JP2019513818A - 皮膚美白剤としてのマラセジン(malassezin)及びその類似体 - Google Patents

皮膚美白剤としてのマラセジン(malassezin)及びその類似体 Download PDF

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Abstract

本発明は、皮膚を美白するための化合物、組成物、及び方法に関する。本発明の化合物、組成物、及び方法は一般に、Malassezia酵母によって産生される化合物、及びその化学的類似体を含む。皮膚美白用途に加えて、本発明の化合物、組成物、及び方法は、メラノサイトの活性を調節する、メラノサイトのアポトーシスを誘導する、アリール炭化水素受容体(AhR)をアゴナイズする、色素沈着過剰障害によって引き起こされる色素沈着過剰を改善する、ならびにメラニン産生、メラノソーム生合成、及びメラノソーム転送を調節するために使用することができる。【選択図】なし

Description

関連出願への相互参照
本発明は、2016年3月10日に出願された米国特許仮出願第62/306,468号の利益を主張するものである。その出願の全内容は参照により組み込まれる。
本発明は、Malassezia酵母によって産生される化合物の化学的類似体に関する。本発明は、Malassezia酵母によって産生される化合物ならびにMalassezia酵母によって産生される化合物の化学的類似体を含む組成物を含む。本発明の化合物(その類似体を含む)及び組成物を使用する方法も企図される。
世界中の人々は、アンチエイジング効果を得ること、日焼けによる損傷を治すこと、及びある種の美の文化的基準を満たすことなどの幾つもの美容上の目標を達成するために、皮膚美白剤を使用する。市販される多くの皮膚美白製品は、様々な程度に効果があるものの、有害な成分を含有し、その中にはがんに関連しているものもある。よって、現在市場に出回っている皮膚美白剤より高いレベルの安全性及び/または効力を示す新規な皮膚美白剤及び製剤が必要とされている。
Malasseziaは、ヒトの皮膚の常在菌叢によく見られる脂肪親和性酵母の一属である。Malasseziaは、黒なまず(癜風)、脂漏性皮膚炎、及びアトピー性皮膚炎を含めた幾つもの皮膚疾患の原因である。
黒なまずは、Malasseziaの異常増殖によって引き起こされる非伝染性の皮膚疾患であり、局所的に色素沈着レベルを変化させる。Malassezia酵母は、メラニン及びトリプトファン由来のインドール色素を合成するための2つの代謝経路を有する。このインドール色素はMalasseziaのトリプトファン代謝産物であるマラセジンを含み、これは、メラノサイトのアポトーシスを誘発し、Malasseziaの異常増殖に特徴的な色素脱失に寄与する。
本明細書に開示する発明は、マラセジンを含めたMalassezia酵母によって産生される化合物、及びその化学的類似体を、安全かつ有効な皮膚美白組成物のベースとして利用する。
本発明の一実施形態は、皮膚を美白するための化合物である。該化合物は、Malassezia酵母によって産生される化合物の化学的類似体、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩である。
本発明の別の実施形態は、メラノサイトのアポトーシスを誘導するための化合物である。該化合物は、Malassezia酵母によって産生される化合物の化学的類似体、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩である。
本発明のさらなる実施形態は、メラノサイトの活性を調節するための化合物である。該化合物は、Malassezia酵母によって産生される化合物の化学的類似体、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩である。
本発明の追加的な実施形態は、アリール炭化水素受容体(AhR)をアゴナイズするための化合物である。該化合物は、Malassezia酵母によって産生される化合物の化学的類似体、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩である。
本発明の別の実施形態は、色素沈着過剰障害によって引き起こされる色素沈着過剰を改善するための化合物である。該化合物は、Malassezia酵母によって産生される化合物の化学的類似体、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩である。
本発明のさらなる実施形態は、メラニン産生を調節するための化合物である。該化合物は、Malassezia酵母によって産生される化合物の化学的類似体、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩である。
本発明の追加的な実施形態は、メラノソーム生合成を調節するための化合物である。該化合物は、Malassezia酵母によって産生される化合物の化学的類似体、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩である。
本発明の別の実施形態は、メラノソーム転送を調節するための化合物である。該化合物は、Malassezia酵母によって産生される化合物の化学的類似体、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩である。
本発明のさらなる実施形態は、組成物である。該組成物は、Malassezia酵母と、化粧品的または薬学的に許容されるビヒクル、希釈剤、または担体とを含む。
本発明の追加的な実施形態は、組成物である。該組成物は、Malassezia酵母から単離されたまたは単離可能な化合物と、化粧品的または薬学的に許容されるビヒクル、希釈剤、または担体とを含む。
本発明の別の実施形態は、組成物である。該組成物は、類似体を含めた本明細書に開示する化合物のいずれかと、化粧品的または薬学的に許容されるビヒクル、希釈剤、または担体とを含む。
本発明のさらなる実施形態は、被験体において皮膚を美白するための方法である。該方法は、本明細書に開示する化合物または組成物のいずれかに被験体を接触させることを含む。
本発明の追加的な実施形態は、被験体においてメラノサイトのアポトーシスを誘導するための方法である。該方法は、本明細書に開示する化合物または組成物のいずれかに被験体を接触させることを含む。
本発明の別の実施形態は、被験体においてメラノサイトの活性を調節するための方法である。該方法は、本明細書に開示する化合物または組成物のいずれかに被験体を接触させることを含む。
本発明のさらなる実施形態は、被験体においてアリール炭化水素受容体(AhR)をアゴナイズするための方法である。該方法は、本明細書に開示する化合物または組成物のいずれかに被験体を接触させることを含む。
本発明の追加的な実施形態は、色素沈着過剰障害によって引き起こされる色素沈着過剰の改善を必要とする被験体において色素沈着過剰障害によって引き起こされる色素沈着過剰を改善するための方法である。該方法は、本明細書に開示する化合物または組成物のいずれかに被験体を接触させることを含む。
本発明の別の実施形態は、被験体においてメラニン産生を調節するための方法である。該方法は、本明細書に開示する化合物または組成物のいずれかに被験体を接触させることを含む。
本発明のさらなる実施形態は、被験体においてメラノソーム生合成を調節するための方法である。該方法は、本明細書に開示する化合物または組成物のいずれかに被験体を接触させることを含む。
本発明の追加的な実施形態は、被験体においてメラノソーム転送を調節するための方法である。該方法は、本明細書に開示する化合物または組成物のいずれかに被験体を接触させることを含む。
本発明の別の実施形態は、化合物である。該化合物は、式(II):

