本発明は、車車間通信技術に関する。そして、特には、リソースエネルギを決定する方法および装置に関する。
生活水準が継続的に向上するにつれて、車両は、人々の日常生活の中へ徐々に統合され、そして、不可欠な交通手段となっている。しかしながら、車両の出現に伴い、交通事故の発生が年々増加している。車車間(Vehicle-to-Vehicle、V2V)通信技術は、車両が有効距離内で相互にステータス情報を定期的に交換することができる技術である。V2V通信技術を使用することによって、車両の位置、速度、および状態、といった情報を近くの車両に対して送信することができ、そうして、近くの車両および運転者は、道路交通安全、等に関する情報を時間内に正確に知ることができ、そして、潜在的な危険に対する警告を決定し、かつ、行うことができる。それによって、交通事故発生確率を低減している。
現在は、車車間通信におけるステータス情報の交換の最中に、ユーザ機器UEは、自律リソース選択モード(autonomous resource selection mode)においてセンシングメカニズムを使用し、そして、半持続的伝播(SPT、Semi-Persistent Transmission)メカニズムを使用する。具体的には、UEは、センシングウィンドウにおいて別のUEによって送信された制御情報を最初に復号し、その別のUEに係る対応する位置データの復調基準信号(demodulation reference signal)のエネルギを測定し、かつ、エネルギ値が閾値より大きいデータ送信リソースを排除する。続いて、UEは、エネルギシーケンスにおいて、排除されていないデータ送信リソースから低エネルギサブセットを選択し、そして、低エネルギサブセットから最終データ送信リソースを選択する。
しかしながら、データ送信リソースを選択するプロセスにおいては、半二重通信(half-duplex communication)への制限のせいで、UEは、そのUEのデータが送信されるサブフレームにおけるデータ送信リソースを測定することができない。従って、以降のデータ送信リソースの選択において、サブフレームは使用できないとデフォルトでは考えられる。その結果として、使用することができていたであろう幾らかのデータ送信リソースを使用できず、システムリソースの利用を低減している。加えて、利用可能なリソースセットが低減するので、複数のUEがセンシング結果に基づいてリソース選択を実行するときに、より多くのリソース選択衝突(collisions)が発生し得る。
本発明の実施形態は、システムリソースの利用が低減され、そして、リソース選択衝突が容易に発生するという従来技術の問題を解決するために、リソースエネルギを決定する方法および装置を提供する。
上記の目的を達成するために、本発明の実施形態において以下の技術的ソリューションが使用される。
第1態様に従って、リソースエネルギを決定する方法が提供される。本方法は、第1UEによって、第1UEのセンシング時間ウィンドウにおける第2UEの時間−周波数リソース指示情報およびリソースサイクル予約情報を獲得するステップと、第2UEの時間−周波数リソース指示情報に基づいて、第1UEによって、第1リソースのエネルギを決定するステップと、第1リソースのエネルギおよび第2UEのリソースサイクル予約情報に基づいて、第1UEによって、少なくとも1つの第2リソースのエネルギを決定するステップを含む。ここで、第1リソースが配置されている送信期間における第1リソースの時間−周波数領域位置は、第2リソースが配置されている送信期間における少なくとも1つの第2リソースそれぞれの時間−周波数領域位置と同一である。上記の技術的ソリューションにおいて、エネルギを以前に決定することができない利用可能なリソースが、システムリソースの利用を改善するために、UEによって選択され、かつ、使用され得る。加えて、複数のUEがセンシング結果に基づいてリソース選択を行うときに、リソース選択衝突が発生する可能性が低減され得る。
一つの可能な実施において、第1UEによって、第1UEのセンシング時間ウィンドウにおける第2UEの時間−周波数リソース指示情報を獲得するステップは、第1リソースが配置されている送信期間における第2UEの最初のデータ送信またはデータ再送信に対応する制御情報から第2UEの時間−周波数リソース指示情報を獲得するステップを含む。具体的には、第2UEの時間−周波数リソース指示情報は、第2UEの制御情報において伝送され、そして、第1UEは、制御情報を使用することによって、第2UEの時間−周波数リソース指示情報を獲得し得る。
一つの可能な実施において、第1リソースは、第1UEのセンシング時間ウィンドウにおいて第1UEがデータを送信するサブフレームにおける周波数領域リソースであり、または、第1リソースは、第1UEのセンシング時間ウィンドウにおけるサブフレームにおいてにおいて第1UEが復号することができない周波数領域リソースである。
一つの可能な実施において、第2UEの時間−周波数リソース指示情報に基づいて、第1UEによって、第1リソースのエネルギを決定するステップは、第2UEの時間−周波数リソース指示情報に基づいて、第1UEによって、少なくとも1つの第3リソースを決定するステップであり、第2UEは、少なくとも1つの第3リソースおよび第1リソースにおいて同じデータを送信し、かつ、同じデータは、データの1ピースであり、または、データの1ピースに係る複数の冗長バージョンである、ステップ、および、少なくとも1つの第3リソースのエネルギに基づいて、第1UEによって、第1リソースのエネルギを決定するステップであり、少なくとも1つの第3リソースのエネルギは、第1UEによって測定される、ステップ、を含む。上記の可能な技術的ソリューションにおいて、第1UEは、少なくとも1つの第3リソースのエネルギであり、かつ、第2UEが同じデータを最初に送信または再送信するときに測定されるエネルギに基づいて、第1リソースのエネルギを決定し得る。
一つの可能な実施において、少なくとも1つの第3リソースのエネルギに基づいて、第1UEによって、第1リソースのエネルギを決定するステップは、第1リソースのエネルギとして、第1UEによって、少なくとも1つの第3リソースのエネルギの平均値、最大値、または最小値を決定するステップを含む。
一つの可能な実施において、複数の第1リソースが存在し、複数の第1リソースは複数の第2リソースに対応しており、複数の第2リソースは少なくとも1つのサブフレーム内にあり、かつ、複数の第2リソースのうち少なくとも2つは同じサブフレーム内にある場合、かつ、同じサブフレームにおいて少なくとも2つの第2リソースの周波数領域位置がオーバーラップする場合に、オーバーラップした周波数領域位置でのエネルギについて、第1UEが、少なくとも2つの第2リソースに対応する第1リソースのエネルギに基づいて、オーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを決定することは、オーバーラップした周波数領域位置でのリソースのエネルギとして、少なくとも2つの第2リソースに対応する第1リソースのエネルギにおける任意の第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを決定するステップ、もしくは、オーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを獲得するために、少なくとも2つの第2リソースに対応する第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギについて加算または平均化を実行するステップ、を含む。
一つの可能な実施において、複数の第1リソースのうち少なくとも2つが同じサブフレーム内にあり、かつ、少なくとも2つの第1リソースの周波数領域位置がオーバーラップしている場合、少なくとも2つの第1リソースそれぞれのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを第1UEが決定することは、各第1リソースの周波数領域位置に対するオーバーラップした周波数領域位置の割合を、第1UEによって、決定するステップ、および、各第1リソースの周波数領域位置に対するオーバーラップした周波数領域位置の割合、および、各第1リソースの対応するエネルギに基づいて、第1UEによって、各第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを決定するステップ、を含む。
一つの可能な実施において、第1UEによって、第1UEのセンシング時間ウィンドウにおける第2UEのリソースサイクル予約情報を獲得するステップは、基地局によって送信された構成情報に基づいて、第1UEによって、リソースサイクル予約情報を獲得するステップ、または、事前設定された構成情報に基づいて、第1UEによって、リソースサイクル予約情報を獲得するステップ、もしくは、第2UEの最初のデータ送信またはデータ再送信に対応している制御情報に基づいて、第1UEによって、リソースサイクル予約情報を決定するステップ、を含む。ここで、リソースサイクル予約情報は、リソース予約サイクルおよびリソースサイクル予約量を含む。上記の可能な技術的ソリューションにおいて、第1UEは、基地局によって送信された構成情報、事前設定構成情報、または第2UEに対応する制御情報、等を使用することによって、第2UEのリソースサイクル予約情報を獲得し得る。
一つの可能な実施において、リソース予約サイクルはリソースサイクル単位を含み、リソース予約サイクルはリソースサイクル単位の整数倍であり、かつ、リソースサイクル単位の値は構成情報を使用して基地局によって構成されているか、または、リソースサイクル単位の値は事前に構成されている。上記の可能な技術的ソリューションにおいて、リソース予約サイクルは、リソースサイクル単位を使用することによって構成されてよく、そして、リソース予約サイクルはリソースサイクル単位の整数倍であってよい。
一つの可能な実施において、リソース予約サイクルは固定サイクルであり、かつ/あるいは、リソースサイクル予約量は固定量である。一つの可能な実施において、構成情報はシステム放送情報または基地局の専用シグナリングを使用して構成され得る。
第2の態様に従って、リソースエネルギ決定装置が提供される。本装置は、リソースエネルギ決定装置のセンシング時間ウィンドウにおける第2UEの時間−周波数リソース指示情報およびリソースサイクル予約情報を獲得するように構成されている獲得ユニットと、第2UEの時間−周波数リソース指示情報に基づいて、第1リソースのエネルギを決定するように構成されている決定ユニットと、を含む。ここで、決定ユニットは、さらに、第1リソースのエネルギおよび第2UEのリソースサイクル予約情報に基づいて、少なくとも1つの第2リソースのエネルギを決定するように構成されており、ここで、第1リソースが配置されている送信期間における第1リソースの時間−周波数領域位置は、第2リソースが配置されている送信期間における少なくとも1つの第2リソースそれぞれの時間−周波数領域位置と同一である。上記の技術的ソリューションにおいて、エネルギを以前に決定することができない利用可能なリソースが、システムリソースの利用を改善するために、UEによって選択され、かつ、使用され得る。加えて、リソース選択のときにリソース選択衝突が発生する可能性が低減され得る。
一つの可能な実施において、獲得ユニットは、特定的に、第1リソースが配置されている送信期間における第2UEの最初のデータ送信またはデータ再送信に対応する制御情報から第2UEの時間−周波数リソース指示情報を獲得するように構成されている。
一つの可能な実施において、第1リソースは、リソースエネルギ決定装置のセンシング時間ウィンドウにおいてリソースエネルギ決定装置がデータを送信するサブフレームにおける周波数領域リソースであり、または、第1リソースは、リソースエネルギ決定装置のセンシング時間ウィンドウにおけるサブフレームにおいてリソースエネルギ決定装置が復号することができない周波数領域リソースである。
一つの可能な実施において、決定ユニットは、特定的に、第2UEの時間−周波数リソース指示情報に基づいて、少なくとも1つの第3リソースを決定し、ここで、第2UEは、少なくとも1つの第3リソースおよび第1リソースにおいて同じデータを送信し、そして、同じデータは、データの1ピースであり、または、データの1ピースに係る複数の冗長バージョンであり、かつ、少なくとも1つの第3リソースのエネルギに基づいて、第1リソースのエネルギを決定し、少なくとも1つの第3リソースのエネルギは、リソースエネルギ決定装置によって測定される、ように構成されている。
一つの可能な実施において、決定ユニットは、さらに、特定的に、第1リソースのエネルギとして、少なくとも1つの第3リソースのエネルギの平均値、最大値、または最小値を決定するように構成されている。
一つの可能な実施において、複数の第1リソースが存在し、複数の第1リソースは複数の第2リソースに対応しており、複数の第2リソースは少なくとも1つのサブフレーム内にあり、そして、複数の第2リソースのうち少なくとも2つは同じサブフレーム内にある場合、かつ、同じサブフレームにおいて少なくとも2つの第2リソースの周波数領域位置がオーバーラップする場合に、オーバーラップした周波数領域位置でのエネルギについて、決定ユニットは、さらに、特定的に、オーバーラップした周波数領域位置でのリソースのエネルギとして、少なくとも2つの第2リソースに対応する第1リソースのエネルギにおける任意の第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを決定し、もしくは、オーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを獲得するために、少なくとも2つの第2リソースに対応する第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギについて加算または平均化を実行する、ように構成されている。
一つの可能な実施において、複数の第1リソースのうち少なくとも2つが同じサブフレーム内にあり、かつ、少なくとも2つの第1リソースの周波数領域位置がオーバーラップしている場合に、決定ユニットは、さらに、特定的に、各第1リソースの周波数領域位置に対するオーバーラップした周波数領域位置の割合を決定し、かつ、各第1リソースの周波数領域位置に対するオーバーラップした周波数領域位置の割合、および、各第1リソースの対応するエネルギに基づいて、各第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを決定する、ように構成されている。
一つの可能な実施において、獲得ユニットは、さらに、特定的に、基地局によって送信された構成情報に基づいて、リソースサイクル予約情報を獲得し、または、事前設定された構成情報に基づいて、リソースサイクル予約情報を獲得し、もしくは、第2UEの最初のデータ送信またはデータ再送信に対応している制御情報に基づいて、リソースサイクル予約情報を決定する、ように構成されている。ここで、リソースサイクル予約情報は、リソース予約サイクルおよびリソースサイクル予約量を含む。
一つの可能な実施において、リソース予約サイクルは、リソースサイクル単位を含み、リソース予約サイクルは、リソースサイクル単位の整数倍であり、かつ、リソースサイクル単位の値は、構成情報を使用して基地局によって構成されているか、または、リソースサイクル単位の値は、事前に構成されている。
一つの可能な実施において、リソース予約サイクルは、固定サイクルであり、かつ/あるいは、リソースサイクル予約量は、固定量である。一つの可能な実施において、構成情報は、システム放送情報または基地局の専用シグナリングを使用して構成されている。
本発明の実施形態におけるリソースエネルギを決定する方法および装置に従って、第1UEは、第1UEのセンシング時間ウィンドウにおける第2UEの時間−周波数リソース指示情報およびリソースサイクル予約情報を獲得し、第2UEの時間−周波数リソース指示情報に基づいて、第1リソースのエネルギを決定し、そして、第1リソースのエネルギおよび第2UEのリソースサイクル予約情報に基づいて、少なくとも1つの第2リソースのエネルギを決定する。ここで、第1リソースが配置されている送信期間における第1リソースの時間−周波数領域位置は、第2リソースが配置されている送信期間における少なくとも1つの第2リソースそれぞれの時間−周波数領域位置と同一である。このことは、システムリソースの利用を改善するだけでなく、複数のUEがセンシング結果に基づいてリソース選択を行うときに、リソース選択衝突が発生する可能性も低減する。
本発明の実施形態における技術的ソリューションをより明確に説明するため、以下に、実施形態または従来技術を説明するために必要とされる添付の図面を簡単に説明する。明らかに、以降の説明における添付図面は本発明のいくつかの実施形態を単に示すものであり、そして、当業者であれば、創造的な努力なしにこれらの添付図面から他の図面をさらに導出し得る。
図1は、本発明の一つの実施形態に従った、車車間通信システムの模式的な構造図である。
図2は、本発明の一つの実施形態に従った、リソースエネルギを決定する方法の模式的なフローチャートである。
図3は、本発明の一つの実施形態に従った、第1リソースの概略図である。
図4は、本発明の一つの実施形態に従った、第1リソースの別の概略図である。
図5は、本発明の一つの実施形態に従った、第1リソースおよび第2リソースの概略図である。
図6は、本発明の一つの実施形態に従った、第1リソースおよび第2リソースの第1の概略図である。
図7は、本発明の一つの実施形態に従った、第1リソースおよび第2リソースの第2の概略図である。
図8は、本発明の一つの実施形態に従った、第1リソースおよび第2リソースの第3の概略図である。
図9は、本発明の一つの実施形態に従った、第1リソースおよび第2リソースの第4の概略図である。
図10は、本発明の一つの実施形態に従った、第1リソースおよび第2リソースの第5の概略図である。
図11は、本発明の一つの実施形態に従った、第1UEの模式的な構造図である。
図12は、本発明の一つの実施形態に従った、第1UEの別の模式的な構造図である。
図13は、本発明の一つの実施形態に従った、第1UEのさらに別な模式的な構造図である。
図14は、本発明の一つの実施形態に従った、基地局の模式的な構造図である。
