JP2019524825A - 選択的bace1阻害剤として有用な1,4−オキサジン - Google Patents

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Abstract

本発明は、BACE1阻害剤として有用な、式I:の化合物、またはその薬学的に許容される塩を提供する。

Description

本発明は、選択的BACE1阻害剤、この化合物を含む薬学的組成物、この化合物を使用して生理学的障害を治療する方法、ならびにこの化合物の合成に有用な中間体およびプロセスに関する。
本発明は、神経毒性かつ高凝集性の、アミロイド前駆体タンパク質(APP)のペプチド断片、アミロイドβ(Abeta)ペプチドが関与する、アルツハイマー病ならびに他の疾患および障害の治療分野のものである。アルツハイマー病は、世界中で何百万人もの患者を冒す破壊的な神経変性障害である。疾患を停止、遅延、または回復させるのではなく、患者に一時的な対症効果のみを提供する、市場で現在承認されている薬剤を考慮すると、アルツハイマー病の治療において満たされていない重大な必要性がある。
アルツハイマー病は、脳内でのAbetaの生成、凝集、および沈着を特徴とする。β−セクレターゼ(β部位アミロイド前駆体タンパク質切断酵素、BACE)の完全または部分的な阻害は、マウスモデルにおいてプラーク関連およびプラーク依存性病理に対して顕著な効果を有することが示されており、Abetaペプチドレベルのわずかな低減でさえ、プラーク断面積およびシナプス欠損の長期間の顕著な低減をもたらす可能性があり、したがって特にアルツハイマー病の治療において、顕著な治療効果を提供することを示唆する。加えて、BACE1およびBACE2と称されるBACEの2つの相同体が同定されており、BACE1がアルツハイマー病の発症に最も臨床的に重要であると考えられる。BACE1は、主にニューロンで発現し、一方でBACE2は、主に末梢で発現することが示されている(D.Oehlrich,Bioorg.Med.Chem.Lett.,24,2033−2045(2014)を参照)。加えて、BACE2は、それが色素細胞特異的メラニン細胞タンパク質のプロセシングにおいて役割を果たすと特定されているので、色素沈着に重要であり得る(L.Rochin,et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,110(26),10658−10663(2013)を参照)。中枢神経系(CNS)透過を伴うBACE阻害剤、特にBACE2よりもBACE1に対して選択的である阻害剤が、アルツハイマー病などのAbetaペプチド媒介性障害のための治療を提供するために所望される。
米国特許第8,846,658号は、BACE阻害活性を有する特定のオキサジン誘導体を開示している。さらに、WO2012/095463もまた、BACE阻害活性を有する特定のオキサジン誘導体を開示している。
本発明は、BACE1の阻害剤である、ある特定の新規の化合物を提供する。加えて、本発明は、BACE2よりもBACE1に対する選択的な阻害剤である、ある特定の新規の化合物を提供する。さらに、本発明は、CNSに透過する、ある特定の新規の化合物を提供する。本発明はまた、例えば、BACE2よりもBACE1に対する選択的な阻害を通じて、改善された副作用プロファイルの可能性を有する、ある特定の新規の化合物を提供する。
したがって、本発明は、式Iの化合物、
Figure 2019524825
またはその薬学的に許容される塩を提供する。
加えて、本発明は、式Iaの化合物、
Figure 2019524825
またはその薬学的に許容される塩を提供する。
本発明はまた、患者におけるアルツハイマー病を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の式IもしくはIaの化合物、またはこれらの薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法を提供する。
本発明はさらに、患者における軽度認知障害のアルツハイマー病への進行を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の式IもしくはIaの化合物、またはこれらの薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法を提供する。本発明はまた、患者におけるBACEを阻害する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の式IもしくはIaの化合物、またはこれらの薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法を提供する。本発明はまた、患者におけるアミロイド前駆体タンパク質のBACE媒介性切断を阻害するための方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の式IもしくはIaの化合物、またはこれらの薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法を提供する。本発明はさらに、患者におけるAbetaペプチドの産生を阻害するための方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の式IもしくはIaの化合物、またはこれらの薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法を提供する。
さらに、本発明は、療法で、特に、アルツハイマー病の治療のために、または軽度認知障害のアルツハイマー病への進行を予防するために使用するための、式IもしくはIaの化合物、またはこれらの薬学的に許容される塩を提供する。またさらに、本発明は、アルツハイマー病の治療のための薬剤の製造のための、式IもしくはIaの化合物、またはこれらの薬学的に許容される塩の使用を提供する。
本発明はさらに、1つ以上の薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤と共に、式IもしくはIaの化合物、またはこれらの薬学的に許容される塩を含む、薬学的組成物を提供する。本発明はさらに、1つ以上の薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤と共に、式IもしくはIaの化合物、またはこれらの薬学的に許容される塩を混和することを含む、薬学的組成物を調製するための方法を提供する。本発明はまた、式IおよびIaの化合物の合成のための新規な中間体および方法も包含する。
軽度認知障害は、経時的に軽度認知障害からアルツハイマー認知症までを呈する患者の臨床所見および進行に基づき、アルツハイマー病と関連した認知症の潜在的な前駆期として定義されている。(Morris,et al.,Arch.Neurol.,58,397−405(2001)、Petersen,et al.,Arch.Neurol.,56,303−308(1999))。用語「軽度認知障害のアルツハイマー病への進行を予防すること」は、患者における軽度認知障害のアルツハイマー病への進行を抑制すること、遅延させること、停止させること、または回復させることを含む。
