JP2019529626A - 接着剤物品及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

接着剤物品の製造方法は、3つの工程を含む。第1に、該方法は、それぞれ第1及び第2のシリコーン剥離層がその上に配置された、第1及び第2の両主面を有するライナーを提供することを含む。第2のシリコーン剥離層は、少なくとも3つのSi−H基を有する第1のシリコーンポリマーと少なくとも2つのビニルを有する第2のシリコーンポリマーとを含む部分硬化されたヒドロシリル化架橋性シリコーン混合物からなり、且つ5〜25重量パーセントの量の抽出可能物を有する。第2に、第1のシリコーン剥離層の上に接着剤層を配置する。第3に、接着剤層を、プロセスチャンバ内のEビーム照射に曝露することによって、架橋接着剤層を提供する。第2のシリコーン剥離層は、接着剤層の架橋中に酸素に曝露される。当該方法によって製造された、接着剤物品も開示される。【選択図】図1

Description

発明の詳細な説明
[技術分野]
本開示は、接着剤物品及びその製造方法に広く関する。
[背景]
接着テープには、多数の変化形(例えば、片面又は両面テープ)があり、典型的にはロール状に巻き取られている。両面接着テープ(「接着剤転写テープ」とも呼ばれる)は、両側に接着特性を有し、一般的に、接着剤を保護するためのライナーによって覆われ、ライナーは接着剤層を基材に結合する前に取り除かれる。一部の実施形態では、両面剥離ライナーが使用され、第1の剥離層は、バッキングの第1の主表面上にコーティングされており、第2の剥離層は、第1の主表面の反対側のバッキングの第2の主表面上にコーティングされている。典型的には、第1及び第2の剥離層は、テープをロール形態で供給しやすくするために、異なる剥離特性を有するように設計される。例えば、ロールのきれいな巻き出しを実現するために、第1の剥離層は、第2の剥離層よりも多少しっかりと接着剤層に結合してもよい。
両面接着テープの製造方法は、比較的単純となり得、1つの製造方法及び得られる構造は以下のとおりである。接着剤組成物の層が、剥離ライナーの第1の剥離層上に、準備され、押し出され、又はそうでなければいくつかの許容可能な方法でコーティングされる。高性能接着テープを得るために、接着剤組成物は、その後架橋される(例えば、化学的に、可視光若しくは紫外光によって、又は電子ビーム照射によって)ことが多い。次に、両面剥離ライナー及び接着剤構造物は、接着剤層が第1の剥離層と第2の剥離層との間に挟持されるようにロール状に巻き取られる。
この方法による両面接着テープの製造は、望ましいが、接着剤ポリマーを架橋するために電子ビーム(「Eビーム」)照射を使用するときに、重大な問題が生じる。Eビーム照射は、大量の顔料若しくはフィラーを有する接着剤ポリマー、及び/又はより厚い接着剤フィルムを架橋させるのに効果的であることから、架橋方法として有利である。単一の両面ライナー付きテープ構造物において、典型的には、シリコーン剥離層の主面(露出面)をEビームプロセスチャンバの周囲環境にさらして、電子ビーム(Eビーム)曝露工程を実施することが必要である。ロール状に巻き取る前に、シリコーン剥離層の露出面をEビーム照射に曝露(Eビーム処理)した場合、接着剤層自体に接着したときのシリコーン剥離層の剥離特性が、典型的には、有害な形で改変される。更に、この構成では、その後巻き取られる接着剤層と剥離層との間の接着結合は、時間の経過とともに強くなる傾向があり、予想外の製品性能を招く。これは、最終製品において、接着剤層の接着力が両方の剥離層に対してほぼ同じであるという望ましくない状況を生み、「ライナーコンフュージョン」として知られる状態となる。場合によっては、剥離ライナーを取り除くことさえできない。これは「ライナーブロッキング」として知られる。接着材料が直接(すなわち、剥離ライナーを通さずに)Eビーム処理されるときであっても、接着材料の反対側のシリコーン剥離層側面は、典型的には、放射線がライナーを透過した場合、影響を受ける。
この問題の1つの解決方法は、両面接着テープを一時的ライナー上に製造し、Eビーム照射で接着剤を架橋し、その後、一時的に剥離ライナーを別の剥離ライナーで置き換えた後、包装して最終製品にすることであった。しかし、この解決方法は、プロセスの複雑さを増し、プロセスの無駄を増やし、別のライナーの余分なコストを追加することから、許容することができない。したがって、置き換えを必要とせず消費者が最終製品を使用できるように、本質的に同じE−ビーム処理前剥離特性をなお維持しながらEビーム処理できる、剥離ライナーが必要とされている。
理論に束縛されるものではないが、出願人は、接着剤層の開口部側面上(上記)及び露出したシリコーン剥離層上へのEビーム曝露の有害な影響は、接着剤及び剥離材料表面並びにこれらの境界面を時間の経過とともに化学的に変換する様々な化学種(例えば、パーオキサイド基及び/又はパーオキシラジカル)の形成を招き、それにより、上記問題が生じる一因となると考える。
有利には、本開示は、コストのかかる一時的剥離ライナーを必要とすることなく、上記問題を克服する方法を記載する。
したがって、一態様では、本開示は、接着剤物品を製造する方法であって、
第1及び第2の両主面を有するバッキングであって、第1のシリコーン剥離層が第1の主表面上に配置されており、第2のシリコーン剥離層が第2の主表面上に配置され、該シリコーン剥離層が、部分硬化されたヒドロシリル化架橋性シリコーン混合物を含み、ヒドロシリル化架橋性シリコーン混合物が、少なくとも3つのSi−H(すなわち、水素化ケイ素)基を有する第1のシリコーンポリマー及び少なくとも2つのビニル基を有する第2のシリコーンポリマーを含み、第2のシリコーン剥離層が、第2のシリコーン剥離層の総重量に基づいて5〜25重量パーセントの量の抽出可能物を有し、且つ第1のポリジメチルシロキサン上におけるSi−H基の、第2のポリジメチルシロキサン上におけるビニル基に対するモル比が1.0〜0.7の範囲である、バッキングを提供することと、
第1のシリコーン剥離層の上に接着剤層を配置することと、
