以下では、本発明の実施形態における添付の図面を参照して本発明の実施形態における技術的解決手段を明確にかつ完全に説明する。説明されている実施形態は、本発明の実施形態の一部にしかすぎず、すべてではないことは明らかである。創造的な努力なしに本発明の実施形態に基づいて当業者によって得られる他のすべての実施形態が本発明の保護範囲に含まれる。
本発明の技術的解決手段を様々な通信システム、たとえば、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、略してLTE)システムおよび将来の5G通信システムに適用してもよいと当然解する。
LTEシステムについては、異なるフレームが異なる複信モードに対して定められると当然解する。たとえば、時分割複信(Time Division Duplexing、TDD)通信システムでは、無線フレームの長さは10ミリ秒(ms)であり、5msの長さを有する2つのハーフフレームを含む。各ハーフフレームは1msの長さを有する5つのサブフレームを含む。言い換えると、無線フレーム全体は、1msの長さを有する10個のサブフレームに分割される。別の例について、周波数分割複信(Frequency Division Duplexing、FDD)通信システムでは、10msの各無線フレームが1msの10個のサブフレームに分割される。各サブフレームは2つのスロットを含み、各スロットは0.5msであって、いくつかのリソースブロック(Physical Resource Block、PRB)を含んでもよい。
図1は、本発明の実施形態に適用することができる通信システムの概略図100である。通信システム100は、少なくとも1つのネットワークデバイス1101、たとえば、基地局や基地局コントローラを含んでもよい。各ネットワークデバイス110は、特定の地理的エリアに対する通信カバレッジを提供することができ、カバレッジエリア(セル)内の端末(たとえばUE)と通信することができる。ネットワークデバイス110は、LTEシステムの発展型NodeB(evolved NodeB、略して「eNB」または「eNodeB」)や、クラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network、略して「CRAN」)の無線コントローラであってもよい。これの代わりに、ネットワークデバイスは、中継局、アクセスポイント、車内デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークのネットワーク側デバイス、将来の発展型公衆地上モバイルネットワーク(Public Land Mobile Network、略して「PLMN」)のネットワークデバイスなどであってもよい。
無線通信システム100は、ネットワークデバイス110のカバレッジエリア内の複数の端末120をさらに含む。複数の端末は異なる規格の端末であってもよい。たとえば、図1に示されている2つの端末はそれぞれ4G端末および5G端末であってもよい。図1は1つのネットワークデバイスと2つの端末とを図示している。これとは別に、通信システム100は複数のネットワークデバイスを含んでもよく、各ネットワークデバイスのカバレッジエリア内に別の数の端末が存在してもよい。これは本発明の本実施形態において限定されない。
端末は、モバイル端末(Mobile Terminal)、モバイルユーザ端末などと称する場合もあるユーザ端末(User Equipment、略して「UE」)を含んでもよく、無線アクセスネットワーク(たとえばRadio Access Network、略して「RAN」)を用いて1つ以上のコアネットワークと通信してもよいと当然さらに解する。ユーザ端末は携帯電話器(または「セルラ」電話器と称する)などのモバイル端末またはモバイル端末を有するコンピュータであってもよく、たとえば、音声および/またはデータを無線アクセスネットワークと交換するポータブルポケットサイズモバイル装置、携帯型モバイル装置、コンピュータ内蔵モバイル装置または車内モバイル装置であってもよい。
これとは別に、無線通信システム100は、ネットワークコントローラおよびモビリティマネージメントエンティティ(mobility management entity)などの他のネットワークエンティティをさらに含んでもよい。これは本発明の本実施形態において限定されない。
図2は、本発明の実施形態に係る適応変調符号化方法の概略フローチャートである。図2に示されている方法を基地局によって実行してもよい。方法は以下のステップを含む。
S210.第1の端末によって送信されるCQIを基地局が受信する。
特に、本発明の本実施形態では、基地局が第1の端末にダウンリンクデータを送信する必要がある場合、基地局が第1の端末にセル固有参照信号(Cell Specific Reference Signal、CRS)を送信し、第1の端末がCRSに基づいてCQIを生成して、CQIを基地局に送信してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、CQIは、第1の端末によって推奨されるMCSをさらに含んでもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、上記とは異なり、CQIとMCSとの間のマッピングの予め設定されたテーブルに基づいてMCSを基地局が取得してもよい。
S220.基地局が第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームを決定する。
特に、第1の端末によって送信されるCQIを受信した後、CQIに基づいて、ポリシを用いて、基地局が第1の端末にダウンリンクリソースを割り付けてもよい。たとえば、第1の端末によって報告されるCQIに基づいて、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレーム(たとえば、フレーム番号が10であるフレーム中のサブフレーム3)とチャンネル品質に適用可能なMCSとを基地局が決定してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、第1の端末はラージパケットユーザ端末であってもよく、サブフレームを用いて基地局と第1の端末との間で伝送されるデータがラージパケットユーザデータであってもよい。特に、ラージパケットユーザ端末は長期間オンラインであり、ダウンリンクデータ伝送中に多数回用にスケジューリングされる。したがって、サブフレームセットを分割してサブフレームセットに対応するCQI調整量を管理する、本発明の本実施形態において提供される解決手段を用いて高いスループットゲインを取得することができる。
特に、本発明の本実施形態では、端末とのデータ伝送を実行する前、端末がラージパケットユーザ端末であるか否かを基地局が最初に特定してもよい。特に、本発明の本実施形態では、1秒あたりに無線リンク制御(Radio Link Control、RLC)に届く端末のデータ量が予め設定された閾値を超える場合に基地局が端末をラージパケットユーザ端末と特定してもよい。予め設定された閾値の値は本発明の本実施形態において特に限定されないと当然解する。たとえば、伝送予定データ量が0である場合、予め設定された閾値は1250000バイト(byte)であってもよい。言い換えると、1秒あたりにRLCに届く端末のデータ量が1250000byteを超える場合に基地局が端末をラージパケットユーザ端末と特定する。別の例については、伝送予定データ量が0でない場合、予め設定された閾値は、Min{伝送予定データ量*1000/8byte、1250000byte}であってもよく、ここで、Min{伝送予定データ量*1000/8byte、1250000byte}は、予め設定された閾値が伝送予定データ量*1000/8byteと1250000byteとで小さい方の値であることを示す。
S230.サブフレームが属するサブフレームセットを基地局が決定し、このサブフレームセットは第1のサブフレームセットまたは第2のサブフレームセットであり、第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとは、異なるCQI調整量に対応する。
本発明の本実施形態では、基地局は、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットにそれぞれ対応するCQI調整量を別々に管理する。これは先行技術と比較してより柔軟である。異なるサブフレームセットに対して異なるCQI調整量を管理することにより、ネットワークシステムのデータ伝送効率およびスループットを改善する。たとえば、高干渉が低干渉と交互に生じる図3に示されている例では、高干渉サブフレームが第1のサブフレームセットを構成し、低干渉サブフレームが第2のサブフレームセットを構成する。したがって、2セット中のサブフレームのスケジューリングを異なるCQI調整量を用いて調整し、ネットワークシステムのデータ伝送効率およびスループットを比較的大きく改善することができる。以下、詳細を説明する。
端末によって送信されたNACKを基地局が受信する場合には、CQI調整量が、ACKを受信したときのCQI調整量の約10倍であることが、上述したAMC機構におけるCQI調整アルゴリズムから分かる。したがって、隣接セルによってシステムメッセージを送信するためのサブフレームの割合が、AMC機構によって指定されるBler目標値を超える。言い換えると、隣接セルのサブフレームの10%超が強い干渉を有する。AMC機構を用いて計算されるCQI調整量が、主に、高干渉サブフレームのこの割合でのチャンネル品質に左右され、基地局によって最後に選択されるMCSも、主に、高干渉サブフレームのこの割合でのチャンネル品質に左右される。したがって、端末を干渉がないか干渉の低いサブフレームにおいてスケジューリングする場合であっても、端末のスケジューリングのために選択されるMCSは比較的低い次数(order)を有する。この結果、低干渉サブフレームの高い信号対ノイズ比(Signal Noise Ratio、SNR)の特性を反映することができず、サービングセルのスループットが低下する。
したがって、いくつかの実施形態では、スケジューリングサブフレームを隣接セルの干渉状態に基づいて第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割してもよい。第1のサブフレームセットは第2のサブフレームセットよりも小さい隣接セルの干渉を受ける。したがって、第1のサブフレームセットを低干渉サブフレームセットとも称する場合があり、第2のサブフレームセットを高干渉サブフレームセットとも称する場合がある。基地局が低干渉サブフレームセットおよび高干渉サブフレームセットのそれぞれのCQI調整量を管理することによって、1セットのCQI調整量しか用いられないために低干渉サブフレームの高い信号対ノイズ比を反映することができない先行技術の課題が回避され、セルのスループットが改善される。
サブフレームセットの分割時期および分割手法は本発明の本実施形態において特に限定されない点に留意するべきである。たとえば、サブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに直接分割するのに不変の分割手法を用いてもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとを調整期間に基づいて分割してもよい。調整期間が到来するときに、基地局は複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに再分割してもよい。基地局が複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割する手法は詳細に後述されることになるが、ここでは詳細は説明しない。
S240.サブフレームが属するサブフレームセットに対応するCQI調整量に基づいてCQIを基地局が調整する。
S250.基地局が調整されたCQIに基づいて第1の端末のスケジューリングのための変調符号化方式(MCS)を決定する。
特に、本発明の本実施形態では、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームが属するサブフレームセットに対応するCQI調整量に基づいて、第1の端末によって報告されるCQIを基地局が調整し、これにより、調整されたCQIに基づいて、第1の端末のスケジューリングのための変調符号化方式(MCS)を決定してもよい。たとえば、本発明の本実施形態では、第1のサブフレームセットに対応するCQI調整量は2であってもよく、第2のサブフレームセットに対応するCQI調整量は−1であってもよく、第1の端末によって報告され、基地局が受信したCQIは3である。第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームが第1のサブフレームセットに属すると基地局が決定する場合、第1の端末のスケジューリングのための調整されたCQIが5であると基地局が決定してもよく、基地局は調整されたCQI(すなわち、5の値を有するCQI)に基づいて第1の端末のスケジューリングのためのMCSを決定してもよい。当然、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームが第2のサブフレームセットに属すると基地局が決定する場合、第1の端末のスケジューリングのための調整されたCQIが2であると基地局が決定してもよく、基地局は調整されたCQI(すなわち、2の値を有するCQI)に基づいて第1の端末のスケジューリングのためのMCSを決定してもよい。
本発明の本実施形態における提供される適応変調符号化方法に係れば、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームが属するサブフレームセットを基地局が決定して、サブフレームセットに対応するCQI調整量に基づいて第1の端末によって報告されるCQIを基地局が調整してもよい。これは先行技術と比較してより柔軟である。
これとは別に、いくつかの実施形態では、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレーム中で送信されるACK/NACK情報に基づいて、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームが属するサブフレームセットに対応するCQI調整量を基地局が調整してもよい。
特に、本発明の本実施形態では、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームが属するサブフレームセットを基地局が決定すると、サブフレームを用いて第1の端末とのダウンリンクデータ伝送を基地局が実行し、サブフレーム中で伝送されるデータのACK/NACK情報を端末が基地局にフィードバックしてもよい。ACK/NACK情報を受信した後、基地局がAMC機構を用いて、サブフレームが属するサブフレームセットに対応するCQI調整量を調整してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、本発明の本実施形態における適応変調符号化方法は、
複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに基地局によって分割するステップ
をさらに含んでもよい。
本発明の本実施形態では、複数のスケジューリングサブフレームが複数の端末のスケジューリングのためのサブフレームであってもよいし、1つの端末のスケジューリングのためのサブフレームであってもよい点に留意するべきである。
これとは別に、いくつかの実施形態では、隣接セルに対応する基地局の指標情報を基地局が受信してもよく、基地局が指標情報に基づいて複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割してもよい。指標情報は第1の端末のセルに対する隣接セルの干渉の状態を示してもよく、すなわち、指標情報は複数のスケジューリングサブフレームの分割手法を示す。本発明の本実施形態では、指標情報を隣接セルに対応する基地局から直接受信し、複数のスケジューリングサブフレームを指標情報に基づいて直接分割する。分割手法は実施容易であり、動作するのに都合がよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、隣接セルに対応する基地局の指標情報を基地局が受信してもよく、基地局が指標情報に基づいて複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割してもよい。指標情報は第1の端末のセルに対する隣接セルの干渉の状態を示してもよく、すなわち、指標情報は複数のスケジューリングサブフレームの分割手法を示す。本発明の本実施形態では、指標情報を隣接セルに対応する基地局から直接受信し、複数のスケジューリングサブフレームを指標情報に基づいて直接分割する。分割手法は実施容易であり、動作するのに都合がよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、基地局が第1の端末のスケジューリングのためのサービングセルの隣接セルでのサブフレームのデータベアラ状態に基づいてサービングセルでの複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割してもよい。これの代わりに、基地局がサービングセルに対する隣接セルでの各サブフレームの干渉のレベルに基づいてサービングセルでの複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割してもよい。
本発明の本実施形態では、基地局が第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームを決定し、サブフレームをサービングセルでのサブフレームとして適用してもよく、サービングセルが少なくとも1つの隣接セルを有してもよいと当然解する。
データベアラ状態が、データを搬送しない、小データ量を搬送、比較的大データ量を搬送などを含んでもよいと当然解する。たとえば、無効であるサブフレーム(たとえば、番号が2および3であるサブフレーム)のデータベアラ状態はデータを搬送しない状態であってもよく、番号が0であり、同報送信メッセージを搬送するサブフレームのデータベアラ状態は比較的大データ量を搬送であってもよく、無効でないサブフレーム(たとえば、番号が1および4であるサブフレーム)のデータベアラ状態は小データ量を搬送であってもよい。
さらに、隣接セルのサブフレームのデータベアラ状態が、サブフレームが大データ量を搬送することを示す場合、サービングセルに対するサブフレームの干渉のレベルは高いと当然解する。言い換えると、隣接セルのサブフレームのデータベアラ状態は、サービングセルに対する隣接セルのサブフレーム番号の干渉のレベルを間接的に示すこともできる。
たとえば、番号が0〜9である10個のサブフレームについては、サブフレームのデータベアラ状態は以下を含んでもよく、すなわち、番号が0であるサブフレームと番号が5であるサブフレームとは比較的大データ量を搬送し、番号が1であるサブフレーム、番号が4であるサブフレーム、および番号が9であるサブフレームは小データ量を搬送し、番号が2であるサブフレーム、番号が3であるサブフレーム、番号が6であるサブフレーム、番号が7であるサブフレーム、および番号が8であるサブフレームはデータを搬送しない。サービングセルに対する比較的大データ量を搬送するサブフレームの干渉のレベルは高干渉であり、サービングセルに対する小データ量を搬送するサブフレームの干渉のレベルは中干渉であり、サービングセルに対するデータを搬送しないサブフレームの干渉のレベルは低干渉である。
本発明の本実施形態では、第1の端末のサービングセルの隣接セルのサブフレームのベアラデータ状態またはサービングセルに対する隣接セルの干渉のレベルを用いて複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割する場合、サービングセルおよび隣接セルが時間同期されたセルである必要がある点に留意するべきである。
これとは別に、いくつかの実施形態では、複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに基地局によって分割するステップは、
複数のスケジューリング済み端末のACK/NACK情報を基地局によって取得するステップと、
複数のスケジューリング済み端末のACK/NACK情報に基づいて複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに基地局によって分割するステップと
