JP2019511383A - 面溝入れのための金属切削溝入れインサート - Google Patents

面溝入れのための金属切削溝入れインサート Download PDF

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Abstract

溝入れインサート(1)が、前面(4)および反対側の後面(5)と、第1の側面(6)および反対側の第2の側面(7)と、上面(2)および反対側の下面(3)とを備え、上面(2)は上前部分(9)と上後部分(10)とを備え、上前部分(9)は、第1の平面(P1)に対して対称的に配置される切削刃(8)を備え、下面(3)は第2の平面(P2)に対して対称的に配置され、第1の平面(P1)および第2の平面(P2)は、互いに対して0.5〜5.0°の角度(α)を形成する。
【選択図】図17

Description

本発明は、金属切削の技術分野に属する。より詳細には、本発明は、コンピューター数値制御、つまり、CNC機械などの機械での金属切削のために使用される面溝入れのための溝入れインサートの分野に属する。
本発明は、溝入れインサートに関し、より詳細には、請求項1の前提部による面溝入れインサートに関する。別の言い方をすれば、本発明は、前面および反対側の後面と、第1の側面および反対側の第2の側面と、上面および反対側の下面とを備える溝入れインサートに言及している。上面は上前部分と上後部分とを備え、上前部分はすくい面と切削刃とを備える。切削刃は、すくい面と前面との間の交差部分において少なくとも部分的に形成される。切削刃は、第1の端点と第2の端点との間で連続的または実質的に連続的に延びる。切削刃は、第1の平面に対して対称的または実質的に対称的に配置される。第1の平面は、切削刃の中点と交差し、後面と交差する。上後部分は上支持面を備える。下面は下支持面を備える。下面は、第2の平面に対して対称的または実質的に対称的に配置される。第2の平面は前面および後面と交差する。
このような溝入れインサートは特開2013−166189から知られている。
面溝入れインサートが、金属切削によって、回転する金属加工対象物に円形の溝を生成するために使用され得る。生成された円形の溝は、金属加工対象物の回転軸と一致する中心を有する。面溝入れ工具体の主切削送り込み方向は金属加工対象物の回転軸と平行である。
使用の間、面溝入れインサートは面溝入れ工具体のインサート座部に搭載される。
面溝入れインサートの長さより大きい深さを有する円形の溝について、面溝入れ工具体は、干渉または損傷なく、金属加工対象物の回転軸と平行な主送り込み方向における面溝入れを許容する形を有する。これは、1つまたは複数の湾曲の軸の周りに湾曲される刃部分を伴う面溝入れ工具体を提供することで通常達成され、それらの軸は主送り込み方向と平行である。
狭く深い円形の溝のために、上方および下方の締め付け顎部を互いから離すように押すキーの回転などの移動によってインサート座部が開けられ得る動作原理に従って働く溝入れインサートの締め付け機構を伴うことは、有利である。キーが存在しない場合、インサートは上方および下方の締め付け顎部によって締め付けられる。そのため、上方締め付け顎部は、弾性的に変形可能であるかまたは弾力的に移動可能である。このような締め付け機構はバネ締め付けとして知られている。
代替で、いわゆるネジ締め付け機構が使用されてもよい。このような面溝入れ工具体では、上方締め付け顎部を面溝入れインサートの上方締め付け面に押し当てる締め付けネジが回転させられる。このような機構は、締め付けネジから機能している切削刃までの距離が増加させられるにつれて、十分なインサート締め付けを達成するための締め付けネジについて必要なトルクが増加させられるため、深い溝については効果が悪くなる。
特開2013−166189から知られている面溝入れインサートは、断面がV字形である上締め付け面を備える上面を備えている。中心溝がインサートの長手方向軸に対して対称的に延び、2つの等しく大きい面を分離している。下面は、対応する手法で配置された下支持面を備えている。面溝入れインサートの上締め付け面および下支持面は、面溝入れインサートが搭載される面溝入れ工具体のインサート座部の形に対応する。面溝入れインサートは、側面視においてインサート座部において水平に、つまり、上面および下面が主切削送り込み方向に対して平行に延びるように、搭載される。
発明者は、円形の溝を切削した後の引き戻しの間に面溝入れインサートがインサート座部から引っ張り出されることを回避するために、面溝入れインサートの水平の搭載が大きな締め付け力を必要とすることを見出した。発明者は、より小さい締め付け力が面溝入れ工具体の耐用期間を増加させるために有利であることを見出した。発明者は、使用中の面溝入れインサートについて、インサートの非切削部分、特には、下面の後端と、機械加工された溝の側壁との間の干渉または接触の危険性が、下面の後端の一方の側について比較的大きく、下面の後端の反対側について比較的小さいことを見出した。
本発明の目的は、低減された締め付け力だけが必要とされるように使用でき、面溝入れ作業において使用可能である溝入れインサートを提供することである。
本発明のさらなる目的は、面溝入れの間のインサートの非切削の部品の干渉の危険性を低減した溝入れインサートを提供することである。
本発明の目的の少なくとも1つは、第1の平面および第2の平面が互いに対して0.5〜5.0°の角度を形成することにおいて特徴付けられる最初に定めた溝入れインサートで達成される。
下面を切削刃に対してある角度で配置することで、インサートが側面視において下向きに傾斜する手法で位置決めされる場合であっても、下支持面は十分に大きく作ることができ、それによってインサート座部における溝入れインサートの安定性を向上させる。
下面を切削刃に対してある角度で配置することで、逃げが向上させられる。より明確には、第2の側面に隣接する下面の部分が円形の溝の径方向外側の側壁と接触する危険性、つまり、側面溝の危険性が、低減される。
下面と、さらには下支持面とを、第2の平面に対して対称的または実質的に対照的に配置することで、インサート座部におけるインサートの安定性が向上させられる。
溝入れインサートは、金属切削に適しており、好ましくは超硬合金を含む耐摩耗性材料から作られる。溝入れインサートは、回転作業において円形の溝を形成するのに適しており、つまり、面溝入れに適している。
溝入れインサートは、主逃げ面を備える前面、つまり、前端面と、反対側の後面、つまり、後端面とを備え、後面の少なくとも一部は、面溝入れ工具体のインサート座部において後支持面と接触するのに適する。
前面は溝入れインサートの主切削送り込み方向を向いている。
溝入れインサートは第1の側面および反対側の第2の側面を備える。
溝入れインサートは上面および反対側の下面を備える。上面は上前部分と上後部分とを備える。上前部分と上後部分とは、好ましくは、第1の側面から第2の側面へと延びる隆条または1つもしくは複数の突起によって分離される。下面から隆条または1つもしくは複数の突起までの距離は、好ましくは、下面から上前部分または上後部分までのそれぞれの距離より大きい。
