JP2019514526A - 変換式動脈瘤クリップ - Google Patents

変換式動脈瘤クリップ Download PDF

Info

Publication number
JP2019514526A
JP2019514526A JP2018555883A JP2018555883A JP2019514526A JP 2019514526 A JP2019514526 A JP 2019514526A JP 2018555883 A JP2018555883 A JP 2018555883A JP 2018555883 A JP2018555883 A JP 2018555883A JP 2019514526 A JP2019514526 A JP 2019514526A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clip
spring
branches
pivot point
branch
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018555883A
Other languages
English (en)
Inventor
ザウター,ヴォルフガング
Original Assignee
エースクラップ アーゲー
エースクラップ アーゲー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エースクラップ アーゲー, エースクラップ アーゲー filed Critical エースクラップ アーゲー
Publication of JP2019514526A publication Critical patent/JP2019514526A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B17/00Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
    • A61B17/12Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets for ligaturing or otherwise compressing tubular parts of the body, e.g. blood vessels, umbilical cord
    • A61B17/122Clamps or clips, e.g. for the umbilical cord
    • A61B17/1227Spring clips

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Reproductive Health (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)

Abstract

本発明は、外科用クリップ(1)、特に動脈瘤クリップであって、第一のばね要素(18)、特にレッグスプリングを介して、近位端(14、15)でばね弾性接合され且つ予め張力が掛けられ、該第一のばね要素(18)によって形成されたばね枢軸点(19)周りに回転することができ、且つ遠位自由端(4、5)が、該第一のばね要素(18)の閉じる力を介して、該外科用クリップ(1)の静止位置において互いに抗して平行な状態で保持される二つのクリップブランチ(2、3)を備える外科用クリップ(1)に関し、該外科用クリップ(1)は、該クリップブランチ(2、3)を、該二つのクリップブランチ(2、3)の該遠位自由端(4、5)の所定開口角度(φpredetermined)から開口角度(φ)まで開くために力ガイド経路(23)に印加される開口力(F)の比を低減する変換装置を有している。また、本発明は、外科用クリップ(1)、特に動脈瘤クリップを開く方法に関する。