(式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択され、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11の少なくとも1つはメチルである)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する。
本発明のさらなる実施形態は、化合物である。該化合物は、式(III):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択され、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10の少なくとも1つはメチルである)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する。
本発明の追加的な実施形態は、皮膚を美白するための化合物である。該化合物は、式(II):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する。
本発明の別の実施形態は、皮膚を美白するための化合物である。該化合物は、式(III):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する。
本発明のさらなる実施形態は、メラノサイトのアポトーシスを誘導するための化合物である。該化合物は、式(II):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する。
本発明の追加的な実施形態は、メラノサイトのアポトーシスを誘導するための化合物である。該化合物は、式(III):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する。
本発明の別の実施形態は、アリール炭化水素受容体(AhR)をアゴナイズするための化合物である。該化合物は、式(II):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する。
本発明のさらなる実施形態は、アリール炭化水素受容体(AhR)をアゴナイズするための化合物である。該化合物は、式(III):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する。
本発明の追加的な実施形態は、組成物である。該組成物は、式(II):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物と、化粧品的または薬学的に許容されるビヒクル、希釈剤、または担体とを含む。
本発明の別の実施形態は、組成物である。該組成物は、式(III):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物と、化粧品的または薬学的に許容されるビヒクル、希釈剤、または担体とを含む。
本発明のさらなる実施形態は、被験体において皮膚を美白するための方法である。該方法は、式(II):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物を被験体に接触させることを含む。
本発明の追加的な実施形態は、被験体において皮膚を美白するための方法である。該方法は、式(III):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物を被験体に接触させることを含む。
本発明の別の実施形態は、被験体においてメラノサイトのアポトーシスを誘導するための方法である。該方法は、式(II):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物を被験体に接触させることを含む。
本発明のさらなる実施形態は、被験体においてメラノサイトのアポトーシスを誘導するための方法である。該方法は、式(III):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物を被験体に接触させることを含む。
本発明の別の実施形態は、被験体においてアリール炭化水素受容体(AhR)をアゴナイズするための方法である。該方法は、式(II):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物を被験体に接触させることを含む。
本発明のさらなる実施形態は、被験体においてアリール炭化水素受容体(AhR)をアゴナイズするための方法である。該方法は、式(III):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物を被験体に接触させることを含む。
本特許または特許出願書類は、カラーで仕上げた少なくとも1枚の図面を含有する。カラーで仕上げた図面を有する本特許または特許出願の公報のコピーは、申請及び必要な手数料の支払いに応じて当局によって提供される。
皮膚の構成要素の層の概略図である。挿入図は、表皮及び真皮からなる細胞の構造を示す。 色素脱失を引き起こす薬剤の潜在的な作用機序を示す概略図である。 マラセジン及びマラセジン誘導体(マラセジン及びインドロ[3,2−b]カルバゾール)の一連の合成スキームである。 マラセジン誘導体(化合物I及びIV)の一連の合成スキームである。 マラセジン誘導体(化合物II)の一連の合成スキームである。 図3Aは、MeWo及びWM115細胞における本発明のある種の化合物についてのアネキシンV誘導のEC50値を示す総括表である。図3B〜3Mは、様々な濃度の例示化合物に曝露した後にアネキシンVで標識されたMeWo(図3B〜3G)細胞またはWM115(図3H〜3M)細胞の百分率を示す線グラフである。 図3Aは、MeWo及びWM115細胞における本発明のある種の化合物についてのアネキシンV誘導のEC50値を示す総括表である。図3B〜3Mは、様々な濃度の例示化合物に曝露した後にアネキシンVで標識されたMeWo(図3B〜3G)細胞またはWM115(図3H〜3M)細胞の百分率を示す線グラフである。 図3Aは、MeWo及びWM115細胞における本発明のある種の化合物についてのアネキシンV誘導のEC50値を示す総括表である。図3B〜3Mは、様々な濃度の例示化合物に曝露した後にアネキシンVで標識されたMeWo(図3B〜3G)細胞またはWM115(図3H〜3M)細胞の百分率を示す線グラフである。 図3Aは、MeWo及びWM115細胞における本発明のある種の化合物についてのアネキシンV誘導のEC50値を示す総括表である。図3B〜3Mは、様々な濃度の例示化合物に曝露した後にアネキシンVで標識されたMeWo(図3B〜3G)細胞またはWM115(図3H〜3M)細胞の百分率を示す線グラフである。 図3Aは、MeWo及びWM115細胞における本発明のある種の化合物についてのアネキシンV誘導のEC50値を示す総括表である。図3B〜3Mは、様々な濃度の例示化合物に曝露した後にアネキシンVで標識されたMeWo(図3B〜3G)細胞またはWM115(図3H〜3M)細胞の百分率を示す線グラフである。 図4A〜4Dは、様々な濃度の例示化合物に6、24、48、及び72時間曝露した後のMeWo及びWM115細胞における相対アネキシンVレベル(%)を示す表である。図4E〜4Jは、図4A〜4Dからの結果を示すヒストグラムである。図4K及び4Lは、示した濃度の例示化合物に6時間曝露した後にアネキシンVで標識されたMeWo(図4K)細胞及びWM115(図4L)細胞の百分率を示すヒストグラムである。 図4A〜4Dは、様々な濃度の例示化合物に6、24、48、及び72時間曝露した後のMeWo及びWM115細胞における相対アネキシンVレベル(%)を示す表である。図4E〜4Jは、図4A〜4Dからの結果を示すヒストグラムである。図4K及び4Lは、示した濃度の例示化合物に6時間曝露した後にアネキシンVで標識されたMeWo(図4K)細胞及びWM115(図4L)細胞の百分率を示すヒストグラムである。 図4A〜4Dは、様々な濃度の例示化合物に6、24、48、及び72時間曝露した後のMeWo及びWM115細胞における相対アネキシンVレベル(%)を示す表である。図4E〜4Jは、図4A〜4Dからの結果を示すヒストグラムである。図4K及び4Lは、示した濃度の例示化合物に6時間曝露した後にアネキシンVで標識されたMeWo(図4K)細胞及びWM115(図4L)細胞の百分率を示すヒストグラムである。 図4A〜4Dは、様々な濃度の例示化合物に6、24、48、及び72時間曝露した後のMeWo及びWM115細胞における相対アネキシンVレベル(%)を示す表である。図4E〜4Jは、図4A〜4Dからの結果を示すヒストグラムである。図4K及び4Lは、示した濃度の例示化合物に6時間曝露した後にアネキシンVで標識されたMeWo(図4K)細胞及びWM115(図4L)細胞の百分率を示すヒストグラムである。 図4A〜4Dは、様々な濃度の例示化合物に6、24、48、及び72時間曝露した後のMeWo及びWM115細胞における相対アネキシンVレベル(%)を示す表である。図4E〜4Jは、図4A〜4Dからの結果を示すヒストグラムである。図4K及び4Lは、示した濃度の例示化合物に6時間曝露した後にアネキシンVで標識されたMeWo(図4K)細胞及びWM115(図4L)細胞の百分率を示すヒストグラムである。 図4A〜4Dは、様々な濃度の例示化合物に6、24、48、及び72時間曝露した後のMeWo及びWM115細胞における相対アネキシンVレベル(%)を示す表である。図4E〜4Jは、図4A〜4Dからの結果を示すヒストグラムである。図4K及び4Lは、示した濃度の例示化合物に6時間曝露した後にアネキシンVで標識されたMeWo(図4K)細胞及びWM115(図4L)細胞の百分率を示すヒストグラムである。 図4A〜4Dは、様々な濃度の例示化合物に6、24、48、及び72時間曝露した後のMeWo及びWM115細胞における相対アネキシンVレベル(%)を示す表である。図4E〜4Jは、図4A〜4Dからの結果を示すヒストグラムである。図4K及び4Lは、示した濃度の例示化合物に6時間曝露した後にアネキシンVで標識されたMeWo(図4K)細胞及びWM115(図4L)細胞の百分率を示すヒストグラムである。 図4A〜4Dは、様々な濃度の例示化合物に6、24、48、及び72時間曝露した後のMeWo及びWM115細胞における相対アネキシンVレベル(%)を示す表である。図4E〜4Jは、図4A〜4Dからの結果を示すヒストグラムである。図4K及び4Lは、示した濃度の例示化合物に6時間曝露した後にアネキシンVで標識されたMeWo(図4K)細胞及びWM115(図4L)細胞の百分率を示すヒストグラムである。 図5A〜5Kは、様々な濃度のCV−8684、CV−8685、CV−8688、DMSO、及びスタウロスポリンで6時間処置した後のMeWoの細胞形態を示す顕微鏡写真である。 図6A〜6Kは、様々な濃度のCV−8684、CV−8685、CV−8688、DMSO、及びスタウロスポリンで24時間処置した後のMeWoの細胞形態を示す顕微鏡写真である。 図7A〜7Kは、様々な濃度のCV−8684、CV−8685、CV−8688、DMSO、及びスタウロスポリンで48時間処置した後のMeWoの細胞形態を示す顕微鏡写真である。 図8A〜8Kは、様々な濃度のCV−8684、CV−8685、CV−8688、DMSO、及びスタウロスポリンで72時間処置した後のMeWoの細胞形態を示す顕微鏡写真である。 図9A〜9Kは、様々な濃度のCV−8684、CV−8685、CV−8688、DMSO、及びスタウロスポリンで6時間処置した後のWM115の細胞形態を示す顕微鏡写真である。 図10A〜10Kは、様々な濃度のCV−8684、CV−8685、CV−8688、DMSO、及びスタウロスポリンで24時間処置した後のWM115の細胞形態を示す顕微鏡写真である。 図11A〜11Kは、様々な濃度のCV−8684、CV−8685、CV−8688、DMSO、及びスタウロスポリンで48時間処置した後のWM115の細胞形態を示す顕微鏡写真である。 図12A〜12Kは、様々な濃度のCV−8684、CV−8685、CV−8688、DMSO、及びスタウロスポリンで72時間処置した後のWM115の細胞形態を示す顕微鏡写真である。 図13A〜13Dは、様々な濃度のCV−8684(図13A)、CV−8685(図13B)、CV−8688(図13C)、またはスタウロスポリン(図13D)で6、24、48、及び72時間処置した後に残存するMeWo及びWM115生細胞の百分率を示す表である。細胞生存率は、CellTiter−Glo(登録商標)を使用してアッセイした。図13E〜13Jは、図13A〜13Dからの結果を示すヒストグラムである。図13Kは、例示濃度のマラセジン、インドロカルバゾール、化合物II、及びスタウロスポリンに24、48、及び72時間曝露した後のMeWo及びWM115生細胞の百分率を比較する総括表である。 図13A〜13Dは、様々な濃度のCV−8684(図13A)、CV−8685(図13B)、CV−8688(図13C)、またはスタウロスポリン(図13D)で6、24、48、及び72時間処置した後に残存するMeWo及びWM115生細胞の百分率を示す表である。細胞生存率は、CellTiter−Glo(登録商標)を使用してアッセイした。図13E〜13Jは、図13A〜13Dからの結果を示すヒストグラムである。図13Kは、例示濃度のマラセジン、インドロカルバゾール、化合物II、及びスタウロスポリンに24、48、及び72時間曝露した後のMeWo及びWM115生細胞の百分率を比較する総括表である。 図13A〜13Dは、様々な濃度のCV−8684(図13A)、CV−8685(図13B)、CV−8688(図13C)、またはスタウロスポリン(図13D)で6、24、48、及び72時間処置した後に残存するMeWo及びWM115生細胞の百分率を示す表である。細胞生存率は、CellTiter−Glo(登録商標)を使用してアッセイした。図13E〜13Jは、図13A〜13Dからの結果を示すヒストグラムである。図13Kは、例示濃度のマラセジン、インドロカルバゾール、化合物II、及びスタウロスポリンに24、48、及び72時間曝露した後のMeWo及びWM115生細胞の百分率を比較する総括表である。 図13A〜13Dは、様々な濃度のCV−8684(図13A)、CV−8685(図13B)、CV−8688(図13C)、またはスタウロスポリン(図13D)で6、24、48、及び72時間処置した後に残存するMeWo及びWM115生細胞の百分率を示す表である。細胞生存率は、CellTiter−Glo(登録商標)を使用してアッセイした。図13E〜13Jは、図13A〜13Dからの結果を示すヒストグラムである。図13Kは、例示濃度のマラセジン、インドロカルバゾール、化合物II、及びスタウロスポリンに24、48、及び72時間曝露した後のMeWo及びWM115生細胞の百分率を比較する総括表である。 図13A〜13Dは、様々な濃度のCV−8684(図13A)、CV−8685(図13B)、CV−8688(図13C)、またはスタウロスポリン(図13D)で6、24、48、及び72時間処置した後に残存するMeWo及びWM115生細胞の百分率を示す表である。細胞生存率は、CellTiter−Glo(登録商標)を使用してアッセイした。図13E〜13Jは、図13A〜13Dからの結果を示すヒストグラムである。図13Kは、例示濃度のマラセジン、インドロカルバゾール、化合物II、及びスタウロスポリンに24、48、及び72時間曝露した後のMeWo及びWM115生細胞の百分率を比較する総括表である。 図13A〜13Dは、様々な濃度のCV−8684(図13A)、CV−8685(図13B)、CV−8688(図13C)、またはスタウロスポリン(図13D)で6、24、48、及び72時間処置した後に残存するMeWo及びWM115生細胞の百分率を示す表である。細胞生存率は、CellTiter−Glo(登録商標)を使用してアッセイした。図13E〜13Jは、図13A〜13Dからの結果を示すヒストグラムである。図13Kは、例示濃度のマラセジン、インドロカルバゾール、化合物II、及びスタウロスポリンに24、48、及び72時間曝露した後のMeWo及びWM115生細胞の百分率を比較する総括表である。 図13A〜13Dは、様々な濃度のCV−8684(図13A)、CV−8685(図13B)、CV−8688(図13C)、またはスタウロスポリン(図13D)で6、24、48、及び72時間処置した後に残存するMeWo及びWM115生細胞の百分率を示す表である。細胞生存率は、CellTiter−Glo(登録商標)を使用してアッセイした。図13E〜13Jは、図13A〜13Dからの結果を示すヒストグラムである。図13Kは、例示濃度のマラセジン、インドロカルバゾール、化合物II、及びスタウロスポリンに24、48、及び72時間曝露した後のMeWo及びWM115生細胞の百分率を比較する総括表である。 図14A〜14Dは、様々な濃度のCV−8684(図14A)、CV−8685(図14B)、CV−8688(図14C)、またはスタウロスポリン(図14D)で6、24、48、及び72時間処置した後の、MeWo及びWM115細胞からの乳酸脱水素酵素(「LDH」)放出レベルを示す表である。図14E〜14Jは、図14A〜14Dからの結果を示すヒストグラムである。図14K及び14Lは、MeWo(図14K)及びWM115(図14L)細胞を例示濃度のマラセジン、カルバゾール、化合物II、及びスタウロスポリンに24時間曝露した後の乳酸脱水素酵素レベルを示すヒストグラムである。 図14A〜14Dは、様々な濃度のCV−8684(図14A)、CV−8685(図14B)、CV−8688(図14C)、またはスタウロスポリン(図14D)で6、24、48、及び72時間処置した後の、MeWo及びWM115細胞からの乳酸脱水素酵素(「LDH」)放出レベルを示す表である。図14E〜14Jは、図14A〜14Dからの結果を示すヒストグラムである。図14K及び14Lは、MeWo(図14K)及びWM115(図14L)細胞を例示濃度のマラセジン、カルバゾール、化合物II、及びスタウロスポリンに24時間曝露した後の乳酸脱水素酵素レベルを示すヒストグラムである。 図14A〜14Dは、様々な濃度のCV−8684(図14A)、CV−8685(図14B)、CV−8688(図14C)、またはスタウロスポリン(図14D)で6、24、48、及び72時間処置した後の、MeWo及びWM115細胞からの乳酸脱水素酵素(「LDH」)放出レベルを示す表である。図14E〜14Jは、図14A〜14Dからの結果を示すヒストグラムである。図14K及び14Lは、MeWo(図14K)及びWM115(図14L)細胞を例示濃度のマラセジン、カルバゾール、化合物II、及びスタウロスポリンに24時間曝露した後の乳酸脱水素酵素レベルを示すヒストグラムである。 図14A〜14Dは、様々な濃度のCV−8684(図14A)、CV−8685(図14B)、CV−8688(図14C)、またはスタウロスポリン(図14D)で6、24、48、及び72時間処置した後の、MeWo及びWM115細胞からの乳酸脱水素酵素(「LDH」)放出レベルを示す表である。図14E〜14Jは、図14A〜14Dからの結果を示すヒストグラムである。図14K及び14Lは、MeWo(図14K)及びWM115(図14L)細胞を例示濃度のマラセジン、カルバゾール、化合物II、及びスタウロスポリンに24時間曝露した後の乳酸脱水素酵素レベルを示すヒストグラムである。 図14A〜14Dは、様々な濃度のCV−8684(図14A)、CV−8685(図14B)、CV−8688(図14C)、またはスタウロスポリン(図14D)で6、24、48、及び72時間処置した後の、MeWo及びWM115細胞からの乳酸脱水素酵素(「LDH」)放出レベルを示す表である。図14E〜14Jは、図14A〜14Dからの結果を示すヒストグラムである。図14K及び14Lは、MeWo(図14K)及びWM115(図14L)細胞を例示濃度のマラセジン、カルバゾール、化合物II、及びスタウロスポリンに24時間曝露した後の乳酸脱水素酵素レベルを示すヒストグラムである。 図14A〜14Dは、様々な濃度のCV−8684(図14A)、CV−8685(図14B)、CV−8688(図14C)、またはスタウロスポリン(図14D)で6、24、48、及び72時間処置した後の、MeWo及びWM115細胞からの乳酸脱水素酵素(「LDH」)放出レベルを示す表である。図14E〜14Jは、図14A〜14Dからの結果を示すヒストグラムである。図14K及び14Lは、MeWo(図14K)及びWM115(図14L)細胞を例示濃度のマラセジン、カルバゾール、化合物II、及びスタウロスポリンに24時間曝露した後の乳酸脱水素酵素レベルを示すヒストグラムである。 図14A〜14Dは、様々な濃度のCV−8684(図14A)、CV−8685(図14B)、CV−8688(図14C)、またはスタウロスポリン(図14D)で6、24、48、及び72時間処置した後の、MeWo及びWM115細胞からの乳酸脱水素酵素(「LDH」)放出レベルを示す表である。図14E〜14Jは、図14A〜14Dからの結果を示すヒストグラムである。図14K及び14Lは、MeWo(図14K)及びWM115(図14L)細胞を例示濃度のマラセジン、カルバゾール、化合物II、及びスタウロスポリンに24時間曝露した後の乳酸脱水素酵素レベルを示すヒストグラムである。 図14A〜14Dは、様々な濃度のCV−8684(図14A)、CV−8685(図14B)、CV−8688(図14C)、またはスタウロスポリン(図14D)で6、24、48、及び72時間処置した後の、MeWo及びWM115細胞からの乳酸脱水素酵素(「LDH」)放出レベルを示す表である。図14E〜14Jは、図14A〜14Dからの結果を示すヒストグラムである。図14K及び14Lは、MeWo(図14K)及びWM115(図14L)細胞を例示濃度のマラセジン、カルバゾール、化合物II、及びスタウロスポリンに24時間曝露した後の乳酸脱水素酵素レベルを示すヒストグラムである。 様々な濃度のオメプラゾールに曝露したときの、AhR応答性ルシフェラーゼレポーター遺伝子プラスミドを安定にトランスフェクトされたHepG2細胞におけるアリール炭化水素受容体(「AhR」)活性化の生データ及び線グラフを示す図である。 様々な濃度のCV−8684に曝露したときの、AhR応答性ルシフェラーゼレポーター遺伝子プラスミドを安定にトランスフェクトされたHepG2細胞におけるアリール炭化水素受容体(「AhR」)活性化の生データ及び線グラフを示す図である。 様々な濃度のCV−8685に曝露したときの、AhR応答性ルシフェラーゼレポーター遺伝子プラスミドを安定にトランスフェクトされたHepG2細胞におけるアリール炭化水素受容体(「AhR」)活性化の生データ及び線グラフを示す図である。 様々な濃度のCV−8686に曝露したときの、AhR応答性ルシフェラーゼレポーター遺伝子プラスミドを安定にトランスフェクトされたHepG2細胞におけるアリール炭化水素受容体(「AhR」)活性化の生データ及び線グラフを示す図である。 様々な濃度のCV−8688に曝露したときの、AhR応答性ルシフェラーゼレポーター遺伝子プラスミドを安定にトランスフェクトされたHepG2細胞におけるアリール炭化水素受容体(「AhR」)活性化の生データ及び線グラフを示す図である。 各被験化合物のEC50値を示す。 図16A〜16Kは、非処置(図16A)、滅菌脱イオン水(図16B)、1%コウジ酸(図16C)、0.2%DMSO(図16D)、0.05%DMSO(図16E)、200μM CV−8684(図16F)、50μM CV−8684(図16G)、200μM CV−8686(図16H)、50μM CV−8686(図16I)、200μM CV−8688(図16J)、及び50μM CV−8688(図16K)に曝露した後0日目または7日目のいずれかのMelanoDerm(商標)マトリックスの写真である。 図16A〜16Kは、非処置(図16A)、滅菌脱イオン水(図16B)、1%コウジ酸(図16C)、0.2%DMSO(図16D)、0.05%DMSO(図16E)、200μM CV−8684(図16F)、50μM CV−8684(図16G)、200μM CV−8686(図16H)、50μM CV−8686(図16I)、200μM CV−8688(図16J)、及び50μM CV−8688(図16K)に曝露した後0日目または7日目のいずれかのMelanoDerm(商標)マトリックスの写真である。 図17A〜17Kは、非処置(図17A)、滅菌脱イオン水(図17B)、1%コウジ酸(図17C)、0.2%DMSO(図17D)、0.05%DMSO(図17E)、200μM CV−8684(図17F)、50μM CV−8684(図17G)、200μM CV−8686(図17H)、50μM CV−8686(図17I)、200μM CV−8688(図17J)、及び50μM CV−8688(図17K)に曝露した後0日目または7日目のいずれかのMelanoDerm(商標)マトリックスの15倍の顕微鏡写真である。 図17A〜17Kは、非処置(図17A)、滅菌脱イオン水(図17B)、1%コウジ酸(図17C)、0.2%DMSO(図17D)、0.05%DMSO(図17E)、200μM CV−8684(図17F)、50μM CV−8684(図17G)、200μM CV−8686(図17H)、50μM CV−8686(図17I)、200μM CV−8688(図17J)、及び50μM CV−8688(図17K)に曝露した後0日目または7日目のいずれかのMelanoDerm(商標)マトリックスの15倍の顕微鏡写真である。 18A〜18Fは、非処置(図18A)、DMSO(図18B)、フェニルチオ尿素(「PTU」)(図18C)、ならびに2.5μMの化合物II(図18D)、5μMの化合物II(図18E)、及び10μMの化合物II(図18F)に曝露したゼブラフィッシュの写真である。赤い矢印は正常なメラノサイトを示す。 図19A〜19Fは、非処置(図19A)、DMSO(図19B)、フェニルチオ尿素(「PTU」)(図19C)、ならびに0.3μMの化合物II(図19D)、1μMの化合物II(図19E)、及び3μMの化合物II(図19F)に曝露したゼブラフィッシュの写真である。赤い矢印は正常なメラノサイトを示す。黄色い矢印は異常に小さいメラノサイトを示す。 例示条件に曝露した後に皮膚の色素沈着が減少したゼブラフィッシュの数及び割合(%)を示す総括表である。最後の6列は、様々な濃度の化合物IIの効果を示す。 図21A〜21Eは、非処置(図21A)、DMSO(図21B)、PTU(図21C)、0.5μM(図21D)、及び1.5μM(図21E)で処置したゼブラフィッシュの写真である。下方のパネルは、配色が反転した領域を含む。 図21A〜21Eで例証したゼブラフィッシュの胚の写真からの色素を有するピクセル/mmによって測定した色素沈着密度を示すヒストグラムである。 図21A〜21Eで例証したゼブラフィッシュの胚の写真からの総ピクセル数を示すヒストグラムである。 DMSO中のCV−8684の質量スペクトルである。 RPMI培地中のCV−8684の質量スペクトルである。 DMEM中のCV−8684の質量スペクトルである。 DMSO中のCV−8686の質量スペクトルである。 RPMI培地中のCV−8686の質量スペクトルである。 DMEM中のCV−8686の質量スペクトルである。 DMSO中のCV−8688の質量スペクトルである。 RPMI培地中のCV−868の質量スペクトルである。 DMEM中のCV−8688の質量スペクトルである。 2時間のインキュベーションの後に例示溶媒中に残存する試験化合物の割合(%)を示す総括表である。
