JP2019532665A - 細菌を保存するための方法および組成物 - Google Patents

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Abstract

本開示は、細菌の保存のための方法および組成物を提供する。

Description

関連出願
本出願は、35 U.S.C § 119(e)の下で、2016年10月28日に出願された米国特許仮出願第62/414489号の利益を主張する;これはその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
発明の分野
本開示は、細菌を保存するための方法および組成物を提供する。
ヒト腸マイクロバイオームは多数の微生物を含む。これらの微生物の多くは嫌気性細菌である。ヒト腸マイクロバイオームに由来する嫌気性細菌を含む組成物は、ヒト疾患の処置において可能性を示している(例えば、Atarashi et al., Nature 500, 232, 2013;Atarashi et al., Cell 163, 1, 2015; Mathewson et al., Nature Immunology 17, 505, 2016を参照)。嫌気性細菌は、それらの酸素に対する感受性のため、保存が困難である。したがって、嫌気性細菌を保存するための改良された組成物および方法が必要とされている。
本明細書で提供されるのは、細菌を保存するための組成物および方法である。細菌は、治療量の細菌を含む細菌の長期保存を可能にする凍結乾燥(フリーズドライ)により、保存することができる。一側面において、本開示は、細菌組成物の凍結乾燥方法を提供する。一側面において、本開示は、嫌気性細菌株の凍結乾燥を可能にする組成物を提供する。本開示より前には、かかる細菌株を含む組成物は、凍結乾燥によってそれらの生存能力の全部または大部分を失い、かかる細菌株を治療用途に十分な量で保存する選択肢を著しく妨げていた。本明細書に提供される組成物および方法は、凍結乾燥による細菌株の保存を初めて可能にする。本明細書に開示される組成物は、特定の凍結防止剤、栄養素、および/または賦形剤の組み合わせによって、その望ましい保存特性を有すると考えられている。それに加えてまたはその代わりに、温度勾配速度などの凍結乾燥サイクルもまた、本明細書に記載の組成物および方法の有益な保存特性に寄与し得る。
本明細書で提供されるのは、細菌を保存するための組成物および方法である。一側面において、本開示は、凍結防止剤、栄養素、抗酸化剤、および緩衝液を含む組成物を提供する。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、凍結防止剤は糖である。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、糖は二糖である。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、二糖はスクロースである。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、スクロースは、6.0%〜10.0%のスクロース濃度である。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、スクロースは、7.0%〜8.0%の濃度である。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、二糖はトレハロースである。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、トレハロースは、6.0%〜10.0%の濃度である。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、トレハロースは、7.0%〜8.0%の濃度である。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、栄養素は、酵母エキス、ルリア−ベルターニブロス、または植物ペプトンである。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、栄養素は酵母エキスである。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、酵母エキスの濃度は、0.5%〜2.0%である。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、抗酸化剤は、イヌリン、リボフラビン、またはシステインである。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、抗酸化剤はシステインである。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、システインの濃度は、0.01%〜0.5%である。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、緩衝液は、ヒスチジン緩衝液またはトリス緩衝液である。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、緩衝液はヒスチジン緩衝液である。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、緩衝液はpH約7.0である。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、緩衝液は、10mM〜50mMの濃度である。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、還元されている。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、トレハロース、酵母エキス、システイン、およびヒスチジン緩衝液を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、および20mMのヒスチジン緩衝液を含む。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、スクロース、酵母エキス、システイン、およびヒスチジン緩衝液を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、および20mMのヒスチジン緩衝液を含む。
本明細書に記載の組成物のいずれも、賦形剤をさらに含み得る。いくつかの態様において、賦形剤は安定化剤である。いくつかの態様において、安定化剤は還元剤である。いくつかの態様において、還元剤はメタ重亜硫酸ナトリウムである。いくつかの態様において、メタ重亜硫酸ナトリウムは、0.05%である。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、トレハロース、酵母エキス、システイン、ヒスチジン緩衝液、および賦形剤を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウムを含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、スクロース、酵母エキス、システイン、ヒスチジン緩衝液、および賦形剤を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、および0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウムを含む。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、1つ以上の科、網、属および/または種の細菌を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、細菌は嫌気性細菌である。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、嫌気性細菌は、偏性嫌気性細菌である。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、嫌気性細菌は、通性嫌気性細菌である。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、細菌は、クロストリジウム網に属する1以上の細菌株を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、細菌は、クロストリジウム科に属する1以上の細菌株を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、細菌は、クロストリジウム属に属する1以上の細菌株を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、細菌は、Clostridium bolteae、Anaerotruncus colihominis、Ruminococcus torques、Clostridium symbiosum、Blautia producta、Dorea longicatena、Erysipelotrichaceae bacterium、およびSubdolinogranulum spp.からなる群から選択される1以上の細菌株を含む。いくつかの態様において、1つ以上の細菌株は、配列番号1〜8からなる群から選択される核酸配列と少なくとも97%の配列同一性を有する1つ以上の16s rRNA配列を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、組成物1mL当たり少なくとも1×10コロニー形成単位の細菌を含む。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は安定化組成物である。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、安定化組成物は、ある期間にわたって、細菌のコロニー形成単位の少なくとも1%、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、または最大100%の回収を可能にする。いくつかの態様において、期間は、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも4週間、少なくとも2ヶ月間、少なくとも3ヶ月間、少なくとも6ヶ月間、または少なくとも1年間以上である。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、安定化組成物は、特定の事象の後、コロニー形成単位の少なくとも1%、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、または最大100%の回収を可能にする。いくつかの態様において、特定の事象は、1以上の凍結融解サイクルまたは凍結乾燥サイクルである。
一側面において、本開示は、細菌を保存するための方法を提供する。本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、方法は、細菌を前述の請求項のいずれかに記載の組成物に添加すること、および細菌を含む組成物を凍結乾燥サイクルに供することを含む。いくつかの態様において、凍結乾燥サイクルは、0.5℃/分から3℃/分の間の温度勾配速度の1つ以上のステップを含む。いくつかの態様において、凍結乾燥サイクルは、2.5℃/分の温度勾配速度の1つ以上のステップを含む。いくつかの態様において、組成物は、細菌を組成物に添加する前に、細菌を感度アッセイで評価することをさらに含む。いくつかの態様において、感度アッセイは、グラム染色または凍結融解アッセイである。いくつかの態様において、細菌が感受性であると評価される場合、(i)賦形剤が組成物に添加される;および/または(ii)凍結乾燥サイクルが、2.5℃/分の温度勾配速度の1つ以上のステップを含む。いくつかの態様において、賦形剤は安定化剤である。いくつかの態様において、安定化剤は還元剤である。いくつかの態様において、還元剤はメタ重亜硫酸ナトリウムである。いくつかの態様において、メタ重亜硫酸ナトリウムは0.05%である。
本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、方法はさらに、細菌を含む組成物を凍結乾燥サイクルに供した後に、コロニー形成単位の数を測定することを含む。本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、方法はさらに、細菌を含む組成物を凍結乾燥サイクルに供する前に、コロニー形成単位の数を測定することを含む。本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、方法はさらに、細菌を含む組成物を凍結乾燥サイクルに供する前のコロニー形成単位の数と、細菌を含む組成物を凍結乾燥サイクルに供した後のコロニー形成単位の数を比較すること、および、保存のレベルを決定することを含む。本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、方法は、コロニー形成単位の少なくとも1%、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、最大100%の保存をもたらす。
一側面において、本開示は、本明細書で提供される組成物を生成するための方法を提供する。本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、方法は、凍結防止剤、栄養素、抗酸化剤、および緩衝液を組み合わせることによって混合物を作り出すこと、混合物を還元し、それによって組成物を生成することを含む。本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、賦形剤を混合物に添加することをさらに含む。本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、賦形剤は安定化剤である。本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、安定化剤は還元剤である。本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、還元剤はメタ重亜硫酸ナトリウムである。本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、方法は、細菌を混合物に添加することをさらに含む。
本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、細菌は偏性嫌気性細菌である。本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、細菌は、クロストリジウム網に属する1つ以上の細菌株を含む。本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、細菌は、クロストリジウム科に属する1つ以上の細菌株を含む。本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、細菌は、クロストリジウム属に属する1つ以上の細菌株を含む。
本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、細菌は、Clostridium bolteae、Anaerotruncus colihominis、Ruminococcus torques、Clostridium symbiosum、Blautia producta、Dorea longicatena、Erysipelotrichaceae bacterium、およびSubdolinogranulum spp.からなる群から選択される1つ以上の細菌株を含む。本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、細菌は、配列番号1〜8からなる群から選択される核酸配列と少なくとも97%の配列同一性を有する16S rDNA配列を含む1つ以上の細菌株を含む。
本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、方法はさらに、細菌を混合物に添加する前に、細菌を感度アッセイで評価することを含む。本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、感度アッセイは、グラム染色または凍結融解アッセイである。本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、細菌が感受性であると評価される場合、賦形剤が混合物に添加される。