上前部分は、すくい面を備え、好ましくは切屑形成面を備える。上前部分は、すくい面と前面との間の交差部分において少なくとも部分的に形成され、第1の側面とすくい面との間の交差部分において好ましくは位置付けられる第1の端点と、第2の側面とすくい面との間の交差部分において好ましくは位置付けられる第2の端点との間で連続的または実質的に連続的に延びる切削刃を備える。
切削刃は、第1の平面に対して対称的または実質的に対照的に配置され、その第1の平面は、切削刃の中点と交差し、後面と交差する。
切削刃の中点は、使用中、溝入れインサートによって形成される円形の溝の側壁表面同士の間の中ほどの点である。
好ましくは、上前部分は、上面視において、第1の平面に対して対称的または実質的に対称的に配置される。第1の平面は溝入れインサートの主切削送り込み方向と一致する。
上後部分は、面溝入れ工具体のインサート座部において上方締め付け面と接触するのに適する上支持面を備える。
下面は、面溝入れ工具体のインサート座部において下支持面と接触するのに適する下支持面を備える。
下面は、第2の平面に対して対称的または実質的に対称的に配置される。
下面は、第2の平面の一部である、または、第2の平面に位置付けられる線に沿って延びる、好ましくは溝または隆条である中心構造を好ましくは備える。中心構造は、好ましくは、下面の反対側の端同士の間で延びる。
第2の平面は前面および後面と交差する。第1の平面および第2の平面は、上面視において互いに対して0.5〜5.0°の角度αを形成する。第1の平面と第2の平面との間の交差部分において形成される線は、溝入れインサートの主切削送り込み方向と垂直な方向において延びる。
基準平面は、好ましくは上支持面と交差する。
溝入れインサートは、面溝入れ作業の間、溝入れインサートが主切削送り込み方向において移動されるとき、形成された円形の溝の側壁表面と接触する溝入れインサートの部分だけが切削刃となるように成形される。より正確には、切削刃の第1の遠位縁部分および第2の遠位縁部分だけとなるように成形される。溝入れインサートすべての他の部分は、切削刃の第1の遠位縁部分および第2の遠位縁部分によって形成される側壁表面同士の間に位置付けられる。別の言い方をすれば、面溝入れにおいて、前面から後面までの距離によって定められる溝入れインサートの長さより深い溝入れ深さが可能となるように、溝入れインサートは位置決め可能であり、ここで溝の幅は切削刃によって定められる。
本発明の一態様によれば、下面から基準平面までの距離が、前面から後面に向かって増加し、切削刃の少なくとも50%、第1の端点、および第2の端点は基準平面に位置付けられ、基準平面P5は第1の平面P1に対して垂直である。
このような溝入れインサートは、後端が側面視において前端より低く、それによってインサートをインサート座部において保持するための必要な締め付け力を低減するように位置決め可能となるように、特に適している。
発明者は、面溝入れインサートの非水平な位置、より明確には、後端が前端より低い位置、つまり、側面視において後方下向きに傾斜する位置が、必要な締め付け力を低下させることを見出した。発明者は、面溝入れインサートが非水平な手法で位置決めされる場合、十分な逃げを達成することが重要であることを理解している。
基準平面は第1の端位置と第2の端位置とを備える。基準平面は、溝入れインサートの主切削送り込み方向を備える。
下面から基準平面までの距離が、好ましくは直線的に、前面から後面に向かって離れるにつれて増加する。下面と基準平面とは、側面視において、好ましくは5〜45°の角度を形成し、さらにより好ましくは10〜30°の角度を形成する。下面または下面の延在を含む平面が、前面の前方の交差点において基準平面と交差する。別の言い方をすれば、前面は交差点を向く。
切削刃の少なくとも50%、好ましくは60〜100%は、基準平面に位置付けられる。
基準平面は第1の平面に対して垂直である。
本発明の態様によれば、切削刃は、第1の側面に隣接する第1の遠位縁部分と、第2の側面に隣接する第2の遠位縁部分とを備え、
第1の遠位縁部分および第2の遠位縁部分は、第1の平面に対して切削刃の最も遠位の部分であり、
第1の平面と平行な第3の平面は第1の遠位縁部分と交差し、第1の平面と平行な第4の平面は第2の遠位縁部分と交差し、第4の平面から下支持面までの距離が後面に向かって増加する。
このような溝入れインサートによれば、下面が側面視において見られるときに後ろ方向において下方へと傾斜されるようにインサートが位置決めされる場合、第2の側面が面溝入れ作業において外側側面と接触する危険性が低減される。
第1の遠位縁部分と第2の遠位縁部分との間の距離が、主切削送り込み方向において移動されるときに溝入れインサートによって切削される溝の幅を定める。
好ましくは、第1の遠位縁部分および第2の遠位縁部分は、上面視において、切削刃の凸状の部分に位置付けられる。
第1の遠位縁部分と第2の遠位縁部分とは基準平面において位置付けられる。
切削刃の中点は、第3の平面と第4の平面との間で、第3の平面および第4の平面から等しい距離において位置付けられる。
第4の平面と交差する第2の遠位縁部分を除いて、溝入れインサートのすべての部品は、第4の平面の一方の側に位置付けられ、第4の平面から離間される。
本発明の態様によれば、下面は、第2の平面に対して対称的に配置され、前面から後面へと延びる第1の溝を備える。
このような溝入れインサートによって、特にインサート座部の下支持面が中心隆条を備える場合、インサート座部における溝入れインサートの安定性が向上される。
このような溝入れインサートによって、インサートをインサート座部における後支持面に向かって線形の手法で押し付けることができるため、インサートの搭載はより容易に行うことができる。
第1の溝は、第1の側面および第2の側面から離間される中心の溝または窪みである。
第1の溝は、下面視において真っ直ぐである。
第1の溝は、好ましくは、断面において一定の幅と一定の形とを有する。
本発明に態様によれば、第1の側面は、切削刃の第1の部分に隣接する第1の逃げ面を備え、第1の逃げ面は、第3の平面に対して第1の逃げ角を形成し、第2の側面は、切削刃の第2の部分に隣接する第2の逃げ面を備え、第2の逃げ面は、第3の平面に対して第2の逃げ角を形成し、第2の逃げ角は第1の逃げ角より大きい。
このような溝入れインサートによって、溝入れインサートは面溝入れについてより適切である。より明確には、第1の逃げ面についての第1の逃げ角は非常に小さく、これは、切削刃の第2の部分の強度の増加を与える。
第2の逃げ面についての第2の逃げ角は比較的大きく、これは円形の溝のより小さい直径の機械加工を可能にする。使用中、面溝入れ作業において、第1の逃げ面は円形の溝の内側の壁表面の方を向いており、第2の逃げ面は円形の溝の外側の壁表面を向く。
第1の逃げ角は好ましくは1〜10°である。第2の逃げ角は好ましくは3〜20°である。
切削刃の第1の部分および第2の部分は、好ましくは前面の後方で収束する。