本明細書で使用されるとき、用語「治療」または「治療すること」は、既存の症状または障害の進行または重症度を抑制すること、遅延させること、停止させること、または回復させることを含む。
本明細書で使用されるとき、用語「患者」は、ヒトを指す。
本明細書で使用される場合、「有効量」との用語は、患者への単回または複数回投与による投与の際に診断または治療下にある患者に所望の効果を提供する、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩の量または投与量を指す。
有効量は、既知の技術を使用して、かつ類似の状況下で得られる結果を観察することによって、当業者により容易に決定され得る。患者にとっての有効量を決定する際には、限定はされないが、患者のサイズ、年齢、および全般的な健康状態、関与する特定の疾患または障害、疾患または障害の関与の程度または重症度、個々の患者の応答、投与される特定の化合物、投与の様式、投与される製剤のバイオアベイラビリティ特性、選択される投与レジメン、併用する薬物の使用、ならびに他の関連した状況を含む、多数の要因が当業者により考慮される。
本発明の化合物は、概して、幅広い用量範囲にわたって有効である。例えば、1日当たりの用量は、通常、約0.01〜約20mg/kg体重の範囲内に属する。ある場合には、前述の範囲の下限よりも低い用量レベルが十分以上である場合があり、他の場合には、許容される副作用を伴って、さらに多い用量が用いられてもよく、したがって、前述の用量範囲は、決して本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
本発明の化合物は、好ましくは、経口および経皮経路を含む、化合物を生体利用可能にする任意の経路によって投与される薬学的組成物として製剤化される。より好ましくは、そのような組成物は経口投与用である。そのような薬学的組成物およびその調製方法は、当該技術分野において周知である。(例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy,L.V.Allen,Editor,22nd Edition,Pharmaceutical Press,2012を参照されたい)。
式IおよびIaの化合物またはこれらの薬学的に許容される塩は、本発明の治療方法において特に有用であるが、ある特定の基、置換基、および立体配置が好ましい。以下の段落は、そのような好ましい基、置換基、および立体配置を記載する。これらの選好が、本発明の治療方法と新規の化合物との両方に適用可能であることが理解されるであろう。
スキームAに示されるとおり、オキサジン環上で3位のメチルが6位のトリフルオロメチルに対してシス立体配置にある、式Iaの化合物が好ましい。
Figure 2019524825
本発明が全ての個々のエナンチオマーおよびジアステレオマー、ならびにラセミ体を含む該化合物のエナンチオマーの混合物を企図するが、以下に記載される絶対立体配置を有する化合物が特に好ましい。
N−[3−[(3R,6R)−5−アミノ−3,6−ジメチル−6−(トリフルオロメチル)−2H−1,4−オキサジン−3−イル]−4−フルオロ−フェニル]−5−シアノ−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−カルボキサミド、およびその薬学的に許容される塩。
当業者は、本発明の化合物が、以下のスキームBに示すように、互変異性型で存在し得ることを理解するであろう。本願において本発明の化合物の特定の互変異性体のうちの1つへの任意の参照が示されるとき、互変異性型とこれらの全ての混合物との両方を包含することが理解される。
Figure 2019524825
さらに、以下の調製法に記載される特定の中間体は、1つ以上の窒素保護基を含み得る。保護基は、当業者によって理解されるように、特定の反応条件および実施される特定の変換に依存して変動し得ることを理解されたい。保護および脱保護条件は、当業者に周知であり、文献に記載されている(例えば、''Greene’s Protective Groups in Organic Synthesis'',Fourth Edition,by Peter G.M.Wuts and Theodora W.Greene,John Wiley and Sons,Inc.2007を参照)。
個々の異性体、エナンチオマー、およびジアステレオマーは、選択的結晶化技術またはキラルクロマトグラフィーなどの方法によって、本発明の化合物の合成における任意の好都合な時点において、当業者により分離または分解され得る(例えば、J.Jacques,et al.,''Enantiomers,Racemates,and Resolutions'',John Wiley and Sons,Inc.,1981、およびE.L.Eliel and S.H.Wilen,''Stereochemistry of Organic Compounds'',Wiley−Interscience,1994を参照)。
本発明の化合物の薬学的に許容される塩、例えば、塩酸塩は、当該技術分野で周知の条件下で、例えば、本発明の化合物の適切な遊離塩基と、ジエチルエーテル等の好適な溶媒中の塩酸等の適切な薬学的に許容される酸との反応によって形成することができる。さらに、そのような塩の形成は、窒素保護基の脱保護時に同時に起こり得る。そのような塩の形成は、当該技術分野で周知であり、また理解されている。例えば、Gould,P.L.,''Salt selection for basic drugs,''International Journal of Pharmaceutics,33:201−217 (1986)、Bastin,R.J.,et al.''Salt Selection and Optimization Procedures for Pharmaceutical New Chemical Entities,'' Organic Process Research and Development,4:427−435 (2000)、およびBerge,S.M.,et al.,''Pharmaceutical Salts,''Journal of Pharmaceutical Sciences,66:1−19,(1977)を参照。
