本発明の実施形態は、通信技術の分野に関し、詳細には、構成方法および装置に関する。
本出願は、2015年12月11日に中国特許庁に出願された「CONFIGURATION METHOD AND APPARATUS」と題されている中国特許出願第201510925926.6号に対する優先権を主張するものであり、その中国特許出願第201510925926.6号は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれている。
全二重ワイヤレス通信技術は、新たな通信技術である。この技術を使用することによって、同時および同周波数での通信が実施され得る。
しかしながら、連続したネットワーキングのケースにおいて、すなわちローカルセルが複数のユーザ機器を有しているときに、それらの複数のユーザ機器が、同時および同周波数の様式で互いに通信して、かつアップリンク送信を実行するユーザ機器が、ダウンリンク受信を実行するユーザ機器に比較的近い場合には、同周波数の様式でダウンリンク受信を実行するユーザ機器は、アップリンク送信のユーザ機器がアップリンク送信を実行するときに大幅に干渉される。
本発明の実施形態は、全二重システムにおけるユーザ機器間における干渉を低減するための、構成方法および装置を提供する。
前述の目的を達成するために、本発明の実施形態においては下記の技術的なソリューションが使用される。
第1の態様によれば、本発明の実施形態は、全二重システムに適用される構成方法を提供し、この方法は、
基地局によって、第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割するステップであって、Nは2以上の正の整数であり、N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器間に干渉が存在し、干渉の存在は、ユーザ機器がアップリンク送信を実行するときに、別のユーザ機器によって同時および同周波数の様式で実行されるダウンリンク受信が干渉されるということを示す、ステップと、
基地局によって、N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器に関して、アップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域を構成するステップであって、同じユーザグループ内においてアップリンク周波数帯域はダウンリンク周波数帯域とは異なり、アップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、全二重システムの動作周波数帯域の周波数サブ帯域である、ステップとを含む。
第1の態様に関連して、第1の態様の第1の可能な実施態様においては、N個のユーザグループは第1のユーザグループおよび第2のユーザグループを含み、第1のユーザグループにおけるユーザ機器と第2のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在し、
基地局が、第1のユーザグループおよび第2のユーザグループにおけるユーザ機器に関して、アップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域を構成することは、
第1のユーザグループのアップリンク周波数帯域、および第2のユーザグループのダウンリンク周波数帯域を別々の周波数帯域として構成し、第1のユーザグループのダウンリンク周波数帯域、および第2のユーザグループのアップリンク周波数帯域を別々の周波数帯域として構成するステップを含む。
第1の態様、または第1の態様の第1の可能な実施態様に関連して、第1の態様の第2の可能な実施態様においては、N個のユーザグループは第3のユーザグループおよび第4のユーザグループを含み、第3のユーザグループにおけるユーザ機器と第4のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在せず、
基地局が、第3のユーザグループおよび第4のユーザグループにおけるユーザ機器に関して、アップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域を構成することは、
第3のユーザグループのアップリンク周波数帯域、および第4のユーザグループのダウンリンク周波数帯域を同じ周波数帯域として構成し、第3のユーザグループのダウンリンク周波数帯域、および第4のユーザグループのアップリンク周波数帯域を同じ周波数帯域として構成するステップを含む。
第1の態様、第1の態様の第1の可能な実施態様、または第1の態様の第2の可能な実施態様に関連して、第1の態様の第3の可能な実施態様においては、基地局によって、第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割するステップは、
基地局によって、第1のセル内のユーザ機器の地理的ロケーション情報を入手するステップと、
基地局によって、ユーザ機器の地理的ロケーション情報に従って第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割するステップとを含む。
第1の態様の第3の可能な実施態様に関連して、第1の態様の第4の可能な実施態様においては、第1のユーザグループが第2のユーザグループに隣り合っている場合には、基地局は、第1のユーザグループにおけるユーザ機器と第2のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在するということを決定し、または
第3のユーザグループが第4のユーザグループに隣り合っていない場合には、基地局は、第3のユーザグループと第4のユーザグループとの間に干渉が存在しないということを決定する。
第1の態様の第2の可能な実施態様に関連して、第1の態様の第5の可能な実施態様においては、基地局によって、第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割するステップは、
基地局によって、第1のセル内のユーザ機器間における干渉情報に従ってユーザ機器をN個のユーザグループへと分割するステップであって、ユーザグループにおけるユーザ機器のうちのいずれか1つと同じユーザグループにおける少なくとも1つのユーザ機器との間に干渉が存在する、ステップを含む。
第1の態様の第5の可能な実施態様に関連して、第1の態様の第6の可能な実施態様においては、第1のユーザグループにおける少なくとも1つのユーザ機器と第2のユーザグループにおける少なくとも1つのユーザ機器との間に干渉が存在する場合には、基地局は、第1のユーザグループにおけるユーザ機器と第2のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在するということを決定し、
第3のユーザグループにおけるいずれかのユーザ機器と第4のユーザグループにおけるいずれかのユーザ機器との間に干渉が存在しない場合には、基地局は、第3のユーザグループにおけるユーザ機器と第4のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在しないということを決定する。
第1の態様から第1の態様の第6の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、第1の態様の第7の可能な実施態様においては、この方法は、
基地局によって、第2のセルの構成情報を入手するステップであって、第2のセルの構成情報は、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループの少なくともアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を含み、第2のセルは、第1のセルに隣り合っているセルである、ステップ、
第5のユーザグループが、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第5のユーザグループのアップリンク周波数帯域が、第1のセル内にあって第2のセルに干渉するユーザグループのうちの第6のユーザグループのダウンリンク周波数帯域と同じである場合には、第6のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が第5のユーザグループのアップリンク周波数帯域とは異なるように第6のユーザグループのダウンリンク周波数帯域を調整するステップ、または
第7のユーザグループが、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第7のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が、第1のセル内にあって第2のセルに干渉するユーザグループのうちの第8のユーザグループのアップリンク周波数帯域と同じである場合には、第8のユーザグループのアップリンク周波数帯域が第7のユーザグループのダウンリンク周波数帯域とは異なるように第8のユーザグループのアップリンク周波数帯域を調整するステップをさらに含む。
第1の態様から第1の態様の第6の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、第1の態様の第8の可能な実施態様においては、この方法は、
基地局によって、第3のセルの構成情報を入手するステップであって、第3のセルの構成情報は、第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループの少なくともアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報を含み、第3のセルは、第1のセルに隣り合っているセルである、ステップ、
第9のユーザグループが、第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第9のユーザグループのアップリンク周波数帯域が、第1のセル内の第10のユーザグループのダウンリンク周波数帯域と同じである場合には、第10のユーザグループのスケジューリング時間を、第9のユーザグループのスケジューリング時間とは異なるスケジューリング時間へ調整するステップであって、第9のユーザグループは、第3のセルに属しており、第10のユーザグループは、第1のセルに属している、ステップ、または
