JP2019531827A - 歯科補綴物のトレーサビリティのためのシステム及び方法並びに対応する歯科補綴物 - Google Patents

歯科補綴物のトレーサビリティのためのシステム及び方法並びに対応する歯科補綴物 Download PDF

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Abstract

本発明は、歯科補綴物1のトレーサビリティのシステムに関する。歯科補綴物1は、第1の送信頻度で信号を周期的に送る低アクティブ状態と、第1の送信頻度よりも高い第2の送信頻度で信号を周期的に送る高アクティブ状態とを呈することができる無線通信信号送信器に接続される電源と、使用者の口内22における補綴物の存在を検知し、口内における前記補綴物の存在又は不存在に関する情報を伝達することができる少なくとも1つの存在センサとを備える。送信器は、上記センサが上記口内における上記補綴物の不存在に関する情報を伝達したときに、低アクティブ状態から高アクティブ状態へと遷移する。システムはまた、歯科補綴物が使用者によって装着されていないときに、歯科補綴物の支持体を形成するベース2を備え、送信器は、ベースに近接する上記歯科補綴物の存在を検出すると低アクティブ状態を呈するように構成される。【選択図】図2

Description

本発明は、歯科補綴物(すなわち義歯)、より詳細には、全体補綴物であるか部分補綴物(有鈎義歯)であるかに関わらず、可撤性歯科補綴物(detachable dental prostheses)の分野に属する。より詳細には、本発明は、こうした歯科補綴物の、位置、識別及びそれらのメンテナンスの追跡等に関する追跡可能性(トレーサビリティ)に関する。
可撤性歯科補綴物を装着することに関する多くの難点が、特に、ただし排他的にではないが要介助者の間で、より詳細には、唯一ではないものの施設環境において、確認されている。
これらの難点のうち、頻繁に起こる問題は、所有者が置き忘れる可能性があるこれらの補綴物の紛失の問題である。家庭で、補綴物が置き忘れられた可能性がある予想外の場所を探すことは面倒な作業である可能性があるが、この問題は、所有者が施設環境にいる場合、はるかにより複雑になる。実際に、置き忘れられた補綴物の探索領域ははるかに広くなる。さらに、歯科補綴物が見つかった場合、施設の全ての同居者の間でその所有者を特定することは困難である可能性がある。最後に、この紛失により、衛生面の問題も生じる。
歯科補綴物の不十分な手入れにより、補綴物の最終的な紛失がもたらされる可能性があることも留意することができる。実際に、十分にメンテナンスされていない歯科補綴物により、口腔病変及び口腔内損傷、痛み、又は極めて単純に不快感がもたらされる可能性があり、それにより、患者が、歯科補綴物を取り外し、事実上予想外の場所に置き忘れる可能性がある。
さらに、補綴物及びその所有者がすぐに見つからない場合、この紛失により、補綴物を交換するコスト(経済的な結果)に関するとともに使用者に対する快適さに関して、重大な結果になる可能性があり、使用者に対して、補綴物がないことにより、様々な程度の摂食不良、栄養不足、及び自尊心の低下とともに、他人の面前でのその人の外見の劣化もまたもたらされる可能性がある。
これらの様々な欠点を克服するために、特許文献1は、RFID型パッシブ無線周波数識別ラベルの可撤性歯科補綴物への挿入を提案している。こうしたラベルは、識別子の形態をとることができるコードを記憶する。それらのラベルは、電源が不要であるが、それらが含むコード又は識別子を送出するために、ラベルリーダから受信される磁気信号のエネルギーを使用する。そして、この識別子は、リーダの画面に表示され、リーダは、それらの所有者の全ての識別子及び識別データを対応して記憶する、施設のデータベースに接続することができる。
さらに、こうした携帯型リーダは、置き忘れられた歯科補綴物の位置を特定するためにも使用することができる。このために、携帯型リーダは、歯科補綴物内に組み込まれたRFIDラベルを励起するように意図された電磁信号を送出し、歯科補綴物が携帯型リーダの範囲内に位置しているときに応答して歯科補綴物が送出する信号を検出する受信器を備える。
置き忘れられた補綴物の所有者を特定するこの解決法は、有望ではあるが、紛失された補綴物の位置を特定するという問題を解決するためには不十分である。実際に、RFIDラベルの形態である、パッシブチップと呼ばれるチップの使用は、RFIDラベルリーダの範囲が数10センチメートルに限られるため、この補綴物に対する探索範囲が大幅に限定される。したがって、この技術的解決法は、施設環境で生活している使用者の特定の例では特に適しておらずかつ不十分であり、こうした使用者は、自身の歯科補綴物を大食堂に置き忘れることがあり、そうした使用者の場合、医療スタッフは、使用者が自身の部屋に戻ったときに、歯科補綴物の紛失に気付く可能性がある。
別の応用分野において、特許文献2は、アクティブチップが歯科補綴物に組み込まれる代替技法を提案している。このチップは、その所有者の位置特定を可能にするようにより広範囲の無線周波数信号を送出することができる。この解決法は、歯科補綴物の紛失の技術的問題を解決しようとするものではないが、特に軍用の目的で、(依然として口内に自身の補綴物があると想定される)歯科補綴物の所有者の位置を特定するという問題を解決しようとする。この場合の歯科補綴物はまた、アクティブチップに必要なエネルギーを提供するために、パワーセル又はバッテリの形態の電源も組み込む。
このシステムは、歯科補綴物のより広い範囲の位置特定を提供するが、アクティブ無線周波数送信器の使用により、アクティブチップに電力を供給するパワーセル又はバッテリの自律性の問題がもたらされる。
特許文献3としては、置き忘れられたときの補綴物の位置特定に役立つ音声又は光信号を送信することができるアクティブチップが備え付けられた歯科補綴物を提案している。補綴物が装着者の口内に装着されているときに位置特定機能がアクティベート(起動)される場合に装着者にもたらされる可能性がある不快感を防止するために、補綴物に、口内における存在を検知する存在センサが備え付けられる。したがって、センサが、補綴物がその使用者の口内にあることを検出すると、音声又は光信号の送信器は非アクティブなままである。しかしながら、こうしたセンサの動作もまたエネルギーを消費する。
国際公開第02/13719号 米国特許第6,239,705号 国際公開第98/49660号
