JP2019519336A - ビデオ画像を用いた挿管スタイレット - Google Patents

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Abstract

気管内チューブを配置する手動の関節駆動式のスタイレットアセンブリに関する。スタイレットアセンブリは、片端に可撓性遠位端を備え、別の片端でハンドルに取り付けられたステアリングシャフトを有する。遠位端はハンドルの遠隔アクチュエータによって制御可能な被覆ケーブルを介して操作される。遠隔アクチュエータ内の付勢部材が、制御を高めるためにケーブルの持続的な応力を維持する。ビデオカメラが、遠位端から離れた、ステアリングシャフト内に埋め込み式レンズポケットに備わっている。カメラのFOV(視野)が、短縮法像による遠位端の動作を取り込む。ハンドルのカラー台座は、標準的な気管内チューブのカラーコネクタを受容し、配置後にスタイレットアセンブリを取り外す際に素早い離脱を提供する。【選択図】図3

Description

本発明は、挿管装置の配置に使用される、手動の関節駆動式(articulated)のスタイレットに関する。
関連技術の説明。気管内挿管は、可撓性気管内(ET)チューブを、口腔を通って気管に配置し、人工的な呼吸回路を形成する手順である。ETチューブの先端部を気管の最適な位置に案内するために、スタイレットアセンブリがETチューブの孔に挿入される。スタイレットアセンブリの一つの例が、2014年5月8日に公開され、本発明の譲受人に譲渡されたMcCormick等による米国特許公開第2014/0123976号に示されている。米国特許公開第2014/0123976号の全開示部分が参照によりここに組み込まれ、関連法域が許容する範囲で依拠される。スタイレットアセンブリの可撓性の遠位端はETチューブ先端部を通って突出し、スタイレットアセンブリの上端部のハンドグリップ上に配置された遠隔アクチュエータによって可変的に動作可能な(典型的にはカーブまたは屈曲する)ステアリング手段として機能する。ETチューブが気管内の最適位置に到達すると、スタイレットアセンブリはETチューブから直ちに分離し、気道を開けるために、孔から完全に引き抜かれる。このように、ETチューブの先端部は、挿入プロセス中、スタイレットアセンブリのステアリング可能な遠位端の支援を受けつつ、障害物を避けながら気管内を慎重に操作される。
概して、挿管法は、麻酔専門医またはENT(耳鼻咽喉科)専門医または耳鼻咽喉科医と比較して、挿管チューブを設置する経験の少ない第一対応者および/または緊急救命室の医療従事者による救命治療として頻繁に実施されている。データは、毎年米国内で200万(20,000,000)件以上の挿管法が実施され、緊急挿管の半分以上(>50%)が病院前治療で第一対応者によって行われていることを示唆している。米国の第一対応者の多くが最小限の挿管訓練しか受けておらず、平均して3年の経験しか有していない。
研究論文は、基本的技能の習熟を得るためには15件から20件の挿管が必要であることを示している。いくつかの医学文献はさらに保守的で、連続して20件から57件の挿管に成功するという習熟の基準値を提案している。第一対応者は、認可のためにたった5件の挿管を実施することが義務付けられている。この分野では、平均して、有資格の救急医療隊員の約2/3(67%)が、年に1から2(1−2)回の挿管しか実施していない。救急医療隊員の訓練基準は、緊急医療臨床医の200件、または麻酔専門医の400件の最小必須条件と比較して極めて低い。換言すると、救命治療における大多数の挿管が、基本的な技能習熟度を有していない緊急医療従事者によって行われているのである。
緊急医療従事者による挿管法の失敗率は10−50%に及ぶ。挿管失敗に関連する結果は深刻である。挿管失敗は声帯麻痺から低酸素性脳障害まで幅広い病的影響をもたらし、死に至る場合もある。信頼できる公開文献は、年間の病院前緊急治療における180,000件の死亡ケースは、ETチューブの誤設置によるものと見ている。そして、それ以上の件数の死亡ケースが、病院治療における挿管チューブの誤設置によるものと考えられる。
挿管の失敗は、緊急/救急治療の第一対応者だけの問題ではない。手術室での整った環境においても困難な挿管は存在し、失敗率は2−4%と報告されている。緊急環境および整った(通常、術前)環境の両方における年間に実施される挿管の合計数を前提として、挿管の失敗は手術室で約800,000件、および緊急治療で1,200,000件が発生している。日常的に挿管を行っている臨床医は、主な成功要因を訓練と経験であるとしている。挿管手順は、習得が難しいばかりでなく、習熟を維持するために定期的な実践を必要とする。
スタイレットアセンブリの設計および製造分野の専門家は、操作が容易かつ高度に正確な装置の製造に努めてきた。このことは、訓練不足の第一応答者が高いストレス下での緊急治療で実施する挿管手順で、多数のスタイレットアセンブリが使用されているという事実に照らすと困難な目標であった。訓練不足の従事者が挿管配置の困難性を習得する際の、ひとつの注目すべき要因は、スタイレットアセンブリの遠隔アクチュエータに入力(input force)が付加された後のステアリング操作における、隠れたラグ(hidden lag)に関係している。時にロストモーションと呼ばれるこの現象は、典型的には部品の降伏または弛緩、製作公差、滑りまたは摩耗に起因する。ロストモーションの潜在的な問題は、ロストモーションが、挿管手順の実施者に、スタイレットアセンブリの遠位端を不注意に手前過ぎる箇所、または行き過ぎた箇所に操縦をさせることであり、場合によっては、上記により患者の軟組織を損傷するか、もしくは、恐らく低酸素症またはさらに重篤な症状をもたらす結果となることである。
この憂慮すべき失敗率を低減するための方法には、ETチューブまたはスタイレットアセンブリの先端部/遠位端に画像取込装置(またはビデオカメラ)を装着することが含まれている。挿管手順の実施者は、スタイレットが前進するごとに、気道のリアルタイムのビデオ供給(画像)を見ることができ、理論上は、ETチューブを所望の位置により良好に操縦できる。しかし、データは、スタイレットアセンブリの遠位端に、単にビデオ機能を追加することでは失敗率が顕著に改善されないことを示している。したがって、失敗率を低減する改良された挿管装置、スタイレットアセンブリおよび/または方法の必要性が存在し、それらは技能習熟を体得する(または維持する)ために十分な挿管手順を実施できない救急医療隊員および救急診療部医師の使用により適している。