図15は、本発明の一つの実施形態に従った、基地局の別の模式的な構造図である。
図16は、本発明の一つの実施形態に従った、基地局のさらに別の模式的な構造図である。
以下に、本発明の実施形態における添付図面を参照して、本発明の実施形態における技術的ソリューションを明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本発明の実施形態のうち幾らかに過ぎないが、全てではない。創造的な努力なしに本発明の実施形態に基づいて当業者によって獲得される他の全ての実施形態は、本発明の保護範囲内に入るものである。
この明細書において記載される「複数(”plurality”)」は、2つまたはそれ以上を意味している。用語「及び/又は(”and/or”)」は、関連するオブジェクトを説明するための関連の関係を記述し、かつ、3つの関係が存在し得ることを表している。例えば、A及び/又はBは、以下の3つの場合を表し得る:Aだけが存在すること、AおよびBの両方が存在すること、および、Bだけが存在すること。記号「/」は、一般に、関連するオブジェクト間における「または(”or”)」の関係を示している。
本発明が説明される以前に、本発明における技術用語および本発明に係る技術的な問が、最初に簡単に紹介される。
半二重通信は、通信チャネルのそれぞれの端が、送信端(transmit end)または受信端(receive end)であってよいことを示している。しかしながら、通信情報は、ある瞬間には(at one moment)一方向においてだけ送信することができる。半二重通信は、ユーザ機器間のセッション通信、例えば、日常生活におけるトランシーバ(walkie-talkies)またはインターホン間の通信、に対して適用可能である。本発明におけるユーザ機器(User Equipment、UE)の通信方式は、半二重通信である。
送信期間(transmission period)は、ユーザ機器によって別のユーザ機器に対して同じデータを送信するための最大許容時間長(maximum tolerable time length)であり、そして、ミリ秒(ms)において測定され得る。ユーザ機器が同じデータを送信するときに、同じデータの送信は、複数回のデータ再送信(data retransmission)を含み得る。この場合には、最初のデータ送信およびデータ再送信が、1つの送信期間内に完了する必要がある。別の言葉で言えば、ユーザ機器は、1つの送信期間内に同じデータを複数回について送信することができる。例えば、ユーザ機器によってデータを送信するための送信期間は、100msであってよい。
センシング時間ウィンドウ(sensing time window)は、ユーザ機器が別のユーザ機器によって送信されたデータのエネルギを測定する時間ウィンドウである。センシング時間ウィンドウは、時間の経過につれてリアルタイムにスライドする窓である。センシング時間ウィンドウの長さは、複数の送信期間を含み得る。Tが送信期間を表す場合に、センシング時間ウィンドウの長さは、K×Tであってよく、ここで、Kは1より大きいか等しい正の整数である。別の言葉で言えば、センシング時間ウィンドウは、Tの整数倍であり得る。例えば、センシング時間ウィンドウは、1000msであり得る。
現在、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)に基づく車両間V2V通信技術が、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project、3GPP)において標準化されている。車両の安全運転を確保するためには、ステータス情報、すなわち、定期的なステータス情報(Periodic Status Message、PSM)が、車両の間で定期的に交換される必要がある。近隣の車両のPSMを分析することによって、車両または運転者は、潜在的な危険性について判断し、かつ、警告することができる。それによって、道路交通事故の発生確率を低減している。PSMサービスサイクルは、車両の運動状態(motion status)と共に変化し得る。異なる運動状態におけるUEのサービスサイクルは、[100ms、1000ms]の範囲において評価されてよい。現在、UEは、自律リソース選択モードにおいてセンシングメカニズムを使用し、そして、半持続的伝播メカニズムを使用している。具体的には、UEが半二重通信を使用するので、UEは、データを送信している間、UEのデータ送信リソースを測定することができない。従って、以降のデータ送信リソースの選択において、サブフレームは使用できないとデフォルトでは考えられる。その結果として、占有されていないリソース、または、他のUEによって占有されている比較的に低いエネルギを有する再利用可能なリソースを使用することができない。このようにして、システムリソースの利用が低減されている。加えて、利用可能なリソースセットの減少のせいで、複数のUEがセンシング結果に基づいてリソース選択を実行するときに、より多くのリソース選択衝突が発生し得る。
本発明の基本原理は、以下の通りである。従来技術においてはエネルギがUEによっては決定することができない幾らかの利用可能なリソースについて、UEが送信リソースを選択するときに、UEは、UEのセンシング時間ウィンドウにおいて、時間−周波数リソース指示情報(time-frequency resource indication information)、および、別のUEによってデータを送信するためのリソースサイクル予約情報(resource cycle reservation information)を獲得することができる。次いで、UEは、時間−周波数リソース指示情報およびリソースサイクル予約情報に基づいて、前もってエネルギを決定することができない利用可能なリソースのものであり、かつ、将来の送信期間において存在する、リソースエネルギを予測する。そうして、UEによって、リソースが選択され、かつ、使用され得る。このことは、システムリソースの利用を改善するだけでなく、複数のUEが、センシング結果に基づいて、リソース選択を実行するときに、リソース選択衝突が発生する確率も低減する。
図1は、本発明の一つの実施形態に従った、車車間通信システムの模式的な構造図である。図1を参照すると、車車間通信システムは、ユーザ機器100、他のユーザ機器110、および、基地局120を含んでいる。ユーザ機器100は、バス、プロセッサ、メモリ、入力/出力インターフェイス、および、通信インターフェイスを含み得る。
バスは、説明されたエレメントの回路を接続し、そして、これらのエレメント間での伝送を実施するために使用されている。例えば、プロセッサは、バスを使用して別のエレメントからコマンドを受信し、受信したコマンドを復号し、そして、復号されたコマンドに基づいて演算を実行し、または、データを処理する。
プロセッサは、端末装置100のコントロールセンタであり、端末装置100全体の様々なインターフェイスおよびケーブルを使用して全体のユーザ機器の各部を接続し、そして、メモリの中に保管されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを実行または実施することによって、かつ、メモリの中に保管されたデータを呼び出すことによって、様々な機能およびデータ処理を実行して、ユーザ機器100において全部のモニタリングを実施する。好ましくは、アプリケーションプロセッサおよびモデムプロセッサは、プロセッサの中へ統合されてよい。アプリケーションプロセッサは、オペレーティングシステム、ユーザインターフェイス、アプリケーションプログラム、等を主に処理する。モデムプロセッサは、無線通信を主に処理する。
メモリは、プログラムモジュール、例えば、カーネル、ミドルウェア、アプリケーションプログラミングインターフェイス(Application Programmers Interface、API)、および、アプリケーションを含み得る。プログラムモジュールは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、もしくは、ソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェアのうち少なくとも2つを含み得る。メモリは、主に、プログラム記憶領域およびデータ記憶領域を含み得る。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能によって要求されるアプリケーションプログラム、等を記憶することができる。データ記憶領域は、携帯電話の使用、等に基づいて作成されたデータを記憶することができる。加えて、メモリは、高速ランダムアクセスメモリを含んでよく、そして、不揮発性メモリ、等をさらに含み得る。
入力/出力インターフェイスは、プロセッサと周辺インターフェイスモジュールとの間のインターフェイスを提供し、そして、周辺インターフェイスモジュールを使用することによりユーザによって入力されたコマンドまたはデータを転送する。周辺インターフェイスモジュールは、インダクタ、キーボード、クリックホイール、ボタン、等であってよい。ボタンは、これらに限定されるわけではないが、ホームボタン、ボリュームボタン、スタートボタン、およびロックボタンを含み得る。
通信インターフェイスは、ユーザ機器を他のユーザ機器110および基地局120に対して接続する。任意的に、通信インターフェイスは、無線周波数(Radio Frequency、RF)回路を含んでよい。RF回路は、これらに限定されるわけではないが、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、トランシーバ、カプラ、低ノイズ増幅器(Low Noise Amplifier、LNA)、デュプレクサ、等を含んでいる。通信インターフェイスは、他のユーザ機器110または外部の基地局120に対して接続するために、有線または無線方式でネットワークに対して接続されてよく、そうして、ユーザ機器100と、他のユーザ機器110と、基地局120との間の通信が、ネットワークを使用して実施することができる。無線通信は、任意の通信規格またはプロトコルを使用することができ、これらに限定されるわけではないが、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(Global System of Mobile communication、GSM)、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)、ロングタームエボリューション LTE、Wi−Fi(Wireless Fidelity、Wi-Fi)、ブルートゥース(登録商標)、等を含んでいる。一つの例示的な実施形態において、通信インターフェイスは、放送チャネルを使用することにより、外部放送管理システムから放送信号または放送関連情報を受信する。一つの例示的な実施形態において、通信インターフェイスは、さらに、短距離通信を促進するために、Wi-Fiモジュール、ブルートゥースモジュール、赤外線モジュール、等を含む。
図には示されていないが、ユーザ機器100は、さらに、表示装置、センサモジュール、および、音響周波数モジュール、等を含んでよい。詳細は、ここにおいて説明されない。
当業者であれば、図1に示されるユーザ機器100の構造は、ユーザ機器について限定を構成するものではないことを理解するであろう。図において示されたものより多いか、または少ない部品が含まれてよく、いくつかの部品が組み合わされてよく、もしくは、異なる方法で部品が配置されてよい。
図2は、本発明の一つの実施形態に従った、リソースエネルギを決定する方法の模式的なフローチャートである。図2を参照すると、本方法は、以下のいくつかのステップを含んでいる。
ステップ201:第1UEは、時間-周波数リソース指示情報、および、第1UEのセンシング時間ウィンドウにおける第2UEのリソースサイクル予約情報を獲得する。
センシング時間ウィンドウは、第1UEのセンシング時間ウィンドウである。第1UEは、時間−周波数リソース指示情報、および、センシング時間ウィンドウにおいて第2UEによってデータを送信するためのリソースサイクル予約情報を獲得することができる。
時間−周波数リソース指示情報は、第2UEがセンシング時間ウィンドウにおいてデータを送信する時間−周波数リソースを指示するために使用されている。時間−周波数リソースは、時間領域リソースおよび周波数領域リソースを含んでいる。時間領域リソースは、その中で第2UEがセンシング時間ウィンドウにおいてデータを送信する、サブフレームであり得る。周波数領域リソースは、その中で第2UEがセンシング時間ウィンドウにおいてデータを送信する、周波数帯域であり得る。周波数帯域について、1つのリソースブロック(Resource Block、RB)が最小占有粒度(minimum occupation granularity)として使用されてよく、または、いくつかの連続するリソースブロックが最小占有粒度として使用されてよい。
具体的には、第1UEのセンシング時間ウィンドウにおいて、第1UEが、第2UEの時間−周波数リソース指示情報を獲得するときに、第1UEは、第1リソースが配置されている送信期間における第2UEの最初のデータ送信またはデータ再送信に対応している制御情報から、第2UEの時間−周波数リソース指示情報を獲得することができる。第1リソースは、第1UEのセンシング時間ウィンドウにおいて、第1UEがデータを送信するサブフレームにおける周波数領域リソースであってよく、または、第1リソースは、第1UEのセンシング時間ウィンドウにおいて、第1UEが復号できないサブフレームにおける周波数領域リソースであってよい。
第1リソースにおいて2つの異なるケースが発生し得る。従って、2つの異なるケースが、以下で別々に説明される。
ケース1:図3に示されるように、第1リソースが、第1UEのセンシング時間ウィンドウにおいて、第1UEがデータを送信するサブフレームにおける周波数領域リソースであるときに、第1UEがデータを送信するサブフレームが、第2UEがデータを送信するサブフレームとオーバーラップする場合、第1UEは、第1リソースが配置されている送信期間における第2UEの最初のデータ送信またはデータ再送信に対応している制御情報を検出することができ、そして、第2UEの時間−周波数リソース指示情報を獲得するために、制御情報を復号することができる。
図3において、第1UEは、センシング時間ウィンドウにおけるサブフレームt1において、制御情報SA1および制御情報SA1に対応するデータ情報D1を送信し、そして、第2UEも、また、サブフレームt1において、制御情報SA1および制御情報SA1に対応するデータ情報D2を送信する。加えて、第2UEは、複数回についてD2を再送信し、そして、サブフレームt2、t3、およびt4において、D2を再送し、D2を3回再送信する。さらに、3回再送信されたD2は、サブフレームt1において送信されたD2によって使用されたものと同じ冗長バージョン(redundancy version)または異なる冗長バージョンを使用することができる。従って、第1UEは、第2UEの時間−周波数リソース指示情報を獲得するために、サブフレームt2、t3、およびt4において第2UEによって送信されたSA1を検出し、そして、復号することができる。
ケース2:図4に示されるように、第1リソースが、第1UEのセンシング時間ウィンドウにおいて、第1UEによって復号できないサブフレームにおける周波数領域リソースであるときに、データ伝送のために第2UEによって使用された周波数領域リソースを第1UEが復号できない場合、第1UEは、第1リソースが配置されている送信期間における第2UEの最初のデータ送信またはデータ再送信に対応している制御情報を検出することができ、そして、第2UEの時間−周波数リソース指示情報を獲得するために、制御情報を復号することができ、そして、さらに、データ送信のために使用される周波数領域リソースを獲得することができる。
図4において、第1UEは、データ送信のために第2UEによって使用される周波数領域リソースを復号することができない。別の言葉で言えば、第1UEは、サブフレームt1において第2UEによって送信された制御情報SA2を復号することができず、そして、その結果、制御情報に対応するデータ情報D2の周波数領域リソースを獲得することができない。第2UEがD2を複数回について再送信する場合に、第2UEは、サブフレームt2、t3、およびt4においてD2を3回再送信し、そして、3回再送信されたD2は、サブフレームt1において送信されたD2によって使用されたものと同じ冗長バージョン、または、異なる冗長バージョンを使用し得る。従って、第1UEは、サブフレームt2、t3、およびt4において第2UEによって送信されたSA2を検出し、かつ、復号して、第2UEの時間−周波数リソース指示情報を獲得し、そして、さらに、データ送信のために第2UEによって使用され、かつ、サブフレームt1における制御情報に対応している周波数領域リソースを獲得する。
1つのUEが制御情報を送信するサブフレームは、制御情報に対応しているデータをUEが送信するサブフレームと同じか、または、異なってよいことに留意すべきである。加えて、UEの最初のデータ送信およびデータ再送信に対応している制御情報における時間−周波数リソース指示情報は、同一である。具体的に、時間−周波数リソース指示情報は、最初のデータ送信およびデータ再送信のためにUEによって使用される全ての時間−周波数リソースを示すために使用される。
加えて、図3および図4において、制御情報が送信されるサブフレームが、制御情報に対応しているデータが送信されるサブフレームと同じであることは、単に一つの例に過ぎない。そして、第2UEがデータを送信するサブフレームおよび第2UEによって実行されるデータ再送信の回数も、また、一つの例である。図3および図4は、本発明に対して限定を構成するものではない。
リソースサイクル予約情報は、時間−周波数リソース指示情報によって示される時間−周波数リソースに対応しているリソースサイクル予約情報である。リソースサイクル予約情報は、リソース予約サイクルおよびリソースサイクル予約量を含んでよい。
好ましくは、リソース予約サイクルは、固定サイクルであり、かつ/あるいは、リソースサイクル予約量は、固定量である。確かに、実際のアプリケーションにおいて、リソース予約サイクルおよびリソースサイクル予約量は変化し得る。このことは、本発明のこの実施形態において特定的に限定されるものではない。
