以下の記載は、当業者が本開示を作成して用いることを可能にするために提示され、特定の用途およびその必要条件の文脈で提供される。本開示の実施形態に対する様々な変更が当業者にはすぐに明らかになり、本明細書に規定される一般的な原理は、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、他の実施形態および用途に適用されてよい。このように、本開示は、示される実施形態には限定されず、特許請求の範囲に適合する最も広い範囲を付与されるべきである。
本明細書に用いられる用語法は、特定の実施形態例を記載することのみを目的とし、限定的であることは意図されない。本明細書では、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「前記(the)」は、文脈が明確に別段の指示をしない限り、複数形も含むことが意図されてよい。用語「comprises(備える)」、「comprising(備えた)」、「includes(含む)」、および/または「includin(含んだ)」は、本明細書に用いられたときに、述べられる特徴、整数、ステップ、オペレーション、要素、および/または構成要素の存在を指定するが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、オペレーション、要素、構成要素および/またはそれらの群の存在または追加を排除しないことがさらに理解されよう。
本開示のこれらおよび他の特徴、ならびに特性は、構造の関連要素の動作の方法および機能ならびに製造の部品および経済性の組み合わせと同様に、それらのすべてが本明細書の一部を形成する添付図面(単数または複数)を参照して以下の説明を考察したときにさらに明らかになりうる。しかしながら、図面(単数または複数)は、説明および記載のみを目的とし、本開示の範囲を限定することは意図されないことを明確に理解すべきである。図面は、縮尺通りではないことが理解される。
本開示に用いられるフローチャートは、本開示におけるいくつかの実施形態に従ってシステムが実施するオペレーションを示す。明確に理解すべきは、フローチャートのオペレーションが順序通りに実施されなくてもよいことである。反対に、これらのオペレーションは、逆の順序で、または同時に実施されてもよい。そのうえ、1つ以上の他のオペレーションがフローチャートに追加されてもよい。1つ以上のオペレーションがフローチャートから除去されてもよい。1つのフローチャートにおけるオペレーションが任意の組み合わせの下に任意の順序で作動されてもよく、実施のオペレーションのセットを形成するために異なるフローチャートにおけるオペレーションのすべてまたは一部が組み合わされてもよい。
そのうえ、本開示におけるシステムおよび方法は、主として予算書または契約書を生成することに関して記載されるが、これが1つの例示的な実施形態に過ぎないことも理解されるべきである。本開示のシステムまたは方法は、任意の他の種類の知的管理に適用されてよい。例えば、本開示のシステムまたは方法は、年次報告書、年末要約、企業パンフレット、従業員便覧、デューデリジェンス、または同様のもの、あるいはそれらの組み合わせを含む異なる種類の情報または文書に適用されてもよい。知的管理システムは、管理および/または配信を適用する任意のシステム、例えば、至急便を送信および/または受信するためのシステムも含んでよい。本開示のシステムまたは方法の適用シナリオは、ウェブページ、ブラウザのプラグイン、クライアント端末、カスタムシステム、内部分析システム、人工知能ロボット、または同様のもの、あるいはそれらの任意の組み合わせを含んでよい。
本開示のある態様は、文書(例えば、予算書、契約書など)をテンプレート文書に基づいて生成するためのオンラインシステムおよび方法を提供する。システムおよび方法は、ユーザが文書の内容を規定するための様々な設定および/または選択を入力することを許容しうる。システムおよび方法は、ユーザが設定を入力しているか、および/また内容に対する選択を行っている間に対応する内容をリアルタイムで生成して、そのとき、その内容をユーザへ同時に表示してよい。システムおよび方法は、さらに、ユーザが文書に取り組んでいるときには内容を平易言語で表示して、次に、文書をファイナライズするために平易言語を専門用語(業界用語の使用)および表現へ変換してよい。
文書の内容を生成して表示するリアルタイム性および同時性に鑑みて、本開示に提供される技術的解決法がコンピュータ固有であることを当業者は理解するであろう。そのうえ、この技術的解決法は、単に以前になされたことを自動化するためにコンピュータを用いるのではなく、むしろコンピュータを用いてコンピュータ固有の問題を解決することによって以前になされたことを改善する。
図1は、本開示のいくつかの実施形態による例示的な知的管理システム100のブロック図である。例えば、知的管理システム100は、文書(例えば、予算書、契約書、デューデリジェンス文書など)をデータベースに記憶されたテンプレート文書に基づいて生成してよい。知的管理システム100は、サーバ110、ネットワーク120、ユーザ端末130およびデータベース140を含むオンラインプラットフォームであってよい。サーバ110は、処理エンジン112を含んでよい。
いくつかの実施形態において、サーバ110は、単一のコンピュータサーバ、またはコンピュータサーバ群であってよい。サーバ群は、集中型か、または分散型であってよい(例えば、サーバ110が分散システムであってもよい)。いくつかの実施形態において、サーバ110は、ローカルまたはリモートであってよい。例えば、サーバ110は、ネットワーク120を介してユーザ端末130、および/またはデータベース140に記憶された情報および/またはデータにアクセスしてもよい。別の例として、サーバ110は、記憶された情報および/またはデータにアクセスするためにユーザ端末130、および/またはデータベース140へ直接に接続されてもよい。いくつかの実施形態において、サーバ110は、クラウド・プラットフォーム上に実装されてよい。単に例として、クラウド・プラットフォームは、プライベートクラウド、パブリッククラウド、ハイブリッドクラウド、コミュニティクラウド、分散型クラウド、インタークラウド、マルチクラウド、または同様のもの、あるいはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。いくつかの実施形態において、サーバ110は、本開示では図2に示される1つ以上の構成要素を有するコンピューティングデバイス200上に実装されてよい。
いくつかの実施形態において、サーバ110は、処理エンジン112を含んでよい。処理エンジン112は、本開示に記載される1つ以上の機能を行うために知的管理に関する情報および/またはデータを処理してよい。例えば、処理エンジン112は、ユーザ端末130から取得された対象に基づいてテンプレート文書を決定し、テンプレート文書に基づいて文書を生成してよい。いくつかの実施形態において、処理エンジン112は、1つ以上の処理エンジン(例えば、シングルコア処理エンジン(単数または複数)またはマルチコアプロセッサ(単数または複数))を含んでよい。単に例として、処理エンジン112は、中央処理装置(CPU:central processing unit)、特定用途向け集積回路(ASIC:application−specific integrated circuit)、特定用途向け命令セット・プロセッサ(ASIP:application−specific instruction−set processor)、グラフィックス処理ユニット(GPU:graphics processing unit)、物理演算処理ユニット(PPU:physics processing unit)、デジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:field programmable gate array)、プログラマブルロジックデバイス(PLD:programmable logic device)、コントローラ、マイクロコントローラユニット、縮小命令セットコンピュータ(RISC:reduced instruction−set computer)、マイクロプロセッサ、または同様のもの、あるいはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。いくつかの実施形態において、処理エンジン112は、ユーザ端末130に統合されてよい。
