JP2019523474A - 材料被写体の拡張認証の方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、2つの画像間の関係インプリントを判断する方法であって、以下の工程:− 第1の画像と第2の画像とを実装する段階と、− 第1の画像および第2の画像それぞれに属するタイル間の類似性のベクトルを計算する段階であって、類似性ベクトルは、エントロピー判断基準という意味で不規則な少なくとも1つの偶然領域を含むインプリントベクトルの場を形成する、段階と、− 計算されたインプリントベクトルの場の表現の関係インプリントを装って記録する段階とを含む方法に関する。本発明はまた、真正画像に対する候補画像を認証する方法に関し、本発明による関係インプリントを判断する方法を実施する。

Description

本発明は、材料被写体の認証および完全性照査の技術分野だけでなく視覚暗号法(visual cryptography)分野にも関する。好適であるが排他的でないアプリケーションでは、本発明は材料被写体のユニタリ認証の分野に関する。
ロボット工学での視覚サーボまたはナビゲーションにおける物体認識/定位、立体視での様々な視点からの同じ場面の再構築、パノラマ写真での部分的に重なるビューを組み立てること、または画像探索/画像データベース指標付けにおける形状認識を目的とした画像マッチング法が知られている。長期にわたる物体追跡の方法もまた存在する。しかし、すべてのこれらの方法は、画像の認証または画像が生じるまたは取得される対象物の認証を可能にすること無く2つの画像間に存在するより高いまたは低い類似性を判断することを求める。
したがって、2つの画像の少なくとも一方の画像内に存在する固有ハザードを考慮することも、2つの画像内に存在する固有ハザードを考慮し、比較によりそれについて説明することもできる二画像関係付け方法(method for relating two images)の必要性が生じた。すなわち、特に、属性(特にテクスチャおよび輪郭など)の様々なスケールにおける特異な可変性について説明しそれを使用することを可能にする二画像関係付けの方法。
この目的を達成するために、本発明は、2つの画像間の関係インプリント(relational imprint)を判断する方法であって、
− 少なくとも1つの材料被写体の第1の画像と第2の画像を実装する段階と、
− 第1の画像と第2の画像それぞれに属するタイル間の類似性ベクトル(similarity vector)を計算する段階であって、類似性ベクトルはエントロピー判断基準という意味で少なくとも1つの不規則領域を含むインプリントベクトルの場を形成する、段階と、
− 前工程で計算されたインプリントベクトルの場の表現を関係インプリントとして記録する段階と、を含む方法に関する。
本発明による関係インプリントは、例えば画像、または画像の取得後の材料被写体を例えば認証、識別、検査するための様々なアプリケーションにおいて使用され得る。
本発明は、一方では、材料被写体から生じる物質の単一性、非再現性、および予測不可能性の性質を実装する利点を有する。本発明は、特に第2の画像に対する第1の画像(第1の画像と第2の画像の少なくとも一方は材料被写体の画像である)の所謂関係インプリントを判断するために画像とビューとの関係付けを利用する。この関係インプリントから、自動認証タスクに向けられた関係シグネチャがディジタル調整を介し導出され得る。この関係インプリントから、認知的調整を介し、現象の有無および質を計測または判断する人間ユーザの能力を利用することにより、事前の訓練も特殊材料も無く、人間ユーザの感覚の少なくとも1つに向けられた認証を可能にするように意図された関係スティミュラスもまた導出され得る。これはいわゆる「拡張認証(augmented authentication)」である。
本発明の意味では、「ベクトルの場」は、本発明の精神を変えること無く、零次のテンソルがスカラーであり、1次のテンソルがベクトルであるという前提で1つまたはいくつかのスカラー場、より一般的には1つまたはいくつかのテンソル場と理解され得る。したがって、本発明の意味では、用語「ベクトルの場」は用語「テンソルの場」に等価であると理解されるべきであり、ここでは、2つの用語は特記しない限り無差別に使用され得る。本方法の実施形態の様々な特徴と不適合でない限り、同じ関係インプリントを判断するためのテンソルの場(場合によっては異なる次数の)を実装する本発明の変形形態が考えられ得る。
第1の画像と第2の画像それぞれに属するタイル間の類似性のベクトルを計算する段階中に計算される一組の類似性ベクトルは次の点で少なくとも1つのベクトルの場と同等である:あるタイプの類似性指標および類似性ランクにより規定された計算の方法を各点でおよび類似性ベクトル毎に使用することにより基準画像の任意の点で1つまたはいくつかの類似性ベクトルを計算することが理論的に可能である。厳密な意味で場を近似または再構成するために基準の画像のすべての他の点において、内挿により、または外挿により、または先験的に固定された値を有するベクトル関数により計算され得る場の一部を完成することも可能である。
インプリントベクトルの場は、本発明という意味では、厳密な意味でベクトルの場のサンプリングバージョンであり、類似性ベクトルの1つまたはいくつかの場で構成され、前記場は、同じ計算方法にしたがってそれらの適用点でそれぞれ計算される類似性ベクトルで構成される。
したがって、インプリントベクトルの場は、本発明という意味では、類似性ベクトルの場または類似性ベクトルの場の重畳であり得る。したがって、類似性ベクトルのいくつかの場はインプリントベクトルの場を形成するために重畳され得る。
類似性ベクトルの場の重畳により意味するものは、例えば、同じ適用点におけるそれぞれの類似性ベクトルのベクトル和、および/または任意の適用点におけるそれぞれの類似性ベクトルの並置である。
場合によっては、上記で明らかになった類似性ベクトルの場の取り扱いはインプリントベクトル場を構成する類似性ベクトルと計算のそれらの個々の計算方法とへポイントツーポイントで繰り返されるということが理解される。
さらに、本発明のいくつかの実行では、特に関係インプリントを完成しその構成要素を分類する前に行われた取り扱い作業(類似性ベクトル毎の、それを得るための計算方法と、他のベクトルとの潜在的組み合わせ)の履歴を維持することが有用であり得る。
インプリントベクトルの場は、本発明の方法に従って、少なくとも1つの不規則領域と場合によっては1つの規則的領域とを含む。
説明された方法に従って計算されたインプリントベクトルの場の表現は、関係インプリントを形成するために、場合に応じて次のものを含む:
− 計算された一組の類似性ベクトル、
− 計算された類似性ベクトルの一部だけ、
− 計算された類似性ベクトルの組み合わせから生じるベクトルのすべてまたは一部。
さらに、関係インプリントは特に、エントロピー判断基準という意味で、考察される類似性ベクトル毎にその計算方法および/またはその不規則または規則的特徴を含み得る。
本発明の方法によると、関係インプリントは、様々な形式下の様々な構成において認証などの機能を行うのに好都合な形式下に置かれる。
したがって、関係インプリントは、不規則特徴か否か、および/またはある計算方法または別の計算方法に従って取得されたか、および/または画像内で、あるやり方でまたは別のやり方で地理的に分散されたか、および/または互いに独立か否か、および/または安定か否かに従って1つまたはいくつかのクラスの類似性ベクトルで構成され得る。
関係インプリントは、計算されたインプリントベクトルの場を形成する類似性ベクトルのすべてまたは一部により構成される一クラスの類似性ベクトルだけを含み得る。
一組の被写体像の関係インプリントは同じ被写体像を指し得る。場合によっては、同じ被写体像は、別の基準画像を参照する第2または第n組の被写体像に属し得る。
被写体像の関係インプリントは、異なるクラスの基準画像を指し得る(一枚の紙の画像または人間の1片の皮膚の画像である基準画像に関連した細胞物質の被写体像の例)。
被写体像の関係インプリントはまた、同じクラスの画像(その半券付きチケットの例)またはそれ自体を指し得る。この後者の場合、被写体像は、その領域が不規則であるインプリントベクトルの場の類似性の第1のランクにおける計算を可能にする基準画像を生成するために変形され得る。好適な実施形態によると、被写体像は、類似性ベクトルの計算の段階を適用する前にネガ(可能なレンダリング装置のダイナミックレンジに適合する)に変換される。
被写体像の関係インプリントはまた、場合によっては、動的テクスチャ生成方法など画像合成方法により少なくとも部分的に形成および/または記述された所与のクラスの画像を指し得る。画像合成方法が、一組の大きなサイズに属する少なくとも1つの入力パラメータを使用する場合、(疑似)ランダム入力画像による反応拡散の方法の場合と同様に、前記入力パラメータは、対応基準画像を要求に応じて生成するために、秘密であり得る場合によっては、シーズ(seed)として働き得る。
関係インプリントはまた、1つまたはいくつかの基準画像に従って判断され得、環境間の気密性を維持する一方でそれぞれが同じ基準画像を使用するいくつかの環境において本発明の方法を使用することを可能にする。
本発明の特徴によると、本方法は、記録段階より前に、類似性ベクトルを少なくとも1つの所謂不規則クラスと1つの所謂規則的クラスとに分類する工程であって、類似性ベクトルのそれぞれを領域エントロピー判断基準と分類閾値とに従ってクラスのいずれか1つへ割り振ることからなる工程を含む。
本発明の特徴によると、1に等しいランクにおいて同様な指標を計算するために選択されると、各類似性ベクトルは、エントロピー判断基準を満たすか否かに従って、不規則クラスまたは規則的クラスのいずれかへ移動/追加される。次に、零ベクトルが、補数として、規則的クラスまたは不規則クラスそれぞれへ導入/追加され得る。
