JP2019510806A - 選択的cb2受容体アゴニストによる治療方法 - Google Patents

選択的cb2受容体アゴニストによる治療方法 Download PDF

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Abstract

CB2受容体関連疾患(例えば、疼痛、線維症)を治療するための方法が提供される。これらの方法は、CB2受容体アゴニスト化合物(例えば、APD371)による治療を必要とする対象における血圧および/または心拍数の低下に基づいて有害事象のリスクを低減することを対象とする。

Description

関連出願の相互参照
本出願は、参照によりその内容全体が本明細書に組み込まれる、2016年4月10日に出願された米国仮特許出願第62/320,572号の利益を主張する。
本出願は、概して、選択的CB受容体アゴニストによる治療を必要とするヒト対象を治療する方法に関する。
カンナビノイドは、植物および動物の両方に見出される一群の細胞外シグナル伝達分子である。これらの分子からのシグナルは、動物において、2つのGタンパク質共役受容体であるカンナビノイド受容体1(CB)およびカンナビノイド受容体2(CB)によって媒介される。CBは、中枢神経系(CNS)のニューロンにおいて最も豊富に発現されるが、種々の末梢組織および細胞にもより低い濃度で存在し(Nature、346:561−564,1990)、一方、CBは、排他的ではないが、主として非神経組織において、例えば、造血細胞、内皮細胞、骨芽細胞、破骨細胞、内分泌膵臓、および癌細胞系において発現される(Nature 365:61−65,1993、およびPharmacol.Rev.,58(3):389−462,2006に概説される通り)。CBは、主として、体に対するカンナビノイドの向精神作用を媒介することに関与すると考えられ、一方、CBは、主として、その非神経作用の大部分に関与すると考えられる。
CB受容体アゴニストは、疼痛を含むいくつかの状態の治療に有用である。安全かつ効果的な治療法においてCB受容体アゴニストを使用する方法を開発し、有害事象のリスクを低減する必要性が当該技術分野に存在する。本明細書に記載の方法は、この必要性を満たし、関連する利点も提供する。
Nature、346:561−564,1990 Nature 365:61−65,1993 Pharmacol.Rev.,58(3):389−462,2006
本開示は、CB受容体アゴニスト化合物(例えば、APD371)による治療を必要とするヒト対象を治療する方法に一部関する。
文献中のほとんどのCBアゴニストは、インビトロでの特徴付けが不十分である。さらに、特徴付けられている化合物の多くは、CB受容体に対する選択性に制限がある部分アゴニストである。例えば、多くのCB受容体アゴニストは、1μMを超える濃度では特異性が低く、CB媒介性ではない作用をもたらす。CB媒介副作用は低い受容体占有率で起こるため、これらの化合物は、CB媒介性であると誤解される予期せぬCB媒介副作用を示す可能性がある。
げっ歯類の疼痛モデルにおいて、部分CBアゴニスト(特に、CB受容体の細胞内への部分的な内在化のみを引き起こすもの)は、持続的な血漿曝露にもかかわらず、急速にタキフィラキシーを起こす。対照的に、完全なCB受容体アゴニストは、血漿曝露と厳密に一致した持続的な有効性を示す。そのため、強く効率的なCB受容体内在化は、CB受容体媒介疾患の治療のために化合物を選択する上で重要な因子である。
APD371は、高い末梢制限性を有する、CB受容体の高度に選択的かつ強力なアゴニストである。APD371は、完全なCB受容体アゴニストとして機能し、CB受容体の細胞への高レベルな内在化を誘導する。これらは、既存の治療法に関連する安全性および忍容性の問題の発生率を低減するための重要な特徴である。
心血管効果は、APD371の前臨床動物モデル試験では見られなかった。さらに、APD371を投与されたヒト対象における単回用量漸増臨床試験において、最高用量で心拍数の増加が見られたこれらの観察は、本明細書に提示される所見、特に、選択的CB受容体アゴニスト化合物の投与が、(CB受容体アゴニスト化合物の投与前の心拍数および/または血圧と比較して)心拍数および/または血圧の低下をもたらし得るという所見を、驚くべきかつ予想外なものにする。
心拍数および/または血圧の低下は、健康な個体では無症候性であり得るが、不健康な個体の場合または特定の治療モダリティにおいて重大なリスクを提示し得る。例えば、心拍数および/または血圧の低下は、高齢の個体、既存の心血管疾患(例えば、低血圧または徐脈)を有する個体、APD371の低代謝型である個体、または心拍数および/もしくは血圧を低下させる別の療法を受けている個体とっては問題であり得る。
本明細書に提示される驚くべき所見は、選択的CB受容体アゴニスト化合物(例えば、APD371)による治療のための個体を選択する方法、および選択的CB受容体アゴニスト化合物による治療を必要とする対象を治療するための方法を含む本開示の方法において考慮される。さらに、既に選択的CB受容体アゴニスト化合物(例えば、APD371)による治療を受けている個体、ならびに選択的CB受容体アゴニスト化合物による初期治療後に低心拍数および/または低血圧を発症するリスクを有するかまたは発症した個体の治療計画を変更するための方法も提供される。変更された治療レジメンには、選択的CB受容体アゴニスト化合物による治療を中断すること、および/または、治療中に投与される初期用量と比較して低用量の選択的CB受容体アゴニストによる対象の治療を継続することが含まれる。本開示の方法はまた、選択的CB受容体アゴニスト化合物による治療計画の過程において血圧および/または心拍数を評価することも包含する。さらに、本方法は、選択的CB受容体アゴニスト化合物との薬物相互作用(すなわち、選択CB受容体アゴニスト化合物による治療中に対象に投与されるかまたは投与が検討される薬物が、選択的CB受容体アゴニスト化合物の存在下で心拍数および/または血圧を低下させるかどうか)を考慮に入れる。
ある例示的な実施形態において、本開示は、選択的CB2受容体アゴニストによる治療を必要とするヒト対象を治療する方法(方法1)を提供し、該方法は、
a)ヒト対象におけるリスク因子の存在または非存在を検出するステップであって、リスク因子は、
i.低心拍数および/または低血圧、および
ii.低心拍数および/または低血圧のリスクのうちの一方または両方である、ステップ、
ならびに
b1)ステップa)のリスク因子状態が存在しない場合、治療有効量の選択的CB2受容体アゴニストをヒト対象に投与するステップ、または
b2)ステップa)のリスク因子が検出された場合、
i.選択的CB2受容体アゴニストをヒト対象に投与しないステップ、もしくは
ii.ステップb1)の治療有効量よりも低い用量で、選択的CB2受容体アゴニストをヒト対象に投与するステップのいずれかを含む。
本開示は、以下を含むさらなる例示的な実施形態を提供する。
1.1 ステップa)のリスク因子が存在しない、方法1。
1.2 ヒト対象にさらなる用量の選択的CB2受容体アゴニストを投与することをさらに含み、さらなる用量の量は、ステップb1)の選択的CB2受容体アゴニストの治療有効量と同じかまたはそれよりも多い、方法1.1。
1.3 ヒト対象にさらなる用量の選択的CB2受容体アゴニストを投与することをさらに含み、さらなる用量の量は、ステップb1)の選択的CB2受容体アゴニストの治療有効量と同じである、方法1.1。
1.4 ステップa)のリスク因子が検出される、方法1。
1.5 選択的CB2受容体アゴニストは、ステップb1)の治療有効量よりも低い用量でヒト対象に投与される、方法1.4。
1.6 ヒト対象に1つ以上のさらなる用量の選択的CB2受容体アゴニストを投与することをさらに含み、1つ以上のさらなる用量は、ステップb1)の治療有効量未満であり、かつ方法1.5のより低い用量よりも多い選択的CB2受容体アゴニストの量である、方法1.5。
1.7 選択的CB2受容体アゴニストの1つ以上のさらなる用量は、漸増量の選択的CB2受容体アゴニストの用量である、方法1.6。
1.8 選択的CB2受容体アゴニストの投与量を増加させることをさらに含む、方法1.5。
1.9 ステップa)の低心拍数および/または低血圧のリスクは、以下の段落a〜fに列挙される状態のうちの1つ以上である、任意の方法1または1.1〜1.5:
a.対象
i.長期の床上安静であったか、または床上安静中である
ii.妊娠の最初の24週間以内である
iii.(例えば、外傷、重度の内出血、脱水の結果として)血液量が減少した
iv.降圧薬、利尿薬、β遮断薬、パーキンソン病用薬、三環系抗うつ薬、単独のもしくはニトログリセリンと組み合わせた勃起不全薬、ジゴキシン、または抗不整脈薬を服用している
v.麻薬またはアルコールを摂取している
vi.心臓発作を起こしたことがある
vii.心臓弁(複数可)に問題がある
viii.冠状動脈疾患を有する
ix.心内膜炎、心筋炎、甲状腺機能低下症、副甲状腺疾患、アディソン病、低血糖、糖尿病、敗血症性ショック、神経調節性低血圧、貧血、電解質不均衡、高血中カリウム値、またはビタミンB−12および/もしくは葉酸欠乏症を有する
b.硝酸、α遮断薬、β遮断薬、降圧薬、血管拡張薬、ジゴキシン、アミオダロン、アルコール、またはCYPの阻害剤もしくは誘発剤である薬物、例えば、CYP1A2、CYP2B6、CYP2C8、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP2E1、CYP3A、もしくはCYP3A4/3A5の事前投与、
c.以下のうちの1つ以上の事前投与:
i.選択的CB2受容体アゴニストの曝露を増加させる薬剤、
ii.選択的CB2受容体アゴニストの代謝を遅らせる薬剤、
iii.ヒト対象における選択的CB2受容体アゴニストの代謝産物の蓄積を、薬物または薬剤が存在しない場合と比較して増加させる薬剤、
iv.タンパク質結合について選択的CB2受容体アゴニストと競合する薬剤、または
v.QT延長を引き起こす薬剤、
d.心拍数および/または血圧を低下させることが知られている医学的状態、例えば、低心拍数(徐脈)をもたらす心臓病、
e.脳血管疾患、めまい、意識朦朧、失神性めまい、頭痛、悪心、低血圧、失神、ショック、血行動態不安定、徐脈、大動脈狭窄、心筋梗塞、虚血、心不全、または伝導障害の病歴、
f.例えば、CYPがCYP1A2、CYP2B6、CYP2C8、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP2E1、CYP3A、またはCYP3A4/3A5.である場合、CYPの機能障害、またはCYPの低代謝型もしくは中間代謝型である。
1.10 ステップa)のリスク因子は、低心拍数および/または低血圧である、任意の方法1または1.1〜1.6。
1.11 ステップa)のリスク因子は、低心拍数および/または低血圧のリスクである、任意の方法1または1.1〜1.6。
1.12 選択的CB2受容体アゴニストによる治療を必要とするヒト対象を同定するステップをさらに含む、任意の方法1または1.1〜1.8。
上記方法1.6の段落a〜fのリストは、相互に排他的ではなく、所与の条件が段落a〜fのうちの1つ以上に含まれ得るように重複してもよいことを理解されたい。例えば、段落bのCYPの阻害剤は、段落cの選択的CB2受容体アゴニストの曝露を増加させる薬剤でもあり得る。
第2の例示的な実施形態において、本開示は、選択的CB2受容体アゴニストによる治療を必要とするヒト対象を治療する方法(方法2)を提供し、該方法は、
a.ヒト対象に治療有効量の選択的CB2受容体アゴニストを投与するステップ、
b.選択的CB2受容体アゴニストの投与後にヒト対象の心拍数および/または血圧を検出するステップ、および
i.選択的CB2受容体アゴニストの投与後のヒト対象の心拍数および/または血圧が、選択的CB2受容体アゴニストの投与前の心拍数および/または血圧と比較して規定量だけ低下しない場合、ヒト対象への選択的CB2受容体アゴニストの投与を継続するステップ、または
ii.選択的CB2受容体アゴニストの投与後のヒト対象の心拍数および/または血圧が、選択的CB2受容体アゴニストの投与前の心拍数および/または血圧と比較して規定量だけ低下した場合、治療有効量の選択的CB2受容体アゴニストの投与を中止するステップのいずれかを含む。
本開示は、以下を含むさらなる例示的な実施形態を提供する。
2.1 選択的CB2受容体アゴニストの投与後の対象の心拍数および/または血圧が、選択的CB2受容体アゴニストの投与前の心拍数および/または血圧と比較して規定量だけ低下する方法であって、
より低い用量の選択的CB2受容体アゴニストをヒト対象に投与することをさらに含む、方法2。
2.2 より低い用量の選択的CB2受容体アゴニストは、ステップ(a)の選択的CB2受容体アゴニストの治療有効量よりも少ない、方法2.1。
2.3 ヒト対象に1つ以上のさらなる用量の選択的CB2受容体アゴニストを投与することをさらに含み、1つ以上のさらなる用量は、ステップb1)の治療有効量未満であり、かつ方法2.2のより低い用量よりも多い選択的CB2受容体アゴニストの量である、方法2.2。
2.4 選択的CB2受容体アゴニストの1つ以上のさらなる用量は、漸増量の選択的CB2受容体アゴニストの用量である、方法2.3。
2.5 選択的CB2受容体アゴニストの投与量を増加させることをさらに含む、方法2.1。
2.6 選択的CB2受容体アゴニストの投与後の対象の心拍数および/または血圧が、選択的CB2受容体アゴニストの投与前の心拍数および/または血圧と比較して規定量だけ低下しない方法であって、
ステップa)の選択的CB2受容体アゴニストの治療有効量と同じかまたはそれよりも多いさらなる用量の選択的CB2受容体アゴニストをヒト対象に投与することをさらに含む、方法2。
2.7 選択的CB2受容体アゴニストのさらなる用量は、ステップa)の選択的CB2受容体アゴニストの治療有効量と同じである、方法2.6。
2.8 選択的CB2受容体アゴニストのさらなる用量は、ステップa)の選択的CB2受容体アゴニストの治療有効量よりも多い、方法2.6。
2.9 選択的CB2受容体アゴニストによる治療を必要とするヒト対象を同定するステップをさらに含む、任意の方法2または2.1〜2.8。
第3の例示的な実施形態において、本開示は、選択的CB2受容体アゴニストによる治療を必要とするヒト対象を治療する方法(方法3)を提供し、該方法は、
a)選択的CB2受容体アゴニストの投与前にヒト対象の心拍数および/または血圧を検出するステップ、
b)ヒト対象に治療有効量の選択的CB2受容体アゴニストを投与するステップ、
c)選択的CB2受容体アゴニストの投与後にヒト対象の心拍数および/または血圧を検出するステップ、および
i)ステップc)で検出された心拍数および/または血圧が、選択的CB2受容体アゴニストの投与前の心拍数および/または血圧と比較して規定量だけ低下しない場合、ヒト対象への選択的CB2受容体アゴニストの投与を継続するステップ、または
ii)ステップc)で検出された心拍数および/または血圧が、選択的CB2受容体アゴニストの投与前の心拍数および/または血圧と比較して規定量だけ低下した場合、
ヒト対象への選択的CB2受容体アゴニストの投与を中止するステップ、もしくは、
ステップb)の選択的CB2受容体アゴニストの用量よりも低い用量で、ヒト対象への選択的CB2受容体アゴニストの投与を継続するステップ、のいずれかを含む。
本開示は、以下を含むさらなる例示的な実施形態を提供する。
3.1 ステップc)で検出された心拍数および/または血圧が、選択的CB2受容体アゴニストの投与前の心拍数および/または血圧と比較して規定量だけ低下しない、方法3。
3.2 ステップc)で検出された心拍数および/または血圧が、選択的CB2受容体アゴニストの投与前の心拍数および/または血圧と比較して規定量だけ低下する、方法3。
3.3 ヒト対象への選択的CB2受容体アゴニストの投与が、ステップb)の選択的CB2受容体アゴニストの用量よりも低い用量で継続される、方法3.2。
3.4 ヒト対象に1つ以上のさらなる用量の選択的CB2受容体アゴニストを投与することをさらに含み、1つ以上のさらなる用量は、ステップb)の治療有効量未満であり、かつステップ(c)iiのより低い用量よりも多い選択的CB2受容体アゴニストの量である、方法3.3。
3.5 選択的CB2受容体アゴニストの1つ以上のさらなる用量は、漸増量の選択的CB2受容体アゴニストの用量である、方法3.4。
3.6 選択的CB2受容体アゴニストの投与量を増加させることをさらに含む、方法3.2。
3.7 ステップb)の選択的CB2受容体アゴニストの用量よりも低い用量は、
ステップb)の選択的CB2受容体アゴニストの治療有効量の10%〜80%または約10%〜80%、例えば、ステップb)の選択的CB2受容体アゴニストの治療有効量の80%、75%、70%、65%、60%、55%、50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%、15%、もしくは10%、例えば、ステップb)の選択的CB2受容体アゴニストの治療有効量の50%もしくは75%である用量、あるいは
10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、105mg、110mg、115mg、120mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、375mg、400mg、425mg、450mg、および475mg、または約10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、105mg、110mg、115mg、120mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、375mg、400mg、425mg、450mg、および475mg、例えば、25mg、50mg、75mg、もしくは100mg/1日3回、例えば、75mg、150mg、225mg、もしくは300mg/日から選択される用量である、任意の方法3または3.1〜3.6。
3.8 ヒト対象は、以下の段落a〜cに列挙される薬剤のうちの1つ以上から選択される薬剤を以前に投与されたことがある、任意の方法3または3.1〜3.4:
a.降圧薬、利尿薬、β遮断薬、パーキンソン病用薬、三環系抗うつ薬、単独のもしくはニトログリセリンと組み合わせた勃起不全薬、ジゴキシン、または抗不整脈薬、麻薬、もしくはアルコール
b.硝酸、α遮断薬、β遮断薬、降圧薬、血管拡張薬、ジゴキシン、アミオダロン、アルコール、またはCYPの阻害剤もしくは誘発剤である薬物、例えば、CYP1A2、CYP2B6、CYP2C8、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP2E1、CYP3A、もしくはCYP3A4/3A5
c.薬剤であって、
i.選択的CB2受容体アゴニストの曝露を増加させる、
ii.選択的CB2受容体アゴニストの代謝を遅らせる、
iii.ヒト対象における選択的CB2受容体アゴニストの代謝産物の蓄積を、薬物または薬剤が存在しない場合と比較して増加させる、
iv.タンパク質結nについての選択的CB2受容体アゴニストと競合する、または
v.QT延長を引き起こす、薬剤。
3.9 選択的CB2受容体アゴニストによる治療を必要とするヒト対象を同定するステップをさらに含む、任意の方法3または3.1〜3.8。
本開示は、以下を含むさらなる例示的な実施形態を提供する。
A1.低心拍数は、60、55、50、45、もしくは40拍/分(bpm)未満、または約60、55、50、45、もしくは40拍/分(bpm)未満、例えば、50bpm未満または約50bpm未満であり、かつ/または低心拍数は、選択的CB2受容体アゴニストの投与前の心拍数から少なくとも10bpmもしくは少なくとも約10bpm低下する、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9。
A2.低血圧は、120、115、110、105、100、95、90、85、80、75、もしくは70mmHg未満、または約120、115、110、105、100、95、90、85、80、75、もしくは70mmHg未満の収縮期血圧であり、例えば、90mmHg未満または約90mmHg未満の収縮期血圧である、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1。
A3.低血圧は、80、75、70、65、60、55、もしくは50mmHg未満、または約80、75、70、65、60、55、もしくは50mmHg未満の拡張期血圧であり、例えば、60mmHg未満もしくは約60mmHg未満の拡張期血圧、または50mmHg未満もしくは約50mmHg未満の拡張期血圧である、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A2。
A4.低血圧は、90mmHg未満もしくは約90mmHg未満の収縮期血圧、および50mmHg未満もしくは約50mmHg未満の拡張期血圧であるか、または95mmHg未満もしくは約95mmHg未満の収縮期血圧、および60mmHg未満もしくは約60mmHg未満の拡張期血圧であり、規定量の血圧低下の低下は、選択的CB2受容体アゴニストの投与前の収縮期血圧および/または拡張期血圧からの少なくとも10mmHgの低下である、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A3。
A5.規定量の心拍数の低下は、少なくとも5%、10%、15%、20%、もしくは25%、または少なくとも約5%、10%、15%、20%、もしくは25%、あるいは、5、10、15、20、もしくは25bpm、または約5、10、15、20、もしくは25bpmの心拍数の低下である、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A4。
A6.規定量の血圧の低下は、ベースライン収縮期血圧からの少なくとも5%、10%、15%、20%、もしくは25%、または少なくとも約5%、10%、15%、20%、もしくは25%の低下、および/あるいはベースライン拡張期血圧からの少なくとも5%、10%、15%、20%、もしくは25%、または少なくとも約5%、10%、15%、20%、もしくは25%の低下である、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A5。
A7.規定量の血圧の低下は、収縮期血圧における少なくとも5、10、15、20、もしくは25mmHg、または少なくとも約5、10、15、20、もしくは25mmHgの低下、および/あるいは拡張期血圧における少なくとも5、10、15、20、もしくは25mmHg、または少なくとも約5、10、15、20、もしくは25mmHgの低下である、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A6。
A8.選択的CB2受容体アゴニストは、後述の化合物A〜Hから選択される、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A7。
A9.選択的CB2受容体アゴニストはAPD371である、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A8。
A10.選択CB2受容体アゴニストはAPD371であり、治療有効量(第1の投与量)は、10mg〜500mgまたは約10mg〜500mg、例えば10mg〜250mg、例えば10mg〜150mg、例えば25mg〜100mg、例えば25mg〜250mg、例えば、25mg、50mg、75mg、100mg、200mg、もしくは250mg、例えば、25mg、50mg、75mg、もしくは100mgから選択される、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A9。
A11.治療有効量(第1の投与量)の選択的CB2受容体アゴニストは、1回より多く、例えば、1日1回、1日2回、1日3回、または1日4回の頻度で投与される、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A10。
A12.選択的CB2受容体アゴニストはAPD371であり、第2の投与量は、10mg〜500mgまたは約10mg〜500mg、例えば10mg〜250mg、例えば10mg〜150mg、例えば25mg〜100mg、例えば25mg〜250mg、例えば、25mg、50mg、75mg、100mg、200mg、もしくは250mg、例えば、25mg、50mg、75mg、もしくは100mgから選択される、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A11。
A13.選択的CB2受容体アゴニストの第2の投与量は、1回より多く、例えば、1日1回、1日2回、1日3回、または1日4回から選択される頻度で投与される、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A12。
A14.第2の投与量の投与後にヒト対象の心拍数および/または血圧を評価することをさらに含む、任意の方法1.2、1.4、1.5〜1.9、または方法2もしくは2.1〜2.2、または方法3もしくは3.1〜3.2、または方法A1〜A13。
A15.選択的CB2受容体アゴニストはAPD371であり、標準用量は、10mg〜500mgまたは約10mg〜500mg、例えば、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、105mg、110mg、115mg、120mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、375mg、400mg、425mg、450mg、475mg、および500mgから選択される、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A14。
A16.選択的CB2受容体アゴニストはAPD371であり、標準用量は、10mg〜250mgまたは約10mg〜250mg、例えば10mg〜150mg、例えば25mg〜100mg、例えば、25mg、50mg、75mg、100mg、200mg、または250mg、例えば、25mg、50mg、75mg、または100mgから選択される、方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A15。
A17.標準用量は、1日1回、1日2回、1日3回、または1日4回の頻度で投与される、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A16。
A18.選択的CB2受容体アゴニストはAPD371であり、選択的CB2受容体アゴニストの治療有効量は、25mg〜100mgまたは約25mg〜100mgの用量である、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A17。
A19.選択的CB2受容体アゴニストの治療有効量は、投与当たり25mg〜100mgであり、1日2回もしくは3回投与されるか、または約600、約400、約300、もしくは約250mg未満/日であるか、または約75mg、約150mg、約225mg、もしくは約300mg/日である、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A18。
A20.選択的CB2受容体アゴニストはAPD371であり、標準用量よりも低い用量は、75mg、50mg、25mg、または12.5mgである、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A19。
A21.選択的CB2受容体アゴニストの治療有効量よりも低い用量は、50mgまたは約50mgである、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A20。
A22.選択的CB2受容体の治療有効量よりも低い用量は、100mgまたは約100mgである、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A21。
A23.選択的CB2受容体の治療有効量よりも低い用量は、1日1回、1日2回、1日3回、および1日4回からなる群から選択される頻度で投与される、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A22。
A24.選択的CB2受容体アゴニストの投与前または投与後にヒト対象の心拍数および/または血圧を評価することをさらに含む、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A23。
A25.より低い投与量の投与後にヒト対象の心拍数および/または血圧を評価することをさらに含む、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A24。
A26.選択的CB2受容体アゴニストの投与後に、有害反応(例えば、低血圧、失神、および/または徐脈)についてヒト対象をモニタリングすることをさらに含む、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A25。
A27.選択的CB2受容体アゴニストの投与後に、ヒト対象の心拍数および/または血圧および/またはそれらに関連する状態を評価することをさらに含み、例えば、ヒト対象の心拍数および/または血圧を評価することは、ヒト対象の心拍数および/または血圧を測定することを含む、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A26。
A28.ヒト対象の心拍数および/または血圧は、選択的CB2受容体アゴニストの投与後約0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、もしくは6時間、または少なくとも約0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、もしくは6時間に評価される、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A27。
A29.以下からなる群から選択される少なくとも1つの決定に基づいて、リスク因子が検出されるかもしくは検出されない、またはヒト対象の心拍数および/もしくは血圧が検出および/もしくは評価される、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A28:
(i)ヒト対象が低心拍数を有するか否かを心電図によって決定すること
(ii)ヒト対象が低心拍数を有するか否かをバイタルサインによって決定すること
(iii)ヒト対象が低い収縮期血圧および/または拡張期血圧を有するか否かをバイタルサインによって決定すること、
(iv)ヒト対象が低心拍数および/または低収縮期血圧および/または拡張期血圧および/またはそれらに関連する状態の病歴を有するか否かを決定すること;
(v)ヒト対象が選択的CB2受容体アゴニストの排出障害を有するか否かを決定すること、および
(vi)ヒト対象がCYPの低代謝型または中間代謝型であるか否かを決定すること。
A30.選択的CB2受容体アゴニストはAPD371であり、APD371の治療有効量は、
10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、110mg、120mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、375mg、400mg、425mg、450mg、475mg、もしくは500mg、または約10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、110mg、120mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、375mg、400mg、425mg、450mg、475mg、もしくは500mgであるか、あるいは
10mg、25mg、50mg、75mg、150mg、もしくは200mg、または約10mg、25mg、50mg、75mg、150mg、もしくは200mgであり、
1日当たり1回、2回、3回または4回投与される、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A29。
A31.選択的CB2受容体アゴニストはAPD371であり、APD371の最大用量は、
投与当たり10mg、25mg、50mg、75mg、100mg、125mg、150mg、175mg、もしくは200mg、または約10mg、25mg、50mg、75mg、100mg、125mg、150mg、175mg、もしくは200mg、および/あるいは
1日当たり75mg、150mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、375mg、400mg、425mg、450mg、475mg、500mg、525mg、550mg、575mg、または600mgである、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A30。
A32.選択的CB2受容体アゴニストはAPD371であり、APD371の量は、投与当たり200mg未満である、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A31。
A33.