ネットワーク120は、情報および/またはデータの交換を容易にしうる。いくつかの実施形態において、知的管理システム100中の1つ以上の構成要素(例えば、サーバ110、ユーザ端末130、およびデータベース140)は、ネットワーク120を介して情報および/またはデータを知的管理システム100中の他の構成要素(単数または複数)へ送信してよい。例えば、サーバ110は、テンプレート文書と関連付けられた命令をユーザ端末130からネットワーク120を介して取得して/得てよい。いくつかの実施形態において、ネットワーク120は、任意のタイプの有線または無線ネットワーク、あるいはそれらの組み合わせであってよい。単に例として、ネットワーク120は、ケーブルネットワーク、有線ネットワーク、光ファイバネットワーク、遠隔通信ネットワーク、イントラネット、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN:local area network)、ワイドエリアネットワーク(WAN:wide area network)、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN:wireless local area network)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN:metropolitan area network)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆交換電話網(PSTN:public telephone switched network)、Bluetooth(登録商標)ネットワーク、ZigBeeネットワーク、近接場通信(NFC:near field communication)ネットワーク、または同様のもの、あるいはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。いくつかの実施形態において、ネットワーク120は、1つ以上のネットワーク・アクセスポイントを含んでよい。例えば、ネットワーク120は、基地局および/またはインターネット交換点120−1、120−2、・・・のような有線または無線ネットワーク・アクセスポイントを含んでもよく、データおよび/または情報を交換するために知的管理システム100の1つ以上の構成要素がそれらを通じてネットワーク120へ接続されてもよい。
いくつかの実施形態において、ユーザ端末130は、モバイルデバイス130−1、タブレットコンピュータ130−2、ラップトップコンピュータ130−3、または同様のもの、あるいはそれらの任意の組み合わせを含んでよい。いくつかの実施形態において、モバイルデバイス130−1は、スマートホームデバイス、ウェアラブルデバイス、スマートモバイルデバイス、仮想現実デバイス、拡張現実デバイス、または同様のもの、あるいはそれらの任意の組み合わせを含んでよい。いくつかの実施形態において、スマートホームデバイスは、スマート照明デバイス、知的電気器具の制御デバイス、スマート監視デバイス、スマートテレビ、スマートビデオカメラ、インターフォン、または同様のもの、あるいはそれらの任意の組み合わせを含んでよい。いくつかの実施形態において、ウェアラブルデバイスは、スマートブレスレット、スマート履き物、スマート眼鏡、スマートヘルメット、スマートウォッチ、スマート衣類、スマートバックパック、スマートアクセサリ、または同様のもの、あるいはそれらの任意の組み合わせを含んでよい。いくつかの実施形態において、スマートモバイルデバイスは、スマートフォン、携帯情報端末(PDA:personal digital assitance)、ゲームデバイス、ナビゲーションデバイス、販売時点情報管理(POS:point of sale)デバイス、または同様のもの、あるいはそれらの任意の組み合わせを含んでよい。いくつかの実施形態において、仮想現実デバイスおよび/または拡張現実デバイスは、仮想現実ヘルメット、仮想現実眼鏡、仮想現実パッチ、拡張現実ヘルメット、拡張現実眼鏡、拡張現実パッチ、または同様のもの、あるいはそれらの任意の組み合わせを含んでよい。例えば、仮想現実デバイスおよび/または拡張現実デバイスは、Google Glass、Oculus Rift、Hololens、GearVRなどを含んでよい。いくつかの実施形態において、ユーザ端末130は、文書の内容を修正する、例えば、補足条項を入力するための対話型インターフェースをもつデバイスであってよい。
いくつかの実施形態において、ユーザは、ユーザ端末130を介して文書を修正またはレビューするための命令を知的管理システム100へ送信してよい。ユーザは、オペレータ、アドミニストレータ、またはビジターであってよい。例えば、オペレータは、ユーザ端末130上のユーザインターフェースを介してデータを知的管理システム100へ入力してよい。別の例として、アクセッサは、ユーザ端末130上のユーザインターフェースを介して知的管理システム100に記憶された文書を訪れてよい。さらなる例として、アドミニストレータは、ユーザ端末130上のユーザインターフェースを介して知的管理システム100によって生成された草案文書をレビューしてよい。いくつかの実施形態において、「ユーザ」および「ユーザ端末」は、本開示では同義で用いられてよい。
データベース140は、データおよび/または命令を記憶してよい。いくつかの実施形態において、データベース140は、ユーザ端末130から取得されたデータを記憶してよい。いくつかの実施形態において、データベース140は、サーバ110が本開示に記載される例示的な方法を行うために実行するかまたは用いうるデータおよび/または命令を記憶してよい。例えば、データベース140は、サーバ110が様々なタイプの異なる文書(例えば、予算書、契約書)をそれらに基づいて生成しうる複数のテンプレート文書を記憶してよい。いくつかの実施形態において、データベース140は、大容量記憶装置、取外し可能な記憶装置、揮発性読み出しおよび書き込みメモリ、リードオンリメモリ(ROM:read−only memory)、または同様のもの、あるいはそれらの任意の組み合わせを含んでよい。例示的な大容量記憶装置は、磁気ディスク、光ディスク、ソリッドステートドライブなどを含んでよい。例示的な取外し可能な記憶装置は、フラッシュドライブ、フロッピーディスク、光ディスク、メモリカード、zipディスク、磁気テープなどを含んでよい。例示的な揮発性読み出しおよび書き込みメモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)を含んでよい。例示的なRAMは、ダイナミックRAM(DRAM:dynamic RAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックRAM(DDR SDRAM:double data rate synchoronous dynamic RAM)、スタティックRAM(SRAM:static RAM)、サイリスタRAM(T−RAM:thyrister RAM)、およびゼロキャパシタRAM(Z−RAM:zero−capacitor RAM)などを含んでよい。例示的なROMは、マスクROM(MROM:mask ROM)、プログラマブルROM(PROM:programmable ROM)、消去可能なプログラマブルROM(PEROM:erasable programmable ROM)、電気的消去可能なプログラマブルROM(EEPROM:electrically erasable programmable ROM)、コンパクトディスクROM(CD−ROM:compact disk ROM)、およびデジタルバーサタイルディスクROMなどを含んでよい。いくつかの実施形態において、データベース140は、クラウド・プラットフォーム上に実装されてよい。単に例として、クラウド・プラットフォームは、プライベートクラウド、パブリッククラウド、ハイブリッドクラウド、コミュニティクラウド、分散型クラウド、インタークラウド、マルチクラウド、または同様のもの、あるいはそれらの任意の組み合わせを含んでもよい。いくつかの実施形態において、データベース140は、マルチレベルツリーであってよい。
いくつかの実施形態において、データベース140は、知的管理システム100中の1つ以上の構成要素(例えば、サーバ110、ユーザ端末130など)と通信するためにネットワーク120へ接続されてよい。知的管理システム100中の1つ以上の構成要素は、ネットワーク120を介してデータベース140に記憶されたデータまたは命令にアクセスしてよい。いくつかの実施形態において、データベース140は、知的管理システム100中の1つ以上の構成要素(例えば、サーバ110、ユーザ端末130など)へ直接に接続されるか、またはそれらと通信してよい。いくつかの実施形態において、データベース140は、サーバ110の一部であってもよい。いくつかの実施形態において、データベース140は、ユーザ端末130に統合されてもよい。
いくつかの実施形態において、知的管理システム100中の1つ以上の構成要素(例えば、サーバ110、ユーザ端末130など)は、データベース140にアクセスするための許可を有しうる。いくつかの実施形態において、知的管理システム100中の1つ以上の構成要素は、1つ以上の条件が満たされるときにテンプレート文書に関する情報をリフレッシュおよび/または修正してよい。例えば、サーバ110は、法律が変更されるときに契約テンプレート文書における1つ以上の条項をリフレッシュおよび/または修正してよい。
図2は、コンピュータサーバ110またはユーザ端末130が本開示のいくつかの実施形態に従ってその上に実装されてよいコンピューティングデバイス200の例示的なハードウェアおよびソフトウェア構成要素を示す概略図である。例えば、処理エンジン112がコンピューティングデバイス200上に実装されて、本開示に開示される処理エンジン112の機能を行うように構成されてもよい。
コンピューティングデバイス200は、汎用コンピュータまたは専用コンピュータであってよく、本開示のための知的管理システムを実装するために両方が用いられてもよい。コンピューティングデバイス200は、本明細書に記載されるような知的管理システム100の任意の構成要素を実装するために用いられてよい。例えば、処理エンジン112は、そのハードウェア、ソフトウェアプログラム、ファームウェア、またはそれらの組み合わせを用いて、コンピューティングデバイス200上に実装されてもよい。1つだけのかかるコンピュータが、便宜上、示されるが、本明細書に記載されるような知的管理に関するコンピュータ機能は、処理負荷を分散させるために、いくつかの同様のプラットフォーム上に分散される仕方で実装されてもよい。
