JP2019508634A - 駆動ベルト用の横断エレメント、駆動ベルト、および該横断エレメントを製造する方法 - Google Patents

駆動ベルト用の横断エレメント、駆動ベルト、および該横断エレメントを製造する方法 Download PDF

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    • F16G5/16V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts

Abstract

本発明は、無段変速機で使用するための駆動ベルト(3)の鋼横断エレメント(32)構成要素に関し、前記駆動ベルト(3)は、無端引張エレメント(31)の周に対して相対的に摺動可能に駆動ベルトに含まれる複数のこのような横断エレメント(32)を有している。本発明によれば、横断エレメント(32)には、おおよそマイナス30〜マイナス80N/mmの残留圧縮応力が付与される。

Description

本発明は、請求項1の上位概念に記載の形式の、無段変速機において使用するための駆動ベルトの横断エレメント構成要素に関する。このような特別な形式の駆動ベルト、および該駆動ベルトが通常適用される変速機は、例えば欧州特許出願公開第0626526号明細書、および欧州特許出願公開第1167829号明細書によりそれぞれ当業者に広く公知である。
公知の駆動ベルトは、このような横断エレメントを複数有しており、これらの横断エレメントは鋼から成っていて、駆動ベルトの無端引張エレメントの周に対して相対的に摺動可能に駆動ベルトに含まれている。無端引張エレメントは主に、横断エレメント構成要素を拘束しガイドする機能を有する。典型的には、無端引張エレメントは、互いに重ねられた、すなわち半径方向に積層された複数の柔軟な金属リングから成る2つのセットから成っている。同じく典型的には、横断エレメントにはそれぞれスロットが設けられていて、このスロット内には無端引張エレメントの一部が収容されている。
公知の変速機では、プーリの間かつプーリの回りに配置され、各プーリの2つの円錐ディスクの間にクランプされた駆動ベルトによって、変速機の一方のプーリから駆動力が伝達される。各プーリの、少なくとも一方のこのようなプーリディスクは、プーリのアクチュエータによって、プーリの軸上にあるそれぞれ他方のプーリディスクに対して相対的に軸方向可動であるように設けられている。結果として、駆動ベルトと、特に駆動ベルトの横断エレメント構成要素とを、両プーリのプーリディスクの間にクランプすることができ、これにより、第1のまたは駆動側のプーリの回転は、第2のまたは被駆動側のプーリに、駆動ベルトを介して伝達される。各プーリと駆動ベルトとの間の駆動力の伝達は摩擦により行われ、このために横断エレメントの各側方の面、すなわち横断エレメントの軸方向面にはプーリディスクに接触するための接触面が設けられている。横断エレメントの接触面は、各プーリの円錐ディスクの間に、これら円錐ディスクによって画定されたV字型の溝の角度にほぼ適合する角度を成すように相互に方向付けられている。典型的には、接触面には、潤滑油および/または冷却流体を受ける溝または穴のような、下方に位置する領域が設けられている。潤滑油および/または冷却流体は通常、公知の変速機に供給され、変速機の作動中に物理的に摩擦接触する接触面の(比較的上方の)部分とプーリディスクとの間から押し出される。変速機の適切な機能および耐久性のためには、横断エレメントが摩耗および疲労(破壊)の両方に対して耐久性があることが不可欠である。
横断エレメントの疲労強度は、横断エレメントの形状によって規定され、横断エレメントの形状は一般的に、駆動ベルトの作動中に生じる応力レベルおよび応力振幅に関して最適化されている。さらには、横断エレメントを基本材料から裁断し、焼入硬化した後に、横断エレメントにストーンタンブリングプロセスによる公知のバリ取りプロセスを施すことにより、横断エレメントの表面層に圧縮残留応力を付与することもできる。このような圧縮残留応力により、特に表面の欠陥部からの微小クラックの形成開始および/または成長が抑制されることが公知であり、したがって横断エレメントの疲労強度が改善される。