したがって、従来技術のこれらの種々の欠点を有していない歯科補綴物の追跡可能性の手法が求められている。
特に、約10メートル以上の半径内での置き忘れられた歯科補綴物の位置特定を可能にする、歯科補綴物の追跡可能性の技法が必要とされる。見つかった歯科補綴物の所有者を容易に特定するこうした技法も必要とされる。最後に、数か月のエネルギー自律性を有する歯科補綴物を提案することができるこうした技法が必要とされる。
本発明は、歯科補綴物のトレーサビリティのシステムを提案することにより、上記必要性を満足させる。歯科補綴物は、第1の送信頻度で信号を周期的に送る低アクティブ状態と、第1の送信頻度よりも高い第2の送信頻度で信号を周期的に送る高アクティブ状態とを呈することができる無線通信信号の送信器に接続される電源を備える。補綴物は、使用者の口内における補綴物の存在を検知し、口内における補綴物の存在又は不存在に関する情報を伝達することができる少なくとも1つの存在センサを備える。送信器は、センサが口内における補綴物の不存在に関する情報を伝達したときに、低アクティブ状態から高アクティブ状態へと遷移する。さらに、本発明の1つの実施形態によるトレーサビリティのシステムは、歯科補綴物が使用者によって装着されていないときに、歯科補綴物の支持体を形成するベースを備える。送信器は、ベースに近接する歯科補綴物の存在を検出すると低アクティブ状態を呈するように構成される。
したがって、本発明は、可撤性歯科補綴物の追跡可能性に対する、十分に新規性及び進歩性のある手法に基づく。実際に、本発明による歯科補綴物は、歯科補綴物が置き忘れられたときに約10メートルの範囲に信号を送ることができる無線通信信号送信器を備え、電気が供給されるアクティブチップを組み込む。したがって、こうした歯科補綴物は、パッシブ無線周波数識別ラベルの使用に基づく従来技術による技法による場合よりも広い無線通信信号送信範囲を通して、特に施設環境において、置き忘れられた補綴物の位置特定の問題を効率的に解決する。
さらに、この無線通信信号送信器は、有利に、歯科補綴物のその使用者の口内における存在を検知する存在センサに接続される。したがって、送信器は、高い、したがってエネルギーを大量消費する送信頻度で無線通信信号を送信するのではなく、歯科補綴物が真に置き忘れられるまで、すなわち、存在センサが、補綴物がその使用者の口にすでにないことを検出したときに、歯科補綴物の位置特定を可能にする。
したがって、歯科補綴物による高頻度での無線通信信号の送信に関連する電力消費は、補綴物が置き忘れられた期間に厳密に限られ、したがって、歯科補綴物に対する十分なエネルギー自律性、例えば、数か月の自律性が可能になる。
さらに、こうしたトレーサビリティのシステムは、歯科補綴物が使用者によって装着されていないときにその歯科補綴物に対する支持体を形成するベースを備える。したがって、歯科補綴物は、使用者が自身の可撤性歯科補綴物を、装着しなくなるとすぐに上に配置しなければならないベースと有利に適合し、この支持体は、歯科補綴物を保管するための好ましい場所であり、使用者が歯科補綴物を自身の口から取り外したときに不適当な場所に置くことにより歯科補綴物が置き忘れられることを防止する。
補綴物のエネルギー消費量をさらに低減させ、したがって、その自律性を向上させるために、補綴物の無線通信信号送信器は、ベースに近接して配置されている限り、低アクティブ状態にあり続ける。1つの代替的な実施形態では、この低アクティブ状態は、第1の送信頻度がゼロであり、補綴物の送信器がいかなる信号も送信しない非アクティブ状態であることが留意されよう。
1つの実施形態によれば、補綴物は、ベースに近接する歯科補綴物の存在を検出すると、存在センサが非アクティブ状態にあり、かつ無線通信信号送信器が低アクティブ状態にある、「基本(ベース)」モードで動作するように構成される。
したがって、歯科補綴物のエネルギー消費量は大幅に低減する。実際に、歯科補綴物がベースの上に配置されると、存在センサは、その使用者の口内における補綴物の存在の測定を行う必要はない。送信器もまた、低アクティブとすることができ、又は更には1つの変形では、非アクティブとすることができる。したがって、ベース及び補綴物の送信器・受信器の間の要求及び応答の交換により、歯科補綴物のその支持体の上の存在が確認されると、これらの2つの要素をディアクティベート(停止)させることができる。第1の実施形態によれば、ベースが、これらの2つの要素をディアクティベートさせるコマンドを歯科補綴物に送る。第2の実施形態によれば、補綴物が、この補綴物が行った要求に対するベースからの応答を受信すると、これらの2つの要素のディアクティベーションを管理する。したがって、歯科補綴物のエネルギー消費量が大幅に低減し、補綴物の電源の自律性が拡張する。
1つの実施形態によれば、ベースに近接する歯科補綴物の不存在を検出すると、歯科補綴物は、存在センサが所定の頻度で存在の測定を実行し、かつ無線通信信号送信器が低アクティブ状態にある「認識」モードで動作するように構成される。
したがって、歯科補綴物がベースから離れていることが検出されるとすぐに、存在センサがアクティベートし、補綴物のその使用者の口内における存在の定期的な測定を行う。実際に、歯科補綴物がベースから離れている場合、最もあり得るシナリオは、その歯科補綴物がその使用者の口内に配置されていることであり、その後、口内における補綴物のこの存在を定期的に確認することが必要である。対照的に、無線通信信号送信器は、センサが歯科補綴物のその使用者の口内からの不存在に関するいかなる情報も伝達しない限り、補綴物のエネルギー消費量を低減させるために低アクティブ状態であり続けることができる。
存在センサによって行われる測定の頻度は、補綴物の設計時に恒久的に設定することができ、又は、例えば、補綴物所有者の習慣に合わせるために、若しくはセンサのエネルギー消費量を最適化するために、調整可能とすることができる。
1つの実施形態によれば、送信器は、センサが、口内における補綴物の不存在に関する情報を伝達したときに、低アクティブ状態から、第2の送信頻度で信号を周期的に送るように構成される高アクティブ状態に遷移するように構成されている。ベースは、歯科補綴物の動作モードについてのコマンドを送信するモジュールを備える。このモジュールは、「位置特定」モードで動作するためのコマンドを、使用者によるアクションに応じて歯科補綴物へと送る。この「位置特定」モードでは、無線通信信号送信器は、第2の送信頻度よりも高い第3の送信頻度で信号を周期的に送る。
