JP2019511786A - 物流配送ネットワークを生成するための方法及び装置 - Google Patents

Abstract

本願の実施形態は、先行技術において、物流事業者の物流リソース情報に関する統一された制御を行うことができないという問題を解決するのに使用される、物流配送ネットワークを生成するための方法及び装置を提供する。本方法は、サプライチェーン・コラボレーション・サーバが取引対象品の予想販売範囲を決定するステップと、物流事業者サーバから得られる倉庫の識別子と配送サービスのカバレッジ範囲との対応関係に応じて、配送サービスの対応するカバレッジ範囲が予想販売範囲を共同してカバーすることができる選択可能な倉庫の識別子を決定するステップと、選択可能な倉庫の識別子及び配送サービスの対応するカバレッジ範囲に応じて、選択可能な倉庫をノードとして使用し、選択可能な倉庫間の配送経路を経路として使用する、取引対象品のための物流配送ネットワークを生成するステップと、を有することを特徴とする。【選択図】図２

Description

［関連出願］
本願は、２０１６年４月１日に中国特許庁に提出され、「物流配送ネットワークを生成するための方法及び装置」と題された中国特許出願第２０１６１０２０４７１１．Ｘ号に対する優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。

本願は、インターネット情報処理の技術分野に関し、特に、物流配送ネットワークを生成するための方法及び装置に関する。

既存の補充ネットワークとして、生産基地と倉庫間の物流配送ネットワークが知られており、倉庫間での補充には主に次のようなモードがある。

モード１：倉庫は互いに独立している。生産基地は終端倉庫に直接商品を配送する。本モードは簡単に動作し、要求に応じて補充を直接行うことができる。

モード２：異なるレベルの倉庫を持ち、複数レベルの補充が実行される。基地は、親倉庫内の在庫を最初に補充し、その後在庫はレベルごとに終端倉庫に流れる。このモードでは、コストと効率が十分に考慮される。幹線輸送は親倉庫に使用でき、一般物流は終端倉庫に使用できる。更に、異なるレベルの倉庫に対して補充頻度を柔軟に調整して構成することができ、コストがさらに削減される。

モード３：異なるレベルの倉庫を持ち、基地はどのレベルの倉庫についても在庫を補充することができる。モード２と比較して、モード３はより柔軟である。モード３では、緊急のニーズがあり高効率が要求される倉庫は直接補充でき、他の倉庫は、既存の倉庫ネットワークを使用することによってレベルに基づいて補充できる。

倉庫は物流事業者に属しているため、前述の３つの物流モードは物流事業者の内部倉庫間でしか使用できない。各物流事業者は、それぞれの物流資源情報のみを制御し得る。すなわち、既存の技術では、各物流事業者の物流資源情報を集中的に管理することができないという問題がある。

このため、本願は、各物流事業者の物流資源情報を集中的に管理することができないという現状の問題を解決するために、物流配送ネットワークの構築方法を提供するものである。

本発明に係る物流配送ネットワークを生成する方法は、
サプライチェーン・コラボレーション・サーバによって、取引対象品の予想販売範囲を決定するステップと、
物流事業者サーバから得られる倉庫の識別子と配送サービスのカバレッジ範囲との対応関係に応じて、配送サービスの対応するカバレッジ範囲が予想販売範囲を共同してカバーすることができる選択可能な倉庫の識別子を決定するステップと、
選択可能な倉庫の識別子及び配送サービスの対応するカバレッジ範囲に応じて、選択可能な倉庫をノードとして使用し、選択可能な倉庫間の配送経路を経路として使用する、取引対象品のための物流配送ネットワークを生成するステップと、
を有する、ことを特徴とする。

本発明に係る物流配送ネットワークを生成する方法は、
物流事業者サーバによって、物流事業者の倉庫の識別子と配送サービスのカバレッジ範囲との間の記憶された対応関係を決定するステップと、
倉庫の識別子と配送サービスのカバレッジ範囲との間の決定された対応関係をサプライチェーン・コラボレーション・サーバに送信するステップと、
を有する、ことを特徴とする。

本発明に係るサプライチェーン・コラボレーション・サーバは、
取引対象品の予想販売範囲を決定するように構成された予想販売範囲決定ユニットと、
物流事業者サーバから得られる倉庫の識別子と配送サービスのカバレッジ範囲との対応関係に応じて、対応する配送サービスのカバレッジ範囲が前記予想販売範囲を共同してカバーすることができる選択可能な倉庫の識別子を決定するように構成された倉庫決定ユニットと、
前記選択可能な倉庫の前記識別子及び前記配送サービスの前記対応するカバレッジ範囲に応じて取引対象品の物流配送ネットワークを生成するように構成されたネットワーク形成ユニットであって、前記物流配送ネットワークは、前記選択可能な倉庫をノードとして使用し、前記選択可能な倉庫間の配送経路を経路として使用する、ネットワーク形成ユニットと、
を有する。ことを特徴とする。

本発明に係る物流事業者サーバは、
物流事業者の倉庫の識別子と配送サービスのカバレッジ範囲との間に記憶された対応関係を決定するように構成された決定ユニットと、
倉庫の識別子と配送サービスのカバレッジ範囲との間の決定された対応関係をサプライチェーン・コラボレーション・サーバに送信するように構成された送信ユニットであって、対応関係は、取引対象品の物流配送ネットワークを生成するためにサプライチェーン・コラボレーション・サーバによって使用される、送信ユニットと、
を有する、ことを特徴とする。

