JP2019510619A - 清掃用ヘッド、清掃用ヘッドと透水性バッグと清掃部材との組合せ、および清掃用ヘッドとポンプ付きバケツとの組合せ - Google Patents

清掃用ヘッド、清掃用ヘッドと透水性バッグと清掃部材との組合せ、および清掃用ヘッドとポンプ付きバケツとの組合せ Download PDF

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Abstract

本発明は、中心軸を有するベース部分と、中心軸に対して半径方向に延在する複数のアームであって、それぞれ前記ベース部分に連結された第1の端部と第2の自由端部とを有し、前記第2端部は、アームの第2端部が中心軸付近にある開始位置と、アームの第2端部が中心軸から離れた位置にある使用モードとの間で変位可能であり、使用モードにおけるアームの第2端部は、前記ベース部分と同一平面内にある、アームと、を備える清掃用ヘッドに関する。清掃用ヘッドは、使用モードにおけるアームが、前記ベース部分の周りで互いに対して接線方向に屈曲可能であることを特徴とする。

Description

本発明は、
中心軸を有するベース部分と、
中心軸に対して半径方向に延在する複数のアームであって、それぞれベース部分に連結された第1の端部と第2の自由端部とを有し、第2端部は、アームの第2端部が中心軸付近にある開始位置と、アームの第2端部が中心軸から離れた位置にある使用モードとの間で変位可能であり、使用モードにおけるアームの第2端部は、ベース部分と同一平面内にある、アームと、を備える清掃用ヘッドに関する。
清掃活動を行うために、柄に連結できる清掃用ヘッドの使用が公知である。例えば、そのような清掃用ヘッドは、床、窓、壁または天井を清掃するために使用される。湿式清掃(清掃すべき表面に接触する清掃用ヘッドの表面が、通常、石鹸のような洗剤と合わせて湿潤される)または乾式清掃(湿潤せずに、例えば、埃を捉えるブラシ、羽毛または布によって行われる)が想定される。
本発明に係る清掃用ヘッドは、独国特許第102012022127A1号明細書から公知である。この清掃用ヘッドでは、半径方向に延びる多数の弾性アームに布が連結される。アームによって布は、清掃すべき表面に押し付けられる。その瞬間から、布の配置のため、アームは上下(すなわち、清掃される表面に向かって、および表面から離れる)にしか移動することができず、これにより、特に、清掃用ヘッドが、清掃すべき表面上にある角、縁、または物体のような障害物に当たった場合、清掃用ヘッドの使用可能性の範囲が制限される。
したがって、特に表面が激しく汚れているまたは平らでない場合には、清掃用ヘッドと清掃すべき表面との接触が減少する。それに加えて、清掃用ヘッドの挙動およびこれによって集められた汚れを制御することは困難になり得る。例えば汚れが角に押しやられてそこに留まり、後の段階でそれを除去することが困難になる。
このような清掃用ヘッドの多くは、カビの増殖および悪臭を起こしやすい。
独国特許第102012022127A1号明細書
本発明の目的は、上記の問題を軽減または防止することである。
この目的は、冒頭に記載の清掃用ヘッドによって得られ、使用モードにおけるアームは、前記ベース部分の周りで互いに対して接線方向に曲げることが可能である。
使用モードでは、アームは少なくとも互いに接線方向に曲げることができ、例えば互いに対して傾動可能であり、これにより清掃用ヘッドが、例えば清掃すべき表面上の角度、形状、または縁の周りで、または例えば清掃すべき表面上にあるテーブルまたは椅子のような物体の周りで配置および形状付けすることが容易になるという利点が提供される。同時に複数の角に到達することも可能である。ほとんどの場合では、隣接する2つのアームが広げられるが、複数のアームを集中させることも可能である。アームの自由端部の変位は、例えば、アームのピボット運動またはアームの変形によって行われることが可能である。アームの可撓性部分は、アームの全長にわたって、またはアームの長さの一部にわたってのみ設けられていることができる。なお、本発明は、使用中に配置されている平面内の幾何学的に純粋な接線方向には限定されない。例えば、好適にはこれらは独立してその平面の外側の位置に個別に移動することも可能である。引張バネ、または類似の構造により、このような有利な実施形態が提供される。