特定の略語は以下のとおり定義される:「APP」は、アミロイド前駆体タンパク質を指し、「ATCC」は、アメリカンタイプカルチャーコレクションを指し、「BSA」は、ウシ血清アルブミンを指し、「cDNA」は、相補的デオキシリボ核酸を指し、「CNS」は、中枢神経系を指し、「DCM」は、ジクロロメタンを指し、「(DHQ)PHAL」は、ヒドロキニン1,4−フタラジンジイルジエーテルを指し、「DMSO」は、ジメチルスルホキシドを指し、「EBSS」は、Earle’s Balances Salt Solutionを指し、「ELISA」は、酵素結合免疫吸着検定法を指し、「EtOAc」は、酢酸エチルを指し、「F12」は、Ham’s F12培地を指し、「FBS」は、ウシ胎児血清を指し、「Fc」は、結晶化可能なフラグメントを指し、「FRET」は、蛍光共鳴エネルギー移動を指し、「HEK」は、ヒト胎児腎臓を指し、「IC50」は、その薬物について可能な最大阻害応答の50%を生じる薬物の濃度を指し、「IgG」は、免疫グロブリン様ドメインFcガンマ受容体を指し、「MEM」は、最小必須培地を指し、「MeOH」は、メタノールまたはメチルアルコールを指し、「MTBE」は、tert−ブチルメチルエーテルを指し、「PBS」は、リン酸緩衝食塩水を指し、「PDAPP」は、血小板由来アミロイド前駆体タンパク質を指し、「RFU」は、相対蛍光単位を指し、「RT−PCR」は、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応を指し、「SDS−PAGE」は、ドデシル硫酸ナトリウムポリアクリルアミドゲル電気泳動を指し、「SCX」は、強い陽イオン交換を指し、「tBuXphos」は、2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’、4’、6’−トリイソプロピルビフェニルを指し、「tBuXphosプレ触媒第3世代」は、メタンスルホン酸[(2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’、4’、6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル)−2−(2’−アミノ−1,1’−ビフェニル)]パラジウム(II)を指し、「THF」は、テトラヒドロフランを指し、「TMEM」は、膜貫通タンパク質を指す。
本発明の化合物またはその塩は、当業者に既知の様々な手順によって調製されてもよく、そのうちのいくつかが、以下のスキーム、調製法、および実施例に示される。当業者は、記載される経路の各々についての特定の合成ステップが、本発明の化合物またはその塩を調製するために、異なる様式で、または他のスキームからのステップと併せて、組み合わせることができることを認識する。以下のスキームにおける各々のステップの産物は、抽出、蒸発、沈殿、クロマトグラフィー、ろ過、磨砕、および結晶化を含む、当該技術分野で周知の従来の方法によって回収することできる。以下のスキームにおいて、全ての置換基は、別途指示のない限り、以前に定義されたとおりである。試薬および出発物質は、当業者にとって容易に入手可能である。例えば、特定の出発物質は、下記の調製に示されるとおり、調製されたUS2011/0021520に記載されている手順に類似した様式であり得る。本発明の範囲を限定することなく、以下のスキーム、調製物、および実施例は、本発明をさらに説明するために提供される。
Figure 2019524825
スキーム1において、5−ブロモ−2−フルオロ−フェニル置換オキサジンは、当該技術分野において周知の条件下でアニリンに変換され得る。例えば、ヨウ化第一銅、炭酸カリウムなどの無機塩基、L−ヒドロキシプロリン、および水中のアンモニアの窒素源をマイクロ波条件下で約100℃の温度で混合して、対応するアニリンを得る。
Figure 2019524825
スキーム2において、対応するカルボン酸からその場で調製された酸塩化物を用いて、スキーム1によるアニリンをアシル化することによって、式Iaの化合物を調製することができる。例えば、工程Aにおいて、1,4−ジオキサンなどの溶媒中で、酢酸カリウムおよびフェロシアン化カリウム三水和物などのシアン供給源の水溶液などの無機塩基、tBuXphosプレ触媒第3世代のプレ触媒、ならびにtBuXphosなどの触媒を使用して、5−クロロチアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−カルボキシレートという保護酸を、5−シアノ[1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−カルボキシレートという保護酸に変換することができる。混合物を約90℃に加熱することができ、EtOAcなどの溶媒中での有機抽出を用いた後処理およびクロマトグラフィー精製によってシアノ誘導体を単離することができる。次いで、シアノ誘導体をTHFなどの溶媒中で、カリウムトリメチルシラノエートを使用して脱保護化して、所望のカルボン酸を得ることができる。工程Bにおいて、アセトニトリルなどの溶媒中で塩化オキサリルまたは塩化チオニルなどの塩化物供給源を使用し、触媒量のN,N−ジメチルホルムアミドを添加し、約1.5時間攪拌する、当該技術分野において周知の条件下で、カルボン酸を対応する酸塩化物にその場で変換することができる。粗酸塩化物材料を濃縮し、アセトニトリル中でスラリー化し、アセトニトリルなどの溶媒中で約50℃に予熱したアニリンに添加する。次いで、生成物を、当該技術分野において周知の条件を使用して、単離および精製する。例えば、塩基性洗浄液からの単離およびDCMを用いた抽出、続いてクロマトグラフィー精製により、式Iaの化合物が得られる。
以下の調製物および実施例は、本発明をさらに例示する。
調製物1
4−ブロモ−1−フルオロ−2−イソプロペニル−ベンゼン
Figure 2019524825
臭化メチルトリフェニルホスホニウム(276mmol、100g)およびTHF(1000mL)を一緒に混合する。カリウムtert−ブトキシド(276mmol、31g)で処理する。室温で1時間撹拌し、次いでTHF(500mL)に溶かした溶液としての1−(5−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)エタノン(50g、230mmol)を、滴下漏斗を介して約5分かけて添加する。室温で3時間撹拌し、EtOAc(1000mL)および水(500mL)で希釈し、層を分離する。EtOAc(2×250mL)で水層を抽出する。有機抽出物を合わせ、食塩水(500mL)で洗浄し、MgSOで乾燥させる。溶液をろ過し、真空中で濃縮して、粗生成物を得る。材料を最小限のDCMに溶解し、約半分に分割する。各半分を、約50gのシリカゲルを有するフリット漏斗に別々に入れる。10%EtOAc/ヘキサンで溶出する。2つのろ液を合わせ、濃縮して、表題化合物(43.3g、87.4%)を得る。H NMR(CDCl)δ2.15(s,3H),5.28(d,2H),6.95(dd,1H),7.34(m,1H),7.46(dd,1H)。US2011/0021520も参照。
調製物2
(2S)−2−(5−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)プロパン−1,2−ジオール
Figure 2019524825
4−ブロモ−1−フルオロ−2−イソプロペニル−ベンゼン(22.1g、103mmol)を、tert−ブチルアルコール(400mL)および水(400mL)に溶解する。0℃に冷却し、フェリシアン化カリウム(113g、339mmol)、オスミウム(VI)酸カリウム二水和物(0.24g、0.719mmol)、炭酸カリウム(339mmol、47.3g)および(DHQ)PHAL(0.84g、1.03mmol)を添加する。反応物をゆっくり室温にまで温めながら18時間撹拌する。メタ重亜硫酸ナトリウム(60g、308mmol)を約30〜45分かけて少しずつ注意深く添加し、次いでさらに10分撹拌する。EtOAc(500mL)および水(100mL)で希釈する。層を分離し、水層をEtOAc(2×500mL)で抽出する。有機抽出物を合わせ、食塩水(500mL)で洗浄する。MgSOで乾燥させ、ろ過し、真空中で濃縮して、表題化合物(34.5g、68%純度、104%)を得る。H NMR(CDCl)δ1.54(s,3H),3.71(d,1H),3.92(d,1H),6.91(dd,1H),7.34(m,1H),7.79(dd,1H)。US2011/0021520も参照。