コンピューティングデバイス200は、例えば、ネットワークへおよびネットワークから接続されたCOMポート250を含んでよく、ネットワークがそれらに接続されてデータ通信を容易にする。コンピューティングデバイス200は、プログラム命令を実行するために、1つ以上のプロセッサの形態の、中央処理装置(CPU)220も含んでよい。例示的なコンピュータ・プラットフォームは、コンピュータによって処理および/または送信されることになる様々なデータファイルのための、内部通信バス210、種々の形態のプログラム記憶装置およびデータ記憶装置、例えば、ディスク270、およびリードオンリメモリ(ROM)230、またはランダムアクセスメモリ(RAM)240を含んでよい。例示的なコンピュータ・プラットフォームは、CPU220によって実行するためにROM230、RAM240、および/または他のタイプの非一時的記憶媒体に記憶されたプログラム命令も含んでよい。本開示の方法および/またはプロセスは、プログラム命令として実装されてよい。コンピューティングデバイス200は、コンピュータとユーザインターフェース要素280などその中の他の構成要素との間の入力/出力をサポートする、I/O構成要素260も含んでよい。コンピューティングデバイス200は、さらに、ネットワーク通信を介してプログラミングおよびデータを受信してよい。
単に説明のために、コンピューティングデバイス200では1つだけのCPUおよび/またはプロセッサが記載される。しかしながら、留意すべきは、本開示におけるコンピューティングデバイス200が複数のCPUおよび/またはプロセッサを含んでもよく、従って、本開示に記載されるように1つのCPUおよび/またはプロセッサによって行われるオペレーションおよび/または方法ステップが複数のCPUおよび/またはプロセッサによって一緒にまたは別々に行われてもよいことである。例えば、本開示においてコンピューティングデバイス200のCPUおよび/またはプロセッサがステップAおよびステップBの両方を実行する場合、理解すべきは、ステップAおよびステップBがコンピューティングデバイス200中の2つの異なるCPUおよび/またはプロセッサによって一緒にまたは別々に行われてもよいことである(例えば、第1プロセッサがステップAを実行して第2プロセッサがステップBを実行するか、または第1および第2プロセッサがステップAおよびBを一緒に実行する)。
図3は、本開示のいくつかの実施形態によるマルチレベルツリー300として編成されたテンプレート文書の例示的なデータベースを示す概略図である。ツリー300は、データベース140または処理エンジン112の非一時的記憶媒体に記憶されてよい。図3に示されるように、ツリー300は、複数のノードを含んでよい。複数のノードは、ルート302、複数の中間レベルノード(例えば、中間レベルノード303a〜334x、中間レベルノード304a〜304yなど)、および複数のリーフノード(例えば、リーフノード310、リーフノード316など)を含んでよい。
ルート302は、ツリー300の最も高いレベル(「第1レベル」とも呼ばれる)にあってよい。ルート302は、複数の子ノード、すなわち、中間レベルノードへ接続されてよい。複数の中間レベルノードの各々は、次のレベルにおける1つ以上のサブノードへさらに接続されてよい。特定の中間レベルノードに対して、サブノードは、次のレベルにおける中間レベルまたは最も低いレベルにおけるリーフノードであってよい。例えば、中間レベルノード306aに対して、サブノードは、中間レベルノード308、リーフノード310などを含んでよい。
ルート302の下方のツリー300中の各ノードは、対象と、対象の記述と、記述が文書中にどのように現われうるかを規定するその記述のテンプレート・データとを含んでよい。記述は、単一のスタイルで起草されてよい。代わりに、記述が異なるスタイルで起草されて、文書生成の異なる段階で用いられてもよい。
例えば、ツリー300では、ルート302が複数の子ノード(またはサブノード)303a〜303xで接続されてもよい。ルート302の各子ノードは、対象を含んでよい。例えば、ノード303aは、対象「予算」を含んでよく、ノード303bは、対象「契約」を含んでよい。対象ごとに、対応するノードが対象の記述を含んでよい。例えば、対象「契約」の下で、ノード303bは、記述、例えば:
この__(本「合意」)は、第1当事者および第2当事者(集合的に「両当事者」)により両者の間で締結される。両当事者は、これにより以下の通り合意する。
(以下、「契約記述」)
を含んでよい。別の例として、対象「予算」の下で、ノード303aは、記述、例えば:
XX会社__予算(2017暦年)
を含んでよい。
ツリー300のノードごとに、記述は、単一のスタイルで起草されてよい。代わりに、記述が異なるスタイルで起草されて、文書生成の異なる段階で用いられてもよい。例えば、ノード303bにおける上記の契約記述は、2つのバージョン:平易言語の下で起草された記述を含んだ平易言語バージョン、および専門用語(例えば、法律用語)の下で起草された記述を含んだ専門バージョンを含んでよい。平易言語バージョンは、契約書をより読み易くするためにユーザが契約書を編集するときにユーザへ表示されてよい。平易言語バージョンは、ユーザが契約書を完成させた後に契約言語をより正確にするために専門バージョンへ変換されてよい。
複数の対象の各々がテンプレート文書に対応してよく、記述は、テンプレート文書における内容の一部であってよい。例えば、対象「契約」は、上記の契約記述を含んだ契約テンプレート文書に対応してよく、ノード303aにおいて対象「予算」は、対象「予算」に関して対応する記述を含んだ予算テンプレート文書に対応してよい。いくつかの実施形態において、データベース140は、複数のテンプレート文書を記憶してよい。複数のテンプレート文書は、過去統計、機械学習、またはビッグデータ統計(「ビッグデータ分析」とも呼ばれる)に基づいて自動的にアップデートされてよい。例えば、契約テンプレート文書について、法規制および/または判例法が変更された場合、契約テンプレート文書における法的条項がそれに応じてアップデートされてよい。
中間ノードは、対応するテンプレート文書に現れる記述のフォーマットおよび位置を規定する、対応する記述のテンプレート・データも含んでよい。
上記のように、中間ノードにおける記述は、不完全であってよく、ユーザによって埋められるための1つ以上の空白を含んでよい。1つ以上の空白を埋めると、記述の完全性を意味的に改善しうる。さらにまた、記述中の各空白は、1つ以上の中間レベルノードの対象と関連付けられてよい。例えば、ノード303bの契約記述において、「合意」が資産取得に関する合意であるか雇用に関する合意であるかを提供すると、上記の契約記述の完全性を意味的に改善しうる。それに応じて、記述における空白が1つ以上の中間レベルノードとさらに関連付けられるか、および/またはそれへ接続されてよい。例えば、契約記述では、「合意」を規定する空白が中間レベルノード303bと少数の下位の中間レベルノード304a〜304yとを関連付けてよく、契約記述ではノード304aが「合意」を規定する空白下に対象「資産取得」を含み、ノード304bが「合意」を規定する空白下に対象「雇用」を含む。
同様に、複数の中間レベルノード304a〜304yの各々がその対象に対応する中間記述を含んでよい。例えば、ノード304aは、資産取得に関する記述を含んでよく、契約記述に組み込まれた場合、契約記述の完全性をさらに改善しうる。資産取得の記述は、不完全であってよく、ユーザによって埋められるための1つ以上の空白を含んでよい。1つ以上の空白を埋めると、資産取得記述の完全性を意味的に改善しうる。さらにまた、資産取得記述中の各空白が1つ以上の下位の中間レベルノードの対象と関連付けられてよい。例えば、「資産取得」における資産が特許に関するか不動産に関するかを提供すると、資産取得記述の完全性を意味的に改善しうる。それに応じて、資産取得記述における空白が1つ以上の中間レベルノードとさらに関連付けられるかおよび/またはそれへ接続されてよい。例えば、中間レベルノード304aは、少数の下位の中間レベルノード306a〜306nと接続されてよく、下位の中間レベルノード306a〜306nの各々が「資産取得」カテゴリ下の対象に対応する。例えば、資産取得記述ではノード306aがこの空白下に対象「特許」を含み、ノード306bがこの空白下に対象「不動産」を含む。この場合もやはり、中間レベルノードにおける記述は、単一のスタイルで起草されてよい。代わりに、記述が異なるスタイルで起草されて、文書生成の異なる段階で用いられてもよい。
中間レベルノード303a〜303x、304a〜304y、306a〜306nは、中間記述が契約テンプレート文書中で現われうるフォーマットおよび位置を規定するためのテンプレート・データを含んでよい。例えば、中間レベルノード308については、対象が契約書における当事者であってよく、その中間記述は、「本合意の両当事者は、__を含む」を含んでよい。テンプレート・データは、中間記述の位置が契約テンプレート文書の始めにあることを規定してよい。テンプレート・データは、テンプレート文書における中間記述のフォーマットをさらに規定してよい。中間記述のフォーマットは、フロントサイズ、フロント、色、下線、太字、イタリック体、影、または同様のもの、あるいはそれらの組み合わせを含んでよい。例えば、テンプレート・データは、中間記述「本合意の両当事者は、__を含む」を下線付き太字として規定してもよい。さらにまた、中間記述は、単一のスタイルかまたは異なるスタイルで起草されて、文書生成の異なる段階で用いられてよい。