使用モードでは、アームは、実質的に、清掃すべき表面に対して平行かつこれに接触する、同一平面内にある。開始位置では、アームを強制的に使用モードに強制する力がない場合、アームはその形状を固定して、清掃用ヘッドがそのアームで表面に立つようになる。このようにして、アームがそれらの間に空間(例えばボウル形状)を開けるため、空気がアームに入り込み、カビの成長を防止し、したがって悪臭を防ぐことが可能である。ワイヤに基づく清掃装置もベース部分に取り付けられた個々のワイヤから製造され、ワイヤはある程度は、それらの自由端部で互いに対して接線方向に傾斜されることが可能であるが、これらのワイヤは、使用モードにおいて同一平面上にはなく、清掃用ヘッドは、開始位置においてアーム(すなわち、ワイヤ)で表面上に立つことができず、またカビの増殖を防ぐのに十分な空間を確保することができない。
一例として、清掃用ヘッドは、湿式清掃(例えばモップとして)、クライ清掃、スチーム、スクラブ、スイープ、ブラッシング、ラッシング、またはそれらの組合せにより塵埃を除去するために使用されてもよく、様々な種類の床、壁、フロントガラスまたは窓に適用可能である。
本発明に係る清掃用ヘッドの好ましい実施形態では、清掃用ヘッドは、アームの接線方向、好ましくは周囲に設けられる清掃領域を有し、アーム間においてベース部分の方向に延在する開口部を備える。
アームの接線方向の回転可能性は、例えば、アーム間に開口部を設けることによって得られ、使用モード時の開口部は、半径方向寸法の実質的な部分にわたって、前記ベース部分に近い位置まで延在する(例えば、半径方向寸法の約75%以上)。これは、例えばドイツ特許公開第102012022127A1号から公知である清掃用ヘッドとは対照的であり、ここではアームの間に布が設けられており、アームの構造は、前記ベース部分に対し使用モードにおける傾動が防止されている。清掃用ヘッドは、例えば星形の形状を有することができる。アームに、好ましくはアームの周りに、表面を清掃することができる清掃布を取り付けることができる。
本発明に係る清掃用ヘッドのさらに好ましい実施形態では、少なくとも1つのアームの清掃領域は、少なくとも外側で、アームの長手方向に対して角度をなして配置された突起を備え、これは好適には、その中に汚れを留置くまたは保持するために中心軸に向けられている。
アームの少なくとも外側で、アームの長手方向に沿って(好ましくは各側縁に少なくとも3つの)突起、好ましくは尖った突起を設けることにより、これらの突起に、また突起の間に、汚れを付着させることができ、これにより他の清掃用ヘッドに比べて掃除が容易になる。他の清掃用ヘッドでは、汚れおよび埃は、清掃用ヘッドによって採取されるのではなく、前方に移動される。突起を長手方向から離れるように配向することにより、清掃用ヘッドに付着した汚れが清掃プロセスを可能な限り妨げないという利点がある。
本発明に係る清掃用ヘッドのさらに好ましい実施形態では、アームはバネまたは記憶材料を備える。例えば、アームの中心部のみがバネまたは記憶材料を含むことができる。
引張バネのようなバネ、または記憶材料は、例えば、力が加えられていないとき、使用モードから開始位置に自動的に戻るため、アームの製造に適している。使用モードでは、清掃用ヘッドの下で清掃される表面全体にわたって連続的に圧力を維持することが可能である。
本発明に係る清掃用ヘッドのさらに別の好ましい実施形態では、少なくとも開始位置において、アームは接線方向に前記ベース部分の周りに均一に配置される。
ベース部分の周りにアームを規則的に配置することにより、均一な清掃が確実に達成される。さらに、これにより清掃用ヘッドの安定性が向上する。