調製物3
(2S)−2−(5−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−2−メチル−オキシラン
Figure 2019524825
(2S)−2−(5−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)プロパン−1,2−ジオール(25.6g、103mmol)をDCM(700mL)に溶解する。トリエチルアミン(206mmol、29mL)を添加する。0℃に冷却し、シリンジ添加により数分間かけてメタンスルホニルクロリド(113mmol、9mL)で処理する。溶液を2時間撹拌する。いくらかの出発ジオールが残っている可能性があり、その場合には、まだ0℃の間に追加(4.5mL、56mmol)のメタンスルホニルクロリドを添加する。中間体メシレートへの変換が観察されるまでLC/MSでモニターしながら、さらに1時間撹拌する(ES/MS m/z(79Br/81Br)344/346[M+HO])。反応物を1N HCl(500mL)に注ぎ、DCM(2x400mL)で抽出する。有機抽出物を合わせ、NaHCO(水溶液)で洗浄し、次いで食塩水で洗浄する。MgSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮して、粗メシレート中間体を得る。残留物をMTBE(700mL)に溶解し、1M水酸化ナトリウム(水溶液)(257mmol、257mL)で処理する。得られた二相反応物を、室温で一晩激しく撹拌する。反応物をNaHPO(水溶液、400mL)に注ぐ。層を分離し、水層を追加のMTBE(2×200mL)で抽出する。有機抽出物を合わせ、NaHPO(水溶液)で洗浄し、次いで食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮する。0〜10%EtOAc/ヘキサンの勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(17.8g、70%)を得る。H NMR(CDCl)δ1.67(s,3H),2.81(d,1H),2.97(d,1H),6.95(dd,1H),7.38(m,1H),7.56(dd,1H)。US2011/0021520も参照。
調製物4
(2S)−1−アジド−2−(5−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)プロパン−2−オール
Figure 2019524825
(2S)−2−(5−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−2−メチル−オキシラン(29.2g、119mmol)をエタノール(450mL)に溶解する。アジ化ナトリウム(273mmol、17.8g)、塩化アンモニウム(594mmol、31.8g)および18−クラウン−6(119mmol、31.4g)を添加する。溶液を窒素下で5時間84℃に温める。反応物のヘッドスペースを1N NaOH溶液に通気して、反応中に発生し得るNHガスを捕捉する。溶液を室温に冷却する。EtOAc(500mL)で希釈し、NaHCO(水溶液、300mL)に注ぐ。層を分離し、水層をEtOAc(2×200mL)で抽出する。有機抽出物を合わせ、食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮して、表題化合物(30.9g、90%純度、95%)を得る。H NMR(CDCl)δ1.61(s,3H),3.58(d,1H),3.82(d,1H),6.95(dd,1H),7.41(m,1H),7.81(dd,1H)。US2011/0021520も参照。
調製物5
(2S)−1−アミノ−2−(5−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)プロパン−2−オール
Figure 2019524825
水素化リチウムアルミニウム(THF中2M、124mmol、62.0mL)の溶液をTHF(250mL)に添加し、0℃に冷却する。THF(150mL)に溶かした溶液としての(2S)−1−アジド−2−(5−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)プロパン−2−オール(30.9g、113mmol)を、滴下漏斗を介してゆっくりと約1時間かけて添加する。LC/MSでモニターしながら3時間撹拌する。水(4.7mL)、5M NaOH(4.7mL)、およびさらに水(14mL)を注意深く添加することによって反応をクエンチする。混合物を室温で2時間撹拌する。MgSO(〜3g)を添加し、ろ過し、濃縮して、表題化合物(20.98g、75.0%)を得る。ES/MS m/z (79Br/81Br)248/250[M+H]。US2011/0021520も参照。
調製物6
N−[(2S)−2−(5−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−プロピル]−2−ニトロ−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2019524825
(2S)−1−アミノ−2−(5−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)プロパン−2−オール(20.98g、84.57mmol)をTHF(500mL)に溶解し、約0℃に冷却する。2−ニトロベンゼンスルホニルクロリド(101.5mmol、23.19g)を添加し、続いてNaOH(水中1M、93.02mmol、93.02mL)を滴下漏斗を介して15分かけて滴下する。5分間撹拌し、次いで室温に温め、4時間撹拌を続ける。EtOAc(250mL)で希釈し、NaHPO(水溶液、300mL)に注ぐ。層を分離し、水層をEtOAc(2×200mL)で抽出する。有機抽出物を合わせ、食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮して、粗生成物を得る。0〜50%EtOAc/ヘキサンの勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより残留物を精製して、表題化合物(24.9g、68%)を得る。ES/MS m/z(79Br/81Br)431/433[M−H]−。US2011/0021520も参照。
調製物7
(2R)−2−(5−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−2−メチル−1−(2−ニトロフェニル)スルホニル−アジリジン
Figure 2019524825