本願の有益な効果は以下の通りである。

本願の実施形態の解決策には、サプライチェーン・コラボレーション・サーバが導入される。サプライチェーン・コラボレーション・サーバは、物流事業者サーバと通信し、物流事業者サーバから倉庫の識別子と倉庫の配送サービスのカバレッジ範囲との対応関係を取得し、取引対象品の予想販売範囲に応じて、取引対象品に対する物流配送ネットワークをカスタマイズする。これにより、取引対象品の物流情報が処理され、生成された物流配送ネットワークに基づいて実際の物流操作が行われ、取引対象品の予想販売範囲に基づく物流事業者の物流資源情報の統合及び集中管理が可能となる。

本願の実施形態の技術的解決策をより明確に説明するために、以下に、実施形態を説明するために必要な添付図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の説明における添付図面は、本願のいくつかの実施形態のみを示しており、当業者は創造的な努力なしにこれら添付図面からそのまま他の図面を得ることができる。

本発明の一実施形態による物流配送ネットワークを生成するシステムの概略構成を示す図である。 図２は、本発明の一実施形態による物流配送ネットワークを生成するための方法の第１の概略フローチャートを示す図である。 本発明の一実施形態による倉庫、その親倉庫及び子倉庫間の関係を示す概略を示す図である。 本発明の一実施形態による取引対象品の物流配送ネットワークの概略を示す図である。 本発明の一実施形態による倉庫の補充割合の概略を示す図である。 本発明の一実施形態による倉庫の補充需要量の概略を示す図である。 本発明の一実施形態による倉庫の在庫需要量の概略を示す図である。 本発明の一実施形態による物流配送ネットワークを生成する方法の第２の概略フローチャートを示す図である。 本発明の一実施形態によるサプライチェーン・コラボレーション・サーバの概略構成を示す図である。 本発明の一実施形態による物流事業者サーバの概略構成を示す図である。

本願の目的を達成するために、本願の実施形態は、物流配送ネットワークを生成する方法及び装置を提供する。本方法では、サプライチェーン・コラボレーション・サーバは物流事業者サーバと接続し、物流事業者の物流資源情報を取得する。ここでの物流資源情報は、主に倉庫の識別子と倉庫の配送サービスのカバレッジ範囲との対応関係である。サプライチェーン・コラボレーション・サーバは、実際の需要に応じて、物流事業者サーバから他の資源情報を取得することができる。次に、取引対象品の予想販売範囲が取得された後、得られた物流資源情報を使用して、対応する配送サービスのカバレッジ範囲が予想販売範囲を共同してカバーすることができる選択可能な倉庫を決定し、取引対象品の物流配送ネットワークが生成される。これにより、取引対象品の物流情報を処理し、生成された物流配送ネットワークに基づいて実際の物流操作を行うことができ、物流事業者の物流資源の統合及び集中管理が可能となり、１つの物流事業者に限定することのない配送サービスを可能にし、取引対象品の物流費用を節約することができる。

本願の実施形態における解決策を明確に説明するために、本願の実施形態を実施することができる物流配送ネットワークを生成するためのシステムをまず以下のように説明する。

図１は、本発明の一実施形態による物流配送ネットワークを生成するシステムの概略構成を示す図である。本システムは、少なくとも２つの物流事業者サーバ１１とサプライチェーン・コラボレーション・サーバ１２とを有する。

各物流事業者サーバ１１は、倉庫の識別子と配送サービスのカバレッジ範囲との対応関係を含む物流事業者の物流資源情報を格納して、物流資源情報をサプライチェーン・コラボレーション・サーバに送信するように構成される。

サプライチェーン・コラボレーション・サーバ１２は、物流事業者サーバから物流事業者の物流資源情報を取得し、取引対象品の予想販売範囲を決定し、取得した物流資源情報に応じて、対応する配送サービスのカバレッジ範囲が予想販売範囲を共同してカバーすることができる選択可能な倉庫の識別子を決定するステップと、選択可能な倉庫の識別子及び配送サービスの対応するカバレッジ範囲に応じて、選択可能な倉庫をノードとして使用し、選択可能な倉庫間の配送経路を経路として使用する物流配送ネットワークを生成することができる。

以下、本明細書の実施形態における添付図面を参照して、本願の実施形態をより詳細に説明する。明らかに、記載された実施形態は、すべての実施形態ではなく、本願の実施形態の一部である。創作努力なしに本願の実施形態に基づいて当業者によって得られる他のすべての実施形態は、本願の保護範囲内に入るものとする。

図２は、本願の一実施形態による物流配送ネットワークを生成するための方法の概略フローチャートを示す図である。 この方法は、以下のステップを含むことができる。

ステップ２０１：サプライチェーン・コラボレーション・サーバは、取引対象品の予想販売範囲を決定する。

取引対象品の予想販売範囲は、供給者、販売業者又は代理店の販売需要に応じて予め設定されてもよい。例えば、販売対象物の予想販売範囲は、中国中央部、中国、アジア等であってもよい。

特には、取引対象品の予想販売範囲は、以下の方法で決定されてもよい。
サプライチェーン・コラボレーション・サーバによって、供給者端末によって送信された販売対象物の予想販売範囲を受信するステップと、
受信した予想販売範囲を取引対象品の予想販売範囲として決定するステップと、
を有する方法で決定されてもよい。