正常心拍数は、少なくとも60bpmもしくは少なくとも約60bpmであるか、または約60bpm〜約100bpmであり、
正常血圧は、約90mmHg〜約119mmHgの収縮期血圧および/または約60mmHg〜約79mmHgの拡張期血圧である、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A28。
A32.ヒト対象は、
(i)選択的CB2受容体アゴニストの安全性もしくは有効性を調べるように、かつ/または
(ii)そこからのデータをヒト対象の治療に関する選択的CB2受容体アゴニストの承認のために規制機関に提出するように設計された多施設、プラセボ対照、二重盲検試験の一部ではない、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A28。
A34.ヒト対象は高齢者である、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A33。
A35.方法1または1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A34であって、
心拍数は、安静時心拍数、仰臥位心拍数、および立位心拍数からなる群から選択され、
血圧は、収縮期血圧および拡張期血圧からなる群から選択され、
収縮期血圧は、安静時収縮期血圧、仰臥位収縮期血圧、および立位収縮期血圧からなる群から選択され、
拡張期血圧は、安静時拡張血圧、仰臥位拡張期血圧、および立位拡張期血圧からなる群から選択される、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A34。
A36.選択的CB2受容体アゴニストは経口投与される、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A35。
A37.選択的CB2受容体アゴニストは、錠剤またはカプセルの形態である、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A36。
A38.リスク因子は、以下のうちの少なくとも1つから選択される、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A37:血管疾患、めまい、意識朦朧、失神性めまい、頭痛、悪心、低血圧、失神、ショック、血行動態不安定、徐脈、大動脈狭窄、心筋梗塞、虚血、心不全、および伝導障害。
A39.治療は、CB2受容体媒介疾患の治療または予防である、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A38。
A40.治療は、骨痛、関節痛、筋肉痛、歯痛、片頭痛および他の頭痛、炎症性疼痛、神経因性疼痛、治療の副作用として生じる疼痛、変形性関節症、癌、多発性硬化症、アレルギー反応、腎炎症候群、強皮症、甲状腺炎、糖尿病性神経障害、線維筋痛症、HIV関連神経障害、坐骨神経痛、および自己免疫状態から選択される障害に関連する疼痛、急性および/または慢性の炎症性疼痛、急性および/または慢性の神経因性疼痛、化学療法誘発性疼痛、急性術後疼痛、炎症性腸疾患(IBD)に関連する腹痛、非神経根性腰痛、肝線維症、原発性胆汁性肝硬変、非アルコール性脂肪性肝炎、腎線維症、子宮内膜症、および間質性膀胱炎からの疼痛、痛覚過敏、異痛症、炎症性痛覚過敏、神経因性痛覚過敏、急性侵害受容、骨粗鬆症、多発性硬化症に関連する痙縮、自己免疫障害、例えば、多発性硬化症、ギラン・バレー症候群、多発神経根筋障害、慢性炎症性脱髄、関節リウマチ、乾癬性関節炎、強直性脊椎関節炎、および反応性関節炎からなる群から選択される自己免疫障害、アレルギー反応、例えば、アトピー性皮膚炎、掻痒症、蕁麻疹、喘息、結膜炎、アレルギー性鼻炎、およびアナフィラキシーから選択される障害に関連するアレルギー反応、CNS炎症、例えば、アルツハイマー病、脳卒中、認知症、筋萎縮性側索硬化症、およびヒト免疫不全ウイルスから選択される疾患に関連するCNS炎症、粥状動脈硬化、望ましくない免疫細胞活性、ならびに変形性関節症、アナフィラキシー、ベーチェット病、移植片拒絶、脈管炎、通風、脊椎炎、ウイルス性疾患、細菌性疾患、狼瘡、炎症性腸疾患、自己免疫性肝炎および1型糖尿病から選択される障害に関連する炎症、加齢性黄斑変性、咳、白血病、リンパ腫、CNS腫瘍、前立腺癌、アルツハイマー病、脳卒中誘発性損傷、認知症、筋萎縮性側索硬化症、およびパーキンソン病から選択されるCB2受容体媒介疾患の治療または予防である、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A39。
A41.治療は、急性および/または慢性の炎症性疼痛の治療である、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A40。
A42.治療は、急性および/または慢性の神経因性疼痛の治療である、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A41。
A43.治療は、炎症または炎症状態の治療である、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A42。
A44.ヒト対象は、CYPの低代謝型または中間代謝型である、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A43。
A45.ヒト対象は、CYPの低代謝型または中間代謝型であり、CYPは、CYP1A2、CYP2B6、CYP2C8、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP2E1、CYP3A、およびCYP3A4/3A5からなる群から選択される、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A44。
A46.選択的CB2受容体アゴニストによる治療を開始する前に、ヒト対象がα遮断薬療法において安定であると決定することをさらに含む、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A45。
A47.選択的CB2受容体アゴニストは、細胞をCP55,940と接触させた場合に生じるであろう内在化レベルの少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも約99%まで、細胞における選択的CB2受容体の内在化を増加させる、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A46。
A48.選択的CB2受容体アゴニストの選択性は、ヒトCB1受容体と比較して、少なくとも50倍、少なくとも100倍、少なくとも500倍、少なくとも750倍、少なくとも1000倍、少なくとも2000倍、少なくとも3000倍、少なくとも4000倍、少なくとも5000倍、少なくとも6000倍、少なくとも7000倍、少なくとも8000倍、少なくとも9000倍、もしくは少なくとも10,000倍のヒトCB2受容体に対する選択性であるか、またはそうであると以前に同定されている、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A47。
A49.方法は、
方法1.5の段落aまたは段落bに記載の薬剤の投与中に、選択的CB2受容体アゴニスト(例えば、APD371)の投与量を減少させること、または
選択的CB2受容体アゴニスト(例えば、APD371)の投与中に、方法1.5の段落aまたは段落bに記載の薬剤の投与量を減少させること、
方法1.6の段落a〜cに記載の薬剤の存在下で選択的CB2受容体アゴニスト(例えば、APD371)を滴定すること、または
選択的CB2受容体アゴニスト(例えば、APD371)の存在下で方法1.6の段落aまたは段落cに記載の薬剤を滴定することをさらに含む、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A48。
A50.方法は、併用療法化合物、例えば、
以下のような鎮痛化合物:
アセトアミノフェン、および
NSAID、例えばアスピリン、コリンおよびサリチル酸マグネシウム、サリチル酸コリン、セレコキシブ、ジクロフェナクカリウムまたはナトリウム、ジフルニサル、エトドラク、フルルビプロフェン、イブプロフェン、インドメタシン、ケトプロフェン、サリチル酸マグネシウム、メクロフェナム酸ナトリウム、メフェナム酸、メロキシカム、ナブメトン、ナプロキセン、ナプロキセンナトリウム、オキサプロジン、ピロキシカム、サルサラート、サリチル酸ナトリウム、スリンダク、トルメチンナトリウムまたはバルデコキシブ、
胃腸抗炎症剤、例えば、5−アミノサリチル酸(5−ASA)、メサラミン、スルファサラジンおよびベドリズマブ、
免疫抑制剤、例えば、アザチオプリン、
プリンアンタゴニスト、例えば6−メルカプトプリン、
経口副腎皮質ステロイド治療薬、例えば、プレドニゾン、ブデソニド、または同等のステロイド、
抗炎症剤、例えば、抗TNF−α剤、例えば、インフリキシマブ、アダリムマブ、ウステキヌマブ、およびセルトリズマブペゴル、
プロバイオティクス、例えば、Culturelle、サッカロマイセス・ブラウディ、
クローン病の治療に使用される抗生物質、例えば、シプロフロキサシンおよびメトロニダゾール、ならびに
止瀉薬、例えば、ロペラミドおよびジフェノキシラートをアトロピンとともに、選択的CB2受容体アゴニストと同時投与することをさらに含む、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A49。
A51.選択的CB受容体アゴニストはAPD371であり、1日用量は150mg〜450mgであり、1日用量は、1日当たり最大3回まで、例えば、50mgの3回投与/日、または75mgの3回投与/日、または100mgの3回投与/日、または125mgの3回投与/日、または150mgの3回投与/日で漸増投与される、任意の方法1もしくは1.1〜1.12、または方法2もしくは2.1〜2.9、または方法3もしくは3.1〜3.9、または方法A1〜A50。
本開示はさらに、選択的CB2受容体アゴニストによる治療の候補を選択する方法(方法4)を提供し、該方法は、そのような治療を必要とするヒト対象におけるリスク因子の存在または非存在を検出することであって、リスク因子は、方法1および1.1(以下参照)に定義される通りである、検出することと、リスク因子が存在しないヒト対象を選択することとを含む。リスク因子が存在しない対象に与えられる選択CB2受容体アゴニストの用量よりも低い選択CB2受容体アゴニストの用量を用いる変更された治療計画のために、リスク因子を有するヒト対象を選択することをさらに含む。
さらなる態様において、本開示は、選択的CB受容体アゴニスト等のCB受容体アゴニストによる治療を必要とするヒト対象を治療する方法(方法5)を提供する。該方法は、選択的CB受容体アゴニストによる治療を必要とするヒト対象を同定すること、ヒト対象における低心拍数および/もしくは低血圧のリスクもしくは存在を決定すること、および、ヒト対象が低心拍数および/もしくは低血圧のリスクもしくは存在を有しない場合に、治療有効量の選択的CB受容体アゴニストをヒト対象に投与すること、またはヒト対象が低心拍数および/もしくは低血圧のリスクもしくは存在を有する場合に、治療有効量の選択的CB受容体アゴニストをヒト対象に投与しないことを含む。
さらなる態様において、本開示は、ヒト対象に選択的CB受容体アゴニストを投与することを含む、選択的CB受容体アゴニストによる治療を必要とするヒト対象を治療する方法(方法6)を提供する。該方法はさらに、選択的CB受容体アゴニストの投与後にヒト対象の心拍数および/または血圧を評価することを含む。選択的CB受容体アゴニストのヒト対象への投与は、ヒト対象が低い心拍数および/もしくは低血圧を有しない場合には継続されるか、またはヒト対象が低心拍数および/もしくは低血圧を有する場合には中止される。
さらなる態様において、本開示は、選択的CB受容体アゴニストによる治療を必要とするヒト対象を治療する方法(方法7)を提供する。該方法は、ヒト対象における低心拍数および/または低血圧のリスクまたは存在を決定すること、ならびに低心拍数および/または低血圧のリスクまたは存在を有しないヒト対象を選択することを含む。選択された対象には、選択されたヒト対象に対する選択的CB受容体アゴニストの治療有効量が投与される。
さらなる態様において、本開示は、選択的CB受容体アゴニストによる治療を必要とするヒト対象を治療する方法(方法8)を提供する。該方法は、ヒト対象における低心拍数および/または低血圧のリスクまたは存在を決定すること、ならびに低心拍数および/または低血圧のリスクまたは存在を有するヒト対象を選択することを含む。選択された対象には、選択されたヒト対象に対する選択的CB受容体アゴニストの治療有効量が投与されない。
さらなる態様において、本開示は、選択的CB受容体アゴニストによる治療を必要とするヒト対象を治療する方法(方法9)を提供する。該方法は、ヒト対象における低心拍数および/または低血圧のリスクまたは存在を決定すること、ならびにヒト対象の心拍数および/または血圧および/またはそれらに関連する状態を測定および/または評価することを含む。対象は、該対象が正常心拍数および/または正常血圧を有する場合に選択され、選択されたヒト対象に対する選択的CB受容体アゴニストの治療有効量が投与される。
さらなる態様において、本開示は、選択的CB受容体アゴニストによる治療を必要とするヒト対象を治療する方法(方法10)を対象とする。該方法は、ヒト対象に治療有効量の選択的CB受容体アゴニストを投与することを含み、ヒト対象は、低心拍数および/または低血圧のリスクがないか、またはそれらを有しないことが以前に決定されている。
さらなる態様において、本開示は、選択的CB受容体アゴニストによる治療を必要とするヒト対象を治療する方法(方法11)を特徴とする。該方法は、ヒト対象に治療有効量の選択的CB受容体アゴニストを投与することを含み、ヒト対象は、以前の選択的CB受容体の投与後に正常心拍数および/または正常血圧を有することが以前に決定されている。
さらなる態様において、本開示は、選択的CB受容体アゴニストによる治療を必要とするヒト対象を治療する方法(方法12)をさらに提供する。該方法は、選択的CB受容体アゴニストの投与前にヒト対象の心拍数および/または血圧を評価するステップと、ヒト対象に治療有効量の選択的CB受容体アゴニストを投与するステップと、選択的CB受容体アゴニストの投与後にヒト対象の心拍数および/または血圧を評価するステップと、選択的CB受容体アゴニストの投与後の心拍数および/または血圧が、選択的CB受容体アゴニストの投与前の心拍数および/または血圧と比較して規定量だけ低下しないことを決定するステップと、ヒト対象への選択的CB受容体アゴニストの投与を継続するステップとを含む。
さらなる態様において、本開示は、選択的CB受容体アゴニストによる治療を必要とするヒト対象を治療する方法(方法13)を提供する。該方法は、選択的CB受容体アゴニストの投与前にヒト対象の心拍数および/または血圧を評価するステップと、ヒト対象に治療有効量の選択的CB受容体アゴニストを投与するステップと、選択的CB受容体アゴニストの投与後にヒト対象の心拍数および/または血圧を評価するステップと、選択的CB受容体アゴニストの投与後のヒト対象の心拍数および/または血圧が正常心拍数および/または正常血圧であることを決定するステップと、ヒト対象への選択的CB2受容体アゴニストの投与を継続するステップとを含む。
さらなる態様において、本開示は、選択的CB受容体アゴニストによる治療を必要とするヒト対象を治療する方法(方法14)を特徴とする。該方法は、ヒト対象に治療有効量の選択的CB受容体アゴニストを投与することを含み、ヒト対象は、以前の選択的CB受容体の投与前の心拍数および/または血圧と比較して規定量だけ低下しない選択的CB受容体アゴニストの投与後の心拍数および/または血圧を有することが以前に決定されている。
さらなる態様において、選択的CB受容体アゴニストによる治療を必要とするヒト対象を治療する方法(方法15)が提供される。該方法は、ヒト対象に治療有効量の選択的CB受容体アゴニストを投与することを含み、ヒト対象は、選択的CB受容体の投与後に正常心拍数および/または正常血圧を有することが以前に決定されている。
さらなる態様において、選択的CB受容体アゴニストによる治療を必要とするヒト対象を治療する方法(方法16)を特徴とする。該方法は、ヒト対象に、選択的CB受容体アゴニストの存在下で心拍数を低下させるおよび/もしくは血圧を低下させるならびに/または心拍数および/もしくは血圧の低下のリスクがある薬剤を投与するかどうかを決定することを含む。ヒト対象への薬剤の投与は継続され、選択的CB受容体アゴニストは投与されない。
さらなる態様において、本開示は、選択的CB受容体アゴニストによる治療を必要とするヒト対象を治療する方法(方法17)を提供し、該方法は、ヒト対象に、選択的CB受容体アゴニストの存在下で、心拍数を低下させるおよび/もしくは血圧を低下させるならびに/または心拍数および/もしくは血圧の低下のリスクがある薬剤を投与するかどうかを決定することと、ヒト対象が現在その薬剤を投与されていない場合、ヒト対象に治療有効量の選択的CB受容体アゴニストを投与することとを含む。
さらなる態様において、本開示は、選択的CB受容体アゴニストによる治療を必要とするヒト対象を治療する方法(方法18)を提供し、該方法は、ヒト対象に、選択的CB受容体アゴニストの存在下で、を低下させるおよび/もしくは血圧を低下させるならびに/または心拍数および/もしくは血圧の低下のリスクがある薬剤を投与するかどうかを決定することと、ヒト対象がその薬剤を中止した後で、ヒト対象に治療有効量の選択的CB受容体アゴニストを投与することとを含む。
さらなる態様において、本開示は、選択的CB受容体アゴニストによる治療を必要とするヒト対象を治療する方法(方法19)を提供する。該方法は、第1の投与量の選択的CB受容体アゴニストをヒト対象に投与するステップと、ヒト対象の心拍数および/または血圧および/またはそれらに関連する状態を評価するステップと、ヒト対象が正常な心拍数および/または血圧を有する場合、ヒト対象を選択するステップと、第2の投与量の選択的CB受容体アゴニストを投与するステップとを含み、選択的CB受容体アゴニストの第2の投与量は、選択的CB受容体アゴニストの第1の投与量と同じかまたはそれよりも多い。
さらなる態様において、本開示は、選択的CB受容体アゴニストによる治療を必要とするヒト対象を治療する方法(方法20)を特徴とする。該方法は、第1の投与量の選択的CB受容体アゴニストをヒト対象に投与するステップと、ヒト対象における低心拍数および/または低血圧のリスクまたは存在を決定するステップと、低心拍数および/または低血圧のリスクのあるまたはそれらを有するヒト対象に低減した投与量の選択CB受容体アゴニストを投与するステップとを含み、低減した投与量は、第1の投与量よりも少ない投与量である。
さらなる態様において、本開示は、選択的CB受容体アゴニストによる治療を必要とするヒト対象を治療する方法(方法21)を提供し、該方法は、低心拍数および/または低血圧のリスクのあるまたはそれらを有するヒト対象を同定することと、標準用量よりも低い用量の選択的CB受容体アゴニストをヒト対象に投与することとを含む。
さらなる態様において、本開示は、疼痛(例えば、急性および/または慢性の炎症性疼痛(変形性関節症に関連する疼痛等)、急性および/または慢性の神経因性疼痛炎(糖尿病性神経障害疼痛等)、子宮内膜症に関連する疼痛、炎症性腸疾患に関連する腹痛、化学療法誘発性疼痛、間質性膀胱炎に関連する疼痛、片頭痛、または非神経根性腰痛)を呈するヒト対象を、25mg以上(例えば、25mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、105mg、110mg、115mg、120mg、125mg、150mg、175mg、または200mg)の用量のAPD371を用いて治療する方法(方法21)を提供し、該用量は、1日1回または2回、少なくとも12週間経口投与され、それによってヒト対象が苦しむ疼痛を軽減する。いくつかの実施形態において、APD371の用量は100mg以上である。特定の実施形態において、APD371の用量は100mg〜200mgである。いくつかの実施形態において、APD371の用量は約50mgまたは50mgである。いくつかの実施形態において、APD371の用量は約75mgまたは75mgである。いくつかの実施形態において、APD371の用量は約100mgまたは100mgである。他の実施形態において、APD371の用量は約200mgまたは200mgである。他の実施形態において、APD371の用量は200mg未満である。他の実施形態において、APD371の用量は100mg未満である。他の実施形態において、APD371の用量は75mg未満である。特定の実施形態において、ヒト対象の心拍数および/または血圧は、投与前および投与後に測定される。特定の実施形態において、治療の開始前に心拍数および/または血圧が正常でない場合、対象はAPD371を投与されない。特定の実施形態において、APD371の投与後に心拍数および/または血圧が正常でない場合、対象はさらにAPD371を投与されない。特定の実施形態において、APD371の投与後(例えば、投与後0.5時間、1時間、2時間、4時間、6時間、8時間、10時間、12時間、14時間、16時間、18時間、20時間、22時間、または24時間)に、投与後の心拍数および/または血圧が5%以上または10%以上低下する場合、対象は、最初のAPD371の投与後にAPD371を投与されない。特定の実施形態において、低心拍数または低血圧を有するかまたは発症するリスクがあるヒト対象は、APD371を投与されない。特定の実施形態において、起立性低血圧を有するかまたは発症するリスクがあるヒト対象は、APD371を投与されない。特定の実施形態において、徐脈を有するかまたは発症するリスクがあるヒト対象は、APD371を投与されない。特定の実施形態において、重度の腎機能障害または重度の肝機能障害を有するかまたは発症するリスクがあるヒト対象は、APD371の標準用量よりも低い用量を投与される。特定の実施形態において、より低い用量は、75mg、50mg、25mg、または12.5mgである。
さらなる態様において、本開示は、線維症(例えば、肺線維症(例えば、IPF)、腎線維症、腎臓線維症)を呈するヒト対象を、25mg以上(例えば、25mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、105mg、110mg、115mg、120mg、125mg、150mg、175mg、または200mg)の用量のAPD371を用いて治療する方法(方法22)を提供し、該用量は、1日1回または2回、少なくとも12週間経口投与され、それによってヒト対象が苦しむ線維症または線維症への進行を軽減する。いくつかの実施形態において、APD371の用量は100mg以上である。特定の実施形態において、APD371の用量は100mg〜200mgである。いくつかの実施形態において、APD371の用量は約50mgまたは50mgである。いくつかの実施形態において、APD371の用量は約75mgまたは75mgである。いくつかの実施形態において、APD371の用量は約100mgまたは100mgである。他の実施形態において、APD371の用量は約200mgまたは200mgである。他の実施形態において、APD371の用量は200mg未満である。他の実施形態において、APD371の用量は100mg未満である。特定の実施形態において、ヒト対象の心拍数および/または血圧は、投与前および投与後に測定される。特定の実施形態において、治療の開始前に心拍数および/または血圧が正常でない場合、対象はAPD371を投与されない。特定の実施形態において、APD371の投与後に心拍数および/または血圧が正常でない場合、対象はさらにAPD371を投与されない。特定の実施形態において、APD371の投与後(例えば、投与後0.5時間、1時間、2時間、4時間、6時間、8時間、10時間、12時間、14時間、16時間、18時間、20時間、22時間、または24時間)に、投与後の心拍数および/または血圧が5%以上または10%以上低下する場合、対象は、最初のAPD371の投与後にAPD371を投与されない。特定の実施形態において、低心拍数または低血圧を有するかまたは発症するリスクがあるヒト対象は、APD371を投与されない。特定の実施形態において、起立性低血圧を有するかまたは発症するリスクがあるヒト対象は、APD371を投与されない。特定の実施形態において、徐脈を有するかまたは発症するリスクがあるヒト対象は、APD371を投与されない。特定の実施形態において、重度の腎機能障害または重度の肝機能障害を有するかまたは発症するリスクがあるヒト対象は、APD371の標準用量よりも低い用量を投与される。特定の実施形態において、より低い用量は、75mg、50mg、25mg、または12.5mgである。
本開示はさらに、疼痛状態の治療において低血圧または低心拍数を決定する際の選択的CB2受容体アゴニストの使用、および疼痛状態の治療において低血圧または低心拍数を決定する際に使用される選択的CB2受容体アゴニストを提供する。いくつかの実施形態において、疼痛状態は、
骨痛、関節痛、筋肉痛、歯痛、片頭痛および他の頭痛、急性炎症性疼痛および慢性炎症性疼痛を含む炎症性疼痛、急性および/または慢性の神経因性疼痛、治療の副作用として生じる疼痛、
変形性関節症、癌、多発性硬化症、アレルギー反応、腎炎症候群、強皮症、甲状腺炎、糖尿病性神経障害、線維筋痛症、HIV関連神経障害、神経痛、坐骨神経痛、および自己免疫状態から選択される障害に関連する疼痛、
化学療法誘発性疼痛、急性術後疼痛、炎症性腸疾患(IBD)に関連する腹痛、非神経根性腰痛、肝線維症、原発性胆汁性肝硬変、非アルコール性脂肪性肝炎、腎線維症、子宮内膜症、および間質性膀胱炎からの疼痛、痛覚過敏、異痛症、炎症性痛覚過敏、神経因性痛覚過敏、急性侵害受容、骨粗鬆症、および多発性硬化症に関連する痙縮から選択される。
以下の実施形態は、上記の方法1、1〜1.9、2、2.1〜2.5、3、3.1〜3.6、A1〜A51および4〜22のいくつかまたは全てに適用される。
本発明の方法、例えば、方法1および1.1〜1.9のいくつかの実施形態において、低心拍数および/または低血圧のリスクの有無が検出され、そのリスクは、とりわけ方法1.6の段落a〜fに記載される状態の1つ以上であり、具体的には、対象は方法1.6の段落a〜cに記載されるような1つ以上の薬剤を以前に投与されたことがある。そのような実施形態において、先の投与は、選択的CB受容体アゴニスト(例えば、APD371)の提案される投与日の6ヶ月以内、5ヶ月以内、3ヶ月以内、2ヶ月以内、1ヶ月以内、3週間以内、2週間以内、1週間以内、6日以内、5日以内、4日間、3日以内、2日以内であってもよい。
前述の方法の各々のいくつかの実施形態において、選択的CB受容体アゴニストはAPD371である。
一実施形態において、低心拍数および/または低血圧のリスクは、選択的CB受容体アゴニスト以外の薬物の投与またはその投与の効果である。場合によっては、薬物または薬剤は、選択的CB2受容体アゴニストの曝露を増加させる。ある場合には、薬物または薬剤は、CYP阻害剤である。ある場合には、薬物または薬剤は、選択的CB受容体アゴニストの代謝を遅らせる。ある場合には、薬剤または薬剤の存在は、薬剤または薬剤が存在しない場合と比較して、ヒト対象における選択的CB受容体アゴニストの代謝産物の蓄積を増加させる。ある場合には、薬物または薬剤は、タンパク質結合(例えば、ヒト血清アルブミン、リポタンパク質、糖タンパク質、またはαグロブリン、βグロブリン、またはγグロブリンへの結合)について選択的CB受容体アゴニストと競合する。ある場合には、薬物または薬剤は、α遮断薬、降圧薬、または血管拡張薬である。ある場合には、心拍数を遅くする薬物または薬剤は、ジゴキシン、アミオダロン、またはβ遮断薬である。場合によっては、薬物または薬剤は、アルコールである。ある場合には、薬剤または薬剤はQT延長を引き起こす。
一実施形態において、低心拍数および/または低血圧のリスクまたは存在は医学的状態である。ある場合には、医学的状態は、心拍数および/または血圧を低下させることが知られている。一実施形態において、医学的状態は、脱水症状または血液量減少である。一実施形態において、低心拍数および/または低血圧のリスクまたは存在は、以下のうちの少なくとも1つの履歴(すなわち、選択的CB2受容体アゴニストの投与前6ヶ月以内の発生)である:めまい、意識朦朧、低血圧、失神、血行動態不安定、徐脈、大動脈狭窄、心筋梗塞、虚血、心不全、および伝導障害。ある場合には、低心拍数および/または低血圧のリスクまたは存在は、ヒト対象に心拍数および/または血圧の低下を生じやすくさせる既存の状態である。場合によっては、低心拍数および/または低血圧のリスクまたは存在は、60歳以上、65歳以上、70歳以上、75歳以上、または80歳以上、85歳以上、90歳以上、または95歳以上であることである。ある場合には、低心拍数および/または低血圧のリスクまたは存在は、CYPの低代謝型であることである。ある場合には、低心拍数および/または低血圧のリスクまたは存在は、CYPの中間代謝型であることである。いくつかの実施形態において、CYPは、CYP1A2、CYP2B6、CYP2C8、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP2E1、CYP3A、およびCYP3A4/3A5からなる群から選択される。場合によっては、低心拍数および/または低血圧のリスクまたは存在は、脳血管疾患である。ある場合には、低心拍数および/または低血圧のリスクまたは存在は、以下のうちの少なくとも1つによって同定される:血管疾患、めまい、意識朦朧、失神性めまい、頭痛、悪心、低血圧、失神、ショック、血行動態不安定、徐脈、大動脈狭窄、心筋梗塞、虚血、心不全、および伝導障害。
一実施形態において、低心拍数は、60、55、50、45、もしくは40拍/分(bpm)未満、または約60、55、50、45、もしくは40拍/分(bpm)未満、例えば、50bpm未満または約50bpm未満である。場合によっては、低心拍数は、50bpm未満または約50bpm未満である。ある場合には、低心拍数は、50bpm未満または約50bpm未満であり、低心拍数は、選択的CB受容体アゴニストの投与前の心拍数から少なくとも10bpmまたは少なくとも約10bpmの低下である。
一実施形態において、低血圧は、120、115、110、105、100、95、90、85、80、75、もしくは70mmHg未満、または約120、115、110、105、100、95、90、85、80、75、もしくは70mmHg未満の収縮期血圧である。ある場合には、低血圧は、90mmHg未満または約90mmHg未満の収縮期血圧であるある場合には、低血圧は、80、75、70、65、60、55、もしくは50mmHg未満、または約80、75、70、65、60、55、もしくは50mmHg未満の拡張期血圧である。場合によっては、低血圧は、60mmHg未満または約60mmHg未満の拡張期血圧である。ある場合には、低血圧は、50mmHg未満または約50mmHg未満の拡張期血圧である。ある場合には、低血圧は、低血圧は、90mmHg未満もしくは約90mmHg未満の収縮期血圧、および50mmHg未満もしくは約50mmHg未満の拡張期血圧であり、また低血圧は、選択的CB受容体アゴニストの投与前の収縮期血圧および/または拡張期血圧からの少なくとも10mmHgの低下である。
一実施形態において、規定量の低下は、少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、もしくは25%、または少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、もしくは25%の心拍数の低下である。場合によっては、規定量の低下は、ベースライン収縮期血圧からの少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、もしくは25%、または少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、もしくは25%の低下である。ある場合には、規定量の低下は、ベースライン拡張期血圧からの少なくとも1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、もしくは25%、または少なくとも約1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、もしくは25%の低下である。場合によっては、規定量の低下は、少なくとも、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、もしくは20bpm、または少なくとも約、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、もしくは20bpmの心拍数の低下である。ある場合には、規定量の低下は、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、もしくは25mmHg、または少なくとも約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、もしくは25mmHgの収縮期血圧の低下である。ある場合には、規定量の低下は、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、もしくは25mmHg、または少なくとも約1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、もしくは25mmHgの拡張期血圧の低下である。