一側面において、本開示は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、および0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウムを含む組成物を提供する。一側面において、本開示は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、および0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウムを含む組成物を提供する。
一側面において、本開示は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびクロストリジウム網に属する1つ以上の細菌株を含む組成物を提供する。一側面において、本開示は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびクロストリジウム網に属する1つ以上の細菌株を含む組成物を提供する。一側面において、本開示は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびクロストリジウム網に属する1つ以上の細菌株を含む組成物を提供する。一側面において、本開示は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびクロストリジウム網に属する1つ以上の細菌株を含む組成物を提供する。
本発明のこれらおよび他の側面、ならびにその様々な態様は、本発明の図面および詳細な説明を参照することで、より明らかになるであろう。
本発明の各限定は、本発明の様々な態様を包含し得る。したがって、任意の1つの要素または要素の組み合わせを含む本発明の各限定は、本発明の各側面に含まれ得ることが想定される。本発明は、その適用において、以下の説明に記載されているかまたは図面に示されている構成の詳細および構成要素の配置に限定されない。本発明は他の態様が可能であり、様々な方法で実施または実行することができる。
添付の図面は、一定の縮尺で描かれることを意図されていない。図面は例示的なものにすぎず、本開示を可能にするために必要なものではない。明確にするために、すべての構成要素がすべての図面でラベル付けされているとは限らない。図面において:
図1は、実施例に記載の例示実験の概略図を示す。 図2は、例1に記載の配合物を含む表を示す。 図3は、例1で生成された代表的な凍結乾燥ケーキの写真を示す。 図4は、例1で使用された例示配合物を含む表を示す。 図5は、例3に記載の結果を含む表を示す。 図6は、例5に記載の凍結乾燥サイクル中の圧力のグラフを示す。
詳細な説明
嫌気性細菌を含む細菌組成物の保存は挑戦的である。細菌は凍結してプレート上または溶液中で再増殖することができるが、この方法の標準化は困難であった。治療目的に使用できる細菌を保存する必要性がある。凍結保存および凍結乾燥などの保存方法は、好気性細菌に関して十分に確立されており、保存方法での好気性細菌の生存および回収に影響する多くの要因が理解されている(Prakash et al. FEMS Microbiol Lett (2013)339:1-9)。しかしながら、嫌気性細菌に使用するための保存方法の開発は、十分ではない。嫌気性細菌を用いたかかる開発および研究は、嫌気性細菌を扱うことの重大な困難性によって妨げられている(Mori et al. "The Challenges of Studying the Anaerobic Microbial World" Microbes Environ. (2014) 29(4) 335-337)。ヒト腸マイクロバイオームから得られた細菌株などの嫌気性細菌が、ヒト疾患の処置において可能性を示していることを考えると、高レベルの細菌回収を可能にする、嫌気性細菌を保存するための改善された方法が必要とされる。
凍結乾燥は、ペプチドおよびタンパク質の保存のための認識された方法であり、再懸濁されて対象に投与されるべき治療用組成物の調製に使用され得る。しかしながら、細菌組成物、特に嫌気性細菌の凍結乾燥は、挑戦的である。本開示は、生存能力を失うことなく嫌気性細菌の凍結乾燥を可能にする組成物を、初めて提供する。本開示はまた、感受性であり保存が困難であると考えられる細菌を、生存能力を実質的に失うことなく保存するための、組成物および方法を提供する。本開示は、二糖、例えばトレハロースおよびスクロースなどの特定の凍結防止剤を含む配合物が、嫌気性細菌の保存を可能にするが、マンニトールおよびソルビトールなどの密接に関連する凍結防止剤はそうではないことを教示する。
さらに、細菌を含有する凍結乾燥組成物を生成するために提案された多くの方法は、動物由来の生成物を含む。例えば、Staab et al.は、12%スクロースまたは二倍強度スキムミルクを添加した挽肉炭水化物ブロスを使用するフリーズドライ(凍結乾燥)嫌気性細菌を報告している(Staab et al. Cryobiology (1987)24:174-178)。Phillips et al.は、試験した嫌気性ルーメン細菌の多くが、グルコースを添加したウマ血清中での乾燥後も、生存能力を保持したことを実証した(Philips, et al. J. Appl. Bact. (1975)38:319-322)。最後に、Shourekは、大部分の細菌の凍結乾燥のために、ウシ血清またはヒツジ脱繊維血およびラクトースの混合物を推奨する(Shourek, Int. J. Sys. Bacteriol. (1974) 24(3):358-365)。ヒト対象への治療用生成物の投与に重要なことであるが、本明細書に記載の組成物は、動物性生成物または動物由来の生成物を含まない。
本発明は、その適用において、以下の説明に記載されているかまたは図面に示されている構成の詳細および構成要素の配置に限定されない。本発明は他の態様が可能であり、様々な方法で実施または実行することができる。また、本明細書で使用されている表現および用語は、説明を目的としており、限定と見なされるべきではない。本明細書における「含む(including)」、「含む(comprising)」、または「有する」、「含有する」、「含む(involving)」、およびそれらの変形の使用は、その後に列挙される項目およびその等価物、ならびに追加の項目を包含することを意味する。
本明細書で提供されるのは、細菌を保存するための組成物および方法である。一側面において、本開示は、凍結防止剤、栄養素、抗酸化剤、および緩衝液を含む組成物を提供する。いくつかの態様において、組成物は、安定化剤などの賦形剤も含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、凍結防止剤は糖である。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、糖は、スクロース、トレハロース、ラクトース、マルトース、セロビオース、キトビオース、またはラクツロースなどの二糖である。いくつかの態様において、組成物はマンニトールを含まない。いくつかの態様において、組成物はソルビトールを含まない。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、二糖はスクロースである。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、スクロースは、6.0%以上10.0%以下の濃度であり、例えば、6.0%、6.1%、6.2%、6.3%、6.4%、6.5%、6.6%、6.7%、6.8%、6.9%、7.0%、7.1%、7.2%、7.3%、7.4%、7.5%、7.6%、7.7%、7.8%、7.9%、8.0%、8.1%、8.2%、8.3%、8.4%、8.5%、8.6%、8.7%、8.8%、8.9%、9.0%、9.1%、9.2%、9.3%、9.4%、9.5%、9.6%、9.7%、9.8%、9.9%、9.0%、または10.0%である。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、スクロースは、7.0%〜8.0%の濃度、例えば7.0%、7.1%、7.2%、7.3%、7.4%、7.5%、7.6%、7.7%、7.8%、7.9%、または8.0%である。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、二糖はトレハロースである。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、トレハロースは、6.0%以上10.0%以下の濃度、例えば、6.0%、6.1%、6.2%、6.3%、6.4%、6.5%、6.6%、6.7%、6.8%、6.9%、7.0%、7.1%、7.2%、7.3%、7.4%、7.5%、7.6%、7.7%、7.8%、7.9%、8.0%、8.1%、8.2%、8.3%、8.4%、8.5%、8.6%、8.7%、8.8%、8.9%、9.0%、9.1%、9.2%、9.3%、9.4%、9.5%、9.6%、9.7%、9.8%、9.9%、9.0%、または10.0%である。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、トレハロースは、7.0%以上8.0%以下の濃度、例えば、7.0%、7.1%、7.2%、7.3%、7.4%、7.5%、7.6%、7.7%、7.8%、7.9%、または8.0%である。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、栄養素は、酵母エキス、ルリア−ベルターニブロス、または植物ペプトンである。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、栄養素は酵母エキスである。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、酵母エキスの濃度は、0.5%以上2.0%以下、例えば、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1.0%、1.1%、1.2%、1.3%、1.4%、1.5%、1.6%、1.7%、1.8%、1.9%、または2.0%である。いくつかの態様において、組成物は、動物性生成物ではない栄養素を含む。いくつかの態様において、組成物は、動物の血液ではない栄養素を含む。いくつかの態様において、組成物は、栄養素を含まない。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、抗酸化剤は、イヌリン、リボフラビンまたはシステインである。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、抗酸化剤はシステインである。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、システインの濃度は、0.01%以上0.5%以下、例えば0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09、0.10%、0.11%、0.12%、0.13%、0.14%、0.15%、0.16%、0.17%、0.18%、0.19%、0.20%、0.21%、0.22%、0.23%、0.24%、0.25%、0.26%、0.27%、0.28%、0.29%、0.30%、0.31%、0.32%、0.33%、0.34%、0.35%、0.36%、0.37%、0.38%、0.39%、0.40%、0.41%、0.42%、0.43%、0.44%、0.45%、0.46%、0.47%、0.48%、0.49%、または0.50%である。
いくつかの態様において、システイン以外またはこれに加えての抗酸化剤が、組成物に添加される。システイン以外またはこれに加えて組成物に添加することができる抗酸化剤としては、イヌリン、リボフラビン、アスコルビン酸(ビタミンC)、トコフェロール、トコトリエノール、ビタミンE、カロチノイド、カロチン、プロビタミンA、ビタミンA、没食子酸プロピル、三級ブチルヒドロキノン、ブチル化ヒドロキシアニソール、ブチル化ヒドロキシトルエン、ユビキノール、グルタチオン、チオール、ポリフェノール、カテコール、チリラザド(titilazada)、NXY−059(ジスフェントンナトリウム、Cerovive)、シュウ酸、フィチン酸、タンニン、オイゲノール、リポ酸、尿酸、コエンザイムQ、メラトニン、およびそれらの組み合わせが挙げられる。いくつかの態様において、組成物は、抗酸化剤を含まない。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、緩衝液は、ヒスチジン緩衝液またはトリス緩衝液(トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン;THAMとしても知られる;2−アミノ−2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール;トロメタミン;またはトロメタモール)である。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、緩衝液はヒスチジン緩衝液である。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、緩衝液は、pHが約7.0、例えば6.7、6.8、6.9、7.0、7.1、7.2、または7.3である。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、緩衝液の濃度は、10mM以上50mM以下、例えば、10mM、11mM、12mM、13mM、14mM、15mM、16mM、17mM、18mM、19mM、20mM、21mM、22mM、23mM、24mM、25mM、26mM、27mM、28mM、29mM、30mM、31mM、32mM、33mM、34mM、35mM、36mM、37mM、38mM、39mM、40mM、41mM、42mM、43mM、44mM、45mM、46mM、47mM、48mM、49mM、または50mMである。いくつかの態様において、組成物は緩衝液を含まない。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は賦形剤を含む。いくつかの態様において、賦形剤は安定化剤である。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、安定化剤は、還元剤、キレート剤、酸性アミノ酸、塩基性アミノ酸、または中性界面活性剤、またはポリマーである。いくつかの態様において、賦形剤は安定化剤である。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、安定化剤は、0.01%以上0.1%以下の濃度で、例えば0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%、または0.1%で、組成物中に存在する。いくつかの態様において、組成物は賦形剤を含まない。
いくつかの態様において、安定化剤は還元剤である。いくつかの態様において、還元剤はメタ重亜硫酸ナトリウムである。いくつかの態様において、組成物は、メタ重亜硫酸ナトリウムを、0.01%以上0.1%以下、例えば0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%、または0.1%含む。いくつかの態様において、組成物は、メタ重亜硫酸ナトリウムを0.05%含む。
いくつかの態様において、還元剤はアスコルビン酸である。いくつかの態様において、還元剤はクエン酸である。いくつかの態様において、キレート剤はクエン酸である。
いくつかの態様において、安定化剤は酸性アミノ酸である。いくつかの態様において、酸性アミノ酸は、グルタミン酸ナトリウムである。いくつかの態様において、安定化剤は塩基性アミノ酸である。いくつかの態様において、塩基性アミノ酸はアルギニンである。
いくつかの態様において、安定化剤は、中性界面活性剤である。いくつかの態様において、中性界面活性剤はポロキサマーである。いくつかの態様において、安定化剤はポリマーである。いくつかの態様において、ポリマーは、非イオン性トリブロックコポリマーである。いくつかの態様において、ポリマーはポロキサマーである。いくつかの態様において、ポリマーは、ポリビニルピロリドン(例えば、KOLLIDON(登録商標))である。