ステップ２０２：物流事業者サーバから取得した倉庫の識別子と配送サービスのカバレッジ範囲との対応関係に応じて、対応する配送サービスのカバレッジ範囲が予想販売範囲を共同してカバーできる選択可能な倉庫の識別子を決定する。

物流事業者サーバは、物流資源情報を格納する。物流資源情報には、倉庫の識別子と配送サービスのカバレッジ範囲との対応関係と、倉庫の物理的位置と倉庫容量情報とが含まれる。

配送サービスのカバレッジ範囲が予想販売範囲を共同してカバーできることが保証される必要があることに留意すべきである。したがって、選択可能な倉庫の識別された識別子によって表される選択可能な倉庫は、取引対象品が供給者から終端倉庫へ直接的に流れるか、レベルごとに流れるか、を保証することができる。

配送サービスは、発送サービスと集荷及び転送サービスとを含む。倉庫の配送サービスのカバレッジ範囲が取得された後、取引対象品の予想カバレッジ範囲を満たす条件に基づいて、複数の倉庫が選択されてもよい。複数の倉庫のカバレッジ範囲の組み合わせは、予想販売範囲を完全にカバーすることができる。もちろん、予想販売範囲内の部分領域が繰り返しカバーされてもよい。

すべての倉庫は特定の配送機能を有する。一部の倉庫は集荷及び転送機能のみを有し、取引対象品はそのような倉庫に集められ、倉庫から特定の地域の他の倉庫に転送されてもよい。一部の倉庫は発送機能しかなく、取引対象品はそのような倉庫から特定の範囲のユーザーに渡されてもよい。一部の倉庫は、集荷及び転送機能と発送機能の両方を有する。本明細書における倉庫のこれらの機能を表すために、配送サービスのカバレッジ範囲が使用される。集荷及び転送機能のみを持つ倉庫に対応する配送サービスのカバレッジ範囲は、集荷及び転送サービスのカバレッジ範囲を指す。発送機能のみを有する倉庫に対応する配送サービスのカバレッジ範囲は、発送サービスのカバレッジ範囲を指す。集荷及び転送機能と発送機能の両方を有する倉庫に対応する配送サービスのカバレッジ範囲は、発送サービスのカバレッジ範囲と集荷及び転送サービスのカバレッジ範囲を指す。

特には、ステップ２０２は、以下のステップを使用することによって実施することができる。

第１ステップ：物流事業者サーバから取得した倉庫の識別子と配送サービスのカバレッジ範囲との対応関係に応じて、発送サービスの対応するカバレッジ範囲が予想販売範囲を共同してカバーできる第１の選択可能な倉庫の識別子を選択する。

予想販売範囲では、取引対象品は、最終的に、倉庫によって、ユーザーによって指定された出荷先住所に配送される必要がある。したがって、発送サービスの対応するカバレッジ範囲が共同して予想販売範囲をカバーすることができる第１の選択可能な倉庫の識別子がここでは選択される必要がある。

選択された第１の選択可能な倉庫は、発送サービス機能を有する必要がある。したがって、ここでの第１の選択可能な倉庫は、発送サービス機能と集荷及び転送サービス機能の両方を有する倉庫であってもよい。この場合、第１の選択可能な倉庫は、発送サービスのカバレッジ範囲と集荷及び転送サービスのカバレッジ範囲の両方に対応する。

上記ステップ２０１において、取引対象品がエアコンであり、予想販売範囲が中国であるとしたときの、倉庫Ａ〜倉庫Ｉの配送サービスの取得されたカバレッジ範囲を表１に示す。

表１に基づいて、第１の選択可能な倉庫の決定された識別子は、Ｃ、Ｅ、Ｆ、Ｇ、Ｈ及びＩである。ここで倉庫Ｃと倉庫Ｅは、いずれも発送サービスのカバレッジ範囲と集荷及び転送サービスの両方に対応している。

第２ステップ：集荷及び転送サービスの対応するカバレッジ範囲が、第１の選択可能な倉庫の識別子によって表される倉庫の物理的住所を共同してカバーすることができる第２の選択可能な倉庫の識別子を決定する。

前述の第１ステップを用いることにより、取引対象品は、ユーザーによって指定された出荷先住所に首尾よく配送されることができる。しかし、第１の選択可能な倉庫への取引対象品のレベルフロー又はレベル別フローは、集荷及び転送サービス機能を有する倉庫に更に依存する必要がある。したがって、第２ステップでは、集荷及び転送サービス機能を有する倉庫を選択する必要があり、集荷及び転送サービス機能を有する選択可能な倉庫のカバレッジ範囲は、取引対象品が集荷及び転送サービス機能を有する倉庫から第１の選択可能な倉庫に流れることができるように、前述の第１の選択可能な倉庫の物理的住所をカバーする必要がある。

一部の倉庫は発送機能と集荷及び転送機能の両方を有する。それゆえ、前述の第１ステップで選択された第１の選択可能な倉庫と、第２ステップで選択された第２の選択可能な倉庫とが重複する可能性がある。

第１の選択可能な倉庫の識別子及び第２の選択可能な倉庫の識別子は、異なる物流事業者からのものであってもよい。すなわち、第１の選択可能な倉庫及び第２の選択可能倉庫は異なる物流事業者に属してもよい。