具体的には、第1UEが、第1UEのセンシング時間ウィンドウにおいて第2UEのリソースサイクル予約情報を獲得するとき、第1UEは、基地局によって送信された構成情報(configuration information)に基づいて第2UEのリソースサイクル予約情報を獲得し得る。または、第1UEは、事前設定された構成情報に基づいて第2UEのリソースサイクル予約情報を獲得し得る。もしくは、第1UEは、第2UEの最初のデータ送信またはデータ再送信に対応している制御情報に基づいてリソースサイクル予約情報を決定し得る。
任意的に、リソース予約サイクルは、リソースサイクル単位(unit)を含み、リソース予約サイクルは、リソースサイクル単位の整数倍であり、そして、リソースサイクル単位の値は、構成情報を使用することによって基地局により構成されるか、または、リソースサイクル単位の値は事前設定されている。構成情報を使用することによって基地局によりリソース予約サイクルまたはリソースサイクル単位が構成されるとき、構成情報は、システム放送情報(system broadcast information)または基地局の専用シグナリングを使用することによって構成され得る。
第2UEのリソース予約サイクルは、第2UEのサービスサイクルを使用することによって決定され得ることに留意すべきである。例えば、第2UEに対応しているサービスのサービスサイクルが200msであるとき、リソース予約サイクルも、また、200msであってよい。
ステップ202:第1UEは、第2UEの時間−周波数リソース指示情報に基づいて第1リソースのエネルギを決定する。
任意的に、第1UEは、第2UEの時間−周波数リソース指示情報に基づいて少なくとも1つの第3リソースを決定することができ、ここで、第2UEは、少なくとも1つの第3リソースおよび第1リソースについて同じデータを送信する。そして、同じデータとは、1片のデータ(one piece of data)、または、1片のデータの複数の冗長バージョンである。第1UEは、少なくとも1つの第3リソースのエネルギに基づいて、第1リソースのエネルギを決定する。ここで、少なくとも1つの第3リソースのエネルギは、第1UEによって測定される。
第2UEの時間−周波数リソース指示情報は、第2UEによる同じデータの最初の送信および再送信のための時間−周波数リソースを含んでいる。従って、第1リソースが第2UEによってその同じデータを最初に送信するための時間−周波数リソースである場合に、少なくとも1つの第3リソースは、第2UEによってその同じデータを再送信するための時間−周波数リソースである。加えて、同じデータの再送信が複数回の再送を含んでいるときに、少なくとも1つの第3リソースは、複数の再送信のうち少なくとも1つに対応している時間−周波数リソースである。第1リソースが第2UEによって同じデータを再送信するための時間−周波数リソースであり、かつ、第1リソースが複数回の再送信のうち1つに対応している時間−周波数リソースである場合に、少なくとも1つの第3リソースは、同じデータの最初の送信または残りの再送信のうち少なくとも1つに対応している時間−周波数リソースであり得る。
例えば、図3に示されるように、第1リソースが、サブフレームt1において第2UEによってD2を最初に送信するための時間−周波数リソースである場合に、少なくとも1つの第3リソースは、サブフレームt2、t3、およびt4において第2UEによってD2を再送信するための1つまたはそれ以上の時間−周波数リソースであり得る。もしくは、第1リソースが、サブフレームt2において第2UEによってD2を再送信するための時間−周波数リソースである場合に、少なくとも1つの第3リソースは、サブフレームt1、t3、およびt4において第2UEによってD2を送信するための1つまたはそれ以上の時間−周波数リソースであり得る。
加えて、少なくとも1つの第3リソースのエネルギは、第2UEの時間−周波数リソース指示情報を獲得する以前または以降に、第1UEによって測定され得る。本発明のこの実施形態は、実施形態に対して特定的な限定を課すものではない。
具体的には、第1のUEが少なくとも1つの第3リソースのエネルギに基づいて第1リソースのエネルギを決定するときに、第1UEは、第1リソースのエネルギとして、少なくとも1つの第3リソースのエネルギの平均値、最大値、または最小値を決定し得る。
図3に示される第2UEの同じデータの最初の送信および再送信は、説明のために一つの例として使用されている。第1リソースがサブフレームt1におけるD2に対応している時間−周波数リソースであり、かつ、第1リソースのエネルギがQ1によって表される場合、および、少なくとも1つの第3リソースがサブフレームt2、t3、およびt4におけるD2に対応している時間−周波数リソースであり、かつ、対応するリソースエネルギが、Q2、Q3、およびQ4によって別々に表される場合に、Q1は、Q2、Q3、およびQ4の平均値、もしくは、Q2、Q3、およびQ4の最大値または最小値である。
ステップ203:第1UEは、第1リソースのエネルギおよび第2UEのリソースサイクル予約情報に基づいて、少なくとも1つの第2リソースのエネルギを決定する。ここで、第1リソースが配置されている送信期間における第1リソースの時間−周波数領域ロケーションは、第2リソースが配置されている送信期間における少なくとも1つの第2リソース各々の時間−周波数領域ロケーションと同じである。
少なくとも1つの第2リソースは、第2UEのリソースサイクル予約情報に基づいて第1リソースに対してリソース予約が実行されるときに、第1UEのセンシング時間ウィンドウに続く1つまたはそれ以上のリソースである。加えて、第1リソースが配置されている送信期間における第1リソースの時間−周波数領域位置は、第2リソースが配置されている送信期間における各第2リソースの時間−周波数領域位置と同一である。
例えば、図5に示されるように、第1UEのセンシング時間ウィンドウの長さは、K×Tであり、そして、第1リソースは、センシング時間ウィンドウにおいてサブフレームt1においてD2が配置されているリソースである。第2UEのリソースサイクル予約情報に基づいて第1リソースに対してリソース予約が実行されるとき、第1UEのセンシング時間ウィンドウに続く1つまたはそれ以上の第2リソースが獲得される。ここで、第2リソースが配置されている送信期間における各第2リソースの時間−周波数領域位置は、D2が配置されている送信期間におけるD2の時間−周波数領域位置と同一である。
第1リソースのエネルギおよび第2UEのリソースサイクル予約情報に基づいて少なくとも1つの第2リソースのエネルギを決定するとき、図5に示されるように、第1UEは、各第2リソースのエネルギとして第1リソースのエネルギを直接的に決定し得る。別の言葉で言えば、各第2リソースのエネルギは、第1リソースのエネルギに等しいものである。
さらに、複数の第1リソースが存在する場合には、各第1リソースに対応しているUEリソースサイクル予約情報に基づいてリソース予約が実行されるとき、複数の第1リソースは複数の第2リソースに対応している。そして、複数の第2リソースは少なくとも1つのサブフレーム内に存在している。複数の第2リソースが少なくとも1つのサブフレーム内に存在していることは、複数の第2リソースが1つのサブフレーム内、または、複数のサブフレーム内に存在し得ることを示している。別の言葉で言えば、複数の第2リソースが、1つのサブフレーム内、または、異なるサブフレーム内に存在してよい。
複数の第2リソースが配置されているサブフレームについて複数の異なるケース(case)が存在する。従って、異なるケースにおいては、複数の第1リソースのエネルギに基づいて複数の第2リソースのエネルギを、第1UEによって、決定するための異なる方法が存在している。複数の第2リソースが配置されているサブフレームに対する異なるケースが、別個に以下に説明される。
ケースI:複数の第2リソースのうち任意の2つが異なるサブフレーム内に配置されているとき、または、複数の第2リソースのうち少なくとも2つが同じサブフレーム内に配置されており、少なくとも2つの第2リソースが周波数領域においてオーバーラップしないときに、各第2リソースのエネルギを決定するための方法は、1つの第1リソースが存在する上記の方法と一貫している。別の言葉で言えば、各第1リソースに対応する第2リソースについて、第1リソースのエネルギは、対応する第2リソースのエネルギとして直接的に決定され得る。
例えば、2つの第1リソースR11およびR12が存在しており、第1リソースR11は第2リソースR21に対応しており、かつ、第1リソースR12は第2リソースR22に対応している。図6に示されるように、第2リソースR21およびR22が異なるサブフレーム内に配置されているとき、または、図7に示されるように、第2リソースR21およびR22が異なるサブフレーム内に配置されており、周波数領域においてオーバーラップしないときに、第1リソースR11のエネルギは第2リソースR21のエネルギとして直接的に決定され、かつ、第1リソースR12のエネルギは第2のリソースR22のエネルギとして直接的に決定され得る。
図6および図7における第1リソースR11およびR12は、異なる送信期間において1つのUEによってデータを送信するためのリソース、または、異なる送信期間において異なるUEによってデータを送信するためのリソースであり得ることに留意すべきである。別の言葉で言えば、図6および図7における制御情報SA2および制御情報SA3は、1つのUEまたは異なるUEに属してよい。
ケースII:複数の第2リソースのうち少なくとも2つが同じサブフレーム内に配置されており、同じサブフレーム内の少なくとも2つの第2リソースの周波数領域位置がオーバーラップするとき、オーバーラップされた周波数領域位置におけるエネルギについて、少なくとも2つの第2リソースに対応する第1リソースのエネルギに基づいてオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを第1UEが決定することは、以下を含む。少なくとも2つの第2リソースに対応する第1リソースのエネルギにおける任意の第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを、オーバーラップした周波数領域位置でのリソースエネルギとして決定すること、もしくは、オーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを獲得するために、少なくとも2つの第2リソースに対応する第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギについて加算または平均化を実行すること、である。
ケースIIにおいては、オーバーラップする周波数領域位置におけるエネルギが決定される3つの異なるシナリオが存在し得る。3つの異なるシナリオ、および、シナリオにおいてオーバーラップする周波数領域位置でのエネルギを決定する特定のプロセスが、別個に以下に説明される。
シナリオ1:第1UEのセンシング時間ウィンドウにおいて複数のUEの最初のデータ送信およびデータ再送信が存在しており、かつ、第1UEおよび複数のUEがセンシング時間ウィンドウにおける異なる送信期間において別々にデータを送信するサブフレームがオーバーラップしている。ここで、複数のUEは異なるサービスサイクルに対応している。
例えば、図8に示されるように、複数のUEは、UE1およびUE2である。UE1のリソース予約周期は200msであり、そして、UE2のリソース予約周期は600msである。第1UEのセンシング時間ウィンドウにおいて第1UEがデータを送信するサブフレームは、UE1およびUE2が2つの異なる送信期間においてデータを送信するサブフレームと別々にオーバーラップしている。具体的には、半二重通信(half-duplex communication)のせいで、第1UEは、第1UEがデータを送信するリソースのエネルギを測定することができない。従って、2つの第1リソースのエネルギ、すなわちR11およびR12のエネルギが、ステップ201およびステップ202に基づいて決定される。UE1のリソース予約サイクルとリソースサイクル予約量、および、UE2のリソース予約サイクルとリソースサイクル予約量に基づいて、予約を実行するときに、第1リソースR11は第2リソースR21に対応し、かつ、第1リソースR12は第2リソースR22に対応している。2つの第2リソースR21およびR22は、同じサブフレーム内に配置されていおり、かつ、第2リソースR21およびR22の周波数領域位置はオーバーラップする。具体的には、オーバーラップした周波数領域位置は、図8においてR0で表される部分である。
シナリオ1においては、オーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを決定するための方法は、特定的に、以下を含み得る。
システム内にリソース衝突ソリューションメカニズムが存在しない場合、または、システム内にリソース衝突ソリューションメカニズムが存在するが、リソースのオーバーラップについて衝突ソリューションが実行される必要がない場合に、複数のUEは、オーバーラップしたリソースにおいてデータを送信する。従って、オーバーラップした周波数領域位置でのエネルギは、少なくとも2つの第2リソースに対応する第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギの加算である。例えば、図8に示されるように、UE1およびUE2はオーバーラップしたリソースR0において同時にデータを送信している。従って、オーバーラップした周波数領域位置R0でのエネルギは、2つの第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギの加算である。
システム内にリソース衝突ソリューションメカニズムが存在し、かつ、ただ1つのUEだけがリソース衝突ソリューションを通じてオーバーラップしたリソースにおいて送信を実行する場合に、オーバーラップしたリソースのエネルギは、2つの第2リソースに対応する第1リソースのうちいずれかのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギであり得る。さらに、第1UEが全てのリソース衝突ソリューション結果を学習することができる場合、具体的には、第1UEがリソース衝突ソリューションが成功したか否かを知ることができ、かつ、リソース衝突ソリューションが成功した後で複数のUEのうち特定のUEがリソースを独占する場合に、オーバーラップした周波数領域位置におけるエネルギは、リソースを独占しているUEに対応する第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギであることが決定され得る。
システム内にリソース衝突ソリューションメカニズムが存在し、かつ、ただ1つのUEだけがリソース衝突ソリューションを通じてオーバーラップしたリソースにおいて送信を実行する場合に、オーバーラップしたリソースのエネルギは、少なくとも2つの第2リソースに対応する第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギの平均値、最小値、または最大値であり得る。さらに、第1UEがいくつかのリソース衝突ソリューション結果を学習することができる場合、具体的には、第1UEがリソース衝突ソリューションが成功したか否かを知っている場合に、オーバーラップしたリソースのエネルギは、結果に対応する少なくとも2つの第2リソースに対応する第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギの平均値、最小値、または最大値に基づいて決定され得る。
シナリオ2:第1UEのセンシング時間ウィンドウにおいて複数のUEの最初のデータ送信およびデータ再送信が存在しており、かつ、第1UEおよび複数のUEがセンシング時間ウィンドウにおける異なる送信期間において別々にデータを送信するサブフレームがオーバーラップしている。ここで、複数のUEが同じサービスサイクルに対応している。
例えば、図9に示されるように、複数のUEはUE1およびUE2であり、そして、UE1およびUE2両方のサービスサイクルは200msである。第1UEが第1UEのセンシング時間ウィンドウにおいてデータを送信するサブフレームは、UE1およびUE2が2つの異なる送信期間においてデータを送信するサブフレームを別々にオーバーラップする。具体的には、半二重通信のせいで、第1UEは、第1UEがデータを送信するリソースのエネルギを測定することができない。従って、2つの第1リソースのエネルギ、すなわち、R11およびR12のエネルギは、ステップ201およびステップ202に基づいて決定される。UE1のリソース予約サイクルとリソースサイクル予約量、および、UE2のリソース予約サイクルとリソースサイクル予約量に基づいて予約が実行される場合に、第1リソースR11は第2リソースR21に対応し、かつ、第1リソースR12は第2リソースR22に対応している。2つの第2リソースR21およびR22は同じサブフレーム内に配置されており、そして、第2リソースR21およびR22の周波数領域位置はオーバーラップしている。具体的には、オーバーラップした周波数領域位置は、図9においてR0によって表される部分である。
シナリオ2において、オーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを決定するための方法は、具体的に以下を含み得る。
システム内にリソース衝突ソリューションメカニズムが存在しない場合、または、システム内にリソース衝突ソリューションメカニズムが存在するが、リソースのオーバーラップについて衝突ソリューションが実行される必要がない場合に、オーバーラップした周波数領域位置でのエネルギは、少なくとも2つの第2リソースに対応する第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギの平均値、最小値、または最大値である。
システム内にリソース衝突ソリューションメカニズムが存在し、かつ、ただ1つのUEだけがリソース衝突ソリューション通じてオーバーラップしたリソースにおいて送信を実行する場合には、なぜなら、第1リソースのものであり、かつ、第1UEによって測定されたエネルギは、複数のUEによって送信されるデータのエネルギの加算である。従って、オーバーラップした周波数領域位置でのエネルギは、少なくとも2つの第2リソースに対応する第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギの最小値を使用することによって決定され得る。