関係インプリントは例えば、属するクラスに従って、それらの基準点へリンクされた類似性ベクトルの組のリストとして記録され得る。
本発明の特徴によると、関係シグネチャは、後の使用のために、好適にはデータベース、またはさらにはグラフィックコード中に記録される。
本発明の特徴によると、本方法は、インプリントベクトルの場を圧縮し、圧縮結果を関係インプリントとして記録する工程を含む。
本発明の特徴によると、関係インプリントの記録は、使用される画像の少なくとも1つの記録に関連付けられる。
本発明という意味では、用語「記録(する)」は、精度を落とすことなく、広い意味で、当然本発明の対応実施形態と両立しなければならないものと理解されるということに留意すべきである。したがって、用語「記録(する)」は、本発明の意味では、ディジタルまたはアナログ形式下で任意の好適なやり方での記録に向けられる。本発明と両立する記録モードのうち、特に、任意のコンピュータおよび/または電子形式下の記録、本発明の実施形態に適応化された支持体上の印刷形式下の記録、カラーまたは白黒での写真記録、ホログラフィ形式下の記録、特にレーザによる彫り込み形式下の記録が参照され得るが、このリストは制限的でも網羅的でもない。
本発明の意味では、「タイル」により理解されるべきものは、材料対象物の構造またはミクロ構造に関する空間的情報(例えば自然に存在する不均質性)、および/または合成構造的性質(例えば合成パターンまたは擬似ハザード)、および/またはこの構造またはミクロ構造空間的情報に基づき計算される局所特徴(例えば局所不変記述子)を含むマーク付画像の一部である。本発明のフレームワーク内で、用語「テクスチャ」または「ミクロテクスチャ」は、画像上で可視または観察可能であるものに関する、一方、用語「構造」または「ミクロ構造」は材料対象物自体に関する。したがって、認証領域のテクスチャまたはミクロテクスチャは認証領域の構造またはミクロ構造の画像に対応する。
類似性ベクトルを計算する段階は:第1の画像と第2の画像に共通なマークを判断する工程と;一組の基準タイルを第1の画像内で判断する工程であって、それぞれの基準タイルは、共通基準系の座標を有する少なくとも1つの基準点と関連付けられる、工程と;それぞれが基準タイルとマッチする一致タイルを第2の画像内で探索する工程であって、一致タイルは、ある程度の類似性を有し、それぞれ、共通基準系の座標を有する少なくとも1つの基準点に関連付けられる、工程と;各基準タイルの基準点の座標および関連付けられた一致タイルの基準点の座標に基づき各類似性ベクトルの座標を計算する工程とを含む。
本発明の特徴によると、類似性ベクトルは面内すなわち2次元空間内で計算される。
基準タイルは、支援画像全体を覆っても覆わなくてもよく、互いに重なってもまたは互いに分離されてもよく、支援画像の一部を覆われないまま残す。
基準タイルおよび/またはそれらの空間的分布は、所定のものであってもよいし、自動適応型性質のものであってもよい。同じ画像では、これらの2つの構成を組み合わせることすら考えられ得る。
これらは、例えば以下のものに基づき予め定められ得る:
− 所与のグリッド(このグリッドは規則的または非規則的(歪んだグリッド)形状、サイズ、および位置のタイルで構成され得るものとする);
− または、重なりを有するまたは有しない規則的または非規則的形状、サイズ、および位置の一組の別個のユニタリタイル。
基準タイルおよび/またはその空間的分布はさらに、例えば自動適応型やり方で(局所特徴の検出のアルゴリズムの実施時に自動的に)判断され得る。
基準点および/またはその空間的分布は所定の性質または自動適応型性質のものあり得る。同じ画像では、これらの2つの構成を組み合わせることすら考えられ得る。
これらは、例えば以下のものに基づき予め定められ得る:
− 所与のグリッドのノード(このグリッドは規則的または非規則的(歪んだグリッド)であり得るものとする);
− または点のクラウド。
基準タイルおよび/またはその空間的分布はさらに、例えば自動適応型やり方で(局所特徴の検出のアルゴリズムの実施時に自動的に)判断され得る。
一致タイルを探索する工程は、基準タイル毎に、前記基準タイルに対応する第1の画像の部分と第2の画像の検査部分との間の一連の類似性指標の計算を利用し得る。ここでは、検査部分は、類似性指標毎に、かつ前記基準タイルに関連付けられた一致タイルとして、前記基準タイルとの顕著な程度の類似性を有する検査部分を選択することにより、第2の画像内で移動される。
一致タイルを探索する工程はまた、第2の画像内で一組の検査タイルを判断する工程と、基準タイル毎に:
− 一連の類似性指標を計算する工程であって、各類似性指標は、前記基準タイルに対応する第1の画像の部分と検査タイルに対応する第2の画像の部分との間で計算され、検査タイルは指標毎に異なる、工程と、
− 前記基準タイルに関連付けられた一致タイルとして、前記基準タイルとの所与の程度の類似性を有する検査タイルを選択する工程と、を含み得る。
一組の基準タイルと一組の検査タイルの判断は、例えば以下の方法:A−KAZE、SURF、SIFT、ORBに組み込まれた例えば法則、または局所2値パターン(LBP:local binary patterns)、または信号レベル勾配、または分布、または時空間フィルタから生じる特徴的検出および記述のアルゴリズムを実施することにより自動適応型やり方で行われ得る。
一致タイルを探索する工程はまた、2つの上記手法を組み合わせることにより連続的におよび/または同時に行われ得る。
本発明の意味では、2つのタイル間の類似性は類似性指標と選択された類似性ランクnとによる計算方法に従って評価される(n=1であれば第1の最大値、n=2であれば第2の最大値等々)。類似性指標(正値または絶対値)と呼ばれる類似性の値はタイルが相互に類似しているとそれだけ高い。顕著な程度の類似性は、所与の基準タイについておよび計算方法で計算された一連の類似性指標の最大類似性指標である。
本発明の特徴によると、類似性の程度は、基準タイルとの類似性のそれらの指数に従って降順に順序付けられた一連の検査タイル内の一致タイルとして保持された検査タイルのランクに対応する。
標準化相関または差異による相関はあるタイプの類似性指標として使用され得る。より一般的には、好適な距離または乖離の逆数が類似性指標として使用され得る。類似性指標はまた、タイル間の局所記述子(例えば、法則、または局所2値パターン(LBP:local binary pattern)、または信号レベル勾配、または分布、または時空間フィルタから生じる)により検出および定量化された当該特性点同士のマッチングに適用され得る。したがって、以下の方法:A−KAZE、SIFT、SURF、ORBなどへ組み込まれる比較手段が、本発明の意味での類似性の指標として使用され得る。
本発明の特徴によると、第1の画像と第2の画像との類似性ベクトルの計算の段階中、局所類似性指標は1以上の局所ランクにおいて選択される。
本発明の特徴によると、実装された2つの画像は互いに同一であり、ランク2の類似性指標が、関係インプリントの判断において類似性ベクトルを計算するように選択される。
本発明の方法によると、類似性ベクトルは、エントロピー判断基準という意味で少なくとも1つの不規則領域を含むインプリントベクトルの場を取得するのに十分に高いランクまで計算される。
本発明の意味では、エントロピー判断基準は、その形と大きさが予め定義されたその近傍のうちの1つ内に位置する類似性ベクトルに対する候補類似性ベクトルの不規則または規則的特徴を判断するように意図されている。この2進判断基準は例えば、場合によってはそれらのノルムにより重み付けられた類似性ベクトルの配向の(正規化)ヒストグラムのエントロピーなどの所定閾値を、近傍で評価された予測不可能性指標へ適用することにその本質がある。次に、エントロピー判断基準は検証され、候補類似性ベクトルは、予測不可能性指標が閾値(例えば1BIT)より高い(またはそれに等しい)値を有すると不規則と見なされる(すなわち、不規則ベクトルのクラス内に置かれる)。逆のケースでは、候補類似性ベクトルは規則的クラス内に置かれる。別のやり方では、平均値と候補類似性ベクトルの近傍の類似性ベクトルのモジュールの標準偏差との比がエントロピー判断基準と考えられ得る。1より高ければ、通常、候補類似性ベクトルは、不規則クラスへ入り、逆の場合は、規則的クラスへ入れられることになる。当然、近傍のサイズと識別能力の微細度との間の妥協点が探索されなければならない。同様に、近傍の形状は、我々が行、列、または矩形タイルに働きかけるかによっては重要であり得る。他のエントロピー判断基準が本発明のフレームワーク内で適用可能である。本発明の意味では、カオス的態様の(下位規則が無いという意味で)すべて不規則である類似性ベクトルの緻密集合を接続領域内に含む場合、ランクnの類似性ベクトルの場の領域は「ランクnの不規則」であると言われ、逆のケースでは、下位規則が存在するという意味で(例えば、それが表す下位ベクトルの場の規則性および関連付けられた場の行の連続性という意味で)「規則的」であると言われる。例えば、右側の角度分布が少しだけ散乱される限りではあるが図7に示すような規則的クラスが言及され得、一方、不規則クラスに関しては、角度分布は三角法円の360°全体にわたって完全に散乱される。同様に、図14に示すように、適用される規則が「白紙印刷区域内の大部分の対応関係:the most of correspondence in the blank printing zone」である限りでは、図14−Bの規則的クラスが言及され得、一方、図14−Aでは、考察区域内には対応関係が存在しない(従って暗黙的には対応関係の不規則性)。