切削刃の第1の部分および第2の部分は、上面視において好ましくは真っ直ぐまたは線形である。代替で、切削刃の第1の部分および第2の部分は、上面視において凸状に湾曲されてもよい。
切削刃の第1の部分および第2の部分は、基準平面において好ましくは全体的に位置付けられる。
本発明の態様によれば、第1の側面は、切削刃の第1の部分に隣接する第1の逃げ面を備え、第2の側面は、切削刃の第2の部分に隣接する第2の逃げ面を備え、第1の逃げ面および第2の逃げ面の各々の下方境界線と下面とは離間され、第2の逃げ面の面積は第1の逃げ面の面積より大きい。
別の言い方をすれば、逃げ面は下面からある距離に位置付けられ、第2の逃げ面は下面からある距離に位置付けられる。
面溝入れ作業において使用されるときのこのような溝入れインサートによって、切削刃の第2の部分の強度はさらに向上させられ、円形の溝のより小さい直径の機械加工の実現性がさらに高められる。
したがって、第1の逃げ面および第2の逃げ面は、切削刃の第1の部分および第2の部分によってそれぞれ定められる上方境界線と、下方境界線とによって明確に制限される。下方境界線は下面から離間される。
側面視における第2の逃げ面の面積が第1の逃げ面の面積より大きく、これは、第1の逃げ面の後下端から下面までの距離が、第2の逃げ面の後下端から下面までの距離より大きいということの結果である。
本発明の態様によれば、第2の平面に対して垂直な下面の幅が、前面から離れるにつれて縮小する。
このような溝入れインサートによって、下面および下支持面は、機能している切削刃の近くで強度および支持を増加させるために、前面の近くの幅または前面に隣接する幅において比較的大きくでき、一方、下支持面は、後面の近くの幅または後面に隣接する幅において比較的小さくさせることができ、それによって逃げの増加を提供する。
例えば、下面に形成された中心隆条に対して垂直にといった、第2の平面に対して垂直に測定される、下面視における下面の幅は、前面から後面に向けて離れるにつれて縮小する。
本発明の態様によれば、後面は、第1の側面に隣接する第1の後支持面と、第2の側面に隣接する第2の後支持面と、上面から下面に向かって延び、第1の後支持面と第2の後支持面との間で延びる第2の溝とを備える。
このような溝入れインサートによって、インサート座部における溝入れインサートの安定性がさらに向上させられる。
好ましくは、第1の後支持面の面積が第2の後支持面の面積より小さい。
好ましくは、第1の後支持面と第2の後支持面とは異なる平面に位置付けられる。
好ましくは、後面は上面視においてV字形とされる。
本発明の態様によれば、溝入れインサートは切削刃を1つのみ備える。
このような溝入れインサートによって、可能な最大の溝入れ深さが増加させられる。より明確に言えば、溝入れインサートの設計は、インサート座部におけるインサートの安定性を低減し得る妥協、または、溝入れインサートおよび/もしくはインサート座部の製造をより困難にし得る妥協を求めることなく行うことができる。
したがって、溝入れインサートは片面である。上面視における上面の面積は、下面視における下面の面積より大きい。
溝入れインサートの後面は切削刃に隣接しない。
上面視において、上前部分は、ステム状の部分である上後部分に連結される頭状の部分である。
別の説明の仕方をすれば、上面視において、上前部分の幅は上後部分の幅より大きく、ここで、それらの幅は第1の平面に対して垂直に測定される。
本発明の態様によれば、上後部分は、第6の平面に対して対称的または実質的に対称的に配置される中心構造を備え、第6の平面は前面および後面と交差し、第1の平面および第6の平面は、互いに対して0.5〜5.0°の角度εを形成し、角度εと角度αとは等しい大きさであり、ここで角度αは、第1の平面および第2の平面が互いに対して形成する角度であり、第2の平面と第6の平面とは平行で離間されており、第2の側面から第6の平面までの距離が、第2の側面から第2の平面までの距離より短い。
第1の平面および第6の平面は、上面視において互いに対して0.5〜5.0°の角度εを形成する。
このような溝入れインサートによって、面溝入れ工具体インサート座部における溝入れインサートの正しくない搭載の危険性が低減される。面溝入れについて、2種類の刃部分の湾曲が一般的であり、これは、2つの異なる種類の溝入れインサートを必要とする可能性があり、これらは上面視と下面視とにおいて互いの鏡像である。そのため、間違った種類の溝入れインサートがインサート座部において置かれる正しくない搭載の危険性がある。
上後部分の一部である中心構造は、例えば溝または隆条の形態であり得る。
本発明の態様によれば、上後部分の中心構造は第3の溝であり、第3の溝は、第1の側面および第2の側面の各々に対して離間され、第6の平面は、切削刃の中点から離間される交差点において切削刃と交差し、第2の側面から交差点までの距離が、第2の側面から切削刃の中点までの距離より短い。
別の説明の仕方をすれば、第6の平面に位置付けられる第3の溝の中心線の延在が、切削刃の中点から離間される交差点において切削刃と交差する。
別の言い方をすれば、第6の平面は、切削刃の中点から離間される交差点において切削刃と交差する。
本発明の態様によれば、上前部分は上後部分の幅より大きく、ここで、それらの幅は第2の平面に対して垂直に測定される。
このような溝入れインサートによって、上後部分の干渉の危険性が低減される。
本発明の態様によれば、上支持面は、第1の側面に隣接する第1の上支持面と、第2の側面に隣接する第2の上支持面とを備え、第3の溝は、第1の上支持面と第2の上支持面との間で延び、下支持面は、第1の側面に隣接する第1の下支持面と、第2の側面に隣接する第2の下支持面とを備え、第1の溝は、第1の下支持面と第2の下支持面との間で延び、第2の上支持面の幅が後面に向かって増加し、ここで幅は第1の平面に対して垂直な平面において測定される。
第3の溝は、第1の上支持面と第2の上支持面との間で延び、つまり、第1の上支持面と第2の上支持面とを分離する。
第1の溝は、第1の下支持面と第2の下支持面との間で延び、つまり、第1の下支持面と第2の下支持面とを分離する。
第1の上支持面および第2の上支持面は、第3の溝において交差する異なる平面に位置付けられる好ましくは平面状の面である。
第1の下支持面および第2の下支持面は、第1の溝において交差する異なる平面に位置付けられる好ましくは平面状の面である。
本発明の態様によれば、第1の上支持面、第1の下支持面、および第2の下支持面の各々の幅が後面に向かって縮小し、ここで第2の上支持面の幅は第1の平面に対して垂直な平面において測定される。