一実施形態において、上記の方法は、第2の投与量の投与後にヒト対象の心拍数および/または血圧を測定および/または評価するステップをさらに含む。
一実施形態において、ヒト対象は、第1の投与量の選択的CB受容体アゴニストの投与前に低心拍数および/または低血圧のリスク因子を有すると同定されている。
別の実施形態において、選択的CB受容体アゴニストはAPD371であり、第1の投与量は、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、105mg、110mg、115mg、120mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、375mg、400mg、425mg、450mg、および475mg、および500mg、または約10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、105mg、110mg、115mg、120mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、375mg、400mg、425mg、450mg、および475mg、および500mgから選択される。ある場合には、選択的CB受容体アゴニストはAPD371であり、APD371の第1の投与量は、25mg、50mg、75mg、100mg、200mgもしくは250mg、または約25mg、50mg、75mg、100mg、200mgもしくは250mgである。ある場合には、選択的CB受容体アゴニストはAPD371であり、APD371の第1の投与量は、50mg、75mg、100mg、150mg、200mg、もしくは250mg未満、または約50mg、75mg、100mg、150mg、200mg、もしくは250mg未満である。一実施形態において、第1の投与量の選択的CB受容体アゴニストは、1回より多く投与される。場合によっては、第1の投与量は、1日1回、1日2回、1日3回、または1日4回の頻度で投与される。
別の実施形態において、選択的CB受容体アゴニストはAPD371であり、第2の投与量は、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、105mg、110mg、115mg、120mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、375mg、400mg、425mg、450mg、475mg、もしくは500mg、または約10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、105mg、110mg、115mg、120mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、375mg、400mg、425mg、450mg、475mg、もしくは500mgからである。ある場合には、選択的CB受容体アゴニストはAPD371であり、APD371の第2の投与量は、25mg、50mg、75mg、100mg、200mgもしくは250mg、または約25mg、50mg、75mg、100mg、200mgもしくは250mgである。ある場合には、選択的CB受容体アゴニストはAPD371であり、APD371の第2の投与量は、50mg、75mg、100mg、150mg、200mg、もしくは250mg超、または約50mg、75mg、100mg、150mg、200mg、もしくは250mg超である。場合によっては、第2の投与量は、1日1回、1日2回、1日3回、および1日4回から選択される頻度で投与される。
いくつかの実施形態において、上記の方法は、第2の投与量の投与後にヒト対象の心拍数および/または血圧を測定および/または評価することをさらに含む。
特定の実施形態において、選択的CB受容体アゴニストはAPD371であり、低減した投与量は、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、105mg、110mg、115mg、120mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、375mg、400mg、425mg、450mg、および475mg、または約10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、105mg、110mg、115mg、120mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、375mg、400mg、425mg、450mg、および475mgからである。場合によっては、選択的CB受容体アゴニストはAPD371であり、APD371の低減した投与量は、25mg、50mg、75mg、100mg、200mg、もしくは250mg、または約、25mg、50mg、75mg、100mg、200mg、もしくは250mgである。ある場合には、選択的CB受容体アゴニストはAPD371であり、APD371の低減した投与量は、50mg、75mg、100mg、150mg、200mgもしくは250mg未満、または約50mg、75mg、100mg、150mg、200mgもしくは250mg未満である。場合によっては、低減した投与量は、1日1回、1日2回、1日3回、または1日4回の頻度で投与される。
いくつかの実施形態において、上記の方法は、低減した投与量の投与後にヒト対象の心拍数および/または血圧を測定および/または評価することをさらに含む。
いくつかの実施形態において、選択的CB受容体アゴニストはAPD371であり、標準用量は、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、105mg、110mg、115mg、120mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、375mg、400mg、425mg、450mg、475mg、および500mg、または約10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、105mg、110mg、115mg、120mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、375mg、400mg、425mg、450mg、475mg、および500mgから選択される。ある場合には、標準用量は、1日1回、1日2回、1日3回、または1日4回の頻度で投与される。
いくつかの実施形態において、選択的CB受容体アゴニストはAPD371であり、より低い用量は、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、105mg、110mg、115mg、120mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、375mg、400mg、425mg、450mg、および475mg、または約10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、105mg、110mg、115mg、120mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、375mg、400mg、425mg、450mg、および475mgから選択される。ある場合には、選択的CB受容体アゴニストはAPD371であり、より低い用量は、50mg、75mg、100mg、150mg、200mg、もしくは250mg未満、または約50mg、75mg、100mg、150mg、200mg、もしくは250mg未満である。場合によっては、より低い用量は、50mgまたは約50mgである。ある場合には、より低い用量は、100mgまたは約100mgである。ある場合には、より低い用量は、1日1回、1日2回、1日3回、または1日4回の頻度で投与される。場合によっては、本明細書に記載の方法は、より低い投与量の投与後にヒト対象の心拍数および/または血圧を測定および/または評価するステップをさらに含む。
特定の実施形態において、本明細書に記載の方法は、選択的CB受容体アゴニストの投与後に有害反応についてヒト対象をモニタリングするステップをさらに含む。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の方法は、選択的CB受容体アゴニストの投与後にヒト対象の心拍数および/または血圧および/またはそれらに関連する状態を評価するステップをさらに含む。いくつかの実施形態において、ヒト対象の心拍数および/または血圧を評価することは、ヒト対象の心拍数および/または血圧を測定することを含む。ある場合には、ヒト対象の心拍数および/または血圧は、選択的CB受容体アゴニストの投与後約0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、もしくは6時間、または少なくとも約0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、もしくは6時間に投与される。
一実施形態において、ヒト対象は、(i)ヒト対象が低心拍数を有することを心電図によって決定すること、(ii)ヒト対象が低心拍数を有することをバイタルサインによって決定すること、(iii)ヒト対象が低い収縮期血圧および/または拡張期血圧を有することをバイタルサインによって決定すること、(iv)ヒト対象が低心拍数および/または低収縮期血圧および/または拡張期血圧および/またはそれらに関連する状態の病歴を有することを決定すること、(v)ヒト対象が選択的CB受容体アゴニストの排出障害を有することを決定すること、および(vi)ヒト対象がCYPの低代謝型または中間代謝型であることを決定することからなる群から選択される少なくとも1つの決定に基づいて、低心拍数および/または低血圧のリスクがあるか、またはそれらを有すると決定される。いくつかの実施形態において、ヒト対象は、(i)ヒト対象が低心拍数を有しないことを心電図によって決定すること、(ii)ヒト対象が低心拍数を有しないことをバイタルサインによって決定すること、(iii)ヒト対象が低い収縮期血圧および/または拡張期血圧を有しないことをバイタルサインによって決定すること、(iv)ヒト対象が低心拍数および/または低収縮期血圧および/または拡張期血圧および/またはそれらに関連する状態の病歴を有しないと決定すること、(v)ヒト対象が選択的CB受容体アゴニストの排出障害を有しないと決定すること、および(vi)ヒト対象がCYPの低代謝型または中間代謝型ではないことを決定することからなる群から選択される少なくとも1つの決定に基づいて、低心拍数および/または低血圧のリスクがないか、またはそれらを有しないと決定される。
いくつかの実施形態において、選択的CB受容体アゴニストはAPD371であり、APD371の量は、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、110mg、120mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、375mg、400mg、425mg、450mg、475mg、および500mg、または約、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、110mg、120mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、375mg、400mg、425mg、450mg、475mg、および500mgから選択される。場合によっては、選択的CB受容体アゴニストはAPD371であり、APD371の量は、10mg、25mg、50mg、75mg、100mg、150mg、もしくは200mg、または約10mg、25mg、50mg、75mg、100mg、150mg、もしくは200mgである。ある場合には、選択的CB受容体アゴニストは、1日1回投与される。ある場合には、選択的CB受容体アゴニストは1日2回投与される。ある場合には、選択的CB受容体アゴニストは、1日3回投与される。場合によっては、選択的CB受容体アゴニストは、1日当たり4回投与される。
いくつかの実施形態において、選択的CB受容体アゴニストはAPD371であり、APD371の最大用量は、投与当たり10mg、25mg、50mg、75mg、100mg、125mg、150mg、175mg、もしくは200mg、または約10mg、25mg、50mg、75mg、100mg、125mg、150mg、175mg、もしくは200mgである。いくつかの実施形態において、選択的CB受容体アゴニストはAPD371であり、APD371の最大用量は、75mg、150mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、375 400mg、425mg、450mg、475mg、500mg、525mg、550mg、575mg、もしくは600mg、または約75mg、150mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、375 400mg、425mg、450mg、475mg、500mg、525mg、550mg、575mg、もしくは600mgである。ある場合には、選択的CB受容体アゴニストはAPD371であり、APD371の量は、投与当たり200mg以下である。ある場合には、選択的CB受容体アゴニストはAPD371であり、APD371の量は、投与当たり200mg未満または約200mg未満である。
いくつかの実施形態において、選択的CB受容体アゴニスト、例えばAPD371の1日投与量は、75mg〜600mg、例えば150mg〜450mgであり、例えば150mg〜300mgである。1日投与量は、単回投与または複数回投与で、例えば、1日当たり2回、3回、または4回で投与することができる。例えば、150mgの1日用量は、それぞれ50mgの3回投与として1日で投与することができ、300mgの1日用量は、それぞれ100mgの3回投与として1日で投与することができる。
特定の実施形態において、正常心拍数は、少なくとも60bpmまたは少なくとも約60bpmである。いくつかの実施形態において、正常心拍数は、約60bpm〜約100bpmである。場合によっては、心拍数は、安静時心拍数、仰臥位心拍数、または立位心拍数のうちの1つである。
いくつかの実施形態において、正常血圧は約90mmHg〜約119mmHgの収縮期血圧である。いくつかの実施形態において、正常血圧は、約60mmHg〜約79mmHgの拡張期血圧である。場合によっては、血圧は、収縮期血圧および拡張期血圧から選択される。ある場合には、収縮期血圧は、安静時収縮期血圧、仰臥位収縮期血圧、および立位収縮期血圧から選択される。場合によっては、拡張期血圧は、安静時拡張期血圧、仰臥位拡張期血圧、および立位拡張期血圧から選択される。
いくつかの実施形態において、ヒト対象は、(i)選択的CB受容体アゴニストの安全性もしくは有効性を調べるように、かつ/または(ii)そこからのデータをヒト対象の治療に関する選択的CB受容体アゴニストの承認のために規制機関に提出するように設計された多施設、プラセボ対照、二重盲検試験の一部ではない。
特定の実施形態において、ヒト対象は高齢者である。
特定の実施形態において、低血圧は、体位性低血圧、起立性低血圧、または食後低血圧である。
いくつかの実施形態において、選択的CB受容体アゴニストは経口投与される。場合によっては、選択的CB受容体アゴニストは、錠剤またはカプセルの形態である。ある場合には、選択的CB受容体アゴニストは、即時放出剤形である。
特定の実施形態において、低心拍数および/または低血圧に関連する状態は、以下のうちの少なくとも1つから選択される:血管疾患、めまい、意識朦朧、失神性めまい、頭痛、悪心、低血圧、失神、ショック、血行動態不安定、徐脈、大動脈狭窄、心筋梗塞、虚血、心不全、および伝導障害。
一実施形態において、治療は、CB受容体媒介疾患の治療または予防である。ある場合には、治療は、変形性関節症に関連する疼痛等、化学療法誘発性疼痛、神経因性疼痛炎、急性術後疼痛、炎症性腸疾患(IBD)に関連する腹痛、非神経根性腰痛、肝線維症、原発性胆汁性肝硬変、非アルコール性脂肪性肝炎、腎線維症、変形性関節症、子宮内膜症、間質性膀胱炎、および片頭痛から選択されるCB受容体媒介疾患の治療または予防である。場合によっては、治療は、急性および/または慢性の炎症性疼痛の治療である。ある場合には、治療は、急性および/または慢性の神経因性疼痛の治療である。
いくつかの実施形態において、ヒト対象は、CYPの低代謝型または中間代謝型の表現型を有する。いくつかの実施形態において、CYPは、CYP1A2、CYP2B6、CYP2C8、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP2E1、CYP3A、CYP3A4/3A5、および/または当業者に既知の別の関連するCYPから選択される。いくつかの実施形態において、ヒト対象は、CYP反応のために遺伝子型が同定されている。いくつかの実施形態において、ヒト対象は、CYP反応のために表現型が決定されている。
いくつかの実施形態において、上記の方法は、選択的CB受容体アゴニストによる治療を開始する前に、ヒト対象がα遮断薬療法において安定であると決定することをさらに含む
いくつかの実施形態において、選択的CB受容体アゴニストは、細胞をCP55,940と接触させた場合に生じるであろう内在化レベルの少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも約99%まで、細胞における選択的CB2受容体の内在化を増加させる。いくつかの実施形態において、CB受容体の内在化をCP55,940の少なくとも90%まで増加させるCB受容体アゴニストは、化合物B、化合物E、化合物G、および化合物Hから選択される。CP55,940は、以下の化学構造を有する:
特定の実施形態において、選択的CB受容体アゴニストの選択性は、ヒトCB受容体と比較して、少なくとも50倍、少なくとも100倍、少なくとも500倍、少なくとも750倍、少なくとも1000倍、少なくとも2000倍、少なくとも3000倍、少なくとも4000倍、少なくとも5000倍、少なくとも6000倍、少なくとも7000倍、少なくとも8000倍、少なくとも9000倍、もしくは少なくとも10,000倍のヒトCB受容体に対する選択性である。
いくつかの実施形態において、選択的CB受容体アゴニストの選択性は、ヒトCB受容体と比較して、少なくとも50倍、少なくとも100倍、少なくとも500倍、少なくとも750倍、少なくとも1000倍、少なくとも2000倍、少なくとも3000倍、少なくとも4000倍、少なくとも5000倍、少なくとも6000倍、少なくとも7000倍、少なくとも8000倍、少なくとも9000倍、もしくは少なくとも10,000倍のヒトCB受容体に対する選択性であると以前に同定されている。
いくつかの実施形態において、選択的CB2受容体アゴニストはAPD371であり、APD371の治療有効量は、投与当たり約25〜100mgであり、APD371は1日2回投与される。
いくつかの実施形態において、選択的CB2受容体アゴニストはAPD371であり、APD371の治療有効量は投与当たり約25〜100mgであり、APD371は1日3回投与される。
他に定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、本発明が属する技術分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書に記載される方法および材料と類似または同等の方法および材料を本発明の実施または試験に使用することができるが、例示的な方法および材料を以下に記載する。本明細書で言及される全ての刊行物、特許出願、特許、および他の参考文献は、それらの全体が参照により組み込まれる。矛盾する場合、定義を含む本出願は制御する。材料、方法、および実施例は、例示的なものに過ぎず、限定的であることを意図するものではない。
本発明の他の特徴および利点は、以下の詳細な説明および特許請求の範囲から明らかになるであろう。
連続遠隔測定によって測定された、実施例1に記載の単回用量漸増試験(プラセボおよび10mg)における第1日のベースラインからの心拍数の平均変化を示す。 連続遠隔測定によって測定された、実施例1に記載の単回用量漸増試験(20mgおよび30mg)における第1日のベースラインからの心拍数の平均変化を示す。 連続遠隔測定によって測定された、実施例1に記載の単回用量漸増試験(60mgおよび120mg)における第1日のベースラインからの心拍数の平均変化を示す。 連続遠隔測定によって測定された、実施例1に記載の単回用量漸増試験(250mgおよび400mg)における第1日のベースラインからの心拍数の平均変化を示す。 バイタルサインによって測定された、実施例1に記載の単回用量漸増試験(プラセボおよび10mg)におけるベースラインから7日目までの心拍数の平均変化を示す。 バイタルサインによって測定された、実施例1に記載の単回用量漸増試験(20mgおよび30mg)におけるベースラインから7日目までの心拍数の平均変化を示す。 バイタルサインによって測定された、実施例1に記載の単回用量漸増試験(60mgおよび120mg)におけるベースラインから7日目までの心拍数の平均変化を示す。 バイタルサインによって測定された、実施例1に記載の単回用量漸増試験(250mgおよび400mg)におけるベースラインから7日目までの心拍数の平均変化を示す。 バイタルサインによって測定された、実施例1に記載の単回用量漸増試験(プラセボおよび10mg)におけるベースラインから7日目までの収縮期血圧の平均変化を示す。 バイタルサインによって測定された、実施例1に記載の単回用量漸増試験(20mgおよび30mg)におけるベースラインから7日目までの収縮期血圧の平均変化を示す。 バイタルサインによって測定された、実施例1に記載の単回用量漸増試験(60mgおよび120mg)におけるベースラインから7日目までの収縮期血圧の平均変化を示す。 バイタルサインによって測定された、実施例1に記載の単回用量漸増試験(250mgおよび400mg)におけるベースラインから7日目までの収縮期血圧の平均変化を示す。 バイタルサインによって測定された、実施例1に記載の単回用量漸増試験(プラセボおよび10mg)におけるベースラインから7日目までの拡張期血圧の平均変化を示す。 バイタルサインによって測定された、実施例1に記載の単回用量漸増試験(20mgおよび30mg)におけるベースラインから7日目までの拡張期血圧の平均変化を示す。 バイタルサインによって測定された、実施例1に記載の単回用量漸増試験(60mgおよび120mg)におけるベースラインから7日目までの拡張期血圧の平均変化を示す。 バイタルサインによって測定された、実施例1に記載の単回用量漸増試験(250mgおよび400mg)におけるベースラインから7日目までの拡張期血圧の平均変化を示す。 バイタルサインによって測定された、実施例2に記載の複数用量漸増試験における1日目のベースラインからの心拍数の平均変化を示す。 バイタルサインによって測定された、実施例2に記載の複数用量漸増試験におけるベースラインから10日目までの心拍数の平均変化を示す。 心電図(ECG)によって測定された、実施例2に記載の複数用量漸増試験におけるベースラインから追跡調査までの心拍数の平均変化を示す。 遠隔測定によって測定された、実施例2に記載の複数用量漸増試験における1日目のベースラインからの心拍数の平均変化を示す。 バイタルサインによって測定された、実施例2に記載の複数用量漸増試験におけるベースラインから10日目までの心拍数の平均変化を示す。 バイタルサインによって測定された、実施例2に記載の複数用量漸増試験における1日目のベースラインからの収縮期血圧の平均変化を示す。 バイタルサインによって測定された、実施例2に記載の複数用量漸増試験におけるベースラインから10日目までの収縮期血圧の平均変化を示す。 バイタルサインによって測定された、実施例2に記載の複数用量漸増試験における1日目のベースラインからの拡張期血圧の平均変化を示す。 バイタルサインによって測定された、実施例2に記載の複数用量漸増試験におけるベースラインから10日目までの拡張期血圧の平均変化を示す。
以下の略語が図中で使用されている:D=日、hr=時間、hrs=時間、PD=投与後。
本開示は、CB受容体アゴニストがヒト対象の心拍数および/または血圧を低下させることができるという予期せぬ発見を考慮に入れて、選択的CB受容体アゴニストによる治療を必要とするヒト対象を治療する方法を提供する。
選択的CB受容体アゴニスト
CB受容体と相互作用してそれを刺激する化合物(本明細書では「CB受容体アゴニスト」または「CBアゴニスト」とも称され得る)は、CB受容体媒介疾患の治療に対して有用性を示す。特定の実施形態において、アゴニスト化合物は、CB受容体にと比較してCB受容体に対して選択性を示す。いくつかの実施形態において、アゴニスト化合物は、ヒトCB受容体と比較してヒトCB受容体に対して選択性を示す。
CB受容体アゴニスト化合物の非限定的な例は、PCT特許公報WO2011/025541、WO2012/116276、WO2012/116278、WO2012/116277、およびWO2012/116279、ならびに米国仮特許出願第62/084,165号(WO2016/085941)に開示されており、これらの各々は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。例えば、CB受容体アゴニスト化合物は、WO2011/025541に開示されている化合物493、696、699、700、704、765、820、841、および919を含む。これらの化合物は、WO2011/025541に開示されているように調製することができる。
他のCB受容体アゴニスト化合物は、例えば、直接cAMP測定のためのHomogeneous Time−Resolved Fluorescence(HTRF(登録商標))アッセイを用いて同定することができる(Gabriel et al.,ASSAY and Drug Development Technologies,1:291−303,2003)(例えば、WO2011/025541の実施例2を参照)。化合物は、CB受容体で安定にトランスフェクトされたCHO−K1細胞において、直接cAMP測定のためのHTRF(登録商標)アッセイ(アッセイキットはCisbio−US, Inc.(Bedford,MA)から販売、カタログ番号62AM4PEC)を用いてCB受容体(例えば、ヒトCB受容体)のアゴニズムについてスクリーニングすることができる。キットによって支持されるHTRF(登録商標)アッセイは、CHO−K1細胞によって産生された内因性cAMPと、色素d2で標識されたトレーサーcAMPとの間の競合イムノアッセイである。トレーサー結合は、Cryptateで標識されたモノクローナル抗cAMP抗体によって可視化される。特異的シグナル(すなわち、蛍光共鳴エネルギー移動、FRET)は、標準または試料中の未標識cAMPの濃度に反比例する。化合物がcAMP濃度を低下させる場合、直接cAMP測定のためのHTRF(登録商標)アッセイにおいて、CB受容体のアゴニストが検出される。HTRF(登録商標)アッセイは、CB受容体アゴニストのEC50値を決定するためにも用いることができる。
CB受容体アゴニスト化合物は、その活性化時にCB受容体に結合するβ−アレスチンを測定するDiscoveRx社製PathHunter β−アレスチンアッセイを用いて同定することもできる(例えばWO2011/025541の実施例3を参照)。PathHunterアレスチンアッセイは、酵素断片相補(Yan et al.,J.Biomol.Screen.7:451−459,2002)を使用してβ−アレスチンと活性化GPCRとの相互作用を測定する。小さな42アミノ酸のβ−ガラクトシダーゼ断片ProlinkをGPCRのC末端に融合させ、β−アレスチンをより大きなβ−ガラクトシダーゼ断片EA(Enzyme Acceptor)に融合させる。活性化GPCRへのβ−アレスチンの結合は、2つの酵素断片の相補を引き起こし、化学発光性PathHunter PathHunter Flash Detection Kit(DiscoveRx、Fremont、CA:カタログ番号93−0001)を使用して測定することができる活性β−ガラクトシダーゼ酵素を形成する。
CB受容体アゴニスト化合物は、WO2011/025541の実施例3に記載の放射性リガンド結合アッセイを用いて同定することもできる。
場合によっては、HTRF(登録商標)アッセイ、PathHunterアレスチンアッセイ、および放射性リガンド結合アッセイを用いて同定されるCB受容体アゴニスト化合物は、持続的なインビボ有効性のための十分なレベルのシグナル伝達を維持するために受容体の強い内在化を誘導するアゴニストを選択するために、CB受容体の内在化について試験することができる特定の実施形態において、そのようなアゴニストは、本明細書に記載の方法において好ましい。
受容体の内在化は、(例えば、フローサイトメトリーを用いて)細胞表面からの標識された受容体の損失を測定すること、細胞内に内在化した受容体の(例えば、特徴的な点状の細胞内小胞における)出現を測定すること、および/または細胞表面にリサイクルされた受容体の戻り量を測定することを含む多数の方法を使用して測定することができる。例えば、細胞中の顆粒の数、密度、および/または染色強度を定量化することができる。受容体の内在化は、当業者に既知の任意の適切な方法を使用して測定することができる。例えば、受容体の内在化は、細胞表面からの受容体の損失として、細胞内の受容体の出現として、細胞内小胞における内在化受容体の出現として、エピトープ標識された受容体を用いて、抗体標識された受容体を用いて、蛍光標識された受容体を用いて、細胞表面および/または細胞の内部における蛍光強度の変化として、細胞内の蛍光顆粒の数、密度、および/または染色強度を定量することによって、イムノアッセイ(例えば、ウエスタンブロット、免疫蛍光法)を用いて測定される、蛍光顕微鏡を使用して、フローサイトメトリーアッセイを用いて、酵素相補性を用いて、またはハイコンテント分析を使用して測定することができる。
CB受容体アゴニスト化合物のインビボ有効性は、本明細書に記載の疾患について測定することができる。いくつかの実施形態において、インビボ有効性は疼痛について測定される。いくつかの実施形態において、インビボ有効性は線維症について測定される。いくつかの実施形態において、インビボ有効性は、本明細書に記載の診断基準を用いて測定される。いくつかの実施形態において、インビボでの有効性は、本明細書に記載の化合物の投与後約0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、もしくは8時間、または少なくとも約0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、6、6.5、7、7.5、もしくは8時間に測定される。いくつかの実施形態において、インビボ有効性は、動物モデルにおいて測定される。いくつかの実施形態において、インビボ有効性は、非ヒト哺乳動物において測定される。いくつかの実施形態において、インビボ有効性は、ヒトにおいて測定される。いくつかの実施形態において、インビボ有効性は、動物モデルにおいて測定される。いくつかの実施形態において、動物モデルは、CB受容体媒介疾患のモデルである。いくつかの実施形態において、動物モデルは、疼痛またはそれに関連する状態のモデルである。いくつかの実施形態において、動物モデルは、線維症またはそれに関連する状態のモデルである。いくつかの実施形態において、動物モデルは、フロイント完全アジュバント(FCA)誘発性痛覚過敏モデルである。いくつかの実施形態において、動物モデルは、痛覚過敏および/または異痛症のカプサイシン誘発モデルである。いくつかの実施形態において、動物モデルは、Zucker糖尿病性脂肪(ZDF)ラットである。いくつかの実施形態において、動物モデルはストレプトゾトシン(STZ)処理ラットである。いくつかの実施形態において、動物モデルは、神経因性疼痛のモデルであり、例えば、神経因性疼痛の慢性狭窄傷害モデルである。いくつかの実施形態において、動物モデルは、胆管結紮モデルである。いくつかの実施形態において、動物モデルは肝臓線維症モデルである。いくつかの実施形態において、動物モデルはNASHモデルである。いくつかの実施形態において、動物モデルは、ブレオマイシン誘発性肺線維症モデル等の肺線維症モデルである。いくつかの実施形態において、動物モデルは、真皮線維症モデルである。いくつかの実施形態において、動物モデルは、急性腎障害等の急性傷害のモデルである。いくつかの実施形態において、動物モデルは、胆汁うっ滞性肝障害モデルである。いくつかの実施形態において、動物モデルは、実験的自己免疫脳脊髄炎(EAE)モデルである。いくつかの実施形態において、動物モデルは、脳卒中の閉塞モデルである。いくつかの実施形態において、動物モデルは、粥状動脈硬化のモデルである。いくつかの実施形態において、動物モデルは、シクロホスファミド誘発性膀胱炎モデルである。
一実施形態において、CB受容体アゴニストは、以下に示す化学構造を有する化合物(1aR,5aR)−2−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチル−エチル)−アミド(化合物A)である。