本発明の方法が実装する画像は、類似性指標という意味で第1の画像の基準タイルと第2の画像の検査部分またはタイル間の類似性をかなりの程度その中で評価することを可能にするように、局所的可変空間構成を有する少なくともいくつかの領域内に位置しなければならない。本発明の意味では、「局所的可変構造」により理解されるのは、場合によってはマルチスケールで、被写体像があるクラスの画像に属するということを特徴付けるまたは同じクラスの画像の内部の被写体像を特徴付ける傾向がある輪郭および/またはテクスチャなどの画像属性の存在である。
本発明の特徴によると、材料被写体毎の基準画像は材料被写体画像の反転像であり、関係インプリントを判断する方法に使用される。
本発明の特徴によると、基準画像は考察されるすべての材料被写体に対して同一である。
本発明の特徴によると、基準画像として、例えばいくつかの材料被写体に関係する同じ開始画像上の類似性ベクトルを計算することになるまたは材料被写体および合成画像になるいくつかの画像の連結が使用され得る。
用語「画像」は、広い意味で理解されるべきであり、特に可視光放射の認証領域への印可から生じる光学画像の単一の意味に限定されない。したがって、認証画像と検証画像は、好適な取得チェーンを伴う認証領域上の任意のタイプの教唆(solicitation)により取得され得、同じタイプまたは同じ性質の行為が認証画像と検証画像の両方を取得するために実施されるということが理解される。考えられ得るタイプの行為または取得のモードの中でも、特に超音波、遠赤外線、テラヘルツ、Xまたはガンマ線、X線またはレーザトモグラフィ、X線放射線写真法、磁気共鳴が参照され得るが、このリストは制限的でも網羅的でもない。また「画像」により理解され得るものは、本発明の意味では、考察される材料被写体の安定した、固有な、一意的な、かつ再生不可能なミクロ構造を表す好適なミクロテクスチャを有する材料被写体の3D表現である。
したがって、画像を改善するための光学および/またはディジタル前処理が、より良好な信号対雑音比および/またはより良好な視覚認知のために画像へ適用され得る。したがって、観測のスケールをより良好に選択するための光学ズーム(可変焦点長装置)および/またはディジタルズーム、合焦欠陥またはぼけを抑制するための画像の逆畳み込み、中間周波数の詳細を好んで選択するための帯域濾過、またはコントラストを強調するためのコントラスト増強が例えば適用され得る。したがって、関係インプリントの可視化を容易にするために、認証画像と検証画像は表示される前にまたはさらには記録される前に例えばコントラスト増加、光増加、中間調ヒストグラムの等化、分解色におけるヒストグラムの等化、帯域濾過などのうちの1つまたはいくつかの改善処理操作に付され得る。この点に関し、本発明による方法は、中間調画像および/またはカラーまたは多スペクトル画像によりまたは2値画像により実施され得るということを想起すべきである。
本発明の別の特徴によると、認証対象物上の認証領域の位置が記録される。このような記録(これは必要ではないが)は検証段階を容易にし得る。
本発明のさらに別の特徴によると、認証対象物上の認証領域の位置は認証対象物上にマーキングされる。このマーキング(これは絶対必要というわけではないが)もまた検証段階を容易に得る。
本発明の特徴によると、インプリントベクトルの場を計算する段階は、インプリントベクトルの場を計算する前に、第1の画像と第2の画像の一方および/または他方を変形する工程を含む。
本発明の特徴によると、適用される画像変換工程は、線形変換または線形変換の組み合わせの中から選択された、画像へ局所的に適用される少なくとも1つの幾何学的変換からなる。好適には、変換は、少なくとも1つの固定または準固定点による変換である。準固定点により理解されるのは、非常に小さな振幅の移動を受ける点である。
別の特徴によると、画像変換は、修正前に、認証領域の画像の修正画像部分の低減されたまたは小さなまたは非常に小さな振幅修正を引き起す。
本発明のさらに別の特徴によると、相対移動は、並進、回転、または1つまたはいくつかの回転および/または並進の組み合わせである。
本発明のさらに別の特徴によると、相対移動の距離は低減される、または小さいまたは非常に小さな振幅のものである。
本発明の特徴によると、変換工程は再配置工程である。
本発明の特徴によると、本方法は、計算段階前に、以下のパラメータのうちの少なくとも1つの判断を含むパラメータ化工程を含む:
− 第1の画像へ貼り付けられる基準タイルのそれぞれのサイズ、形状、位置、
− 基準点の所定空間的分布、または基準点を判断するために使用されるアルゴリズムおよびその初期データ、
− 第2の画像へ貼り付けられる検査タイルのそれぞれのサイズ、形状、位置、
− 選択される類似性指標、および場合によっては、不規則領域のインクリメンタルサーチ中の初期値として使用されるランク、
− 第1の画像と第2の画像の使用順序、
− エントロピー判断基準を評価するための近傍のサイズ、形状、
− 不規則ベクトルで形成された接続領域が不規則であると宣言されるときに基づく閾値密度、
− 基準および/または一致タイルのサイズ、形状、位置、第1の画像と第2の画像の使用順序、
− 不規則領域の有無を判断するための評価窓のサイズと形状。
本発明の特徴によると、本方法は、画像同士の相対的または関係シグネチャとして、関係インプリントのディジタル表現を使用する工程を含む。
本発明の特徴によると、本方法は関係インプリントを感覚的に表す工程を含む。この感覚的表現は、好適には視覚的および/または音響的および/または触覚的である。
本発明の特徴によると、インプリントベクトルの場の計算の段階は次のものを含む:
− 2つの画像の一方と、中間類似性ベクトルとは互いに異なる変換を受けた他の画像との間の中間類似性ベクトルのいくつかの場を計算する工程、
− 中間類似性ベクトルの場同士を互いに比較し、類似性最適値、最大値、または最小値を有する中間類似性ベクトルの場をインプリントベクトルの場として保持する工程。
本発明の特徴によると、本方法は、記録段階の前に、類似性ベクトルの場を少なくとも1つの所謂規則的部分と1つの所謂不規則部分とへ分解する工程であって、類似性ベクトルのそれぞれを領域エントロピー判断基準に従って規則的部分と不規則部分のいずれかへ割り振る工程を含む。
本発明の特徴によると、最適局所類似性が、1に等しい順序において選択されると、考察される局所ランクに関して、当該の類似性ベクトルは、領域エントロピー判断基準を満たすか否かに従って、インプリントベクトルの場の不規則成分またはインプリントベクトルの場の規則的成分のいずれかの中に追加され、次に、零ベクトルが規則的成分または不規則成分それぞれの中に追加される。
本発明の特徴によると、本方法は、基準画像に対する画像の関係シグネチャ(被写体像のまたは撮像された材料被写体のユニタリ、ロバスト認証として働き得る)を取得するために関係インプリントを符号化(ディジタル整形)する工程を含む。
簡易識別子としての材料被写体に応じてではなく材料被写体から生じるこの最後のケースでは、関係シグネチャは、新しい画像取得に基づきいつでも再生可能でありかつ材料被写体の正常な進化のフレームワーク内で長期間にわたって安定している一方で、曖昧性無く(単一性および固有特徴、従って非再現性を有する)材料被写体を特異化するように意図されている。基準画像は、開始画像とは完全に異なる性質の自然または合成像(例えば、1片の焼結銅または1片の革に対する1枚の紙の関係シグネチャ)であり得る。
関係インプリントの符号化は、関係シグネチャを取得する工程を構成し、ここでは、類似性ベクトル、特に不規則クラスの類似性ベクトルが、典型的であるが非排他的に2進、4進などの「符号化アルファベットの文字」に従って定量化される。
符号化工程は、関係インプリントの類似性のベクトルが生じる基準画像のトポロジーに従って同ベクトルの順序付けを保存し得る。ランダムインプリントへのアクセスの階層的編成のフレームワーク内で、符号化工程は、秘密シードにより生成される取得された文字の疑似ランダムスワッピングを利用し得る。
本発明の好適なモードによると、関係インプリントの類似性ベクトルの符号化は、等角度セクタ(典型的には4進モード{北東、北西、南西、南東}でまたは2進モード{北東\南西、北西\南東})で分割された羅針図によりその配向に従って行われる。定量化には、例えばグレイコードによるビットの割り振り、および/または圧縮(例えばエントロピー圧縮)、範囲による圧縮、またはハフマンタイプの圧縮、またはアルゴリズム的(例えば辞書による)圧縮が続き得る。
好適な実施形態では、関係シグネチャは、その類似性ベクトルが刻まれた角度セクタ北東\南西および北西\南東に従って不規則クラスの類似性ベクトルの符号化により取得される一連の連結ビットである。
関係シグネチャは、一組の画像内の被写体像、または一組の材料被写体内のその取得された材料被写体対象物を識別および/または特定するために使用され得る。
関係シグネチャは、被写体像の変形である基準画像から取得され得る。関係シグネチャは、より「絶対的な」特徴を呈する。