本発明のさらなる態様によれば、溝入れインサートと、面溝入れ工具体とを備える溝入れ工具が提供され、面溝入れ工具体は、上面および反対側の下面、第1の側面および反対側の第2の側面、ならびに前端および反対側の後端を備える刃部分と、刃部分の主切削送り込み方向と一致している刃部分の長手方向軸と、溝入れインサートが着座されるインサート座部とを備え、インサート座部は前端において開口し、インサート座部は、上支持面と接し、上方刃部分に形成される上方締め付け面を備え、下面は、下支持面と、下支持面と接し、下方刃部分に形成される反対側の下方支持面と、後面と接触している後支持面とを備え、側面視における下方支持面中心軸と長手方向軸とが前端の前方で交差するように、下方支持面中心軸が側面視において長手方向軸に対して1〜45°の角度を形成し、第1の側面は第1の側面の湾曲の軸の周りで湾曲され、第1の側面の湾曲の軸は長手方向軸と平行であり、第2の側面は第2の側面の湾曲の軸の周りで湾曲され、刃部分の第1の側面と溝入れインサートの第1の側面とは第1および第2の側面の湾曲の軸の方を向いており、第2の平面は、溝入れインサートの前面の後方で第1の側面の湾曲の軸と交差する。
ここで、本発明は、本発明の異なる実施形態の記載によって、および、添付の図面を参照して、より詳細に説明されることになる。
第1の面溝入れ工具体と、第1の実施形態による溝入れインサートとを備える面溝入れ工具の斜視図である。 図1における面溝入れ工具の前面図である。 図1における面溝入れ工具の第1の側面図である。 図1における面溝入れ工具の上面図である。 図1における面溝入れ工具の第2の側面図である。 図1における面溝入れ工具、および金属加工対象物の上面図である。 図1における面溝入れ工具体の上面図である。 図1における面溝入れ工具体の斜視図である。 図1における面溝入れ工具体の前面図である。 図5における面溝入れ工具体の反対側の図である。 第2の面溝入れ工具体の斜視図である。 第3の面溝入れ工具体の斜視図である。 第4の面溝入れ工具体の斜視図である。 第5の面溝入れ工具体の斜視図である。 図14における面溝入れ工具体の前面図である。 図14における面溝入れ工具体の上面図である。 図1における溝入れインサートの斜視図である。 図17における溝入れインサートの前面図である。 図17における溝入れインサートの後面図である。 図17における溝入れインサートの上面図である。 図17における溝入れインサートの下面図である。 図17における溝入れインサートの第1の側面図である。 図17における溝入れインサートの第2の側面図である。 第2の実施形態による溝入れインサートの斜視図である。 図24における溝入れインサートの前面図である。 図24における溝入れインサートの後面図である。 図24における溝入れインサートの上面図である。 図24における溝入れインサートの下面図である。 図24における溝入れインサートの第1の側面図である。 図24における溝入れインサートの第2の側面図である。
すべての図面または図は、一定の縮尺で描写されている。
図1が参照され、図1は、第1の面溝入れ工具体51と、インサート座部に位置決めされる第1の実施形態による溝入れインサート1とを備える面溝入れ工具50を示している。溝入れインサート1は、例えば超硬合金といった、鋼鉄から作られる面溝入れ工具体51より硬い材料から作られる。面溝入れ工具体51は刃部分52を備える。刃部分52は、上面53および反対側の下面54と、第1の側面55および反対側の第2の側面(図示せず)と、前端57および反対側の後端58とを備える。刃部分52の長手方向軸は、刃部分52の主切削送り込み方向F1と一致している。面溝入れ工具50の前または前方の方向を定める主切削送り込み方向F1は、面溝入れ工具50が切削または機械加工の間に回転する金属加工対象物に対して移動する方向であり、その間に円形の溝が形成される。円形の溝は、面溝入れ工具50の溝入れインサート1の主切削刃の幅に対応する幅を有する。上面53と関連付けられる上方刃部分61と、下面54と関連付けられる下方刃部分62とは、前端57から後スリット端60まで延びるスリット59によって分離されている。上方刃部分61および下方刃部分62は、後スリット端60の後方で永久的に連結されている。スリット59は、第1の側面55および第2の側面56と交差する、または、そられ側面へと開口する。スリット59は、前端57において開口する溝入れインサート1のためのインサート座部63を備える。面溝入れ工具体51は、長手方向軸A1と平行な方向において延びる締め付け部分83を、正方形とされた断面を有するシャンクの形態で備える。刃部分52と締め付け部分83とは永久的に連結され、より正確には、金属の単一品から形成された1つの単一ユニットである。
ここで図2を参照する。第2の側面56は、刃部分の長手方向軸A1と平行な第2の側面の湾曲の軸A4の周りで湾曲されており、そのため第2の側面56のすべての部分は第2の側面の湾曲の軸A4に対して一定の距離を有している。第1の側面55は第1の側面の湾曲の軸A3の周りで湾曲されており、そのため第1の側面55のすべての部分は第1の側面の湾曲の軸A3に対して一定の距離を有している。第1の側面の湾曲の軸A3および第2の側面の湾曲の軸A4は刃部分の長手方向軸A1と平行である。第1の側面55は第1の側面の湾曲の軸A3および第2の側面の湾曲の軸A4を向いている。第1の側面55から第1の側面の湾曲の軸A3までの距離が、第1の側面55から第2の側面の湾曲の軸A4までの距離より短い。
締め付け部分の長手方向中心軸A5は長手方向軸A1と平行である。
締め付け部分83の下面90はP5と平行な平面に位置付けられ、ここでP5は、切削刃の少なくとも50%が位置付けられる基準平面である。
長手方向軸A1は基準平面P5に位置付けられている。
締め付け部分83の下面90から刃部分52の上面53までの距離が、締め付け部分83の下面90から締め付け部分83の上面89までの距離より大きい。
ここで図3を参照する。刃部分の長手方向軸A1が刃部分の主切削送り込み方向F1と一致しているのが分かる。刃部分52は、スリット59へと開口する出口を有する下方刃部分62における第1の流体通路部分87と、スリット59へと開口する入口を有する上方刃部分61における第2の流体通路部分88とを備える流体通路を備える。第2の流体通路部分88は貫通孔である。第1の流体通路部分87および第2の流体通路部分88は、共通の軸に沿って延びると共に、第1の側面と第2の側面との間で延びる。図3では、第2の側面56は見ている人の方を向いている。締め付け部分83の下面90は、刃部分の長手方向軸A1と平行な平面に位置付けられている。
ここで図4を参照する。第1の側面の湾曲の軸A3および第2の側面の湾曲の軸A4は、締め付け部分83の長手方向中心軸A5、および、刃部分の主切削送り込み方向F1と一致する刃部分の長手方向軸A1と平行である。第1の側面55から、第1の側面の湾曲の軸A3までの距離、および、第2の側面の湾曲の軸A4までの距離が、第2の側面56から、第1の側面の湾曲の軸A3までの距離、および、第2の側面の湾曲の軸A4までの距離より大きい。
ここで図5を参照する。下方支持面中心軸A7が1〜45°の角度を形成しており、図5では、角度は、図5に示されているように、側面視において長手方向軸A1に対して15〜25°であり、そのため長手方向軸A1と下方支持面中心軸A7とは、側面視において、前端57の前方で収束している。下方支持面中心軸A7は、締め付け部分83の長手方向中心軸A5に対して同一の角度を形成している。