Description

本発明は、外科用クリップ、特に動脈瘤クリップであって、第一のばね要素、特にレッグスプリングを介して近位端でばね弾性接合され且つ予め張力が掛けられ、該第一のばね要素によって形成されたばね枢軸点周りに回転することができ、且つ遠位自由端が、該第一のばね要素の閉じる力を介して、該外科用クリップの静止位置において互いに抗して平行な状態で保持される二つのクリップブランチを備える外科用クリップに関する。さらに、本発明は、外科用クリップを開く方法に関する。
二つのクリップブランチまたは挟持部ブランチを含み、ばね弾性要素を介して、該ブランチの該近位端で互いに接合され、および該ブランチの該遠位自由端が、所定の閉じる力により、該クリップの静止位置において、互いに抗して平行な状態で保持されるこのタイプの外科用クリップは、技術水準から公知である。本出願においては、「近位」および「遠位」という用語は、外科医/医師/ユーザに関連して理解すべきであり、従って、「近位」は、該ユーザに向かう方向を示し、「遠位」は、該ユーザから離れる方向や患者に向かう方向を示すことを留意されたい。公知の外科用クリップや動脈瘤クリップは、レッグスプリングをばね弾性要素として利用し、好ましくは、該クリップブランチが、そこで相互に交差する該要素の該近位端と遠位端との間に交差部分を含む。該クリップブランチを開くための圧力は、特に、該交差部分と該レッグスプリングとの間に構成された力ガイド経路に導入される。
このタイプの外科用クリップにおいては、該外科用クリップがインプラントとして使用される場合に、正確に調節しなければならない、また、永続的に与えられなければならない該外科用クリップの閉じる力は相当なものである。このような外科用クリップは、間違いのないようにするために、血管断面のスピンドル形状または袋状の局部的で永続的拡張部であると理解されている、動脈瘤、すなわち、血管膨張部または血管膨隆部を締め付けるのに、すなわち、血液循環から動脈瘤を除外するのに用いられている。手術時に、血管や動脈瘤等は、空間的に非常に制限された環境で頻繁に締め付けなければならないため、外科用クリップや動脈瘤クリップは、コンパクトで省スペースでなければならない。
このような外科用クリップや動脈瘤クリップを開くために、該交差部分から近位方向に配置された該クリップブランチの両端部は、ツール、例えば、力を印加するクリップにより掴まれて、該レッグスプリングのばね力に抗して互いに近付けられる。この際、該ツールを介して該ばねに印加される力または負荷と、該クリップブランチの該遠位端の開口幅または開口角度とは互いに比例する。換言すると、開口角度が増すにつれて、該ばね力は継続的に増加する。該レッグスプリングの所要の大きな閉じる力ならびに該動脈瘤クリップのコンパクトなデザインにより、従来の外科用クリップや動脈瘤クリップにおいては、該レッグスプリングの作用領域や開口幅が制限される。換言すると、所要の閉じる力および所要の該クリップの該コンパクトなデザインにより、従来技術においては、到達可能な開口角度や到達可能な開口幅が制限されている。
従来技術に関する前記欠点は、本発明によって回避され、または、少なくとも低減されることが意図されている。特に、該外科用クリップの形状寸法や外側寸法を増すことなく、前に得られた閉じる力を有し、該クリップブランチや挟持部ブランチの該遠位端において、実質的により大きな開口幅を呈する外科用クリップや動脈瘤クリップが提供される。
この目的は、特に、請求項1の特徴を備える外科用クリップおよび請求項10の特徴を備える外科用クリップを開く方法によって達成される。有利な実施形態および開発物は、従属項の一部である。
本発明は、第一に、第一のばね要素、特にレッグスプリングを介してクリップブランチの近位端でばね弾性接合されて予め張力が掛けられ、該第一のばね要素によって形成されたばね枢軸点周りに、および該第一のばね要素によって形成されたばねの回転軸周りに回転することができ、且つ遠位自由端が、該第一のばね要素の該閉じる力を介して、該外科用クリップの静止位置において、互いに抗して平行な状態で保持される二つのクリップブランチ/挟持部ブランチを備える外科用クリップ、特に動脈瘤クリップに関し、該外科用クリップは、該クリップブランチを該二つのクリップブランチの該遠位自由端の所定開口角度から開口角度まで開くために力ガイド経路に印加される開口力の比を低減する変換装置を有している。
該所定開口角度は、好ましくは、非常に小さく、および0°と20°の間の範囲内、さらに好適には、0°と10°の間の範囲内である。有利には、該二つのクリップブランチは、該クリップブランチが、そこで相互に交差している該クリップブランチの該近位端と遠位端との間の交差部分を含み、該開口力、特に、該クリップブランチを開くための圧力は、該交差部分と該第一のばね要素との間に構成された該力ガイド経路に印加される。
このタイプの外科用クリップにより、一方において、該クリップの該静止位置では、該所要の閉じる力が、本発明に従って、例えばレッグスプリングである該第一のばね要素を介して、好ましくは独占的に印加され、そのため、該クリップの該遠位自由端は、互いに抗して平行になるように保持されることが実現される。したがって、該クリップを閉じるための該所要の閉じる力が生成される。しかし、本発明によれば、該外科用クリップを開くために前記閉じる力に打ち勝つ必要はなく、または、部分的に打ち勝つしか必要ない。そのため、本発明の該変換装置により、所定開口角度から、該外科用クリップを開くために印加される力が、該クリップの該閉じる力と比較して低減されること、および/または該力ガイド経路に印加される該クリップブランチを開くための力が、より大きな開口幅やより大きな開口角度に変換されることが実現される。
本発明の一つの有利な実施形態例は、該クリップブランチの少なくとも一方が、該ばね枢軸点から遠位に且つ該力ガイド経路から近位に配置され、少なくとも第二のばね要素、特に板ばねまたはフレキシブルスプリングのばね弾性予荷重に打ち勝って、該少なくとも一方のクリップブランチをその周りで回転させることができる追加的な枢軸点/追加的な回転軸を含むことを特徴とする。
本発明によれば、このようにして、該外科用クリップを開くために、好ましくは板ばねまたはフレキシブルスプリングである少なくとも第二のばね要素のばね弾性予荷重に打ち勝つことを実現することができる可能性がある。該第二のばね要素や該クリップの閉じる方向における該ばね要素の予荷重は、該閉じる力を生成する該第一のばね要素と比較して、打ち勝たなければならないばね力がより小さく、その結果、該外科用クリップの該少なくとも一方のクリップブランチを、より容易に開くことができるように設計される。その結果、本発明によれば、前記クリップブランチが、該クリップを開いている間に回転するとともに、該第二のばね要素を、該ばね枢軸点と該力ガイド経路との間に構成されている追加的な枢軸点/追加的な回転軸周りに偏向/湾曲させる。このように、該追加的な枢軸点は、該第一のばね要素の該ばね枢軸点よりも該力ガイド経路により近づく。したがって、該少なくとも一方のクリップブランチを、該力ガイド経路に向かって近付けて開く際の該枢軸点のこのような移動またはシフトにより、該少なくとも一方のクリップブランチの変換された開口幅や変換された開口角度が有利に得られる。
