JP2014135723A - 電力制御の方法およびその装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】CoMPシステムにおいて、一つの伝送協調グループ内の複数の伝送協調ポイントに対して電力制御を行う。
【解決手段】電力プールを設定し101、フル電力を伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイントの送信電力として選択し102、伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイント以外のほかの伝送協調ポイントのそれぞれに対して、それぞれに前記電力プールから電力値をその送信電力として選択する103ことを含み、ここで前記電力プールは、伝送協調グループ内の伝送協調ポイントがデータ伝送の際に採用される電力値のセットであり、フル電力と、フル電力とゼロ電力との間に介在する少なくとも1つの低減電力とを含む。
【選択図】図1
【解決手段】電力プールを設定し101、フル電力を伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイントの送信電力として選択し102、伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイント以外のほかの伝送協調ポイントのそれぞれに対して、それぞれに前記電力プールから電力値をその送信電力として選択する103ことを含み、ここで前記電力プールは、伝送協調グループ内の伝送協調ポイントがデータ伝送の際に採用される電力値のセットであり、フル電力と、フル電力とゼロ電力との間に介在する少なくとも1つの低減電力とを含む。
【選択図】図1
Description
本願発明は、移動通信ネットワークにおける協調マルチポイント伝送技術(CoMP:Coordinated Multiple Point)に関し、特に、CoMPシステムにおいて1つの伝送協調グループ内の複数の伝送協調ポイントに対して電力制御を行う方法およびその装置に関する。
セルラー移動電話は人々の通信に極めて大きな便利さをもたらし、第2世代グローバル移動通信システム(GSM(登録商標):Global System for Mobile Communication)はデジタル通信技術を採用して、移動通信の通話品質をさらに向上させる。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:3rd Generation Partnership Project)は、移動通信分野での重要な組織として、第3世代移動通信技術(3G:The Third Generation)の標準化の進展を大幅に促進し、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標):Wide Code Division Multiple Access)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA:High Speed Downlink Packet Access)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA:High Speed Uplink Packet Access)などを含む一連の通信システム規格を制定した。
広帯域アクセス技術の挑戦に対処し、かつ、増加しつつある新たなサービスの需要を満たすために、3GPPは2004年末から3G長期的な進化(LTE:Long Term Evolution)技術の標準化作業を開始したことで、スペクトル効率をさらに向上させ、セル端ユーザの性能を改善し、システム遅延を低下させ、高速移動ユーザに更なる高速のアクセスサービスを提供することなどを図る。未来の先進的なLTE(LTE−A:LTE−Advanced)技術はさらにLTEを基に、異種ネットワークを普及し、スペクトル帯域幅を数倍に増加させ、データレートを倍的に向上させ、もっと多くの移動ユーザに、更なる高速であって性能がさらに優れたサービスを提供する。
CoMPは、セル端ユーザの性能を向上させる重要な技術の一つとして、LTE−Aに導入される。CoMP技術の主なアイデアは、複数の伝送協調ポイントを含む伝送協調グループを確立し、該伝送協調グループ内の全ての伝送協調ポイントが協調してデータ伝送を完成することである。CoMP技術には、例えば、ジョイント処理(JP:Joint Processing)および協調スケジューリング/協調ビームフォーミング(CS/CB:Coordinated Scheduling/Coordinated Beamforming)などのような複数の協調方式が含まれる。JP方式で、ユーザの伝送データを予め伝送協調グループの複数の伝送協調ポイントで用意しておく必要がある。また、JPは、ジョイント伝送(JT:Joint Transmission)とダイナミック・ポイント・セレクション(DPS:Dynamic Point Selection)の2つの方式に分けられる。
ここで、JTは、複数の伝送協調ポイントが同じリソースブロック(RB:Resource Block)で、同じユーザに対してデータを伝送する、ということを指す。DPSは、各時刻毎に、1つの伝送協調ポイントのみがユーザに対してデータを伝送する一方、ほかの伝送協調ポイントが同じRBで、ほかのユーザのデータを伝送することになり、または電力が0になる、ということを指す。ここで、ほかの伝送協調ポイントが同じRBでほかのユーザのデータを伝送すると、この場合、該伝送協調グループがシングルセル伝送方式を採用すると呼ばれ、ほかの伝送協調ポイントの同じRBでの電力が0になると、この場合、該伝送協調グループがダイナミック・ポイント・ブランキング(DPB:Dynamic Point Blanking)伝送方式を採用すると呼ばれる。実際の応用中、通常、DPSとDPBとを併用できる伝送方式を採用し、例えば、伝送協調グループには、TP0とTP1という2つの伝送ポイント(TP:Transmission Point)が含まれると、DPS/DPB方式を採用する場合、第1の伝送時間間隔(TTI:Transmission Time Interval)で、ユーザはTP0を選択してデータを伝送することができるが、最も強い干渉源であるTP1が該RBでゼロ電力を割り当てる。一方、第2のTTIで、ユーザはTP1を選択してデータを伝送することができるが、最も強い干渉源であるTP0が該RBでゼロ電力を割り当てる。明らかに、DPB伝送方式を採用することは、ほかの伝送協調ポイントの電力が0になるため、協調伝送ポイント間の干渉を大幅に低減させることができるが、但し、同時にリソースの使用率も低減させてしまう。
