大きなテント、コンテナ(例えば、ビルのコンテナ)などで、加熱装置を固定して(一時的に)使用することもできる。電気加熱装置を、具体的には、例えば、トレーラ、キャンピングカー、バス、乗用車などの陸上車両用の常設ヒータ又は補助ヒータのように乗物用途に設計してもよい。
熱伝導トラックを、曲げ部において90度以上曲げることが可能であり、120度以上曲げることが好ましく、150度以上(具体的には、略180度以上)曲げることがより好ましい。
基板は、平面状、又は非平面状の(例えば、隆起又は湾曲した)表面を有してもよい。絶縁ギャップによって互いに分離された(互いに隣接して延びる)複数のトラック部は、基板の表面と(少なくとも略)同じの高さに配置されることが好ましい。
第1及び第2の導体部分は、(幾何学的に)(少なくとも部分的に)互いに並行して延びることが好ましい。曲げ部は、180度、又は少なくとも略180度(すなわち、具体的には、170度以上)向きを変えることが好ましい。このタイプの設計では潜在的な(局所的な)加熱が特に顕著であり、曲げ領域に導体トラックを追加することによって特に効果的に(局所的な)加熱を減らす、又は防ぐことができる。
内側の分岐トラックは、外側の分岐トラックに対して(少なくとも平均して、及び/又は、少なくとも部分的に、好ましくは全体的に)より狭くなるように形成される。この種の手段によって電流分布をより一層、一様にすることもできる。
分岐トラックは、第1及び/又は第2のトラック部の好ましくは70%以下、より好ましくは30%以下、更により好ましくは15%以下にわたって延在し、及び/又は、第1及び/又は第2のトラック部の好ましくは5%以上、より好ましくは10%以上にわたって延在する。したがって、分岐点は、曲げ部のほんのすぐ上流に位置することが好ましく、それによって、電流分布を効果的に一様に保ちながら、比較的簡単に製造することができる。
一実施形態では、第1のトラック部又は曲げ部内の熱伝導トラックは、分岐絶縁ギャップによって互いに分離された少なくとも三つの(又は、ちょうど三つの)分岐トラックに分岐し、分岐トラックは、第2の導体部分又は曲げ部内で再び合流する。それによって、電流分布をより一層、一様にすることができる。
分岐トラックは、基板の表面と同じ高さに配置してもよく、及び/又は、(基板の表面に垂直方向に)同じ厚さを有してもよい。
電流の方向が互いに反対である隣接するトラック部間の距離が、曲げ部の領域で(局所的)に拡げられるように設計してもよい。分岐トラックを、このように距離を(局所的に)拡げることと組み合わせることによって、ホットスポットの形成を特に確実に抑制することができる。しかしながら、原理的には、基板の表面の領域のより有効的に利用できるように、このように(局所的に)距離を拡げないことも可能である。
少なくとも一つの熱伝導トラックは、基板上で二本巻きのパターンで延在してもよい。二本巻きの配置によって、熱伝導トラックは、基板によって形成された表面の広い範囲を、隙間をほとんど開けずに覆うことができる。更に、電気加熱装置による生じ得る妨害放射を二本巻きの配置により最小限にすることができる。二本巻きの配置では、それぞれ、互いに反対方向に電流が流れる、又は流れうるトラック部が互いに隣接して延設配置されるように、熱伝導トラックのトラック部は互いに隣接する。この場合、加熱用に設けられた熱伝導トラックのトラック部の少なくとも略全てが、二本巻きの配置の一部分であることが好ましい。その結果、生成される電磁場は、互いに、少なくとも部分的に相殺することができる。しかしながら、特に、電力供給部への接続のための接続領域を、二本巻きではない態様で配置できることに留意すべきである。熱伝導トラックの残りの領域は、少なくとも実質的に二本巻きの態様で配置することができることが好ましい。
熱伝導トラックは、少なくとも二つ、又は少なくとも三つの曲げ部を有してもよい。これらの(複数の)曲げ部にはそれぞれ、対応する分岐トラックを割り当ててもよい。熱伝導トラックが(特に、180度曲げられた)(ちょうど)二つの曲げ部を有する場合、電磁波照射が低い最適化された二本巻きの配置を作り出すことができる。この場合、動作中に高温となる領域はほんのわずかしかない。基板上に形成された複数の熱伝導トラックの場合、熱伝導トラックのそれぞれが(ちょうど)二つの反転点を有することができることが好ましい。