をさらに含んでもよい。
本発明の本実施形態では、隣接セルに関する情報を参照せず、複数のスケジューリング済み端末のACK/NACK情報に基づいて複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに直接分割しており、すなわち、第1の端末のサービングセルと隣接セルとを時間同期する必要はなく、これにより、システムの柔軟性が向上する。
特に、本発明の本実施形態では、基地局がスケジューリングサブフレームを用いてデータを端末に送信した後、端末が基地局にスケジューリングサブフレーム中のダウンリンクデータに対するACK/NACK情報を送信してもよい。基地局によって送信されるダウンリンクデータを端末が正しく受信する場合には、端末が基地局にACK情報を送信してもよい。基地局によって送信されるダウンリンクデータを端末が正しく受信しない場合には、端末が基地局にNACK情報を送信してもよい。複数のスケジューリング済み端末のACK/NACK情報に基づいて複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに基地局が分割してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、端末の情報であって、スケジューリングサブフレームに基づくACK/NACK情報を基地局が取得することは、特に、スケジューリングサブフレームのコードワード0上のデータに基づいて端末によって送信されるACK/NACK情報を基地局によって取得することで、複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割するステップであってもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、端末の情報であって、スケジューリングサブフレームに基づくACK/NACK情報を基地局が取得することは、上記とは異なり、特に、スケジューリングサブフレームのコードワード1上のデータに基づいて端末によって送信されるACK/NACK情報を基地局によって取得することで、複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割するステップであってもよい。ただし、本発明はこれに限定されない。これとは別に、いくつかの実施形態では、複数のスケジューリング済み端末のACK/NACK情報に基づいて複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに基地局によって分割するステップは、
予め設定された時間内の複数のスケジューリングサブフレームの各々に対応するACKおよびNACKの数を基地局によってカウントするステップ、および
スケジューリングサブフレームのACKの数がスケジューリングサブフレームのNACKの数以上である場合に、スケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットに入れるステップ、または
スケジューリングサブフレームのACKの数がスケジューリングサブフレームのNACKの数未満である場合に、スケジューリングサブフレームを第2のサブフレームセットに入れるステップ
を含んでもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、複数のスケジューリング済み端末のACK/NACK情報に基づいて複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに基地局によって分割するステップは、
複数のスケジューリング済み端末のACK/NACK情報に基づいて複数のスケジューリングサブフレームの各々のBlerに関する統計値を基地局によって収集するステップと、
複数のスケジューリングサブフレームの各々のBlerに基づいて複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに基地局によって分割するステップと
をさらに含んでもよい。
本発明の本実施形態では、ダウンリンクデータ伝送を実行するのに、複数のスケジューリングサブフレームの各々がスケジューリング済み端末によって用いられれば、そのスケジューリングサブフレームは1つのサブフレームまたはサブフレームのグループであってもよいと当然解する。これは本発明において限定されない。各スケジューリングサブフレームがサブフレームのグループを表す場合、各スケジューリングサブフレームのBlerはサブフレームのグループのBlerであってもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、複数のスケジューリングサブフレームの各々のBlerに基づいて複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに基地局によって分割するステップは、
複数のスケジューリングサブフレームを複数のサブフレームグループに基地局によって分割するステップと、
複数のサブフレームグループでの各スケジューリングサブフレームのBlerに基づいて複数のサブフレームグループを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに基地局によって分割するステップと
を含んでもよい。
特に、本発明の本実施形態では、複数のスケジューリングサブフレームをサブフレームの複数のグループに複数の手法で分割してもよい。これとは別に、一実現例では、剰余演算を行うことになるデータとして複数のスケジューリングサブフレームのフレーム番号を用いて剰余演算を基地局が行い、サブフレームのフレーム番号に剰余演算を行った後に得られる同じ値を有するサブフレームを足し合わせて1つのグループをなしてもよい。たとえば、本発明の本実施形態では、サブフレーム番号に剰余演算を行う法として長期不連続待ち受け(Discontinuous Reception、DRX)サイクルの整数倍を基地局が得てもよい。
特に、本発明の本実施形態では、スケジューリングサブフレームのサブフレーム番号nと、スケジューリングサブフレームが位置する無線フレームのフレーム番号Nとを基地局が取得して、剰余演算を行うことになるデータであって、スケジューリングサブフレームのデータであるデータMを、以下の式
M=N*10+n
を用いて基地局が計算してもよい。
法として長期DRXサイクル(long DRX cycle)を基地局が用いる。たとえば、長期DRXサイクルは40msとして一般的に構成される。ここでは法として40を基地局が用いてもよい。剰余演算を行うことになるデータであって、複数のスケジューリングサブフレームの40による剰余のデータであるデータを基地局が用いることで、剰余演算の後に得られる同じ値を有するサブフレームを足し合わせてサブフレームの1つのグループをなしてもよい。
本発明の本実施形態では、剰余演算を行うことによって複数のスケジューリングサブフレームを複数のサブフレームグループに分割することは本発明の特定の実現例にすぎないと解するべきであり、本発明はこれに限定されない。
これとは別に、いくつかの実施形態では、複数のスケジューリングサブフレームの各々のBlerに関する統計値を以下の式
を用いて基地局が収集してもよく、
ここで、Bler(i)は予め設定された時間内の複数のスケジューリングサブフレーム中の第iのサブフレームのBlerを表し、N
NACK(i)は、第iのサブフレーム中で伝送されるダウンリンクデータに基づいて予め設定された時間内に端末によってフィードバックされるNACKの数を表し、N
ACK(i)は、第iのサブフレーム中で伝送されるダウンリンクデータに基づいて予め設定された時間内に端末によってフィードバックされるACKの数を表し、N
DTX(i)は、信号が予め設定された時間内に第iのサブフレーム中で端末によって送信されないという不連続伝送(DTX)状態の数を表す。
これとは別に、いくつかの実施形態では、複数のスケジューリングサブフレームのサブフレームの各グループのBlerに関する統計値を以下の式
を用いて基地局が別様に収集してもよく、
ここで、Bler(i)は予め設定された時間内の複数のスケジューリングサブフレーム中の第iのサブフレームのBlerを表し、N
NACK(i)は、第iのサブフレーム中で伝送されるダウンリンクデータに基づいて予め設定された時間内に端末によってフィードバックされるNACKの数を表し、N
ACK(i)は、第iのサブフレーム中で伝送されるダウンリンクデータに基づいて予め設定された時間内に端末によってフィードバックされるACKの数を表し、N
DTX(i)は、信号が予め設定された時間内に第iのサブフレーム中で端末によって送信されないという不連続伝送(DTX)状態の数を表す。
これとは別に、いくつかの実施形態では、複数のスケジューリングサブフレームの各々のBlerに基づいて複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに基地局によって分割するステップは、
調整時期が到来するときに、調整時期前の複数のスケジューリングサブフレームの各々のBlerを基地局によって取得するステップと、
第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを取得するために、調整時期前の複数のスケジューリングサブフレームの各々のBlerに基づいて調整時期前の第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセット中のサブフレームを基地局によって調整するステップと
を含む。
特に、本発明の本実施形態では、調整時期前の調整期間内に調整時期前の複数のスケジューリングサブフレームの各々のBlerに関する統計値を基地局が収集してもよく、調整時期が到来するときに、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを取得するために、調整時期前の複数のスケジューリングサブフレームの各々のBlerに基づいて調整時期前の第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセット中のサブフレームを基地局が調整してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、調整時期前の調整期間内に各スケジューリングサブフレームのBlerに関する統計値を基地局が収集すれば、調整期間は基地局とデータ伝送するラージパケットユーザ端末(またはラージパケットユーザと称する)の数に関係してもよい。たとえば、本発明の本実施形態では、各サブフレームのBlerに関する統計値を収集する調整期間がラージパケットユーザの数倍の時間パラメータであってもよいと基地局が判断し、ここで、時間パラメータは320msであってもよい。第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとの間の調整期間がラージパケットユーザ端末の数に関係してもよく、調整期間を以下の原則、すなわち、基地局が複数のラージパケットユーザ端末とデータ伝送を実行するとき、調整時期前に更新期間が存在する場合の各分割済みサブフレームのブロックエラーレートがより正確であるように、端末が複数のスケジューリングサブフレームに基づいて十分なACK/NACK情報を送信することが確実になる、を用いて選択してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、調整時期前の第1のサブフレームセットが第1のスケジューリングサブフレームを含み、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを取得するために、調整時期前の複数のスケジューリングサブフレームの各々のBlerに基づいて調整時期前の第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを基地局によって調整するステップは、
調整時期が到来するときに、調整時期前の第1のサブフレームセットのBlerを基地局によって取得するステップと、
調整時期前の第1のサブフレームセットのBlerが第1の閾値を超え、かつ調整時期前の第1のサブフレームセット中の第1のスケジューリングサブフレームのBlerが第2の閾値を超える場合、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを取得するために、調整時期前の第1のサブフレームセットから調整時期前の第2のサブフレームセットに第1のサブフレームを調整時期に基地局によって置き換えるステップと
を含む。
本発明の本実施形態では、調整時期が到来する前の調整期間内に、第1のサブフレームセットが第1のスケジューリングサブフレームを含んでもよいと当然解する。調整時期が到来するとき、調整時期前の調整期間内に第1のサブフレームセットのBlerを基地局が取得してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、複数のスケジューリングサブフレームが複数のサブフレームグループに分割されれば、第1のサブフレームセットが調整時期前の調整期間内に第1のサブフレームグループを含んでもよい。調整時期が到来するとき、基地局が第1のサブフレームグループと第1のサブフレームセットのBlerとを取得してもよい。Blerの特定の計算方法については、予め設定された時間内の各スケジューリングサブフレームのBlerの前述の計算方法を参照する。この場合、予め設定された時間は調整期間であってもよい。
本発明の本実施形態では、第1のサブフレームセットのBlerが、第1のサブフレームセットに含まれる複数のサブフレームグループのBlerの平均値であってもよく、第2のサブフレームセットのBlerが、第2のサブフレームセットに含まれる複数のサブフレームグループのBlerの平均値であってもよいと当然解する。当然、第1のサブフレームセットのBlerと第2のサブフレームセットのBlerとを別の実現例を用いて基地局が別様に取得してもよい。たとえば、端末によって送信されるACK/NACK情報に基づいて、調整時期前の調整期間内に第1のサブフレームセットのBlerに関する統計値を基地局が直接収集し、かつ/または調整時期前の調整期間内に第2のサブフレームセットのBlerに関する統計値を基地局が直接収集してもよい。特定の統計方法が、サブフレームの各グループのBlerに関する統計値を収集する方法と同じであってもよい。これは本発明において限定されない。
上述されているように、複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに基地局が分割してもよく、また、複数のスケジューリングサブフレームを複数のサブフレームグループに分割してもよいと当然解する。したがって、本発明の本実施形態では、第1のサブフレームセットが複数のサブフレームグループ中のいくつかのサブフレームグループを含んでもよく、第2のサブフレームセットが複数のサブフレームグループ中のその他のサブフレームグループを含んでもよい。たとえば、本発明の本実施形態では、複数のスケジューリングサブフレームをサブフレームの40個のグループに分割して、第1のサブフレームセットがサブフレームの40個のグループ中のサブフレームの19個のグループを含み、第2のサブフレームセットがサブフレームの40個のグループ中のサブフレームのその他の21個のグループを含んでもよい。
特に、本発明の本実施形態では、調整時期前の調整期間内の第1のサブフレームセットのBlerが第1の閾値を超え、この第1の閾値は目標Bler+5%であってもよく、目標Blerは基地局によって予め設定される値であってもよい。たとえば、本発明の本実施形態では、目標Blerは10%であってもよい。調整時期前の調整期間内の第1のスケジューリングサブフレームのBlerが第2の閾値を超え、この第2の閾値は30%であってもよいが、本発明はこれに限定されない。したがって、可能な一実現例において、本発明の本実施形態では、調整時期前の調整期間内の第1のサブフレームセットのBlerが15%を超え、かつ調整時期前の調整期間内の第1のサブフレームセット中の第1のサブフレームのBlerが30%を超えると統計値を通じて基地局が認識する場合に、調整時期前の調整期間内の第1のサブフレームセットから調整時期前の調整期間内の第2のサブフレームセットに第1のサブフレームを基地局が置き換えてもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、調整時期前の調整期間内の第1のサブフレームセットのBlerが第1の閾値を超えれば、調整時期前の調整期間内のBlerが第2の閾値を超える複数の第1のサブフレームが存在してもよい。たとえば、第1のサブフレームセットには、そのBlerがすべて第2の閾値を超える4つのサブフレームが存在してもよい。この場合、Bler条件を満たす複数のサブフレームの数を基地局が限定してもよい。たとえば、第1のサブフレームセット中に、そのBlerがすべて第2の閾値を超える4つのサブフレームが存在する場合に、調整時期前の調整期間内の第1のサブフレームセットから第2のサブフレームセットにサブフレームのうちの2つのみを基地局が置き換える。特定の実現例では、上述されているように、複数のスケジューリングサブフレームを40個のサブフレームグループに分割する場合(ここで、40個のサブフレームグループを剰余演算に基づいて分割を通じて取得してもよく、サブフレームの各グループ中のサブフレームのサブフレーム番号の40による剰余を得た後に得られる値は同じである)、剰余演算後の値の大きさの順番に基づいて、Bler条件を満たす4つのサブフレームグループからサブフレームの2つのグループを基地局が決定して、第1のサブフレームセットから第2のサブフレームセットにサブフレームの2つのグループを置き換えてもよい。たとえば、剰余演算後の3、4および7の値を有する合計3つのサブフレームグループがBler調整条件を満たせば、3および4の剰余結果値を有する2つのサブフレームグループを調整時期前の調整期間内の第1のサブフレームセットから第2のサブフレームセットに基地局が置き換えてもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、第1のサブフレームセットに含まれるスケジューリングサブフレームの数が未満ではない(第5の閾値)。特定の実現例では、上述されているように、複数のスケジューリングサブフレームを40個のサブフレームグループに分割する場合であって(ここで、40個のサブフレームグループを剰余演算に基づいて分割を通じて取得してもよく、サブフレームの各グループ中のサブフレームのサブフレーム番号の40による剰余を得た後に得られる値は同じである)、条件を満たすサブフレームの第1のグループ中のサブフレームを第1のサブフレームから第2のサブフレームセットに基地局が置き換えるとき、第1のサブフレームセット中の残りのサブフレームグループの数が10個以上であることを確保する必要がある。第1のサブフレームセット中の残りのサブフレームグループの数が10個未満である場合、第1のサブフレームセットが、Bler調整条件を満たす第1のサブフレームグループを含んでも、条件を満たすサブフレームの第1のグループを第1のサブフレームセットから第2のサブフレームセットに置き換えることは許されない。第5の閾値を10に設定することは特定の実現例にすぎないと当然解する。本発明はこれに限定されない。
これとは別に、いくつかの実施形態では、調整時期前の第2のサブフレームセットが第2のスケジューリングサブフレームを含み、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを取得するために、調整時期での複数のスケジューリングサブフレームの各々のBlerに基づいて調整時期前の第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを基地局によって調整するステップは、
調整時期が到来するときに、調整時期前の第2のサブフレームセットのBlerを基地局によって取得するステップと、
調整時期前の第2のサブフレームセットのBlerが第3の閾値を超え、かつ調整時期前の第2のサブフレームセット中の第2のサブフレームのBlerが第4の閾値以下である場合、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを取得するために、調整時期前の第2のサブフレームセットから調整時期前の第1のサブフレームセットに第2のサブフレームを調整時期に基地局によって置き換えるステップと