N−[(2S)−2−(5−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−プロピル]−2−ニトロ−ベンゼンスルホンアミド(24.9g、57.5mmol)を、DCM(400mL)およびTHF(100mL)に溶解する。0℃に冷却する。トリフェニルホスフィン(86.2mmol、22.8g)およびジイソプロピルアゾジカルボキシレート(86.2mmol、17.8g)を、シリンジを介して、〜10分かけて添加する。室温で24時間撹拌する。NaHCO(水溶液、500mL)に注ぎ、EtOAc(2×250mL)で抽出する。有機抽出物を水で洗浄し、次いで食塩水で洗浄する。MgSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮して、粗生成物を得る。0〜50%EtOAc/ヘキサンの勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(12.7g、53.2%)を得る。ES/MS m/z(79Br/81Br)415/417[M+H]。US2011/0021520も参照。
調製物8
(2R)−3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロパン酸プロピル
Figure 2019524825
(R)−3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸(7.84g、48.6mmol)を1−プロパノール(36.7mL)に溶解する。HCl(HO中37質量%、63.2mmol、5.2mL)を添加する。溶液を85℃に20時間加熱し、次いで室温に冷却する。エチルエーテル(200mL)で希釈し、NaHCO(水溶液、200mL)に注ぐ。水層を追加のエチルエーテル(2×100mL)で抽出する。有機抽出物を合わせ、水で洗浄し、次いで食塩水で洗浄する。MgSOで乾燥させ、ろ過し、室温で濃縮して、表題化合物(7g、73%)を得る。H NMR(CDCl)δ0.99(t,3H),1.61(s,3H),1.75(m,2H),3.84(bs,1H)4.27(m,2H)。US2011/0021520も参照。
調製物9
(2R)−2−[(2S)−2−(5−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−2−[(2−ニトロフェニル)スルホニルアミノ]プロポキシ]−3,3,3−トリフルオロ−2−メチル−プロパン酸プロピル
Figure 2019524825
(2R)−3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロパン酸プロピル(1.566mmol、0.3730g)をN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解する。カリウムtert−ブトキシド(1.566mmol、0.1774g)を添加し、室温で1時間撹拌する。N,N−ジメチルホルムアミド(2.5mL)に溶かした溶液としての(2R)−2−(5−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−2−メチル−1−(2−ニトロフェニル)スルホニル−アジリジン(500mg、1.204mmol)を添加し、室温で24時間撹拌する。NHCl(水溶液、150mL)に注ぎ、EtOAc(3×100mL)で抽出する。有機抽出物を食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮して、粗生成物を得る。0〜50%THF/ヘキサンの勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(0.5g、70%)を得る。ES/MS m/z(79Br/81Br)617/619[M−H]−。
調製物10
(2R)−2−[(2R)−2−(5−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−2−[(2−ニトロフェニル)スルホニルアミノ]プロポキシ]−3,3,3−トリフルオロ−2−メチル−プロパンアミド
Figure 2019524825
(2R)−2−[(2R)−2−(5−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−2−[(2−ニトロフェニル)スルホニルアミノ]プロポキシ]−3,3,3−トリフルオロ−2−メチル−プロパン酸プロピル(0.72g、1.2mmol)を7M アンモニア・メタノール(30mL)に溶解する。溶液を、密封し、60℃に18時間加熱する。溶液を濃縮して、粗生成物を得る。0〜100%EtOAc/ヘキサンの勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(0.55g、82%)を得る。ES/MS m/z(79Br/81Br)570/572[M−H]−。US2011/0021520も参照。
調製物11
N−[(1R)−1−(5−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−2−[(1R)−1−シアノ−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ]−1−メチル−エチル]−2−ニトロ−ベンゼンスルホンアミド
Figure 2019524825
(2R)−2−[(2R)−2−(5−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−2−[(2−ニトロフェニル)スルホニルアミノ]プロポキシ]−3,3,3−トリフルオロ−2−メチル−プロパンアミド(0.65g、1.1mmol)をDCM(10mL)に溶解する。0℃に冷却する。トリエチルアミン(2.8mmol、0.40mL)を添加し、続いて無水トリフルオロ酢酸(1.4mmol、0.19mL)を添加する。0℃で〜10分間撹拌し、次いで室温で4時間撹拌する。NaHCO(水溶液)に注ぎ、DCM(2×100mL)で抽出する。有機抽出物を食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、濃縮して、表題化合物(590mg、94%)を得る。ES/MS m/z(79Br/81Br)552/554 [M−H]−。US2011/0021520も参照。
調製物12
(3R,6R)−3−(5−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−3,6−ジメチル−6−(トリフルオロメチル)−2H−1,4−オキサジン−5−アミン
Figure 2019524825