これに代わって、本発明に係る清掃用ヘッドにおいて、開始位置で、清掃用ヘッドが3つ以上のアームを含む場合、アームは、前記ベース部分の周りに不均一に配置されてもよいが、少なくとも3つのアームが前記ベース部分から均等に離間していることが条件である。これにより、清掃用ヘッドが3つのアームに支持されることができ、例えば、清掃用ヘッドを取り外して乾燥させることができる。これにより、開始位置において要求される清掃用ヘッドの安定性は必要最低限でよい。
本発明に係る清掃用ヘッドのさらに好ましい実施形態では、アームの数は3以上9未満、好ましくは6未満、より好ましくは4または5である。
アームの数は、清掃用ヘッドの開始位置および使用モードの両方において効果的な清掃および安定した位置決めが容易に得られるために十分であることが重要である。したがって、アームの数は少なくとも3つ(特に、接線方向の配置と組み合わせて)が好ましい。
しかし、前述したように、アームが多すぎるということは、物体に触れると、アームが互いの接線方向の傾動を妨害する可能性があることを意味する。この理由から、アームの数は、好ましくは9未満、より好ましくは6未満、さらに好ましくは4または5である。
本発明に係る清掃用ヘッドのさらに好ましい実施形態では、少なくとも1つのアームの自由端部は、尖った、または鋭利な形状を有し、好ましくは2cm未満、好ましくは1cm未満の直径を有する。例えば、アームはその自由端部に向かって先細になっていてもよい。
鋭利なまたは尖った自由端部を使用する場合、丸みを帯びた自由端部を使用する場合とは対照的に、こびりついた汚れなどの頑強な汚れを取り除くことが容易になる。すると、清掃用ヘッドを通る汚れの影響を含めて、清掃プロセスを管理および観察することも可能である。このようにして、より良好な、より簡単でより効果的な清掃プロセスを得るために、清掃用ヘッド内の汚れの挙動に対して適時に清掃動作を調整することができる。開始位置では、これらの鋭利な点が表面上で支持され、カビの成長を防ぐためアーム間の乾燥用の空間が開けられる。
本発明に係る清掃用ヘッドの別の好ましい実施形態では、清掃用ヘッドは、固定具によって前記ベース部分に連結される柄をさらに備える。
柄が(例えば、締付具、ネジ、または他の適切な解決策のような固定具によって交換可能な)清掃用ヘッドに結合されると、清掃用ヘッドは、特に床、天井または壁の高い部分を清掃するときに容易に制御可能である。屈んだり、足場やはしごを用いたりする必要がないためである。加えて、柄によって、アームにより多くの力を容易に加えて、使用モードにすることが可能になる。
本発明に係る清掃用ヘッドのさらに好ましい実施形態では、柄が中心軸の周りを回転するとき、前記ベース部分も回転するように、柄が固定具に回転不能に連結されている。
中心軸を中心とする柄の回転によって前記ベース部分の回転も誘起されると、清掃用ヘッドを使用位置に保持するときに、使用モードであっても清掃用ヘッドを容易に回転させることができる。結果として、清掃すべき全領域に到達することがより容易になるので、アーム間において問題なく任意の開口部を有することができる。
固定具もまた、ねじ山を使用するときのように、前記ベース部分の中心軸を中心とする回転に基づく場合、ベース部分から柄が取り外されることなく接線方向の回転を可能にさせることが有利であり得る。
本発明に係る清掃用ヘッドの他の好ましい実施形態では、清掃用ヘッドは、清掃用ヘッドのアームに連結された引張り手段を備え、前記引張り手段は、アームが開始位置にある第1の位置と、アームの自由端部が開始位置に対して互いに向かって引張られている第2の位置との間で調節可能である。
互いに向かってアームを引張る手段がハンドルに設けられている場合、存在する水を清掃用ヘッドから取り除くために、わずかな力でアームを互いに接近させることは簡単であり、以下に述べるようなポンプとチューブを備えたバケツのような、絞りチャンバを有するバケツを任意選択で使用できる。
本発明に係る清掃用ヘッドの特に好ましい実施形態では、引張り手段は、ハンドルと、アームとハンドルとの間において柄の中に配置されたワイヤとを含む。