少なくとも接着剤層をプロセスチャンバ内の電子ビーム照射に曝露し、ここで、プロセスチャンバは酸素を含んでおり、第2のシリコーン剥離層は接着剤層の架橋中に酸素にさらされる、それによって架橋接着剤層を提供することと、を含む。
別の態様では、本開示は、本開示の方法に従って製造された、接着剤物品を提供する。
本明細書で使用する場合、
用語「硬化された(cured)」とは、その意図される目的のために機能するよう十分に架橋されることを意味する。
用語「抽出可能物(extractables)」とは、溶媒抽出法を用いて抽出することができる材料を指す。
用語「シリコーン化剥離ライナー(siliconized release liner)」は、両主面上にシリコーン剥離層を有するライナー(例えば、テープ又はシート)を指す。
用語「ビニル」は、基−CH=CHを指す。
用語「ビニル官能性」とは、連結したビニル基を有することを意味する。連結(attachment)は共有結合によるものであってもよいか、又は介在する基を介するものであってもよい。
本開示の特徴及び利点は、詳細な説明及び添付の特許請求の範囲を考慮することにより更に理解されるであろう。
本開示による例示的な両面接着テープの垂直断面の概略図である。 両面接着テープをロール状に巻き取る例示的な方法の概略図である。 本開示による両面接着テープの例示的な製造プロセスの概略図である。
明細書及び図面中の参照文字が繰り返して使用される場合は、本開示の同じ又は類似の特徴又は要素を表すことを意図している。多くの他の変更例及び実施形態を当業者が考案でき、それらは、本開示の原理の範囲及び趣旨に含まれることを理解されたい。図面は、縮尺どおりに描かれていない場合がある。
[詳細な説明]
図1は、製造後かつ包装前の両面接着テープ10の一構成の垂直断面を示している。両面接着テープ10は、接着剤層12を含む。接着剤層12に使用できるポリマーは、以下により詳細に論じる。接着剤層12は一般にシート状に形成され、第1の表面11と第2の表面13とを有する。両面接着テープ10を製造するとき、製造方法は、接着剤層12の第1の表面11を覆われないままにする。
両面接着テープ10は、シリコーン化剥離ライナー20も含む。シリコーン化剥離ライナー20は、バッキング21を含む。バッキング21に適する材料は、以下でより詳細に論じる。バッキング21は、第1の表面23と第2の表面24とを含む。シリコーン化剥離ライナー20は、第1のシリコーン剥離層22と第2のシリコーン剥離層25とを含む。図1は、第1のシリコーン剥離層22を有するシリコーン化剥離ライナー20を示し、バッキング21は、第1のシリコーン剥離層22を必要としない、十分なライナー剥離性を有してもよい。使用する場合、第1のシリコーン剥離層22は、バッキング21の第1の表面23に適用される。第2のシリコーン剥離層25は、バッキング21の第2の表面24に適用される。第1のシリコーン剥離層22は、接着剤層12の第2の表面13に隣接する剥離側面27及びバッキング側面28を有する。第1のシリコーン剥離層22の剥離側面27は、シリコーン化剥離ライナー20の第1の表面23も画定する。第2のシリコーン剥離層25は、バッキング側面29と非バッキング側面30とを有する。第2のシリコーン剥離層25の非バッキング側面30は、シリコーン化剥離ライナー20の第2の表面32も画定する。第1及び第2のシリコーン剥離層22及び25は、同じ材料から構成されていても、異なる材料から構成されていてもよい。好ましくは、第1及び第2のシリコーン剥離層(22、25)は、異なる材料から構成される。
図2は、両面接着テープ10を包装する準備を行う1つの方法を示す。両面接着テープ10は、それ自体がロール状に巻き取られて、包装可能な物品50を形成する。使用時に、両面接着テープは繰り出され、任意選択的に切断され、接着剤層12の露出側面(上述した第1の側面11)で表面に適用され、その後、バッキング21が取り除かれる。任意選択的に、接着剤層12の第2の側面13は、バッキング21を取り除いた後に第2の表面に適用される。この包装可能な物品50の形成方法により、両面接着テープ10の一部分が両面接着テープ10の他の部分と相互作用する。いったん両面接着テープ10をそれ自体に巻き取り始めると、接着剤層12の第1の表面11は、第2のシリコーン剥離層25の非バッキング側面30(シリコーン化剥離ライナー20の第2の表面32とも呼ばれる)と接触することになる。
第2のシリコーン剥離層25の非バッキング側面30と接着剤層12の第1の表面11との接触は、両面接着テープ10を使用するために包装可能な物品50を巻き出す時に重要になる。接着剤層12及びシリコーン化剥離ライナー20は、接着剤層12の第1の表面11ではなく第2の表面13を通して接触を維持することが望ましい。このため、シリコーン化剥離ライナー20は、接着剤層12の第2の表面13から剥離する前に第1の表面11から優先的に剥離するべきである。したがって、シリコーン化剥離ライナー20は、接着剤層12の第2の表面13からのライナー剥離性とは十分に異なる、接着剤層12の第1の表面11からのライナー剥離性を有するべきである。シリコーン化剥離ライナー20の第2の表面32及び接着剤層12は、この差異による効果を発現するように構成される。好ましくは、第1の剥離層からの剥離力と第2の剥離層からの剥離力との比を、少なくとも2:1、より好ましくは少なくとも3:1とする。
図3は、両面接着テープ10を製造し、それを包装可能な物品50に成形する1つの方法を概略的に示している。接着剤層12は、ディスペンサー101からシリコーン化剥離ライナー20上に供給される。次に、シリコーン化剥離ライナー20及び接着剤層12は、1対のニップロール102の間に互いに積層されて、両面接着テープ10を形成する。その後、両面接着テープ10は、シリコーン化剥離ライナー20を通して放射線源103からの放射線に曝露されて、接着剤層12の架橋が起こる。放射線源103は、好ましくはEビーム源である。その後、両面接着テープ10は、それ自体にロール状に巻き取ることによって、包装可能な物品50に形成される。
シリコーン化剥離ライナーは、第1及び第2の両主面(23、24)を有するバッキングを有する。第1及び第2のシリコーン剥離層(22、25)は、バッキング21のそれぞれの表面上に配置される。