第11のユーザグループが、第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第11のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が、第1のセル内の第12のユーザグループのアップリンク周波数帯域と同じである場合には、第12のユーザグループのスケジューリング時間を、第11のユーザグループのスケジューリング時間とは異なるスケジューリング時間へ調整するステップであって、第12のユーザグループは、第1のセルに属しており、第11のユーザグループは、第3のセルに属している、ステップをさらに含む。
第2の態様によれば、本発明の実施形態は、全二重システムに適用される構成装置を提供し、この装置は、
第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割するステップであって、Nは2以上の正の整数であり、N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器間に干渉が存在し、干渉の存在は、ユーザ機器がアップリンク送信を実行するときに、別のユーザ機器によって同時および同周波数の様式で実行されるダウンリンク受信が干渉されるということを示す、ステップを行うように構成されているグループ化ユニットと、
N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器に関して、アップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域を構成するステップであって、同じユーザグループ内においてアップリンク周波数帯域はダウンリンク周波数帯域とは異なり、アップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、全二重システムの動作周波数帯域の周波数サブ帯域である、ステップを行うように構成されている構成ユニットとを含む。
第2の態様に関連して、第2の態様の第1の可能な実施態様においては、N個のユーザグループは第1のユーザグループおよび第2のユーザグループを含み、第1のユーザグループにおけるユーザ機器と第2のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在し、
構成ユニットは、
第1のユーザグループのアップリンク周波数帯域、および第2のユーザグループのダウンリンク周波数帯域を別々の周波数帯域として構成し、第1のユーザグループのダウンリンク周波数帯域、および第2のユーザグループのアップリンク周波数帯域を別々の周波数帯域として構成するステップを行うように特に構成されている。
第2の態様、または第2の態様の第1の可能な実施態様に関連して、第2の態様の第2の可能な実施態様においては、N個のユーザグループは第3のユーザグループおよび第4のユーザグループを含み、第3のユーザグループにおけるユーザ機器と第4のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在せず、
構成ユニットは、
第3のユーザグループのアップリンク周波数帯域、および第4のユーザグループのダウンリンク周波数帯域を同じ周波数帯域として構成し、第3のユーザグループのダウンリンク周波数帯域、および第4のユーザグループのアップリンク周波数帯域を同じ周波数帯域として構成するステップを行うようにさらに構成されている。
第2の態様から第2の態様の第2の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、第2の態様の第3の可能な実施態様においては、グループ化ユニットは、
第1のセル内のユーザ機器の地理的ロケーション情報を入手するステップを行うように構成されている第1の入手モジュールと、
ユーザ機器の地理的ロケーション情報に従って第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割するステップを行うように構成されている第1の分割モジュールとを含む。
第2の態様の第3の可能な実施態様に関連して、第2の態様の第4の可能な実施態様においては、この装置は、
第1のユーザグループが第2のユーザグループに隣り合っているかどうかを決定するように構成されている第1の判断ユニットと、
第1のユーザグループが第2のユーザグループに隣り合っているということを第1の判断ユニットが決定した場合には、第1のユーザグループにおけるユーザ機器と第2のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在するということを決定するように構成されている第1の決定ユニットと、
第3のユーザグループが第4のユーザグループに隣り合っていないということを第1の判断ユニットが決定した場合には、第3のユーザグループと第4のユーザグループとの間に干渉が存在しないということを基地局によって決定するように構成されている第2の決定ユニットとをさらに含む。
第2の態様の第2の可能な実施態様に関連して、第2の態様の第5の可能な実施態様においては、グループ化ユニットは、
第1のセル内のユーザ機器間における干渉情報に従ってユーザ機器をN個のユーザグループへと分割するステップであって、ユーザグループにおけるユーザ機器のうちのいずれか1つと、同じユーザグループにおける少なくとも1つのユーザ機器との間に干渉が存在する、ステップを行うように構成されている第2の分割モジュールを含む。
第2の態様の第5の可能な実施態様に関連して、第2の態様の第6の可能な実施態様においては、この装置は、
第2のユーザグループにおける少なくとも1つのユーザ機器に干渉する少なくとも1つのユーザ機器を第1のユーザグループが含んでいるかどうかを決定するように構成されている第2の判断ユニットと、
第1のユーザグループにおける少なくとも1つのユーザ機器と第2のユーザグループにおける少なくとも1つのユーザ機器との間に干渉が存在するということを第2の判断ユニットが決定した場合には、第1のユーザグループにおけるユーザ機器と第2のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在するということを基地局によって決定するように構成されている第3の決定ユニットと、
第3のユーザグループにおけるいずれかのユーザ機器と第4のユーザグループにおけるいずれかのユーザ機器との間に干渉が存在しないかどうかを決定するように構成されている第3の判断ユニットと、
第3のユーザグループにおけるいずれかのユーザ機器と第4のユーザグループにおけるいずれかのユーザ機器との間に干渉が存在しないということを第3の判断ユニットが決定した場合には、第3のユーザグループにおけるユーザ機器と第4のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在しないということを決定するように構成されている第4の決定ユニットとをさらに含む。
第2の態様から第2の態様の第6の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、第2の態様の第7の可能な実施態様においては、この装置は、
基地局によって、第2のセルの構成情報を入手するステップであって、第2のセルの構成情報は、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループの少なくともアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を含み、第2のセルは、第1のセルに隣り合っているセルである、ステップを行うように構成されている第1の入手ユニットと、
第5のユーザグループが、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第5のユーザグループのアップリンク周波数帯域が、第1のセル内にあって第2のセルに干渉するユーザグループのうちの第6のユーザグループのダウンリンク周波数帯域と同じである場合には、第6のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が第5のユーザグループのアップリンク周波数帯域とは異なるように第6のユーザグループのダウンリンク周波数帯域を調整するステップ、または
第7のユーザグループが、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第7のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が、第1のセル内にあって第2のセルに干渉するユーザグループのうちの第8のユーザグループのアップリンク周波数帯域と同じである場合には、第8のユーザグループのアップリンク周波数帯域が第7のユーザグループのダウンリンク周波数帯域とは異なるように第8のユーザグループのアップリンク周波数帯域を調整するステップ
を行うように構成されている第1の調整ユニットとをさらに含む。
第2の態様から第2の態様の第6の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、第2の態様の第8の可能な実施態様においては、この装置は、
第3のセルの構成情報を入手するステップであって、第3のセルの構成情報は、第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループの少なくともアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報を含み、第3のセルは、第1のセルに隣り合っているセルである、ステップを行うように構成されている第2の入手ユニットと、
第9のユーザグループが、第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第9のユーザグループのアップリンク周波数帯域が、第1のセル内の第10のユーザグループのダウンリンク周波数帯域と同じである場合には、第10のユーザグループのスケジューリング時間を、第9のユーザグループのスケジューリング時間とは異なるスケジューリング時間へ調整するステップであって、第9のユーザグループは、第3のセルに属しており、第10のユーザグループは、第1のセルに属している、ステップ、または