関係シグネチャは、使用の実例として、一紙連(paper ream)内の紙のサンプルを安定かつ確実なやり方で識別することを可能にする:一組の200個の材料被写体要素(撮像された紙のセンチメートル部分)が本明細書では考察される。関係シグネチャは、基準画像が材料被写体の標準化画像の1の補数である限り、より「絶対的な」特徴を有する。実施のパラメータは以下のものである:ピッチ24×24画素の規則的グリッドのノードに基づく基準点の分布;これらの基準点を中心としたサイズ64×64画素の基準タイル;基準タイル毎に、基準点を中心とした128×128画素の検査部分を区分化するサイズ64×64画素の4つの検査タイル;計算(現在の基準タイルを各考察対象検査タイルへ重畳し、その類似性指標が最も高いものを一致タイルとして選択することによる一連の類似性指標の計算)方法としてランク1の標準化中心相関(standardized centred correlation)と、エントロピー判断基準を評価するために考察される近傍サイズ3×3(すなわち現在のベクトルを囲む8つの類似性ベクトル)。したがって、不規則クラス/成分は、その方向が「0」へ符号化された北東\南西または「1」へ符号化された北西\南東が165ビットの2進シグネチャを与える11×15=165ベクトルで構成される(一つおきのベクトルが示された図)。別個の材料被写体からの様々な被写体像から生じるシグネチャ間で測定された正規化ハミング距離は、平均で0.02%未満の偏移を有する(49.987+/−4.659)%のものである。同じ材料被写体からの様々な被写体像から生じるシグネチャ間で測定されたハミング距離は、画像の再配置後、平均で%(5.454+/−1.967)のものである。これら2つの分布は、それらの分散のハーフサムの平方根により標準化されたそれらの平均値間の絶対値での差という意味で、12.452だけ定量的に分離される。これは、数百万または数十億もの個人を含む族内の材料被写体のユニタリ認証の観点で、関係シグネチャの自動使用に適切な識別の能力を提供する。
関係シグネチャは、例えば疑似ランダム数または画像を生成するためのアルゴリズムの入力においてシーズとして使用され得る。
関係シグネチャは暗号機構内で使用され得る。
被写体像が材料被写体の画像の取得から生じる場合、真のハザードを含む関係シグネチャはアルゴリズム処理により精緻化され得る。関係シグネチャは、乱数の生成器を構成するために、(2進であればコード変換すること無く)フォンノイマン補正と排他的論理和とに、またはハッシュ関数に、または弾性関数(resilient function)に付され得る。
したがって、関係シグネチャは、視覚的秘密共有のフレームワーク内で共有される画像を構成し得る(関係シグネチャが一連の独立乱数の判断基準を満たす場合は、視覚暗号法について話されることになる)。好適な実施形態では、関係シグネチャは、類似性ベクトルが刻まれた角度セクタ北西(NWまたは1)、南西(SWまたは2)、南東(SEまたは3)および北東(NEまたは4)に従って定量化されたその不規則クラス/成分に要約される関係インプリントから生じる。各4進コードを右上、左上、左下、および右下それぞれの三角副行列により置換することにより、そのように構築された共有画像は、三角基本形状を有するテクスチャを有する。2人の参加者間の秘密共有では、第2の共有画像が例えば、秘密メッセージのビットが0であれば同じ場所において第1の共有画像内で採用されたものと同じ三角形を考慮することにより、同場所における秘密メッセージのビットが1であれば反対の三角形(例えば、第1の共有画像内の三角形がNWであればSE)を考慮することにより、構築され得る。被写体像が材料被写体の画像の取得から生じる場合、第1の共有画像は保存されないが材料被写体の新しい取得から再構築され得る。
依然として本発明によると、共有画像の三角形テクスチャは、共有画像の不正防止機構を導入することを可能にし得る。共有される画像を構築する際に信頼できる第三者により保持された追加画像が、秘密メッセージの解読時に使用され得る。共有画像と同じサイズのこの追加画像は、西(W)、南(S)、東(E)または北(N)それぞれを除いて、ヌル副行列により、第2の共有画像の構築後に第1の共有画像内の各4進コードに関連付けられた三角形の反対の三角形を指すように意図されている。第2の共有画像は、メッセージビットが0であれば、第1の共有画像の対応三角形を再複写することにより構築され、その結果、2つの共有画像の重畳はこの場所に(当該)三角形を生成し、第2の共有画像は、メッセージビットが1であれば、異なるが反対の三角形をランダムにまたは疑似ランダムに選択することにより構築され、その結果、2つの共有画像の重畳はこの場所にノッチ(方形ではない)を生成する。この場所では、追加画像が2つの共有画像へ重畳されるように構築され、取得された形状はメッセージビットが0であれば角であり、メッセージビットが1であれば方形(矩形)である。例示として:関係シグネチャの位置iにおけるコードが1であれば、この位置に生成されるのは第1の共有画像内の(方形副行列内の)三角形(triangle)NWである。メッセージビットが0であれば、この同じ位置に生成されるのは第2の共有画像および副行列(同じサイズの)内の三角形NWであり、追加画像内の東(または[疑似]乱数くじ引きに従って南)以外は零。メッセージビットが1であれば、この同じ位置に生成されるのは第2の共有画像内の三角形SWおよびヌル副行列である(追加画像内の東(南)以外は)。このように、共有画像内の別のもの1による三角形の不正置換は、2つの共有画像同士が重畳されると、メッセージの場所にノッチの代わりに四角形を平均で1/2の時間出現させ、2つの共有画像と追加画像とが重畳されると、バックグラウンド(メッセージを補完する区域)の場所に角の代わりにノッチを平均で1/2の時間出現させる。
関係信号はまた、知識の漏洩無しにプロトコルに従って被写体像を認証することを可能にし得る。被写体画像および基準画像の構造を示さないということにより、関係シグネチャは有利には、一クラスの基準画像の合成モデルからなる、チャレンジに対する解として使用され得る。共有または関係シグネチャから導出される秘密シードは、基準画像を生成するためのチャレンジを受けると、被写体像と生成された基準画像との間の関係インプリントとそれから関連付けられた関係シグネチャとを判断する前に、(反応拡散のケースに典型的な式によりシーズ内で定義され得る)モデルに従って使用され得る。被写体像が取得スケールにおいてクローン不可能である材料被写体の画像の取得(所定条件での)から生じる場合、当該材料被写体は、以前のチャレンジ/解対を介しその認証に向けられた物理的クローン不可能関数(Physical Unclonable Function)として使用され得る。
本発明の特徴によると、同じ基準画像が、一組の画像の第1画像、第2画像それぞれとして系統的に使用され、一組の関係シグネチャを同じ基準に従って計算することを可能にする。
本発明の特徴によると、関係インプリント判断方法は、固有およびランダムミクロテクスチャを有する区域を提示する材料被写体の少なくとも1つの画像により実施される。いくつかの実施形態では、ランダム固有ミクロテクスチャを有するこの区域は認証区域と見なされ得る。この点に関し、本発明者らは次のことを実証する特権を有した:本発明の意味での関係インプリントは、これらの区域がランダム固有ミクロテクスチャのものよりはるかに大きいサイズを有する形状、輪郭またはパターンを有するということを必要とすること無く、ランダムおよび固有ミクロテクスチャ区域の画像に基づき判断され得る。
本発明の意味では、ミクロテクスチャは認証領域の性質自体から生じるという点で、固有的およびランダムである。本発明の好適な実施形態では、各認証対象物は、本質的にランダム固有構造(容易に再生不能:すなわち、その再生が、観測スケールにおいて予測可能でない処理から特に生じるという点で困難またはさらには不可能である)を含む少なくとも1つの認証領域を含む対象物の族に属する。本質的にランダム、容易に再生不能、固有な連続媒質構造を有するこのような認証領域は、特に英国刊行物:Jorge Guajardo記事内のEncyclopedia of Cryptography and Security, edition 01/2011, pages 929 to 934により規定されるような物理的クローン不可能関数(PUF:Physical Unclonable Function)に対応する。好適には、本発明による材料被写体の認証領域は、上記記事内の「固有PUF」と呼ばれる固有物理的クローン不可能関数に対応する。
本発明者らは、次の事実を活用する:認証領域のミクロ構造のランダム性質は、詳細化、発展または成長のそのモードから生じるので対象物の性質自体に本質的または固有であり、その結果、特定構造(特には、印字または彫り込み)を認証領域へ追加する必要がない。しかし、例えば再配置および/または相対的スケーリングまたは画像の他のものへの任意の他の変換を容易にするための自然なまたは追加の特異性の使用を排除しない。
本発明者らはさらに、以下のことを示した:類似性ベクトルの規則的場は、ランダム構造の画像同士が低減修正内で同一である場合だけ視覚的に出現し、画像が変換または小変形内で場合によっては同一でない場合には出現しない、または対象物の同じ認証領域の取得からは生じない。視覚的には類似性ベクトルの規則的場の類似性ベクトルが場の基礎をなすラインにより担持されて出現するということに留意すべきである。
したがって、本発明は、関係シグネチャを介し自動ユニタリ認証を上に開示されたように可能にする一方で、関係インプリントと感覚的調整とを介しユニタリ視覚的認証を提供し得る。
十分な密度の規則的または非規則的類似性ベクトルの場の可視化はさらに、本発明のフレームワーク内で、認証対象物の真正性を実証するまたは実証しないかのオペレータ自身の判断においてオペレータを安全または補強することを可能にする。この点に関し、本発明は認証対象物の真正性に関する疑いを、類似性ベクトルの規則的場が観測される限り、晴らすことを可能にするということが強調されるべきである。このとき真正性に関する確かさがある(実施の条件が正しく反映されれば)。他方で、ベクトルの規則的場が観測されない場合には、実施の厳密なパラメータが反映されたという明確な条件で、かつ材料被写体が、その記録とその照査との間にあまりにも劣悪な修正を受けていなければ、非真正性の確かさにより結論付けることが可能である。
さらに、本発明者らは次の事実を際立たせた:材料被写体が長期間にわたって十分な材料安定性を有する限りでは、数日、数か月、または数年だけ分離され得る異なる時点に作成された画像は、類似性ベクトルのこのような規則的場を本発明にしたがって生成できるようにする。さらに、本発明によると、認証領域の一部が修正(自発的または非自発的)により深く影響を受けない限りにおいて、認証対象物は、認証可能なままである一方で認証画像の記録後に修正を受け得る。
