JP2019529752A - メタンハイドレートを採掘する方法、システムおよび装置、ならびにメタンハイドレートからメタンを回収する方法およびシステム - Google Patents

メタンハイドレートを採掘する方法、システムおよび装置、ならびにメタンハイドレートからメタンを回収する方法およびシステム Download PDF

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Abstract

メタンハイドレートを採掘する方法、システムおよび装置、ならびにメタンハイドレート(1)からメタンを回収する方法およびシステムであって、メタンハイドレートを含有する海底(2)を採取し、海面(O)に位置する補給装置(3)へ運搬し、メタンハイドレート(1)からメタンを回収する。

Description

本発明は、メタンハイドレートを採掘する方法、システムおよび装置、ならびにメタンハイドレートからメタンを回収する方法およびシステムに関する。
特開2014−201875号公報において、海底からメタンを回収する方法および装置がすでに公知である。装置は、メタンハイドレート埋蔵物の領域において海底に降下可能であるボーリングビットを有する。ボーリングビットは、加熱装置を有し、そのために、加温された海水を埋蔵物内に導入するように構成されており、これによりメタンハイドレートが海底の他の成分から分離される。装置は、捕集装置をさらに有し、捕集装置によって、分離されたメタンハイドレートまたはすでに存在するメタンガスが捕集され、海面に通じる搬送管路に供給される。しかし、この装置の運転も、必要とされる加熱出力に基づいてエネルギを大量に消費することが判った。
したがってその際の欠点は、コストが嵩む、特にエネルギコストが嵩むこと、および/または所望される多くの条件の下で所望される高い産出量をもたらさないことである。
したがって、本発明の課題は、記載された欠点の少なくとも1つに関して改善された、特に海底のメタンハイドレート埋蔵物のエネルギ効率的な採掘を可能にするとともにメタンハイドレートからメタンを回収する際のエネルギ収支が改善された、方法、システムおよび装置を提供することである。
この課題は、請求項1に記載されたメタンハイドレートを採掘する方法、請求項9に記載されたメタンハイドレートを採掘するシステム、請求項14に記載されたメタンハイドレートを採取する装置、請求項31に記載されたメタンハイドレートからメタンを回収する方法、および請求項35に記載されたメタンハイドレートからメタンを回収するシステムによって解決される。
本発明に係る、メタンハイドレートを採掘する方法では、メタンハイドレートを含有する海底が、好ましくは機械式に採取され、好ましくは海面の付近または海面より上に設けられた処理装置へ運搬される。処理装置によって、好ましくはメタンハイドレートおよび/またはメタンが、採取された海底の他の成分から分離される。好ましくは、メタンハイドレートと海底のその他の物とから成る混合物が採取される。
好ましくは、メタンハイドレートを含有する海底は、固体の凝集状態で採取され、またさらに好ましくは固体の凝集状態で、好ましくは、たとえば運搬中に逃げ出すことがあるメタンとともに処理装置へ運搬される。このようにすると、産出量とコストとの関係を改善し、特にメタンハイドレートからメタンガスを生産するのに必要なエネルギコストを削減することが可能であることが判った。
好ましくは、メタンハイドレートを含有する海底の運搬は、エアリフト法によって行われる。エアリフト法は、それ自体たとえば独国特許第19626591号明細書(DE 196 26 591 C1)からすでに公知である。好ましくは、エアリフト法では、削剥された海底を搬出するために搬送管路に圧縮空気が吹き込まれ、このようにしてそこに存在する材料の密度が低下し、これにより搬送管路内で、採取されたメタンハイドレートを含有する海底が上昇する。
好ましくは、空気の代わりに任意選択的に他のガス、特にメタンガスを吹き込むことも考えられる。
好ましくは、有利には海面下で、採取および/または運搬中、海底に残された物からメタンハイドレートを分離しかつ/またはメタンハイドレートからメタンを生成する手段が講じられない。好ましくは、いずれにせよ採取および/または運搬自体によるものではないそのような手段が講じられることはない。
好ましくは、採取および/または運搬中、まだ採掘されていない海底にガスが送り込まれない。好ましくは、採取および/または搬送中、海底へ適切な熱の注入が行われない。好ましくは、いずれにせよ採取および/または運搬によるものではない熱の注入が行われない。好ましくは、加温された流体が海底に送り込まれない。特に好ましくは、メタンハイドレートを含有する海底へ適切な熱の注入が行われない。これについては本発明に係る方法において省略することが可能であり、このようにしてコストを削減することが可能であることが判った。特に好ましくは、まだ採掘されていないメタンハイドレートを含有する海底には何も送り込まれない。
好ましくは、採取中に生成されることがあるかつ/または放出されることがあるガス、特にメタンが捕集され、処理装置へ案内される。このようにすると、産出量を増加させることが可能であり、メタンの制御されていない流出、いわゆるブローアウトの危険性が低減される。そのようなブローアウトは、とりわけ、採取が実施されるとともに処理装置を有してよい浮遊補給装置にとって特に危険である。
原則として、これは、常時作動するガス収集装置および/または作動中のガス収集装置によって行われることが考えられる。
好ましくは、採取中、ガス、特にメタンが生成されかつ/または放出されることが検出される。
好ましくは、ガス収集装置は、ガスが検出されたときにだけ作動させられる。常時作動するガス収集装置および/または作動中のガス収集装置は、たとえば摩耗しやすいことによって、産出量が低下するような影響を方法に与え得る。このガス収集装置は、採取装置および/またはガス捕集装置から成るユニットの横方向の位置決めを困難にし得る。
採取は、好ましくは、回転駆動式の採取工具を有する採取手段を用いて行われる。採取工具は、好ましくは、メタンハイドレートを含有する海底を、メタンハイドレート含有であってもなくてもよい隣接する海底から分離するまたは削剥することが可能である。採取工具は、好ましくは、切削ヘッドを有する。採取工具は、好ましくは、リッパを有する。採取工具は、好ましくは、ボーリングヘッドを有する。採取されたメタンハイドレートを含有する海底は、好ましくは、採取工具の収集開口を通って採取工具内へ案内され、好ましくはさらに採取工具からガスリフト管路内へ案内される。採取工具は、好ましくは略円錐形の外側輪郭を有し、特に好ましくはボーリングビットを有する。これによって、特に側方で傾斜した海底では、採取装置が側方にふらつくおそれが低減される。