さらに、横断エレメントの接触面の摩耗率を、変速機の典型的な自動車用途に適したレベルまたは少なくとも許容可能なレベルに制限するために、横断エレメントに、ロックウェル硬度Cスケール(HRC)で少なくとも58の材料硬度を提供することが知られている。この硬度値は、炭素含有鋼の基本材料から横断エレメントを製造し、横断エレメントの製造プロセスの一部として鋼を焼入硬化させることによって実現される。このような公知の製造プロセスの一例は、欧州特許出願公開第1233207号明細書により提供される。鋼基本材料の炭素含量は通常、0.6〜1.2質量%(wt.%)の範囲にある。例えば、DIN1.2003、すなわち75Cr1鋼がしばしば、横断エレメント用の基本材料として使用される。
従来の硬化プロセスは、鋼をいわゆるオーステナイト化温度(例えば、DIN1.2003鋼の場合は±780℃以上)に加熱し、その結晶構造をフェライトからオーステナイトに変態させるステップ、その後急冷して、すなわちクエンチングして、少なくとも部分的にオーステナイト相をマルテンサイト相に変態させるステップを含む。その後、鋼は、典型的には、焼戻しのステップ、すなわち、鋼の延性および靭性を増加させるために鋼を中程度の温度(例えば、約200℃)に加熱する更なるプロセスステップを施され、したがって焼入硬化された鋼の疲労強度は必要なレベルにもたらされる。焼き戻しステップの結果として、硬度も、クエンチングのプロセスステップ直後の硬度値と比較して減じられる。したがって硬化された鋼は、主にマルテンサイト相のミクロ構造または結晶構造を有し、ある程度の残留オーステナイトも存在するが、典型的には20体積%(vol.%)未満の少量しか存在しない。
この横断エレメントのようなワークピースの工業用大量生産においては、ワークピースがガス充填炉または炉内でバッチ式に処理される(すなわち、オーステナイト化される)場合には特に、全体として比較的迅速にワークピースを加熱およびオーステナイト化するために、オーステナイト化における実際の加工温度は、前記オーステナイト化温度を実質的に上回る値に設定される。例えば、このようなプロセスでは、DIN1.2003の鋼から成る横断エレメントをオーステナイト化するために、870℃を超える加工温度が通常、適用される。
上記公知のプロセスは、横断エレメントに相当の耐摩耗性と、相当の疲労強度を提供する。しかしながら、横断エレメントの摩耗をさらに低減させ、かつ/または疲労強度をさらに向上させることは今なお当業者において所望され続けている。これにより一方では、全体としての変速機の堅牢性および耐用年数を改善させることができ、他方では、変速機によって伝達したい駆動力を改善させることができ、かつ/または変速機を小型化することができる。
例えば鋼基本材料の組成または焼入硬化プロセスのプロセスパラメータの微調整により、横断エレメントの硬度を増加させることによって、原則として横断エレメントの耐摩耗性をさらに改善することができるが、このような付加的な硬度は、横断エレメントの延性、ひいては疲労強度の望ましくない低下に結びつく。62〜64HRCの硬度値は通常、これらの点で最適であると考えられている。
本発明によれば、予期しないことに、硬化プロセスを変更することにより、横断エレメントの疲労強度を好適に改善できることが発見された。特に本発明によれば、オーステナイト化の硬化プロセスステップで通常生じる、炭化鉄粒子(例えば、FeC、FeCrC)の分解が抑制されるべきである。このような炭化鉄は、基本材料の鋼母材全体にわたって存在するが、オーステナイト化中に適用されるような高温では分解されて、格子間炭素原子を生成する。従来、炭化鉄の分解は、分解された炭素により、急冷後のマルテンサイト相が安定化されて、鋼に、すなわち横断エレメントに付加的な硬度が提供されるので、硬化プロセスにおいて目指すところとされている。本発明においても他方では、このような付加的な硬度は、横断エレメントの耐摩耗性のためになお必要とされており、横断エレメントの表面材料は、炭化鉄の分解とは異なる供給源からの、すなわち外部からの、例えばオーステナイト化で適用されるガス雰囲気からの炭素により、ある程度まで富化される。