本発明の第1の態様によると、患者への挿管装置の配置を容易にするための手動の関節駆動式(manually articulated)のスタイレットアセンブリが提供される。アセンブリは、被制御端部(controlled end)および制御端部(controlling end)を有する、少なくとも1つの可撓性伝達要素を備えている。遠隔アクチュエータは、少なくとも1つの作動位置に対する近接および離隔方向の移動を目的としたスタイレットアセンブリのハンドルに支持されている。遠隔アクチュエータは、伝達要素の制御端部と接続する固定点を含んでいる。ステアリングシャフトがハンドルから延在している。ステアリングシャフトはその長さに沿った中心線を画定する細長の管状主管部を有している。可撓性末端部は移行部(transition)で主管部と連結し、遠位端に向かって長手方向に中心線に沿って延在している。遠隔アクチュエータの動作に、離れた遠位端で対応する動作を発生させるように、伝達要素は、末端部の遠位端に連結された制御端部にステアリングシャフトを経由させる。埋め込み式レンズポケットが移行部に隣接するとともに遠位端から空間を開けられてステアリングシャフトに形成されている。レンズポケットは画像取込装置を前進(前向き、forward pointing)方向に部分的に収納するために、中心線から横方向にオフセットされ、その結果、その視野は遠隔アクチュエータの作動に反応して、遠位端の動作を取り込む(キャプチャする)ように配向している。
埋め込み式レンズポケットを遠位端から離して配置することにより、主管部および末端部の間の移行部付近で、画像取込(キャプチャ)装置がその視野内の遠位端の画像を取り込む。挿管手順の実施者は、遠位端のリアルタイムの動作を見ることができ、よって、気管を通過するETチューブをより良好に操作できる。結果として、挿管手順に関して訓練不足および/または練習不足の救急医療隊員および救急診療部医師が良好な挿管を実現する可能性が高まる。
本発明の第2の態様によると、手動の関節駆動式のスタイレットアセンブリが、患者への挿管装置の配置を容易にするために提供される。アセンブリは、被制御端部および制御端部を有する、少なくとも1つの可撓性伝達要素を備えている。スタイレットアセンブリはハンドルも含んでいる。ハンドルは枢動軸を画定するジャーナルを有している。遠隔アクチュエータは、少なくとも1つの作動位置に対する近接および離隔する枢動軸周囲の移動のために、ジャーナルで支持される。次いで、遠隔アクチュエータは、遠隔アクチュエータが枢動軸の周囲を回転するとき、可変長さを有する伝達要素を支持するための少なくとも1つのトラック(経路)を含んでいる。また、遠隔アクチュエータは、伝達要素の制御端部を接続する固定点(アンカーポイント)を含んでいる。ステアリングシャフトがハンドルから延在している。ステアリングシャフトは、その長さに沿った中心線を画定する細長の管状主管部を有している。伝達要素はステアリングシャフトの長さに沿って延在している。可撓性末端部は遠位端に向かって長手方向に中心線に沿って延在する。伝達要素の被制御端部は末端部の遠位端に連結される。遠隔アクチュエータ内で、固定点およびトラックの間に付勢部材が配置される。
遠隔アクチュエータ内に付勢部材を配置することにより、伝達要素における緩みが吸収され、よって、ロストモーションの発生を除外または少なくとも実質的に低減する。直接的な結果として、挿管手順の実施者が、遠隔アクチュエータを介して、より良好に遠位端の制御を行うことができる。より良好な制御とは、施術者、とりわけ、技能習熟を体得する(または維持する)のに十分な挿管手順を実施できない救急医療隊員および救急診療部医師による挿管の失敗を起こす可能性が低減することを意味する。
本発明のこれらの、および他の特徴、ならびに有利点は、以下の詳細な説明および添付図面と関連付けて考慮されるとき、より容易に理解されるであろう。
図1は正中(矢伏)面に沿って部分的に図示された患者の、挿管プロセスの概略図であり、スタイレットアセンブリが実線で示され、連結された気管内(ET)チューブが透視線で描かれており、ETチューブの先端部がちょうど咽頭蓋を通過している。
図2は、図1のETチューブが最適な位置に到達し、スタイレットアセンブリが引き抜かれている図である。
図3は、本発明のある例示的実施形態によるスタイレットアセンブリの側面図であり、遠位端が下方向に曲がった状態で透視線で示されるとともに、ETチューブも透視線で示されている。
図4は、様々な関節駆動位置の遠位端、および、遠位端動作の機能としての、カメラ視野の対応する変化を示したスタイレットアセンブリの部分図である。
図5は、図4の線5−5に概ね沿った切断面であり、本発明のある例示的実施形態において、埋め込み式レンズポケット内に、画像取込装置がどのように部分的に格納されているのかを示している。
図6は、複数の異なる位置に操作された遠位端、および、遠位端動作の機能としての、カメラ視野の対応する変化を示した遠位端の透視図である。
図7は、本発明のある意図された実施形態による、画像取込装置の長手方向の切断面である。
図8は、矢伏面に沿った部分で図示された患者の、挿管プロセスの極めて簡略化された図であり、ETチューブの先端部およびスタイレットアセンブリが患者の咽頭蓋に接近する様子と、その近傍のモニターまたは画面に表示された、ビデオカメラからの一例の画像を示している。
図9は、図8で、ETチューブの先端部およびスタイレットアセンブリが患者の声帯に接近する様子と、その近傍のモニターまたは画面に表示されたビデオカメラからの一例の画像を示している。
図10は、図8で、ETチューブの先端部およびスタイレットアセンブリが患者の竜骨に接近する様子と、その近傍のモニターまたは画面に表示されたビデオカメラからの一例の画像を示している。
図11は、図3のスタイレットアセンブリの透視図であり、ユーザが右手に握り、遠隔アクチュエータに親指を置いた状態の典型的なグリップを示している。
図12は、可変長さを有する伝達要素の支持するためのトラック、および、トラックと伝達要素用固定点との間に配置された付勢部材を有する遠隔アクチュエータの透視図である。
図13は、ハンドル、および、枢動軸周囲の往復運動のための遠隔アクチュエータを支持するジャーナルの内部空洞領域を示している。
図14は、ハンドルに配置されるカラー台座に摩擦適合するETチューブのカラー部分を含むハンドルの底部部分透視図である。
例示の実施形態が、添付図面を参照してより完全に説明されよう。実例は様々な文脈における本発明の例示的実施形態を表しており、それにより、当業者はその構成および使用をより容易に理解可能である。当然、具体的な詳細が選択的である、および/または、具体的な詳細が同様の結果を実現するための代替的な形式で構成されてもよい場合、以下の説明を通じて、具体的な詳細が例示的実施形態の文脈において参照されてもよい。
手動の関節駆動式のスタイレットアセンブリは図面において全般に20で示されている。スタイレットアセンブリ20は、例えば患者体内の気管内(ET)チューブ22のような挿管装置の配置を容易にするように構成されている。ETチューブ22は、典型的には角度がつけられた先端部24を含む可撓性中空導管を有する、任意の市販の種類であってもよい。空気注入式カフ26が、先端部24付近の導管に沿って配置されている。バルーン状カフ26の膨張はパイロットチューブ30を介して制御される(図14)。略筒状のカラーコネクタ32は、ETチューブ22の後端部または上端部にキャップをしている。カラーコネクタ32の目的は、スタイレットアセンブリ20に一時的で容易に脱着可能なアタッチメントを形成することであり、以下に詳述される。