下方支持面は、インサート座部に位置付けられた溝入れインサート1のための支持面である。図5では、第1の側面55は見ている人の方を向いている。下方支持面中心軸A7は、前端57の後方で、締め付け部分83の下面90を含む平面と交差する。
ここで図6を参照する。金属加工対象物93が回転軸A8の周りで回転可能である。面溝入れ工具が刃部分の主切削送り込み方向F1において相対的に移動されるとき、金属加工対象物93の回転軸A8と一致する中心を有する円形の溝94が、金属加工対象物93において形成される。円形の溝94の幅、つまり、円形の溝94の径方向内側の側壁と径方向外側の側壁との間の距離は、面溝入れ工具体のインサート座部に搭載された溝入れインサートの切削刃の幅に対応する。第1の側面55から第1の側面の湾曲の軸までの距離は、金属加工対象物93の回転軸A8から円形の溝94の径方向内側の側壁までの距離以上である。
第2の側面56から第2の側面の湾曲の軸までの距離は、金属加工対象物93の回転軸A8から円形の溝94の径方向外側の側壁までの距離以下である。円形の溝94の深さ、つまり、金属加工対象物93の回転軸A8と平行での延在は、刃部分の長手方向軸に沿って測定される、刃部分の後端から溝入れインサートの機能している切削刃までの距離以下である。円形の溝94を機械加工するとき、溝入れインサートの第1の側面は円形の溝94の径方向内側の壁表面の方を向いており、溝入れインサートの第2の側面は円形の溝94の径方向外側の壁表面を向く。
ここで図7を参照する。ここで、上面視における下方支持面中心軸A7が、刃部分の長手方向軸A1に対して、図7において0.5〜5.0°の角度を形成し、図7では角度が2〜3°であることが示されている。
ここで、面溝入れ工具体51の一部分を示している図8が参照され、この図では、下方支持面中心軸A7と長手方向軸A1とが前端57の前方で収束することが示されている。スリットはスリット部分68を備えており、スリット部分68の少なくとも主要部分は、下方刃部分と交差する軸A6の周りで湾曲されており、その軸A6は、刃部分の長手方向軸A1に対して実質的に垂直である。第1の側面55が示されている。
ここで図9を参照すると、この図は、インサート座部が、上方刃部分に形成された上方締め付け面64と、下方刃部分に形成された反対側の下方支持面65と、下方刃部分に形成された後支持面76とを備えることを示している。インサート座部は、刃部分の第1の側面55と第2の側面56との間で延びている。例えば図8においても分かるように、上方締め付け面64、下方支持面65、および後支持面76は、同一平面上でない面を分離する中心構造を、中心隆条の形態で各々備えている。下方刃部分62の第1の側面55と第2の側面56との間の距離として測定される下方刃部分62の幅が、下方支持面65から下方刃部分62の下面54に向かって縮小する。
ここで、図5の反対側の図である図10を参照する。刃部分52は、上面53および反対側の下面54と、第1の側面55および反対側の第2の側面と、前端57および反対側の後端58とを備える。上面53と下面54との間の距離が、前端57から後端58に向かってスリット部分59の少なくとも後端まで増加する。上面53と関連付けられる上方刃部分61と、下面54と関連付けられる下方刃部分62とは、前端57から後スリット端60まで延びるスリットによって分離されている。スリットは、前端57に隣接して、溝入れインサートのためのインサート座部63を備えている。インサート座部63は、上方刃部分61に形成された上方締め付け面64と、下方刃部分62に形成された反対側の下方支持面65と、下方刃部分62に形成された後支持面76とを備える。下方支持面65は、上方締め付け面64が後端58から延びる距離よりも大きい後端58からの距離で延びている。スリット59はキー穴66を備え、スリット部分68はスリット部分前端69とスリット部分後端70との間で延びている。長手方向軸A1はキー穴66と交差している。長手方向軸A1は上方締め付け面64と交差している。スリット部分68は後スリット端60とキー穴66との間に位置付けられている。キー穴66の中心と交差するスリット隙間が、スリット部分68におけるスリット隙間より大きい。キー穴66は、スリット部分68とインサート座部63との間に位置付けられている。キー穴66は、上方刃部分61に形成され、第1の平坦面79によって連結された第1および第2の凹面77、78を備えている。キー穴66は、下方刃部分62に形成され、第2の平坦面82によって連結された第3および第4の凹面80、81をさらに備えている。キー穴66は、インサート座部63およびスリット部分68にそれぞれ向けての実質的に反対側の開口を備える。別の言い方をすれば、キー穴はスリットの一部である。スリットは、キー穴66とインサート座部63とを連結し、後支持面76と上方締め付け面64との間でインサート座部63と交差する連結部分67を備える。側面視において凸状である第2の連結部分91が、キー穴66とスリット部分68との間でそれらを連結して位置付けられている。スリット部分68の少なくとも主要部分は、下方刃部分62と交差する軸A6に周りで、湾曲の半径92において湾曲または実質的に湾曲されている。スリット部分68またはスリット部分68の主要部分は、例えば図10において見られるように、側面視において凹状または実質的に凹状である。湾曲の半径92は、スリット部分前端69とスリット部分後端70との間の最も短い距離に実質的に等しく、つまり、その最も短い距離の75%〜125%である。スリット部分前端69とスリット部分後端70との間の最も短い距離として定められるようなスリット部分68の長さは、キー穴66の長さより大きい。スリット部分68は後スリット端60とインサート座部63との間に位置付けられる。下面54から後スリット端60までの距離71が、下面54から、スリット部分68の前端69まで、または、第2の連結部分91までの距離72より大きい。スリット部分68は一定または実質的に一定のスリット隙間を有する。下方刃部分62の第1の側面55は、スリットから下面54へと途切れることなく広がる連続面として形成されている。下面54からインサート座部63の最も低い点までの距離73が、下面54からキー穴66までの距離75より小さい。後支持面76から後スリット端60までの距離が、後支持面76からスリット部分68の前端69までの距離より大きい。後スリット端60は、好ましくは、円弧の形で境を接する表面を備える。
ここで、第2の面溝入れ工具体の斜視図である図11への参照が行われる。第1の面溝入れ工具体と比較しての唯一の実質的な違いは、締め付け部分83に対する刃部分の位置、および、締め付け部分83の形である。第2の実施形態では、締め付け部分83は断面が円形であり、4つのネジ穴を備えている。面溝入れ工具体は、内面溝入れ、つまり、金属加工対象物における穴の内部の面溝入れに適している。
ここで図12を参照すると、図12は、第3の面溝入れ工具体の斜視図である。第1の面溝入れ工具体と比較しての唯一の実質的な違いは、締め付け部分83の形である。第3の面溝入れ工具体では、締め付け部分83は断面が円形であり、4つのネジ穴を備えている。