上記2つの手段の結果、すなわち横断エレメントのバルク材料における炭化鉄の分解を大幅に回避すること、および横断エレメントの表面両材内に付加的な炭素原子を導入することにより、横断エレメントに、耐摩耗性のある硬い表面が提供されるだけでなく、好適には、横断エレメントの表面からコアへ向かって減少する分解された炭素の濃度における顕著な勾配も提供される。このような炭素濃度勾配は、横断エレメントの場合、従来の硬化プロセスでも、公知の浸炭プロセスでも必ずしも求められていないが、適切に制御されるならば、横断エレメントの表面層における圧縮残留応力の効果により、横断エレメントの疲労強度が改善されることがわかった。圧縮残留応力の適切な値は、マイナス30〜マイナス80N/mmの範囲の値を有し、例えば約−50N/mmを有する。
このような疲労強度の改善は予期せぬものである。なぜならば、同程度で同効果の圧縮残留応力は、公知のストーンタンブリングプロセスにより既に広く認識されているからである。しかしながら本発明によれば、ストーンタンブリング加工で適用される石は、横断エレメントのスロットの内部に容易に入るには一般に大きすぎる。したがって、スロットを画定する横断エレメントの表面部分は、横断エレメントのその他の表面部分よりも低い程度でしかタンブリングストーンによる影響を受けず、ここにはストーンタンブリングプロセスにおいて殆ど圧縮残留応力が発生しない。しかしながら、本発明による分解された炭素の濃度の前記勾配によっては、特にこれらのスロットを画定する表面部分において、利点となる圧縮残留応力が生成される。
前記炭素濃度勾配および前記残留応力レベルは両方とも、少なくとも高精度では直接的に容易に測定することはできないことに留意されたい。しかしながら、分解した炭素の前記(局所的な)濃度を、横断エレメントの、すなわち横断エレメントを製造する鋼の(局所的な)硬度に関連付けることは可能である。特に、炭素濃度における変化は、鋼の硬度値において測定された変化に関連付けることができる。本発明の文脈内では、横断エレメントの表面とコアとにおける硬度の適切な差は、少なくとも60HV0.1(すなわち、100グラムの重さをかけて測定されたいわゆるヒッカーズ硬さ)であり、特に60〜90HV0.1の範囲の値を有し、さらに特に約75HV0.1である。
鋼製のワークピースの表面材料を外部供給源からの炭素で富化するプロセスは、特に浸炭という名称で知られているようなものであることにさらに留意されたい。浸炭プロセスでは、一酸化炭素のような吸(熱)ガスを含む炭素含有のガス雰囲気下でワークピースがオーステナイト化される。典型的には、ガス雰囲気のカーボンポテンシャルは、短時間で効率の高い浸炭を実現するために当該ワークピースのカーボンポテンシャルを著しく上回る値となるように制御される。
したがって、このような公知の浸炭プロセスでは、プロセスガス雰囲気から表面層内への炭素原子の導入により、分解した炭素の濃度勾配が形成されるだろう。しかしながら、本発明の根底にある技術的考察によれば、上記現象は、炭化鉄粒子の前記分解により微細構造内へと放出される炭素の相当の量を考慮すると、重要ではなくかつ/または殆ど注目に値しない。したがって、公知の濃度勾配は、重要でないとみなせるものであり、特に、本発明が目指している圧縮残留応力を有する表面層を提供しない。本発明によれば、このような公知の浸炭プロセスと対照的に、目下所望の効果を実現するために、比較的緩和された浸炭プロセスが横断エレメントで実施される。すなわちこの場合、当該鋼の、重量%で表される炭素含量における、カーボンポテンシャルを15〜25%上回る、特に上述のカーボンポテンシャルを約20%上回る、比較的低いカーボンポテンシャルを有するプロセス雰囲気が適用される。