したがって、存在センサが、歯科補綴物が使用者の口内にすでにないことを報告するとすぐに、無線通信信号送信器は、高アクティブ状態に遷移し、周期的に、ただし比較的低い頻度で、無線通信信号(例えば、2分毎に1BLEフレーム)を送る。したがって、使用者が、置き忘れた歯科補綴物を能動的に探す段階にない限り、送信器のエネルギー消費量は減少する。実際に、歯科補綴物は、使用者の口内から出ている可能性があるが、必ずしも置き忘れられているとは限らない(例えば、洗浄されている過程にある可能性がある)。
しかし、使用者(すなわち、補綴物の所有者、又はその所有者に近い誰か若しくは医療関係者)は、補綴物が置き忘れられたことに気付き、その位置を特定しようとするとすぐに、例えば、ベースに設けられたボダンを作動させることにより、「位置特定」モードをアクティベートすることができる。そして、ベースは、補綴物の無線通信信号送信器が、ベースが置き忘れられた補綴物の位置を迅速に特定するのを可能にする信号をより高頻度で(例えば、30秒毎に1つのBLEフレーム)送信する「位置特定」モードに遷移するコマンドを送る。
歯科補綴物からの無線通信信号に対する第2の送信頻度及び第3の送信頻度は、好ましくは、置き忘れられた補綴物の位置特定のスピードと、歯科補綴物のエネルギー消費量に対する制御との間の妥協を得るように選択される。
したがって、歯科補綴物が適合するベースは、歯科補綴物の構成要素、特に、存在センサ及び無線通信信号送信器の動作モードを、例えば、Bluetooth(登録商標)(登録商標)LowEnergy(BLE)又はBluetooth(登録商標) Smart(登録商標)標準規格に従ってそれらにコマンドを送信することにより、管理することができる。
1つの実施形態によれば、こうしたベースは、
−上記ベースに近接する上記歯科補綴物の存在の時間が、存在の所定閾値より大きい場合、又は、
−上記ベースに近接する上記歯科補綴物の不存在の時間が、不存在の所定閾値より大きい場合に、
アラートを送るように構成された警告モジュールを備える。
したがって、ベースは、歯科補綴物の衛生及びその所有者によるその使用の追跡を有利に可能にする。
実際に、補綴物がベースの上に非常に長い間あり続ける場合、これは、歯科補綴物が使用者により十分に装着されていないことを意味する可能性があり、存在の時間は、歯科補綴物のその支持体から遠隔であること(又は距離があること)の2つの連続した出来事の間に測定することができ、又は、観察の所与の期間にわたる合計された形態(例えば、一週間の間における歯科補綴物のベース上の存在の合計時間)で評価することができる。
同様に、歯科補綴物をそのベースの上に再配置する2回の連続した再配置動作の間の期間が非常に長すぎる場合、それは、使用者が、この歯科補綴物を十分に手入れしていないことを意味する可能性がある。
これらの2つの場合の各々において、歯科補綴物の使用者に対する口腔内の結果は、有害である可能性があり、したがって、アラート又は警告メッセージを送ることが必要である可能性がある。このアラートは、ベースから直接送ることができる。一変形として、ベースは、関連する個人(例えば、医療スタッフ又は使用者の家族及び友人)に属するスマートフォン又はタブレットにこれらのアラートをブロードキャストすることができるサーバに、存在又は不存在の時間の追跡に関するこの情報を返信することができる。歯科補綴物が十分に装着されていない場合、これは、歯科補綴物によって促進される、使用者に対する不快感、又は更には口内粘膜の損傷の結果である可能性がある。そして、送られる警告メッセージは、歯科医院で行われる歯科補綴物の設定(かみ合わせの設定又は調整、組織と接触する樹脂のリライニング(修理)/再調整等)に関する、使用者に又は使用者の友人及び家族に与えられるアドバイスに、有利に関連付けることができる。
1つの実施形態によれば、ベースは、歯科補綴物の位置を特定するユニットを備える。このユニットは、上記歯科補綴物の送信器から送られる無線通信信号を受信することができる無線モジュールに接続された少なくとも1つの指向性アンテナと、上記信号の受信の方向を制御する一組の光及び/又は音声インジケータとを備える。
したがって、ベースは、置き忘れられた補綴物の位置を特定する装置として有利に使用することができる。このために、ベースに、好ましくは、補綴物を探すこれらの段階の間にエネルギー自律性を可能にする充電式バッテリが備え付けられる。さらに、ベースに、例えばアンテナ網の形態で1つ以上の指向性アンテナが備え付けられ、それにより、アンテナは、置き忘れられた歯科補綴物から送られる無線通信信号を受信し、その送信の方向を特定することができる。この無線アンテナ又はこれらの無線アンテナは、例えば、セラミックパッチの形態をとることができる。さらに、ベースは、好ましくは、例えばLEDのパネルの形態で一組の光インジケータを有し、それにより、補綴物から来る信号の受信の方向を表示することで、使用者が補綴物を探す際に使用者を支援することができる。一変形として、例えば、補綴物に対するベースの向きに従って変化する頻度で、ベースからビープ音を出すことができ、ベースから出されるビープ音の頻度は、ベースが置き忘れられた歯科補綴物の方向に向けられると増加する。
1つの実施形態によれば、ベースは、誘導により上記電源を充電するモジュールを備える。
したがって、ベース上に歯科補綴物を再配置することにより、補綴物に埋め込まれたバッテリの再充電が可能になる。
本発明の1つの実施形態によれば、センサは温度センサであり、測定温度が約35℃未満であるときに不存在に関する情報を伝達する。
実際に、補綴物が使用者の口内にある限り、存在センサによって測定される温度は、人体の温度、すなわち、およそ37℃の温度に明らかに等しい。この測定温度の低下は、歯科補綴物がすでにその使用者の口内になく、置き忘れられ、例えば、大食堂の食事のトレーの上に忘れられたことを示す可能性がある。
本発明の他の実施形態では、こうした存在センサは、例えば、湿度センサとすることができ、実際に、歯科補綴物が口内にある限り、それは、使用者の唾液に接触しており、そのため湿気の多い環境にある。存在センサによって測定される湿度測定値の低下もまた、歯科補綴物がすでにその使用者によって装着されていないこと、したがって、置き忘れられた可能性があることを示す可能性がある。