を含む。
本発明の本実施形態では、基地局が調整時期前の第2のサブフレームセットのBlerを取得する手法は、基地局が調整時期前の第1のサブフレームセットのBlerを取得する手法と同じであってもよいと当然解する。これは本発明において限定されない。
特に、本発明の本実施形態では、調整時期前の第2のサブフレームセットのBlerが第3の閾値を超え、この第3の閾値は目標Bler−5%であってもよく、目標Blerは基地局によって予め設定される値であってもよい。たとえば、本発明の本実施形態では、目標Blerは10%であってもよい。調整時期前の第2のサブフレームセット中の第2のサブフレームのBlerは第4の閾値以下であり、この第4の閾値は0であってもよいが、本発明はこれに限定されない。したがって、可能な一実現例において、本発明の本実施形態では、調整時期前の前の更新期間内の第2のサブフレームセットのBlerが5%を超え、かつ調整時期前の第2のサブフレームセット中の第2のサブフレームのBlerが0であると統計値を通じて基地局が認識する場合に、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを取得するために、調整時期前の第2のサブフレームセットから調整時期前の第1のサブフレームセットに第2のサブフレームを基地局が置き換えてもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、調整時期前の第2のサブフレームセットのBlerが第3の閾値を超えれば、Blerが調整時期前の第2のサブフレームセット中に第4の閾値を超える複数の第2のサブフレームが存在してもよい。たとえば、調整時期前の第2のサブフレームセットには、そのBlerがすべて第4の閾値以下である4つのサブフレームが存在してもよい。この場合、Bler条件を満たす複数のスケジューリングサブフレームの数を基地局が限定してもよい。たとえば、調整時期前の第2のサブフレームセット中に、そのBlerがすべて第4の閾値以下である4つのスケジューリングサブフレームが存在する場合、調整時期前の第2のサブフレームセットから調整時期前の第1のサブフレームセットにスケジューリングサブフレームのうちの1つのみを基地局が置き換えてもよい。特定の実現例では、複数のスケジューリングサブフレームを剰余演算に基づいてサブフレームの40個のグループに基地局が分割してもよく、ここで、サブフレームの各グループにおけるサブフレーム番号の40による剰余を得た後に得られる値は同じである。剰余演算後の値の大きさの順番に基づいて、Bler条件を満たす4つのサブフレームグループから、Blerが0であるサブフレームグループを基地局が決定して、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを取得するために、調整時期前の第2のサブフレームセットから第1のサブフレームセットにサブフレームグループ中のスケジューリングサブフレームを置き換えてもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、調整時期前の調整期間内において、第1のスケジューリングサブフレームまたは第2のスケジューリングサブフレームに基づいてダウンリンクデータを端末が伝送した後に端末によってフィードバックされるハイブリット自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest、HARQ)の数は第5の閾値を超える。たとえば、第1のスケジューリングサブフレームまたは第2のスケジューリングサブフレームに基づいてダウンリンクデータを端末が伝送した後に端末によってフィードバックされるHARQの数は4を超えてもよい。特に、第1のスケジューリングサブフレームまたは第2のスケジューリングサブフレームに基づいて端末によってフィードバックされるHARQの数が4を超える場合、第1のスケジューリングサブフレームまたは第2のサブフレームのBlerであって、スケジューリング済み端末によってフィードバックされるACK/NACK情報に基づいて統計値を通じて基地局によって取得されるBlerは有効なBlerであってもよい。この場合、Bler条件を満たす第1のスケジューリングサブフレームまたは第2のスケジューリングサブフレームが属するセットを基地局が変更してもよい。
図4は、本発明の実施形態における適応変調符号化方法の特定のステップまたは動作を詳細に説明している。本発明の本実施形態では、当該ステップまたは動作は例にすぎない。本発明の本実施形態において実行することができる他の動作や図4の動作の変形例が存在してもよい。これに加えて、図4のステップを図4に示されているステップとは異なる順序で実行してもよく、図4のすべての動作を実行する必要はないと考えることができる。以下の詳細な説明は当業者が本発明の実施形態をよりよく理解するのを助けることを意図しているにすぎず、本発明の実施形態の範囲に対するなんらの限定としても解釈されるべきではないと当然解する。
以下、図4を参照して詳細に本発明の本実施形態における適応変調符号化方法の特定のステップを説明する。
S410.基地局が第1の端末を特定する。
本発明の本実施形態では、端末が受信する、1秒あたりに無線リンク制御(Radio Link Control、RLC)に届くデータ量に基づいて基地局が第1の端末を特定してもよい。
特定の実現例では、端末が受信する、1秒あたりに無線リンク制御に届くデータ量に対して予め設定された閾値を基地局が設定してもよい。端末が受信する、1秒あたりに無線リンク制御に届くデータ量が予め設定された閾値を超える場合に端末が第1の端末と特定してもよい。たとえば、本発明の本実施形態では、伝送予定データ量が0であり、かつ端末が受信する、1秒あたりに無線リンク制御に届くデータ量が1250000byteを超える場合に基地局が端末を第1の端末と特定してもよい。伝送予定データ量が0ではなく、かつ端末が受信する、1秒あたりに無線リンク制御に届くデータ量がMin{伝送予定データ量*1000/8byte、1250000byte}を超える場合に基地局が端末を第1の端末と特定してもよい。したがって、第1の端末はラージパケットユーザの端末ともいえる。
第1の端末は、受信した、1秒あたりにRLCに届くデータ量が予め設定された閾値を超える端末であることが当然分かる。したがって、基地局と通信するとき、第1の端末は長期間オンラインであり、多数回用にスケジューリングされる。本発明の技術的解決手段に係れば、高いスループットゲインを得ることができるが、本発明はこれに限定されない。
さらに、本発明の本実施形態では、第1の端末は複数の端末であってもよいと当然解する。
さらに、本発明の本実施形態では、第1の端末は、1秒あたりにRLCに届くデータ量が予め設定された閾値を超える端末に限られると当然解する。特に、所定期間内に、1秒あたりにRLCに届くデータ量が予め設定された閾値を超えるという条件を端末1が満たせば、これによって、端末1は第1の端末であってもよい。しかし、別の期間内に、1秒あたりにRLCに届くデータ量が予め設定された閾値を超えるという条件を端末1が満たさなければ、これによって、端末1は第1の端末でない。
S420.第1の端末によって送信されるCQIを基地局が受信する。
S430.基地局が複数のスケジューリングサブフレームを複数のサブフレームグループに分割する。
特に、剰余演算に基づいて調整期間内に複数のスケジューリングサブフレームを基地局がグループ化してもよい。特定の実現例において、本発明の本実施形態では、基地局がスケジューリングサブフレームに剰余演算を実行するのに法として40を用い、同じ剰余結果値を有するサブフレーム番号に対応するサブフレームを1グループに付加してもよく、これにより、40個のサブフレームグループを取得することができる。40個のサブフレームグループ中のサブフレームの各グループが少なくとも1つのスケジューリングサブフレームを含んでもよい。
さらに、基地局が第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームを決定した後、基地局はサブフレームのサブフレーム番号の40による剰余によって、サブフレームが属するサブフレームグループを取得することができる。特定の剰余アルゴリズムについては、前述の説明を参照する。
S440.基地局がスケジューリングサブフレームを初期化する。
本ステップでは、S430での分割を通じて取得される40個のサブフレームグループのすべてを第1のサブフレームセットに向けて基地局が初期化してもよい。この場合、第2のサブフレームセットは空のセットであってもよい。本発明の本実施形態では、第1のサブフレームセットを低干渉サブフレームセットとして適用することもでき、第2のサブフレームセットを高干渉サブフレームセットとして適用することもできると当然解する。
本発明の本実施形態では、初期化後、複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに基地局が分割し、第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとは、異なるCQI調整量に対応すると当然解する。一実現例では、初期化後、第1のサブフレームセットのCQI調整量をオリジナルのCQI調整量を用いて初期化し、第2のサブフレームセットに対応するCQI調整量を0に初期化してもよい。
S450.基地局がサブフレームセット中のサブフレームを調整する。
本ステップでは、基地局がサブフレームセット中のサブフレームの調整期間を決定してもよく、調整期間は第1の端末の数倍の時間パラメータであってもよい。調整期間は第1の端末の数とともに変化し、第1の端末がスケジューリングサブフレームに基づいて十分なACK/NACKフィードバック情報を有することを確保することができる。たとえば、時間パラメータは320msであってもよい。基地局が1つの第1の端末とデータ伝送を実行するとき、調整期間は320msであってもよい。基地局が2つの第1の端末とデータ伝送を実行するとき、調整期間は640msであってもよい。
本ステップでは、調整時期が到来する前に、各スケジューリングサブフレームに基づいて端末がデータを伝送した後、端末によってフィードバックされるACK/NACK情報に関する統計値を基地局が絶え間なく収集し、これにより、調整時期前の調整期間内の40個のサブフレームグループのBlerを取得することができ、調整時期前の調整期間内の第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットのBlerも取得することができる。各スケジューリングサブフレームのBlerの特定の計算方法は上述されている。出願書面を簡潔にするために、ここでは重ねて詳細を説明しない。
本発明の本実施形態では、複数のスケジューリングサブフレームを40個のサブフレームグループに分割することは本発明の特定の実現例にすぎないと当然解する。40個のサブフレームグループの各々のBlerならびに第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットのBlerの計算方法は、各スケジューリングサブフレームの計算方法と同じであってもよい。言い換えれば、各サブフレームグループまたはサブフレームグループが位置するサブフレームセットのBlerの計算の際、スケジューリングサブフレームに基づいてサブフレームグループまたはサブフレームセット中ですべての端末によってフィードバックされるACK/NACK情報に関する統計値も収集してもよく、これにより、サブフレームグループまたはサブフレームセットのBlerが計算されて取得される。
調整時期が到来するとき、第1のサブフレームセットのBlerが目標Bler+5%を超える場合、Blerが30%を超える、第1のサブフレームセット中のサブフレームグループを第1のサブフレームセットから第2のサブフレームセットに置き換えてもよい。第2のサブフレームセットのBlerが目標Bler−5%を超える場合、Blerが0である、第2のサブフレームセット中のサブフレームグループを調整時期前の第2のサブフレームセットから第2のサブフレームセットに調整時期に置き換えてもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、サブフレームグループが属するサブフレームセットを変更すると判断するとき、サブフレームグループ中のサブフレームに基づいて端末がデータを伝送した後に端末によってフィードバックされるHARQの数をまず基地局が決定してもよい。サブフレームグループ中のサブフレームに基づいて端末がデータを伝送した後に端末によってフィードバックされるHARQの数が4以下である場合、サブフレームグループが属するサブフレームセットを変更することは許されない。
これとは別に、いくつかの実施形態では、基地局が第1のサブフレームセット中のサブフレームグループの数をさらに限定してもよい。特定の実現例では、調整時期に、サブフレームグループが属するサブフレームセットを変更する場合、第1のサブフレームセット中のサブフレームグループの数が少なくとも10であることを基地局が指定してもよい。言い換えると、第1のサブフレームセット中のサブフレームグループの数が10未満である場合、調整時期に、第1のサブフレームセット中のサブフレームグループを第2のサブフレームセットに置き換えることを基地局が禁止してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、第1のサブフレームセットから第2のサブフレームセットに置き換えられるサブフレームグループの数を基地局がさらに限定してもよい。たとえば、調整時期に、第1のサブフレームセット中でBler条件を満たす2つのサブフレームグループのみを第2のサブフレームセットに置き換えることを基地局が許可してもよい。当然、第2のサブフレームセットから第1のサブフレームセットに置き換えられるサブフレームグループの数も基地局が限定してもよい。たとえば、調整時期に、Bler条件を満たす1つのサブフレームグループのみを第1のサブフレームセットに置き換えることを基地局が許可してもよい。
S460.基地局が第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームを調整期間内に決定する。
S470.第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームを決定した後、サブフレームが属するサブフレームセットを基地局が決定する。
特に、第1の端末のサブフレーム番号と、サブフレームが位置するフレームのフレーム番号とを基地局が用い、次の式、すなわちM=10*N+nを用いて剰余演算を行うことになるデータを取得してもよい。
40を法として剰余演算を行うことになるデータと剰余演算後に得られる値とに基づいて、サブフレームが位置するサブフレームグループを基地局が決定する。たとえば、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームのサブフレーム番号が9であり、サブフレームが位置するフレームのフレーム番号が9であると基地局が判断する場合、基地局が剰余演算を行った後に得られる値は19である。したがって、サブフレームは19番目のサブフレームグループ中のサブフレームであると基地局が判断することができる。
サブフレームが19番目のサブフレームグループ中のサブフレームであると基地局が判断した後、19番目のサブフレームグループは現在の調整期間内の第1のサブフレームセットであると基地局が判断してもよい。サブフレームが属する19番目のサブフレームグループが現在の期間内の第2のサブフレームセットである場合もあると当然解する。これは本発明の本実施形態の説明のための本記載における例にすぎない。
S480.第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームが属するサブフレームセットに対応するCQI調整量に基づいて第1の端末によって報告されるCQIを基地局が調整する。
S490.基地局が調整されたCQIに基づいて第1の端末のスケジューリングのためのMCSを決定する。
これとは別に、いくつかの実施形態では、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームに基づいて第1の端末によって送信されるACK/NACK情報に基づいて、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームが属するサブフレームセットに対応するCQI調整量を基地局が調整してもよい。
上記では、詳細に適応変調符号化の方法の実施形態を説明しているが、以下では、詳細に本発明の実施形態における適応変調符号化の基地局の実施形態を説明する。図5は本発明の実施形態に係る基地局の概略構成図である。図5の基地局500は、受信モジュール510、第1の決定モジュール520、第2の決定モジュール530、調整モジュール540および第3の決定モジュール550を含む。
受信モジュール510は、第1の端末によって送信されるチャンネル品質指標(CQI)を受信するように構成されている。
第1の決定モジュール520は、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームを決定するように構成されている。
第2の決定モジュール530は、サブフレームが属するサブフレームセットを決定するように構成されており、このサブフレームセットは第1のサブフレームセットまたは第2のサブフレームセットであり、第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとは、異なるCQI調整量に対応する。
調整モジュール540は、サブフレームが属するサブフレームセットに対応するCQI調整量に基づいてCQIを調整するように構成されている。
第3の決定モジュール550は、調整されたCQIに基づいて第1の端末のスケジューリングのための変調符号化方式(MCS)を決定するように構成されている。
この適用例では、基地局が第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームを決定した後、サブフレームが属するサブフレームセットを基地局が決定してもよく、このサブフレームセットは第1のサブフレームセットまたは第2のサブフレームセットであってもよく、その後、サブフレームセットに対応するCQI調整量に基づいて、第1の端末によって送信されるCQIを基地局が調整する。このように、先行技術における1セットのCQI調整量のみを用いることに起因する低干渉サブフレームの高い信号対ノイズ比の浪費が回避される。したがって、本発明の本実施形態では、基地局が現在のセルで低干渉サブフレームの高い信号対ノイズ比を効率的に用いることができることにより、現在のセルのダウンリンクデータの伝送効率およびスループットが改善される。
これとは別に、いくつかの実施形態では、CQIは、第1の端末によって推奨されるMCSをさらに含んでもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、上記とは異なり、CQIとMCSとの間のマッピングの予め設定されたテーブルに基づいてMCSを基地局が取得してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、基地局が第1の端末とダウンリンクデータ伝送を実行するとき、ダウンリンクデータはラージパケットユーザデータであってもよいが、本発明はこれに限定されない。本発明の本実施形態では、ラージパケットユーザが長期間オンラインであり、ダウンリンクデータ伝送中に多数回用にスケジューリングされると当然解する。したがって、本発明の本実施形態における技術的解決手段を用いてより高いスループットゲインを得ることができる。
これとは別に、いくつかの実施形態では、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットは、予め分割を通じて取得されるセットであってもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとを調整期間に基づいて分割してもよい。調整期間が到来するときに、基地局が第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを再分割してもよい。複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに基地局によって分割する方法は、方法の実施形態で詳細に説明されている。ここでは重ねて詳細を説明しない。
