JP2019507059A - ラムエアパラシュート用のグライドモジュレータシステム及び方法 - Google Patents

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Abstract

ラムエアパラシュートの中央付近の特定のサスペンションラインを短くすることでキャノピーの中央領域のみにおける翼領域を変形させるシステム及び方法が提供される。中央領域の変形は、前進速度を低減させ且つ同時に下降速度を増加させることによるパラシュートの滑空比の顕著な変更をもたらす。一方、キャノピーはその中央領域において変形されるだけであるため、翼端は延ばされ且つ加圧されたままであることにより、キャノピーの後縁における操縦器具は、機首方位を導く機能を完全に果たし続ける。

Description

関連出願の相互参照
本出願は2016年3月4日に出願された同時係属中のシリアル番号15/061,804号の米国非仮特許の優先権を付与され、これを主張する。
本発明は、パラシュートの分野、より具体的には、人間又は貨物用ラムエア/パラフォイルパラシュートの分野に関する。
最近まで、ラムエアパラシュートは、4:1未満の滑空比を有していた。より効率的な翼断面や、より高いアスペクト比(翼長/翼弦)を有するキャノピー(傘体)、及び更に改良された翼プラットフォームの開発によって、滑空比は、パラシュートに関しては6:1まで、地上から飛び立つパラグライダーに関しては10:1まで上昇している。滑空比が増加することは、同一の開傘高度からのより長い飛行距離を可能とする。
パラグライダーで飛行する(パラグライディングする)一般的に娯楽的な分野において、パイロットは滑空航空機で飛行しつつ長時間に亘って空中に留まり続けたいと思うであろう。このような分野においては、増加された滑空比が有利であることが多いが、例えば、危険な強い上昇気流から逃れるために、パラグライダーが滑空比を減少させることで降下率を増加させることが必要な状態が存在する。この目的のために、パラグライディングの分野において、降下率を増加させる技術が開発されている。このような技術のうちの2つが「Bライン失速」及び「ビッグイヤー」として公知である。両者の技術は、キャノピーの揚力を低減させるとともにキャノピーの抵抗を増加させることで滑空比を変更するものである。
Bライン失速技術は、サスペンションラインの第2列(B列)全体に連結されたライザーを引き下げることからなる。この効果は、パラグライダーのキャノピーの翼長全体に亘る翼断面の大きな変形であり、結果として、揚力のロスとこれによる降下率の顕著な増加がもたらされる。変形は翼長全体に影響を及ぼすため、翼端付近の後縁に配置された操縦ラインが実効性を失う。その後、パイロットは、体重を所望の回転方向に移動させることによって、パラグライダーの機首方位を制御しなければならない。
図1は、パラグライダーの翼弦方向の断面図である。図1は、パイロット2によって、予定通りのグライドパス3に沿って、高滑空比形態において飛行するパラグライダー1を示している。また、図1は、翼弦に沿った種々のサスペンションライン列:すなわちキャノピー又は翼の前縁に最も近接する前列4(「A」)、中央列5、6(それぞれ「B」、「C」、「D」)、後列7(「E」)、及び後縁上の又は後縁に隣接する操縦ライン8の配置を示している。サスペンションラインをまとめるライザー9、10及び11も示されている。
図2は翼断面の変形を示す。この変形は、Bライン失速形態を生み出すために、パイロットがBライン5に連結されたBライザー10を引くことに起因している。キャノピーの頂面及び底面に沿った空気流の乱れにより揚力が低減し、パラグライダーは非常に急勾配なグライドスロープ(滑空角)で飛行する。Bライン失速形態では、操縦ラインは、パラグライダーの方向や機首方位の制御に関して実効性を失う。
予定通りの飛行における従来のパラグライダーの翼が、図3に示されている。グライドスロープを低減させるように翼を変形させる代替手段として、「ビッグイヤー」技術が使用され得る。図4及び5に示す「ビッグイヤー」形態は、翼端を翼の底面の下に折り畳むために、翼端13において前列サスペンションラインを引き下げることによって生み出され、これにより、翼の翼長及びキャノピー表面領域を低減させる。「ビッグイヤー」技術は、翼領域及びアスペクト比を顕著に減少させる一方で有害抵抗を増加させ、グライドパスが非常に急勾配になる。しかしながら、翼端が折り畳まれていることにより、操縦ラインが全く作動しなくなり、パイロットは、機首方位を制御するためにハーネス内で体重を移動させなければならない。