採取は、好ましくは相並んで実施され、特に好ましくは相互に少なくともほぼ隣接するまたは一部で重なり合うボーリングによって行われる。ボーリングは、好ましくは深さ200m未満で海底に達する。
採取手段は、好ましくは、補給装置から独立して側方に動かされる。採取手段は、好ましくは、補給装置に対して相対的に側方に動かされる。この移動は、好ましい実施の形態では、変位手段によって行われる。変位手段は、たとえばプロペラを具備する少なくとも1つの推進装置を有してよい。
好ましくは、補給装置において、メタンハイドレートを含有する海底またはメタンハイドレートからメタンが分離される。海底に残された物は、好ましくは、戻し管路を介して戻される。
好ましくは、この方法は、以下の方法ステップを有する。
好ましくは、メタンハイドレートを含有する海底が採取される。
好ましくは、採取プロセス中に生成されることがあるかつ/または放出されることがあるガス、特にメタンが捕集され、海面へ案内される。
好ましくは、採取されたメタンハイドレートを含有する海底は、ガスリフト法を用いて海面へ運搬される。
好ましくは、処理装置を用いて、メタンハイドレートを含有する海底からメタンが回収される。そのために処理装置は、好ましくはガス分離設備を有する。
好ましくは、補給装置において、好ましくはガス分離設備において回収されたメタンが、ガスリフト法に使用される。
好ましくは、海底に残された物は、補給装置から戻し管路を通って戻される。
本発明は、特に請求項1から8までのいずれか1項記載の方法を実施するための、メタンハイドレートを採掘するシステムにも関する。
装置全体ともみなしてもよい、本発明に係るシステムは、処理装置を有する。処理装置は、好ましくは海面の付近にまたは海面に配置されている。本発明に係るシステムは、好ましくは採取装置を有し、採取装置は、特に好ましくは、ガス捕集装置を有してよい。さらに本発明に係るシステムは、処理装置と採取装置および/またはガス捕集装置との間に接続管路を有する。
採取装置および/またはガス捕集装置は、好ましくは、海底に位置決め可能なユニットを形成している。
採取装置および/またはガス捕集装置は、好ましくは、採取手段を有する。採取手段は、好適には、採取工具を有する。採取工具は、好ましくは中空に形成され、かつ/またはメタンハイドレートを含有する海底のための案内管路を有する。採取工具は、好ましくは収集開口を有し、収集開口を通って、好ましくは採掘されたメタンハイドレートを含有する海底が、採取工具内へ、さらに好ましくはこれに続いて接続管路内へ進入することが可能である。採取工具の外側輪郭は、好ましくは円錐形に形成されている。特に好ましくは、採取工具は、ボーリングビットを有する。
採取手段は、好ましくは、採取工具を駆動するための回転駆動装置を有する。
採取装置および/またはガス捕集装置は、好ましい実施の形態では、ガス捕集手段を有する。ガス捕集手段は、好ましくは作動および停止可能なガス収集装置と、さらに好ましくはガス検出器とを有する。ガス収集装置は、たとえば円筒形または円錐形であってよい。ガス収集装置の作動および停止は、ガス収集装置が入れ子式にまたはアコーディオン式に伸縮可能であってよいことによって実現することが可能である。ガス収集装置は、好ましくはエプロンまたは保護スクリーンと称されてもよい。
接続管路は、好ましくは、ガスを用いてメタンハイドレートを含有する海底を運搬するためのガスリフト管路を有する。好ましくは、接続管路は、フレキシブルであり、その上端と下端との間で相対運動を可能にする。
処理装置は、好ましくは、ガス分離設備を有する。このガス分離設備において、好ましくは、海底に残された物からのメタンハイドレートの分離および/またはメタンハイドレートからのメタンの生成が行われる。
好ましくは、海底に残された物からのメタンハイドレートの適切な分離および/またはメタンハイドレートからのメタンの適切な生成は、専ら海面で、好ましくは補給装置において行われる。
好ましくは、ガス捕集手段および/または採取手段は、変位手段によって横方向に可動であり、しかも好ましくは補給装置から独立して可動であり、さらに好ましくは補給装置に対して相対的に可動である。変位手段は、推進装置として構成されてよい。変位手段は、プロペラをそれぞれ有してよい。
好ましくは、ユニットに支持体が設けられている。支持体は、好ましくはトルク支持体として構成されていて、好ましくは回転駆動装置に起因するトルクに対する対応受けを提供する。支持体は、好ましくは長さ変化可能であり、好ましくは伸縮可能である。
好ましくは、ユニットは、採取中に生成されかつ/または放出されたガスであって、好ましくはガス収集装置によって捕集されたガス、特にメタンを、弁アセンブリを介してガス分離設備へ案内するために、ガス貫通開口を有する。
採取装置および/またはガス捕集装置からそれぞれ形成された複数のユニットが設けられてよい。複数のユニットの衝突を防止する自動の衝突回避装置が設けられてよい。そのために補給装置に対して相対的な各々の採取装置および/またはガス捕集装置の位置を検出する検出器が設けられてよい。代替的にまたは付加的に、たとえば「全地球測位システム」を用いて絶対位置を検出して、位置決めに影響を及ぼすためかつ/または衝突回避のために用いることが可能である。
メタンハイドレート採取装置とも称される、本発明に係る、メタンハイドレートを採掘するまたは採取する装置は、回転軸線を中心に回転駆動可能な採取ヘッドを有し、採取ヘッドは、前面と径方向の面とを有する。前面に、少なくとも1つの前面側の採取工具が設けられており、好ましくは径方向の面に、少なくとも1つの径方向の採取工具が設けられている。採取ヘッドは、採取された海底の全ての成分を収集するための収集開口をさらに有する。
したがって、本発明に係るメタンハイドレート採取装置は、埋蔵物の領域でメタンハイドレートを海底の他の成分とともに採取するために用いられる。海底の他の成分からメタンハイドレートを適切に分離するための手段は、本発明に係るメタンハイドレート採取装置では設けられていない。
収集開口は、好ましくは、採取ヘッドの前面に設けられている。これによって、採取工具を用いて解されたかつ採取された材料は、特に効果的に搬出するために収集することが可能である。
採取ヘッドは、好ましくは基体を有し、基体は、前面と径方向の面を形成している。
特に好ましい実施の形態では、前面に、好ましくは回転軸線に対して回転対称の、前面から突出するボーリングビットが設けられている。ボーリングビットは、特に傾斜した面で海底を掘削する場合に懸念される、ボーリングヘッドの所望されない側方の変位を阻止する。
メタンハイドレート採取装置の特に好ましい形態では、基体の前面は、好ましくは鈍角な前面角度を有する円錐面として構成されており、前面角度は、特に好ましくは180°〜90°、さらに好ましくは175°〜130°、その上さらに好ましくは約170°である。