この化合物は、WO2011/025541の実施例1.10に記載されるように調製することができ、このPCT刊行物において化合物493と称される。
別の実施形態において、CB受容体アゴニストは、以下に示す化学構造を有する化合物(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(「化合物B」)である。

この化合物は、WO2011/025541の実施例1.80に記載されるように調製することができ、このPCT刊行物において化合物699と称される。この化合物は、本明細書においてAPD371とも称される。
本明細書で使用される「APD371」は、上に示す化学構造を有する(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2,2−ジメチル−プロピル)−アミド(すなわち、化合物B)と、その全ての化学的および物理的形態とを指し、それには限定されないが、APD371、APD371の非結晶形、APD371の結晶形、APD371の結晶多形、APD371の晶癖、APD371の溶媒和物、APD371の溶媒和物の非結晶形、APD371の溶媒和物の結晶形、APD371の溶媒和物の結晶多形、APD371の溶媒和物の晶癖、APD371の水和物、APD371の水和物の非結晶形、APD371の水和物の結晶形、APD371の水和物の結晶多形、APD371の水和物の晶癖、APD371の薬学的に許容される塩、APD371の薬学的に許容される塩の非結晶形、APD371の薬学的に許容される塩の結晶形、APD371の薬学的に許容される塩の結晶多形、APD371の薬学的に許容される塩の晶癖、APD371の薬学的に許容される塩の溶媒和物、APD371の薬学的に許容される塩の溶媒和物の非結晶形、APD371の薬学的に許容される塩の溶媒和物の結晶形、APD371の薬学的に許容される塩の溶媒和物の結晶多形、APD371の薬学的に許容される塩の溶媒和物の晶癖、、APD371の薬学的に許容される塩の水和物、APD371の薬学的に許容される塩の水和物の非結晶形、APD371の薬学的に許容される塩の水和物の結晶形、APD371の薬学的に許容される塩の水和物の結晶多形、APD371の薬学的に許容される塩の水和物の晶癖、および上記のいずれかの同位体濃縮(例えば、重水素)類似体。
APD371は、変形性関節症疼痛、パクリタキセル誘発性神経因性疼痛、および有痛性末梢糖尿病性神経障害のモデルにおいて持続的な有効性を実証している。この化合物はまた、ヒトCB受容体と比較して1000倍超のヒトCB受容体に対する選択性を示す。この化合物はまた、CP55,940と比較してラットおよびヒトCB受容体で高い受容体内在化活性を示した(それぞれ105%および96%)。変形性関節症の疼痛モデルにおいて、この化合物は、急速に低下する血漿濃度にもかかわらず、投与後4時間インビボ有効性を維持した。
さらに別の実施形態において、CB受容体アゴニストは、以下に示す化学構造を有する化合物(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸(1−ピリジン−2−イル−シクロブチル)−アミド(「化合物C」)である。

この化合物は、WO2011/025541の実施例1.81に記載されるように調製することができ、このPCT刊行物において化合物700と称される。
さらなる実施形態において、CB受容体アゴニストは、以下に示す化学構造を有する化合物(1aR,5aR)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸((S)−2,2−ジメチル−1−メチルカルバモイル−プロピル)−アミド(「化合物D」)である。

この化合物は、WO2011/025541の実施例1.155に記載されているように調製することができ、このPCT刊行物において化合物704と称される。
別の実施形態において、CB受容体アゴニストは、以下に示す化学構造を有する化合物(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸(1−トリフルオロメチル−シクロブチル)−アミド(「化合物E」)である。

この化合物は、WO2011/025541の実施例1.118に記載されるように調製することができ、このPCT刊行物において化合物765と称される。
さらに別の実施形態において、CB受容体アゴニストは、以下に示す化学構造を有する化合物(1aR,5aR)−2−(4−シアノ−ピリジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a][ペンタレン−4−カルボン酸(2−ヒドロキシ−1−ヒドロキシメチル−1−メチル−エチル)−アミド(「化合物F」)である。

この化合物は、WO2011/025541の実施例1.125に記載されるように調製することができ、このPCT刊行物において化合物820と称される。
別の実施形態において、CB受容体アゴニストは、以下に示す化学構造を有する化合物(1aR,5aR)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ[a]ペンタレン−4−カルボン酸[(S)−2−ヒドロキシ−1−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミド](「化合物G」)である。

この化合物は、WO2011/025541の実施例1.116に記載されるように調製することができ、このPCT刊行物において化合物841と称される。
さらに別の実施形態において、CB受容体アゴニストは、以下に示す化学構造を有する化合物(1aS,5aS)−2−(4−オキシ−ピラジン−2−イル)−1a,2,5,5a−テトラヒドロ−1H−2,3−ジアザ−シクロプロパ−1−[a]ペンタレン−4−カルボン酸(2,2,2−トリフルオロ−1,1−ジメチル−エチル)−アミド(「化合物H」)である。