Bライン失速又は「ビッグイヤー」技術のいずれかの実施後に必要とされる体重移動により得られる制御は、非常に制限されており、実際には、非常に軽量なパラグライダーによってのみ可能である。しかしながら、パラグライダーにとって、Bライン失速の遂行は過激で細心の注意を要する操作である。翼は内部加圧を多く失っているため、暴力的な振る舞い示し得る。
搭乗者(ジャンパー)及び/又は有効荷重を含み、高空から展開するパラシュートの使用について考察すると、特に重装備の搭乗者を搭載する軍事活動用に設計されるパラシュートに関して、Bライン失速及び「ビッグイヤー」技術は、実現困難であり実効性がない。大型で重いリュックサックに取り付けられた軍事用パラシュートのハーネスに固着されている場合、搭乗者は、方向を変えるために体重を移動させることがほとんどできない。したがって、操作性が限定される。
更に、軍事活動では、迅速に変更できない高滑空比を含むラムエアパラシュートは、任務を全うできないことがある。例えば、搭乗者が作戦の軍事使節(operational military mission)の一員であり、ターゲットに対して著しく過剰な高度から到達する場合、搭乗者は、ターゲット上を繰り返し旋回し、長時間空中でさまようことを強いられる。着陸地帯上に長時間いることで、搭乗者は敵のターゲットになる可能性がある。機首方位の有効な制御を維持しつつ、要求に応じて迅速に高度を低減させる能力が、軍隊に配備される人間及び貨物用高性能ラムエアパラシュートの分野においてますます重要になっている。
したがって、降下率を迅速に増加させ、且つ前進速度を低減させ得る一方、パラシュートの機首方位を制御するための操縦ラインの有効性が維持される、人間又は貨物を積んだラムエアパラシュートのグライドパスを調節するシステム及び方法に対する需要が存在している。
上記に鑑み、本発明は、装置又はシステムが設けられた人間又は貨物用ラムエア滑空パラシュートに関し、装置又はシステムは、キャノピーの中央領域を変形させるために、一般に翼の圧力中心付近のBライン列に配置された、中央に位置するサスペンションラインのみを短くするように、飛行中に駆動され得る。その一方で、翼端が延ばされ且つ加圧され続けることで、操縦システムが機首方位を制御する機能を完全に保ち続ける。
好適な実施形態によれば、本システムは、キャノピーの各側において中央のBラインのみに連結される調節ラインを含んでいる。滑空比を低減させる必要がある時、搭乗者又は自動システムが調節ラインを引き下げ、結果として、パラシュートのキャノピーの中央領域だけが変形し、前進速度が低減され、且つ降下率が増加する一方、後縁操縦制御システムの機能は維持される。
したがって、本発明の目的は、人間又は貨物用ラムエアパラシュートと共に使用する装置を提供することであり、装置は、中央領域のみを変形させるために、キャノピーの中央において(一般に翼の圧力中心付近の)Bライン列に配置されたラインであって、慎重に選択されたラインを短くするように、飛行中に駆動される。結果として降下率が増加するとともに前進速度が低減する一方、キャノピーは内部加圧を維持する。
本発明の別の目的は、人間又は貨物用ラムエアパラシュートと共に使用する上記目的による装置であって、(一般に翼の圧力中心付近の)B列において選択されたラインを段階的に又は即時的に短くすることでグライドパスの動的に制御された調節を許容する装置を提供することである。
本発明の更なる目的は、人間又は貨物用ラムエアパラシュートと共に使用する上記目的による装置であって、完全な操縦性能を維持しつつグライドパス調節を許容する装置を提供することである。
本発明の他の目的は、人間又は貨物用ラムエアパラシュートに、制御ライン及びトグルの使用により、後縁操縦システムの作動性能に干渉することなく、滑空角の顕著な改良を提供するシステムを設けることである。
本発明の更に他の目的は、キャノピーの中央領域のみを変形させ、飛行中にパラシュートのグライドスロープを変更するために、人間又は貨物用ラムエアパラシュートに、キャノピーの中央において(一般に翼の圧力中心付近の)Bライン列に配置されたラインを短くするように構成された装置を組み込む方法を提供することである。
本発明の更に他の目的は、上記目的による人間又は貨物用ラムエア滑空パラシュートを改良する方法であって、従来のラムエア滑空パラシュートに、(一般に翼の圧力中心付近の)中央Bラインのみに取り付けられる追加の一対の調節ラインを設ける工程であって、ラインはグライドパスを調節するために使用可能でありながら、後縁操縦システムの有効性が完全に維持される工程を含む方法を提供することである。
本発明の更に他の目的は、上記目的による人間又はラムエア滑空パラシュートと共に使用する装置であって、滑空比を最大滑空比から最低滑空比まで低減させるとともに、この低減を段階的に又は迅速に生じさせるために、キャノピーの中央エリアのみを変形させるように駆動する調節部品を含む装置を提供することである。