さらに好ましくは、基体の径方向の面も、好ましくは鋭角の径方向の面の角度を有する円錐面として構成されており、径方向の面の角度は、特に好ましくは5°〜30°、さらに好ましくは8°〜20°、その上特に好ましくは約10°である。
さらに、メタンハイドレート採取装置は、好ましくは採取物供給装置を有し、採取物供給装置は、前面とは反対側に位置する背面側で、基体と好ましくは直接に結合されている。採取物供給装置は、採取ヘッドの収集開口から収集された海底の採取物を搬送装置に供給するために用いられ、搬送装置によって、採取物は、好ましくは水面に搬送される。
そのために特に好ましくは、基体内に、収集開口および採取物供給装置に連通しているチャネルが設けられている。
採取物供給装置は、好ましくは接続部材を介して、好ましくは搬送管路として構成された搬送装置と結合されている。この場合、採取物供給装置は、特に好ましくは、採取物供給装置が、基体の、前面とは反対側に位置する背面と結合されていることによって、採取ヘッド全体の安定性を高める、または採取ヘッドの剛性が所望の値に適合されるように構成されてよい。
搬送管路は、原則として、海底の採取物を搬送するために適切なあらゆる形で、特にフレキシブルに構成されてもよい。
しかし、特に好ましくは、搬送管路は、搬送ラインの内部によって形成されている。
「搬送ライン」とは、海底を採取するために設けられたそのような構成要素のための支持機能をも満たし、好ましくは採取ヘッドとともに回転することが可能である管状の装置を意図している。
埋蔵物に降下した後の採取ヘッドの上昇が吸着効果によって困難にならないように、基体の特に好ましい改良形は、前面と背面との間に貫通開口を有する。この貫通開口を介して、背面と前面との間の圧力補償を行うことができる。これによって、前面側の負圧の形成によって場合によって生じ得る吸着効果のおそれが低減される。また、採取ヘッドが収集開口を通って収集される採取物に対して海底に単位時間当たりあまりにも速く進入する場合、この貫通開口によって、収集開口を通る、採取されたメタンハイドレートを含む海底の収集をバイパス効果によって容易にすることが可能である。
メタンハイドレート採取装置の特に好ましい形態は、採取ヘッド支持装置を有し、採取ヘッド支持装置によって、採取ヘッドは、回転軸線を中心に回転可能に支持されている。この特別な形態に基づいて、ボーリングヘッドの重力および運転中に生じ得る他の反動力の全ては、たとえばボーリングラインによって吸収しなくてもよく、運転中に少なくとも部分的に採取ヘッド支持装置によって吸収し、好ましくは海底に直接導入することが可能である。そのために特に好ましくは、採取ヘッド支持装置は、少なくとも3つの支持脚を有してよい。
採取ヘッド支持装置に、特に好ましくは、採取ヘッドを回転駆動させるための回転駆動装置が設けられている。この場合、回転駆動に必要なトルクは、たとえばボーリングラインを介して離れて配置された回転駆動装置から伝達されなくてもよく、直接採取ヘッドにまたは少なくともその付近でボーリングラインに導入することが可能であり、これによってボーリングラインに作用する材料の負荷を大幅に低減させることができる。
採取ヘッド支持装置は、推進装置を有してよい。「推進装置」とは、海水を特定の方向に流れさせることが可能であるあらゆる装置を意図している。この推進装置によって、採取ヘッドおよび/または支持脚などのメタンハイドレート採取装置の構成部材が海底に係合しない状態では直ちにメタンハイドレート採取装置を海底に対して横方向に変位させることが可能である。特に、推進装置が、推進方向を変化させることができるように構成されかつ/または相互に依存せずに運転可能な複数の推進装置が設けられていると、推進装置によって、海底におけるメタンハイドレート採取装置の適切な位置決めを行うことができる。これは、特に、メタンハイドレート採取装置が、好ましくは海底を採取するために相互に密に隣接するまたは一部で重なり合うボーリングに使用されるべきものであるので、特に重要である。そのために特に好ましくは、検出器が設けられてもよく、検出器を用いて、たとえば補給プラットフォームに対して相対的な位置決めが可能である。補足的にまたは代替的に、本発明に係るメタンハイドレート採取装置は、GPS(lobal ositioning ystem;全地球測位システム)センサを有してもよく、これによって緯度および経度座標に基づく位置決めが可能である。
採取ヘッド支持装置が少なくとも1つのガスシールドを有し、ガスシールドによって、採取ヘッドの付近の空間領域が少なくとも部分的に周辺から任意にシールド可能である、メタンハイドレート採取装置の形態が特に有利である。採取ヘッドの付近の領域をシールドすることによって、この領域において流出するガスが支障なく周辺に達し得ることが阻止される。むしろそのようなガスは、ガスシールドによって捕集して、たとえば搬送管路に対する相応のアクセスを設けることによって搬送管路に達し、採取物とともに搬送することが可能である。
採取ヘッドの付近の領域にガス、特にメタンガスが存在しないとき、このガスシールドは必要とされないので、本発明に係るメタンハイドレート採取装置の特に好ましい形態では、ガス検出器が設けられており、ガス検出器は、特に好ましくは、採取ヘッド支持装置に配置されている。このガス検出器は、採取ヘッドの付近の領域でガスが検出されるときにだけガスシールドが作動させられるように、ガスシールドと作用接続されている。
本発明に係る、メタンハイドレートからメタンを回収する方法では、メタンハイドレートを含有する海底が採取され、採取物が、搬送管路内で水面に向けて発生させられた水流にのせて搬送される。水流を発生させるために、水面下で、メタンガスが搬送管路内に導入される。このメタンガスは、好ましくは、搬送プロセスの進行中にすでに搬送されたメタンハイドレートから回収することが可能であるので、方法の進行中にメタンガスの一部を搬送のために用いることが可能である。したがって、付加的な装置を回避することが可能であり、また別の種類の、圧力下にあるガス、たとえば搬送プロセスの進行中に既知のエアリフト法に適用するための圧縮空気の、エネルギを大量に消費する準備処理を回避することが可能である。
好ましくは、搬送管路に導入されるメタンガスが進行中の回収プロセスを起源とするとき、まずは別個に用意された圧力下にあるガスが搬送管路に導入されることによって搬送プロセスを開始すればよい。このガスは、原則的に、あらゆる任意のガス、特に圧縮空気であってもよい。
しかし、腐食作用を及ぼす酸素が圧縮空気により搬送管路の内部に達することを回避し、搬送される成分と酸素との強い発熱反応の危険性を低減させるために、好ましくは、搬送プロセスの開始時、圧力下にあるメタンガスが導入される。そのためにメタンガスは、たとえば別個の圧力容器に用意することが可能である。搬送プロセスの開始時、メタンガスは、好ましくは0.1MPa〜0.5MPaの圧力下でメタンガスタンクに用意され、好ましくは3MPa〜5MPaの範囲の圧力へ圧縮され、搬送管路内に導入される。特に好ましくは、メタンガス圧は、所望の体積流量の採取物が搬送されるように調整されるまたは制御される。