ある具体的実施形態では、熱伝導層は、基板表面の80%以上、好ましくは85%以上を覆う。この場合、個々のトラック部を互いに十分に絶縁しつつも、利用可能な基板表面を比較的良好に使用することができる。熱伝導層は、具体的には、基板表面の95%以下を覆うことができる。
電気絶縁材が絶縁ギャップ内に配置されることが好ましい。電気絶縁材はまた、絶縁ギャップに加えて、基板と反対方向に面する一つ又は複数の熱伝導トラックの表面を覆うようにすることが好ましい。電気絶縁材は、具体的には、一つ又は複数の熱伝導トラックの形成後に層として積層するようにすることが好ましい。電気絶縁材は、一方では(比較的高く)電気的に絶縁するが、他方では(比較的高く)熱伝導することが好ましい。基板の利用できる表面を、一つ又は複数の熱伝導トラック用に効率的に利用することができるように、電気絶縁材によって絶縁ギャップの幅を比較的狭く保つことができる。
一つの開発技術によれば、熱伝導トラックは、同じ電流方向を有する二つのトラック部のそれぞれが、少なくともその長さの大部分にわたって互いに隣接して、あるいは、並行に延びるように形成される。熱伝導トラックは、特に、同じ電流方向を有する二つの伝導体トラック部のそれぞれが、その長さの80%以上にわたって互いに隣接して並行に延びるように設計してもよい。二つのトラック部の各々は端部で接続してもよく、具体的には、それぞれ、電力供給部に接続するための共通の接続部分に接続してもよい。このような改良によって、電気加熱素子内を流れる電流の分布を特に良好なものにすることができ、ひいては特に加熱パワーの均一な分布を得ることができる。更に、この構造は簡単で安価に形成することができ、利用可能な基板表面を、プロセス中、十分に利用することができる。
一実施形態では、熱伝導トラックは、その長さの大部分にわたって直線状に延びるように形成される。これによっても、基板に熱伝導トラックを効果的に設けることができる。
一つの開発技術によれば、更なる層が熱伝導層上に少なくとも一つ形成される。複数の層もまた、特に、熱伝導層上に形成することができる。絶縁層は、熱伝導層上に形成することができることが好ましい。更に、その絶縁層は、熱伝導トラックのトラック部間の絶縁ギャップを満たすことも可能である。更に、電気加熱装置の機能を監視するためのセンサ層を、例えば、絶縁層上に形成することができることが好ましい。これにより、絶縁層は通電領域を更に絶縁するため、高い安全性を実現することができる。
一つの特定の実施形態では、電気加熱装置は、自動車の加熱装置である。この場合、電気加熱装置は、特に、例えば、自動車の内部の空気、又は自動車の液体回路内の液体などの流体を加熱するように設計することができる。
上記の目的は、上記のタイプの電気加熱装置を備える乗物によって達成される。乗物として、具体的には自動車が好ましく、乗用車又はトラックがより好ましい。
更に、上記の目的は、具体的には乗物用、特に自動車用に上記のタイプの電気加熱装置を使用することによって達成される。
また、利用できる空間を効率的に利用することができるので、この電気加熱装置の形成には、概して、基板の表面上に追加の空間を必要としない(又は、ほんのわずかしか必要としない)という利点を有する。全体として、比較的簡単で安価に形成することが可能である。熱伝導トラックの(予め決められた)一形状において、分岐トラックは単位面積当たり達成可能な加熱パワーを増大させることを可能にする。これは、達成可能な加熱パワーは、局所的なホットスポットが形成される位置である臨界点によって主に決定されるためである。熱伝導トラックが曲げ部で大きく曲げられるほど、得られる効果は大きくなる。したがって、分岐トラックの効果は、特に、曲げ部が(少なくとも略)180度向きを変えるときに顕著になる。