以下に明らかにされるこれらの目的及び他の目的や利点は、同様の符号が同様の部品を示す、本発明の一部を形成する添付図面を参照しつつ、以下に更に十分に説明されるとともに請求項に記載される構成及び動作の詳細に存在する。
5本の列A‐Eに沿って配置された複数のサスペンションライン、並びに操縦ライン、及びサスペンションラインをまとめるように使用されるライザーを有する従来のパラグライダーの翼弦方向の断面図。 Bライン失速を生じさせるために、Bラインに連結されたBライザーをキャノピーの全翼長に亘って引くことにより翼断面を変形させた後の図1のパラグライダーを示す図。 予定通りに飛行中の従来のパラグライダーのキャノピー又は翼の平面図。 スポーツ・パラグライディングにおいて知られるように、「ビッグイヤー」形態が、翼端が引き下げられることに伴って開始されたときの図3に示す翼の平面図。 図4に示す「ビッグイヤー」形態の正面図。 本発明による、中央に配置されたBラインに連結された調節ラインを有するラムエアパラシュートの半分から一方の側の底面図。 本発明による、図6のA‐Aにより示される方向のライン50における、調節ラインと片側の2つのみのライザーとを有するラムエアパラシュートを示す翼弦方向の図であって、調節ラインが引き下げられる前の図。 図7の詳細部分Aの拡大図。 本発明による、図7に示すラムエアパラシュートの翼弦方向の図であって、調節ラインが引き下げられ、キャノピーの中央領域が変形されている図。 図8の詳細部分Aの拡大図。 図8及び8Aに示すクリートに係合された調節ラインの拡大図であって、クリートが引き下げられた形態にある調節ラインを係止し、パラシュートを本発明による迅速な下降(低滑空比)形態に設定するように使用されている図。 本発明によるパラシュートの正面斜視図であって、キャノピーの中央部分を変形させるために、引き下げられた中央Bラインを含むパラシュートの図。 図10に示すパラシュートのBサスペンションラインに沿った正面断面図。 翼長方向ではなく翼弦方向に繋がっているサスペンションラインを含むラムエアパラシュートの翼弦方向の図。
本発明の1つの好適な実施形態のみを詳細に説明するが、本実施形態は例示のみを目的として説明されることを理解されたい。本発明がその範囲を以下の説明に記載の又は図面に示す詳細な構成や部品の配置に限定されることは、意図されていない。また、好適な実施形態の説明において、明瞭さのために特殊な用語が用いられる。各特殊用語は、同様の目的を達成するように同様の態様において動作する、技術的に同等な全てのものを含むことを理解されたい。
ラムエアパラシュートの底面の半分から一方の側の図である図6に示すように、本発明は、キャノピー60の翼長方向に亘って延びるとともに、隣接する前縁15から後縁17まで互いに略平行であるライン状に整列している複数のサスペンションラインを有するラムエアパラシュートに関する。サスペンションラインの図示を容易とするように、図6は、パラシュートのキャノピー60の半分から一方の側におけるAライン、Bライン、Cライン、及び後縁操縦ライン19のみを示している。パラシュートの反対側(図示せず)は、図6に示す側と鏡像となっている。当業者に知られているように、より大型のキャノピーには、A、B、及びCラインの他に、例えばDライン、Eライン等のサスペンションラインが存在し得る。
本発明は、人間及び貨物用ラムエアパラシュートに関する。図6に示すように、何本かのサスペンションラインの下部が、キャノピーの底面に取り付けられた複数の上部サスペンションラインに対して翼長方向に繋げられている。図示のように、サスペンションラインの下部は、一般に2本以上の上方サスペンションラインに対して繋がっているが、サスペンションラインは、キャノピーの底面に連続かつ直接的に取り付けられてもよい。例えば2000ポンド(lb)を超える搭載能力を有するような大型の貨物用ラムエアパラシュートの場合、サスペンションラインは、通常繋がっており、所望の滑空調節を達成するために、キャノピーの中央セルの各側における複数のBラインを引く必要があり得る。一般に、翼長のおよそ30%を含む中央部分を変形させたとき、有効な滑空調節が得られる。