ユーザは、ユーザ端末130を介してテンプレート文書を修正してよく、処理エンジン112は、ユーザからの命令に従って文書(例えば、契約書)をテンプレート文書に基づいて生成してよい。
複数のリーフノードの各々がリーフ対象およびリーフ対象と関連付けられてリーフ記述を含んでよい。リーフ対象は、上位の中間レベルノードの中間記述の1つ以上の空白のうちの空白と関連付けられてよい。リーフ記述は、意味的に完成されていてよく、それゆえに、埋められるための空白を含まない。例えば、ノード316は、その上位の中間レベルノード312と接続されたリーフノードであってよい。ノード312における中間記述は、契約のための発行日を必要とする空白を含んでよく、中間レベルノード312の対象は、日付であってよい。ノード316のリーフ記述は、以下を含んでよい:
発行日時点で、第1当事者は、第2当事者へ、フェデラルエクスプレスもしくは他の信頼できる翌日配達サービス経由または手渡しで、現在は売主およびその代理人、弁護士ならびに関連当事者の所有または管理下にある、本特許の所有権および継続に係る、譲渡される特許権に関するすべての文書、通信およびファイル(電子的またはその他)(集合的に、本「文書」)を送付するものとする。
いくつかの実施形態において、リーフ記述は、平易言語で書かれた第1バージョンおよび/またはテンプレート文書の商慣習に従って書かれた第2バージョンを含んでよい。例えば、契約テンプレート文書について、第1バージョンが自然言語で表現されてよく、第2バージョンが専門言語(例えば、法律言語)で表現されてよい。
説明のために、以下の表1は、ツリー300中の複数のノードの例示的な対象および記述を示す。表1は、「契約」を単に例として採用し、本開示の範囲を限定することを意図しない。
留意すべきは、売買と関連付けられた契約では中間ノード314a〜314jに対応する「ファーストネーム」、「セカンドネーム」、・・・および「カスタム」は、「売主」、「買主」、・・・と呼ばれてよく、異なる対象と関連付けられたいくつかの他の契約では、名前が適宜に異なってよいことである。
図4は、本開示のいくつかの実施形態によるルート302からリーフノードまでの経路に沿ってツリー300にわたってクロールすることによって文書を生成するための例示的なプロセス/方法400を示すフローチャートである。プロセスおよび/または方法400は、システム100によって実行されてよい。例えば、プロセスおよび/または方法400は、ROM230またはRAM240に記憶された命令のセット(例えば、アプリケーション)として実装されてよい。CPU210は、命令のセットを実行してよく、それに応じてプロセスおよび/または方法400を行うように指示されてよい。処理エンジン112は、プロセスおよび/または方法400をツリー300の各ノードにおいて行ってよい。しかしながら、説明のために、以下の記載は、特定のノードを例として採用することにする。
処理エンジン112は、最初にルートノード302にアクセスして、次に、その子ノード303a〜303xの対象を抽出してよい。処理エンジン112は、次に、ユーザ端末130を介して子ノード(すなわち、中間レベルノードの最も高いレベル)の対象をユーザへ提供してよい。例えば、ツリー300では、ルート302は、「契約」、「予算」などを対象とする複数の子ノード(ルート302のサブノード)を有してよい。処理エンジン112は、ユーザ端末130へ提供するために子ノードの対象を抽出してよい。
ユーザからの対象の選択の受信の際に、ステップ402では、処理エンジン112は、選択された対象と合致するツリー300の中間レベルノードにアクセスして、ノードの記述(例えば、中間レベルノードの中間記述)をユーザ端末130またはシステム100と関連付けられたスクリーン(例えば、外部スクリーン)上でユーザへ表示してよい。例えば、ユーザがルート302において対象「契約」を選択するときに、処理エンジン112は、対応する中間レベルノード303bにアクセスし、中間レベルノード303bに含まれた対応する記述を抽出してユーザ端末130へ表示してよい。図3に示されるような実施形態では、例えば、中間レベルノード303bにおける記述は、以下を含んでよい:
この__(本「合意」)は、第1当事者および第2当事者(集合的に「両当事者」)により両者の間で締結される。両当事者は、これにより以下の通り合意する。
上記のように、ノードの記述は、意味的に不完全であってよく、埋められるための1つ以上の空白を含んでよい。1つ以上の空白の各々は、ノードのサブノードの対象(「サブ対象」とも呼ばれる)と関連付けられてよい。例えば、先の記述では、「合意」を規定する空白が複数のサブノード304a〜304nと関連付けられてよい。複数のサブノードの各々が異なる対象と合致してよい。例えば、ノード304aが対象「資産取得」と合致してよく、ノード304bが対象「雇用」と合致してよい。いくつかの実施形態において、サブノードのサブ対象は、過去データまたはビッグデータ分析に基づいて決定またはアップデートされてよい。いくつかの実施形態において、知的管理システム100は、過去データまたはビッグデータ分析に基づいてサブ対象をある一定の時間間隔(例えば、1週間、1カ月)に従って自動的にアップデートしてよい。
ノード303bの記述は、2つのバージョン:平易言語バージョンおよび専門バージョンで起草されてよい。処理エンジン112は、契約書をより読み易くするために、平易言語バージョンをユーザ端末130へ送信してよい。平易言語バージョンは、ユーザが契約書を完成させた後に、契約言語をより正確にするために専門バージョンへ後で変換されてよい。
ステップ404では、ノードの記述の任意の空白に、処理エンジン112は、ユーザが選択するためにノードのサブノードと関連付けられた少なくとも1つの対象を提供してよい。例えば、中間レベルノード303bについては、中間記述「この__(本「合意」)...」の空白に、処理エンジン112は、ユーザが選択するために空白と関連付けられた複数の対象、例えば、「資産取得」、「雇用」などを提供してよい。
ステップ406では、処理エンジン112は、少なくとも1つの対象から選択された対象を識別してよい。
このステップでは、ユーザは、ユーザ端末130を介して少なくとも1つの対象から1つの対象を選択してよい。それに対応して、処理エンジン112は、複数の対象からのユーザの選択を受信してよい。
ステップ408では、処理エンジン112は、選択された対象に対応するサブノードへ移動してその記述を表示してよい。例えば、中間レベルノード303bについて、ユーザが「資産取得」を選択する場合、処理エンジン112は、「資産取得」に対応する中間レベルノード303bのサブノード304aへ移動してその記述を表示してよい。サブノード304aの記述も同様に2つのバージョン:平易言語バージョンおよび専門バージョンで起草されてよい。処理エンジン112は、契約書をより読み易くするために、平易言語バージョンをユーザ端末130へ送信してよい。平易言語バージョンは、ユーザが契約書を完成させた後に、契約言語をより正確にするために専門バージョンへ後で変換されてよい。
ステップ410では、処理エンジン112は、クロール・プロセスがリーフノード(単数または複数)のうちの1つに到達するかどうかを判断してよく、そうであれば、処理エンジン112は、テンプレート文書を作るプロセスが終わったことを示す通知をユーザ端末130へ送信してよい。
ステップ412では、処理エンジン112は、文書(例えば、契約書)を生成するために通知の確認をユーザから受信してよい。
ステップ414では、処理エンジン112は、テンプレート文書の平易言語バージョンを専門バージョンへ変換してよく、各対象に対応する記述が専門用語で書かれた記述に変換されてよい。
ステップ410では、クロール・プロセスがリーフノード(単数または複数)に到達しない場合、処理エンジン112は、クロール・プロセスがリーフノード(単数または複数)に到達するまで、ユーザが選択するためにサブノードの次のレベルのサブノードと関連付けられた少なくとも1つの対象を提供するためのステップ404に戻ってよい。処理エンジン112は、処理エンジンがツリー300のリーフノードに到達するまで、ステップ404および410の間でプロセスを繰り返してよい。
さらにまた、処理エンジン112が文書を生成した後に、ユーザは、ユーザ端末130を介して文書を修正またはエディットしてよい。例えば、ユーザは、文書をレビューしうる他のユーザに通知するために注記(例えば、検証されることが必要なアドレス)を追加してよい。別の例として、予算書について、ユーザは、予算書における予算額をハイライト表示してよい。
先の記載は、1つだけの循環プロセスを例として採用しているが、実際の状況では、複数の循環プロセスがありうることに留意すべきである。さらにまた、先の記載は、説明のために提供されるに過ぎず、本開示の範囲を限定することは意図されない。当業者のために、本開示の教示の下に複数のバリエーションおよび変更が行われてよい。しかしながら、それらのバリエーションおよび変更は、本開示の範囲から逸脱しない。例えば、ステップ404では、ユーザは、システム100によって提供された少なくとも1つの対象以外の対象を規定してよい。別の例として、複数のノードの各ノードについて、ユーザは、ノードの記述の任意の空白にカスタムコンテンツを入力してよい。