これとは別に、いくつかの実施形態では、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームに基づいて第1の端末によって送信されるACK/NACK情報に基づいて、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームが属するサブフレームセットに対応するCQI調整量を基地局が調整してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、本発明の本実施形態における適応変調符号化のための基地局は、
複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割するように構成されている分割モジュール
をさらに含んでもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、分割モジュールが第1の端末のスケジューリングのためのサービングセルの隣接セルでのサブフレームのデータベアラ状態に基づいてサービングセルでの複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割してもよい。これの代わりに、基地局がサービングセルに対する隣接セルでの各サブフレームの干渉のレベルに基づいてサービングセルでの複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、基地局は、
複数のスケジューリング済み端末の肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)情報を取得するように構成される取得モジュール
をさらに含んでもよい。
分割モジュールは、複数のスケジューリング済み端末のACK/NACK情報に基づいて複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割するように特に構成される。
これとは別に、いくつかの実施形態では、基地局は、
複数のスケジューリング済み端末のACK/NACK情報に基づいて複数のスケジューリングサブフレームの各々のブロックエラーレート(Bler)に関する統計値を収集するように構成される統計値収集モジュール
をさらに含んでもよい。
分割モジュールは、複数のスケジューリングサブフレームの各々のBlerに基づいて複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割するように特に構成される。
これとは別に、いくつかの実施形態では、統計値収集モジュールは、
複数のスケジューリングサブフレームの各々のBlerに関する統計値を以下の式
を用いて収集する
ように特に構成され、
ここで、Bler(i)は予め設定された時間内の複数のスケジューリングサブフレーム中の第iのサブフレームのBlerを表し、N
NACK(i)は、第iのサブフレーム中で伝送されるダウンリンクデータに基づいて予め設定された時間内に端末によってフィードバックされるNACKの数を表し、N
ACK(i)は、第iのサブフレーム中で伝送されるダウンリンクデータに基づいて予め設定された時間内に端末によってフィードバックされるACKの数を表し、N
DTX(i)は、信号が予め設定された時間内に第iのサブフレーム中で端末によって送信されないという不連続伝送(DTX)状態の数を表す。
これとは別に、いくつかの実施形態では、統計値収集モジュールは、
複数のスケジューリングサブフレームの各々のBlerに関する統計値を以下の式
を用いて収集する
ように特に構成され、
ここで、Bler(i)は予め設定された時間内の複数のスケジューリングサブフレーム中の第iのサブフレームのBlerを表し、N
NACK(i)は、第iのサブフレーム中で伝送されるダウンリンクデータに基づいて予め設定された時間内に端末によってフィードバックされるNACKの数を表し、N
ACK(i)は、第iのサブフレーム中で伝送されるダウンリンクデータに基づいて予め設定された時間内に端末によってフィードバックされるACKの数を表し、N
DTX(i)は、信号が予め設定された時間内に第iのサブフレーム中で端末によって送信されないという不連続伝送(DTX)状態の数を表す。
これとは別に、いくつかの実施形態では、基地局の取得モジュールは、
調整時期が到来するときに、調整時期前の複数のスケジューリングサブフレームの各々のBlerを取得する
ようにさらに構成される。
分割モジュールは、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを取得するために、調整時期前の複数のスケジューリングサブフレームの各々のBlerに基づいて調整時期前の第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセット中のサブフレームを調整するように特に構成される。
これとは別に、いくつかの実施形態では、調整時期前の調整期間内に各スケジューリングサブフレームのBlerに関する統計値を基地局が収集すれば、調整期間は基地局とデータ伝送するラージパケットユーザの数に関係してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、調整時期前の第1のサブフレームセットが第1のスケジューリングサブフレームを含み、基地局の取得モジュールは、
調整時期が到来するときに、調整時期前の第1のサブフレームセットのBlerを取得する
ようにさらに構成される。
分割モジュールは、調整時期前の第1のサブフレームセットのBlerが第1の閾値を超え、かつ調整時期前の第1のサブフレームセット中の第1のスケジューリングサブフレームのBlerが第2の閾値を超える場合、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを取得するために、調整時期前の第1のサブフレームセットから調整時期前の第2のサブフレームセットに第1のサブフレームを調整時期に基地局によって置き換えるように特に構成される。
これとは別に、いくつかの実施形態では、調整時期前の第2のサブフレームセットが第2のスケジューリングサブフレームを含み、基地局の取得モジュールは、
調整時期が到来するときに、調整時期前の第2のサブフレームセットのBlerを取得する
ようにさらに構成される。
分割モジュールは、調整時期前の第2のサブフレームセットのBlerが第3の閾値を超え、かつ調整時期前の第2のサブフレームセット中の第2のサブフレームのBlerが第4の閾値以下である場合、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを取得するために、調整時期前の第2のサブフレームセットから調整時期前の第1のサブフレームセットに第2のサブフレームを調整時期に基地局によって置き換えるように特に構成される。
図6は本発明の実施形態に係る基地局の概略ブロック図である。図6に示されている基地局600は、受信器620を含み、この受信器620はバス640を用いてプロセッサ610に接続してもよい。受信器620はデータまたは情報を受信するように構成され、メモリ630が実行可能指示を記憶する。装置が動作するとき、プロセッサ610はメモリ630と通信し、プロセッサ610はメモリ630中の実行可能指示を呼び出す。
受信器620は、第1の端末によって送信されるチャンネル品質指標(CQI)を受信するように構成されている。
プロセッサ610は、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームを決定するように構成されている。
プロセッサ610は、サブフレームが属するサブフレームセットを決定するようにさらに構成されており、このサブフレームセットは第1のサブフレームセットまたは第2のサブフレームセットであり、第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとは、異なるCQI調整量に対応する。
プロセッサ610は、サブフレームが属するサブフレームセットに対応するCQI調整量に基づいてCQIを調整するようにさらに構成されている。
プロセッサ610は、調整されたCQIに基づいて第1の端末のスケジューリングのための変調符号化方式(MCS)を決定するようにさらに構成されている。
この適用例では、基地局が第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームを決定した後、サブフレームが属するサブフレームセットを基地局が決定してもよく、このサブフレームセットは第1のサブフレームセットまたは第2のサブフレームセットであってもよく、その後、サブフレームセットに対応するCQI調整量に基づいて、第1の端末によって送信されるCQIを基地局が調整する。このように、先行技術における1セットのCQI調整量のみを用いることに起因する低干渉サブフレームの高い信号対ノイズ比の浪費が回避される。したがって、本発明の本実施形態では、基地局が現在のセルで低干渉サブフレームの高い信号対ノイズ比を効率的に用いることができることにより、現在のセルのダウンリンクデータの伝送効率およびスループットが改善される。
これとは別に、いくつかの実施形態では、CQIは、第1の端末によって推奨されるMCSをさらに含んでもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、上記とは異なり、CQIとMCSとの間のマッピングの予め設定されたテーブルに基づいてMCSを基地局が取得してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、基地局が第1の端末とダウンリンクデータ伝送を実行するとき、ダウンリンクデータはラージパケットユーザデータであってもよいが、本発明はこれに限定されない。本発明の本実施形態では、ラージパケットユーザが長期間オンラインであり、ダウンリンクデータ伝送中に多数回用にスケジューリングされると当然解する。したがって、本発明の本実施形態における技術的解決手段を用いてより高いスループットゲインを得ることができる。
これとは別に、いくつかの実施形態では、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットは、予め分割を通じて取得されるセットであってもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとを調整期間に基づいて分割してもよい。調整期間が到来するときに、基地局が第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを再分割してもよい。複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに基地局によって分割する方法は、方法の実施形態で詳細に説明されている。ここでは重ねて詳細を説明しない。
これとは別に、いくつかの実施形態では、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームに基づいて第1の端末によって送信されるACK/NACK情報に基づいて、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームが属するサブフレームセットに対応するCQI調整量を基地局が調整してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、プロセッサ610は、
複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割する
ように構成される。
これとは別に、いくつかの実施形態では、分割モジュールが第1の端末のスケジューリングのためのサービングセルの隣接セルでのサブフレームのデータベアラ状態に基づいてサービングセルでの複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割してもよい。これの代わりに、基地局がサービングセルに対する隣接セルでの各サブフレームの干渉のレベルに基づいてサービングセルでの複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、プロセッサ610は、複数のスケジューリング済み端末の肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)情報を取得し、複数のスケジューリング済み端末のACK/NACK情報に基づいて複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割するようにさらに構成される。
これとは別に、いくつかの実施形態では、プロセッサ610は、複数のスケジューリング済み端末のACK/NACK情報に基づいて複数のスケジューリングサブフレームの各々のブロックエラーレート(Bler)に関する統計値を収集し、複数のスケジューリングサブフレームの各々のBlerに基づいて複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割するようにさらに構成される。
これとは別に、いくつかの実施形態では、プロセッサ610は、複数のスケジューリングサブフレームの各々のBlerに関する統計値を以下の式
を用いて収集してもよく、
ここで、Bler(i)は予め設定された時間内の複数のスケジューリングサブフレーム中の第iのサブフレームのBlerを表し、N
NACK(i)は、第iのサブフレーム中で伝送されるダウンリンクデータに基づいて予め設定された時間内に端末によってフィードバックされるNACKの数を表し、N
ACK(i)は、第iのサブフレーム中で伝送されるダウンリンクデータに基づいて予め設定された時間内に端末によってフィードバックされるACKの数を表し、N
DTX(i)は、信号が予め設定された時間内に第iのサブフレーム中で端末によって送信されないという不連続伝送(DTX)状態の数を表す。
これとは別に、いくつかの実施形態では、プロセッサ610は、複数のスケジューリングサブフレームの各々のBlerに関する統計値を以下の式
を用いて収集してもよく、
ここで、Bler(i)は予め設定された時間内の複数のスケジューリングサブフレーム中の第iのサブフレームのBlerを表し、N
NACK(i)は、第iのサブフレーム中で伝送されるダウンリンクデータに基づいて予め設定された時間内に端末によってフィードバックされるNACKの数を表し、N
ACK(i)は、第iのサブフレーム中で伝送されるダウンリンクデータに基づいて予め設定された時間内に端末によってフィードバックされるACKの数を表し、N
DTX(i)は、信号が予め設定された時間内に第iのサブフレーム中で端末によって送信されないという不連続伝送(DTX)状態の数を表す。
これとは別に、いくつかの実施形態では、プロセッサ610は、調整時期が到来するときに、調整時期前の複数のスケジューリングサブフレームの各々のBlerを取得し、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを取得するために、調整時期前の複数のスケジューリングサブフレームの各々のBlerに基づいて調整時期前の第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセット中のサブフレームを調整するようにさらに構成される。
これとは別に、いくつかの実施形態では、調整時期前の調整期間内に各スケジューリングサブフレームのBlerに関する統計値を基地局が収集すれば、調整期間は基地局とデータ伝送するラージパケットユーザの数に関係してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、調整時期前の第1のサブフレームセットが第1のスケジューリングサブフレームを含み、プロセッサ610は、
調整時期が到来するときに、調整時期前の第1のサブフレームセットのBlerを取得し、
調整時期前の第1のサブフレームセットのBlerが第1の閾値を超え、かつ調整時期前の第1のサブフレームセット中の第1のスケジューリングサブフレームのBlerが第2の閾値を超える場合、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを取得するために、調整時期前の第1のサブフレームセットから調整時期前の第2のサブフレームセットに第1のサブフレームを調整時期に基地局によって置き換える
ようにさらに構成される。
これとは別に、いくつかの実施形態では、調整時期前の第2のサブフレームセットが第2のスケジューリングサブフレームを含み、プロセッサ610は、
調整時期が到来するときに、調整時期前の第2のサブフレームセットのBlerを取得し、
調整時期前の第2のサブフレームセットのBlerが第3の閾値を超え、かつ調整時期前の第2のサブフレームセット中の第2のサブフレームのBlerが第4の閾値以下である場合、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを取得するために、調整時期前の第2のサブフレームセットから調整時期前の第1のサブフレームセットに第2のサブフレームを調整時期に基地局によって置き換える
ようにさらに構成される。
当業者であれば、この明細書に開示されている実施形態に記載されている例と考えあわせて、ユニットおよびアルゴリズムステップが電子ハードウェアまたはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせによって実行し得ることに想到する。機能がハードウェアまたはソフトウェアによって実行されるか否かは、特定のアプリケーションおよび技術的解決手段の設計制約条件に依存する。その際の用途毎に説明されている機能を実施するのに異なる方法を当業者は用いることができるが、実施が本発明の範囲を越えると考えるべきではない。
便宜的かつ簡潔に説明するために、前述のシステム、装置およびユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照してもよいことは当業者によって明確に理解されると考えられ、ここでは重ねて詳細を説明しない。
本出願において提供されているいくつかの実施形態では、開示されているシステム、装置および方法を他の手法で実施してもよいと解するべきである。たとえば、説明されている装置の実施形態は例にすぎない。たとえば、ユニットの分割は論理的機能の分割にすぎず、実際の実現例ではその他の分割であってもよい。たとえば、複数のユニットまたは構成要素を組み合わせたり別のシステムに組み入れたりしてもよいし、いくつかの特徴を省略してもよいし、実行しなくてもよい。これに加えて、表示されたり説明されたりしている相互連結または直接連結または通信接続をいくつかのインタフェースを用いて実施してもよい。装置またはユニット間の間接的連結または通信接続を電気的、機械的または他の形態で実施してもよい。
別体の部分として説明されているユニットを物理的に分離してもよいし、しなくてもよし、また、ユニットとして表示されている部分は物理的なユニットであってもよいし、でなくてもよいし、1つの位置に位置してもよいし、複数のネットワークユニットに分散してもよい。実際の要求に基づいて、ユニットのいくつかまたはすべてを選択して、実施形態の解決手段の目的を達成してもよい。
これに加えて、本発明の実施形態における機能ユニットを1つの処理ユニットに統合してもよいし、ユニットの各々が物理的に単独で存在してもよいし、あるいは、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実施されて独立した製品として販売または使用される場合、機能をコンピュータ可読記憶媒体に記憶してもよい。このような理解に基づけば、実質的に本発明の技術的解決手段または先行技術に貢献している部分または技術的解決手段のいくつかをソフトウェア製品の形態で実施してもよい。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、本発明の実施形態で説明されている方法のステップのすべてまたはいくつかを実行するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスなどであってもよい)に指示するいくつかの指示を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読出し専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスクまたは光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