本発明の1つの実施形態によれば、歯科補綴物はパッシブ無線周波数識別ラベルを備え、ベースは、該ベースに近接する歯科補綴物の存在又は不存在を検出することができる無線周波数識別ラベルリーダを備える。
こうしたRFIDラベルは、好ましくは、歯科補綴物及びその使用者を識別するデータ、例えば、
−歯科補綴物の識別番号、
−その所有者の姓/名とともに、所有者の社会保障番号、
−施設環境で生活している人の場合、補綴物の所有者の部屋番号
を含む。
ベースが、補綴物のRFIDラベルに含まれる情報を読み取ると、この情報は、ベースに設けられた画面に、又はベースが接続されているコンピュータ、タブレット又はスマートフォンの画面に表示することができる。
これにより、歯科補綴物の所有者の識別情報を検証することができ、これは、集合的構造(医療センタ、老人ホーム、高齢要介助者用の宿泊センタ(フランス語で、「etablissement d’hebergement pour personnes agees dependantes」すなわちEHPAD等))において、歯科補綴物が紛失され、その後、再び見つかった場合、特に有用であることが判明している。
本発明はまた、第1の送信頻度で信号を周期的に送る低アクティブ状態と、第1の頻度よりも高い第2の送信頻度で信号を周期的に送る高アクティブ状態とを呈することができる無線通信信号送信器に接続される電源を備える歯科補綴物に関する。この補綴物は、使用者の口内における存在を検知し、口内における補綴物の存在又は不存在に関する情報を伝達することができる少なくとも1つの存在センサを備え、送信器は、センサが口内における補綴物の不存在に関する情報を伝達したときに、低アクティブ状態から高アクティブ状態へと遷移するように構成され、歯科補綴物が使用者によって装着されていないときに、歯科補綴物の支持体を形成するベースに近接する歯科補綴物の存在を検出すると、低アクティブ状態を呈するように構成される。
本発明はまた、上述したトレーサビリティ(追跡可能性)のシステムにおいて実施される、歯科補綴物のトレーサビリティ(追跡可能性)の方法にも関する。
本発明の他の目的、特徴及び利点は、図を参照して単なる例示的かつ非網羅的な例として与えられる以下の説明からより明らかになるであろう。
本発明の1つの実施形態による歯科補綴物の追跡可能性のシステムのブロック図である。 歯科補綴物が置き忘れられたときの図1のシステムの動作のモードを示す図である。 歯科補綴物の支持体を形成するベースに埋め込まれた電子モジュールの機能ブロック図である。 歯科補綴物に埋め込まれた電子モジュールの機能ブロック図である。 図1のシステムの種々の状態及び動作モードを状態遷移図の形態で提示する図である。 本発明の1つの実施形態による歯科補綴物に組み込まれるプリント回路の形状の一例を示す図である。
本発明の全体的な原理は、可撤性歯科補綴物(removable dental prosthesis)における、アクティブ無線通信信号送信器(すなわち、RFID型パッシブ送信器とは異なり、電力供給源から電力が供給される)と、使用者の口内における歯科補綴物の存在を検知する存在センサとの接続に基づく。存在センサは、歯科補綴物がその使用者の口内にすでにないことから置き忘れられた可能性があるということが検出されるまで、無線通信信号送信器をエネルギー消費モードで作動させないようにすることができる。
図1〜図4を参照して、本発明の種々の実施形態による歯科補綴物の追跡可能性(トレーサビリティ)のシステム及び方法を提示する。
図1に示すように、斯かる追跡可能性のシステムは、全体又は部分(有鈎)補綴物とすることができる可撤性歯科補綴物1を備える。図3Bを参照してより詳細に後述するように、この歯科補綴物1は、電子構成要素、特にマイクロコントローラ型アクティブチップとともに、関連する電力供給源を埋め込んでいる。1つの実施形態では、歯科補綴物1はまた、RFID型パッシブ無線周波数ラベルも組み込んでいる。種々の構成要素により、歯科補綴物1の識別及び位置特定の両方とともに、補綴物1に対して行われる行為及びメンテナンスの追跡可能性が可能になるが、スマートフォン又はタブレット(3)タイプのインターフェースとの補綴物1の通信もまた可能になる。
スマートフォン又はタブレット3とのこうした通信は、歯科補綴物1のアクティブチップから送られる無線通信信号を受信することができる受信器を備えたリーダ2によって行われる。1つの任意選択的な実施形態では、リーダ2はまた、補綴物1のRFIDラベルに含まれる情報を、この補綴物に近接して配置されたときに読み取ることができる、RFID型無線周波数ラベルリーダも備える。
本発明の1つの実施形態では、リーダ2は、歯科補綴物1がその使用者によって装着されていないときに歯科補綴物1の支持体を形成するベースによって構成される。一変形として、リーダ2は、ベースとは別個であるがベースと通信することができる携帯型リーダとすることができる。リーダ2はまた、スマートフォン又はタブレット等のモバイル無線通信デバイスに組み込むこともできる。
リーダ2は、例えばBluetooth(登録商標)(登録商標)タイプの信号を通して、スマートフォン又はタブレットタイプ、又は更には、要介助者若しくは認識能力が低下した人の場合はコンパニオンロボットタイプの通信サポート3と、通信することができる。通信サポート3において、歯科補綴物1の装着者及び/又はその友人及び家族とのインタラクティブなやり取りを実現するために、ソフトウェアアプリケーションを開発し実行することができる。こうした通信は、いくつかのレベルで構想することができる。
−通信サポート3又はリーダ2自体が(図1には示さないが)、サーバ4に情報を送信することができる。個人の健康に関するデータの管理は、データ保護規則に従うため、こうしたサーバ4は、CNIL(フランス法に基づき2002年3月4日に設立された情報処理及び自由に関する全国委員会(Commission Nationale Informatique et LiberteすなわちNational Commission for Data Protection and Liberties))に準拠した、通信サポート3から来るデータ(患者の医療ファイルからのデータ等)の記憶、このデータへのアクセス、その通信、その交換を可能にする認証されたサーバである。サーバ4に向かう情報のこうした転送は、或る特定の周期性で、例えば、歯科補綴物1が支持体を形成するリーダ2の上に載っているときはいつでも、行うことができる。特に、サーバ4は、したがって、歯科補綴物1のそのベース2の上の2つの連続した位置間で経過した時間を求めることができる。