JP2019510814A - アルギン酸硫酸エステルおよびヒトパピローマウイルスによる疾患の予防および治療する薬物と健康食品の製造におけるその使用 - Google Patents

アルギン酸硫酸エステルおよびヒトパピローマウイルスによる疾患の予防および治療する薬物と健康食品の製造におけるその使用 Download PDF

Info

Publication number
JP2019510814A
JP2019510814A JP2018565449A JP2018565449A JP2019510814A JP 2019510814 A JP2019510814 A JP 2019510814A JP 2018565449 A JP2018565449 A JP 2018565449A JP 2018565449 A JP2018565449 A JP 2018565449A JP 2019510814 A JP2019510814 A JP 2019510814A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alginic acid
sulfate
acid sulfate
drug
hpv
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018565449A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6661800B2 (ja
Inventor
▲華▼▲詩▼ 管
▲華▼▲詩▼ 管
世欣 王
世欣 王
▲偉▼ 王
▲偉▼ 王
春霞 李
春霞 李
▲鵬▼▲麗▼ 李
▲鵬▼▲麗▼ 李
洪光 王
洪光 王
萱 夏
萱 夏
▲曉▼霜 ▲張▼
▲曉▼霜 ▲張▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marine Biomedical Research Institute Of Qingdao Co Ltd
Qingdao Marine Biomedical Research Institute Co Ltd
Original Assignee
Marine Biomedical Research Institute Of Qingdao Co Ltd
Qingdao Marine Biomedical Research Institute Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Marine Biomedical Research Institute Of Qingdao Co Ltd, Qingdao Marine Biomedical Research Institute Co Ltd filed Critical Marine Biomedical Research Institute Of Qingdao Co Ltd
Publication of JP2019510814A publication Critical patent/JP2019510814A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6661800B2 publication Critical patent/JP6661800B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23LFOODS, FOODSTUFFS, OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES, NOT COVERED BY SUBCLASSES A21D OR A23B-A23J; THEIR PREPARATION OR TREATMENT, e.g. COOKING, MODIFICATION OF NUTRITIVE QUALITIES, PHYSICAL TREATMENT; PRESERVATION OF FOODS OR FOODSTUFFS, IN GENERAL
    • A23L33/00Modifying nutritive qualities of foods; Dietetic products; Preparation or treatment thereof
    • A23L33/10Modifying nutritive qualities of foods; Dietetic products; Preparation or treatment thereof using additives
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/70Carbohydrates; Sugars; Derivatives thereof
    • A61K31/715Polysaccharides, i.e. having more than five saccharide radicals attached to each other by glycosidic linkages; Derivatives thereof, e.g. ethers, esters
    • A61K31/737Sulfated polysaccharides, e.g. chondroitin sulfate, dermatan sulfate
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/0002Galenical forms characterised by the drug release technique; Application systems commanded by energy
    • A61K9/0007Effervescent
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/0012Galenical forms characterised by the site of application
    • A61K9/0034Urogenital system, e.g. vagina, uterus, cervix, penis, scrotum, urethra, bladder; Personal lubricants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/02Suppositories; Bougies; Bases therefor; Ovules
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • A61P31/20Antivirals for DNA viruses
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A23FOODS OR FOODSTUFFS; TREATMENT THEREOF, NOT COVERED BY OTHER CLASSES
    • A23VINDEXING SCHEME RELATING TO FOODS, FOODSTUFFS OR NON-ALCOHOLIC BEVERAGES AND LACTIC OR PROPIONIC ACID BACTERIA USED IN FOODSTUFFS OR FOOD PREPARATION
    • A23V2002/00Food compositions, function of food ingredients or processes for food or foodstuffs

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Nutrition Science (AREA)
  • Mycology (AREA)
  • Food Science & Technology (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Gynecology & Obstetrics (AREA)
  • Reproductive Health (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)

Abstract

ヒトパピローマウイルスによる疾患を予防および治療する薬物と健康食品の製造におけるアルギン酸硫酸エステルの使用であって。前記アルギン酸硫酸エステルはアルギン酸のC2およびC3位に硫酸エステル基を導入した硫酸化多糖類化合物で、重量平均分子量が6〜100kDaで、ポリマンヌロン酸の含有量が5〜95%で、ポリグルクロン酸の含有量が5〜95%で、硫酸基置換度が5〜15%である。
【選択図】図5