熱伝導層は、基板の領域にわたって積層され、次いで、積層された材料を除去することによって形成できる層であることが好ましい。これによって、一つ又は複数の熱伝導トラックを比較的安価に製造することができる。熱伝導層は、溶射法を用いて基板に塗布され、次いで(例えば、レーザ処理によって)形成することができることが好ましい。しかしながら、原理的には、例えば、印刷法、鋳造法などの他の方法もまた、熱伝導層を形成するために考えられる。例えば、エッチング、機械的除去、超音波などの他の形成法も同様に可能である。熱伝導層は、電気伝導材、特に金属材料から製造されることが好ましい。更に、熱伝導層は、電気的に絶縁する(あるいは、高熱伝導)中間層を介在させることによって基板材料から離隔させてもよい。具体的には、熱伝導層は、例えば、ニッケル−クロム合金から形成することができ、及び/又は、酸化アルミニウム層によって基板材料から離隔させることができる。基板は比較的良好な熱伝導率を有することができ、特に金属から製造されることが好ましい。それぞれの熱伝導トラックは、数ミリメートルの幅、具体的には2.5mmから5mmの間の幅を有し、且つ、5μmから30μmの範囲の(基板に垂直な方向の)厚さ、具体的には10μmから25μmの範囲の厚さを有することが好ましい。
ある具体的実施形態では、電気加熱装置は、好ましくは150ボルトから900ボルトまで、より好ましくは200ボルトから600ボルトまでの範囲の動作電圧用の高電圧ヒータとして形成される。しかしながら、あるいは、最高1000ボルトより高い設計もまた可能である。この場合、電気加熱装置は、特に、高価な電圧変換器なしに、例えば、電気駆動の乗物又はハイブリッドの乗物に良好に使用することができる。
更なる実施形態は従属項から理解される。
本発明は、図を参照しつつ、より詳細な例示的な実施形態を参照して以下に説明される。
本発明に係わる電気加熱装置の概略断面図である。 比較例に係わる熱伝導層の一部分の図である。 本発明に係わる例示的な実施形態における図2に相当する一部分の図である。 更なる例示的な実施形態における図2及び3に相当する一部分の図である。
以下の説明では、同一及び機能的に同一の部品に対して同じ参照符号を使用する。
図1は、本発明に係わる加熱装置の概略断面図である。前記加熱装置は、基板10と、基板10上に(直接)配置された電気絶縁層11と、電気絶縁層11上に(直接)配置された熱伝導層12と、熱伝導層12上に(直接)配置された絶縁層13とを備える。電気絶縁層11及び絶縁層13はオプションにすぎない。電気絶縁層11は、特に、基板10が伝導性の材料、例えば、金属から形成されるときに設けられる。
図1に係る電気加熱装置は、乗物内の流体を加熱するように設計されている。ここで、流体は、具体的には、加熱対象となる空気、又は乗物の流体回路内の流体によって形成することができる。電気加熱装置は、具体的には高電圧ヒータとして形成され、動作電圧が150ボルトから900ボルトの間の範囲、具体的には、200ボルトから600ボルトの範囲で動作する。しかしながら、例えば、最高1000ボルトよりも高く設計することも可能である。
基板10は、特に、放出された加熱パワーを、加熱対象となる流体に伝達するための熱交換器を兼ねるように形成される。具体的には、下側(図示せず)には、加熱対象となる流体を案内する複数の熱交換器リブ及び/又はチャネルが設けられる。基板10は、高熱伝達率の金属材料、具体的にはアルミニウム又はアルミニウム合金から形成することが(製造の観点から安価で)好ましい。しかしながら、原理的には、高伝導率の電気絶縁材から、例えば、具体的には、これに相当するセラミックから基板10を製造することも可能である。
電気絶縁層11は、高熱伝導率を有することが好ましい。電気絶縁層11は酸化アルミニウムから形成されることが更に好ましい。更には、電気絶縁層11を溶射法で基板10上に積層させてもよい。具体的には、基板がアルミニウム又はアルミニウム合金から形成される場合、電気絶縁層11を例えば、基板10の表面を標的にした酸化によって形成してもよい。電気絶縁層11は、基板10を熱伝導層12から電気的に絶縁するように(しかし、同時に、基板10の材料へ良好に熱伝達することもできるように)形成される。