第11のユーザグループが、第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第11のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が、第1のセル内の第12のユーザグループのアップリンク周波数帯域と同じである場合には、第12のユーザグループのスケジューリング時間を、第11のユーザグループのスケジューリング時間とは異なるスケジューリング時間へ調整するステップであって、第12のユーザグループは、第1のセルに属しており、第11のユーザグループは、第3のセルに属している、ステップ
を行うように構成されている第2の調整ユニットとをさらに含む。
第2の態様から第2の態様の第6の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、第2の態様の第9の可能な実施態様においては、この装置は、
基地局によって、第1のセルの構成情報を第4のセルの基地局へ送信するステップであって、第1のセルの構成情報は、第1のセル内にあって第4のセルに干渉するユーザグループの少なくともアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報を含む、ステップを行うように構成されている送信ユニットをさらに含む。
本発明の実施形態において提供されている構成方法によれば、基地局は、第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割するステップであって、Nは2以上の正の整数であり、N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器間に干渉が存在し、干渉の存在は、ユーザ機器がアップリンク送信を実行するときに、別のユーザ機器によって同時および同周波数の様式で実行されるダウンリンク受信が干渉されるということを示す、ステップと、N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器に関して、アップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域を構成するステップであって、アップリンク周波数帯域は、同じユーザグループにおけるダウンリンク周波数帯域とは異なり、アップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、全二重システムの動作周波数帯域の周波数サブ帯域である、ステップとを行う。それぞれのユーザグループにおけるユーザ機器間に干渉が存在するので、同じユーザグループにおけるユーザ機器に関して別々の周波数帯域におけるアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域が構成されている場合には、そのユーザグループにおけるユーザ機器のアップリンク送信によってそのユーザグループにおける別のユーザ機器のダウンリンク受信に対してもたらされる干渉が回避されることが可能である。加えて、アップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、全二重システムの動作周波数帯域の周波数サブ帯域であり、それによって基地局は、同じ動作周波数帯域の別々の周波数サブ帯域上で全二重システムにおける第1のセル内の別々のユーザ機器にアップリンク送信サービスおよびダウンリンク受信サービスを提供することができる。
本発明の実施形態における、または従来技術における技術的なソリューションについてより明確に記述するために、以降では、それらの実施形態または従来技術について記述するために必要とされる添付の図面について簡単に記述する。明らかに、以降の説明における添付の図面は、本発明のいくつかの実施形態を示しているにすぎず、当技術分野における標準的な技術者なら、それでもなお、創造的な取り組みを伴わずにこれらの添付の図面からその他の図面を導き出し得る。
本発明の実施形態による、全二重システムにおける通信ネットワークの概略図である。
本発明の実施形態による、全二重システムにおいて互いに隣り合っているユーザ機器間およびセル間に干渉が存在している通信ネットワークの概略図である。
本発明の実施形態による構成方法における基地局の概略構造図である。
本発明の実施形態による構成方法における基地局のベースバンドサブシステムの概略構造図である。
本発明の実施形態による構成方法の概略フローチャート1である。
本発明の実施形態による構成方法において第1のセル内で同じユーザグループに関して別々の周波数帯域におけるアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を構成することについての通信ネットワークの概略図である。
本発明の実施形態による構成方法において第1のセル内で互いに干渉しているユーザグループに関して別々の周波数帯域におけるアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を構成することについての通信ネットワークの概略図である。
本発明の実施形態による構成方法の概略フローチャート2である。
本発明の実施形態による構成方法においてユーザ機器の地理的ロケーションに従ってユーザグループを形成することの概略図である。
本発明の実施形態による構成方法においてユーザ機器間における干渉に従ってユーザグループを形成することの概略図である。
本発明の実施形態による構成方法の適用シナリオ1である。
本発明の実施形態による構成方法における適用シナリオ1に基づく第1の適用シナリオの概略図である。
本発明の実施形態による構成方法における図10Aにおいて示されている第1の適用シナリオにおける構成を実行することの概略図である。
本発明の実施形態による構成方法における適用シナリオ1に基づく第2の適用シナリオの概略図である。
本発明の実施形態による構成方法における図10Bにおいて示されている第1の適用シナリオにおける構成を実行することの概略図である。
本発明の実施形態による図9において示されているシナリオに基づいて地理的ロケーション情報に従って入手されたユーザグループの概略図である。
本発明の実施形態による構成方法の適用シナリオ2である。
本発明の実施形態による構成方法の適用シナリオ3である。
本発明の実施形態による構成方法の概略構造図1である。
本発明の実施形態による構成方法の概略構造図2である。
本発明の実施形態による基地局の概略構造図である。
本発明の実施形態による基地局のハードウェアの概略図である。
以降では、本発明の実施形態における添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態における技術的なソリューションについて明確にかつ完全に記述する。明らかに、記述されている実施形態は、本発明の実施形態のうちのいくつかにすぎず、すべてではない。
本発明の実施形態の作動原理は、
全二重ワイヤレス通信技術である。
この技術を使用することによって、同時および同周波数の通信が実施され得る。図1Aにおいて示されているように、2つの通信デバイス、たとえば、基地局eNB(evolved NodeB、エボルブドNodeB)1およびeNB2が、同時および同周波数の様式で互いに通信する場合には、受信アンテナが、ピアエンドの望まれている信号を受信するだけでなく、その受信アンテナによって送信された信号、すなわち自己干渉信号も受信する。加えて、送信アンテナが受信アンテナに比較的近いので、自己干渉信号の強度は一般に、ピアエンドからの望まれている信号の強度よりもはるかに高い。
スペクトル効率を改善するために、eNB(evolved NodeB、エボルブドNodeB)が、通信のために全二重モードを使用し得る。搬送波f1上でUE(User Equipment、ユーザ機器)1への送信を実行しているときに、eNBは、UE3によって送信されたアップリンク信号を、同じ搬送波f1上で受信する(ここでのUEは、半二重モデルを保持することによって、全二重eNBとさらに通信し得る)。連続したネットワーキングのケースにおいて、ローカルセルが複数のユーザ機器を有しているときに、アップリンク送信のためのUEが、ダウンリンク受信のためのUEに比較的近い場合には、図1Aにおいて示されているUE1およびUE3のように、アップリンク送信を実行するUE1が、ダウンリンク受信を実行するUE3に対して比較的大きな干渉をもたらす。
従来のeNBは、FDD(Frequency Division Duplexing、周波数分割複信)またはTDD(Time Division Duplexing、時分割複信)に従って送信を実行する。このeNBは、アップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を同時に使用することによって送信を実行することはない。したがって、UE間に小さな干渉が存在する。主に、eNBのセル内のUEのダウンリンク送信は、別のセル内のUEのアップリンク受信に干渉し、またはセル内のUEのダウンリンク送信は、別のeNBのUEのアップリンク受信に干渉する。
しかしながら、図1Bにおいて示されているように、全ネットワーク二重モードにおいて、同じセル内のユーザ機器に関して、それらのユーザ機器が互いに比較的近い場合には、ユーザ機器がアップリンク周波数帯域f1上でアップリンク送信を実行したときに、ダウンリンク周波数帯域f1上で別のユーザ機器によって実行されるダウンリンク受信が大幅に干渉される。たとえば、eNB1によってカバーされているUE1およびUE3に関して、UE1はUE3に比較的近いので、UE1がアップリンク周波数帯域f1上でアップリンク送信を実行して、UE3が同時にダウンリンク周波数帯域f1上でダウンリンク受信を実行した場合には、UE1は、UE3のダウンリンク受信に大幅に干渉する。同じケースは、eNB2のUE4およびUE5上でも生じる。