前述の表１に基づいて、第２の選択可能な倉庫の識別された識別子は、Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ及びＥであり、第２の選択可能な倉庫の識別子におけるＣ及びＥと、第１の選択可能な倉庫の識別子におけるＣ及びＥは重複する。

第３ステップ：配送サービスの対応するカバレッジ範囲が予想販売範囲を共同してカバーすることができる選択可能な倉庫の識別子として、第１の選択可能な倉庫の決定された識別子及び第２の選択可能な倉庫の決定された識別子を使用する。

上述の例で続けると、この場合、選択可能な倉庫の決定された識別子は、Ａ、Ｂ、Ｃ、Ｄ、Ｅ、Ｆ、Ｇ、Ｈ、及びＩである。

ステップ２０３：選択可能な倉庫の識別子及び配送サービスの対応するカバレッジ範囲に応じて、選択可能な倉庫をノードとして使用し、選択可能な倉庫間の配送経路を経路として使用する物流配送ネットワークを生成する。

選択可能な倉庫の識別子が取得されて、選択可能な倉庫の配送サービスのカバレッジ範囲は、取引対象品の予想販売範囲を共同してカバーすることができる。したがって、選択可能な倉庫間の輸送経路は、カバレッジ範囲を参照して決定され、選択可能な倉庫間の輸送経路は、取引対象品の物流配送ネットワークを生成するために使用される。

特に、前述のステップ２０３は、以下のステップ１）〜ステップ４）をとおして実施されてもよい。

ステップ１）：第１の選択可能な倉庫の識別子のうち、集荷及び転送サービスのカバレッジ範囲に対応する第１の選択可能な倉庫の識別子以外の第１の選択可能な倉庫の識別子を終端倉庫の識別子として使用し、終端倉庫は、取引対象品を購入するユーザーにリンクされる。

ここで、リンクとは、終端倉庫内の取引対象品が中間倉庫なしで直接ユーザーに配送されることを意味する。

表１に示した例では、Ｃ及びＥを除去した後、終端倉庫の識別子としてＦ、Ｇ、Ｈ及びＩが取得される。

ステップ２）：取引対象品の生産地住所に応じて、第２の選択可能な倉庫の識別子から第２の選択可能な倉庫の識別子のプリセット量が選択されて、取引対象品の生産基地にリンクされる基地倉庫の識別子としてプリセット量が使用される。

取引対象品の生産地から基地倉庫への輸送を容易にするために、取引対象品の生産地からの距離、輸送コスト及び輸送期間が特定の制約条件を満たす第２の選択可能な倉庫の識別子を選択するために取引対象品の生産地が参照として使用され、選択された選択可能な第２の倉庫の識別子を基本倉庫の識別子として使用する。

表１の例において、倉庫Ａと倉庫Ｂが特定の制約条件を満たすと仮定すると、ＡとＢは基本倉庫の識別子として選択され使用することができる。

ステップ３）：選択可能な倉庫の終端倉庫及び基本倉庫以外の選択可能な倉庫それぞれについて、選択可能な倉庫の親倉庫及び子倉庫を、選択可能な倉庫の地理的位置に応じて決定する。ここで、取引対象品は、選択可能な倉庫の親倉庫、選択可能な倉庫、及び選択可能な倉庫の子倉庫の順に輸送される。

表１の例において、倉庫Ｃ、倉庫Ｄ、及び倉庫Ｅが、選択可能な倉庫となる。倉庫Ａが倉庫Ｃの親倉庫であり、倉庫Ｆ、倉庫Ｇ及び倉庫Ｈが倉庫Ｃの子倉庫であるとすると、倉庫Ｂは倉庫Ｄの親倉庫であり、倉庫Ｈは倉庫Ｄの子倉庫であると決定される。倉庫Ｂは倉庫Ｅの親倉庫であり、倉庫Ｉは倉庫Ｅの子倉庫であると決定される。図３は、倉庫Ｃと親倉庫と子倉庫との間のレベル関係を示す図である。

ステップ４）：取引対象品のための有向非循環ネットワークである物流配送ネットワークを形成するため、選択可能な各倉庫と選択可能な倉庫の親倉庫と子倉庫を接続する。

図４には、上述の処理の後、エアコン用に生成された物流配送ネットワークが示されている。

物流配送ネットワークが生成された後、物流配送ネットワークを使用して物流情報を処理することができる。処理の特定のプロセスは、以下のステップＡ〜ステップＤを含むことができる。

ステップＡ：複数の親倉庫を有する選択可能な倉庫ごとに、選択可能な倉庫の複数の親倉庫の輸送能力に応じて、複数の親倉庫による選択可能な倉庫の在庫を補充するための補充割合が決定される。

親倉庫の輸送能力が高い場合、親倉庫による選択可能倉庫の在庫を補充するための補充割合は高いと決定される。更に、倉庫の倉庫容量情報を組み合わせて使用して、複数の親倉庫による選択可能な倉庫の在庫を補充するための補充割合を決定することができる。図５には、前述のステップＡにおいて決定された補充割合が示されている。