本発明の特徴によると、候補関係シグネチャは、例えばデータベース中に以前記録された真正の関係シグネチャと自動的に比較され、類似性の統計的判断基準にしたがって判断閾値に達すれば候補関係シグネチャが、記録された関係シグネチャと似ているとみなすことを可能にする。
本発明の特徴によると、実装された関係シグネチャ毎に、関係シグネチャを生成することを可能にした少なくとも1つの画像は、材料被写体の基準区画から生じる取得であり、前記基準区画は、クローン不可能材料構造(または「物理的クローン不可能関数」PUF)とも呼ばれる固有的およびランダムミクロ構造を有する。このフレームワーク内で、判断閾値への到達に基づく検証はまた、候補材料被写体が基準材料被写体に似ているまたはそれと同一であるということを意味する。次に、候補対象物に関係する関係シグネチャは、固有的およびランダムミクロ構造を有する候補対象物の認証区域または領域の少なくとも1つの画像に基づき設定される。同様に、基準または真正対象物に関係する関係シグネチャは、固有およびランダムミクロ構造を有する真正対象物の認証区域または領域の少なくとも1つの画像に基づき設定される。認証区域同士が同一または類似であれば、関係シグネチャの同一性または類似性が存在することになる。本発明の意味では、画像は、画像が少なくとも前記区域を含むが必ずしもこの区域だけで構成されないという点で固有およびランダムミクロ構造区域であると言われるということを理解すべきである。
本発明の特徴によると、認証および/または検証画像は、本発明の意味では実施前にデスクリーニング(desceening)および/または濾過(例えば帯域濾過)に付される。この特徴は、真正対象物の場合に、実現可能関係インプリントまたは関係シグネチャを判断する異なる工程の良好な実行と干渉するまたはそれを妨害する傾向がある潜在的周期パターンを除去することを可能にする。
関係インプリントを介し2つの画像間の特徴的関係に関心がある方法はまた、これら2つの画像間の類似性の全部分または一部分を「一目で」照査するために後者の認識の表現を使用することを可能にする。これは調整(関係インプリントの認知的整形)であり、その結果、感覚的認証の処理内で人間またはさらにはヒューマノイドにより知覚または解釈され得る。この調整は関係シグネチャの形式での調整の補完であり:第1のものはユーザによる直観的判断を可能にするように主として設計され、一方、第2のものは、機械による自動判断を可能にするように主として設計される。これらの調整は、関係シグネチャが視覚暗号法目的の我々の方法に従って実施される場合、得られた結果(知的攻撃、潜在的攻撃、美学的面など)を判断しなければならないのがユーザである場合、または、より一般的には、関係シグネチャがユーザにより感知可能な効果を生成するために使用される場合、互いに連結され得る。
本文書では、我々は、平均的ユーザの感覚系により知覚されることができかつ平均的ユーザ自身がそれを解釈することを可能にすることができる信号としての関係インプリントの調整を「関係スティミュラス」と呼ぶ。「知覚」により意味するのは、時間的、空間的性質の視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚認識(全体的または部分的に別個にまたは同時に)である。一般的ケースの感覚的認証について話され、ユーザの視覚、触覚、音響的能力などを利用するかどうかによっては視覚、触覚、音響的認証について話される。
関係スティミュラスを整形する工程中、好適なモードは、ユーザの視覚的(SVH)および/または音響的および/または触覚的および/または視聴覚的および/または時空間的知覚能力で構成される。
所与の関係インプリントに基づく関係スティミュラスの例は、ユーザの視覚認知能力に向けられることになる1つまたはいくつかの別個の1D、2D、またはさらには3D領域を有するカラーまたは非カラー画像としての所与の関係インプリントの表現であり得る。
関係インプリントの構成クラスに従って異なる色により表す可能性。
真正画像に対する候補画像の視覚的認証の方法としての本発明の実施態様は、以下の工程を含むことを特徴とする:
− 第1の画像として真正画像および第2の画像として候補画像によりまたはこの逆により関係インプリントを判断する方法を実施する工程と、
− 実装された2つの画像の一方の上に、関係インプリントを構成する1つまたはいくつかのクラスの類似性ベクトルを視覚的に、グラフィック的に表示する工程と、
− 判断された関係インプリントから生じる可視化において少なくとも1つの規則的領域を観測した場合に、真正画像に対する候補画像の少なくとも部分的または局所的部分における真正性を結論付ける工程。
視覚的検証段階は、表示工程前に、候補画像と比較される真正画像を探索する工程を含み得る。この工程は、候補画像の関係シグネチャを判断し、判断された関係シグネチャをサーバへ送信し、この送信に応答してかつ関係シグネチャに基づき、表示工程に使用される1つまたはいくつかの認証画像を電子検証装置に自動的にアドレス指定する工程である。サーバは、関係シグネチャと恐らく認証対象物の識別子とに基づきインデックスを付けられる認証画像のベースを含むことになる。次に、検証は、候補対象物から抽出されたシグネチャと、データベース内の基準に向けられたシグネチャと(1対1認証)、または最近接シグネチャおよび/または最尤真正対象物としてデータベース内で識別されたn個のシグネチャのサブセット(小さなn、通常は1〜10程度)と(1対n識別)のいずれかとを定量的に比較する工程で構成され得る。ここでは、対応する認証画像は、オペレータが本発明のメソッドオブジェクトを実行するように、オペレータによる視覚的認識に付され得るまたはそのまま送信され得る。
上に述べた使用の連続は、以下のことにその本質がある:
− 関係インプリントを構成する1つまたはいくつかのクラスの類似性ベクトルの可視化が適用される支援画像は、候補画像と真正画像とのマージ(アルファチャネルによる混合)で構成される、
− 画像は、少なくとも部分的であればGlassタイプの効果を出現させ得るようなやり方で実装される。
したがって、Glassタイプの現象が十分に強くない場合またはユーザがその検出に十分に敏感でない場合に特に感知できる追加支援がユーザへ提供される。
真正画像に対する候補画像を認証する方法として本発明による方法の別の使用モードは、関係スティミュラスの視覚以外の性質を通り、かつ以下の工程を含む:
a.記録工程:
− 真正画像と選択された基準画像との間の関係インプリントを判断する工程と、
− 真正画像と選択された基準画像間の(少なくとも1つの選択されたタイプの知覚に向けられた)関係インプリントに基づき関係スティミュラスを判断する工程と、
− ユーザにより認識可能であるまたは理解しやすい選択されたタイプの知覚と両立する支援コンテンツを実装する工程と、
− 関係スティミュラスのすべてまたは一部により支援コンテンツを変調する工程であって、変調結果は通常、ユーザにより多少認識可能であるまたは理解しやすいまたはそうでない、工程と、
− 支援コンテンツ変調の結果を記録し、場合によっては、真正画像および/または選択された基準画像にインデックスを付け、場合によっては選択されたタイプの知覚を伴う、工程。
b.照査工程:
− 候補画像と選択された基準画像との間の関係インプリントを判断する工程と、
− 候補画像と選択された基準画像間の(その記録中に真正画像と共に使用されたものと同じタイプの知覚に向けられた)関係インプリントに基づき関係スティミュラスを判断する工程と、
− 真正画像に対応する変調の結果を実装する工程と、
− 候補画像に基づき判断された関係スティミュラスのすべてまたは一部により変調結果を復調しようとする工程と、
− 候補画像により復調された支援コンテンツの少なくとも一部のユーザによる明確なまたは理解しやすい知覚の場合に真正画像に対する候補画像の真正性を結論付ける工程。
本発明はさらに、一組の材料被写体の各材料被写体のユニタリ認証の方法に関し、本方法は、一組の材料被写体の材料被写体毎に:
− 材料被写体の真正画像と基準画像間の上述の関係インプリントを判断する方法を実施する工程と、
− 前記材料被写体の真正画像に関連して計算された関係インプリントを記録する工程と、
− 材料被写体の認証中に、本発明による認証方法を実施する工程とを含むことを特徴とする。
本発明の精神を変えることなく、関係インプリントの代わりに実装される関係シグネチャを使用することが完全に考えられ得る。
認証は、関係スティミュラスを介し行われ得、特にユーザの記憶の1つを実装することにより人間の認知機能を利用し得る。
前述の工程は、時間的および/または空間的やり方で触覚、および/または言葉、および/または視覚を使用することにより好適には装置と相互作用するユーザにより繰り返しまたは連続的に実施され得ることもできる。このとき、先験的に関係しない行為に代わって、意思決定を精緻化することおよび/または2つの画像、2つの製品、ユーザと製品間の関係を確立することを可能にするリアルタイムでありかつ面白い効果が生成され得る。
スマートフォンまたはタッチタブレットまたは携帯型コンピュータタイプの端末の使用は、捕捉されたまたは端末内に存在するデータを介しユーザがこのアプリケーションを活用することとその編集者がこのユーザ、そのネットワークなどに関する知識を聞くこととを可能にするであろう専用アプリケーション/コンピュータプログラムを介したこの相互作用に特に適切であるように思える。