いくつかの態様において、賦形剤はポリマーではない。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は還元されている。組成物を還元するための方法は当技術分野で知られており、組成物を嫌気性環境に入れること、および組成物を、嫌気性チャンバー内の混合ガス雰囲気に暴露することを含む。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、スクロース、酵母エキス、システイン、およびヒスチジン緩衝液を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.0%〜8.0%の濃度のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、および20mMのヒスチジン緩衝液を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、および20mMのヒスチジン緩衝液を含む。いくつかの態様において、組成物は、細菌株も含む。いくつかの態様において、細菌株は嫌気性細菌株である。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、スクロース、酵母エキス、システイン、ヒスチジン緩衝液、および賦形剤を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.0%〜8.0%の濃度のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、および0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウムを含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、および0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウムを含む。いくつかの態様において、組成物は細菌株も含む。いくつかの態様において、細菌株は嫌気性細菌株である。いくつかの態様において、細菌株はクロストリジウム網に属する。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、トレハロース、酵母エキス、システイン、およびヒスチジン緩衝液を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.0%〜8.0%の濃度のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、および20mMのヒスチジン緩衝液を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、および20mMのヒスチジン緩衝液を含む。いくつかの態様において、組成物は細菌株も含む。いくつかの態様において、細菌株は嫌気性細菌株である。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、トレハロース、酵母エキス、システイン、ヒスチジン緩衝液、および賦形剤を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.0%〜8.0%の濃度のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、および0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウムを含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、および0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウムを含む。いくつかの態様において、組成物は細菌株も含む。いくつかの態様において、細菌株は嫌気性細菌株である。
一側面において、本明細書で提供される組成物は、細菌の保存を可能にする。組成物は、生存能力の損失を最小限に抑えながら、細菌が凍結乾燥サイクルを通過することを可能にする。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は細菌を含む。いくつかの態様において、組成物は1つ以上の細菌株を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、細菌は、嫌気性細菌(例えば、偏性嫌気性細菌)である。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、嫌気性細菌は偏性嫌気性細菌である。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、細菌はクロストリジウム網に由来する。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、細菌はクロストリジウム科に由来する。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、細菌はクロストリジウム属に由来する。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、細菌は、クロストリジウムクラスターIV、XIVa、XVI、XVII、またはXVIIIに属する。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、細菌は、クロストリジウムクラスターIV、XIVaまたはXVIIに属する。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、細菌は、クロストリジウムクラスターIVまたはXIVaに属する。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、以下の細菌株のうちの1つ以上を含む:Clostridium bolteae、Anaerotruncus colihominis、Eubacterium fissicatena、Clostridium symbiosum、Blautia producta、Dorea longicatena、Erysipelotrichaceae bacterium、およびSubdolinogranulum spp.。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、以下の細菌株のうちの1つ以上を含む:Clostridium bolteae 90A9、Anaerotruncus colihominis DSM17241、Sellimonas intestinalis、Clostridium bacterium UC5.1-1D4、Dorea longicatena CAG:42、Erysipelotrichaceae bacterium 21-3、およびClostridium orbiscindens 1_3_50AFAA。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、以下の細菌株のうちの2つ以上(例えば、2、3、4、5、6、7、または8)を含む:Clostridium bolteae、Anaerotruncus colihominis、Eubacterium fissicatena、Clostridium symbiosum、Blautia producta、Dorea longicatena、Erysipelotrichaceae bacterium、およびSubdolinogranulum spp.。いくつかの態様において、組成物はClostridium bolteaeを含む。いくつかの態様において、組成物はAnaerotruncus colihominisを含む。いくつかの態様において、組成物はEubacterium fissicatenaを含む。いくつかの態様において、組成物はClostridium symbiosumを含む。いくつかの態様において、組成物はBlautia productaを含む。いくつかの態様において、組成物はDorea longicatenaを含む。いくつかの態様において、組成物はErysipelotrichaceae bacteriumを含む。いくつかの態様において、組成物はSubdolinogranulum spp.を含む。
一側面において、本明細書に(例えば実施例に)示されるように、本明細書に提供される組成物および方法は、嫌気性細菌株の安定化および保存を可能にする。一側面において、本明細書に(例えば実施例に)示されるように、本明細書に提供される組成物および方法は、クロストリジウムクラスターIV、XIVa、またはXVIIに属する嫌気性細菌株の安定化および保存を可能にする。一側面において、本明細書に(例えば実施例に)示されるように、本明細書に提供される組成物および方法は、嫌気性細菌株Clostridium bolteae、Anaerotruncus colihominis、Eubacterium fissicatena、Clostridium symbiosum、Blautia producta、Dorea longicatena、Erysipelotrichaceae bacterium、およびSubdolinogranulum spp.の安定化および保存を可能にする。本明細書に開示される組成物の例示的な細菌株はまた、それらの16s rRNA配列(配列番号1〜8)によって同定され得る。それらの配列による細菌の同定はさらに、例示された細菌と同一または非常に類似しているさらなる細菌株の同定を可能にする。例えば、細菌株の16s rRNA配列を用いて、全ゲノム配列決定を通して、これらの配列を16Sデータベースと比較することにより、(パーセント同一性に基づいて)最も近い類縁(relative)を同定した(表1)。さらに、全ゲノム配列決定および全ゲノムと全ゲノムデータベースとの比較に基づき、配列番号1〜8により提供される16S rRNA配列を有する細菌株は、以下の細菌種に最も密接に関連している:Clostridium bolteae 90A9、Anaerotruncus colihominis DSM 17241、Dracourtella massiliensis GD1、Clostridium symbiosum WAL-14163、Clostridium bacterium UC5.1-1D4、Dorea longicatena CAG:42、Erysipelotrichaceae bacterium 21_3、およびClostridium orbiscindens 1_3_50AFAA(例えば表1参照)。したがって、一側面において、表1の各列において、細菌株は非常に類似しているか、および/または同一であることを理解されたい。いくつかの態様において、本開示の文脈において、表1の列内の細菌株の名称は、互換的に使用され得る。
表1:本明細書に開示された組成物の細菌種の例
いくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびClostridium bolteaeを含む。いくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびAnaerotruncus colihominisを含む。いくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびEubacterium fissicatenaを含む。いくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびClostridium symbiosumを含む。いくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびBlautia productaを含む。いくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびDorea longicatenaを含む。いくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびErysipelotrichaceae bacteriumを含む。いくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびSubdolinogranulum spp.を含む。
いくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびClostridium bolteaeを含む。いくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびAnaerotruncus colihominisを含む。いくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびEubacterium fissicatenaを含む。いくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびClostridium symbiosumを含む。いくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびBlautia productaを含む。いくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびDorea longicatenaを含む。いくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびErysipelotrichaceae bacteriumを含む。いくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびSubdolinogranulum spp.を含む。
いくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびClostridium bolteaeを含む。いくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびAnaerotruncus colihominisを含む。いくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびEubacterium fissicatenaを含む。いくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびClostridium symbiosumを含む。いくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびBlautia productaを含む。いくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびDorea longicateraを含む。いくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびErysipelotrichaceae bacteriumを含む。いくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびSubdrinogranulum spp.を含む。
いくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびClostridium bolteaeを含む。いくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびAnaerotruncus colihominisを含む。いくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびEubacterium fissicatenaを含む。いくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびClostridium symbiosumを含む。いくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびBlautia productaを含む。いくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびDorea longicatenaを含む。いくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびErysipelotrichaceae bacteriumを含む。いくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびSubdrinogranulum spp.を含む。