さらに本発明によれば、特に上述した炭素濃度勾配を保持し、すなわち、炭化鉄の最小限の分解を伴う緩和浸炭プロセスを提供することにより、上述した圧縮残留応力を実現するために、浸炭は、当該鋼のオーステナイト化温度を例えば2.5〜10%上回る、特にこのようなオーステナイト化温度を約5%上回る最小限温度で、かつ/または最小期間の時間で、すなわち横断エレメントのコアにおいてもフェライトからオーステナイトへの変態が実施されるのにちょうどの十分な期間で、実施される。
75Cr1鋼から製造された横断エレメントのバッチ式ガス浸炭の特別な場合においては、適切な浸炭プロセス温度は、800〜850℃の範囲に、特に835〜845℃の範囲に選択され、かつ/またはプロセス雰囲気中の適切な一酸化炭素濃度は、当該鋼のカーボンポテンシャルを僅かに上回る必要なカーボンポテンシャルを実現するために15〜25体積%の範囲に、特に18〜20体積%の範囲に選択され、かつ/または適切なプロセス時間は、5〜25分の範囲に、特に10〜20分の範囲に選択される。
ここで、新規の横断エレメントおよびその提案された製造方法の上述した原理および特徴を、添付の図面を参照してさらに説明する。
2つのプーリと駆動ベルトとを備えた、広く公知の無段変速機の例を概略的に示す図である。 鋼横断エレメントと引張エレメントとが組み込まれた公知の駆動ベルトの横断面を概略的に示す図である。 横断エレメントの製造法全体の一部として適用される従来の焼入硬化プロセスの3つの段階を概略的に示す図である。 公知の焼入硬化プロセスの一部としての、横断エレメントの結晶構造に対する従来の浸炭の効果を概略的に示す図である。 本発明による新規の横断エレメントの結晶構造の関連する態様を概略的に示す図である。 硬度測定結果を、公知の横断エレメントと、本発明による横断エレメントとの関連で示すグラフである。
図1には、通常、自動車の動力伝達経路においてエンジンと自動車の駆動輪との間に適用される公知の無段変速機またはCVTの中心部が示されている。この変速機は2つのプーリ1,2を含み、これらのプーリにはそれぞれ、プーリ軸6または7に取り付けられた一対の円錐状のプーリディスク4,5が設けられている。これらプーリディスク4,5の間には、ほぼV字型の周方向に延在するプーリ溝が画定されている。プーリディスク4,5の各対の、すなわち各プーリ1,2の、少なくとも一方のプーリディスク4は、各プーリ1,2のプーリ軸6,7に沿って軸方向可動である。駆動ベルト3は、プーリ軸6,7間で回転運動とそれに伴うトルクとを伝達するために、プーリ1,2の回りに巻き掛けられていて、プーリのプーリ溝内に位置している。
変速機は一般的に作動中に、各プーリ1,2の軸方向可動な前記プーリディスク4に軸方向に向けられたクランプ力をかける作動手段も有している。このクランプ力は、プーリ1,2のそれぞれ他方のプーリディスク5に向かって方向付けられており、これにより駆動ベルト3は、プーリ1,2のこれらディスク4,5の間にクランプされる。これらのクランプ力は、駆動ベルト3と各プーリ1,2との間の摩擦力を規定するだけではなく、プーリのプーリディスク4,5間における各プーリ1,2での駆動ベルト3の半径方向位置Rも規定する。この半径方向位置Rが、プーリのプーリ軸6,7間の変速比を決定する。
図2には、公知の駆動ベルト3の例がより詳細に、周方向に面する断面で示されている。駆動ベルト3には、平坦で薄い、すなわちリボン状の、柔軟な複数の金属リング44から成る2つのセットの形態の無端引張エレメント31が組み込まれている。駆動ベルト3はさらに、引張エレメントの周方向に沿って引張エレメント31に取り付けられた複数の横断エレメント32を有している。この特別の例では、リング44の各セットは、横断エレメント32の各側方面に、すなわち横断エレメント32の中央部35の各軸方向面に、横断エレメント32によって画定された各凹部またはスロット33内に収容されている。横断エレメント32のスロット33は、駆動ベルト3全体に対して半径方向で見て、横断エレメント32の底部34と上部36との間に位置している。