ハンドル34およびステアリングシャフト36を含むスタイレットアセンブリ20が図1−3に示されている。どの図面でも、ステアリングシャフト36は空洞の管状部材の形態で描かれている。ただし、いくつかの意図される実施形態では、ステアリングシャフト36は管状ではなく、平坦なテープ状、または恐らく断面がI形状のものである。多様な形状が使用可能である。ステアリングシャフト36は、中心線Aに沿ってハンドル34から延在している。中心線Aは、直線ではなく、空洞のETチューブ22内で蛇行装置のようにカーブし、曲がりながら長くて狭いステアリングシャフト36の長さに沿っている。ステアリングシャフト36は、図1−2および図8−10に描かれているような挿管手順の間、ETチューブ22の孔または導管を滑り降りることができるようなサイズとなっている。挿入手順の間、ステアリングシャフト36は、障害物を通り抜け、患者の気管8の適切な目的地に向かうために、ETチューブ22の先端部24を案内する手助けをするように操作される。ETチューブ22が気管38の意図した場所に到達する(図2)と直ちに、スタイレットアセンブリ20は、カラーコネクタ32からハンドル34を慎重に取り外し(以下にさらに詳述される)、次いでステアリングシャフト36をETチューブ22の導管状孔から滑らせて脱出することによって、完全に引き抜かれる。この時点で、スタイレットアセンブリ20は廃棄されるか、再利用のために消毒される。
ステアリングシャフト36の操作容易性は、ステアリングシャフト36の長さに沿って延在した、少なくとも1つの、ただし、より典型的には2つの可撓性伝達要素40、42によって実現される。一般的な構造において、伝達要素の1つは上方伝達要素40と設定され、もう一方は下方伝達要素42と設定されてもよい。当然、上方および下方の設定はある程度任意であるが、一般的な方法で把持および使用された場合には、アセンブリ20の配向と相関する。上方伝達要素40および下方伝達要素42は、金属製ワイヤ、コード、ケーブル、テープなどを含む、力の伝達が可能な任意の適切な材料で構成されてもよい。
各上方および下方伝達要素40、42は、被制御端部44および制御端部46を有している。制御端部46でユーザが付加した力は、各上方および下方伝達要素40、42の長さに沿って伝達され、対応する動作を被制御端部44で実現する。ある意図された実施形態では、各上方および下方伝達要素40、42は、張力および圧縮力の両方を伝達可能な単一力(single force)伝達装置、すなわちプッシュ−プル装置を備えていてもよい。他の実施形態では、説明されている例に示されているように、各上方および下方伝達要素40、42は2つの分離した張力のみの伝達装置、すなわちプル−プル装置で構成されている。後者のケースでは、例示の実施形態は2つの分離した異なるワイヤまたはケーブル40、42を意図している。ただし、当業者は、軽微な修正を加えて、被制御端部44および制御端部46と同等な機能を実現するための、適切に固定された単一の連続ループの形体の伝達要素を容易に想定できるであろう。
ハンドル34は、隙間を有する内部空洞を有し(図13)、この中に1または複数のガイド48が配置され、ステアリングシャフト36と遠隔アクチュエータ50との間に上方伝達要素40および下方伝達要素42のためのガイド経路を画定している。遠隔アクチュエータ50は、少なくとも1つの作動位置に向かい、且つ、当該位置から離れる動作のためのハンドル34上で支持され、この動作を介して、ユーザは遠位にある被制御端部44で対応する動作を実現するために、伝達要素40、42の制御端部46に可変的に力を加える。遠隔アクチュエータ50は多様な異なる形態をとってもよい。ある意図される実施形態では、遠隔アクチュエータ50は、直線状トラックを前後にスライドするように構成される(図示せず)。別の意図される実施形態では、遠隔アクチュエータ50は、押しボタンのように往復移動するように構成される。さらに別の意図される実施形態では、遠隔アクチュエータ50はスプレー容器のトリガーや、握るタイプのレバー(squeeze−lever)のような動作用に構成される(図示せず)。多くの異なる可能性が存在する。ただし、図示されている例では、遠隔アクチュエータ50は、枢動軸B周囲を弧状に振動(揺動)するように構成されている。
ハンドル34の内部空洞は、単純なベアリングまたはブッシングのような枢動動作のために遠隔アクチュエータ50を支持するジャーナル52(図13)を含んでいる。図示されている例では、遠隔アクチュエータ50は、ジャーナル52によって支持されているハンドルの内部空洞内に部分的に配置されるように設計されている。遠隔アクチュエータ50は、回転式(回転状)の摺接でジャーナル52と接続する略円形の接触面を有する。このように、遠隔アクチュエータ50の接触面およびジャーナル52の両方が枢動軸Bを画定している。枢動軸Bは、ほぼすべての方向に配向してもよいが、添付されている図では、枢動軸Bはハンドル34を通って水平方向に横断しており、ステアリングシャフト36の中心線Aに対して略垂直である。
車輪状の遠隔アクチュエータ50の一部は、ハンドル34の外側に露出しており、それによって、挿管手順の実施者は、1または複数の指で遠隔アクチュエータ50に容易にアクセス可能である。触覚応答を高めるために、図3および図13に見られるように、遠隔アクチュエータ50は、露出部分から突出した親指タブ54を含んでもよい。つまり、親指タブ54はハンドル34の外側からアクセス可能である。この構成により、図11に示されているように、ハンドル34を「アイスピック」スタイルで把持しているユーザが、親指の簡単な上下動で遠隔アクチュエータ50を操作するように握ることが可能となる。
図12および図13は、ある可能な実施形態に従った遠隔アクチュエータ50を詳細に示したものである。これらの例における遠隔アクチュエータ50は、可変長の上方伝達要素40および下方伝達要素42をそれぞれ支持するための上方トラック56および下方トラック58を含んでいる。遠隔アクチュエータ50が枢動軸B周囲を回転すると、上方伝達要素40および下方伝達要素42の露出部分がこれらのトラック56、58に巻き付き、および巻き戻され、この動作は、カム周囲に巻き付けられたケーブルまたはプーリー周囲に巻き付けられたベルトの動作と幾分か類似している。図示されている例では、上方トラック56および下方トラック58は半円形であり、枢動軸B周囲を略同心円状に同一場所に配置されている。ただし、上方トラック56および下方トラック58は、要望に応じて、非対称的であってもよく、および/または非線形カム効果を提供するように設計されてもよい。想定されるが図示されていない別の実施形態では、単独トラックが上方伝達要素40および下方伝達要素42の両方によって使用されてもよい。あるいは、単独トラックが単独伝達要素によって使用されてもよい。実際、トラック56、58に関しては様々な変形例を使用可能である。