これらの引張り手段をハンドルと糸またはワイヤとして具現化することにより、簡単で信頼性の高い構造が可能になる。
さらに、本発明は、先の請求項のいずれか一項に記載の清掃用ヘッドと、清掃用ヘッドの周囲に配置された透水性バッグと、清掃用ヘッドのアーム間に固定された清掃部材との組合せに関し、清掃部材の少なくとも1つの主要寸法は、清掃用ヘッドのアーム間の開口部よりも大きい。
清掃用ヘッド(好ましくは柄がないか、または柄を取り外した後)が、アームの間で洗剤(石鹸の固体ボールまたは類似の種類の洗剤)と共に透水性バッグに入れられ、隣接するすべてのアーム間の開口部よりも洗剤の主要寸法(例えば長さ、幅または直径)が大きい場合には、少なくとも洗浄プロセスの第1段階の際に洗剤が前記アームの間でその位置から離れ得るという効果が得られる。したがって、アームの効率的な洗浄が得られる。
本発明に係る組合せの好ましい実施形態では、バッグは、清掃用ヘッドのアームを一緒に、かつ清掃部材の周りに相互に締結する。
他の解決法も可能であるが、洗剤の早すぎる漏出の可能性が制限されるため、またアームを互いに締め付けるためのロープまたは弾性バンドのような追加の手段が必要とされないため、アームが洗剤の周りのバッグによって締め付け係合されることが好ましい。
さらなる態様によれば、本発明はまた、本発明に係る清掃用ヘッドとバケツとの組合せに関し、前記バケツは、底部および直立周壁を有する容器と、外壁および外壁の絞り部分の方向へ押出チャンバ内で変位可能である捻じれプレートを有する、円周壁内に配置された押出チャンバと、を備え、外壁は前記バケツの底部から離れた側に上縁部を有する。この組合せは、外壁の高さの少なくとも一部にわたってバケツの上端から下端に向かって、押出チャンバの外壁に開口部が設けられ、清掃用ヘッドが凹部を通って押出チャンバ内へ導かれることを特徴とする。これにより、清掃用ヘッドのすすぎおよび絞りがより簡単になり、床や壁などを清掃するために、上で特定したように、清掃用ヘッドを素早く効率的に使用することを可能にする。この実施形態の大きな利点は、第1のステップで清掃用ヘッドが押出チャンバに入るまで上方に引張ることができ、その後に絞りプレートが清掃用ヘッドの水分の一部を圧搾することである。清掃用ヘッドは、押出チャンバ内に直立した形状で配置され、これにより均一な圧搾が可能になる。
開口部は外壁の絞り部分側に設けられることが特に好ましい。このような場合には、清掃用ヘッドに連結された柄が、押出チャンバ内に直接配置され、したがって、清掃用ヘッドを圧搾するための適切な位置にあるからである。
押出チャンバにおいて、開口部を閉鎖するための、開始時状態では外壁の内部に当接するバルブが設けられている場合に圧搾工程のさらなる最適化が得られ、解放状態にあるときに前記バルブが開口部を解放して、清掃用ヘッドを押出チャンバ内に導き、これを押出チャンバ内へ導いた後、開始状態に戻り、開口部を閉鎖する。その結果、清掃用ヘッド全体は固形の部分、すなわち外壁とプレートに当接し、結果として効率的な圧搾が得られる。
本発明はまた、本発明に係る清掃用ヘッドと、バケツとの組合せに関し、底部および直立周壁を有する容器と、底部と直立した弾性の内壁と剛性の外壁とを有する、円周壁内に配置された押出チャンバであって、前記壁内に空気ダクトが配置されており、開口部が設けられている透水性チューブが、押出チャンバの中央の底部から延在する、押出チャンバと、清掃用ヘッドのアームの自由端部をチューブに相互に当接させるために、押出チャンバの周壁に連結されたホースを備えるポンプと、を前記バケツが備える。
バケツ内に配置された、好ましくはバケツ内に統合されたこのようなポンプ、例えば電気エアポンプまたは手動式エアポンプのようなエアポンプによって、既存のバケツの場合のように使用者が清掃用ヘッドを絞ることなく、液体を清掃用ヘッドから除去することができる。エアポンプによって誘導される空気流は、エアホースを介して押出チャンバの内壁と外壁との間のチャンバに入る。内壁は剛性の外壁よりも可撓性があるので、内壁は内向きに押し込まれる。この壁は、押出チャンバの内側に配置された清掃用ヘッドのアームに対向して配置され、アームがそこから液体を失うようにチューブに対して押し付けられる。