この化合物は、WO2011/025541の実施例1.113に記載されているように調製することができ、このPCT刊行物において化合物919と称される。
いくつかの実施形態において、上記の化合物A〜Hのいずれか1つが、本明細書に記載の方法に使用される。特定の実施形態において、化合物B、E、G、またはHのいずれか1つが、本明細書に記載の方法に使用される。具体的な実施形態において、化合物Bが、本明細書に記載の方法に使用される。具体的な実施形態において、化合物Hが、本明細書に記載の方法に使用される。
以下に記載の方法は、上記の化合物、ならびにその薬学的に許容される塩、溶媒和物、および水和物を使用することができる。
上記の化合物はまた、後述の方法に使用される薬学的組成物として、薬学的に許容される担体と配合することができる。
アゴニスト化合物のCB受容体に対する選択性
いくつかの実施形態において、本明細書に記載の方法に使用されるアゴニスト化合物は、CB受容体に対する選択性を有する。いくつかの実施形態において、選択性は、CB受容体および別の受容体に対する化合物の相対的インビトロ効力を指す。例えば、いくつかの実施形態において、選択性は、CB受容体と比較したCB受容体に対する化合物の相対的なインビトロ効力を指す。いくつかの実施形態において、インビトロ効力は、第2のメッセンジャーアッセイを用いて測定される。いくつかの実施形態において、インビトロ効力は、cAMPアッセイを用いて測定される。いくつかの実施形態において、選択性は、β−アレスチンアッセイを用いて生成されたデータを比較することによって決定される。いくつかの実施形態において、選択性は、GTP−γS結合アッセイから生成されたデータを比較することによって決定される。いくつかの実施形態において、選択性は、レポーター遺伝子アッセイから生成されたデータを比較することによって決定される。いくつかの実施形態において、選択性は、バイオマーカーについて生成されたデータを比較することによって決定される。いくつかの実施形態において、インビトロ効力は、EC50として定量化される。いくつかの実施形態において、選択性は、CB受容体および別の受容体に対するアゴニストの相対的結合親和性を指す。いくつかの実施形態において、結合親和性は、Kiとして定量化される。
いくつかの実施形態において、選択性は、マウス、ラット、またはヒトCB受容体について評価される。いくつかの実施形態において、選択性は、ヒトCB受容体について評価される。いくつかの実施形態において、選択性は、CB受容体と比較してCB受容体について評価される。いくつかの実施形態において、選択性は、ヒトCB受容体と比較してヒトCB受容体について評価される。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の化合物は、CB受容体と比較して、約50倍、75倍、100倍、125倍、150倍、175倍、200倍、225倍、250倍、275倍、300倍、325倍、350倍、375倍、400倍、425倍、450倍、475倍、500倍、550倍、600倍、650倍、700倍、750倍、800倍、850倍、900倍、950倍、1000倍、1100倍、1200倍、1300倍、1400倍、1500倍、1750倍、2000倍、2500倍、3000倍、3500倍、4000倍、4500倍、5000倍、6000倍、7000倍、8000倍、9000倍、もしくは10000倍、または少なくとも約50倍、75倍、100倍、125倍、150倍、175倍、200倍、225倍、250倍、275倍、300倍、325倍、350倍、375倍、400倍、425倍、450倍、475倍、500倍、550倍、600倍、650倍、700倍、750倍、800倍、850倍、900倍、950倍、1000倍、1100倍、1200倍、1300倍、1400倍、1500倍、1750倍、2000倍、2500倍、3000倍、3500倍、4000倍、4500倍、5000倍、6000倍、7000倍、8000倍、9000倍、もしくは10000倍のCB受容体に対する選択性を示す。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の化合物は、ヒトCB受容体と比較して、約50倍、75倍、100倍、125倍、150倍、175倍、200倍、225倍、250倍、275倍、300倍、325倍、350倍、375倍、400倍、425倍、450倍、475倍、500倍、550倍、600倍、650倍、700倍、750倍、800倍、850倍、900倍、950倍、1000倍、1100倍、1200倍、1300倍、1400倍、1500倍、1750倍、2000倍、2500倍、3000倍、3500倍、4000倍、4500倍、5000倍、6000倍、7000倍、8000倍、9000倍、もしくは10000倍、または少なくとも約50倍、75倍、100倍、125倍、150倍、175倍、200倍、225倍、250倍、275倍、300倍、325倍、350倍、375倍、400倍、425倍、450倍、475倍、500倍、550倍、600倍、650倍、700倍、750倍、800倍、850倍、900倍、950倍、1000倍、1100倍、1200倍、1300倍、1400倍、1500倍、1750倍、2000倍、2500倍、3000倍、3500倍、4000倍、4500倍、5000倍、6000倍、7000倍、8000倍、9000倍、もしくは10000倍のヒトCB受容体に対する選択性を示す。
一実施形態において、ヒトCB受容体と比較して1000倍超のヒトCB受容体に対する選択性を示すAPD371が、本明細書に記載の方法に使用される。いくつかの実施形態において、APD371は、APD371の非結晶形である。いくつかの実施形態において、APD371は、APD371の結晶形である。いくつかの実施形態において、APD371は、APD371の結晶多形である。いくつかの実施形態において、APD371は、APD371の晶癖である。
組成物および製剤
本明細書に記載の化合物は、幅広い経口および非経口剤形で投与することができる。当業者は、剤形が、有効成分として、本明細書に記載の化合物、または本明細書に記載の化合物の薬学的に許容される塩、水和物、もしくは溶媒和物のいずれかを含み得ることを理解するであろう。
製剤は、任意の適切な方法によって、典型的には、活性化合物(複数可)を液体もしくは微粉化した固体担体またはその両方と必要な割合で均一に混合し、次いで、必要に応じて、得られた混合物を所望の形状に形成することによって調製され得る。
結合剤、充填剤、許容される湿潤剤、打錠滑沢剤、および崩壊剤等の従来の賦形剤が、経口投与用の錠剤およびカプセルに使用されてもよい。経口投与用の液体調製物は、溶液、エマルジョン、水性または油性懸濁液およびシロップの形態であり得る。あるいは、経口用製剤は、使用前に水または別の適切な液体ビヒクルで再構成することができる乾燥粉末の形態であってもよい。懸濁化剤または乳化剤、非水性ビヒクル(食用油を含む)、防腐剤および香味剤および着色剤等追加の添加剤が、液体調製物に添加されてもよい。非経口剤形は、本明細書に記載の化合物を適切な液体ビヒクルに溶解し、適切なバイアルまたはアンプルを充填して密封する前に、溶液を濾過滅菌することによって調製することができる。これらは、剤形を調製するための当該技術分野において周知の多くの適切な方法のほんのいくつかの例に過ぎない。
本明細書に記載の化合物は、当業者に周知の技術を用いて薬学的組成物に配合することができる。本明細書で言及されるもの以外にも、適切な薬学的に許容される担体が当該技術分野で既知である:例えば、Remington,The Science and Practice of Pharmacy, 20th Edition, 2000, Lippincott Williams&Wilkins,(editors:Gennaro et al)を参照されたい。
本明細書に記載の化合物は、未精製のまたは純粋な化学物質として投与されてもよいが、化合物または活性成分を薬学的製剤として、または薬学的に許容される担体をさらに含む組成物として提供することが好ましい。
薬学的製剤は、経口、直腸、鼻、局所(頬側および舌下を含む)、膣または非経口(筋肉内、皮下および静脈内を含む)投与に適したもの、または吸入、吹送、もしくは経皮パッチによる投与に適した形態のものを含む。経皮パッチは、薬物の分解を最小限に抑えた効率的な様式で吸収のために薬物を提示することによって、制御された速度で薬物を投与する。典型的には、経皮パッチは、不浸透性バッキング層、単一の感圧接着剤、および剥離ライナーを有する除去可能な保護層を含む。当業者は、当業者の必要性に基づいて、所望の有効な経皮パッチを製造するために適切な技術を理解し、認識するであろう。
したがって、本明細書に記載の化合物は、従来のアジュバント、担体、または希釈剤とともに、薬学的製剤およびその単位投与量の形態にされてもよく、そのような形態において、固体、例えば錠剤もしくは充填カプセルとして、または液体、例えば、溶液、懸濁液、エマルジョン、エリキシル、ゲル、もしくはそれらを充填したカプセル(全て経口使用のため)として、直腸投与用の坐剤の形態で、あるいは非経口(皮下を含む)用途のための滅菌注射剤の形態で使用されてもよい。そのような薬学的組成物およびその単位剤形は、追加の活性化合物または成分の有無にかかわらず、従来の成分を従来の割合で含んでもよく、そのような単位剤形は、用いられるべき意図された1日投与量範囲に相応する活性成分の任意の適切な有効量を含む。
経口投与の場合、薬学的組成物は、例えば、錠剤、カプセル、懸濁液または液体の形態であり得る。薬学的組成物は、好ましくは、特定量の活性成分を含む投薬単位の形態で製造される。そのような投薬単位の例は、従来の添加剤、例えば、ラクトース、マンニトール、トウモロコシデンプンまたはジャガイモデンプンを含む、結合剤、例えば、結晶性セルロース、セルロース誘導体、アカシア、トウモロコシデンプンまたはゼラチンを含む、崩壊剤、例えば、トウモロコシデンプン、ジャガイモデンプンまたはカルボキシメチルセルロースナトリウムを含む、および滑沢剤、例えば、タルクまたはステアリン酸マグネシウムを含む、カプセル、錠剤、散剤、顆粒、または懸濁液である。活性成分はまた、組成物として注射によって投与され得、例えば、生理食塩水、デキストロースまたは水が、適切な薬学的に許容される担体として使用され得る。
本明細書に記載の化合物またはその溶媒和物、水和物、もしくは生理学的に機能的な誘導体は、薬学的組成物中の活性成分として、具体的にはCB受容体アゴニストとして使用することができる。「薬学的組成物」の文脈において定義される「活性成分」という用語は、一般に薬効を提供しないと認識される「不活性成分」とは対照的に、主要な薬理作用を提供する薬学的組成物の成分を指す。
本明細書に記載の化合物から薬学的組成物を調製するために、適切な薬学的に許容される担体の選択肢は、固体、液体、または両方の混合物のいずれかであり得る。固体形態の調製物は、散剤、錠剤、丸剤、カプセル剤、カシェ剤、坐剤および分散性顆粒剤を含む。固体担体は、希釈剤、香味剤、可溶化剤、滑沢剤、懸濁化剤、結合剤、防腐剤、錠剤崩壊剤、またはカプセル化材料としても作用し得る1つ以上の物質であり得る。
散剤において、担体は、微粉化された有効成分と混合された微粉化された固体である。
錠剤において、有効成分は、必要な結合能を有する担体と適切な割合で混合され、所望の形状およびサイズに圧縮される。
散剤および錠剤は、様々なパーセンテージの量の活性化合物を含み得る。散剤または錠剤中の代表的な量は、0.5%〜約90%の活性化合物を含み得るが、当業者は、この範囲外の量が必要な場合があることを認識している。散剤および錠剤に適した担体は、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖、ラクトース、ペクチン、デキストリン、デンプン、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、低融点ワックス、カカオバター等である。「調製物」という用語は、活性化合物と、担体としてのカプセル化材料との配合物であって、担体を含むまたは含まない有効成分が、ある担体によって囲まれ、そのため該担体と結合している状態のカプセルを提供する配合物を指す。同様に、カシェ剤およびロゼンジ剤も含まれる。錠剤、散剤、カプセル剤、丸剤、カシェ剤およびロゼンジ剤は、経口投与に適した固体形態として使用することができる。
坐剤を調製するために、脂肪酸グリセリドまたはカカオバターの混合物等の低融点ワックスを最初に融解し、撹拌するにつれて有効成分をその中に均一に分散させる。次いで、溶融した均一な混合物を都合のよい大きさの型に注ぎ、冷却させ、それにより凝固させる。
膣内投与に適した製剤は、活性成分に加えて、当該技術分野において適切であることが既知である担体を含む、ペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、フォームまたはスプレーとして提示されてもよい。
液体形態の調製物は、溶液、懸濁液、およびエマルション、例えば、水または水−プロピレングリコール溶液を含む。例えば、非経口注射液体調製物は、ポリエチレングリコール水溶液中の溶液として配合することができる。注射用調製物、例えば、滅菌注射用の水性または油性懸濁液は、適切な分散剤または湿潤剤および懸濁化剤を用いて、既知の技術に従って配合され得る。滅菌注射用の調製物は、非毒性の非経口的に許容される希釈剤または溶媒中の滅菌注射用溶液または懸濁液、例えば、1,3−ブタンジオール中の溶液であってもよい。利用され得る許容されるビヒクルおよび溶媒の中には、水、リンゲル液および等張性塩化ナトリウム溶液がある。さらに、滅菌不揮発性油は、溶媒または懸濁媒体として従来から使用されている。この目的のために、合成モノグリセリドまたはジグリセリドを含む任意の無菌の不揮発性油が用いられ得る。さらに、オレイン酸等の脂肪酸は、注射剤の調製に使用される。
したがって、本明細書に記載の化合物は、非経口投与(例えば、注射による、例えば、ボーラス注射または持続注入)のために配合され得、アンプル、充填済み注射器、少量注入容器、または防腐剤を添加した複数回投与容器内に単位用量形態で提示され得る。薬学的組成物は、油性または水性ビヒクル中の懸濁液、溶液、またはエマルジョン等の形態を取ってもよく、懸濁化剤、安定化剤および/または分散剤等の配合剤を含んでもよい。あるいは、活性成分は、使用前に適切なビヒクル、例えば、滅菌された発熱物質を含まない水で構成するための、滅菌固体の無菌単離によってまたは溶液からの凍結乾燥によって得られる粉末形態であってもよい。
経口用途に適した水性製剤は、有効成分を水に溶解または懸濁させ、所望により適切な着色剤、香味剤、安定化剤および増粘剤を添加することによって調製することができる。
経口使用に適した水性懸濁液は、微粉化した有効成分を、天然もしくは合成のガム、樹脂、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、または他の周知の懸濁化剤等の粘性材料とともに水中に分散させることにより作製することができる。
また、使用直前に経口投与のための液体形態の調製物に変換されることが意図される固体形態の調製物も含まれる。そのような液体形態は、溶液、懸濁液、およびエマルジョンを含む。これらの調製物は、有効成分に加えて、着色剤、香味剤、安定剤、緩衝剤、人工および天然甘味料、分散剤、増粘剤、可溶化剤等を含み得る。
表皮への局所投与のために、本明細書に記載の化合物は、軟膏、クリームもしくはローションとして、または経皮パッチとして配合されてもよい。
軟膏およびクリームは、例えば、適切な増粘剤および/またはゲル化剤を添加して、水性または油性基剤を用いて配合され得るローションは、水性または油性基剤を用いて配合され得、一般に、1つ以上の乳化剤、安定化剤、分散剤、懸濁化剤、増粘剤、または着色剤も含有する。
口腔内での局所投与に適した製剤は、香味基剤(通常は、スクロースおよびアカシアまたはトラガカント)中に活性薬剤を含むトローチ剤、不活性基剤(例えば、ゼラチンおよびグリセリンまたはスクロースおよびアカシア)中に活性成分を含む香錠、および適切な液体担体中に活性成分を含む口腔洗浄薬を含む。
溶液または懸濁液は、従来の手段によって、例えば点滴器、ピペットまたはスプレーを用いて、鼻腔に直接適用される。製剤は、単回または複数回投与形態で提供され得る。後者の点滴器またはピペットの場合、これは、固体が溶液または懸濁液の適切な所定の容積を投与することによって達成され得る。スプレーの場合、これは、例えば、計量噴霧スプレーポンプによって達成され得る。
気道への投与は、活性成分が適切な噴射剤とともに加圧パック内に提供されるエアロゾル製剤によっても達成され得る。本明細書に記載の化合物またはそれらを含む薬学的組成物がエアロゾルとして、例えば鼻エアロゾルとしてまたは吸入によって投与される場合、これは、例えば、スプレー、ネブライザー、ポンプネブライザー、吸入装置、計量吸入器または乾燥粉末吸入器を使用して行われ得る。本明細書に記載の化合物をエアロゾルとして投与するための薬学的形態は、当業者に周知のプロセスによって調製することができる。それらの調製のために、例えば、水、水/アルコール混合物または適切な生理食塩水溶液中の溶液または分散物が、慣習的な添加剤、例えば、ベンジルアルコールまたは他の適切な防腐剤、バイオアベイラビリティーを増大させるための吸収促進剤、可溶化剤、分散剤を使用して、また適切であれば、慣習的な噴射剤、例えば、二酸化炭素、CFC、例えば、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、またはジクロロテトラフルオロエタン等を使用して用いられ得る。エアロゾルは、好都合には、レシチン等の界面活性剤も含み得る。薬物の用量は、計量弁の提供によって制御され得る。
鼻腔内製剤を含む、気道への投与が意図される製剤において、化合物は、一般に、例えば10ミクロン以下程度の小さな粒径を有するであろう。そのような粒径は、当該技術分野で既知の手段、例えば微粒子化によって得ることができる。必要に応じて、活性成分の持続放出を与えるように適合された製剤が用いられてもよい。
あるいは、活性成分は、乾燥粉末の形態で、例えば、適切な粉末基剤、例えば、ラクトース、デンプン、デンプン誘導体、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよびポリビニルピロリドン(PVP)中の化合物の粉末混合物の形態で提供され得る。好都合には、粉末担体は、鼻腔内にゲルを形成する。粉末組成物は、例えば、ゼラチンの、例えば、カプセルもしくはカートリッジ中に、またはそこから粉末が吸入器によって投与され得るブリスターパック中に、単位用量形態で提供され得る。
医薬品は、単位剤形で調製することができる。そのような形態において、調製物、適切な量の有効成分を含む単位用量に細分される。単位剤形は、包装された調製物であってもよく、該包装は、個別の量の調製物、例えば、小型包装された錠剤、カプセル、およびバイアルまたはアンプル中の散剤等を含む。また、単位剤形は、カプセル剤、錠剤、カシェ剤、もしくはロゼンジ剤自体であってもよいか、または包装された形態の、適切な数のこれらのうちのいずれかであってもよい。
経口投与用の錠剤またはカプセル、および静脈内投与用の液体が、好ましい組成物である。
本明細書に記載の化合物は、任意選択的に、無機酸および有機酸を含む薬学的に許容される非毒性の酸から調製される薬学的に許容される酸付加塩を含む、薬学的に許容される塩として存在し得る。代表的な酸として、限定されないが、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、ショウノウスルホン酸、クエン酸、エテンスルホン酸、ジクロロ酢酸、ギ酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、シュウ酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、シュウ酸、p−トルエンスルホン酸等が挙げられる。特定の薬学的に許容される塩は、Berge,et al.,J Pharmaceutical Sciences,66:1−19(1977)に列挙されている。
酸付加塩は、化合物合成の直接生成物として得ることができる。代替手段において、適切な酸と、溶媒を蒸発させることによって、または塩および溶媒を別の方法で分離することによって単離された塩とを含む適切な溶媒中に、遊離塩基を溶解させてもよい。本明細書に記載の化合物は、当業者に既知の方法を用いて標準的な低分子量溶媒との溶媒和物を形成し得る。
本明細書に記載の化合物は、「プロドラッグ」に変換することができる。「プロドラッグ」という用語は、当該技術分野で既知の特定の化学基で修飾されており、個体に投与されると、これらの基が生体内変換を受けて親化合物を与える化合物を指す。したがって、プロドラッグは、化合物の特性を変更または排除するために一時的な様式で使用される1つ以上の特殊な非毒性保護基を含む本明細書に記載の化合物として見なされてもよい。1つの一般的な態様において、「プロドラッグ」アプローチは、経口吸収を促進するために利用される。徹底的な議論が、T.Higuchi and V.Stella,Pro−drugs as Novel Delivery Systems vol.14 of the A.C.S.Symposium Series、およびBioreversible Carriers in Drug Design,ed.Edward B.Roche,American Pharmaceutical Association and Pergamon Press,1987に提供されている。
いくつかの実施形態は、併用療法のための薬学的組成物を生成する方法を含み、該方法は、本明細書に開示される化合物の実施形態のいずれかによる少なくとも1つの化合物を、本明細書に記載されるような少なくとも1つの既知の医薬品および薬学的に許容される担体と一緒に混合することを含む。
本明細書に記載の剤形が、有効成分として、本明細書に記載の化合物、本明細書に記載の化合物の薬学的に許容される塩、本明細書に記載の化合物の溶媒和物もしくは水和物、または本明細書に記載の化合物の薬学的に許容される塩の溶媒和物もしくは水和物のいずれかを含み得ることは、当業者に明らかであろう。さらに、本明細書に記載の化合物およびそれらの塩の種々の水和物および溶媒和物は、薬学的組成物の製造における中間体として使用される。本明細書で言及されるもの以外にも、適切な水和物および溶媒和物を作製および同定するための典型的な手順が、当業者に周知である(例えば、K.J.Guillory,“Generation of Polymorphs,Hydrates,Solvates,and Amorphous Solids,”in:Polymorphism in Pharmaceutical Solids,ed.Harry G.Britain,vol.95,Marcel Dekker,Inc.,New York,1999の202〜209ページを参照されたい)。したがって、本開示の1つの態様は、熱重量分析(TGA)、TGA−質量分析、TGA−赤外分光法、粉末X線回折(PXRD)、カールフィッシャー滴定、高分解能X線回折等の当該技術分野で既知の方法によって単離および特徴付けすることができる、本明細書に記載の化合物および/またはその薬学的に許容される塩の水和物および溶媒和物の投与方法に関する。溶媒和物および水和物を日常的に同定するための迅速かつ効率的なサービスを提供するいくつかの商業的実体が存在する。これらのサービスを提供する企業の例としては、Wilmington PharmaTech(Wilmington、DE)、Avantium Technologies(Amsterdam)、およびAptuit(Greenwich、CT)が挙げられる。
本開示は、塩およびその結晶形に存在する原子の全ての同位体を含む。同位体は、同じ原子番号を有するが異なる質量数を有する原子を含む。本開示の一態様は、同じ原子番号を有するが異なる質量数を有する原子で置き換えられた、本発明の塩およびその結晶形における1つ以上の原子のあらゆる組み合わせを含む。1つのそのような例は、本発明の塩およびその結晶形の1つに見られる、Hまたは12C等の天然で最も豊富な同位体である原子の、天然で最も豊富な同位体ではない異なる原子、例えば、HもしくはH(Hを置き換える)、または11C、13C、もしくは14C(12Cを置き換える)による置き換えである。そのような置き換えが行われた塩は、一般に、同位体標識されていると称される。本発明の塩およびその結晶形の同位体標識は、当業者に既知の様々な異なる合成方法のうちのいずれか1つを用いて達成され得、当業者は、そのような同位体を実施するのに必要な合成方法および利用可能な試薬を理解しているものと容易に考えられる。一般的な例として、限定するものではないが、水素の同位体は、H(重水素)およびH(トリチウム)を含む。炭素の同位体は、11C、13C、および14Cを含む。窒素の同位体は、13Nおよび15Nを含む。酸素の同位体は、15O、17O、および18Cを含むフッ素の同位体は、18Fを含む硫黄の同位体は、35Sを含む。塩素の同位体は、36Clを含む。臭素の同位体は、75Br、76Br、77Br、および82Brを含む。ヨウ素の同位体は、123I、124I、125I、および131Iを含む本発明の別の態様は、本発明の塩およびその結晶形のうちの1つ以上を含む組成物、例えば、合成中に調製されるもの等、予備製剤、および薬学的組成物、例えば、本明細書に記載される障害のうちの1つ以上の治療のために哺乳動物における使用を目的として調製されるものを含み、組成物中の同位体の天然に存在する分布が摂動している。本開示の別の態様は、本明細書に記載の塩およびその結晶形を含む組成物および薬学的組成物を含み、該塩は、1つ以上の位置で、天然で最も豊富な同位体以外の同位体で富化されているる。質量分析等の方法が、このような同位体の摂動または富化を測定するために容易に利用可能であり、放射性同位体である同位体については、HPLCまたはGCに関連して使用される放射線検出器等のさらなる方法が利用可能である。
適応症
本明細書に記載の化合物(例えば、APD371)は、CB受容体媒介疾患の治療もしくは予防および/またはその症状の改善に有用である。
本開示の一態様は、療法によりヒトまたは動物の体を治療する方法に使用される、本明細書に記載の化合物または薬学的組成物に関する。
本開示の別の態様は、CB受容体媒介疾患の治療または予防における本明細書に記載の化合物または薬学的組成物の使用に関する。いくつかの実施形態において、CB受容体媒介疾患は、本明細書に記載の1つ以上の疾患である。
本開示の別の態様は、CB受容体媒介疾患を治療または予防するための薬物の製造における、本明細書に記載の組成物または薬学的組成物の使用に関する。いくつかの実施形態において、CB受容体媒介疾患は、本明細書に記載の1つ以上の障害である。
本開示の別の態様は、個体におけるCB受容体媒介疾患の治療または予防のための方法に関し、該方法は、方法1、1.1〜1.12、2、2.1〜2.9、3、3.1〜3.9、A1〜A51および4〜22を含む本明細書に記載の方法に従って、治療有効量の本明細書に記載の化合物または薬学的組成物を、それを必要とする個体に投与することを含む。いくつかの実施形態において、CB受容体媒介疾患は、本明細書に記載の1つ以上の疾患である。
CB受容体媒介疾患の非限定的な例を以下に記載する。
I.疼痛