図5は、本開示のいくつかの実施形態によるユーザがそれを介して知的管理システム100にログインしてよい例示的なユーザインターフェース500を示す概略図である。ユーザインターフェース500は、ユーザが知的管理システム100にログインしようと望むときにユーザ端末130上に表示されてよい。
ユーザインターフェース500上でユーザ・ログインのために、ユーザは、ユーザネームまたはジョブ番号を入力し、部門を選択し、役割(例えば、オペレータ、ビジター、またはアドミニストレータ)を選択して、パスワードを入力してよい。本明細書では、異なる役割が知的管理システム100にアクセスするための異なる許可を有しうる。例えば、オペレータは、文書を生成するか、または生成された文書を部分的に修正するための許可を有しうる。ビジターは、文書を読むことだけを許可されうるが、文書を修正するための権限を有さない。アドミニストレータは、文書のすべての内容をレビューおよび/またはエディットするための許可を有しうる。いくつかの状況下では、ユーザは、ユーザネームを忘れたときに、電子メールアカウントを通じて知的管理システム100にログインしてよい。ユーザが知的管理システム100にログインした後に、処理エンジン112は、ユーザに関する一般情報および/またはコンタクト情報(図5には示されない)をユーザインターフェース500上に提供してよい。一般情報は、ファーストネーム、ラストネーム、国、都市、誕生日、性(例えば、男性、女性)、または同様のもの、あるいはそれらの組み合わせを含んでよい。コンタクト情報は、フォーン番号、電子メールアドレス、電話番号、インスタントメッセージングシステム・アカウント番号(例えば、QQ番号、WeChat番号、内部通信番号)、または同様のもの、あるいはそれらの組み合わせを含んでよい。
ユーザが知的管理システム100にログインした後に、処理エンジン112は、データベース140にアクセスして、複数の対象をユーザインターフェース500上に提供してよい。複数の対象は、文書対象、例えば、予算、契約、プロジェクトなどを示しうる。ユーザは、文書対象を複数の対象に基づいて決定してよく、または特定の文書対象を入力ボックス中に手作業で入力してもよい。複数の対象の各々は、データベース140に記憶されたテンプレート文書に対応してよい。例えば、対象「予算」は、予算テンプレート文書に対応してよい。ユーザが「予算」を文書対象として選択する場合、処理エンジン112は、予算書を予算テンプレート文書に基づいて生成してよい。
いくつかの実施形態において、処理エンジン112は、生成されることになる文書の管理レベルに関するオプションも提供してよい。管理レベルは、低レベル、中レベル、または高レベルを含んでよい。例えば、生成されることになる文書が機密情報に関するときに、管理レベルは、高レベルとして設定されてよいが、文書が公開情報にのみ関するときには、管理レベルは、低レベルとして設定されてよい。
ユーザは、文書対象および/または管理レベルを決定した後に、ツリー300の次のレベル(例えば、第2レベル)における複数の中間レベルノードに対応するユーザインターフェース(例えば、ユーザインターフェース610上の実線ボックス611)へ入るために「次」ボタンをクリックしてよい。
図6−A〜6−Eは、本開示のいくつかの実施形態による予算管理のための例示的なユーザインターフェースを示す概略図である。
図5に戻って参照すると、処理エンジン112がツリー300のルート302にアクセスするときにユーザが「予算」を文書対象として選択する場合、処理エンジン112は、予算テンプレート文書を決定するためにデータベース140中の中間レベルノード303aにアクセスしてよく、次に、図6−Aに示されるユーザインターフェース610をユーザ端末130上に提供および/または表示してよい(すなわち、コンピュータサーバ110は、ユーザインターフェース610を表示するようにユーザ端末130に命令してよい)。処理エンジンが中間レベルノード303aにアクセスするときに、処理エンジン112は、空白を含みうる中間記述(図6−Aには示されない):
XX会社__予算(2017暦年)
を提供してよい。
図6−Aに示されるように、上記の空白を埋めるために、ユーザ端末130は、実線ボックス611および実線ボックス613の両方をユーザインターフェース610上に表示してよい。いくつかの実施形態において、ユーザ端末130は、実線ボックス611および実線ボックス613を異なるユーザインターフェース上に表示してよい。実線ボックス611は、ツリー300の第2レベルにおける中間レベルノード(本明細書では以下、「第2レベルの中間ノード」と呼ばれる)に対応してよい。実線ボックス613は、ツリー300の第3レベルの中間ノードに対応してよい。
実線ボックス611では、ユーザ端末130が、対応する中間レベルノードに含まれる不完全な中間記述を表示してよい。例えば、実線ボックス615では、不完全な中間記述は、空白を含みうる「__対象」であってよい。いくつかの実施形態において、処理エンジン112は、複数の予算対象を提供してよい。ユーザは、複数の予算対象のうちの1つをアイコン“∇”を介して引き出すかおよび/または選択してよい。複数の予算対象は、市場、経営、車両運用、人的資源、研究開発、または同様のもの、あるいはそれらの組み合わせを含んでよい。複数の予算対象は、次のレベルにおけるツリー300の複数の中間レベルノードの複数の中間対象に対応してよい。いくつかの実施形態において、ユーザは、特定の予算対象を対応する入力ボックス中に手作業で入力してよい。いくつかの実施形態において、ユーザがツリー300中の異なるレベルノードの対象を選択するにつれて、処理エンジン112は、対応する記述(ならびにより高いレベルで選択されたノードの記述)を同時に表示してよい。
純粋に説明のために、ユーザが「市場」を予算対象として選択することを想定すると、処理エンジン112は、ユーザ端末130に空白を含みうる中間記述(示されない):
対象:__
を表示させてよい。
処理エンジン112は、次に、複数の市場対象を実線ボックス613中に提供してよい。複数の市場対象は、宣伝、調達、会議、または同様のもの、あるいはそれらの組み合わせを含んでよい。ユーザは、複数の市場対象から1つを選択するか、またはある市場対象を対応する入力ボックス中に手作業で入力してよい。複数の市場対象は、次のレベルにおけるツリー300の複数の中間レベルノードの複数の中間対象に対応してよい。ユーザが「会議」を市場対象として選択することを想定すると、処理エンジン112は、実線ボックス617に示されるように空白を満たしてよい:
XX会社市場対象予算(2017暦年)
対象:会議
次に、処理エンジン112は、図6−Bに示されるように会議と関連付けられた複数の不完全な中間記述を提供してよい。
ユーザが市場対象を決定した後に、ユーザは、予算案の詳細を決定するために「次」ボタンをクリックしてよい。
図6−Bに示されるように、ユーザが「会議」を市場対象として選択した後に、処理エンジン112は、会議と関連付けられた複数の不完全な中間記述を実線ボックス621中に提供してよい。実線ボックス621は、ツリー300の次のレベルにおける複数の中間レベルノードに対応してよい。複数の中間記述は、ユーザによって埋められるための1つ以上の空白(例えば、実線ボックス622中に示される「会議レベル:__」)を含んでよい。複数の中間記述の各々は、中間対象およびテンプレート・データを含んでよい。複数の中間対象は、会議レベル、継続時間、参加者の数、ホテル、シャトルサービス、サイト手配、または同様のもの、あるいはそれらの組み合わせを含んでよい。テンプレート・データは、予算テンプレート文書中の中間記述の位置および/または中間記述のフォーマットを規定してよい。例えば、中間記述「会議レベル:__」について、テンプレート・データは、予算テンプレート文書の本体の始めに中間記述の位置を規定してもよい。
ユーザは、複数の不完全な中間記述を任意の順序で(例えば、上から下へ、下から上へ)埋めてよい。ユーザが特定の中間レベルノードの特定の不完全な中間記述を埋めるときに処理エンジン112は、特定の中間レベルノードの複数のサブノードの複数のサブ対象を提供してよい。例えば、「会議レベル」について、処理エンジン112は、「国際」、「国内」、または「総合」をユーザインターフェース620上に提供してよい。ユーザが「国際」を選択する場合、中間記述「会議レベル:__」は、「会議レベル:国際」として完成されてよい。別の例として、「ホテル」について、処理エンジン112は、知的管理システム100のデフォルト設定によるホテルのリスト、またはユーザからの命令(例えば、「五つ星ホテルのみ」)を提供してよい。ユーザが特定のホテルを選択した後に、処理エンジン112は、「ホテル」と関連付けられた複数の中間記述を破線ボックス625にさらに提供してよい。破線ボックス625は、ツリー300の次のレベル(例えば、第5レベル)における「ホテル」と関連付けられた複数の中間レベルノードに対応してよい。同様に、破線ボックス627は、ツリー300の次のレベル(例えば、第5レベル)における「シャトルサービス」と関連付けられた複数の中間レベルノードに対応してよく、破線ボックス629は、ツリー300の次のレベル(例えば、第5レベル)における「サイト手配」と関連付けられた複数の中間レベルノードに対応してよい。