押出チャンバには、清掃用ヘッドのアームから絞り出された液体が押出チャンバからバケツの主要部分に流れるように、チューブの底側で開口部が設けられている。
このようなバケツは、チューブの有無を問わず、本発明による清掃用ヘッド以外の種類の清掃用ヘッドにも適用することができる。
本発明のこれらおよびその他の特徴は、添付図面を参照して以下に説明される。
開始位置にある本発明に係る清掃用ヘッドの斜視図である。 使用モードにある本発明に係る清掃用ヘッドの上面図である。 使用モードにある本発明に係る清掃用ヘッドの側面図である。 本発明に係る組合せを示す。 本発明に係るバケツの斜視図である。 本発明に係る清掃用ヘッドの別の実施形態の開始位置における斜視図である。 図5に記載の押出チャンバの断面図である。 別の押出チャンバの断面図である。 本発明に係る柄を備えた清掃用ヘッドの図である。 別の押出チャンバの断面図である。 本発明に係る清掃用ヘッドの別の実施形態の図である。 本発明に係る清掃用ヘッドの別の実施形態の図である。 本発明に係る清掃用ヘッドの別の実施形態の図である。 本発明に係る清掃用ヘッドの別の実施形態の図である。 本発明に係る清掃用ヘッドの別の実施形態の図である。 本発明に係る清掃用ヘッドの別の実施形態の図である。 本発明に係る清掃用ヘッドの別の実施形態の図である。
図1は、中心軸3を有するベース部分2を有する清掃用ヘッド1を示す。前記ベース部分2の周囲には、中心軸3に対して半径方向に延びる多数のアーム4が規則的なパターンで設けられている。前記ベース部分2には柄5が連結されている。
図示されている開始位置では、アーム4は、逆転されたボウルの形状で、アーム4の尖った自由端部9で床8に置かれている。アーム4のすべての側面には、アーム4の長手方向と角度をなして、また中心軸3に向けられて、汚れ11(図2参照)を保持するための3つの突起10が設けられている。
図2および図3では、使用モードにおける同じ清掃用ヘッド1が示されているが、柄5は図示されていない。柄5が回転すると、前記ベース部分2はアーム4と共に、例えばA方向に回転する。アーム4が角、縁部または物体に当たると、アーム4は角度αを増加または減少させることによって、互いに接線方向に使用モードへ移行することができる。この移動は、アーム4の間の開口部12によって可能になる。
図4は、透水性バッグ20内にある、本発明に係る清掃用ヘッド1を示す。透水性バッグは弾性を有するので、清掃用ヘッド1のアーム4を互いに向かって圧縮することができる。アーム4の間には、アーム4の間を脱することができない洗剤30が設けられており、これによりアーム4を良好に洗浄することができる。
図5および図7は、底部51および直立周壁52を有するバケツ50を示す。バケツ50には、中央にチューブ54が設けられた絞りチャンバ(または圧搾チャンバ)53が設けられている。圧搾チャンバ53の弾性内壁56とより硬い外壁57との間の空間に、ポンプ55がホース(図示せず)(図7参照)によって連結され、清掃用ヘッド1のアーム4を、圧搾チャンバ53内に配置された際に、チューブ54に対して押圧する。底部58およびチューブ54には、バケツ50のメインリザーバに接続する開口部59が設けられている。
図6には、図1の清掃用ヘッドの別の実施形態60が示されている。柄61には引張りハンドル62が設けられており、これはワイヤ63によってノード65を介してアーム64に連結されている。引張りハンドル62が操作されると、アーム64は互いに引き寄せられる。