本発明の一実施形態は、皮膚を美白するための化合物である。該化合物は、Malassezia酵母によって産生される化合物の化学的類似体、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩である。
本明細書で使用される場合、「化合物」という用語は、1個または複数の化学結合によって連結された2個以上の原子を指す。本発明では、化学結合には、共有結合、イオン結合、水素結合、及びファンデルワールス相互作用が含まれるが、これらに限定されない。本発明の共有結合には、単結合、二重結合、及び三重結合が含まれる。本発明の化合物には、有機分子が含まれるが、これらに限定されない。
本発明の有機化合物/分子には、官能基を有するまたは有さない直鎖状、分岐状、及び環状炭化水素が含まれる。「Cx〜y」という用語は、アルキル、アルケニル、アルキニル、またはアルコキシなどの化学的部分とともに使用されるとき、鎖中にx〜y個の炭素を含有する基を含むことを意味する。例えば、「Cx〜yアルキル」という用語は、トリフルオロメチル及び2,2,2−トリフルオロエチルなどのハロアルキル基を含めた、鎖中にx〜y個の炭素を含有する直鎖アルキル基及び分岐鎖アルキル基を含む置換または非置換の飽和炭化水素基を意味する。「Cx〜yアルケニル」及び「Cx〜yアルキニル」という用語は、長さ及び置換可能性は上述のアルキルと同様であるが、少なくとも1個の二重または三重結合をそれぞれ含有する、置換または非置換の不飽和脂肪族基を指す。
「脂肪族」という用語は、本明細書で使用される場合、芳香族環を含有しない、炭素及び水素原子から構成される基を意味する。したがって、脂肪族基には、アルキル、アルケニル、アルキニル、及びカルボシクリル基が含まれる。
「アルキル」という用語は、直鎖アルキル基及び分岐鎖アルキル基を含めた、環構造を有さない飽和脂肪族基である基を意味する。
「アルケニル」という用語は、本明細書で使用される場合、少なくとも1個の二重結合を含有する脂肪族基を意味する。
「アルキニル」という用語は、本明細書で使用される場合、少なくとも1個の三重結合を含有する脂肪族基を意味する。
本明細書で使用される場合、「芳香族化合物」、「芳香族」、または「芳香族環」を含有する化合物は、アリールまたはヘテロアリール化合物である。「アリール」という用語には、本明細書で使用される場合、環の各原子が炭素である、置換または非置換の単環芳香族基が含まれる。好ましくは、環は3〜8員環であり、より好ましくは6員環である。「アリール」という用語には、2個以上の環式環を有する多環式環系も含まれ、多環式環系では、2個以上の炭素が隣接している2個の環に共通しており、その環のうちの少なくとも1個が芳香族であり、例えば、他方の環式環が、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、及び/またはヘテロシクリルであり得る。アリール基には、ベンゼン、ナフタレン、フェナントレン、フェノール、アニリンなどが含まれる。「ヘテロアリール」という用語には、少なくとも1個のヘテロ原子、好ましくは1〜4個のヘテロ原子、より好ましくは1〜2個のヘテロ原子を含む、置換または非置換の芳香族単環構造、好ましくは3〜8員環、より好ましくは5〜7員環、さらにより好ましくは5〜6員環が含まれる。「ヘテロアリール」という用語には、2個以上の環式環を有する多環式環系も含まれ、多環式環系では、2個以上の炭素が隣接している2個の環に共通しており、その環のうちの少なくとも1個がヘテロ芳香族であり、例えば、他方の環式環が、シクロアルキル、シクロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、ヘテロアリール、及び/またはヘテロシクリルであり得る。ヘテロアリール基には、例えば、ピロール、フラン、チオフェン、インドール、イミダゾール、オキサゾール、チアゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリダジン、及びピリミジンなどが含まれる。好ましくは、本発明のある種の化合物は、少なくとも1個の、好ましくは2個のインドール基、ならびに少なくとも1個のアルデヒド基を含む。
「置換された」という用語は、骨格の1個または複数の炭素上の水素原子に置き換わる少なくとも1個の置換基を有する部分を意味する。「置換」または「〜で置換された」には、かかる置換が被置換原子及び置換基の許容原子価に従うこと、ならびにこの置換によって安定な化合物が生じること、例えば、それによって転位、環化、脱離などの転換が自然に生じないという暗黙の条件が含まれることが理解されよう。許容できる置換基は、適正な有機化合物について1個または複数であってもよく、同一でも異なっていてもよい。
本明細書で使用される場合、「皮膚を美白する」およびその文法上の変化形は、一般に、実際のまたは知覚されるすべての皮膚の色素沈着の減少を指す。皮膚を美白する方法は、年齢、日光曝露、または色素沈着過剰障害に起因する皮膚の色素沈着過剰領域の色素沈着を低減させるために使用されてきた。本発明の化合物及び組成物を、例えば被験体の皮膚に適用すると、色素沈着を低減させることができ、その結果、皮膚が前記適用前よりも明るくまたは白く見える。皮膚の色素沈着は幾つもの方式で評価することができ、そうした方式には、例えば、von Luschanの色彩スケール(von Luschan chromatic scale)、フィッツパトリック皮膚分類テスト(Fitzpatrick et al.,1988)、及びTaylorの色素沈着過剰スケール(Taylor Hyperpigmentation Scale)(Taylor et al.,2005)を使用する視覚的評価、ならびに反射分光光度法(Zonios,et al.,2001)が含まれるが、これらに限定されない。例えば、フィッツパトリック皮膚分類テストは、6タイプの皮膚(I〜VI)を含み、「美白される」という用語が本明細書で使用される場合、タイプV以下になるタイプVIの皮膚は「美白され」ている。以降でさらに論じるように、皮膚の美白は、幾つもの現象によって生じる可能性があり、これらの現象には、メラノサイトの活性の調節、メラノサイトのアポトーシスの誘導、アリール炭化水素受容体(AhR)のアゴニズム、またはメラニン産生、メラノソーム生合成、もしくはメラノソーム転送の調節が含まれるが、これらに限定されない。
本発明のある種の化合物は、Malassezia酵母によって産生されるか、Malassezia酵母から単離されるまたは単離可能である。Malassezia酵母は、Malassezia属の酵母であり、これらには、Malassezia globosa、Malassezia restricta、Malassezia furfur、Malassezia sympodialis、Malassezia slooffiae、Malassezia obtusa、Malassezia pachydermatis、Malassezia dermatis、Malassezia japonica、Malassezia nana、Malassezia yamatoensis、Malassezia equine、Malassezia caprae、及びMalassezia cuniculiが含まれるが、これらに限定されない。(Gueho,et al.,1996;Gaitanis,et al.,2013)。Malassezia酵母は、正常なヒト皮膚細菌叢の一部であり、典型的には病原性の影響を生じない。しかし、Malassezia酵母は、これらに限定されないが、癜風(黒色癜風と白色癜風の両方の種類)、脂漏性皮膚炎、ふけ、アトピー性皮膚炎、マラセチア毛包炎、乾癬、ならびに融合性細網状乳頭腫症を含めた、幾つもの疾患を引き起こすことがある。(Gaitanis,et al.,2013)。
本明細書で使用される場合、「化学的類似体」という用語は、親化合物に構造的に関連し、異なる官能基または置換基を含有する化合物を指す。例えば、本発明の親化合物はマラセジンであり、マラセジンの化学的類似体は、マラセジンとは異なるある種の官能基及び置換基を含有する。本発明の化学的類似体は、化粧品としての使用に適した薬物動態プロファイルを含めた、所与の親化合物に優る著しい利点を有することができる。幾つかの実施形態では、化学的類似体は、親分子から1つまたは複数の化学反応によって生成される。他の実施形態では、親化合物に由来しない代替合成スキームを使用して、本発明の化学的類似体を生成することができる。
Malassezia酵母が、その生活環の間に、本発明の化合物を適正な増殖条件下で合成する、分泌する、蓄積する、または他の方法で生成するならば、本発明の化合物は、「Malassezia酵母によって産生される」。Malassezia酵母は、その増殖培地に補充されたものに応じて異なる化合物を分泌する。(Nazzaro−Porro,et al.,1978)。本発明は、Malassezia酵母によって任意の増殖条件下で産生された任意の化合物を含むが、好ましい化合物には、例えば、マラセジン及びその化学的類似体が含まれる。
この実施形態の一態様では、Malassezia酵母によって産生される化合物は、式(I)の構造を有する:
この実施形態の別の態様では、該化合物は、マラセジンの化学的類似体である。
マラセジンは、本発明のMalassezia酵母によって産生される化合物の一例である。マラセジンは、2−(1H−インドール−3−イルメチル)−1H−インドール−3−カルバルデヒドとしても知られ、Malassezia furfurから最初に単離されたトリプトファン代謝産物である。マラセジンは、細胞増殖、分化、及び遺伝子発現に関与する受容体であるアリール炭化水素受容体(AhR)の公知のアゴニストである。(Wille et al.,2001)。マラセジンはまた、初代ヒトメラノサイトにおいてアポトーシスを誘導する。(Kramer,et al.,2005)。最近、マラセジンのある種の化学的類似体がWinston−McPherson及び共同研究者らによって合成され、彼らによって該類似体のAhRアゴニスト活性が調査された。(Winston−McPherson,et al.,2014)。
本発明の別の実施形態は、メラノサイトのアポトーシスを誘導するための化合物である。該化合物は、Malassezia酵母によって産生される化合物の化学的類似体、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩である。
本明細書で使用される場合、「メラノサイト」という用語は、通常、チロシナーゼを合成し、メラノソーム内で色素であるメラニンを合成する、表皮の樹状細胞を指す。本発明のメラノサイトは、ある種の遺伝子の上方制御を示す。これらの遺伝子には、以下:チロシナーゼ(眼皮膚白皮症IA)、小眼球症関連転写因子、α−2−マクログロブリン、チロシナーゼ関連タンパク質1、溶質キャリアファミリー16、GS3955タンパク質、v−kit Hardy−Zuckerman4ネコ肉腫ウイルス、眼白子症1、RagDタンパク質、グリコゲニン2、Gタンパク質共役型受容体、ファミリーC、眼皮膚白皮症II、deleted in esophageal cancer 1、melan−A、SRY−box 10、ATPアーゼ、クラスV、タイプ10C、マトリックスメタロプロテアーゼ1、潜在型トランスフォーミング増殖因子βb、ATP結合カセット、サブファミリーC、ヒドロキシプロスタグランジンデヒドロゲナーゼ15、膜貫通7スーパーファミリーメンバー1、グルタミニルペプチドシクロトランスフェラーゼ、及びLee及び共同研究者らに同定されている他の遺伝子のうちの1種または複数が含まれるが、これらに限定されない。(Lee,et al.,2013)。
メラノサイトは、他の多くの細胞型と同様に、プログラム細胞死、すなわちアポトーシスを起こす。メラノサイトのアポトーシス経路は当業者には公知であり(Wang,et al.,2014)、アポトーシス経路はElmoreによって全般的に概説されている(Elmore,2007)。本発明の化合物または組成物は、例えば、メラノサイトにおいて、ある種のアポトーシス促進性シグナル伝達経路の活性化を引き起こすか、ある種の抗アポトーシス経路の抑制を引き起こすことによって、メラノサイトのアポトーシスを「誘導する」。本発明の化合物または組成物は、経路のシグナル伝達分子と直接相互作用することによって、または典型的には経路内で機能しない1つまたは複数の中間分子との直接相互作用を介して経路の分子と間接的に相互作用することによって、アポトーシスに関連する経路を直接活性化/抑制できることが想定される。
この実施形態の一態様では、Malassezia酵母によって産生される化合物は、式(I)の構造を有する:
この実施形態の別の態様では、該化合物は、マラセジンの化学的類似体である。
本発明のさらなる実施形態は、メラノサイトの活性を調節するための化合物である。該化合物は、Malassezia酵母によって産生される化合物の化学的類似体、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩である。
メラノサイトの活性は、本発明において企図される幾つもの方式で調節することができ、これらには、メラノサイトのアポトーシスを誘導すること、またはメラノサイトの遺伝子発現、細胞運動性、細胞増殖、メラニン産生、メラノソーム生合成、もしくはメラノソーム転送を変化させることが含まれるが、これらに限定されない。
この実施形態の一態様では、Malassezia酵母によって産生される化合物は、式(I)の構造を有する:
この実施形態の別の態様では、該化合物は、マラセジンの化学的類似体である。
本発明の追加的な実施形態は、アリール炭化水素受容体(AhR)をアゴナイズするための化合物である。該化合物は、Malassezia酵母によって産生される化合物の化学的類似体、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩である。
本明細書で使用される場合、「アゴニスト」、「アゴナイズする」という用語、及びその文法上の変化形は、1つまたは複数の生物活性をトリガーする(例えば、開始するまたは促進する)、部分的もしくは完全に高める、刺激する、または活性化する分子を指す。本発明のアゴニストには、天然に存在する物質だけでなく、合成物質も含まれる。
本発明のアリール炭化水素受容体(AhR)は、本明細書に記載される通りの被験体に天然に存在する任意のアリール炭化水素受容体である。アリール炭化水素受容体は、当業者には公知である。(Noakes、2015)。アリール炭化水素受容体のアゴニストには、キヌレニン、キヌレン酸、シンナバリン酸、及び6−ホルミルインドロ[3,2−b]カルバゾール(FICZ)などのトリプトファン関連化合物が含まれるが、これらに限定されない。マラセジンは、アリール炭化水素受容体のアゴニストとしても公知である。(Wille,et al.,2001)。
この実施形態の一態様では、Malassezia酵母によって産生される化合物は、式(I)の構造を有する:
この実施形態の別の態様では、該化合物は、マラセジンの化学的類似体である。
本発明の別の実施形態は、色素沈着過剰障害によって引き起こされる色素沈着過剰を改善するための化合物である。該化合物は、Malassezia酵母によって産生される化合物の化学的類似体、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩である。
本明細書で使用される場合、本発明の化合物、組成物、及び方法を使用して、例えば、色素沈着過剰障害によって影響を受けた領域における色素沈着過剰のレベルを低減させること、さらなる色素沈着過剰を遅延させること、またはさらなる色素沈着過剰が生じることを防止することによって、色素沈着過剰障害によって引き起こされる色素沈着過剰を改善することができる。しかし、どの被験体も特定の投薬プロトコル、レジメン、またはプロセスに応答し得るわけではないので、色素沈着過剰障害によって引き起こされる色素沈着過剰の改善は、ありとあらゆる被験体または被験体集団において所望の生理的応答または結果が実現されることを求めているのではない。したがって、所与の被験体または被験体集団は、投薬に応答しないまたは不適切に応答する可能性があるが、他の被験体または被験体集団は応答する可能性があり、したがって自分の色素沈着過剰障害の改善を感じることができる。
本明細書で使用される場合、「色素沈着過剰」という用語は、実際のまたは知覚される過度に暗色の皮膚障害である。この皮膚障害は、例えば、年齢、過剰な日光曝露、または暗色の皮膚領域をもたらす疾患もしくは状態が原因で現実化し得る。暗色の皮膚領域は、暗色の斑点、痣、または比較的大きい領域の形態であり得る。この皮膚障害は、例えば個人による知覚によって、自分の皮膚の色調が暗すぎると知覚される。個人は、皮膚の色合いを明るくしようという美容上の望みを抱く可能性がある。
色素沈着過剰障害は、色素沈着過剰が一次症状である障害だけでなく、色素沈着過剰が二次的症状として生じる障害でもある。本発明の色素沈着過剰障害には、先天性色素沈着過剰障害及び後天性色素沈着過剰障害が含まれるが、これらに限定されない。本発明の先天性色素沈着過剰障害には、表皮色素沈着過剰(母斑細胞性母斑、スピッツ母斑、及び扁平母斑)、真皮色素沈着過剰(青色母斑、太田母斑、真皮黒皮症、伊藤母斑、及び蒙古斑)、雀卵斑、網状肢端色素沈着症、先端色素沈着症/肢端色素沈着症、及び多発性黒子症候群(汎発性黒子症候群、レオパード症候群、遺伝性パターン化黒子症(inherited patterned lentiginosis)、カーニー複合、ポイツ−ジェガーズ症候群、Laugier−Hunziker−Baran症候群、及びクロンカイト−カナダ症候群)に関与するものが含まれるが、これらに限定されない。(Yamaguchi,et al.,2014)。本発明の後天性色素沈着過剰障害には、老人性色素斑/黒子、肝斑/褐色斑、リール黒皮症、口唇の黒色斑、陰茎/外陰部黒皮症、顔面毛包性紅斑黒皮症(北村)、紫外線に誘導される色素沈着(日焼け及び光線性花弁状色素斑)、炎症後色素沈着(摩擦黒皮症及び色素異常性固定紅斑)、化学的/薬物に誘導される色素沈着(ポリ塩化ビフェニル、ヒ素、5−FU、ブレオマイシン、シクロホスファミド、メトトレキサート、クロルプロマジン、フェニトイン、テトラサイクリン、及びクロロキン)、色素分界線条、及び異物の沈着(カロチン、銀、金、水銀、ビスマス、及び刺青など)が含まれるが、これらに限定されない。全身性障害に関連する色素沈着過剰には、代謝/酵素障害(血色素症、ウィルソン病、ゴーシェ病、ニーマンピック病、アミロイドーシス、組織黒変症、黒色表皮腫、及び晩発性皮膚ポルフィリン症)、内分泌障害(アジソン病、クッシング症候群、及び甲状腺機能亢進症)、栄養障害(ペラグラ、ビタミンB12欠乏症、葉酸欠乏症、浮浪者病、及び色素性痒疹)、肥満細胞症、膠原病、肝機能障害、及び腎機能障害が含まれる。色素沈着過剰は、感染性疾患(麻疹、梅毒、及びMalassezia furfur)及び症候群(フォンレックリングハウゼン病、ソトス症候群、POEMS症候群、ネーゲリ症候群、カントゥ症候群、マクキューン・オールブライト症候群、ワトソン症候群、及びブルーム症候群)にも関連し得る。(Yamaguchi,et al.,2014)。
この実施形態の一態様では、Malassezia酵母によって産生される化合物は、式(I)の構造を有する:
この実施形態の別の態様では、該化合物は、マラセジンの化学的類似体である。
本発明のさらなる実施形態は、メラニン産生を調節するための化合物である。該化合物は、Malassezia酵母によって産生される化合物の化学的類似体、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩である。
メラニンは、皮膚及び毛髪に色を与える、天然に産生される色素である。皮膚の概略図を図1Aに示す。メラニンは、メラノサイトによって、メラノソームとして公知の小器官内で産生される。本発明の化合物または組成物は、例えば、メラノソーム生合成を調節し、メラニン合成を酵素レベルで直接的または間接的に阻害することによって、被験体においてメラニン産生を調節する。
メラノソーム生合成は、4段階で行われる。段階Iは、本質的に着色されていない液胞であるプレメラノソームによって特徴付けられる。段階IIで、プレメラノソームは、段階IIIでメラニンが沈着する条線を作り出す。段階IVによって、メラニン含有量が豊富な成熟メラノソームとなる。本発明の化合物及び組成物は、通常これらの段階のいずれかまたはすべてを促進する生物学的プロセスを阻害するまたは減弱させることによって、メラノソーム生合成を調節する。(Wasmeier,et al.,2008)。
メラニン合成は主に、3種の酵素、すなわち、チロシナーゼ、チロシナーゼ関連タンパク質1、及びドーパクローム異性化酵素を必要とする。これらの酵素の細胞内輸送に影響を及ぼす追加的な因子には、BLOC−1、OA1、及びSLC45A2が含まれるが、これらに限定されない。本発明の化合物及び組成物は、例えば、これらの酵素または因子のいずれかの活性を阻害するまたは減弱させることによって、メラニン産生を調節することができる。(Yamaguchi,et al.,2014)。
メラノソームが形成され、メラニンが合成されると、メラノソームは、表皮のメラノサイトから皮膚及び毛髪のケラチノサイトへ転送される必要がある。メラノソームは、メラノサイトの核の近くに生じ、微小管及びアクチン線維に沿ってメラノサイトの周辺部に輸送される。本発明の化合物及び組成物は、メラノソームの核周囲領域からメラノサイト周辺部への、そして隣接するケラチノサイト内への輸送をもたらす生物学的プロセスのいずれかを妨げることによって、メラノソーム転送を調節する。メラニン合成、メラニン輸送、及びメラノサイトアポトーシスの概略図を図1Bに示す。
この実施形態の一態様では、Malassezia酵母によって産生される化合物は、式(I)の構造を有する:
この実施形態の別の態様では、該化合物は、マラセジンの化学的類似体である。
本発明の追加的な実施形態は、メラノソーム生合成を調節するための化合物である。該化合物は、Malassezia酵母によって産生される化合物の化学的類似体、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩である。
この実施形態の一態様では、Malassezia酵母によって産生される化合物は、式(I)の構造を有する:
この実施形態の別の態様では、該化合物は、マラセジンの化学的類似体である。
本発明の別の実施形態は、メラノソーム転送を調節するための化合物である。該化合物は、Malassezia酵母によって産生される化合物の化学的類似体、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩である。
この実施形態の一態様では、Malassezia酵母によって産生される化合物は、式(I)の構造を有する:
この実施形態の別の態様では、該化合物は、マラセジンの化学的類似体である。
本発明のさらなる実施形態は、組成物である。該組成物は、Malassezia酵母と、化粧品的または薬学的に許容されるビヒクル、希釈剤、または担体とを含む。
本発明の追加的な実施形態は、組成物である。該組成物は、Malassezia酵母から単離されたまたは単離可能な化合物と、化粧品的または薬学的に許容されるビヒクル、希釈剤、または担体とを含む。
本発明のMalassezia酵母から単離された化合物は、単離前にMalassezia酵母に必ず存在するか、またはMalassezia酵母によって産生される。したがって、Malassezia酵母から単離された化合物は、実際の酵母細胞から得られる。細胞材料から化合物を抽出する標準プロトコルは当業者には公知である。
Malassezia酵母から単離可能な化合物は、実際の酵母細胞から得る必要がない。その代わりに、合成反応を使用して、実際の酵母細胞を介在させることなく酵母中で産生される化合物を生成することができる。有機合成反応は当業者には周知であり、これに関して使用することができる。
本発明の別の実施形態は、組成物である。該組成物は、類似体を含めた、本明細書に開示する化合物のいずれかと、化粧品的または薬学的に許容されるビヒクル、希釈剤、または担体とを含む。
本発明のさらなる実施形態は、被験体において皮膚を美白する方法である。該方法は、本明細書に開示する化合物または組成物のいずれかを被験体に接触させることを含む。
本明細書で使用される場合、「接触する」という用語及びその文法上の変化形は、2つ以上の材料を、それらが相互作用できるように十分近くに近づけることを指す。よって、例示目的に過ぎないが、本発明の化合物は、例えば、メラノサイトの表面上の受容体と相互作用することによって、メラノサイトに接触することができる。同様に、本発明の組成物は、例えば、被験体の皮膚に直接適用されることによって、ヒト被験体に接触することができる。
本明細書で使用される場合、「被験体」は、哺乳類の細胞、組織、有機体、またはそれらの集団を意味する。本発明の被験体は、好ましくは、ヒト細胞、ヒト組織、及びヒトを含めたヒトであるが、そのほかに、霊長類、農場の動物、家畜、実験動物などが含まれる。農業用動物の幾つかの例には、ウシ、ブタ、ウマ、ヤギなどが含まれる。家畜の幾つかの例には、イヌ、ネコなどが含まれる。実験動物の幾つかの実施例には、霊長類、ラット、マウス、ウサギ、モルモットなどが含まれる。
本発明の追加的な実施形態は、被験体においてメラノサイトのアポトーシスを誘導するための方法である。該方法は、本明細書に開示する化合物または組成物のいずれかを被験体に接触させることを含む。
本発明の別の実施形態は、被験体においてメラノサイトの活性を調節するための方法である。該方法は、本明細書に開示する化合物または組成物のいずれかを被験体に接触させることを含む。
本発明のさらなる実施形態は、アリール炭化水素受容体(AhR)をアゴナイズするための方法である。該方法は、本明細書に開示する化合物または組成物のいずれかを被験体に接触させることを含む。
本発明の追加的な実施形態は、色素沈着過剰障害によって引き起こされる色素沈着過剰の改善を必要とする被験体において、色素沈着過剰障害によって引き起こされる色素沈着過剰を改善するための方法である。該方法は、本明細書に開示する化合物または組成物のいずれかを被験体に接触させることを含む。
本明細書で使用される場合、色素沈着過剰障害によって引き起こされる色素沈着過剰の改善を「必要とする」被験体には、実際に改善を必要とする被験体または改善の必要性を知覚する被験体が含まれる。
本発明の別の実施形態は、被験体においてメラニン産生を調節するための方法である。該方法は、本明細書に開示する化合物または組成物のいずれかを被験体に接触させることを含む。
本発明のさらなる実施形態は、被験体においてメラノソーム生合成を調節するための方法である。該方法は、本明細書に開示する化合物または組成物のいずれかを被験体に接触させることを含む。
本発明の追加的な実施形態は、被験体においてメラノソーム転送を調節するための方法である。該方法は、本明細書に開示する化合物または組成物のいずれかを被験体に接触させることを含む。
本発明の別の実施形態は、化合物である。該化合物は、式(II):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択され、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11の少なくとも1つはメチルである)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する。
この実施形態の一態様では、該化合物は、以下からなる群から選択される:

及び
本発明のさらなる実施形態は、化合物である。該化合物は、式(III):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択され、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10の少なくとも1つはメチルである)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する。
この実施形態の一態様では、該化合物は、以下である:
本発明の追加的な実施形態は、皮膚を美白するための化合物である。該化合物は、式(II):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する。
この実施形態の一態様では、該化合物は、以下からなる群から選択される:



及び
本発明の別の実施形態は、皮膚を美白するための化合物である。該化合物は、式(III):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する。
この実施形態の一態様では、該化合物は、以下からなる群から選択される:

及び
本発明のさらなる実施形態は、メラノサイトのアポトーシスを誘導するための化合物である。該化合物は、式(II):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する。
この実施形態の一態様では、該化合物は、以下からなる群から選択される:



及び
本発明の追加的な実施形態は、メラノサイトのアポトーシスを誘導するための化合物である。該化合物は、式(III):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する。
この実施形態の一態様では、該化合物は、以下からなる群から選択される:

及び
本発明の別の実施形態は、アリール炭化水素受容体(AhR)をアゴナイズするための化合物である。該化合物は、式(II):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する。
この実施形態の一態様では、該化合物は、以下からなる群から選択される:



及び
本発明のさらなる実施形態は、アリール炭化水素受容体(AhR)をアゴナイズするための化合物である。該化合物は、式(III):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する。
この実施形態の一態様では、該化合物は、以下からなる群から選択される:

及び
本発明の追加的な実施形態は、組成物である。該組成物は、式(II):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物と、化粧品的または薬学的に許容されるビヒクル、希釈剤、または担体とを含む。
この実施形態の一態様では、該化合物は、以下からなる群から選択される:



及び
本発明の別の実施形態は、組成物である。該組成物は、式(III):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物と、化粧品的または薬学的に許容されるビヒクル、希釈剤、または担体とを含む。
この実施形態の一態様では、該化合物は、以下からなる群から選択される:

及び
本発明のさらなる実施形態は、被験体において皮膚を美白するための方法である。該方法は、式(II):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物を被験体に接触させることを含む。
この実施形態の一態様では、該化合物は、以下からなる群から選択される:

及び
本発明の追加的な実施形態は、被験体において皮膚を美白するための方法である。該方法は、式(III):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物を被験体に接触させることを含む。
この実施形態の一態様では、該化合物は、以下からなる群から選択される:
及び
本発明の別の実施形態は、被験体においてメラノサイトのアポトーシスを誘導するための方法である。該方法は、式(II):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物を被験体に接触させることを含む。
この実施形態の一態様では、該化合物は、以下からなる群から選択される:

及び
本発明のさらなる実施形態は、被験体においてメラノサイトのアポトーシスを誘導するための方法である。該方法は、式(III):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物を被験体に接触させることを含む。
この実施形態の一態様では、該化合物は、以下からなる群から選択される:

及び
本発明の追加的な実施形態は、被験体においてアリール炭化水素受容体(AhR)をアゴナイズするための方法である。該方法は、式(II):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物を被験体に接触させることを含む。
この実施形態の一態様では、該化合物は、以下からなる群から選択される:

及び
本発明の別の実施形態は、被験体においてアリール炭化水素受容体(AhR)をアゴナイズするための方法である。該方法は、式(III):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物を被験体に接触させることを含む。
この実施形態の一態様では、該化合物は、以下からなる群から選択される:

及び
本明細書で使用される場合、「組成物」という用語は、本発明の化合物を含む実体だけでなく、本発明の化合物を他の成分と組み合わせて直接的または間接的に得られる任意の実体を意味する。本発明の組成物は、例えば、インビトロまたはインビボでの研究試薬として使用することができる。本発明の組成物は、美容効果のためにヒトまたは非ヒト被験体の皮膚に直接適用することもできる。
本発明の組成物は、経口摂取用もしくは非経口用の任意の所望の有効な様式で、または腹腔内、皮下、局所、皮内、吸入、肺内、直腸内、膣内、舌下、筋肉内、静脈内、動脈内、髄腔内、もしくはリンパ管内投与などの他の任意の適正な投与様式で投与されてもよい。さらに、本発明の組成物は、他の組成物とともに投与されてもよい。本発明の組成物は、所望であれば、カプセル封入されてもよく、または他の方法で胃または他の分泌物から保護されてもよい。
本発明の組成物は、1種または複数の活性成分を、1種または複数の化粧品的または薬学的に許容される担体、ならびに任意選択で1種または複数の他の化合物、成分、及び/または材料との混合物で含む。選択される投与経路にかかわらず、本発明の化合物及び組成物は、当業者に公知の慣例的な方法で化粧品的または薬学的に許容される剤形に製剤化される。
化粧品的または薬学的に許容されるビヒクル、希釈剤、及び担体は、当技術分野で周知であり、過度の毒性、不適合性、不安定性、刺激作用、アレルギー反応などを伴うことなくヒト及び非ヒトの組織に接触させるのに適した材料を含む。化粧品的または薬学的に許容されるビヒクル、希釈剤、及び担体には、例えば、化粧品または医薬品の局所、経口、腹膜、または皮下投与に慣例的に使用可能な任意の実質的に非毒性の物質であって、本発明の化合物及び組成物が、ヒトまたは非ヒト被験体に適用、摂取、注射されたときに、または他の方法で投与されたときに、安定で生物学的に利用可能のままである物質を含む。局所投与に適した化粧品的または薬学的に許容される担体は、当業者には公知であり、これらには、化粧品的または薬学的に許容される液体、クリーム、油、ローション、軟膏、ゲル、または固体、例えば、慣例的な化粧用ナイトクリーム、ファンデーションクリーム、日焼け止めローション、日焼け止め、ハンドローション、顔用化粧品及び顔用化粧下地、マスクなどが含まれる。選択された剤形及び意図される投与経路に適した担体は当技術分野で周知であり、選択された剤形及び投与方法に許容される担体は、当技術分野における通常の技量を使用して決定することができる。
本発明の組成物は、香水、エストロゲン、ビタミンA、C、及びE、α−ハイドロキシ酸またはα−ケト酸、例えば、ピルビン酸、乳酸、またはグリコール酸、ラノリン、ワセリン、アロエベラ、メチルまたはプロピルパラベン、色素などを含めた、化粧品において慣例的な他の成分を含有することができる。非限定的な本発明の化粧品的または薬学的に許容されるビヒクル、希釈剤、及び担体は、糖(例えば、ラクトース、スクロース、マンニトール、及びソルビトール)、デンプン、セルロース調製物、リン酸カルシウム(例えば、リン酸二カルシウム、リン酸三カルシウム、及びリン酸水素カルシウム)、クエン酸ナトリウム、水、水溶液(例えば、生理食塩水、塩化ナトリウム注射液、リンガー液、デキストロース注射液、デキストロースと塩化ナトリウムとの注射液、乳酸加リンガー液)、アルコール(例えば、エチルアルコール、プロピルアルコール、及びベンジルアルコール)、ポリオール(例えば、グリセロール、プロピレングリコール、及びポリエチレングリコール)、有機エステル(例えば、オレイン酸エチル、及びトリグリセリド)、生分解性ポリマー(例えば、ポリラクチド−ポリグリコリド、ポリ(オルトエステル)、及びポリ(酸無水物))、弾性マトリックス、リポソーム、ミクロスフェア、油(例えば、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油、ゴマ油、綿実油、及び落花生油)、カカオ脂、ワックス(例えば、座薬用ワックス)、パラフィン、シリコーン、タルク、サリチレートなどを含む。
本発明の組成物は、任意選択で、化粧品組成物に一般に使用される追加成分及び/または材料を含有してもよい。これらの成分及び材料は当技術分野で周知であり、これらには、例えば、(1)充填剤または増量剤、例えば、デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール、及びケイ酸;(2)結合剤、例えば、カルボキシメチルセルロース、アルギネート、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、スクロース、及びアラビアゴム;(3)保湿剤、例えば、グリセロール;(4)崩壊剤、例えば、寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモまたはタピオカデンプン、アルギン酸、ある種のシリケート、デンプングリコール酸ナトリウム、架橋カルボキシメチルセルロースナトリウム、及び炭酸ナトリウム;(5)溶解遅延剤(solution retarding agent)、例えば、パラフィン;(6)吸収促進剤、例えば、第四級アンモニウム化合物;(7)湿潤剤、例えば、セチルアルコール、及びモノステアリン酸グリセロール;(8)吸収剤、例えば、カオリン、及びベントナイトクレー;(9)滑沢剤、例えば、タルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体のポリエチレングリコール、及びラウリル硫酸ナトリウム;(10)懸濁化剤、例えば、エトキシル化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトール及びソルビタンエステル、微結晶性セルロース、メタ水酸化アルミニウム、ベントナイト、寒天、及びトラガカント;(11)緩衝剤;(12)賦形剤、例えば、ラクトース、乳糖、ポリエチレングリコール、動物性及び植物性脂肪、油、ワックス、パラフィン、カカオ脂、デンプン、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、ケイ酸、タルク、サリチレート、酸化亜鉛、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウム、ならびにポリアミド粉末;(13)不活性希釈剤、例えば、水、または他の溶媒;(14)防腐剤;(15)界面活性剤;(16)分散剤;(17)制御放出剤または吸収遅延剤、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、他のポリマーマトリックス、生分解性ポリマー、リポソーム、ミクロスフェア、モノステアリン酸アルミニウム、ゼラチン、及びワックス;(18)不透明剤;(19)アジュバント;(20)湿潤剤;(21)乳化剤及び懸濁化剤;(22)可溶化剤及び乳化剤、例えば、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、油(特に、綿実油、落花生油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油、及びゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフリルアルコール、ポリエチレングリコール、及びソルビタンの脂肪酸エステル;(23)噴射剤、例えば、クロロフルオロ炭化水素、及び揮発性非置換炭化水素、例えば、ブタン、及びプロパン;(24)酸化防止剤;(25)意図される受容者の血液と同じ浸透圧を製剤に与えるための薬剤、例えば、糖及び塩化ナトリウム;(26)増粘剤;(27)コーティング材料、例えば、レシチン;ならびに(28)甘味料、香味剤、着色料、香料、及び保存料が含まれる。かかる成分または材料のそれぞれは、製剤の他の成分と適合性があり、かつ被験体に有害でないという意味で、「許容される」ものでなければならない。選択される剤形及び意図される投与経路に適した成分及び材料は当技術分野で周知であり、選択される剤形及び投与方法に許容される成分及び材料は、当技術分野における通常の技量を使用して決定することができる。
経口投与に適した本発明の組成物は、カプセル剤、カシェ剤、丸剤、錠剤、散剤、顆粒剤、液剤、または水性もしくは非水性液体中の懸濁剤、水中油型もしくは油中水型液体エマルション、エリキシル剤もしくはシロップ剤、香錠、ボーラス剤、舐剤、またはペースト剤の形態であり得る。これらの製剤は、当技術分野で公知の方法によって、例えば、慣例的なパンコーティング、混合、顆粒化、または凍結乾燥プロセスによって調製することができる。
経口投与用の固体剤形(カプセル剤、錠剤、丸剤、糖衣錠、散剤、顆粒剤など)は、例えば、活性成分(複数可)を、1種もしくは複数の化粧品的または薬学的に許容される担体、ならびに任意選択で1種もしくは複数の充填剤、増量剤、結合剤、保湿剤、崩壊剤、溶解遅延剤、吸収促進剤、湿潤剤、吸収剤、滑沢剤、及び/または着色料と混合することによって調製することができる。同様のタイプの固体組成物は、適切な賦形剤を使用して、軟質及び硬質充填ゼラチンカプセル剤中の充填剤として用いてもよい。錠剤は、任意選択で1種または複数の副成分とともに、圧縮または成型によって作製されてもよい。圧縮錠剤は、適切な結合剤、滑沢剤、不活性希釈剤、防腐剤、崩壊剤、界面活性剤、または分散剤を使用して調製されてもよい。成型錠剤は、適切な機械で成型することによって作製されてもよい。錠剤、ならびにカプセル剤、丸剤、及び顆粒剤などの他の固体剤形は、任意選択で、刻み目を入れるか、または腸溶コーティング及び化粧品処方分野で周知の他のコーティングなどのコーティング及びシェルとともに調製されてもよい。これらはまた、その中の活性成分の持続放出または放出制御をもたらすように製剤化されてもよい。これらは、例えば、細菌保持フィルターを通す濾過によって滅菌されてもよい。これらの組成物はまた、任意選択で不透明剤を含有してもよく、胃腸管の特定の部分において、任意選択で遅延した様式で、活性成分だけを、または活性成分を優先的に放出するような組成のものであってもよい。活性成分は、マイクロカプセル化された形態であることもできる。
経口投与用の液体剤形には、化粧品または薬学的に許容されるエマルション、マイクロエマルション、液剤、懸濁剤、シロップ剤、及びエリキシル剤が含まれる。液体剤形は、当技術分野で一般に使用される適切な不活性希釈剤を含有してもよい。不活性希釈剤の他に、経口組成物は、アジュバント、例えば、湿潤剤、乳化剤及び懸濁化剤、甘味料、香味料、着色料、香料、及び保存料も含んでもよい。懸濁液は、懸濁化剤を含有してもよい。
直腸内または膣内投与用の本発明の組成物は、坐剤で提供されてもよく、それは、室温では固体であるが体温では液体であり、したがって直腸腔または膣腔で融解し、活性化合物を放出する1種または複数の適切な非刺激性の担体と、1種または複数の活性成分(複数可)を混合することによって調製されてもよい。膣内投与に適した本発明の組成物には、当技術分野で適正として公知であるような化粧品または薬学的に許容される担体を含有する、腟坐剤、タンポン、クリーム剤、ゲル剤、ペースト剤、フォーム剤、またはスプレー剤も含まれる。
局所または経皮投与用の剤形には、散剤、スプレー剤、軟膏剤、ペースト剤、クリーム剤、ローション剤、ゲル剤、液剤、貼付剤、滴下剤、エマルション、懸濁剤、エアロゾル剤、及び吸入剤が含まれる。任意の所望の慣例的なビヒクル、助剤、及び任意選択でさらなる活性成分が、製剤に添加されてもよい。
好ましい助剤は、防腐剤、酸化防止剤、安定化剤、可溶化剤、ビタミン、着色剤、臭気改善剤(odour improver)、皮膜形成剤、増粘剤、及び保湿剤を含む群に由来する。
液剤及びエマルションは、溶媒、可溶化剤、及び乳化剤などの慣例的なビヒクル、例えば、水、エタノール、イソプロパノール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチルグリコール、油、特に、綿実油、落花生油、メイズ(トウモロコシ)油、オリーブ油、ヒマシ油、及びゴマ油、グリセロール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール、ならびにソルビタンの脂肪酸エステル、またはこれらの物質の混合物を含むことができる。
エマルションは、様々な形態で存在してもよい。よって、それらは、例えば、油中水(W/O)型もしくは水中油(O/W)型、または多重エマルション、例えば水中油中水(W/O/W)型のエマルションまたはマイクロエマルションであることができる。
本発明による組成物はまた、乳化剤を含まない、分散調製物の形態であってもよい。それらは、例えば、水分散体またはピッカリングエマルションであり得る。
懸濁剤は、慣例的なビヒクル、例えば、液体希釈剤(例えば、水、エタノール、またはプロピレングリコール)、懸濁媒体(例えば、エトキシル化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールエステル及びポリオキシエチレンソルビタンエステル、微結晶性セルロース、メタ水酸化アルミニウム、ベントナイト、寒天、及びトラガカント)、またはこれらの物質の混合物を含んでもよい。
ペースト剤、軟膏剤、ゲル剤、及びクリーム剤は、慣例的なビヒクル、例えば、動物性及び植物性脂肪、ワックス、パラフィン、デンプン、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、ケイ酸、タルク、及び酸化亜鉛、またはこれらの物質の混合物を含んでもよい。
フェイスオイル及びボディオイルは、慣例的なビヒクル、例えば、合成油(脂肪酸エステル、脂肪アルコール、シリコーン油など)、天然油(植物油及び油性植物エキス、パラフィン油、ラノリン油など)、またはこれらの物質の混合物を含んでもよい。
スプレー剤は、慣例的な噴射剤、例えば、クロロフルオロカーボン、プロパン/ブタン、またはジメチルエーテルを含んでもよい。
非経口投与に適した本発明の組成物は、1種または複数の化合物を、1種または複数の化粧品または薬学的に許容される滅菌した等張性の水性もしくは非水性の溶液、分散体、懸濁液、もしくは乳濁液、または使用する直前に滅菌注射用溶液もしくは分散体に入れて再構成することができる滅菌粉末と組み合わせて含み、それらは、適切な酸化防止剤、緩衝剤、意図される受容者の血液と同じ浸透圧を製剤に与える溶質、または懸濁化剤もしくは増粘剤を含有してもよい。適度な流動性は、例えば、コーティング材料の使用によって、分散体の場合には必要とされる粒子径を維持することによって、及び界面活性剤の使用によって維持することができる。これらの組成物は、湿潤剤、乳化剤、及び分散剤などの適切なアジュバントも含有してもよい。等張化剤を含むことが望ましいこともある。加えて、吸収を遅延させる薬剤の含有によって、注射用化粧品剤形の持続的吸収をもたらしてもよい。
ある場合には、効果を延ばすために、皮下または筋肉内注射からのその吸収を遅延させることが望ましい。これは、水溶性に乏しい結晶質または非晶質の懸濁液の使用によって行ってもよい。
そのときの活性薬剤/薬物の吸収速度はその溶解速度に依存し、それはさらに結晶の大きさ及び結晶形に依存し得る。代替的に、非経口投与された組成物の遅延吸収は、活性組成物を油性ビヒクルに溶解または懸濁させることによって行ってもよい。注射用デポー剤形は、生分解性ポリマー中に活性成分のマイクロカプセルマトリクスを形成することによって作製されてもよい。活性成分対ポリマーの比率及び用いる特定のポリマーの性質に応じて、活性成分の放出速度を制御することができる。デポー注射用製剤は、リポソームまたは体組織と適合性のあるマイクロエマルション中に薬物を封入することによっても調製することができる。注射用材料は、例えば、細菌保持フィルターを通す濾過によって、滅菌することができる。
本発明の組成物は、単位用量または複数用量の密封容器、例えば、アンプル及びバイアルで提供されてもよく、使用直前に滅菌液体担体、例えば注射用水を添加することのみが必要とされる凍結乾燥状態で保管されてもよい。即席の注射溶液及び懸濁液は、上述のタイプの滅菌粉末、顆粒、及び錠剤から調製されてもよい。
本発明において、「結晶形」という用語は、化合物の結晶構造を意味する。化合物は、1つまたは複数の結晶形で存在してもよく、それらには、異なる構造的、物理的、薬理学的、または化学的特性があり得る。核生成、成長速度論、凝集、及び破壊の差異を使用して、異なる結晶形を得ることができる。核生成は、相転移エネルギー障壁が克服されたときに生じ、それによって粒子を過飽和溶液から形成させる。結晶成長は、結晶の既存の表面の上に化学物質が堆積することによって生じる結晶粒子の拡大である。核生成及び成長の相対速度が、形成される結晶の粒度分布を決定する。核生成及び成長の熱力学的駆動力は両方とも過飽和であり、それは熱力学的平衡からの逸脱として定義される。凝集は、2つ以上の粒子(例えば、結晶)がくっつき合って、より大きい結晶構造を形成することによって、より大きい粒子を形成することである。
「水和物」という用語は、本明細書で使用される場合、分子複合体中に水を含有する固体または半固体形態の化学物質を意味する。水は、一般に、該化学物質に対して化学量論量である。
本明細書で使用される場合、「化粧品または薬学的に許容される塩」は、本明細書に開示される化合物が、その酸または塩基塩を作ることによって修飾されている、該化合物の誘導体を指す。化粧品または薬学的に許容される塩には、アミンなどの塩基残基の無機または有機酸塩、カルボン酸などの酸残基のアルカリまたは有機塩などが含まれるが、これらに限定されない。例えば、かかる塩には、アンモニア、L−アルギニン、ベタイン、ベネタミン、ベンザチン、水酸化カルシウム、コリン、デアノール、ジエタノールアミン(2,2’−イミノビス(エタノール))、ジエチルアミン、2−(ジエチルアミノ)−エタノール、2−アミノエタノール、エチレンジアミン、N−エチル−グルカミン、ヒドラバミン、1H−イミダゾール、リジン、水酸化マグネシウム、4−(2−ヒドロキシエチル)−モルホリン、ピペラジン、水酸化カリウム、1−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピロリジン、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン(2,2’,2”−ニトリロトリス(エタノール))、トロメタミン、水酸化亜鉛、酢酸、2.2−ジクロロ−酢酸、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸、L−アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、2,5−ジヒドロキシ安息香酸、4−アセトアミド−安息香酸、(+)−ショウノウ酸、(+)−ショウノウ−10−スルホン酸、炭酸、桂皮酸、クエン酸、シクラミン酸、デカン酸、ドデシル硫酸、エタン−1,2−二スルホン酸、エタンスルホン酸、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸、エチレンジアミン四酢酸、ギ酸、フマル酸、ガラクタクル酸、ゲンチシン酸、D−グルコヘプトン酸、D−グルコン酸、D−グルクロン酸、グルタミン酸、グルタンチン酸(glutantic acid)、グルタル酸、2−オキソ−グルタル酸、グリセロ−リン酸、グリシン、グリコール酸、ヘキサン酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸、イソ酪酸、DL−乳酸、ラクトビオン酸、ラウリン酸、リジン、マレイン酸、(−)−L−リンゴ酸、マロン酸、DL−マンデル酸、メタンスルホン酸、ガラクタル酸、ナフタレン−1,5−二スルホン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、ニコチン酸、硝酸、オクタン酸、オレイン酸、オロト酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸(エンボン酸)、リン酸、プロピオン酸、(−)−L−ピログルタミン酸、サリチル酸、4−アミノ−サリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、硫酸、タンニン酸、(+)−L−酒石酸、チオシアン酸、p−トルエンスルホン酸、及びウンデシレン酸からの塩が含まれる。さらなる化粧品または薬学的に許容される塩は、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、亜鉛などのような金属からの陽イオンで形成することができる。
本発明の化粧品または薬学的に許容される塩は、塩基部分または酸部分を含有する本明細書に開示される化合物から、慣例的な化学的方法によって合成することができる。一般に、かかる塩は、遊離酸型または遊離塩基型のこれらの化合物を、水中、あるいはエーテル、酢酸エチル、エタノール、イソプロパノール、もしくはアセトニトリル、またはこれらの混合物のような有機希釈剤中で、十分な量の適正な塩基または酸と反応させることによって調製することができる。
本発明の化合物及び組成物は、化粧品組成物または薬学的組成物に含まれることがあると想定される。
本明細書に使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、限定することを意図するものではない。本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」、及び「the」は、文脈から明らかにそうでないことが示されていない限り、複数の指示物を含む。
本明細書において数値範囲が列挙される場合、同じ精度で各数値がその間に存在することが明確に企図される。例えば、6〜9という範囲の場合、6及び9に加えて7及び8の数値が企図され、6.0〜7.0の範囲の場合、6.0、6.1、6.2、6.3、6.4、6.5、6.6、6.7、6.8、6.9、及び7.0の数値が明確に企図される。
以下の実施例は、本発明の方法をさらに例示するために提供される。これらの実施例は例示に過ぎず、本発明の範囲を限定することを意図するものでは決してない。
実施例1
材料及び方法
Malasseziaによって産生される化合物の単離
マラセジンは、例えばWille et al.2001に概説される手順を使用して単離する。以下にそのプロトコルを簡潔に概説する。
培地
Tween80(30mL)、シクロヘキシミド(0.5g)、クロラムフェニコール(0.05g)、寒天(20g)、及び1000mLの混合物にするのに十分な量の水からなる培地を滅菌し、滅菌濾過した0.3%L−トリプトファンを0.3g%の濃度で50℃にて混合する。10cmペトリ皿に10mLずつ注入し、0.1MのHClを使用してpHを5.5に調整する。
Malassezia furfurの培養及びM.furfurにより産生される化合物の単離
Malassezia furfurを上述の培地に綿棒で塗り付け、30℃で14日間培養する。ペトリ皿の内容物をピューレ状にし、酢酸エチルで12時間抽出する。抽出物をグラスウールで濾過し、蒸発乾固させ、メタノールに溶解する。次いで、この抽出物を、溶離液としてメタノールを用いるSephadex LH−20でのクロマトグラフィーによって分画する。トルエン:ギ酸エチル:ギ酸(10:5:3)を用いる分取薄層クロマトグラフィーによってさらに分離を行う。主要なゾーンを水と酢酸エチルに分配する。画分を対象の活性について分析する。HPLCによって対象の画分から化合物を単離する。
マラセジン及びマラセジンの化学的類似体の合成
マラセジンは、Wille et al.2001に記載のプロトコルに従って合成する。マラセジンの化学的類似体は、新規の合成プロトコル、ならびにWinston−McPherson,et al.2014に記載されるプロトコルに従って合成する。
スクリーニングプロトコル
当業者に公知のスクリーニングプロトコルと新規スクリーニング方法を両方使用して、有効な皮膚美白化合物を評価する。例えば、後述の通りのチロシナーゼバイオアッセイによってマラセジン及びそれらの化学的類似体を評価する。この他に、アリール炭化水素受容体(AhR)結合アッセイなどの、インビトロでの細胞モデル及びインビボでの組織モデルの両方を含むスクリーニングプロトコルを利用する。
チロシナーゼバイオアッセイ
チロシナーゼバイオアッセイは、Wille et al.2001に記載される通りに実施する。簡潔には、L−DOPAをチロシナーゼ酵素と混合する。吸光度を1分間にわたって測定することによって、ドーパキノンの形成が示される。例えば、上で論じた画分を使用する場合、これらの画分をDMSOに溶解し、チロシナーゼ反応物に直接添加し、純粋なDMSOを対照とする。チロシナーゼ阻害活性を、対照と比較した吸光度の上昇の低減として測定する。
アリール炭化水素受容体結合アッセイ
AhR結合アッセイは、例えば、Song,et al.,2002に記載されるプロトコルに従って実施する。簡潔には、ヒト及びマウスAhRを、例えば、TnT Quick−coupled Reticulocyte Lysate Systems反応(Promega,Madison,WI)を使用してインビトロで発現させる。受容体リガンド結合試験には、Karchner,et al.,1999に記載される通りのショ糖密度勾配沈降速度法を利用する。
ERODアッセイ
本発明の化合物、組成物及び製剤はまた、当業者に公知のエトキシレゾルフィン−O−デエチラーゼ(EROD)アッセイ(Donato,et al.,1993;Whyte,et al.,2000;Wille et al.,2001)を使用して評価する。
メラノサイトアポトーシスアッセイ
候補化合物をメラノサイトでのアポトーシス誘導活性について評価する。ヒト表皮メラノサイトを、Human Melanocyte Growth Supplement(HMGS)を補充したMedium254(Thermo−Fisher Scientific,Waltham,MA)またはDermal Cell Basal Medium(ATCC,Manassas,VA)で培養する。ヒトメラノサイト増殖培地の追加成分には、インスリン(5μg/mL)、アスコルビン酸(50μg/mL)、L−グルタミン(6mM)、エピネフリン(1.0μM)、及び塩化カルシウム(0.2mM)が含まれ得るが、これらに限定されない。ヒトメラノサイト培養物は、5%CO中37℃で維持した。
候補化合物をDMSOで希釈し、メラノサイト培養物中に直接混合する。同量の純粋DMSOを対照として使用する。当業者に公知の細胞毒性アッセイを、製造業者の使用説明書に従って実施する。本発明で使用する細胞毒性アッセイには、CellTox(商標)Green Cytotoxicity Assay、Apo−ONE蛍光カスパーゼアッセイ、ApoTox−Glo(商標)アッセイ、及びCaspase−Glo(登録商標)アッセイ(Promega,Madison,WI)が含まれるが、これらに限定されない。蛍光検出は、Kramer,et al.,2005に記載されるものを含めた、当業者に公知の標準的なFACSまたは顕微鏡アッセイを使用して行われる。
アネキシンVについてのFACS分析、及びカスパーゼ−9発現についてのウェスタンブロットを含めた、アポトーシスを評価する追加的手段を使用する。ウェスタンブロット法は当業者に公知の方法に従って実施する。
マウス異種移植アッセイ