ここで図13を参照すると、図13は、第4の面溝入れ工具体の斜視図である。第1の面溝入れ工具体と比較しての唯一の実質的な違いは、第2の側面56の形である。より明確には、下方刃部分62の後部分がキー穴66の後方で幅広とされている。したがって、下方刃部分62の機械的強度がさらに増加させられる。
ここで図14〜図16を参照すると、これらの図は、第5の面溝入れ工具体を示している。第1の面溝入れ工具体と比較しての唯一の実質的な違いは、締め付け部分の長手方向中心軸A5が長手方向軸A1に対して垂直なことである。第1の側面55および第2の側面56を含む刃部分は、第1の実施形態による刃部分と同一である。
ここで図17〜23を参照すると、これらの図は、図1における面溝入れ工具の一部である、第1の実施形態による溝入れインサート1を示している。溝入れインサート1は、前面4および反対側の後面5と、第1の側面6および反対側の第2の側面7と、上面2および反対側の下面3とを備える。
上面視における上面2の面積は、下面視における下面3の面積より大きい。上面2は上前部分9と上後部分10とを備える。上前部分9はすくい面11と切削刃8とを備える。切削刃8は、すくい面11と前面4との間の交差部分において部分的に形成されており、すくい面11と第1の側面6および第2の側面7のそれぞれとの間の交差部分において部分的に形成されている。上前部分9は非平面状の切屑形成面または切屑形成構造を備える。前面4は、溝入れインサート1が搭載される面溝入れ工具が主切削送り込み方向において移動されるときの逃げ面である。切削刃8は、第1の端点12と第2の端点13との間で連続的に延びている。第1の端点12は、第1の側面6と上前部分9との間の交差部分において位置付けられている。第2の端点13は、第2の側面7と上前部分9との間の交差部分において位置付けられている。切削刃8、上前部分9、およびすくい面11は、第1の平面P1に対して対称的に配置されており、その第1の平面P1は、切削刃8の中点14と交差し、後面5と交差する。
例えば図20において分かるように、切削刃8は、第1の平面P1に対して垂直に延びる主切削刃部分を備え、主切削刃部分は、1.0mm〜20.0mmであり、図20では、主切削刃部分は2.0〜4.0mmである。
主切削刃部分は、第1の円弧形のコーナー切削刃を通じて切削刃8の第1の部分23に連結されている。第1の円弧形のコーナー切削刃は第1の遠位縁部分17を備える。
同様の手法で、主切削刃部分は、第2の円弧形のコーナー切削刃を通じて切削刃8の第2の部分24に連結されている。第2の円弧形のコーナー切削刃は第2の遠位縁部分18を備える。
上後部分10は上支持面15、16を備える。下面3は下支持面31、32を備える。下面3の少なくとも主要部分は、第2の平面P2に対して対称的または実質的に対称的に配置され、その第2の平面P2は前面4および後面5と交差する。図21では、下面3の前端は、第1の平面P1に対して垂直であるため、第2の平面P2に対して完全に対称的に配置されているわけではない。
第1の平面P1および第2の平面P2は、互いに対して0.5〜5.0°の角度αを形成し、図17〜図23における角度αは2.5°である。下面3から基準平面P5までの距離33が、前面4から後面5に向かって離れるにつれて増加する。切削刃8の少なくとも50%、第1の端点12、および第2の端点13は基準平面P5に位置付けられている。基準平面P5は第1の平面P1に対して垂直である。中点14を含む切削刃8の小さい部分が、基準平面P5から離間されている。小さい部分は、中点14に対して対称的に配置されており、図18で見られるように、前面視において凹状である。
図22および図23において見られるように、側面視において、基準平面P5および下面3は互いに対して角度を形成し、その角度は好ましくは10〜30°である。
切削刃8は、第1の側面6に隣接する第1の遠位縁部分17と、第2の側面7に隣接する第2の遠位縁部分18とを備える。
第1の遠位縁部分17および第2の遠位縁部分18は、第1の平面P1に対して切削刃8の最も遠位の部分である。溝入れインサート1が面溝入れ工具体のインサート座部に搭載され、刃部分が主切削送り込み方向において移動されるとき、第1の遠位縁部分17および第2の遠位縁部分18は、形成された円形の溝の径方向内側および外側の側壁の面生成部分である。
したがって、図6で分かるように、円形の溝94の幅、つまり、円形の溝94の径方向内側の側壁と径方向外側の側壁との間の距離は、第1の遠位縁部分17と第2の遠位縁部分18との間の距離に対応する。
第1の平面P1と平行な第3の平面P3が、第1の遠位縁部分17と交差する。第1の平面P1と平行な第4の平面P4が、第2の遠位縁部分18と交差する。
第4の平面P4から下支持面31、32までの距離19が、前面4から後面5に向かって増加する。
下面3は、第2の平面P2に対して対称的に配置され、前面4から後面5へと延びる第1の溝20を備える。
第1の溝20の延在は、インサート座部63の下方支持面65の中心隆条の延在に対応している。第1の側面6は、切削刃8の第1の部分23に隣接する第1の逃げ面21を備える。
第1の逃げ面21は、第3の平面P3に対して第1の逃げ角γを形成している。第2の側面7は、切削刃8の第2の部分24に隣接する第2の逃げ面22を備える。第2の逃げ面22は、第3の平面P3に対して第2の逃げ角δを形成している。第2の逃げ角δは第1の逃げ角γより大きい。第1の逃げ面21および第2の逃げ面22の各々と下面3とは離間されている。
第2の逃げ面22の面積は、図22〜図23において分かるように、第1の逃げ面21の面積より大きい。
第2の平面P2に対して垂直な下面3の幅25が、前面4から離れるにつれて縮小する。
後面5は、第1の側面6に隣接する第1の後支持面27と、第2の側面7に隣接する第2の後支持面28とを備える。後面5は、上面2から下面3へと延び、第1の後支持面27と第2の後支持面28との間で延びる第2の溝26をさらに備える。第1の後支持面27の面積が第2の後支持面28の面積より小さい。
溝入れインサート1は切削刃を1つのみ備える。
後面5に隣接して、切削刃は形成されていない。
上後部分10は、第6の平面P6に対して対称的または実質的に対称的に配置された第3の溝29を備える。第6の平面P6は前面4および後面5と交差する。
第1の平面P1および第6の平面P6は、互いに対して0.5〜5.0°の角度εを形成している。角度εと角度αとは等しい大きさである。第2の平面P2と第6の平面P6とは平行で離間されている。第2の側面7から第6の平面P6までの距離が、第2の側面7から第2の平面P2までの距離より短い。
第3の溝29は、第1の側面6および第2の側面7の各々に対して離間されている。第3の溝29の延在は交差点30において切削刃8と交差する。交差点30は切削刃8の中点14から離間されている。第2の側面7から交差点30までの距離が、第2の側面7から切削刃8の中点14までの距離より短い。第6の平面P6は交差点30において切削刃8と交差する。第3の溝29は、第6の平面P6に沿って延びる主延在を有する。