遠隔アクチュエータ50は上方伝達要素40と下方伝達要素42の制御端部46を連結する固定点60を有する。固定点60は、枢動軸Bと概ね一致するが、伝達要素40、42の張力が変動すると、固定点60と枢動軸Bとが位相のずれを生じることが予想される。図12および図13では、固定点60は、伝達要素40、42の両方に波形形状を作る筒状突起部62を受けるように構成されたソケットの形状をしている。上方伝達要素40および下方伝達要素42が突起部62に取り付けられる共有点は、この実施形態では、それぞれの制御端部46である。トラック56、58は固定点60から略同心円状に離隔している。各トラック56、58は、それぞれ駆動端56’、58’を有し、その周囲に伝達要素40、42が巻き付いている。駆動端56’、58’は互いに分離され、小さな隙間を形成しており、ここを通って両方の伝達要素40、42が固定点60へと通過するクリアランスを有している。固定点60と駆動端56’、58’の間の半径方向距離は実質的にモーメントアームである。遠隔アクチュエータ50の回転は、固定点60に対してオフセットされた駆動端56’、58’の間で生じる、てこの作用を介して、それぞれの伝達要素40、42に力(負荷)をかける。実際に有効な伝達要素40、42の制御端部46は固定点60ではなく、駆動端56’、58’に存在する場合があることが見て取れよう。ただし、かかる技術的構文解析は本発明の理解に必ずしも密接に関係してはいない。その代りに、ここでの主要な教示は、遠隔アクチュエータ50が枢動軸B周囲を回転している際、遠隔アクチュエータ50は伝達要素40、42の制御端部46を同時に駆動していることである。
本発明の固有態様の1つは、固定点60とトラック56、58の間に付勢部材64を組み込むことである。付勢部材64の目的は、常時、伝達要素上にプレテンション(pre−tension)を維持することである。プレテンションを維持することで、システムのロストモーションの発生が実質的に減少および/または除去される。付勢部材64は様々に異なる形態を取りつつ、伝達要素40、42において一定の張力を維持することが可能である。意図されるある形態は、ばね、コイル、空気圧装置、および弾力材などを含んでいる。ただし、示されている実施形態では、付勢部材64は図12および13に示されているように、略楕円形の構造をしている。効果的には、楕円形の付勢部材64は二重リーフスプリング(板ばね)のカテゴリに含まれ、ミラー状の2つの湾曲アームが遠隔アクチュエータ50に(66で)連結し、連結点66は機能上、トラック56、58と固定点60の間に位置している。楕円形付勢部材64の連結点66は、固定点60および各トラック56、58の駆動端56’、58’の両方を通過する仮想放射線Cに戦略的に沿って配置されていることが好ましいが、必須ではない。図12に明確に示されているように、楕円形付勢部材64の連結点66は駆動端56’、58’と正反対に位置している。その代りに(図示されていないが)、楕円形付勢部材64の連結点66は図示されているものと正反対、すなわち、駆動端56’、58’の間の間隙の内側であってもよい。固定点60および駆動端56’、58’の両方を通過する仮想放射線Cに沿って、楕円形付勢部材64の連結点66を配置することによって、操作の動きおよび状態の全体に亘って、比較的一定な引張荷重を伝達要素40、42上に維持することが可能である。このような連結点66の配置は、仮に固定点60が可変の引張荷重の下で移動するとしても、各駆動端56’、58’から等しい距離を維持する手助けとなる。すなわち、仮想放射線Cに沿った連結点66の戦略的位置と組み合された付勢部材64の二重リーフスプリング構造は、同一の仮想放射線Cに沿った固定点60の移動を抑制する。固定点60と各駆動端56’、58’との間で等しい距離を維持することにより、固定点60が可変の荷重の下で移動するとき、伝達要素40、42の被制御端44は影響を受けないであろう。さらに、ロストモーションの望ましくない効果が、すべて除去されるとまでは行かないが、実質的に抑えられる。このように、挿管手順の実施者は、ステアリングシャフト36の正確な制御およびETチューブ22の配置をより良好に行うことができる。
図3−図6を参照して、ステアリングシャフト36に関してさらに詳述される。前述のように、中心線Aはステアリングシャフト36の長さに沿っている。その長さの大部分が内部空洞内のハンドル34に取り付けられた細長の主幹部68で構成されている(図13)。主幹部68は略直線状で、比較的硬質だが、可撓性であってもよい。ここに示される例では、主幹部68は管状であり、その長手方向の長さ全体に沿って、略一定の円形外径を有している。ただし、上記のとおり、ステアリングシャフト36、および、そこから延在する主幹部68は、平坦なテープ状、またはI字状、または背中合わせのC字型(⊃⊂)などの様々な可能性を有する開放型構造を有することが可能である。例示の図に示されているように、主幹部68は単純な空洞の管であってもよく、その中に上方伝達要素40および下方伝達要素42が内部に緩く包含されるか、または、上方伝達要素40および下方伝達要素42のそれぞれのためのスライド式案内経路(sliding guide paths)を画定するための上方管腔部(すなわち導管)70および下方管腔部72を形成するように、主幹部68が長手方向に区切られてもよい(例えば記号のように)。上方管腔部70および下方管腔部72は、(主幹部68がI字型、背中合わせのC字型のような開放型構造を有する場合と同様に)開放型溝であってもよい。または完全に包囲された導管状の鞘または通路であってもよい。図示された実施形態は、図13で、完全に包囲された上方管腔部70および下方管腔部72を示している。この例では、上方管腔部70および下方管腔部72は、図5および図6で示される垂直線Dによって示されている関節駆動面(articulation plane)内で互いに正反対に配置されている。関節駆動面Dは、仮に挿管中に中心線Aおよびステアリングシャフト36が動かされているときであっても、中心線Aを通過する。また、関節駆動面Dが遠隔アクチュエータ50の枢動軸Bと垂直に交差することも分かる。
ステアリングシャフト36は、移行部76で主幹部68に隣接する可撓性末端部74をも有している。末端部74は、主幹部68の外径とね等しいであろう、略一定の円形外径を有している。このように、末端部74は、主幹部68から中心線Aに沿って延在し、遠位端78で終結する。幾分か硬質な主幹部68とは異なり、末端部74の可撓性および弾性が極めて高い。移行部76は比較的硬質な主幹部68と、極めて高い可撓性の末端部74との間の接合部として画定されている。末端部74の可撓性は様々な方法で実現可能であるため、移行部76もまた同様に様々に異なる形態を採用することが可能である。あるケースでは、末端部74は、例えば、前述の米国特許公報第2014/0123976号に記載されているものと同様の本体に、スリットを成形または機械加工することにより形成されている。このような場合、移行部76は、スリットが開始するおおよその位置に存在してもよい。ある状況において、末端部74は、主幹部68に対して所定の角度で傾斜し、または湾曲してもよい。これらの状況での移行部76は、中心線Aの傾斜が変化する領域となろう。本例において、末端部74はスリットを有していないが、その代わりに、主幹部68のそれとは異なる材料組成を用いて可撓性を実現している。この場合、末端部74は(ルーズピース(抜き型子)として)別々に製造され、主幹部68の端部に結合または融合されてもよい。よって、移行部76は接合継手であってもよい。別の意図される変化形においては、主幹部68および末端部74を異なる材料組成で一体成形するための製造技術が採用される。ある例では、主幹部68を形成するために、押出工程が使用される。主幹部68の望ましい長さが取得されるとすぐに、押し出された材料の組成を変更するための方法が採用され、結果として弾性が顕著に強化され、その際、連続する押出工程が末端部74を一体的な部材として形成する。後者において、移行部76は、比較的硬質な主幹部68と、極めて可撓性の高い末端部74とをつなぐ材料の広がり、すなわち領域を指す。