Description

本発明は、医薬の技術分野に関し、具体的に、アルギン酸硫酸エステルおよびヒトパピローマウイルスによる疾患を予防および治療する薬物と健康食品の製造におけるその使用に関する。
ヒトパピローマウイルス(human papillomavirus、HPV)は性交渉によって感染する、よく見られる病原体として、現代人の命を脅かす主なウイルスの一つである。HPVは100超の種類があり、多くの病変につながり、そのうち、疾患を起こすのは主に高リスク群の13種類と低リスク群の5種類である。高リスク群HPVの感染は一部の肛門・生殖器のような部位の腫瘍の発生とある程度関連し、中でも、HPV16、HPV18型の長期感染はすでに子宮頸癌の発生の要因の一つと実証された。現在、HPV対する特効薬が市販されておらず、HPVワクチンは主に性経験のない女性に適用される。そのため、新規な抗HPV特効薬の研究・開発は非常に有意義である。
HPVの増殖は上皮細胞の分化に依存するため、体外では基本的に生存することができない。現在、偽型ウイルスの構成はHPV感染の模擬に最も有効な方法とされている。HPVは哺乳動物細胞においてカプシドタンパク質L1、L2を発現するが、この2種類のタンパク質は体外でウイルス様粒子(Virus−like particle、VLP)に自己集合してウイルスゲノムまたは外因性遺伝子をパッケージングする能力を有し、天然ウイルスと構造および免疫原性が一致する偽型ウイルス(PsV)になる。米国NIHのBuck教授らは国際的に権威ある雑誌「Journal of Virology,79(5)2839-2846,2005」でPsVの非特異的にDNAをパッケージングできる特性を利用し、HPVのL1、L2遺伝子のプラスミドをレポーター遺伝子のプラスミドとともに哺乳動物細胞に共形質移入し、レポーター遺伝子のプラスミドをパッケージングした偽型ウイルス粒子に組み立てることを報告した。当該方法によって構築される偽型ウイルスは、力価が高く、かつ試験の操作が簡単で、結果は信頼性がある。そのため、当該HPV偽型ウイルスシステムはいま幅広く抗HPVワクチンおよび薬物の選別と同定に使用されている。また、HPVで形質転換された細胞、たとえばHela細胞やCaski細胞などは、抗HPV薬物の選別および薬効学的評価にも使用される。
子宮頸癌は最も見られる婦人科の悪性腫瘍の一つで、近年発症率が年々上昇し、発症の年齢が低くなってきた。研究では、子宮頸のヒトパピローマウイルス(HPV)の持続感染または反復感染は子宮頸の上皮内腫瘍および子宮頸癌の主な危険因子であることが示され、近年子宮頸HPV感染は幅広く注目され、大量の研究では、高リスク群HPVの感染は子宮頸の前癌病変および子宮頸癌の発生の要因で、女性の命と健康を大いに脅かすことが実証され、子宮頸癌の発生および再発を予防し、疾患の進行を阻止するにはHPVを除去することが肝心である。HPVはエンベロープのない小DNAウイルスで、その発癌性の高さによって、高リスク群と低リスク群に分かれる。高リスク群はHPV16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59、68などを含み、主にCINII、IIIおよび子宮頸癌を引き起こす。高リスク群HPVが子宮頸に感染すると、ウイルスDNAがランダムに宿主細胞のゲノムDNAに組み込まれ、自己複製を抑制する発現断片のE2遺伝子が欠失し、E6、E7癌遺伝子が過剰発現し、E6、E7癌原タンパク質はそれぞれ宿主細胞における腫瘍抑制因子p53、pRbと結合し、腫瘍抑制因子を不活性化させる。癌原遺伝子が活性化し、癌抑制遺伝子が不活性化することで、子宮頸の上皮細胞が悪性転化する。長年の臨床研究で、HPV感染は子宮頸癌および子宮頸の上皮内腫瘍の要因であることがすでに明らかになった。第2世代のハイブリッドキャプチャー(HCII)は現在米国FDAによって認可された唯一のHPVのDNA検出技術で、同時に13種類のHPV高リスク群を検出することができ、遺伝子を増幅する必要がなく、陰性予測値が99%と高い。
子宮頸HPVの予防・治療について、欧米などの先進国では予防性ワクチンが国の定期接種ワクチンは入っており、我が国でもII期臨床試験に入ったが、予防性ワクチンはすべての高リスク群HPVの種類に対応できず、かつすでに関連する型に感染した女性には治療作用がない。治療性ワクチンはHPVに感染した人に使用され、まだ研究・開発中で、大規模で臨床に使用されていない。しかし、ワクチンの安全性や免疫原性などの問題は改善の余地がある。物理的治療および手術治療はHPVウイルスに感染して子宮頸の前癌病変が発生した患者に適用されるが、手術後もHPVの持続感染が存在する可能性がある。子宮頸HPVの治療に対する研究は主に抗ウイルス薬物、免疫増強剤および外用製剤の研究・開発に集中され、そして大きな突破が得られたが、実際に人体臨床試験に使用される時、効果が満足できず、臨床ではまだ有効な予防と治療の手段がない。子宮頸のHPV感染の薬物治療は通常インターフェロン、たとえば辛復寧(組替えヒトインターフェロン−α2b陰道発泡カプセル)が使用され、理論上標的細胞における酵素活性を有する抗ウイルスタンパク質の生成を誘導することによって、ウイルス核酸の複製と転写を抑制するが、その治療効果と毒性・副作用ははまだ異論がある。
そのため、すぐ有効に感染者のHPVウイルスを除去すると、異なる程度で子宮頸の上皮細胞の前癌病変および子宮頸癌を阻止することができる。しかし、現在、HPV感染を治療する特効薬はまだない。
本発明は、ヒトパピローマウイルスによる病症を予防および治療する薬物と健康食品の製造におけるアルギン酸硫酸エステルの使用を提供し、実験によってアルギン酸硫酸エステルがHPV感染に強い抑制作用を有し、ヒトパピローマウイルスによる病症を予防および治療する薬物に開発する技術的将来性があることを証明した。
上記発明の目的を実現するために、本発明は以下の技術方案によって実現する。
本発明は、ヒトパピローマウイルスによる疾患を予防および治療する薬物と健康食品の製造におけるアルギン酸硫酸エステルの使用を提供する。
さらに、前記アルギン酸硫酸エステルはアルギン酸のC2およびC3位に硫酸エステル基を導入した硫酸化多糖類化合物で、重量平均分子量が6〜100kDaで、ポリマンヌロン酸の含有量が5〜95%で、ポリグルクロン酸の含有量が5〜95%で、硫酸基置換度が5〜15%である。