さらに、UEの第1リソースのエネルギが、複数のUEのうち少なくとも1つの第3リソースのエネルギに基づいてセンシング時間ウィンドウにおいて決定されるとき、例えば、図10に示されるように、異なるUEに対応する少なくとも1つの第3リソースの周波数領域位置がオーバーラップする場合、サブフレームt2内にあり、かつ、UE1に対応する少なくとも1つの第3リソースの周波数領域位置がサブフレームt2内にあり、かつ、UE2に対応する少なくとも1つの第3リソースの周波数領域位置とオーバーラップする場合、時点(moment)t2におけるオーバーラップした周波数領域位置での第1UEによって測定されたエネルギが全体としてエネルギであるときに、時点t1におけるオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギは、時点t1におけるオーバーラップした周波数領域位置に係る周波数領域の時点t2におけるオーバーラップした周波数領域位置に係る周波数領域に対する割合に基づいて決定され得る。図10に示されるように、時点t1におけるオーバーラップした周波数領域位置でのリソースエネルギは、時点t2におけるオーバーラップした周波数領域位置で測定されたエネルギを、2で、割ることによって獲得される。
さらに、シナリオ1およびシナリオ2において、具体的には、複数のUEが存在するシナリオにおいては、複数の第1リソースのうち少なくとも2つが同じサブフレーム内にあり、かつ、少なくとも2つの第1リソースの周波数領域位置がオーバーラップする場合に、第1UEが少なくとも2つ第1リソースそれぞれのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを決定することは、以下を含んでいる。第1UEによって、各第1リソースの周波数領域位置に対するオーバーラップした周波数領域位置の割合を決定すること、および、第1UEによって、各第1リソースの周波数領域位置に対するオーバーラップした周波数領域位置の割合と各第1リソースの対応するエネルギとに基づいて、各第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを決定することである。
例えば、図9に示されるように、第1リソースR11および第1リソースR12の周波数領域位置は、時点t1においてオーバーラップしている。第1UEによって、第1リソースR11のオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを決定する方法は、以下を含み得る。第1UEは、第1リソースR11の周波数領域位置に対する第1リソースR11のオーバーラップした周波数領域位置の割合が1/4であると決定し、そして、第1UEは、時点t1における第1リソースR11のオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを獲得するために、第1リソースR11のエネルギを割合1/4で乗算する。同様に、第1UEは、第1リソースR12の周波数領域位置に対する第1リソースR12のオーバーラップした周波数領域位置の割合が1/4であると決定し、そして、第1UEは、時点t1における第1リソースR12のオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを獲得するために、第1リソースR12のエネルギを割合1/4で乗算する。
シナリオ3:第1UEのセンシング時間ウィンドウおいて単一のUEの最初のデータ送信およびデータ再送信が存在しており、かつ、第1UEおよび単一のUEがセンシング時間ウィンドウにおける異なる送信期間においてデータを送信するサブフレームがオーバーラップしている。
例えば、単一のUEはUE1であり、そして、UE1のサービスサイクルは100msである。第1UEおよびUE1が第1UEのセンシング時間ウィンドウ内における2つの異なる送信期間においてデータを送信するサブフレームはオーバーラップしている。加えて、2つの第1リソースのエネルギが、ステップ201およびステップ202に基づいて決定される。2つの第1リソースは2つの第2リソースに対応しており、2つの第2リソースは同じサブフレームにおいて配置されており、そして、2つの第2リソースの周波数領域位置はオーバーラップしている。
シナリオ2において、オーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを決定するための方法は、具体的には以下を含み得る。オーバーラップした周波数領域位置でのエネルギは、少なくとも2つの第2リソースに対応する第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギの平均値、最小値、または最大値であり得る。
ケースIIにおいて、複数の第2リソースのうち少なくとも2つが同じサブフレームにおいて配置され、かつ、同じサブフレームにおける少なくとも2つの第2リソースの周波数領域位置がオーバーラップしているときに、オーバーラップは部分的な重なりを含み、かつ、周波数領域位置のオーバーラップを完了し得る。オーバーラップが部分的な重なりであるときに、オーバーラップしない(non-overlapped)周波数領域位置のエネルギを決定する方法は、ケースIにおける決定方法と一致している。詳細については、ケースIの説明を参照のこと。詳細は、ここにおいて、本発明のこの実施形態においては説明されない。
本発明のこの実施形態において提供されるリソースエネルギ決定方法に従って、第1UEは、第1UEのセンシング時間ウィンドウにおいて第2UEの時間−周波数リソース指示情報およびリソースサイクル予約情報を獲得し、第2UEの時間−周波数リソース指示情報に基づいて第1リソースのエネルギを決定し、そして、第1リソースのエネルギおよび第2UEのリソースサイクル予約情報に基づいて少なくとも1つの第2リソースのエネルギを決定する。ここで、第1リソースが配置されている送信期間における第1リソースの時間−周波数領域位置は、第2リソースが配置されている送信期間における少なくとも1つの第2リソースそれぞれの時間−周波数領域位置と同一である。このことは、システムリソースの利用を改善するだけでなく、また、センシング結果に基づいて複数のUEがリソース選択を実行するときにリソース選択衝突が発生する可能性も低減する。
上記は、ネットワークエレメント間のインタラクションの観点から本発明の実施形態において提供されるソリューションを主に説明している。上記の機能を達成するためには、第1UE、第2UE、または基地局といった、各ネットワークエレメントが、各機能を実施するための対応するハードウェア構成及び/又はソフトウェアモジュールを含むことが理解され得る。当業者であれば、この明細書において開示される実施形態において説明される実施例を参照して、ネットワークエレメントおよびアルゴリズムステップが、本発明においてハードウェアの形態またはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせの形態において実施され得ることに容易に気付くはずである。機能が、ハードウェアにより、または、コンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアにより実行されるかは、特定のアプリケーションおよび技術的ソリューションの設計制約条件に依存するものである。当業者であれば、各特定のアプリケーションについて説明した機能を実施するために異なる方法を使用し得るが、その実施が本発明の範囲を超えるものと考えられるべきではない。
本発明の実施形態において、機能モジュール分割(division)は、上記の方法の実施に基づいて、第1UE、第2UE、および基地局において実行され得る。例えば、各機能モジュールが、各対応する機能に基づく分割を通じて獲得されてよく、または、2つまたはそれ以上の機能が1つの処理モジュールの中へ統合されてよい。統合モジュールは、ハードウェアの形態において実装されてよく、または、ソフトウェア機能モジュールの形態で実装されてよい。本発明の実施形態におけるモジュールの分割は一つの例であり、かつ、単なる論理的機能の分割であること、および、実際の実装においては別の分割方法が存在し得ることに留意すべきである。
各機能モジュールが各対応する機能に基づく分割を通じて獲得される場合に、図11は、上記の実施形態における第1UEの可能な模式的な構造図である。第1UE300は、獲得ユニット301および決定ユニット302を含んでいる。獲得ユニット301は、第1UEによって、図2におけるプロセス201を実行するように構成されている。決定ユニット302は、図2におけるプロセス202および203の実行において第1UEをサポートするように構成されている。上記の方法の実施形態における各ステップに係る全ての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明において引用されてよい。詳細は、ここにおいて説明されない。
統合されたユニットが使用される場合に、図12は、上記の実施形態における第1UEの可能な模式的な構造図である。第1UE310は、処理モジュール312および通信モジュール313を含んでいる。処理モジュール312は、第1UEの動作(action)を制御および管理するように構成されている。例えば、処理モジュール312は、図2におけるプロセス201、202、および203の実行において第1UEをサポートするように構成されており、かつ/あるいは、この明細書において説明された技術の別のプロセスを実行するように構成されている。通信モジュール313は、第1UEと別のネットワークエンティティとの間の通信をサポートするように構成されている。例えば、通信モジュール313は、第1UEと、第2UE、基地局、等との間の通信をサポートするように構成されている。第1UEは、さらに、ストレージモジュール311を含んでよい。第1UEのプログラムコードおよびデータを保管するように構成されたものである。
処理モジュール312は、プロセッサまたはコントローラであってよい。中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、もしくは、別のプログラマブルロジックデバイス、トランジスタロジックデバイス、ハードウェアコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせ、といったものである。処理モジュール312は、本発明において開示された内容を参照して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路を実装または実行し得る。代替的に、プロセッサは、計算機能を実行するプロセッサの組み合わせであってよい。例えば、1つまたはそれ以上のマイクロプロセッサの組み合わせ、または、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせである。通信モジュール313は、トランシーバ、トランシーバ回路、通信インターフェイス、等であってよい。ストレージモジュール311は、メモリであってよい。
処理モジュール312がプロセッサである場合に、通信モジュール313は通信インターフェイスである。ストレージモジュール311がメモリである場合に、本発明のこの実施形態における第1UEは、図1において示される第1UEであってよい。
図13を参照すると、第1UE320は、プロセッサ322、通信インターフェイス323、メモリ321、およびバス324を含んでいる。通信インターフェイス323、プロセッサ322、およびメモリ321は、バス324を使用して相互接続されている。バス324は、周辺コンポーネント相互接続(Peripheral Component Interconnect、PCI)バス、拡張業界標準アーキテクチャ(Extended Industry Standard Architecture、EISA)バス、等であり得る。バスは、アドレスバス、データバス、コントロールバス、等へと分類され得る。表現の容易のため、バス324を表すために図15では1つの太線だけが使用されているが、そのことは、1つのバスまたは1つのタイプのバスだけが存在することを示すものではない。
各機能モジュールが各対応する機能に基づく分割を通じて獲得される場合に、図14は、上記の実施形態における基地局の可能な模式的な構造図である。基地局400は、決定ユニット401および送信ユニット402を含んでいる。決定ユニット401は、基地局によって、図2おいて説明された実施形態における構成情報を決定するプロセスを実行するように構成されている。具体的には、リソースサイクル予約情報を決定するプロセスであり、リソース予約サイクル、リソースサイクル予約量、またはリソースサイクル単位を決定するプロセスを含んでいる。かつ/あるいは、この明細書において説明された技術の別のプロセスを実行するように構成されている。送信ユニット402は、図2で説明された実施形態において第1UEに対して構成情報を送信するプロセスを実行することについて基地局をサポートするように構成されている。上記の方法の実施形態における各ステップに係る全ての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明において引用されてよい。詳細は、ここにおいて説明されない。
統合されたユニットを使用する場合に、図15は、上記の実施形態における基地局の可能な模式的な構造図である。基地局410は、処理モジュール412および通信モジュール413を含んでいる。処理モジュール412は、基地局の動作を制御および管理するように構成されている。例えば、処理モジュール412は、基地局によって、図2で説明された実施形態における構成情報を決定するプロセスを実行するように構成されている。具体的には、リソースサイクル予約情報を決定するプロセスであり、リソース予約サイクル、リソースサイクル予約量、またはリソースサイクル単位を決定するプロセスを含んでいる。かつ/あるいは、この明細書において説明された技術の別のプロセスを実行するように構成されている。通信モジュール412は、基地局と他のネットワークエンティティとの間の通信をサポートするように構成されている。例えば、通信モジュール413は、基地局と第1UE、第2UE、等との間の通信をサポートするように構成されている。基地局410は、さらに、ストレージモジュール311を含んでよい。基地局のプログラムコードおよびデータを保管するように構成されたものである。
処理モジュール412は、プロセッサまたはコントローラであってよい。中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、もしくは、別のプログラマブルロジックデバイス、トランジスタロジックデバイス、ハードウェアコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせ、といったものである。処理モジュール412は、本発明において開示された内容を参照して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路を実装または実行し得る。代替的に、プロセッサは、計算機能を実行するプロセッサの組み合わせであってよい。例えば、1つまたはそれ以上のマイクロプロセッサの組み合わせ、または、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせである。通信モジュール413は、トランシーバ、トランシーバ回路、通信インターフェイス、等であってよい。ストレージモジュール411は、メモリであってよい。
処理モジュール412がプロセッサである場合に、通信モジュール413は通信インターフェイスである。ストレージモジュール411がメモリである場合に、本発明のこの実施形態における基地局は、図16において示される基地局であってよい。
図16を参照すると、基地局420は、プロセッサ422、通信インターフェイス423、メモリ421、およびバス424を含んでいる。通信インターフェイス423、プロセッサ422、およびメモリ421は、バス424を使用して相互接続されている。バス424は、周辺コンポーネント相互接続(Peripheral Component Interconnect、PCI)バス、拡張業界標準アーキテクチャ(Extended Industry Standard Architecture、EISA)バス、等であり得る。バスは、アドレスバス、データバス、コントロールバス、等へと分類され得る。表現の容易のため、バス324を表すために図16では1つの太線だけが使用されているが、そのことは、1つのバスまたは1つのタイプのバスだけが存在することを示すものではない。
本発明の実施形態において提供される第1UEは、第1UEのセンシング時間ウィンドウにおいて第2UEの時間−周波数リソース指示情報およびリソースサイクル予約情報を獲得し、第2UEの時間−周波数リソース指示情報に基づいて第1リソースのエネルギを決定し、そして、第1リソースのエネルギおよび第2UEのリソースサイクル予約情報に基づいて少なくとも1つの第2リソースのエネルギを決定する。ここで、第1リソースが配置されている送信期間における第1リソースの時間−周波数領域位置は、第2リソースが配置されている送信期間における少なくとも1つの第2リソースそれぞれの時間−周波数領域位置と同一である。このことは、システムリソースの利用を改善するだけでなく、また、センシング結果に基づいて複数のUEがリソース選択を実行するときにリソース選択衝突が発生する可能性も低減する。
最後に、上記の実施形態は、単に本発明の技術的ソリューションを説明するように意図されたものであるが、本発明を限定するように意図されていないことに留意すべきである。上記の実施形態を参照して本発明が詳細に説明されているが、当業者であれば、本発明の実施形態の技術的ソリューションの精神および範囲から逸脱することなく、さらに、上記の実施形態において説明された技術的ソリューションに対して変更を成し、または、そのいくつかの技術的特徴に対する均等な置き換えを成し得ることを理解するであろう。