図示された例において、図6で最もわかりやすく示されているように、末端部74は関節駆動面Dの範囲内に、予め設定された曲線部を有している。予め設定された曲線部は、遠隔アクチュエータ50に力が付加されていない場合でも、わずかに上向きの曲線部を維持される静止位置と関連づけられている。末端部74は、主幹部68の上方管腔部70および下方管腔部72のそれぞれと一列に並ぶ(すなわち連続する)上方管腔延長部70’および下方管腔延長部72’によって形成されてもよい。これにより、関節駆動面D内に上方伝達要素40および下方伝達要素42の連続するスライド式案内経路を画定することができる。図4および図6の疑似画像のオーバーレイによって図示されるように、末端部74はその静止位置から、正の傾斜位置または負の傾斜位置のいずれかに、遠隔アクチュエータ50を介して移動されてもよい。別の実施形態では、上方管腔部70および下方管腔部72が主幹部68から部分的または完全に省略されるが、上方管腔延長部70’および下方管腔延長部72’が末端部74に残っている。このように、主幹部68内の伝達要素40、42の一部が制約されずに、末端部74を通って延在する上方伝達要素40および下方伝達要素42の一部が関節駆動面D内に維持されている。末端部74内で、上方伝達要素40および下方伝達要素42の被制御端部44は直接的に固定されて遠位端78に連結されている。上記は様々な方法で実現されうる。ある手法によると、遠位端78が、末端部74の自由端に固定された小型のプラグ状キャップによって形成されている。よって、キャップは上方伝達要素40および下方伝達要素42の被制御端部44を固定するとともに、末端部74を閉鎖/密閉するという二重機能を実施することが可能である。遠位端78は組織に引っかかるのを防止するために、平滑なドーム状端部を有することが好ましい。
このように、伝達要素40、42が遠位端78と遠隔アクチュエータ50との間に機能的に延在していることは理解されるべきである。制御端部46は遠隔アクチュエータに取り付けられ、被制御端部44は遠位端78に取り付けられている。操作者が、例えば親指の上下動などにより、遠隔アクチュエータ50を動かすと、遠位端76で対応する動作が誘発される。このように、挿管の実施者は、片手でハンドル34を握ることができるとともに、遠位端78を関節駆動面D内で上下に屈曲させることもできる。また、当然のことながら、ETチューブを患者の気管内の所定位置に操作する支援として、操作者は前述と同じ片方の手で、スタイレットアセンブリ20全体を捩じり、さらには押しと引きの動作を行うことが可能である。
図4から図7では、スタイレットアセンブリ20の別の固有の特徴が説明されている。前述のとおり、とりわけ第一対応者グループの訓練不足の人員における挿管の失敗率を低減するための取り組みは、ETチューブまたはスタイレットアセンブリの先端部に画像取込装置(またはビデオカメラ)を装着することを含んでいる。画像取込装置の装着により、挿管手順の実施者は気道38のリアルタイムのビデオ画像(ライブ動画)を見ることができる。しかし、実際にはライブでのビデオ画像を追加しても、挿管の失敗率には最小限の改善しか見られなかった。本発明は、移行部76に隣接するステアリングシャフト36にレンズポケット80を設けることにより、この欠点に取り組んでいる。レンズポケット80を遠位端78から離すことにより、とりわけ、訓練不足のユーザの間での挿管成功率の大幅な改善が見られた。レンズポケット80は、図示されている例では、ステアリングシャフト36の管状本体に嵌め込まれた扇形領域として示されている。好適には、レンズポケット80は中心線Aから横方向にオフセットして(ずれて)いる。さらに好適には、レンズポケット80は、管腔部70、70’、72、72’のいずれにも干渉しないように、関節駆動面Dから横方向に3時または9時の位置のいずれかにオフセットしている。この後者の例の有利点により、上方伝達要素40と下方伝達要素42の間に略均等な空間を作ることを可能にし、そうすることによって伝達要素40および42が作動するときに、全体の不均衡な影響を最小化または回避する。レンズポケット80は、主幹部68内に完全に配置されるか、末端部74に完全に配置されるか、あるいは移行部76を横断してもよい。ただし、いかなる場合にも、レンズポケット80は移行部76に対して極めて近接し、遠位端78に対して比較的離れている。以下に詳述する理由により、レンズポケット80を、移行部76に直接隣接する末端部74内に完全に配置することの有利点が存在する。
画像取込装置は、全般に82で示されており、レンズポケット80に配置されている。画像取込装置82は、汎用コンピュータスクリーン、タブレット、または特殊用途スクリーンのような遠隔モニター84に対して、有線または無線信号によって転送可能なライブビデオ画像を作成するか、または作成するために使用することが可能である。「画像取込装置」という用語は、画像取込技術のありとあらゆる適切な形態を含む、と幅広く解釈されることを意図している。この文脈では、実際のところ、画像取込装置82は光学レンズまたはレンズセットのみ、あるいはフルコンパクトデジタルカメラアセンブリが該当するであろう。後者のフルコンパクトデジタルカメラアセンブリが、例として図7に図示されている。画像取込装置は、可視スペクトルの光を取り込むことに必ずしも限定されない。画像取込装置82の意図される他の形態は、可視スペクトラム外では、ラジオ磁気波(radio magnetic waves)に基づくとともに、音響反射などを利用した画像取込を含んでもよい。実際のところ、本発明は、その基本的な画像取込技術よりも、画像取込装置82の位置により重きを置いている。
画像取込装置82は、典型的には円錐形状に(ただしそれに限定されない)発する視野FOVを有する。レンズポケット80は、画像取込装置82を前向きの方向に部分的に収容し、結果として、視野FOVは遠隔アクチュエータ50の作動に反応する遠位端78の動きを取り込む。すなわち、視野FOVは、遠位端78の方向を向いている。移行部76に隣接したレンズポケット80の戦略的位置により、円錐形状の視野FOVは、ほとんどのまたはすべての操縦可能な末端部74を取り込むであろう。その結果、画像取込装置82によって作成されたライブビデオ画像は末端部74を含むことになる。遠隔アクチュエータ50でのユーザ入力は、遠隔モニター84上に表示される画像を介してリアルタイムで見ることができる。