上記の問題を解決するために、本発明の実施例は、伝送協調ポイント間の干渉とリソース使用率の両方に配慮を加えることができ、伝送協調ポイント間の干渉を制御した場合で、リソースの使用率をできるだけ向上させる電力制御方法を提供している。
本発明の実施例で提供されている電力制御方法であって、電力プールを設定し、フル電力を伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイントの送信電力として選択し、伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイント以外のほかの伝送協調ポイントのそれぞれに対して、それぞれに、前記電力プールから1つの電力値をその送信電力として選択する、ことを含み、ここで、前記電力プールは、伝送協調グループ内の伝送協調ポイントがデータ伝送の際に採用される電力値のセットであり、フル電力と、フル電力とゼロ電力との間に介在する少なくとも1つの低減電力とを含む。
伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイント以外のほかの伝送協調ポイントのそれぞれに対して、それぞれに、前記電力プールから1つの電力値をその送信電力として選択することは、全体の伝送協調グループ内の全ての伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザの伝送優先度の和を最大にするように、前記電力プールから、前記ほかの伝送協調ポイントのそれぞれに対して、それぞれに、1つの電力値をその送信電力として選択する、ことを含む。
本発明の別の実施例で提供されている電力制御方法であって、第1の電力プールおよび第2の電力プールを設定し、フル電力を伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイントの送信電力として選択し、伝送協調グループがダイナミック・ポイント・ブランキング伝送方式を採用する場合とシングルセル伝送方式を採用する場合に第1の伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザに対応するチャネル特徴パラメータの差を算出し、この差が所定の閾値より大きい場合、第1の電力プールを候補電力プールとし、この差が所定の閾値より大きくない場合、第2の電力プールを候補電力プールとし、伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイント以外のほかの伝送協調ポイントのそれぞれに対して、それぞれに、前記候補電力プールから1つの電力値をその送信電力として選択する、ことを含み、ここで、第1の電力プールおよび第2の電力プールは、伝送協調グループ内の伝送協調ポイントがデータ伝送の際に採用される電力値のセットであり、第1の電力プールは、フル電力とゼロ電力とを含み、第2の電力プールは、フル電力と、フル電力とゼロ電力との間に介在する少なくとも1つの低減電力とを含む。
ここで、チャネル特徴パラメータは、チャネル品質指標(CQI)、信号対雑音比(SNR)、信号対雑音干渉比(SINR)、参照信号受信電力(RSRP)または参照信号受信品質(RSRQ)を含む。
伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイント以外のほかの伝送協調ポイントのそれぞれに対して、それぞれに、前記候補電力プールから1つの電力値をその送信電力として選択することは、全体の伝送協調グループ内の全ての伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザの伝送優先度の和を最大にするように、前記候補電力プールから、前記ほかの伝送協調ポイントのそれぞれに対して、それぞれに、1つの電力値をその送信電力として選択する、ことを含む。
前記1つの電力値を選択することは、伝送協調グループが各伝送方式を採用する場合での伝送協調グループ内の全てのスケジューリングされたユーザの伝送優先度をそれぞれ算出し、各伝送方式について、この伝送方式での伝送協調グループ内の全てのスケジューリングされたユーザの伝送優先度の和をそれぞれ算出し、前記の伝送優先度の和を最大にする伝送方式およびスケジューリング結果を伝送協調グループの伝送方式およびスケジューリング結果として選択して、伝送協調グループ内の各伝送協調ポイントの送信電力を決定する、ことを含む。
前記伝送協調グループが各伝送方式を採用する場合での伝送協調グループ内の全てのスケジューリングされたユーザの伝送優先度をそれぞれ算出することは、各伝送方式について、それぞれに、前記伝送方式での全てのスケジューリングされたユーザのCQIがサポートできる伝送レートを、過去一定期間内の前記ユーザで伝送されたスループットで割ることで、前記ユーザの伝送優先度を得る、ことを含む。
伝送協調グループが低減電力伝送方式を採用する場合、伝送協調グループがシングルセル伝送方式を採用する場合に前記第1の伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザのCQIと、伝送協調グループがダイナミック・ポイント・ブランキング伝送方式を採用する場合に前記第1の伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザのCQIと、前記第1の伝送協調ポイント以外のほかの伝送協調ポイントで採用される低減電力およびフル電力とに基づき、第1の伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザのCQIを算出し、伝送協調グループが低減電力伝送方式を採用する場合、伝送協調グループがシングルセル伝送方式を採用する場合に前記ほかの伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザのCQIと、前記ほかの伝送協調ポイントで採用される低減電力およびフル電力とに基づき、前記ほかの伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザのCQIを算出する。
前記方法であって、伝送協調ポイントは、無線リソース制御(RRC)シグナリングおよび/または下り制御情報(DCI)シグナリングを介して、現在使用の電力値をそのスケジューリングされたユーザに通知する、ことをさらに含む。