本発明の実施形態において提供されている構成方法によれば、基地局は、第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割するステップであって、Nは2以上の正の整数であり、N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器間に干渉が存在し、干渉の存在は、ユーザ機器がアップリンク送信を実行するときに、別のユーザ機器によって同時および同周波数の様式で実行されるダウンリンク受信が干渉されるということを示す、ステップと、N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器に関して、アップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域を構成するステップであって、アップリンク周波数帯域は、同じユーザグループにおけるダウンリンク周波数帯域とは異なり、アップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、全二重システムの動作周波数帯域の周波数サブ帯域である、ステップとを行う。それぞれのユーザグループにおけるユーザ機器間に干渉が存在するので、同じユーザグループにおけるユーザ機器に関して別々の周波数帯域におけるアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域が構成されている場合には、そのユーザグループにおけるユーザ機器のアップリンク送信によってそのユーザグループにおける別のユーザ機器のダウンリンク受信に対してもたらされる干渉が回避されることが可能である。加えて、アップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、全二重システムの動作周波数帯域の周波数サブ帯域であり、それによって基地局は、同じ動作周波数帯域の別々の周波数サブ帯域上で全二重システムにおける第1のセル内の別々のユーザ機器にアップリンク送信サービスおよびダウンリンク受信サービスを提供することができる。
本発明の実施形態における技術的なソリューションの明確な説明を容易にする目的で、基本的に同じ機能または目的を提供する同じアイテムまたは同様のアイテム間を区別するために、本発明の実施形態においては「第1の」および「第2の」などの言葉が使用されている。「第1の」および「第2の」などの言葉は、数および実施順序を限定するものではないということを当業者なら理解し得る。
本発明の実施形態において提供されている技術的なソリューションは、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(global system for mobile communication、略してGSM)、符号分割多元接続(code division multiple access、略してCDMA)システム、ワイドバンド符号分割多元接続(wideband code division multiple access、略してWCDMA)システム、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(universal mobile telecommunication system、略してUMTS)、ジェネラルパケットラジオサービス(general packet radio service、略してGPRS)システム、ロングタームエボリューション(long term evolution、略してLTE)システム、ロングタームエボリューションアドバンスト(long term evolution advanced、略してLTE−A)システム、およびワールドワイドインターオペラビリティーフォーマイクロウェーブアクセス(worldwide interoperability for microwave access、略してWiMAX)システムなどのさまざまなワイヤレス通信ネットワークに適用され得る。「ネットワーク」および「システム」という用語は、互いに置き換えられることが可能である。
本発明の実施形態においては、基地局(base station、略してBS)は、UE(ユーザ機器、User Equipment)または別の通信局、たとえば中継局と通信するデバイスであり得、基地局は、特定の物理的なエリアにおける通信カバレッジを提供し得る。たとえば、基地局は具体的には、GSMもしくはCDMAにおけるベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、略してBTS)もしくは基地局コントローラ(Base Station Controller、略してBSC)であり得、またはUMTSにおけるノードB(Node B、略してNB)もしくはUMTSにおける無線ネットワークコントローラ(Radio Network Controller、略してRNC)であり得、またはLTEにおけるエボルブドNodeB(evolved NodeB、略してeNBもしくはeNodeB)であり得、またはワイヤレス通信ネットワークにおけるアクセスサービスを提供する別のアクセスネットワークデバイスであり得る。これは、本発明の実施形態においては限定されない。
本発明の実施形態においては、UEは、ワイヤレスネットワーク全体において分散され得、それぞれのUEは、静止していることがあり、または動いていることがある。
UEは、端末(terminal)、移動局(mobile station)、サブスクライバーユニット(subscriber unit)、局(station)などと呼ばれることがある。UEは、セルラー電話(cellular phone)、携帯情報端末(personal digital assistant、略してPDA)、ワイヤレスモデム(modem)、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルド(handheld)デバイス、ラップトップコンピュータ(laptop computer)、コードレス電話(cordless phone)、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop、略してWLL)局などであり得る。UEがM2M様式の通信に適用される場合には、そのUEは、M2M端末と呼ばれることがあり、具体的には、M2M通信をサポートするスマートメータ、スマートアプライアンスなどであり得る。
本発明の実施形態において提供されている構成方法および構成装置は、基地局eNBによって実行され得る。図2Aにおいて示されているように、基地局eNodeBは、ベースバンドサブシステム、中間無線周波数サブシステム、アンテナサブシステム、およびいくつかのサポート構造(たとえば、サブシステム全体)を含む。ベースバンドサブシステムは、基地局全体のオペレーションおよびメンテナンス、シグナリング処理、無線リソース管理、およびEPC(Evolved Packet Core、エボルブドパケットコア)への送信インターフェースを実施するために、ならびにLTE物理レイヤ、MAC(Medium Access Control、メディアアクセスコントロール)レイヤ、およびL3シグナリングのオペレーションおよびメンテナンスの主要なコントロール機能を実施するために使用される。中間無線周波数サブシステムは、ベースバンド信号、中間周波数信号、および無線周波数信号の間における変換を実施し、LTEワイヤレス受信信号の復調、送信信号の変調、および電力増幅を実施する。アンテナサブシステムは、ワイヤレスエアインターフェース信号の受信および送信を実施するために、基地局の無線周波数モジュールに接続されているアンテナおよびフィーダと、GRS受信カードのアンテナおよびフィーダとを含む。サブシステム全体は、ベースバンドサブシステムおよび中間無線周波数サブシステムのサポート部分であり、構造、電源、および環境モニタリング機能を提供する。
ベースバンドサブシステムは、図2Bにおいて示され得る。たとえば、モバイル電話がインターネットにアクセスするということは、次のとおりであり得る。モバイル電話は、基地局を使用することによってコアネットワーク(MME/S−GW)にアクセスし、次いでコアネットワークを使用することによってインターネットにアクセスする。ここでは、インターネットのデータは、コアネットワークと基地局との間におけるインターフェースを使用することによってベースバンド部分へ送信され、ベースバンド部分は、PDCPレイヤ、RLCレイヤ、およびMACレイヤにおけるエンコーディングおよび変調などの処理を実行し、処理されたデータを無線周波数部分へ送信し、無線周波数部分は、処理されたデータを端末へ送信する。ベースバンド部分は、CPRIインターフェースを使用することによって無線周波数部分へ接続され得る。加えて、無線周波数部分、たとえばリモートRRUを延長するために、光ファイバが現在使用されている。本発明の実施形態における構成方法のそれぞれのステップにおけるベースバンドは、無線周波数を使用することによって実施される。加えて、受信ステップおよび送信ステップは、アンテナ(たとえば、エアインターフェース)を使用することによって実施される。
ユーザ機器と、本発明の実施形態において関連した基地局との間におけるインターフェースは、ユーザ機器と基地局との間における通信のためのエアインターフェースとして理解され得、またはそのインターフェースは、Uuインターフェースと呼ばれることがある。
図3において示されているように、本発明の実施形態は、構成方法を提供する。この方法は、全二重システムに適用され、下記のステップを含む。
S101. 基地局が、第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割し、Nは2以上の正の整数であり、N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器間に干渉が存在し、干渉の存在は、ユーザ機器がアップリンク送信を実行するときに、別のユーザ機器によって同時および同周波数の様式で実行されるダウンリンク受信が干渉されるということを示す。
S102. 基地局は、N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器に関して、アップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域を構成し、アップリンク周波数帯域は、同じユーザグループにおけるダウンリンク周波数帯域とは異なり、アップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、全二重システムの動作周波数帯域の周波数サブ帯域である。