さらに、前記アルギン酸硫酸エステルの製造方法は、反応器にホルムアミドを入れた後、ゆっくりクロロスルホン酸を入れ、そしてオリゴアルギン酸を入れ、オリゴアルギン酸とホルムアミドの質量比は1:4〜12で、オリゴアルギン酸とクロロスルホン酸の質量比は1:1〜3で、上記成分を混合してなる混合物を50〜90℃で撹拌しながら1〜5h反応させ、反応終了後、アルコールで沈殿させ、ろ過、洗浄し、沈殿を収集し、沈殿を水で溶解させた後、ゆっくり水酸化ナトリウム溶液を入れて塩に転化させ、pHが8〜10になるように溶液を調整し、溶液を活性炭素で脱色し、メタノールまたはエタノールで結晶を沈殿させ、乾燥して前記アルギン酸硫酸エステルを得る方法である。
さらに、前記ヒトパピローマウイルスによる病症は、子宮頸癌、尋常性疣贅、扁平疣贅、尖形コンジローム、食肉加工業者乳頭腫、疣贅状表皮発育異常症、ボウエノイド丘疹症、喉頭乳頭腫およびコンジローマを含む。
さらに、前記アルギン酸硫酸エステルは、HPV偽型ウイルスの侵入に対する強い抑制作用を有し、かつ投与量依存性を有し、前記アルギン酸硫酸エステルは48hの作用後完全にHPV感染を抑制する作用を有する。
さらに、前記アルギン酸硫酸エステルは、HPVの発病要素であるE6遺伝子の発現に抑制作用を有する。
さらに、前記アルギン酸硫酸エステルは、HPVの病原タンパク質E6およびE7の発現に抑制作用を有する。
さらに、前記アルギン酸硫酸エステルは、水溶性基剤または脂溶性基剤と配合してアルギン酸硫酸エステルを含む外用剤形になり、前記剤形は膣坐剤、発泡坐剤、膣発泡カプセル、膣軟カプセル、膣発泡錠、ゲル剤および海綿坐剤を含む。
さらに、前記水溶性基剤はグリセロゼラチン、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンモノステアレート、ポロキサマーのうちの1種または複数種で、前記脂溶性基剤はカカオ脂、半合成または全合成脂肪酸グリセリドである。
さらに、前記アルギン酸硫酸エステルは、水溶性基剤または脂溶性基剤と配合してアルギン酸硫酸エステルを含む剤形になり、前記剤形は軟膏、リニメント剤、塗膜剤、クリーム剤、チンキ剤、ローション剤、パップ剤、スプレー剤及びエアゾール剤を含む。
さらに、前記剤形に、さらに、硬化剤、増稠剤、乳化剤、吸収促進剤、着色剤、酸化防止剤または防腐剤のうちの1種または複数種が添加されており、
前記硬化剤は白蝋、セチルアルコール、ステアリルアルコールのうちの1種または複数種から選ばれ、
前記増稠剤は水添ヒマシ油、グリセリンモノステアレート、ステアリン酸アルミニウムのうちの1種または複数種から選ばれ、
前記乳化剤は石けん、アラビアゴム、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムのうちの1種または複数種から選ばれ、
前記吸収促進剤はツイン80および/またはAzoneから選ばれ、前記着色剤はアマランス、洋紅、レモンイエロー、可溶性インジゴ、オレンジG、エオシン、フクシン、ブルー、スダンブルーのうちの1種または複数種から選ばれ、
前記酸化防止剤は亜硫酸水素ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、アスコルビン酸、クエン酸、t−ブチル−p−ヒドロキシアニソール、t−ブチル−p−クレゾールのうちの1種または複数種から選ばれ、
前記防腐剤はパラベン類、安息香酸、ソルビン酸、エタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコールのうちの1種または複数種から選ばれる。
本発明の利点と技術効果は、アルギン酸硫酸エステルは褐藻由来のアルジネートから分解、化学修飾を経て得られる硫酸化多糖類薬物で、毒性・副作用が小さく、薬剤耐性が生じにくい。本発明は、細胞培養技術、偽型ウイルスモデル、免疫学技術および分子生物学技術を総合的に利用してアルギン酸硫酸エステルの抗ヒトパピローマウイルス(HPV)の薬物効果を組織的観察を行ったが、その主な内容は(一)アルギン酸硫酸エステルのHPV偽型ウイルスの侵入過程に対する抑制作用、(二)HPVで形質転換された子宮頸癌細胞でアルギン酸硫酸エステルのHPVの複製に対する干渉作用である。実験結果から、(1)アルギン酸硫酸エステルは、HPV偽型ウイルスの侵入過程に強い抑制作用を有し、かつ投与量に依存し、48hの作用後完全にHPV感染を抑制する作用を有することが示された。(2)アルギン酸硫酸エステルは、HPVで形質転換されたHela細胞とCaski細胞のいずれにおけるウイルスのE6遺伝子の発現にも抑制作用を有し、かつ投与量に依存し、(3)アルギン酸硫酸エステルは、HPVで形質転換されたHela細胞とCaski細胞のいずれにおけるウイルスのE6とE7タンパク質の発現にも抑制作用を有し、かつ投与量に依存する。
このように、本発明は組織的科学実験によって前記アルギン酸硫酸エステルは抗ヒトパピローマウイルスの薬物および健康食品に開発することができ、優れた市場の将来性があることが証明された。
前記アルギン酸硫酸エステルのHela細胞とCaski細胞に対する毒性の検出結果である。 293T/17細胞におけるHPV16および18の外被プラスミドとGFPレポータープラスミドとの共形質移入である。 HPV16および18の偽型ウイルス粒子の透過型電子顕微鏡写真である。 インターフェロン、カラギーナンのHPV16偽型ウイルス粒子の感染に対する抑制作用である。 前記アルギン酸硫酸エステルのHPV偽型ウイルスの感染に対する抑制作用の投与量と効果の関係である。 前記アルギン酸硫酸エステルのHPV偽型ウイルスの感染に対する抑制作用の時間と効果の関係である。 前記アルギン酸硫酸エステルのHPVのE6遺伝子の発現に対する抑制作用である。 前記アルギン酸硫酸エステルのHPVのE6とE7タンパク質の発現に対する抑制作用である。
以下、図面および具体的な実施例を合わせて本発明の技術方案をさらに詳しく説明する。
[一.アルギン酸硫酸エステルのHPV偽型ウイルスの侵入過程に対する抑制作用]
(一)293T/17細胞およびHela/ Caski細胞:
293 T/17細胞はレンチウイルスで形質転換された胚胎腎臓細胞で、SV40ウイルスのT抗原を構成的に発現することができ、本発明においてパッケージング細胞系として使用された。HeLa細胞は正常の子宮頸細胞がヒトパピローマウイルス(HPV18)で形質転換された癌細胞で、本発明においてHPV偽型ウイルスの侵入対象とされた。293 T/17細胞にHPVカプシドタンパク質のプラスミドを形質移入してから48時間後、細胞を分解させて偽型ウイルスの粗製液を収集し、精製してHPV偽型ウイルス粒子を得た。HPV偽型ウイルス粒子でHela細胞に侵入させ、同時に薬物を入れて処理することによって、薬物のウイルスの侵入過程に対する抑制作用を確認した。