本発明は、車車間通信技術に関する。そして、特には、リソースエネルギを決定する方法および装置に関する。
生活水準が継続的に向上するにつれて、車両は、人々の日常生活の中へ徐々に統合され、そして、不可欠な交通手段となっている。しかしながら、車両の出現に伴い、交通事故の発生が年々増加している。車車間(Vehicle-to-Vehicle、V2V)通信技術は、車両が有効距離内で相互にステータス情報を定期的に交換することができる技術である。V2V通信技術を使用することによって、車両の位置、速度、および状態、といった情報を近くの車両に対して送信することができ、そうして、近くの車両および運転者は、道路交通安全、等に関する情報を時間内に正確に知ることができ、そして、潜在的な危険に対する警告を決定し、かつ、行うことができる。それによって、交通事故発生確率を低減している。
現在は、車車間通信におけるステータス情報の交換の最中に、ユーザ機器UEは、自律リソース選択モード(autonomous resource selection mode)においてセンシングメカニズムを使用し、そして、半持続的伝播(SPT、Semi-Persistent Transmission)メカニズムを使用する。具体的には、UEは、センシングウィンドウにおいて別のUEによって送信された制御情報を最初に復号し、その別のUEに係る対応する位置データの復調基準信号(demodulation reference signal)のエネルギを測定し、かつ、エネルギ値が閾値より大きいデータ送信リソースを排除する。続いて、UEは、エネルギシーケンスにおいて、排除されていないデータ送信リソースから低エネルギサブセットを選択し、そして、低エネルギサブセットから最終データ送信リソースを選択する。
しかしながら、データ送信リソースを選択するプロセスにおいては、半二重通信(half-duplex communication)への制限のせいで、UEは、そのUEのデータが送信されるサブフレームにおけるデータ送信リソースを測定することができない。従って、以降のデータ送信リソースの選択において、サブフレームは使用できないとデフォルトでは考えられる。その結果として、使用することができていたであろう幾らかのデータ送信リソースを使用できず、システムリソースの利用を低減している。加えて、利用可能なリソースセットが低減するので、複数のUEがセンシング結果に基づいてリソース選択を実行するときに、より多くのリソース選択衝突(collisions)が発生し得る。
本発明の実施形態は、システムリソースの利用が低減され、そして、リソース選択衝突が容易に発生するという従来技術の問題を解決するために、リソースエネルギを決定する方法および装置を提供する。
上記の目的を達成するために、本発明の実施形態において以下の技術的ソリューションが使用される。
第1態様に従って、リソースエネルギを決定する方法が提供される。本方法は、第1UEによって、第1UEのセンシング時間ウィンドウにおける第2UEの時間−周波数リソース指示情報およびリソースサイクル予約情報を獲得するステップと、第2UEの時間−周波数リソース指示情報に基づいて、第1UEによって、第1リソースのエネルギを決定するステップと、第1リソースのエネルギおよび第2UEのリソースサイクル予約情報に基づいて、第1UEによって、少なくとも1つの第2リソースのエネルギを決定するステップを含む。ここで、第1リソースが配置されている送信期間における第1リソースの時間−周波数領域位置は、第2リソースが配置されている送信期間における少なくとも1つの第2リソースそれぞれの時間−周波数領域位置と同一である。上記の技術的ソリューションにおいて、エネルギを以前に決定することができない利用可能なリソースが、システムリソースの利用を改善するために、UEによって選択され、かつ、使用され得る。加えて、複数のUEがセンシング結果に基づいてリソース選択を行うときに、リソース選択衝突が発生する可能性が低減され得る。
一つの可能な実施において、第1UEによって、第1UEのセンシング時間ウィンドウにおける第2UEの時間−周波数リソース指示情報を獲得するステップは、第1リソースが配置されている送信期間における第2UEの最初のデータ送信またはデータ再送信に対応する制御情報から第2UEの時間−周波数リソース指示情報を獲得するステップを含む。具体的には、第2UEの時間−周波数リソース指示情報は、第2UEの制御情報において伝送され、そして、第1UEは、制御情報を使用することによって、第2UEの時間−周波数リソース指示情報を獲得し得る。
一つの可能な実施において、第1リソースは、第1UEのセンシング時間ウィンドウにおいて第1UEがデータを送信するサブフレームにおける周波数領域リソースであり、または、第1リソースは、第1UEのセンシング時間ウィンドウにおけるサブフレームにおいてにおいて第1UEが復号することができない周波数領域リソースである。
一つの可能な実施において、第2UEの時間−周波数リソース指示情報に基づいて、第1UEによって、第1リソースのエネルギを決定するステップは、第2UEの時間−周波数リソース指示情報に基づいて、第1UEによって、少なくとも1つの第3リソースを決定するステップであり、第2UEは、少なくとも1つの第3リソースおよび第1リソースにおいて同じデータを送信し、かつ、同じデータは、データの1ピースであり、または、データの1ピースに係る複数の冗長バージョンである、ステップ、および、少なくとも1つの第3リソースのエネルギに基づいて、第1UEによって、第1リソースのエネルギを決定するステップであり、少なくとも1つの第3リソースのエネルギは、第1UEによって測定される、ステップ、を含む。上記の可能な技術的ソリューションにおいて、第1UEは、少なくとも1つの第3リソースのエネルギであり、かつ、第2UEが同じデータを最初に送信または再送信するときに測定されるエネルギに基づいて、第1リソースのエネルギを決定し得る。
一つの可能な実施において、少なくとも1つの第3リソースのエネルギに基づいて、第1UEによって、第1リソースのエネルギを決定するステップは、第1リソースのエネルギとして、第1UEによって、少なくとも1つの第3リソースのエネルギの平均値、最大値、または最小値を決定するステップを含む。
一つの可能な実施において、複数の第1リソースが存在し、複数の第1リソースは複数の第2リソースに対応しており、複数の第2リソースは少なくとも1つのサブフレーム内にあり、かつ、複数の第2リソースのうち少なくとも2つは同じサブフレーム内にある場合、かつ、同じサブフレームにおいて少なくとも2つの第2リソースの周波数領域位置がオーバーラップする場合に、オーバーラップした周波数領域位置でのエネルギについて、第1UEが、少なくとも2つの第2リソースに対応する第1リソースのエネルギに基づいて、オーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを決定することは、オーバーラップした周波数領域位置でのリソースのエネルギとして、少なくとも2つの第2リソースに対応する第1リソースのエネルギにおける任意の第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを決定するステップ、もしくは、オーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを獲得するために、少なくとも2つの第2リソースに対応する第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギについて加算または平均化を実行するステップ、を含む。
一つの可能な実施において、複数の第1リソースのうち少なくとも2つが同じサブフレーム内にあり、かつ、少なくとも2つの第1リソースの周波数領域位置がオーバーラップしている場合、少なくとも2つの第1リソースそれぞれのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを第1UEが決定することは、各第1リソースの周波数領域位置に対するオーバーラップした周波数領域位置の割合を、第1UEによって、決定するステップ、および、各第1リソースの周波数領域位置に対するオーバーラップした周波数領域位置の割合、および、各第1リソースの対応するエネルギに基づいて、第1UEによって、各第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを決定するステップ、を含む。
一つの可能な実施において、第1UEによって、第1UEのセンシング時間ウィンドウにおける第2UEのリソースサイクル予約情報を獲得するステップは、基地局によって送信された構成情報に基づいて、第1UEによって、リソースサイクル予約情報を獲得するステップ、または、事前設定された構成情報に基づいて、第1UEによって、リソースサイクル予約情報を獲得するステップ、もしくは、第2UEの最初のデータ送信またはデータ再送信に対応している制御情報に基づいて、第1UEによって、リソースサイクル予約情報を決定するステップ、を含む。ここで、リソースサイクル予約情報は、リソース予約サイクルおよびリソースサイクル予約量を含む。上記の可能な技術的ソリューションにおいて、第1UEは、基地局によって送信された構成情報、事前設定構成情報、または第2UEに対応する制御情報、等を使用することによって、第2UEのリソースサイクル予約情報を獲得し得る。
一つの可能な実施において、リソース予約サイクルはリソースサイクル単位を含み、リソース予約サイクルはリソースサイクル単位の整数倍であり、かつ、リソースサイクル単位の値は構成情報を使用して基地局によって構成されているか、または、リソースサイクル単位の値は事前に構成されている。上記の可能な技術的ソリューションにおいて、リソース予約サイクルは、リソースサイクル単位を使用することによって構成されてよく、そして、リソース予約サイクルはリソースサイクル単位の整数倍であってよい。
一つの可能な実施において、リソース予約サイクルは固定サイクルであり、かつ/あるいは、リソースサイクル予約量は固定量である。一つの可能な実施において、構成情報はシステム放送情報または基地局の専用シグナリングを使用して構成され得る。
第2の態様に従って、リソースエネルギ決定装置が提供される。本装置は、リソースエネルギ決定装置のセンシング時間ウィンドウにおける第2UEの時間−周波数リソース指示情報およびリソースサイクル予約情報を獲得するように構成されている獲得ユニットと、第2UEの時間−周波数リソース指示情報に基づいて、第1リソースのエネルギを決定するように構成されている決定ユニットと、を含む。ここで、決定ユニットは、さらに、第1リソースのエネルギおよび第2UEのリソースサイクル予約情報に基づいて、少なくとも1つの第2リソースのエネルギを決定するように構成されており、ここで、第1リソースが配置されている送信期間における第1リソースの時間−周波数領域位置は、第2リソースが配置されている送信期間における少なくとも1つの第2リソースそれぞれの時間−周波数領域位置と同一である。上記の技術的ソリューションにおいて、エネルギを以前に決定することができない利用可能なリソースが、システムリソースの利用を改善するために、UEによって選択され、かつ、使用され得る。加えて、リソース選択のときにリソース選択衝突が発生する可能性が低減され得る。
一つの可能な実施において、獲得ユニットは、特定的に、第1リソースが配置されている送信期間における第2UEの最初のデータ送信またはデータ再送信に対応する制御情報から第2UEの時間−周波数リソース指示情報を獲得するように構成されている。
一つの可能な実施において、第1リソースは、リソースエネルギ決定装置のセンシング時間ウィンドウにおいてリソースエネルギ決定装置がデータを送信するサブフレームにおける周波数領域リソースであり、または、第1リソースは、リソースエネルギ決定装置のセンシング時間ウィンドウにおけるサブフレームにおいてリソースエネルギ決定装置が復号することができない周波数領域リソースである。
一つの可能な実施において、決定ユニットは、特定的に、第2UEの時間−周波数リソース指示情報に基づいて、少なくとも1つの第3リソースを決定し、ここで、第2UEは、少なくとも1つの第3リソースおよび第1リソースにおいて同じデータを送信し、そして、同じデータは、データの1ピースであり、または、データの1ピースに係る複数の冗長バージョンであり、かつ、少なくとも1つの第3リソースのエネルギに基づいて、第1リソースのエネルギを決定し、少なくとも1つの第3リソースのエネルギは、リソースエネルギ決定装置によって測定される、ように構成されている。
一つの可能な実施において、決定ユニットは、さらに、特定的に、第1リソースのエネルギとして、少なくとも1つの第3リソースのエネルギの平均値、最大値、または最小値を決定するように構成されている。
一つの可能な実施において、複数の第1リソースが存在し、複数の第1リソースは複数の第2リソースに対応しており、複数の第2リソースは少なくとも1つのサブフレーム内にあり、そして、複数の第2リソースのうち少なくとも2つは同じサブフレーム内にある場合、かつ、同じサブフレームにおいて少なくとも2つの第2リソースの周波数領域位置がオーバーラップする場合に、オーバーラップした周波数領域位置でのエネルギについて、決定ユニットは、さらに、特定的に、オーバーラップした周波数領域位置でのリソースのエネルギとして、少なくとも2つの第2リソースに対応する第1リソースのエネルギにおける任意の第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを決定し、もしくは、オーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを獲得するために、少なくとも2つの第2リソースに対応する第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギについて加算または平均化を実行する、ように構成されている。
一つの可能な実施において、複数の第1リソースのうち少なくとも2つが同じサブフレーム内にあり、かつ、少なくとも2つの第1リソースの周波数領域位置がオーバーラップしている場合に、決定ユニットは、さらに、特定的に、各第1リソースの周波数領域位置に対するオーバーラップした周波数領域位置の割合を決定し、かつ、各第1リソースの周波数領域位置に対するオーバーラップした周波数領域位置の割合、および、各第1リソースの対応するエネルギに基づいて、各第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを決定する、ように構成されている。
一つの可能な実施において、獲得ユニットは、さらに、特定的に、基地局によって送信された構成情報に基づいて、リソースサイクル予約情報を獲得し、または、事前設定された構成情報に基づいて、リソースサイクル予約情報を獲得し、もしくは、第2UEの最初のデータ送信またはデータ再送信に対応している制御情報に基づいて、リソースサイクル予約情報を決定する、ように構成されている。ここで、リソースサイクル予約情報は、リソース予約サイクルおよびリソースサイクル予約量を含む。
一つの可能な実施において、リソース予約サイクルは、リソースサイクル単位を含み、リソース予約サイクルは、リソースサイクル単位の整数倍であり、かつ、リソースサイクル単位の値は、構成情報を使用して基地局によって構成されているか、または、リソースサイクル単位の値は、事前に構成されている。
一つの可能な実施において、リソース予約サイクルは、固定サイクルであり、かつ/あるいは、リソースサイクル予約量は、固定量である。一つの可能な実施において、構成情報は、システム放送情報または基地局の専用シグナリングを使用して構成されている。
本発明の実施形態におけるリソースエネルギを決定する方法および装置に従って、第1UEは、第1UEのセンシング時間ウィンドウにおける第2UEの時間−周波数リソース指示情報およびリソースサイクル予約情報を獲得し、第2UEの時間−周波数リソース指示情報に基づいて、第1リソースのエネルギを決定し、そして、第1リソースのエネルギおよび第2UEのリソースサイクル予約情報に基づいて、少なくとも1つの第2リソースのエネルギを決定する。ここで、第1リソースが配置されている送信期間における第1リソースの時間−周波数領域位置は、第2リソースが配置されている送信期間における少なくとも1つの第2リソースそれぞれの時間−周波数領域位置と同一である。このことは、システムリソースの利用を改善するだけでなく、複数のUEがセンシング結果に基づいてリソース選択を行うときに、リソース選択衝突が発生する可能性も低減する。
本発明の実施形態における技術的ソリューションをより明確に説明するため、以下に、実施形態を説明するために必要とされる添付の図面を簡単に説明する。明らかに、以降の説明における添付図面は本発明のいくつかの実施形態を単に示すものであり、そして、当業者であれば、創造的な努力なしにこれらの添付図面から他の図面をさらに導出し得る。
図1は、本発明の一つの実施形態に従った、車車間通信システムの模式的な構造図である。
図2は、本発明の一つの実施形態に従った、リソースエネルギを決定する方法の模式的なフローチャートである。
図3は、本発明の一つの実施形態に従った、第1リソースの概略図である。
図4は、本発明の一つの実施形態に従った、第1リソースの別の概略図である。
図5は、本発明の一つの実施形態に従った、第1リソースおよび第2リソースの概略図である。
図6は、本発明の一つの実施形態に従った、第1リソースおよび第2リソースの第1の概略図である。
図7は、本発明の一つの実施形態に従った、第1リソースおよび第2リソースの第2の概略図である。
図8は、本発明の一つの実施形態に従った、第1リソースおよび第2リソースの第3の概略図である。
図9は、本発明の一つの実施形態に従った、第1リソースおよび第2リソースの第4の概略図である。
図10は、本発明の一つの実施形態に従った、第1リソースおよび第2リソースの第5の概略図である。
図11は、本発明の一つの実施形態に従った、第1UEの模式的な構造図である。
図12は、本発明の一つの実施形態に従った、第1UEの別の模式的な構造図である。
図13は、本発明の一つの実施形態に従った、第1UEのさらに別な模式的な構造図である。
図14は、本発明の一つの実施形態に従った、基地局の模式的な構造図である。
図15は、本発明の一つの実施形態に従った、基地局の別の模式的な構造図である。