溝入れインサート1の上前部分9は上後部分10より幅広であり、ここで幅は第2の平面P2に対して垂直に測定される。
上支持面15、16は、第1の側面6に隣接する第1の上支持面15と、第2の側面7に隣接する第2の上支持面16とを備える。
第3の溝29は、第1の上支持面15と第2の上支持面16との間で延びている。
下支持面31、32は、第1の側面6に隣接する第1の下支持面31と、第2の側面7に隣接する第2の下支持面32とを備える。第1の溝20は、第1の下支持面31と第2の下支持面32との間で延びている。
第2の上支持面16の幅が後面5に向かって増加し、ここで第2の上支持面16の幅は第1の平面P1に対して垂直な平面において測定される。
第1の上支持面15、第1の下支持面31、および第2の下支持面32の各々の幅が後面5に向かって縮小し、ここで第2の上支持面16の幅は第1の平面P1に対して垂直な平面において測定される。
ここで図24〜30を参照すると、これらの図は、図1における面溝入れ工具体に搭載可能である、第2の実施形態による溝入れインサート1を示している。溝入れインサート1は、図17〜図23に示した溝入れインサートと、上前部分9、切削刃8、前面4、第1の逃げ面21、および第2の逃げ面22に関してのみ異なっている。
第2の溝入れインサート1の切削刃8は、円弧として成形される、または、円弧に沿って延び、これは図27において最もよく分かる。より明確には、切削刃は、180°より大きいが360°未満である角度に対する優弧として成形されている。第2の溝入れインサート1についての角度は190°〜250°である。
別の言い方をすれば、第1の端点12と第2の端点13との間の角度は190°〜250°である。
第2の溝入れインサート1の切削刃8は、第1の平面P1に対して垂直である基準平面P5において完全に位置付けられている。
第2の溝入れインサート1の第1の遠位縁部分17および第2の遠位縁部分18は、第1の溝入れインサートの第1の遠位縁部分および第2の遠位縁部分に比較して、後面5に対して比較的より近くに位置付けられている。
第2の溝入れインサート1の第1の逃げ面21および第2の逃げ面22は、切削刃の円弧形に対応する切削刃8に隣接する上方部分を有する。
第1の溝入れインサートに関して、第1の側面6は、第3の平面P3に対して第1の逃げ角γを形成する切削刃8の第1の部分23に隣接する第1の逃げ面21を備える。同様に、第2の側面7は、切削刃8の第2の部分24に隣接する第2の逃げ面22を備える。第2の逃げ面22は、第3の平面P3に対して第2の逃げ角δを形成している。第2の逃げ角δは第1の逃げ角γより大きい。第1の逃げ面21および第2の逃げ面22の各々と下面3とは離間されている。
第2の逃げ面22の面積は、図29〜図30において分かるように、第1の逃げ面21の面積より大きい。
面溝入れ工具体51のインサート座部63に搭載または位置決めされるのが第1の実施形態による溝入れインサート1であるか第2の実施形態による溝入れインサート1であるかに拘わらず、溝入れインサート1の上支持面15、16は上方締め付け面64と接しており、溝入れインサート1の下支持面31、32は下方支持面65と接しており、溝入れインサート1の後支持面27、28はインサート座部63の後支持面76と接している。対応する手法で、刃部分52の第1の側面55は溝入れインサート1の第1の側面6に隣接しており、刃部分52の第2の側面56は溝入れインサート1の第2の側面7に隣接している。別の説明の仕方をすれば、刃部分52の第1の側面55と溝入れインサート1の第1の側面6とは同じ方向を向いており、刃部分52の第2の側面56と溝入れインサート1の第2の側面7とは反対側の方向を両方で向いている。
本出願では、「含む」などの用語の使用はオープンエンドとされており、「備える」などの用語と同じ意味を有し、他の構造、材料、または行動の存在を除外しないように意図されている。同様に、「できる」または「可能である」などの用語の使用がオープンエンドとされ、構造、材料、または行動が必ずしも必要でないことを反映するように意図されているが、このような用語を使用し損ねてしまったことが、構造、材料、または行動が必然であることを反映するようには意図されていない。構造、材料、または行動が必然であるように現在考えられている範囲で、それらはそのように特定されている「上方」、「下方」、「上」、「下」、「前方」、および「後」などの用語は、個々での図面において示されているように、および、当業者によって理解されるように特徴付けるために言及している。

Claims (15)

  1. 前面(4)および反対側の後面(5)と、
    第1の側面(6)および反対側の第2の側面(7)と、
    上面(2)および反対側の下面(3)と
    を備える、溝入れインサート(1)であって、
    前記上面(2)は上前部分(9)と上後部分(10)とを備え、
    前記上前部分(9)はすくい面(11)と切削刃(8)とを備え、
    前記切削刃(8)は、前記すくい面(11)と前記前面(4)との間の交差部分において少なくとも部分的に形成され、
    前記切削刃(8)は、第1の端点(12)と第2の端点(13)との間で連続的または実質的に連続的に延び、
    前記切削刃(8)は、第1の平面(P1)に対して対称的または実質的に対称的に配置され、
    前記第1の平面(P1)は、前記切削刃(8)の中点(14)と交差し、前記後面(5)と交差し、
    前記上後部分(10)は上支持面(15、16)を備え、
    前記下面(3)は下支持面(31、32)を備え、
    前記下面(3)は、第2の平面(P2)に対して対称的または実質的に対称的に配置され、
    前記第2の平面(P2)は前記前面(4)および前記後面(5)と交差し、
    前記第1の平面(P1)および前記第2の平面(P2)は、互いに対して0.5〜5.0°の角度(α)を形成することを特徴とする、溝入れインサート(1)。
  2. 前記下面(3)から基準平面(P5)までの距離(33)が、前記前面(4)から前記後面(5)に向かって離れるにつれて増加し、前記切削刃(8)の少なくとも50%、前記第1の端点(12)、および前記第2の端点(13)は前記基準平面(P5)に位置付けられ、
    前記基準平面(P5)は前記第1の平面(P1)に対して垂直である、請求項1に記載の溝入れインサート(1)。
  3. 前記切削刃(8)は、前記第1の側面(6)に隣接する第1の遠位縁部分(17)と、前記第2の側面(7)に隣接する第2の遠位縁部分(18)とを備え、
    前記第1の遠位縁部分(17)および前記第2の遠位縁部分(18)は、前記第1の平面(P1)に対して前記切削刃(8)の最も遠位の部分であり、
    前記第1の平面(P1)と平行な第3の平面(P3)が前記第1の遠位縁部分(17)と交差し、前記第1の平面(P1)と平行な第4の平面(P4)が前記第2の遠位縁部分(18)と交差し、
    前記第4の平面(P4)から前記下支持面(31、32)までの距離(19)が、前記後面(5)に向かって増加する、請求項1または2に記載の溝入れインサート(1)。