(二)被験薬物および薬物投与量の決定:
本発明に係るアルギン酸硫酸エステルはオリゴアルギン酸のC2およびC3位に硫酸エステル基(−OSO−)を導入した硫酸化多糖類化合物で、重量平均分子量が6〜100kDaで、ポリマンヌロン酸(M断片)の含有量が5〜95%で、ポリグルクロン酸(G断片)の含有量が5〜95%で、硫酸基置換度が5〜15%である。
本実施例で使用されたアルギン酸硫酸エステルの調製方法は具体的に以下の通りである。スルホン化オートクレーブに500kgのホルムアミドを入れ、ゆっくり135kgのクロロスルホン酸を滴下し、酸の滴下が終了後50kgのオリゴアルギン酸を入れ、続いて70℃に昇温させ、3h反応させた。反応終了後、アルコールで沈殿させ、沈殿を洗浄し、沈殿を水で溶解させ、ゆっくり水酸化ナトリウム溶液を滴下して転化させ、pHが8に低下したら、活性炭素で脱色し、アルコールで結晶を沈殿させてアルギン酸硫酸エステルを得た。
その調製過程の反応式は以下の通りである。
薬物投与量の決定は衛生と計画生育委員会の「新薬(西洋薬)臨床前指導原則集(薬学、薬理学、毒理学)》」の規定に従い、まず薬物のHela細胞およびCaski細胞に対する毒性を確認し、無毒性濃度(TD50)を算出し、無毒性濃度から2倍希釈で得られる5つの濃度の薬液で抗ウイルス実験を行った。試験は、まず適量のアルギン酸硫酸エステルを取って培地で100mg/mlにし、Hela細胞またはCaski細胞を接種して24時間後、それぞれ10、5、2.5、1.25、0.625mg/mlの計5つの作用最終濃度に希釈し、96ウェルプレートに入れ、各濃度に3ウェルずつで、別途に無薬物細胞対照を設け、37℃で48時間インキュベートした後、顕微鏡で細胞の病変を観察し、そしてMTT法で生存細胞数を評価し、各濃度の薬物の細胞増殖に対する抑制率を計算し、Reed Meuench法で半数中毒濃度(TD50)を計算し、無毒性投与量(TD)を決定した。
TD50=Antilog[B+(50−<50%抑制百分率) × C/(>50%抑制百分率-<50%抑制百分率)]
(A=log>50%抑制百分率 B=log<50%抑制百分率 C=A-B)
結果を図1に示す。試験を3回繰り返したところ、前記アルギン酸硫酸エステルのHela細胞に対する平均半数中毒濃度は4.044mg/mlで、最大無毒性投与量は0.5mg/mlで、アルギン酸硫酸エステルのCaski細胞に対する平均半数中毒濃度は8.473mg/mlであった。
(三)実験方法および結果:
1.293T/17細胞およびHela/ Caski細胞の培養:
細胞がコンフルエントに生長した培養瓶に0.25%パンクレアチンを入れ、37℃で1分間消化させ、培地を入れて軽く混ぜ、1:3で希釈して継代し、2日コンフルエントになり、細胞カウンターに入れ、10万個細胞/mLに調製し、細胞培養プレートに接種し、96ウェルプレートは各ウェルに0.1mlずつで、6ウェルプレートは各ウェルに1mlずつで、37℃、5%COインキュベーターで24時間培養し、細胞が単層に生長したら実験を行った。
2.プラスミドの形質移入およびHPV偽型ウイルス粒子の獲得:
あらかじめ75cmの培養瓶に7百万の293T/17細胞を敷き、16時間後形質移入させた。細胞が40%程度のコンフルエントになった時、形質移入を行うことが好ましい。まず、38μg HPVカプシドタンパク質プラスミドとGFPレポータープラスミを2ml OptiMEMに混合し、別途に85μl リポソームLipofectamine 2000を2ml OptiMEMに混合した。それぞれ室温で10分間インキュベートした後、相応するDNAおよびリポソームを混合し、さらに室温で20分間以上インキュベートした。そのままDNA−リポソームの混合液を細胞に入れ、37℃で一晩インキュベートした。2日目の朝、新鮮なDMEM培地に替え、注意して軽く培養瓶の細胞のない側から20mlの培地を入れた後、37℃で続いて30時間培養し、形質移入後の全過程は48hであった。形質移入から48時間後細胞を収集し、溶液に1/20体積の10% Triton X−100(最終体積0.5%)を添加し、0.1% Benzonaseおよび0.1% Plasmid Safe試薬を添加した。その後、この細胞分解液を37℃で24時間熟成させ、最後に細胞分解液を分けて−80℃で冷凍保存して使用に備えた。
偽型ウイルスの組立具合および収集されたウイルス粒子の具体的な構造を確認するために、透過型電子顕微鏡でその微細構造を観察した。HPVは正20面体で、直径は45〜55nmで、エンベロープでパッケージングされていない。図3に示すように、P16またはP18をGFPとともに組み立てた後の粒子の直径は約45nmで、天然のウイルス粒子に基本的に近く、L1とL2で成熟のウイルス粒子を組み立てることができることが説明された。
3.HPV偽型ウイルス感染モデルの構築:
Hela細胞を10万個細胞/mLで96ウェルプレートに0.1ml/ウェルで接種し、37℃、5%COインキュベーターで24時間培養し、100倍に希釈されたHPV偽型ウイルス粒子混合液をHela細胞に50μl入れ、同時に無毒性濃度から2倍希釈で得られた5つの濃度(125、62.5、31.25、15.625、7.8μg/ml)のアルギン酸硫酸エステル薬液を入れ、各濃度に3ずつで、そしてウイルス対照ウェルを設け、37℃、5%COインキュベーターで48時間培養した。その後、培養液を捨て、PBSで2回洗浄した。そのまま蛍光顕微鏡で観察し、投与群とブランク対照群の細胞蛍光値の強さを比較し、そして撮影してImage Jソフトで陽性細胞数(N)および平均光密度値(AOI)を分析し、両者を掛け算して相対感染総量(RA=N×AOI)を得、感染抑制率(%)を計算した。
HPVの感染抑制率=(RA対照−RAサンプル)/ RA対照
陽性薬物のインターフェロンα/2bおよび化合物のカラギーナンを対照として使用した。結果は図4に示すように、ウイルス群では蛍光信号が強く、陽性薬物のIFN−α/2b(2.4mg/ml,3×10U)を入れた後、蛍光強度が弱くなり、IFN−α/2bが偽型ウイルスの発現を抑制したことが説明された。Iota−カラギーナン(100μg/ml)を入れた後蛍光強度が顕著に弱くなった。カラギーナンは現在報告されたHPV偽型ウイルス粒子を抑制する強力な化合物であるため、HPV偽型ウイルス感染モデルの構築に成功し、糖類化合物の選別に適することが十分に説明された。