熱伝導層12は、基板10上(又は、絶縁層11上)に積層されることが好ましい。熱伝導層12は、金属材料(具体的には、ニッケルクロム合金)から形成することができる。熱伝導層11は、溶射法で積層されることが好ましい。しかしながら、その代わりとして、例えば、熱伝導層11を印刷法又は鋳造法で積層させることも可能である。
熱伝導層12は、少なくとも一つの熱伝導トラックが形成されるように構成され、この熱伝導トラックは、電圧が両端にかかると抵抗熱を放出するように形成される。原理的には、熱伝導トラックは、(下記でより詳細に説明する、曲げ部の領域の分岐トラックは別として)WO2013/186106A1に記載されているように構成することができる。
電気加熱装置の縁領域には、熱伝導トラックを電力供給部に接続するための接続部を設けてもよい。このような接続部を、互いに電気的に絶縁させて、基板10の縁の上方に(例えば、互いに隣接して)配置してもよい。この場合、熱伝導トラックと電気接触し、且つ、第1の電位をかけるように第1の接続部を設計してもよく、熱伝導トラックと電気接触し、且つ、異なる第2の電位をかけるように第2の接続部を設計してもよい。したがって、二つの接続部によって熱伝導トラックに所望の電位差をかけることができる。
図2は、熱伝導層12の構造の比較例の一部を示す。概して、この熱伝導層は、基板10上で二本巻きパターンで延在するように構成することができる。
熱伝導層は、互いに隣接して形成された複数のトラック部15a、15b、15c、及び15dを含む熱伝導トラック14を有する。トラック部15a〜15dは、絶縁ギャップ16によって互いに分離され、これにより、互いに電気的に絶縁される。熱伝導層12が最初に基板10の領域にわたって積層され、次いで、絶縁ギャップの領域内の熱伝導層12の材料を標的にして、具体的にはレーザ処理によって除去することによって絶縁ギャップを形成することができることが好ましい。図2は、熱伝導トラック14の好ましい電流の流れの方向を、矢印を用いて概略的に示している。
絶縁ギャップ16は、(その長手方向にわたって)(少なくとも実質的に)一定の幅を有することが好ましい。これによって、熱伝導トラック14のトラック部15a〜15dが基板の表面の大きな領域を覆った状態となり、加熱パワーを供給するトラック部を形成するために利用可能な領域をできるだけ最適に利用することができるようになる。
(直線状に延びる)トラック部15aと15b、又は15cと15dは、曲げ部17a及び17bを介して互いに接続される。(電流の流れ方向が反対の)導体トラック部15a、15bが互いに隣接して並行に延び、且つ、絶縁ギャップ16によってのみ分離するように、(主要な平面の)熱伝導トラック14は曲げ部17aで(少なくとも実質的に)180度曲げられる。
図2に係わる比較例において、流れる電流は主として電気抵抗が最も小さな経路(又は、最短の経路)を探すので、反転部17aの内側のカーブ18の領域に比較的高い電流の流れを有する領域19が生じる。熱伝導トラック14の断面でのこのような不均一な電流分布は、電流がより多く流れる領域19を局所的に強く加熱して、ホットスポットが生じる危険性があり、ホットスポットは強い加熱によって電気加熱装置の寿命に悪影響を及ぼすことがある。図2に係わる比較例では、この場合、254℃の最高温度が生じ得る。
望ましくないホットスポットの形成の問題は、(本発明に係わる電気加熱装置の実施形態をより詳細に例示する)図3に係わる熱伝導層12を形成することによって解消、又は少なくとも軽減される。図3に係わる熱伝導層12は、具体的には、(比較例に係わる)図2に係わる熱伝導層12のように設計することができるが、以下により詳細に説明するような相違点がある。曲げ部17aの上流で第1のトラック部15aは分岐して、(分岐絶縁ギャップによって)互いに絶縁された二つの経路を電流が流れる。その結果、電流分布は比較的、効果的に緩和される。それでも大きな電流密度を有する領域19が内側のカーブ18に生じることがある。しかしながら、この領域19は図2に係わる比較例に比べるとずっと目立たない。全体で、トラック部15aはこのように二つの分岐部21a、21bに分岐する。図3に係わる実施形態では、これらの分岐部21a、21bは曲げ部17aの端で合流する。分岐部を除いて図2に係わる比較例と同じ構造では、生じる最高温度は226℃よりもかなり低い。