図16は、本発明の一つの実施形態に従った、基地局のさらに別の模式的な構造図である。
以下に、本発明の実施形態における添付図面を参照して、本発明の実施形態における技術的ソリューションを明確に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本発明の実施形態のうち幾らかに過ぎないが、全てではない。創造的な努力なしに本発明の実施形態に基づいて当業者によって獲得される他の全ての実施形態は、本発明の保護範囲内に入るものである。
この明細書において記載される「複数(”plurality”)」は、2つまたはそれ以上を意味している。用語「及び/又は(”and/or”)」は、関連するオブジェクトを説明するための関連の関係を記述し、かつ、3つの関係が存在し得ることを表している。例えば、A及び/又はBは、以下の3つの場合を表し得る:Aだけが存在すること、AおよびBの両方が存在すること、および、Bだけが存在すること。記号「/」は、一般に、関連するオブジェクト間における「または(”or”)」の関係を示している。
本発明が説明される以前に、本発明における技術用語および本発明に係る技術的な問が、最初に簡単に紹介される。
半二重通信は、通信チャネルのそれぞれの端が、送信端(transmit end)または受信端(receive end)であってよいことを示している。しかしながら、通信情報は、ある瞬間には(at one moment)一方向においてだけ送信することができる。半二重通信は、ユーザ機器間のセッション通信、例えば、日常生活におけるトランシーバ(walkie-talkies)またはインターホン間の通信、に対して適用可能である。本発明におけるユーザ機器(User Equipment、UE)の通信方式は、半二重通信である。
送信期間(transmission period)は、ユーザ機器によって別のユーザ機器に対して同じデータを送信するための最大許容時間長(maximum tolerable time length)であり、そして、ミリ秒(ms)において測定され得る。ユーザ機器が同じデータを送信するときに、同じデータの送信は、複数回のデータ再送信(data retransmission)を含み得る。この場合には、最初のデータ送信およびデータ再送信が、1つの送信期間内に完了する必要がある。別の言葉で言えば、ユーザ機器は、1つの送信期間内に同じデータを複数回について送信することができる。例えば、ユーザ機器によってデータを送信するための送信期間は、100msであってよい。
センシング時間ウィンドウ(sensing time window)は、ユーザ機器が別のユーザ機器によって送信されたデータのエネルギを測定する時間ウィンドウである。センシング時間ウィンドウは、時間の経過につれてリアルタイムにスライドする窓である。センシング時間ウィンドウの長さは、複数の送信期間を含み得る。Tが送信期間を表す場合に、センシング時間ウィンドウの長さは、K×Tであってよく、ここで、Kは1より大きいか等しい正の整数である。別の言葉で言えば、センシング時間ウィンドウは、Tの整数倍であり得る。例えば、センシング時間ウィンドウは、1000msであり得る。
現在、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)に基づく車両間V2V通信技術が、第3世代パートナーシッププロジェクト(3rd Generation Partnership Project、3GPP)において標準化されている。車両の安全運転を確保するためには、ステータス情報、すなわち、定期的なステータス情報(Periodic Status Message、PSM)が、車両の間で定期的に交換される必要がある。近隣の車両のPSMを分析することによって、車両または運転者は、潜在的な危険性について判断し、かつ、警告することができる。それによって、道路交通事故の発生確率を低減している。PSMサービスサイクルは、車両の運動状態(motion status)と共に変化し得る。異なる運動状態におけるUEのサービスサイクルは、[100ms、1000ms]の範囲において評価されてよい。現在、UEは、自律リソース選択モードにおいてセンシングメカニズムを使用し、そして、半持続的伝播メカニズムを使用している。具体的には、UEが半二重通信を使用するので、UEは、データを送信している間、UEのデータ送信リソースを測定することができない。従って、以降のデータ送信リソースの選択において、サブフレームは使用できないとデフォルトでは考えられる。その結果として、占有されていないリソース、または、他のUEによって占有されている比較的に低いエネルギを有する再利用可能なリソースを使用することができない。このようにして、システムリソースの利用が低減されている。加えて、利用可能なリソースセットの減少のせいで、複数のUEがセンシング結果に基づいてリソース選択を実行するときに、より多くのリソース選択衝突が発生し得る。
本発明の基本原理は、以下の通りである。従来技術においてはエネルギがUEによっては決定することができない幾らかの利用可能なリソースについて、UEが送信リソースを選択するときに、UEは、UEのセンシング時間ウィンドウにおいて、時間−周波数リソース指示情報(time-frequency resource indication information)、および、別のUEによってデータを送信するためのリソースサイクル予約情報(resource cycle reservation information)を獲得することができる。次いで、UEは、時間−周波数リソース指示情報およびリソースサイクル予約情報に基づいて、前もってエネルギを決定することができない利用可能なリソースのものであり、かつ、将来の送信期間において存在する、リソースエネルギを予測する。そうして、UEによって、リソースが選択され、かつ、使用され得る。このことは、システムリソースの利用を改善するだけでなく、複数のUEが、センシング結果に基づいて、リソース選択を実行するときに、リソース選択衝突が発生する確率も低減する。
図1は、本発明の一つの実施形態に従った、車車間通信システムの模式的な構造図である。図1を参照すると、車車間通信システムは、ユーザ機器100、他のユーザ機器110、および、基地局120を含んでいる。ユーザ機器100は、バス、プロセッサ、メモリ、入力/出力インターフェイス、および、通信インターフェイスを含み得る。
バスは、説明されたエレメントの回路を接続し、そして、これらのエレメント間での伝送を実施するために使用されている。例えば、プロセッサは、バスを使用して別のエレメントからコマンドを受信し、受信したコマンドを復号し、そして、復号されたコマンドに基づいて演算を実行し、または、データを処理する。
プロセッサは、端末装置100のコントロールセンタであり、端末装置100全体の様々なインターフェイスおよびケーブルを使用して全体のユーザ機器の各部を接続し、そして、メモリの中に保管されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを実行または実施することによって、かつ、メモリの中に保管されたデータを呼び出すことによって、様々な機能およびデータ処理を実行して、ユーザ機器100において全部のモニタリングを実施する。好ましくは、アプリケーションプロセッサおよびモデムプロセッサは、プロセッサの中へ統合されてよい。アプリケーションプロセッサは、オペレーティングシステム、ユーザインターフェイス、アプリケーションプログラム、等を主に処理する。モデムプロセッサは、無線通信を主に処理する。
メモリは、プログラムモジュール、例えば、カーネル、ミドルウェア、アプリケーションプログラミングインターフェイス(Application Programming Interface、API)、および、アプリケーションを含み得る。プログラムモジュールは、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、もしくは、ソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェアのうち少なくとも2つを含み得る。メモリは、主に、プログラム記憶領域およびデータ記憶領域を含み得る。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能によって要求されるアプリケーションプログラム、等を記憶することができる。データ記憶領域は、携帯電話の使用、等に基づいて作成されたデータを記憶することができる。加えて、メモリは、高速ランダムアクセスメモリを含んでよく、そして、不揮発性メモリ、等をさらに含み得る。
入力/出力インターフェイスは、プロセッサと周辺インターフェイスモジュールとの間のインターフェイスを提供し、そして、周辺インターフェイスモジュールを使用することによりユーザによって入力されたコマンドまたはデータを転送する。周辺インターフェイスモジュールは、インダクタ、キーボード、クリックホイール、ボタン、等であってよい。ボタンは、これらに限定されるわけではないが、ホームボタン、ボリュームボタン、スタートボタン、およびロックボタンを含み得る。
通信インターフェイスは、ユーザ機器を他のユーザ機器110および基地局120に対して接続する。任意的に、通信インターフェイスは、無線周波数(Radio Frequency、RF)回路を含んでよい。RF回路は、これらに限定されるわけではないが、アンテナ、少なくとも1つの増幅器、トランシーバ、カプラ、低ノイズ増幅器(Low Noise Amplifier、LNA)、デュプレクサ、等を含んでいる。通信インターフェイスは、他のユーザ機器110または外部の基地局120に対して接続するために、有線または無線方式でネットワークに対して接続されてよく、そうして、ユーザ機器100と、他のユーザ機器110と、基地局120との間の通信が、ネットワークを使用して実施することができる。無線通信は、任意の通信規格またはプロトコルを使用することができ、これらに限定されるわけではないが、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(Global System for Mobile communication、GSM)、汎用パケット無線サービス(General Packet Radio Service、GPRS)、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、広帯域符号分割多元接続(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)、ロングタームエボリューション LTE、ワイヤレスフィディリティ(Wireless Fidelity、Wi-Fi)、ブルートゥース(登録商標)、等を含んでいる。一つの例示的な実施形態において、通信インターフェイスは、放送チャネルを使用することにより、外部放送管理システムから放送信号または放送関連情報を受信する。一つの例示的な実施形態において、通信インターフェイスは、さらに、短距離通信を促進するために、Wi-Fiモジュール、ブルートゥースモジュール、赤外線モジュール、等を含む。
図には示されていないが、ユーザ機器100は、さらに、表示装置、センサモジュール、および、音響周波数モジュール、等を含んでよい。詳細は、ここにおいて説明されない。
当業者であれば、図1に示されるユーザ機器100の構造は、ユーザ機器について限定を構成するものではないことを理解するであろう。図において示されたものより多いか、または少ない部品が含まれてよく、いくつかの部品が組み合わされてよく、もしくは、異なる方法で部品が配置されてよい。
図2は、本発明の一つの実施形態に従った、リソースエネルギを決定する方法の模式的なフローチャートである。図2を参照すると、本方法は、以下のいくつかのステップを含んでいる。
ステップ201:第1UEは、時間-周波数リソース指示情報、および、第1UEのセンシング時間ウィンドウにおける第2UEのリソースサイクル予約情報を獲得する。
センシング時間ウィンドウは、第1UEのセンシング時間ウィンドウである。第1UEは、時間−周波数リソース指示情報、および、センシング時間ウィンドウにおいて第2UEによってデータを送信するためのリソースサイクル予約情報を獲得することができる。
時間−周波数リソース指示情報は、第2UEがセンシング時間ウィンドウにおいてデータを送信する時間−周波数リソースを指示するために使用されている。時間−周波数リソースは、時間領域リソースおよび周波数領域リソースを含んでいる。時間領域リソースは、その中で第2UEがセンシング時間ウィンドウにおいてデータを送信する、サブフレームであり得る。周波数領域リソースは、その中で第2UEがセンシング時間ウィンドウにおいてデータを送信する、周波数帯域であり得る。周波数帯域について、1つのリソースブロック(Resource Block、RB)が最小占有粒度(minimum occupation granularity)として使用されてよく、または、いくつかの連続するリソースブロックが最小占有粒度として使用されてよい。
具体的には、第1UEのセンシング時間ウィンドウにおいて、第1UEが、第2UEの時間−周波数リソース指示情報を獲得するときに、第1UEは、第1リソースが配置されている送信期間における第2UEの最初のデータ送信またはデータ再送信に対応している制御情報から、第2UEの時間−周波数リソース指示情報を獲得することができる。第1リソースは、第1UEのセンシング時間ウィンドウにおいて、第1UEがデータを送信するサブフレームにおける周波数領域リソースであってよく、または、第1リソースは、第1UEのセンシング時間ウィンドウにおいて、第1UEが復号できないサブフレームにおける周波数領域リソースであってよい。
第1リソースにおいて2つの異なるケースが発生し得る。従って、2つの異なるケースが、以下で別々に説明される。
ケース1:図3に示されるように、第1リソースが、第1UEのセンシング時間ウィンドウにおいて、第1UEがデータを送信するサブフレームにおける周波数領域リソースであるときに、第1UEがデータを送信するサブフレームが、第2UEがデータを送信するサブフレームとオーバーラップする場合、第1UEは、第1リソースが配置されている送信期間における第2UEの最初のデータ送信またはデータ再送信に対応している制御情報を検出することができ、そして、第2UEの時間−周波数リソース指示情報を獲得するために、制御情報を復号することができる。
図3において、第1UEは、センシング時間ウィンドウにおけるサブフレームt1において、制御情報SA1および制御情報SA1に対応するデータ情報D1を送信し、そして、第2UEも、また、サブフレームt1において、制御情報SA2および制御情報SA1に対応するデータ情報D2を送信する。加えて、第2UEは、複数回についてD2を再送信し、そして、サブフレームt2、t3、およびt4において、D2を再送し、D2を3回再送信する。さらに、3回再送信されたD2は、サブフレームt1において送信されたD2によって使用されたものと同じ冗長バージョン(redundancy version)または異なる冗長バージョンを使用することができる。従って、第1UEは、第2UEの時間−周波数リソース指示情報を獲得するために、サブフレームt2、t3、およびt4において第2UEによって送信されたSA1を検出し、そして、復号することができる。
ケース2:図4に示されるように、第1リソースが、第1UEのセンシング時間ウィンドウにおいて、第1UEによって復号できないサブフレームにおける周波数領域リソースであるときに、データ伝送のために第2UEによって使用された周波数領域リソースを第1UEが復号できない場合、第1UEは、第1リソースが配置されている送信期間における第2UEの最初のデータ送信またはデータ再送信に対応している制御情報を検出することができ、そして、第2UEの時間−周波数リソース指示情報を獲得するために、制御情報を復号することができ、そして、さらに、データ送信のために使用される周波数領域リソースを獲得することができる。
図4において、第1UEは、データ送信のために第2UEによって使用される周波数領域リソースを復号することができない。別の言葉で言えば、第1UEは、サブフレームt1において第2UEによって送信された制御情報SA2を復号することができず、そして、その結果、制御情報に対応するデータ情報D2の周波数領域リソースを獲得することができない。第2UEがD2を複数回について再送信する場合に、第2UEは、サブフレームt2、t3、およびt4においてD2を3回再送信し、そして、3回再送信されたD2は、サブフレームt1において送信されたD2によって使用されたものと同じ冗長バージョン、または、異なる冗長バージョンを使用し得る。従って、第1UEは、サブフレームt2、t3、およびt4において第2UEによって送信されたSA2を検出し、かつ、復号して、第2UEの時間−周波数リソース指示情報を獲得し、そして、さらに、データ送信のために第2UEによって使用され、かつ、サブフレームt1における制御情報に対応している周波数領域リソースを獲得する。
1つのUEが制御情報を送信するサブフレームは、制御情報に対応しているデータをUEが送信するサブフレームと同じか、または、異なってよいことに留意すべきである。加えて、UEの最初のデータ送信およびデータ再送信に対応している制御情報における時間−周波数リソース指示情報は、同一である。具体的に、時間−周波数リソース指示情報は、最初のデータ送信およびデータ再送信のためにUEによって使用される全ての時間−周波数リソースを示すために使用される。
加えて、図3および図4において、制御情報が送信されるサブフレームが、制御情報に対応しているデータが送信されるサブフレームと同じであることは、単に一つの例に過ぎない。そして、第2UEがデータを送信するサブフレームおよび第2UEによって実行されるデータ再送信の回数も、また、一つの例である。図3および図4は、本発明に対して限定を構成するものではない。
リソースサイクル予約情報は、時間−周波数リソース指示情報によって示される時間−周波数リソースに対応しているリソースサイクル予約情報である。リソースサイクル予約情報は、リソース予約サイクルおよびリソースサイクル予約量を含んでよい。