換言すると、該力ガイド経路により近付けて配置された該追加的な枢軸点による、該力ガイド経路における該少なくとも一方のクリップブランチの偏向が、該外科用クリップのより大きな獲得可能な開口幅や、より大きな獲得可能な開口角度をもたらす。したがって、本発明によれば、該外科用クリップの該形状寸法および該外側寸法を増すことなく、所定の閉じる力によって、少なくとも一方のクリップブランチの実質的により大きな開口幅が、該クリップブランチや挟持部ブランチの該遠位端おいて得られる。該第二のばね要素を設けることにより、特に、該外科用クリップを開くために印加される該力が、本発明に従って与えられた該所定開口角度から低減される。該力ガイド経路により近付けて配置された少なくとも一方のクリップブランチの追加的な枢軸点を設けることにより、該少なくとも一方のクリップブランチの変換された開口幅や変換された開口角度を実現することができる。
一つの有利な実施形態例は、該二つのクリップブランチの各々が、特に板ばねまたはフレキシブルスプリングの形態である第二および第三のばね要素のばね弾性予荷重に打ち勝って、該二つのクリップブランチをその周りで回転させることができる追加的な枢軸点を有することを特徴とし、該二つの追加的な枢軸点は、好ましくは、該第一のばね要素から遠位に等しく離間され、且つ該力ガイド経路から近位に等しく離間されている。
したがって、この実施形態によれば、一方のクリップブランチに、第一の追加的な枢軸点および第二のばね要素が設けられ、他方のクリップブランチには、第二の追加的な枢軸点および第三のばね要素が設けられている。そのため、この実施形態によれば、該二つのクリップブランチの各々は、上述した変換装置を必ずしも含んではいない。このようにして、この実施形態によれば、両クリップブランチはともに、大体において偏向可能であり、そのため、得られる該開口幅や得られる該開口角度が増加される。有利には、該二つの追加的な枢軸点は、該第一のばね要素から遠位に等しく離間され、および該力ガイド経路から近位に等しく離間され、その結果、該外科用クリップが開かれる際に、該二つのクリップブランチの対照的な偏向を確保することができる。換言すると、該一方のクリップブランチにおける該第一の追加的な枢軸点の該第一のばね要素からの距離は、該他方のクリップブランチにおける該第二の追加的な枢軸点の該第一のばね要素からの該距離に等しい。
該外科用クリップが、該第一のばね要素によって形成されたばね枢軸点周りの該二つのクリップブランチの偏向および/または開口角度を制限するばね行程制限ユニット、特に止め部を含む場合は特に有利である。特に、このようなばね行程制限ユニットにより、または、このような止め部により、該二つのクリップブランチの該遠位端の本発明による該所定開口角度や該所定開口幅が規定される。
本発明によれば、該第一のばね要素の該閉じる力は、最初は部分的に打ち勝たなければならいこと、および該二つのクリップブランチの回転が、該第一のばね要素によって形成されたばね枢軸点周りで行われることを実現することができる。前記該第一のばね要素の該閉じる力の部分的に打ち勝つことは、該ばね行程制限ユニットによって規定された所定のポイントまたは止め部や開口角度まで行われる。該ポイントまたは止め部は、該クリップブランチの該ばね枢軸点周りの回転に必要な該力が大きくなり過ぎないように、本発明に従って規定される。該止め部は、さらなる圧力が印加された場合に、該クリップブランチの該遠位端の該ばね枢軸点周りのさらなる偏向がもはや可能でないように、該クリップブランチの該ばね枢軸点周りの該回転を制限する。
したがって、本発明による該変換装置は、該第一のばね要素によって形成されたばね枢軸点周りの偏向を制限するためのばね行程制限ユニットにより、および該クリップブランチの該ばね枢軸点周りの該偏向を制限した後に、該クリップブランチの該ばね枢軸点の該力ガイド経路により近くに向かう変更を実行し、且つ該第二および/または第三のばね要素を湾曲させることによって、新たな枢軸点周りの回転を可能にする枢軸点変更ユニットにより特徴付けられる。
最初は、該力ガイド経路への力の印加時に、該ばね枢軸点周りの該クリップブランチの回転が行われ、その後、該クリップブランチの該少なくとも一方の/該二つの追加的な枢軸点周りの回転のみが行われるとともに、該第二のばね要素/該第二および/または第三のばね要素が偏向される場合が特に有利である。このことは、該外科用クリップの閉位置においては、該閉じる力は、該第一のばね要素のみによって、どのような場合でも印加されることを実現するのを補助する。そのため、該第二のばね要素/該第二および第三のばね要素は、該第一のばね要素の該閉じる力に影響を及ぼすこと/減じること/低減することが防止される。
本発明の一つの有利な実施形態例は、該二つのクリップブランチが、それらの交差部分のそれぞれにばね部と接続部とを含むことを特徴とし、該一方のクリップブランチの該ばね部は、該第二のばね要素を含み、該他方のクリップブランチの該ばね部は、該第三のばね要素を含み、該ばね部の各々は、該第一のばね要素に接続され、該二つのクリップブランチの接続部は、該二つのクリップブランチの該追加的な枢軸点が追加的な接合枢軸点の形態であり、且つ該クリップブランチの各々が、偏向および/または湾曲および/または該第二および第三のばね要素の該ばね弾性予荷重に打ち勝つことを介して、該追加的な接合枢軸点周りに回転可能であるように互いに回転可能に接合されている。