この時間が長すぎる場合、患者は、自身の補綴物を十分に手入れしていないことを意味する可能性があり、これは、衛生に関して有害であり、口腔病変の発生に至る可能性がある。サーバ4はまた、ベース2の上に歯科補綴物1が配置される時間も求めることができ、この時間が長すぎる場合、補綴物1がその使用者により十分に装着されていないことを意味する可能性があり、これは、歯科補綴物1によってもたらされる、不快感、又は更には口内粘膜の損傷の部位に関連する可能性がある。そして、サーバ4は、歯科医院で行われる歯科補綴物1の調整(かみ合わせの調整、組織と接触している基部のリライニング/樹脂の再調整等)に関する、スマートフォン又はタブレット3の画面に表示されかつ補綴物の使用者並びにその家族及び友人によって参照される、アドバイスを送信することができる。サーバ4はまた、補綴物のこの機能不良又はこの誤用を報告するために閃光灯を発するか又は音声信号を発することができるアラートを、ベース2に送信することもできる。
−通信サポート3は、補綴物1の使用者又は使用者の家族及び友人にアクセスして、サーバ4に記憶された情報データベースにアクセスすることができる。こうした情報データは、補綴物のメンテナンス(衛生状態、製品のタイプ、ブラッシング方法等)、補綴物のタイプに従って適合される電源の検査及び調整タイプに対する予約、安定化手段(接着剤、固定手段等)、歯科補綴物をより快適にする方法、新たな歯科補綴物1のその使用の初日の間に適応させる方法等に関連することができる。
−通信サポート3はまた、歯科補綴物1の製造に関する、サーバ4に記憶された情報へのアクセスも可能にすることができる(ISOすなわち国際標準化機構の標準規格、材料のタイプ、補綴研究所等)。
以下、図1並びに図3A及び図3Bを参照して、可撤性歯科補綴物1が置き忘れられたときの図1の追跡可能性のシステムの動作の原理を示す。
図1は、可撤性歯科補綴物1の3つの主な位置を示す。
−位置21:例えば夜間、補綴物1がその使用者によって装着されていないとき、補綴物1の支持体を形成するベース2の上に配置される位置
−位置22:その使用者の口内の位置
−位置23:その使用者により置き忘れられた位置
符号21の位置では、ベース2に組み込まれたBLE(Bluetooth(登録商標) LowEnergy(登録商標))無線モジュール342(図3Aを参照)が、補綴物1及び/又は患者の識別データを取得する要求を、補綴物1のマイクロコントローラ311(図3Bを参照)に送信することができる。これらのデータは、マイクロコントローラ311の内部メモリに直接記憶されており、補綴物1のBLE無線モジュール341によりベース2に送信することができる。これらのデータにより、補綴物の所有者の識別情報(例えば社会保障番号等の通し番号、又は姓/名)を記録することができる。
RFIDパッシブ無線周波数ラベル301を実施する1つの変形では、符号21の位置において、ベース2に組み込まれた無線周波数ラベルリーダ302(図3Aを参照)が、歯科補綴物1に組み込まれたRFIDラベル301(図3Bを参照)の近距離読取りを可能にし、この読取りにより、これらの同じ識別データへのアクセスが可能になる。
したがって、置き忘れられた歯科補綴物1が見つかると、ベース2の上にそれを配置することにより、その所有者の識別情報を検証することができる。これは、集合的構造(例えば、施設、EHPADホーム又は病院)における紛失の場合に特に有用である。
さらに、ベース2と補綴物1との間のこうした(要求及び応答)データフレームの交換により、ベース2に対し、歯科補綴物1の近接した存在に関する情報を提供することができる。そして、ベース2は、歯科補綴物1が、歯科補綴物1のエネルギー消費量を減らすために温度センサ321が非アクティブ状態でなければならない、「ベース(基本)」モードで作動しなければならないことを検出する。この動作時、「ベース」モードでは、補綴物1の送信器341もまた、非常にわずかな動作しか示さず、例えば、それがベース2に近接して存在することを確認するためにおよそ15分毎に1つのBLEフレームのみを送信する。したがって、補綴物1のエネルギー自律性を保存するために、そのエネルギー消費量もまた非常に低い。
実際には、歯科補綴物のこのタイプの追跡可能性のシステムの主要な問題は、例えば、歯科医に対する歯の手入れのための2回の連続した予約の間に、最も多くの場合は6か月の間隔で、補綴物に対して十分なエネルギー自律性を得るという問題である。したがって、電源331(セル又はバッテリ)が充電式でない1つの実施形態では、図3Bに示す構成要素の電気消費量の微調整を達成することが特に重要である。このために、BLE無線モジュール341の送信電力は、例えば、0dBmの電力値に制限される。
この「ベース」モードでは、歯科補綴物1が、図2において符号21の位置にあるとき、したがって、補綴物1のエネルギー消費量は、最小限にまで低減し、無線周波数信号の送信は非常に頻度が低く、温度の測定は行われない。一変形として、補綴物の送信器341は、完全に動作をディアクティベートさせることもでき、マイクロコントローラ311はスタンバイモードとなることができる。
BLE無線モジュール341が、送られたフレームに対してベース2からいかなる応答も受信しなくなると、マイクロコントローラ311は、歯科補綴物がその支持体の上の位置21にすでにないことを検出する。そして、最もあり得る想定は、歯科補綴物1がその使用者の口内の位置22に入ったということである。
そして、マイクロコントローラ311は、歯科補綴物1の動作の「認識」モードへの変更を駆動又は管理する。一変形として、マイクロコントローラ312が、歯科補綴物1を「認識」モードに遷移させるように意図されたコマンド信号の、BLE無線モジュール(Bluetooth(登録商標) LowEnergy(登録商標))342による送信を駆動又は管理する。この制御信号は、ベース2の指向性アンテナ352によって送られ、補綴物1のアンテナ351によって受信され、その後、この補綴物1のBLE無線モジュール341によって復号される。
この「認識」モードでは、歯科補綴物1のマイクロコントローラ311は、その後、歯科補綴物1の温度センサ321のアクティベーションを駆動し、次いで、温度センサ321により、温度の測定が規則的な時間間隔で(例えば、5分又は10分毎に)行われる。補綴物1のBLE無線モジュール341は、規則的であるが、非常に間隔があけられた時間間隔、例えば15分毎に、BLEフレームを送り続ける。