バッキング21に好適な材料としては、例えば、ポリエステルフィルム(例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PET))、ポリエチレンナフタレート(PEN)及びポリオレフィンフィルム(例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、2軸配向ポリプロピレンフィルム(BOPPフィルム))などのポリマーフィルム、金属蒸着フィルム、シール紙(例えば、ポリエチレンコーティング紙、金属蒸着紙、及びクレーコーティング紙)、及び紙が挙げられる。通常は、シリコーンコーティングの定着(anchorage)を増加させるために、バッキング又は基材がプライマー処理される。典型的なプライマー処理法には、コロナ処理若しくは火炎処理、又は基材上へのプライマーのコーティングが含まれる。PETフィルムに対するシリコーン定着用プライマーコーティングの一例は、米国特許第5,077,353号(Culbertsonら)において開示されている。また、バッキング又は基材は静電帯電を防止するために帯電防止コーティングを備えることによって、積層構造(laminates)がデブリを含まないよう維持する助けになり得る。帯電防止コーティングの例としては、限定はしないが、米国特許第5,637,368号(Cadalbertら)に記載される酸化バナジウムが挙げられる。したがって好ましくは、剥離ライナーは、バッキングが光学的に透明である。
バッキング21の第1の表面23の第1のシリコーン剥離層22は、当該技術分野で公知のもの、例えば、硬化メカニズムとして、縮合硬化(例えば、加水分解又はヒドロシリル化ベースの)、付加硬化、フリーラジカル硬化、カチオン硬化、及びトリガード縮合硬化を用いる化学物質などの従来のシリコーン剥離材料を含むことができる。米国特許第4,504,645号(Melancon)、同第4,600,484号(Drahnak)、及び同第7,279,210号(Hulteenら)、国際公開第98/40439号(Liuら)及びHandbook of Pressure Sensitive Adhesive Technology,3rd ed.,Chapters 23 and 24,Van Nostrand Reinhold Co.,Inc.(1989)もまた、参照されたい。
剥離材料としては、シリコーン(例えば、架橋されたシロキサン類)が広く用いられる。フリーラジカル移動に対するシリコーン剥離層耐性を得るため、一般にポリマーは架橋されている。架橋は、物理的架橋又は化学的架橋のいずれかであることができる。化学架橋により硬化が起こる。
バッキング21の第2の表面24上の第2のシリコーン剥離層25は、従来のヒドロシリル硬化シリコーン剥離材料を含む。これらの材料は、一般に、複数のSi−H基(例えば、末端基として及び/又はポリマー骨格に沿って)を有する第1のシリコーンポリマー(例えば、ハイドライド官能化ポリジメチルシロキサン)と、ペンダント及び/又は末端ビニル基を有する第2のシリコーンポリマー(例えば、ビニル官能化ポリジメチルシロキサン)とを含む。有利には、本発明者らは、本開示による相対化学量論を調整することによって、微量の酸素の存在下でEビーム処理に曝露した後でも、ロール状に巻いたときに接着剤層から低剥離性を得ることができることを見出した。更に、第2のシリコーン剥離層25は、接着剤層12の第2の面13から剥離する前に第1の面11から有利に剥離することを確実にすることができる。
第1のシリコーンポリマーは、少なくとも1つのハイドライド(Si−H)官能化ポリシロキサンを含む。構造単位Si−Hを有するポリヒドリドシロキサンポリマーは通常、必ずしもではないが、好ましくはオレフィン不飽和物(olefinic unsaturation)を含まない一方でシラン性水素(silanic hydrogen)を含有する、流体オルガノポリシロキサン(fluid organopolysiloxanes)である。例示的な化合物は、米国特許第3,344,111号(Chalk)、同第3,436,366号(Modic)に記載されている。
第2のシリコーンポリマーは、少なくとも1つのビニル官能化ポリシロキサンを含む。ビニル官能化ポリシロキサンは公知であり、米国特許第3,882,083号(Bergerら)、同第3,344,111号(Chalk)、同第3,436,366号(Modic)に記載されている。同様に、これらの調製及び/又は商業的利用可能性もまた知られている。
第1及び第2のシリコーンポリマーは、化学量論的に過剰なSi−H基又はビニル基とともに使用してもよい。
本発明の組成物において使用されるヒドロシリル化触媒は、ケイ素結合水素基とケイ素結合ビニル基との間のヒドロシリル化反応を触媒するのに有効である、公知の全ての白金触媒を含む。これらの材料には、例えば、米国特許第2,970,150号(Bailey)に記載されるような微細に分割された白金触媒、米国特第2,823,218号(Speierら)に記載される塩化白金酸触媒、米国特許第3,159,601号(Ashby)及び同第3,159,662号(Ashby)に教示される白金炭化水素複合体、並びに米国特許第3,220,972号(Lamoreaux)に記載される白金アルコラート触媒が含まれる。その上、触媒は、カールシュテット触媒であってもよい。触媒はテトラメチルジビニルジシロキサンを還元することによってヘキサクロロ白金から調製することもできる。このような化合物は当業者に公知である。シランとエチレン性不飽和二重結合との付加架橋結合(addition cross−linking)を触媒又は促進することができる、あらゆる他の白金化合物も好適である。例示的な白金シロキサン複合体としては、例えば、米国特許第3,715,334号(Karstedt)及び米国特許第3,814,730号(Karstedt)に記載の複合体が挙げられる。
白金触媒を用いる場合、一般的に、ポリシロキサン成分(1)中のエチレン性不飽和ラジカルの量に関連した量、(1)エチレン性不飽和ポリシロキサンと(2)ポリヒドロシロキサンとの共反応を起こすのに十分な量で存在する。概して、しかしながら、不飽和ポリシロキサン成分中の百万個のケイ素結合エチレンラジカル(silicon−bonded ethylene radicals)当たりの100〜200個の白金原子を与えるのに十分な量の白金触媒を用いることが好ましいが、他の量を使用することもまた可能である。