したがって、前記実施形態例によれば、該二つのクリップブランチの各々が、該近位端に向かう二つの部分に分割されることが実現される。一方の部分や該ばね部は、該第一のばね要素や該レッグスプリングに接続され、および該第二のばね要素や該第三のばね要素を含む。該ばね部は、該ばね部において、該外科用クリップを開くために圧力が導入されるように、該二つのクリップブランチの外側に設けられている。該他方の部分や該二つのクリップブランチの該接続部は、互いに接続または結合されて、該追加的な接合枢軸点を構成している。該枢軸点は、特に、長手方向で見た場合、該外科用クリップの中心軸上や該クリップの閉じた状態における該二つのクリップブランチの接触面に及ぶ平面内に位置している。こうして、該接続部は、該二つのクリップブランチの内側に設けられている。本発明の核となる概念によれば、該追加的な枢軸点も同様に、該力ガイド経路から近位に、および該第一のばね要素や該レッグスプリングから遠位に配置されていることを理解されたい。この実施形態例による該クリップブランチは、一方においては、該第一のばね要素や該レッグスプリングを介して互いに接続され、他方においては、該クリップブランチは、該追加的な接合枢軸点において互いに接続されている。したがって、該二つのクリップブランチの各々が、その周りで回転可能な追加的な接合枢軸点が設けられている。この実施形態によれば、該印加される力は、特に第二および第三のばね要素を備える該二つのクリップブランチのばね部によって低減され、また、該変換された開口幅は、特に該接続部に形成されている該追加的な接合枢軸点によって得られる。該クリップブランチを開くための圧力が該ばね部に導入されると、それぞれのばね部に設けられた該第二および第三のばね要素の偏向/湾曲と、該二つのクリップブランチ、特に該接続部および該遠位端の該追加的な接合枢軸点周りの付随する回転とが行われる。
該二つのクリップブランチの該接続部が、ピン継ぎ手を介して互いに回転可能に接続されている場合が有利であり、この場合、一方のクリップブランチの該接続部は、該他方のクリップブランチの方向に突出しているピンを含み、該ピンは、該他方のクリップブランチの凹部に係合し、またこのようにして、ヒンジ式の回転可能な接続部が、該追加的な枢軸点や該追加的な枢軸が該ピンによって形成された状態で、該二つのクリップブランチの該接続部間に形成される。
本発明によれば、このようにして、該二つのクリップブランチの該追加的な接合枢軸点は、特にピン継ぎ手によって形成されている。一方のクリップブランチの該接続部が、該第二のクリップブランチの該接続部の凹部に係合する突出ピンを含んでいるため、該追加的な接合枢軸点は容易に形成される。しかし、本発明によれば、該ピンは、該二つのクリップブランチの該それぞれの接続部に設けられた凹部に同様に係合する独立した構成要素として設計されるように設けてもよい。
一つの有利な実施形態例は、該ピンが、回転自由度および並進自由度を有し、および該ばね行程制限ユニットが、該ピンの並進運動の制限によって形成されることを特徴とする。
したがって、力の伝達中の特に力の伝達方向における該ピンの該並進自由度により、最初は、該二つのクリップブランチは、該第一のばね要素や該レッグスプリング周りに偏向される。その後、該並進運動は、本発明による該ばね行程制限ユニットや該止め部によって制限される。その結果、該二つのクリップブランチの該レッグスプリングの該ばね枢軸点周りの該偏向が制限される。さらなる力が印加されると、最終的には、該第二/第三のばね要素の、特に設けられた板ばねまたはフレキシブルスプリングの偏向/湾曲、および該クリップブランチのそれらの追加的な接合枢軸点周りの関連する回転が行われる。このようにして、該クリップブランチに力を印加した場合、最初は、該ブランチの該ばね枢軸点周りの回転が行われ、後にまたはその後、該追加的な接合枢軸点周りの回転のみが行われることが実現される。したがって、該追加的な接合枢軸点に切り替わって、該第二および第三のばね要素は、該第一のばね要素の該閉じる力に打ち勝つための該力が大きくなり過ぎる前に偏向される。該追加的な接合枢軸点への切り替えは、より小さな程度まで増加する力と、変換された開口幅とを必要とする。最初は単に該ピンの並進運動が行われ、該第二および第三のばね要素のいずれかの回転運動、すなわち偏向が行われないということは、該クリップの閉位置において、該閉じる力は、該第一のばね要素のみによって印加され、そのため、該閉じる力に関しては、該第二/第三のばね要素によって悪影響は与えられない。
該他方のクリップブランチの該凹部が、長穴の形態である場合は都合が良く、この場合、該ピンは、該外科用クリップの静止位置において該長穴の丸みの付いた側配置されて、該外科用クリップを開くための圧力の導入によって、該長穴内で並進移動可能であり、該ばね行程制限ユニットは、該ピンを該長穴の他方の丸みの付いた側に適用することによって形成される。
該凹部の長穴としてのデザインにより、該ピンの該並進運動がシンプルな方法で可能になる。該並進運動を制限する該止め部は、この実施形態に従って、該長穴の丸みの付いた側に接触する該ピンによって実行される。該ピンと該丸みの付いた側との該接触はさらに、該ピンの後の回転運動、すなわち、該クリップブランチの該さらなる開口を可能にする。したがって、該凹部の長穴としての構成が、該長穴に収容されたピンの並進自由度および回転自由度の両方を容易にもたらす。
本発明によれば、有利には、該外科用クリップを開くための圧力を導入する場合、すなわち、最初は、主に該ピンの並進運動が、該設けられた凹部内で行われ、および該二つのクリップブランチが、該第一のばね要素によって形成された該ばね枢軸点周りに偏向可能である場合、該ばね行程制限ユニットによる該並進運動が制限された後、該二つのクリップブランチの、該ピンによって形成された該追加的な枢軸点周りの該回転運動が行われるとともに、該第二および第三のばね要素が同時に偏向/湾曲される。
本発明による別の態様によれば、該第二および第三のばね要素が該二つのクリップブランチと一体形成されおよび/または一つの単一の材料から一体形成され、および好ましくは、該二つのクリップブランチの該ばね部の適切な構造寸法によって形成される場合がさらに都合が良い。
該第二および第三のばね要素と該ばね部の該一体化および/または単一材料から成るデザインは、該第二および第三のばね要素の後の組立てが必要ないことを実現するのを補助する。該第二および第三のばね要素の該ばね部との該一体化や単一材料から成るデザインは、特に、該クリップブランチの各々が、該ばね部と該接続部とに分かれている該交差部分において、該ばね部は非常に薄く、すなわち、小さな材料厚さを有し、また、より小さな断面を有し、すなわち、該ばね要素は、特に、板ばねまたはフレキシブルスプリングとして構成され、および該ばね部は、より大きな材料厚さを有し、また、より大きな断面を有する、今度はやや厚みのある該第一のばね要素まで該力ガイド経路に向かって形成され、その結果、所定の力により、該ばね部の該薄い部分が偏向/湾曲することができるという事実によって実現されている。