ステップＢ：倉庫の補充需要量と補充割合とに応じて、倉庫の在庫需要量を決定する。ここで、各倉庫の在庫需要量は倉庫の補充需要量と倉庫の子倉庫に必要な在庫量を含む。

特には、ステップＢは以下のステップＢ１〜ステップＢ５を含んでもよい。

ステップＢ１：終端倉庫の上位レベルの倉庫から開始して基地倉庫に達するまで、レベルごとに倉庫の各レベルのそれぞれの倉庫について、次のステップＢ２〜ステップＢ５を実行する。

ステップＢ２：倉庫の補充需要量を決定する。

ステップＢ３：終端倉庫の在庫需要量が終端倉庫の補充需要量である場合に、倉庫の子倉庫の在庫需要量と、倉庫による倉庫の子倉庫の在庫を補充するための補充割合とを決定する。

ステップＢ４：子倉庫の決定された在庫需要量と倉庫による子倉庫の在庫を補充するための決定された補充割合を用いて、倉庫が子倉庫のための準備に必要な在庫量を決定する。

ステップＢ５：倉庫の在庫需要量として、倉庫の補充需要量と倉庫が子倉庫のための準備に必要な在庫量の合計を使用する。

前述のステップＢ１〜ステップＢ５の処理は、図６に示す補充需要量と図７に示す在庫需要量の概略図を用いて表すことができる。

図６の実線の箱は、倉庫の自己需要、すなわち倉庫の補充需要量を示している。例えば、倉庫Ｆと倉庫Ｃは発送機能を有し、それぞれ１００個の販売予定がある。倉庫Ａと倉庫Ｄは在庫を必要とせず、転送及び集荷機能を果たすためにのみ使用される。破線の箱は、子倉庫の需要合計を表す。例えば、倉庫Ｉは子倉庫を持たないので子倉庫の需要合計は０である。倉庫Ｅの子倉庫の需要は１００なので１００が表示される。図７において、破線の箱は、子倉庫の需要合計を表している。例えば、倉庫Ｉは倉庫Ｅの唯一の子倉庫であり、倉庫Ｉの需要は１００である。したがって、倉庫Ｅの子倉庫の需要合計は１００となる。倉庫Ｅの自己需要は１００である。したがって、唯一の親倉庫Ｂからの倉庫Ｅの需要は２００となる。また、倉庫Ｂは倉庫Ｄに供給を提供する必要がある。倉庫Ｄの自己需要は０である。倉庫Ｄの子倉庫の需要合計は１００である。したがって、倉庫Ｄの総需要は１００であることがわかる。倉庫Ｂは、倉庫Ｄの１００個の需要の４０％、すなわち４０個の供給を必要とする。したがって、倉庫Ｂは最終的に２４０個の在庫を必要とする。

ステップＣ：決定された倉庫の在庫需要量と物流配送ネットワークを用いて倉庫の物流タスクメッセージを生成する。ここで、各物流タスクメッセージは、倉庫の識別子、倉庫の補充需要量、倉庫の在庫需要量、倉庫の親倉庫に関する情報、及び倉庫の子倉庫に関する情報が含まれる。

ステップＤ：決定された物流タスクメッセージを対応する物流事業者サーバに配信する。

以上の説明では、本実施形態についての物流配送ネットワークを生成する方法をサプライチェーン・コラボレーション・サーバの観点から説明したが、更に、本願の一実施形態は、図８のフローチャートに示すように、物流事業者サーバの観点から物流配送ネットワークを生成する方法を更に提供する。本方法は以下のステップを有する。

ステップ８０１：物流事業者サーバは、物流事業者の倉庫の識別子と配送サービスのカバレッジ範囲との間の記憶された対応関係を決定する。

ステップ８０２：物流事業者サーバは、倉庫の識別子と配送サービスのカバレッジ範囲との間の決定された対応関係であって、取引対象品の物流配送ネットワークを生成するためサプライチェーン・コラボレーション・サーバによって使用される対応関係をサプライチェーン・コラボレーション・サーバに送信する。

加えて、物流事業者サーバは、サプライチェーン・コラボレーション・サーバによって配信される、倉庫の識別子、倉庫の補充需要量、倉庫の在庫需要量、倉庫の在庫要求量、及び、倉庫の親倉庫に関する情報と子倉庫に関する情報を含む物流タスクメッセージを受信することができる。

物流事業者サーバの観点から提供される物流配送ネットワークを生成する方法は、サプライチェーン・コラボレーション・サーバの観点から説明した本願の実施形態の物流配送ネットワークを生成する方法と基本的に同じである。唯一の違いは説明する観点である。関連する詳細についてはこれ以上詳述しないので、前述の説明を参照されたい。

同じ発明概念に基づき、本願の一実施形態として、特に以下に述べるサプライチェーン・コラボレーション・サーバ及び物流事業者サーバを更に提供する。

図９は、本願の一実施形態に係るサプライチェーン・コラボレーション・サーバの概略構成を示す図である。サプライチェーン・コラボレーション・サーバは、
取引対象品の予想販売範囲を決定するように構成された予想販売範囲決定ユニット９１と、
物流事業者サーバから取得した倉庫の識別子と配送サービスのカバレッジ範囲との対応関係に応じて、配送サービスの対応するカバレッジ範囲が予想販売範囲を共同してカバーすることができる選択可能な倉庫の識別子を決定するように構成された倉庫決定ユニット９２と、 そして、
選択可能な倉庫の識別子及び配送サービスの対応するカバレッジ範囲に応じて、選択可能な倉庫をノードとして使用し、選択可能な倉庫間の配送経路を経路として使用する、取引対象品のための取引対象品の物流配送ネットワークを生成するように構成されたネットワーク生成ユニット９３と、
を有する。