図4は、本発明に係わる電気加熱装置の更なる実施形態の一部を示す。図3に係わる実施形態とは対照的に、この場合の第1のトラック部15aは、(分岐絶縁ギャップ20a、20bによって分離された)三つの分岐部21a、21b、及び21cに分岐する。それによって、電流分布をより一層、一様にすることができる。加えて、図4に係わる実施形態では、分岐部21a〜21cは、曲げ部17aの端からある距離のところでしか再び合流しないようになっている。したがって、分岐部21a〜21cの起端と終点は、(電流方向に関して)互いに隣接する。原則的には、これは図3に係わる実施形態も同様である。
(図3及び図4に概略的に示すように)内側の分岐部21a、又は(図4に係わる)内側の二つの分岐部21a及び21bを、外側(最も外側)の分岐部21b又は21cよりも(少なくとも平均して)狭くなるように設計することが好ましい。その結果、比較的高い割合の電流が、更に外側にある複数又は一つの分岐部に押しやられ、それによって、内側のカーブ18の領域にホットスポットが形成されることを更に抑制する。
図1に概略的に示すように、熱伝導層12の上側を覆い、且つ、基板10と反対方向に面した少なくとも一つの更なる絶縁層13を、熱伝導層12上に、又は対応して構成された熱伝導トラック14上に形成してもよい。具体的には、更なる絶縁層13も、トラック部15a〜15dの間の絶縁ギャップ16、20を満たすように形成されることが好ましい。これにより、トラック部15a〜15dの間を、特に良好に且つ確実に絶縁する。更なる絶縁層11は、例えば、熱伝導層12の形成後に形成された熱伝導トラック14上に積層することができる。この場合、積層は、例えば、溶射法、鋳造法などを用いて行うことが好ましい。具体的には、良好な電気絶縁と同時に、良好な熱伝導率を得られるように、更なる絶縁層13は、例えば、酸化アルミニウムによって形成されてもよい。
更なる絶縁層13に一つ又は複数の更なる層を追加して付与することが好ましい。特に、電気加熱装置の機能をモニタするための少なくとも追加のセンサ層を形成することには利点がある。
例えば、熱伝導トラック14の曲がった部分が(実質的に)滴形又はマッチ棒の先端形状を有する領域22を取り囲むように、曲げ部17aの領域において隣接するトラック部間の距離を(局所的に)広げるように設計してもよい。具体的に図示した実施形態では、取り囲まれた領域22は、トラック部の一つ、すなわち、トラック部15bに電気伝導して接続される(すなわち、この導体15bについては熱伝導層にギャップが形成されていない)。しかしながら、例えば、取り囲まれた領域22を絶縁ギャップによって内側のトラック部から完全に分離することも可能である。曲げ部17aの領域内で内側のトラック部間の距離を局所的に拡げることによって、内側のトラック部の外側縁の電流路と、内側のトラック部の内側縁の電流路との流路長の差が過大にならないようにすることができ、その結果、曲げ部の内側に電流の流れが過大に集中することが一層防止される。分岐部を設けることとの相乗的な相互作用により、局所的な加熱を効果的に防止することができる。
ここで、具体的に詳細に図示され、説明された全ては、単独、及び任意の組み合わせによって、本発明の本質として権利請求されることを指摘しておく。これに対する改変は当業者に容易に理解されるものである。
10 基板
11 電気絶縁層
12 熱伝導層
13 絶縁層
14 熱伝導トラック
15a トラック部
15b トラック部
15c トラック部
15d トラック部
16 絶縁ギャップ
17a 曲げ部
17b 曲げ部
18 内側のカーブ
19 領域
20 分岐絶縁ギャップ
20a 分岐絶縁ギャップ
20b 分岐絶縁ギャップ
21a 分岐部
21b 分岐部
21c 分岐部
22 領域
図2に係わる比較例において、流れる電流は主として電気抵抗が最も小さな経路(又は、最短の経路)を探すので、反転部17aに比較的高い電流の流れを有する領域19が生じる。熱伝導トラック14の断面でのこのような不均一な電流分布は、電流がより多く流れる領域19を局所的に強く加熱して、ホットスポットが生じる危険性があり、ホットスポットは強い加熱によって電気加熱装置の寿命に悪影響を及ぼすことがある。図2に係わる比較例では、この場合、254℃の最高温度が生じ得る。