さらに、レンズポケット80の戦略的位置により、図8から図10に見られるような独自の短縮(遠近)法像が創出されるであろう。遠隔モニター84上に表示される遠位端78の短縮法像は、訓練不足のユーザにとって、驚くほどの使いやすさを創出することが分かっている。いまだ完全に理解されていない内在する理由によって、スキルの習熟度を得る(または維持する)のに十分な挿管手順を実施していない施術者は、末端部74の画像、さらに具体的には短縮法像のおかげで、遠隔モニター84で観察される視覚的合図に基づいて、気管38を通過してより良好に直感的に操縦することができる。仮に末端部74の最も近傍の目に見える部分が、遠隔アクチュエータ50の動作により画像取込装置82と関連しているとしても、当該部分はほとんど動かないため、短縮法像は恐らく効果的である。一方で、画像取込装置82と関連した遠位端78の動作は、モニター84の画面に、短縮法像のおかげでより顕著に表示されるであろう。したがって、モニター84に表示されるライブビデオ画像は、移行部76に近接した地点(画像取込装置82が配置された箇所)では控えめな動作に、そして遠位端78では誇張された動作になる傾向がありうる。このモニター84に表示される画像の控えめな/誇張された動作は、学習習熟を計らずして短縮する性能を有するため、比較的訓練不足の挿管行為の実施者が、失敗につながる行動を避けることができる。
上記で暗示されているように、移行部76に直接隣接した末端部74内に完全にレンズポケット80を配置することの有利点が存在する。この有利点は図4および6を参照して説明することができる。ステアリングシャフト36の主幹部68は比較的硬質であり、その一方で末端部74は極めて可撓性が高いということを思い起こすと、遠隔アクチュエータ50の操作により、遠位端78の相当量の移動が発生するが、主幹部68に関してはほとんどもしくはまったく移動が行われないことは認識されよう。レンズポケット80が完全に末端部74内部に配置されている場合、レンズポケット80も、遠隔アクチュエータ50が動作されたときに、幾分かの移動を経験するであろう。画像取込装置82はレンズポケット80内部に部分的に収容されるとともに、レンズポケット80に対して取り付けられる。レンズポケット80が移動すると、画像取込装置82もそれに伴って移動し、遠隔モニター84に表示される画像は、相対移動を記憶することはない。これはまるで、飛行機のコックピット内部に配置された前方方向のカメラによって作成される画像を見ているようなものであり、コックピットがレンズポケット80に相当する。この比喩において、作成される画像が、極めて曲芸飛行的な操作を行う飛行機のコックピット内部に対する相対移動を表示することはない。同様に、レンズポケット80が末端部74内部に完全に配置されている場合、画像取込装置82はレンズポケット80と共に移動するであろう。関節遠位端78が移動しているところが見られるであろうが、この移動は前述の短縮法技術によって特徴づけられており、その結果、操作者が見る画面の画像は、直観的な学習習熟を増強する方法で有利に歪められている。この現象を表す別の方法では、レンズポケット80が、移行部76に隣接した末端部74内に完全に配置されている場合、視野FOVは遠隔アクチュエータ50の動作と共に移動する。ただし、レンズポケット80は移行部76に近接しているため、視野FOVの移動量は常に遠位端78の移動量よりも小さい。したがって、遠位端は視野FOVの範囲で移動しているように見えよう。また、視野FOVの範囲での遠位端78の移動の見え方は、上記の短縮法技術により、幾分か誇張されている。
先に説明されたように、画像取込装置82は様々に異なる形体を取ってもよい。しかしながら、画像取込装置82の一例が、図7に長手方向の断面図で示されている。この例では、画像取込装置82は概ね筒状のハウジングを有するデジタルビデオカメラである。この画像取込装置82の視野FOVは意図的に上方に角度が付けられているが、他の適用においては異なる角度、または角度の付けられていないFOVを指定してもよい。ハウジング内部では、積層された光学プリズムレンズ86のセットが、その外側方向端部(図7の左手側)に位置している。プリズムレンズ86は第1のレンズスペーサ90によって複レンズ88から分離されている。複レンズ88は第2のスペーサ94によって赤外線(IR)フィルタ92から分離されている。管状ハウジングの後部端は画像センサ96の取付け用空間を形成しており、ここから可撓性回路基板98が進出する。典型的には、1または複数の信号線が可撓性回路基板98から延びており、ビデオ信号、コマンドおよび電力を送信する。
図8では、関連する解剖図において、画像取込装置82によって作成された画像100が遠隔モニター84上に表示されている。画像100は、画像取込装置82の瞬間視野と一致している。患者の気管38内部で、スタイレットアセンブリ20の末端部74が、第1の大きな障害である咽頭蓋102に接近している。軟組織損傷の可能性を避けるために、ETチューブ22は、咽頭蓋102の下で巧みに経路を取られなければならない。レンズポケット80の戦略的位置のおかげで、末端部74の短縮法像が、咽頭蓋102と合せて画像100に表示される。挿管手順の実施者は、遠隔アクチュエータ50を操作して、遠位端78が咽頭蓋102の下部を通るように操縦する。
図9は、図8の挿管手順からのさらなる進展を示している。ここでは、スタイレットアセンブリ20の末端部74が、患者の気管38における次の2つの大きな障害である、食道104につながる分岐点、および、その直後に位置する声帯106に接近していることが示されている。良好な挿管配置を実現するためには、ETチューブ22は食道104を逸れて経路を取り、気管38内に留められなければならない。患者への損傷を避けるために、ETチューブ22は、最大限の注意を払って声帯106を通過されなければならない。レンズポケット80の戦略的位置のおかげで、末端部74の短縮法像が画像100の中に残り、その一方で食道104の分岐点、および声帯106を表示している。挿管手順の実施者は、所望の経路に沿って、直観的に遠位端78を操縦することができる。
図10は、図9の挿管手順のさらなる進展を示しており、ここでは、末端部74が、最終目的地である竜骨108に接近していることが示されている。挿管手順における、この後半段階での主な懸念事項は、停止するタイミングである。ETチューブ22の先端部が竜骨108のすぐ手前で配置されることが理想的であり、そうすることで両方の主要気管支経路110に、ETチューブ22を通って吸引された空気が、最終的に到達可能となる。ETチューブ22が深く挿入され過ぎると、主要気管支経路110の片方が空気不足となりうる、および/または患者を負傷させる結果となりうる。レンズポケット80の戦略的位置のおかげで、末端部74の短縮法像が画像100の中に残り、一方で竜骨108をも表示している。挿管手順の実施者はリアルタイムでの視覚的画像100を使用して、遠位端78を直感的に操縦および停止し、それによってETチューブ22の良好な配置を実現する。カフ部26が膨張し、それによってETチューブ22の先端部24を適所に保持する(図2)。