好ましくは、予想販売範囲決定ユニット９１は、供給者端末から送信された取引対象品の予想販売範囲を受信し、受信した予想販売範囲を取引対象品の予想販売範囲として決定するように特に構成される。

好ましくは、配送サービスのカバレッジ範囲は、発送サービスのカバレッジ範囲と集荷及び転送サービスのカバレッジ範囲とを含み、そして
倉庫決定ユニット９２は、物流事業者サーバから取得された倉庫の識別子と発送サービスのカバレッジ範囲との対応関係とに応じて、発送サービスの対応するカバレッジ範囲が予想販売領域を共同してカバーできる第１の選択可能な倉庫の識別子を選択し、集荷及び転送サービスの対応するカバレッジ範囲が第１の選択可能な倉庫の識別子によって表される倉庫の物理的住所を共同してカバーすることができる第２の選択可能な倉庫の識別子を決定し、配送サービスの対応するカバレッジ範囲が予想販売範囲を共同してカバーすることができる選択可能な倉庫の識別子として、決定された第１の選択可能な倉庫の識別子及び決定された第２の選択可能な倉庫の識別子を使用するように特に構成される。

好ましくは、ネットワーク生成ユニット９３は、第１の選択可能な倉庫の識別子のうち、集荷及び転送サービスのカバレッジ範囲に対応する第１の選択可能な倉庫の識別子以外の第１の選択可能な倉庫の識別子を、取引対象品を購入するユーザーにリンクしている終端倉庫の識別子として使用し、取引対象品の生産地住所に応じて第２の選択可能な倉庫の識別子から第２の選択可能な倉庫の所定の数量の識別子を選択し、取引対象品の生産基地にリンクする基地倉庫の識別子として所定の数量の識別子を使用し、選択可能な倉庫から終端倉庫及び基地倉庫以外の各選択可能な倉庫について、選択可能な倉庫の地理的位置に応じて、物流輸送中に取引対象品が選択可能な倉庫の親倉庫、選択可能な倉庫、及び選択可能な倉庫の子倉庫の順に流れる、選択可能な倉庫の親倉庫及び子倉庫を決定し、取引対象品のための有向非循環ネットワークである物流配送ネットワークを形成するため、各選択可能な倉庫と各選択可能な倉庫の親倉庫と子倉庫とを接続するように特に構成される。

好ましくは、サプライチェーン・コラボレーション・サーバは、
複数の親倉庫を有する各選択可能な倉庫について、選択可能な倉庫の複数の親倉庫の輸送能力に応じて、複数の親倉庫によって選択可能な倉庫の在庫を補充するための補充割合を決定するように構成された補充割合決定ユニット９４と、
倉庫の補充需要量と補充割合に応じて、倉庫の補充需要量と倉庫の子倉庫に必要な補充量とを含む、各倉庫の在庫需要量を決定するように構成された倉庫在庫需要量決定ユニット９５と、
倉庫の決定された在庫需要量と物流配送ネットワークとを用いて、倉庫の識別子、倉庫の補充需要量、倉庫の在庫需要量、倉庫の親倉庫に関する情報、及び倉庫の子倉庫に関する情報を含む、倉庫の物流タスクメッセージを生成するように構成された物流タスクメッセージ生成ユニット９６と、
決定された物流タスクメッセージを対応する物流事業者サーバに配信するように構成された送信ユニット９７と、を有する。

倉庫在庫需要量決定ユニット９５は、各倉庫レベルの倉庫ごとに、終端倉庫の上位倉庫からスタートして基地倉庫に達するまで、レベルごとに、倉庫の補充需要量を決定し、倉庫の子倉庫の在庫需要量、ここで、終端倉庫の在庫需要量は終端倉庫の補充需要量である、と倉庫によって子倉庫の在庫を補充するための補充割合とを決定し、子倉庫の決定された在庫需要量と倉庫によって子倉庫の在庫を補充するために決定された補充割合とを用いて、倉庫が子倉庫のための準備に必要な在庫量を決定し、倉庫の補充需要量と倉庫が子倉庫のための準備に必要な在庫量との和を使用して倉庫在庫需要量を算出する、操作を実行するように特に構成される。

図１０は、本願の一実施形態に係る物流事業者サーバの概略構成図である。物流事業者サーバは、
物流事業者の倉庫の識別子と配送サービスの対象範囲との間に記憶された対応関係を決定するように構成された決定ユニット１００１と、そして
倉庫の識別子と配送サービスのカバレッジ範囲との間の決定された対応関係をサプライチェーン・コラボレーション・サーバに送信するように構成された送信ユニット１００２とを、含み、対応関係は、取引対象品の物流配送ネットワークを生成するためにサプライチェーン・コラボレーション・サーバによって使用される。

好ましくは、物流事業者サーバは、
倉庫の識別子、倉庫の補充需要量、倉庫の在庫需要量、倉庫の在庫量、及び、倉庫の親倉庫に関する情報と子倉庫に関する情報を含む物流タスクメッセージを受信する受信ユニット１００３を、更に有する。