一変形として、温度センサ321を、例えば湿度センサに置き換えることができることが留意されよう。同様に、一変形として、ベース2の無線モジュール342及び補綴物1の無線モジュール341はまた、BLE以外の通信プロトコルを使用することができるが、BLEには、20メートル〜30メートルの十分な範囲、比較的低い送信電力及び良好なエネルギー消費量という利点がある。しかしながら、Wi−Fi(登録商標)タイプ(ただし、BLEよりエネルギー消費量が高い)、NFC(Near Field Communication)タイプ又はアクティブRFIDタイプの無線通信プロトコルの使用を構想することも可能である(ただし、これら最後の2つのプロトコルには、非常に限られた範囲及び/又は複数の周波数で送信することが必要であるという欠点がある)。
センサ321によって測定される温度が構成可能な温度閾値(例えば35℃)を超えると、補綴物1は、その所有者によって装着されているとみなされ(位置22)、「認識」モードは作動し続ける。そして、BLE無線モジュール341は、ベース2へのデータフレームの送信の頻度が低い低エネルギー消費モードで作動する。一変形として、この「認識」モードでは、BLE無線モジュール341の無線機能はディアクティベートする。
センサ321によって測定される温度が或る特定の閾値(例えば、35℃)未満になると、補綴物1が置き忘れられた可能性があると想定される(位置23)。そして、歯科補綴物1のマイクロコントローラ311は、補綴物1の「リスニング」モードへの遷移を駆動する。「リスニング」モードでは、BLE無線モジュール341の無線機能がアクティベートされるが、制限されたエネルギー消費量で維持され(例えば、2分毎に、「認識」モードにおける5フレームの代わりに1つのBLEフレームが送信される)、ベース2からの情報の受信を続ける。
補綴物1の所有者又はその所有者に近い人が、補綴物1が置き忘れられた(位置23)ことを検出すると、この人は、この目的でベース2に設けられたボタン又はスイッチを作動させる。1つの変形では、このアクティベーションは、ベース2において直接行うことができないが、スマートフォン又はタブレットタイプの携帯電話で実行されるアプリケーションにより行うことができる。そして、ベース2のマイクロコントローラ312は、補綴物1を「位置特定」モードに遷移させるように補綴物1に対して意図された制御信号の、BLE無線モジュール342によるかつ指向性アンテナ352を介する送信を駆動する。この動作モードでは、補綴物1のBLE無線モジュール341は、アクティブであり、補綴物1を探すベース2に対して意図される無線通信信号を周期的に送信し、この信号(例えば、30秒毎に1つのBLEフレーム)は、ベース2の指向性アンテナ352が受信することができる。ベース2によって受信される信号の強度は、測定され、距離及び方向と関係づけられて、置き忘れられた補綴物1の位置特定を可能にする。
ベースの指向性アンテナ352は、例えば、セラミックパッチ型のアンテナ又は網状に配置された1つ以上(2又は4)のアンテナである。一変形として、指向性アンテナ352は、PCB(プリント回路基板)上のパッチ型のアンテナ網からなることができる。
図3Aに示すように、ベース2は、主電源3322で作動し、旅行中であるとき、使用者が置き忘れた補綴物を探しているときに、ベース2への電力供給を可能にする充電式バッテリ3321を組み込んでいる。
使用者のいかなる移動もなしに、補綴物1のBLE無線モジュール341から送られる信号が、ベース2の指向性アンテナ352によって検出されると、使用者によって操作される回転移動が、受信信号の強度を最適化し、したがって、その受信方向の指標を与える。使用者の移動により、使用者に対し、使用者が、置き忘れた補綴物によって形成される標的に近づいているか又は標的から離れるように移動していることを通知することができる。光インジケータのパネル362により探索が容易になり、例えば、照明された光インジケータのパネルは、使用者がベース又は携帯型リーダ2を補綴物1から来る信号の受信の方向に向けたときに増加する。一変形として、光インジケータのパネル362を、ビープ音を発するスピーカに置き換えることができ、ビープ音は、ベース2が置き忘れられた補綴物1の方に向いているときに互いに近づくと増大する。この変形は、視覚障害のある人により行われる補綴具の探索に特に有利であり、そうした人の調査は、この音声の付随により効率的に案内することができる。
使用者は、ベース2によって示される方向に従って、置き忘れた歯科補綴物1を発見すると、それが含む識別データを読み取るために、それをベース2の上に配置し、回収した補綴物の識別情報を検証する。回収された補綴物1が、探されている補綴物1に真に対応する場合、BLE無線モジュール341及び342を介するベース2のマイクロコントローラ312と補綴物1のマイクロコントローラ311との間の成功メッセージの交換により、補綴物1は、存在センサ321が非アクティブ状態である「ベース」モードに戻るように遷移し、マイクロコントローラ311は低エネルギー消費状態にあり、BLE無線モジュール341によりデータフレームの非常に低頻度の送信を駆動する。
「ベース」モードへの遷移は、歯科補綴物1のBLE無線モジュール341によって送出された要求に対する、ベース2のBLE無線モジュール342からの応答が検出されると、歯科補綴物1のマイクロコントローラ311の主導で行うことができる。それはまた、「ベース」モードでの歯科補綴物1の動作に対するコマンド信号を送出するベース2のBLE無線モジュール342によって、管理又は駆動することもでき、このコマンド信号を受信すると、補綴物のマイクロコントローラ311は、存在センサ321をディアクティベーションし、BLE無線モジュール341によるデータフレームの送信の頻度を、およそ15分毎に1フレームに低減させる。
補綴物1がベースからはるか遠くにある(通常、25メートルを超える)場合、ベース2によっていかなる信号も検出されない。使用者が、「位置特定」モードへの遷移を開始すると、ベース2においてこの状況を使用者に通知する警告メッセージ(光インジケータ、閃光光、音声アラーム)がブロードキャストされる。そして、使用者は、置き忘れた補綴具の無線範囲内に入るまでベース2を移動させることができる。