装置全体ともみなすことが可能である、本発明に係る、特に本発明に係る方法を実施するための、メタンハイドレートからメタンを回収するシステムは、メタンハイドレートを含有する海底を採取するための採取手段と、海底の採取物を搬送するための搬送管路と、メタンガスタンクであって、メタンガスタンク内に、好ましくは搬送されたまたはプロセス技術的な処理によって採取物から回収されたメタンガスが陸上運搬のために貯蔵可能である、メタンガスタンクと、メタンガスタンクと水面下で搬送管路とに接続されたガス管路と、好ましくは弁手段であって、弁手段によって、メタンガスタンクが任意にガス管路を介して搬送管路と接続可能である、弁手段と、を備える。上述のように、必要な場合に搬送プロセスが別個に用意される圧縮ガスによって開始された後で、好ましくは、この装置によって、搬送プロセスを維持するために回収されたメタンガスの一部を使用することが可能である。
弁手段は、好ましくは、メタンガスが搬送管路内に流入する体積流量および/または圧力を変化させることができるように構成されてよい。この手段に基づいて、メタンガスの体積流量および/または圧力の変化によって、搬送される海底の採取物の体積流量に影響を及ぼす、特に目標値に至るように制御するまたは調整することが可能である。後者は、好ましくは、単位時間当たりの廃物の搬送量を検出する手段、好ましくは体積流量検出手段が設けられている、特に好ましくは、弁手段が体積流量目標値に至るように制御可能であるように構成されているかつ弁手段と接続されていると、特に有利である。
以下、それぞれ図面に略示された実施の形態に基づき本発明を詳細に説明する。
本発明に係る、メタンハイドレートを採掘する方法を実施するのに適したシステムの概略図を示す。 図1に示されたシステムの一部を幾分か詳細に示す。 本発明に係るメタンハイドレート採取装置を概略的に示す。 本発明に係る、メタンハイドレートからメタンを回収するシステムを概略的に示す。
図1および図2に示された、メタンハイドレート1を採掘するシステムまたは全体の装置によって、メタンハイドレートを含有する海底2が採取されて、海面Mに位置する補給装置3へ運搬される(特に図1参照)。図示の実施の形態では、補給装置3は、補給用船舶である。補給装置3は、採掘法を実施するために必要とされるそのような構成要素の他に、処理装置8を有し、処理装置8において、メタンまたはメタンハイドレートが海底の他の成分から分離される。
このシステムによって、メタンハイドレート1と海底Bのその他の物とから成る混合物が採取される。メタンハイドレートを含有する海底Bは、固体の凝集状態で採取され、固体の凝集状態で、運搬中に逃げ出すことがあるメタンとともに、海面に位置する補給装置3へ運搬される。
運搬は、ガスリフト法を用いて行われる。そのために海面下で接続管路9にガスが、それも開始段階では最初は空気が吹き込まれる。その後で付加的にまたは代替的にメタンを、そのために必要な圧力が提供されると直ちに吹き込むことができる。また、メタンハイドレートを含有する海底を採取し、これに続いて採取されたメタンハイドレートを含有する海底を処理することによって充分な量のメタンが充分な圧力下で生成されるまで、まずは圧力下にあるメタンを用意することも可能である。
採取および運搬中には、海面下で、メタンハイドレートを海底に残された物から分離する手段が講じられない。メタンハイドレートからメタンを生成する手段も講じられない。いずれにせよ好ましくは、採取および/または運搬自体によるものではないこの種の手段が講じられることはない。採取および/または運搬中、ガスが海底に送り込まれず、また適切な熱の注入が行われず、いずれにせよ採取および/または運搬によるものではない熱の注入が行われることはない。好ましくは、加温された液体が海底に送り込まれない。特に好ましくは、メタンハイドレートを含有する海底2へ適切な熱の注入が行われない。また、まだ採掘されていないメタンハイドレートを含有する海底へは何も送り込まれない。
採取中に生成されることがあるかつ/または放出されることがあるガス、特にメタンは、ガス捕集手段4を用いて捕集され、接続管路9を通って補給装置3へ案内される。そのためにガス検出器12を用いて、採取中にガス、特にメタンが生成されるかかつ/または放出されるかが検出される。ガス捕集手段4は、作動および停止可能なガス収集装置5を有する。ガス収集装置5は、ガスが検出されるときにだけ作動させられる。図示の実施形態では、ガス収集装置5は、円筒形で入れ子式に伸縮自在である。
採取は、ボーリングヘッド6を具備する、回転駆動式の採取工具を有する採取手段を用いて行われる。図2から、ボーリングヘッド6がその側面および下面にリッパ17を有し、略円錐形の外側輪郭を有し、かつボーリングビット21を具備することが看取可能である。ボーリングヘッド6は、供給装置7と接続部材20とを介して接続管路9と結合されている。
ボーリングヘッド6およびガス捕集手段4は、海底Bに位置決め可能なユニット14に属している。ユニット14は、補給装置3から独立して補給装置3に対して相対的に変位可能である。そのために推進装置として構成された変位手段15が設けられている。図示されていない位置検出手段が設けられており、位置検出手段は、補給装置に対して相対的なユニット14の位置または全地球測位システムにおけるユニットの位置を検出する。
ユニット14には、支持体16が設けられている。支持体は、トルク支持体として構成されていて、回転駆動装置11に起因するトルクに対する対応受けを提供している。
図1には、補給装置3とユニット14との間の接続管路9が示されている。
図1は、ボーリングヘッド6が収集開口10を有し、収集開口10を通って、採掘されたメタンハイドレートを含有する海底が、まず供給装置7に進入し、次に接続部材20を介して接続管路9内に進入可能であることも示している。
ボーリングヘッド6を駆動するための回転駆動装置11も図2に示されている。
補給装置3に配置された処理装置8は、ガス分離設備13を有する。このガス分離設備13では、海底に残された物からメタンハイドレート1が分離され、メタンハイドレート1からメタンEが生成される。このガス分離設備13では、すでに以前に生じて捕集されたメタンを中間貯蔵することもきる。
図1では、戻し管路18が略示されている。戻し管路18は、処理装置8から少なくとも水面下まで、好ましくは海底の付近へ通じていて、メタンハイドレートから分離された廃物を戻すために用いられる。