N−[(1R)−1−(5−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−2−[(1R)−1−シアノ−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ]−1−メチル−エチル]−2−ニトロ−ベンゼンスルホンアミド(2.84g、5.12mmol)をMeOH(51mL)に溶解する。N−アセチル−L−システイン(15.4mmol、2.51g)を添加し、続いて炭酸カリウム(15.4mmol、2.12g)を添加する。反応物を80℃に加熱し、24時間撹拌する。室温に冷却し、EtOAc(100mL)で希釈し、NaHCO(水溶液、100mL)に注ぐ。水層をEtOAc(3×100mL)で抽出する。合わせた有機抽出物を食塩水で洗浄し、MgSO4で乾燥させ、ろ過し、濃縮して、粗生成物を得る。0〜100%EtOAc/ヘキサンの勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(1.22g、65%)を得る。ES/MS m/z(79Br/81Br)369/371[M+H]。US2011/0021520も参照。
調製物13
(3R,6R)−3−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−3,6−ジメチル−6−(トリフルオロメチル)−2H−1,4−オキサジン−5−アミン
Figure 2019524825
スキーム1:マイクロ波容器において、(3R,6R)−3−(5−ブロモ−2−フルオロ−フェニル)−3,6−ジメチル−6−(トリフルオロメチル)−2H−1,4−オキサジン−5−アミン(300mg、0.8126mmol)をDMSO(9mL)に溶解する。水(16.25mmol、1.34mL)に溶かした、ヨウ化第一銅(0.8126mmol、0.1579g)、炭酸カリウム(2.438mmol、0.3369g)、L−ヒドロキシプロリン(1.625mmol、0.2131g)、およびアンモニア(23質量%)を添加する。マイクロ波容器を密封し、マイクロ波照射により100℃に90分間加熱する。反応混合物を10gのSCX(イオン交換樹脂)カートリッジに入れる。MeOH(約20mL)、1:1のDCM:MeOH、MeOHで溶出し、溶出液を画分1として集め、これを廃棄する。表題生成物をMeOH(約40mL)に溶かした7N NHで溶出する。生成物が画分1に観察される場合には必要に応じて繰り返す。画分2を濃縮して、表題化合物(0.200g、80%)を得る。ES/MS m/z 306 [M+H]
調製物14
2−[(2,6−ジクロロ−3−ピリジル)アミノ]−2−オキソ−酢酸エチル
Figure 2019524825
塩化エチルオキサリル(308g、2211mmol)を、2,6−ジクロロピリジン−3−アミン(300g、1840.5mmol)およびトリエチルアミン(321mL)をTHF(3L)に溶かした溶液に、0℃で、窒素雰囲気下で、45分かけて添加する。5℃で15分間撹拌し、次いで20℃に30分間加熱する。LCMSにより反応が不完全な場合は、反応混合物を10℃に冷却し、満足な変換が達成されるまでトリエチルアミンおよび塩化エチルオキサリルをさらに仕込むべきである。反応が完了したら、10℃に冷却し、水(3L)でクエンチし、10分間撹拌する。揮発性物質を減圧下で除去し、材料をEtOAc(3L)で抽出する。有機抽出物を水(1.5L)および食塩水(1.5L)で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、蒸発乾固させて、ベージュ色の固体として表題化合物(476.8g、89%)を得る。ES/MS m/z(35Cl/37Cl)263.0/265.0/267.0[M+H]
調製物15
5−クロロチアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−カルボン酸エチル
Figure 2019524825
2−[(2,6−ジクロロ−3−ピリジル)アミノ]−2−オキソ−酢酸エチル(230g、874.3mmol)をアセトニトリル(1.1L)に溶解し、2,4−ビス(4−メトキシフェニル)−2,4−ジチオキソ−1,3,2,4−ジチアジホスフェタン(ローソン試薬)(273g、654.7mmol)を添加し、得られた混合物を80℃に2時間加熱する。反応混合物を15℃に冷却し、固体をろ過により除去し、固体をアセトニトリル(1.4L)で洗浄する。ろ液を15℃に冷却し、炭酸セシウム(498.5g、1530mmol)を少しずつ30分かけて添加し、次いで50℃で17時間または反応が完了するまで撹拌する。反応混合物を15℃に冷却し、全ての固体が溶解するまで水を添加する。さらに水(4.5L)を添加し、15分間撹拌し、沈殿した固体を収集し、水(1.5L)で洗浄する。この固体を周囲温度で1時間水(1.5L)中にスラリー化し、ろ過し、水(500mL)で洗浄し、固体をろ過により収集し、減圧下40℃で乾燥させて、約17%の不純物を含む褐色固体として表題化合物(156.9g、61%)を得る。ES/MS m/z(35Cl/37Cl)242.8/244.8[M+H]
調製物16
5−シアノ[1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−カルボン酸エチル
Figure 2019524825
スキーム2、工程A:窒素雰囲気下で、1,4−ジオキサン(500mL)および50mM酢酸カリウム水溶液(490mL)を、5−クロロチアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−カルボン酸エチル(49.35g、193.2mmol)、フェロシアン化カリウム三水和物(36g、97.8mmol)、tBuXphosプレ触媒第3世代(4.81g、5.9mmol)およびtBuXphos(2.55g、5.9mmol)に添加する。得られた混合物を90℃に1.5時間加熱し、次いで、反応が完了したら、20℃に冷却し、EtOAc(1L)と飽和塩化ナトリウム水溶液(1L)との間で分配する。層を分離し、水層をEtOAc(2×500mL)で抽出し、合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、褐色固体(50g)を得る。この材料を本質的に同様に調製された粗材料と合わせて全粗材料(105.7g、73%純度、331mmol)を得、合わせた材料を、DCM中の0%〜20%EtOAcで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーによって精製して、合わせた収量(63.4g、54%)の黄褐色の固体としての表題化合物を得る。ES/MS m/z 234.0(M+H)。Senecal et al,Angew.Chem.Int.Ed.,2013,52,10035−10039に記載された条件から適応。
調製物17
5−シアノ[1,3]チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−カルボン酸
Figure 2019524825
スキーム2、工程A:5−シアノチアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−カルボン酸エチル(69.0g、287mmol)を無水THF(1.4L)に溶解し、混合物を内温10℃に冷却する。内温16℃未満に維持しながら、トリメチルシラノ酸カリウム(51.2g、359mmol)を少しずつ添加し、混合物を周囲温度で1.5時間撹拌する。ろ過により固体を収集し、THF(500mL)で洗浄し、窒素流下で乾燥させる。固体を1:1のTHF/水(1200mL)に溶解し、2N塩酸水溶液(143mL、286mmol)を使用して酸性化する。有機溶媒を減圧下で除去し、残りの水性混合物を氷水浴中で冷却する。固体をろ過により収集し、デシケーター中の真空下で乾燥させて、淡オレンジ色の粉末として表題化合物(57.2g、92%)を得る。ES/MS m/z 160.0(M−COH)。