前記方法であって、シグナリングを介して、その現在使用の電力値を伝送協調グループ内の各伝送協調ポイントに通知する、ことをさらに含む。
本発明の実施例に係る電力制御装置であって、電力プールを設定する電力プール設定モジュールと、フル電力を伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイントの送信電力としてフル電力を選択し、前記伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイント以外のほかの伝送協調ポイントのそれぞれに対して、それぞれに、前記電力プールから1つの電力値をその送信電力として選択する電力値決定モジュールと、を備え、ここで、前記電力プールは、伝送協調グループ内の伝送協調ポイントがデータ伝送の際に採用される電力値のセットであり、フル電力と、フル電力とゼロ電力との間に介在する少なくとも1つの低減電力とを含む。
前記電力値決定モジュールは、伝送協調グループが各伝送方式を採用する場合での伝送協調グループ内の全てのスケジューリングされたユーザの伝送優先度をそれぞれ算出して、各伝送方式について、この伝送方式での伝送協調グループ内の全てのスケジューリングされたユーザの伝送優先度の和をそれぞれ算出する伝送優先度決定ユニットと、前記の伝送優先度の和を最大にする伝送方式およびスケジューリング結果を伝送協調グループの伝送方式およびスケジューリング結果として選択して、伝送協調グループ内の各伝送協調ポイントの送信電力を決定する選択ユニットと、を備える。
本発明の別の実施例に係る電力制御装置であって、第1の電力プールおよび第2の電力プールを設定する第2の電力プール設定モジュールと、伝送協調グループがダイナミック・ポイント・ブランキング伝送方式を採用する場合とシングルセル伝送方式を採用する場合に第1の伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザのチャネル特徴パラメータの差を算出し、この差が所定の閾値より大きい場合、第1の電力プールを候補電力プールとし、この差が所定の閾値以下である場合、第2の電力プールを候補電力プールとする電力プール選択モジュールと、フル電力を伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイントの送信電力として選択して、伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイント以外のほかの伝送協調ポイントのそれぞれに対して、それぞれに、前記候補電力プールから1つの電力値をその送信電力として選択する第2の電力値決定モジュールと、を備え、ここで、第1の電力プールおよび第2の電力プールは、伝送協調グループ内の伝送協調ポイントがデータ伝送の際に採用される電力値のセットであり、第1の電力プールは、フル電力とゼロ電力とを含み、第2の電力プールは、フル電力と、フル電力とゼロ電力との間に介在する少なくとも1つの低減電力とを含む。
前記第2の電力値決定モジュールは、伝送協調グループが各伝送方式を採用する場合での伝送協調グループ内の全てのスケジューリングされたユーザの伝送優先度をそれぞれ算出して、各伝送方式について、この伝送方式での伝送協調グループ内の全てのスケジューリングされたユーザの伝送優先度の和をそれぞれ算出する伝送優先度決定ユニットと、前記の伝送優先度の和を最大にする伝送方式およびスケジューリング結果を伝送協調グループの伝送方式およびスケジューリング結果として選択して、伝送協調グループ内の各伝送協調ポイントの送信電力を決定する選択ユニットと、を備える。
前述のように、伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイント以外のほかの伝送協調ポイントは、電力プールから自局の送信電力を選択することができるため、上記のほかの伝送協調ポイントが、フル電力とゼロ電力との間に介在する低減電力を採用する場合、シングルセル伝送方式をそれが採用する場合と比べると、伝送協調ポイント間の干渉を低減させることができ、DPB伝送方式をそれが採用する場合と比べると、リソースの使用率を向上させることができ、これにより、伝送協調ポイント間の干渉を制御した場合で、リソースの使用率をできるだけ向上させる目的を実現する。
上記の問題を解決するために、本発明の実施例は、電力制御方法を提供している。図1に示すように、該方法は、以下のようなステップを含む。
ステップ101で、電力プール(Power Pool)を設定する。
本実施例において、まず、電力プール(Power Pool)という概念が導入される。電力プールは、伝送協調グループ内の伝送協調ポイントがデータ伝送の際に採用できる電力値のセットであり、該セットは、フル電力と、フル電力とゼロ電力との間に介在する少なくとも1つの低減電力(Reduced Power)とを含むようにしてよい。上記の電力プールは、ゼロ電力を含むようにしてもよい。例えば、伝送協調ポイントのフル電力が40wである場合、電力プールは、以下のような電力値{0w,10w,20w,30w,40w}を含むようにしてよく、または以下のような電力値{0w,20w,40w}を含むようにしてもよいし、あるいは以下のような電力値{20w,40w}を含むようにしてもよい。
ステップ102で、フル電力を伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイントの送信電力として選択する。
本実施において、上記の第1の伝送協調ポイントは、主伝送協調ポイントであり、伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイント以外のほかの伝送協調ポイントは、従伝送協調ポイントである。
ステップ103で、上記の伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイント以外のほかの伝送協調ポイントのそれぞれに対して、それぞれに、上記電力プールから1つの電力値をその送信電力として選択する。
次に、該伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイントは、フル電力を使用してユーザに対してデータを送信することができる一方、ほかの伝送協調ポイントは、選択された電力値に応じて、上記ユーザ以外のほかのユーザに対してデータを送信することができる。