図3Bに示す補綴具1の種々の電子構成要素は、図5に示すように歯科補綴具1の幾つかの位置(例えば、3つ)に配置することができる。各ハウジングの利用可能な容積は、およそ1cm×0.5cm×3mmとすることができ、これらの異なるゾーン又はハウジングは、ワイヤ接続により互いに接続することができる。これらのハウジングは、歯科補綴物研究所で作製され、補綴専門医が、補綴具の樹脂の塊への穴あけを行い、電子デバイスを配置し、湿気が多く細菌性の口内環境から電子構成要素を隔離するように、自己重合性又は光重合性流体樹脂を添加することにより、電子デバイスをそれらのそれぞれのキャビティ内に封止する。パワーセル331は、例えば、直径が5.8mmであり厚さが2.1mmである2つのRP63パワーセルからなることができる。
図5は、歯科補綴物に組み込まれるプリント回路の形状の一例を示す。こうしたプリント回路は、符号51〜53の3つのゾーンを含む。符号51及び53のゾーンは、好ましくは可撓性があり、符号53の長いゾーンは特に可撓性がある。十字形状及び正方形形状の記号は、符号51とのゾーン、より著しくは符号52のゾーンに存在する電子構成要素のレイアウトを示す。したがって、中央のゾーン52に多数の構成要素が存在することにより、プリント回路のこの部分が補強される。図5について言及したミリメートルでの寸法は、こうしたプリント回路の実際のサイズの指標を与える。
1つの代替実施形態では、歯科補綴具の電源331は、充電式である。例えば、それは、例えば、義歯が洗浄された後の夜間、補綴具1がベース2の上に配置されると、誘導により再充電される。
さらに、ベース2は、補綴具の使用者に対して、パワーセル又はバッテリ331を再充電又は交換する必要があることを警告するために、パワーセル又はバッテリ331に対する電荷消耗インジケータの形態をとることができる。例えば、こうしたインジケータは、パワーセル又はバッテリ331の充電のレベルが30%以上であるときは緑色、15%〜30%であるときはオレンジ色、15%未満になると赤色に点灯する光インジケータである。
一変形として、補綴具のマイクロコントローラ311は、使用者又は家族及び友人に対して、セル又はバッテリ331の充電のレベルが低いことを警告するために、パワーセル又はバッテリ331の電荷の消耗を示す信号のスマートフォン又はタブレット3への送信をアクティベートすることができる。
ベース2にはまた、補綴専門医又は歯科医による次の検査及びメンテナンスの予約の前に残っている時間を評価するために、カウンタ又はクロックを備え付けることができる。こうした予約は、一般に、およそ3か月毎に行われなければならない。1つの実施形態では、ベース2のカウンタが、次の検査及びメンテナンスの予約の前に1ヵ月しか残っていないことを示すと、ベース2のマイクロコントローラ312は、使用者又は使用者の家族及び友人に、補綴専門医又は歯科医への予約を行う時であることを警告するように、スマートフォン又はタブレット3へのアラート又は警告信号の送信をアクティベートする。こうした歯科補綴専門医への予約は、補綴具1の電池331を交換し、ベース2のカウンタ/クロックをリセットする機会とすることができる。一変形として、アラートは、ベース2により専用の画面に、又は光インジケータを点灯することにより、又は再度音声メッセージを送ることにより、直接送られる。
図4は、本発明の1つの実施形態による追跡可能性のシステムの種々のあり得る状態の状態遷移図の形態での図を提示する。この図では、矢印は、或る状態から別の状態へのあり得る遷移を示す。より具体的には、
−401の状態は、図3Bの全ての電子構成要素の歯科補綴具1内への組込みに対応し、
−401の状態の終わりに、動作は402の状態に遷移し、そこでは、歯科補綴具は、例えば、パワーセル331の挿入により、電力が供給され、
−そこから、例えば、補綴具の所有者を識別するデータ(社会保障番号、姓/名等)の、RFIDラベル301における又はマイクロコントローラ311の内部メモリにおける記憶により、かつ、本発明の追跡可能性のシステムの作動に必要なプログラムコード命令の、マイクロコントローラ311の内部メモリにおける記憶により、補綴具の設定403を行うことができ、
−補綴物の構成403の後、補綴物がその所有者の口内に配置される、22の状態に遷移することができ、
−補綴物が口内にあるこの状態22から、以下の異なるシナリオを構想することができ、
○補綴物1は、そのベース2の上に配置される状態21に遷移することができ、
○補綴物1は置き忘れられる可能性があり(23の状態)、
○補綴物1は、洗浄の状態412に遷移することができ(ブラッシング、クレンジング製品が添加される可能性があるコップ1杯の水の中に配置される)、
○最後に、補綴物1は、例えば、補綴物1のその使用者の形態への設定又は調整のために、補綴専門医によるメンテナンスの状態415に戻ることができる。
補綴物1がそのベース2の上にある状態21から、補綴物が口内にある状態22に、又は、補綴物を洗浄する状態412に、又は補綴物が紛失される状態23に再び、遷移することも可能である。補綴物1が状態21から出ると、存在センサはアクティブ状態になる。
補綴物1を洗浄する状態412から補綴専門医によるメンテナンスのための状態415に直接遷移することも可能である。洗浄412の最後にまた、補綴物を紛失する可能性がある(状態23)。
補綴物が紛失されると(状態23)、例えば、使用者により視覚的にアクセス可能であるため、その使用者が再度直接見つけることができる(状態410)。使用者は、その位置を特定できない場合、ベース2を用いて、歯科補綴物に対する能動的な探索409を開始することができる。
いずれの場合も、歯科補綴物が見つかると(状態410)、補綴物のRFIDラベル301に含まれるデータを読み取ることによりその所有者を特定し(状態411)、又は、ベース2のBLE無線モジュール342によって送出される要求に応じてマイクロコントローラ311に記憶されたこのデータを取得することが望ましい。補綴物及び/又は患者の識別データへのこのアクセスは、ベース2又は専用携帯型リーダにより、又は再度、RFIDリーダが備え付けられたスマートフォン又はタブレットにより、行うことができる。RFIDラベル又はマイクロコントローラ311の内部メモリが、1つの識別番号のみを含み、リーダ(ベース2、スマートフォン、又は他の任意の適切な読取機器)は、それらの所有者の識別番号及び識別情報(例えば、姓/名、及び集合的構造で生活している場合は、部屋番号及び階)の全てを関連するように記憶するデータベースにアクセスするために、データサーバ4に接続する場合を想定することも可能である。