前述の説明は本発明の特定の実現例にすぎず、本発明の保護範囲を限定することを意図しない。本発明において開示されている技術的範囲の当業者によって容易に理解されるいずれの変形または置換も本発明の保護範囲に含まれる。したがって、本発明の保護範囲は請求項の保護範囲の対象になる。
以下では、本発明の実施形態における添付の図面を参照して本発明の実施形態における技術的解決手段を明確に説明する。説明されている実施形態は、本発明の実施形態の一部にしかすぎず、すべてではないことは明らかである。創造的な努力なしに本発明の実施形態に基づいて当業者によって得られる他のすべての実施形態が本発明の保護範囲に含まれる。
本発明の技術的解決手段を様々な通信システム、たとえば、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、略してLTE)システムおよび将来の5G通信システムに適用してもよいと当然解する。
LTEシステムについては、異なるフレームが異なる複信モードに対して定められると当然解する。たとえば、時分割複信(Time Division Duplex、TDD)通信システムでは、無線フレームの長さは10ミリ秒(ms)であり、5msの長さを有する2つのハーフフレームを含む。各ハーフフレームは1msの長さを有する5つのサブフレームを含む。言い換えると、無線フレーム全体は、1msの長さを有する10個のサブフレームに分割される。別の例について、周波数分割複信(Frequency Division Duplex、FDD)通信システムでは、10msの各無線フレームが1msの10個のサブフレームに分割される。各サブフレームは2つのスロットを含み、各スロットは0.5msであって、いくつかの物理リソースブロック(Physical Resource Block、PRB)を含んでもよい。
図1は、本発明の実施形態に適用することができる通信システム100の概略図である。通信システム100は、少なくとも1つのネットワークデバイス1101、たとえば、基地局や基地局コントローラを含んでもよい。各ネットワークデバイス1101は、特定の地理的エリアに対する通信カバレッジを提供することができ、カバレッジエリア(セル)内の端末(たとえばUE)と通信することができる。ネットワークデバイス1101は、LTEシステムの発展型NodeB(evolved NodeB、略して「eNB」または「eNodeB」)や、クラウド無線アクセスネットワーク(Cloud Radio Access Network、略して「CRAN」)の無線コントローラであってもよい。これの代わりに、ネットワークデバイスは、中継局、アクセスポイント、車内デバイス、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークのネットワーク側デバイス、将来の発展型公衆地上モバイルネットワーク(Public Land Mobile Network、略して「PLMN」)のネットワークデバイスなどであってもよい。
通信システム100は、ネットワークデバイス1101のカバレッジエリア内の複数の端末120をさらに含む。複数の端末は異なる規格の端末であってもよい。たとえば、図1に示されている2つの端末はそれぞれ4G端末および5G端末であってもよい。図1は1つのネットワークデバイスと2つの端末とを図示している。これとは別に、通信システム100は複数のネットワークデバイスを含んでもよく、各ネットワークデバイスのカバレッジエリア内に別の数の端末が存在してもよい。これは本発明の本実施形態において限定されない。
端末は、モバイル端末(Mobile Terminal)、モバイルユーザ端末などと称する場合もあるユーザ端末(User Equipment、略して「UE」)を含んでもよく、無線アクセスネットワーク(たとえばRadio Access Network、略して「RAN」)を用いて1つ以上のコアネットワークと通信してもよいと当然さらに解する。ユーザ端末は携帯電話器(または「セルラ」電話器と称する)などのモバイル端末またはモバイル端末を有するコンピュータであってもよく、たとえば、音声および/またはデータを無線アクセスネットワークと交換するポータブルポケットサイズモバイル装置、携帯型モバイル装置、コンピュータ内蔵モバイル装置または車内モバイル装置であってもよい。
これとは別に、通信システム100は、ネットワークコントローラおよびモビリティマネージメントエンティティ(mobility management entity)などの他のネットワークエンティティをさらに含んでもよい。これは本発明の本実施形態において限定されない。
図2は、本発明の実施形態に係る適応変調符号化方法の概略フローチャートである。図2に示されている方法を基地局によって実行してもよい。方法は以下のステップを含む。
S210.第1の端末によって送信されるCQIを基地局が受信する。
特に、本発明の本実施形態では、基地局が第1の端末にダウンリンクデータを送信する必要がある場合、基地局が第1の端末にセル固有参照信号(Cell-Specific Reference Signal、CRS)を送信し、第1の端末がCRSに基づいてCQIを生成して、CQIを基地局に送信してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、CQIは、第1の端末によって推奨されるMCSをさらに含んでもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、上記とは異なり、CQIとMCSとの間のマッピングの予め設定されたテーブルに基づいてMCSを基地局が取得してもよい。
S220.基地局が第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームを決定する。
特に、第1の端末によって送信されるCQIを受信した後、CQIに基づいて、ポリシを用いて、基地局が第1の端末にダウンリンクリソースを割り付けてもよい。たとえば、第1の端末によって報告されるCQIに基づいて、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレーム(たとえば、フレーム番号が10であるフレーム中のサブフレーム3)とチャンネル品質に適用可能なMCSとを基地局が決定してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、第1の端末はラージパケットユーザ端末であってもよく、サブフレームを用いて基地局と第1の端末との間で伝送されるデータがラージパケットユーザデータであってもよい。特に、ラージパケットユーザ端末は長期間オンラインであり、ダウンリンクデータ伝送中に多数回用にスケジューリングされる。したがって、サブフレームセットを分割してサブフレームセットに対応するCQI調整量を管理する、本発明の本実施形態において提供される解決手段を用いて高いスループットゲインを取得することができる。
特に、本発明の本実施形態では、端末とのデータ伝送を実行する前、端末がラージパケットユーザ端末であるか否かを基地局が最初に特定してもよい。特に、本発明の本実施形態では、1秒あたりに無線リンク制御(Radio Link Control、RLC)に届く端末のデータ量が予め設定された閾値を超える場合に基地局が端末をラージパケットユーザ端末と特定してもよい。予め設定された閾値の値は本発明の本実施形態において特に限定されないと当然解する。たとえば、伝送予定データ量が0である場合、予め設定された閾値は1250000バイト(byte)であってもよい。言い換えると、1秒あたりにRLCに届く端末のデータ量が1250000byteを超える場合に基地局が端末をラージパケットユーザ端末と特定する。別の例については、伝送予定データ量が0でない場合、予め設定された閾値は、Min{伝送予定データ量*1000/8byte、1250000byte}であってもよく、ここで、Min{伝送予定データ量*1000/8byte、1250000byte}は、予め設定された閾値が伝送予定データ量*1000/8byteと1250000byteとで小さい方の値であることを示す。
S230.サブフレームが属するサブフレームセットを基地局が決定し、このサブフレームセットは第1のサブフレームセットまたは第2のサブフレームセットであり、第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとは、異なるCQI調整量に対応する。
本発明の本実施形態では、基地局は、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットにそれぞれ対応するCQI調整量を別々に管理する。これは先行技術と比較してより柔軟である。異なるサブフレームセットに対して異なるCQI調整量を管理することにより、ネットワークシステムのデータ伝送効率およびスループットを改善する。たとえば、高干渉が低干渉と交互に生じる図3に示されている例では、高干渉サブフレームが第1のサブフレームセットを構成し、低干渉サブフレームが第2のサブフレームセットを構成する。したがって、2セット中のサブフレームのスケジューリングを異なるCQI調整量を用いて調整し、ネットワークシステムのデータ伝送効率およびスループットを比較的大きく改善することができる。以下、詳細を説明する。
端末によって送信されたNACKを基地局が受信する場合には、CQI調整量が、ACKを受信したときのCQI調整量の約10倍であることが、上述したAMC機構におけるCQI調整アルゴリズムから分かる。したがって、隣接セルによってシステムメッセージを送信するためのサブフレームの割合が、AMC機構によって指定されるBLER目標値を超える。言い換えると、隣接セルのサブフレームの10%超が強い干渉を有する。AMC機構を用いて計算されるCQI調整量が、主に、高干渉サブフレームのこの割合でのチャンネル品質に左右され、基地局によって最後に選択されるMCSも、主に、高干渉サブフレームのこの割合でのチャンネル品質に左右される。したがって、端末を干渉がないか干渉の低いサブフレームにおいてスケジューリングする場合であっても、端末のスケジューリングのために選択されるMCSは比較的低い次数(order)を有する。この結果、低干渉サブフレームの高い信号対ノイズ比(Signal-to-Noise Ratio、SNR)の特性を反映することができず、サービングセルのスループットが低下する。
したがって、いくつかの実施形態では、スケジューリングサブフレームを隣接セルの干渉状態に基づいて第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割してもよい。第1のサブフレームセットは第2のサブフレームセットよりも小さい隣接セルの干渉を受ける。したがって、第1のサブフレームセットを低干渉サブフレームセットとも称する場合があり、第2のサブフレームセットを高干渉サブフレームセットとも称する場合がある。基地局が低干渉サブフレームセットおよび高干渉サブフレームセットのそれぞれのCQI調整量を管理することによって、1セットのCQI調整量しか用いられないために低干渉サブフレームの高い信号対ノイズ比を反映することができない先行技術の課題が回避され、セルのスループットが改善される。
サブフレームセットの分割時期および分割手法は本発明の本実施形態において特に限定されない点に留意するべきである。たとえば、サブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに直接分割するのに不変の分割手法を用いてもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとを調整期間に基づいて分割してもよい。調整期間が到来するときに、基地局は複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに再分割してもよい。基地局が複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割する手法は詳細に後述されることになるが、ここでは詳細は説明しない。
S240.サブフレームが属するサブフレームセットに対応するCQI調整量に基づいてCQIを基地局が調整する。
S250.基地局が調整されたCQIに基づいて第1の端末のスケジューリングのための変調符号化方式(MCS)を決定する。
特に、本発明の本実施形態では、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームが属するサブフレームセットに対応するCQI調整量に基づいて、第1の端末によって報告されるCQIを基地局が調整し、これにより、調整されたCQIに基づいて、第1の端末のスケジューリングのための変調符号化方式(MCS)を決定してもよい。たとえば、本発明の本実施形態では、第1のサブフレームセットに対応するCQI調整量は2であってもよく、第2のサブフレームセットに対応するCQI調整量は−1であってもよく、第1の端末によって報告され、基地局が受信したCQIは3である。第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームが第1のサブフレームセットに属すると基地局が決定する場合、第1の端末のスケジューリングのための調整されたCQIが5であると基地局が決定してもよく、基地局は調整されたCQI(すなわち、5の値を有するCQI)に基づいて第1の端末のスケジューリングのためのMCSを決定してもよい。当然、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームが第2のサブフレームセットに属すると基地局が決定する場合、第1の端末のスケジューリングのための調整されたCQIが2であると基地局が決定してもよく、基地局は調整されたCQI(すなわち、2の値を有するCQI)に基づいて第1の端末のスケジューリングのためのMCSを決定してもよい。
本発明の本実施形態における提供される適応変調符号化方法に係れば、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームが属するサブフレームセットを基地局が決定して、サブフレームセットに対応するCQI調整量に基づいて第1の端末によって報告されるCQIを基地局が調整してもよい。これは先行技術と比較してより柔軟である。
これとは別に、いくつかの実施形態では、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレーム中で送信されるACK/NACK情報に基づいて、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームが属するサブフレームセットに対応するCQI調整量を基地局が調整してもよい。
特に、本発明の本実施形態では、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームが属するサブフレームセットを基地局が決定すると、サブフレームを用いて第1の端末とのダウンリンクデータ伝送を基地局が実行し、サブフレーム中で伝送されるデータのACK/NACK情報を端末が基地局にフィードバックしてもよい。ACK/NACK情報を受信した後、基地局がAMC機構を用いて、サブフレームが属するサブフレームセットに対応するCQI調整量を調整してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、本発明の本実施形態における適応変調符号化方法は、
複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに基地局によって分割するステップ
をさらに含んでもよい。
本発明の本実施形態では、複数のスケジューリングサブフレームが複数の端末のスケジューリングのためのサブフレームであってもよいし、1つの端末のスケジューリングのためのサブフレームであってもよい点に留意するべきである。
これとは別に、いくつかの実施形態では、隣接セルに対応する基地局の指標情報を基地局が受信してもよく、基地局が指標情報に基づいて複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割してもよい。指標情報は第1の端末のセルに対する隣接セルの干渉の状態を示してもよく、すなわち、指標情報は複数のスケジューリングサブフレームの分割手法を示す。本発明の本実施形態では、指標情報を隣接セルに対応する基地局から直接受信し、複数のスケジューリングサブフレームを指標情報に基づいて直接分割する。分割手法は実施容易であり、動作するのに都合がよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、基地局が第1の端末のサービングセルの隣接セルでのサブフレームのデータベアラ状態に基づいてサービングセルでの複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割してもよい。これの代わりに、基地局がサービングセルに対する隣接セルでの各サブフレームの干渉のレベルに基づいてサービングセルでの複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割してもよい。
本発明の本実施形態では、基地局が第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームを決定し、サブフレームをサービングセルでのサブフレームとして適用してもよく、サービングセルが少なくとも1つの隣接セルを有してもよいと当然解する。
データベアラ状態が、データを搬送しない、小データ量を搬送、比較的大データ量を搬送などを含んでもよいと当然解する。たとえば、無効であるサブフレーム(たとえば、番号が2および3であるサブフレーム)のデータベアラ状態はデータを搬送しない状態であってもよく、番号が0であり、同報送信メッセージを搬送するサブフレームのデータベアラ状態は比較的大データ量を搬送であってもよく、無効でないサブフレーム(たとえば、番号が1および4であるサブフレーム)のデータベアラ状態は小データ量を搬送であってもよい。
さらに、隣接セルのサブフレームのデータベアラ状態が、サブフレームが大データ量を搬送することを示す場合、サービングセルに対するサブフレームの干渉のレベルは高いと当然解する。言い換えると、隣接セルのサブフレームのデータベアラ状態は、サービングセルに対する隣接セルのサブフレームの干渉のレベルを間接的に示すこともできる。
たとえば、番号が0〜9である10個のサブフレームについては、サブフレームのデータベアラ状態は以下を含んでもよく、すなわち、番号が0であるサブフレームと番号が5であるサブフレームとは比較的大データ量を搬送し、番号が1であるサブフレーム、番号が4であるサブフレーム、および番号が9であるサブフレームは小データ量を搬送し、番号が2であるサブフレーム、番号が3であるサブフレーム、番号が6であるサブフレーム、番号が7であるサブフレーム、および番号が8であるサブフレームはデータを搬送しない。サービングセルに対する比較的大データ量を搬送するサブフレームの干渉のレベルは高干渉であり、サービングセルに対する小データ量を搬送するサブフレームの干渉のレベルは中干渉であり、サービングセルに対するデータを搬送しないサブフレームの干渉のレベルは低干渉である。
本発明の本実施形態では、第1の端末のサービングセルの隣接セルのサブフレームのデータベアラ状態またはサービングセルに対する隣接セルの干渉のレベルを用いて複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割する場合、サービングセルおよび隣接セルが時間同期されたセルである必要がある点に留意するべきである。
これとは別に、いくつかの実施形態では、複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに基地局によって分割するステップは、
複数のスケジューリング済み端末のACK/NACK情報を基地局によって取得するステップと、
複数のスケジューリング済み端末のACK/NACK情報に基づいて複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに基地局によって分割するステップと
をさらに含んでもよい。
本発明の本実施形態では、隣接セルに関する情報を参照せず、複数のスケジューリング済み端末のACK/NACK情報に基づいて複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに直接分割しており、すなわち、第1の端末のサービングセルと隣接セルとを時間同期する必要はなく、これにより、システムの柔軟性が向上する。