本明細書で使用される「Bライン」及び「Bサスペンションライン」という用語について、これらの用語は、キャノピーからライザーまでのサスペンションラインの全長を指すように意図されている。「Bライン」又は「Bサスペンションライン」は、ライザーに接合するその下端部において単独のラインであるが、キャノピーに取り付けられる反対側のその上端部においては、単独のラインであってもよく、大型のラムエアパラシュートの場合ではより一般的に、ラインの単独の下端部から繋がって、複数の取付ポイント41においてキャノピーに取付けられる複数の上端ラインであってもよい(図10及び11も参照)。図6において、中央のBライン30が2つの取付ポイント41に繋がっており、各々のAラインは2つの取付ポイント141に繋がっており、Cラインについても同様である。したがって、Bサスペンションラインを「ライン」と称することは、直接的な単独「ライン」の取付ポイント形態、及びライザーへの到達時には一本のみのラインである「Bライン」又は「Bサスペンションライン」の頂部付近で繋がる複数のラインから生じる複数の取付ポイント形態の両方を含むことが意図されている。
図示のように、Aラインは、キャノピーの翼長に亘って、翼端同士の間で横方向に延び、前端15に最も近接してキャノピー60に連結されている。Aラインは、内側ライン20と、外側ライン24と、内側ライン20及び外側ライン24から離間するとともにこれらの間にある中間ライン22とを有する。各々のAライン20、22及び24は、2つの取付ポイント141を有する。同様に、Bラインは、内側ライン30と、外側ライン34と、内側ライン30及び外側ライン34から離間するとともにこれらの間にある中間ライン32とを有する。各々のBライン30、32及び34は、2つの取付ポイント41を有する。Cラインは、内側ライン40と、外側ライン44と、内側ライン40及び外側ライン44から離間するとともにこれらの間にある中間ライン42とを有する。各々のCライン40、42及び44も、2つの取付ポイント241を有する。この場合も同様に、大型の翼長を有するキャノピーにおいては、各々のA、B及びC列に3本を超えるラインが存在し得る。
図6に示すように、BラインはAラインから後方に離間し、CラインはBラインから後方に離間している。内側Bライン30は、キャノピーの中央セル51(図11参照)の両側に取付のために繋がれていることが図示されている。図6には、中央セル51の半体セル52のみを示す。図6に示すように、調節ライン12が引き下げられると、半体セル52、これに隣接するセル53、及びこれに次に隣接するセル55(図11参照)の半体セル54が変形する。操縦ライン19は、翼端21に隣接するキャノピー60の後端17又はこれに近接して取り付けられている。中央セルの各側における内側Bライン30は、本発明によるパラシュートの滑空調節のために使用される単独のBラインであって、システムを容易に実施可能とする。図6に示す半分のキャノピーの反対側(図示せず)は鏡像であるため、パラシュートの中央セル51の両側に各々1本配置された中央のBライン30である2つの調節ラインが存在することが明らかである。しかしながら、Bラインが繋がれていない場合、すなわち、グライドスロープを調節するために引き下げられる、キャノピーの各側における単独のBサスペンションラインの下端部が、キャノピーの下側に取り付けられた複数の上部ラインに繋がれずに、単独ポイントにおいて「直接」ラインとして取り付けられている場合、B列に沿ったキャノピーの中央セルの各側の直接ラインが使用され得る。
図7及び図8に示す好適な実施形態において、パラシュートのサスペンションラインは、例えば(当技術において知られた)ラピッドリンク25を介して、各側の2つのみのライザー11に連結されている。明瞭さのために、図7及び図8は、A‐Aに示される方向において、ライン50に沿ったパラシュートの一側のみを示す。図6に関連して説明したように、図6に示す側の反対側は鏡像である。鏡像側に向かう方向A‐Aは、前後縁の方向に対応するように示される。すなわち、図7及び図8において、前縁が左側に、後縁が右側に対応する。
本発明によれば、追加のラインとして具現化され、本明細書において調節ライン12と称される調節部品は、キャノピーの中央セルの各側において内側Bラインと併用して設けられる。調節ライン12の一端部27は、縫付け等によってBライン30に連結され、調節ライン12の他端部29はトグル14を有する。好適な構成において、調節ラインの長さは、リンクからキャノピーまでを計測したBラインの全長の約5%から約10%である。端部29のトグルは、調節ラインに下方への引きを与えるように、搭乗者によって把持され得る。図10のキャノピーの全体図及び図11の断面図は、中央セル51の両側における左右のBラインが引き下げられた時に、結果として生じるキャノピーの中央部における変形を示す。好適な実施形態によれば、Bサスペンションラインは、調節時にその長さの約5%から約10%だけ短くされる。本明細書でBラインに使用される「左」及び「右」という用語は、中央セルの各側におけるBラインの位置を明瞭にするように意図されている。理解されるように、「左」及び「右」という用語は相対的なものであって絶対的ではない。前縁から見た場合のキャノピーの「左」側は、当然ながら同一のキャノピーを後縁から見た場合の「右」側である。
