JP2019516751A5 - - Google Patents
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Description
当業者は、本明細書に記載される本発明の具体的な実施形態に対する多くの均等物を認識し、又は日常的な実験にすぎないものを使用して確認することができる。そのような均等物は、以下の特許請求の範囲に包含されることを意図する。
本発明は、例えば以下の実施形態を包含する:
[実施形態1]対象において自己免疫疾患を処置又は予防する方法であって、クラスI MHC上に提示されるEBVペプチドと特異的に結合するT細胞受容体を発現する同種異系細胞傷害性T細胞(CTL)を対象に投与することを含む方法。
[実施形態2]クラスI MHCが、対象に存在するHLA対立遺伝子によってコードされる、実施形態1に記載の方法。
[実施形態3]自己免疫疾患が多発性硬化症(MS)である、実施形態1又は2に記載の方法。
[実施形態4]自己免疫疾患が関節リウマチ(RA)である、実施形態1又は2に記載の方法。
[実施形態5]同種異系CTLが細胞バンクから得られる、実施形態1から4のいずれかに記載の方法。
[実施形態6]対象において自己免疫疾患を処置又は予防する方法であって、
(a)クラスI MHC上に提示されるEBVペプチドと特異的に結合するT細胞受容体を発現する同種異系細胞傷害性T細胞(CTL)を細胞バンクから選択すること、
(b)対象に同種異系CTLを投与すること
を含む方法。
[実施形態7]クラスI MHCが、対象に存在するHLA対立遺伝子によってコードされる、実施形態6に記載の方法。
[実施形態8]自己免疫疾患が多発性硬化症(MS)又は関節リウマチ(RA)である、実施形態6又は7に記載の方法。
[実施形態9]対象において自己免疫疾患を処置又は予防する方法であって、
(a)同種異系細胞傷害性T細胞(CTL)を含むサンプルを、EBVペプチドを提示する抗原提示細胞(APC)とともにインキュベートし、それによりサンプルにおいてペプチド特異的T細胞の増殖を誘導すること、
(b)対象にペプチド特異的同種異系CTLを投与すること
を含む方法。
[実施形態10]クラスI MHCが、対象に存在するHLA対立遺伝子によってコードされる、実施形態9に記載の方法。
[実施形態11]対象において自己免疫疾患を処置又は予防する方法であって、
(a)EBVペプチドをコードする核酸構成物とともに抗原提示細胞(APC)をインキュベートし、それにより、APCがEBVペプチドを提示するように誘導すること
(b)同種異系CTLを含むサンプルを抗原提示細胞(APC)とともにインキュベートし、それにより、CTLが増殖するように誘導することにより、ペプチド特異的CTLの増殖を誘導すること、及び
(c)対象にペプチド特異的同種異系CTLを投与すること
を含む方法。
[実施形態12]クラスI MHCが、対象に存在するHLA対立遺伝子によってコードされる、実施形態11に記載の方法。
[実施形態13]核酸構成物がウイルスベクターである、実施形態11又は12に記載の方法。
[実施形態14]ウイルスベクターがAdE1-LMPpolyである、実施形態13に記載の方法。
[実施形態15]同種異系CTLが、対象に投与する前に細胞バンクに保存される、実施形態9から14のいずれかに記載の方法。
[実施形態16]自己免疫疾患が多発性硬化症(MS)である、実施形態9から15のいずれかに記載の方法。
[実施形態17]自己免疫疾患が関節リウマチ(RA)である、実施形態9から15のいずれかに記載の方法。
[実施形態18]サンプルをステップ(a)において1つ以上のサイトカインとともにインキュベートする、実施形態9から17のいずれかに記載の方法。
[実施形態19]APCがB細胞を含む、実施形態9から18のいずれかに記載の方法。
[実施形態20]APCが抗原提示T細胞を含む、実施形態9から19のいずれかに記載の方法。
[実施形態21]APCが樹状細胞を含む、実施形態9から20のいずれかに記載の方法。
[実施形態22]APCが人工抗原提示細胞を含む、実施形態9から21のいずれかに記載の方法。
[実施形態23]人工抗原提示細胞がaK562細胞である、実施形態22に記載の方法。
[実施形態24]サンプルが末梢血単核球細胞(PBMC)を含む、実施形態9から23のいずれかに記載の方法。
[実施形態25]EBVペプチドがLMP1ペプチド又はその断片を含む、実施形態1から24のいずれかに記載の方法。
[実施形態26]EBVペプチドがLMP2Aペプチド又はその断片を含む、実施形態1から24のいずれかに記載の方法。
[実施形態27]EBVペプチドがEBNA1ペプチド又はその断片を含む、実施形態1から24のいずれかに記載の方法。
本発明は、例えば以下の実施形態を包含する:
[実施形態1]対象において自己免疫疾患を処置又は予防する方法であって、クラスI MHC上に提示されるEBVペプチドと特異的に結合するT細胞受容体を発現する同種異系細胞傷害性T細胞(CTL)を対象に投与することを含む方法。
[実施形態2]クラスI MHCが、対象に存在するHLA対立遺伝子によってコードされる、実施形態1に記載の方法。
[実施形態3]自己免疫疾患が多発性硬化症(MS)である、実施形態1又は2に記載の方法。
[実施形態4]自己免疫疾患が関節リウマチ(RA)である、実施形態1又は2に記載の方法。
[実施形態5]同種異系CTLが細胞バンクから得られる、実施形態1から4のいずれかに記載の方法。