本開示の側面は、本明細書に記載の細菌株または種の配列のいずれか1つの核酸配列に対して相同性を有する16S rDNA配列を有する、細菌株に関する。いくつかの態様において、細菌株は、本明細書に記載のいずれかの株または細菌種に対して、核酸またはアミノ酸配列の特定の領域にわたり、または全配列にわたり、少なくとも80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、99.6%、99.7%、99.8%または99.9%の相同性を有する。当業者には、2つ以上の核酸配列またはアミノ酸配列の文脈における用語「相同性」または「パーセント相同性」とは、2つ以上の配列またはその一部の間の類似性の尺度を指すことが、理解されるであろう。相同性は、少なくとも約50ヌクレオチドの長さである配列の領域にわたって、またはより好ましくは100〜500または1000以上のヌクレオチドの長さである領域にわたって、存在し得る。いくつかの態様において、相同性は、16S rRNAもしくは16S rDNA配列、またはその一部の長さにわたって存在する。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は1つ以上の細菌株を含み、ここで1つ以上の細菌株は、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、または配列番号8の核酸配列と少なくとも97%の相同性を有する1つ以上の16s rDNA配列を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、1つの細菌株を含み、ここで該細菌株は、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、または配列番号8の核酸配列と少なくとも97%の相同性を有する1つ以上の16s rDNA配列を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、1つの細菌株を含み、ここで該細菌株は、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、または配列番号8の核酸配列と、少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.9%、または最大100%の相同性を有する、1つ以上の16s rDNA配列を含む。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は1つの細菌株を含み、ここで該細菌株は、配列番号1の核酸配列と少なくとも97%の相同性を有する1つ以上の16s rDNA配列を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は1つの細菌株を含み、ここで該細菌株は、配列番号2の核酸配列と少なくとも97%の相同性を有する1つ以上の16s rDNA配列を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は1つの細菌株を含み、ここで該細菌株は、配列番号3の核酸配列と少なくとも97%の相同性を有する1つ以上の16s rDNA配列を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は1つの細菌株を含み、ここで該細菌株は、配列番号4の核酸配列と少なくとも97%の相同性を有する1つ以上の16s rDNA配列を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は1つの細菌株を含み、ここで該細菌株は、配列番号5の核酸配列と少なくとも97%の相同性を有する1つ以上の16s rDNA配列を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は1つの細菌株を含み、ここで該細菌株は、配列番号6の核酸配列と少なくとも97%の相同性を有する1つ以上の16s rDNA配列を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は1つの細菌株を含み、ここで該細菌株は、配列番号7の核酸配列と少なくとも97%の相同性を有する1つ以上の16s rDNA配列を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は1つの細菌株を含み、ここで該細菌株は、配列番号8の核酸配列と少なくとも97%の相同性を有する1つ以上の16s rDNA配列を含む。
追加的に又は代替的に、2つ以上の配列が、配列間の同一性について評価されてもよい。2つ以上の核酸またはアミノ酸配列の文脈における用語「同一の」、およびパーセント「同一性」は、同一である2つ以上の配列または部分配列を指す。2つの配列が「実質的に同一」であるとは、比較ウィンドウ上または指定領域で最大の一致が得られるように比較および整列され、以下の配列比較アルゴリズムのうちの1つを使用して測定されるか、もしくは手動アラインメントおよび目視検査によって測定された場合に、核酸またはアミノ酸配列の特定の領域または配列全体にわたって同じであるアミノ酸残基またはヌクレオチドの特定のパーセンテージを有する(例えば、少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、99.6%、99.7%、99.8%、または99.9%の配列同一性)場合を指す。任意に、同一性は、少なくとも約50ヌクレオチド長の領域にわたって、より好ましくは100〜500または1000以上のヌクレオチド長の領域にわたって存在する。いくつかの態様において、同一性は、16S rRNAまたは16S rDNA配列の長さにわたって存在する。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は1つ以上の細菌株を含み、ここで該1つ以上の細菌株は、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、または配列番号8の核酸配列と少なくとも97%の配列同一性を有する1つ以上の16s rDNA配列を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は1つの細菌株を含み、ここで該細菌株は、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、または配列番号8の核酸配列と少なくとも97%の配列同一性を有する1つ以上の16s rDNA配列を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は1つの細菌株を含み、ここで該細菌株は、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号7、または配列番号8の核酸配列と少なくとも80%、少なくとも81%、少なくとも82%、少なくとも83%、少なくとも84%、少なくとも85%、少なくとも86%、少なくとも87%、少なくとも88%、少なくとも89%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、少なくとも99.9%、または最大100%の配列同一性を有する1つ以上の16s rDNA配列を含む。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は1つの細菌株を含み、ここで該細菌株は、配列番号1の核酸配列と少なくとも97%の配列同一性を有する1つ以上の16s rDNA配列を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は1つの細菌株を含み、ここで該細菌株は、配列番号2の核酸配列と少なくとも97%の配列同一性を有する1つ以上の16s rDNA配列を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は1つの細菌株を含み、ここで該細菌株は、配列番号3の核酸配列と少なくとも97%の配列同一性を有する1つ以上の16s rDNA配列を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は1つの細菌株を含み、ここで該細菌株は、配列番号4の核酸配列と少なくとも97%の配列同一性を有する1つ以上の16s rDNA配列を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は1つの細菌株を含み、ここで該細菌株は、配列番号5の核酸配列と少なくとも97%の配列同一性を有する1つ以上の16s rDNA配列を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は1つの細菌株を含み、ここで該細菌株は、配列番号6の核酸配列と少なくとも97%の配列同一性を有する1つ以上の16s rDNA配列を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は1つの細菌株を含み、ここで該細菌株は、配列番号7の核酸配列と少なくとも97%の配列同一性を有する1つ以上の16s rDNA配列を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は1つの細菌株を含み、ここで該細菌株は、配列番号8の核酸配列と少なくとも97%の配列同一性を有する1つ以上の16s rDNA配列を含む。
追加的に又は代替的に、2つ以上の配列が、配列間のアラインメントについて評価されてもよい。2つ以上の核酸またはアミノ酸配列の文脈における用語「アラインメント」またはパーセント「アラインメント」は、同一である2つ以上の配列または部分配列を指す。2つの配列が「実質的に整列(アラインメント)されている」とは、比較ウィンドウ上または指定領域で最大の一致が得られるように比較および整列され、以下の配列比較アルゴリズムのうちの1つを使用して測定されるか、もしくは手動アラインメントおよび目視検査によって測定された場合に、核酸またはアミノ酸配列の特定の領域または配列全体にわたって同じであるアミノ酸残基またはヌクレオチドの特定のパーセンテージを有する(例えば、少なくとも80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%、99.5%、99.6%、99.7%、99.8%、または99.9%同一)場合を指す。任意に、アラインメントは、少なくとも約50ヌクレオチド長の領域にわたって、より好ましくは100〜500または1000以上のヌクレオチド長の領域にわたって存在する。いくつかの態様において、同一性は、16S rRNAまたは16S rDNA配列の長さにわたって存在する。
配列比較については、典型的には1つの配列が参照配列として作用し、それに対して試験配列が比較される。比較のために配列をアラインメントさせる方法は、当技術分野においてよく知られている。例えば、以下による:Smith and Waterman (1970) Adv. Appl. Math. 2:482cの局所相同性アルゴリズム、Needleman and Wunsch, J. Mol. Biol. (1970) 48:443の相同性アラインメントアルゴリズム、Pearson and Lipman. Proc. Natl. Acad. Sci. USA (1998) 85:2444の類似方法の検索、これらアルゴリズムのコンピュータ化された実施(Wisconsin Genetics Software Package, Genetics Computer Group. Madison. WIのGAP、BESTFIT、FASTAおよびTFASTA)、または手動アラインメントおよび目視検査(例えば、Brent et al., Current Protocols in Molecular Biology, John Wiley & Sons, Inc. (Ringbou ed., 2003)を参照)。パーセント配列同一性および配列類似性を決定するのに適したアルゴリズムの2つの例は、BLASTおよびBLAST2.0アルゴリズムであり、これらはそれぞれ、Altschul et al., Nuc. Acids Res. (1977) 25:3389-3402およびAltschul et al., J. Mol. Biol. (1990) 215:403-410に記載されている。
本明細書で使用される「細菌」および「細菌株」という用語は、交換可能であることが理解されるべきである。
いくつかの態様において、細菌株は、単一コロニーから増殖する。いくつかの態様において、細菌株は、精製細菌株である。本明細書で使用される場合、用語「精製された」とは、汚染物質などの1つ以上の成分から分離されたものを含む細菌株または組成物を指す。いくつかの態様において、細菌株は、汚染物質を実質的に含まない。いくつかの態様において、組成物の1つ以上の細菌株は、培養物中または細菌株を含有する試料中に生成されおよび/または存在する1つ以上の他の細菌または細菌株から独立して、精製され得る。いくつかの態様において、細菌株は、試料から単離または精製され、次いで細菌複製に適した条件下、例えば嫌気性培養条件下で培養される。細菌の複製に適した条件下で増殖した細菌は、その後、それが増殖している培養物から単離/精製することができる。
組成物の細菌株は、当技術分野において知られている発酵技術を用いて製造することができる。いくつかの態様において、活性成分は、嫌気性細菌株の急速な増殖を支援することができる、嫌気性発酵槽を使用して製造される。嫌気性発酵槽は、例えば、撹拌槽型反応器または使い捨てウェーブバイオリアクターであり得る。BL培地およびEG培地などの培地、または動物成分を含まないこれらの培地の類似のバージョンを用いて、細菌種の増殖を支援することができる。細菌産物は、遠心分離および濾過などの伝統的な技術によって、発酵ブロスから精製および濃縮することができる。一般に細菌は、凍結防止剤、栄養素、緩衝液、および抗酸化剤を既に含む組成物中に細菌を導入する前に、ペレット化される。いくつかの態様において、細菌は、凍結防止剤、栄養素、緩衝液、抗酸化剤、および賦形剤(例えば、還元剤)を既に含む組成物中に細菌を導入する前に、ペレット化される。
いくつかの態様において、本明細書に開示される組成物は、約10、約10、約10、約10、約10、約10、約10、約10、約10、約1010、約1011、約1012、約1013またはそれ以上の細菌を含む。いくつかの態様において、本明細書に開示される組成物は、1ミリリットルあたり、約10、約10、約10、約10、約10、約10、約10、約10、約10、約1010、約1011、約1012、約1013またはそれ以上の細菌を含む。いくつかの細菌は生存可能ではない場合があることが、理解されるべきである。いくつかの態様において、本明細書に開示される組成物は、約10、約10、約10、約10、約10、約10、約10、約10、約10、約1010、約1011、約1012、約1013またはそれ以上のコロニー形成単位(cfu)の細菌を含む。いくつかの態様において、本明細書に開示される組成物は、1ミリリットルあたり、約10、約10、約10、約10、約10、約10、約10、約10、約10、約1010、約1011、約1012、約1013またはそれ以上のコロニー形成単位(cfu)の細菌を含む。
いくつかの態様において、本明細書に開示されている組成物は、細菌総数10〜1013、10〜1013、10〜1013、10〜1013、10〜1013、10〜1013、10〜1013、10〜1013、10〜1013、1010〜1013、1011〜1013、1012〜1013、10〜1012、10〜1012、10〜1012、10〜1012、10〜1012、10〜1012、10〜1012、10〜1012、10〜1012、1010〜1012、1011〜1012、10〜1011、10〜1011、10〜1011、10〜1011、10〜1011、10〜1011、10〜1011、10〜1011、10〜1011、1010〜1011、10〜1010、10〜1010、10〜1010、10〜1010、10〜1010、10〜1010、10〜1010、10〜1010、10〜1010、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、または10〜10を含む。いくつかの態様において、本明細書に開示されている組成物は、1ミリリットル当たり細菌総数10〜1013、10〜1013、10〜1013、10〜1013、10〜1013、10〜1013、10〜1013、10〜1013、10〜1013、1010〜1013、1011〜1013、1012〜1013、10〜1012、10〜1012、10〜1012、10〜1012、10〜1012、10〜1012、10〜1012、10〜1012、10〜1012、1010〜1012、1011〜1012、10〜1011、10〜1011、10〜1011、10〜1011、10〜1011、10〜1011、10〜1011、10〜1011、10〜1011、1010〜1011、10〜1010、10〜1010、10〜1010、10〜1010、10〜1010、10〜1010、10〜1010、10〜1010、10〜1010、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、または10〜10を含む。