キャノピーの翼弦方向の図である図7及び図7Aの拡大詳細部分Aに示すように、調節ラインが使用されておらず、パラシュートがキャノピーの全開状態において飛行している時、調節ライン12には緩みがある一方、Bライン30は張っている。グライドスロープ比を低減させるように、調節ライン12の端部29に取り付けられたトグル14が下方に引かれると、今度は調節ラインが張った状態となり、取付端部27がBラインを引き下げる。Bラインにおける下方への引きがキャノピー60の中央領域62を変形させつつ、図8、8A及び9に示すように、Bラインに緩みを生じさせる。キャノピー60の中央領域62の変形は、前進速度を低減させ、且つ降下率を増加させることにより、パラシュートの滑空比を調節するように働く。この一方で、後縁17の両側における操縦ライン17は、機首方位の制御をするために完全に作動し続ける。多くの場合、翼長の約30%の変形は、良好な滑空調節を提供する。
調節ライン12が引き下げられてパラシュートが迅速な下降(低滑空比)形態に設定された後、図7A、8A及び9に示すように、調節ライン12は、ライザー11の前方に配置された固着要素、例えば小型のクリート23に係止され得る。図9は、クリート23に固着された調節ラインを含み、調節ライン12によって引き下げられた後のBライン30を示す。図9においてループ31により示すように、グライドスロープを調節するために調節ライン12が引き下げられたとき、Bライン30には緩みがある。或いは、搭乗者は、必要に応じて、ライン12のトグル14を把持し続けて、グライドスロープを手動で調節するという選択肢も有する。調節ライン12を引き下げられた形態に設定又は固定し、キャノピーの中央における変形を内側Bラインの張力によって維持するように、トグル14及びクリート23の他に別の機構も使用され得る。
上述の展開後の調節ラインの使用に加えて、ラムエアパラシュートは、パラシュートのパッキング段階中に調節ラインが引き下げられて固着され、これによりパラシュートを低滑空比モードに展開するように構成され得る。このように構成される場合、滑空調節ラインは展開後に解放されて、パラシュートが最大滑空比能力で飛行可能となる。一端、滑空調整ラインが解放されると、このようなラインは、飛行中にキャノピーの中央の初期変形がなく展開されるように構成されたパラシュートと同様に、滑空比を調整するために、再度引き下げられ得る。
上述のように、本発明は、図10の斜視図及びBサスペンションラインに沿った図11の正面断面図に示すように、翼弦が最長であるキャノピー60の中央領域62における左右のBラインのみを引くことから構成されるシステム、装置及び方法に関する。中央に配置されたBライン、すなわち、キャノピーの右側及び左側の各々に1本ずつ配置されたBラインは、キャノピーに対するBライン取付ポイントが、一般に、翼の圧力中心に最も近く配置されるために、使用される。
図11は、キャノピー60の翼長に亘るセルと、いわゆる半体セルに分割されたセルの両者を示す。中央のBサスペンションライン30に取り付けられた調節ライン(図10及び11では図示せず)が引き下げられると、結果として生じる、中央セル51、これに隣接するセル53、及びこれに次に隣接するセル55の半体セル54の変形により、キャノピーの中央において揚力が減少し、且つ抵抗が増加する。本発明の現在の開発状況や試験に基づくと、パラシュートの良好な滑空調節は、翼長の約30%が中央領域62において変形する際に実現される。しかしながら、キャノピー全体は内部加圧を維持し、これにより、左右の外側セルは当該操作の影響を受けず、且つキャノピーの後縁17における操縦ライン19は完全に機能し続けるため、従来の態様で完璧な操縦制御をすることが許容されるとともに、搭乗者がパラシュートの操縦を実施するようにハーネス内で体重移動に頼る必要がなくなる。
本発明による滑空調節システムを含むパラシュートの試験後の構成において、本発明によるシステム及び方法によって、滑空比は、5.5:1からおよそ1:1まで容易に減少した。この滑空調節は、最大滑空比から最低滑空比まで、段階的に又は直ちに達成され得る。
本発明は、調節ラインをキャノピーの中央に最も近接するBラインにのみ取り付ける例を参照して説明してきたが、より大型のキャノピーの場合には、キャノピーの中央部分に留まらせつつ、より多くのBラインを引くことが有利であるであろう。例えば、11個のセルを有するラムエアパラシュートの場合、図10に示すように、4個のライン取付ポイント41(各側に2個)にあるBラインが、調節ラインにより引かれ得る。31個のセルを有するラムエアパラシュートについては、キャノピーの中央部分の十分に大きい部分を変形させるために、キャノピーの中央の各側において6個のライン取付ポイントが引かれることが必要であろう。