処理エンジン112は、すべての中間記述におけるすべての空白が埋められるまで複数のサブノードの複数のサブ対象をさらに提供してよい。ユーザが中間記述におけるすべての空白を埋める、すなわち、処理エンジン112がツリー300のリーフノードに到達したときに、ユーザは、ユーザインターフェース620上の右下隅における予算モデル・ボタンを押してよく、次に、処理エンジン112は、複数の予算料金(例えば、ホテル料金、翻訳料金)を決定するために完全な中間記述および/またはリーフ記述を予算モデル(例えば、図6Cに示される予算モデル)に当て嵌めてよい。複数の予算料金の各々が中間対象に対応してよい。例えば、処理エンジン112は、ホテルにおける部屋の単価を予算モデルにおいて規定してよく、処理エンジン112は、部屋の数を予算モデルに当て嵌めることによってホテル料金を決定してよい。いくつかの実施形態において、埋めるプロセスの間に、処理エンジン112は、完全な中間記述を予算モデルに自動的に当て嵌めてよく、埋めるプロセスが終了するときに、処理エンジン112は、複数の予算料金を同時または逐次的に決定してよい。
いくつかの実施形態において、処理エンジン112は、予算案と関連付けられたいくつかのオプションをユーザインターフェース620上(例えば、実線ボックス623中)に提供してよい。実線ボックス623では、ユーザが予算案のフォーマット(例えば、テキスト、表、チャート)を決定してよい。処理エンジン112、生成されることになる予算書に関する限度も表示してよく、例えば、処理エンジン112は、提案される予算閾値を提供してよい。提案される予算閾値は、知的管理システム100のデフォルト設定であってよく、または調整可能であってもよい。例えば、「会議」と関連付けられた予算書について、提案される予算閾値は、80,000ドルでありうる。いくつかの実施形態において、処理エンジン112は、対象(例えば、中間対象またはリーフ対象)ごとに閾値を規定してよい。例えば、「ホテル」について、処理エンジン112は、閾値を5,000ドルとして規定してよい。いくつかの実施形態において、提案される予算閾値または各対象の閾値は、過去データまたはビッグデータ分析に基づいてアップデートされてよい。
図6−Cは、例示的な予算モデルを示す。予算モデルでは、処理エンジン112が対象ごとの単価を規定してよい(「対象」は、ツリー300の中間対象またはリーフ対象に対応してよく、本明細書では集合的に「対象」と呼ばれる)。いくつかの実施形態において、処理エンジン112は、中間対象(例えば、第4レベルにおける「ホテル」)に対する総価格を比較的高いレベルに規定してよい。いくつかの実施形態において、処理エンジン112は、リーフ対象(例えば、リーフノードにありうる「スタンダードルーム」(図6−Cには示されない))に対する詳細な単価を規定してよい。例えば、処理エンジン112は、夕食の単価が1人当たり1日$100でありうると規定してよい。いくつかの実施形態において、予算モデルにおける対象ごとの単価は、調整可能であってよい。例えば、ユーザは、特定のオファーに従って特定の単価を修正してよい。いくつかの実施形態において、特定の項目の価格は、上限および/または下限を含んでよい。例えば、システム100および/またはツリー300は、特定の単価が予め決定された数字より高くなりえないことを規定してよい。いくつかの実施形態において、処理エンジン112は、予期しない条件を扱うために用いられてよい予算モデルにおける追加費用をさらに規定してよい。
処理エンジン112は、予算案の総額を予算モデルに基づいて決定してよい。処理エンジン112は、複数の対象に関連付けられた複数の中間結果も決定してよい。例えば、処理エンジン112は、ホテル料金、シャトルサービス料金、サイト手配料金、または同様のもの、あるいはそれらの組み合わせを決定してよい。
処理エンジン112は、予算モデルを過去データ、ビッグデータ、または第3者データに基づいて決定および/またはアップデートしてよい。例えば、処理エンジン112は、車両の単価を決定するために第3者データソース(例えば、シャトルサービス会社の見積もり)にアクセスしてよい。別の例として、処理エンジン112は、特定の対象(例えば、「ホテル」)に対する平均単価または平均中間結果を決定するために過去データ(例えば、過去の予算書)を分析してよい。処理エンジン112は、ある一定の頻度に従って(例えば、毎日、毎週)予算モデルを自動的にアップデートしてよい。いくつかの実施形態において、処理エンジン112は、予算モデルをユーザからの命令に基づいてアップデートしてよい。
図6−Dに示されるように、ユーザ入力に基づいて、処理エンジン112は、予算案の概要および/または予算詳細を決定し、次に、ユーザインターフェース640上に表示してよい。例えば、提案される予算閾値および予算案の総額が実線ボックス641中に見られるであろう。予算案の総額が提案される予算閾値より大きい場合、処理エンジン112は、予算案の1つ以上の対象を調整するか、または取り消すようにユーザに通知するために警告を提供してよい。実線ボックス643では、処理エンジン112が予算案の複数の予算料金を表示してよい。予算料金は、予め決定された属性を含んでよい。例えば、いくつかの料金が調整可能であってよく、いくつかが一定であってよい。ユーザは、予算料金を調整するために、複数の調整可能な予算料金のいずれかを選択して、対応するテキストボックスをクリックしてよい。例えば、総合会議について、ユーザは、スタッフ料金または翻訳料金を彼/彼女が望むように調整するかおよび/または取り消してよいが、いくつかの他の料金、例えば、国際会議のための翻訳料金については、もとより一定であってよく、調整可能でなくてよい。特定の料金の属性は、1つの予算料金が別の料金と同じ予算に現われないように、相互排他的であってよい。例えば、会議が専門参加者のために開かれるときに、広告料金が取り消されてよい。いくつかの実施形態において、予算案の総額が提案される予算閾値より大きいか、または特定の対象の料金が対象の料金閾値より大きい場合、処理エンジン112は、予算案における料金のうちの1つ以上を過去データ、ビッグデータ、または第3者データに基づいて修正してよい。例えば、特定の項目の過去の料金がある一定の値よりすべて低いことを過去データが示す場合、処理エンジン112は、予算案における特定の項目の料金をある一定の値に等しいかまたはそれより低いように自動的に修正してよい。
いくつかの実施形態において、ユーザは、予算案がファイナライズされるという命令を送信するために「確認」ボタンをクリックしてよい。いくつかの実施形態において、ユーザは、ファイナライズされた予算案を「アップロード」ボタンによってデータベース140または本開示において他のところに開示されるいずれかの記憶デバイスへアップロードしてよい。いくつかの実施形態において、処理エンジン112は、ファイナライズされた予算案をハイライト、太字、または下線のフォーマットでユーザインターフェース上に表示してよい(図6−Dには示されない)。処理エンジン112は、ファイナライズされた予算案がレビューされるようにアドミニストレータへ送ってよい。アドミニストレータが知的管理システム100にログインするときに、処理エンジン112は、レビューが必要な予算案があることをアドミニストレータに通知するために彼/彼女への通知をユーザ端末130上に提供してよい。
図6−Eに示されるように、アドミニストレータは、ユーザ端末130を介してファイナライズされた予算案をユーザインターフェース650上でレビューしてよい。例えば、アドミニストレータは、1つ以上の予算料金を受理または却下してよい。いくつかの実施形態において、アドミニストレータは、1つ以上の予算料金についてさらに提案(例えば、「調整する」、「取り消す」など)してよい。例えば、専門家会議について、アドミニストレータは、広告料金を却下してよい。別の例として、スポンサが会議のためのスペースを提供するときには、アドミニストレータは、スペース料金を調整するように提案してよい。いくつかの実施形態において、アドミニストレータは、予算案を準備したユーザへレビュー意見を送信するためにフィードバック・ボタンをクリックしてよい。
図7−A〜7−Dは、本開示のいくつかの実施形態による契約管理のための例示的なユーザインターフェースを示す概略図である。
図5に戻って参照すると、処理エンジン112がツリー300のルート302にアクセスするときにユーザが「契約」を文書対象として選択する場合、処理エンジン112は、契約テンプレート文書を決定するためにデータベース140中の中間レベルノード303bにアクセスしてよく、次に、ユーザインターフェース700を、図7−Aに示される、ユーザ端末130上に提供および/または表示してよい。処理エンジンが中間レベルノード303bにアクセスするときに、処理エンジン112は、空白を含みうる中間記述(図7−Aには示されない):
この__(本「合意」)は、第1当事者および第2当事者(集合的に「両当事者」)により両者の間で締結される。両当事者は、これにより以下の通り合意する。
を提供してよい。
図7−Aに示されるように、ユーザ端末130は、実線ボックス710および実線ボックス711をユーザインターフェース700上に表示してよい。いくつかの実施形態において、ユーザ端末130は、実線ボックス710および実線ボックス711を異なるユーザインターフェース上か、または同じユーザインターフェースにおける異なるボックス中に表示してよい。実線ボックス710は、ツリー300の第2レベルの中間ノード(例えば、ノード303b)に対応してよい。実線ボックス711は、マルチレベルツリー構造300の第3レベルの中間ノード(例えば、ノード304a)に対応してよい。