図8は、バケツ内に配置することができる押出チャンバの別の実施形態を示し、「押圧チャンバ」または「圧搾チャンバ」とも呼ばれる押出チャンバは底部を有さず、外壁の周囲に沿って、可動圧搾壁82に対向する開口部81が設けられている。この開口部81を介して、清掃用ヘッドの柄を押出チャンバの圧搾チャンバ内に挿入することができる。この図に見られるように、使用中には清掃用ヘッドは押出チャンバの下に配置される。バルブ87、例えば開口部81の直後の外壁に連結されたバネ記憶(または板バネとしてのシート)を有する薄い可撓性プレート87は、柄が押出チャンバ内に導かれるとすぐに、外壁に対してその位置に直ちに戻る閉鎖可能なカバーとして動作する。その後、柄が上方に、かつ少なくとも押出チャンバから部分的に出されることができ、これにより使用者は、圧搾チャンバの下側を介して、外壁と可動圧搾壁との間の位置に清掃用ヘッドを配置することができるようになる。開口部を有する外壁の方向に圧搾壁を並進させることによって、液体は清掃用ヘッドから押し出される。プレート87は、圧搾チャンバ内の清掃用ヘッドのすべてのワイヤおよびストリップを保持する。例えば、周壁86と可動圧搾壁82との間に、膨張可能なエアチャンバ83を設けることができる。エアチャンバ83内に空気を押し込むことによって、可動押圧壁82(または圧搾壁)は、清掃用ヘッドを剛性壁85に押し付ける。水分は、開口部84を通ってバケツ内へ落ちる。
この実施形態のこのような開口部81は、本発明に係る清掃用ヘッド以外にも、他の清掃用ヘッドの他の押圧または圧搾機にも適用可能である。
図9は、本発明に係る清掃用ヘッドの別の実施形態を示す。この図に示す使用位置では、アーム97は、清掃すべき表面に接して配置されており、すべてが前記表面によって特徴付けられる平面内にある。床、窓、壁、他の固体表面および衛生製品(本明細書では「ワイヤ」、「ストリップ」などとも呼ばれる)を洗浄するための当技術分野で知られている織物材料、ゴムまたは他の材料が、アームと清掃すべき表面との間に配置される。織物材料は円形形状を有し、円周形状の壁が、織物材料の可撓性ゆえに、アームの自由端部の間の位置に向かって、前記ベース部分へ向かって移動することができる。
可撓性アーム97は全方向に可撓性である。アーム97に連結された材料98は、例えば、星形、花または円形の形状の平面内にある。
本発明の清掃用ヘッドの少なくとも1つの可撓性アームによって、清掃すべき表面上の角、縁またはテーブルや椅子のような物体に沿って清掃用ヘッドを容易に動かすことができるという利点が得られる。複数の角に同時に到達することも可能である。本発明に係るアームによって、本発明による清掃用ヘッド内のワイヤまたは糸を清掃される表面に向けてより容易に導くことができる。多くの場合では隣接する2つのアームが広げられるが、複数のアームを集中させることもあり得る。自由端部またはアームの変位は、例えば、アームのピボット運動またはアームの変形によって起こり得る。
本発明に係るアームにより、糸またはストリップは互いに重なり合う必要はない。結果として、清掃される表面は、通常の清掃用ヘッドと比較して60%以上増加する。本発明に係る清掃用ヘッドは、清掃動作を実行するときにはその形状を維持し、結果として、本発明に係る清掃用ヘッドの使用モードにおける接触面が、類似の糸、ストリップ、布または細片、形状や重量を使用しているにもかかわらず、公知の清掃用ヘッドの少なくとも2倍の大きさとなる。
動作のたびに清掃される面が増える。その結果、本発明に係るアーム97のない他の種類の清掃用ヘッドを使用する場合より、2倍速く、より容易に表面を清掃することができる。
アーム97は、これに結合される布または他の材料、例えば糸、ストリップ、ゴムなどと共に、開始位置で表面上に立つことができる。これは、可撓性アーム97がベース部分をその開始位置で表面から押し離す(すなわち上向きに)ことにより可能になり、湿った材料に空気が容易かつ効率的に到達し、材料を乾燥させるのに十分な空間を開ける。これにより、布地の清掃材料が結合された清掃用ヘッドは、容易に乾かすことができ、清掃用ヘッドにおける細菌の成長および悪臭を防止する。
本発明に係る清掃用ヘッドのこの実施形態において可撓性アーム97に追加された機能のため、糸やストリップ等は、相互の上に必要以上に配置されることがなくなり、汚れを容易に除去することができる。これは、糸、ストリップ等を含む他の清掃用ヘッドに関して有利であり、アーム97によって達成される。