さらに、本発明は、外科用クリップ、特に動脈瘤クリップ、特に上述したようなクリップを開く方法に関し、該外科用クリップは二つのクリップブランチを含み、該二つのクリップブランチは、第一のばね要素、具体的にはレッグスプリングを介して近位端でばね弾性接合されて予め荷重が掛けられ、該第一のばね要素によって形成されたばね枢軸点周りに回転することができ、遠位自由端が該第一のばね要素の閉じる力を介して該外科用クリップの静止位置において互いに抗して平行な状態で保持され、且つ該近位端と遠位端の間に相互に交差している交差部分を有し、該方法は以下のステップ、すなわち、該交差部分と該第一のばね要素との間に形成された力ガイド経路上で、該二つのクリップブランチに圧力を印加し、このようにして、該二つのクリップブランチを該ばね枢軸点周りに偏向させるステップと、ばね行程制限ユニット、特に止め部によって、該ばね枢軸点周りの該偏向を制限するステップと、該二つのクリップブランチにさらに圧力を印加して、少なくとも特に板ばねまたはフレキシブルスプリングである第二のばね要素を湾曲させ/当該第二のばね要素のばね弾性予荷重に打ち勝ちながら、該ばね枢軸点から遠位に配置され且つ該力ガイド経路から近位に配置されている追加的に設けられた枢軸点周りに、少なくとも一方のクリップブランチを偏向させるステップとによって特徴付けられている。
換言すると、本発明は、変換式動脈瘤クリップに関する。少なくとも二つのばね(一つはレッグスプリングで、一つはフレキシブルスプリング/板ばね)を用いることにより、該動脈瘤クリップの開口幅を、該レッグスプリングまたは主要なばねの限界を超えることなく増加させることができるように、該ばねの該作用領域をセグメント化し、または分けることができる。該レッグスプリングのより小さな角運動によって、該クリップブランチシステムや挟持部ブランチシステムにおける該枢軸点を変化させることにより、該クリップブランチの変換式回転を得ることができるとともに、該フレキシブルスプリング/板ばねがわずかに湾曲される。したがって、本発明によれば、該クリップブランチのより大きな開口幅やより大きな作用領域が、大きな閉じる力によって得られる。
以後、本発明を図面を用いて詳細に説明する。
該クリップブランチの閉位置における、本発明による外科用クリップの実施形態の長手方向の図を示す。 図1の該クリップの長手方向の図を、該枢軸点の変化の前のわずかに開いた状態で簡単に示す。 図1および図2の該クリップの長手方向の図を、該枢軸点の変化後の幅広に開いた状態で示す。 該二つのクリップブランチの該開口幅に対する、本発明による該枢軸点の変化の影響を説明する概略図を示す。 本発明による、該クリップブランチの該遠位端におけるブランチ開口角度と、その結果として生じる印加される力との関係を説明する略図を示す。 本発明による、該クリップブランチの力ガイド経路における偏向角度と、その結果として生じる該遠位端におけるブランチ開口角度との関係を説明する略図を示す。
図面は、概略にすぎず、また、本発明の理解のみに役に立つものである。類似の要素には、類似の参照数字が付与されている。個々の実施形態例の形状構成は置き換えることができる。
図1には、動脈瘤クリップ1が図示されている。該動脈瘤クリップ1は、第一のクリップブランチ2および第二のクリップブランチ3を備えている。該クリップブランチ2、3の各々は、図1に示す該動脈瘤クリップ1の閉位置において、互いに抗して平行に保持され、且つ動脈瘤を締め付けるための適切に大きい閉じる力を印加する遠位自由端4、5を含む。該二つのクリップブランチ2、3は、該交差領域6において相互に交差しており、該クリップブランチ2、3は、交差領域6の直前まで、該閉位置において互いに平行に隣接している。該交差領域6の直前で、該クリップブランチ2、3は、該近位方向に向かう該閉位置における該クリップブランチ2、3の接触面9を制限する凹部7、8を含む。
該二つのクリップブランチ2、3は、該交差領域6において、外側部分またはばね部10、11と、内側部分または接続部12、13とに分かれている。該ばね部10と該接続部12は、該第一のクリップブランチ2の該近位端14を一緒に形成している。該ばね部11と該接続部13は、該第二のクリップブランチ3の該近位端15を一緒に形成している。該外側部分またはばね部10、11は、該交差領域6において、非常に薄くなるように構成され、したがって、板ばね16、17を形成している。
該近位方向に向かう該交差領域6の後の該外側ばね部10、11は、より厚くなっており、すなわち、より大きな断面を有するように形成され、且つ最終的にレッグスプリング18に接続されている。該レッグスプリング18は、基本的に、該二つのクリップブランチ2、3をその周りで回転させることができるレッグスプリング枢軸点19を形成している。該動脈瘤クリップ1の該閉位置において、該レッグスプリング18により、該閉じる力が該クリップブランチ2、3の該遠位端4、5に印加されている。該二つのクリップブランチ2、3の該接続部12、13は、該交差領域6よりも実質的に厚くなるように、すなわち、該ばね部10、11よりも大きな断面を有するように構成されている。
該接続部12、13は、ピン継ぎ手20を介して接合されている。該ピン継ぎ手20は、該クリップブランチ2の該接続部12が、該クリップブランチ3の該接続部13に設けられた長穴凹部22に係合するピン21を含むように構成されている。該ピン21は、該長穴凹部22の図1における上方端部において、該動脈瘤クリップ1の該静止位置または閉位置に配置されている。該動脈瘤クリップを開くための力Fは、力ガイド経路23において、該二つのクリップブランチ2、3の該ばね部10、11に印加される。該力ガイド経路23は、高さ方向における該動脈瘤クリップ1の最大拡張によって予め決められている。図1の構成において、それぞれの力Fが互いに抗して該ばね部10、11に印加されると、最初は、このことが図1に記載の回転の方向24での該クリップブランチ2、3の該レッグスプリング枢軸点19周りの回転を必然的に伴う。
該ピン継ぎ手20は、該力ガイド経路23から近位に、および該レッグスプリング18から遠位に、すなわち、該力ガイド経路23と該レッグスプリング18との間に配置されている。該動脈瘤クリップ1は、金属、例えば、チタンから作製されている。さらに、該動脈瘤クリップ1は、ワンピースの、単一材料のおよび一体化した構成要素の形態になっている。