シリコーン又はポリジメチルシロキサンは、最も重要かつ広く使用される剥離材料である。接着剤層へのシリコーン移行を低減又は回避するために、シリコーン剥離層は一般的に架橋される。架橋は、物理的架橋又は化学的架橋のいずれかであることができる。化学的架橋は、本特許出願で「硬化」とも呼ばれる。
一部の実施形態では、シリコーンベース前駆体の官能基間の数平均分子量は、約500000g/mol未満、好ましくは約20000未満又はそれ以下である。一部の実施形態では、官能基間の数平均分子量は、少なくとも約500g/molであり、多くの場合、少なくとも約2,000g/molである。
好適なアクリレート官能性(ビニル官能性)シリコーン前駆体は、例えば、米国特許第4,348,454号(Eckberg)に記載されている。アクリレート官能性シリコーン前駆体の例としては、例えば、SILCOLEASE UV 100シリーズとしてBluestar Siliconesから入手可能なもの、並びにTEGO RC 902、TEGO RC 922、及びTEGO RC 711としてEvonik Industries(Parsippany,New Jersey)から入手可能なものが挙げられる。
好適なビニル官能性シリコーン前駆体としては、ペンダント及び/又は末端ビニル基を有するポリジメチルシロキサン、並びにペンダント及び/又は末端ヘキセニル(すなわち、−CHCHCHCHCH=CH)基を有するポリジメチルシロキサンが挙げられる。好適なヘキセニル官能性シリコーンは、例えば、米国特許第4,609,574号(Kerykら)に記載されている。ヘキセニル官能性シリコーンの例としては、例えば、SYL−OFF 7677としてDow Corning(Midland,Michigan)から入手可能なものが挙げられる。好適なビニル官能性シリコーンは、例えば、米国特許第3,814,731号(Nitzscheら)及び同第4,162,356号(Grenoble)に記載されており、多種多様な供給元から入手可能である。ビニル末端ポリジメチルシロキサンの例としては、DMS−V21(分子量=6000g/mol)及びDMS−V25(分子量=17,200g/mol)として、Gelest Inc.から入手可能なものが挙げられる。好適なビニル官能性シリコーンポリマーは、SYL−OFFとしてDow Corningからも入手できる。末端封鎖及びペンダントビニル官能性シリコーンポリマーを含有する例示的な材料は、Dow CorningからのSYL−OFF 7680−020ポリマーである。
好適なハイドライド官能性シリコーン架橋剤は、例えば、米国特許第3,814,731号(Nitzscheら)及び同第4,162,356号(Grenoble)に記載されている。好適な架橋剤は公知であり、当業者であれば、多種多様なシリコーンベースのポリマーでの使用に適切な架橋剤を、このような架橋剤上の適切な官能基の識別を含めて、容易に選択できるであろう。例えば、ハイドライド官能性架橋剤は、SYL−OFFとしてDow Corningから入手可能であり、例えば、SYL−OFF 7048及びSYL−OFF 7678として入手可能なものなどがある。他の例示的なハイドライド官能性架橋剤としては、SS4300C及びSL4320としてMomentive Performance Materials(Albany,New York)から入手可能なものが挙げられる。
ハイドライド官能性シリコーン架橋剤のハイドライド当量重量は、典型的には、少なくとも約60グラム毎当量(g/eq)、及び典型的には約150g/eq以下である。
ビニル官能性シリコーン前駆体及びハイドライド官能性架橋剤を含む、実施形態では、ハイドライド基とビニル基との当量比は1.0〜0.7の範囲であり、好ましくは0.7〜0.9を含む範囲である。いくつかの実施形態では、ハイドライド基とビニル基との当量比は0.7〜0.8の範囲である。いくつかの実施形態では、ハイドライド基とビニル基との当量比は0.8〜0.9の範囲である。
本明細書に記載の架橋(例えば、硬化)シリコーンは、触媒を用いて架橋された1つ以上の反応性シリコーン前駆体から誘導されてもよい。好適な触媒の例は、例えば、米国特許第5,520,978号(Boardmanら)に記載されている。好ましくは、触媒は、ビニル及びヘキセニル官能性シリコーンのための白金又はロジウム触媒である。市販の白金触媒の例としては、限定するものではないが、SIP6831.2(白金ジビニルテトラメチルジシロキサン触媒錯体のキシレン溶液;白金濃度2.1〜2.4重量%)の商品名でGelest Inc.から入手可能なものが挙げられる。Ptの量は、典型的には約60〜約150重量百万分率(ppm)である。
シリコーン剥離層の製造に使用されるその他の構成成分としては、例えば、SL 6040−D1 01PとしてMomentiveから入手可能なジアリルマレエート阻害剤などの阻害剤、SYL−OFF 7210 RELEASE MODIFIERとしてDow Corningから入手可能なものなどのMQ樹脂、及びSYL−OFF 297としてDow Corningから入手可能なものなどのアンカー添加剤が挙げられる。
好ましくは、ライナーと接触させる前の接着剤層の接着性と比べて、接着剤層は任意の被着体(any adherend)にその接着性の少なくとも80パーセントを保持する。
シリコーン剥離層をバッキングにコーティングするために、任意の好適な方法を用いることができる。典型的なシリコーン剥離層重量は、0.2g/mより大きく、より典型的には0.7g/m〜2.5g/mである。Eビーム処理されたシリコーン化剥離ライナーで観察されるライナー剥離値は、コーティング重量及び使用する具体的なバッキングの両方によって変動する。
例えば、フィラー、酸化防止剤、粘度調整剤、顔料、剥離調整剤などの添加剤は、最終製品の所望の特性を実質的にかつ有害に変えない程度で、第1及び第2のシリコーン剥離層(22及び25)の両方に添加することが可能である。