図10は、バケツ内に配置することができる圧搾装置の別の実施形態を示す。圧搾装置は、外壁を有する押出チャンバと、押出チャンバ内の外壁の圧搾部に向かって変位可能な圧搾プレート82とを有する。外壁は、バケツの底部から離れる方向の位置に上縁を有する。押出チャンバの外壁には、外壁の高さの少なくとも一部にわたってバケツの上端から下端に向かって、開口部または凹部が設けられており、この開口部または凹部を通り清掃用ヘッドを押出チャンバ内に導くことが可能になる。
図示されているように、開口部は、外壁の圧搾部分の側部に設けられており、これにより、柄、したがって、清掃用ヘッドが直ちに圧搾室へ入る。
図からわかるように、押出チャンバ内の開口部を覆い、第1の位置では外壁の内側に当接するバルブが設けられている。このバルブは、解放位置において、清掃用ヘッドを押出チャンバ内に入れる際に開口部を解放し、清掃用ヘッドを押出チャンバに入れた後には第1の位置に戻り、開口部を覆う。
図11,12,13,14および15は、本発明に係る清掃用ヘッドの別の実施形態を示し、1つまたは複数のアーム97がベース部分に結合されており、これは例えば衛生用品および他の空間および物体の清掃に適している。
図16および図17は、本発明に係る清掃用ヘッドの特別な別の実施形態を示す。ここでは、アーム97は二重に構成されており、その第1端部が前記ベース部分に結合され、2つの隣接するアーム97の自由端部が相互に結合されている。この構造によって、例えば図11から図15に示すように、アーム97が単独で実施される場合よりも幾分頑丈なアームが得られる。同様に、アーム97は単一のアームとされることができ、その端部は前記ベース部分に結合されている。しかしながら、本発明の文脈内では、2つのアームは一方ではベース部分に連結された第1端部と、他方では互いに連結された(すなわち、相互に連結された)他端部とを備えている。
本発明に係る清掃用ヘッドの形状や、清掃されるべき表面から汚れを除去する布等の材料は、可撓性アームの有無を問わず、他の種類の清掃用ヘッドにも適用可能である。したがって、本発明に係る清掃用布は、汚れや埃をより簡単に除去してこれを清掃時に望ましい場所に導くため、滑らかで調和のとれた動きで、同時に複数の角に達するように、実質的に剛性のアームを有する他のすべての清掃用ヘッドと組み合わせて使用することができる。例えば、清掃用ヘッドにおけるアームの形状は、星型、花型、プロペラ型、S字型、X型またはプラス記号型(+)の形状であってもよい。その例を図1、図13、図15、および図16に示す。特に前記ベース部分に向けられた開口部または凹部を有する清掃用ヘッドおよび布の他の形状は、改善された清掃結果を実現し得る。

Claims (17)

  1. 中心軸を有するベース部分と、
    前記中心軸に対して半径方向に延在する複数のアームであって、それぞれ前記ベース部分に連結された第1の端部と第2の自由端部とを有し、前記第2端部が、前記アームの前記第2端部が前記中心軸付近にある開始位置と、前記アームの前記第2端部が前記中心軸から離れた位置にある使用モードとの間で変位可能であり、前記使用モードにおける前記アームの前記第2端部が、前記ベース部分と同一平面内にある、アームと、
    を有する清掃用ヘッドにおいて、
    前記使用モードにおける前記アームが、前記ベース部分の周りで互いに対して接線方向に屈曲可能であることを特徴とする、清掃用ヘッド。
  2. 前記清掃用ヘッドが、前記アームの接線方向、好ましくは周囲に設けられる清掃領域を有し、前記アーム間において前記ベース部分の方向に延在する開口部を有する、請求項1に記載の清掃用ヘッド。
  3. 少なくとも1つのアームの前記清掃領域には、少なくとも外側に、前記アームの長手方向に対して角度をなして、好ましくは前記中心軸に向けられた、中に汚れを保持するための突起が設けられている、請求項1または2に記載の清掃用ヘッド。
  4. 前記アームがバネまたは記憶材料を含む、請求項1、2または3に記載の清掃用ヘッド。