好ましくは、リソース予約サイクルは、固定サイクルであり、かつ/あるいは、リソースサイクル予約量は、固定量である。確かに、実際のアプリケーションにおいて、リソース予約サイクルおよびリソースサイクル予約量は変化し得る。このことは、本発明のこの実施形態において特定的に限定されるものではない。
具体的には、第1UEが、第1UEのセンシング時間ウィンドウにおいて第2UEのリソースサイクル予約情報を獲得するとき、第1UEは、基地局によって送信された構成情報(configuration information)に基づいて第2UEのリソースサイクル予約情報を獲得し得る。または、第1UEは、事前設定された構成情報に基づいて第2UEのリソースサイクル予約情報を獲得し得る。もしくは、第1UEは、第2UEの最初のデータ送信またはデータ再送信に対応している制御情報に基づいてリソースサイクル予約情報を決定し得る。
任意的に、リソース予約サイクルは、リソースサイクル単位(unit)を含み、リソース予約サイクルは、リソースサイクル単位の整数倍であり、そして、リソースサイクル単位の値は、構成情報を使用することによって基地局により構成されるか、または、リソースサイクル単位の値は事前設定されている。構成情報を使用することによって基地局によりリソース予約サイクルまたはリソースサイクル単位が構成されるとき、構成情報は、システム放送情報(system broadcast information)または基地局の専用シグナリングを使用することによって構成され得る。
第2UEのリソース予約サイクルは、第2UEのサービスサイクルを使用することによって決定され得ることに留意すべきである。例えば、第2UEに対応しているサービスのサービスサイクルが200msであるとき、リソース予約サイクルも、また、200msであってよい。
ステップ202:第1UEは、第2UEの時間−周波数リソース指示情報に基づいて第1リソースのエネルギを決定する。
任意的に、第1UEは、第2UEの時間−周波数リソース指示情報に基づいて少なくとも1つの第3リソースを決定することができ、ここで、第2UEは、少なくとも1つの第3リソースおよび第1リソースについて同じデータを送信する。そして、同じデータとは、1片のデータ(one piece of data)、または、1片のデータの複数の冗長バージョンである。第1UEは、少なくとも1つの第3リソースのエネルギに基づいて、第1リソースのエネルギを決定する。ここで、少なくとも1つの第3リソースのエネルギは、第1UEによって測定される。
第2UEの時間−周波数リソース指示情報は、第2UEによる同じデータの最初の送信および再送信のための時間−周波数リソースを含んでいる。従って、第1リソースが第2UEによってその同じデータを最初に送信するための時間−周波数リソースである場合に、少なくとも1つの第3リソースは、第2UEによってその同じデータを再送信するための時間−周波数リソースである。加えて、同じデータの再送信が複数回の再送を含んでいるときに、少なくとも1つの第3リソースは、複数の再送信のうち少なくとも1つに対応している時間−周波数リソースである。第1リソースが第2UEによって同じデータを再送信するための時間−周波数リソースであり、かつ、第1リソースが複数回の再送信のうち1つに対応している時間−周波数リソースである場合に、少なくとも1つの第3リソースは、同じデータの最初の送信または残りの再送信のうち少なくとも1つに対応している時間−周波数リソースであり得る。
例えば、図3に示されるように、第1リソースが、サブフレームt1において第2UEによってD2を最初に送信するための時間−周波数リソースである場合に、少なくとも1つの第3リソースは、サブフレームt2、t3、およびt4において第2UEによってD2を再送信するための1つまたはそれ以上の時間−周波数リソースであり得る。もしくは、第1リソースが、サブフレームt2において第2UEによってD2を再送信するための時間−周波数リソースである場合に、少なくとも1つの第3リソースは、サブフレームt1、t3、およびt4において第2UEによってD2を送信するための1つまたはそれ以上の時間−周波数リソースであり得る。
加えて、少なくとも1つの第3リソースのエネルギは、第2UEの時間−周波数リソース指示情報を獲得する以前または以降に、第1UEによって測定され得る。本発明のこの実施形態は、実施形態に対して特定的な限定を課すものではない。
具体的には、第1のUEが少なくとも1つの第3リソースのエネルギに基づいて第1リソースのエネルギを決定するときに、第1UEは、第1リソースのエネルギとして、少なくとも1つの第3リソースのエネルギの平均値、最大値、または最小値を決定し得る。
図3に示される第2UEの同じデータの最初の送信および再送信は、説明のために一つの例として使用されている。第1リソースがサブフレームt1におけるD2に対応している時間−周波数リソースであり、かつ、第1リソースのエネルギがQ1によって表される場合、および、少なくとも1つの第3リソースがサブフレームt2、t3、およびt4におけるD2に対応している時間−周波数リソースであり、かつ、対応するリソースエネルギが、Q2、Q3、およびQ4によって別々に表される場合に、Q1は、Q2、Q3、およびQ4の平均値、もしくは、Q2、Q3、およびQ4の最大値または最小値である。
ステップ203:第1UEは、第1リソースのエネルギおよび第2UEのリソースサイクル予約情報に基づいて、少なくとも1つの第2リソースのエネルギを決定する。ここで、第1リソースが配置されている送信期間における第1リソースの時間−周波数領域ロケーションは、第2リソースが配置されている送信期間における少なくとも1つの第2リソース各々の時間−周波数領域ロケーションと同じである。
少なくとも1つの第2リソースは、第2UEのリソースサイクル予約情報に基づいて第1リソースに対してリソース予約が実行されるときに、第1UEのセンシング時間ウィンドウに続く1つまたはそれ以上のリソースである。加えて、第1リソースが配置されている送信期間における第1リソースの時間−周波数領域位置は、第2リソースが配置されている送信期間における各第2リソースの時間−周波数領域位置と同一である。
例えば、図5に示されるように、第1UEのセンシング時間ウィンドウの長さは、K×Tであり、そして、第1リソースは、センシング時間ウィンドウにおいてサブフレームt1においてD2が配置されているリソースである。第2UEのリソースサイクル予約情報に基づいて第1リソースに対してリソース予約が実行されるとき、第1UEのセンシング時間ウィンドウに続く1つまたはそれ以上の第2リソースが獲得される。ここで、第2リソースが配置されている送信期間における各第2リソースの時間−周波数領域位置は、D2が配置されている送信期間におけるD2の時間−周波数領域位置と同一である。
第1リソースのエネルギおよび第2UEのリソースサイクル予約情報に基づいて少なくとも1つの第2リソースのエネルギを決定するとき、図5に示されるように、第1UEは、各第2リソースのエネルギとして第1リソースのエネルギを直接的に決定し得る。別の言葉で言えば、各第2リソースのエネルギは、第1リソースのエネルギに等しいものである。
さらに、複数の第1リソースが存在する場合には、各第1リソースに対応しているUEリソースサイクル予約情報に基づいてリソース予約が実行されるとき、複数の第1リソースは複数の第2リソースに対応している。そして、複数の第2リソースは少なくとも1つのサブフレーム内に存在している。複数の第2リソースが少なくとも1つのサブフレーム内に存在していることは、複数の第2リソースが1つのサブフレーム内、または、複数のサブフレーム内に存在し得ることを示している。別の言葉で言えば、複数の第2リソースが、1つのサブフレーム内、または、異なるサブフレーム内に存在してよい。
複数の第2リソースが配置されているサブフレームについて複数の異なるケース(case)が存在する。従って、異なるケースにおいては、複数の第1リソースのエネルギに基づいて複数の第2リソースのエネルギを、第1UEによって、決定するための異なる方法が存在している。複数の第2リソースが配置されているサブフレームに対する異なるケースが、別個に以下に説明される。
ケースI:複数の第2リソースのうち任意の2つが異なるサブフレーム内に配置されているとき、または、複数の第2リソースのうち少なくとも2つが同じサブフレーム内に配置されており、少なくとも2つの第2リソースが周波数領域においてオーバーラップしないときに、各第2リソースのエネルギを決定するための方法は、1つの第1リソースが存在する上記の方法と一貫している。別の言葉で言えば、各第1リソースに対応する第2リソースについて、第1リソースのエネルギは、対応する第2リソースのエネルギとして直接的に決定され得る。
例えば、2つの第1リソースR11およびR12が存在しており、第1リソースR11は第2リソースR21に対応しており、かつ、第1リソースR12は第2リソースR22に対応している。図6に示されるように、第2リソースR21およびR22が異なるサブフレーム内に配置されているとき、または、図7に示されるように、第2リソースR21およびR22が異なるサブフレーム内に配置されており、周波数領域においてオーバーラップしないときに、第1リソースR11のエネルギは第2リソースR21のエネルギとして直接的に決定され、かつ、第1リソースR12のエネルギは第2のリソースR22のエネルギとして直接的に決定され得る。
図6および図7における第1リソースR11およびR12は、異なる送信期間において1つのUEによってデータを送信するためのリソース、または、異なる送信期間において異なるUEによってデータを送信するためのリソースであり得ることに留意すべきである。別の言葉で言えば、図6および図7における制御情報SA2および制御情報SA3は、1つのUEまたは異なるUEに属してよい。
ケースII:複数の第2リソースのうち少なくとも2つが同じサブフレーム内に配置されており、同じサブフレーム内の少なくとも2つの第2リソースの周波数領域位置がオーバーラップするとき、オーバーラップされた周波数領域位置におけるエネルギについて、少なくとも2つの第2リソースに対応する第1リソースのエネルギに基づいてオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを第1UEが決定することは、以下を含む。少なくとも2つの第2リソースに対応する第1リソースのエネルギにおける任意の第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを、オーバーラップした周波数領域位置でのリソースエネルギとして決定すること、もしくは、オーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを獲得するために、少なくとも2つの第2リソースに対応する第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギについて加算または平均化を実行すること、である。
ケースIIにおいては、オーバーラップする周波数領域位置におけるエネルギが決定される3つの異なるシナリオが存在し得る。3つの異なるシナリオ、および、シナリオにおいてオーバーラップする周波数領域位置でのエネルギを決定する特定のプロセスが、別個に以下に説明される。
シナリオ1:第1UEのセンシング時間ウィンドウにおいて複数のUEの最初のデータ送信およびデータ再送信が存在しており、かつ、第1UEおよび複数のUEがセンシング時間ウィンドウにおける異なる送信期間において別々にデータを送信するサブフレームがオーバーラップしている。ここで、複数のUEは異なるサービスサイクルに対応している。
例えば、図8に示されるように、複数のUEは、UE1およびUE2である。UE1のリソース予約周期は200msであり、そして、UE2のリソース予約周期は600msである。第1UEのセンシング時間ウィンドウにおいて第1UEがデータを送信するサブフレームは、UE1およびUE2が2つの異なる送信期間においてデータを送信するサブフレームと別々にオーバーラップしている。具体的には、半二重通信(half-duplex communication)のせいで、第1UEは、第1UEがデータを送信するリソースのエネルギを測定することができない。従って、2つの第1リソースのエネルギ、すなわちR11およびR12のエネルギが、ステップ201およびステップ202に基づいて決定される。UE1のリソース予約サイクルとリソースサイクル予約量、および、UE2のリソース予約サイクルとリソースサイクル予約量に基づいて、予約を実行するときに、第1リソースR11は第2リソースR21に対応し、かつ、第1リソースR12は第2リソースR22に対応している。2つの第2リソースR21およびR22は、同じサブフレーム内に配置されていおり、かつ、第2リソースR21およびR22の周波数領域位置はオーバーラップする。具体的には、オーバーラップした周波数領域位置は、図8においてR0で表される部分である。
シナリオ1においては、オーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを決定するための方法は、特定的に、以下を含み得る。
システム内にリソース衝突ソリューションメカニズムが存在しない場合、または、システム内にリソース衝突ソリューションメカニズムが存在するが、リソースのオーバーラップについて衝突ソリューションが実行される必要がない場合に、複数のUEは、オーバーラップしたリソースにおいてデータを送信する。従って、オーバーラップした周波数領域位置でのエネルギは、少なくとも2つの第2リソースに対応する第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギの加算である。例えば、図8に示されるように、UE1およびUE2はオーバーラップしたリソースR0において同時にデータを送信している。従って、オーバーラップした周波数領域位置R0でのエネルギは、2つの第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギの加算である。
システム内にリソース衝突ソリューションメカニズムが存在し、かつ、ただ1つのUEだけがリソース衝突ソリューションを通じてオーバーラップしたリソースにおいて送信を実行する場合に、オーバーラップしたリソースのエネルギは、2つの第2リソースに対応する第1リソースのうちいずれかのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギであり得る。さらに、第1UEが全てのリソース衝突ソリューション結果を学習することができる場合、具体的には、第1UEがリソース衝突ソリューションが成功したか否かを知ることができ、かつ、リソース衝突ソリューションが成功した後で複数のUEのうち特定のUEがリソースを独占する場合に、オーバーラップした周波数領域位置におけるエネルギは、リソースを独占しているUEに対応する第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギであることが決定され得る。
システム内にリソース衝突ソリューションメカニズムが存在し、かつ、ただ1つのUEだけがリソース衝突ソリューションを通じてオーバーラップしたリソースにおいて送信を実行する場合に、オーバーラップしたリソースのエネルギは、少なくとも2つの第2リソースに対応する第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギの平均値、最小値、または最大値であり得る。さらに、第1UEがいくつかのリソース衝突ソリューション結果を学習することができる場合、具体的には、第1UEがリソース衝突ソリューションが成功したか否かを知っている場合に、オーバーラップしたリソースのエネルギは、結果に対応する少なくとも2つの第2リソースに対応する第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギの平均値、最小値、または最大値に基づいて決定され得る。
シナリオ2:第1UEのセンシング時間ウィンドウにおいて複数のUEの最初のデータ送信およびデータ再送信が存在しており、かつ、第1UEおよび複数のUEがセンシング時間ウィンドウにおける異なる送信期間において別々にデータを送信するサブフレームがオーバーラップしている。ここで、複数のUEが同じサービスサイクルに対応している。
例えば、図9に示されるように、複数のUEはUE1およびUE2であり、そして、UE1およびUE2両方のサービスサイクルは200msである。第1UEが第1UEのセンシング時間ウィンドウにおいてデータを送信するサブフレームは、UE1およびUE2が2つの異なる送信期間においてデータを送信するサブフレームを別々にオーバーラップする。具体的には、半二重通信のせいで、第1UEは、第1UEがデータを送信するリソースのエネルギを測定することができない。従って、2つの第1リソースのエネルギ、すなわち、R11およびR12のエネルギは、ステップ201およびステップ202に基づいて決定される。UE1のリソース予約サイクルとリソースサイクル予約量、および、UE2のリソース予約サイクルとリソースサイクル予約量に基づいて予約が実行される場合に、第1リソースR11は第2リソースR21に対応し、かつ、第1リソースR12は第2リソースR22に対応している。2つの第2リソースR21およびR22は同じサブフレーム内に配置されており、そして、第2リソースR21およびR22の周波数領域位置はオーバーラップしている。具体的には、オーバーラップした周波数領域位置は、図9においてR0によって表される部分である。
シナリオ2において、オーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを決定するための方法は、具体的に以下を含み得る。
システム内にリソース衝突ソリューションメカニズムが存在しない場合、または、システム内にリソース衝突ソリューションメカニズムが存在するが、リソースのオーバーラップについて衝突ソリューションが実行される必要がない場合に、オーバーラップした周波数領域位置でのエネルギは、少なくとも2つの第2リソースに対応する第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギの平均値、最小値、または最大値である。