いくつかの態様において、本明細書に開示されている組成物は、細菌のコロニー形成単位数10〜1013、10〜1013、10〜1013、10〜1013、10〜1013、10〜1013、10〜1013、10〜1013、10〜1013、1010〜1013、1011〜1013、1012〜1013、10〜1012、10〜1012、10〜1012、10〜1012、10〜1012、10〜1012、10〜1012、10〜1012、10〜1012、1010〜1012、1011〜1012、10〜1011、10〜1011、10〜1011、10〜1011、10〜1011、10〜1011、10〜1011、10〜1011、10〜1011、1010〜1011、10〜1010、10〜1010、10〜1010、10〜1010、10〜1010、10〜1010、10〜1010、10〜1010、10〜1010、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、または10〜10を含む。いくつかの態様において、本明細書に開示されている組成物は、1ミリリットル当たりの細菌のコロニー形成単位数10〜1013、10〜1013、10〜1013、10〜1013、10〜1013、10〜1013、10〜1013、10〜1013、10〜1013、1010〜1013、1011〜1013、1012〜1013、10〜1012、10〜1012、10〜1012、10〜1012、10〜1012、10〜1012、10〜1012、10〜1012、10〜1012、1010〜1012、1011〜1012、10〜1011、10〜1011、10〜1011、10〜1011、10〜1011、10〜1011、10〜1011、10〜1011、10〜1011、1010〜1011、10〜1010、10〜1010、10〜1010、10〜1010、10〜1010、10〜1010、10〜1010、10〜1010、10〜1010、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、10〜10、または10〜10を含む。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、1ミリリットル当たり少なくとも1×10コロニー形成単位の細菌を含む。
細菌株を含む組成物は、凍結乾燥して細菌株を保存することができる。いくつかの態様において、組成物または組成物の細菌株は、凍結乾燥されている。細菌を含む組成物などの組成物を凍結乾燥する方法は、当技術分野において知られている。例えば、米国特許第3,261,761号;米国特許第4,205,132号;PCT公報WO 2014/029578、WO 2012/098358、WO 2012/076665およびWO 2012/088261を参照;これらはその全体が参照により本明細書に組み入れられる。しかしながら、嫌気性細菌などの特定の細菌の凍結乾燥を可能にする条件を見出すことは挑戦的である。例えば、Peiren et al., Appl Microbol Biotechnol (2015) 99: 3559を参照。一側面において、本明細書に提供される安定化および保存の方法は、細菌株、特に嫌気性細菌株の製造を可能にする組成物を生成する能力を許容することが、理解されるべきである。本開示の前には、公表された方法のいずれも、細菌株、特に嫌気性細菌株の製造を可能にするであろう安定化および保存のレベルを提供できなかった。
本開示の側面は、細菌を含む組成物を凍結乾燥サイクルに供することを含む、細菌を保存する方法を提供する。一般に凍結乾燥は、細菌などの材料を保存するための乾燥(dessication)プロセスであり、フリーズドライを含む。材料を凍結し、次いで材料を真空下に置くことによって、材料から水を除去し、その間に氷は昇華する。いくつかの態様において、凍結乾燥サイクルは、凍結、一次乾燥、および二次乾燥のステップを含む。用語「温度勾配速度」とは、凍結乾燥サイクルのステップ間で、温度が調節される速度を指す。
いくつかの態様において、凍結乾燥サイクルは、0.5℃/分〜3℃/分の間の温度勾配速度を有する、1つ以上のステップを含む。いくつかの態様において、温度勾配速度は、0.5℃/分、0.6℃/分、0.7℃/分、0.8℃/分、0.9℃/分、1.0℃/分、1.1℃/分、1.2℃/分、1.3℃/分、1.4℃/分、1.5℃/分、1.6℃/分、1.7℃/分、1.8℃/分、1.9℃/分、2.0℃/分、2.1℃/分、2.2℃/分、2.3℃/分、2.4℃/分、2.5℃/分、2.6℃/分、2.7℃/分、2.8℃/分、2.9℃/分、または3.0℃/分である。いくつかの態様において、凍結乾燥サイクルは、1.0℃/分の温度勾配速度を有する、1つ以上のステップを含む。いくつかの態様において、凍結乾燥サイクルは、2.5℃/分の温度勾配速度を有する、1つ以上のステップを含む。
いくつかの態様において、凍結乾燥サイクルの各ステップは、0.5℃/分〜3℃/分の間の温度勾配速度を有する。いくつかの態様において、温度勾配速度は、0.5℃/分、0.6℃/分、0.7℃/分、0.8℃/分、0.9℃/分、1.0℃/分、1.1℃/分、1.2℃/分、1.3℃/分、1.4℃/分、1.5℃/分、1.6℃/分、1.7℃/分、1.8℃/分、1.9℃/分、2.0℃/分、2.1℃/分、2.2℃/分、2.3℃/分、2.4℃/分、2.5℃/分、2.6℃/分、2.7℃/分、2.8℃/分、2.9℃/分、または3.0℃/分である。いくつかの態様において、凍結乾燥サイクルの各ステップは、1.0℃/分の温度勾配速度を有する。いくつかの態様において、凍結乾燥サイクルの各ステップは、2.5℃/分の温度勾配速度を有する。
本明細書で論じられるように、いくつかの態様において、細菌は、例えば感度アッセイにおいて感受性であると決定され得、凍結乾燥における温度勾配速度が増加される。いくつかの態様において、細菌は感受性であると決定され得、凍結乾燥サイクルは、2.5℃/分の温度勾配速度を有する1つ以上のステップを含む。
一側面において、細菌を含む本明細書で提供される組成物は、固体形態である。いくつかの態様において、固体形態は、凍結乾燥ケーキ(「凍結ケーキ」とも呼ばれる)である。本明細書で使用される場合、用語「凍結乾燥ケーキ」および「凍結ケーキ」は、細菌を含む組成物などの組成物の凍結乾燥によって形成される固体組成物を指す。凍結乾燥ケーキの外観は、評価することができる。態様において、無傷のように見え、崩壊しない凍結乾燥ケーキが望ましい。
本開示は固体組成物を包含することが、理解されるべきである。固体組成物は、例えば、本明細書に開示される細菌を含む組成物の1つの凍結乾燥後に、生成され得る。固体形態の組成物は、固体形態を生成するために使用される液体配合物と同じ成分を有するであろう。したがって、例えば、液体組成物が凍結防止剤、栄養素、抗酸化剤、および緩衝液を含み、液体組成物が凍結乾燥に供された場合、生成された凍結ケーキは同じ成分を有することになる。各成分の量/パーセンテージの定義は、固体配合物を説明する場合には異なる。指標「mM」および「pH」は、固体成分の説明には適さない。しかしながら、同量の液体中における固体配合物の再構成が、同一の組成をもたらすはずであることを理解すべきである。一側面において、本開示は、本明細書に提供される組成物の凍結乾燥によって生成された固体組成物を提供する。
いくつかの態様において、本開示は、凍結防止剤、栄養素、抗酸化剤、および緩衝液を含む液体組成物の凍結乾燥によって生成された細菌を含む、固体組成物を提供する。いくつかの態様において、本開示は、凍結防止剤、栄養素、抗酸化剤、緩衝液、および賦形剤(例えば、安定化剤)を含む液体組成物の凍結乾燥によって生成された細菌を含む、固体組成物を提供する。いくつかの態様において、本開示は、スクロース、酵母エキス、システイン、およびヒスチジン緩衝液を含む液体組成物の凍結乾燥によって生成された細菌を含む、固体組成物を提供する。いくつかの態様において、本開示は、スクロース、酵母エキス、システイン、ヒスチジン緩衝液、およびメタ重亜硫酸ナトリウムを含む液体組成物の凍結乾燥によって生成された細菌を含む、固体組成物を提供する。いくつかの態様において、本開示は、トレハロース、酵母エキス、システイン、およびヒスチジン緩衝液を含む液体組成物の凍結乾燥によって生成された細菌を含む、固体組成物を提供する。いくつかの態様において、本開示は、トレハロース、酵母エキス、システイン、ヒスチジン緩衝液、およびメタ重亜硫酸ナトリウムを含む液体組成物の凍結乾燥によって生成された細菌を含む、固体組成物を提供する。いくつかの態様において、本開示は、スクロース、酵母エキス、システイン、およびヒスチジン緩衝液を含む液体組成物の凍結乾燥によって生成された細菌を含む、凍結ケーキを提供する。いくつかの態様において、本開示は、スクロース、酵母エキス、システイン、ヒスチジン緩衝液、およびメタ重亜硫酸ナトリウムを含む液体組成物の凍結乾燥によって生成された細菌を含む、凍結ケーキを提供する。いくつかの態様において、本開示は、トレハロース、酵母エキス、システイン、およびヒスチジン緩衝液を含む液体組成物の凍結乾燥によって生成された細菌を含む、凍結ケーキを提供する。いくつかの態様において、本開示は、トレハロース、酵母エキス、システイン、ヒスチジン緩衝液、およびメタ重亜硫酸ナトリウムを含む液体組成物の凍結乾燥によって生成された細菌を含む、凍結ケーキを提供する。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびClostridium bolteaeの凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびClostridium bolteaeの凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。いくつかの態様において、固体組成物は凍結ケーキである。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびAnaerotruncus colihominisの凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびAnaerotruncus colihominisの凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。いくつかの態様において、固体組成物は凍結ケーキである。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびEubacterium fissicatenaの凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびEubacterium fissicatenaの凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。いくつかの態様において、固体組成物は凍結ケーキである。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびClostridium symbiosumの凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびClostridium symbiosumの凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。いくつかの態様において、固体組成物は凍結ケーキである。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびBlautia productaの凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびBlautia productaの凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。いくつかの態様において、固体組成物は凍結ケーキである。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびDorea longicatenaの凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびDorea longicatenaの凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。いくつかの態様において、固体組成物は凍結ケーキである。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびErysipelotrichaceae bacteriumの凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびErysipelotrichaceae bacteriumの凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。いくつかの態様において、固体組成物は凍結ケーキである。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびSubdrinogranulum spp.の凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびSubdrinogranulum spp.の凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。いくつかの態様において、固体組成物は凍結ケーキである。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびClostridium bolteaeの凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびClostridium bolteaeの凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。いくつかの態様において、固体組成物は凍結ケーキである。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびAnaerotruncus colihominisの凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびAnaerotruncus colihominisの凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。いくつかの態様において、固体組成物は凍結ケーキである。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびEubacterium fissicatenaの凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびEubacterium fissicatenaの凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。いくつかの態様において、固体組成物は凍結ケーキである。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびClostridium symbiosumの凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびClostridium symbiosumの凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。いくつかの態様において、固体組成物は凍結ケーキである。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびBlautia productaの凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびBlautia productaの凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。いくつかの態様において、固体組成物は凍結ケーキである。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびDorea longicatenaの凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびDorea longicatenaの凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。いくつかの態様において、固体組成物は凍結ケーキである。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびErysipelotrichaceae bacteriumの凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびErysipelotrichaceae bacteriumの凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。いくつかの態様において、固体組成物は凍結ケーキである。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびSubdolinogranulum spp.の凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびSubdolinogranulum spp.の凍結乾燥によって生成された固体組成物を含む。いくつかの態様において、固体組成物は凍結ケーキである。