具体的に、上記ほかの協調ポイントが電力プールにおけるフル電力をも自局の送信電力として選択する場合、該伝送協調グループが実際に採用するのは、シングルセル伝送方式であり、上記ほかの協調ポイントが電力プールにおけるゼロ電力を自局の送信電力として選択する場合、該伝送協調グループが実際に採用するのは、DPB伝送方式である。上記ほかの協調ポイントのうちの1つが電力プールにおける低減電力を自局の送信電力として選択する場合、本発明において、このような伝送方式が低減電力伝送方式と呼ばれる。また、電力プールには、複数の低減電力が含まれる可能性があるため、伝送協調グループが選択できる低減電力伝送方式も複数ある。
上記の方法により、伝送協調グループが低減電力伝送方式を採用する場合、伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイント以外の少なくとも1つのほかの伝送協調ポイントの送信電力は、ゼロ電力とフル電力との間に介在するため、シングルセル伝送方式をそれが採用する場合と比べると、伝送協調ポイント間の干渉を低減させることができ、DPB伝送方式をそれが採用する場合と比べると、リソースの使用率を向上させることができる。
以下、上記のステップ103に係る、前記電力プールから1つの電力値を該伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイント以外のほかの伝送協調ポイントの送信電力として選択する方法を詳しく説明する。
本実施例では、伝送協調ポイントに対して送信電力値を選択する基本原則は、全体の伝送協調グループにおけるスケジューリングされたユーザの伝送優先度の和を最大にすること、即ち、マルチセルジョイントスケジューリングの場合に、スケジューリングされた全てのユーザの伝送優先度の和を最大にすること、である。具体的に、本実施例で言及される伝送優先度は、スケジューリング優先度であり、その算出方法が、具体的なスケジューリング方法に関し、即ち、スケジューリング方法が異なると、上記の伝送優先度の算出方法も違う。例えば、プロポーショナルフェア(PF:Proportional Fair)のスケジューリング方法を採用すると、ユーザの伝送優先度は、該ユーザの現在のチャネル条件がサポートできる伝送レートと、過去一定期間内の該ユーザで伝送されたスループットとの商である。具体的に、ユーザの現在のチャネル条件は、チャネル品質指標(CQI)、信号対雑音比(SNR)および信号対雑音干渉比(SINR)などのようなチャネル特徴パラメータのうちの1つで判断されることができる。例えば、ユーザの現在のチャネル条件が該ユーザの現在のCQIで判断されると、該ユーザの伝送優先度は、該ユーザの現在のCQIがサポートできる伝送レートと、過去一定期間内の該ユーザで伝送されたスループットとの商である。ここから分かるように、この場合、図2に示すように、伝送協調ポイントに対して送信電力値を選択する具体的な方法は、主に、以下のようなステップを含む。
ステップ1031で、伝送協調グループが各伝送方式を採用する場合での伝送協調グループ内の全てのスケジューリングされたユーザの伝送優先度をそれぞれ算出する。
CQIをチャネル条件判断用のチャネル特徴パラメータとすることを例にして、具体的な算出方法は、各伝送方式について、この伝送方式でのユーザのCQIがサポートできる伝送レートを、過去一定期間内の該ユーザで伝送されたスループットで割る、ことである。
ステップ1032で、各伝送方式について、この伝送方式での伝送協調グループ内の全てのスケジューリングされたユーザの伝送優先度の和をそれぞれ算出する。
ステップ1033で、上記の伝送優先度の和を最大にする伝送方式およびスケジューリング結果を伝送協調グループの伝送方式およびスケジューリング結果として選択して、伝送協調グループ内の各伝送協調ポイントの送信電力を決定する。
以下、具体的な例示により、伝送協調ポイントに対して電力値を選択する方法を詳しく説明する。本例示では、伝送協調グループには、第1の伝送協調ポイントと第2の伝送協調ポイントとの2つの伝送協調ポイントが含まれる。電力プールは、{0w,10w,20w,30w,40w}である。伝送協調グループが採用できる伝送方式は、合計で5種類あり、シングルセル伝送方式(第1の伝送協調ポイントおよび第2の伝送協調ポイントの送信電力はいずれもフル電力40wである)と、DPB伝送方式(第1の伝送協調ポイントの送信電力はフル電力40wであり、第2の伝送協調ポイントの送信電力はゼロ電力0wである)と、3つの低減電力伝送方式(第1の伝送協調ポイントの送信電力はフル電力40wであり、第2の伝送協調ポイントの送信電力はそれぞれ10w、20wおよび30wである)とを含む。以下、上記の図2に示す方法を実行する。ステップ1031で、伝送協調グループが上記の5種類の伝送方式を採用する場合での第1の伝送協調ポイントおよび第2の伝送協調ポイントでスケジューリングされた全てのユーザのCQIをそれぞれ決定する。そして、ステップ1032で、伝送優先度の算出方法に基づいて、伝送協調グループが上記の5種類の伝送方式を採用する場合での第1の伝送協調ポイントおよび第2の伝送協調ポイントでスケジューリングされた全てのユーザの伝送優先度をそれぞれ算出する。次に、ステップ1033で、上記の5種類の伝送方式のそれぞれについて、この伝送方式での第1の伝送協調ポイントおよび第2の伝送協調ポイントでスケジューリングされた全てのユーザの伝送優先度の和をそれぞれ算出する。最後に、ステップ1034で、上記の伝送優先度の和を最大にする伝送方式を伝送協調グループの伝送方式として選択して、例えば、第1の伝送協調ポイントの送信電力がフル電力40wであり、第2の伝送協調ポイントの送信電力が20wである場合、第1の伝送協調ポイントおよび第2の伝送協調ポイントでスケジューリングされた全てのユーザの伝送優先度の和は最大となると、伝送協調グループが電力低減伝送モードを採用し、かつ、第1の伝送協調ポイントの送信電力がフル電力40wであり、第2の伝送協調ポイントの送信電力が20wである、ということを決定することができる。
しかし、従来のCoMPシステムにおいて、既存のプロトコルには、伝送協調グループがシングルセル伝送方式およびDPB伝送方式を採用する場合にCQIをユーザがフィードバックする方法のみが規定されるが、伝送協調グループが各低減電力伝送方式を採用する場合にCQIをユーザがフィードバックする方法が規定されていない。従って、伝送協調グループが各伝送方式を採用する場合での伝送協調グループ内の全てのスケジューリングされたユーザのCQIをそれぞれ決定するために、各伝送協調ポイントは、CQI更新を行う必要がある。下記の表1に、伝送協調グループがシングルセル伝送方式、DPB伝送方式および低減電力伝送方式を採用する場合に、伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイントおよびほかの伝送協調ポイント(第2の伝送協調ポイントと呼ばれ)でスケジューリングされたユーザのCQIの基本的な算出数式を示す。