図1における矢印P1は、ガスリフト法を用いた、メタンハイドレートを含有する海底の運搬を記号で表している。矢印P2は、接続管路9からガス分離設備13へのメタンハイドレートを含有する海底の引渡しを記号で表している。矢印P3は、メタンリフト法を実現するための、ガス分離設備13から接続管路9へのメタンEの導入を記号で表している。矢印P4は、ガス分離設備13から戻し管路18を通る海底に残された物の戻しを記号で表している。矢印P6は、支持体16の伸縮自在性を記号で表している。矢印P7は、エプロンとして構成されたガス収集装置5の入れ子式の伸縮自在性を記号で表している。矢印8は、収集開口10を通って供給装置7の内部へ向かう、採取されたメタンハイドレートを含有する海底の収集を記号で表している。矢印9は、ボーリングヘッド6の回転運動を記号で表している。
図3において全体に符号300が付された実施の形態は、海底Bにおけるメタンハイドレート埋蔵物Lを採取するために用いられる。図示の装置は、採取ヘッド301を含み、採取ヘッド301は、回転軸線Dを中心に回動駆動可能である。採取ヘッドは、運転中に採取されるべきメタンハイドレート埋蔵物Lへ向いた、半径Rを有する前面302と、前面302に続く、高さHを有する径方向の面303とを具備する。前面302には、前面の半径Rにわたって分配された前面側の複数の採取工具304が配置されており、採取工具304は、たとえば通常は塊状の物体としての海底を採取する歯として構成されてよい。
さらに、径方向の面303には、採取ヘッド301の周にわたって分配された径方向の採取工具305が設けられており、これらの採取工具305は、同様に通常は塊状の物体としての海底を採取する歯として構成されてよい。径方向の採取工具305は、好ましくは径方向の面の全高Hにわたって配置されている。
さらに採取ヘッド301は、前面302に、好ましくは回転軸線Dに対して回転対称の、前面302から突出するボーリングビット306を有する。ボーリングビット306は、メタンハイドレート採取装置の運転中、作業ヘッド301に先んじて、採取されるべき海底Bに進入し、採取プロセス中に作業ヘッド301が横方向に「ふらつく」おそれを低減させる。
さらに作業ヘッドは、採取されるべきメタンハイドレート埋蔵物Lの領域に存在する全ての成分を含む海底Bを採取するための収集開口307を有する。つまり、収集開口307によってメタンハイドレートだけが収集されるのではなく、収集開口307内に進入する前に逃げ出さなかった他の全ての成分も収集される。
収集開口307は、ボーリングビット306によって覆われていない限り、径方向の面の半径のほぼ全体にわたって延在している。前面側の採取工具304もボーリングビット306までしか延在していないことが明らかである。
採取ヘッド301は、前面302と径方向の面303とを形成している基体308を有する。前面は、約170°の鈍角な前面角度α1を有する円錐面として構成されている。径方向の面は、約10°の径方向の面の角度α2を有する鋭角の円錐面として構成されている。
基体308内に、運搬チャネル309が設けられており、運搬チャネル309を通って、収集開口307内に進入した材料が、採取物供給装置310に供給される。採取物供給装置310は、前面302とは反対側に位置する背面311側で、基体308と結合されている。採取物供給装置310は、採取ヘッドの安定性を高める働きをしかつ/または所望の値に対して採取ヘッドの剛性を適合させる働きをする。他方、採取物供給装置は、採取物を海底から搬送管路312に供給するために用いられる。そのために採取物供給装置310は、接続部材313を介して搬送管路312と結合されている。
図示の実施の形態では、搬送管路312は、中空の搬送ライン314の内部によって形成されており、搬送ライン314は、接続部材313の手前から、海面Oに位置する、ここでは船舶によって形成されたプラットフォーム315にまで至る。
さらに基体308は、1つまたは複数の貫通開口316を有し、貫通開口316は、前面302と背面311との間に延在している。貫通開口316の内側に記入された両矢印によって記号で表されているように、貫通開口316を介して、前面302に作用する圧力と背面311に作用する圧力との補償を行うことができる。したがって、上昇を困難にするどころか不可能にさえするであろう、海底Bにおける採取ヘッド301の吸着が阻止される。特にメタンハイドレート埋蔵物L内へ採取ヘッドを素早く送るとき、貫通開口316に基づいて、収集開口307を通る採取物の収集を容易化することも可能である。
図3に示された、メタンハイドレート採取装置の実施の形態は、採取ヘッド支持装置317をさらに有し、採取ヘッド支持装置317によって、採取ヘッド301は、回転軸線Dを中心に回転可能に支持されている。そのために図示の実施の形態では、搬送ライン314は、モータ式の回転駆動装置318を通過する。回転駆動装置318によって、採取ヘッド301は、回転軸線Dを中心に回転させることが可能である。
回転駆動装置318は、作業ヘッド支持装置317の横支持体319に支持されている。横支持体319は、回転軸線Dに対して垂直方向に見て直径D1を有する略円形の形状を有し、直径D1は、採取ヘッド301の最大直径D2よりも大きい。
横支持体319に、半径方向外側に複数の支持脚320が配置されており、判りやすくするために、そのうちの2つだけが図示されている。支持脚320は、入れ子式に構成されてよい。支持脚320は、一方では、海底Bに採取ヘッド支持装置317を支持するために用いられ、他方では、メタンハイドレート採取装置の運転時にたとえば採取ヘッドの回転によって生じる反力を海底Bに導入するために用いられる。
メタンハイドレート採取装置300は、複数の推進装置321をさらに有し、そのうち2つだけが図示されている。推進装置321は、推進装置321によって水流を発生させることができるように構成されているので、メタン採取装置は、採取ヘッド301および採取ヘッド支持装置317がもはや海底Bと接触しなくなると直ちに海底に対して変位して、位置決めすることが可能である。そのために推進装置321は、たとえば、相互に別々に制御可能である複数のプロペラ駆動装置を有してよい。さらに推進装置321は、その都度発生させられる水流の方向を変化させることができるように構成されかつ/または配置されてもよい。プラットフォームに対して相対的なメタンハイドレート採取装置の位置決めが可能であるように推進装置321を制御可能にする手段が設けられてよい。GPSセンサを設けて、緯度および経度に基づく位置決めが可能であるようにしてもよい。1つのプラットフォームから複数のメタンハイドレート採取装置を運転して、推進装置を用いた複数のメタンハイドレート採取装置の位置決めを、複数のメタンハイドレート採取装置の衝突防止システムを形成するために利用することがさらに考えられる。