いくつかの実施形態において、CB受容体媒介疾患は、疼痛またはそれに関連する状態である。CB受容体は、カンナビノイドの鎮痛効果の媒介において役割を果たす(Br.J.Pharmacol.153:319−334,2008に概説)。例えば、CB選択的アゴニストAM1241の全身送達は、げっ歯類における炎症性疼痛のカラゲナン、カプサイシン、およびホルマリンモデルにおいて誘発される痛覚過敏を抑制する(Br.J.Pharmacol.153:319−334,2008に総説)。AM1241の局所(皮下)または全身投与はまた、神経因性疼痛の慢性狭窄損傷モデルにおいて脊髄神経の結紮後にラットの触覚および熱過敏性を反転させるが(Pain 93:239−245,2001;PNAS100(18):10529−10533,2003)、この作用は、CB選択的アンタゴニストAM630による治療によって阻害される(PNAS 102(8):3093−8,2005)。全身投与されたCB選択性アゴニストGW405833は、脊髄神経の結紮後にラットの機械的刺激に対する過敏性を有意に反転させる(Pain 143:206−212,2009)。このように、CB受容体アゴニストは、急性疼痛、炎症性疼痛、および神経因性疼痛、ならびに痛覚過敏の実験モデルにおいて疼痛を緩和することも示されている。
したがって、CBアゴニストは、急性侵害受容および炎症性痛覚過敏、ならびに神経因性疼痛によって生じる異痛症および痛覚過敏の治療および/または予防に使用される。例えば、本明細書に記載の方法に開示されるアゴニストは、骨痛、関節痛、筋肉痛、歯痛、片頭痛および他の頭痛、急性炎症性疼痛および慢性炎症性疼痛を含む炎症性疼痛、神経因性疼痛、治療の副作用として生じる疼痛、変形性関節症、癌、多発性硬化症、アレルギー反応、腎炎症候群、強皮症、甲状腺炎、糖尿病性神経障害、線維筋痛症、HIV関連神経障害、神経痛、坐骨神経痛、および自己免疫状態から選択される障害に関連する疼痛、急性および/または慢性の炎症性疼痛、急性および/または慢性の神経因性疼痛、化学療法誘発性疼痛、急性術後疼痛、炎症性腸疾患(IBD)に関連する腹痛、非神経根性腰痛、肝線維症、原発性胆汁性肝硬変、非アルコール性脂肪性肝炎、腎線維症、子宮内膜症、および間質性膀胱炎からの疼痛、痛覚過敏、異痛症、炎症性痛覚過敏、神経因性痛覚過敏、急性侵害受容、骨粗鬆症、多発性硬化症に関連する痙縮、自己免疫障害、例えば、多発性硬化症、ギラン・バレー症候群、多発神経根筋障害、慢性炎症性脱髄、関節リウマチ、乾癬性関節炎、強直性脊椎関節炎および反応性関節炎からなる群から選択される自己免疫障害、アレルギー反応、例えば、アトピー性皮膚炎、掻痒症、蕁麻疹、喘息、結膜炎、アレルギー性鼻炎、およびアナフィラキシーから選択される障害に関連するアレルギー反応、CNS炎症、例えば、アルツハイマー病、脳卒中、認知症、筋萎縮性側索硬化症、およびヒト免疫不全ウイルスから選択される疾患に関連するCNS炎症、粥状動脈硬化、望ましくない免疫細胞活性、ならびに変形性関節症、アナフィラキシー、ベーチェット病、移植片拒絶、脈管炎、通風、脊椎炎、ウイルス性疾患、細菌性疾患、狼瘡、炎症性腸疾患、自己免疫性肝炎および1型糖尿病から選択される障害に関連する炎症、加齢性黄斑変性、咳、白血病、リンパ腫、CNS腫瘍、前立腺癌、アルツハイマー病、脳卒中誘発性損傷、認知症、筋萎縮性側索硬化症、およびパーキンソン病に起因する疼痛を治療するための鎮痛剤として有用である。
いくつかの実施形態において、本発明の方法は、急性炎症性疼痛、または慢性炎症性疼痛、または神経因性疼痛を治療するための本明細書に記載のCBアゴニストの使用を含む。
本開示の別の態様は、本明細書に記載の方法およびそれらの実施形態に従って、疼痛状態、例えば、神経因性疼痛(例えば、糖尿病性神経障害疼痛)、急性術後疼痛を含む術後疼痛、変形性関節症に関連する疼痛、化学療法誘発性疼痛、子宮内膜症に関連する疼痛、間質性膀胱炎に関連する疼痛、片頭痛からの疼痛、非神経根性腰痛、変形性関節症に関連する疼痛、および他の疼痛状態を治療するために、治療有効量の本明細書に記載される選択的CBアゴニストまたは本明細書に記載の選択的CBアゴニストを含む薬学的組成物を、それを必要とする個体に投与することを含む、個体における疼痛の治療のための方法に関する。
II.免疫系の疾患
IIa.自己免疫疾患いくつかの実施形態において、CB受容体媒介疾患は自己免疫疾患である。カンナビノイド受容体アゴニストは、自己免疫疾患における異常な免疫応答を減弱させ、場合によっては、免疫系によって不適切に標的化されている組織に保護を提供することが示されている。例えば、多発性硬化症(MS)は、CNSにおけるニューロンの脱髄をもたらす自己免疫疾患である。CB/CB受容体アゴニストTHCは、MSの実験的自己免疫脳脊髄炎(EAE)マウスモデルにおいて臨床的疾患の重症度を有意に抑制するが、この作用は、ニューロンではCBによって、および免疫細胞ではCBによって媒介されると考えられる(Nat.“Med.”13(4):492−497,2007)。これらの結果と一致して、CB選択的アゴニストHU−308は、EAEモデルにおいて、未成熟骨髄性細胞およびT細胞の補充、小膠細胞および浸潤骨髄細胞増殖、ならびに軸索喪失を著しく減少させる(J.Biol.Chem.283(19):13320−9,2008)。同様に、CB/CB受容体アゴニストWIN 55212−2は、EAEマウスモデルにおいて脳内の白血球ローリングおよび接着を有意に阻害するが、この作用は、CB選択的アゴニストSR144528によってブロックされるが、CB選択アゴニストSR141716Aによっては遮断されない(Mult.Sclerosis 10(2):158−64,2004)。したがって、CB受容体アゴニストは、多発性硬化症および関連する自己免疫脱髄疾患、例えばギラン・バレー症候群、多発神経根筋障害、および慢性炎症性脱髄の治療および/または予防に使用される。
別の例として、自己免疫疾患である関節リウマチ(RA)は、骨格系の慢性の全身性炎症性障害であり、主に関節を攻撃して炎症性滑膜炎を生じさせ、関節軟骨の破壊および関節の強直に進行することが多い。CB/CB受容体アゴニストWIN 55212−2およびHU−210は、ウシ鼻軟骨外植片においてIL−1αによって刺激されるプロテオグリカンおよびコラーゲン分解をインビトロで有意に阻害する(J.Pharm.and Pharmacol.58:351−358,2006)。したがって、CB受容体アゴニストは、自己免疫性関節炎疾患、例えば、関節リウマチ、乾癬性関節炎、強直性脊椎関節炎、および反応性関節炎の治療および/または予防に使用される。
IIb.1型過敏症およびアレルギー反応。いくつかの実施形態において、CB受容体媒介疾患は、1型過敏症またはアレルギー応答である。カンナビノイド受容体アゴニストはまた、アレルギー反応における異常な免疫応答を減弱させることが示されている。1型(または即時型)過敏症では、アレルゲンによって活性化された形質細胞がIgE抗体を分泌し、それが組織肥満細胞ならびに血液好塩基球および好酸球の表面上のFc受容体に結合する。同じアレルゲンへの反復曝露は、感作細胞上の結合したIgEの架橋を生じさせ、結果として、ヒスタミン、ロイコトリエンおよびプロスタグランジン等の薬理学的に活性なメディエーターの分泌をもたらす。これらのメディエーターは、血管拡張および浸透性の増大、平滑筋痙攣、ならびに白血球遊出を含む、アレルギーに関連する症状の原因である。CB/CB受容体アゴニストHU−210の局所投与は、ヒト皮膚におけるこれらのヒスタミン誘発反応を低下させる(Inflamm.Res.52:238−245,2003)。同様に、CB/CB受容体アゴニストTHCの皮下注射または内在性カンナビノイドレベルの増加は、アレルギー性接触皮膚炎のマウスモデルにおいて皮膚炎症およびそれに関連する掻痒(かゆみ)を軽減する。(Science,316(5830),1494−1497,2007)。したがって、CB受容体アゴニストは、アトピー性皮膚炎(掻痒/かゆみ)、蕁麻疹(発疹)、喘息、結膜炎、アレルギー性鼻炎(枯草熱)、およびアナフィラキシーを含むアレルギー反応の治療に使用される。
IIc.CNS炎症に関連する状態いくつかの実施形態において、CB受容体媒介疾患は、CNS炎症に関連する状態である。CB受容体アゴニストは、CNSにおける炎症を緩和することが示されている。例えば、CB受容体アゴニストの投与は、アルツハイマー病のげっ歯類モデルにおいて小膠細胞の活性化を妨げる(Curr.Neuropharmacol.5(2):73−80,2007)。同様に、CB受容体アゴニストの投与は、脳卒中のげっ歯類閉塞モデルにおいて梗塞の体積を30%減少させる(J.Cereb.Blood Flow Metab.27:1387−96,2007)。したがって、CB受容体アゴニストは、CNS炎症に関連する神経病理学、例えば、アルツハイマー病、脳卒中誘発性損傷、認知症、ALS、およびHIVの治療および/または予防に使用される。
IId.血管炎症に関連する状態。いくつかの実施形態において、CB受容体媒介疾患は、血管炎症に関連する状態である。CBは、粥状動脈硬化巣においてマクロファージおよびT細胞に発現され、CB/CB受容体アゴニストTHCは、十分に研究された粥状動脈硬化のマウスモデルであるApoEノックアウトマウスにおいて粥状動脈硬化の進行を低下させる。CB特異的アンタゴニストSR144528は、インビトロおよびインビボでこの作用を完全にブロックする(Nature 434:782−786,2005)。したがって、CB受容体アゴニストは、粥状動脈硬化の治療に有用である。
IIe.異常なまたは望ましくない免疫応答に関連する他の障害。いくつかの実施形態において、CB受容体媒介疾患は、異常なまたは望ましくない免疫応答に関連する障害である。多数の異なる種類の免疫細胞上のCBの発現、およびCB受容体アゴニストがこれらの細胞の活性に対して有することが観察されている減弱効果を考慮すると、CB受容体アゴニストは、望ましくない免疫細胞活性および/または炎症が観察される他の疾患の治療および/または予防に有用である。このような例示的な障害は、変形性関節症、アナフィラキシー、ベーチェット病、移植片拒絶、脈管炎、痛風、脊椎炎、ウイルス性および細菌性疾患、例えばエイズおよび髄膜炎、ならびに狼瘡、例えば、全身性エリテマトーデス等の他の自己免疫障害、炎症性腸疾患、例えば、クローン病、潰瘍性大腸炎、乾癬、自己免疫性肝炎、ならびに1型糖尿病を含む。
III.骨および関節疾患
IIIa.骨粗鬆症。いくつかの実施形態において、CB受容体媒介疾患は骨粗鬆症である。CBは、骨芽細胞、骨細胞、および破骨細胞において発現される。骨芽細胞が新しい骨を作るのに対し、破骨細胞はそれを分解する。CB特異的アゴニストHU−308は、インビトロでは、皮質内骨芽細胞の数および活性を増大させる一方で、同時に骨髄由来骨芽細胞/間質細胞において破骨細胞前駆体の増殖を阻害し、インビボでは、卵巣摘出誘発性骨量減少を緩和し、皮質内骨形成を刺激することおよび破骨細胞数を抑制することによって皮質の厚さを刺激する(PNAS 103(3):696−701,2006)。したがって、CB受容体アゴニストは、骨粗鬆症等の骨密度が低下する疾患の治療および/または予防に有用である。
IIIb.関節炎。いくつかの実施形態において、CB受容体媒介疾患は関節炎である。CB受容体アゴニストは、自己免疫性関節炎疾患、例えば、関節リウマチ、乾癬性関節炎、強直性脊椎関節炎、および反応性関節炎の治療および/または予防、ならびに変形性関節症に関連する炎症の治療および/または予防に有用である。
IV.眼疾患
いくつかの実施形態において、CB受容体媒介疾患は眼疾患である。網膜色素上皮(RPE)細胞は、眼の視細胞に栄養的支持を提供し、RPE細胞死が加齢性黄斑変性(AMD)の主な原因であることが示されている。CB/CBレセプターアゴニストCP55,940は、RPE細胞を酸化的損傷から有意に保護し、CBレセプターアゴニストJWH015は同等の保護を提供する(Mol.Vis.15:1243−51,2009)。したがって、CB受容体アゴニストは、AMDに関連する視力喪失の発症または進行の予防に使用される。
V.咳
いくつかの実施形態において、CB受容体媒介疾患は咳である。咳反射は、主として、2つのクラスの感覚求心神経線維である有髄Aデルタ線維および非有髄C線維の制御下にあり、それらの活性化(すなわち脱分極)が、迷走神経求心路を介して咳を誘発する。CB/CB受容体アゴニストCP55,940は、モルモットおよびヒトの迷走神経調製物のカプサイシン、PGE2、および高張食塩水誘発性の脱分極をインビトロで減少させる(BritishJ.Pharma.140:261−8,2003)。CB選択的アゴニストJWH133はまた、モルモットおよびヒトの迷走神経調製物のカプサイシン、PGE2、および高張食塩水誘発性の脱分極をインビトロで減少させ、咳誘発物質であるクエン酸に曝露する前にCB選択性アゴニストJWH133を投与すると、意識のあるモルモットにおいて咳を有意に減少させる(BritishJ.Pharma.140:261−8,2003)。CB/CB受容体アゴニストWIN 55212−2は、マウスにおいてカプサイシン誘発咳の数の用量依存的阻害をもたらす(Eur.J.Pharmacol.474:269−272,2003)。CB/CB受容体アゴニストであるアナンダミドは、モルモットにおいてカプサイシン誘発咳の数の用量依存的阻害をもたらす(Nature 408:96−101,2000)。したがって、CB受容体は、カンナビノイドの鎮咳作用を媒介する上で重要な役割を果たし、CB受容体アゴニストは、咳の治療および/または予防に有用である。
VI.癌
いくつかの実施形態において、CB受容体媒介疾患は癌である。Jurkat、Molt−4およびSup−T1を含むいくつかのヒト白血病およびリンパ腫細胞株は、CB受容体を発現するがCB受容体は発現せず、CB受容体のアゴニストは、これらおよび原発性急性リンパ芽球性白血病(ALL)においてアポトーシスを誘発する(US2004/0259936)。同様に、CB受容体は、神経膠芽腫細胞株に発現され、CBのアゴニストによる処置は、これらの細胞のアポトーシスをインビトロで誘発する(J.Neurosci.Res.86(14):3212−20,2008)。したがって、CB受容体アゴニストは、免疫系の悪性腫瘍、例えば、白血病、リンパ腫およびグリア系統の固形腫瘍の増殖を減弱させるのに有用である。
本明細書で論じられるように、CB/CB受容体アゴニストはまた、癌に関連する疼痛の軽減を提供する際にも有用である(2005年1月19日、2007年6月19日付けのGW Pharmaceuticalsによる報道発表)。
CBによって媒介されるシグナル伝達は、前立腺癌細胞のインビボおよびインビトロでの増殖阻害に関与し、これは、CB2受容体アゴニストが前立腺癌の管理において潜在的な治療的重要性を有することを示唆している。(British Journal of Cancer Advanceが2009年8月18日にオンラインで発表、doi:10.1038/sj.bjc.6605248)。
VII.再生医療
いくつかの実施形態において、CB受容体媒介疾患は変性疾患である。CBのアゴニストは、CNSにおいてニューロンの前駆体プールの拡大を調節する。CBアンタゴニストは、培養神経幹細胞の増殖および幼若動物のSVZにおける前駆細胞の増殖を阻害する一方で、CB選択的アゴニストは、インビボでの前駆細胞増殖を刺激するが、この作用は老齢動物においてより顕著である(Mol.Cell Neurosci.38(4):526−36,2008)。したがって、CBのアゴニストは、再生医療において、例えば、アルツハイマー病、脳卒中誘発性損傷、認知症、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、およびパーキンソン病等の損傷または疾患の間に失われたニューロンを置き換えるために前駆細胞の拡大を促進するために、有用である。
VIII.線維症
いくつかの実施形態において、CB受容体媒介疾患は、線維症またはそれに関連する状態である。線維症は、器官および/または組織における過剰な細胞外マトリックス成分の蓄積である。ピルフェニドンは、特発性肺線維症(IPF)の治療のために米国FDAによって最近承認された。しかし、他の線維症状態には治療はほとんど存在しない。そのような治療には、未だに満たされていないニーズがある。
本明細書で論じられるように、CBシグナル伝達経路は、抗線維形成経路として同定されている。CB受容体アゴニストは、線維症の治療または予防に有用である。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の化合物および/または薬学的組成物は、線維症またはそれに関連する状態の治療または予防に有用である。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の化合物/アゴニストは、疾患、障害、および/または状態に関連する線維症の治療または予防に有用である。
いくつかの実施形態において、線維症は、慢性線維増殖性疾患である。いくつかの実施形態において、線維症は全身に発生する。例えば、いくつかの実施形態において、線維症は、全身性硬化症、嚢胞性線維症、腎性全身性線維症、慢性移植片対宿主病、または粥状動脈硬化である。いくつかの実施形態において、線維症は、特定の器官または組織に孤立している。
いくつかの実施形態において、線維症は、強皮症である。いくつかの実施形態において、線維症は、限定された強皮症である。いくつかの実施形態において、線維症は、限定された皮膚強皮症である。いくつかの実施形態において、線維症は、びまん性強皮症である。いくつかの実施形態において、線維症は、びまん性皮膚強皮症である。
いくつかの実施形態において、線維症は肝臓に発生する。いくつかの実施形態において、線維症は、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、アルコール性脂肪性肝炎(ASH)、特発性門脈圧亢進症、肝線維症(先天性肝線維症を含む)、B型またはC型肝炎、自己免疫性肝炎、原発性硬化性胆管炎、原発性胆汁性肝硬変、または特発性門脈圧亢進症に関連する。いくつかの実施形態において、線維症は、脂肪肝に関連する。いくつかの実施形態において、線維症は、脂肪肝(または「肝線維症」)である。いくつかの実施形態において、線維症は、肝硬変である。いくつかの実施形態において、線維症は、アルコール性肝疾患と関連する。
いくつかの実施形態において、線維症は腎臓に発生する。いくつかの実施形態において、線維症は、巣状分節性糸球体硬化症(FSGS)、糸球体腎炎、IgA腎症、糖尿病性腎症、移植腎症、慢性同種移植腎症、ループス腎炎、または片側尿管閉塞誘発性腎線維症に関連する。いくつかの実施形態において、線維症は、腎線維症である。
いくつかの実施形態において、線維症は肺に発生する。いくつかの実施形態において、線維症は、喘息、嚢胞性線維症、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺動脈高血圧症、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、または強皮症肺疾患に関連する。いくつかの実施形態において、線維症は、進行性塊状線維症である。いくつかの実施形態において、線維症は、肺線維症(例えば特発性肺線維症)である。いくつかの実施形態において、線維症は、尿細管間質線維症および糸球体硬化症を特徴とする腎線維症である。
いくつかの実施形態において、線維症は、目に発生する。いくつかの実施形態において、線維症は、加齢性黄斑変性(AMD)、緑内障、糖尿病性黄斑浮腫、糖尿病性網膜症、またはドライアイ疾患に関連する。
いくつかの実施形態において、線維症は、心臓に発生する。いくつかの実施形態において、線維症は、心不全、粥状動脈硬化、心内膜心筋線維症、心筋梗塞、または心房線維症に関連する。いくつかの実施形態において、線維症はうっ血性心不全に関連する。いくつかの実施形態において、線維症は、心臓線維症である。
いくつかの実施形態において、線維症は、軟部組織、骨髄、皮膚、または腹膜に発生する。いくつかの実施形態において、線維症は、縦隔線維症、骨髄線維症(例えば、特発性または薬物誘発性骨髄線維症)、後腹膜線維症、腎性全身線維症、全身性硬化症または円盤状エリテマトーデスである。いくつかの実施形態において、線維症は、皮膚に発生する。いくつかの実施形態において、線維症は、強皮症、ケロイド、肥厚性瘢痕、好酸球性筋膜炎、または皮膚筋炎に関連する。いくつかの実施形態において、線維症は、皮膚瘢痕である。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の化合物は、瘢痕の重症度を軽減するのに有用である。いくつかの実施形態において、本明細書に記載の化合物は、創傷修復に有用である。
いくつかの実施形態において、線維症は、単数または複数の関節に発生する。いくつかの実施形態において、線維症は、手および/または指に発生する。いくつかの実施形態において、線維症は、関節線維症、デュピュイトラン拘縮、または癒着性関節包炎である。
いくつかの実施形態において、線維症は、腸に発生する。いくつかの実施形態において、線維症は、クローン病と関連する。
いくつかの実施形態において、線維症は、陰茎に発生する。いくつかの実施形態において、線維症は、ペロニー病と関連する。
いくつかの実施形態において、線維症は、傷害、外科手術、または放射線の結果である。いくつかの実施形態において、線維症は、熱傷誘発される。例えば、いくつかの実施形態において、線維症は、熱傷誘発瘢痕および/または収縮である。いくつかの実施形態において、線維症は、化学療法誘発性(例えば、ブレオマイシン誘発性)肺線維症である。いくつかの実施形態において、線維症は、緑内障を有する個体における線維柱帯切除術後の瘢痕である。いくつかの実施形態において、線維症は、感染の結果である。
いくつかの実施形態において、本明細書に記載の化合物は、特発性肺線維症(「IPF」)の治療に有用である。いくつかの実施形態において、治療を必要とする個体は、IPFの臨床的およびX線診断を受けている。いくつかの実施形態において、治療を必要とする個体は、外科的肺生検を受けている。いくつかの実施形態において、治療を必要とする個体は、ベースライン時に50%以上の強制生存能力の予測パーセント(%FVC)を有する。いくつかの実施形態において、治療を必要とする個体は、30%または35%以上の一酸化炭素(%DLCO)に対する肺の拡散容量の予測パーセントを有する。
IX.間質性膀胱炎/疼痛性膀胱症候群
いくつかの実施形態において、CB受容体媒介疾患は、間質性膀胱炎である。間質性膀胱炎(疼痛性膀胱症候群としても知られている)は、尿意切迫、頻尿、および夜間頻尿に関連する膀胱の慢性炎症状態である。CB受容体は、膀胱およびその関連する神経支配に存在することが報告されており、CB受容体は、急性または慢性炎症後の膀胱において上方制御される。したがって、CB受容体は、膀胱炎症および関連する疼痛の薬理学的治療の標的として提案されている。Neurosci Lett 445(1):130−134、2008。さらに、リポ多糖(LPS)誘発性膀胱炎症は、膀胱CB(但しCBではない)mRNAの発現を増加させることが示されており、CB受容体アゴニストJWH015はLPS誘発性膀胱炎症に拮抗することが示されている(Tambaro et al.,Eur J Pharmacol 2014)。したがって、CB受容体アゴニストは、間質性膀胱炎の治療に使用される。
いくつかの実施形態において、個体は、撮像技術からの情報に基づいて、上記に開示された疾患、状態、または障害について診断および/または評価される。例えば、いくつかの実施形態において、個体は、超音波(例えば、FibroScan)、CT(例えば、高分解能CT(HRCT))、またはMRIスキャンに基づいて診断および/または評価される。いくつかの実施形態において、個体は、肺機能検査に基づいて診断および/または評価される。例えば、いくつかの実施形態において、ベースラインから所定のエンドポイントまでの予測努力性肺活量(FVC)パーセントの変化が評価される。いくつかの実施形態において、個体は、ウェスタンオンタリオ・マクマスター大学変形性関節症(WOMAC)指数に基づいて疼痛について診断および/または評価される。
CB受容体媒介疾患の治療に有用なCB受容体アゴニスト化合物が本明細書において提供される。個体に本明細書に記載の化合物の治療有効量を投与することを含む、CB受容体媒介疾患の治療を必要とする個体における治療方法もまた提供される。また、疼痛(例えば、急性疼痛、炎症性疼痛、神経因性疼痛、化学療法誘発性疼痛、炎症性腸疾患における腹痛、間質性膀胱炎、片頭痛および腰痛)の治療に有用な化合物も提供される。また、変形性関節症の治療に有用な化合物も提供される。また、肝線維症、原発性胆汁性肝硬変、および非アルコール性脂肪性肝炎から選択される肝疾患の治療に有用な化合物も提供される。いくつかの実施形態において、肝疾患は、肝線維症である。いくつかの実施形態において、肝疾患は、原発性胆汁性肝硬変である。いくつかの実施形態において、肝疾患は、非アルコール性脂肪性肝炎である。また、骨痛および関節痛の治療に有用な化合物も提供される。また、骨痛の治療に有用な化合物も提供される。また、関節痛の治療に有用な化合物も提供される。また、変形性関節症に関連する疼痛の治療に有用な化合物も提供される。また、骨粗鬆症の治療に有用な化合物も提供される。また、痛覚過敏の治療に有用な化合物も提供される。また、異痛症の治療に有用な化合物もまた提供される。また、炎症性疼痛の治療に有用な化合物も提供される。また、炎症性痛覚過敏の治療に有用な化合物も提供される。また、神経因性疼痛の治療に有用な化合物も提供される。また、神経因性痛覚過敏の治療に有用な化合物も提供される。また、急性侵害受容の治療に有用な化合物も提供される。また、筋肉痛の治療に有用な化合物も提供される。また、歯痛の治療に有用な化合物も提供される。片頭痛および他の頭痛の治療に有用な化合物も提供される。また、治療剤の副作用として生じる疼痛の治療に有用な化合物も提供される。また、癌、多発性硬化症、アレルギー反応、腎炎症候群、強皮症、甲状腺炎、糖尿病性神経障害、線維筋痛、HIV関連神経障害、坐骨神経痛、および自己免疫状態から選択される疾患に関連する疼痛の治療に有用な化合物も提供される。また、多発性硬化症に関連する痙縮の治療に有用な化合物も提供される。また、自己免疫疾患の治療に有用な化合物も提供される。また、多発性硬化症、ギラン・バレー症候群、多発神経根筋障害、慢性炎症性脱髄、関節リウマチ、乾癬性関節炎、強直性脊椎関節炎、および反応性関節炎からなる群から選択される自己免疫疾患の治療に有用な化合物も提供される。また、アレルギー反応の治療に有用な化合物も提供される。また、アトピー性皮膚炎、掻痒症、蕁麻疹、喘息、結膜炎、アレルギー性鼻炎、およびアナフィラキシーから選択される疾患に関連するアレルギー反応の治療に有用な化合物も提供される。また、CNS炎症の治療に有用な化合物も提供される。また、アルツハイマー病、脳卒中、認知症、筋萎縮性側索硬化症、およびヒト免疫不全ウイルスから選択される疾患に関連するCNS炎症の治療に有用な化合物も提供される。また、粥状動脈硬化の治療に有用な化合物も提供される。また、変形性関節症、アナフィラキシー、ベーチェット病、移植片拒絶、脈管炎、痛風、脊椎炎、ウイルス性疾患、細菌性疾患、狼瘡、炎症性腸疾患、自己免疫性肝炎、および1型糖尿病から選択される疾患に関連する望ましくない免疫細胞活性および炎症の治療に有用な化合物も提供される。また、加齢性黄斑変性の治療に有用な化合物も提供される。また、咳の治療に有用な化合物も提供される。また、白血病の治療に有用な化合物も提供される。また、リンパ腫の治療に有用な化合物も提供される。また、CNS腫瘍の治療に有用な化合物も提供される。また、前立腺癌の治療に有用な化合物も提供される。また、アルツハイマー病の治療に有用な化合物も提供される。また、脳卒中誘発性損傷の治療に有用な化合物も提供される。また、認知症の治療に有用な化合物も提供される。また、筋萎縮性側索硬化症の治療に有用な化合物も提供される。また、パーキンソン病の治療に有用な化合物も提供される。