いくつかの態様において、本明細書で提供される細菌株を含む固体組成物は、例えば凍結乾燥生成物の再構成による医薬組成物として投与用に製剤化することができる。本明細書で使用される「医薬組成物」という用語は、本明細書で提供される固体配合物と1つ以上の薬学的に許容し得る賦形剤との混合または組み合わせから得られる生成物を意味する。
「許容し得る」賦形剤とは、活性成分(例えば、細菌株)と適合性でなければならず、かつそれが投与される対象に有害ではない賦形剤を指す。いくつかの態様において、薬学的に許容し得る賦形剤は、組成物の意図される投与経路に基づいて選択され、例えば経口または経鼻投与用組成物は、直腸投与用組成物とは異なる薬学的に許容し得る賦形剤を含み得る。賦形剤の例には、滅菌水、生理食塩水、溶媒、基剤、乳化剤、懸濁剤、界面活性剤、安定化剤、香味剤、芳香剤、賦形剤、ビヒクル、保存剤、結合剤、希釈剤、等張化剤、緩和剤、増量剤、崩壊剤、緩衝剤、コーティング剤、滑沢剤、着色剤、甘味剤、増粘剤、および可溶化剤が含まれる。
一側面において、本開示は、細菌の保存を可能にする組成物を提供する。いくつかの態様において、細菌は嫌気性細菌である。細菌の保存に有用な組成物は、本明細書において安定化組成物とも呼ばれる。本明細書で使用される場合、細菌(例えば、嫌気性細菌)の保存または細菌の安定化を可能にする組成物とは、その中の細菌の生存能力を促進し、凍結乾燥サイクル後の細菌の回収を可能にする組成物を指す。組成物の安定化または保存の機能性は、2つの特定の時点(例えば、1日目および100日目)における生存細菌(例えば、コロニー形成単位)の数を比較することによって、評価することができる。いくつかの態様において、組成物の安定化または保存の機能性は、第1の時点での生存細菌(例えば、コロニー形成単位)の数を、第2の時点での生存細菌(例えば、コロニー形成単位)の数と比較することによって、評価される。コロニー形成単位の数が2つの時点でまたはある期間にわたって同一または実質的に同一である場合、その組成物は、完全な安定化組成物である。2時点間またはある期間にわたるコロニー形成単位の数の大幅な減少は、組成物が良好な安定化組成物ではないことを示す。
組成物の安定化機能性はまた、特定の事象(例えば、凍結乾燥または凍結融解事象)の前後の生存細菌(例えば、コロニー形成単位)の数を比較することによって、評価することができる。コロニー形成単位の数が同じかまたは実質的に同じである場合、その組成物は完全な安定化組成物である。特定の事象の前と比較して、特定の事象後のコロニー形成単位の数の大幅な減少は、組成物が良好な安定化組成物ではないことを示している。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、組成物は、安定化組成物である。いくつかの態様において、安定化組成物は、トレハロース、酵母エキス、システイン、およびヒスチジン緩衝液を含む。いくつかの態様において、安定化組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、および20mMのヒスチジン緩衝液を含む。いくつかの態様において、安定化組成物は、7.0%〜8.0%の濃度のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、および20mMのヒスチジン緩衝液を含む。いくつかの態様において、安定化組成物は、トレハロース、酵母エキス、システイン、ヒスチジン緩衝液、および賦形剤(例えば、安定化剤)を含む。いくつかの態様において、安定化組成物は、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、および0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウムを含む。いくつかの態様において、安定化組成物は、7.0%〜8.0%の濃度のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、および0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウムを含む。
いくつかの態様において、安定化組成物は、スクロース、酵母エキス、システイン、およびヒスチジン緩衝液を含む。いくつかの態様において、安定化組成物は、7.0%〜8.0%の濃度のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、および20mMのヒスチジン緩衝液を含む。いくつかの態様において、安定化組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、および20mMのヒスチジン緩衝液を含む。いくつかの態様において、安定化組成物は、スクロース、酵母エキス、システイン、ヒスチジン緩衝液、および賦形剤(例えば、安定化剤)を含む。いくつかの態様において、安定化組成物は、7.0%〜8.0%の濃度のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、および0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウムを含む。いくつかの態様において、安定化組成物は、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、および0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウムを含む。
本開示の側面は、感度アッセイにおいて細菌を評価することに関する。いくつかの態様において、細菌は、凍結乾燥用の組成物に細菌を添加する前に、感度アッセイに供される。感度アッセイは、細菌が、例えば酸素の存在または細胞壁/膜ストレスなどのストレスに対して、より感受性であり得るかどうかを決定するために使用され得る。感度アッセイにおける細菌の性能はまた、凍結乾燥サイクルを通して細菌がどのように生き残るか(生存し続けるか)を示すかまたは予測することができる。一般に、感受性である、または他の細菌と比較してより感受性であると決定された細菌を凍結乾燥サイクルに供することは、生存能力のある細菌の回収率の低下をもたらし得る;したがって、いくつかの態様において、細菌が感受性であると決定された場合、賦形剤を組成物に添加することができ、および/または凍結乾燥サイクルの温度勾配速度を上げることができる。いくつかの態様において、感度アッセイは、ストレスに対する細菌の感受性を決定し得る。
いくつかの態様において、細菌の感受性は、別の細菌の感受性または基準値と比較される。いくつかの態様において、感度アッセイにおける細菌の性能は、別の細菌の性能または基準値と比較され得る。感度アッセイの例には、例えば、グラム染色および凍結融解アッセイが含まれる。
グラム染色は、細菌の細胞壁(ペプチドグリカン)構造を評価するために通常使用される方法である。当業者には明らかなように、グラム染色は、細菌を一連のステップに付すことを含む:最初に、細菌を水溶性染料(クリスタルバイオレット)およびヨウ素溶液と接触させ、次に脱色ステップ、最後に、通常はサフラニン(safanin)による対比染色ステップである。クリスタルバイオレットは、細菌細胞壁のペプチドグリカンに結合し、ヨウ素と複合体を形成する。ペプチドグリカンの厚い層を有する細菌は、グラム染色において紫色に見え、グラム陽性(Gram+)と呼ばれるのに対し、ペプチドグリカンのより薄い層を有する細菌または外膜で囲まれた細菌は、これらの細胞が対比染色で染色されてクリスタルバイオレットでは染色されないために、グラム染色においてピンクに見える。これらの細胞は、グラム陰性(Gram−)細菌と呼ばれる。グラム陽性として特徴付けられる(例えば、グラム陽性細菌のペプチドグリカン構造を有することが当技術分野において知られている)が、グラム染色においてグラム陽性に見えない細菌は、感受性であるか、または他の細菌より感受性であると考えられ得る。いくつかの態様において、細菌はグラム染色に供されて、感受性であると決定される。
いくつかの態様において、感度アッセイは凍結融解アッセイである。当業者には明らかであるように、凍結融解アッセイは、細菌を、例えばドライアイス/エタノールバスまたは冷凍庫内で凍結し、次いで細菌を融解することを含む。いくつかの態様において、凍結融解アッセイは、細菌を凍結および融解する1回以上のサイクルを含む。いくつかの態様において、細菌の生存能力は、凍結融解アッセイの後に評価される。凍結融解プロセスは溶解を引き起こし、そのため感受性細菌の生存能力の低下(回収率の低下)を引き起こす可能性がある。いくつかの態様において、凍結融解アッセイにおける細菌の生存能力の低下は、その細菌が感受性であるか、または他の細菌より感受性であることを示し得る。
いくつかの態様において、本明細書に記載の方法は、細菌を感度アッセイにおいて評価することを含む。いくつかの態様において、細菌が感受性であるか、または他の細菌より感受性であると決定された場合、感受性の細菌を含有する組成物に、賦形剤が添加される。いくつかの態様において、細菌が感受性であるか、または他の細菌より感受性であると決定された場合、感受性の細菌を含有する組成物に、安定化剤が添加される。いくつかの態様において、細菌が感受性であるか、または他の細菌より感受性であると決定された場合、感受性の細菌を含有する組成物に、還元剤が添加される。いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、還元剤の存在は、組成物中の酸素を除去し、それによって感受性細菌の生存能力を改善することができる。いくつかの態様において、細菌が感受性であるか、または他の細菌より感受性であると決定された場合、感受性の細菌を含有する組成物に、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウムが添加される。
いくつかの態様において、細菌が感受性であるか、または他の細菌より感受性であると決定された場合、感受性の細菌を含有する組成物は、増加した温度勾配速度(例えば、1℃/分より大)を有する凍結乾燥サイクルに供される。いかなる特定の理論にも束縛されることを望むものではないが、温度勾配速度を増加させることは、細菌の酸素への潜在的な曝露を減少させ得る。いくつかの態様において、細菌が感受性であるか、または他の細菌より感受性であると決定された場合、感受性の細菌を含有する凍結乾燥組成物は、感受性の細菌を含有する組成物を、2.5℃/分の温度勾配速度の1つ以上のステップを有する凍結乾燥サイクルに供することにより、生成される。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、安定化組成物は、ある期間にわたって、少なくとも1%、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、最大100%までのコロニー形成単位の回収を可能にする組成物である。いくつかの態様において、期間は、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも4週間、少なくとも2ヶ月間、少なくとも3ヶ月間、少なくとも6ヶ月間、または少なくとも1年間以上である。いくつかの態様において、回収されたコロニー形成単位のパーセンテージまたは保存レベルは、ある期間における第1の時点での細菌(例えば、細菌株または総細菌)のコロニー形成単位の数を、第2の時点での細菌(例えば、細菌株または総細菌)のコロニー形成単位の数と比較することにより、決定される。例えば、細菌の50%の回収または50%の保存は、細菌の半分が、その期間にわたって生存可能なままであったことを示す;細菌の100%の回収または100%の保存は、全ての(または実質的に全ての)細菌が、その期間にわたって生存可能なままであったことを示す。
本明細書に提供される組成物のいくつかの態様において、安定化組成物とは、特定の事象の後、コロニー形成単位の少なくとも1%、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、最大100%までの回収を可能にする組成物である。いくつかの態様において、特定の事象は、凍結融解サイクルまたは凍結乾燥サイクルである。いくつかの態様において、回収されたコロニー形成単位のパーセンテージまたは保存レベルは、特定の事象前の細菌(例えば、細菌株または総細菌)のコロニー形成単位の数を、特定の事象後の細菌(例えば、細菌株または総細菌)のコロニー形成単位の数と比較することにより、決定される。例えば、細菌の50%の回収または50%の保存は、細菌の半分が、特定の事象後に生存可能なままであったことを示す;細菌の100%の回収または100%の保存は、全ての(または実質的に全ての)細菌が、特定の事象後に生存可能なままであったことを示す。
一側面において、本開示は、細菌を保存するための方法を提供する。本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、方法は、細菌を本明細書で提供される組成物のいずれかに添加すること、および細菌が添加された組成物を凍結乾燥サイクルに供することを含む。本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、方法は、細菌を、7.0%〜8.0%の濃度のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、および20mMのヒスチジン緩衝液を含む組成物に添加すること、および細菌が添加された組成物を、凍結乾燥サイクルに供することを含む。本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、方法は、細菌を、7.0%〜8.0%の濃度のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、および0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウムを含む組成物に添加すること、および細菌が添加された組成物を、凍結乾燥サイクルに供することを含む。本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、方法は、細菌を、7.0%〜8.0%の濃度のトレハロース、1%酵母エキス、0.05%システイン、および20mMのヒスチジン緩衝液を含む組成物に添加すること、および細菌が添加された組成物を、凍結乾燥サイクルに供することを含む。本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、方法は、7.0%〜8.0%の濃度のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、および0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウムを含む組成物に添加すること、および細菌が添加された組成物を、凍結乾燥サイクルに供することを含む。
本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、方法はさらに、細菌を含む組成物を凍結乾燥サイクルに供した後に、コロニー形成単位の数を測定することを含む。本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、方法は、コロニー形成単位の少なくとも1%、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、最大100%の保存をもたらす。