横断エレメントの前記底部34の軸方向面で、横断エレメント32には、プーリディスク4,5に摩擦接触するための接触面37が設けられている。各横断エレメント32の接触面37は、V字型のプーリ溝の角度にほぼ適合する角度Φを成すように相互に方向付けられている。したがって、横断エレメント32は前記クランプ力を受け、これにより入力トルクがいわゆる駆動プーリ1に加えられたとき、ディスク4,5とベルト3との間の摩擦が、駆動プーリ1の回転を、同様に回転する駆動ベルト3を介していわゆる被駆動プーリ2に伝達するように、またはその逆に伝達が行われるようになっている。
CVTにおける作動中、駆動ベルト3の横断エレメント32構成要素は、プーリ1,2の各対のプーリディスク4,5の間で間欠的にクランプされている。このようなクランプにより明らかに、横断エレメント32の底部34が圧縮されることになるが、ここには、特に横断エレメントの底部34と中央部35との間の移行領域には、引張り力も生じる。したがって、横断エレメント32は摩耗にさらされるだけではなく、前記間欠的なクランプにより金属疲労負荷にもさらされる。
横断エレメント32を、75Cr1(DIN1.2003)鋼のような鋼から製作し、駆動ベルト3の製造プロセス全体の一部としてこの鋼を焼入硬化することは広く公知であり一般的に適用される。焼入硬化の従来のプロセスステップは、図3に概略的に示された3つの段階I、II、IIIを含む。段階Iでは、(可能であれば部分的にのみ)予備裁断された横断エレメント32のバッチが炉室60内で、オーステナイトの結晶構造を提供するために、当該の鋼のオーステナイト化温度を実質的に超える温度まで加熱される。この段階Iでは、横断エレメント32は、典型的には、水素ガスおよび一部の一酸化炭素を含む窒素ガスのような中性ガス雰囲気中に置かれる。一酸化炭素の量は、プロセス雰囲気のいわゆるカーボンポテンシャルが、加工すべき鋼の炭素含量とほぼ等しいように選択され、これにより横断エレメントの表面において炭素が富化されることも消耗されることもない。段階IIでは、横断エレメント32のバッチはクエンチされ、すなわち急冷され、主に過飽和マルテンサイト結晶から成る(準安定)微細構造を形成する。この段階IIでは、横断エレメント32の冷却は、典型的にはオイル浴70に横断エレメントを浸漬することにより行われる。その後、段階IIIにおいて、延性および靱性を高めるために、横断エレメント32のバッチを炉室80内で再加熱する。この段階IIIで適用される温度は、段階Iにおける温度よりも著しく低く、例えば約200℃であり、したがって保護雰囲気を用いることもなく、すなわち空気中で行うことができる。
鋼の熱処理の分野では、オーステナイト化段階Iの間、炉室60内のガス雰囲気内に炭素含有ガスを含ませることも知られており、これは浸炭と呼ばれる。これにより、鋼ワーク製品40の表面層に炭素原子が富化され、これによりこの製品の耐摩耗性は改善される。このような後者の浸炭プロセスは図4に図式的に示されている。図4の左側は、このようなプロセスの開始時の状態を示している。黒色と白色のドット対によって表される一酸化炭素分子COは、ガス雰囲気中に存在しており、単独の黒色のドットで表される鉄原子IAの結晶と、白色のドットの集合体で表される鉄炭化物粒子ICとは、ワーク製品40の一般的な結晶構造を構成する。