いくつかの実施形態において、障害は、CB受容体媒介疾患である。いくつかの実施形態において、CB受容体媒介疾患は、疼痛またはそれに関連する状態である。いくつかの実施形態において、CB受容体媒介疾患は、変形性関節症である。いくつかの実施形態において、CB受容体媒介疾患は、線維症またはそれに関連する状態である。いくつかの実施形態において、CB受容体媒介疾患は、肝線維症である。いくつかの実施形態において、CB受容体媒介疾患は、原発性胆汁性肝硬変である。いくつかの実施形態において、CB受容体媒介疾患は、非アルコール性脂肪性肝炎である。いくつかの実施形態において、CB受容体媒介疾患は、糖尿病性神経障害である。いくつかの実施形態において、CB受容体媒介疾患は、間質性膀胱炎である。いくつかの実施形態において、CB受容体媒介疾患は、間質性膀胱炎に関連する疼痛である。いくつかの実施形態において、CB受容体媒介疾患は、子宮内膜症である。いくつかの実施形態において、CB受容体媒介疾患は、子宮内膜症に関連する疼痛である。
治療方法
本明細書に記載のCB受容体アゴニスト化合物は、CB受容体アゴニスト化合物による治療を必要とするヒト対象を治療する方法に使用することができる。特定の実施形態において、CB受容体アゴニスト化合物は、選択的CB化合物である。例えば、特定の実施形態において、CB受容体アゴニスト化合物は、ヒトCB受容体と比較して1000倍超のヒトCB受容体に対する選択性を有する。一実施形態において、CB受容体アゴニスト化合物は、APD371である。
場合によっては、CB受容体アゴニスト化合物による治療を必要とするヒト対象は、高齢の対象である。例えば、対象は、60歳以上、65歳以上、70歳以上、75歳以上、80歳以上、85歳以上、90歳以上、または95歳以上であり得る。
特定の実施形態において、CB受容体アゴニスト化合物による治療を必要とするヒト対象は、慢性疼痛を有する。特定の実施形態において、CB受容体アゴニスト化合物による治療を必要とするヒト対象は、急性疼痛を有する。いくつかの実施形態において、CB受容体アゴニスト化合物による治療を必要とするヒト対象は、急性炎症性疼痛を有する。いくつかの実施形態において、CB受容体アゴニスト化合物による治療を必要とするヒト対象は、慢性炎症性疼痛を有する。さらに他の実施形態において、CB受容体アゴニスト化合物による治療を必要とするヒト対象は、神経因性疼痛を有する。他の実施形態において、CB受容体アゴニスト化合物による治療を必要とするヒト対象は、急性神経因性疼痛を有する。さらに他の実施形態において、CB受容体アゴニスト化合物による治療を必要とするヒト対象は、慢性神経因性疼痛を有する。他の実施形態において、CB受容体アゴニスト化合物による治療を必要とするヒト対象は、変形性関節症に関連する疼痛を有する。他の実施形態において、CB受容体アゴニスト化合物による治療を必要とするヒト対象は、急性術後疼痛を有する。特定の実施形態において、CB受容体アゴニスト化合物による治療を必要とするヒト対象は、線維症(例えば、肺線維症、肝線維症、腎線維症)を有する。特定の実施形態において、CB受容体アゴニスト化合物による治療を必要とするヒト対象は、原発性胆汁性肝硬変、非アルコール性脂肪性肝炎、子宮内膜症、または間質性膀胱炎を呈する。これらの実施形態の全てにおいて、対象を治療するために使用されるCB受容体アゴニスト化合物は、APD371であり得る。
実施例2に記載されるように、CB受容体アゴニストAPD371を投与されたヒト対象が血圧および心拍数の低下を示したことが予想外に見出された。
したがって、本開示の治療方法の特定の実施形態において、ヒト対象は、低心拍数のリスクまたは存在について評価される。対象の心拍数の決定は、CB受容体アゴニスト化合物(例えば、APD371)の対象への投与の前、最中、および/または後に行うことができる。場合によっては、CB受容体アゴニスト化合物の投与前および投与後の両方に心拍数が測定される。特定の場合において、対象は、CB受容体アゴニスト化合物(例えば、APD371)の投与前および/または投与後約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、もしくは6時間、または少なくとも約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、もしくは6時間に心拍数を評価される。場合によっては、心拍数は、安静時心拍数である。他の場合には、心拍数は、仰臥位心拍数である。いくつかの他の場合において、心拍数は、立位心拍数である。一般に、ヒト対象の正常な安静時心拍数は、約60〜約100拍/分(例えば、60〜100bpm)である。したがって、一実施形態において、低心拍数は、60拍/分未満の安静時心拍数である。別の実施形態において、低心拍数は、55拍/分以下の安静時心拍数である。別の実施形態において、低心拍数は、50拍/分以下の安静時心拍数である。別の実施形態において、低心拍数は、45拍/分以下の安静時心拍数である。別の実施形態において、低心拍数は、40拍/分以下の安静時心拍数である。別の実施形態において、低い心拍数は、40〜59拍/分の安静時心拍数である。別の実施形態において、低心拍数は、40〜55拍/分の安静時心拍数である。別の実施形態において、低心拍数は、40〜50拍/分動の安静時心拍数である。別の実施形態において、低心拍数は、50〜59拍/分の安静時心拍数である。別の実施形態において、低心拍数は、50〜55拍/分の安静時心拍数である。ある場合には、ヒト対象が以前に徐脈を有していた場合、そのヒト対象は低心拍数のリスクを有する可能性がある。
本開示に包含される治療方法のいくつかの実施形態において、ヒト対象は、低血圧のリスクまたは存在について評価される。対象の血圧の決定は、CB受容体アゴニスト化合物(例えば、APD371)の対象への投与の前、最中、および/または後に行うことができる。場合によっては、CB受容体アゴニスト化合物の投与前および投与後の両方に血圧が測定される。場合によっては、CB受容体アゴニスト化合物の投与後に血圧が測定される。特定の場合において、対象は、CB受容体アゴニスト化合物(例えば、APD371)の投与前および/または投与後約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、もしくは6時間、または少なくとも約0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7、0.8、0.9、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、もしくは6時間に血圧を評価される。血圧は、典型的には、収縮期血圧および拡張期血圧(収縮期/拡張期)の観点から記載される。収縮期血圧は、安静時収縮期血圧、仰臥位収縮期血圧、または立位収縮期血圧であり得る。拡張期血圧は、安静時拡張期血圧、仰臥位拡張期血圧、または立位拡張期血圧であり得る。一般に、正常血圧は、約120/80mmHgである。換言すれば、正常血圧は、約120mmHgの収縮期血圧および約80mmHgの拡張期血圧である。一般に、低血圧は、90/60mmHg未満または約90/60mmHg未満の血圧である。したがって、いくつかの実施形態において、低血圧は、90mmHg未満または約90mmHg未満の収縮期血圧である。いくつかの実施形態において、低血圧は、60mmHg未満または約60mmHg未満の拡張期血圧である。いくつかの実施形態において、低血圧の測定値は、89/59mmHg以下(すなわち、89以下の収縮期血圧、および59以下の拡張期血圧である)である。いくつかの実施形態において、低血圧は、85/55mmHg以下の血圧測定値である。いくつかの実施形態において、低血圧は、80/50mmHg以下の血圧測定値である。いくつかの実施形態において、低血圧は、120、115、110、105、100、95、90、85、80、75、もしくは70mmHg未満、または約120、115、110、105、100、95、90、85、80、75、もしくは70mmHg未満の収縮期血圧である。いくつかの実施形態において、低血圧は、80、75、70、65、60、55、もしくは50mmHg未満、または約80、75、70、65、60、55、もしくは50mmHg未満の拡張期血圧である。特定の実施形態において、対象は、収縮期血圧が89、88、87、86、85、84、83、82、81、80、79、78、77、76、75、74、73、72、71、70mmHgであり、かつ/または拡張期血圧が59、58、57、56、55、54、53、52、51、50、49、もしくは48mmHgである場合、低血圧を有すると決定される。特定の実施形態において、対象は、75〜89、75〜85、もしくは75〜80mmHgの収縮期血圧を有し、かつ/または45〜59、45〜57、45〜56、45〜55、45〜54、48〜59、48〜57、48〜55mmHgの拡張期血圧を有する場合、低血圧を有すると決定される。ある場合には、ヒト対象が以前に起立性低血圧を有していた場合、そのヒト対象は低血圧のリスクを有する可能性がある。起立性低血圧は、坐位または仰臥位からの血圧と比較した起立後3分以内の、収縮期血圧における20mmHgの低下、または拡張期血圧における10mmHgの低下として定義される。起立性低血圧は、少なくとも60度の角度のヘッドアップティルトテーブル試験によって診断することもできる。
ヒト対象が、長期の床上安静であったか、もしくは床上安静中である場合、妊娠の最初の24週間以内である場合、(例えば、外傷、重度の内出血、脱水の結果として)血液量が減少した場合、特定の種類の薬物(降圧薬、利尿薬、β遮断薬、パーキンソン病用薬、三環系抗うつ薬、単独のもしくはニトログリセリンと組み合わせた勃起不全薬、ジゴキシン、抗不整脈薬)を服用している場合、麻薬またはアルコールを摂取している場合、対象が低心拍数(徐脈)を引き起こす心臓病を有する場合、心臓発作を起こしたことがある場合、心臓弁(複数可)に問題がある場合、冠状動脈疾患を有する場合、心内膜炎を有する場合、心筋炎を有する場合、甲状腺機能低下症を有する場合、副甲状腺疾患を有する場合、アディソン病を有する場合、低血糖を有する場合、糖尿病を有する場合、敗血症性ショックを有する場合、神経調節性低血圧を有する場合、貧血を有する場合、電解質不均衡(例えば、高血中カリウム値)を有する場合、またはビタミンB−12および/もしくは葉酸欠乏症を有する場合、その人対象は低血圧および/または低心拍数を有する可能性があるか、または有するリスクがあり得る。
本開示の方法によれば、ヒト対象が低心拍数および/または低血圧のリスクまたは存在を有しない場合、そのヒト対象は、有効量の選択的CB受容体アゴニスト(例えば、APD371)を投与される。対照的に、ヒト対象が低心拍数および/または低血圧のリスクまたは存在を有しない場合、そのヒト対象は、選択的CB受容体アゴニスト(例えば、APD371)を投与されない。
特定の実施形態において、本開示は、選択的CB受容体アゴニスト(例えば、APD371)による治療を必要とするヒト対象を治療する方法を提供し、該方法は、ヒト対象が起立性低血圧を有しないまたは発症するリスクがない場合、ヒト対象に治療有効量の選択的CB受容体アゴニストを投与することを含む。特定の実施形態において、本開示は、選択的CB受容体アゴニスト(例えば、APD371)による治療を必要とするヒト対象を治療する方法を提供し、該方法は、ヒト対象が神経調節性低血圧を有しないまたは発症するリスクがない場合、ヒト対象に治療有効量の選択的CB受容体アゴニストを投与することを含む。いくつかの実施形態において、本開示は、本開示は、選択的CB受容体アゴニスト(例えば、APD371)による治療を必要とするヒト対象を治療する方法を提供し、該方法は、ヒト対象がアディソン病を有しないまたは発症するリスクがない場合、ヒト対象に治療有効量の選択的CB受容体アゴニストを投与することを含む。特定の実施形態において、本開示は、選択的CB受容体アゴニスト(例えば、APD371)による治療を必要とするヒト対象を治療する方法を提供し、該方法は、ヒト対象が糖尿病を有しないまたは発症するリスクがない場合、ヒト対象に治療有効量の選択的CB受容体アゴニストを投与することを含む。他の実施形態において、本開示は、選択的CB受容体アゴニスト(例えば、APD371)による治療を必要とするヒト対象を治療する方法を提供し、該方法は、ヒト対象が貧血を有しないまたは発症するリスクがない場合、ヒト対象に治療有効量の選択的CB受容体アゴニストを投与することを含む。他の実施形態において、本開示は、選択的CB受容体アゴニスト(例えば、APD371)による治療を必要とするヒト対象を治療する方法を提供し、該方法は、ヒト対象が徐脈を有しないまたは発症するリスクがない場合、ヒト対象に治療有効量の選択的CB受容体アゴニストを投与することを含む。さらに他の実施形態において、本開示は、選択的CB受容体アゴニスト(例えば、APD371)による治療を必要とするヒト対象を治療する方法を提供し、該方法は、ヒト対象が、降圧薬、利尿薬、β遮断薬、パーキンソン病用薬、三環系抗うつ薬、勃起不全薬、ニトログリセリン、CYP阻害剤、APD371の曝露を増加させる薬物、APD371の代謝を遅らせる薬物、結合についてAPD371と競合する薬物、血管拡張薬、QT延長を引き起こす薬物、α遮断薬、および硝酸からある群から選択される薬物を、服用していないか、または最近(例えば、選択的CB受容体アゴニスト(例えば、APD371)の提唱された投与日の6ヶ月以内、5ヶ月以内、3ヶ月以内、2ヶ月以内、1ヶ月以内、3週間以内、2週間以内、1週間以内、6日以内、5日以内、4日以内、3日以内、2日以内、1日以内に)服用していない場合、ヒト対象に治療有効量の選択的CB受容体アゴニストを投与することを含む。
いくつかの実施形態において、CB受容体アゴニスト(例えば、APD371)は、対象に経口投与される。いくつかの実施形態において、CB受容体アゴニスト(例えば、APD371)は、錠剤またはカプセルとして対象に投与される。特定の実施形態において、CB受容体アゴニスト(例えば、APD371)の治療有効量は、50mgの用量である。他の実施形態において、CB受容体アゴニスト(例えば、APD371)の治療有効量は、60mgの用量である。他の実施形態において、CB受容体アゴニスト(例えば、APD371)の治療有効量は、75mgの用量である。他の実施形態において、CB受容体アゴニスト(例えば、APD371)の治療有効量は、100mgの用量である。他の実施形態において、CB受容体アゴニスト(例えば、APD371)の治療有効量は、125mgの用量である。いくつかの実施形態において、CB受容体アゴニスト(例えば、APD371)の治療有効量は、150mgの用量である。さらに他の実施形態において、CB受容体アゴニスト(例えば、APD371)の治療有効量は、200mgの用量である。他の実施形態において、CB受容体アゴニスト(例えば、APD371)の治療有効量は、225mgの用量である。さらに他の実施形態において、CB受容体アゴニスト(例えば、APD371)の治療有効量は、250mgの用量である。他の実施形態において、CB受容体アゴニスト(例えば、APD371)の治療有効量は、275mgの用量である。他の実施形態において、CB受容体アゴニスト(例えば、APD371)の治療有効量は、300mgの用量である。いくつかの他の実施形態において、CB受容体アゴニスト(例えば、APD371)の治療有効量は、350mgの用量である。さらに他の実施形態において、CB受容体アゴニスト(例えば、APD371)の治療有効量は、400mgの用量である。特定の実施形態において、CB受容体アゴニストの用量は、1日1回、1日2回、1日3回、または1日4回の頻度で投与される。CB受容体アゴニスト(例えば、APD371)による治療期間は、耐え難いまたは持続性の有害事象の発生なしに治療効果を得るために必要な長さであり得る。
時には、対象は、既にCB受容体アゴニスト化合物(例えば、APD371)を投与されている。そのような場合、対象は、CB受容体アゴニスト化合物(例えば、APD371)の投与後の心拍数および/または血圧について評価される。心拍数および/または血圧を測定および評価する方法は、当該技術分野で周知である。対象が低心拍数および/または低血圧を有しない場合、CB受容体アゴニスト化合物(例えば、APD371)の投与が継続され得る。しかしながら、CB受容体アゴニスト化合物の投与後に対象が低心拍数および/または低血圧を有すると決定された場合、CB受容体アゴニスト化合物(例えば、APD371)の投与は、対象がこれらのバイタルサインの改善(例えば、心拍数および/または血圧の正常レベルへの上昇またはその近似値への上昇)を示すまで中止されるべきであるか、またはより低い用量で治療が継続されてもよい。より低い用量での治療に関して、対象が、心拍数および/または血圧の評価前に400mgのADP371を投与されており、低い心拍数および/または低血圧の所見があった場合、APD371のより低い用量は、例えば300mg、275mg、250mg、200mg、175mg、150mg、125mg、100mg、75mg、または50mgである。対象が、心拍数および/または血圧の評価前に200mgのADP371を投与されていた場合、より低い用量は、例えば175mg、150mg、125mg、100mg、75mg、または50mgであり得る。対象がより低い用量で低心拍数および/または低血圧を示し続ける場合、心拍数および/または血圧は、より低い用量での継続治療中にモニタリングすることができ、用量をさらに低減することができる。したがって、400mgのAPD371を投与した後に対象が低い心拍数および/または血圧を示す場合、対象がこれらのバイタルサインの改善を示すまで治療が中断されてもよく、より低い用量(例えば、200mg)で治療が継続されてもよい。対象が200mg用量の投与後に低い血圧および/または心拍数を示す場合、対象がこれらのバイタルサインの改善を示すまで治療が中断されてもよく、より低い用量(例えば、100mg)で治療が継続されてもよい。対象が100mg用量の投与後に低血圧および/または心拍数を依然として示す場合、対象がこれらのバイタルサインの改善を示すまで治療が中断されてもよく、より低い用量(例えば、50mg)で治療が継続されてもよい。
いくつかの実施形態において、低血圧は、90mmHg未満の収縮期血圧および/または50mmHg未満の拡張期血圧であるか、または95mmHg未満の収縮期血圧および/または60mmHg未満の拡張期血圧であり、それらのうちの少なくとも1つが、投与前の最低値からの少なくとも10mmHgの変化を表す。いくつかの実施形態において、投与前の値は、少なくとも10分、しかし24時間は超えない間隔で、2つの異なる測定値である。いくつかの実施形態において、低心拍数は、投与前の最低値から少なくとも10bpm低下した50bpm未満の心拍数である。いくつかの実施形態において、投与前の値は、投与後の最初の24時間以内に少なくとも10分間隔で異なる機会に読み取られる。
本開示はまた、CB受容体アゴニスト化合物による治療の対象を選択するための方法も提供する。対象は、対象が低心拍数および/または低血圧のリスクまたは存在を有しないという事前のまたは同時の決定に基づいて治療のために選択され得る。この決定は、バイタルサインを測定することによって行うことができる。そのような対象には、治療有効量のCB受容体アゴニスト化合物(例えば、APD371)を投与することができる。低心拍数および/または低血圧のリスクまたは存在を有する対象は、CB受容体アゴニスト化合物で治療されていないか、または低心拍数および/または低血圧のリスクまたは存在を有しない対象よりも低い用量で治療されるべきである。場合によっては、より低い用量は、低心拍数および/または低血圧のリスクまたは存在を有しない対象に投与される用量の80%、75%、70%、65%、60%、55%、50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%、15%、または10%である。
いくつかの実施形態において、禁忌薬物は、APD371の投与中に投与されない。いくつかの実施形態において、APD371の投与量は、禁忌薬物の投与中に低減される。いくつかの実施形態において、禁忌薬物の投与量は、APD371の投与中に低減される。いくつかの実施形態において、APD371は、禁忌薬物の存在下で滴定される。例えば、いくつかの実施形態において、APD371によるは、α遮断薬を投与された個体においてより低い用量(標準用量と比較して)で開始される。いくつかの実施形態において、禁忌薬物は、APD371の存在下で滴定される。いくつかの実施形態において、禁忌薬物が投与された場合、ヒト対象を有害反応(例えば、低血圧、失神、および/または徐脈)についてモニタリングする。いくつかの実施形態において、禁忌薬物は、処方薬である。いくつかの実施形態において、禁忌薬物は、食事および/またはハーブサプリメントである。いくつかの実施形態において、禁忌薬物は非処方薬である。
いくつかの実施形態において、APD371とCYP阻害剤との併用は、徐脈、低血圧、失神、偶発性傷害および/または中枢神経系(CNS)うつ病等の有害事象の既知のリスク因子である。いくつかの実施形態において、APD371とCYP阻害剤との併用は回避される。
いくつかの実施形態において、高血圧および/または失神を引き起こすことが知られている投薬は、APD371と禁忌である。いくつかの実施形態において、経口避妊薬は、APD371と禁忌である。いくつかの実施形態において、フリバンセリン曝露を増加させる化合物は、APD371と禁忌である。いくつかの実施形態において、フリバンセリン曝露を減少させる化合物は、APD371と禁忌である。いくつかの実施形態において、硝酸塩は、APD371と禁忌である。いくつかの実施形態において、α遮断薬は、APD371と禁忌である。いくつかの実施形態において、降圧薬は、APD371と禁忌である。
いくつかの実施形態において、CYP2C19阻害剤(特に、強力なCYP2C19阻害剤)は、APD371と禁忌である。いくつかの実施形態において、CYP2C9阻害剤は、APD371と禁忌である。いくつかの実施形態において、CYP2D6阻害剤は、APD371と禁忌である。いくつかの実施形態において、CYP3A4阻害剤(特に中等度または強力なCYP3A4阻害剤)は、APD371と禁忌である。いくつかの実施形態において、CYP3A4誘発剤は、APD371と禁忌である。いくつかの実施形態において、CYP1A2阻害剤は、APD371と禁忌である。
いくつかの実施形態において、アルコールの使用は、APD371と禁忌である。いくつかの実施形態において、ヒト対象は、APD371の投与前に、禁酒の可能性について評価される(例えば、個体の現在および過去の飲酒行動、ならびに他の関連する社会歴および病歴を考慮する)。いくつかの実施形態において、複数の併用薬物(例えば、複数の弱いCYP3A4阻害剤、複数の弱いCYP阻害剤等)の組み合わせは、APD371と禁忌である。
いくつかの実施形態において、APD371は、CYP阻害剤等の禁忌薬物の投与を開始する少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、または14日前に中止される。いくつかの実施形態において、ヒト対象は、APD371の中止後に(例えば、低血圧、失神および/または徐脈について)監視される。いくつかの実施形態において、禁忌薬物は、APD371の投与を開始する少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、または14日前に中止される。
いくつかの実施形態において、APD371は、肝機能障害を有するヒト対象において禁忌である。いくつかの実施形態において、APD371は、腎機能障害を有するヒト対象において禁忌である。例えば、いくつかの実施形態において、(標準用量と比較して)低用量のAPD371が腎機能障害を有する個体に投与される。いくつかの実施形態において、APD371は、高齢の対象において禁忌である。いくつかの実施形態において、APD371は、50、55、60、65、70、75、80、85、90、もしくは95歳、または約50、55、60、65、70、75、80、85、90、もしくは95歳、あるいはそれよりも高齢のヒト対象において禁忌である。いくつかの実施形態において、高齢のヒト対象は、APD371の投与中、(例えば、起立性低血圧、めまい、および/または意識朦朧について)モニタリングされる。いくつかの実施形態において、APD371は、低度または中程度のCYP代謝を呈するヒト対象において禁忌である。いくつかの実施形態において、ヒト対象は、APD371の投与前にCYP代謝について評価される。いくつかの実施形態において、CYPの低代謝型または中間代謝型であるヒト対象は、APD371の投与中にモニタリングされる。いくつかの実施形態において、APD371の低代謝型であるヒト対象は、APD371の投与中にモニタリングされる。
いくつかの実施形態において、APD371は、気管支喘息、顕性心不全、第1度を超える心ブロック、心原性ショック、重度の徐脈、ならびに/または重度および長期の低血圧に関連する他の状態を有するヒト対象において禁忌である。
以下は、本発明の実施の例である。これらは、決して本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
実施例1:
56人の健康なヒト対象において、第1a相、無作為化、二重盲検、プラセボ対照、単回用量漸増臨床試験を実施して、APD371(化合物B)の安全性、忍容性、および薬物動態を評価した。10mg、20mg、30mg、60mg、120mg、250mg、および400mgの用量を投与した。対象は、約9日間(2日目〜7日目と称される)クリニックに滞在した。治験薬(APD371またはプラセボ)を1日目に投与した。各コホートは8人のヒト対象を含み、そのうち6人にAPD371を投与し、2人にプラセボを投与した。
バイタルサインは、5分間安静にした後、仰臥位で血圧および心拍数を測定した。10分間安静にした後、12誘導心電図を使用して、横臥位でRR、PR、QRS、QT、QTc、QTcB、およびQTcFを測定した。5誘導心電図を連続遠隔測定に使用し、安静期間14分±仰臥位1分の最後の5分間に測定を行った。ベースライン測定は投与前に行った。
用量反応性の曝露が観察され、用量漸増は、400mgで標的曝露量に達したときに中止した。APD371の全ての用量が良好な忍容性を示した。しかし、ベースラインと比較して、最高用量で心拍数において無症候性の平均増加が観察された(図1〜8)。収縮期血圧および拡張期血圧についても、ベースラインと比較して変動が見られた(図9〜16)。
実施例2:
36人の健康な対象において、第1b相、無作為化、二重盲検、プラセボ対照、複数用量漸増臨床試験を実施して、APD371(化合物B)の安全性、忍容性、および薬物動態を評価した。50mgを1日3回(TID)、100mg TID、および200mg TIDの用量を10日間投与した。対象は、約17日間(2日目〜15日目と称される)クリニックに滞在した。治験薬(APD371またはプラセボ)を1日目〜10日目にTID投与し、11日目に1回投与した。各コホートは12人のヒト対象を含み、そのうち9人にAPD371を投与し、3人にプラセボを投与した。
バイタルサインは、5分間安静にした後、仰臥位で血圧および心拍数を測定した。10分間安静にした後、12誘導心電図を使用して、横臥位でRR、PR、QRS、QT、QTc、QTcB、およびQTcFを測定した。5誘導心電図を連続遠隔測定に使用し、安静期間14分±仰臥位1分の最後の5分間に測定を行った。ベースライン測定は投薬前に行った。
APD371は、複数回投与で良好な忍容性を示した。用量反応性の曝露が観察された。全ての用量での薬物レベルは、CB受容体を刺激するのに必要なレベルをはるかに上回っていた。最も一般的な有害事象は頭痛および悪心であった。全ての有害事象は軽度として分類され、重篤な有害事象は報告されなかった。軽度の口渇および傾眠の有害事象により、高用量群に中止が1例あった。しかしながら、意外にも(特に、単回用量漸増試験の観点から)、血圧および心拍数において無症候性の低下が観察された(図17〜25)。
他の実施形態
本発明をその詳細な説明とともに説明してきたが、前述の説明は例示を意図するものであり、添付の特許請求の範囲の範囲によって定義される本発明の範囲を限定するものではない。他の態様、利点、および修正は、以下の特許請求の範囲の範囲内である。