望ましくないホットスポットの形成の問題は、(本発明に係わる電気加熱装置の実施形態をより詳細に例示する)図3に係わる熱伝導層12を形成することによって解消、又は少なくとも軽減される。図3に係わる熱伝導層12は、具体的には、(比較例に係わる)図2に係わる熱伝導層12のように設計することができるが、以下により詳細に説明するような相違点がある。曲げ部17aの上流で第1のトラック部15aは分岐して、(分岐絶縁ギャップによって)互いに絶縁された二つの経路を電流が流れる。その結果、電流分布は比較的、効果的に緩和される。それでも大きな電流密度を有する領域19が生じることがある。しかしながら、この領域19は図2に係わる比較例に比べるとずっと目立たない。全体で、トラック部15aはこのように二つの分岐部21a、21bに分岐する。図3に係わる実施形態では、これらの分岐部21a、21bは曲げ部17aの端で合流する。分岐部を除いて図2に係わる比較例と同じ構造では、生じる最高温度は226℃よりもかなり低い。
(図3及び図4に概略的に示すように)内側の分岐部21a、又は(図4に係わる)内側の二つの分岐部21a及び21bを、外側(最も外側)の分岐部21b又は21cよりも(少なくとも平均して)狭くなるように設計することが好ましい。その結果、比較的高い割合の電流が、更に外側にある複数又は一つの分岐部に押しやられ、それによって、領域19にホットスポットが形成されることを更に抑制する。
図1に概略的に示すように、熱伝導層12の上側を覆い、且つ、基板10と反対方向に面した少なくとも一つの更なる絶縁層13を、熱伝導層12上に、又は対応して構成された熱伝導トラック14上に形成してもよい。具体的には、更なる絶縁層13も、トラック部15a〜15dの間の絶縁ギャップ16、20を満たすように形成されることが好ましい。これにより、トラック部15a〜15dの間を、特に良好に且つ確実に絶縁する。更なる絶縁層1は、例えば、熱伝導層12の形成後に形成された熱伝導トラック14上に積層することができる。この場合、積層は、例えば、溶射法、鋳造法などを用いて行うことが好ましい。具体的には、良好な電気絶縁と同時に、良好な熱伝導率を得られるように、更なる絶縁層13は、例えば、酸化アルミニウムによって形成されてもよい。
10 基板
11 電気絶縁層
12 熱伝導層
13 絶縁層
14 熱伝導トラック
15a トラック部
15b トラック部
15c トラック部
15d トラック部
16 絶縁ギャップ
17a 曲げ部
17b 曲げ
19 領域
20 分岐絶縁ギャップ
20a 分岐絶縁ギャップ
20b 分岐絶縁ギャップ
21a 分岐部
21b 分岐部
21c 分岐部
22 領域

Claims (12)

  1. 基板(10)と、
    前記基板(10)上に形成された熱伝導層(12)と、
    を備える乗物用電気加熱装置であって、
    前記熱伝導層(12)は前記基板(10)上に配置された少なくとも一つの熱伝導トラック(14)を有し、
    前記熱伝導トラック(14)は、絶縁ギャップ(16)によって互いに分離された複数のトラック部(15a〜15d)が形成されるように構成され、
    前記熱伝導トラックは、前記熱伝導トラック(14)が曲げられる位置にあり、且つ、第1のトラック部(15a)と第2のトラック部(15b)との間に配置された少なくとも一つの曲げ部(17a)を有し、
    前記第1のトラック部(15a)及び前記第2のトラック部(15b)は、前記曲げ部よりも小さな曲率、具体的には少なくとも略直線状に形成され、
    前記第1のトラック部(15a)又は前記曲げ部(17c)内の前記熱伝導トラックは、一つ又は複数の分岐絶縁ギャップ(20)によって互いに分離された少なくとも二つの分岐トラック(21a、21b)に分岐し、
    前記分岐トラック(21a、21b)は、前記第2のトラック部(15b)又は前記曲げ部(17a)内で再び合流する、
    乗物用の電気加熱装置。