浸炭プロセス終了に向かう状況は、図4の右側に示されている。図4には、浸炭プロセスにおいて、存在する一酸化炭素ガス分子COの少なくともいくつかが、炭素と酸素とに分解され、そのうちの炭素原子CAがワーク製品40の微細構造に入り込んで、その一部となり、そのうちの酸素原子は水素ガス分子と結合して、2つの白色のドットと1つの黒色のドットの3つ1組で表された水蒸気H2Oを形成することが示されている。さらに、炭化鉄粒子ICは徐々にますます分解されて、付加的な炭素原子CAがワーク製品40の微細構造内へと放出される。勿論、浸炭プロセスにおける加熱と時間の経過とにより、ワーク製品40の鉄原子IAが配列されている結晶構造もフェライトからオーステナイトへと変態するが、このような特別な態様は図4には示されていない。
このように処理されたワーク製品40が続いて急冷されると、炭素原子は、過飽和マルテンサイト結晶中の格子間原子として捕捉される。これにより、ワーク製品40の、特にその外面の硬度および耐摩耗性はかなり上昇するが、その脆性もまた高まる。これによりワーク製品40は、駆動ベルト3の横断エレメント32のように、かなりの疲労強度も必要とする用途には不適切なものとなる。
本発明によれば、予期せぬことに、上記公知の浸炭プロセスを、横断エレメント32にとって適切なものとなるように、横断エレメント32の疲労強度が低下するのではなく増加する程度にも適合させることができる。本発明によれば特に、横断エレメント32のバルク材料における炭化鉄の分解が抑制される。これにより、横断エレメント32の表面から横断エレメントのバルクまたはコア材料へ向かって、分解した炭素の濃度に関する小さいが理論上の勾配が実現される。このような分解した炭素の濃度勾配の結果として、横断エレメント32の表面材料で、圧縮残留応力が実現され、これにより、表面欠陥からの疲労破壊の開始が抑制される。さらに、分解した炭素のこのような濃度勾配は、横断エレメント32の材料硬度を、横断エレメントの表面におけるまたは表面近くの比較的高い値から、コアにおける比較的低い値へと変化させる。このことは比較的容易に測定することができる。
本発明による浸炭プロセスの新規の構成は図5に示されている。図5の左側は図4の左側に対応しており、この浸炭プロセスの開始時の状態を示している。しかしながら、本発明によれば、浸炭は、浸炭プロセス中、炭化鉄粒子ICの分解が、図5の右側に図示されているように、従来の浸炭と比較して減じられるように実施される。このような手段と、ガス雰囲気からの、横断エレメント32の表面層SLへの炭素原子CAの導入とにより、前記炭素濃度の勾配が、前記表面層SLにおける炭素原子のより高い濃度から、横断エレメントのコア材料CMにおける炭素原子のより低い濃度へと形成される。
このような炭素濃度勾配の存在は、横断エレメント32の硬度HVを、その表面と、よりコアに向かう、すなわち、測定深さMDと記される外表面からの距離とに関して測定して、比較することにより実証することができる。結局、分解した(原子の)炭素の存在は、鋼の硬度を高める効果を有することはよく知られている。図6には3つの横断エレメント32のこのような硬度測定の結果がまとめられている。これら3つの横断エレメント32は全て、75Cr1鋼から成るが異なる加工がなされており、このような異なる加工がなされた各横断エレメント32につき3つの硬度測定がなされている。1つは横断エレメントの表面(MD=0)における測定であり、また1つは外表面下方200ミクロン(MD=200ミクロン)における測定であり、最後の1つは850ミクロンの深さ(MD=850ミクロン)における測定である。
図6において、3つの三角形状の印は、従来の通り加工された横断エレメント32で測定された硬度値HVを示している。すなわち、この場合横断エレメント32は、中性ガス雰囲気(すなわち、75Cr1鋼の場合、0.75%のカーボンポテンシャルを有する)中で870℃でオーステナイト化された。このように測定された硬度HVは比較的高く(>735HV0.1)、その硬度値HVは、炭化鉄の分解により原子状鉄格子内へと放出された分解炭素の存在によるものである。しかしながら、このような分解は基本的に、オーステナイト化炉内で加熱されるとき、横断エレメント32の全体にわたって発生するので、測定された硬度HVは、表面と、850ミクロンの深さとの間で大きな差は示されず、すなわち差は約25ΔHV0.1である。