  5. 前記開始位置において、少なくとも3つのアームが、前記ベース部分の周りに接線方向に均等に設けられている、請求項1から4のいずれか一項に記載の清掃用ヘッド。
  6. 前記アームの数が、3以上9未満であり、好ましくは6未満であり、より好ましくは4または5である、請求項1から5のいずれか一項に記載の清掃用ヘッド。
  7. 少なくとも1つの前記アームの前記自由端部が鋭利な形状を有し、好ましくは2cm未満、好ましくは1cm未満の直径を有する、請求項1から6のいずれか一項に記載の清掃用ヘッド。
  8. 固定具によって前記ベース部分に連結される柄をさらに備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の清掃用ヘッド。
  9. 前記柄が前記中心軸の周りを回転するとき、前記ベース部分も回転するように、前記柄が前記固定具に回転不能に連結されている、請求項8に記載の清掃用ヘッド。
  10. 前記清掃用ヘッドが、前記清掃用ヘッドの前記アームに連結された引張り手段を備え、前記引張り手段が、前記アームが前記開始位置にある第1の位置と、前記アームの前記自由端部が開始位置に対して互いに向かって引張られている第2の位置との間で調整可能である、請求項8または9に記載の清掃用ヘッド。
  11. 前記引張り手段が、ハンドルと、前記アームと前記ハンドルとの間において前記柄の中に配置されたワイヤとを含む、請求項10に記載の清掃用ヘッド。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載の清掃用ヘッドと、前記清掃用ヘッドの周囲に配置された透水性バッグと、前記清掃用ヘッドの前記アームの間に固定される清掃部材との組合せであって、前記清掃部材の少なくとも1つの主要寸法が前記清掃用ヘッドの前記アーム間の前記開口部よりも大きい、組合せ。
  13. 前記バッグが、前記清掃用ヘッドの前記アームを一緒に、かつ前記清掃部材の周りに相互に締結する、請求項12に記載の組合せ。
  14. 請求項1から11のいずれか一項に記載の清掃用ヘッドと、バケツとの組合せであって、前記バケツが、
    底部および直立周壁を有する容器と、
    前記円周壁内に配置された押出チャンバであって、外壁と、前記外壁の絞り部分の方向へ前記押出チャンバ内で変位可能である捻じれプレートとを有する、押出チャンバと、
    を備え、
    前記外壁が、前記バケツの底部から離れた側に上縁部を有する、組合せにおいて、
    前記外壁の高さの少なくとも一部にわたって前記バケツの上端から下端に向かって、前記押出チャンバの前記外壁に開口部が設けられ、前記清掃用ヘッドが前記凹部を通って前記押出チャンバ内に導かれることを特徴とする組合せ。
  15. 前記開口部が、前記外壁の前記絞り部分側に設けられている、請求項14に記載の組合せ。
  16. 前記押出チャンバ内に、前記開口部を閉鎖するための、開始時状態では前記外壁の内部に当接するバルブが設けられており、解放状態にあるときに前記バルブが前記開口部を解放して、前記清掃用ヘッドを前記押出チャンバ内に導き、これを押出チャンバ内へ導いた後、開始状態に戻り、開口部を閉鎖する、請求項14または15に記載の組合せ。
  17. 請求項1から11のいずれか1項に記載の清掃用ヘッドと、バケツとの組合せであって、前記バケツが、
    底部および直立周壁を有する容器と、
    底部と直立した弾性の内壁と剛性の外壁とを有する、前記円周壁内に配置された押出チャンバであって、前記壁内に空気ダクトが配置されており、開口部が設けられた透水性チューブが、前記押出チャンバの中央の底部から延在する、押出チャンバと、
    前記清掃用ヘッドの前記アームの前記自由端部を前記チューブに相互に当接させるために、前記押出チャンバの前記周壁に連結されたホースを備えるポンプと、
    を備える組合せ。
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