実施例1
N−[3−[(3R,6R)−5−アミノ−3,6−ジメチル−6−(トリフルオロメチル)−2H−1,4−オキサジン−3−イル]−4−フルオロ−フェニル]−5−シアノ−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−カルボキサミド
Figure 2019524825
スキーム2、工程B:5−シアノチアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−カルボン酸(0.1277mmol、0.02621g)をアセトニトリル(4mL)と一緒に混合する。N,N−ジメチルホルムアミド(0.00836mL)を添加し、続いて塩化オキサリル(0.1277mmol、0.01108mL)を添加する。スラリーを室温で1.5時間撹拌する。別の容器に、(3R,6R)−3−(5−アミノ−2−フルオロ−フェニル)−3,6−ジメチル−6−(トリフルオロメチル)−2H−1,4−オキサジン−5−アミン(30mg、0.09826mmol)を、アセトニトリル(4mL、76.3mmol、3.13g、4mL、100質量%)に溶解し、この溶液を50℃に温める。酸塩化物混合物を濃縮して、粗酸塩化物を得、これをアセトニトリル(4mL)中に再スラリー化する。この酸塩化物混合物を、アニリン溶液に50℃のまま添加し、18時間撹拌する。室温に冷却し、NaHCO(水溶液)に注ぐ。DCM(3×75mL)で抽出し、有機抽出物を食塩水で洗浄し、溶液を濃縮して、粗生成物を得る。0〜10%(MeOH中の7N NH)/DCMの勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、表題化合物(26mg、53%)を得る。ES/MS m/z:493[M+H]
インビトロアッセイ手順:
BACE2よりもBACE1の選択性を評価するために、試験化合物を、以下に記載されるように、BACE1およびBACE2に対する特異的な基質を使用したFRETアッセイにおいて評価する。インビトロ酵素および細胞アッセイのために、試験化合物を、DMSO中で調製し、10mM原液を作製する。原液は、DMSO中で段階希釈されて、インビトロ酵素および全細胞アッセイを実施する前に、96ウェル丸底プレート中で、10μM〜0.05nMの範囲の最終化合物濃度を有する、10点希釈曲線を得る。
インビトロプロテアーゼ阻害アッセイ:
huBACE1:FcおよびhuBACE2:Fcの発現。
RT−PCRにより全脳cDNAからヒトBACE1(受託番号:AF190725)およびヒトBACE2(受託番号:AF204944)をクローニングする。アミノ酸配列番号1〜460に対応するヌクレオチド配列を、ヒトIgG(Fc)ポリペプチドをコードするcDNAに挿入する(Vassar et al.,Science,286,735−742(1999))。それぞれhuBACE1:FcおよびhuBACE2:Fcと名づけられた、この、BACE1(1−460)またはBACE2(1−460)およびヒトFcの融合タンパク質を、pJB02ベクター中で構築する。ヒトBACE1(1−460):Fc(huBACE1:Fc)およびヒトBACE2(1−460):Fc(huBACE2:Fc)を、HEK293細胞において一過的に発現する。各コンストラクトのcDNA(250μg)をFugene 6と混合し、1リットルのHEK293細胞に添加する。トランスフェクションの4日後、培養上清を、精製のために採取する。huBACE1:FcおよびhuBACE2:Fcを、以下に記載するように、プロテインAクロマトグラフィーによって精製する。酵素は、小アリコートで−80℃で貯蔵される。(Yang,et.al.,J.Neurochemistry,91(6)1249−59(2004)を参照)。
huBACE1:FcおよびhuBACE2:Fcの精製。
huBACE1:FcまたはhuBACE2:FcのcDNAで一過性にトランスフェクトされたHEK293細胞の培養上清を、回収する。0.22μmの滅菌フィルターを通じて培養上清をろ過することによって細胞残屑を除去する。プロテインA−アガロース(5mL)(ベッド容量)を培養上清(4リットル)に添加する。この混合物を4℃で一晩穏やかに攪拌する。プロテインA−アガロース樹脂を回収し、低圧クロマトグラフィカラムに詰める。カラムは、1時間当たり20mLの流速で、20×ベッド容量のPBSで洗浄する。結合したhuBACE1:FcまたはhuBACE2:Fcのタンパク質を、1時間当たり20mLの流速で、50mMの酢酸、pH3.6で溶離する。溶出液の画分(1mL)を直ちに酢酸アンモニウム(0.5mL、200mM)、pH6.5で中和する。最終産物の純度は、4〜20%のTris−Glycine SDS−PAGEにおける電気泳動によって評価する。酵素は、小アリコートで−80℃で貯蔵される。
BACE1のFRETアッセイ
試験化合物の段階希釈物を、上述のとおり調製する。化合物を、KHPO緩衝液中でさらに20×希釈する。各々の希釈物(10μL)を、反応混合物(25μLの50mMのKHPO、pH4.6、1mMのTRITON(登録商標)X−100、1mg/mLのBSA、およびAPPの配列に基づく15μMのFRET基質)を含む対応する低タンパク質結合ブラックプレートの列A〜Hの各々のウェルに添加する(Yang,et.al.,J.Neurochemistry,91(6)1249−59(2004)を参照)。含有物を、10分間プレートシェーカー上で十分に混合する。KHPO緩衝液中のヒトBACE1(1−460):Fc(200pMを15μL)(Vasser,et al.,Science,286,735−741(1999)を参照)を、基質および試験化合物を含むプレートに添加して、反応を開始する。0時間における混合物のRFUは、プレートシェーカー上での短時間の混合後、励起波長355nmおよび放出波長460nmで記録される。反応プレートは、アルミホイルで被覆され、16〜24時間室温で、暗い加湿オーブン内で保持される。インキュベーションの終わりにおけるRFUは、0時間において使用された同じ励起および放出設定で記録される。0時間におけるRFUとインキュベーションの終わりの差は、化合物処理下でのBACE1の活性を表す。RFUの差は、阻害剤濃度に対してプロットされ、曲線は、IC50値を得るために、4パラメータロジスティック方程式に適合される。(May,et al.,Journal of Neuroscience,31,16507−16516(2011))。
実施例1の化合物は、本質的に上記のとおり試験され、8.18nM±1.86のBACE1に対するIC50、n=13(平均±平均の標準偏差)を示す。このデータは、実施例1の化合物が、インビトロで、精製された組み換えBACE1酵素活性を阻害することを実証する。