システム内にリソース衝突ソリューションメカニズムが存在し、かつ、ただ1つのUEだけがリソース衝突ソリューション通じてオーバーラップしたリソースにおいて送信を実行する場合には、第1リソースのものであり、かつ、第1UEによって測定されたエネルギは、複数のUEによって送信されるデータのエネルギの加算である。従って、オーバーラップした周波数領域位置でのエネルギは、少なくとも2つの第2リソースに対応する第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギの最小値を使用することによって決定され得る。
さらに、UEの第1リソースのエネルギが、複数のUEのうち少なくとも1つの第3リソースのエネルギに基づいてセンシング時間ウィンドウにおいて決定されるとき、例えば、図10に示されるように、異なるUEに対応する少なくとも1つの第3リソースの周波数領域位置がオーバーラップする場合、サブフレームt2内にあり、かつ、UE1に対応する少なくとも1つの第3リソースの周波数領域位置がサブフレームt2内にあり、かつ、UE2に対応する少なくとも1つの第3リソースの周波数領域位置とオーバーラップする場合、時点(moment)t2におけるオーバーラップした周波数領域位置での第1UEによって測定されたエネルギが全体としてエネルギであるときに、時点t1におけるオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギは、時点t1におけるオーバーラップした周波数領域位置に係る周波数領域の時点t2におけるオーバーラップした周波数領域位置に係る周波数領域に対する割合に基づいて決定され得る。図10に示されるように、時点t1におけるオーバーラップした周波数領域位置でのリソースエネルギは、時点t2におけるオーバーラップした周波数領域位置で測定されたエネルギを、2で、割ることによって獲得される。
さらに、シナリオ1およびシナリオ2において、具体的には、複数のUEが存在するシナリオにおいては、複数の第1リソースのうち少なくとも2つが同じサブフレーム内にあり、かつ、少なくとも2つの第1リソースの周波数領域位置がオーバーラップする場合に、第1UEが少なくとも2つ第1リソースそれぞれのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを決定することは、以下を含んでいる。第1UEによって、各第1リソースの周波数領域位置に対するオーバーラップした周波数領域位置の割合を決定すること、および、第1UEによって、各第1リソースの周波数領域位置に対するオーバーラップした周波数領域位置の割合と各第1リソースの対応するエネルギとに基づいて、各第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを決定することである。
例えば、図9に示されるように、第1リソースR11および第1リソースR12の周波数領域位置は、時点t1においてオーバーラップしている。第1UEによって、第1リソースR11のオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを決定する方法は、以下を含み得る。第1UEは、第1リソースR11の周波数領域位置に対する第1リソースR11のオーバーラップした周波数領域位置の割合が1/4であると決定し、そして、第1UEは、時点t1における第1リソースR11のオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを獲得するために、第1リソースR11のエネルギを割合1/4で乗算する。同様に、第1UEは、第1リソースR12の周波数領域位置に対する第1リソースR12のオーバーラップした周波数領域位置の割合が1/4であると決定し、そして、第1UEは、時点t1における第1リソースR12のオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを獲得するために、第1リソースR12のエネルギを割合1/4で乗算する。
シナリオ3:第1UEのセンシング時間ウィンドウおいて単一のUEの最初のデータ送信およびデータ再送信が存在しており、かつ、第1UEおよび単一のUEがセンシング時間ウィンドウにおける異なる送信期間においてデータを送信するサブフレームがオーバーラップしている。
例えば、単一のUEはUE1であり、そして、UE1のサービスサイクルは100msである。第1UEおよびUE1が第1UEのセンシング時間ウィンドウ内における2つの異なる送信期間においてデータを送信するサブフレームはオーバーラップしている。加えて、2つの第1リソースのエネルギが、ステップ201およびステップ202に基づいて決定される。2つの第1リソースは2つの第2リソースに対応しており、2つの第2リソースは同じサブフレームにおいて配置されており、そして、2つの第2リソースの周波数領域位置はオーバーラップしている。
シナリオ2において、オーバーラップした周波数領域位置でのエネルギを決定するための方法は、具体的には以下を含み得る。オーバーラップした周波数領域位置でのエネルギは、少なくとも2つの第2リソースに対応する第1リソースのオーバーラップした周波数領域位置でのエネルギの平均値、最小値、または最大値であり得る。
ケースIIにおいて、複数の第2リソースのうち少なくとも2つが同じサブフレームにおいて配置され、かつ、同じサブフレームにおける少なくとも2つの第2リソースの周波数領域位置がオーバーラップしているときに、オーバーラップは部分的な重なりを含み、かつ、周波数領域位置のオーバーラップを完了し得る。オーバーラップが部分的な重なりであるときに、オーバーラップしない(non-overlapped)周波数領域位置のエネルギを決定する方法は、ケースIにおける決定方法と一致している。詳細については、ケースIの説明を参照のこと。詳細は、ここにおいて、本発明のこの実施形態においては説明されない。
本発明のこの実施形態において提供されるリソースエネルギ決定方法に従って、第1UEは、第1UEのセンシング時間ウィンドウにおいて第2UEの時間−周波数リソース指示情報およびリソースサイクル予約情報を獲得し、第2UEの時間−周波数リソース指示情報に基づいて第1リソースのエネルギを決定し、そして、第1リソースのエネルギおよび第2UEのリソースサイクル予約情報に基づいて少なくとも1つの第2リソースのエネルギを決定する。ここで、第1リソースが配置されている送信期間における第1リソースの時間−周波数領域位置は、第2リソースが配置されている送信期間における少なくとも1つの第2リソースそれぞれの時間−周波数領域位置と同一である。このことは、システムリソースの利用を改善するだけでなく、また、センシング結果に基づいて複数のUEがリソース選択を実行するときにリソース選択衝突が発生する可能性も低減する。
上記は、ネットワークエレメント間のインタラクションの観点から本発明の実施形態において提供されるソリューションを主に説明している。上記の機能を達成するためには、第1UE、第2UE、または基地局といった、各ネットワークエレメントが、各機能を実施するための対応するハードウェア構成及び/又はソフトウェアモジュールを含むことが理解され得る。当業者であれば、この明細書において開示される実施形態において説明される実施例を参照して、ネットワークエレメントおよびアルゴリズムステップが、本発明においてハードウェアの形態またはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせの形態において実施され得ることに容易に気付くはずである。機能が、ハードウェアにより、または、コンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアにより実行されるかは、特定のアプリケーションおよび技術的ソリューションの設計制約条件に依存するものである。当業者であれば、各特定のアプリケーションについて説明した機能を実施するために異なる方法を使用し得るが、その実施が本発明の範囲を超えるものと考えられるべきではない。
本発明の実施形態において、機能モジュール分割(division)は、上記の方法の実施に基づいて、第1UE、第2UE、および基地局において実行され得る。例えば、各機能モジュールが、各対応する機能に基づく分割を通じて獲得されてよく、または、2つまたはそれ以上の機能が1つの処理モジュールの中へ統合されてよい。統合モジュールは、ハードウェアの形態において実装されてよく、または、ソフトウェア機能モジュールの形態で実装されてよい。本発明の実施形態におけるモジュールの分割は一つの例であり、かつ、単なる論理的機能の分割であること、および、実際の実装においては別の分割方法が存在し得ることに留意すべきである。
各機能モジュールが各対応する機能に基づく分割を通じて獲得される場合に、図11は、上記の実施形態における第1UEの可能な模式的な構造図である。第1UE300は、獲得ユニット301および決定ユニット302を含んでいる。獲得ユニット301は、第1UEによって、図2におけるプロセス201を実行するように構成されている。決定ユニット302は、図2におけるプロセス202および203の実行において第1UEをサポートするように構成されている。上記の方法の実施形態における各ステップに係る全ての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明において引用されてよい。詳細は、ここにおいて説明されない。
統合されたユニットが使用される場合に、図12は、上記の実施形態における第1UEの可能な模式的な構造図である。第1UE310は、処理モジュール312および通信モジュール313を含んでいる。処理モジュール312は、第1UEの動作(action)を制御および管理するように構成されている。例えば、処理モジュール312は、図2におけるプロセス201、202、および203の実行において第1UEをサポートするように構成されており、かつ/あるいは、この明細書において説明された技術の別のプロセスを実行するように構成されている。通信モジュール313は、第1UEと別のネットワークエンティティとの間の通信をサポートするように構成されている。例えば、通信モジュール313は、第1UEと、第2UE、基地局、等との間の通信をサポートするように構成されている。第1UEは、さらに、ストレージモジュール311を含んでよい。第1UEのプログラムコードおよびデータを保管するように構成されたものである。
処理モジュール312は、プロセッサまたはコントローラであってよい。中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、もしくは、別のプログラマブルロジックデバイス、トランジスタロジックデバイス、ハードウェアコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせ、といったものである。処理モジュール312は、本発明において開示された内容を参照して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路を実装または実行し得る。代替的に、プロセッサは、計算機能を実行するプロセッサの組み合わせであってよい。例えば、1つまたはそれ以上のマイクロプロセッサの組み合わせ、または、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせである。通信モジュール313は、トランシーバ、トランシーバ回路、通信インターフェイス、等であってよい。ストレージモジュール311は、メモリであってよい。
処理モジュール312がプロセッサである場合に、通信モジュール313は通信インターフェイスである。ストレージモジュール311がメモリである場合に、本発明のこの実施形態における第1UEは、図1において示される第1UEであってよい。
図13を参照すると、第1UE320は、プロセッサ322、通信インターフェイス323、メモリ321、およびバス324を含んでいる。通信インターフェイス323、プロセッサ322、およびメモリ321は、バス324を使用して相互接続されている。バス324は、周辺コンポーネント相互接続(Peripheral Component Interconnect、PCI)バス、拡張業界標準アーキテクチャ(Extended Industry Standard Architecture、EISA)バス、等であり得る。バスは、アドレスバス、データバス、コントロールバス、等へと分類され得る。表現の容易のため、バス324を表すために図13では1つの太線だけが使用されているが、そのことは、1つのバスまたは1つのタイプのバスだけが存在することを示すものではない。
各機能モジュールが各対応する機能に基づく分割を通じて獲得される場合に、図14は、上記の実施形態における基地局の可能な模式的な構造図である。基地局400は、決定ユニット401および送信ユニット402を含んでいる。決定ユニット401は、基地局によって、図2おいて説明された実施形態における構成情報を決定するプロセスを実行するように構成されている。具体的には、リソースサイクル予約情報を決定するプロセスであり、リソース予約サイクル、リソースサイクル予約量、またはリソースサイクル単位を決定するプロセスを含んでいる。かつ/あるいは、この明細書において説明された技術の別のプロセスを実行するように構成されている。送信ユニット402は、図2で説明された実施形態において第1UEに対して構成情報を送信するプロセスを実行することについて基地局をサポートするように構成されている。上記の方法の実施形態における各ステップに係る全ての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明において引用されてよい。詳細は、ここにおいて説明されない。
統合されたユニットを使用する場合に、図15は、上記の実施形態における基地局の可能な模式的な構造図である。基地局410は、処理モジュール412および通信モジュール413を含んでいる。処理モジュール412は、基地局の動作を制御および管理するように構成されている。例えば、処理モジュール412は、基地局によって、図2で説明された実施形態における構成情報を決定するプロセスを実行するように構成されている。具体的には、リソースサイクル予約情報を決定するプロセスであり、リソース予約サイクル、リソースサイクル予約量、またはリソースサイクル単位を決定するプロセスを含んでいる。かつ/あるいは、この明細書において説明された技術の別のプロセスを実行するように構成されている。通信モジュール413は、基地局と他のネットワークエンティティとの間の通信をサポートするように構成されている。例えば、通信モジュール413は、基地局と第1UE、第2UE、等との間の通信をサポートするように構成されている。基地局410は、さらに、ストレージモジュール311を含んでよい。基地局のプログラムコードおよびデータを保管するように構成されたものである。
処理モジュール412は、プロセッサまたはコントローラであってよい。中央処理装置(Central Processing Unit、CPU)、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application-Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、もしくは、別のプログラマブルロジックデバイス、トランジスタロジックデバイス、ハードウェアコンポーネント、またはそれらの任意の組み合わせ、といったものである。処理モジュール412は、本発明において開示された内容を参照して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路を実装または実行し得る。代替的に、プロセッサは、計算機能を実行するプロセッサの組み合わせであってよい。例えば、1つまたはそれ以上のマイクロプロセッサの組み合わせ、または、DSPとマイクロプロセッサとの組み合わせである。通信モジュール413は、トランシーバ、トランシーバ回路、通信インターフェイス、等であってよい。ストレージモジュール411は、メモリであってよい。
処理モジュール412がプロセッサである場合に、通信モジュール413は通信インターフェイスである。ストレージモジュール411がメモリである場合に、本発明のこの実施形態における基地局は、図16において示される基地局であってよい。
図16を参照すると、基地局420は、プロセッサ422、通信インターフェイス423、メモリ421、およびバス424を含んでいる。通信インターフェイス423、プロセッサ422、およびメモリ421は、バス424を使用して相互接続されている。バス424は、周辺コンポーネント相互接続(Peripheral Component Interconnect、PCI)バス、拡張業界標準アーキテクチャ(Extended Industry Standard Architecture、EISA)バス、等であり得る。バスは、アドレスバス、データバス、コントロールバス、等へと分類され得る。表現の容易のため、バス324を表すために図16では1つの太線だけが使用されているが、そのことは、1つのバスまたは1つのタイプのバスだけが存在することを示すものではない。
本発明の実施形態において提供される第1UEは、第1UEのセンシング時間ウィンドウにおいて第2UEの時間−周波数リソース指示情報およびリソースサイクル予約情報を獲得し、第2UEの時間−周波数リソース指示情報に基づいて第1リソースのエネルギを決定し、そして、第1リソースのエネルギおよび第2UEのリソースサイクル予約情報に基づいて少なくとも1つの第2リソースのエネルギを決定する。ここで、第1リソースが配置されている送信期間における第1リソースの時間−周波数領域位置は、第2リソースが配置されている送信期間における少なくとも1つの第2リソースそれぞれの時間−周波数領域位置と同一である。このことは、システムリソースの利用を改善するだけでなく、また、センシング結果に基づいて複数のUEがリソース選択を実行するときにリソース選択衝突が発生する可能性も低減する。
最後に、上記の実施形態は、単に本発明の技術的ソリューションを説明するように意図されたものであるが、本発明を限定するように意図されていないことに留意すべきである。上記の実施形態を参照して本発明が詳細に説明されているが、当業者であれば、本発明の実施形態の技術的ソリューションの精神および範囲から逸脱することなく、さらに、上記の実施形態において説明された技術的ソリューションに対して変更を成し、または、そのいくつかの技術的特徴に対する均等な置き換えを成し得ることを理解するであろう。