一側面において、本開示は、本明細書で提供される組成物を生成するための方法を提供する。本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、方法は、凍結防止剤、栄養素、抗酸化剤、および緩衝液を組み合わせて混合物を作ること、続いて混合物を還元して組成物を生成することを含む。いくつかの態様において、方法はさらに、細菌の添加を含む。
本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、方法は、混合物を作るためのトレハロース、酵母エキス、システイン、およびヒスチジン緩衝液を組み合わせて混合物を作ること、続いて混合物を還元して組成物を生成することを含む。本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、方法は、混合物を作るためのトレハロース、酵母エキス、システイン、ヒスチジン緩衝液、および賦形剤を組み合わせて混合物を作ること、続いて混合物を還元して組成物を生成することを含む。本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、方法は、混合物を作るためのスクロース、酵母エキス、システイン、およびヒスチジン緩衝液を組み合わせて混合物を作ること、続いて混合物を還元して組成物を生成することを含む。本明細書に提供される方法のいくつかの態様において、方法は、混合物を作るためのスクロース、酵母エキス、システイン、ヒスチジン緩衝液、および賦形剤を組み合わせて混合物を作ること、続いて混合物を還元して組成物を生成することを含む。
配列番号1 株1 16SリボソームRNA Clostridium bolteae
配列番号2 株2 16SリボソームRNA Anaerotruncus colihominis
配列番号3 株3 16SリボソームRNA Ruminococcus torques
配列番号4 株4 16SリボソームRNA Clostridium symbiosum
配列番号5 株5 16SリボソームRNA Blautia producta
配列番号6 株6 16SリボソームRNA Dorea Longicatena
配列番号7 株7 16SリボソームRNA Erysipelotrichaceae bacterium
配列番号8 株 16SリボソームRNA Subdoligranulum spp
本発明は、その適用において、以下の説明に記載されているかまたは図面に示されている構成の詳細および構成要素の配置に限定されない。本発明は他の態様が可能であり、様々な方法で実施または実行することができる。また、本明細書で使用されている表現および用語は説明を目的としており、限定と見なされるべきではない。本明細書における「含む(including)」、「含む(comprising)」、または「有する」、「含有する」、「含む(involving)」、およびそれらの変形の使用は、その後に列挙される項目およびその等価物、ならびに追加の項目を包含することを意味する。
本明細書において別に定義されない限り、本開示に関連して使用される科学的および技術的用語は、当業者によって一般的に理解される意味を有するものとする。さらに、文脈上別段の要求がない限り、単数形の用語は複数形を含み、複数形の用語は単数形を含むものとする。本開示の方法および技術は、一般に当技術分野において知られている従来の方法に従って行われる。一般に、本明細書に記載の生化学、酵素学、分子および細胞生物学、微生物学、ウイルス学、細胞または組織培養、遺伝学ならびにタンパク質および核酸化学に関連して使用される命名法および技術は、当技術分野でよく知られており一般的に使用されるものである。本開示の方法および技術は一般に、別に指示されない限り、当分野で知られている従来の方法に従って、本明細書を通して引用および議論される種々の一般的およびさらに具体的な参考文献に記載されるようにして、実施される。
本発明を、以下の実施例によりさらに説明するが、これは決してさらなる限定として解釈されるべきではない。本明細書を通して引用される全ての参考文献(参考文献、発行された特許、公開された特許出願、および同時係属中の特許出願を含む)の全内容は、特に上記で参照された教示に関して、参照により本明細書に明確に組み込まれる。しかしながら、いかなる参考文献の引用も、その参考文献が先行技術であることの承認を意図するものではない。
例1
概要
様々な凍結乾燥配合物を、嫌気性細菌Dorea longicatenaの凍結乾燥について評価した。実験計画を図1に示す。
細菌培養
Dorea langicatenaの接種物を、単一コロニーから開始し、対数増殖後期に対応する約0.68のOD600に到達させ、次いでより大きなフラスコに移した。細菌の40mlのアリコートをペレット化した。ペレット化した細菌は1.6×10cfu/mlであった。(cfu=コロニー形成単位)
凍結乾燥緩衝液の調製
図2および表2に示す配合物を、嫌気性チャンバー内で調製した。マンニトールおよびソルビトールは結晶質であり、一方スクロースおよびトレハロースは非晶質であった。図2に示す配合物成分に加えて、全ての配合物は1%の酵母エキス、および0.05%のシステインを含んでいた。ヒスチジンおよびトリス塩基緩衝液の濃度は、20mMであった。配合物を、0.22マイクロMのフィルターを通して濾過した。細菌ペレットを含有する16本の50mlコニカルチューブを2〜8℃のチャンバーに保存したものが提供された。各チューブ内の細菌数は、1.6×10cfu/mlであった。ペレットを20mlの凍結乾燥配合物で2回洗浄し、3900rpmで10分間回転させた。配合物の重量オスモル濃度は、292〜329ミリオスモルの範囲であった。洗浄したペレットを、25mlの凍結乾燥緩衝液に再懸濁し、各凍結乾燥配合物について5つのバイアルを調製した。4つのバイアルを凍結乾燥サイクルに使用し、1つのバイアルを対照として−80℃に保った。バイアルに、直径20mmのタイプIエラストマークロロブチルストッパーで部分的に栓をした。16本の50mlコニカルチューブのうちの1本を培地で洗浄し、凍結乾燥サイクルの対照として使用した。
対照として使用した細菌ペレットを、12mlの細胞培地で2回洗浄し、3900rpmで10分間回転させた。続いて細胞を25mlの細胞培地で再懸濁し、合計5つのバイアルに充填した:20mlのバイアルに5ml充填。4つのバイアルを凍結乾燥し、1つを対照として−80℃に保った。バイアルに、直径20mmのタイプIエラストマークロロブチルストッパーで部分的に栓をした。
表2:例1で用いた配合物
凍結乾燥サイクル:
凍結乾燥サイクルを、以下の表3に示す凍結乾燥パラメータを用いて行った。
表3.凍結乾燥サイクル
凍結乾燥サイクルが完了すると、窒素を埋め戻して600,000mTorrに到達させ、次いでバイアルに栓をしてバイアル中のNを真空に保った。バイアルに栓をすると、埋め戻しが完了して760,000mtorrに達した。ガラスバイアル中の凍結乾燥生成物を凍結乾燥機から取り出し、アルミニウムクリンプキャップで速やかに密封して大気の汚染を防ぎ、バイアルからのNの放出を防いだ。一次および二次乾燥段階の完了は、ピラニ圧力に基づいて決定した。全ての凍結乾燥容器は、生存能力試験前の保存のために、−20℃で保存した。
試料を4℃に2時間冷却し、−50℃で2時間凍結した。16の配合物は異なるTg’を有するため、一次乾燥は−25℃に設定した。スクロースなどの非晶質の糖は−32℃の転移を有し、結晶マンニトールは約15℃の共晶温度を有することが知られている。−25℃での一次乾燥は、大部分の配合物が凍結乾燥中に転移または共晶温度未満にとどまるように選択された。圧力プロファイルは、ピラニ圧力が約63時間の凍結乾燥で100mtorrに達したことを示唆している。一次乾燥の終了を確実にするために、一次乾燥を73時間に延長した。結合水を、二次乾燥中に除去した。ピラニ圧力プロファイルに基づいて、二次乾燥は81時間の凍結乾燥で完了した。凍結乾燥を88時間まで延長して、結合水の完全な除去を確実にした。
凍結乾燥サイクルの結果
凍結乾燥配合物の物理的外観を図3に示す。データは、結晶性ソルビトールを含有する配合物および培地を含有する配合物を除いて、他の13個の配合物のすべてのケーキが、崩壊せず無傷であることを示す。ソルビトールを含有する配合物のケーキは崩壊し、泡立ちと共に上昇した。同様に、培地のみを含む配合物も崩壊した。
ケーキの外観に基づき、この凍結乾燥の実行は、非晶質トレハロースおよびスクロースならびに結晶マンニトールを含有する配合物に対して許容できるように見える。ソルビトールおよび培地を含む配合物のケーキは、凍結乾燥後に崩壊した。
凍結乾燥試料の生存能力
凍結乾燥ケーキを嫌気性チャンバーに移し、ケーキを、5mlの試料を代表するものとして、開いて5mlの培地に再懸濁した(培地のHiVeg培地に再懸濁)。希釈液を、10から10〜10に調製し、100μLの各希釈液をEggerth Gagnonプレートに分配し、滅菌ガラスビーズを用いて広げた。5%のウマ血液が濃縮された還元前のEggerth Gagnonプレート上に、プレーティングを行った。インキュベーションを37℃で、嫌気性チャンバー内のインキュベーター内で行った。コロニー形成単位は、プレーティング後48〜72時間にカウントした。
凍結乾燥実験と評価された試料の生存能力とを合わせた結果を、図4および表4に示す。最良の結果は、緩衝液としてHis pH7.0またはTris pH7.5、および糖としてスクロースまたはトレハロースを用いて得られる。
表4:配合物実験の結果
例2
概要
この研究では、嫌気性細菌Dorea longicatenaの凍結乾燥のための凍結乾燥配合物および成分を評価した。
細菌培養
Dorea longicatenaの接種物を、40mLのVegitone培地を含有する50mL遠心チューブ内の単一コロニーから開始した。接種物を一晩増殖させ、2本のチューブを用い、1リットルのボトルに750mLのVegitoneを開始OD0.025で接種した。これを20時間増殖させ、OD0.68で収穫した。40mLのアリコートを、16本の50mL遠心チューブに加えた。チューブを3560RCFで10分間遠心し、上清を捨てた。チューブを密封し、BD EZPakガス発生パウチ(Becton, Dicksinon and Company; Franklin Lakes, NY)を備えたBD EZPak嫌気性容器に入れて、嫌気性環境を確保した。生存能力試験の前に、箱を2〜8℃の冷蔵庫に入れた。
凍結乾燥用緩衝液の調製および凍結乾燥サイクル
表5に示された配合物を調製して、細菌培養物の凍結乾燥を評価した。試験した各配合物には、1%の酵母エキスおよび0.05%のL−システインを添加した。酵母エキスを添加して、各株に動物を含まない栄養素を供給した。L−システインは、酸素曝露を軽減するために、還元剤として添加した。
生存能力試験の前に、バイアルを25mLの培地に再懸濁し、プレーティングして、開始生存能力を決定した。
各試料を、表5に示す配合物緩衝液を使用して2回洗浄した。出発試料を濃縮するために、25mLの容量を最終再懸濁に使用した。表5に示す各配合物は、別々の20mLバイアルに5mLのアリコートを加え、次いで100mTorrで−25℃の一次乾燥および100mTorrで20℃の二次乾燥を用いて凍結乾燥した。
凍結乾燥試料の生存能力
凍結乾燥後、各バイアルを5mLの培地に再懸濁し、EGHB上にプレーティングすることによって、最終生細胞数を決定した(表6)。データは、凍結防止剤としてスクロースまたはトレハロースを含有する配合物中で凍結乾燥した細菌が、回収可能であったことを示している。マンニトールを含む配合物は、回収可能で生存可能な細菌を生じず、凍結乾燥用のみの培地の使用は、不十分な回収をもたらした。ソルビトールを含む配合物は、凍結乾燥ケーキの形成が乏しかった。スクロースとトレハロースの両方で生存能力が得られたので、ヒスチジンを緩衝液として選択した。配合物6および10をさらに評価した。
表5:凍結乾燥配合物
表6:凍結乾燥試料の生存能力

*配合物は表5に示す配合物に対応する。
^試料の汚染あり;値の決定不可能。
例3
概要
選択された数の最適化された凍結乾燥配合物を、8つの異なる嫌気性株の凍結乾燥について評価した。実験計画を図1に示す。
細菌培養
表7に示す細菌株の各々の接種物を、単一コロニーから開始して表8に示すODに到達させ、次いでより大きいフラスコに移した。細菌の40mlのアリコートをペレット化した。ペレット化した細菌のcfuを図5に示す。
表7:例3で使用した細菌株

細菌株は、配列相同性/同一性によって識別された、最も近い既知の類縁により識別された。
表8:例3に使用した細菌株のOD600
凍結乾燥緩衝液の調製
2つの凍結乾燥配合物を評価した:
−配合物A:20mMのヒスチジンpH7.0、1%の酵母エキス、0.05%のシステインおよび7.5%のトレハロース、重量オスモル濃度305mOsmo/kg。
−配合物B:20mMのヒスチジンpH7.0、1%の酵母エキス、0.05%のシステインおよび7.0の%スクロース、重量オスモル濃度315mOsmo/kg。
配合物は、嫌気性チャンバー内で調製した。細菌ペレットを含有する16本の50mlコニカルチューブを使用した。各チューブ内の細菌数は株ごとに異なり、1.4×10〜2.75×10cfu/mlの間で変動した(図5参照)。細菌ペレットを20mlの凍結乾燥配合物で2回洗浄し、3900rpmで10分間回転させた。配合物の重量オスモル濃度は、305〜315ミリオスモルの範囲であった。ペレットを、20mlの凍結乾燥配合物緩衝液に再懸濁し、4つのバイアルにそれぞれ充填した(20ml中に5ml充填)。3つのバイアルを凍結乾燥し、1つのバイアルを対照として−80℃に保った。バイアルに、直径20mmのタイプIエラストマークロロブチルストッパーで部分的に栓をした。
凍結乾燥サイクル:
凍結乾燥の実行は、下記の表9に示す凍結乾燥パラメータを用いて実施した。
表9:凍結乾燥サイクル
凍結乾燥サイクルが完了すると、窒素を埋め戻して600,000mTorrに到達させ、次いでバイアルに栓をしてバイアル中のNを真空に保った。バイアルに栓をすると、埋め戻しが完了して760,000mtorrに達した。ガラスバイアル中の凍結乾燥試料を凍結乾燥機から取り出し、アルミニウムクリンプキャップで速やかに密封して、大気の汚染を防ぎ、バイアルからのNの放出を防いだ。一次および二次乾燥段階の完了は、設定の貯蔵圧力に達するピラニ圧力に基づいて決定された。全ての凍結乾燥容器を、生存能力試験の前に−20℃で保存した。
試料を4℃に10分間冷却し、−50℃で2時間凍結した。2つの配合物は異なるTg’を有するため、一次乾燥は−25℃に設定した。スクロースなどの非晶質糖は−32℃の転移を有するが、一方トレハロースの転移温度(−29℃)はスクロースより約3℃高いことが知られている。−25℃での一次乾燥は、大部分の配合物が凍結乾燥中に転移未満に留まるように選択された。圧力プロファイルは、ピラニ圧力が約56時間の凍結乾燥で100mtorrに達したことを示唆している。一次乾燥を66時間に延長して、一次乾燥の終了を確実にした。結合水を二次乾燥の間に除去した。ピラニ圧力プロファイルに基づき、二次乾燥は76時間の凍結乾燥で完了した。
凍結乾燥サイクルの結果
各凍結乾燥配合物データの物理的外観は、いずれのケーキも崩壊していないことを示した。凍結乾燥ケーキの色は、細菌株によりわずかに異なった。
凍結乾燥試料の生存能力
凍結乾燥ケーキを嫌気性チャンバーに移し、ケーキを、5mlの試料を代表するものとして、5mlの培地に開けて再懸濁した(ペプトン酵母エキスグルコース培地+ツイーンに再懸濁)。希釈液を、10から10から10に準備し、100μLの各希釈液をEggerth Gagnonプレートに分配し、滅菌ガラスビーズを用いて広げた。5%のウマ血液が濃縮された還元前のEggerth Gagnonプレート上にプレーティングを行った。インキュベーションを37℃で、嫌気性チャンバー内のインキュベーター内で行った。コロニー形成単位は、プレーティング後48〜72時間にカウントした。
凍結乾燥実験の結果および評価された試料の生存能力を、図5および表10に示す。配合物AおよびBは、細菌株2〜5および7〜8に対して良好な回収能力を提供する。
凍結乾燥(フリーズドライ)と凍結のみの評価
凍結乾燥サイクルの、配合物AおよびBでの細菌株に対する影響は、試料の凍結乾燥と、試料の凍結のみ(すなわち、試料を−80℃で凍結するが試料を真空「凍結−融解」にさらさないこと)を比較することにより評価した。凍結融解試料の生存能力は、凍結乾燥サイクルを経た試料の生存能力と同じ方法で評価した。
凍結融解サイクル実験の結果を、図5および表10に示す。配合物AおよびBは、細菌株2〜5および7〜8に対して良好な安定性を提供する。株1および6をさらに評価した。