挿管手順におけるこの時点で、ETチューブ22を所定の位置に残しつつ、スタイレットアセンブリ20を除去しなければならない。図2に示されているように、即座のかつ最小限の衝撃による、ETチューブ22からのスタイレットアセンブリ20の分離が、引き抜く動作の後でハンドル32を部分的にひねることにより行われる。最初のひねる動作は、ETチューブ22のカラーコネクタ32と、ハンドル34のカラー台座112の間の摩擦を除去するものである。カラー台座112は、図12および図13で最もわかりやすく示されており、標準的なカラーコネクタ32の筒状外面と軽い摩擦嵌合(締り嵌め)が生じるようなサイズおよび構成とされた半円形開口部を備えている。有利なことに、カラー台座112は、挿管工程中に発生する全垂直応力(ストレス)を可能にするのに十分な把持力で、ハンドル34内のETチューブ22を保持することができる。カラーコネクタ32/カラー台座112の接触面において、大部分の軸力は圧縮される。パーティション114がハンドル34内部のカラー台座112の近傍に配置され、カラーコネクタ32の補強の役割を果たしている。ステアリングシャフト36はハンドル34のカラー台座112およびパーティション114の中心を通過する。このように、カラー台座112内のカラーコネクタ32の摩擦を伴うくさび部は、スタイレットアセンブリ20を取り外すための簡単かつ便利な片手による方法を提供する。
要約すると、本発明は、挿管の効率および安全性を向上するように設計された医療機器および/または医療方法であり、特に、スキル不足の施術者を対象としており、さらに、良好な施術に必要な訓練を軽減するものである。
前述の発明は関連する法的基準に基づいて説明されており、したがって、本説明は事実上、限定ではなく例示を意味している。当業者にとって、開示されている実施形態に対する変更および修正は明白であり、それらは本発明の範囲内に含まれる。さらに、図面または本明細書で別段の指摘がない限り、ある実施形態の特定の特徴は別の実施形態の対応する特徴に置換されてもよく、あるいは他の実施形態を補足してもよい。



Claims (20)

  1. 患者の体内での挿管装置の配置を容易にする手動の関節駆動式のスタイレットアセンブリであって、
    被制御端部および制御端部を有する少なくとも1つの可撓性伝達要素と、
    ハンドルであって、遠隔アクチュエータが、少なくとも1つの作動位置に対して近接および離隔する移動のために前記ハンドルによって支持され、前記遠隔アクチュエータが前記少なくとも1つの伝達要素の前記制御端部と連結する固定点を含む、ハンドルと、
    前記ハンドルから延在するステアリングシャフトであって、前記ステアリングシャフトはその長さに沿った中心線を画定する細長の主幹部を有し、可撓性末端部は移行部で前記主幹部に隣接するとともに遠位端に向かって長手方向に前記中心線に沿って延在し、前記少なくとも1つの可撓性伝達要素の前記被制御端部は、前記遠隔アクチュエータの動作が前記遠位端の対応する動作を引き起こすように、前記末端部の前記遠位端に連結されている、ステアリングシャフトと、
    視野を有する画像取込装置と、
    前記移行部に隣接するとともに前記遠位端から離隔して前記ステアリングシャフトに配置された埋め込み式レンズポケットであって、前記レンズポケットは前記画像取込装置を前進方向に部分的に収納するために前記中心線から横方向にオフセットされ、前記視野は、前記遠隔アクチュエータの作動に反応して、前記遠位端の動画を取り込むように配向している、レンズポケットと、を備えることを特徴とするアセンブリ。
  2. 前記レンズポケットは前記末端部に配置されることを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
  3. 前記末端部は所定の曲線部を有することを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
  4. 前記少なくとも1つの可撓性伝達要素は、上方可撓性伝達要素および下方可撓性伝達要素を備え、前記上方可撓性伝達要素および前記下方可撓性伝達要素は被制御端部と制御端部をそれぞれ備え、前記レンズポケットは、前記上方可撓性伝達要素および前記下方可撓性伝達要素の間で略距離で離隔し、前記主幹部は、長手方向に延在する上方管腔部および下方管腔部を有し、前記上方管腔部および前記下方管腔部は、前記上方可撓性伝達要素および前記下方可撓性伝達要素のそれぞれのためのスライド式案内経路を画定することを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
  5. 前記ハンドルは中空の内部空洞を有し、前記遠隔アクチュエータは前記内部空洞に少なくとも部分的に配置され、前記内部空洞は枢動軸周囲の振動しつつ枢動する動きのための前記遠隔アクチュエータを支持するジャーナルを含み、前記遠隔アクチュエータは、前記遠隔アクチュエータが前記枢動軸周囲を回転するとき、可変長さを有する前記上方伝達要素および前記下方伝達要素のそれぞれ支持するための上方トラックおよび下方トラックを含み、前記遠隔アクチュエータは前記固定点と前記トラックとの間に配置された付勢部材を含むことを特徴とする請求項4に記載のアセンブリ。
  6. 前記付勢部材は略楕円形であることを特徴とする請求項5に記載のアセンブリ。
  7. 前記上方管腔部および前記下方管腔部は関節駆動面内で互いに正反対に配置され、前記関節駆動面は前記遠隔アクチュエータの枢動軸と垂直に交差することを特徴とする請求項5に記載のアセンブリ。
  8. 前記固定点は前記枢動軸と概ね一致することを特徴とする請求項5に記載のアセンブリ。
  9. 前記主幹部は、その長手方向の長さ全体に沿って略一定の円形外径を有する管状であり、前記上方管腔部および前記下方管腔部は関節駆動面内で互いに正反対に配置され、前記末端部は、前記主幹部の外径と実質的に等しい略一定の円形外径を有し、前記末端部は、前記主幹部の前記上方管腔部および前記下方管腔部のそれぞれと一列に並ぶ上方管腔延長部および下方管腔延長部を有し、前記関節駆動面内に前記上方可撓性伝達要素および前記下方可撓性伝達要素のための連続するスライド式案内経路を画定し、前記上方可撓性伝達要素および前記下方可撓性伝達要素の一部は、前記関節駆動面内に維持された前記末端部を通って延在することを特徴とする請求項4に記載のアセンブリ。
  10. 患者の体内での挿管装置の配置を容易にする手動の関節駆動式のスタイレットアセンブリであって、
    被制御端部および制御端部を有する少なくとも1つの可撓性伝達要素と、
    枢動軸を画定するジャーナルを内部に有するハンドルであって、遠隔アクチュエータが、少なくとも1つの作動位置に対する近接および離隔方向の前記摺動軸周囲の移動のために前記ジャーナルに支持され、前記遠隔アクチュエータは、前記遠隔アクチュエータが前記枢動軸周囲を回転するときに、可変長さを有する前記少なくとも1つの伝達要素の支持するための少なくとも1つのトラックを含み、前記遠隔アクチュエータは前記少なくとも1つの伝達要素の前記制御端部に連結するための固定点を含む、ハンドルと、
    前記ハンドルから延在するステアリングシャフトであって、前記少なくとも1つの伝達要素が前記ステアリングシャフトに沿って延在し、前記ステアリングシャフトは、その長さに沿った中心線を画定する細長の主幹部を有し、可撓性末端部は前記主幹部から遠位端に向かって長手方向に前記中心線に沿って延在し、前記少なくとも1つの可撓性伝達要素の前記被制御端部が前記末端部の前記遠位端に連結する、ステアリングシャフトと、