図2は、図1の該動脈瘤クリップ1を、枢軸点の変化直前のわずかに開いた状態で示している。該力Fを該力ガイド経路23に印加することにより、該クリップブランチ2、3は、該遠位端4、5がブランチ開口角度φを形成するように、該レッグスプリング枢軸点19周りに偏向される。図2に示す該構成において、該ブランチ開口角度φは、3°と10°の間の範囲内にあり、且つ本発明による所定ブランチ開口角度φpredeterminedに一致している。該クリップブランチ2、3の該レッグスプリング枢軸点19周りの他方の偏向は、該ピン継ぎ手20の該ピン21が、ここでは、該長穴凹部22の図1における該他方の低い方の端部に配置されている事実によって阻止される。このようにして、該クリップブランチ2、3の該遠位端4、5の該レッグスプリング枢軸点19周りのさらなる偏向が阻まれる。この時点で、図2に示す状態から始動して、力Fが該ばね部10、11に印加され続けると、該力Fは、好ましくは、まず偏向して、該板ばね16、17を湾曲させるように、該ピン21の該並進運動を阻止した直後に十分に大きくなる。該ばね部10、11の該レッグスプリング枢軸点19周りの非常に小さなさらなる偏向は、好ましくは、該板ばね16、17の該偏向や湾曲を必然的に伴う。該板ばね16、17が湾曲されるという事実により、および該力ガイド経路23が該ピン継ぎ手20から遠位に配置されているという事実により、現時点で、該クリップブランチ2、3の該遠位端4、5ならびに該接続部12、13の該ピン21周りの回転が可能になっている。したがって、図2に示す該構成において、AからBへの、および該レッグスプリング枢軸点19から該ピン21への該枢軸点Aの変化が行われる。
この説明から、該板ばね16、17、レッグスプリング18ならびに該長穴凹部22の構成または構造デザインや機械的特性は、互いに正確に適合していなければならないことが明らかになる。特に、該板ばね16、17は、該長穴凹部22内での該ピン21の該並進運動中にすでに湾曲することを阻止されなければならない。さらに、該板ばね16、17は、該板ばね16、17の該作用領域の始まりにおいて、該力ガイド経路23に印加される、結果として生じる力が、該レッグスプリング18の該作用領域における偏向角度よりも小さい程度まで徐々に増加する偏向角度とともに増加するように形成すべきである。本発明によれば、このように、該レッグスプリング18の該作用領域と、該板ばね16、17の該作用領域との間には、明確な分類が設けられている。
図3は、図1および図2の該動脈瘤クリップ1を、該枢軸点のAからBへの変化後の幅広く開口した状態で示す。図2に示す状態から始めて、符号Cにおいて、該力ガイド経路23に力が印加され続けた場合、該板ばね16、17が湾曲し、該接続部12が該遠位端4とともに、該ピン21によって形成された符号Bにおける該枢軸点周りに図3に示す回転の方向25に回転することになる。該接続部13と該遠位端5は、図3に示す該回転の方向25に適切に逆らって回転する。該枢軸点のAからBへの該変化により、この時点で、大きなブランチ開口角度φに達するように、該クリップブランチ2、3の該遠位端4、5の強く変換された回転が得られる。図3における該ブランチ開口角度φは、約30°〜35°になる。図3の構成から始めて、該クリップブランチ2、3の該遠位端4、5が再び閉じられた場合、最初は、該板ばね16、17が再び弛んで、それらの非湾曲状態に戻り、図2の該構成が再び得られる。該後者から始めると、閉じたときに、今度は、該ピン21の並進運動が該長穴凹部22で起き、該遠位端4、5は、再び互いに接触し、この場合、該閉じる力は、単に該レッグスプリング18によって該クリップブランチ2、3に印加される。したがって、該板ばね16、17は、該動脈瘤クリップ1の該閉じる力に決して影響を及ぼさない。
図4は、該二つのクリップブランチ2、3の該開口幅/該ブランチ開口角度φに対する、本発明による該枢軸点の該変化の影響を説明する概略図を示す。したがって、今度は符号Cにおいて偏向26を生じさせる力が、符号Cにおいて該クリップブランチ2、3に印加される。このように、本発明によれば、角度α(符号Aにおける開口角度)は、該二つのクリップブランチ2、3の間に囲まれている。該角度αが上述したブランチ開口角度φpredeterminedに達すると、第一のブランチ開口幅27が与えられて、該ポイントA周りの該クリップブランチ2、3の回転が阻止される。このため、例えば、0°≦φ≦10°の範囲内で、力F=kxαが必要となり、ここで、kは、符号Aにおける該(レッグ)ばねのばね定数を示す。符号Cにおいて、力がさらに印加されると、該枢軸点は、符号Aから符号Bに変化する。この時点で、該クリップブランチ2、3の該遠位端4、5は、さらに開かれ、該新たな枢軸点Bにおいて、第二のブランチ開口幅28で角度β(符号Bにおける開口角度)を囲んでいる。例えば、該枢軸点の変化は、φ=10°の場合に起き、φ>10°の範囲で、力F=kxα+kxβが必要であり、ここで、kは、さらなる偏向の場合に湾曲される該板ばねまたはフレキシブルスプリングの該ばね定数を示す。ここで、kは、好ましくは、kよりも小さい。したがって、本発明に従ってもたらされる該枢軸点の符号Aから符号Bへの変化は、好ましくは、単なる符号A周りの該クリップブランチ2、3の回転と比較して、より小さな力の印加によって、該遠位端4、5において、より大きな獲得可能なブランチ開口幅φをもたらす。
図5は、該クリップブランチ2、3の該遠位端4、5におけるブランチ開口角度φと、結果として生じる印加される力との本発明による関係を説明する略図を示す。該レッグスプリング18の作用領域において、まず、印加される該力は、増加するブランチ開口角度φに伴って直線的にかつ継続的に増加する。したがって、結果として生じる印加される力と、該偏向角度は、互いに比例する。符号Aから符号Bへの枢軸点の該変化から、および該板ばね16、17の該作用領域の始まりに伴って、印加される該力は、増加するブランチ開口角度φに伴って、より小さな程度まで直線的に増加する。
図6は、該力ガイド経路における偏向角度や符号Aにおける開口角度(角度α)と、クリップブランチの結果として生じる開口角度φの本発明による関係を説明する略図を示す。ここで、まず、該レッグスプリング18の該作用領域において、該結果として生じるクリップブランチ開口角度φは、該力ガイド経路23における増加する偏向角度αに伴って、より小さな程度まで増加する。該板ばね16、17の該作用領域における符号Aから符号Bへの枢軸点の該変化により、該結果として生じるクリップブランチ開口角度φは、該変換された回転により、かなり大きな程度まで直線的に増加する。
1 動脈瘤クリップ
2 第一のクリップブランチ
3 第二のクリップブランチ
4 遠位端(第一のクリップブランチ)
5 遠位端(第二のクリップブランチ)
6 交差領域
7 凹部(第一のクリップブランチ)
8 凹部(第二のクリップブランチ)
9 接触面
10 ばね部(第一のクリップブランチ)
11 ばね部(第二のクリップブランチ)
12 接続部(第一のクリップブランチ)
13 接続部(第二のクリップブランチ)
14 近位端(第一のクリップブランチ)
15 近位端(第二のクリップブランチ)
16 板ばね(第一のクリップブランチ)
17 板ばね(第二のクリップブランチ)
18 レッグスプリング
19 レッグスプリング枢軸点
20 ピン継ぎ手
21 ピン
22 長穴凹部
23 力ガイド経路
24 回転の方向(レッグ枢軸点)
25 回転の方向(ピン)
26 偏向
27 第一のブランチの開口幅
28 第二のブランチの開口幅