[実施形態6]対象において自己免疫疾患を処置又は予防する方法であって、
(a)クラスI MHC上に提示されるEBVペプチドと特異的に結合するT細胞受容体を発現する同種異系細胞傷害性T細胞(CTL)を細胞バンクから選択すること、
(b)対象に同種異系CTLを投与すること
を含む方法。
[実施形態7]クラスI MHCが、対象に存在するHLA対立遺伝子によってコードされる、実施形態6に記載の方法。
[実施形態8]自己免疫疾患が多発性硬化症(MS)又は関節リウマチ(RA)である、実施形態6又は7に記載の方法。
[実施形態9]対象において自己免疫疾患を処置又は予防する方法であって、
(a)同種異系細胞傷害性T細胞(CTL)を含むサンプルを、EBVペプチドを提示する抗原提示細胞(APC)とともにインキュベートし、それによりサンプルにおいてペプチド特異的T細胞の増殖を誘導すること、
(b)対象にペプチド特異的同種異系CTLを投与すること
を含む方法。
[実施形態10]クラスI MHCが、対象に存在するHLA対立遺伝子によってコードされる、実施形態9に記載の方法。
[実施形態11]対象において自己免疫疾患を処置又は予防する方法であって、
(a)EBVペプチドをコードする核酸構成物とともに抗原提示細胞(APC)をインキュベートし、それにより、APCがEBVペプチドを提示するように誘導すること
(b)同種異系CTLを含むサンプルを抗原提示細胞(APC)とともにインキュベートし、それにより、CTLが増殖するように誘導することにより、ペプチド特異的CTLの増殖を誘導すること、及び
(c)対象にペプチド特異的同種異系CTLを投与すること
を含む方法。
[実施形態12]クラスI MHCが、対象に存在するHLA対立遺伝子によってコードされる、実施形態11に記載の方法。
[実施形態13]核酸構成物がウイルスベクターである、実施形態11又は12に記載の方法。
[実施形態14]ウイルスベクターがAdE1-LMPpolyである、実施形態13に記載の方法。
[実施形態15]同種異系CTLが、対象に投与する前に細胞バンクに保存される、実施形態9から14のいずれかに記載の方法。
[実施形態16]自己免疫疾患が多発性硬化症(MS)である、実施形態9から15のいずれかに記載の方法。
[実施形態17]自己免疫疾患が関節リウマチ(RA)である、実施形態9から15のいずれかに記載の方法。
[実施形態18]サンプルをステップ(a)において1つ以上のサイトカインとともにインキュベートする、実施形態9から17のいずれかに記載の方法。
[実施形態19]APCがB細胞を含む、実施形態9から18のいずれかに記載の方法。
[実施形態20]APCが抗原提示T細胞を含む、実施形態9から19のいずれかに記載の方法。
[実施形態21]APCが樹状細胞を含む、実施形態9から20のいずれかに記載の方法。
[実施形態22]APCが人工抗原提示細胞を含む、実施形態9から21のいずれかに記載の方法。
[実施形態23]人工抗原提示細胞がaK562細胞である、実施形態22に記載の方法。
[実施形態24]サンプルが末梢血単核球細胞(PBMC)を含む、実施形態9から23のいずれかに記載の方法。
[実施形態25]EBVペプチドがLMP1ペプチド又はその断片を含む、実施形態1から24のいずれかに記載の方法。
[実施形態26]EBVペプチドがLMP2Aペプチド又はその断片を含む、実施形態1から24のいずれかに記載の方法。
[実施形態27]EBVペプチドがEBNA1ペプチド又はその断片を含む、実施形態1から24のいずれかに記載の方法。
Claims (35)
- 対象における自己免疫疾患の処置又は予防に使用するための、クラスI MHC上に提示されるEBVペプチドと特異的に結合するT細胞受容体を発現する同種異系細胞傷害性T細胞(CTL)を含む医薬組成物。
- 前記CTLが、クラスI MHC上に提示されるEBVペプチドと特異的に結合するT細胞受容体を発現する同種異系CTLを細胞バンクから選択することにより得られる、請求項1に記載の医薬組成物。
- 対象における自己免疫疾患の処置又は予防に使用するための、ペプチド特異的同種異系CTLを含む医薬組成物であって、該CTLが、同種異系CTLを含むサンプルを、クラスI MHCにEBVペプチドを提示する抗原提示細胞(APC)とともにインキュベートし、それによりクラスI MHC上に提示されるEBVペプチドと特異的に結合するT細胞受容体を発現するペプチド特異的CTLの増殖を誘導することにより得られる、医薬組成物。
- 対象における自己免疫疾患の処置又は予防に使用するための、EBVペプチドと特異的に結合するT細胞受容体を発現するペプチド特異的同種異系CTLを含む医薬組成物であって、該CTLが、
(a)EBVペプチドをコードする核酸構成物とともにAPCをインキュベートし、それにより、APCがクラスI MHC上にEBVペプチドを提示するように誘導すること、及び
(b)同種異系CTLを含むサンプルをEBVペプチド提示APCとともにインキュベートし、それにより、EBVペプチドと特異的に結合するT細胞受容体を発現するCTLの増殖を誘導することにより、ペプチド特異的CTLの増殖を誘導すること
により得られる、医薬組成物。 - クラスI MHCが、対象に存在するHLA対立遺伝子によってコードされる、請求項1から4のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- 核酸構成物がウイルスベクターである、請求項4又は5に記載の医薬組成物。