本発明のこの実施形態において提供されている構成方法によれば、基地局は、第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割するステップであって、Nは2以上の正の整数であり、N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器間に干渉が存在し、干渉の存在は、ユーザ機器がアップリンク送信を実行するときに、別のユーザ機器によって同時および同周波数の様式で実行されるダウンリンク受信が干渉されるということを示す、ステップと、N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器に関して、アップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域を構成するステップであって、アップリンク周波数帯域は、同じユーザグループにおけるダウンリンク周波数帯域とは異なり、アップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、全二重システムの動作周波数帯域の周波数サブ帯域である、ステップとを行う。それぞれのユーザグループにおけるユーザ機器間に干渉が存在するので、同じユーザグループにおけるユーザ機器に関して別々の周波数帯域におけるアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域が構成されている場合には、そのユーザグループにおけるユーザ機器のアップリンク送信によってそのユーザグループにおける別のユーザ機器のダウンリンク受信に対してもたらされる干渉が回避されることが可能である。加えて、アップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、全二重システムの動作周波数帯域の周波数サブ帯域であり、それによって基地局は、同じ動作周波数帯域の別々の周波数サブ帯域上で全二重システムにおける第1のセル内の別々のユーザ機器にアップリンク送信サービスおよびダウンリンク受信サービスを提供することができる。
たとえば、図4において示されているように、図4は、本発明の実施形態における構成方法を使用することによって実際の用途において第1のセル内のユーザ機器間における干渉を低減するシナリオである(図4においては、2つのユーザグループ、すなわちユーザグループ1およびユーザグループNが、単に例として使用されている)。基地局は、第1のセル内のユーザグループ1におけるユーザ機器UE11およびUE12に関してアップリンク周波数帯域f1およびダウンリンク周波数帯域f2を構成する。基地局は、ユーザグループNにおけるユーザ機器UE N1およびUE N2に関してアップリンク周波数帯域f3およびダウンリンク周波数帯域f4を構成する。
UE11がダウンリンク周波数帯域f2を使用してダウンリンク受信を実行し、UE12がアップリンク周波数帯域f1を使用してアップリンク送信を実行するので、UE12がアップリンク周波数帯域f1上でアップリンク送信を実行する場合には、ダウンリンク周波数帯域f2上でUE11によって実行されるダウンリンク受信は干渉されない。同様に、UE11がアップリンク周波数帯域f1上でアップリンク送信を実行する場合には、ダウンリンク周波数帯域上でUE12によって実行されるダウンリンク受信は干渉されないということが知られ得る。したがって、第1のセル内のいずれかのユーザグループにおけるユーザ機器によってアップリンク周波数帯域上で実行される信号送信によって、同じユーザグループにおける残りのユーザ機器によってダウンリンク周波数帯域上で実行されるダウンリンク受信に対してもたらされる干渉が低減され得る。
本発明においては、f1+f2+f3+...+fN=fであり、fは、全二重システムの動作周波数帯域であるということに留意されたい。たとえば、fが10MHzである場合には、fは、f1からf5に個別に対応している5つの周波数サブ帯域へと分割される。全二重システムの動作周波数帯域は、等しく分割され、次いでそれぞれのユーザグループに関して構成され得る。それぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域の帯域幅は、ユーザグループのダウンリンク周波数帯域の帯域幅と同じである。すなわち、それぞれのユーザグループの帯域幅は、2.0MHzである。ここでは、f1は、0MHzから2.0MHzまで(0MHzおよび2.0MHzを含む)であり、f2は、2.0MHzから4.0MHzまで(2.0MHzおよび4.0MHzを含む)であり、f3は、4.0MHzから6.0MHzまで(4.0MHzおよび6.0MHzを含む)であり、f4は、6.0MHzから8.0MHzまで(6.0MHzおよび8.0MHzを含む)であり、f5は、8.0MHzから10.0MHzまで(8.0MHzおよび10.0MHzを含む)である。別々の帯域幅を伴うアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域が、実際の要件に従ってそれぞれのユーザグループにさらに割り当てられ得る。
たとえば、より多くのユーザ機器に与えられるユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、比較的大きく設定され得、より少ないユーザ機器に与えられるユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、比較的小さく設定され得る。これは、本発明のこの実施形態においては限定されない。
さらに、Nが2以上である場合には、下記の第1のケースが存在し得、すなわち、第1のセル内のN個のユーザグループにおけるいずれかの2つのユーザグループの間に干渉が存在する。または、下記の第2のケースが存在し得、すなわち、第1のセル内のN個のユーザグループにおけるいずれの2つのユーザグループの間にも干渉が存在しない。
好ましくは、1.として、第1のセル内のN個のユーザグループにおけるいずれかの2つのユーザグループが、上記第1のケースにある場合には、基地局は、N個のユーザグループにおけるいずれの2つのユーザグループにも同じ構成様式および原理を適用するので、第1のユーザグループおよび第2のユーザグループは、本発明のこの実施形態においては、説明のための例として使用されているにすぎない。第1のユーザグループおよび第2のユーザグループは、N個のユーザグループにおける任意の2つのユーザグループである。
第1のセル内のユーザグループ間における干渉を低減するために、そしてさらにユーザ機器間における干渉を低減するために、たとえばステップS102は、特に下記の様式で実施され得る。
S1021A. 第1のユーザグループのアップリンク周波数帯域、および第2のユーザグループのダウンリンク周波数帯域を別々の周波数帯域として構成し、第1のユーザグループのダウンリンク周波数帯域、および第2のユーザグループのアップリンク周波数帯域を別々の周波数帯域として構成する。
第1のユーザグループおよび第2のユーザグループは、N個のユーザグループにおける任意の2つのユーザグループである。
たとえば、図5において示されているように、図5は、本発明の実施形態における構成方法を使用することによって実際の用途において第1のセル内のユーザグループ間における干渉を低減するシナリオである。第1のユーザグループと第2のユーザグループとの間に干渉が存在する例を使用することによって、説明が提供される。
基地局eNB1が、第1のセル内の第1のユーザグループにおけるユーザ機器UE1に関して、アップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域f1、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域f2を構成する。基地局eNB1は、第2のユーザグループに関して、アップリンク周波数帯域f3、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域f4を構成する。f1、f2、f3、およびf4は、個々に異なる周波数帯域であるので、第1のユーザグループにおけるユーザ機器UE1が、アップリンク周波数帯域f1上でeNB1へアップリンク信号を送信する場合には、ダウンリンク周波数帯域f4上で第2のユーザグループにおけるユーザ機器UE2によって実行されるダウンリンク受信は干渉されない。したがって、第1のセル内のいずれかの2つのユーザグループの間に干渉が存在する場合には、第1のセル内のいずれかのユーザグループにおけるユーザ機器によってアップリンク周波数帯域上で実行される信号送信によって、別のユーザグループにおけるユーザ機器によってダウンリンク周波数帯域上で実行される受信に対してもたらされる干渉が低減され得る。
好ましくは、2.として、第1のセル内のN個のユーザグループにおけるいずれかの2つのユーザグループが、上記第2のケースにある場合には、第1のセルの基地局は、N個のユーザグループにおけるいずれの2つのユーザグループにも同じ構成様式および原理を適用するので、第3のユーザグループおよび第4のユーザグループは、本発明のこの実施形態においては、説明のための例として使用されているにすぎない。第3のユーザグループおよび第4のユーザグループは、N個のユーザグループにおける任意の2つのユーザグループである。
いずれの2つのユーザグループの間にも干渉が存在しない場合に、それぞれのユーザグループにおけるユーザ機器が、比較的大きな周波数サブ帯域を使用することを可能にするために、たとえばステップS102は、特に下記の様式で実施され得る。
S1021B. 第3のユーザグループのアップリンク周波数帯域、および第4のユーザグループのダウンリンク周波数帯域を同じ周波数帯域として構成し、第3のユーザグループのダウンリンク周波数帯域、および第4のユーザグループのアップリンク周波数帯域を同じ周波数帯域として構成する。
第3のユーザグループおよび第4のユーザグループは、N個のユーザグループにおける任意の2つのユーザグループである。