ここで、CQIs1は、伝送協調グループがシングルセル伝送方式を採用する場合に第1の伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザのCQIであり、CQIs2は、伝送協調グループがシングルセル伝送方式を採用する場合に第2の伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザのCQIであり、CQIbは、伝送協調グループがDPB伝送方式を採用する場合に第1の伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザのCQIであり、この場合、第2の伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザのCQIは0であり、CQIr1は、伝送協調グループが低減電力伝送方式を採用する場合に第1の伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザのCQIであり、CQIr2は、伝送協調グループが低減電力伝送方式を採用する場合に第2の伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザのCQIであり、S1は、第1の伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザの信号であり、S2は、第2の伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザの信号であり、Iは、伝送協調グループ以外からの干渉であり、Nは、雑音であり、Txrは、第2の伝送協調ポイントが採用できる低減電力であり、Txfは、第2の伝送協調ポイントが採用できるフル電力である。
上記の表1における数式から導出することで、以下のような数式1および2を得ることができる。
上記の数式1および2から分かるように、CQIs1、CQIs2、CQIbならびにTxrおよびTxfが知られている場合で、上記の数式1および2により、伝送協調グループが各低減電力伝送方式を採用する場合に第1の伝送協調ポイントおよび第2の伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザに対応するCQIを算出することができる。
つまり、伝送協調グループが低減電力伝送方式を採用する場合、第1の伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザのCQIは、伝送協調グループがシングルセル伝送方式を採用する場合に第1の伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザのCQIと、伝送協調グループがダイナミック・ポイント・ブランキング伝送方式を採用する場合に第1の伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザのCQIと、第1の伝送協調ポイント以外のほかの伝送協調ポイントで採用される低減電力および伝送協調ポイントが採用できるフル電力とに基づいて、算出される。伝送協調グループが低減電力伝送方式を採用する場合、第1の伝送協調ポイント以外のほかの伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザのCQIは、伝送協調グループがシングルセル伝送方式を採用する場合にほかの伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザのCQIと、ほかの伝送協調ポイントで採用される低減電力および伝送協調ポイントが採用できるフル電力とに基づいて、算出される。
当業者であれば、上記の方法で、伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイント以外の第2の伝送協調ポイントが低減電力を自局の送信電力として選択することができるため、同時に伝送協調ポイント間の干渉とリソース使用率の両方に配慮を加えることができ、伝送協調ポイント間の干渉を制御した場合で、リソースの使用率をできるだけ向上させる目的を実現することができる、ということを理解することができる。
上記の方法で、CQIを例にして説明したが、前述のように、例えばSNR、SINR、参照信号受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)または参照信号受信品質(RSRQ:Reference Signal Received Quality)などのようなほかのチャネル特徴パラメータを上記のCQIに代えるようにしてもよい。具体的な方法について、CQIの方法を参照することができ、ここで、説明を省略する。
また、上記の例において、伝送協調グループには、2つの伝送協調ポイントのみが含まれる。しかし、本実施例の方法は、このような場合に限定されるものではなく、つまり、伝送協調グループには、2つまたは2つ以上の伝送協調ポイントが含まれるようにしてもよい。特に、第1の伝送協調ポイント以外のほかの伝送協調ポイントに対して送信電力を選択する場合、ほかの伝送協調ポイントのそれぞれは独立なものであり、ほかの伝送協調ポイントの影響を受けない。
上記の例示において、電力プールには、選択可能な電力値が多すぎると、伝送協調ポイントがスケジューリングする際の算出複雑度の増加になってしまう。従って、伝送協調ポイントがスケジューリングする際の複雑度を低減するために、電力プールにおける電力値の数を適切に減少するようにしてもよい。例えば、電力プールに含まれる電力{0w,10w,20w,30w,40w}を{0w,20w,40w}に変更し、または{20w,40w}にさらに変更する。
また、統計によって、伝送協調グループがDPB伝送方式を採用する場合に第1の伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザのCQIと、伝送協調グループがシングルセル伝送方式を採用する場合に第1の伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザのCQIとの差が、13dBより大きい場合、圧倒的多数のケースにおいて、DPB伝送方式が選択される、ということを発見することができる。上記の統計結果に基づき、本発明の別の実施例は、代替の電力制御方法を提出し、図3に示すように、該方法は、主に、以下のようなステップを含む。