Claims (10)

  1. 外科用クリップ(1)、特に動脈瘤クリップであって、
    第一のばね要素(18)、特にレッグスプリングを介して、近位端(14、15)でばね弾性接合されて予め張力が掛けられ、前記第一のばね要素(18)によって形成されたばね枢軸点(19)周りに回転することができ、且つ遠位自由端(4、5)が、前記第一のばね要素(18)の閉じる力を介して、前記外科用クリップ(1)の静止位置において互いに抗して平行な状態で保持される二つのクリップブランチ(2、3)を備える外科用クリップ(1)において、前記外科用クリップ(1)は、前記クリップブランチ(2、3)を、前記二つのクリップブランチ(2、3)の遠位自由端(4、5)の所定開口角度(φpredetermined)から開口角度(φ)まで開くために力ガイド経路(23)に印加される開口力(F)の比を低減する変換装置を有することを特徴とする外科用クリップ(1)。
  2. 前記クリップブランチ(2、3)の少なくともいずれかは、前記ばね枢軸点(19)から遠位に配置され且つ前記力ガイド経路(23)から近位に配置され、少なくとも第二のばね要素(16、17)、特に板ばねまたはフレキシブルスプリングのばね弾性予荷重に打ち勝って、少なくとも一方のクリップブランチ(2、3)をその周りで回転させることができる追加的な枢軸点を有することを特徴とする、請求項1に記載の外科用クリップ(1)。
  3. 前記二つのクリップブランチ(2、3)の各々は、特に板ばねまたはフレキシブルスプリングの形態である第二および第三のばね要素(16、17)のばね弾性予荷重に打ち勝ちながら、前記二つのクリップブランチ(2、3)をその周りで回転させることができる追加的な枢軸点を有し、前記二つの追加的な枢軸点は、好ましくは、前記第一のばね要素(18)から遠位に且つ前記力ガイド経路(23)から近位に等しく離間されて配置されることを特徴とする、請求項2に記載の外科用クリップ(1)。
  4. 前記第一のばね要素(18)によって形成された前記ばね枢軸点(19)周りの前記二つのクリップブランチ(2、3)の偏向(26)および/または開口角度(27)を制限するばね行程制限ユニット、具体的には止め部によって特徴付けられる、請求項1から3のいずれか一項に記載の外科用クリップ(1)。
  5. 前記二つのクリップブランチ(2、3)は、前記クリップブランチ(2、3)が相互に交差している交差部分(6)において、ばね部(10、11)と接続部(12、13)の各々を含み、一方のクリップブランチ(2)の前記ばね部(10)は、前記第二のばね要素(16)を含み、他方のクリップブランチ(3)の前記ばね部(11)は、前記第三のばね要素(17)を含み、前記ばね部(10、11)の各々は、前記第一のばね要素(18)に接続され、前記二つのクリップブランチ(2、3)の前記接続部(12、13)は、前記二つのクリップブランチ(2、3)の前記追加的な枢軸点が追加的な接合枢軸点の形態であり、且つ前記クリップブランチ(2、3)の各々を、前記第二および第三のばね要素(16、17)の偏向および/または湾曲および/または前記ばね弾性予荷重に打ち勝つことを介して、前記追加的な接合枢軸点周りに回転させることができるように、互いに回転可能に接続されていることを特徴とする、請求項3または4に記載の外科用クリップ(1)。
  6. 前記二つのクリップブランチ(2、3)の前記接続部(12、13)は、ピン継ぎ手(20)を介して互いに回転可能に接続され、一方のクリップブランチ(2)の前記接続部(12)は、前記他方のクリップブランチ(3)の方向に突出しているピン(21)を有し、該ピン(21)は、他方のクリップブランチ(3)の凹部(22)に係合し、このようにして、前記追加的な枢軸点が前記ピン(21)によって形成されている状態で、ヒンジタイプの回転可能な接続が、前記二つのクリップブランチの前記接続部(12、13)間に形成されることを特徴とする、請求項5に記載の外科用クリップ(1)。
  7. 前記ピン(21)は、回転自由度および並進自由度を有し、前記ばね行程制限ユニットは、前記ピン(21)の並進運動の制限によって形成されることを特徴とする、請求項6に記載の外科用クリップ(1)。
  8. 前記他方のクリップブランチ(3)の前記凹部(22)は、長穴の形態であり、前記ピン(21)は、前記外科用クリップ(1)の静止位置において、前記長穴の丸みの付いた側に配置され、前記外科用クリップ(1)を開くための圧力の導入によって前記長穴内で平行移動可能であり、前記ばね行程制限ユニットは、前記長穴の前記他方の丸みの付いた側に前記ピンをあてがうことによって形成されることを特徴とする、請求項6または7に記載の外科用クリップ(1)。
  9. 前記第二および第三のばね要素(16、17)は、特に、前記二つのクリップブランチ(2、3)の前記ばね部(10、11)の適切な構造寸法により、前記二つのクリップブランチ(2、3)と、一体形成され、および/または単一の材料で形成されることを特徴とする、請求項4から8のいずれか一項に記載の外科用クリップ(1)。
  10. 特に請求項1から9のいずれか一項に記載の、特に動脈瘤クリップである外科用クリップ(1)を開く方法であって、前記外科用クリップ(1)は二つのクリップブランチ(2、3)を備え、前記二つのクリップブランチ(2、3)は、第一のばね要素(18)、具体的にはレッグスプリングを介して近位端(14、15)でばね弾性接合されて予め荷重が掛けられ、前記第一のばね要素(18)によって形成されたばね枢軸点(19)周りに回転することができ、遠位自由端(4、5)が前記第一のばね要素(18)の閉じる力を介して前記外科用クリップ(1)の静止位置において互いに抗して平行な状態で保持され、且つ前記近位端(14、15)と遠位端(4、5)の間に相互に交差している交差部分(6)を有する方法において、
    前記交差部分(6)と前記第一のばね要素(18)との間に形成された力ガイド経路(23)上で、前記二つのクリップブランチ(2、3)に圧力を印加し、このようにして、前記二つのクリップブランチ(2、3)を前記ばね枢軸点(19)周りに偏向させるステップと、ばね行程制限ユニット、特に止め部によって、前記ばね枢軸点(19)周りの前記偏向を制限するステップと、前記二つのクリップブランチ(2、3)にさらに圧力を印加して、少なくとも第二のばね要素(16、17)、具体的には、板ばねまたはフレキシブルスプリングのばね弾性予荷重に打ち勝ちながら、前記ばね枢軸点(19)から遠位に配置され且つ前記力ガイド経路(23)から近位に配置されている追加的に設けられた枢軸点周りに、少なくとも一方のクリップブランチ(2、3)を偏向させるステップとによって特徴付けられる方法。
JP2018555883A 2016-04-25 2017-04-19 変換式動脈瘤クリップ Pending JP2019514526A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102016107587.6A DE102016107587A1 (de) 2016-04-25 2016-04-25 Übersetzter Aneurysmen-Clip
DE102016107587.6 2016-04-25
PCT/EP2017/059292 WO2017186542A1 (de) 2016-04-25 2017-04-19 Übersetzter aneurysmen-clip