本発明は、精密誘導空中投下にも適用可能である。空中誘導ユニット(Airborne Guidance Unit:AGU)は、滑空を調節するためのBラインに連結されたアクチュエータを有する一方、元からある左右のアクチュエータがパラシュートを左右に操縦するために利用される。パラシュートが単独のアクチュエータによって操縦され得ること、及び滑空調節が専用のアクチュエータで実施され得ることも想定される。
滑空調節システムが、パラシュート操作者又はAGUにより解除されると、パラシュートは当初のグライドスロープ形態に戻るであろう。
上述の説明において、本発明による中央のBラインではなく、中央のCサスペンションラインのみを短くすることでグライドスロープを調節することが可能であり得る。中央のC列サスペンションライン40に取り付けられた調節ライン112を、図6において点線112で示す。また、サスペンションラインを翼弦方向に繋ぐことによって、中央のBライン及び中央のCラインの両方を短くすることも可能である。図12に示すように、内側Bサスペンションライン130及び内側Cサスペンションライン140は、ライザー11に接合する下部ライン135に繋がっている。同様に、Dサスペンションライン150及びEサスペンションライン160は、下部ライン155に繋がっている。調節ライン212はライン135に取り付けられるとともに、内側B及びCサスペンションラインの両方を同時に引き下げるように使用され得る。内側Bラインのみを使用するか、内側Cラインのみを使用するか、翼弦方向に繋がれたB及びCラインを一緒に使用するかどうかは、具体的なキャノピー中央の圧力に依存する。しかしながら、好適な実施形態は、キャノピーの各側において中央に配置された1本のBラインを短くすることである。これは、キャノピーに対するBライン取付ポイントは、一般的に、翼の圧力中心により近く配置されるからである。
上述の説明及び図面は、本発明の原理を例示するものとしてのみ考慮されるべきである。本発明は、種々の形状及びサイズにおいて構成され得るとともに、好適な実施形態の寸法に制限されない。本発明の多くの適用例が当業者には容易に想定されるであろう。したがって、本発明を開示された特定の例又は図示され説明された厳密な構成及び動作に限定することを望むものではない。むしろ、好適な変形例及び同等のもの全てが、本発明の範囲に採用され得るとともに含まれ得る。

Claims (22)

  1. 人間用ラムエア滑空パラシュート又は貨物用ラムエア滑空パラシュート用のグライドパス調節システムであって、
    キャノピーと、前記キャノピーの翼長に亘って延びる複数のBラインと、前記キャノピーの前記翼長に亘って延びるとともに、前記パラシュートの前縁に対して前記複数のBラインの後方に配置された複数のCラインとを有するラムエア滑空パラシュートであって、
    前記Bラインが、前記翼長に沿って前記キャノピーの中央領域に最も近接する第1の一対のBラインであって、前記第1の一対のBラインの一方が、前記キャノピーに中央セルの両側において取り付けられた第1の一対のBラインと、前記第1の一対のBラインから前記キャノピーの両側において外方に離間する少なくとも第2の一対のBラインとを含み、
    前記Cラインが、前記翼長に沿って前記キャノピーの中央領域に最も近接する第1の一対のCラインであって、前記第1の一対のCラインの一方が、前記キャノピーに前記中央セルの両側において取り付けられた第1の一対のCラインと、前記第1の一対のCラインから外方に離間する少なくとも第2の一対のCラインとを含む、ラムエア滑空パラシュートと、
    前記キャノピーの前記後縁に配置された操縦器具であって、
    前記後縁操縦器具が、前記パラシュートを操縦するように使用される、操縦器具と、
    飛行中に駆動され、前記キャノピーの前記中央領域のみにおいて前記第1の一対のBラインを短くすること、及び/又は前記キャノピーの前記中央領域のみにおいて前記第1の一対のCラインを短くすることで前記キャノピーの前記中央領域のみを変形させる装置であって、
    前記キャノピー中央領域の前記変形が、前記パラシュートの降下率を増加させ、且つ前記パラシュートの前進速度を低減させる、装置と、を備える、
    グライドパス調節システム。
  2. キャノピーの前記中央領域における前記第1の一対のBラインのみが引き下げられる、
    請求項1に記載のグライドパス調節システム。
  3. 前記キャノピー中央領域が変形している時、前記後縁操縦器具は、前記パラシュートを操縦するように作動し続ける、
    請求項2に記載のグライドパス調節システム。