ステップ301で、第1の電力プールおよび第2の電力プールを設定する。
ここで、第1の電力プールおよび第2の電力プールは、伝送協調グループ内の伝送協調ポイントがデータ伝送の際に採用できる電力値のセットであり、ここで、第1の電力プールは、フル電力とゼロ電力とを含み、第2の電力プールは、フル電力と、フル電力とゼロ電力との間に介在する少なくとも1つの低減電力とを含む。上記の第2の電力プールは、さらに、ゼロ電力を含むようにしてもよい。
ステップ302で、フル電力を伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイントの送信電力として選択する。
ステップ303で、伝送協調グループがDPB伝送方式を採用する場合とシングルセル伝送方式を採用する場合に第1の伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザのチャネル特徴パラメータ(例えばCQI)の差を算出する。
ステップ304で、この差が所定の閾値より大きい場合、第1の電力プールを候補電力プールとし、この差が所定の閾値より大きくない場合、第2の電力プールを候補電力プールとする。
上記の所定の閾値は、統計結果によって、動的に決定されることができ、例えば、上記のチャネル特徴パラメータはCQIであれば、上記の所定の閾値は、13dBであってよい。
ステップ305で、伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイント以外のほかの伝送協調ポイントのそれぞれに対して、それぞれに、前記候補電力プールから1つの電力値をその送信電力として選択する。
本ステップ305に係る選択方法は、上記のステップ1031〜1034に示すような方法を採用することができる。
伝送協調ポイントでの算出複雑度およびシグナリングオーバーヘッドをさらに減少するために、第2の電力プールにおける電力値の数をさらに減少するようにしてよい。
上記の2つの実施例に係る方法に電力プールが導入されるため、関連のシグナリングを利用して、現在使用の電力値がどの電力値であるか、ということを伝送協調ポイントおよびユーザに通知する必要がある。例えば、伝送協調ポイントの間で、電力プールには、例えば40wと20wの2つのゼロでない電力値が含まれると、1bitで、第2の伝送協調ポイントがどの電力値を採用するか、ということを指示することができ、例えば、「0」は40wを代表し、「1」は20wを代表する。電力プールには、3つまたは4つのゼロでない電力値が含まれる場合、2bitで、第2の伝送協調ポイントがどの電力値を採用するか、ということを指示する必要がある。
なお、伝送協調ポイントは、現在使用の電力値がどの電力値であるかを、そのスケジューリングされたユーザに通知する必要がある。具体的に、複数の通知方法を採用することができ、例えば、伝送協調ポイントは、無線リソース制御(RRC:Radio Resource Control)シグナリングおよび/または下り制御情報(DCI:Downlink Control Information)シグナリングを利用して、現在使用の電力値がどの電力値であるかを、そのスケジューリングされたユーザに通知する。具体的に、直接に、RRCシグナリングまたはDCIシグナリングを介して、現在使用の電力値または該電力とフル電力との比を提供するようにしてよく、または、RRCシグナリングで現在使用の電力プールを指示する一方、DCIシグナリングを介して、現在使用の電力が電力プールでのどの電力であるかを、ユーザに通知するようにしてもよい(例えば、各電力値に対してインデックスを設定し、DCIシグナリングで、現在使用の電力のインデックスをユーザに通知する)。
説明すべきものとして、上記の実施例に開示された方法は、例えばDPSまたはJTなどのような様々なCoMP協調方式に適用することができる。
上記の電力制御方法に対応して、本発明の実施例は、上記の電力制御方法を実行する電力制御装置も提供している。図4は、本発明の実施例に係る電力制御装置の内部構成を示す。図4に示すように、該電力制御装置は、主に、電力プール設定モジュール401と、電力値決定モジュール402と、を備える。
電力プール設定モジュール401は、電力プールを設定し、該電力プールは、フル電力と、フル電力とゼロ電力との間に介在する少なくとも1つの低減電力とを含むようにしてよい。上記の電力プールは、ゼロ電力を含むようにしてもよい。
電力値決定モジュール402は、フル電力を伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイントの送信電力として選択し、前記伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイント以外のほかの伝送協調ポイントのそれぞれに対して、それぞれに、前記電力プールから1つの電力値をその送信電力として選択する。
前述のように、上記の電力値決定モジュール402が電力値を選択する基本原則は、伝送協調グループ内のスケジューリングされたユーザの伝送優先度の和を最大にする、ことである。
具体的に、上記の電力値決定モジュール402は、伝送優先度決定ユニットと、選択ユニットと、を備えるようにしてもよい。
伝送優先度決定ユニットは、伝送協調グループが各伝送方式を採用する場合での伝送協調グループ内の全てのスケジューリングされたユーザの伝送優先度をそれぞれ算出して、各伝送方式について、この伝送方式での伝送協調グループ内の全てのスケジューリングされたユーザの伝送優先度の和をそれぞれ算出する。CQIをチャネル条件判断用のチャネル特徴パラメータとすることを例にして、具体的な算出方法は、各伝送方式について、この伝送方式でのユーザのCQIがサポートできる伝送レートを、過去一定期間内の該ユーザで伝送されたスループットで割る、ことである。ここで、CQIの更新方法について、上記の数式1および2を参照することができる。
選択ユニットは、前記の伝送優先度の和を最大にする伝送方式およびスケジューリング結果を伝送協調グループの伝送方式およびスケジューリング結果として選択して、伝送協調グループ内の各伝送協調ポイントの送信電力を決定する。
伝送協調ポイントでの算出複雑度を低減するために、本発明の別の実施例は、電力制御装置も提供している。図5に示すように、該装置は、第2の電力プール設定モジュール501と、電力プール選択モジュール502と、第2の電力値決定モジュール503と、を備える。