いったんシリコーン剥離層配合物が選択されると、構成成分は混合され、コーターに送られる。有用なコーティング方法としては、例えば、バーコーティング、ロールコーティング(例えば、グラビアコーティング、オフセットグラビアコーティング(3本ロールコーティングとも呼ばれる)及び5本ロールコーティング)、スプレーコーティング、カーテンコーティング、及びブラシコーティングが挙げられる。
硬化性シリコーン剥離層配合物は、固形分100%から又は溶液からのいずれかで、バッキング上に直接コーティングされている。有用なバッキングとしては、限定するものではないが、ポリエステル(例えば、PET)、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、2軸配向ポリプロピレン(BOPP))、ポリコート紙、金属蒸着紙、クレーシール紙、及び金属蒸着フィルムが挙げられる。バッキングの表面は、シリコーン剥離層のバッキングへの定着を化学的又は物理的に強化するために、例えば、プライマー、コロナ処理、又は火炎処理により、更に処理されてもよい。
各硬化性シリコーン剥離層配合物をバッキング上にコーティングした後、コーティングされた硬化性シリコーン剥離層配合物は、システムの要求に応じて、例えば、加熱及び/又は紫外線(UV)照射によって硬化される。好適な熱源の例としては、オーブン、空気銃、及び赤外線発熱体が挙げられる。有用なUV照射の例には、H型ランプ(Fusion UV Curing Systems(Rockville,Maryland)から市販されている)及び中圧水銀ランプなどの高強度UV光が挙げられる。溶媒系配合物をシリコーン剥離層として用いる場合、UV硬化前に、溶媒を取り除くために、熱オーブン内での処理も必要となる場合がある。
この一般的手順は、第1のシリコーン剥離層21と第2のシリコーン剥離層25との両方に有効である。一般に、第1のシリコーン剥離層21は、第2のシリコーン剥離層25の前にコーティングされる。あるいは、第1及び第2のシリコーン剥離層21、25の両方が、同時にコーティング及び硬化されてもよい。
種々の異なるポリマー樹脂、並びにそのブレンドが、接着剤層12の形成に適している。最終物品の所望の特性に基づいて、特定の樹脂が選択される。接着剤層12に有用なポリマー樹脂の部類の例は、米国特許第6,103,152号(Gehlsenら)に見ることができる。異なる化学組成を有する2種以上のアクリレートポリマーをブレンドすることが望ましい場合がある。ブレンド構成成分の種類及び濃度を操作することによって広範な物理的特性を得ることができる。
接着剤層12に有用なポリマーの1つの部類としては、アクリレート及びメタクリレートのポリマー及びコポリマーが挙げられる。このようなポリマーは、例えば、1〜20個の炭素原子(例えば、3〜18個の炭素原子)を有するアルキル基による、1種以上の非第三級アルキルアルコールのアクリル酸又はメタクリル酸エステルモノマーを、重合させることによって形成される。好適なアクリレートモノマーとしては、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、ラウリルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、イソ−オクチルアクリレート、オクタデシルアクリレート、ノニルアクリレート、デシルアクリレート、及びドデシルアクリレートが挙げられる。対応するメタクリレートも同様に有用である。芳香族アクリレート及びメタクリレート(例えば、ベンジルアクリレート及びベンジルメタクリレート)もまた有用である。
任意選択的に、1種以上のモノエチレン性不飽和コモノマーを、アクリレート又はメタクリレートモノマーと重合させてもよい。コモノマーの具体的な種類及び量は、ポリマーの所望の特性に基づいて選択される。有用なコモノマーの一群としては、ホモポリマーガラス転移温度が(メタ)アクリレート(すなわち、アクリレート又はメタクリレート)ホモポリマーのガラス転移温度より高いものが、挙げられる。この群に含まれる好適なコモノマーの例としては、アクリル酸;アクリルアミド;メタクリルアミド;置換アクリルアミド(例えばN,N−ジメチルアクリルアミド);イタコン酸;メタクリル酸;アクリロニトリル;メタクリロニトリル;ビニルアセテート;N−ビニルピロリドン;イソボルニルアクリレート;シアノエチルアクリレート;N−ビニルカプロラクタム;無水マレイン酸;ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート;N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート;N,N−ジエチルアクリルアミド;β−カルボキシエチルアクリレート;ネオデカン酸、ネオノナン酸、ネオペンタン酸、2−エチルヘキサン酸、又はプロピオン酸のビニルエステル;ビニリデンクロライド;スチレン;ビニルトルエン、及びアルキルビニルエーテルが挙げられる。
アクリレート又はメタクリレートモノマーと重合させてもよいモノエチレン性不飽和コモノマーの第2の群としては、ホモポリマーガラス転移温度(T)がアクリレートホモポリマーのガラス転移温度より低いものが、挙げられる。この部類に含まれる好適なコモノマーの例としては、エチルオキシエトキシエチルアクリレート(T=摂氏−71度(℃))、及びメトキシポリエチレングリコール400アクリレート(T=−65℃、新中村化学工業からNKエステルAM−90Gとして入手可能)が挙げられる。
接着剤層12において有用なポリマーの第2の部類としては、ポリオレフィン及びポリオレフィンコポリマー(例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、及びエチレン−プロピレンコポリマーなどの2〜8個の炭素原子を有するモノマーをベースとするポリマー樹脂);ポリエステル及びコポリエステル;ポリアミド及びコポリアミド;フッ素化ホモポリマー及びコポリマー;ポリアルキレンオキサイド(例えば、ポリエチレンオキサイド及びポリプロピレンオキサイド);ポリビニルアルコール;アイオノマー(例えば、塩基で中和したエチレン−メタクリル酸コポリマー)及びセルロースアセテートなどの半結晶質ポリマー樹脂が挙げられる。この部類のポリマーの他の例としては、ポリアクリロニトリルポリビニルクロライド、熱可塑性ポリウレタン、芳香族エポキシ、ポリカーボネート、非晶質ポリエステル、非晶質ポリアミド、ABSブロックコポリマー、ポリフェニレンオキサイドアロイ、アイオノマー(例えば、塩で中和されたエチレン−メタクリル酸コポリマー)、フッ素化エラストマー、及びポリジメチルシロキサンなどの非晶質ポリマーが挙げられる。