  4. 前記Bラインは、前記第2の一対から外方に離間する第3の一対のBラインを含み、
    前記第3の一対のBラインは、前記第1の一対のBライン及び前記第2の一対のBラインに対して、前記キャノピーの翼端領域に最も近接している、
    請求項2に記載のグライドパス調節システム。
  5. 前記キャノピーの各側に対して、前記装置は、一端部において前記第1の一対のBラインの一方に取り付けられるとともに、引き下げ時に前記取り付けられたBラインを引く対向端部を有する調節ラインを有し、
    前記キャノピーの各側における前記調節ラインは、前記調節ラインが引き下げられた時、前記第1の一対のBラインが取り付けられた前記キャノピーの前記中央領域を変形させる、
    請求項2に記載のグライドパス調節システム。
  6. 前記調節ラインの前記対向端部は、トグルを有する、
    請求項5に記載のグライドパス調節システム。
  7. 前記Bラインは、その下端部においてライザーに取り付けられ、
    前記ライザーは、前記キャノピーを変形させるために前記調節ラインが引き下げられた時、前記取付端部に対向する前記調節ラインの前記端部が固着される部分に装着されたクリートを有する、
    請求項5に記載のグライドパス調節システム。
  8. ラムエアパラシュートに装置を組み込む方法であって、
    前記ラムエアパラシュートは、後縁操縦器具と、前記パラシュートの各側において、リンクによってライザーに接合される複数のサスペンションラインとを有し、
    前記装置は、前記キャノピーの中央領域のみにおいて、左側Bラインと右側Bラインとを中央セルの各側に含む一対のB列サスペンションラインの各々を短くするように構成され、前記キャノピー中央領域のみを変形させる調節ラインを含み、
    前記方法は、前記パラシュートの前記中央セルの各側において、調節ラインの一端部を、前記ライザーの上方の前記一対のB列サスペンションラインの一方に取り付ける工程であって、前記調節ラインの対向端部が、非使用時に前記調節ラインが制御されていない動作をすることを抑制するように、前記ライザー上にある固着要素に解放可能に結合される工程を備え、
    前記調節ラインの前記対向端部は、飛行中に前記固着要素から分離されるように構成されるとともに、前記一対のB列サスペンションラインの前記一方を引き下げるように使用され、前記キャノピー中央領域のみを変形させるように構成され、
    前記変形は、前記パラシュートの降下率を増加させ、且つ前記パラシュートの前進速度を低減させる、
    方法。
  9. 前記キャノピーの前記中央領域における前記調節ラインの前記B列サスペンションラインへの取り付けは、前記後縁操縦器具がパラシュートの機首方位を制御するように作動し続けることを許容する、
    請求項8に記載の方法。
  10. 飛行中の前記キャノピーの前記中央領域の前記変形形状を維持するために、前記調節ラインに張力を加えた状態で、前記調節ラインの前記対向端部を前記固着要素に固着する工程を更に備える、
    請求項8に記載の方法。
  11. 前記パラシュートが低滑空比モードで展開するために、前記パラシュートがパッキングされた時、引き下げられた形態で、前記調節ラインの前記対向端部を前記固着要素に固着する工程を更に備える、
    請求項10に記載の方法。
  12. 前記キャノピーの中央領域のみにおいて、調節ラインの一端部を一対のC列サスペンションラインの各々に取り付ける工程を更に備える、
    請求項8に記載の方法。
  13. 人間用ラムエア滑空パラシュート又は貨物用ラムエア滑空パラシュートのグライドスロープを調節する方法であって、
    キャノピーと、前記キャノピーの翼長に亘って延びる複数のBラインとを有するラムエア滑空パラシュートを準備する工程であって、
    前記Bラインは、前記翼長に沿って前記キャノピーの中央セルに最も近接するとともに前記キャノピーに取り付けられる第1の一対のラインであって、前記第1の一対のラインは、前記中央セルの両側において左側Bラインと右側Bラインとを含む第1の一対のラインと、前記第1の一対から外方に離間する少なくとも第2の一対のラインとを有し、
    前記パラシュートは、前記パラシュートを操縦するために、前記キャノピーの前記翼端領域に隣接して配置された後縁操縦器具を有し、
    前記パラシュートは、グライドスロープ調節装置を有する、工程と、
    前記キャノピーの前記中央領域のみを変形させるために、前記キャノピーの前記中央領域のみにおいて前記第1の一対のBラインを短くするように、飛行中に前記グライドスロープ調節装置を駆動させる工程であって、
    前記キャノピー中央領域の前記変形は、前記パラシュートの降下率を増加させ、且つ前記パラシュートの前進速度を低減させ、これと同時に、前記後縁操縦器具は前記パラシュートを操縦するように作動し続ける、工程と、を備える、