第2の電力プール設定モジュール501は、第1の電力プール、および第2の電力プールを設定し、ここで、第1の電力プールは、伝送協調ポイントのフル電力およびゼロ電力のセットであり、第2の電力プールは、伝送協調グループ内の伝送協調ポイントがデータ伝送の際に採用できる電力値のセットであり、フル電力と、フル電力とゼロ電力との間に介在する少なくとも1つの低減電力とを含む。上記の第2の電力プールは、さらに、ゼロ電力を含むようにしてもよい。
電力プール選択モジュール502は、伝送協調グループがDPB伝送方式を採用する場合とシングルセル伝送方式を採用する場合に第1の伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザのチャネル特徴パラメータ(例えばCQI)の差を算出し、この差が所定の閾値より大きい場合、第1の電力プールを候補電力プールとし、この差が所定の閾値以下である場合、第2の電力プールを候補電力プールとする。
第2の電力値決定モジュール503は、フル電力を伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイントの送信電力として選択して、伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイント以外のほかの伝送協調ポイントのそれぞれに対して、それぞれに、前記候補電力プールから1つの電力値をその送信電力として選択する。
ここで、説明すべきものとして、この場合、上記の第2の電力値決定モジュール503は、上記の伝送優先度決定ユニットおよび選択ユニットを備えるようにしてもよい。
また、説明すべきものとして、実際の応用中、上記2種類の電力制御装置は主伝送協調ポイント内に設けられるようにしてもよい。
前述のように、伝送協調グループが低減電力伝送方式を採用する場合、シングルセル伝送方式をそれが採用する場合と比べると、伝送協調ポイント間の干渉を低減させることができ、DPB伝送方式をそれが採用する場合と比べると、リソース使用率を向上させることができる。従って、本発明の方法および装置により、伝送協調ポイント間の干渉を制御した場合で、リソースの使用率をできるだけ向上させることを実現する。
上記は、本発明の好ましい実施例にすぎず、本発明の保護範囲を限定するものではない。本発明の精神と原則内で行われる種々の修正、均等置換え、改善などは全て本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
401 電力プール設定モジュール
402 電力値決定モジュール
501 第2の電力プール設定モジュール
502 電力プール選択モジュール
503 第2の電力値決定モジュール
402 電力値決定モジュール
501 第2の電力プール設定モジュール
502 電力プール選択モジュール
503 第2の電力値決定モジュール
Claims (14)
- 電力制御方法であって、
電力プールを設定し、
フル電力を伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイントの送信電力として選択し、
伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイント以外のほかの伝送協調ポイントのそれぞれに対して、それぞれに、前記電力プールから1つの電力値をその送信電力として選択する、ことを含み、ここで、
前記電力プールは、伝送協調グループ内の伝送協調ポイントがデータ伝送の際に採用される電力値のセットであり、フル電力と、フル電力とゼロ電力との間に介在する少なくとも1つの低減電力とを含む、ことを特徴とする電力制御方法。 - 伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイント以外のほかの伝送協調ポイントのそれぞれに対して、それぞれに、前記電力プールから1つの電力値をその送信電力として選択することは、
全体の伝送協調グループ内の全ての伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザの伝送優先度の和を最大にするように、前記電力プールから、前記ほかの伝送協調ポイントのそれぞれに対して、それぞれに、1つの電力値をその送信電力として選択する、ことを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の電力制御方法。 - 電力制御方法であって、
第1の電力プールおよび第2の電力プールを設定し、
フル電力を伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイントの送信電力として選択し、
伝送協調グループがダイナミック・ポイント・ブランキング伝送方式を採用する場合とシングルセル伝送方式を採用する場合に第1の伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザに対応するチャネル特徴パラメータの差を算出し、
この差が所定の閾値より大きい場合、第1の電力プールを候補電力プールとし、この差が所定の閾値より大きくない場合、第2の電力プールを候補電力プールとし、
伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイント以外のほかの伝送協調ポイントのそれぞれに対して、それぞれに、前記候補電力プールから1つの電力値をその送信電力として選択する、ことを含み、ここで、
第1の電力プールおよび第2の電力プールは、伝送協調グループ内の伝送協調ポイントがデータ伝送の際に採用される電力値のセットであり、第1の電力プールは、フル電力とゼロ電力とを含み、第2の電力プールは、フル電力と、フル電力とゼロ電力との間に介在する少なくとも1つの低減電力とを含む、ことを特徴とする電力制御方法。 - 前記チャネル特徴パラメータは、チャネル品質指標(CQI)、信号対雑音比(SNR)、信号対雑音干渉比(SINR)、参照信号受信電力(RSRP)または参照信号受信品質(RSRQ)を含む、ことを特徴とする請求項3に記載の電力制御方法。
- 伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイント以外のほかの伝送協調ポイントのそれぞれに対して、それぞれに、前記候補電力プールから1つの電力値をその送信電力として選択することは、
全体の伝送協調グループ内の全ての伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザの伝送優先度の和を最大にするように、前記候補電力プールから、前記ほかの伝送協調ポイントのそれぞれに対して、それぞれに、1つの電力値をその送信電力として選択する、ことを含む、ことを特徴とする請求項3に記載の電力制御方法。 - 前記1つの電力値を選択することは、