ヒト皮膚のマウス異種移植モデルは、当技術分野で公知のプロトコルに従って生成する。(Black,et al.,1985;Manning et al.,1973;Reed,et al.,1973;Plenat,et al.,1992;Scott et al.,1998;Otulakowski,et al.,1994)。マウス異種移植モデルを確立した後、これを本発明の化合物に曝露させ、対照と比較したときの色素沈着の変化を観察する。皮膚の色素沈着の変化を当業者に公知の様々な色素沈着スケールを使用して評価する。これらには、フィッツパトリック皮膚分類テスト及びTaylorの色素沈着過剰スケール(Taylor,et al.,2005)が含まれるが、これらに限定されない。
ヒトアッセイ
本発明の化合物、組成物及び製剤を、ヒトに、例えば、ヒトの皮膚に適用し、対照物質と比較する。皮膚の色素沈着の変化を、フィッツパトリック皮膚分類テスト及びTaylorの色素沈着過剰スケールを含めた(これらに限定されない)当業者に公知の様々な色素沈着スケールを使用して評価する。
実施例2
マラセジン及びその類似体の生化学的標的
本発明の化合物及び組成物は、例えば、マラセジンに匹敵するチロシナーゼ阻害及びAhRアゴニスト活性を示すと予想される。本発明の化合物及び組成物は、例えば、マラセジンと比較して効力の高いチロシナーゼ阻害及び強力なAhRアゴニズムを示すと予想される。同様に、本発明の化合物及び組成物のあるものは、マラセジンより効果が低いチロシナーゼ阻害剤及びAhRアゴニストであると予想される。かかる化合物、組成物、及び製剤は、より効力の高い化合物と比較して、より好都合な毒性プロファイルを有することができる。
実施例3
インビトロでの有効性
本発明の化合物及び組成物は、マラセジンと少なくとも同程度に高い効力でメラノサイトのアポトーシスを誘導し、メラノサイトの活性、メラニン産生、メラノソーム生合成及び/またはメラノソーム転送を調節すると予想される。また、本発明の化合物及び組成物のあるものは、これらの生物学的プロセスへの影響力がマラセジンより弱くなることが企図される。かかる化合物及び組成物は、より効力の高い種類と比較して、より好都合な毒性プロファイルを有することができる。
実施例4
インビボでの有効性
本発明の化合物及び組成物は、皮膚の美白、及び色素沈着過剰障害によって引き起こされる色素沈着過剰の改善に対して、マラセジンと少なくとも同程度に有効であると予想される。さらに、本発明の化合物及び組成物は、例えば半減期及び吸収に関して、好都合な薬物動態プロファイルを示すと予想される。ある種の化合物は長い半減期を示す一方で、他の化合物は短い半減期を示すこととなる。同様に、ある種の化合物は異なる吸収プロファイルを示すと見込まれ、ある化合物は完全に吸収されるのに時間がかかり、他の化合物は完全に吸収される時間が短くなることとなる。
実施例5
マラセジン及びマラセジン誘導体の合成
マラセジン(「CV−8684」)及びその環化誘導体であるインドロ[3,2−b]カルバゾール(「CV−8685」)は、図2Aに示すスキームに従って合成した。
tert−ブチル(2−ヨード−フェニル)カルバメート、化合物1の合成
2−ヨード−アニリン(25.0g、0.114mol)を含むテトラヒドロフラン(250mL)の0℃の溶液に、LiHMDS(251.0mL、THF中1M、0.251mol)を、内部温度を5℃未満に維持しながら、40分間にわたってゆっくりと添加した。0℃で30分間撹拌した後、無水BOC(27.0g、0.125mol)のTHF(50mL)中溶液を、内部温度を5℃未満に維持しながら、40分間にわたってゆっくりと添加した。反応混合物を周囲温度まで温め、1時間撹拌した。飽和NHCl(250mL)を添加して反応物をクエンチした。有機層を分離し、水(150mL)で洗浄した。合わせた水層を酢酸エチルで抽出し(2×150mL)、この層を分離した。酢酸エチル層を最初の有機層と合わせ、減圧濃縮すると、褐色油状物として得られた。この粗製化合物をカラムクロマトグラフィー(0〜5%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。化合物1を淡黄色液体として得た(29.0g、80%)。
化合物2の合成
ヨウ化銅(0.95g、10%mol)及びPdCl(PPh(1.75g、5%mol)を、化合物1(16.0g、0.05mol)及びプロパルギルメチルエーテル(4.25g、0.06mol)を含む脱気したトリエチルアミン(200mL)の溶液に周囲温度で添加した。周囲温度で2時間にわたって撹拌した後、反応が完了した(10%酢酸エチル/ヘキサンを使用するTLCによってモニタリングした)。反応混合物を酢酸エチル(300mL)で希釈し、反応混合物を水、飽和NaClで洗浄し、NaSO上で脱水した。溶媒を濾過し、減圧濃縮すると、褐色油状物として得られた。この粗製化合物をカラムクロマトグラフィー(10%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。化合物2を淡黄色液体として得た(13.0g、99%)。
化合物3の合成
オーブンで乾燥させたフラスコに、PtCl(0.26g、0.001mol)、NaCO(1.6g、0.015mol)、インドール(2.32g、0.02mol)、及び化合物2(2.6g、0.01mol)を含むジオキサン(120mL)を添加した。このフラスコを窒素で脱気し、密封し、100℃に一晩加熱した。反応が完了した後(10%酢酸エチル/ヘキサンを使用するTLCによってモニタリングした)、溶媒を減圧留去した。反応混合物を酢酸エチル(200mL)で希釈し、反応混合物を水、飽和NaClで洗浄し、NaSO上で脱水した。溶媒を濾過し、減圧濃縮すると、褐色油状物として得られた。
別のバッチの化合物2(2.6g、0.01mol)を使用して、反応を繰り返した。両方のバッチの粗製化合物を合わせ、カラムクロマトグラフィー(10%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。化合物3を淡褐色固体として得た(3.8g、55%)。
化合物4の合成
化合物3(3.8g、0.0109mol)を含む、メタノール(150mL)と水(50mL)との混合物の溶液に、炭酸カリウム(4.6g、0.0329mol)を周囲温度で添加した。得られた懸濁液を一晩加熱還流した。反応が完了した後(20%酢酸エチル/ヘキサンを使用するTLCによってモニタリングした)、反応混合物を周囲温度まで冷却し、溶媒を減圧濃縮した。残留物を酢酸エチル(200mL)に溶解し、水及びブラインで洗浄し、次いで脱水し(硫酸ナトリウム)、濾過し、溶媒を減圧濃縮すると、褐色固体として得られた。この粗製化合物をカラムクロマトグラフィー(20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。化合物4を橙色固体として得た(2.2g、81%)。
化合物マラセジン(CV−8684)の合成
0℃、アルゴン下の乾燥済み100mL二口丸底フラスコに、ジメチルホルムアミド(20mL)を添加した。内部温度を5℃未満に維持しながら、POCl(0.75g、0.0048mol)を10分間にわたってゆっくりと添加した。0℃で30分間撹拌した後、内部温度を5℃未満に維持しながら、化合物4(1.0g、0.004mol)のジメチルホルムアミド(5mL)中溶液を10分間にわたってゆっくりと添加した。得られた混合物を、周囲温度で一晩撹拌した。反応が完了した後(20%酢酸エチル/ヘキサンを使用するTLCによってモニタリングした)、反応混合物を重炭酸ナトリウム飽和水溶液(150mL)に注入し、1時間撹拌した。得られた混合物を酢酸エチルで抽出した(2×100mL)。有機層を合わせ、水、飽和NaClで洗浄し、NaSO上で脱水した。溶媒を濾過し、減圧濃縮すると、褐色固体として得られた。この粗製化合物をカラムクロマトグラフィー(0〜20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。化合物マラセジン(CV−8684)を淡桃色固体として得た(0.82g、74%)。
HPLC純度:97.8%(面積%)。H−NMR、13Cスペクトルは構造に一致。ESI−MS:C1815O (M + H)に対する計算値:275、実測値:275.2
化合物インドロ[3,2−b]カルバゾール(CV−8685)の合成
濃塩酸(0.25mL)を、マラセジン(0.75g)のテトラヒドロフラン(120mL)中溶液に周囲温度で添加した。得られた混合物を、一晩加熱還流した。反応が完了した後(40%酢酸エチル/ヘキサンを使用するTLCによってモニタリングした)、反応混合物を周囲温度まで冷却し、1時間撹拌した。固体を濾過し、テトラヒドロフラン(20mL)で洗浄し、乾燥させると、インドロ[3,2−b]カルバゾール(CV−8685)の淡黄色固体(0.55g、78%)が得られた。
HPLC純度:96.22%(面積%)。H−NMR、13Cスペクトルは構造に一致。ESI−MS:C1813 (M + H)に対する計算値:257、実測値:257.5。
化合物I(「CV−8686」)及び化合物IV(「CV−8687」)は、図2Bに示すスキームに従って合成した。
化合物5の合成
オーブンで乾燥させたフラスコに、PtCl(1.0g、0.0038mol)、NaCO(6.1g、0.057mol)、6−メチルインドール(10.0g、0.076mol)、及び化合物2(10.0g、0.038mol)を含むジオキサン(250mL)を添加した。このフラスコを窒素で脱気し、密封し、100℃に一晩加熱した。反応が完了した後(10%酢酸エチル/ヘキサンを使用するTLCによってモニタリングした)、溶媒を減圧留去した。反応混合物を酢酸エチル(400mL)で希釈し、反応混合物を水、飽和NaClで洗浄し、NaSO上で脱水した。溶媒を濾過し、減圧濃縮すると、褐色油状物として得られた。この粗製化合物をカラムクロマトグラフィー(10%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。化合物5を淡褐色固体として得た(6.5g、47%)。
化合物6の合成
化合物5(6.5g、0.018mol)を含む、メタノール(150mL)と水(50mL)との混合物の溶液に、炭酸カリウム(7.4g、0.054mol)を周囲温度で添加した。得られた懸濁液を一晩加熱還流した。反応が完了した後(20%酢酸エチル/ヘキサンを使用するTLCによってモニタリングした)、反応混合物を周囲温度まで冷却し、溶媒を減圧濃縮した。残留物を酢酸エチル(200mL)に溶解し、水及びブラインで洗浄し、次いで脱水し(硫酸ナトリウム)、濾過し、溶媒を減圧濃縮すると、褐色固体として得られた。この粗製化合物をカラムクロマトグラフィー(20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。化合物6を橙色固体として得た(3.3g、72%)。
化合物I(CV−8686)の合成
0℃、アルゴン下の乾燥済み100mL二口丸底フラスコに、ジメチルホルムアミド(20mL)を添加した。内部温度を5℃未満に維持しながら、POCl(0.6g、0.0038mol)を10分間にわたってゆっくりと添加した。0℃で30分間撹拌した後、内部温度を5℃未満に維持しながら、化合物6(1.0g、0.0038mol)のジメチルホルムアミド(5mL)中溶液を10分間にわたってゆっくりと添加した。得られた混合物を、周囲温度で一晩撹拌した。反応が完了した後(20%酢酸エチル/ヘキサンを使用するTLCによってモニタリングした)、反応混合物を重炭酸ナトリウム飽和水溶液(150mL)に注入し、1時間撹拌した。得られた混合物を酢酸エチルで抽出した(2×100mL)。有機層を合わせ、水、飽和NaClで洗浄し、NaSO上で脱水した。溶媒を濾過し、減圧濃縮すると、褐色固体として得られた。この粗製化合物をカラムクロマトグラフィー(0〜20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。化合物I(CV−8686)を淡桃色固体として得た(0.84g、75%)。
HPLC純度:97.01%(面積%)。H−NMR、13Cスペクトルは構造に一致。ESI−MS:C1917O (M + H)に対する計算値:289、実測値:289.1
化合物IV(CV−8687)の合成
濃塩酸(0.3mL)を、化合物I(1.0g)のテトラヒドロフラン(125mL)中溶液に周囲温度で添加した。得られた混合物を、一晩加熱還流した。反応が完了した後(40%酢酸エチル/ヘキサンを使用するTLCによってモニタリングした)、反応混合物を周囲温度まで冷却し、1時間撹拌した。固体を濾過し、テトラヒドロフラン(20mL)で洗浄し、乾燥させると、化合物IV(CV−8687)の淡黄色固体が得られた(0.84g、89%)。
HPLC純度:98.4%(面積%)。H−NMR、13Cスペクトルは構造に一致。ESI−MS:C1915 (M + H)に対する計算値:271、実測値:271.3。
化合物II(「CV−8688」)は、図2Cに示すスキームに従って合成した。
化合物7の合成
ヨウ化銅(0.53g、10%mol)及びPdCl(PPh(1.0g、5%mol)を、化合物1(9.0g、0.03mol)及び3−メトキシ−1−ブチン(2.8g、0.035mol)を含む脱気したトリエチルアミン(150mL)の溶液に周囲温度で添加した。周囲温度で2時間にわたって撹拌した後、反応が完了した(10%酢酸エチル/ヘキサンを使用するTLCによってモニタリングした)。反応混合物を酢酸エチル(300mL)で希釈し、反応混合物を水、飽和NaClで洗浄し、NaSO上で脱水した。溶媒を濾過し、減圧濃縮すると、褐色油状物として得られた。この粗製化合物をカラムクロマトグラフィー(10%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。化合物7を淡黄色液体として得た(7.0g、90%)。
化合物8の合成
オーブンで乾燥させたフラスコに、PtCl(0.68g、0.0025mol)、NaCO(4.0g、0.038mol)、インドール(6.0g、0.05mol)、及び化合物7(10.0g、0.025mol)を含むジオキサン(250mL)を添加した。このフラスコを窒素で脱気し、密封し、100℃に一晩加熱した。反応が完了した後(10%酢酸エチル/ヘキサンを使用するTLCによってモニタリングした)、溶媒を減圧留去した。この反応混合物を酢酸エチル(400mL)で希釈し、反応混合物を水、飽和NaClで洗浄し、NaSO上で脱水した。溶媒を濾過し、減圧濃縮すると、褐色油状物として得られた。この粗製化合物をカラムクロマトグラフィー(10%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。化合物8を淡褐色固体として得た(3.5g、77%)。
化合物9の合成
化合物8(3.3g、0.0091mol)を含む、メタノール(75mL)と水(25mL)との混合物の溶液に、炭酸カリウム(3.8g、0.027mol)を周囲温度で添加した。得られた懸濁液を、一晩加熱還流した。反応が完了した後(20%酢酸エチル/ヘキサンを使用するTLCによってモニタリングした)、反応混合物を周囲温度まで冷却し、溶媒を減圧濃縮した。残留物を酢酸エチル(200mL)に溶解し、水及びブラインで洗浄し、次いで脱水し(硫酸ナトリウム)、濾過し、溶媒を減圧濃縮すると、褐色固体として得られた。この粗製化合物をカラムクロマトグラフィー(20%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。化合物9を橙色固体として得た(2.1g、88%)。
化合物II(CV−8688)の合成
0℃、アルゴン下の乾燥済み100mL二口丸底フラスコに、ジメチルホルムアミド(20mL)を添加した。内部温度を5℃未満に維持しながら、POCl(0.76g、0.005mol)を10分間にわたってゆっくりと添加した。0℃で30分間撹拌した後、内部温度を5℃未満に維持しながら、化合物9(1.3g、0.005mol)のジメチルホルムアミド(5mL)中溶液を10分間にわたってゆっくりと添加した。得られた混合物を、周囲温度で一晩撹拌した。反応が完了した後(20%酢酸エチル/ヘキサンを使用するTLCによってモニタリングした)、反応混合物を重炭酸ナトリウム飽和水溶液(150mL)に注入し、1時間撹拌した。得られた混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。有機層を合わせ、水、飽和NaClで洗浄し、NaSO上で脱水した。溶媒を濾過し、減圧濃縮すると、褐色固体として得られた。この粗製化合物をクロロホルム(25mL)で結晶化した。化合物II(CV−8688)を淡桃色固体として得た(0.81g、53%)。
HPLC純度:98.94%(面積%)。H−NMR、13Cスペクトルは構造に一致。ESI−MS:C1917O (M + H)に対する計算値:289、実測値:289.0。
実施例6
細胞形態
様々な処置後の典型的な細胞形態を、図5A〜5K、6A〜6K、7A〜7K、8A〜8K、9A〜9K、10A〜10K、11A〜11K、及び12A〜12Kに示す。細胞株は両方とも、100μMのCV−8684及びCV−8688、ならびにスタウロスポリンの6時間の処置によって、形態に有意な影響を受けた。CV−8685は100μMでWM115のみに影響を及ぼすことがわかった。
実施例7
マラセジン及びマラセジン誘導体のアポトーシス誘導活性−予備アネキシンVアッセイ
材料及び試薬
アネキシンV−FITCアッセイキットはBeyotime Biotechnologyから購入し、RPMI1640培地及びダルベッコ改変イーグル培地(「DMEM」)はGibcoから購入し、ウシ胎仔血清(「FBS」)はInvitrogenから購入し、安定化抗菌抗真菌溶液(100×)はSigmaから購入し、0.25%トリプシン−EDTA(1×)、フェノールレッドはInvitrogenから購入した。
細胞培養
MeWo(ATCC(登録商標) HTB−65(商標))及びWM115(ATCC(登録商標) CRL−1675)細胞はATCC(Manassas,VA)から購入し、MeWoは10%FBS補充DMEMにて、WM115は10%FBS(10%FBS、1%安定化抗菌抗真菌溶液)補充RPMI1640にて維持した。
試験概要
アポトーシスの中間段階では、ホスファチジルセリン(「PS」)は細胞膜の内葉から外葉に転送され、PSが細胞外環境に曝されるため、そこでPSを検出することができる。蛍光が強いアネキシンVコンジュゲートは、PSの外在化を試験するための迅速かつ信頼性の高い検出方法となる。
最初の一連の試験の間に、MeWo及びWM115の両細胞を、100μMから3倍希釈によって調製した10用量の試験化合物で処置した。スタウロスポリンは、陽性対照として使用した。6時間の処置後、アネキシンVアッセイを使用して細胞アポトーシスを評価した。評価した試験化合物は、CV−8684、CV−8685、CV−8686、CV−8687及びCV−8688であった。
アッセイの手順
細胞播種のために、細胞を回収し、Countess(登録商標)セルカウンターを使用して細胞数を決定した。次いで、所望の密度まで細胞を培養液で希釈した。384ウェルプレート(Corning3712−透明底プレート)の必要数のウェルに、1ウェル当たり40μLの細胞懸濁液を添加した。最終細胞密度は6,000細胞/ウェルであった。プレーティング後、プレートを37℃、5%COで一晩インキュベートした。
化合物ソースプレートの調製のために、各試験化合物をDMSOで溶解し、10mMストックを得た。EVO200(商標)リキッドハンドラー(TECAN)を使用して3倍段階希釈を実施して、10種類の濃度の試験化合物を生成した。0.1%DMSOをビヒクル(陰性)対照として用いた。次いで、化合物ソースプレートを、1,000RPMで、1分間室温で回転させ、プレートシェーカーを使用して2分間振盪した。
化合物処置のために、リキッドハンドラーEcho550(LabCyte Inc.)を使用して、化合物40nLを化合物ソースプレートから384ウェル培養プレートに移した。6時間インキュベートした後、検出のためにプレートをインキュベーターから取り出した。
予備アネキシンVアッセイのために、プレートをインキュベーターから取り出し、室温で15分間平衡化させた。次いで、培養液を除去した。アネキシンV−FITCとHoechst33342とを予め混合した色素ワーキング溶液20μLを各ウェルに添加した。次いで、細胞を室温で20分間インキュベートした。プレートを密封し、1,000RPMで1分間遠心分離して気泡を除去した。その後、プレートをAcumen eX3プレートリーダーを使用して読み取った。相対活性を次式に従って算出した:活性(%)=100%×(カウント数アネキシンV/カウント数全細胞)。EC50は、GraphPad Prism(v.5.01)を使用して算出した。
結果
上の予備スクリーニングでは、CV−8688がMeWo細胞のアネキシンV染色を顕著に上昇させ、EC50は908.57nMであった。陽性対照であるスタウロスポリンは、いずれの細胞株でもアネキシンV染色を大幅に上昇させた。(図3A〜3M)。
実施例8
マラセジン及びマラセジン誘導体のアポトーシス誘導活性−アネキシンVアッセイを使用した追加評価
試験概要
試験化合物がアポトーシスに及ぼす影響をさらに調査するために、MeWo及びWM115の両細胞で、アポトーシスの様々な段階を包含する多重読み取りを行った。細胞型は両方とも、3用量(100μM、10μM及び1μM)の試験化合物で処置した。スタウロスポリンは、陽性対照として使用した。所望の処置期間(6、24、48または72時間)後、試験化合物に曝露した後のアネキシンV結合を示す細胞の百分率を測定することによってアポトーシスを評価した。評価した試験化合物は、CV−8684、CV−8685及びCV−8688であった。
アッセイの手順
細胞播種は、次の点を除いて上で論じた通り実施した。最終細胞密度は、6時間及び24時間で検出する場合は4,000細胞/ウェルであったのに対し、48時間及び72時間で検出する場合は2,000細胞/ウェルを使用した。各時点で、384ウェル透明底プレート(Corning3712)及び白底プレート(Corning3570)を準備した。上で論じた通りにプレートをインキュベートした。
化合物ソースプレート調製のために、各試験化合物をDMSOで溶解し、10mMストックを得た。1mM及び0.1mMに10倍希釈して、2種類の濃度を追加的に生成した。スタウロスポリンを陽性対照として使用し、1%DMSOを溶媒(陰性)対照として用いた。この化合物ソースプレートを、1,000RPMで1分間、室温で回転させ、プレートシェーカーを使用して2分間振盪した。
Echo550リキッドハンドラーを使用して、試験化合物400nLを化合物ソースプレートから384ウェル培養プレートに移した。6、24、48及び72時間後、検出のためにプレートをインキュベーターから取り出した。
アネキシンVアッセイのために、プレートをインキュベーターから取り出し、室温で15分間平衡化させた。培養液を除去し、細胞をPBSで2回洗浄した。予め混合したアネキシンV−FITC色素ワーキング溶液20μLを、各ウェルに添加した。細胞を室温で20分間インキュベートした。プレートをAcumen eX3を使用して読み取り、FITC陽性細胞数を数えた。相対活性を次式に従って算出した:相対活性(%)=100%×(カウント数試料/カウント数ビヒクル)。
結果
CV−8684は、6時間の処置後、最も高い試験濃度でMeWo及びWM115の両細胞にアポトーシスを誘導した。CV−8685は、24時間の処置でWM115に対して誘導効果を示したのに対して、両方の細胞型にアポトーシスを誘発するには48時間かかることがわかった。最後に、CV−8688は、6時間以内の処置で両方の細胞型に用量依存的に誘導効果を示した。(図4A〜4L)。
実施例9
マラセジン及びマラセジン誘導体への曝露後の細胞生存率−CellTiter−Glo(登録商標)アッセイ
アッセイの手順
CellTiter−Glo(登録商標)2.0アッセイはPromegaから購入した。細胞播種、化合物ソースプレートの調製、及び試験化合物への細胞の曝露は、実施例8に記載した通りに実施した。
CellTiter−Glo(登録商標)アッセイのために、プレートをインキュベーターから取り出し、室温で15分間平衡化させた。CellTiter−Glo(登録商標)試薬は、実験前に解凍して室温に平衡化させた。次いで、検出のために、CellTiter−Glo(登録商標)試薬40μLを各ウェルに(培養液に対し1:1の比で)添加した。次いで、プレートを室温で30分間インキュベートし、EnSpire(PerkinElmer)プレートリーダーを使用して読み取った。残存活性を次式により算出した:残存活性(%)=100%×(輝度試料−輝度バックグラウンド)/(輝度溶媒−輝度バックグラウンド)。
結果
CV−8684は、両方の被験細胞株の細胞生存率に用量依存的な阻害を示したが、その阻害効果は、MeWo細胞の方に効力が高いことがわかった。CV−8685は、24時間の処置後にのみ、WM115の細胞生存率に用量依存的な阻害効果を示した。CV−8688は、両細胞型の生存性を用量依存的に阻害した。陽性対照であるスタウロスポリンは、24時間の処置後、両細胞株の細胞生存率に100%の阻害を発揮した。(図13A〜13K)。
実施例10
マラセジン及びマラセジン誘導体の細胞毒性−乳酸脱水素酵素放出アッセイ
試験概要
LDHアッセイは、損傷細胞から培地中へ放出された乳酸脱水素酵素(「LDH」)を、細胞毒性及び細胞崩壊のバイオマーカーとして定量的に測定する。
アッセイの手順
CytoTox−ONE(商標)Homogenous Membrane Integrity AssayをPromegaから購入した。細胞播種、化合物ソースプレートの調製、及び試験化合物への細胞の曝露は、実施例8に記載した通りに実施した。
LDH放出アッセイのために、プレートをインキュベーターから取り出し、室温で15分間平衡化させた。次いで、プレートを、1,000RPMで1分間遠心分離した。細胞培養液20μLを、新しい384ウェル黒底プレート中へ移した。次いで、CytoTOX−ONE(商標)20μLを各ウェル中に添加して、室温で10分間インキュベートした。その後、停止溶液10μLを各ウェルへ添加した後、プレートを500rpmで1分間振盪した。プレートをEnSpire上で、560nmの励起波長及び590nmの発光波長を使用して読み取った。相対活性を次式に従って算出した:相対活性(%)=100%×(輝度試料−輝度バックグラウンド)/(輝度溶媒−輝度バックグラウンド)。
結果
CV−8684は、72時間のインキュベーション後、いずれの細胞株にも有意な放出を誘導しなかった。CV−8685は、24時間の処置後、WM115細胞からのLDH放出に対し用量依存的な誘導効果を示したが、MeWo細胞に対しては誘導効果を示さなかった。CV−8688は最も高い試験濃度でLDH放出を誘導した。(図14A〜14L)。
実施例11
マラセジン及びマラセジン誘導体のアリール炭化水素受容体活性化能
アッセイの手順
HepG2−AhR−Luc細胞はPharmaronから購入し、One−GloルシフェラーゼアッセイシステムはPromegaから購入し、DMEMはHycloneから購入し、ペニシリン/ストレプトマイシンはSolabioから購入した。
安定にトランスフェクトされたHepG2細胞用の培養液は、DMEMに高グルコース及びL−グルタミン、ならびに10%FBSを補充することによって調製した。
HepG2−AhR−Luc細胞を、T−75フラスコ内で、37℃、5%CO、及び95%の相対湿度で培養した。細胞を、剥離及び分割前に80〜90%のコンフルエンスに到達させた。