本発明はまた、特に検証段階の本発明による認証方法の実施形態のいずれか1つに使用されやすい電子装置に関する。好適に、しかし必ずしも厳密でなく、電子装置は、可視化タッチスクリーンを含み、タッチスクリーン上の2つの接点の移動により認証画像および/または検証画像の可視化倍率の修正を可能にするようにされる。タッチスクリーンはまた有利には、実装された画像の相対移動を制御するために使用され得る。
本発明の実施形態の多くの方式は、セキュリティおよびマーケティング環境において特に可能であり、また製品群、1Dまたは2Dバーコード、またはNFCまたはRFIDチップへ結合されるその他の認識を統合し得る。
本発明は、様々な分野(例えば様々な参加者:製造者、販売業者、小売業者、消費者すべてが、真正性の制御を思うままに可能にする様々な金融および技術的手段によるこの制御に興味を持たれるサプライチェーンの追跡可能性のプロセス)においてアプリケーションを見出し得る。知的所有権を保持する製造者もまた、照査された製品がサプライチェーン内の良い場所に存在するかどうかを知る(並行市場の制御)ことに興味を持ち得、一方、消費者は、当該製品が実効的に真正であるかどうかまたは真正製品にリンクされた助言、利点から恩恵を受け得るかどうかを知ることを最初に心配する。全体は、本発明に記載のユニタリ自動認証手段(関係シグネチャおよび/または識別子)と感覚的認証手段との合同支援により上に示したように実施され得る。
本発明は、認証、識別、完全性照査および視覚暗号法の様々なアプリケーションのフレームワーク内で実施され得る。この点に関し、本発明のフレームワーク内では、用語「認証」、「識別」および「完全性照査」は企図されるアプリケーションによっては等価であり得るということが考えられる。
関係インプリントの重要な利用は、基準画像に対する材料被写体の画像が本発明の方法にしたがって計算される場合であり、この関係インプリントのすべてまたは一部は基準画像に対し材料被写体の画像を再配置するために使用される。通常、これは、関係シグネチャまたは関係スティミュラスの判断以前になされる。
この好適なモードは一組の材料被写体から生じる一組の画像に関し実施され得、したがって再配置は同じ基準画像に従って自動的に操作される。SIFT、SURF、ORBまたはA−KAZEなどの検知器/記述子タイプの類似性指標の利用はこの目的のためには特に興味深いかもしれない。
一方で、材料被写体から生じる画像を再配置するために関係インプリント内に存在する別個のクラスの類似性ベクトルを使用することだけでなく、1つまたはいくつかの関係シグネチャおよび/または1またはいくつかの関係スティミュラスを計算することも可能である。
本発明はまた、候補画像と、同じ族に属する同じ材料被写体または被写体材料から恐らく生じる真正画像との間の視覚的認証を特に利用することにより、完全性照査を行うことを可能にする。これらの比較された領域が完全性を有すれば、規則性は、主要な不連続性無しにこれらの領域に対応する類似性ベクトルの少なくとも1つの場内に出現し、一方、これらの領域の一部が修正を受けていれば、規則性は、この場所において、場の局所不規則性の存在により変換された相違を呈示するに違いない。
本発明による認証方法の実施形態に適応化された認証領域を含む材料被写体のうち、特に以下のものが言及され得る:紙と厚紙パッケージ;繊維状物質;金属、プラスチック、セラミック、または他の焼結材料;歯槽または細胞物質;アカエイ革を含む革;木材;特に加工、鋳造、成型、射出、圧延された金属;ガラス、すりガラス;プラスチック材料;ゴム;織布または不織布(恐らくデスクリーニングによる);いくつかの毛皮または羽毛;景観画像、建造物画像、壁または道路舗装画像などの自然場面の画像;生体測定印刷、皮膚または指紋、眼の虹彩;芸術作品;粉末状製品または材料、但し、このリストは制限的でも網羅的でもない。
当然、本発明による方法の異なる特徴、変形形態および実施形態は、互いに対して非互換性または排他的でない限り、様々な組み合わせに従って互いに関連付けられ得る。
本発明の様々な他の特徴は、本発明の非限定的実施形態を示す添付図面を参照して与えられる以下の説明から現われることになる。
所与のランクにおける類似性ベクトルの計算のモードについて説明する。 本発明による方法の実施形態のフレームワーク内で取得された類似性ベクトルの場の例を示す。 本発明による方法の実施形態のフレームワーク内で取得された類似性ベクトルの場の別の例を示す。 類似性のベクトルの場の重畳から生じるインプリントベクトルの場を示す。 紙シートにより形成される対象物の画像の実装から生じるインプリントまたは類似性ベクトルの別の場を示す。 図5に示す関係インプリントの表現を示す。 図5のインプリントベクトルの場の不規則クラスおよび規則的クラスの類似性ベクトルの角度分布を示す。 関係インプリントの類似性ベクトルの2進または4進符号化の方法を示す。 関係インプリントの2進符号化により取得された統計結果でありしたがって関係インプリントを形成する統計結果を示す。 本発明による関係インプリントの羅針図による4進符号化を示す。 本発明による関係シグネチャから構築された視覚暗号法タイプの方式について説明する。 4進関係シグネチャに基づく信頼できる第三者による完全性検証用の画像による視覚暗号法タイプの別の方式を示す。 本発明による関係インプリントの認知的調整から生じる関係スティミュラス(ここでは視覚的)の2つのケースを示す。 別のタイプの関係スティミュラスをカラーセグメントのグラフとして示す。 印刷パターンの完全性を照査するための応用を示す。 2つの異なる皮膚インプリント取得間の関係インプリントの視覚的表示による生体認証のモードを示す。
本発明の意味では、第1の画像と第2の画像間またはこれらの画像の一部分間の類似性は、第1の画像と第2の画像またはそれぞれの一部分同士が相互に類似しているので、それだけ高い正値を与える類似性指標により評価される。標準化された相関係数(統計的意味での)の方法は本発明の好適な類似性の指標を構成する。差異による相関の指標として一般的な相関指標の方法は他の類似性指標の例である。画像またはそれらの一部分間の距離または乖離の逆数(数学的意味で)は類似性指標のさらに他の可能な族を構成する。
したがって、様々な計算方法が実施され得る。指標として、および非限定的やり方で、図1は、画像を革バッグの(サイズ1637×1601を有する)第1の画像1−Aとして実装することにより、ランク2における標準化中心相関係数(類似性指標として)に基づく類似性ベクトルの計算の第1の例を示す。この文脈では、革バッグは材料被写体である。
この第1の例によると、サイズ768×825の第2の画像1−Bは、半硬質フォームで作られた包装の一部分の画像である。第1の画像1−Aの基準タイルと第2の画像1−Bのサイズ128×128の検査タイル1、2および3との間の類似性の指数が計算される。(類似性指標として)取得された標準化中心相関係数の値はそれぞれ、−0.029(タイル1)、−0.050(タイル2)および0.032(タイル3)である。これらの類似性指標の絶対値を昇順で順序付けることにより、ランク1はタイル2に、ランク2はタイル3に、ランク3はタイル2に対応する。このとき、基準点(基準タイルの中心)に適用されるランク2における類似性ベクトルはランク2における一致タイルの中心(ここでは、タイル3の中心)方向を指し、これらの2つの中心の座標は同じ正規直交基準系において判断され、類似性ベクトルのノルムは1において正規化されると考えられる。
図1はまた、第1の画像として同じ画像1−Aを、および第2の画像2−Cとしてサイズ1142×1162のセラミック画像を実装することにより標準化中心相関係数(類似性指標として)に基づく類似性ベクトルの計算の第2の例を示す。このとき、基準タイルbは、画素毎に変換されたサイズ128×128のタイルに対応する一連の検査タイルのそれぞれと連続的に比較される。(類似性指標として)取得された標準化中心相関係数の値は、階調画像1−Dまたは階調面1−Eとして表された様々なランクの局所極値を有する相関図255×255を構成する。基準点(基準タイルの中心b)において適用されるランク2における類似性ベクトルは、計算された相関係数(類似性指標)の値の中でもランク2の極大を提供する一致タイルの中心の方向を指す。
図2に示す本発明の第3の実施例によると、類似性ベクトルは、濾過された画像2−Dおよび2−Eから抽出されたそれぞれ実線と点線の基準タイル128×128と検査部分128×128の間の帯域濾過(ここでは、Gaborウェーブレットの実数部)による画像2−Cの濾過後に、革バッグ要素の被写体像2−Aおよび半硬質フォームで作られた包装要素の基準画像2−B上で標準化中心相関係数(類似性指標として)に従って計算される。相関図の二次的(および一次的それぞれの)極大に関連付けられたランク2(およびランク1それぞれ)における類似性ベクトルは、実線の対応相関図2−Fと点線の対応相関図2−Gにおいて白色(および黒それぞれ)で示される。
図3に示す本発明の第4の実施例によると、拡散光下の反射で取得されたサイズ384×384のすりガラスで作られる対象物の画像が第1の画像3−Aとして使用される。第2の画像または基準画像としてのこの第2の例には、シーズから反応拡散により合成された同じサイズの画像3−Bが使用される。画像3−Cは、類似性指標としてランク1の標準化中心相関を使用し、それぞれがピッチ32×32の規則的グリッドの1つのノードを中心とするサイズ32×32の画像3−Aの基準タイルと画像3−Bのサイズ32×32の検査タイルとを比較することにより計算されたランク1の類似性ベクトルの場を示す。次に、各類似性ベクトルは、基準タイルの中心へ適用され、前記基準タイルによる最も高い類似性係数を有する検査タイルの中心方向に向けられる。各類似性ベクトルのノルムは前記類似性係数の値に対応し、これらの2つの中心の座標は同じ正規直交基準系において判断されるということが理解される。