伝送協調グループが各伝送方式を採用する場合での伝送協調グループ内の全てのスケジューリングされたユーザの伝送優先度をそれぞれ算出し、
各伝送方式について、この伝送方式での伝送協調グループ内の全てのスケジューリングされたユーザの伝送優先度の和をそれぞれ算出し、
前記伝送優先度の和を最大にする伝送方式およびスケジューリング結果を伝送協調グループの伝送方式およびスケジューリング結果として選択して、伝送協調グループ内の各伝送協調ポイントの送信電力を決定する、ことを含む、ことを特徴とする請求項2または5に記載の電力制御方法。 - 前記伝送協調グループが各伝送方式を採用する場合での伝送協調グループ内の全てのスケジューリングされたユーザの伝送優先度をそれぞれ算出することは、
各伝送方式について、それぞれに、前記伝送方式での全てのスケジューリングされたユーザのCQIがサポートできる伝送レートを、過去一定期間内の前記ユーザで伝送されたスループットで割ることで、前記ユーザの伝送優先度を得る、ことを含む、ことを特徴とする請求項6に記載の電力制御方法。 - 伝送協調グループが低減電力伝送方式を採用する場合、伝送協調グループがシングルセル伝送方式を採用する場合に前記第1の伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザのCQIと、伝送協調グループがダイナミック・ポイント・ブランキング伝送方式を採用する場合に前記第1の伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザのCQIと、前記第1の伝送協調ポイント以外のほかの伝送協調ポイントで採用される低減電力およびフル電力とに基づき、第1の伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザのCQIを算出し、
伝送協調グループが低減電力伝送方式を採用する場合、伝送協調グループがシングルセル伝送方式を採用する場合に前記ほかの伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザのCQIと、前記ほかの伝送協調ポイントで採用される低減電力およびフル電力とに基づき、前記ほかの伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザのCQIを算出する、ことを特徴とする請求項7に記載の電力制御方法。 - 伝送協調ポイントは、無線リソース制御(RRC)シグナリングおよび/または下り制御情報(DCI)シグナリングを介して、現在使用の電力値をそのスケジューリングされたユーザに通知する、ことをさらに含む、ことを特徴とする請求項1または3に記載の電力制御方法。
- シグナリングを介して、その現在使用の電力値を伝送協調グループ内の各伝送協調ポイントに通知する、ことをさらに含む、ことを特徴とする請求項1または3に記載の電力制御方法。
- 電力制御装置であって、
電力プールを設定する電力プール設定モジュールと、
フル電力を伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイントの送信電力としてフル電力を選択し、前記伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイント以外のほかの伝送協調ポイントのそれぞれに対して、それぞれに、前記電力プールから1つの電力値をその送信電力として選択する電力値決定モジュールと、を備え、ここで、
前記電力プールは、伝送協調グループ内の伝送協調ポイントがデータ伝送の際に採用される電力値のセットであり、フル電力と、フル電力とゼロ電力との間に介在する少なくとも1つの低減電力とを含む、ことを特徴とする電力制御装置。 - 前記電力値決定モジュールは、
伝送協調グループが各伝送方式を採用する場合での伝送協調グループ内の全てのスケジューリングされたユーザの伝送優先度をそれぞれ算出して、各伝送方式について、この伝送方式での伝送協調グループ内の全てのスケジューリングされたユーザの伝送優先度の和をそれぞれ算出する伝送優先度決定ユニットと、
前記伝送優先度の和を最大にする伝送方式およびスケジューリング結果を伝送協調グループの伝送方式およびスケジューリング結果として選択して、伝送協調グループ内の各伝送協調ポイントの送信電力を決定する選択ユニットと、を備える、ことを特徴とする請求項11に記載の電力制御装置。 - 電力制御装置であって、
第1の電力プールおよび第2の電力プールを設定する第2の電力プール設定モジュールと、
伝送協調グループがダイナミック・ポイント・ブランキング伝送方式を採用する場合とシングルセル伝送方式を採用する場合に第1の伝送協調ポイントでスケジューリングされたユーザのチャネル特徴パラメータの差を算出し、この差が所定の閾値より大きい場合、第1の電力プールを候補電力プールとし、この差が所定の閾値以下である場合、第2の電力プールを候補電力プールとする電力プール選択モジュールと、
フル電力を伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイントの送信電力として選択して、伝送協調グループ内の第1の伝送協調ポイント以外のほかの伝送協調ポイントのそれぞれに対して、それぞれに、前記候補電力プールから1つの電力値をその送信電力として選択する第2の電力値決定モジュールと、を備え、ここで、
第1の電力プールおよび第2の電力プールは、伝送協調グループ内の伝送協調ポイントがデータ伝送の際に採用される電力値のセットであり、第1の電力プールは、フル電力とゼロ電力とを含み、第2の電力プールは、フル電力と、フル電力とゼロ電力との間に介在する少なくとも1つの低減電力とを含む、ことを特徴とする電力制御装置。 - 前記第2の電力値決定モジュールは、
伝送協調グループが各伝送方式を採用する場合での伝送協調グループ内の全てのスケジューリングされたユーザの伝送優先度をそれぞれ算出して、各伝送方式について、この伝送方式での伝送協調グループ内の全てのスケジューリングされたユーザの伝送優先度の和をそれぞれ算出する伝送優先度決定ユニットと、
前記伝送優先度の和を最大にする伝送方式およびスケジューリング結果を伝送協調グループの伝送方式およびスケジューリング結果として選択して、伝送協調グループ内の各伝送協調ポイントの送信電力を決定する選択ユニットと、を備える、ことを特徴とする請求項13に記載の電力制御装置。
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