純粋に説明のため、実線ボックス710は、上記の空白を埋めるために、空白を含みうる不完全な中間記述(図7−Aには示されない)を含んでよい。いくつかの実施形態において、処理エンジン112は、複数の契約対象、例えば、商品購入、サービス購入、資産取得、原材料購入、最終製品購入、投資などを提供してよい。ユーザは、複数の契約対象から1つの契約対象を選択するか、または特定の契約対象を対応する入力ボックス中に手作業入力によって規定してよい。複数の契約対象は、次のレベルにおけるツリー300の複数の中間レベルノード(例えば、ノード304a〜304y)の複数の中間対象に対応してよい。
純粋に説明のために、ユーザが「資産取得」を選択することを想定すると、ユーザの選択に応答して、処理エンジン112は、中間ノード304aにアクセスしてよく、空白を含みうる不完全な中間記述「__取得合意」を実線ボックス711中に表示してよい。ユーザは、中間記述の空白をクリックしてよく、次に、処理エンジン112は、複数の資産取得対象(例えば、特許、株など)を提供してよい。複数の資産取得対象は、複数の中間レベルノード(例えば、ノード306a〜306n)の複数の中間対象に対応してよい。ユーザは、複数の資産取得対象から1つの資産取得対象(例えば、特許)を選択するか、または特定の資産取得対象を対応する入力ボックス中に手作業入力によって規定してよい。
ユーザがツリー300中の異なるレベルノードの対象を選択するにつれて、処理エンジン112は、対応する記述(ならびにより高いレベルで選択されたノードの記述)を同時に実線ボックス720中に表示してよい。純粋に説明のために、ユーザが「特許」を資産取得対象として選択することを想定すると、ユーザの選択に応答して、処理エンジン112は、ノード306aにアクセスして、契約案を実線ボックス720中に表示してよい。契約案は、中間レベルノード308および中間レベルノード308のすべての親ノードに含まれる対応する記述を含んでよい。それゆえに、実線ボックス720中に表示されるのは、処理エンジン112がルート302とノード308との間でアクセスしたすべてのノードの包括的および/または累積的記述であってよい。この記述は、対応するノードのテンプレート・データに規定されたフォーマットの下で表示されてよい。例えば、累積的記述は、「当事者」、「背景」、「定義」、「機密性」などのような、複数の不完全なセクションを含んでよい。複数の不完全なセクションは、ツリー300中の複数の中間レベルノード(例えば、ノード308、ノード310)の複数の中間記述に対応してよい。実線ボックス720は、次のレベルにおけるツリー300中の複数の中間レベルノード(例えば、ノード314a〜314j)に対応してよい。複数の中間記述(すなわち、複数の不完全なセクション)の各々が中間対象およびテンプレート・データを含んでよい。ここで複数の対象は、「当事者」、「背景」、「定義」、「機密性」などを含んでよい。テンプレート・データは、契約テンプレート文書における中間記述の位置および/または中間記述のフォーマットを規定してよい。
複数の不完全なセクションの各々において、ユーザは、詳細をエディットまたは規定してよい。ユーザは、複数の不完全なセクションを任意の順序で(例えば、上から下へ、下から上へ)エディットしてよい。ユーザが複数のセクションの空白を満たすのを助けるために、処理エンジン112は、複数のセクションと関連付けられた説明(示されない)を平易言語で提供してよい。テンプレート・データにおける説明は、空白と関連付けられた対象に対応してよい。例えば、ユーザが当事者の法的責任を規定しようと望む場合、処理エンジン112は、「法的責任」が何を意味するか、およびどの状況下で当事者がどの法的責任を負うべきかを説明するための説明を提供してよい。
ユーザが特定のセクション(すなわち、特定の中間レベルノードの特定の中間記述)をエディットするときに、処理エンジン112は、特定の中間レベルノードの複数のサブノードの複数のサブ対象を提供してよい。例えば、「当事者」について、処理エンジン112は、「ファーストネーム」、「セカンドネーム」、「サードネーム」をユーザインターフェース700上に提供してよい。ユーザが「ファーストネーム」を選択する場合、処理エンジン112は、「ファーストネーム」と関連付けられた複数のサブノードの複数のサブ対象をさらに提供してよく、ユーザは、ツリー300のリーフノード(単数または複数)に到達するまで、中間記述(単数または複数)における空白(単数または複数)をさらにエディットしてよい。ユーザが契約の当事者を規定した後に、処理エンジン112は、「当事者」の複数のサブ対象を表示してよい。例えば、処理エンジン112は、ツリー300の中間レベルノード312にアクセスして、「発効日」に関する中間記述を表示してよい(図7Aには示されない)。処理エンジン112は、「日」、「月」、または「年」をユーザインターフェース700上に提供してよい。代わりに、ユーザは、特定の日付を手動でカスタムしてよい。
図7−Bに示されるように、ユーザが複数のセクションのうちの1つ以上のセクションを完成させるときに、処理エンジン112は、契約案をアップデートしてよい。1つ以上の空白が埋められていることが分かるであろう。留意すべきは、ここでは下線が単に説明のために提供されることであり、この下線は、以前には空白があったかもしれず、今やそれが埋められたことを示しうる。契約案におけるパラグラフのフォーマットは、自動的に規定されてよい。例えば、「合意」、「第1当事者」、「第2当事者」のようなパラグラフ中のキーワードのいくつかは、イタリック体かつ太字である。
いくつかの実施形態において、処理エンジン112は、複数の標準条項と関連付けられた複数のセクションをさらに提供してよい。処理エンジン112は、複数の標準条項を異なるカテゴリ、例えば、支払い手続き、発送手続き、保証、保障、知的財産などへ分類してよい。複数の標準条項の各々は、特定の法律効果および/法律効果の責任に対応してよい。
図7−Cに示されるように、「機密性」セクションについて、処理エンジン112は、複数の機密性レベル(例えば、高、中、低)を提供してよい。例えば、「高」は、最も高い機密性要求を指し、生成されることになる契約文書および/または関連材料がある限られたグループの人々が読むかまたはレビューするようにすべて制限されることを示しうる。
図7−Dに示されるように、知的管理システム100によって提供される以外に、ユーザは、補足条項を入力ボックス730中にさらに手作業で入力してよい。例えば、ユーザは、予期しない条件と関連付けられた補足仕様を追加してよい。ユーザは、補足条項を平易言語で入力してよく、処理エンジン112は、人工知能、機械学習、またはコンテキスト分析法に基づいて平易言語を法律用語へ変換してよい。
ユーザが各レベルで各中間記述におけるすべての空白を埋めた後に、処理エンジン112は、完全な契約案を生成してよい。ユーザは、契約案の詳細をさらにエディットまたは修正して、ファイナライズされた契約書を出力するための命令を送信してよい。
契約書の生成に関する先の記載は、説明のために提供されるもので、本開示の範囲を限定することは意図されないことに留意すべきである。当業者のために、本開示の教示の下に複数のバリエーションおよび変更が行われてよい。例えば、以下が本開示に開示される実施形態の実装シナリオである。
いくつかの実施形態において、知的管理システム100は、契約書を生成するためのリクエストを(ユーザから)受信してよい。リクエストは、例えば、契約の対象(すなわち、原材料購入、最終製品購入、サービス購入、資産取得、投資など)の指示を含んでよい。リクエストは、契約の価値の指示をさらに含んでよく、この価値は、契約の下で購入される製品/サービスの価値、または契約価値に従って見積もられたドル額であってよい。
リクエストを分析することによって、知的管理システム100は、契約書を作文またはエディットするための異なるオプションをユーザに提示してよい。いくつかの実施形態において、オプションは、契約の対象に適合した異なる標準条項を含んでよい。例えば、原材料購入契約について、知的管理システム100は、買主によって購入される材料の量、購入手続き、配送手続き、保険、不可抗力などを含んだ標準条項を提示してよい。サービス購入契約については、知的管理システム100は、知的財産所有権、保証および/または保障、支払い手続きなどを含んだ標準条項を提示してよい。
いくつかの実施形態において、知的管理システム100における標準条項は、異なるカテゴリ、例えば、支払手続き、配送手続き、保証、保障、知的財産、機密性などへ編成されてよく、それらの各々が法律効果のタイプおよび効果の責任に対応してよい。各カテゴリは、カテゴリに対応する法的責任を、契約の当事者へ、異なって割り当てる異なるバリエーションを含んでよい。例えば、知的財産(IP:intellectual property)カテゴリは、標準的なIP条項の複数のバリエーションを含んでよい。1つのバリエーションは、契約下のすべてのIP所有権を契約の第1当事者へ割り当ててよい。別のバリエーションは、契約下のすべてのIP所有権を契約の第2当事者へ割り当ててよい。さらに別のバリエーションは、契約下のIP所有権を第1および第2当事者へ等しく割り当ててよい。
いくつかの実施形態において、機密性カテゴリは、例えば、標準的な機密性条項の複数のバリエーションを含んでよい。1つのバリエーションは、契約当事者間で交換される機密情報が電子的、物理的、視覚的に、または口頭で送られるすべての情報を含むように規定してよい。別のバリエーションは、情報が機密であるという伝達当事者による書面での確認を条件として、機密情報が電子的、物理的、視覚的に、または口頭で送られる情報を含むように規定してよい。さらに別のバリエーションは、機密情報が契約当事者ならびに彼らの関係会社によって送られる情報を含むように規定してよい。さらに別のバリエーションは、機密情報が契約当事者のみによって送られる情報を含むように規定してよい。