当業者は、本発明の実施形態が、方法、デバイス（装置）、又はコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解すべきである。したがって、本発明は、ハードウェア実施形態、ソフトウェア実施形態、又はソフトウェアとハードウェアとを組み合わせた形態の形式で使用することができる。更に、本発明は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む１つ又は複数のコンピュータ使用可能記憶媒体（ディスクメモリ、ＣＤ−ＲＯＭ、及び光学メモリを含むが、これに限定されない。）上に実装されるコンピュータプログラム製品の形式で使用することができる。

本発明は、本発明の実施形態における方法、デバイス（装置）、およびコンピュータプログラム製品のフローチャート及び／又はブロック図を参照して説明される。コンピュータプログラム命令は、フローチャート及び／又はブロック図における各プロセス及び／又はブロック、及び、フローチャート及び／又はブロック図におけるプロセス及び／又はブロックの組み合わせを実装することができることを理解されたい。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、特定用途向けコンピュータ、組み込みプロセッサ、又は別のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサに提供されて、機械を生成することができ、その結果、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサによって実行される命令を使用することによって、フローチャートの１つ又は複数のプロセス、及び／又はブロック図の１つ又は複数のブロックで特定される機能を実装するように構成されたデバイスが生成される。

又、これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ可読メモリに格納され、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスを特定の方法で動作させることができ、コンピュータ可読メモリに格納された命令は、フローチャートの１つ又は複数のプロセス、及び／又は、ブロック図の１つ又は複数のブロックで特定される機能を実装する命令デバイスを有する製造品を生成する。

これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスにロードされて、コンピュータによって実装される処理を生成するようにコンピュータ又は他のプログラマブルデバイス上で一連の動作ステップが実行され、コンピュータ又はプログラマブルデバイス上で実行される命令は、フローチャートの１つ又は複数のプロセス及び／又はブロック図の１つ又は複数のブロックで特定された機能を実装するステップを提供する。

本発明の好ましい実施形態が記載されているが、一旦、基本的な革新的な概念を取得すると、当業者はこれらの実施形態に他の変更及び修正を加えることができる。したがって、添付の特許請求の範囲は、本発明の範囲内に入る好ましい実施形態及びすべての変更と修正を含むこと説明しようとするものである。

明らかに、当業者は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、本発明に対して様々な変更及び変形を行うことができる。このように、本発明のこれらの変更及び変形が本発明の特許請求の範囲及びその均等な技術の範囲内にある場合、本発明はこれらの変更及び変形も含むことを意図する。

Claims (10)