培養細胞を5mLのPBSですすいだ。PBSを吸引によって除去し、1.5mLのトリプシンをフラスコに添加し、37℃でおよそ5分間、または細胞が剥離して浮き上がるまで、細胞をインキュベートした。過剰な血清含有培地を添加することによって、トリプシンを不活性化させた。
細胞懸濁液を円錐管に移し、120gで10分間遠心分離して、細胞をペレット化した。細胞を適度な密度で播種培地中に再懸濁させた。40μLの細胞を384ウェル培養プレートに移した(5×10細胞/ウェル)。プレートを37℃のインキュベーター内に24時間置いた。
その後、試験化合物のストック溶液及びオメプラゾール陽性対照を調製した。Echo550を使用して化合物溶液40nLをアッセイプレート中に移した。次いで、このプレートを化合物処置のためにインキュベーター内に戻した。
後で、処置から24時間後に、プレートをインキュベーターから取り出し、周囲温度で冷却させた。培養液のものと等しいOne−Glo試薬30μLを各ウェルに添加した。細胞を少なくとも3分間溶解させ、次いでルミノメーター内で測定した。
XLfitの非線形回帰解析を使用して用量反応をグラフ化し、EC50値も算出した。
結果
AhR−ルシフェラーゼアッセイの結果を図15A〜15Fに示す。
実施例12
MelanoDerm(商標)アッセイ
試験概要
この試験の目的は、後続試験の用量選択のために、MelanoDerm(商標)Skin Modelに対する被験物の潜在的な皮膚刺激性を反復曝露後に評価することである。毒性は、被験物で処置した組織におけるMTT(3−[4,5−ジメチルチアゾール−2−イル]−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロミド)の、陰性/溶媒対照で処置した組織と比較した相対的な変換率を測定することによって決定する。
MatTek Corporation(Ashland,MA)によって提供されるMelanoDerm(商標)Skin Modelを本試験に使用する。MelanoDerm(商標)の組織は、高度に分化した多層のヒト表皮モデルを形成するように培養された、正常なヒト由来の表皮ケラチノサイト(NHEK)及びメラノサイト(NHM)からなる。共培養物中のNHMは自発的なメラニン形成を起こして、組織に様々なレベルの色素沈着をもたらす。培養物は細胞培養挿入物上の気液界面で増殖し、それによって皮膚モジュレーターを局所投与することができる。MelanoDerm(商標)モデルは、インビボに似た形態学的及び超微細構造的特性を示す。MelanoDerm(商標)組織の基底細胞層に局在するNHMは樹状であり、自発的にメラニン顆粒を産生し、それは次第に組織の層を占めていく。よって、該検査システムは、陰性対照と比較してメラニン産生を阻害し得るまたは刺激し得る材料をスクリーニングするために使用することができる。
本試験の実験デザインは、可能であれば、無希釈の被験物(及び/または必要に応じて投薬溶液)のpHの決定、及び反復曝露後の相対的な組織生存率を決定するための決定的アッセイからなる。MelanoDerm(商標)Skin Modelを合計7日間被験物に曝露する。48時間(前回の処置から48±2時間の時間内)毎に被験物をMelanoDerm(商標)Skin Modelに局所的に適用する。被験物の毒性は、対照及び被験物で処置した組織におけるMTTのNAD(P)H依存性ミクロソーム酵素還元によって(及び、それほどではないがMTTのコハク酸脱水素酵素還元によって)決定する。(Berridge et al.,1996)。データは、相対的生存の形態(陰性対照と比較したMTT変換率)で示される。
材料
MelanoDerm(商標)Maintenance Medium(EPI−100−LLMM)及びMelanoDerm(商標)Skin Model(MEL−300−A)は、Mat Tek Corporationによって供給された。1%コウジ酸(滅菌脱イオン水中に調製されたもの)及びMTT(3−[4,5−ジメチルチアゾール−2−イル]−2,5−ジフェニルテトラゾリウムブロミド)は、Sigmaによって供給された。2mMのL−グルタミンを含有するダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)(MTT添加培地)は、Quality Biologicalによって供給された。イソプロパノールは、Aldrichによって供給された。Ca++及びMg++を含まない滅菌ダルベッコリン酸緩衝食塩水(CMF−DPBS)は、Invitrogenによって供給された(または同等のもの)。滅菌脱イオン水は、Quality Biologicalによって供給された(または同等のもの)。DMSOは、CiVenti Chemによって供給された。
アッセイの手順
被験物は、一般に、無希釈で検査するか、またはスポンサーの指示通りに検査する(プロトコル添付書1を参照されたい)。10マイクロリットル(10μL)または25μLの各被験物を、組織上に直接、上部表面を覆うように適用する。被験物の性質(液体、ゲル、クリーム、フォームなど)に応じて、被験物を組織の表面上に広げることができる投与装置、メッシュまたは他の補助具の使用が必要な場合があり得る。
投薬期間中は、適正な量のEPI−100−LLMM(または溶解性検査の間に決定された代替の溶媒)を使用して、各被験物を少なくとも200倍に希釈する。EPI−100−LLMMで新たに希釈したものを投薬毎に調製する。投薬溶液の調製のために実施するべき最終希釈は、上の溶解性評価から決定し、試験の手引書に記録する。
EPI−100−LLMM中0.5%(v/v)として希釈したDMSOをビヒクル対照として使用し、被験物及びアッセイ対照に使用したのと同じ手順に基づいて組織上に投薬する(10μL及び25μLの用量)。
被験物は、7日間の試験中、48時間(前回の処置から48±2時間の時間内)毎にMelanoDerm(商標)組織に局所的に適用する。10及び25マイクロリットルの各被験物をそれぞれ各組織に適用する。25マイクロリットルの陽性及び陰性対照をそれぞれ各組織に適用する。
可能であれば、無希釈の液体被験物(及び/または必要に応じて投薬溶液)のpHを決定する。pHは、pH試験紙(例えば、推定するために0〜14のpH範囲を有するもの、及び/またはより正確な値を決定するために5〜10のpH範囲を有するもの)を使用して決定される。範囲が狭い方のpH試験紙の典型的なpH増分は、およそ0.3〜0.5pH単位である。pH試験紙の最大増分は1.0pH単位である。
決定的アッセイは、陰性対照及び陽性対照を含む。アッセイ陰性対照に指定したMelanoDerm(商標)組織を、25μLの滅菌脱イオン水で処置する。アッセイ陽性対照に指定した組織への投薬には、25マイクロリットルの1%コウジ酸(滅菌脱イオン水中に調製し、調製時に濾過する)を使用する。1%コウジ酸は、調製してから2時間以内に使用するまで、アルミ箔で覆った管の中に保管する。陰性及び陽性対照の曝露時間は、被験物に対して使用される時間と同じである。
各被験物がMTTを直接還元する能力を評価することが必要である。MTT溶液1.0mg/mLを、後述の通りのMTT添加培地中に調製する。およそ25μLの被験物をMTT溶液1mLに添加し、混合物を暗所中37℃±1℃で1〜3時間インキュベートする。陰性対照である滅菌脱イオン水25μLを、同時に検査する。MTT溶液の色が青/紫に変わるならば、被験物はMTTを還元したと推定される。水不溶性の被験材料は、被験物と培地の界面でのみ直接的な還元(暗色化)を示し得る。
被験物(複数可)に対するMTT直接還元検査は、以前に無関係な試験で実施されていた可能性がある。このような場合は、そのMTT直接還元検査の結果をここに示す試験に使用してもよく、その当初の試験を参照文献とする。
組織の曝露:培養を開始してから少なくとも16時間後に、デジタルカメラを使用して2種のMelanoDerm(商標)組織(0日目での非処置とみなす)の写真を撮り、アッセイの時間ゼロでの組織の色素沈着の度合いの視覚的評価の助けとする。組織の画像を収集するために使用した正確な手順を試験の手引書及び報告書に明記する。MelanoDerm(商標)組織をCMF−DPBSですすぎ、滅菌吸収紙上で水分を吸い取って乾燥させ、過剰な液体を除去する。すすいだ後、MelanoDerm(商標)組織を適正なMTT含有ウェルに移し、MTTアッセイの項に記載する通りにMTTアッセイで処理する。
培養を開始してから少なくとも16時間後に、予め温めた新たなEPI−100−LLMM0.9mLを含有する新しい6ウェルプレート上に組織を移す。試験は7日間にわたって行われる。2種の組織を、1日目、及び48時間(前回の処置から48±2時間の時間内)毎に、10及び25マイクロリットルの各被験物でそれぞれ局所的に処置する。培地は毎日(前回の再供給から24±2時間の時間内)新しくする。すなわち、組織を、予め温めた新たなEPI−100−LLMM0.9mLを含有する新しい6ウェルプレート上に移す。
2種の組織を、1日目、及び48時間(前回の処置から48±2時間の時間内)毎に、25μLの陽性及び陰性対照でそれぞれ局所的に処置する。培地は毎日(前回の再供給から24±2時間の時間内)新しくする。すなわち、組織を、予め温めた新たなEPI−100−LLMM0.9mLを含有する新しい6ウェルプレート上に移す。組織を、空気中5±1%CO2の加湿雰囲気中37±1℃(標準的な培養物条件)で適正な曝露時間インキュベートする。
投薬期間中、MelanoDerm(商標)組織を、最初にCMF−DPBS約500μLを使用して約3回穏やかにすすいで、残留する被験物をすべて除去する。次いで、組織を、予め温めた新たなEPI−100−LLMM0.9mLを含有する新しい6ウェルプレート上に移し、組織に適正な被験物、陰性、または陽性対照を投薬する。組織を、空気中5±1%CO2の加湿雰囲気中37±1℃(標準的な培養物条件)で適正な曝露時間インキュベートする。正確なすすぎ手順を試験の手引書に記録する。
7日間の試験の終了時に、デジタルカメラを使用して陰性または陽性対照及び各被験物を投薬したMelanoDerm(商標)組織の写真を撮り、アッセイ終了時(7日目)の組織の色素沈着の度合いの視覚的評価の助けとする。組織の画像を収集するために使用した正確な手順を試験の手引書及び報告書に明記する。次いで、以下に示す通りにMTT還元による組織の生存率を決定する。
MTTアッセイ:PBS中に調製したMTTの10倍ストック(バッチ調製時に濾過したもの)を、使用前2時間以内に解凍し、温かいMTT添加培地で希釈して、1.0mg/mLの溶液を生成する。予めラベルを貼った24ウェルプレートの各指定ウェルにMTT溶液300μLを添加する。
曝露時間後に、MTTアッセイ用に指定した各MelanoDerm(商標)組織をCMF−DPBSですすぎ、滅菌吸収紙上で水分を吸い取って乾燥させ、過剰な液体を除去する。すすいだ後、MelanoDerm(商標)組織を適正なMTT含有ウェルに移す。24ウェルプレートを、標準条件で3±0.1時間インキュベートする。
3±0.1時間後、MelanoDerm(商標)組織を、滅菌吸収紙上で水分を吸い取って乾燥させ、過剰な液体を除去し、各指定ウェルにイソプロパノール2.0mLを含有する、予めラベルを貼った24ウェルプレートに移す。このプレートをパラフィルムで覆い、最後に曝露したものが回収されるまで冷蔵庫(2〜8℃)内で保管する。必要であれば、MTTを抽出する前に、プレートを冷蔵庫内に一晩(または最後に曝露したものが回収されてから最大24時間後)保管してもよい。次いで、プレートを室温で少なくとも2時間振盪する。抽出期間の終了時に、細胞培養挿入物内の液体を、細胞培養挿入物を取り出したウェル内にデカントする。抽出溶液を混合し、200μLを96ウェルプレートの適正なウェルに移す。200μLのイソプロパノールを、ブランクと指定したウェルに添加する。各ウェルの550nmでの吸光度(OD550)をMolecular Devices Vmaxプレートリーダー(AUTOMIX機能付)で測定する。
被験物がMTTを還元することが示される場合、すすぎ後に組織に結合したままである被験物のみが、偽のMTT還元シグナルをもたらすことになり、問題を呈する。残留している可能性のある被験物がMTTを直接還元するように作用していないことを実証するために、決定的アッセイで機能チェックを実施して、被験材料が組織に結合しておらず、偽のMTT還元シグナルを生じないことを示す。
残留被験物がMTTを直接還元するように作用しているかどうかを決定するために、凍結によって死滅した対照組織を使用する。凍結死滅組織は、IIVSにて、非処置のMelanoDerm(商標)/EpiDerm(商標)(メラノサイトを含まないMelanoderm(商標))組織を−20℃の冷凍庫内に少なくとも一晩入れ、室温に解凍し、次いで再凍結することによって調製される。組織は、死滅した後、冷凍庫内で無期限に保管することができる。凍結死滅組織は、MatTek Corporationから既に調製済みのもの入手し、使用するまで−20℃の冷凍庫内に保管することができる。残留被験物の還元について検査するために、通常の様式で死滅組織を被験物で処置する。すべてのアッセイ手順は、生存組織と同様に実施する。死滅組織中に残留するNADH及び関連する酵素からの少量のMTT還元が予想されるために、滅菌脱イオン水で処置した少なくとも1つの死滅対照(陰性死滅対照)を並行して検査する。
被験物で処置した死滅対照にMTT還元がほとんどまたは全く観察されなければ、被験物で処置した生存組織に観察されるMTT還元は生細胞に起因し得る。処置した死滅対照に容易に検出できるMTT還元があるならば(処置した生存組織の量に対して)、化学還元の理由を説明する追加措置を講じなければならないか、またはこの被験物はこのシステムでは検査できないとみなすことができる。死滅対照からのOD550値は、後述の通りに分析する。
吸光度の生データを取り込み、プリントファイルとして保存し、Excelのスプレッドシートにインポートする。ブランクウェルの平均OD550値を算出する。陰性対照(複数可)の補正平均OD550値は、これらの平均OD550値からブランクウェルの平均OD550値を引くことによって求められる。個々の被験物に曝露したもの及び陽性対照に曝露したものの補正OD550値は、それぞれからブランクウェルの平均OD550値を引くことによって求められる。すべての計算は、Excelのスプレッドシートを使用して実施する。論じたアルゴリズムは、処置群レベルでの最終的なエンドポイント分析を算出するために実施されるが、同じ計算を個々の反復試験に適用することができる。
補正した被験物曝露OD550=被験物曝露OD550−ブランク平均OD550
死滅対照(KC)が使用されるならば、被験物残留物によって直接還元されたMTTの量を補正するために、以下の追加的な計算を実施する。陰性対照で処置した死滅対照の生OD550値を、各被験物で処置した死滅対照の生OD550値から引いて、被験物で処置した死滅対照の純OD550値を求める。
各被験物KCの純OD550=被験物KCの生OD550−陰性対照KCの生OD550
純OD550値は、被験物残留物による特定の曝露時間での直接還元が原因で還元されたMTTの量を表す。一般に、純OD550値が0.150より大きいならば、このMTT還元の正味量を、処置した生存組織の補正OD550値から引いて、最終補正OD550値を得る。次いで、これらの最終補正OD550値を使用して対照に対する割合での生存率(%)を求める。
最終補正OD550=補正被験物OD550(生存)−純OD550被験物(KC)
最後に、以下の対照に対する割合(%)の算出を行う:
生存率(%)=[(被験物または陽性対照の最終補正OD550)/(陰性対照の補正平均OD550)]×100
結果
MelanoDerm(商標)アッセイの結果を図16A〜16Kに示す。マラセジン、化合物I、及び化合物IIで処置した組織から、実験の7日目での色素沈着の低減が実証された。図17A〜17Kは、例示処置に曝露したMelanoDerm(商標)試料の15倍の倍率の画像を示す。
実施例13
ゼブラフィッシュアッセイ
アッセイの手順
化合物:化合物は、試験依頼者(Study Sponsor)によって、水/PBSまたはDMSO中で最大可溶性濃度のマスターストック(MS)溶液として提供される。
胚を採取する標準手順:PhylonixのAB系統ゼブラフィッシュを、自然交配によって、またはMass Embryo Production System(MEPS,Aquatic Habitats)を使用して生成する。雌のゼブラフィッシュ一匹当たりおよそ50匹のゼブラフィッシュを生成する。ゼブラフィッシュは、魚用水中28℃で維持する。ゼブラフィッシュを清浄にし(死んだゼブラフィッシュを取り除く)、発生段階によって分類する。ゼブラフィッシュは付着した卵黄嚢から栄養を受けるため、受精後(dpf)6日間は給餌を必要としない。
化合物の溶解性:マスターストック(MS)(最大濃度を使用する)を純粋なDMSOで希釈して、サブストック溶液(SS)、すなわち、10、50、100、200、300mMなどにする。Phylonixによって供給される魚用水[脱イオン水1リットル当たり200mgのInstant Ocean Sea Salt(Aquarium Systems);2.5mg/リットルのNeutral Regulator(Seachem Laboratories Inc.)でpH6.6〜7.0に維持する;導電性850〜950μS]を、検査容器に4ml/容器ずつ分注する。
検査化合物溶液(TS)を生成するために、各SS4μlを魚用水に直接添加する。例:10mMのSS4μlを魚用水に添加すると10μMのTSが生成する;最終DMSO濃度は0.1%である。代替的に、同じ最終TS及びDMSO濃度を得るために、SS10μlを10ml/容器の魚用水に添加することができる。最大1%のDMSOを許容するアッセイでは、SS40μlを使用して100μMのTSを生成することができる。10mlの魚用水を使用するならば、同じ最終TS及びDMSO濃度を得るために、SSの容量を比例して増加させなければならない。この溶液を、各アッセイで特定された期間、28℃でインキュベートし、沈殿物の有無に関して毎日視覚的に検査する。
最大許容濃度(MTC):MTC(LC10)は、化合物の致死率の標準的基準として使用され、10種の化合物濃度を使用して決定される。化合物の最大可溶性濃度を決定した後、試験依頼者によって10種の濃度が選択される。
卵膜を有する(chorionated)約2dpfのPhylonix野生型ABゼブラフィッシュ30匹を、4ml/ウェルの魚用水及び化合物の溶解性に応じて0.1〜1%の濃度範囲のDMSOを含有する6ウェルマイクロプレートのウェル中に分配する。
10濃度(すなわち、0.01、0.05、0.1、0.5、1、5、10、50、100、及び500μM(または化合物の溶解性によって許容される濃度まで)を最初に検査する。必要であれば、さらにそれより高い(最大2000μM)または低い(最低0.001μM)の濃度を検査する。
ゼブラフィッシュを各濃度の試験化合物とともに28℃で3日間、暗所でインキュベートする。非処置及び0.1〜1%のDMSOで処置したゼブラフィッシュを、アッセイ及びビヒクル対照として使用する。致死率(%)を算出するために、処置後に、死んだゼブラフィッシュの数を毎日数え、取り除く。5dpfで、死んだ動物を数えて致死率(%)を算出する(=死んだゼブラフィッシュの総数/30)。死んだゼブラフィッシュが崩壊した場合、死んだゼブラフィッシュの数は、生きたゼブラフィッシュの数を数えることによって推論されることに注意されたい。
MTCを推定するために、EXCELソフトウェアを使用して濃度に対する致死率(%)をプロットすることによって、致死率曲線を生成する。MTCの平均及びSDを得るために、実験を3回実施する。
ゼブラフィッシュの皮膚の色素沈着に及ぼす化合物の効果を視覚的に評価する:黄色素胞、虹色素胞、及び黒色素胞(メラノサイト)を含むゼブラフィッシュの皮膚色素細胞は、神経堤細胞に由来する。ゼブラフィッシュでは、分化した皮膚色素前駆細胞は、約24hpfで色素を発現する。この試験の焦点は、皮膚の表面上の黒色色素、メラニンを発現するメラノサイトである。メラノサイトは、最初に黒色の小さい斑として背側頭部領域に現れる。ゼブラフィッシュが発育するにつれて、斑の数は増加し、融合して、尾部領域まで延びた帯を形成する。対照的に、突然変異体であるアルビノのゼブラフィッシュは、希薄な皮膚の色素沈着を示す。化合物を2dpfで投与し、化合物が、5dpfまでに完了する胚の色素沈着の連続的なプロセスを停止させるかどうかを評価する。3種の濃度、すなわち、MTC、50%MTC、及び25%MTCを各化合物について検査する。
自己孵化した2dpfのPhylonix野生型ABゼブラフィッシュ30匹を各化合物濃度で3日間処置する。非処置及び0.1%DMSOで処置したゼブラフィッシュを対照として使用する。陽性対照:フェニルチオ尿素(PTU、0.03%)。
手術用光学顕微鏡を使用して、ゼブラフィッシュを毎日視覚的に検査する。化合物及びPTUで処置したゼブラフィッシュを、非処置及びビヒクルで処置した対照ゼブラフィッシュと比較する。色素沈着の減少を示すゼブラフィッシュの数を毎日数え、検査動物の割合(%)として表す。代表的な画像を示す。色素沈着を減少させるのに最適な化合物濃度及び処置時間を特定するために、時間(dpf)に対する皮膚沈着の減少を示すゼブラフィッシュの割合(%)をプロットすることによって反応速度曲線を生成する。フィッシャーの直接確率検定を使用して、化合物の効果が有意であるかどうか決定する(P<0.05)。
ゼブラフィッシュの皮膚の色素沈着に及ぼす化合物の効果の追加的な視覚的評価を、0.1、1、及び3μMで処置した後に実施する。自己孵化した2dpfのPhylonix野生型ABゼブラフィッシュ30匹を各化合物濃度で3日間処置する。非処置及び0.1%DMSOで処置したゼブラフィッシュを対照として使用する。陽性対照:フェニルチオ尿素(PTU、0.003%)。手術用光学顕微鏡を使用して、ゼブラフィッシュを毎日視覚的に検査する。化合物及びPTUで処置したゼブラフィッシュを、非処置及びビヒクルで処置した対照ゼブラフィッシュと比較する。
5dpfに、色素沈着の減少を示すゼブラフィッシュの数を数え、検査動物の割合(%)として表す。代表的な画像を示す。色素沈着を減少させるのに最適な化合物濃度及び処置時間を特定するために、濃度に対する皮膚沈着の減少を示すゼブラフィッシュの割合(%)をプロットすることによって反応速度曲線を生成する。フィッシャーの直接確率検定を使用して、化合物の効果が有意であるかどうか決定する(P<0.05)。
ゼブラフィッシュの皮膚の色素沈着に及ぼす化合物の効果を定量化する:視覚的評価からの結果に基づいて、最適な条件(濃度、化合物処置時間)を使用して、ゼブラフィッシュの皮膚の色素沈着に及ぼす化合物の効果を定量化する。
視覚的評価からの結果によって決定された最適な段階のPhylonix野生型ABゼブラフィッシュ20匹を、最適な化合物濃度で処置する。非処置及び0.1%DMSOで処置したゼブラフィッシュを対照として使用する。陽性対照:フェニルチオ尿素(PTU、0.03%)。
SPOTカメラを2倍で使用して、背側から見たゼブラフィッシュ全体の画像を取り込む。Adobe Photoshopの選択機能を使用して、背側の頭部及び躯幹部領域を関心領域(ROI)として定義する。ROI内の黒色の皮膚の色素沈着を、Photoshopの強調表示機能を使用して強調表示する。総色素シグナル(PS)(単位:ピクセル)を、Photoshopのヒストグラム機能を使用して決定する。
化合物がゼブラフィッシュの成長に影響を及ぼすならば、体長(L)及び躯幹部の幅(W)が小さくなり、それによってROI面積及び最終PSが影響を受ける。したがって、最終シグナル(FS)の測定値を、FS=PS/L×Wを使用して正規化する。
非処置及びビヒクルで処置したゼブラフィッシュは、同様のFSを示して、ビヒクルが影響を及ぼさないことを実証すると予想される。PTUで処置したゼブラフィッシュは、低いFSを示して、アッセイを確証すると予想される。化合物で処置したゼブラフィッシュを、ビヒクルで処置した対照ゼブラフィッシュと比較する。
化合物の効果が有意であるかどうか(P<0.05)を決定するために、スチューデントのt検定を使用して、化合物で処置したゼブラフィッシュの平均FSをビヒクルで処置したゼブラフィッシュの平均FSと比較する。
ゼブラフィッシュの皮膚の色素沈着に及ぼす化合物の効果の追加的な定量化を、0.5及び1.5μMの化合物濃度で処置した後に実施する。
2dpfのPhylonix野生型ABゼブラフィッシュ20匹を、0.5及び1.5μMの化合物濃度で処置する。非処置及び0.1%DMSOで処置したゼブラフィッシュを対照として使用する。陽性対照:フェニルチオ尿素(PTU、0.003%)。
SPOTカメラを2倍で使用して、背側から見たゼブラフィッシュ全体の画像を取り込む。Adobe Photoshopの選択機能を使用して、背側の頭部及び躯幹部領域を関心領域(ROI)として定義する。ROI内の黒色の皮膚の色素沈着を、Photoshopの強調表示機能を使用して強調表示する。総色素シグナル(PS)(単位:ピクセル)を、Photoshopのヒストグラム機能を使用して決定する。
化合物がゼブラフィッシュの成長に影響を及ぼすならば、体長(L)が短く、躯幹部の幅(W)が小さくなり、それによってROI面積及び最終PSが影響を受ける。したがって、最終シグナル(FS)の測定値を、FS=PS/L×Wを使用して正規化する。
非処置及びビヒクルで処置したゼブラフィッシュは、同様のFSを示して、ビヒクルが影響を及ぼさないことが確認されると予想される。PTUで処置したゼブラフィッシュは、低いFSを示して、アッセイを確証すると予想される。化合物で処置したゼブラフィッシュを、ビヒクルで処置した対照ゼブラフィッシュと比較する。
化合物の効果が有意であるかどうか(P<0.05)を決定するために、スチューデントのt検定を使用して、化合物で処置したゼブラフィッシュの平均FSをビヒクルで処置したゼブラフィッシュの平均FSと比較する。
結果
化合物IIに曝露したゼブラフィッシュについての視覚的評価の結果を図18A〜18F及び19A〜19Fに示す。試験の視覚的評価部分からの結果を総括した表を図20に示す。
化合物IIに曝露したゼブラフィッシュについての関心領域の定量的評価及び結果を図21A〜21E及び図22A〜22Bに示す。
実施例14
DMSO及び細胞培養液中でのマラセジン及びマラセジン誘導体の安定性
被験化合物をDMSO及び培養液中100μMで調製した。この溶液を室温で2時間インキュベートし、LC−MSを使用して分析した。ピーク面積を使用して、溶媒中に残存する化合物を評価した。
結果
LC−MSの結果を図23A〜23Jに示す。この結果から、2時間のインキュベーションの後に化合物が培養液中で安定であることが示される。
文献
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本出願に引用されるすべての文献は、本明細書において全体が引用されるように、援用により本明細書に組み込まれる。
本発明の例示的実施形態をここに説明してきたが、本発明は説明されたこれらの実施形態に限定されず、当業者であれば、本発明の範囲または趣旨から逸脱することなく他の様々な変更または改変を為し得ることが理解されるべきである。
本発明のさらなる実施形態は、被験体においてアリール炭化水素受容体(AhR)をアゴナイズするための方法である。該方法は、式(III):