図5において示されているように、第1のユーザグループおよび第2のユーザグループとは異なり、第3のユーザグループと第4のユーザグループとの間に干渉が存在しない場合には、基地局eNB1は、第1のセル内の第3のユーザグループにおけるユーザ機器に関して、アップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域fn、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域fn+1を構成する。基地局eNB1は、第4のユーザグループにおけるユーザ機器に関して、アップリンク周波数帯域fn+1、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域fnを構成する。第3のユーザグループと第4のユーザグループとの間に干渉が存在しないので、第3のユーザグループにおけるユーザ機器のアップリンク周波数帯域は、第4のユーザグループのダウンリンク周波数帯域として構成され、第3のユーザグループにおけるユーザ機器のダウンリンク周波数帯域は、第4のユーザグループにおけるユーザ機器のアップリンク周波数帯域として構成される。この方法においては、全二重システムでのそれぞれのユーザグループにおけるユーザ機器のリソースが増大し得る。
さらに、基地局が第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割する具体的な様式は、本発明のこの実施形態においては限定されない。
たとえば、ある態様においては、基地局は、第1のセル内のユーザ機器の地理的ロケーション情報を入手することによって、第1のセル内のユーザ機器をグループ化し得る。図6において示されているように、下記のステップが、特定の実施態様に関して使用され得る。
S1011A. 基地局は、第1のセル内のユーザ機器の地理的ロケーション情報を入手する。
S1012A. 基地局は、ユーザ機器の地理的ロケーション情報に従って第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割する。
本発明のこの実施形態における第1のセル内のユーザ機器の地理的ロケーション情報に関して、基地局は、DOA(Direction of Arrival、到来方向)方法および電力測定方法を使用することによって、第1のセル内のユーザ機器UEの位置を突き止めて、第1のセル内のそれぞれのユーザ機器の地理的ロケーション情報を入手し得る。あるいは基地局は、位置特定パイロット信号を第1のセル内のユーザ機器へ送信する。次いで基地局は、位置特定パイロット信号に従って第1のセル内のユーザ機器によって報告されたユーザ機器ロケーションを受信して、第1のセル内のそれぞれのユーザ機器の地理的ロケーション情報を入手する。
本発明のこの実施形態においては、N個のユーザグループは基地局のカバレッジエリアに従った事前の分割を用いて入手され得、またはエリア分割は、特定のセルカバレッジを参照して実行される。次いで、ユーザ機器が属するユーザグループが、ユーザ機器の地理的ロケーション情報に従って決定される。図7において示されているように、第1のセルは、第1のセルの実際の状況に従ってA1からA8という8つのユーザグループへと分割され得、同じユーザグループ内に収まる地理的ロケーション情報を有するユーザ機器が、そのユーザグループ内にあると決定される。
さらに基地局が、地理的ロケーション情報、すなわち、図7において示されている様式を使用することによってユーザ機器をグループ化する場合には、第1のセル内で第1のユーザグループと第2のユーザグループとの間に干渉が存在するかどうか、および第3のユーザグループと第4のユーザグループとの間に干渉が存在しないかどうかを決定するために、下記の様式が使用され得る。
A1. 第1のユーザグループが第2のユーザグループに隣り合っている場合には、基地局は、第1のユーザグループにおけるユーザ機器と第2のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在するということを決定する。
2つのユーザグループが互いに隣り合っているということは、2つのユーザグループの間に少なくとも1つの共有されている境界があるということを示しており、たとえば、ユーザグループA1およびユーザグループA2、ユーザグループA1およびユーザグループA3、ユーザグループA1およびユーザグループA4、ならびにユーザグループA1およびユーザグループA8は、互いに隣り合っているユーザグループである。
A2. 第3のユーザグループが第4のユーザグループに隣り合っていない場合には、基地局は、第3のユーザグループと第4のユーザグループとの間に干渉が存在しないということを決定する。
2つのユーザグループが互いに隣り合っていないということは、2つのユーザグループ、たとえば、図7において示されているユーザグループA1およびユーザグループA6、ユーザグループA6およびユーザグループA8、ならびにユーザグループA1およびユーザグループA5の間に共有されている境界がないということを示している。
表1は、図7において示されているグループ化に従って得られた、第1のセルの周波数帯域構成表である。
表1において示されているように、第1のセルがグループ化された後に、互いに隣り合っているユーザグループ間に干渉が存在しないということを確実にするために、互いに隣り合っているユーザグループが、前述の構成様式で構成され得る。詳細が本発明のこの実施形態において再び記述されることはない。構成結果が表1において示されており、たとえば、ユーザグループA1およびユーザグループA2、ユーザグループA1およびユーザグループA4、ならびにユーザグループA1およびユーザグループA8である。
本発明のこの実施形態においては、第1のセルをグループ化した後に、第1のセルの基地局は、第3のユーザグループのアップリンク周波数帯域、および第4のユーザグループのダウンリンク周波数帯域を同じ周波数帯域に設定し、第3のユーザグループのダウンリンク周波数帯域、および第4のユーザグループのアップリンク周波数帯域を同じ周波数帯域に設定し得る。表1において示されているユーザグループA1およびユーザグループA6がその例であり、ここで第3のユーザグループおよび第4のユーザグループは、互いに干渉しない2つのユーザグループである。
図7および表1を参照すると、第1のセル内で互いに隣り合っているいずれの2つのユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域にも同じ構成および同じ原理が適用されるということが知られ得る。ユーザグループA1およびユーザグループA2は、本発明のこの実施形態においては、説明のための例として使用されているにすぎず、これは、いかなる暗示的な意味も有していない。
たとえば、ユーザグループA1におけるユーザ機器のアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、f1およびf6にそれぞれ設定され得、ユーザグループA2におけるユーザ機器のアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、f2およびf5にそれぞれ設定され得る。f1およびf5は別々の周波数帯域であるので、ユーザグループA1におけるユーザ機器のアップリンク周波数帯域は、ユーザグループA2におけるユーザ機器のダウンリンク周波数帯域に干渉しないで、ユーザグループA1とユーザグループA2との間における干渉を低減する。同様に、ユーザグループA2のアップリンク周波数帯域は、ユーザグループA1のダウンリンク周波数帯域に干渉しないということが知られ得る。
第1のセル内で互いに干渉しないいずれの2つのユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域にも同じ構成様式および原理が適用されるので、ユーザグループA1、およびユーザグループA1に隣り合っていないユーザグループA6は、本発明のこの実施形態においては、説明のための例として使用されているにすぎず、これは、いかなる暗示的な意味も有していない。たとえば、ユーザグループA1におけるユーザ機器のアップリンク周波数帯域f1はユーザグループA6におけるユーザ機器のダウンリンク周波数帯域として構成され得、ユーザグループA1におけるユーザ機器のダウンリンク周波数帯域f6は、ユーザグループA6におけるユーザ機器のアップリンク周波数帯域として構成され得る。すなわち、ユーザグループA6の構成される周波数帯域は、アップリンク周波数帯域f6およびダウンリンク周波数帯域f1である。表1において示されているように、ユーザグループA1およびユーザグループA6は、互いに隣り合っていないユーザグループであり、かつユーザグループA1は、ユーザグループA6から比較的遠く離れているので、ユーザグループA1とユーザグループA6との間には干渉が存在しない。この方法においては、第1のセル内のそれぞれのユーザグループの動作周波数帯域の帯域幅が増大し得る。
別の態様においては、第1のセル内のユーザ機器は、第1のセル内のユーザ機器間における干渉に従ってグループ化され得、下記の様式が、特定の実施態様に関して使用され得る。
S1011B. 基地局は、第1のセル内のユーザ機器間における干渉情報に従ってユーザ機器をN個のユーザグループへと分割する。ここで、ユーザグループ内のユーザ機器のうちのいずれか1つと、同じユーザグループ内の少なくとも1つのユーザ機器との間に干渉が存在する。
干渉情報は、ユーザ機器間における干渉電力である。
ユーザ機器間における干渉情報を決定する様式は、本発明のこの実施形態においては限定されない。干渉情報は、第1のセル内の第1のユーザ機器を使用することによって決定され得る。第1のユーザ機器は、第1のセル内の任意のユーザ機器である。基地局は、第1のセル内のすべてのユーザ機器をコントロールして、パイロットシンボルを順次送信させる(シーケンスは基地局によって決定される)。第1のセル内の第1のユーザ機器は、別のユーザ機器によって第1のユーザ機器にもたらされる干渉電力を評価し、測定された干渉電力を基地局へ報告する。基地局は、第1のユーザ機器に関してすべてのユーザ機器によってもたらされる干渉電力に従って、第1のユーザ機器に関する干渉値がプリセット干渉しきい値未満であるユーザ機器を、別々のユーザグループへとグループ化する。