表10:例3の生存能力結果
例4
凍結乾燥後の収量を改善するために、細菌株1および6(Clostridium bolteaeおよびDorea longicatena)の凍結乾燥配合物を、追加の賦形剤を用いてさらに評価した(表11および12)。株1および6は、それぞれOD2.83および1.27で収穫された。培養物を遠心チューブに等分し、3560RCFで10分間ペレット化した。上清を捨て、試験で使用するまで、ペレットをBD EZPakガス発生パウチを備えたBD EZPak嫌気性容器に入れた。
生存能力試験の前に、ペレットを、試験する配合物緩衝液を用いて2回洗浄し、最終再懸濁物から5mLをバイアルに等分し、それらを凍結乾燥した。凍結乾燥には、100mTorrで−25℃の一次乾燥を使用し、100mTorrで20℃の二次乾燥を使用した。凍結乾燥サイクルにおいて使用される温度勾配速度は、例1〜3において使用した1.0℃/分と比較して、条件間で2.5℃/分に増加した。
細菌株の生存能力を評価するために、最終凍結乾燥細菌を5mLの培地に再懸濁し、プレーティングして、凍結乾燥後の生細胞数を決定した。配合物中の賦形剤および株1および6の結果を、それぞれ表11および12に示す。株1および6の凍結乾燥前の初期生細胞数は、それぞれ2.14×10CFU/mLおよび5.15×10CFU/mLであった。凍結乾燥後の平均は、2つのバイアルからの結果の平均である。
表11:株1の凍結乾燥配合物賦形剤および生存能力

表12:株6の凍結乾燥配合物賦形剤および生存能力
例5
この研究は、製造用の凍結乾燥プロセスをスケールアップするために使用されるであろう凍結乾燥トレイ(例えば、GORE(登録商標)Lyoguard(登録商標)凍結乾燥トレイ)における、凍結乾燥パラメータを評価するために行われた。例1〜4に記載された以前の研究は、20mLバイアル中で行われた。株3(Ruminococcus torques)の工学バッチを、別々の凍結乾燥トレイ中の配合物緩衝液のトレイと比較した。
細菌培養物を、7%スのクロース、1%の酵母エキス、0.05%のL−システイン、20mMのヒスチジン、pH7.0の配合物緩衝液中にダイアフィルトレーションした10リットルの発酵槽容量で増殖させた。凍結乾燥トレイを、750mLの容量で満たした。凍結乾燥サイクルは、毎分1℃の傾斜速度で行った。凍結乾燥サイクルのデータを図6に示す。圧力プロファイルは、ピラニ圧力が48時間で70mTorrに達したことを示す。結合水が二次乾燥中に除去され、ピラニは57時間で70mTorrに達した。凍結乾燥後の凍結乾燥トレイの外観は、無傷で崩壊していない凍結乾燥ケーキを示し(データは示さず)、サイクルの妥当性を実証した。70mTorrおよび−10℃を使用する一次乾燥ステップと、70mTorrおよび20℃を使用する二次乾燥ステップとが、菌株3の凍結乾燥トレイ中での凍結乾燥に成功した。細菌組成物を凍結乾燥するためのこのスケールアップされた方法は、他の細菌株に適用することができる。
例6
さらなる研究を行って、配合物中の賦形剤としての0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウムおよび2.5℃/分の増加温度勾配を用いて、細菌の回収率を評価した。細菌株2(Anaerotruncus colihominis)の培養物を、1mLのクライオバイアルを備えた500mLの遠心分離ボトルに接種した。培養物を一晩増殖させ、OD0.325で収穫した。この細菌をスピンダウンし、7%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、および20mMヒスチジンを含有する凍結乾燥配合物緩衝液で洗浄した。細菌を再度ペレット化し、上清を捨て、ペレットを最終容量100mLの同じ凍結乾燥配合物緩衝液に再懸濁した。7mLの再懸濁物を20mLバイアルに等分し、温度保持点の間で2.5℃/分の温度勾配速度を用いて凍結乾燥した。
凍結乾燥前の株2の生存能力は、6.4×10CFU/mLと測定された。凍結乾燥後の生存能力は1.93×10CFU/mLであり、30%の生存率をもたらした。これは以前の実行からの改善された収率であったので、株2のために選択された配合物緩衝液は、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウムを賦形剤として含んでいた。この実行に基づき、株2に対して2.5℃/分の凍結速度が選択され、これは、凍結乾燥中の全ステップ間の温度勾配速度の速度として使用された。
細菌株1〜8のそれぞれについての配合物および凍結乾燥サイクル条件を、表13に示す。
表13:凍結乾燥配合物および条件
*株の番号付けは表7に対応する。

Claims (79)

  1. 凍結防止剤、栄養素、抗酸化剤、および緩衝液を含む組成物。
  2. 凍結防止剤が糖である、請求項1に記載の組成物。
  3. 糖が二糖である、請求項2に記載の組成物。
  4. 二糖がスクロースである、請求項3に記載の組成物。
  5. スクロースが、6.0%〜10.0%の濃度である、請求項4に記載の組成物。
  6. スクロースが、7.0%〜8.0%の濃度である、請求項4または5に記載の組成物。
  7. 二糖がトレハロースである、請求項3に記載の組成物。
  8. トレハロースが、6.0%〜10.0%の濃度である、請求項7に記載の組成物。
  9. トレハロースが、7.0%〜8.0%の濃度である、請求項7または8に記載の組成物。
  10. 栄養素が、酵母エキス、ルリア−ベルターニブロス、または植物ペプトンである、請求項1〜9のいずれか一項に記載の組成物。
  11. 栄養素が酵母エキスである、請求項10に記載の組成物。
  12. 酵母エキスの濃度が、0.5%〜2.0%である、請求項11に記載の組成物。
  13. 抗酸化剤が、イヌリン、リボフラビン、またはシステインである、請求項1〜12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 抗酸化剤がシステインである、請求項13に記載の組成物。
  15. システインの濃度が、0.01%〜0.5%である、請求項14に記載の組成物。
  16. 緩衝液が、ヒスチジン緩衝液またはトリス緩衝液である、請求項1〜15のいずれか一項に記載の組成物。
  17. 緩衝液が、ヒスチジン緩衝液である、請求項16に記載の組成物。
  18. 緩衝液が、約pH7.0である、請求項1〜17のいずれか一項に記載の組成物。
  19. 緩衝液が、10mM〜50mMの濃度である、請求項1〜18のいずれか一項に記載の組成物。
  20. 組成物が還元されている、請求項1〜19のいずれか一項に記載の組成物。
  21. 組成物が、トレハロース、酵母エキス、システイン、およびヒスチジン緩衝液を含む、請求項1〜20のいずれか一項に記載の組成物。
  22. 組成物が、7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、および20mMのヒスチジン緩衝液を含む、請求項1〜21のいずれか一項に記載の組成物。
  23. 組成物が、スクロース、酵母エキス、システイン、およびヒスチジン緩衝液を含む、請求項1〜22のいずれか一項に記載の組成物。
  24. 組成物が、7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、および20mMのヒスチジン緩衝液を含む、請求項1〜23のいずれか一項に記載の組成物。
  25. 組成物が、賦形剤をさらに含む、請求項1〜24のいずれか一項に記載の組成物。
  26. 賦形剤が安定化剤である、請求項25に記載の組成物。
  27. 安定化剤が還元剤である、請求項26に記載の組成物。
  28. 還元剤がメタ重亜硫酸ナトリウムである、請求項27に記載の組成物。
  29. メタ重亜硫酸ナトリウムの濃度が、0.05%である、請求項28に記載の組成物。
  30. 組成物が、細菌をさらに含む、請求項1〜29のいずれか一項に記載の組成物。
  31. 細菌が嫌気性細菌である、請求項1〜30のいずれか一項に記載の組成物。
  32. 嫌気性細菌が偏性嫌気性細菌である、請求項31に記載の組成物。
  33. 細菌が、クロストリジウム網に属する1種以上の細菌株を含む、請求項32に記載の組成物。
  34. 細菌が、クロストリジウム科に属する1種以上の細菌株を含む、請求項33に記載の組成物。
  35. 細菌が、クロストリジウム属に属する1種以上の細菌株を含む、請求項34に記載の組成物。
  36. 細菌が、Clostridium bolteae、Anaerotruncus colihominis、Ruminococcus torques、Clostridium symbiosum、Blautia producta、Dorea longicatena、Erysipelotrichaceae bacterium、およびSubdolinogranulum spp.からなる群から選択される1種以上の細菌株を含む、請求項30〜35のいずれか一項に記載の組成物。
  37. 1種以上の細菌株が、配列番号1〜8からなる群から選択される核酸配列と少なくとも97%の配列同一性を有する16S rDNA配列を含む、請求項30〜36のいずれか一項に記載の組成物。
  38. 組成物が、組成物1mL当たり少なくとも1×10コロニー形成単位の細菌を含む、請求項30〜37のいずれか一項に記載の組成物。
  39. 組成物が安定化組成物である、請求項1〜38のいずれか一項に記載の組成物。
  40. 安定化組成物が、ある期間にわたって、細菌のコロニー形成単位の少なくとも1%、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、または最大100%の回収を可能にする組成物である、請求項39に記載の組成物。
  41. 期間が、少なくとも1週間、少なくとも2週間、少なくとも4週間、少なくとも2ヶ月間、少なくとも3ヶ月間、少なくとも6ヶ月間、または少なくとも1年間以上である、請求項40に記載の組成物。
  42. 安定化組成物が、特定の事象の後、コロニー形成単位の少なくとも1%、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、または最大100%の回収を可能にする、請求項39〜41のいずれか一項に記載の組成物。
  43. 特定の事象が、1回以上の凍結融解サイクルまたは凍結乾燥サイクルである、請求項42に記載の組成物。
  44. 細菌を保存するための方法であって、方法が、
    細菌を、請求項1〜43のいずれか一項に記載の組成物に添加すること;および
    細菌を含む組成物を、凍結乾燥サイクルに供すること、
    を含む、前記方法。
  45. 凍結乾燥サイクルが、温度勾配速度が0.5℃/分〜3℃/分である1つ以上のステップを含む、請求項44に記載の方法。
  46. 温度勾配速度が1℃/分である、請求項45に記載の方法。
  47. 温度勾配速度が2.5℃/分である、請求項45に記載の方法。
  48. 細菌を、組成物に添加する前に、感度アッセイにおいて評価することをさらに含む、請求項44〜47のいずれか一項に記載の方法。
  49. 感度アッセイが、グラム染色または凍結融解アッセイである、請求項48に記載の方法。
  50. 請求項48または49に記載の方法であって、細菌が感受性であると評価された場合に、
    (i)賦形剤を組成物に添加する;および/または
    (ii)凍結乾燥サイクルが、温度勾配速度が2.5℃/分の1つ以上のステップを含む、
    前記方法。
  51. 賦形剤が安定化剤である、請求項50に記載の方法。
  52. 安定化剤が還元剤である、請求項51に記載の方法。
  53. 還元剤がメタ重亜硫酸ナトリウムである、請求項52に記載の方法。
  54. メタ重亜硫酸ナトリウムの濃度が、0.05%である、請求項53に記載の方法。
  55. 方法が、細菌を含む組成物を凍結乾燥サイクルに供した後に、コロニー形成単位の数を測定することをさらに含む、請求項44〜54のいずれか一項に記載の方法。
  56. 方法が、細菌を含む組成物を凍結乾燥サイクルに供する前に、コロニー形成単位の数を測定することをさらに含む、請求項44〜55のいずれか一項に記載の方法。
  57. 方法が、
    細菌を含む組成物を凍結乾燥サイクルに供する前のコロニー形成単位の数と、細菌を含む組成物を凍結乾燥サイクルに供した後のコロニー形成単位の数を比較すること、および
    細菌の保存レベルを決定すること、
    をさらに含む、請求項56に記載の前記方法。
  58. 方法が、コロニー形成単位の少なくとも1%、少なくとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、最大100%の保存をもたらす、請求項44〜57のいずれか一項に記載の方法。
  59. 請求項1〜58のいずれか一項に記載の組成物を生成する方法であって、方法が、
    凍結防止剤、栄養素、抗酸化剤、および緩衝液を組み合わせて混合物を作製すること;および
    混合物を還元し、それによって組成物を生成すること、
    を含む、前記方法。
  60. 賦形剤を混合物に添加することをさらに含む、請求項59に記載の方法。
  61. 賦形剤が安定化剤である、請求項60に記載の方法。
  62. 安定化剤が還元剤である、請求項61に記載の方法。
  63. 還元剤がメタ重亜硫酸ナトリウムである、請求項62に記載の方法。
  64. 細菌を混合物に添加することをさらに含む、請求項59〜63のいずれか一項に記載の方法。
  65. 細菌が偏性嫌気性細菌である、請求項64に記載の方法。
  66. 細菌が、クロストリジウム網に属する1種以上の細菌株を含む、請求項64または65に記載の方法。
  67. 細菌が、クロストリジウム科に属する1種以上の細菌株を含む、請求項64〜66のいずれか一項に記載の方法。
  68. 細菌が、クロストリジウム属に属する1種以上の細菌株を含む、請求項67に記載の方法。
  69. 細菌が、Clostridium bolteae、Anaerotruncus colihominis、Ruminococcus torques、Clostridium symbiosum、Blautia producta、Dorea longicatena、Erysipelotrichaceae bacterium、およびSubdolinogranulum spp.からなる群から選択される1種以上の細菌株を含む、請求項64〜68のいずれか一項に記載の方法。
  70. 細菌が、配列番号1〜8からなる群から選択される核酸配列と少なくとも97%の配列同一性を有する16S rDNA配列を含む1つ以上の細菌株を含む、請求項64〜69のいずれか一項に記載の方法。
  71. 細菌を混合物に添加する前に、細菌を感度アッセイで評価することをさらに含む、請求項64〜70のいずれか一項に記載の方法。
  72. 感度アッセイが、グラム染色または凍結融解アッセイである、請求項71に記載の方法。
  73. 細菌が感受性であると評価された場合、賦形剤が混合物に添加される、請求項71または72に記載の方法。
  74. 7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、および0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウムを含む、組成物。
  75. 7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、および0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウムを含む、組成物。
  76. 7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびクロストリジウム網に属する1種以上の細菌株を含む、組成物。
  77. 7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、およびクロストリジウム網に属する1種以上の細菌株を含む、組成物。
  78. 7.5%のトレハロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびクロストリジウム網に属する1種以上の細菌株を含む、組成物。
  79. 7.0%のスクロース、1%の酵母エキス、0.05%のシステイン、20mMのヒスチジン緩衝液、0.05%のメタ重亜硫酸ナトリウム、およびクロストリジウム網に属する1種以上の細菌株を含む、組成物。
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