    方法。
  14. 前記キャノピー中央領域が変形している時に、完全に作動し続ける前記後縁操縦器具を有する前記パラシュートを操縦し続ける工程を更に備える、
    請求項13に記載の方法。
  15. 前記グライドスロープ調節装置は、第1端部において前記左側Bラインに取り付けられるとともに、対向する第2端部を有する左側調節ラインと、第1端部において右側Bラインに取り付けられるとともに、対向する第2端部を有する右側調節ラインとを有し、
    前記駆動させる工程は、左側Bライン及び右側Bラインを前記調節ラインの前記取付端部を介して引き下げるとともに、前記キャノピー中央領域を変形させるために、前記左側調節ライン及び前記右側調節ラインの前記第2端部を引き下げる工程を含む、
    請求項13に記載の方法。
  16. 前記左側Bライン及び前記右側Bラインの各々は、前記キャノピーの各側において、固着要素を有する各ライザーに結合され、
    前記方法は、前記キャノピーの各側において前記調節ラインを引き下げた後に、前記調節ラインに張力を加えたままの状態で、前記左側調節ライン及び前記右側調節ラインの前記第2端部を各側において前記各ライザー上にある前記各固着要素に固着する工程を更に備える、
    請求項15に記載の方法。
  17. 前記固着要素はクリートであり、
    前記固着する工程は、前記調節ラインを前記クリートに係止する工程を含む、
    請求項16に記載の方法。
  18. 制御されたグライドスロープ調節のためにラムエアパラシュートに組み込むための装置であって、
    前記ラムエアパラシュートは、後縁操縦器具と、各側においてライザーによって接合された複数のサスペンションラインとを有し、
    前記装置は、前記キャノピーの中央領域のみ且つ中央セルの両側において、左側及び右側B列サスペンションラインに作動可能に結合された調節部品を備え、
    前記調節部品は、前記キャノピー中央領域のみを変形させるために、前記左側及び右側B列サスペンションラインを短くするように構成され、
    前記変形は、飛行中の前記パラシュートの降下率を増加させ、且つ前記パラシュートの前進速度を低減させ、前記左側及び右側B列サスペンションラインが短くされて前記キャノピー中央領域が変形している時に、前記後縁操縦器具がパラシュートの機首方位を制御するように作動し続ける、
    装置。
  19. 前記調節部品は、前記ラムエアパラシュートの前記中央セルの各側において、前記左側B列サスペンションラインに取り付けられた左側調節ラインと、前記右側B列サスペンションラインに取り付けられた右側調節ラインとを有し、
    各々の前記調節ラインは、前記キャノピー中央領域のみを変形させるとともに前記パラシュートの滑空比を低減させるために、前記キャノピー中央領域の前記中央セルの各側における前記左側及び右側Bラインのみを引き下げるように、飛行中に搭乗者又は自動装置により使用される前記取付端部に対向する端部を有する、
    請求項18に記載の装置。
  20. 前記調節部品は、各々の前記ライザー上にある固着要素を更に含み、
    引き下げられた前記調節ラインの前記端部は、非使用時に前記調節ラインが制御されていない動作をすることを抑制するように、前記ライザーの前記固着要素に解放可能に結合され、
    前記固着要素は、飛行中に前記キャノピー中央領域の変形を維持するために、前記調節ラインの前記端部を引き下げられた位置に固着し且つ固定するように構成されている、
    請求項19に記載の装置。
  21. 前記調節ラインの前記端部は、前記パラシュートがパッキングされた時、張力が加えられていない状態で前記固着要素に固着され、
    前記調節部品は、前記キャノピー中央領域のみを変形させるとともに飛行中に滑空比を低減させるために、飛行中に、前記左側及び右側B列サスペンションラインを短くするように駆動される、
    請求項20に記載の装置。
  22. 前記調節ラインの前記端部は、前記パラシュートが低滑空比モードで展開するために、前記パラシュートがパッキングされた時、引き下げられた形態で、前記固着要素に固着され、
    前記調節ライン端部は、前記パラシュートがその最大滑空比で飛行することを許容するために、飛行中に取り外されるように構成されているとともに、必要に応じて前記パラシュートを前記低滑空比モードに戻すために、引き下げられた形態で、前記固着要素に再び固着されるように構成されている、
    請求項20に記載の装置。
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