いくつかの実施形態において、システムは、各カテゴリ下の標準条項のバリエーションのうちの1つの選択を示す入力をユーザから受信してよい。知的管理システム100は、次に、標準条項の選択されたバリエーションを契約書式に挿入してよい。いくつかの実施形態において、知的管理システム100は、ユーザインターフェースを通じて、ユーザがバリエーションのうちの1つを選択するようにプロンプトを提示してよい。例えば、知的管理システム100は、プロンプト「機密性条項に対する制限のレベルを指定して下さい:高、中、または低」を提示してよい。ユーザが「高」を選択する場合、システムは、機密情報が契約当事者および彼らの関係会社によって送られる情報のすべてを含むように規定する、最も制限された機密性条項を契約書に挿入してよい。ユーザが「中」または「低」を選択する場合には、システムは、より緩和された機密性条項を挿入してよい。
いくつかの実施形態において、知的管理システム100は、ユーザが標準条項を完成させるかまたはさらに規定するために情報を入力することを許容するインターフェースを含んでよい。例えば、サービス契約について、知的管理システム100は、提供されるべきサービスの長さ、提供されるべきサービスのタイプ、またはサービスに対して支払われるべき料金の額を入力するようにユーザにプロンプトしてよい。知的管理システム100は、次に、受信された情報を適切なカテゴリの各バリエーションへ挿入して、それらのバリエーションを選択のためにユーザに提示してよい。
いくつかの実施形態において、知的管理システム100は、ユーザが適切な契約書式を生成するのを補助するために人工知能、機械学習、コンテキスト分析を用いてよい。例えば、知的管理システム100は、英語、中国語、スペイン語などのような、自然言語を用いて、契約を必要とするプロジェクトまたは購入を記述するようにユーザに最初にプロンプトしてよい。知的管理システム100は、ユーザから受信された記述を分析して、契約書式の初期草案を生成してよい。知的管理システム100は、次に、契約書式の草案をユーザに提示し、契約書式の各セクションをレビューしてさらにエディットするようにユーザにプロンプトしてよい。契約書式のさらなるエディットは、契約書式のセクションに対応する標準カテゴリの異なるバリエーションを提示することによって、上記の実施形態に従ってなされてよい。いくつかの実施形態において、知的管理システム100は、ユーザが契約書式をエディットするか、または標準条項のバリエーションを選択するように導くのを助けるナラティブまたは説明を提示してよい。例えば、ユーザが特定のバリエーションを選択するときに、知的管理システム100は、選択されたバリエーションが両当事者の法的責任または責任にどのように影響を及ぼすことになるかをユーザに説明する説明を提示または表示してよい。
本開示の知的管理システム100によって、会社または事業単位の法務チームならびに法務以外のチームが、高価な法的サービスをリクエストする必要なしに、特定のプロジェクトまたは購入のための契約書式を迅速に生成できるようになる。知的管理システム100は、ビジネスの契約書を生成して管理するのに使いやすく、効率的で、信頼性が高く、費用対効果のよい手段を提供しうる。
基本概念をこのように記載したが、この詳細な開示を読んだ後に、前記の詳細な開示が例としてのみ提示されることが意図され、限定的ではないことが当業者にはむしろ明らかであろう。本明細書に明示的には述べられないが、様々な変化、改良および変更が当業者には想起されてよく、意図される。これらの変化、改良および変更は、本開示によって示唆されることが意図され、本開示の例示的な実施形態の趣旨および範囲内にある。
そのうえ、本開示の実施形態を記載するためにある一定の用語法が用いられた。例えば、用語「一実施形態」、「ある実施形態」、および/または「いくつかの実施形態」は、実施形態と関連して記載される特定の特徴、構造または特性が本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。それゆえに、本明細書の様々な部分における「ある実施形態」、「一実施形態」または「代わりの実施形態」への2つ以上の言及は、必ずしもすべてが同じ実施形態に言及していないことが強調され、認識されるものである。そのうえ、本開示の1つ以上の実施形態において特定の特徴、構造または特性が好適に組み合わされてもよい。
さらにまた、本開示の態様は、任意の新しくて有用なプロセス、機械、製造、または材料の組成、あるいはそれらの任意の新しくて有用な改良を含む、多くの特許取得可能な分類または文脈のいずれかにおいて本明細書に示され、記載されうることが当業者によって認識されよう。それに応じて、本開示の態様は、すべてが全般的に「ブロック」、「モジュール」、「エンジン」、「ユニット」、「構成要素」、または「システム」と本明細書では呼ばれてよい、完全にハードウェア、完全にソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)あるいはソフトウェアおよびハードウェア実装の組み合わせで実装されてよい。そのうえ、本開示の態様は、具現されたコンピュータ可読プログラムコードをその上に有する1つ以上のコンピュータ可読媒体中に具現されたコンピュータプログラム製品の形態をとってよい。
コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読プログラムコードがその中に、例えば、ベースバンド中かまたは搬送波の一部として具現された伝搬データ信号を含んでよい。かかる伝搬信号は、電磁気、光、または同様のもの、あるいはそれらの任意の好適な組み合わせを含めて、様々な形態のいずれかをとってよい。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読記憶媒体ではなくて、命令実行システム、装置、またはデバイスによってあるいはそれらと接続して用いるためのプログラムを通信、伝搬、または輸送しうる任意のコンピュータ可読媒体であってよい。コンピュータ可読信号媒体上に具現されたプログラムコードは、無線、有線、光ファイバケーブル、RF、または同様のもの、あるいは前記のものの任意の好適な組み合わせを含めて、任意の適切な媒体を用いて送信されてよい。
本開示の態様に関するオペレーションを実施するためのコンピュータプログラムコードは、オブジェクト指向プログラミング言語、例えば、Java(登録商標)、Scala、Smalltalk、Eiffel、JADE、Emerald、C++、C#、VB.NET、Pythonまたは同様のもの、従来の手続き型プログラミング言語、例えば、「C」プログラミング言語、Visual Basic、Fortran1703、Perl、COBOL1702、PHP、ABAP、動的プログラミング言語、例えば、Python、RubyおよびGroovy、あるいは他のプログラミング言語を含めて、1つ以上のプログラミング言語を任意に組み合わせて書かれてよい。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上で、スタンドアローン・ソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上でおよび部分的にリモートコンピュータ上で、または完全にリモートコンピュータまたはサーバ上で実行してよい。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)またはワイドエリアネットワーク(WAN)を含めて、任意のタイプのネットワークを通じてユーザのコンピュータへ接続されてもよく、あるいは、接続は、(例えば、インターネット・サービスプロバイダを用い、インターネットを通じて)外部コンピュータへ、またはクラウドコンピューティング環境において行われてもよく、あるいはサービスとしてのソフトウェア(SaaS:software as a service)のようなサービスとして提供されてもよい。
そのうえ、処理要素もしくはシーケンスが列挙される順序、または数字、文字の使用、あるいは他の指定は、それゆえに、特許請求の範囲において指定されうる以外、本請求のプロセスおよび方法をいずれかの順序に限定することは意図されない。先の開示は、様々な例を通じて、本開示の様々な有用な実施形態であると現在考えられることを考察するが、かかる詳細が専らその目的のためであり、添付の特許請求の範囲は、開示される実施形態には限定されず、逆に、本開示の実施形態の趣旨および範囲内にある変更および等価な配置に及ぶことが意図されることを理解されたい。例えば、上記の様々な構成要素の実装は、ハードウェアデバイスで具現されてよいが、ソフトウェアのみのソリューション、例えば、既存のサーバまたはモバイルデバイス上のインストーレーションとして実装されてもよい。
同様に、当然のことながら、本開示の実施形態の先の記載では、1つ以上の様々な実施形態の理解を助けつつ、本開示を簡素化する目的で、様々な特徴がときには単一の実施形態、図、またはそれらの記載に一緒にまとめられる。しかしながら、開示のこの方法は、本請求の主題が各請求項に明示的に列挙されるものより多くの特徴を必要とするという意図を反映すると解釈するものではない。逆に、請求の主題は、先に開示された単一の実施形態のすべてよりは少ない特徴に存在しうる。