Claims (77)

  1. 選択的CB2受容体アゴニストによる治療を必要とするヒト対象を治療する方法であって、
    a)前記ヒト対象におけるリスク因子の存在または非存在を検出するステップであって、前記リスク因子は、
    i.低心拍数および/または低血圧、および
    ii.低心拍数および/または低血圧のリスク
    のうちの一方または両方である、ステップ、
    ならびに
    b1)ステップa)の前記リスク因子が存在しない場合、治療有効量の前記選択的CB2受容体アゴニストを前記ヒト対象に投与するステップ、または
    b2)ステップa)の前記リスク因子が検出された場合、
    i.前記選択的CB2受容体アゴニストを前記ヒト対象に投与しないか、もしくは
    ii.ステップb1)の前記治療有効量よりも低い用量で、前記選択的CB2受容体アゴニストを前記ヒト対象に投与するステップ、
    を含む、方法。
  2. ステップa)の前記リスク因子が存在しない、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ヒト対象にさらなる用量の前記選択的CB2受容体アゴニストを投与することをさらに含み、前記さらなる用量の量は、ステップb1)の前記選択的CB2受容体アゴニストの前記治療有効量と同じかまたはそれよりも多い、請求項2に記載の方法。
  4. 前記ヒト対象にさらなる用量の前記選択的CB2受容体アゴニストを投与することをさらに含み、前記さらなる用量の量は、ステップb1)の前記選択的CB2受容体アゴニストの前記治療有効量と同じである、請求項2に記載の方法。
  5. ステップa)の前記リスク因子が検出される、請求項1に記載の方法。
  6. 前記選択的CB2受容体アゴニストは、ステップb1)の前記治療有効量よりも低い用量で前記ヒト対象に投与される、請求項5に記載の方法。
  7. 前記ヒト対象に1つ以上のさらなる用量の前記選択的CB2受容体アゴニストを投与することをさらに含み、前記1つ以上のさらなる用量は、ステップb1)の前記治療有効量未満であり、かつ請求項6のより低い用量よりも多い選択的CB2受容体アゴニストの量である、請求項6に記載の方法。
  8. 前記選択的CB2受容体アゴニストの前記1つ以上のさらなる用量は、漸増量の前記選択的CB2受容体アゴニストの用量である、請求項7に記載の方法。
  9. 前記選択的CB2受容体アゴニストの投与量を増加させることをさらに含む、請求項6に記載の方法。
  10. ステップa)の低心拍数および/または低血圧のリスクは、以下の段落a〜fに列挙される条件のうちの1つ以上である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法:
    a.対象が、
    i.長期の床上安静であったか、または床上安静中である
    ii.妊娠の最初の24週間以内である
    iii.(例えば、外傷、重度の内出血、脱水の結果として)血液量が減少した
    iv.降圧薬、利尿薬、β遮断薬、パーキンソン病用薬、三環系抗うつ薬、単独のもしくはニトログリセリンと組み合わせた勃起不全薬、ジゴキシン、または抗不整脈薬を服用している
    v.麻薬またはアルコールを摂取している
    vi.心臓発作を起こしたことがある
    vii.心臓弁(複数可)に問題がある
    viii.冠状動脈疾患を有する
    ix.心内膜炎、心筋炎、甲状腺機能低下症、副甲状腺疾患、アディソン病、低血糖、糖尿病、敗血症性ショック、神経調節性低血圧、貧血、電解質不均衡、高血中カリウム値、またはビタミンB−12および/もしくは葉酸欠乏症を有する、
    b.硝酸、α遮断薬、β遮断薬、降圧薬、血管拡張薬、ジゴキシン、アミオダロン、アルコール、またはCYPの阻害剤もしくは誘発剤である薬物、例えば、CYP1A2、CYP2B6、CYP2C8、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP2E1、CYP3A、もしくはCYP3A4/3A5の投与前である、
    c.以下のうちの1つ以上の投与前である:
    i.前記選択的CB2受容体アゴニストの曝露を増加させる薬剤、
    ii.前記選択的CB2受容体アゴニストの代謝を遅らせる薬剤、
    iii.前記ヒト対象における前記選択的CB2受容体アゴニストの代謝産物の蓄積を、前記薬物または薬剤が存在しない場合と比較して増加させる薬剤、
    iv.タンパク質結合について前記選択的CB2受容体アゴニストと競合する薬剤、または
    v.QT延長を引き起こす薬剤、
    d.心拍数および/または血圧を低下させることが知られている医学的状態、例えば、低心拍数(徐脈)をもたらす心臓病である
    e.脳血管疾患、めまい、意識朦朧、失神性めまい、頭痛、悪心、低血圧、失神、ショック、血行動態不安定、徐脈、大動脈狭窄、心筋梗塞、虚血、心不全、または伝導障害の病歴がある、
    f.例えば、CYPがCYP1A2、CYP2B6、CYP2C8、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP2E1、CYP3A、またはCYP3A4/3A5である場合、CYPの機能障害、またはCYPの低代謝型もしくは中間代謝型である。
  11. ステップa)の前記リスク因子は、低心拍数および/または低血圧である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. ステップa)の前記リスク因子は、低心拍数および/または低血圧のリスクである、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  13. 選択的CB2受容体アゴニストによる治療を必要とするヒト対象を治療する方法であって、
    a.前記ヒト対象に治療有効量の前記選択的CB2受容体アゴニストを投与するステップ、
    b.前記選択的CB2受容体アゴニストの投与後に前記ヒト対象の心拍数および/または血圧を検出し、
    i.前記選択的CB2受容体アゴニストの投与後の前記ヒト対象の前記心拍数および/または血圧が、前記選択的CB2受容体アゴニストの投与前の前記心拍数および/または血圧と比較して規定量だけ低下しない場合、前記ヒト対象への前記選択的CB2受容体アゴニストの投与を継続するステップ、または
    ii.前記選択的CB2受容体アゴニストの投与後の前記ヒト対象の前記心拍数および/または血圧が、前記選択的CB2受容体アゴニストの投与前の前記心拍数および/または血圧と比較して規定量だけ低下した場合、前記治療有効量の前記選択的CB2受容体アゴニストの投与を中止するステップ、
    を含む、方法。
  14. 前記選択的CB2受容体アゴニストの投与後の前記対象の前記心拍数および/または血圧が、前記選択的CB2受容体アゴニストの投与前の前記心拍数および/または血圧と比較して規定量だけ低下する場合の、請求項13に記載の方法であって、
    より低い用量の前記選択的CB2受容体アゴニストを前記ヒト対象に投与することをさらに含む、方法。
  15. 前記より低い用量の選択的CB2受容体アゴニストは、ステップ(a)の前記選択的CB2受容体アゴニストの前記治療有効量よりも少ない、請求項14に記載の方法。
  16. 前記ヒト対象に1つ以上のさらなる用量の前記選択的CB2受容体アゴニストを投与することをさらに含み、前記1つ以上のさらなる用量は、ステップ(a)の前記治療有効量未満であり、かつ請求項15のより低い用量よりも多い選択的CB2受容体アゴニストの量である、請求項15に記載の方法。
  17. 前記選択的CB2受容体アゴニストの前記1つ以上のさらなる用量は、漸増量の前記選択的CB2受容体アゴニストの用量である、請求項16に記載の方法。
  18. 前記選択的CB2受容体アゴニストの投与量を増加させることをさらに含む、請求項14に記載の方法。
  19. 前記選択的CB2受容体アゴニストの投与後の前記対象の前記心拍数および/または血圧が、前記選択的CB2受容体アゴニストの投与前の前記心拍数および/または血圧と比較して規定量だけ低下しない場合の、請求項13に記載の方法であって、
    ステップa)の前記選択的CB2受容体アゴニストの前記治療有効量と同じかまたはそれよりも多いさらなる用量の前記選択的CB2受容体アゴニストを前記ヒト対象に投与することをさらに含む、方法。
  20. 前記選択的CB2受容体アゴニストのさらなる用量は、ステップa)の前記選択的CB2受容体アゴニストの前記治療有効量と同じである、請求項19に記載の方法。
  21. 前記選択的CB2受容体アゴニストのさらなる用量は、ステップa)の前記選択的CB2受容体アゴニストの前記治療有効量よりも多い、請求項19に記載の方法。
  22. 選択的CB2受容体アゴニストによる治療を必要とするヒト対象を治療する方法であって、
    a)選択的CB2受容体アゴニストの投与前に前記ヒト対象の心拍数および/または血圧を検出するステップ、
    b)前記ヒト対象に治療有効量の前記選択的CB2受容体アゴニストを投与するステップ、
    c)前記選択的CB2受容体アゴニストの投与後に前記ヒト対象の前記心拍数および/または血圧を検出し
    i)ステップc)で検出された前記心拍数および/または血圧が、前記選択的CB2受容体アゴニストの投与前の前記心拍数および/または血圧と比較して規定量だけ低下しない場合、前記ヒト対象への前記選択的CB2受容体アゴニストの投与を継続するステップ、または
    ii)ステップc)で検出された前記心拍数および/または血圧が、前記選択的CB2受容体アゴニストの投与前の前記心拍数および/または血圧と比較して規定量だけ低下した場合、
    前記ヒト対象への前記選択的CB2受容体アゴニストの投与を中止するか、もしくは、
    ステップb)の前記選択的CB2受容体アゴニストの用量よりも低い用量で、前記ヒト対象への前記選択的CB2受容体アゴニストの投与を継続するステップ
    を含む、方法。
  23. ステップc)で検出された前記心拍数および/または血圧が、前記選択的CB2受容体アゴニストの投与前の前記心拍数および/または血圧と比較して規定量だけ低下しない、請求項22に記載の方法。
  24. ステップc)で検出された前記心拍数および/または血圧が、前記選択的CB2受容体アゴニストの投与前の前記心拍数および/または血圧と比較して規定量だけ低下する、請求項22に記載の方法。
  25. 前記ヒト対象への前記選択的CB2受容体アゴニストの投与が、ステップb)の前記選択的CB2受容体アゴニストの用量よりも低い用量で継続される、請求項24に記載の方法。
  26. 前記ヒト対象に1つ以上のさらなる用量の前記選択的CB2受容体アゴニストを投与することをさらに含み、前記1つ以上のさらなる用量は、ステップb)の前記治療有効量未満であり、かつステップ(c)iiのより低い用量よりも多い選択的CB2受容体アゴニストの量である、請求項25に記載の方法。
  27. 前記選択的CB2受容体アゴニストの前記1つ以上のさらなる用量は、漸増量の前記選択的CB2受容体アゴニストの用量である、請求項26に記載の方法。
  28. 前記選択的CB2受容体アゴニストの投与量を増加させることをさらに含む、請求項22に記載の方法。
  29. ステップb)の前記選択的CB2受容体アゴニストの用量よりも低い用量は、
    ステップb)の選択的CB2受容体アゴニストの治療有効量の10%〜80%または約10%〜約80%、例えば、ステップb)の選択的CB2受容体アゴニストの治療有効量の80%、75%、70%、65%、60%、55%、50%、45%、40%、35%、30%、25%、20%、15%、もしくは10%、例えば、ステップb)の選択的CB2受容体アゴニストの治療有効量の50%もしくは75%である用量、あるいは
    10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、105mg、110mg、115mg、120mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、375mg、400mg、425mg、450mg、および475mg、または、約10mg、約15mg、約20mg、約25mg、約30mg、約35mg、約40mg、約45mg、約50mg、約55mg、約60mg、約65mg、約70mg、約75mg、約80mg、約85mg、約90mg、約95mg、約100mg、約105mg、約110mg、約115mg、約120mg、約125mg、約150mg、約175mg、約200mg、約225mg、約250mg、約275mg、約300mg、約325mg、約350mg、約375mg、約400mg、約425mg、約450mg、および約475mg、例えば、25mg、50mg、75mg、もしくは100mg/1日3回、例えば、75mg、150mg、225mg、もしくは300mg/日から選択される用量である、請求項18〜24のいずれか一項に記載の方法。
  30. 前記ヒト対象は、以下の段落a〜cに列挙される薬剤のうちの1つ以上から選択される薬剤を事前に投与されている、請求項13〜25のいずれかに記載の方法:
    a.降圧薬、利尿薬、β遮断薬、パーキンソン病用薬、三環系抗うつ薬、単独のもしくはニトログリセリンと組み合わせた勃起不全薬、ジゴキシン、または抗不整脈薬、麻薬、もしくはアルコール
    b.硝酸、α遮断薬、β遮断薬、降圧薬、血管拡張薬、ジゴキシン、アミオダロン、アルコール、またはCYPの阻害剤もしくは誘発剤である薬物、例えば、CYP1A2、CYP2B6、CYP2C8、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP2E1、CYP3A、もしくはCYP3A4/3A5、および
    c.薬剤であって、
    i.前記選択的CB2受容体アゴニストの曝露を増加させる、
    ii.前記選択的CB2受容体アゴニストの代謝を遅らせる、
    iii.前記ヒト対象における前記選択的CB2受容体アゴニストの代謝産物の蓄積を、前記薬物または薬剤が存在しない場合と比較して増加させる、
    iv.タンパク質結合について前記選択的CB2受容体アゴニストと競合する、または
    v.QT延長を引き起こす、薬剤。
  31. 選択的CB2受容体アゴニストによる治療を必要とするヒト対象を同定するステップをさらに含む、請求項1〜30のいずれか一項に記載の方法。
  32. 前記低心拍数は、60、55、50、45、もしくは40拍/分(bpm)未満、または約60、約55、約50、約45、もしくは約40拍/分(bpm)未満、例えば、50bpm未満または約50bpm未満であり、かつ/または低心拍数は、前記選択的CB2受容体アゴニストの投与前の前記心拍数から少なくとも10bpmまたは少なくとも約10bpm低下する、請求項1〜31のいずれか一項に記載の方法。
  33. 前記低血圧は、120、115、110、105、100、95、90、85、80、75、もしくは70mmHg未満、または約120、約115、約110、約105、約100、約95、約90、約85、約80、約75、もしくは約70mmHg未満の収縮期血圧であり、例えば、90mmHg未満または約90mmHg未満の収縮期血圧である、請求項1〜32のいずれか一項に記載の方法。
  34. 前記低血圧は、80、75、70、65、60、55、もしくは50mmHg未満、または約80、約75、約70、約65、約60、約55、もしくは約50mmHg未満の拡張期血圧であり、例えば、60mmHg未満もしくは約60mmHg未満の拡張期血圧、または50mmHg未満もしくは約50mmHg未満の拡張期血圧である、請求項1〜33のいずれか一項に記載の方法。
  35. 前記低血圧は、90mmHg未満もしくは約90mmHg未満の収縮期血圧、および50mmHg未満もしくは約50mmHg未満の拡張期血圧であるか、または95mmHg未満もしくは約95mmHg未満の収縮期血圧、および60mmHg未満もしくは約60mmHg未満の拡張期血圧であり、規定量の血圧低下の低下は、前記選択的CB2受容体アゴニストの投与前の前記収縮期血圧および/または拡張期血圧から少なくとも10mmHgの低下である、請求項1〜34のいずれか一項に記載の方法。
  36. 規定量の心拍数の低下は、少なくとも5%、10%、15%、20%、もしくは25%、または少なくとも約5%、約10%、約15%、約20%、もしくは約25%、あるいは、5、10、15、20、もしくは25bpm、または約5、約10、約15、約20、もしくは約25bpmの心拍数の低下である、請求項1〜35のいずれか一項に記載の方法。
  37. 規定量の血圧の低下は、ベースライン収縮期血圧からの少なくとも5%、10%、15%、20%、もしくは25%、または少なくとも約5%、約10%、約15%、約20%、もしくは約25%の低下、および/あるいはベースライン拡張期血圧からの少なくとも5%、10%、15%、20%、もしくは25%、または少なくとも約5%、約10%、約15%、約20%、もしくは約25%の低下である、請求項1〜36のいずれか一項に記載の方法。
  38. 規定量の血圧の低下は、収縮期血圧における少なくとも5、10、15、20、もしくは25mmHg、または少なくとも約5、約10、約15、約20、もしくは約25mmHgの低下、および/あるいは拡張期血圧における少なくとも5、10、15、20、もしくは25mmHg、または少なくとも約5、約10、約15、約20、もしくは約25mmHgの低下である、請求項1〜37のいずれか一項に記載の方法。
  39. 前記選択的CB2受容体アゴニストはAPD371であり、前記選択的CB2受容体アゴニストの前記治療有効量は、10mg〜500mgまたは約10mg〜約500mg、例えば、25mg〜250mg、例えば、25mg、50mg、75mg、100mg、200mg、もしくは250mgから選択される、請求項1〜38のいずれか一項に記載の方法。
  40. 前記治療有効量の前記選択的CB2受容体アゴニストは、1回より多く、例えば、1日1回、1日2回、1日3回、または1日4回の頻度で投与される、請求項1〜39のいずれか一項に記載の方法。
  41. 前記選択的CB2受容体アゴニストはAPD371であり、前記さらなる投与量は、10mg〜500mgまたは約10mg〜約500mg、例えば、25mg〜250mg、例えば、25mg、50mg、75mg、100mg、200mg、もしくは250mgから選択される、請求項1〜40のいずれか一項に記載の方法。
  42. 前記選択的CB2受容体アゴニストのさらなる投与量は、1回より多く、例えば、1日1回、1日2回、1日3回、または1日4回から選択される頻度で投与される、請求項1〜41のいずれか一項に記載の方法。
  43. 前記さらなる用量の投与後に前記ヒト対象の前記心拍数および/または血圧を評価することをさらに含む、請求項1〜42のいずれか一項に記載の方法。
  44. 前記選択的CB2受容体アゴニストはAPD371であり、前記選択的CB2受容体アゴニストの前記治療有効量は、25mg〜100mgまたは約25mg〜約100mgの用量である、請求項1〜43のいずれか一項に記載の方法。
  45. 前記選択的CB2受容体アゴニストの前記治療有効量は、投与当たり25mg〜100mgであり、1日2回または3回投与される、請求項32に記載の方法。
  46. 前記選択的CB2受容体アゴニストの前記治療有効量は、約600、約400、約300、または約250mg未満/日である、請求項41に記載の方法。
  47. 前記選択的CB2受容体アゴニストの前記治療有効量は、約75mg、約150mg、約225mg、または約300mg/日である、請求項41に記載の方法。
  48. 前記選択的CB2受容体アゴニストの前記治療有効量よりも低い用量は、50mgまたは約50mgである、請求項1〜47のいずれか一項に記載の方法。
  49. 前記選択的CB2受容体アゴニストの前記治療有効量よりも低い用量は、100mgまたは約100mgである、請求項1〜48のいずれか一項に記載の方法。
  50. 前記選択的CB2受容体アゴニストの前記治療有効量よりも低い用量は、1日1回、1日2回、1日3回、および1日4回からなる群から選択される頻度で投与される、請求項1〜49のいずれか一項に記載の方法。
  51. より低い投与量の投与後に前記ヒト対象の前記心拍数および/または血圧を評価することをさらに含む、請求項1〜50のいずれか一項に記載の方法。
  52. 前記選択的CB2受容体アゴニストの投与後に有害反応について前記ヒト対象をモニタリングすることをさらに含む、請求項1〜51のいずれか一項に記載の方法。
  53. 前記選択的CB2受容体アゴニストの投与後に、前記ヒト対象の心拍数および/または血圧および/またはそれらに関連する状態を評価することをさらに含み、例えば、前記ヒト対象の前記心拍数および/または血圧を評価することは、前記ヒト対象の前記心拍数および/または血圧を測定することを含む、請求項1〜52のいずれか一項に記載の方法。
  54. 前記ヒト対象の前記心拍数および/または血圧は、前記選択的CB2受容体アゴニストの投与後約0.5、1、1.5、2、2.5、3、3.5、4、4.5、5、5.5、もしくは6時間、または少なくとも約0.5、約1、約1.5、約2、約2.5、約3、約3.5、約4、約4.5、約5、約5.5、もしくは約6時間に評価される、請求項49に記載の方法。
  55. 以下からなる群から選択される少なくとも1つの決定に基づいて、リスク因子が検出されるかもしくは検出されない、またはヒト対象の心拍数および/もしくは血圧が検出および/もしくは評価される、請求項1〜54のいずれか一項に記載の方法:
    (i)前記ヒト対象が低心拍数を有するか否かを心電図によって決定すること、
    (ii)前記ヒト対象が低心拍数を有するか否かをバイタルサインによって決定すること、
    (iii)前記ヒト対象が低い収縮期血圧および/または拡張期血圧を有するか否かをバイタルサインによって決定すること、
    (iv)前記ヒト対象が低心拍数および/または低収縮期血圧および/または拡張期血圧および/またはそれらに関連する状態の病歴を有するか否かを決定すること、
    (v)前記ヒト対象が前記選択的CB2受容体アゴニストの排出障害を有するか否かを決定すること、および
    (vi)前記ヒト対象がCYPの低代謝型または中間代謝型であるか否かを決定すること。
  56. 前記選択的CB2受容体アゴニストはAPD371であり、前記APD371の治療有効量は、
    10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、110mg、120mg、125mg、150mg、175mg、200mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、375mg、400mg、425mg、450mg、475mg、もしくは500mg、または約10mg、約15mg、約20mg、約25mg、約30mg、約35mg、約40mg、約45mg、約50mg、約60mg、約65mg、約70mg、約75mg、約80mg、約85mg、約90mg、約95mg、約100mg、約110mg、約120mg、約125mg、約150mg、約175mg、約200mg、約225mg、約250mg、約275mg、約300mg、約325mg、約350mg、約375mg、約400mg、約425mg、約450mg、約475mg、もしくは約500mgであるか、あるいは
    10mg、25mg、50mg、75mg、150mg、もしくは200mg、または約10mg、約25mg、約50mg、約75mg、約150mg、もしくは約200mgであり、
    1日当たり1回、2回、3回または4回投与される、請求項1〜55のいずれか一項に記載の方法。
  57. 前記選択的CB2受容体アゴニストはAPD371であり、前記APD371の最大用量は、
    投与当たり10mg、25mg、50mg、75mg、100mg、125mg、150mg、175mg、もしくは200mg、または約10mg、約25mg、約50mg、約75mg、約100mg、約125mg、約150mg、約175mg、もしくは約200mg、および/あるいは
    1日当たり75mg、150mg、225mg、250mg、275mg、300mg、325mg、350mg、375mg、400mg、425mg、450mg、475mg、500mg、525mg、550mg、575mg、または600mgである、請求項1〜56のいずれか一項に記載の方法。
  58. 前記選択的CB2受容体アゴニストはAPD371であり、前記APD371の量は、投与当たり200mg以下である、請求項1〜57のいずれか一項に記載の方法。
  59. 前記ヒト対象は、
    (i)前記選択的CB2受容体アゴニストの安全性もしくは有効性を調べるために、かつ/または
    (ii)そこからのデータを前記ヒト対象の治療に関する前記選択的CB2受容体アゴニストの承認のために規制機関に提出するために
    設計された多施設、プラセボ対照、二重盲検試験の一部ではない、請求項1〜58のいずれか一項に記載の方法。
  60. 前記ヒト対象は高齢者である、請求項1〜59のいずれか一項に記載の方法。
  61. 前記心拍数は、安静時心拍数、仰臥位心拍数、および立位心拍数からなる群から選択され、
    前記血圧は、収縮期血圧および拡張期血圧からなる群から選択され、
    前記収縮期血圧は、安静時収縮期血圧、仰臥位収縮期血圧、および立位収縮期血圧からなる群から選択され、
    前記拡張期血圧は、安静時拡張血圧、仰臥位拡張期血圧、および立位拡張期血圧からなる群から選択される、請求項1〜60のいずれか一項に記載の方法。
  62. 前記選択的CB2受容体アゴニストは経口投与される、請求項1〜61のいずれか一項に記載の方法。
  63. 前記選択的CB2受容体アゴニストは、錠剤またはカプセルの形態である、請求項1〜62のいずれか一項に記載の方法。
  64. 前記治療は、CB2受容体媒介疾患の治療または予防である、請求項1〜63のいずれか一項に記載の方法。
  65. 前記治療は、変形性関節症に関連する疼痛、化学療法誘発性疼痛、神経因性疼痛、急性術後疼痛、炎症性腸疾患(IBD)に関連する腹痛、非神経根性腰痛、肝線維症、原発性胆汁性肝硬変、非アルコール性脂肪性肝炎、腎線維症、変形性関節症、子宮内膜症、間質性膀胱炎、および片頭痛からなる群から選択されるCB2受容体媒介疾患の治療または予防である、請求項1〜64のいずれか一項に記載の方法。
  66. 前記治療は、急性および/または慢性の炎症性疼痛の治療である、請求項1〜65のいずれか一項に記載の方法。
  67. 前記治療は、急性および/または慢性の神経因性疼痛の治療である、請求項1〜66のいずれか一項に記載の方法。
  68. 前記ヒト対象は、CYPの低代謝型または中間代謝型である、請求項1〜67のいずれか一項に記載の方法。
  69. 前記ヒト対象は、CYPの低代謝型または中間代謝型であり、CYPは、CYP1A2、CYP2B6、CYP2C8、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP2E1、CYP3A、およびCYP3A4/3A5からなる群から選択される、請求項1〜68のいずれか一項に記載の方法。
  70. 前記選択的CB2受容体アゴニストによる治療を開始する前に、前記ヒト対象がα遮断薬療法において安定であると決定することをさらに含む、請求項1〜69のいずれか一項に記載の方法。
  71. 前記選択的CB2受容体アゴニストは、細胞をCP55,940と接触させた場合に生じるであろう内在化レベルの少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、または少なくとも約99%まで、細胞における前記選択的CB2受容体の内在化を増加させる、請求項1〜70のいずれか一項に記載の方法。
  72. 前記選択的CB2受容体アゴニストの選択性は、ヒトCB1受容体と比較して、少なくとも50倍、少なくとも100倍、少なくとも500倍、少なくとも750倍、少なくとも1000倍、少なくとも2000倍、少なくとも3000倍、少なくとも4000倍、少なくとも5000倍、少なくとも6000倍、少なくとも7000倍、少なくとも8000倍、少なくとも9000倍、もしくは少なくとも10,000倍のヒトCB2受容体に対する選択性であるか、またはそうであると以前に同定されている、請求項1〜71のいずれか一項に記載の方法。
  73. 選択的CB2受容体アゴニストの投与後の対象の心拍数および/または血圧が、前記選択的CB2受容体アゴニストの投与前の心拍数および/または血圧と比較して規定量だけ低下しない、そのような治療を必要とするヒト対象における疼痛の治療に使用される選択的CB2受容体アゴニスト。
  74. 前記選択的CB2受容体アゴニストの投与後の前記対象の前記心拍数および/または血圧が、前記選択的CB2受容体の投与前の前記心拍数および/または血圧と比較して規定量だけ低下する、そのような治療を必要とするヒト対象における疼痛の治療に使用される選択的CB2受容体アゴニスト。
  75. ヒト対象が選択的CB2受容体アゴニストの投与後に徐脈を発症しない、そのような治療を必要とするヒト対象における疼痛の治療に使用される選択的CB2受容体アゴニスト。
  76. 前記疼痛は、
    骨痛、関節痛、筋肉痛、歯痛、片頭痛および他の頭痛、急性炎症性疼痛および慢性炎症性疼痛を含む炎症性疼痛、急性および/または慢性の神経因性疼痛、治療の副作用として生じる疼痛、
    変形性関節症、癌、多発性硬化症、アレルギー反応、腎炎症候群、強皮症、甲状腺炎、糖尿病性神経障害、線維筋痛症、HIV関連神経障害、神経痛、坐骨神経痛、および自己免疫状態から選択される障害に関連する疼痛、
    化学療法誘発性疼痛、急性術後疼痛、炎症性腸疾患(IBD)に関連する腹痛、非神経根性腰痛、肝線維症、原発性胆汁性肝硬変、非アルコール性脂肪性肝炎、腎線維症、子宮内膜症、および間質性膀胱炎からの疼痛、痛覚過敏、異痛症、炎症性痛覚過敏、神経因性痛覚過敏、急性侵害受容、骨粗鬆症、ならびに多発性硬化症に関連する痙縮である、請求項63〜65のいずれか一項に記載の選択的CB2受容体アゴニスト。
  77. 前記選択的CB2受容体アゴニストはAPD371である、請求項1〜76のいずれか一項に記載の方法。
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