図4は、ランクkにおいて第1の方法により規則的グリッドに従って計算された類似性ベクトルの場(上部)と、ランクlにおいて別の方法により関心点に従って計算された類似性ベクトルの場(中央部)との重畳により形成されたインプリントベクトルの場(下部)を示す。類似性ベクトルのそれぞれは、インプリントベクトルの場内のその適用点において報告され、場合によっては、この同じ点において適用される類似性ベクトルによりベクトル的に合計される。
図5は、その対象物が印刷パターンを有する第1の紙文書である第1の画像と、その対象物が、同じ印刷パターンであるが第1のものとは異なる印刷パターンを有する第2の文書である第2の画像または基準画像との比較により取得されるランク1における類似性ベクトルの場の(インプリントベクトルの場を形成する)グラフ表示を示す。類似性ベクトルの場は、最大値の近傍における相関のピークの内挿による、基準グリッド64×64のノードを中心とした基準タイルと検査部分との相関により計算される。
図6は、図5から抽出された関係インプリントの表現を示す。ここでは、その(基準)適用点がピッチ64×64の規則的グリッド(図6−B)に従って分散され、x=0、y=1455で始まりx=1856、y=175で終わる類似性ベクトルのそれぞれの座標u、vが、エントロピー判断基準(図7を参照)の使用後の3つのクラス(図5の主要部分を占める不規則クラス、次に左上と右下それぞれにおける印刷パターンを有する区域に対応する2つの規則的クラス)の類似性ベクトルに従って画素で列挙される(図6−A)。グラフ(図6C)は、図5のベクトルに使用されるような可視化のためのスケール係数の適用の無い点(x+u,y+v)の計算に対応し、また3つの前述のクラスを一目で気付くことを可能にする。使用される(x,y)グリッドのピッチは、関連パラメータのファイル内に保存されてもよいし、選択に従って関係インプリント自体内に保存されてもよいということに留意すべきである。
図7は、各類似性ベクトルを中心とした近傍1×5内の類似性ベクトル(ここでは、エッジ効果を除いて、考察対象類似性ベクトルの両側にアライメントされた2つの類似性ベクトル)の角度分布のヒストグラムなどのエントロピー判断基準を利用して得られた上述のような不規則クラスと規則的クラスの角度分布を示す。三角法円は45度の8つの角度セクタへそれぞれ分離され、分布は、近傍の類似性ベクトルの角度がこのような角度セクタに属するかどうかに従って解析される。閾値として、利用可能な8つのセクタ全体にわたって少なくとも3つのセクタが同じ近傍に関し活性化されれば、中央ベクトルは、不規則クラスに属しなければならなく、そうでなければ類似性ベクトルの規則的クラスに属することになるということが考えられる。
図8は、関係インプリントの類似性ベクトルの2進または4進符号化の方法を示す。類似性ベクトルの配向に従って、羅針図の値:北西、南西、北東または南東が4進符号化で与えられることになる。2進では、無差別に北西または南東に配向されたベクトルは値「1」を採り、無差別に北東または南西に配向されれば値「0」を採る、またはその逆であるということが考えられる。
図9は、関係インプリントの2進符号化により取得された統計結果でありしたがって関係シグネチャを形成する統計結果を示す。
これらの結果を確立するために、同じリームに属する200枚の紙シートの関係インプリントが1cm
2
程度の要素上で撮像された。関係インプリントのそれぞれは、その標準偏差により標準化された中心被写体像と基準画像としてのその相補(画像の解析という意味で被写体像の反転)画像との間の、ピッチ24×24画素のノードの規則的グリッドに従って、64×64画素の連続基準タイルと検査部分との間の相関により計算されたランク1における類似性ベクトルの場で形成される。関係インプリント毎に、11×15個の類似性ベクトルが上述のように2進符号化され、165個の結果ビットが関係シグネチャを形成するために連結される。
グラフ9−Aは、同じ紙要素の取得から導出された(それぞれ165ビットの)200対の関係シグネチャ全体にわたって計算されたハミング距離(点線)と様々な紙要素の取得から導出された(それぞれ165ビットの)200対の関係シグネチャ全体にわたって計算されたハミング距離(実線の)とを表す。グラフ9−Bは、様々な紙要素の取得から導出された関係シグネチャ間のハミング距離のヒストグラムを示す。平均距離は(49,99+/−4.66)%のものである。これらの統計は、提案された方法による異なるまたは同一紙要素の良い潜在的識別を実証する。
グラフ9−Cは、同じ紙要素の取得から導出された関係シグネチャ間のハミング距離のヒストグラムを示す。平均距離は(45+/−1.97)%のものである。
図10は、配向された二等辺三角形と羅針図の方向SW、SE、NE、NWとを全単射的に関連付けることによる、基準画像に対する被写体像の関係インプリントの羅針図に基づく4進符号化を示す。
図11は、4進関係シグネチャに基づき構築された視覚暗号法タイプの方式について説明する。共有画像1に似た先の図11−Aの関係シグネチャから(2進)メッセージ画像の視覚暗号法タイプの共有画像211−Bの構築は以下の通りである:(2進)メッセージの現在のビットの値が1(または0)であれば、画像2内の対応三角形が、共有画像1の現在の三角形へ結合されることにより方形(または三角形)を形成するように選択される。
2つの先行する共有画像の重畳/積み重ねから生じる画像がメッセージ11−Cを明らかにする。
図12は、4進関係シグネチャからの信頼できる第三者による完全性検証画像による視覚暗号法タイプの別の方式を示す。
サムネイル12−Aは共有画像1として働く関係シグネチャを示す。サムネイル12−Bは共有画像2を示す。サムネイル12−Cは完全性検証画像(信頼できる第三者による保持された)である。サムネイル12−Dは共有画像1、2の重畳後の画像に対応し、サムネイル12−Eは検証画像と共有画像1、2との重畳後の画像に対応する。サムネイル12−Fは検証画像と共有画像2との重畳後の画像を示す。サムネイル12−Gは共有画像2の不正処理(「0」から、...の代わりに...「8」への変更)の場合の結果を示す。サムネイル12−Hは検証画像と攻撃された共有画像1、2との重畳後の画像を示し、サムネイル12−Iは検証画像と攻撃された共有画像2との重畳後の画像を示す:攻撃が発生した場合の異常が見られる。サムネイル12−Jは検証画像と攻撃されなかった共有画像1との重畳後の画像である:異常は全体画像内に見られない。
図13は、関係インプリントの認知的調整から生じる関係スティミュラス(ここでは視覚的)の2つのケースを示す。
画像13−Aは、視覚的関係スティミュラスを、印刷パターンを有する紙文書の画像の異なる紙文書であるが同じ印刷パターンを有する紙文書の画像に対する不規則および規則的クラスの関係インプリントの矢印のグラフとして示す(インプリントベクトルの場の関係インプリントは類似性指標としてランク1における相互相関を使用して計算され、基準点は規則的グリッドのノードである)。これは不規則領域(すなわち類似性ベクトルが不規則である領域)を示す。この領域は、紙のミクロ構造だけが2つのサンプル上で可視である領域に対応する。規則的類似性ベクトルを含む2つの規則的領域が、画像の左上と右下の印刷された区域上に出現する。2つのサンプルの1つが真正であれば、印刷パターンは、一方では、第2のサンプルのミクロ構造上ではなく第2のサンプル上で認証される(材料による変調内まで)、したがって、これは構成材料の観点から真正サンプルとは異なる候補である。この場合の支援画像は本方法内に実装された2つのサンプルの1つである。
画像13−Bはまた、視覚的関係スティミュラスをグラフィック的に示すが、印刷パターンを有する同じ紙文書の2つの取得間のものである。これは、同じ紙サンプルの2つの同一画像間の規則的類似性ベクトル(測定(この場合は手動)により誘起された歪み内までの)を示す。2つのサンプルの1つが真正であれば、印刷パターンは、第2のサンプル上とまた第2のサンプルのミクロ構造上で認証され、したがって、これは構成材料の観点から真正サンプルである。
図14は、別のタイプの関係スティミュラスをカラーセグメントまたは階調セグメントのグラフとして示す。画像14−Aは、印刷パターンを有する紙文書の画像の異なる紙文書であるが同じ印刷パターンを有する紙文書の画像に対する関係インプリントの類似性ベクトルの表現を示す(インプリントベクトルの場の関係インプリントは、画像の帯域濾過後の検知器/記述子A−KAZEを類似性指標として使用して計算された)。認知的調整のセグメントのそれぞれは、被写体像内で検出された特性基準点を、2つの先行する画像を連結することにより取得された画像の基準画像内のその相当物へ連結させる。これは、この他の形式の表現では、2つの異なるサンプルが、画像の左上と右下の印刷区域内だけで、同様な点間の接続を生成し、逆に、紙のミクロ構造だけが2つのサンプル上で可視である位置では何も生成しない。支援画像はこの場合、サンプルを並置したものである。
画像14−Bは、同様な表現を示すが、印刷パターンを有する同じ紙文書の2つの取得間のものである。これは、2つの同一サンプルが全サンプルにわたって分散された同様な点(印刷部分と、ミクロ構造から生じる部分)間の接続を先のケースより非常に多い数(従来より10〜20倍多い程度)生成する、ということを示す。
図15は、印刷パターンの完全性を照査するためのアプリケーションを示す。この照査では、関係インプリントの視覚的表示は不規則類似性ベクトルの支配的局所発生により変換された非類似性の区域を示す。関係インプリントは類似性指標として相互相関とランク1とを使用することにより取得され、基準点は規則的グリッドから生じる。この場合の支援画像は本方法において実装された原画像である。このアプリケーションによると、サムネイル15−Aは原画像に対応し、サムネイル15−Bは修正画像を表し、一方、サムネイル15−Cはこれらの2つの画像の比較から生じる関係インプリントの視覚的表示である。