1. サプライチェーン・コラボレーション・サーバによって、取引対象品の予想販売範囲を決定するステップと、
   物流事業者サーバから得られる倉庫の識別子と配送サービスのカバレッジ範囲との対応関係に応じて、配送サービスの対応するカバレッジ範囲が前記予想販売範囲を共同してカバーすることができる選択可能な倉庫の識別子を決定するステップと、
   前記選択可能な倉庫の前記識別子及び前記配送サービスの前記対応するカバレッジ範囲に応じて、前記選択可能な倉庫をノードとして使用し、前記選択可能な倉庫間の配送経路を経路として使用する、前記取引対象品のための物流配送ネットワークを生成するステップと、
   を有する、物流配送ネットワークを生成する方法。
2. サプライチェーン・コラボレーション・サーバによって、取引対象品の予想販売範囲を決定する前記ステップは、
   前記サプライチェーン・コラボレーション・サーバによって、供給者端末によって送信された前記取引対象品の予想販売範囲を受信するステップと、
   前記受信した予想販売範囲を前記取引対象品の前記予想販売範囲として決定するステップと、
   を有する、請求項１に記載の方法。
3. 配送サービスの前記カバレッジ範囲は、発送サービスのカバレッジ範囲と、集荷及び転送サービスのカバレッジ範囲とを有し、
   物流事業者サーバから得られる倉庫の識別子と配送サービスのカバレッジ範囲との対応関係に応じて、配送サービスの対応するカバレッジ範囲が前記予想販売範囲を共同してカバーすることができる選択可能な倉庫の識別子を決定する前記ステップは、
   倉庫の識別子と物流事業者サーバから得られる配送サービスのカバレッジ範囲との前記対応関係に応じて、発送サービスの対応するカバレッジ範囲が前記予想販売範囲を共同してカバーすることができる第１の選択可能な倉庫の識別子を選択するステップと、
   集荷及び転送サービスの対応するカバレッジ範囲が前記第１の選択可能な倉庫の前記識別子によって表される倉庫の物理的住所を共同してカバーすることができる第２の選択可能な倉庫の識別子を決定するステップと、
   前記配送サービスの前記対応するカバレッジ範囲が前記予想販売範囲を共同してカバーすることができる前記選択可能な倉庫の前記識別子として、前記第１の選択可能な倉庫の決定された前記識別子及び前記第２の選択可能な倉庫の決定された前記識別子を使用するステップと、
   を有する、請求項１に記載の方法。
4. 前記選択可能な倉庫の前記識別子及び前記配送サービスの前記対応するカバレッジ範囲に応じて、前記取引対象品のための物流配送ネットワークを生成する前記ステップは、
   前記第１の選択可能な倉庫の前記識別子のうち、集荷及び転送サービスのカバレッジ範囲に対応する前記第１の選択可能な倉庫の前記識別子以外の前記第１の選択可能な倉庫の前記識別子を、前記取引対象品を購入するユーザーにリンクしている終端倉庫の識別子として使用するステップと、
   前記取引対象品の生産地住所に応じて前記第２の選択可能な倉庫の前記識別子から第２の選択可能な倉庫の所定の数量の識別子を選択し、前記取引対象品の生産基地にリンクする基地倉庫の識別子として前記所定の数量の識別子を使用するステップと、
   前記選択可能な倉庫から前記終端倉庫及び前記基地倉庫以外の各選択可能な倉庫について、前記選択可能な倉庫の地理的位置に応じて、輸送中に前記取引対象品が選択可能な倉庫の親倉庫、選択可能な倉庫、及び選択可能な倉庫の子倉庫の順に流れる、前記選択可能な倉庫の親倉庫及び子倉庫を決定するステップと、
   前記取引対象品のための有向非循環ネットワークである前記物流配送ネットワークを形成するため、前記各選択可能な倉庫と前記各選択可能な倉庫の親倉庫と子倉庫とを接続するステップと、
   を有する、請求項３に記載の方法。
5. 前記取引対象品のための前記物流配送ネットワークを形成するため、各選択可能な倉庫と前記選択可能な倉庫の親倉庫と子倉庫とを接続した前記ステップの後に、
   複数の親倉庫を有する各選択可能な倉庫について、前記選択可能な倉庫の前記複数の親倉庫の輸送能力に応じて、前記複数の親倉庫によって前記選択可能な倉庫の在庫を補充するための補充割合を決定するステップと、
   前記倉庫の補充需要量と前記補充割合に応じて、前記倉庫の補充需要量と前記倉庫の子倉庫に必要な補充量とを含む、前記各倉庫の在庫需要量を決定するステップと、
   前記倉庫の前記決定された在庫需要量と前記物流配送ネットワークとを用いて、前記倉庫の識別子、前記倉庫の補充需要量、前記倉庫の在庫需要量、前記倉庫の親倉庫に関する情報、及び前記倉庫の子倉庫に関する情報を含む、前記倉庫の物流タスクメッセージを生成するステップと、
   前記決定された物流タスクメッセージを対応する物流事業者サーバに配信するステップと、
   を更に有する、請求項４に記載の方法。
6. 前記倉庫の補充需要量と前記補充割合に応じて前記倉庫の在庫需要量を決定する前記ステップは、
   終端倉庫の上位倉庫からスタートして基地倉庫に達するまで、レベルごとに、各倉庫レベルのそれぞれの倉庫について実行される、
   前記倉庫の補充需要量を決定するステップと、
   前記倉庫の子倉庫の在庫需要量と前記倉庫によって前記子倉庫の在庫を補充するための補充割合とを決定するステップであって、前記終端倉庫の在庫需要量は前記終端倉庫の補充需要量である、ステップと、
   前記子倉庫の前記決定された在庫需要量と前記倉庫によって前記子倉庫の前記在庫を補充するために前記決定された補充割合とを用いて、前記倉庫が前記子倉庫のための準備に必要な在庫量を決定するステップと、
   前記倉庫の在庫需要量として、前記倉庫の前記補充需要量と前記倉庫が子倉庫のための準備に必要な前記在庫量との和を使用するステップと、
   を有する、請求項５に記載の方法。
7. 物流事業者サーバによって、物流事業者の倉庫の識別子と配送サービスのカバレッジ範囲との間の記憶された対応関係を決定するステップと、
   倉庫の識別子と配送サービスのカバレッジ範囲との間の前記決定された対応関係をサプライチェーン・コラボレーション・サーバに送信するステップと、
   を有する、物流配送ネットワークを生成する方法。
8. 前記サプライチェーン・コラボレーション・サーバによって配信される、倉庫の識別子、前記倉庫の補充需要量、前記倉庫の在庫需要量、及び、前記倉庫の親倉庫に関する情報と子倉庫に関する情報を含む物流タスクメッセージを受信するステップと、
   を更に有する請求項７に記載の方法。
9. 取引対象品の予想販売範囲を決定するように構成された予想販売範囲決定ユニットと、
   物流事業者サーバから得られる倉庫の識別子と配送サービスのカバレッジ範囲との対応関係に応じて、対応する配送サービスのカバレッジ範囲が前記予想販売範囲を共同してカバーすることができる選択可能な倉庫の識別子を決定するように構成された倉庫決定ユニットと、
   前記選択可能な倉庫の前記識別子及び前記配送サービスの前記対応するカバレッジ範囲に応じて取引対象品の物流配送ネットワークを生成するように構成されたネットワーク形成ユニットであって、前記物流配送ネットワークは、前記選択可能な倉庫をノードとして使用し、前記選択可能な倉庫間の配送経路を経路として使用する、ネットワーク形成ユニットと、
   を有するサプライチェーン・コラボレーション・サーバ。
10. 物流事業者の倉庫の識別子と配送サービスのカバレッジ範囲との間に記憶された対応関係を決定するように構成された決定ユニットと、
    倉庫の識別子と配送サービスのカバレッジ範囲との間の前記決定された対応関係をサプライチェーン・コラボレーション・サーバに送信するように構成された送信ユニットであって、前記対応関係は、取引対象品の物流配送ネットワークを生成するために前記サプライチェーン・コラボレーション・サーバによって使用される、送信ユニットと、
    を有する物流事業者サーバ。

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