特に、本発明の本実施形態では、基地局がスケジューリングサブフレームを用いてデータを端末に送信した後、端末が基地局にスケジューリングサブフレーム中のダウンリンクデータに対するACK/NACK情報を送信してもよい。基地局によって送信されるダウンリンクデータを端末が正しく受信する場合には、端末が基地局にACK情報を送信してもよい。基地局によって送信されるダウンリンクデータを端末が正しく受信しない場合には、端末が基地局にNACK情報を送信してもよい。複数のスケジューリング済み端末のACK/NACK情報に基づいて複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに基地局が分割してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、端末の情報であって、スケジューリングサブフレームに基づくACK/NACK情報を基地局が取得することは、特に、スケジューリングサブフレームのコードワード0上のデータに基づいて端末によって送信されるACK/NACK情報を基地局によって取得することで、複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割するステップであってもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、端末の情報であって、スケジューリングサブフレームに基づくACK/NACK情報を基地局が取得することは、上記とは異なり、特に、スケジューリングサブフレームのコードワード1上のデータに基づいて端末によって送信されるACK/NACK情報を基地局によって取得することで、複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割するステップであってもよい。ただし、本発明はこれに限定されない。これとは別に、いくつかの実施形態では、複数のスケジューリング済み端末のACK/NACK情報に基づいて複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに基地局によって分割するステップは、
予め設定された時間内の複数のスケジューリングサブフレームの各々に対応するACKおよびNACKの数を基地局によってカウントするステップ、および
スケジューリングサブフレームのACKの数がスケジューリングサブフレームのNACKの数以上である場合に、スケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットに入れるステップ、または
スケジューリングサブフレームのACKの数がスケジューリングサブフレームのNACKの数未満である場合に、スケジューリングサブフレームを第2のサブフレームセットに入れるステップ
を含んでもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、複数のスケジューリング済み端末のACK/NACK情報に基づいて複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに基地局によって分割するステップは、
複数のスケジューリング済み端末のACK/NACK情報に基づいて複数のスケジューリングサブフレームの各々のBLERに関する統計値を基地局によって収集するステップと、
複数のスケジューリングサブフレームの各々のBLERに基づいて複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに基地局によって分割するステップと
をさらに含んでもよい。
本発明の本実施形態では、ダウンリンクデータ伝送を実行するのに、複数のスケジューリングサブフレームの各々がスケジューリング済み端末によって用いられれば、そのスケジューリングサブフレームは1つのサブフレームまたはサブフレームのグループであってもよいと当然解する。これは本発明において限定されない。各スケジューリングサブフレームがサブフレームのグループを表す場合、各スケジューリングサブフレームのBLERはサブフレームのグループのBLERであってもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、複数のスケジューリングサブフレームの各々のBLERに基づいて複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに基地局によって分割するステップは、
複数のスケジューリングサブフレームを複数のサブフレームグループに基地局によって分割するステップと、
複数のサブフレームグループでの各スケジューリングサブフレームのBLERに基づいて複数のサブフレームグループを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに基地局によって分割するステップと
を含んでもよい。
特に、本発明の本実施形態では、複数のスケジューリングサブフレームをサブフレームの複数のグループに複数の手法で分割してもよい。これとは別に、一実現例では、剰余演算を行うことになるデータとして複数のスケジューリングサブフレームのフレーム番号を用いて剰余演算を基地局が行い、サブフレームのフレーム番号に剰余演算を行った後に得られる同じ値を有するサブフレームを足し合わせて1つのグループをなしてもよい。たとえば、本発明の本実施形態では、サブフレーム番号に剰余演算を行う法として長期不連続待ち受け(Discontinuous Reception、DRX)サイクルの整数倍を基地局が得てもよい。
特に、本発明の本実施形態では、スケジューリングサブフレームのサブフレーム番号nと、スケジューリングサブフレームが位置する無線フレームのフレーム番号Nとを基地局が取得して、剰余演算を行うことになるデータであって、スケジューリングサブフレームのデータであるデータMを、以下の式
M=N*10+n
を用いて基地局が計算してもよい。
法として長期DRXサイクル(long DRX cycle)を基地局が用いる。たとえば、長期DRXサイクルは40msとして一般的に構成される。ここでは法として40を基地局が用いてもよい。剰余演算を行うことになるデータであって、複数のスケジューリングサブフレームの40による剰余のデータであるデータを基地局が用いることで、剰余演算の後に得られる同じ値を有するサブフレームを足し合わせてサブフレームの1つのグループをなしてもよい。
本発明の本実施形態では、剰余演算を行うことによって複数のスケジューリングサブフレームを複数のサブフレームグループに分割することは本発明の特定の実現例にすぎないと解するべきであり、本発明はこれに限定されない。
これとは別に、いくつかの実施形態では、複数のスケジューリングサブフレームの各々の
BLERに関する統計値を以下の式
を用いて基地局が収集してもよく、
ここで、
BLER(i)は予め設定された時間内の複数のスケジューリングサブフレーム中の第iのサブフレームの
BLERを表し、N
NACK(i)は、第iのサブフレーム中で伝送されるダウンリンクデータに基づいて予め設定された時間内に端末によってフィードバックされるNACKの数を表し、N
ACK(i)は、第iのサブフレーム中で伝送されるダウンリンクデータに基づいて予め設定された時間内に端末によってフィードバックされるACKの数を表し、N
DTX(i)は、信号が予め設定された時間内に第iのサブフレーム中で端末によって送信されないという不連続伝送(DTX)状態の数を表す。
これとは別に、いくつかの実施形態では、複数のスケジューリングサブフレームのサブフレームの各グループの
BLERに関する統計値を以下の式
を用いて基地局が別様に収集してもよく、
ここで、
BLER(i)は予め設定された時間内の複数のスケジューリングサブフレーム中の第iのサブフレームの
BLERを表し、N
NACK(i)は、第iのサブフレーム中で伝送されるダウンリンクデータに基づいて予め設定された時間内に端末によってフィードバックされるNACKの数を表し、N
ACK(i)は、第iのサブフレーム中で伝送されるダウンリンクデータに基づいて予め設定された時間内に端末によってフィードバックされるACKの数を表し、N
DTX(i)は、信号が予め設定された時間内に第iのサブフレーム中で端末によって送信されないという不連続伝送(DTX)状態の数を表す。
これとは別に、いくつかの実施形態では、複数のスケジューリングサブフレームの各々のBLERに基づいて複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに基地局によって分割するステップは、
調整時期が到来するときに、調整時期前の複数のスケジューリングサブフレームの各々のBLERを基地局によって取得するステップと、
第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを取得するために、調整時期前の複数のスケジューリングサブフレームの各々のBLERに基づいて調整時期前の第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセット中のサブフレームを基地局によって調整するステップと
を含む。
特に、本発明の本実施形態では、調整時期前の調整期間内に調整時期前の複数のスケジューリングサブフレームの各々のBLERに関する統計値を基地局が収集してもよく、調整時期が到来するときに、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを取得するために、調整時期前の複数のスケジューリングサブフレームの各々のBLERに基づいて調整時期前の第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセット中のサブフレームを基地局が調整してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、調整時期前の調整期間内に各スケジューリングサブフレームのBLERに関する統計値を基地局が収集すれば、調整期間は基地局とデータ伝送するラージパケットユーザ端末(またはラージパケットユーザと称する)の数に関係してもよい。たとえば、本発明の本実施形態では、各サブフレームのBLERに関する統計値を収集する調整期間がラージパケットユーザの数倍の時間パラメータであってもよいと基地局が判断し、ここで、時間パラメータは320msであってもよい。第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとの間の調整期間がラージパケットユーザ端末の数に関係してもよく、調整期間を以下の原則、すなわち、基地局が複数のラージパケットユーザ端末とデータ伝送を実行するとき、調整時期前に調整期間が存在する場合の各分割済みサブフレームのブロックエラーレートがより正確であるように、端末が複数のスケジューリングサブフレームに基づいて十分なACK/NACK情報を送信することが確実になる、を用いて選択してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、調整時期前の第1のサブフレームセットが第1のスケジューリングサブフレームを含み、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを取得するために、調整時期前の複数のスケジューリングサブフレームの各々のBLERに基づいて調整時期前の第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセット中のサブフレームを基地局によって調整するステップは、
調整時期が到来するときに、調整時期前の第1のサブフレームセットのBLERを基地局によって取得するステップと、
調整時期前の第1のサブフレームセットのBLERが第1の閾値を超え、かつ調整時期前の第1のサブフレームセット中の第1のサブフレームのBLERが第2の閾値を超える場合、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを取得するために、調整時期前の第1のサブフレームセットから調整時期前の第2のサブフレームセットに第1のスケジューリングサブフレームを調整時期に基地局によって置き換えるステップと
を含む。
本発明の本実施形態では、調整時期が到来する前の調整期間内に、第1のサブフレームセットが第1のスケジューリングサブフレームを含んでもよいと当然解する。調整時期が到来するとき、調整時期前の調整期間内に第1のサブフレームセットのBLERを基地局が取得してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、複数のスケジューリングサブフレームが複数のサブフレームグループに分割されれば、第1のサブフレームセットが調整時期前の調整期間内に第1のサブフレームグループを含んでもよい。調整時期が到来するとき、基地局が第1のサブフレームグループと第1のサブフレームセットのBLERとを取得してもよい。BLERの特定の計算方法については、予め設定された時間内の各スケジューリングサブフレームのBLERの前述の計算方法を参照する。この場合、予め設定された時間は調整期間であってもよい。
本発明の本実施形態では、第1のサブフレームセットのBLERが、第1のサブフレームセットに含まれる複数のサブフレームグループのBLERの平均値であってもよく、第2のサブフレームセットのBLERが、第2のサブフレームセットに含まれる複数のサブフレームグループのBLERの平均値であってもよいと当然解する。当然、第1のサブフレームセットのBLERと第2のサブフレームセットのBLERとを別の実現例を用いて基地局が別様に取得してもよい。たとえば、端末によって送信されるACK/NACK情報に基づいて、調整時期前の調整期間内に第1のサブフレームセットのBLERに関する統計値を基地局が直接収集し、かつ/または調整時期前の調整期間内に第2のサブフレームセットのBLERに関する統計値を基地局が直接収集してもよい。特定の統計方法が、サブフレームの各グループのBLERに関する統計値を収集する方法と同じであってもよい。これは本発明において限定されない。
上述されているように、複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに基地局が分割してもよく、また、複数のスケジューリングサブフレームを複数のサブフレームグループに分割してもよいと当然解する。したがって、本発明の本実施形態では、第1のサブフレームセットが複数のサブフレームグループ中のいくつかのサブフレームグループを含んでもよく、第2のサブフレームセットが複数のサブフレームグループ中のその他のサブフレームグループを含んでもよい。たとえば、本発明の本実施形態では、複数のスケジューリングサブフレームをサブフレームの40個のグループに分割して、第1のサブフレームセットがサブフレームの40個のグループ中のサブフレームの19個のグループを含み、第2のサブフレームセットがサブフレームの40個のグループ中のサブフレームのその他の21個のグループを含んでもよい。
特に、本発明の本実施形態では、調整時期前の調整期間内の第1のサブフレームセットのBLERが第1の閾値を超え、この第1の閾値は目標BLER+5%であってもよく、目標BLERは基地局によって予め設定される値であってもよい。たとえば、本発明の本実施形態では、目標BLERは10%であってもよい。調整時期前の調整期間内の第1のサブフレームのBLERが第2の閾値を超え、この第2の閾値は30%であってもよいが、本発明はこれに限定されない。したがって、可能な一実現例において、本発明の本実施形態では、調整時期前の調整期間内の第1のサブフレームセットのBLERが15%を超え、かつ調整時期前の調整期間内の第1のサブフレームセット中の第1のサブフレームのBLERが30%を超えると統計値を通じて基地局が認識する場合に、調整時期前の調整期間内の第1のサブフレームセットから調整時期前の調整期間内の第2のサブフレームセットに第1のスケジューリングサブフレームを基地局が置き換えてもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、調整時期前の調整期間内の第1のサブフレームセットのBLERが第1の閾値を超えれば、調整時期前の調整期間内のBLERが第2の閾値を超える複数の第1のサブフレームが存在してもよい。たとえば、第1のサブフレームセットには、そのBLERがすべて第2の閾値を超える4つのサブフレームが存在してもよい。この場合、BLER条件を満たす複数のサブフレームの数を基地局が限定してもよい。たとえば、第1のサブフレームセット中に、そのBLERがすべて第2の閾値を超える4つのサブフレームが存在する場合に、調整時期前の調整期間内の第1のサブフレームセットから第2のサブフレームセットにサブフレームのうちの2つのみを基地局が置き換える。特定の実現例では、上述されているように、複数のスケジューリングサブフレームを40個のサブフレームグループに分割する場合(ここで、40個のサブフレームグループを剰余演算に基づいて分割を通じて取得してもよく、サブフレームの各グループ中のサブフレームのサブフレーム番号の40による剰余を得た後に得られる値は同じである)、剰余演算後の値の大きさの順番に基づいて、BLER条件を満たす4つのサブフレームグループからサブフレームの2つのグループを基地局が決定して、第1のサブフレームセットから第2のサブフレームセットにサブフレームの2つのグループを置き換えてもよい。たとえば、剰余演算後の3、4および7の値を有する合計3つのサブフレームグループがBLER調整条件を満たせば、3および4の剰余結果値を有する2つのサブフレームグループを調整時期前の調整期間内の第1のサブフレームセットから第2のサブフレームセットに基地局が置き換えてもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、第1のサブフレームセットに含まれるスケジューリングサブフレームの数が未満ではない(第5の閾値)。特定の実現例では、上述されているように、複数のスケジューリングサブフレームを40個のサブフレームグループに分割する場合であって(ここで、40個のサブフレームグループを剰余演算に基づいて分割を通じて取得してもよく、サブフレームの各グループ中のサブフレームのサブフレーム番号の40による剰余を得た後に得られる値は同じである)、条件を満たすサブフレームの第1のグループ中のサブフレームを第1のサブフレームから第2のサブフレームセットに基地局が置き換えるとき、第1のサブフレームセット中の残りのサブフレームグループの数が10個以上であることを確保する必要がある。第1のサブフレームセット中の残りのサブフレームグループの数が10個未満である場合、第1のサブフレームセットが、BLER調整条件を満たす第1のサブフレームグループを含んでも、条件を満たすサブフレームの第1のグループを第1のサブフレームセットから第2のサブフレームセットに置き換えることは許されない。第5の閾値を10に設定することは特定の実現例にすぎないと当然解する。本発明はこれに限定されない。
これとは別に、いくつかの実施形態では、調整時期前の第2のサブフレームセットが第2のスケジューリングサブフレームを含み、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを取得するために、調整時期前の複数のスケジューリングサブフレームの各々のBLERに基づいて調整時期前の第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセット中のサブフレームを基地局によって調整するステップは、
調整時期が到来するときに、調整時期前の第2のサブフレームセットのBLERを基地局によって取得するステップと、
調整時期前の第2のサブフレームセットのBLERが第3の閾値を超え、かつ調整時期前の第2のサブフレームセット中の第2のサブフレームのBLERが第4の閾値以下である場合、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを取得するために、調整時期前の第2のサブフレームセットから調整時期前の第1のサブフレームセットに第2のスケジューリングサブフレームを調整時期に基地局によって置き換えるステップと
を含む。
本発明の本実施形態では、基地局が調整時期前の第2のサブフレームセットのBLERを取得する手法は、基地局が調整時期前の第1のサブフレームセットのBLERを取得する手法と同じであってもよいと当然解する。これは本発明において限定されない。