図6において、3つの四角形状の印は、浸炭された横断エレメント32で測定された硬度値HVを示している。すなわち、この場合横断エレメント32は、当該鋼のカーボンポテンシャルを上回るカーボンポテンシャル(すなわち0.9%)を有するガス雰囲気中で870℃でオーステナイト化された。このように測定されたコアの硬度HV(例えば、外表面下方850ミクロンで測定された)は、従来の通り加工された横断エレメント32の硬度と同等であるが、表面で測定された硬度HVは、ガス雰囲気からの付加的な炭素原子の導入および拡散により著しく高まっている。特に、外表面における硬度HVと850ミクロンの深さにおける硬度HVとの差は、約50ΔHV0.1であることが観察された。
図6において、3つの菱角形状の印は、本発明による横断エレメント32で測定された硬度値HVを示している。特に、この場合横断エレメント32は、当該鋼のカーボンポテンシャルを上回るカーボンポテンシャル(すなわち0.9%)を有するガス雰囲気中で、しかしながら820℃の比較的低い温度でのみオーステナイト化された。このように測定されたコアの硬度HV(例えば、外表面の下方850ミクロンで測定された)は、従来の通り加工された横断エレメント32、および浸炭された横断エレメント32の両方と比較して著しく低い。この低い硬度値HVは、はるかに低いオーステナイト化温度により炭化鉄の分解が抑制されたためである。これに対し表面で測定された硬度HVは、ガス雰囲気からの付加的な炭素原子の導入および拡散により浸炭された横断エレメント32の硬度と同等である。特に、外表面における硬度HVと850ミクロンの深さにおける硬度HVとの差は、約72ΔHV0.1であることが観察された。
本発明によれば、このように測定された硬度HVは、分解された炭素の濃度を表している。したがって、本発明による横断エレメント32の場合、横断エレメント32の表面からコアへと向かって著しい負の勾配を示すことが観察された。さらに本発明によれば、このような勾配により、横断エレメント32の表面材料は圧縮応力を受け、この場合、疲労強度は好適には上昇する。特に、横断エレメント32の、ストーンタンブリングされていない(または少なくとも、その他の部分と比較して低い程度でしかストーンタンブリングされていない)部分は、このような改善の恩恵を受ける。
本発明は、先行する全ての説明と添付の図面の全ての詳細に加えて、請求の範囲の全ての特徴にも関し、全ての特徴も含む。請求項内の( )内の参照符号は請求の範囲を限定するものではなく、むしろ各特徴の拘束力のない例として記載されている。請求の範囲に記載の特徴は、場合によって別個に提供製品または提供プロセス内に適用することができるが、これらの特徴の2つ以上のあらゆる組み合わせに適用することもできる。
この開示に代表される本発明は、本明細書で明白に言及した実施態様および/または例に限定されるものではなく、特に、当業者により達成される本発明の補正、改良、および実際の使用例も包括する。

Claims (13)

  1. 駆動ベルト(3)のための横断エレメント(32)であって、前記駆動ベルトは、2つのプーリ(1,2)の間で駆動力を伝達するために、無端引張エレメント(31)と、前記引張エレメント上に摺動可能に設けられた複数の横断エレメントとを有しており、前記横断エレメント(32)は鋼から成っている、駆動ベルト(3)のための横断エレメント(32)において、
    前記横断エレメント(32)の表面層において、前記横断エレメントの(材料の)硬度が、前記横断エレメント(32)の表面からコアに向かって少なくとも60HV0.1減少していることを特徴とする、駆動ベルト(3)のための横断エレメント(32)。
  2. 前記硬度は、前記横断エレメント(32)の表面からコアに向かって60〜90HV0.1減少している、請求項1記載の横断エレメント(32)。