横支持体319の、海底Bに面する側に、ガスシールド322が設けられており、ガスシールド322によって、採取ヘッド301の付近の空間領域がシールド可能である。そのために、ガスシールド322は、横断面で見て環状の、入れ子に内外に係合する複数のシールド部分323,324,325を有する。入れ子式に収縮した状態では、採取ヘッド301は、横支持体319の下面との間で側方に周辺に対してほぼ露出しており、これに対して、シールド部分が入れ子式に伸長した状態では、採取ヘッド301は、横支持体319の下方で、少なくともほぼ、側方にシールド部分323,324,325によって包囲されていて、ひいては作業ヘッド301の付近の空間領域は、少なくとも部分的に、それどころかガスシールド322が海底Bの表面にまで達するときには少なくともほぼ完全にシールド可能である。ガスシールド322を用いると、採取プロセス中に採取ヘッド301の領域内に生成されることがあるまたはメタンハイドレート埋蔵物Lから逃げ出すことがあるガスが制御されずに周辺に流出し得ることが回避される。
ガスシールド322によって捕集されたガスを搬出するために、ガス供給管路326が設けられている。ガス供給管路326は、回転駆動装置318の領域で、ガスシールド322によってシールドされた空間に通じていて、図示されていない回転シールを介して搬送管路312と連通しているので、このガスは別の採取物とともに海底からプラットフォーム315へ導かれる。
ガスシールド322は、実際に採取ヘッド301の付近の領域でガスが流出するまたは生じるときにしか必要とされないので、回転駆動装置318の領域で横支持体319にガス検出器327が設けられている。ガスシールド322は、ガスが検出されるときにだけ入れ子式に構成されたシールド部分323、324、325が伸長するように構成されているとともにガス検出器327と作用結合されている。もちろん、このガスは、特にメタンであってよい。
図4において全体に符号400が付された、本発明に係る、メタンハイドレートからメタンを回収するシステムまたは装置も、浮遊式の補給装置401を有する。補給装置401は、水面Oから突出している。補給装置401は、とりわけ、図面には認められない複数のセグメントを提供するかつ操作するために用いられる。セグメントは、全体に符号403が付された、海底Bを採取するための採取装置から、補給装置401にまで達する搬送管路402に統合可能である。海底Bには、メタンハイドレート1が存在し、ガス状のメタンGも存在することがある。
採取装置403は、ハウジング405を有する回転駆動装置404を具備し、ハウジング405内には、図4において認められないモータ式の回転駆動装置が設けられている。回転駆動装置は、採取手段406の回転に用いられ、採取手段406は、海底に対して略垂直に延在する軸線を中心に回転可能な採取ヘッド407として構成されている。採取ヘッド407は、ボーリングビット408を含む略円錐形の外側輪郭を有する。円錐形の外側輪郭とボーリングビット408とに基づいて、特に海底が採取領域で側方に下降傾斜しているとき、採取ヘッド407が側方に「ふらつく」ことが回避される。
採取ヘッド407は、その円錐面に、ボーリングビット408にまで達する収集開口409を有する。収集開口409は、採取ヘッド407によって削剥された海底の採取物を収集するために用いられる。
採取装置は、矢印P1に応じて好ましくは入れ子式に長さを変化させることができるスタンド脚410をさらに有し、スタンド脚410は、側方でハウジング405に枢着されており、スタンド脚410を介して、ハウジング405は、海底に接している。スタンド脚410は、採取ヘッド407の回転に起因する、海底Bへ導入しなければならない反力を吸収するためにも用いられる。
ハウジングに、複数の推進装置411が、好ましくは海底に対して略垂直に延在する軸線を中心に揺動可能にさらに設けられてよい。これらの推進装置411によって、その都度水流を発生させることができるので、水流は、採取ヘッド407もスタンド脚410も海底Bに接触しない状態にまで採取装置403が海底から上昇させられている場合には、海底に対して相対的に採取装置全体を位置決めするために使用することが可能である。水流を発生させるために、推進装置は、モータ駆動式のプロペラを有してよい。持上げは、採取装置403が、補給装置401における搬送管路402に作用することによって、またはたとえばロープなどの図示されていない別個の持上げ手段によって全体が上昇させられることによって行うことが可能である。
搬送管路402が、好ましくはフレキシブルである場合、供給ユニット401を同時に変位させることなく、採取装置403全体の側方の変位や回転を、搬送管路402の柔軟性によって設定された範囲内で行うことができる。これは、採取装置403が変位するたびに補給装置401を一緒に変位させなくてよいので、特に有利である。補給装置401が別の浮遊装置、たとえば補給用船舶と動作接続されているとき、一緒に変位させる必要があると、手間が増すことになる。
加えて、ハウジング405は、ガスシールド装置412を有してよい。ガスシールド装置412は、好ましくはハウジング405の下面から任意に海底にまで伸長することが可能であるので、ガスシールド装置412は、伸長状態で、ハウジング405の下面とともに、採取ヘッド411の付近の領域を別の周辺領域からシールドする。そのためにガスシールド装置は、たとえば入れ子式にまたは蛇腹式に構成されてもよく、矢印P2が意味する海底への降下および海底からの上昇を実現するのに適した運動手段を有してよい。
搬送管路402は、供給管路414を介して処理装置415と接続された補給装置側の端部領域413を有する。処理装置415は、メタンハイドレート1およびすでに放出されたメタンガスを海底の残りの採取物から分離するために用いられる。処理装置415はメタンガスタンク416を有し、メタンガスタンク416には、処理装置415によって発生させられたメタンガスが貯蔵される。処理装置415にさらに廃物戻し管路417が設けられており、廃物戻し管路417によって、メタンハイドレートの分離後に海底の採取物が再び海底へ戻される。
採取装置403のハウジング405は、ガスチャネル418をさらに有してもよく、ガスチャネル418は、第1の弁手段419を介して搬送管路402と接続することが可能である。存在する圧力勾配に基づいて、メタンガスは自ずと搬送管路402内へ流入させられる。採取プロセス中に採取ヘッド407の領域でガス、特にメタンガスが放出され、この放出がガス検出器422によって検出されると、矢印P2により記号で表されているように、まずはガスシールド装置412によって、下方への変位により、周辺に対して採取ヘッド407の付近の領域がシールドされる。これにより、流出するガスが制御されずに周辺に達し、最悪の場合には浮遊している補給装置が沈没してしまうおそれが回避される。発生するガスは、ガスチャネル418を介してメタンガスタンク416内へ導入される。ガスシールド装置412は、ガス発生を検出した場合にのみ海底へ降下させられるので、ガスが生じない場合には、採取プロセスが妨げられることはない。