特に、本発明の本実施形態では、調整時期前の第2のサブフレームセットのBLERが第3の閾値を超え、この第3の閾値は目標BLER−5%であってもよく、目標BLERは基地局によって予め設定される値であってもよい。たとえば、本発明の本実施形態では、目標BLERは10%であってもよい。調整時期前の第2のサブフレームセット中の第2のサブフレームのBLERは第4の閾値以下であり、この第4の閾値は0であってもよいが、本発明はこれに限定されない。したがって、可能な一実現例において、本発明の本実施形態では、調整時期前の前の調整期間内の第2のサブフレームセットのBLERが5%を超え、かつ調整時期前の第2のサブフレームセット中の第2のサブフレームのBLERが0であると統計値を通じて基地局が認識する場合に、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを取得するために、調整時期前の第2のサブフレームセットから調整時期前の第1のサブフレームセットに第2のスケジューリングサブフレームを基地局が置き換えてもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、調整時期前の第2のサブフレームセットのBLERが第3の閾値を超えれば、BLERが調整時期前の第2のサブフレームセット中に第4の閾値を超える複数の第2のサブフレームが存在してもよい。たとえば、調整時期前の第2のサブフレームセットには、そのBLERがすべて第4の閾値以下である4つのサブフレームが存在してもよい。この場合、BLER条件を満たす複数のスケジューリングサブフレームの数を基地局が限定してもよい。たとえば、調整時期前の第2のサブフレームセット中に、そのBLERがすべて第4の閾値以下である4つのスケジューリングサブフレームが存在する場合、調整時期前の第2のサブフレームセットから調整時期前の第1のサブフレームセットにスケジューリングサブフレームのうちの1つのみを基地局が置き換えてもよい。特定の実現例では、複数のスケジューリングサブフレームを剰余演算に基づいてサブフレームの40個のグループに基地局が分割してもよく、ここで、サブフレームの各グループにおけるサブフレーム番号の40による剰余を得た後に得られる値は同じである。剰余演算後の値の大きさの順番に基づいて、BLER条件を満たす4つのサブフレームグループから、BLERが0であるサブフレームグループを基地局が決定して、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを取得するために、調整時期前の第2のサブフレームセットから第1のサブフレームセットにサブフレームグループ中のスケジューリングサブフレームを置き換えてもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、調整時期前の調整期間内において、第1のスケジューリングサブフレームまたは第2のスケジューリングサブフレームに基づいてダウンリンクデータを端末が伝送した後に端末によってフィードバックされるハイブリット自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat reQuest、HARQ)の数は第5の閾値を超える。たとえば、第1のスケジューリングサブフレームまたは第2のスケジューリングサブフレームに基づいてダウンリンクデータを端末が伝送した後に端末によってフィードバックされるHARQの数は4を超えてもよい。特に、第1のスケジューリングサブフレームまたは第2のスケジューリングサブフレームに基づいて端末によってフィードバックされるHARQの数が4を超える場合、第1のスケジューリングサブフレームまたは第2のスケジューリングサブフレームのBLERであって、スケジューリング済み端末によってフィードバックされるACK/NACK情報に基づいて統計値を通じて基地局によって取得されるBLERは有効なBLERであってもよい。この場合、BLER条件を満たす第1のスケジューリングサブフレームまたは第2のスケジューリングサブフレームが属するセットを基地局が変更してもよい。
図4は、本発明の実施形態における適応変調符号化方法の特定のステップまたは動作を詳細に説明している。本発明の本実施形態では、当該ステップまたは動作は例にすぎない。本発明の本実施形態において実行することができる他の動作や図4の動作の変形例が存在してもよい。これに加えて、図4のステップを図4に示されているステップとは異なる順序で実行してもよく、図4のすべての動作を実行する必要はないと考えることができる。以下の詳細な説明は当業者が本発明の実施形態をよりよく理解するのを助けることを意図しているにすぎず、本発明の実施形態の範囲に対するなんらの限定としても解釈されるべきではないと当然解する。
以下、図4を参照して詳細に本発明の本実施形態における適応変調符号化方法の特定のステップを説明する。
S410.基地局が第1の端末を特定する。
本発明の本実施形態では、端末が受信する、1秒あたりに無線リンク制御(Radio Link Control、RLC)に届くデータ量に基づいて基地局が第1の端末を特定してもよい。
特定の実現例では、端末が受信する、1秒あたりに無線リンク制御に届くデータ量に対して予め設定された閾値を基地局が設定してもよい。端末が受信する、1秒あたりに無線リンク制御に届くデータ量が予め設定された閾値を超える場合に端末が第1の端末と特定してもよい。たとえば、本発明の本実施形態では、伝送予定データ量が0であり、かつ端末が受信する、1秒あたりに無線リンク制御に届くデータ量が1250000byteを超える場合に基地局が端末を第1の端末と特定してもよい。伝送予定データ量が0ではなく、かつ端末が受信する、1秒あたりに無線リンク制御に届くデータ量がMin{伝送予定データ量*1000/8byte、1250000byte}を超える場合に基地局が端末を第1の端末と特定してもよい。したがって、第1の端末はラージパケットユーザの端末ともいえる。
第1の端末は、受信した、1秒あたりにRLCに届くデータ量が予め設定された閾値を超える端末であることが当然分かる。したがって、基地局と通信するとき、第1の端末は長期間オンラインであり、多数回用にスケジューリングされる。本発明の技術的解決手段に係れば、高いスループットゲインを得ることができるが、本発明はこれに限定されない。
さらに、本発明の本実施形態では、複数の第1の端末が存在してもよいと当然解する。
さらに、本発明の本実施形態では、第1の端末は、1秒あたりにRLCに届くデータ量が予め設定された閾値を超える端末に限られると当然解する。特に、所定期間内に、1秒あたりにRLCに届くデータ量が予め設定された閾値を超えるという条件を端末1が満たせば、これによって、端末1は第1の端末であってもよい。しかし、別の期間内に、1秒あたりにRLCに届くデータ量が予め設定された閾値を超えるという条件を端末1が満たさなければ、これによって、端末1は第1の端末でない。
S420.第1の端末によって送信されるCQIを基地局が受信する。
S430.基地局が複数のスケジューリングサブフレームを複数のサブフレームグループに分割する。
特に、剰余演算に基づいて調整期間内に複数のスケジューリングサブフレームを基地局がグループ化してもよい。特定の実現例において、本発明の本実施形態では、基地局がスケジューリングサブフレームに剰余演算を実行するのに法として40を用い、同じ剰余結果値を有するサブフレーム番号に対応するサブフレームを1グループに付加してもよく、これにより、40個のサブフレームグループを取得することができる。40個のサブフレームグループ中のサブフレームの各グループが少なくとも1つのスケジューリングサブフレームを含んでもよい。
さらに、基地局が第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームを決定した後、基地局はサブフレームのサブフレーム番号の40による剰余によって、サブフレームが属するサブフレームグループを取得することができる。特定の剰余アルゴリズムについては、前述の説明を参照する。
S440.基地局がスケジューリングサブフレームを初期化する。
本ステップでは、S430での分割を通じて取得される40個のサブフレームグループのすべてを第1のサブフレームセットに向けて基地局が初期化してもよい。この場合、第2のサブフレームセットは空のセットであってもよい。本発明の本実施形態では、第1のサブフレームセットを低干渉サブフレームセットとして適用することもでき、第2のサブフレームセットを高干渉サブフレームセットとして適用することもできると当然解する。
本発明の本実施形態では、初期化後、複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに基地局が分割し、第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとは、異なるCQI調整量に対応すると当然解する。一実現例では、初期化後、第1のサブフレームセットのCQI調整量をオリジナルのCQI調整量を用いて初期化し、第2のサブフレームセットに対応するCQI調整量を0に初期化してもよい。
S450.基地局がサブフレームセット中のサブフレームを調整する。
本ステップでは、基地局がサブフレームセット中のサブフレームの調整期間を決定してもよく、調整期間は第1の端末の数倍の時間パラメータであってもよい。調整期間は第1の端末の数とともに変化し、第1の端末がスケジューリングサブフレームに基づいて十分なACK/NACKフィードバック情報を有することを確保することができる。たとえば、時間パラメータは320msであってもよい。基地局が1つの第1の端末とデータ伝送を実行するとき、調整期間は320msであってもよい。基地局が2つの第1の端末とデータ伝送を実行するとき、調整期間は640msであってもよい。
本ステップでは、調整時期が到来する前に、各スケジューリングサブフレームに基づいて端末がデータを伝送した後、端末によってフィードバックされるACK/NACK情報に関する統計値を基地局が絶え間なく収集し、これにより、調整時期前の調整期間内の40個のサブフレームグループのBLERを取得することができ、調整時期前の調整期間内の第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットのBLERも取得することができる。各スケジューリングサブフレームのBLERの特定の計算方法は上述されている。出願書面を簡潔にするために、ここでは重ねて詳細を説明しない。
本発明の本実施形態では、複数のスケジューリングサブフレームを40個のサブフレームグループに分割することは本発明の特定の実現例にすぎないと当然解する。40個のサブフレームグループの各々のBLERならびに第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットのBLERの計算方法は、各スケジューリングサブフレームのBLERの計算方法と同じであってもよい。言い換えれば、各サブフレームグループまたはサブフレームグループが位置するサブフレームセットのBLERの計算の際、スケジューリングサブフレームに基づいてサブフレームグループまたはサブフレームセット中ですべての端末によってフィードバックされるACK/NACK情報に関する統計値も収集してもよく、これにより、サブフレームグループまたはサブフレームセットのBLERが計算されて取得される。
調整時期が到来するとき、第1のサブフレームセットのBLERが目標BLER+5%を超える場合、BLERが30%を超える、第1のサブフレームセット中のサブフレームグループを第1のサブフレームセットから第2のサブフレームセットに置き換えてもよい。第2のサブフレームセットのBLERが目標BLER−5%を超える場合、BLERが0である、第2のサブフレームセット中のサブフレームグループを調整時期前の第2のサブフレームセットから第1のサブフレームセットに調整時期に置き換えてもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、サブフレームグループが属するサブフレームセットを変更すると判断するとき、サブフレームグループ中のサブフレームに基づいて端末がデータを伝送した後に端末によってフィードバックされるHARQの数をまず基地局が決定してもよい。サブフレームグループ中のサブフレームに基づいて端末がデータを伝送した後に端末によってフィードバックされるHARQの数が4以下である場合、サブフレームグループが属するサブフレームセットを変更することは許されない。
これとは別に、いくつかの実施形態では、基地局が第1のサブフレームセット中のサブフレームグループの数をさらに限定してもよい。特定の実現例では、調整時期に、サブフレームグループが属するサブフレームセットを変更する場合、第1のサブフレームセット中のサブフレームグループの数が少なくとも10であることを基地局が指定してもよい。言い換えると、第1のサブフレームセット中のサブフレームグループの数が10未満である場合、調整時期に、第1のサブフレームセット中のサブフレームグループを第2のサブフレームセットに置き換えることを基地局が禁止してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、第1のサブフレームセットから第2のサブフレームセットに置き換えられるサブフレームグループの数を基地局がさらに限定してもよい。たとえば、調整時期に、第1のサブフレームセット中でBLER条件を満たす2つのサブフレームグループのみを第2のサブフレームセットに置き換えることを基地局が許可してもよい。当然、第2のサブフレームセットから第1のサブフレームセットに置き換えられるサブフレームグループの数も基地局が限定してもよい。たとえば、調整時期に、BLER条件を満たす1つのサブフレームグループのみを第1のサブフレームセットに置き換えることを基地局が許可してもよい。
S460.基地局が第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームを調整期間内に決定する。
S470.第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームを決定した後、サブフレームが属するサブフレームセットを基地局が決定する。
特に、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームのサブフレーム番号と、サブフレームが位置するフレームのフレーム番号とを基地局が用い、次の式、すなわちM=10*N+nを用いて剰余演算を行うことになるデータを取得してもよい。
40を法として剰余演算を行うことになるデータと剰余演算後に得られる値とに基づいて、サブフレームが位置するサブフレームグループを基地局が決定する。たとえば、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームのサブフレーム番号が9であり、サブフレームが位置するフレームのフレーム番号が9であると基地局が判断する場合、基地局が剰余演算を行った後に得られる値は19である。したがって、サブフレームは19番目のサブフレームグループ中のサブフレームであると基地局が判断することができる。
サブフレームが19番目のサブフレームグループ中のサブフレームであると基地局が判断した後、19番目のサブフレームグループは現在の調整期間内の第1のサブフレームセットであると基地局が判断してもよい。サブフレームが属する19番目のサブフレームグループが現在の期間内の第2のサブフレームセットである場合もあると当然解する。これは本発明の本実施形態の説明のための本記載における例にすぎない。
S480.第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームが属するサブフレームセットに対応するCQI調整量に基づいて第1の端末によって報告されるCQIを基地局が調整する。
S490.基地局が調整されたCQIに基づいて第1の端末のスケジューリングのためのMCSを決定する。
これとは別に、いくつかの実施形態では、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームに基づいて第1の端末によって送信されるACK/NACK情報に基づいて、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームが属するサブフレームセットに対応するCQI調整量を基地局が調整してもよい。
上記では、詳細に適応変調符号化の方法の実施形態を説明しているが、以下では、詳細に本発明の実施形態における適応変調符号化の基地局の実施形態を説明する。図5は本発明の実施形態に係る基地局500の概略構成図である。図5の基地局500は、受信モジュール510、第1の決定モジュール520、第2の決定モジュール530、調整モジュール540および第3の決定モジュール550を含む。
受信モジュール510は、第1の端末によって送信されるチャンネル品質指標(CQI)を受信するように構成されている。
第1の決定モジュール520は、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームを決定するように構成されている。
第2の決定モジュール530は、サブフレームが属するサブフレームセットを決定するように構成されており、このサブフレームセットは第1のサブフレームセットまたは第2のサブフレームセットであり、第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとは、異なるCQI調整量に対応する。
調整モジュール540は、サブフレームが属するサブフレームセットに対応するCQI調整量に基づいてCQIを調整するように構成されている。
第3の決定モジュール550は、調整されたCQIに基づいて第1の端末のスケジューリングのための変調符号化方式(MCS)を決定するように構成されている。
この適用例では、基地局が第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームを決定した後、サブフレームが属するサブフレームセットを基地局が決定してもよく、このサブフレームセットは第1のサブフレームセットまたは第2のサブフレームセットであってもよく、その後、サブフレームセットに対応するCQI調整量に基づいて、第1の端末によって送信されるCQIを基地局が調整する。このように、先行技術における1セットのCQI調整量のみを用いることに起因する低干渉サブフレームの高い信号対ノイズ比の浪費が回避される。したがって、本発明の本実施形態では、基地局が現在のセルで低干渉サブフレームの高い信号対ノイズ比を効率的に用いることができることにより、現在のセルのダウンリンクデータの伝送効率およびスループットが改善される。
これとは別に、いくつかの実施形態では、CQIは、第1の端末によって推奨されるMCSをさらに含んでもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、上記とは異なり、CQIとMCSとの間のマッピングの予め設定されたテーブルに基づいてMCSを基地局が取得してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、基地局が第1の端末とダウンリンクデータ伝送を実行するとき、ダウンリンクデータはラージパケットユーザデータであってもよいが、本発明はこれに限定されない。本発明の本実施形態では、ラージパケットユーザが長期間オンラインであり、ダウンリンクデータ伝送中に多数回用にスケジューリングされると当然解する。したがって、本発明の本実施形態における技術的解決手段を用いてより高いスループットゲインを得ることができる。
これとは別に、いくつかの実施形態では、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットは、予め分割を通じて取得されるセットであってもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとを調整期間に基づいて分割してもよい。調整期間が到来するときに、基地局が第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを再分割してもよい。複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに基地局によって分割する方法は、方法の実施形態で詳細に説明されている。ここでは重ねて詳細を説明しない。