  2. 前記第1のトラック部(15a)及び前記第2のトラック部(15b)は、少なくとも部分的に互いに並行して延び、及び/又は、
    前記曲げ部(17a)は、少なくとも略180°曲げられることを特徴とする、請求項1に記載の電気加熱装置。
  3. 内側の分岐トラック(21a)は、少なくとも平均して、及び/又は、少なくとも部分的に外側の分岐トラック(21b)よりも狭くなるように形成され、
    好ましくは、内側の分岐トラック(21a)の全体が外側の分岐トラック(21b)よりも狭くなるように形成されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の電気加熱装置。
  4. 前記分岐トラック(21a、21b)は、前記第1及び/又は第2のトラック部の70%以下、好ましくは30%以下、より好ましくは15%以下にわたって延在し、及び/又は、
    前記分岐トラック(21a、21b)は、前記第1及び/又は第2のトラック部の5%以上、好ましくは10%以上にわたって延在することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載の電気加熱装置。
  5. 前記第1のトラック部(15a)又は前記曲げ部(17a)内の熱伝導トラック(16)は、分岐絶縁ギャップ(20)によって互いに分離された少なくとも三つの分岐トラック(21a、21b、21c)に分岐し、
    前記分岐トラック(21a、21b、21c)は、前記第2のトラック部(15a)又は前記曲げ部(17a)内で再び合流することを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載の電気加熱装置。
  6. 前記分岐トラック(21a、21b)は、前記基板の表面と同じ高さに配置され、及び/又は、前記基板の前記表面に垂直方向に同一な厚さを有することを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載の電気加熱装置。
  7. 電流の方向が互いに反対である隣接するトラック部間の距離は、前記反転部(17a)の領域で局所的に拡げられるように形成され、及び/又は、
    少なくとも一つの熱伝導トラック(14)は、前記基板(10)上で二本巻きのパターンで延在することを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載の電気加熱装置。
  8. 前記熱伝導トラックは、少なくとも二つ、又は少なくとも三つの曲げ部(17a、17b)を有することを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載の電気加熱装置。
  9. 前記熱伝導層(12)は、前記基板表面の80%以上、好ましくは85%以上を覆い、及び/若しくは、電気絶縁材が前記絶縁ギャップ(16)内に配置され、
    並びに/又は、
    前記熱伝導トラック(15)は、同じ電流方向を有する二つのトラック部のそれぞれが、少なくともその長さの大部分にわたって互いに隣接して並行に延びるように形成され、
    並びに/又は、
    前記熱伝導トラック(15)が、その長さの大部分にわたって直線状に延びるように形成され、
    並びに/又は、
    少なくとも一つの更なる層(13)、具体的には絶縁層は、前記熱伝導層(12)上に形成されることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載の電気加熱装置。
  10. 前記電気加熱装置が、自動車の加熱装置であることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載の電気加熱装置。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載の電気加熱装置を備える乗物、特に自動車。
  12. 請求項1から10のいずれか一項に記載の電気加熱装置の乗物、特に自動車用への使用。
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