接着剤層12において有用なポリマーの第3の部類としては、紫外線活性化可能な基を含むエラストマーが挙げられる。例としては、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、スチレンとジエンとのランダム及びブロックコポリマー(例えば、SBR)、並びにエチレン−プロピレン−ジエンモノマーゴムが挙げられる。この部類のポリマーは、典型的には、粘着付与樹脂と組み合わせられる。
接着剤層12において有用なポリマーの第4の部類としては、非光重合性モノマーから調製された感圧接着剤及びホットメルト接着剤が挙げられる。このようなポリマーは、接着剤ポリマー(すなわち、本質的に接着剤であるポリマー)であっても、又は本質的に接着剤ではないが、可塑剤、又は粘着付与剤などの構成成分と配合されたときに接着剤組成物を形成できるポリマーであってもよい。具体例としては、ポリ−α−オレフィン(例えば、ポリオクテン、ポリヘキセン、及びアタクチックポリプロピレン)、ブロックコポリマーベースの接着剤、天然ゴム及び合成ゴム、シリコーン接着剤、エチレンビニルアセテート、及びエポキシ含有構造接着剤ブレンド(例えば、エポキシ−アクリレート及びエポキシ−ポリエステルブレンド)が挙げられる。
接着剤層12は、任意選択的にその中に他の構成成分も含んでもよい。例えば、フィラー、酸化防止剤、粘度調整剤、顔料、粘着付与樹脂、繊維などの通常の添加剤も、最終製品の所望の特性を変更しない程度に、接着剤層12に添加することができる。
好ましい任意選択的な添加剤は、顔料、又は遮光充填剤(light blocking fillers)である。一般に顔料として使用される任意の化合物は、それによって最終製品の所望の特性が変わらない限り、使用できる。例示的な顔料としては、カーボンブラック及び二酸化チタンが挙げられる。顔料の量も、製品の所望の用途に応じて異なる。一般に、顔料の濃度は、0.10重量%より高い。好ましくは、顔料の濃度は、接着剤層12に不透明色を与えるために、0.15重量%より高く、より好ましくは0.18重量%より高い。
接着剤層12の厚さは、製品の用途に応じて異なる。ある発泡接着剤製品の場合、好ましくは、接着剤層12の厚さは250ミクロンよりも厚い。より好ましくは、厚さは500ミクロンよりも厚い。非発泡転写接着剤の単層の場合に、接着剤層の厚さは、好ましくは2〜5ミル(51〜127ミクロン)であるが、他の厚さも使用してもよい。
本発明に使用される接着剤層12は、少なくとも部分的に電子ビーム(「Eビーム」)照射によって架橋されるが、追加的な架橋手段(例えば、化学、熱、ガンマ線、及び/又は紫外線及び/又は可視光線)も使用してもよい。接着剤層12は、架橋されて、より望ましい特性(例えば、より高い強度)を両面接着テープ10に付与する。1つの架橋方法では、電子ビーム照射を使用する。Eビーム照射は、顔料の多い接着剤、フィラーによる接着剤、及び比較的厚い層の接着剤などの、他の方法では架橋できないポリマーを架橋することができることから、有利である。
Eビーム照射は、フリーラジカル連鎖反応を開始することによって接着剤層の架橋を引き起こす。Eビームからの電離粒子放射線は、ポリマーに直接吸収され、架橋プロセスを開始するフリーラジカルが生じる。一般に、化学結合を破壊して、ポリマー系の構成成分をイオン化又は励起するには、少なくとも約100キロエレクトロンボルト(keV)の電子エネルギーが必要である。生成した散乱電子により、大量のフリーラジカルが接着剤全体に分散されることとなる。これらのフリーラジカルは架橋反応(例えば、フリーラジカル重合、ラジカル−ラジカルカップリング)を開始し、その結果三次元架橋ポリマーが得られる。
Eビームプロセスユニットにより、このプロセスのための照射が提供される。一般的に、プロセスユニットは、電源及びEビーム加速管を含む。電源は、電流を増加し、整流し、加速器はEビームを発生及び集束し、走査を制御する。Eビームは、例えば、タングステンフィラメントに高電圧で通電することによって発生させてもよい。これにより、電子が高速で発生する。これらの電子はその後、集光されて高エネルギービームを形成し、電子銃内部で十分な速度に加速される。加速器管の側面の電磁石により、ビームの偏向、又は走査が可能になる。
走査幅及び深さは、典型的には、それぞれ約61〜183センチメートル(cm)から約10〜15cmまで変動する。スキャナ開口部は、薄い金属箔(通常はチタン)で覆われ、これは電子を通過させるが、プロセスチャンバ内の高真空は維持される。加速器を特徴付ける、出力、電流、及び線量率は、それぞれ約200〜500keV、約25〜200ミリアンペア(mA)、及び約1〜10メガラド(Mrad)である。パーオキサイド生成を最小限に抑えるために、プロセスチャンバは、例えば窒素パージによって、実用的な限りにおいて低い酸素含有量に維持されるべきであるが、これは必須ではない。
Eビーム処理後に、得られた両面接着テープを、例えば図3に示すように、ロール状に巻き取ることができる。この時点で、例えば、スリッティング及び/又は包装などの更なる変換工程も実行してもよい。
[本開示の選択された実施形態]
第1の実施形態では、本開示は、接着剤物品の製造方法であって、
第1及び第2の両主面を有するバッキングであって、第1のシリコーン剥離層が第1の主表面上に配置されており、第2のシリコーン剥離層が第2の主表面上に配置され、該シリコーン剥離層が、部分硬化されたヒドロシリル化架橋性シリコーン混合物を含み、ヒドロシリル化架橋性シリコーン混合物が、少なくとも3つのSi−H基を有する第1のシリコーンポリマー及び少なくとも2つのビニル基を有する第2のシリコーンポリマーを含み、第2のシリコーン剥離層が、第2のシリコーン剥離層の総重量に基づいて5〜25重量パーセントの量の抽出可能物を有し、且つ第1のポリジメチルシロキサン上におけるSi−H基の、第2のポリジメチルシロキサン上におけるビニル基に対するモル比が1.0〜0.7の範囲である、バッキングを提供することと、