図16は、異なる皮膚インプリントの2つの取得と1つの真正性基準取得との間の関係インプリントの視覚的表示による生体認証のモードを示す。後者は、類似性指標として相互相関とランク1とを使用して取得され、基準点は規則的グリッドから生じ、原画像に対する候補画像の検知器/記述子方法による再配置は類似性ベクトルの計算の前に行われる。
これは、2つの異なるインプリントが類似性ベクトルの広範に不規則な場を生成し(左側、候補画像2対原画像の場合)、一方、類似性ベクトルの規則的かつ小サイズの場は、2つのインプリントが共通認証領域を有する場合に出現する(右側、候補画像1対原画像の場合)ということを示す。完全性照査アプリケーションにおいて述べたもののように、再配置された画像の灰色区域と黒色区域間の境界もまたこれらの類似性ベクトル上に出現するということに留意すべきである。支援画像はこの場合、本方法内に実装された原画像である。
「再配置された」画像は、ケース2の皮膚タイプの画像とはもはや似てないという点で、本発明の意味では適切な視覚的表示である可能性があり、一方、特徴的指紋ミクロテクスチャは、取得1において常に認識されるということに留意すべきである。
図16において、サムネイル16−Aは元の真正画像を示し、サムネイル16−Bは生の候補画像1を表し、サムネイル16−Cは「再配置された」候補画像2を示し、サムネイル16−Dは再配置された候補画像1に対応し、サムネイル16−Eは原画像と比較された画像2の視覚的表示であり、一方、サムネイル16−Fは原画像と比較された画像1の視覚的表示である。
図17は、同じ材料被写体の2つの取得の一方へ適用される相対的変換の例を示し、類似性ベクトルの場の広範に規則的な図を示し、ユーザが計算および視覚的表示と同時にタッチスクリーンに作用したかどうかの実施の可能性を実時間で示す。サムネイルはそれぞれ以下のことを示す:
− 17−A 5%の拡張、
− 17−B 再配置(準零変換)、
− 17−C 並進と組み合わせた5°の回転、
− 17−D 単純並進。

Claims (20)

  1. 2つの画像間の関係インプリントを判断する方法であって、以下の工程:
    − 第1の画像と第2の画像とを実装する段階と、
    − 前記第1の画像および前記第2の画像それぞれに属するタイル間の類似性ベクトルを計算する段階であって、前記類似性ベクトルは、エントロピー判断基準という意味で、少なくとも1つの不規則領域を含むインプリントベクトルの場を形成する、段階と、
    − 前記計算されたインプリントベクトルの場の表現を関係インプリントとして記録する段階と
    を含む方法。
  2. 前記類似性ベクトルを計算する段階は、
    − 前記第1の画像および前記第2の画像に共通なマークを判断する工程と、
    − 前記第1の画像内で、それぞれが、共通基準系内の座標を有する少なくとも1つの基準点に関連付けられた一組の基準タイルを判断する工程と、
    − それぞれが基準タイルと整合される一致タイルを前記第2の画像内で探索する工程であって、前記一致タイルはある程度の類似性を有し、それぞれ、前記共通基準系の座標を有する少なくとも1つの基準点に関連付けられる、工程と、
    − 各基準タイルの基準点および前記関連付けられた一致タイルの基準点の座標に基づき各類似性ベクトルの座標を計算する工程と
    を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記基準タイルは所与のグリッドの基準タイルに基づき判断されることを特徴とする、請求項2に記載の方法。
  4. 前記一致タイルを探索する工程は、基準タイル毎に、前記基準タイルに対応する前記第1の画像の部分と前記第2の画像の検査部分との間の一連の類似性指標の計算を利用し、前記検査部分は、各類似性指標の前記計算のために、かつ前記基準タイルに関連付けられた一致タイルとして、前記基準タイルと所与の程度の類似性を有する前記検査部分を選択することにより前記第2の画像内で移動されることを特徴とする、請求項2または3に記載の方法。
  5. 一致タイルを探索する前記工程は、
    − 前記第2の画像の一組の検査タイルを判断する工程と
    − 基準タイル毎に:
    − 一連の類似性指標を計算する工程であって、各類似性指標は、前記基準タイルに対応する前記第1の画像の部分と検査タイルに対応する前記第2の画像の部分との間で計算され、前記検査タイルは類似性指標の計算毎に異なる、工程と、
    − 前記基準タイルに関連付けられた一致タイルとして、前記基準タイルと所与の程度の類似性を有する前記検査タイルを選択する工程と
    を含むことを特徴とする、請求項2または3に記載の方法。
  6. 前記一組の基準タイルと前記一組の検査タイルとを判断する前記工程は、特徴的検出および記述アルゴリズムを実施することにより行われることを特徴とする、請求項5に記載の方法。
  7. 前記類似性の程度は、前記基準タイルとの類似性のそれらの指数に従って降順に順序付けられた前記一連の検査タイル内の一致タイルとして保持された前記検査タイルのランクに対応することを特徴とする、請求項4〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記類似性ベクトルは面内すなわち2次元空間内で計算されることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記インプリントベクトルの場を計算する前記段階は、前記インプリントベクトルの場を計算する前に、前記第1の画像および前記第2の画像の一方および/または他方を変形する工程を含むことを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記変換工程は再配置であることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
  11. 前記計算段階前に、以下のパラメータ:
    − 前記基準および/または一致タイルのサイズ、形状、位置、前記第1の画像および前記第2の画像の使用順序、
    − 不規則領域の有無を判断するための評価窓のサイズおよび形状
    のうちの少なくとも1つの判断を含むパラメータ化工程を含むことを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記インプリントベクトルの場の計算の前記段階は、
    − 前記2つの画像のうちの一方と中間類似性ベクトルとは互いに異なる変換を受けた他方の画像との間の中間類似性ベクトルのいくつかの場を計算する工程と、
    − 前記中間類似性ベクトルの場同士を互いに比較し、類似性最適値、最大値、または最小値を有する前記中間類似性ベクトルの場をインプリント類似性ベクトルの場として保持する工程と
    を含むことを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の方法。
  13. 前記記録段階の前に、前記類似性ベクトルのそれぞれを領域エントロピー判断基準に従って前記規則的部分と前記不規則部分のいずれか一方へ割り振る工程を含む前記類似性ベクトルの場を少なくとも1つの所謂規則的部分と1つの所謂不規則部分とへ分解する工程を含むことを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記局所類似性最適条件が1に等しい順序において選択されると、考察される局所ランクに関して、前記当該の類似性ベクトルは、前記領域エントロピー判断基準を満たすか否かに従って、前記インプリントベクトルの場の前記不規則成分または前記インプリントベクトルの場の前記規則的成分のいずれかの中に追加され、次に、零ベクトルが前記規則的成分または前記不規則成分それぞれの中に追加されることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記インプリントベクトルの場を圧縮し、前記圧縮結果を関係インプリントとして記録する工程を含むことを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 画像同士の相対的または関係シグネチャとして、前記関係インプリントのディジタル表現を使用する工程を含むことを特徴とする、請求項1〜15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記関係インプリントの前記記録は、使用される前記画像の少なくとも1つの記録に関連付けられることを特徴とする、請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記関係インプリントを感覚的、好適には視覚的および/または音響的および/または触覚的に表現する工程を含むことを特徴とする、請求項1〜17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 前記関係インプリントを感覚的に表現する工程を含むことを特徴とする、請求項1〜18のいずれか一項に記載の方法。
  20. 真正画像に対する候補画像を認証する方法であって、
    − 前記第1の画像として前記真正画像および前記第2の画像として前記候補画像によりまたはこの逆により請求項1〜19のいずれか一項に記載の関係インプリントを判断する方法を実施する工程と、
    − 前記工程において判断された前記関係インプリントに対応する類似性ベクトルの場を視覚的に表示する工程と、
    − 前記関係インプリントの前記類似性ベクトルの場内の少なくとも1つの規則的領域を観測した場合、少なくとも部分的に真正性を結論付ける工程と
    を含む方法。
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