  3. 前記硬度は、前記横断エレメント(32)の表面からコアに向かって約75HV0.1減少している、請求項1記載の横断エレメント(32)。
  4. 前記硬度は、少なくとも前記無端引張エレメント(31)を受容するために前記横断エレメント(32)に設けられたスロット(33)の場所で、または前記スロット(33)の場所でのみ減少していて、さらには特に、前記無端引張エレメント(31)の半径方向内側に位置する前記横断エレメント(32)の底部(34)と、前記無端引張エレメント(31)と同じ半径方向位置に位置する前記横断エレメント(32)の中央部(35)との間の移行部で、減少している、請求項1から3までのいずれか1項記載の横断エレメント(32)。
  5. 駆動ベルト(3)のための横断エレメント(32)であって、前記駆動ベルトは、2つのプーリ(1,2)の間で駆動力を伝達するために、無端引張エレメント(31)と、前記引張エレメント上に摺動可能に設けられた複数の横断エレメントとを有しており、前記横断エレメント(32)は鋼から成っている、駆動ベルト(3)のための横断エレメント(32)において、
    前記横断エレメント(32)の表面層に、マイナス30〜マイナス80N/mmの範囲の値の圧縮残留応力が提供されることを特徴とする、駆動ベルト(3)のための横断エレメント(32)。
  6. 前記圧縮残留応力値は約マイナス50N/mmである、請求項5記載の横断エレメント(32)。
  7. 前記圧縮残留応力値は、少なくとも前記無端引張エレメント(31)を受容するために前記横断エレメント(32)に設けられたスロット(33)の場所で、または前記スロット(33)の場所でのみ生じ、さらには特に、前記無端引張エレメント(31)の半径方向内側に位置する前記横断エレメント(32)の底部(34)と、前記無端引張エレメント(31)と同じ半径方向位置に位置する前記横断エレメント(32)の中央部(35)との間の移行部で、生じる、請求項5または6記載の横断エレメント(32)。
  8. 前記横断エレメントの表面層は、58〜64HRCの範囲の、好適には62〜64HRCの範囲の硬度値を有している、請求項1から7までのいずれか1項記載の横断エレメント(32)。
  9. 前記横断エレメント(32)を製造する鋼は、0.6重量%〜1.2重量%の炭素含有量を有している、請求項1から8までのいずれか1項記載の横断エレメント(32)。
  10. 前記横断エレメントは、75Cr1(DIN1.2003)鋼から成っている、請求項9記載の横断エレメント(32)。
  11. 2つのプーリ(1,2)の間で駆動力を伝達するために、無端引張エレメント(31)と、前記引張エレメント上に摺動可能に設けられた、請求項1から10までのいずれか1項記載の複数の横断エレメントとを有している、駆動ベルト(3)。
  12. 2つのプーリ(1,2)間で動力を伝達するための駆動ベルト(3)用の鋼横断エレメント(32)を製造する方法であって、前記駆動ベルトは、無端引張エレメント(31)と、前記無端引張エレメント(31)上に摺動可能に設けられた、特に請求項1から10までのいずれか1項記載の複数の横断エレメントとを有しており、前記横断エレメント(32)を連続的にオーステナイト化し、急冷することにより前記横断エレメントを硬化する、鋼横断エレメント(32)を製造する方法において、
    前記横断エレメント(32)の前記オーステナイト化を、前記横断エレメント(32)を形成する鋼の重量%における炭素含有量を10%〜30%超えるカーボンポテンシャルを有する炭素含有ガス雰囲気内で、前記鋼の平衡オーステナイト化温度を2.5%〜10%超える前記ガス雰囲気の温度で、実施することを特徴とする、鋼横断エレメント(32)を製造する方法。
  13. 前記横断エレメント(32)の前記オーステナイト化を、5〜25分間実施する、請求項12記載の鋼横断エレメント(32)を製造する方法。
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