4.アルギン酸硫酸エステルのHPV偽型ウイルスの感染に対する抑制作用の投与量と効果の関係の研究:
Hela細胞を10万個細胞/mLで96ウェルプレートに0.1ml/ウェルで接種し、37℃、5%COインキュベーターで24時間培養し、100倍に希釈されたHPV偽型ウイルス粒子混合液をHela細胞に50μl入れ、同時に異なる濃度のアルギン酸硫酸エステル(7.8〜125μg/ml)を入れ、HPV偽型ウイルス侵入に対するその抑制作用を研究したが、各濃度に3ずつで、そしてウイルス対照ウェルを設け、37℃、5%COインキュベーターで24時間培養した。その後、培養液を捨て、PBSで2回洗浄した。そのまま蛍光顕微鏡で観察し、投与群とブランク対照群の細胞蛍光値の強さを比較した。
実験結果から、濃度が31.25μg/ml以上の場合アルギン酸硫酸エステルはほとんど完全にGFP蛍光の発現が抑制され、7.8μg/mlの場合まだ蛍光の発現が抑制されたが、陽性細胞数の変化が大きくなかったことが示された。これによってアルギン酸硫酸エステルがHPV16偽型ウイルス粒子の侵入過程に対して強い抑制作用を示し、低い濃度(15.625μg/ml)でもその抑制率が73.8%と高かったことが説明された。結果は図5および表1−1に示すようである。
4.アルギン酸硫酸エステルのHPV偽型ウイルスの感染に対する抑制作用の時間と効果の関係の研究:
Hela細胞を10万個細胞/mLで96ウェルプレートに0.1ml/ウェルで接種し、37℃、5%COインキュベーターで24時間培養し、100倍に希釈されたHPV偽型ウイルス粒子混合液をHela細胞に50μl入れ、同時に250μg/mlのアルギン酸硫酸エステル薬液を入れ、各濃度に3ずつで、そしてウイルス対照ウェルを設け、37℃、5%COインキュベーターでそれぞれ24、48、72、96時間培養した。その後、培養液を捨て、PBSで2回洗浄した。200μLPBSを入れてそのまま蛍光顕微鏡で観察し、投与群とブランク対照群の細胞蛍光値の強さを比較した。
実験結果は図6に示すように、24hではGFP蛍光が発現されなかった以外、アルギン酸硫酸エステル(250μg/ml)は48、72、96時間のいずれでもHPV16偽型ウイルス粒子感染過程に対する強い抑制作用を示し、抑制率が100%と高く、かつ薬物効果が低下するという現象がなかった。これによってアルギン酸硫酸エステルのHPV感染に対する抑制作用は主にウイルス感染の早期で生じ、かつ治療効果が長持ちすることが説明された。
[二.HPVで形質転換された子宮頸細胞を利用したアルギン酸硫酸エステルのHPV複製に対する干渉作用の測定]
(一)子宮頸癌Hela細胞とCaski細胞:
HPV18で形質転換されたHela細胞とHPV16で形質転換されたCaski細胞はいずれもHPVのE6とE7タンパク質を発現することができる。Hela細胞とCaski細胞の培養過程において異なる濃度の被験薬物を入れ、異なる培養時間の細胞を収集して分解させた後、細胞におけるE6遺伝子の全RNAを抽出して半定量RT−PCRを行ってアルギン酸硫酸エステルのHPVのE6遺伝子の発現に対する抑制作用を検出し、細胞を分解させた後、ウエスタンブロットを行ってアルギン酸硫酸エステルのHPVのE6とE7タンパク質の発現に対する抑制作用を検出することによって、薬物のウイルス複製に対する干渉効果を確認した。
(二)実験方法および結果:
1.Hela細胞とCaski細胞の培養:
Hela細胞またはCaski細胞がコンフルエントに生長した培養瓶に0.25%パンクレアチンを入れ、37℃で3〜5分間消化させ、培地を入れて混ぜ、1:3で希釈して継代し、2日コンフルエントになり、細胞カウンターに入れ、10万個細胞/mLに調製し、細胞培養プレートに接種し、96ウェルプレートは各ウェルに0.1mlずつで、6ウェルプレートは各ウェルに1mlずつで、37℃、5%COインキュベーターで24時間培養し、細胞が単層に生長したら実験を行った。
2.薬物のHela細胞とCaski細胞の培養におけるHPVのE6遺伝子の発現に対する抑制作用:
(1)Hela細胞とCaski細胞におけるHPVのRNA抽出:
10万個細胞/mLで6ウェルプレートに1ml/ウェルで接種し、37℃、5%COインキュベーターで24時間培養し、無毒性濃度から2倍希釈で得られた3つの濃度(0.5、0.25、0.125μg/ml)のアルギン酸硫酸エステル薬液を入れ、各濃度に3ずつで、そして細胞対照ウェルMを設け、37℃、5%COインキュベーターで48時間培養した。その後、培養液を捨て、PBSで2回洗浄した。各ウェルにTrizolを約2mlずつ入れ、十分に均質化させ、室温で5min置き、完全に分解させた。4℃で12,000rmpで5min遠心し、上清を吸い取り、未分解の沈殿を捨てた。Trizol細胞分解液1mlあたりに200μlのクロロホルムを入れ、逆さにして十分に混合した後室温で15min置いた。4℃で12,000rpmで15min遠心した。上層の水相を吸い取ってDEPC水処理された無RNaseのeppendorf遠心管に置いた。1:1の比率で水相とイソプロパノールを均一に混合し、室温で5〜10min置いた。4℃で12,000rpmで10min遠心し、上清を捨て、RNAが管底に沈殿した。1mlの70%エタノールを入れ、温和に振とうして沈殿を懸濁させた。4℃で8,000rmpで5min遠心し、上清を捨てた。室温で5〜10min干し、水相のイソプロパノール沈殿1mlあたりに20μl DEPC水でRNAを溶解させた。−80℃の低温冷蔵庫で冷凍保存した。
(2)アルギン酸硫酸エステルのHPV形質転換細胞におけるE6遺伝子の作用の半定量RT−PCR検出:
抽出された全RNAを逆転写させ、Oligo dTを逆転写プライマーとして使用し、反応系は20μl(4μlの5×RT Buffer、1μlのRT EnzymeMix I,1μlのOligo dT Primer(50uM)、5μlの全RNA、9μlの無RNA酵素を含む水)で、逆転写条件は37℃、15min、94℃、10sであった。その後、PCR反応を行い、プライマーは上海生工合成のHPVのE6遺伝子に対する特異的プライマーで、反応系は30μl(3μlの10×Pyrobest PCR Buffer、2.5μlのdNTP(2.5mmol/L)、0.6μlずつのE6遺伝子の上流と下流のプライマー(20mM)、3μlの逆転写cDNA産物、0.3μlのPyrobest DNAポリメラーゼ、20μlの無菌水を含む)であった。PCR増幅循環条件は、94℃で2min、30サイクルの94℃で40s、54℃で40s、72℃で40sの反応を行い、72℃で2min伸長させた。RT−PCR増幅後、E6を目的遺伝子とし、β−アクチンを内部参照とし、アガロースゲル電気泳動によってE6の遺伝子レベルにおける変化を検出し、そして定量分析を行った。ソフトによってDNAに対して半定量を行い、ブランク対照のE6/アクチン比を1とし、その後各投与ウェルのE6/アクチンをそれぞれ対照ウェル(比が1である)と比較し、最終に各投与濃度のE6遺伝子の相対発現レベル(RF)を得、抑制率を計算した。
HPVのE6遺伝子発現抑制率=(RF対照−RFサンプル)/RF対照
実験結果を図7および表1−2に示す。実験結果から、アルギン酸硫酸エステルの各薬物群のいずれでもHela細胞におけるHPV18の主な発病要素であるE6遺伝子発現に対する抑制作用を示し、高投与量(0.5mg/ml)群で抑制率が最高の85%で、中投与量(0.25mg/ml)群でその次の74%で、アルギン酸硫酸エステルの低投与量(0.125mg/ml)群でCaski細胞におけるHPV16のE6遺伝子発現に対する抑制作用が最高の70%で、高投与量(0.5mg/ml)群でその次の48%であった。
4.薬物のHela細胞とCaski細胞の培養におけるHPVのE6とE7タンパク質の発現に対する抑制作用:
10万個細胞/mLで6ウェルプレートに1ml/ウェルで接種し、37℃、5%COインキュベーターで24時間培養し、2倍希釈で得られた3つの濃度(1.0、0.5、0.25μg/ml)のアルギン酸硫酸エステル薬液を入れ、各濃度に3ずつで、そして細胞対照ウェルMを設け、37℃、5%COインキュベーターで48時間培養した。その後、培養液を捨て、PBSで2回洗浄した。RIPA細胞分解液を氷浴において30min分解させ、細胞分解液を1.5ml遠心管に収集して4℃、10,000rpmで10min遠心して沈殿を除去し、上清を2×SDS−PAGE仕込み緩衝液と混合した後沸騰水浴で5min置き、冷却後SDS−PAGE電気泳動によって分離した。その後ウエスタンブロット方法によってHPVのE6とE7タンパク質の発現状況を検出したが、β−アクチンを内部参照とした。Image Jソフトによってタンパク質バンドに対して半定量を行い、ブランク対照のE6/アクチン比またはE7/アクチン比を1とし、その後各投与ウェルの比をそれぞれ対照ウェル(比が1である)と比較し、最終に各投与濃度のE6とE7タンパク質の相対発現レベル(RL)を得、抑制率を計算した。
HPVのE6またE7タンパク質発現抑制率=(RL対照−RLサンプル)/RL対照
実験結果は図8および表1−3に示すように、アルギン酸硫酸エステルの各薬物群のいずれでもHPVの主な病原タンパク質であるE6のタンパク質発現に対する抑制作用を示し、1.0mg/ml投与量群で抑制率が最高の86%で、中投与量(0.5mg/ml)群でその次の65%で、アルギン酸硫酸エステルの高投与量(1.0mg/ml)群でHPVのE7タンパク質発現に対する抑制作用を示し、抑制率が22%であった。
本実施例は、実験によってアルギン酸硫酸エステルのHPV偽型ウイルスの侵入過程に対する抑制作用およびアルギン酸硫酸エステルのHPV形質転換細胞培養における抗HPV作用が証明され、アルギン酸硫酸エステルが抗ヒトパピローマウイルスの作用を有することが証明され、下記表に示すように、ヒトパピローマウイルスによる病症は表1−4に示すように、ヒトパピローマウイルスが子宮頸癌、尋常性疣贅、扁平疣贅、尖形コンジローム、食肉加工業者乳頭腫、疣贅状表皮発育異常症、喉頭乳頭腫やコンジローマなどの病症を予防および治療する将来性があることが説明された。
[アルギン酸硫酸エステル坐剤の調製]
アルギン酸硫酸エステル坐剤の調製の原料は前記アルギン酸硫酸エステルの粉末、半合成脂肪酸グリセリドおよびグリセリンであった。具体的な調製工程は以下の通りである。
アルギン酸硫酸エステルと基剤を粉砕して100メッシュの篩を通させ、基剤を水浴条件で溶融させた後、アルギン酸硫酸エステルを入れ、均一に撹拌した。温度を40℃以下に低下させ、モデルに注ぎ、冷却して硬化させた後、溢れた部分をナイフで削り、坐剤モデルを開け、押し出して得た。
[アルギン酸硫酸エステル発泡坐剤の調製]
アルギン酸硫酸エステル発泡坐剤の調製の原料は前記アルギン酸硫酸エステルの粉末、ポリオキシエチレンステアレート、炭酸水素ナトリウム、流動パラフィンであった。具体的な調製工程は以下の通りである。
すべての補助剤を105℃で2h乾燥し、細かく研磨して80メッシュの篩を通させた。ポリオキシエチレンステアレートを取って80℃恒温水浴に入れ、それを溶融させた後アルギン酸硫酸エステルを入れ、十分に均一に撹拌した後、発泡剤を入れて均一に混合し、さらに坐剤モデルに流動パラフィンを塗布し、上記混合物を熱いうちにモデルに注ぎ、それを十分に冷却した後溢れた部分を切り捨て、モデルから出して得た。
本発明は、試験データによって前記アルギン酸硫酸エステルが6〜18kDaの範囲内でいずれもHPV感染を抑制する作用を有することが証明され、試験によってアルギン酸硫酸エステルがヒトパピローマウイルスによる病症を治療する場合、その機能遺伝子が硫酸化されたM断片およびG断片で、大分子量のアルギン酸硫酸エステルは機能基の硫酸化M断片およびG断片段のオーバーラップ単位の増加であるため、アルギン酸硫酸エステルが18〜100kDaの範囲内でもヒトパピローマウイルスによる病症を治療する作用を有することが証明された。
このように、アルギン酸硫酸エステルは顕著に高リスク群HPVウイルスの存在量、子宮頸の臨床症状を完全し、子宮頸HPV感染を治療する効果が顕著で、臨床における使用が安全で信頼性があり、毒性・副作用がなく、坐剤またはクリーム剤に開発して子宮頸癌および様々な皮膚疣贅の治療に使用することができる。
以上の実施例は本発明の技術方案を説明するためのもので、それを制限するものではない。前記実施例を参照して本発明を詳しく説明したが、当業者にとって、前記実施例に記載された技術方案に対して変更し、あるいはその一部の技術特徴に対して同等の入れ替えを行うことできるが、これらの変更または入れ替えは、相応する技術方案の本質を本発明で保護を要求される技術方案の趣旨と範囲を超えることはない。