    前記固定点と前記少なくとも1つのトラックの間に配置された付勢部材を含む前記遠隔アクチュエータと、
    を備えることを特徴とするアセンブリ。
  11. 前記付勢部材は略楕円形の構造を有していることを特徴とする請求項10に記載のアセンブリ。
  12. 前記少なくとも1つのトラックは半円形を有するとともに前記枢動軸周囲に略同心円状に配置され、前記少なくとも1つのトラックは駆動端を有し、前記遠隔アクチュエータに連結された前記付勢部材は、前記駆動端および前記固定点を通過する放射方向に概ね沿って配置された連結点であることを特徴とする請求項10に記載のアセンブリ。
  13. 前記少なくとも1つの可撓性伝達要素は、上方可撓性伝達要素および下方可撓性伝達要素を備え、前記レンズポケットは、前記上方可撓性伝達要素および前記下方可撓性伝達要素の間で略等距離で離隔した前記末端部に配置され、画像取込装置が前記レンズポケットに配置され、前記画像取込装置は、前記遠位端の方向を向いた視野を有し、前記主幹部は、前記上方可撓性伝達要素および前記下方可撓性伝達要素のそれぞれのスライド式案内経路を画定する、長手方向に延在する上方管腔部および下方管腔部を有し、前記上方管腔部および前記下方管腔部は、関節駆動面内で互いに正反対に配置されることを特徴とする請求項10に記載のアセンブリ。
  14. 前記主幹部は、管状であるとともに、その長手方向の長さ全体に沿って略一定の円形外径を有し、前記末端部は、前記主幹部の外径と実質的に等しい略一定の円形外径を有し、前記末端部は、前記主幹部の前記上方管腔部および前記下方管腔部のそれぞれと一列に並ぶ上方管腔延長部および下方管腔延長部を有し、前記関節駆動面内に前記上方可撓性伝達要素および前記下方可撓性伝達要素のための連続するスライド式案内経路を画定し、前記上方可撓性伝達要素および前記下方可撓性伝達要素の一部は、前記関節駆動面内に維持された前記末端部を通って延在することを特徴とする請求項13に記載のアセンブリ。
  15. 前記ハンドルは、中空の内部空洞を有し、前記上方可撓性伝達要素および前記下方可撓性伝達要素のための案内経路を画定するために、複数の案内部が前記内部空洞に配置されることを特徴とする請求項13に記載のアセンブリ。
  16. 前記遠隔アクチュエータは、前記ジャーナルと回転式に摺接した状態で配置され、略円形の接触面を有し、前記遠隔アクチュエータは、前記ハンドルの前記内部空洞の外側に露出した親指タブを含むことを特徴とする請求項16に記載のアセンブリ。
  17. 前記可撓性末端部は移行部で前記主幹部に隣接し、前記可撓性末端部は前記移行部に隣接するが前記遠位端から離れて前記ステアリングシャフトに配置されたレンズポケットをさらに含み、前記レンズポケットは、前記画像取込装置を前進方向に部分的に収納するために前記中心線から横方向にオフセットされ、前記視野は前記遠隔アクチュエータの作動に反応して前記遠位端の動作を取り込むことを特徴とする請求項10に記載のアセンブリ。
  18. 前記主幹部は、前記少なくとも1つの伝達要素のスライド式案内経路を画定する、少なくとも1つの長手方向に延在する管腔部を有することを特徴とする請求項10に記載のアセンブリ。
  19. 前記少なくとも1つの管腔部が関節駆動面内に配置され、前記関節駆動面は前記遠隔アクチュエータの前記枢動軸と垂直に交差することを特徴とする請求項18に記載のアセンブリ。
  20. 患者の体内での挿管装置の配置を容易にする手動の関節駆動式のスタイレットアセンブリであって、
    被制御端部および制御端部をそれぞれ備える上方可撓性伝達要素および下方可撓性伝達要素と、
    中空の内部空洞を有するハンドルであって、前記上方可撓性伝達要素および前記下方可撓性伝達要素のための案内経路を画定するために、複数の案内部が前記内部空洞内に配置され、遠隔アクチュエータが、少なくとも1つの作動位置に対して近接および離隔する移動のためにハンドルに支持され、前記内部空洞は枢動軸周囲で枢動のための前記遠隔アクチュエータを支持するジャーナルを含み、前記遠隔アクチュエータは、前記ジャーナルと回転式に摺接した状態で配置された略円形の接触面を有し、前記遠隔アクチュエータは、前記ハンドルの前記内部空洞の外側に露出した親指タブを含み、前記遠隔アクチュエータは、前記遠隔アクチュエータが前記枢動軸周囲を回転するとき、可変長さを有する前記上方伝達要素および前記下方伝達要素のそれぞれ支持するための上方トラックおよび下方トラックを含み、前記上方トラックおよび前記下方トラックは、半円形であるとともに前記枢動軸周囲に略同心円状に配置され、前記遠隔アクチュエータは、前記上方および下方伝達要素の前記制御端部を連結する固定点を有し、前記固定点は前記枢動軸とほぼ一致し、前記遠隔アクチュエータは前記固定点と前記各トラックとの間に配置された付勢部材を含み、前記付勢部材は略楕円形の構造を有する、ハンドルと、
    前記ハンドルから延在するステアリングシャフトであって、前記ステアリングシャフトはその長さに沿った中心線を画定する細長の管状主管部を有し、前記主幹部は前記上方可撓性伝達要素および前記下方可撓性伝達要素のそれぞれのスライド式案内経路を画定する、長手方向に延在する上方管腔部および下方管腔部を有し、前記上方管腔部および前記下方管腔部は関節駆動面内で互いに正反対に配置され、前記中心線は前記関節駆動面内に含まれ、前記関節駆動面は前記遠隔アクチュエータの枢動軸と垂直に交差し、前記主幹部はその長手方向の長さ全体に沿って略一定の円形外径を有し、可撓性末端部は移行部で前記主幹部に隣接し、そこから前記中心線に沿って長手方向に遠位端に向かって延在し、前記末端部は、前記主幹部の外径と実質的に等しい略一定の円形外径を有し、前記末端部は前記関節駆動面の範囲内に予め設定された曲線部を有し、前記末端部を通って延在する前記上方伝達要素および前記下方伝達要素の一部が前記関節駆動面内に維持され、前記末端部は、前記主幹部の前記上方管腔部および前記下方管腔部のそれぞれと一列に並ぶ上方管腔延長部と下方管腔延長部を有することで、前記関節駆動面内に前記上方可撓性伝達要素および前記下方可撓性伝達要素のための連続するスライド式案内経路を画定し、前記上方および下方可撓性伝達要素の前記被制御端部は、前記末端部の前記遠位端に直接的に固定連結される、ステアリングシャフトと、
    前記移行部に隣接するとともに前記遠位端から離隔する前記末端部に配置されるレンズポケットであって、前記レンズポケットは前記関節駆動面から横方向にオフセットされ、前記レンズポケットは前記上方可撓性伝達要素および前記下方可撓性伝達要素の間で略等距離で離隔する、レンズポケットと、
    前記レンズポケットに配置された画像取込装置であって、前記画像取込装置は前記遠位端の方向を向いた視野を有し、少なくとも1つの信号線が前記画像取込装置から延びて、ビデオ信号を遠隔観察モニターに送信する画像取込装置と、を備えることを特徴とするアセンブリ。
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