(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)、あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物を被験体に接触させることを含む。
特定の実施形態では、例えば、以下が提供される:
(項目1)
式(II):

(式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択され、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11の少なくとも1つはメチルである)
あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物。
(項目2)

及び

からなる群から選択される、項目1に記載の化合物。
(項目3)
式(III):

(式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択され、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10の少なくとも1つはメチルである)
あるいはその結晶形態、水和物、または化粧品的にもしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物。
(項目4)
次式である、項目3に記載の化合物:

(項目5)
式(II):

(式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)
あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する、
皮膚を美白するための化合物。
(項目6)

及び

からなる群から選択される、項目5に記載の化合物。
(項目7)
式(III):

(式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)
あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する、
皮膚を美白するための化合物。
(項目8)
及び

から成る群から選択される、項目7に記載の化合物。
(項目9)
式(II):

(式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)
あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する、
メラノサイトのアポトーシスを誘導するための化合物。
(項目10)

及び

からなる群から選択される、項目9に記載の化合物。
(項目11)
式(III):

(式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)
あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する、
メラノサイトのアポトーシスを誘導するための化合物。
(項目12)
及び

からなる群から選択される、項目11に記載の化合物。
(項目13)
式(II):

(式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)
あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する、
アリール炭化水素受容体(AhR)をアゴナイズするための化合物。
(項目14)

及び

からなる群から選択される、項目13に記載の化合物。
(項目15)
式(III):

(式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)
あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する、
アリール炭化水素受容体(AhR)をアゴナイズするための化合物。
(項目16)
及び

からなる群から選択される、項目15に記載の化合物。
(項目17)
式(II):

(式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)
あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物と、
化粧品または薬学的に許容されるビヒクル、希釈剤、または担体とを含む、組成物。
(項目18)
前記化合物が、

及び

からなる群から選択される、項目17に記載の組成物。
(項目19)
式(III):

(式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)
あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物と、
化粧品または薬学的に許容されるビヒクル、希釈剤、または担体とを含む、組成物。
(項目20)
前記化合物が、
及び

からなる群から選択される、項目19に記載の組成物。
(項目21)
被験体において皮膚を美白するための方法であって、式(II):

(式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)
あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物を前記被験体に接触させることを含む、方法。
(項目22)
前記化合物が、

及び

からなる群から選択される、項目21に記載の方法。
(項目23)
被験体において皮膚を美白するための方法であって、式(III):

(式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)
あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物を前記被験体に接触させることを含む、方法。
(項目24)
前記化合物が、
及び

からなる群から選択される、項目23に記載の方法。
(項目25)
被験体においてメラノサイトのアポトーシスを誘導するための方法であって、式(II):

(式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)
あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物を前記被験体に接触させることを含む、方法。
(項目26)
前記化合物が、

及び

からなる群から選択される、項目25に記載の方法。
(項目27)
被験体においてメラノサイトのアポトーシスを誘導するための方法であって、式(III):

(式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)
あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物を前記被験体に接触させることを含む、方法。
(項目28)
前記化合物が、
及び

からなる群から選択される、項目27に記載の方法。
(項目29)
被験体においてアリール炭化水素受容体(AhR)をアゴナイズするための方法であって、式(II):

(式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)
あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物を前記被験体に接触させることを含む、方法。
(項目30)
前記化合物が、

及び

からなる群から選択される、項目29に記載の方法。
(項目31)
被験体においてアリール炭化水素受容体(AhR)をアゴナイズするための方法であって、式(III):

(式中、
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)
あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物を前記被験体に接触させることを含む、方法。
(項目32)
前記化合物が、
及び

からなる群から選択される、項目31に記載の方法。

Claims (32)

  1. 式(II):

    (式中、
    R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択され、
    R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11の少なくとも1つはメチルである)
    あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物。

  2. 及び

    からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
  3. 式(III):

    (式中、
    R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択され、
    R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10の少なくとも1つはメチルである)
    あるいはその結晶形態、水和物、または化粧品的にもしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物。
  4. 次式である、請求項3に記載の化合物:
  5. 式(II):

    (式中、
    R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)
    あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する、
    皮膚を美白するための化合物。

  6. 及び

    からなる群から選択される、請求項5に記載の化合物。
  7. 式(III):

    (式中、
    R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)
    あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する、
    皮膚を美白するための化合物。
  8. 及び

    から成る群から選択される、請求項7に記載の化合物。
  9. 式(II):

    (式中、
    R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)
    あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する、
    メラノサイトのアポトーシスを誘導するための化合物。

  10. 及び

    からなる群から選択される、請求項9に記載の化合物。
  11. 式(III):

    (式中、
    R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)
    あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する、
    メラノサイトのアポトーシスを誘導するための化合物。
  12. 及び

    からなる群から選択される、請求項11に記載の化合物。
  13. 式(II):

    (式中、
    R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)
    あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する、
    アリール炭化水素受容体(AhR)をアゴナイズするための化合物。

  14. 及び

    からなる群から選択される、請求項13に記載の化合物。
  15. 式(III):

    (式中、
    R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)
    あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する、
    アリール炭化水素受容体(AhR)をアゴナイズするための化合物。
  16. 及び

    からなる群から選択される、請求項15に記載の化合物。
  17. 式(II):

    (式中、
    R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)
    あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物と、
    化粧品または薬学的に許容されるビヒクル、希釈剤、または担体とを含む、組成物。
  18. 前記化合物が、

    及び

    からなる群から選択される、請求項17に記載の組成物。
  19. 式(III):

    (式中、
    R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)
    あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物と、
    化粧品または薬学的に許容されるビヒクル、希釈剤、または担体とを含む、組成物。
  20. 前記化合物が、
    及び

    からなる群から選択される、請求項19に記載の組成物。
  21. 被験体において皮膚を美白するための方法であって、式(II):

    (式中、
    R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)
    あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物を前記被験体に接触させることを含む、方法。
  22. 前記化合物が、

    及び

    からなる群から選択される、請求項21に記載の方法。
  23. 被験体において皮膚を美白するための方法であって、式(III):

    (式中、
    R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)
    あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物を前記被験体に接触させることを含む、方法。
  24. 前記化合物が、
    及び

    からなる群から選択される、請求項23に記載の方法。
  25. 被験体においてメラノサイトのアポトーシスを誘導するための方法であって、式(II):

    (式中、
    R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)
    あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物を前記被験体に接触させることを含む、方法。
  26. 前記化合物が、

    及び

    からなる群から選択される、請求項25に記載の方法。
  27. 被験体においてメラノサイトのアポトーシスを誘導するための方法であって、式(III):

    (式中、
    R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)
    あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物を前記被験体に接触させることを含む、方法。
  28. 前記化合物が、
    及び

    からなる群から選択される、請求項27に記載の方法。
  29. 被験体においてアリール炭化水素受容体(AhR)をアゴナイズするための方法であって、式(II):

    (式中、
    R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、及びR11は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)
    あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物を前記被験体に接触させることを含む、方法。
  30. 前記化合物が、

    及び

    からなる群から選択される、請求項29に記載の方法。
  31. 被験体においてアリール炭化水素受容体(AhR)をアゴナイズするための方法であって、式(III):

    (式中、
    R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、及びR10は独立に、水素及びメチルからなる群から選択される)
    あるいはその結晶形、水和物、または化粧品的もしくは薬学的に許容される塩の構造を有する化合物を前記被験体に接触させることを含む、方法。
  32. 前記化合物が、
    及び

    からなる群から選択される、請求項31に記載の方法。
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