Claims (11)

  1. ヒトパピローマウイルスによる疾患を予防および治療する薬物と健康食品の製造におけるアルギン酸硫酸エステルの使用。
  2. 請求項1に記載のヒトパピローマウイルスによる疾患を予防および治療する薬物と健康食品の製造におけるアルギン酸硫酸エステルの使用であって、前記アルギン酸硫酸エステルはアルギン酸のC2およびC3位に硫酸エステル基を導入した硫酸化多糖類化合物で、重量平均分子量が6〜100kDaで、ポリマンヌロン酸の含有量が5〜95%で、ポリグルクロン酸の含有量が5〜95%で、硫酸基置換度が5〜15%であることを特徴とする、使用。
  3. 請求項2に記載のヒトパピローマウイルスによる疾患を予防および治療する薬物と健康食品の製造におけるアルギン酸硫酸エステルの使用であって、前記アルギン酸硫酸エステルの製造方法は、反応器にホルムアミドを入れた後、ゆっくりクロロスルホン酸を入れ、そしてオリゴアルギン酸を入れ、オリゴアルギン酸とホルムアミドの質量比は1:4〜12で、オリゴアルギン酸とクロロスルホン酸の質量比は1:1〜3で、上記成分を混合してなる混合物を50〜90℃で撹拌しながら1〜5h反応させ、反応終了後、アルコールで沈殿させ、ろ過、洗浄し、沈殿を収集し、沈殿を水で溶解させた後、ゆっくり水酸化ナトリウム溶液を入れて塩に転化させ、pHが8〜10になるように溶液を調整し、溶液を活性炭素で脱色し、メタノールまたはエタノールで結晶を沈殿させ、乾燥して前記アルギン酸硫酸エステルを得る方法であることを特徴とする、使用。
  4. 請求項1に記載のヒトパピローマウイルスによる疾患を予防および治療する薬物と健康食品の製造におけるアルギン酸硫酸エステルの使用であって、前記ヒトパピローマウイルスによる病症は、子宮頸癌、尋常性疣贅、扁平疣贅、尖形コンジローム、食肉加工業者乳頭腫、疣贅状表皮発育異常症、ボウエノイド丘疹症、喉頭乳頭腫およびコンジローマからなる群より選択されることを特徴とする、使用。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のヒトパピローマウイルスによる疾患を予防および治療する薬物と健康食品の製造におけるアルギン酸硫酸エステルの使用であって、前記アルギン酸硫酸エステルは、HPV偽型ウイルスの侵入に対する強い抑制作用を有し、かつ投与量依存性を有し、前記アルギン酸硫酸エステルは48hの作用後完全にHPV感染を抑制する作用を有することを特徴とする、使用。
  6. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のヒトパピローマウイルスによる疾患を予防および治療する薬物と健康食品の製造におけるアルギン酸硫酸エステルの使用であって、前記アルギン酸硫酸エステルは、HPVの発病要素であるE6遺伝子の発現に抑制作用を有することを特徴とする、使用。
  7. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のヒトパピローマウイルスによる疾患を予防および治療する薬物と健康食品の製造におけるアルギン酸硫酸エステルの使用であって、前記アルギン酸硫酸エステルは、HPVの病原タンパク質E6およびE7の発現に抑制作用を有することを特徴とする、使用。
  8. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のヒトパピローマウイルスによる疾患を予防および治療する薬物と健康食品の製造におけるアルギン酸硫酸エステルの使用であって、前記アルギン酸硫酸エステルは、水溶性基剤または脂溶性基剤と配合してアルギン酸硫酸エステルを含む外用剤形になり、前記剤形は膣坐剤、発泡坐剤、膣発泡カプセル、膣軟カプセル、膣発泡錠、ゲル剤および海綿坐剤からなる群より選択されることを特徴とする、使用。
  9. 請求項8に記載のヒトパピローマウイルスによる疾患を予防および治療する薬物と健康食品の製造におけるアルギン酸硫酸エステルの使用であって、前記水溶性基剤はグリセロゼラチン、ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンモノステアレート、ポロキサマーのうちの1種または複数種で、前記脂溶性基剤はカカオ脂、半合成または全合成脂肪酸グリセリドであることを特徴とする、使用。
  10. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のヒトパピローマウイルスによる疾患を予防および治療する薬物と健康食品の製造におけるアルギン酸硫酸エステルの使用であって、前記アルギン酸硫酸エステルは、水溶性基剤または脂溶性基剤と配合してアルギン酸硫酸エステルを含む製剤を形成し、前記製剤は、軟膏、リニメント剤、塗膜剤、クリーム剤、チンキ剤、ローション剤、パップ剤、スプレー剤及びエアゾール剤からなる群より選択されることを特徴とする、使用。
  11. 請求項8または10に記載のヒトパピローマウイルスによる疾患を予防および治療する薬物と健康食品の製造におけるアルギン酸硫酸エステルの使用であって、前記剤形に、さらに、硬化剤、増稠剤、乳化剤、吸収促進剤、着色剤、酸化防止剤および防腐剤からなる群より選択される1種または複数種が添加されており、
    前記硬化剤は白蝋、セチルアルコール、およびステアリルアルコールからなる群より選択される1種または複数種であり、
    前記増稠剤は水添ヒマシ油、グリセリンモノステアレート、およびステアリン酸アルミニウムからなる群より選ばれる1種または複数種であり、
    前記乳化剤は石けん、アラビアゴム、およびアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムからなる群より選択される1種または複数種であり、
    前記吸収促進剤はツイン80および/またはAzoneから選ばれ、前記着色剤はアマランス、洋紅、レモンイエロー、可溶性インジゴ、オレンジG、エオシン、フクシン、ブルー、およびスダンブルーからなる群より選ばれる1種または複数種であり、
    前記酸化防止剤は亜硫酸水素ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、アスコルビン酸、クエン酸、t−ブチル−p−ヒドロキシアニソール、およびt−ブチル−p−クレゾールからなる群より選択される1種または複数種であり、
    前記防腐剤はパラベン類、安息香酸、ソルビン酸、エタノール、ベンジルアルコール、およびフェネチルアルコールからなる群より選択される1種または複数種であることを特徴とする、使用。
JP2018565449A 2016-03-03 2017-02-28 アルギン酸硫酸エステルおよびヒトパピローマウイルスによる疾患の予防および治療する薬物と健康食品の製造におけるその使用 Active JP6661800B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
CN201610118796.X 2016-03-03
CN201610118796.XA CN105748506B (zh) 2016-03-03 2016-03-03 褐藻酸硫酸酯在制备预防和治疗由人乳头瘤状病毒引起的疾病的药物和保健品中的应用
PCT/CN2017/075130 WO2017148363A1 (zh) 2016-03-03 2017-02-28 褐藻酸硫酸酯在制备预防和治疗由人乳头瘤状病毒引起的疾病的药物和保健品中的应用