第1のシリコーン剥離層の上に接着剤層を配置することと、
少なくとも接着剤層をプロセスチャンバ内の電子ビーム照射に曝露し、ここで、プロセスチャンバは酸素を含んでおり、第2のシリコーン剥離層は接着剤層の架橋中に酸素にさらされる、それによって架橋接着剤層を提供することと、を含む。
第2の実施形態では、本開示は、電子ビーム照射が、接着剤層及び第2のシリコーン剥離層の両方でそれぞれ両方向から向けられる、第1の実施形態に記載の方法を提供する。
第3の実施形態では、第2のシリコーンポリマーの少なくとも一部が、部分硬化されたヒドロシリル化架橋性シリコーン混合物から溶媒抽出可能である。
第4の実施形態では、本開示は、架橋接着剤層を第2のシリコーン剥離層の上に巻き取ること、を更に含む、第1〜第3の実施形態のいずれか1つに記載の方法を提供する。
第5の実施形態では、本開示は、第2の剥離層が、第2の剥離層の総重量に基づいて5〜15重量パーセントの抽出可能な含有量を有する、第1〜第4の実施形態のいずれか1つに記載の方法を提供する。
第6の実施形態では、本開示は、第1〜第5の実施形態のいずれか1つに従って製造された、接着剤物品を提供する。
本開示の目的及び利点は以下の非限定的な実施例によって更に例証されるが、これらの実施例に引用される具体的な材料及びそれらの量、並びにその他の条件及び詳細は、本開示を過度に制限しないものと解釈されるべきである。
特に記載のない限り、実施例及び本明細書のその他の箇所における全ての部、百分率、比等は、重量によるものである。特に指示のない限り、実施例で使用した材料は、商業的供給業者(例えば、Aldrich Cemical Co.(Milwaukee,Wisconsin))から入手可能であり、及び/又は公知の方法によって製造できる。実施例で調製された材料をNMR分光法で分析した結果、所与の構造と一致した。
Figure 2019529626
試験方法
コーティング重量測定
シリコーン剥離コーティングのコーティング重量は、Lab X 3000 XRF分光計(Oxford Instruments(Elk Grove Village,Illinois))を用いて、シリコーンコーティング重量を、コーティング重量が既知のポリジメチルシロキサン(PDMS)コーティングポリエステルフィルム標準品と比較して測定した。結果を、グラム毎平方メートル(gsm)で報告する。
抽出法による硬化度
剥離コーティング中の抽出可能なシリコーンの重量パーセント(%)は、硬化度の指標とすることができ、その測定は、メチルイソブチルケトン(MIBK)で5分間の抽出前後のシリコーン剥離コーティング重量の変化率(%)を算出することによった。シリコーン剥離コーティング重量は、上記のようにX線蛍光分析法によって測定した。抽出可能なシリコーンの%は次のように算出した:
[(a−b)/a]100=抽出可能物(%)
[式中、a=MIBK抽出前の初期コーティング、及びb=MIBK抽出後の最終コーティング]。
接着試験テープの調製
次の構成成分を合わせて混合した:95部のIOAと5部のAA。プラスチック製パウチ(エチレン−ビニルアセテートコポリマー)にこの混合物を充填し、封止し、充填したパウチを、ブラックライトを用いてUV−A照射に曝露して、接着剤を完全に重合させた。その後、パウチ及び内容物を、149℃(300°F)の異方向回転34mm2軸押出機(Leistritz(Somerset,New Jersey))に供給した。接着剤パウチ100部当たり約33部のFORAL 85も押出機に添加した。結果として得られる組成物を、オレフィンライナーのシリコーン処理面上にホットメルトコーティングし、電子ビーム(Eビーム)照射(9メガラドの線量、210キロエレクトロンボルトの電圧)に曝露して接着剤を架橋し、その後第2の処理したオレフィンライナーで覆った。得られる接着剤のガラス転移温度(T)は19℃であった。後に、得られた物品を使用して、プライマー処理したポリエステルフィルムの接着剤層をそのプライマー処理面上に転写積層して、保護カバーフィルムなしのシングルコートの接着試験テープを得た。
剥離ライナーからの接着試験テープの剥離力
積層構造の剥離ライナーと接着試験テープとの間の剥離力を、下記のように、製造業者の説明書に従って180度剥離の幾何学配置を用いて測定した。5.0ポンド(2.27kg)のロードセルを備えたIMASS SP 2100剥離力試験機(IMASS,Incorporated(Accord,Massachusetts))を、次のパラメータで用いた:試験片の幅1インチ(2.54センチメートル)、剥離速度90インチ/分(229cm/分)、データ取得までの遅延2秒、平均化時間5秒。2枚の試験片の平均を、グラム/インチ単位で報告した。試験は、以下の条件により実施した。
A)22℃(72°F)及び相対湿度50%で7日間
B)50℃で7日間の後、22℃(72°F)及び相対湿度50%で試験前最低24時間平衡化。
接着試験テープの剥離接着強度
接着試験テープのガラス板からの剥離接着強度を、72°F(22℃)及び相対湿度50%で測定し、剥離接着強度1として表記した。更に、接着試験テープの第2の試料を、最初に剥離ライナーに積層し、試料が剥離コーティング層と接触して「剥離ライナーからの接着試験テープの剥離力」試験法に記載の様々な条件にさらされるようにし、その後剥離力を評価した。剥離ライナーから接着試験テープを取り除くときに、テープの剥離強度を上記のように評価し、この結果を剥離接着強度2として表記した。
試験は、接着試験テープを剥離ライナーから取り除いた直後(1分以内)に行い、試験テープを5ポンド(2.3kg)のローラを用いて清浄なガラス板に適用した。10ポンド(4.54kg)のロードセルを備えたIMASS SP 2100滑り/剥離力試験機(IMASS,Incorporated(Accord,Massachusetts))を、次のパラメータで用いた:試験片の幅1インチ(2.54cm)、剥離速度90インチ/分(229cm/分)、データ取得までの遅延2秒、剥離の幾何学配置180度、平均化時間10秒。2枚の試験片の平均を、グラム/インチ(g/cm)単位で報告した。