メタンガスタンク416は、メタンガス管路420を介して、搬送管路402と接続されている。そのために、メタンガス管路420は、水面下で搬送管路402に通じている。第2の弁手段421が設けられており、第2の弁手段421によって、体積流量に影響を及ぼすことが可能である。さらにコンプレッサが設けられてもよく、コンプレッサによって、搬送管路402内に導入されるメタンガスの圧力に影響を及ぼすことが可能である。通常、メタンガスは、メタンガスタンク内で0.1MPa〜0.5MPaの圧力下にある。コンプレッサによって、搬送管路402内に導入されるメタンガスの圧力が、通常、3MPa〜5MPaへと上昇させられる。体積流量検出手段423がさらに設けられてもよく、体積流量検出手段423は、搬送管路402内で搬送される海底の採取物の体積流量を検出し、それに基づいて、海底の採取物の実際体積流量が得られるように弁手段に影響が及ぼされる。
1 メタンハイドレート
2 メタンハイドレートを含有する海底
3 補給装置
4 ガス捕集手段
5 ガス収集装置
6 ボーリングヘッド
7 供給装置
8 処理装置
9 接続管路
10 収集開口
11 回転駆動装置
12 ガス検出器
13 ガス分離設備
14 採取装置および/またはガス捕集装置のユニット
15 変位手段
16 支持体
17 リッパ
18 戻し管路
19 ガス貫通開口
20 接続部材
21 ボーリングビット
300 メタンハイドレート採取装置
301 採取ヘッド
302 前面
303 径方向の面
304 前面側の採取工具
305 径方向の採取工具
306 ボーリングビット
307 収集開口
308 基体
309 運搬チャネル
310 採取物供給装置
311 背面
312 搬送管路
313 接続部材
314 搬送ライン
315 プラットフォーム
316 貫通開口
317 採取ヘッド支持装置
318 回転駆動装置
319 横支持体
320 支持脚
321 推進装置
322 ガスシールド
323,324,325 シールド部分
326 ガス供給管路
327 ガス検出器
400 システム、装置
401 補給装置
402 搬送管路
403 採取装置
404 回転駆動装置
405 ハウジング
406 採取手段
407 採取ヘッド
408 ボーリングビット
409 収集開口
410 スタンド脚
411 推進装置
412 ガスシールド装置
413 端部領域
414 供給管路
415 処理装置
416 メタンガスタンク
417 廃物戻し管路
418 ガスチャネル
419 第1の弁手段
420 メタンガス管路
421 第2の弁手段
422 ガス検出器
423 体積流量検出手段
B 海底
A1 補給管路の下端
A2 補給管路の上端
M メタン
O 海面、水面
P1〜P9 矢印
D 回転軸線
D1,D2 直径
H 高さ
L メタンハイドレート埋蔵物
R 半径
α1 前面角度
α2 径方向の面の角度
G メタンガス
1 メタンハイドレート
S 流れ

Claims (40)

  1. メタンハイドレートを含有する海底(2)を採取し、海面(0)に位置する補給装置(3)へ運搬する、メタンハイドレート(1)を採掘する方法。
  2. 前記運搬を、ガスリフト法、好適にはエアリフト法および/またはメタンリフト法を用いて行うことを特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. 前記採取中および/または前記運搬中、メタンハイドレート(1)を海底に残された物から分離する手段を講じない、かつ/またはメタンハイドレートからメタンを生成する手段を講じないことを特徴とする、請求項1または2記載の方法。
  4. メタンハイドレートを含有する海底(2)へ適切な熱の注入が行われないことを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. 前記採取中に生成されることがある、かつ/または放出されることがあるガスを捕集し、前記補給装置(3)へ案内することを特徴とする、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  6. 前記採取中にガスが生成されるかかつ/または放出されるかを検出し、ガスが検出されたときにだけガス収集装置(5)を作動させることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
  7. 前記採取を、回転駆動式の採取工具、好ましくはボーリングヘッド(6)を有する採取手段を用いて行うことを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項記載の方法。
  8. 前記採取を、相並んで実施されるボーリングによって行うことを特徴とする、請求項1から7までのいずれか1項記載の方法。
  9. 特に請求項1から8までのいずれか1項記載の方法を実施するための、メタンハイドレートを採掘するシステムにおいて、
    処理装置(8)であって、該処理装置(8)によって、メタンハイドレートおよびメタンが、採取された海底の他の成分から分離可能である、処理装置(8)と、
    採取手段であって、該採取手段によって、メタンハイドレートを含有する海底が採取可能である、採取手段と、
    前記処理装置(8)と前記採取手段との間の接続管路(9)と、
    を備える、メタンハイドレートを採掘するシステム。
  10. 前記採取手段は、好ましくは収集開口(10)を有するボーリングヘッド(6)と好ましくは回転駆動装置(11)とを有することを特徴とする、請求項9記載のシステム。
  11. 好ましくは作動および停止可能であるガス収集装置(5)とガス検出器(12)とを有するガス捕集手段(4)が設けられていることを特徴とする、請求項9または10記載のシステム。
  12. 前記採取手段と前記ガス捕集手段(4)とが、海底(B)に位置決め可能なユニット(14)の一部を形成していることを特徴とする、請求項11記載のシステム。
  13. 前記処理装置(8)は、ガス分離設備(13)を有することを特徴とする、請求項9から12までのいずれか1項記載のシステム。
  14. メタンハイドレート採取装置(300)であって、
    前面(302)と径方向の面(303)とを有する、回転軸線(D)を中心に回転駆動可能な採取ヘッド(301)を備え、
    前記前面(302)に、少なくとも1つの前面側の採取工具(304)が設けられており、好ましくは前記径方向の面(303)に少なくとも1つの径方向の採取工具(305)が設けられており、
    前記採取ヘッド(301)は、採取された海底を収集する収集開口(307)を有する、
    メタンハイドレート採取装置。
  15. 前記収集開口(307)は、前記前面(302)に設けられていることを特徴とする、請求項14記載のメタンハイドレート採取装置。