プリセット干渉しきい値の具体的な値は、本発明のこの実施形態においては限定されず、実際の要件に従って設定され得る。
たとえば、可能な実施態様においては、図8において示されているように、ユーザ機器UE11とユーザ機器UE12との間における干渉値がプリセット干渉しきい値以上である場合には、ユーザ機器UE11とユーザ機器UE12との間に干渉が存在するということが決定され、ユーザ機器UE11およびユーザ機器UE12は、同じユーザグループ、すなわち、図8における第1のユーザグループに割り当てられる。ユーザ機器UE11およびユーザ機器UE12は個々に、第1のセル内の任意のユーザ機器である。別のユーザ機器のグループ化は、ユーザ機器UE11およびユーザ機器UE12のグループ化と同じである。詳細が本発明のこの実施形態において再び記述されることはない。
リソース利用度を最大化するために、別の態様においては、第1のセルの基地局はさらに、第1のセル内のそれぞれのユーザ機器の地理的ロケーションを入手し得る。第1のセルの基地局は、第1のセル内のユーザ機器の地理的ロケーションと、ユーザ機器間における干渉電力とに従って、プリセット距離を超える距離と、プリセット干渉しきい値未満である干渉電力とが間にあるユーザ機器を別々のユーザグループに割り当てる。もちろん、決定することは、地理的ロケーションのみを参照して実行され得、プリセット地理的ロケーションを超える地理的ロケーションを有するユーザ機器が、別々のユーザグループに割り当てられる。これは、本発明のこの実施形態においては限定されない。
互いに比較的近いユーザ機器に関しては、アップリンク送信が、同じ周波数帯域上での別のユーザ機器のダウンリンク送信に大幅に干渉する。しかしながら、互いから比較的遠く離れているユーザ機器に関しては、アップリンク周波数帯域f1上でユーザ機器によって実行される送信は、ダウンリンク周波数帯域f1上で別のユーザ機器によって実行される受信にわずかに干渉する。したがって、プリセット距離しきい値未満である距離と、プリセット品質強度未満である信号品質強度とが間にあるユーザ機器が、同じユーザグループに割り当てられて、ユーザ機器間における干渉をよりよく除去する。
さらに基地局が、ユーザ機器の干渉情報、たとえば、図8において示されている様式を使用することによってユーザ機器をグループ化する場合には、第1のセル内で第1のユーザグループと第2のユーザグループとの間に干渉が存在するかどうか、および第3のユーザグループと第4のユーザグループとの間に干渉が存在しないかどうかを決定するために、下記の様式が使用され得る。
B1. 第1のユーザグループにおける少なくとも1つのユーザ機器と第2のユーザグループにおける少なくとも1つのユーザ機器との間に干渉が存在する場合には、基地局は、第1のユーザグループにおけるユーザ機器と第2のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在するということを決定する。
たとえば、第1のユーザグループにおける少なくとも1つのユーザ機器と第2のユーザグループにおけるユーザ機器のうちの少なくとも1つとの間における干渉電力が、プリセット干渉しきい値を超えている場合には、第1のユーザグループにおけるユーザ機器と第2のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在する。すなわち、第1のユーザグループと第2のユーザグループとの間に干渉が存在する。
B2. 第3のユーザグループにおけるいずれのユーザ機器と第4のユーザグループにおけるいずれのユーザ機器との間にも干渉が存在しない場合には、基地局は、第3のユーザグループにおけるユーザ機器と第4のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在しないということを決定する。
たとえば、第3のユーザグループにおけるいずれのユーザ機器と、第4のユーザグループにおけるユーザ機器のうちのいずれの1つとの間における干渉電力も、プリセット干渉しきい値未満である場合には、第3のユーザグループにおけるユーザ機器と第4のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在しない。すなわち、第3のユーザグループと第4のユーザグループとの間に干渉が存在しない。
図9において示されているように、実際の適用シナリオにおいては、可能なシナリオは次のとおりである。すなわち、互いに隣り合っていて同じ基地局eNB1によってカバーされているセル間に干渉が存在する。加えて、同じ干渉がセルエッジユーザ上でも生じる。すべてのセルが、同じ周波数帯域を使用する。したがって、互いに比較的近い2つのセル内にいる2人のエッジユーザに関して、たとえば、第1のセルおよび第2のセルは、互いに隣り合っていて基地局eNB1によってカバーされているセルであり、第1のセルおよび第2のセルは、同じ動作周波数帯域f1を使用しているので、第1のセル内のエッジユーザ機器UE1のアップリンク周波数帯域f1は、第2のセル内のエッジユーザ機器UE2のダウンリンク周波数帯域f1に干渉する。第1のセル内のユーザ機器と、第2のセル内のユーザ機器との間における干渉は、前述の様式に準拠して除去され得る。詳細が本発明のこの実施形態において再び記述されることはない。
第1のセル内のエッジユーザ機器UE1のアップリンク周波数帯域f1によって第2のセル内のエッジユーザ機器UE2のダウンリンク周波数帯域f1に対してもたらされる干渉を低減するために、本発明のこの実施形態における実施に関しては下記の様式が使用され得る。
S1021A. 基地局は、第2のセルの構成情報を入手し、第2のセルの構成情報は、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループの少なくともアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を含み、第2のセルは、第1のセルに隣り合っているセルである。
本発明のこの実施形態においては、基地局が第2のセルの構成情報を入手することは、基地局が、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を入手すること、または基地局が、第2のセル内のそれぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を入手し得ることを含み得る。これは、本発明のこの実施形態においては限定されない。
第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループは、第2のセル内のいずれかのユーザグループが、第1のセル内のいずれかのユーザグループに隣り合っているか、または第2のセル内のいずれかのユーザグループにおけるユーザ機器と、第1のセル内のいずれかのユーザグループにおける少なくとも1つのユーザ機器との間に干渉が存在し得るということを示し得る。
S1022B. 第5のユーザグループが、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第5のユーザグループのアップリンク周波数帯域が、第1のセル内にあって第2のセルに干渉するユーザグループのうちの第6のユーザグループのダウンリンク周波数帯域と同じである場合には、第6のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が第5のユーザグループのアップリンク周波数帯域とは異なるように第6のユーザグループのダウンリンク周波数帯域を調整する、または
たとえば、図10Aにおいて示されているように、第2のセル内の第5のユーザグループにおけるユーザ機器UE2は、アップリンク送信のためにアップリンク周波数帯域f4を使用し、第1のセル内の第6のユーザグループにおけるユーザ機器UE1は、ダウンリンク受信のためにダウンリンク周波数帯域f4を使用する。互いに隣り合っている2つのセルの間における干渉を低減するために、第1のセル内の第6のユーザグループにおけるユーザ機器UE1のものであってアップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域が、図10Bにおいて示されているように、f3へ調整され得る。
S1022C. 第7のユーザグループが、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第7のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が、第1のセル内にあって第2のセルに干渉するユーザグループのうちの第8のユーザグループのアップリンク周波数帯域と同じである場合には、第8のユーザグループのアップリンク周波数帯域が第7のユーザグループのダウンリンク周波数帯域とは異なるように第8のユーザグループのアップリンク周波数帯域を調整する。
たとえば、図10Cにおいて示されているように、第2のセル内の第7のユーザグループにおけるユーザ機器UE2は、ダウンリンク受信のためにダウンリンク周波数帯域f1を使用し、第1のセル内の第8のユーザグループにおけるユーザ機器UE1は、アップリンク送信のためにアップリンク周波数帯域f1を使用する。互いに隣り合っている2つのセルの間における干渉を低減するために、第1のセル内の第8のユーザグループにおけるユーザ機器UE2のものであってアップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域f1が、図10Dにおいて示されているように、f2へ調整され得る。
加えて、第13のユーザグループが、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第13のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が、第1のセル内にあって第2のセルに干渉するユーザグループのうちの第14のユーザグループのアップリンク周波数帯域と同じであり、第13のユーザグループにおけるユーザ機器のダウンリンク周波数帯域が、第14のユーザグループにおけるユーザ機器のアップリンク周波数帯域と同じである場合には、第14のユーザグループのアップリンク周波数帯域が第13のユーザグループのダウンリンク周波数帯域とは異なるように、および第14のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が第13のユーザグループのアップリンク周波数帯域とは異なるように第14のユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域が調整される。具体的な調整様式に関しては、前述の様式を参照されたい。詳細が本発明のこの実施形態において再び記述されることはない。