  4. 前記下面(3)は、前記第2の平面(P2)に対して対称的に配置され、前記前面(4)から前記後面(5)へと延びる第1の溝(20)を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の溝入れインサート(1)。
  5. 前記第1の側面(6)は、前記切削刃(8)の第1の部分(23)に隣接する第1の逃げ面(21)を備え、
    前記第1の逃げ面(21)は、第3の平面(P3)に対して第1の逃げ角(γ)を形成し、
    前記第2の側面(7)は、前記切削刃(8)の第2の部分(24)に隣接する第2の逃げ面(22)を備え、
    前記第2の逃げ面(22)は、前記第3の平面(P3)に対して第2の逃げ角(δ)を形成し、
    前記第2の逃げ角(δ)は前記第1の逃げ角(γ)より大きい、請求項1から4のいずれか一項に記載の溝入れインサート(1)。
  6. 前記第1の側面(6)は、前記切削刃(8)の第1の部分(23)に隣接する第1の逃げ面(21)を備え、
    前記第2の側面(7)は、前記切削刃(8)の第2の部分(24)に隣接する第2の逃げ面(22)を備え、
    前記第1の逃げ面(21)および前記第2の逃げ面(22)の各々の下方境界線と前記下面(3)とは離間され、
    前記第2の逃げ面(22)の面積は前記第1の逃げ面(21)の面積より大きい、請求項1から5のいずれか一項に記載の溝入れインサート(1)。
  7. 前記第2の平面(P2)に対して垂直な前記下面(3)の幅(25)が、前記前面(4)から離れるにつれて縮小する、請求項1から6のいずれか一項に記載の溝入れインサート(1)。
  8. 前記後面(5)は、前記第1の側面(6)に隣接する第1の後支持面(27)と、前記第2の側面(7)に隣接する第2の後支持面(28)と、前記上面(2)から前記下面(3)に向かって延び、前記第1の後支持面(27)と前記第2の後支持面(28)との間で延びる第2の溝(26)とを備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の溝入れインサート(1)。
  9. 前記溝入れインサート(1)は切削刃を1つのみ備える、請求項1から8のいずれか一項に記載の溝入れインサート(1)。
  10. 前記上後部分(10)は、第6の平面(P6)に対して対称的または実質的に対称的に配置される中心構造(29)を備え、
    前記第6の平面(P6)は前記前面(4)および前記後面(5)と交差し、
    前記第1の平面(P1)および前記第6の平面(P6)は、互いに対して0.5〜5.0°の角度(ε)を形成し、
    角度(ε)と角度(α)とは等しい大きさであり、
    前記第2の平面(P2)と前記第6の平面(P6)とは平行で離間されており、
    前記第2の側面(7)から前記第6の平面(P6)までの距離が、前記第2の側面(7)から前記第2の平面(P2)までの距離より短い、請求項1から9のいずれか一項に記載の溝入れインサート(1)。
  11. 前記上後部分(10)の前記中心構造は第3の溝(29)であり、
    前記第3の溝(29)は、前記第1の側面(6)および前記第2の側面(7)の各々に対して離間され、
    前記第6の平面(P6)は、前記切削刃(8)の前記中点(14)から離間される交差点(30)において前記切削刃(8)と交差し、
    前記第2の側面(7)から前記交差点(30)までの距離が、前記第2の側面(7)から前記切削刃(8)の前記中点(14)までの距離より短い、請求項10に記載の溝入れインサート(1)。
  12. 前記上前部分(9)は前記上後部分(10)より幅が広く、
    ここで前記幅は前記第2の平面(P2)に対して垂直に測定される、請求項1から11のいずれか一項に記載の溝入れインサート(1)。
  13. 前記上支持面(15、16)は、前記第1の側面(6)に隣接する第1の上支持面(15)と、前記第2の側面(7)に隣接する第2の上支持面(16)とを備え、
    第3の溝(29)が、前記第1の上支持面(15)と前記第2の上支持面(16)との間で延び、
    前記下支持面(31、32)は、前記第1の側面(6)に隣接する第1の下支持面(31)と、前記第2の側面(7)に隣接する第2の下支持面(32)とを備え、
    第1の溝(20)が、前記第1の下支持面(31)と前記第2の下支持面(32)との間で延び、
    前記第2の上支持面(16)の幅が前記後面(5)に向かって増加し、
    ここで前記第2の上支持面(16)の幅は前記第1の平面(P1)に対して垂直な平面において測定される、請求項1から12のいずれか一項に記載の溝入れインサート(1)。
  14. 前記第1の上支持面(15)、前記第1の下支持面(31)、および前記第2の下支持面(32)の各々の幅が前記後面(5)に向かって縮小し、
    ここで前記幅は前記第1の平面(P1)に対して垂直な平面において測定される、請求項13に記載の溝入れインサート(1)。
  15. 請求項1から14のいずれか一項に記載の溝入れインサート(1)と、面溝入れ工具体(51)とを備える溝入れ工具(50)であって、前記面溝入れ工具体(51)は、
    上面(53)および反対側の下面(54)、第1の側面(55)および反対側の第2の側面(56)、ならびに前端(57)および反対側の後端(58)を備える刃部分(52)と、
    前記刃部分(52)の主切削送り込み方向(F1)と一致している前記刃部分(52)の長手方向軸(A1)と、
    前記溝入れインサート(1)が着座されるインサート座部(63)と
    を備え、
    前記インサート座部(63)は前記前端(57)において開口し、
    前記インサート座部(63)は、前記上支持面(15、16)と接し、上方刃部分(61)に形成される上方締め付け面(64)を備え、
    前記下面(3)は、下支持面(31、32)と、前記下支持面(31、32)と接し、下方刃部分(62)に形成される反対側の下方支持面(65)と、前記後面(5)と接する後支持面(76)とを備え、
    側面視における下方支持面(65)中心軸(A7)と前記長手方向軸(A1)とが前記前端(57)の前方で交差するように、前記下方支持面(65)中心軸(A7)が側面視において前記長手方向軸(A1)に対して1〜45°の角度を形成し、
    前記第1の側面(55)は第1の側面の湾曲の軸(A3)の周りで湾曲され、
    前記第1の側面の湾曲の軸(A3)は前記長手方向軸(A1)と平行であり、
    前記第2の側面(56)は前記第2の側面の湾曲の軸(A4)の周りで湾曲され、
    前記刃部分(61)の前記第1の側面(55)と前記溝入れインサート(1)の前記第1の側面(6)とは前記第1および第2の側面の湾曲の軸(A3、A4)の方を向いており、
    前記第2の平面(P2)は、前記溝入れインサート(1)の前記前面(4)の後方で前記第1の側面の湾曲の軸(A3)と交差する、溝入れ工具(50)。
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