  16. 前記採取ヘッド(301)は、基体(308)を有し、該基体(308)は、前記前面(302)と前記径方向の面(303)とを形成していることを特徴とする、請求項14または15記載のメタンハイドレート採取装置。
  17. 前記前面(302)に、好ましくは前記回転軸線(D)に対して回転対称に、前記前面(302)から突出するボーリングビット(306)が設けられていることを特徴とする、請求項14から16までのいずれか1項記載のメタンハイドレート採取装置。
  18. 前記前面(302)は、好ましくは鈍角な前面角度(α1)を有する円錐面として構成されており、該前面角度(α1)は、好ましくは180°〜90°、特に好ましくは175°〜130°、その上特に好ましくは約170°であることを特徴とする、請求項14から17までのいずれか1項記載のメタンハイドレート採取装置。
  19. 前記径方向の面(303)は、好ましくは鋭角の径方向の面の角度を有する円錐面として構成されており、該径方向の面の角度は、好ましくは5°〜90°、特に好ましくは8°〜20°、その上特に好ましくは約10°であることを特徴とする、請求項14から18までのいずれか1項記載のメタンハイドレート採取装置。
  20. 前記メタンハイドレート採取装置(300)は、採取物供給装置(310)を備え、該採取物供給装置(310)は、前記前面とは反対側に位置する背面(311)側で、前記基体(308)と結合されていることを特徴とする、請求項14から19までのいずれか1項記載のメタンハイドレート採取装置。
  21. 前記基体(308)内に、前記収集開口(307)と前記採取物供給装置(310)とに連通している運搬チャネル(309)が設けられていることを特徴とする、請求項20記載のメタンハイドレート採取装置。
  22. 前記採取物供給装置(310)は、好ましくは接続部材(313)を介して、搬送管路(312)と結合されていることを特徴とする、請求項14から21までのいずれか1項記載のメタンハイドレート採取装置。
  23. 前記搬送管路(312)は、中空のボーリングライン(314)の内部によって形成されていることを特徴とする、請求項22記載のメタンハイドレート採取装置。
  24. 前記基体(308)は、前記前面(302)と前記背面(311)との間に少なくとも1つの貫通開口(316)を有することを特徴とする、請求項14から23までのいずれか1項記載のメタンハイドレート採取装置。
  25. 採取ヘッド支持装置(317)が設けられており、該採取ヘッド支持装置(317)によって、前記採取ヘッド(301)は、前記回転軸線(D)を中心に回転可能に支持されていることを特徴とする、請求項14から24までのいずれか1項記載のメタンハイドレート採取装置。
  26. 前記採取ヘッド(301)を回転駆動するための回転駆動装置(318)が設けられており、該回転駆動装置(318)は、前記採取ヘッド支持装置(317)に支持されていることを特徴とする、請求項25記載のメタンハイドレート採取装置。
  27. 前記採取ヘッド支持装置(317)は、複数の支持脚(320)を、好ましくは少なくとも3つの支持脚(320)を有することを特徴とする、請求項25または26記載のメタンハイドレート採取装置。
  28. 前記採取ヘッド支持装置(317)は、少なくとも1つの推進装置(321)を有することを特徴とする、請求項14から27までのいずれか1項記載のメタンハイドレート採取装置。
  29. 前記採取ヘッド支持装置(317)は、少なくとも1つのガスシールド(322)を有し、該ガスシールド(322)によって、前記採取ヘッド(301)の付近の空間領域が、少なくとも部分的に周辺に対して任意にシールド可能であることを特徴とする、請求項14から28までのいずれか1項記載のメタンハイドレート採取装置。
  30. 好ましくは前記採取ヘッド支持装置(317)に配置可能なガス検出器(327)が設けられている、請求項29記載のメタンハイドレート採取装置。
  31. メタンハイドレート(1)からメタンを回収する方法において、
    メタンハイドレートを含有する海底(B)を採取し、採取物を、搬送管路(402)内で水面(O)へ向けて発生させられた水流(S)にのせて搬送し、
    水流(S)を発生させるために、水面(O)下でメタンガスを前記搬送管路(402)内に導入する、
    メタンハイドレート(1)からメタンを回収する方法。
  32. メタンガスを、少なくとも部分的に、搬送プロセスの進行中、搬送されるメタンハイドレート(1)から発生させることを特徴とする、請求項31記載の方法。
  33. 前記搬送プロセスの開始時、圧力下で用意されたメタンガスを前記搬送管路(402)内に導入することを特徴とする、請求項31または32記載の方法。
  34. 3MPa〜5MPaの圧力下にあるメタンガスを前記搬送管路内に導入することを特徴とする、請求項31から33までのいずれか1項記載の方法。
  35. メタンハイドレートからメタンを回収するシステムであって、
    メタンハイドレートを含有する海底(B)を採取するための採取手段(406)と、
    海底に位置する採取物を搬送するための搬送管路(402)と、
    メタンガスタンク(416)であって、該メタンガスタンク(416)内に、搬送されたまたは採取物から回収されたメタンガスが貯蔵可能である、メタンガスタンク(416)と、
    前記メタンガスタンク(416)と水面(O)下で前記搬送管路(402)とに接続されたメタンガス管路と、
    を備える、メタンハイドレートからメタンを回収するシステム。
  36. 弁手段(421)が設けられており、該弁手段(421)によって、前記メタンガスタンク(416)は、任意に前記ガス管路(420)を介して、前記搬送管路(402)と接続可能であることを特徴とする、請求項35記載のシステム。
  37. 前記弁手段(421)は、メタンガスが前記搬送管路(402)内に流入する体積流量および/または圧力を変化させることができるように構成されている、請求項36記載のシステム。
  38. 単位時間あたりの廃物の搬送量を検出するための手段、好ましくは体積流量検出手段(423)が設けられていることを特徴とする、請求項37記載のシステム。
  39. 前記手段は、目標値による体積流量が得られるように前記弁手段(421)が制御できるように構成されているとともに前記弁手段(421)と接続されていることを特徴とする、請求項38記載のシステム。
  40. 前記採取手段(406)は、少なくとも1つのガス検出器とガスシールド装置(412)とを有する採取装置(403)の一部であり、該ガスシールド装置(412)によって、前記採取手段(406)の付近の領域が周辺に対して少なくとも部分的にシールド可能であることを特徴とする、請求項35から39までのいずれか1項記載のシステム。
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