これとは別に、いくつかの実施形態では、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームに基づいて第1の端末によって送信されるACK/NACK情報に基づいて、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームが属するサブフレームセットに対応するCQI調整量を基地局が調整してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、本発明の本実施形態における適応変調符号化のための基地局は、
複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割するように構成されている分割モジュール
をさらに含んでもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、分割モジュールが第1の端末のスケジューリングのためのサービングセルの隣接セルでのサブフレームのデータベアラ状態に基づいてサービングセルでの複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割してもよい。これの代わりに、基地局がサービングセルに対する隣接セルでの各サブフレームの干渉のレベルに基づいてサービングセルでの複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、基地局は、
複数のスケジューリング済み端末の肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)情報を取得するように構成される取得モジュール
をさらに含んでもよい。
分割モジュールは、複数のスケジューリング済み端末のACK/NACK情報に基づいて複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割するように特に構成される。
これとは別に、いくつかの実施形態では、基地局は、
複数のスケジューリング済み端末のACK/NACK情報に基づいて複数のスケジューリングサブフレームの各々のブロックエラーレート(BLER)に関する統計値を収集するように構成される統計値収集モジュール
をさらに含んでもよい。
分割モジュールは、複数のスケジューリングサブフレームの各々のBLERに基づいて複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割するように特に構成される。
これとは別に、いくつかの実施形態では、統計値収集モジュールは、
複数のスケジューリングサブフレームの各々の
BLERに関する統計値を以下の式
を用いて収集する
ように特に構成され、
ここで、
BLER(i)は予め設定された時間内の複数のスケジューリングサブフレーム中の第iのサブフレームの
BLERを表し、N
NACK(i)は、第iのサブフレーム中で伝送されるダウンリンクデータに基づいて予め設定された時間内に端末によってフィードバックされるNACKの数を表し、N
ACK(i)は、第iのサブフレーム中で伝送されるダウンリンクデータに基づいて予め設定された時間内に端末によってフィードバックされるACKの数を表し、N
DTX(i)は、信号が予め設定された時間内に第iのサブフレーム中で端末によって送信されないという不連続伝送(DTX)状態の数を表す。
これとは別に、いくつかの実施形態では、統計値収集モジュールは、
複数のスケジューリングサブフレームの各々の
BLERに関する統計値を以下の式
を用いて収集する
ように特に構成され、
ここで、
BLER(i)は予め設定された時間内の複数のスケジューリングサブフレーム中の第iのサブフレームの
BLERを表し、N
NACK(i)は、第iのサブフレーム中で伝送されるダウンリンクデータに基づいて予め設定された時間内に端末によってフィードバックされるNACKの数を表し、N
ACK(i)は、第iのサブフレーム中で伝送されるダウンリンクデータに基づいて予め設定された時間内に端末によってフィードバックされるACKの数を表し、N
DTX(i)は、信号が予め設定された時間内に第iのサブフレーム中で端末によって送信されないという不連続伝送(DTX)状態の数を表す。
これとは別に、いくつかの実施形態では、基地局の取得モジュールは、
調整時期が到来するときに、調整時期前の複数のスケジューリングサブフレームの各々のBLERを取得する
ようにさらに構成される。
分割モジュールは、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを取得するために、調整時期前の複数のスケジューリングサブフレームの各々のBLERに基づいて調整時期前の第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセット中のサブフレームを調整するように特に構成される。
これとは別に、いくつかの実施形態では、調整時期前の調整期間内に各スケジューリングサブフレームのBLERに関する統計値を基地局が収集すれば、調整期間は基地局とデータ伝送するラージパケットユーザの数に関係してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、調整時期前の第1のサブフレームセットが第1のスケジューリングサブフレームを含み、基地局の取得モジュールは、
調整時期が到来するときに、調整時期前の第1のサブフレームセットのBLERを取得する
ようにさらに構成される。
分割モジュールは、調整時期前の第1のサブフレームセットのBLERが第1の閾値を超え、かつ調整時期前の第1のサブフレームセット中の第1のサブフレームのBLERが第2の閾値を超える場合、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを取得するために、調整時期前の第1のサブフレームセットから調整時期前の第2のサブフレームセットに第1のスケジューリングサブフレームを調整時期に置き換えるように特に構成される。
これとは別に、いくつかの実施形態では、調整時期前の第2のサブフレームセットが第2のスケジューリングサブフレームを含み、基地局の取得モジュールは、
調整時期が到来するときに、調整時期前の第2のサブフレームセットのBLERを取得する
ようにさらに構成される。
分割モジュールは、調整時期前の第2のサブフレームセットのBLERが第3の閾値を超え、かつ調整時期前の第2のサブフレームセット中の第2のサブフレームのBLERが第4の閾値以下である場合、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを取得するために、調整時期前の第2のサブフレームセットから調整時期前の第1のサブフレームセットに第2のスケジューリングサブフレームを調整時期に置き換えるように特に構成される。
図6は本発明の実施形態に係る基地局600の概略ブロック図である。図6に示されている基地局600は、受信器620を含み、この受信器620はバス640を用いてプロセッサ610に接続してもよい。受信器620はデータまたは情報を受信するように構成され、メモリ630が実行可能指示を記憶する。基地局600が動作するとき、プロセッサ610はメモリ630と通信し、プロセッサ610はメモリ630中の実行可能指示を呼び出す。
受信器620は、第1の端末によって送信されるチャンネル品質指標(CQI)を受信するように構成されている。
プロセッサ610は、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームを決定するように構成されている。
プロセッサ610は、サブフレームが属するサブフレームセットを決定するようにさらに構成されており、このサブフレームセットは第1のサブフレームセットまたは第2のサブフレームセットであり、第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとは、異なるCQI調整量に対応する。
プロセッサ610は、サブフレームが属するサブフレームセットに対応するCQI調整量に基づいてCQIを調整するようにさらに構成されている。
プロセッサ610は、調整されたCQIに基づいて第1の端末のスケジューリングのための変調符号化方式(MCS)を決定するようにさらに構成されている。
この適用例では、基地局が第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームを決定した後、サブフレームが属するサブフレームセットを基地局が決定してもよく、このサブフレームセットは第1のサブフレームセットまたは第2のサブフレームセットであってもよく、その後、サブフレームセットに対応するCQI調整量に基づいて、第1の端末によって送信されるCQIを基地局が調整する。このように、先行技術における1セットのCQI調整量のみを用いることに起因する低干渉サブフレームの高い信号対ノイズ比の浪費が回避される。したがって、本発明の本実施形態では、基地局が現在のセルで低干渉サブフレームの高い信号対ノイズ比を効率的に用いることができることにより、現在のセルのダウンリンクデータの伝送効率およびスループットが改善される。
これとは別に、いくつかの実施形態では、CQIは、第1の端末によって推奨されるMCSをさらに含んでもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、上記とは異なり、CQIとMCSとの間のマッピングの予め設定されたテーブルに基づいてMCSを基地局が取得してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、基地局が第1の端末とダウンリンクデータ伝送を実行するとき、ダウンリンクデータはラージパケットユーザデータであってもよいが、本発明はこれに限定されない。本発明の本実施形態では、ラージパケットユーザが長期間オンラインであり、ダウンリンクデータ伝送中に多数回用にスケジューリングされると当然解する。したがって、本発明の本実施形態における技術的解決手段を用いてより高いスループットゲインを得ることができる。
これとは別に、いくつかの実施形態では、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットは、予め分割を通じて取得されるセットであってもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとを調整期間に基づいて分割してもよい。調整期間が到来するときに、基地局が第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを再分割してもよい。複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに基地局によって分割する方法は、方法の実施形態で詳細に説明されている。ここでは重ねて詳細を説明しない。
これとは別に、いくつかの実施形態では、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームに基づいて第1の端末によって送信されるACK/NACK情報に基づいて、第1の端末のスケジューリングのためのサブフレームが属するサブフレームセットに対応するCQI調整量を基地局が調整してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、プロセッサ610は、
複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割する
ように構成される。
これとは別に、いくつかの実施形態では、プロセッサ610が第1の端末のスケジューリングのためのサービングセルの隣接セルでのサブフレームのデータベアラ状態に基づいてサービングセルでの複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割してもよい。これの代わりに、基地局がサービングセルに対する隣接セルでの各サブフレームの干渉のレベルに基づいてサービングセルでの複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、プロセッサ610は、複数のスケジューリング済み端末の肯定応答(ACK)/否定応答(NACK)情報を取得し、複数のスケジューリング済み端末のACK/NACK情報に基づいて複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割するようにさらに構成される。
これとは別に、いくつかの実施形態では、プロセッサ610は、複数のスケジューリング済み端末のACK/NACK情報に基づいて複数のスケジューリングサブフレームの各々のブロックエラーレート(BLER)に関する統計値を収集し、複数のスケジューリングサブフレームの各々のBLERに基づいて複数のスケジューリングサブフレームを第1のサブフレームセットと第2のサブフレームセットとに分割するようにさらに構成される。
これとは別に、いくつかの実施形態では、プロセッサ610は、複数のスケジューリングサブフレームの各々の
BLERに関する統計値を以下の式
を用いて収集してもよく、
ここで、
BLER(i)は予め設定された時間内の複数のスケジューリングサブフレーム中の第iのサブフレームの
BLERを表し、N
NACK(i)は、第iのサブフレーム中で伝送されるダウンリンクデータに基づいて予め設定された時間内に端末によってフィードバックされるNACKの数を表し、N
ACK(i)は、第iのサブフレーム中で伝送されるダウンリンクデータに基づいて予め設定された時間内に端末によってフィードバックされるACKの数を表し、N
DTX(i)は、信号が予め設定された時間内に第iのサブフレーム中で端末によって送信されないという不連続伝送(DTX)状態の数を表す。
これとは別に、いくつかの実施形態では、プロセッサ610は、複数のスケジューリングサブフレームの各々の
BLERに関する統計値を以下の式
を用いて収集してもよく、
ここで、
BLER(i)は予め設定された時間内の複数のスケジューリングサブフレーム中の第iのサブフレームの
BLERを表し、N
NACK(i)は、第iのサブフレーム中で伝送されるダウンリンクデータに基づいて予め設定された時間内に端末によってフィードバックされるNACKの数を表し、N
ACK(i)は、第iのサブフレーム中で伝送されるダウンリンクデータに基づいて予め設定された時間内に端末によってフィードバックされるACKの数を表し、N
DTX(i)は、信号が予め設定された時間内に第iのサブフレーム中で端末によって送信されないという不連続伝送(DTX)状態の数を表す。
これとは別に、いくつかの実施形態では、プロセッサ610は、調整時期が到来するときに、調整時期前の複数のスケジューリングサブフレームの各々のBLERを取得し、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを取得するために、調整時期前の複数のスケジューリングサブフレームの各々のBLERに基づいて調整時期前の第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセット中のサブフレームを調整するようにさらに構成される。
これとは別に、いくつかの実施形態では、調整時期前の調整期間内に各スケジューリングサブフレームのBLERに関する統計値を基地局が収集すれば、調整期間は基地局とデータ伝送するラージパケットユーザの数に関係してもよい。
これとは別に、いくつかの実施形態では、調整時期前の第1のサブフレームセットが第1のスケジューリングサブフレームを含み、プロセッサ610は、
調整時期が到来するときに、調整時期前の第1のサブフレームセットのBLERを取得し、
調整時期前の第1のサブフレームセットのBLERが第1の閾値を超え、かつ調整時期前の第1のサブフレームセット中の第1のサブフレームのBLERが第2の閾値を超える場合、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを取得するために、調整時期前の第1のサブフレームセットから調整時期前の第2のサブフレームセットに第1のスケジューリングサブフレームを調整時期に置き換える
ようにさらに構成される。
これとは別に、いくつかの実施形態では、調整時期前の第2のサブフレームセットが第2のスケジューリングサブフレームを含み、プロセッサ610は、
調整時期が到来するときに、調整時期前の第2のサブフレームセットのBLERを取得し、
調整時期前の第2のサブフレームセットのBLERが第3の閾値を超え、かつ調整時期前の第2のサブフレームセット中の第2のサブフレームのBLERが第4の閾値以下である場合、第1のサブフレームセットおよび第2のサブフレームセットを取得するために、調整時期前の第2のサブフレームセットから調整時期前の第1のサブフレームセットに第2のスケジューリングサブフレームを調整時期に置き換える
ようにさらに構成される。
当業者であれば、この明細書に開示されている実施形態に記載されている例と考えあわせて、ユニットおよびアルゴリズムステップが電子ハードウェアまたはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアとの組み合わせによって実行し得ることに想到する。機能がハードウェアまたはソフトウェアによって実行されるか否かは、特定のアプリケーションおよび技術的解決手段の設計制約条件に依存する。その際の用途毎に説明されている機能を実施するのに異なる方法を当業者は用いることができるが、実施が本発明の範囲を越えると考えるべきではない。
便宜的かつ簡潔に説明するために、前述のシステム、装置およびユニットの詳細な動作プロセスについては、前述の方法の実施形態における対応するプロセスを参照してもよいことは当業者によって明確に理解されると考えられ、ここでは重ねて詳細を説明しない。
本出願において提供されているいくつかの実施形態では、開示されているシステム、装置および方法を他の手法で実施してもよいと解するべきである。たとえば、説明されている装置の実施形態は例にすぎない。たとえば、ユニットの分割は論理的機能の分割にすぎず、実際の実現例ではその他の分割であってもよい。たとえば、複数のユニットまたは構成要素を組み合わせたり別のシステムに組み入れたりしてもよいし、いくつかの特徴を省略してもよいし、実行しなくてもよい。これに加えて、表示されたり説明されたりしている相互連結または直接連結または通信接続をいくつかのインタフェースを用いて実施してもよい。装置またはユニット間の間接的連結または通信接続を電気的、機械的または他の形態で実施してもよい。
別体の部分として説明されているユニットを物理的に分離してもよいし、しなくてもよし、また、ユニットとして表示されている部分は物理的なユニットであってもよいし、でなくてもよいし、1つの位置に位置してもよいし、複数のネットワークユニットに分散してもよい。実際の要求に基づいて、ユニットのいくつかまたはすべてを選択して、実施形態の解決手段の目的を達成してもよい。
これに加えて、本発明の実施形態における機能ユニットを1つの処理ユニットに統合してもよいし、ユニットの各々が物理的に単独で存在してもよいし、あるいは、2つ以上のユニットが1つのユニットに統合される。
機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実施されて独立した製品として販売または使用される場合、機能をコンピュータ可読記憶媒体に記憶してもよい。このような理解に基づけば、実質的に本発明の技術的解決手段または先行技術に貢献している部分または技術的解決手段のいくつかをソフトウェア製品の形態で実施してもよい。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、本発明の実施形態で説明されている方法のステップのすべてまたはいくつかを実行するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、ネットワークデバイスなどであってもよい)に指示するいくつかの指示を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、読出し専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスクまたは光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することができる任意の媒体を含む。
前述の説明は本発明の特定の実現例にすぎず、本発明の保護範囲を限定することを意図しない。本発明において開示されている技術的範囲の当業者によって容易に理解されるいずれの変形または置換も本発明の保護範囲に含まれる。したがって、本発明の保護範囲は請求項の保護範囲の対象になる。