- ウイルスベクターがAdE1-LMPpolyである、請求項6に記載の医薬組成物。
- 同種異系CTLが、対象に投与する前に細胞バンクに保存される、請求項1から7のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- 自己免疫疾患が多発性硬化症(MS)である、請求項1から8のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- 自己免疫疾患が関節リウマチ(RA)である、請求項1から8のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- 同種異系CTLを含むサンプルを1つ以上のサイトカインとともにインキュベートする、請求項3から10のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- APCがB細胞を含む、請求項3から11のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- APCが抗原提示T細胞を含む、請求項3から12のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- APCが樹状細胞を含む、請求項3から13のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- APCが人工抗原提示細胞を含む、請求項3から14のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- 人工抗原提示細胞がaK562細胞である、請求項15に記載の医薬組成物。
- サンプルが末梢血単核球細胞(PBMC)を含む、請求項3から16のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- EBVペプチドがLMP1ペプチド又はその断片を含む、請求項1から17のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- EBVペプチドがLMP2Aペプチド又はその断片を含む、請求項1から17のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- EBVペプチドがEBNA1ペプチド又はその断片を含む、請求項1から17のいずれか1項に記載の医薬組成物。
- 対象における自己免疫疾患の処置又は予防に使用するための医薬の製造における、クラスI MHC上に提示されるEBVペプチドと特異的に結合するT細胞受容体を発現する同種異系CTLの使用。
- 前記CTLが、クラスI MHC上に提示されるEBVペプチドと特異的に結合するT細胞受容体を発現する同種異系CTLを細胞バンクから選択することにより得られる、請求項21に記載の使用。
- 対象における自己免疫疾患の処置又は予防に使用するための医薬の製造における、ペプチド特異的同種異系CTLの使用であって、該CTLが、同種異系CTLを含むサンプルを、クラスI MHCにEBVペプチドを提示する抗原提示細胞(APC)とともにインキュベートし、それによりクラスI MHC上に提示されるEBVペプチドと特異的に結合するT細胞受容体を発現するペプチド特異的CTLの増殖を誘導することにより得られる、使用。
- 対象における自己免疫疾患の処置又は予防に使用するための医薬の製造における、EBVペプチドと特異的に結合するT細胞受容体を発現するペプチド特異的同種異系CTLの使用であって、該CTLが、
(a)EBVペプチドをコードする核酸構成物とともにAPCをインキュベートし、それにより、APCがクラスI MHC上にEBVペプチドを提示するように誘導すること、及び
(b)同種異系CTLを含むサンプルをEBVペプチド提示APCとともにインキュベートし、それにより、EBVペプチドと特異的に結合するT細胞受容体を発現するCTLの増殖を誘導することにより、ペプチド特異的CTLの増殖を誘導すること
により得られる、使用。 - クラスI MHCが、対象に存在するHLA対立遺伝子によってコードされる、請求項21から24のいずれか1項に記載の使用。
- 核酸構成物がウイルスベクターである、請求項24又は25に記載の使用。
- ウイルスベクターがAdE1-LMPpolyである、請求項26に記載の使用。
- 同種異系CTLが、対象に投与する前に細胞バンクに保存される、請求項21から27のいずれか1項に記載の使用。
- 自己免疫疾患が多発性硬化症(MS)及び/又は関節リウマチ(RA)である、請求項21から28のいずれか1項に記載の使用。
- 同種異系CTLを含むサンプルを1つ以上のサイトカインとともにインキュベートする、請求項23から29のいずれか1項に記載の使用。
- APCが、B細胞、抗原提示T細胞、樹状細胞又は人工抗原提示細胞を含む、請求項23から30のいずれか1項に記載の使用。
- APCが抗原提示T細胞を含む、請求項23から31のいずれか1項に記載の使用。
- 人工抗原提示細胞がaK562細胞である、請求項31に記載の使用。
- サンプルが末梢血単核球細胞(PBMC)を含む、請求項23から33のいずれか1項に記載の使用。
- EBVペプチドが、LMP1ペプチド、LMP2Aペプチド、EBNA1ペプチド、又はそれらの断片を含む、請求項23から31のいずれか1項に記載の使用。
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