回収された歯科補綴物1の所有者の特定411の後、衛生上の理由で、歯科補綴物1を洗浄する状態412に戻ることは避けられない。
補綴専門医への6か月に1回の訪問の間(状態415)、補綴専門医は、歯科医補綴物1からパワーセル331を交換するために取り出す。使用済みのセルは再利用され(状態417)、使用済みセルの代わりとして、歯科補綴物内に新たなセルが挿入される(状態402)。
これらの予約の間、補綴専門医は、歯科補綴物を交換する時であることを留意することも可能であり、それにより、補綴物は寿命末期状態414に遷移する。そして、補綴具1内のパワーセル331及び埋め込まれた電子機器は、再利用することができる(状態413)。

Claims (10)

  1. 歯科補綴物(1)のトレーサビリティのシステムであって、
    前記歯科補綴物(1)は、
    第1の送信頻度で信号を周期的に送る低アクティブ状態と、前記第1の送信頻度よりも高い第2の送信頻度で信号を周期的に送る高アクティブ状態とを呈することができる無線通信信号送信器(341)に接続される電源と、
    使用者の口内(22)における前記補綴物の存在を検知し、前記口内における前記補綴物の存在又は不存在に関する情報を伝達することができる少なくとも1つの存在センサ(321)と
    を備え、
    前記無線通信信号送信器(341)は、前記センサが前記口内における前記補綴物の不存在に関する情報を伝達したときに、前記低アクティブ状態から前記高アクティブ状態へと遷移するように構成され、
    前記歯科補綴物が使用者によって装着されていないときに、前記歯科補綴物の支持体を形成するベース(2)を備え、
    前記送信器は、前記ベースに近接する前記歯科補綴物の存在を検出すると前記低アクティブ状態を呈するように構成される、システム。
  2. 前記ベース(2)に近接する前記歯科補綴物(1)の存在が検出されると、前記歯科補綴物は、前記存在センサが非アクティブ状態にあり、かつ前記無線通信信号送信器が低アクティブ状態にある「基本」モードで動作する、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記ベース(2)に近接する前記歯科補綴物(1)の不存在が検出されると、前記歯科補綴物は、前記存在センサが所定の頻度で存在の測定を実行し、かつ前記無線通信信号送信器が前記低アクティブ状態にある「認識」モードで動作する、請求項1又は2に記載のシステム。
  4. 前記送信器は、前記センサが、前記口内における前記補綴物の不存在に関する情報を伝達したときに、前記低アクティブ状態から、第2の送信頻度で信号を周期的に送る前記高アクティブ状態へと遷移するものであり、
    前記ベースは、前記歯科補綴物の動作モードについてのコマンドを送るモジュールを備え、前記モジュールは、「位置特定」モードで動作するためのコマンドを、使用者によるアクションに応じて前記歯科補綴物へと送り、前記「位置特定」モードにおいて前記無線通信信号送信器は前記第2の送信頻度よりも高い第3の送信頻度で信号を周期的に送る、
    請求項1〜3のいずれか一項に記載のシステム。
  5. 前記ベースは、
    前記ベースに近接する前記歯科補綴物の存在の時間が、存在の所定閾値よりも大きい場合、又は、
    前記ベースに近接する前記歯科補綴物の不存在の時間が、不存在の所定閾値よりも大きい場合に、
    アラートを送る警告モジュールを備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載のシステム。
  6. 前記ベース(2)は、前記歯科補綴物の位置を特定するユニットを備え、
    前記ユニットは、前記歯科補綴物の前記送信器から送られた無線通信信号を受信することができる無線モジュール(342)に接続される少なくとも1つの指向性アンテナ(352)と、前記信号の受信の方向を制御する一組の光インジケータ(362)とを有する、請求項1〜5のいずれか一項に記載のシステム。
  7. 前記ベースは、誘導により前記電源を充電するモジュールを備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載のシステム。
  8. 前記歯科補綴物はパッシブ無線周波数識別ラベル(301)を備え、前記ベースは無線周波数識別ラベルリーダ(302)を備える、請求項1〜7のいずれか一項に記載のシステム。
  9. 歯科補綴物(1)であって、
    第1の送信頻度で信号を周期的に送る低アクティブ状態と、前記第1の頻度よりも高い第2の送信頻度で信号を周期的に送る高アクティブ状態とを呈することができる無線通信信号送信器(341)に接続される電源(331)と、
    使用者の口内における存在を検知し、前記口内における前記補綴物の存在又は不存在に関する情報を伝達することができる少なくとも1つの存在センサ(321)と
    を備え、
    前記送信器は、前記センサが前記口内における前記補綴物の不存在に関する情報を伝達したときに、前記低アクティブ状態から前記高アクティブ状態へと遷移し、
    前記送信器は、前記歯科補綴物が使用者によって装着されていないときに、前記歯科補綴物の支持体を形成するベース(2)に近接する前記歯科補綴物の存在を検出すると、前記低アクティブ状態を呈する、歯科補綴物。
  10. 第1の送信頻度で信号を周期的に送る低アクティブ状態と、前記第1の送信頻度よりも高い第2の送信頻度で信号を周期的に送る高アクティブ状態とを呈することができる無線通信信号送信器に接続される電源を備える歯科補綴物のトレーサビリティの方法であって、
    使用者の口内の前記歯科補綴物の存在を検知する少なくとも1つの存在センサを用いて、前記口内の前記補綴物の不存在に関する情報を提供するステップと、
    不存在に関する情報を受信すると、前記低アクティブ状態から前記高アクティブ状態へと遷移するステップと、
    前記歯科補綴物が使用者によって装着されていないときに前記歯科補綴物の支持体を形成するベース(2)に近接する前記歯科補綴物の存在を検出するステップと、
    前記ベースに近接する前記歯科補綴物の存在が検出されると、前記送信器を前記低アクティブ状態とするステップと
    を含む方法。
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