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2019514526A true JP2019514526A (ja) 2019-06-06

Family

ID=58632963

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018555883A Pending JP2019514526A (ja) 2016-04-25 2017-04-19 変換式動脈瘤クリップ

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20200383685A1 (ja)
EP (1) EP3448271B1 (ja)
JP (1) JP2019514526A (ja)
CN (1) CN109069162A (ja)
DE (1) DE102016107587A1 (ja)
ES (1) ES2973271T3 (ja)
WO (1) WO2017186542A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102018103903A1 (de) * 2018-02-21 2019-08-22 Aesculap Ag Chirurgischer Clip
US11234687B2 (en) * 2018-05-22 2022-02-01 Boston Scientific Scimed, Inc. Tissue engagement device
US11808740B2 (en) * 2019-03-01 2023-11-07 University Of South Carolina Systems and methods for measuring strain using removable reusable markers
CN110025351A (zh) * 2019-05-27 2019-07-19 南京微创医学科技股份有限公司 一种手术夹
CN110251185A (zh) * 2019-06-11 2019-09-20 广东工业大学 一种改良可调节血管夹

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3326217A (en) * 1964-04-27 1967-06-20 Kerr Harry Sydney Hemostatic clamp
US4932955A (en) * 1984-06-29 1990-06-12 Baxter International Inc. Clip
DE29708218U1 (de) * 1997-05-07 1997-07-10 Aesculap AG & Co. KG, 78532 Tuttlingen Chirurgische Klemme
CN1897880A (zh) * 2004-01-23 2007-01-17 伊娜梅德医药产品公司 可植入装置的紧固系统和其使用方法
DE202010008512U1 (de) * 2010-09-10 2010-11-04 Aesculap Ag Chirurgischer Clip
DE102010037468A1 (de) * 2010-09-10 2012-03-15 Aesculap Ag Chirurgischer Clip
DE102012211379A1 (de) * 2012-06-29 2014-03-27 Aesculap Ag Chirurgischer Clip mit Innenfeder
DE102012212629A1 (de) * 2012-07-18 2014-02-20 Aesculap Ag Federunterstützter Clip
CN105102709A (zh) * 2012-12-14 2015-11-25 Sbi全球公司 用于挂衣服的夹具
KR20150070866A (ko) * 2013-12-17 2015-06-25 주식회사 제일메디칼코퍼레이션 일체형 가이드를 구비한 혈관 클립
DE102014114946A1 (de) * 2014-10-15 2016-04-21 Aesculap Ag Chirurgischer Clip nach Art eines Karabiner-Clips
CN204581368U (zh) * 2015-02-16 2015-08-26 中国人民解放军第二军医大学 一种显微神经牵开器

Also Published As

Publication number Publication date
CN109069162A (zh) 2018-12-21
EP3448271B1 (de) 2024-01-03
ES2973271T3 (es) 2024-06-19
DE102016107587A1 (de) 2017-10-26
US20200383685A1 (en) 2020-12-10
EP3448271A1 (de) 2019-03-06
WO2017186542A1 (de) 2017-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019514526A (ja) 変換式動脈瘤クリップ
JP4603035B2 (ja) 縦構造部材を相対的に位置決めする装置
US6299630B1 (en) Endoscopic procedural device
US4602631A (en) Forceps for clamping surgical clips
JP2020525189A (ja) バックリング防止アクチュエータ
US8066722B2 (en) Clip applier
US5074870A (en) Clamp for clamping blood vessels or aneurysms
US20050004432A1 (en) Treatment tool for endoscope
US5908437A (en) Remotely actuated surgical instrument
US20200113568A1 (en) Clip treatment tool
US11576740B2 (en) Bending structure and flexible tube for medical manipulator
KR101932392B1 (ko) 관절 어셈블리
WO2017026493A2 (ja) 発声障害治療具及び発声障害治療セット
KR102018860B1 (ko) 방향조절와이어 고정기능이 강화된 연성 카테터
JP2021514236A (ja) 外科クリップ
JP2020185036A (ja) 内視鏡用クリップユニット
CN110090065B (zh) 一种夹头释放钳
KR20150070866A (ko) 일체형 가이드를 구비한 혈관 클립
US20030229368A1 (en) Endoscopic surgical clip
KR102349739B1 (ko) 치열교정 브라켓
CN114432004A (zh) 组织闭合器械
JP3974232B2 (ja) 内視鏡用スネア
WO2018230613A1 (ja) 発声障害治療具の成形治具及び発声障害治療具の前面片の折り曲げ方法
JP6649830B2 (ja) 内視鏡用処置具
CN221691136U (zh) 组织闭合夹

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181226

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190128

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200402

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210331

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210406

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20211116