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019510814A true JP2019510814A (ja) 2019-04-18
JP6661800B2 JP6661800B2 (ja) 2020-03-11

Family

ID=56332402

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018565449A Active JP6661800B2 (ja) 2016-03-03 2017-02-28 アルギン酸硫酸エステルおよびヒトパピローマウイルスによる疾患の予防および治療する薬物と健康食品の製造におけるその使用

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11213544B2 (ja)
EP (1) EP3424512B1 (ja)
JP (1) JP6661800B2 (ja)
CN (1) CN105748506B (ja)
WO (1) WO2017148363A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105748506B (zh) 2016-03-03 2018-08-17 青岛海洋生物医药研究院股份有限公司 褐藻酸硫酸酯在制备预防和治疗由人乳头瘤状病毒引起的疾病的药物和保健品中的应用
CN106474147B (zh) * 2016-10-14 2022-07-05 上海颉隆投资管理有限公司 一种预防和控制人乳头状瘤病毒感染的敷料及其制备方法
CN107353416A (zh) * 2017-07-12 2017-11-17 熊廷珍 一种人乳头瘤病毒抑制凝胶的制备方法
CN111481502B (zh) * 2019-01-28 2022-07-15 青岛海洋生物医药研究院股份有限公司 一种褐藻酸硫酸酯制剂
CN114053297B (zh) * 2020-07-30 2024-02-09 青岛海洋生物医药研究院股份有限公司 褐藻酸衍生物在抗冠状病毒及其所致疾病中的应用

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0240098A3 (en) * 1986-04-04 1989-05-10 Kabushiki Kaisha Ueno Seiyaku Oyo Kenkyujo Oligo and polysaccharides for the treatment of diseases caused by retroviruses
CN1132209A (zh) * 1995-03-27 1996-10-02 青岛海洋大学 一种新药多聚甘露糖醛酸硫酸盐
US6416778B1 (en) * 1997-01-24 2002-07-09 Femmepharma Pharmaceutical preparations and methods for their regional administration
DK1296691T3 (da) * 2000-06-30 2006-03-20 Univ Rush Medical Center Anvendelse af cellulosesulfat og andre sulfaterede polysaccharider til forebyggelse og behandling af papillomvirusinfektioner
CN1111541C (zh) * 2000-09-15 2003-06-18 青岛海洋大学 一种聚甘露糖醛酸硫酸盐
WO2005095427A1 (ja) * 2004-04-02 2005-10-13 Takara Bio Inc. 血栓症の予防又は治療のための組成物
CN100427082C (zh) * 2005-08-02 2008-10-22 盛华(广州)医药科技有限公司 羟基苯甲酸酯及其类似物在制备预防和治疗病毒性感染药物中的应用
IL190719A (en) * 2005-10-11 2011-09-27 Univ Ben Gurion Biological couplings that include sulfur polysaccharides and their uses
BRPI0815748B8 (pt) * 2007-08-24 2021-05-25 Marinomed Biotechnologie Gmbh uso de iota-carragenina em uma quantidade antiviral eficaz
WO2015125147A1 (en) * 2014-02-20 2015-08-27 B. G. Negev Technologies And Applications Ltd Anionic polyplexes for use in the delivery of nucleic acids
CN105343121B (zh) * 2015-09-28 2018-07-06 青岛海洋生物医药研究院股份有限公司 聚古罗糖醛酸硫酸酯在制备抗乙型肝炎病毒的药物中的应用
CN105748506B (zh) 2016-03-03 2018-08-17 青岛海洋生物医药研究院股份有限公司 褐藻酸硫酸酯在制备预防和治疗由人乳头瘤状病毒引起的疾病的药物和保健品中的应用

Also Published As

Publication number Publication date
EP3424512A4 (en) 2019-01-09
WO2017148363A1 (zh) 2017-09-08
US20190343870A1 (en) 2019-11-14
JP6661800B2 (ja) 2020-03-11
EP3424512B1 (en) 2020-04-22
CN105748506A (zh) 2016-07-13
EP3424512A1 (en) 2019-01-09
US11213544B2 (en) 2022-01-04
CN105748506B (zh) 2018-08-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6661800B2 (ja) アルギン酸硫酸エステルおよびヒトパピローマウイルスによる疾患の予防および治療する薬物と健康食品の製造におけるその使用
Almeida et al. Cervical cancer and HPV infection: ongoing therapeutic research to counteract the action of E6 and E7 oncoproteins
Carr et al. Human papillomavirus: epidemiology, transmission, and pathogenesis
CN102631666B (zh) 一种预防和控制人乳头瘤病毒感染的生物制剂的制备方法
JP5473328B2 (ja) ウイルス感染の予防および治療用の薬剤の製造のためのヒドロキシ安息香酸エステルおよび類似体の使用
CN104353058B (zh) 商陆抗病毒蛋白冻干粉复合剂及其制备方法
AU2019382299A1 (en) Application of polypeptide in preparation of composition for preventing and treating human papillomavirus infection
CN111420028A (zh) 一种预防和治疗人乳头瘤病毒感染的凝胶敷料及制备方法
CN106474147B (zh) 一种预防和控制人乳头状瘤病毒感染的敷料及其制备方法
RU2394586C2 (ru) Применение скелета клеточной стенки nocardia rubra для получения лекарства против вируса папилломы человека (hpv)
CN105535994A (zh) 一种治疗hpv感染的纳米粒制剂及其制备方法
JPH09503206A (ja) ウイルス誘導腫瘍の予防及び治療用組成物
CN115381857B (zh) 间充质干细胞在制备治疗hpv持续感染的药物中的应用
CN106177900B (zh) 一种抗人乳头瘤病毒的凝胶及其制备方法
CN108623668A (zh) 一种新型重组蜂毒多肽及其制备方法和应用
CN110292621A (zh) 抗hpv病毒感染的抗毒抑菌复合剂及其转相凝胶的制备方法
CN111617086A (zh) 牛磺罗定在制备抗hpv病毒药物中的应用
CN101686993B (zh) 卡介菌多糖核酸提取物在制备治疗病毒性皮肤病的药物中的应用及其注射剂和制备方法
WO2006053487A1 (fr) Utilisation de derives vegetaux de l’anthraquinone et de polysaccharides vegetaux destines au traitement du virus de l’immunodeficience humaine (vih)
CN108042519A (zh) 咖啡酸在制备抗hpv病毒感染药物中的应用
CN115154482B (zh) 硫化铁纳米酶抗人乳头瘤病毒的用途
Sally Beyond Prophylaxis: Could the HPV Vaccine be Repurposed in Skin Cancer Treatment?
EP2952182B1 (en) Compounds and methods for increasing the immune response to papillomavirus
Duan et al. A novel model of HPV infection in meshed human foreskin grafts
WO2024028914A1 (en) Pharmaceutical composition for the treatment and prevention of hpv

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181025

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426

Effective date: 20190322

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20190322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190904

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191217

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200109

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200212

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6661800

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250