実施例1〜4
以下をジャー内で混合し、均一溶液を得た:150gのVTSP、3.09gのHFSX(ハイドライド:ビニル比が1.0:1)、150gのVTSP、2.79gのHFSX(ハイドライド:ビニル比が0.9:1)、150gのVTSP、2.48gのHFSX(ハイドライド:ビニル比が0.8:1)、及び150gのVTSP、2.16gのHFSX(ハイドライド:ビニル比が0.7:1)。これらの溶液を、固形分100重量%で、プライマー処理したポリエステルフィルムのプライマー処理側に、5本ロールコーティングステーションを用いてコーティングした。その後、シリコーンコーティングを、127℃(260°F)のオーブンで12秒間硬化した。約2.0グラム/平方メートルのコーティング重量が得られ、抽出可能物は5〜25重量%の範囲であった。このようにして得られたコーティングされた硬化剥離ライナーを、22℃(72°F)、相対湿度50%で1週間保管した後、電子ビーム(Eビーム)照射に曝露した。
次に、コーティングされた硬化剥離ライナーを、剥離コーティング組成物を有する側面で、Eビーム照射に曝露した。ELECTROCURTAIN CB−300Eビームユニット(Energy Sciences Incorporated(Wilmington,Massachusetts))を用いて、加速電圧を210キロエレクトロンボルトとし、9メガラドの線量を得た。窒素不活化Eビームチャンバ内の酸素濃度を、Alpha Omegaシリーズ3000微量酸素分析計(Alpha Omega Instruments Corporation(Lincoln,Rhode Island))によって測定したときに、8〜15ppmの酸素に維持した。Eビーム処理した剥離ライナーを、その後すぐ(30秒以内)に、ゴムローラを用いて接着試験テープに手で積層し、確実に密着させた。このようにして、接着試験テープの接着剤を、剥離ライナーの硬化したEビーム処理剥離コーティングと直接接触させた。得られた積層構造を、その後、上記試験方法に記載のように、剥離力、並びに積層前及び剥離ライナーに積層して種々の条件にさらした後の両方の、接着試験テープの剥離接着強度について評価した。
比較例A
以下をジャー内で混合し、均一な溶液を得た:150gのVTSP、3.39gのHFSX(ハイドライド:ビニル比1.1:1)。この溶液を、固形分100重量%で、プライマー処理したポリエステルフィルムのプライマー処理側に、5本ロールコーティングステーションを用いてコーティングした。その後、シリコーンコーティングを、127℃(260°F)のオーブンで12秒間硬化した。約2.0グラム/平方メートルのコーティング重量が得られ、抽出可能物は5重量%未満であった。このようにして得られたコーティングされた硬化剥離ライナーを、22℃(72°F)、相対湿度50%で1週間保管した後、電子ビーム(Eビーム)照射に曝露した。
実施例1〜4、及び比較例Aを、「剥離ライナーからの接着試験テープの剥離力」及び「接着試験テープの剥離接着強度」の手順に従って試験した。結果を下の表1に報告する。ガラスからの試験テープの剥離接着強度1は、3580グラム/インチ(1409g/cm)であった。
Figure 2019529626
上記特許出願において引用された全ての文献、特許文献又は特許出願は、一貫した形でそれらの全容が参照により本明細書に組み込まれる。組み込まれた文献の一部と本出願との間に不一致又は矛盾がある場合、前述の記載の情報が優先するものとする。前述の記載は、特許請求の範囲に記載の開示を当業者が実践することを可能にするためのものであり、本開示の範囲を限定するものと解釈すべきではなく、本開示の範囲は特許請求の範囲及びその全ての等価物によって定義される。

Claims (6)

  1. 接着剤物品の製造方法であって、
    第1及び第2の主面を有するバッキングであって、第1のシリコーン剥離層が前記第1の主表面上に配置されており、第2のシリコーン剥離層が前記第2の主表面上に配置され、該シリコーン剥離層が、部分硬化されたヒドロシリル化架橋性シリコーン混合物を含み、前記ヒドロシリル化架橋性シリコーン混合物が、少なくとも3つのSi−H基を有する第1のシリコーンポリマー及び少なくとも2つのビニル基を有する第2のシリコーンポリマーを含み、前記第2のシリコーン剥離層が、前記第2のシリコーン剥離層の総重量に基づいて5〜25重量パーセントの量の抽出可能物を有し、且つ前記第1のポリジメチルシロキサン上におけるSi−H基の、前記第2のポリジメチルシロキサン上におけるビニル基に対するモル比が1.0〜0.7の範囲である、バッキングを提供することと、
    前記第1のシリコーン剥離層の上に接着剤層を配置することと、
    少なくとも前記接着剤層をプロセスチャンバ内の電子ビーム照射に曝露し、ここで、前記プロセスチャンバは酸素を含んでおり、前記第2のシリコーン剥離層は前記接着剤層の架橋中に前記酸素にさらされる、それによって架橋接着剤層を提供することと、を含む、接着剤物品の製造方法。
  2. 前記電子ビーム照射が、前記接着剤層及び前記第2のシリコーン剥離層の両方でそれぞれ両方向から向けられる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第2のシリコーンポリマーの少なくとも一部が、前記部分硬化されたヒドロシリル化架橋性シリコーン混合物から溶媒抽出可能である、請求項1に記載の方法。
  4. 前記架橋接着剤層を前記第2のシリコーン剥離層の上に巻き取ること、を更に含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記第2の剥離層が、前記第2の剥離層の総重量に基づいて5〜15重量パーセントの抽出可能な含有量を有する、請求項1に記載の方法。
  6. 請求項1に記載の方法に従って製造された、接着剤物品。
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