BACE2 TMEM27のFRETアッセイ
試験化合物の段階希釈物を、上述のとおり調製する。化合物を、KHPO緩衝液中でさらに20×希釈する。各々の希釈物(10μL)を、反応混合物(25μLの50mMのKHPO、pH4.6、1mMのTRITON(登録商標)X−100、1mg/mLのBSA、および5μMのTMEM FRET基質)(dabcyl−QTLEFLKIPS−LucY、WO2010/063640 A1)を含む対応する低タンパク質結合ブラックプレートの列A〜Hの各々のウェルに添加する。次いで、KHPO緩衝液中の20μMのヒトBACE2(1−460):Fcの15μL(Vasser,et al.,Science,286,735−741(1999)を参照)を、基質および試験化合物を含むプレートに添加して、反応を開始する。含有物は、10分間プレートシェーカー上で十分に混合される。0時間における混合物のRFUは、励起波長430nmおよび放出波長535nmで記録される。反応プレートは、アルミホイルで被覆され、16〜24時間室温で、暗い加湿オーブン内で保持される。インキュベーションの終わりにおけるRFUは、0時間において使用された同じ励起および放出設定で記録される。0時間におけるRFUとインキュベーションの終わりの差は、化合物処理下でのBACE2の活性を表す。RFUの差は、阻害剤濃度に対してプロットされ、曲線は、IC50値を得るために、4パラメータロジスティック方程式に適合される。(May,et al.,Journal of Neuroscience,31,16507−16516(2011))。
実施例1の化合物は、本質的に上記のとおり試験され、446nM±92のBACE2に対するIC50、n=6(平均±平均の標準偏差)を示す。BACE1(FRET IC50酵素アッセイ)のBACE2(TMEM27 LucY FRETアッセイ)に対する比は、約50倍であり、BACE1酵素を阻害するための機能的選択性を示す。上記のデータは、実施例1の化合物がBACE2よりもBACE1に対して選択的であることを実証する。
SH−SY5YAPP695Wt全細胞アッセイ
BACE1活性の阻害の測定のための慣例的な全細胞アッセイは、ヒトAPP695WtのcDNAを安定的に発現する、ヒト神経芽腫細胞株SH−SY5Y(ATCC受託番号CRL2266)を利用する。細胞は、慣例的には継代数6代まで使用し、その後廃棄する。
SH−SY5YAPP695Wt細胞を、200μLの培地(10%FBSを含む、50%MEM/EBSSおよびHam’s F12、1×各ピルビン酸ナトリウム、非必須アミノ酸、ならびにNaHCO)中、5.0×10細胞/ウェルで、96ウェル組織培養プレートに播種する。翌日、培地を細胞から除去し、新鮮培地が添加され、次いで、所望の濃度範囲において、試験化合物の存在/非存在下で、37℃で24時間インキュベートされる。
インキュベーションの終わりに、培養上清を、特異的サンドイッチELISAによるAbetaペプチド1−40および1−42の分析によって、ベータ−セクレターゼ活性の実証のために分析する。Abetaのこれらの特異的イソ型を測定するために、モノクローナル2G3を、Abeta1−40のための捕捉抗体として使用し、モノクローナル21F12を、Abeta1−42のための捕捉抗体として使用する。Abeta1−40とAbeta1−42のELISAの両方は、レポーティング抗体としてビオチン化3D6を使用する(抗体の説明について、Johnson−Wood,et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 94,1550−1555(1997)を参照)。化合物による処理後に培養上清中に放出されたAbetaの濃度は、そのような条件下でBACE1の活性に対応する。10点阻害曲線がプロットされ、4パラメータロジスティック方程式に適合されて、Abeta低下効果に対するIC50値を得る。
実施例1の化合物は、本質的に上記のとおり試験され、SH−SY5YAPP695Wt A−beta(1−40)ELISAに対して、1.88nM±0.17のIC50、n=3、およびSH−SY5YAPP695Wt A−beta(1−42) ELISAに対して、3.55nM±0.88のIC50、n=3(平均±平均の標準偏差)を示す。上記のデータは、実施例1の化合物が全細胞アッセイにおいてBACE1を阻害することを示す。
これらの研究は、本発明の化合物がBACE1を阻害し、したがって、Abetaのレベルを低減するのに有用であることを示す。

Claims (10)

  1. 式:
    Figure 2019524825
    の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  2. 3位のメチルが、オキサジン環上で、6位のトリフルオロメチルに対してシス立体配置にある、請求項1に記載の化合物または塩。
    Figure 2019524825
  3. 前記化合物が、N−[3−[(3R,6R)−5−アミノ−3,6−ジメチル−6−(トリフルオロメチル)−2H−1,4−オキサジン−3−イル]−4−フルオロ−フェニル]−5−シアノ−チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−カルボキサミドである、請求項1または請求項2に記載の化合物またはその塩。
  4. 患者におけるアルツハイマー病を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法。
  5. 患者における軽度認知障害のアルツハイマー病への進行を治療する方法であって、そのような治療を必要とする患者に、有効量の、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を投与することを含む、方法。
  6. 治療法に使用するための、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  7. アルツハイマー病の治療に使用するための、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  8. 軽度認知障害のアルツハイマー病への進行の治療に使用するための、請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  9. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を、1つ以上の薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤と共に含む、薬学的組成物。
  10. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩を、1つ以上の薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤と共に混合することを含む、薬学的組成物を調製するための方法。
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