たとえば、第2のセル内の第13のユーザグループにおけるユーザ機器は、ダウンリンク受信のためにダウンリンク周波数帯域f1を使用し、第1のセル内の第14のユーザグループにおけるユーザ機器は、アップリンク送信のためにアップリンク周波数帯域f1を使用し、第2のセル内の第13のユーザグループにおけるユーザ機器は、アップリンク送信のためにアップリンク周波数帯域f3を使用し、第1のセル内の第14のユーザグループにおけるユーザ機器は、ダウンリンク受信のためにダウンリンク周波数帯域f3を使用する。互いに隣り合っている2つのセルの間における干渉を低減するために、第1のセル内の第14のユーザグループにおけるユーザ機器のものであってアップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域f1が、f2へ調整され得、第1のセル内の第14のユーザグループにおけるユーザ機器のものであってダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域f3が、f4へ調整され得る。
実際の適用プロセスにおいては、第2のセルのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、第1のセルの構成情報に従って調整され得るということに留意されたい。したがって、第1のセルおよび第2のセル内にあって互いに干渉するユーザグループに関しては、ユーザグループのアップリンク周波数帯域は、別のユーザグループのダウンリンク周波数帯域とは異なり、そのユーザグループのダウンリンク周波数帯域は、その別のユーザグループのアップリンク周波数帯域とは異なる。具体的な調整様式および原理は、第2のセルに従って第1のセルを調整する様式および原理と同じである。詳細が本発明のこの実施形態において再び記述されることはない。
たとえば、図11において示されているように、図11は、図10Aおよび図10Dにおいて入手された第1のセルおよび第2のセル内のユーザ機器の地理的ロケーション情報に従ってユーザグループを入手することの概略図である。第1のセル内のユーザグループA8と、第2のセル内のユーザグループB6との間における距離がプリセット距離未満であるということが図11から知られ得る。第1のセル内のユーザグループA8のアップリンク周波数帯域が、第2のセル内のユーザグループB6のダウンリンク周波数帯域と同じであり、または第1のセル内のユーザグループA8のダウンリンク周波数帯域が、第2のセル内のユーザグループB6のアップリンク周波数帯域と同じであり、または第1のセル内のユーザグループA8のアップリンク周波数帯域が、第2のセル内のユーザグループB6のダウンリンク周波数帯域と同じであり、第1のセル内のユーザグループA8のダウンリンク周波数帯域が、第2のセル内のユーザグループB6のアップリンク周波数帯域と同じである場合には、第1のセル内のユーザグループA8におけるユーザ機器は、第2のセル内のユーザグループB6におけるユーザ機器に干渉し得る。干渉を回避するために、第1のセル内のそれぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域が、第2のセル内にあって第1のユーザグループに干渉するユーザグループのダウンリンク周波数帯域およびアップリンク周波数帯域に従って調整されて、互いに隣り合っているセル内にあって、プリセット距離未満である距離が間にあるユーザグループ間における干渉を回避し得る。たとえば、第2のセルの周波数帯域割り当てが表2において示されている場合に、第1のセル内のすべてのユーザグループの周波数帯域が、表3において示されている周波数帯域へ調整され得る。
表2および表3を参照すると、第2のセル内のユーザグループB6のアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域が、それぞれf6およびf1である場合には、第1のセル内のユーザグループA8のアップリンク周波数帯域が、f1からf5またはf7およびf8のうちのいずれか1つへ調整され得、第1のセル内のユーザグループA8のダウンリンク周波数帯域が、f2からf8のうちのいずれか1つへ調整され得るということが知られ得る。たとえば、本発明のこの実施形態においては、アップリンク周波数帯域がf7であってダウンリンク周波数帯域がf6である例を使用することによって説明が提供されている。ユーザグループA8の周波数帯域構成が入手されている場合には、第1のセル内の別のユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域が、ユーザグループA8のアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域とは異なるその他の周波数帯域として構成され得る。具体的な構成様式に関しては、第1のセル内のユーザグループの前述の構成様式を参照されたい。詳細が本発明のこの実施形態において再び記述されることはない。
別の可能なシナリオにおいては、図12において示されているように、さらに、同じ干渉がセルエッジユーザ上でも生じる。すべてのセルが、同じ周波数帯域を使用する。互いに比較的近い2つのセル内にいる2人のエッジユーザに関して、たとえば、第1のセルおよび第2のセルは、互いに隣り合っていて別々の基地局によって別々にカバーされているセルであり、第1のセル内の第1のユーザグループと第2のセル内の第2のユーザグループとの間に干渉が存在する。第1のセル内の第1のユーザグループと第2のセル内の第2のユーザグループとの間における干渉を低減するために、第1のセルの基地局eNB1は、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を第2のセルの基地局eNB2から入手するか、または第2のセル内のそれぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を入手し得る。第2のセルのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域が入手された後に、第1のセル内のそれぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域が調整される。この方法においては、第1のセル内にあって第2のセルに干渉するユーザグループのアップリンク周波数帯域が、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループのダウンリンク周波数帯域とは異なり、第1のセル内にあって第2のセルに干渉するユーザグループのダウンリンク周波数帯域が、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループのアップリンク周波数帯域とは異なる。具体的な調整様式に関しては、前述のシナリオにおける調整様式を参照されたい。詳細が本発明のこの実施形態において再び記述されることはない。
第1のセルの基地局eNB1が第2のセルの基地局eNB2から第2のセルのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を入手する様式は、本発明のこの実施形態においては限定されない。
たとえば、第1の可能な実施態様は、下記のとおりである。
a1. 第1のセルの基地局は、ネットワークインターフェースシグナリングを使用することによって第1の要求メッセージを第2のセルの基地局eNB2へ送信し、第1の要求メッセージは、第2のセル内のそれぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を基地局eNB1へ送信するよう基地局eNB2に指示し、または第2のセル内にあって第1のセルに干渉するそれぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を基地局eNB1へ送信するよう基地局eNB2に指示する。
a2. 第1のセルの基地局eNB1は、第1の要求メッセージのものであって第2のセルの基地局eNB2によって送信されるフィードバックメッセージを受信し、そのフィードバックメッセージは、第2のセル内のそれぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域、または第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を搬送する。
たとえば、第2の可能な実施態様は、下記のとおりである。
基地局eNB1は、基地局eNB2によって送信された第2の要求メッセージを受信し、その第2の要求メッセージは、第2のセル内のそれぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域、または第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を搬送する。
第2の可能な実施態様は、それらの基地局によってデフォルトで知られている。基地局が、その基地局によってカバーされるそれぞれのセルの構成を完了した後に、その基地局は、別の近隣の基地局との間でデータを直接やり取りする。
図13において示されているように、図13は、本発明のこの実施形態による第3の可能なシナリオである。第1のセルおよび第3のセルは、互いに隣り合っていて別々の基地局によってカバーされているセルである。第1のセル内の第1のユーザグループにおけるUE1のアップリンク周波数帯域は、第3のセル内の第2のユーザグループにおけるUE2のダウンリンク周波数帯域と同じである。加えて、第1のセル内の第1のユーザグループにおけるUE1のダウンリンク周波数帯域は、第3のセル内の第2のユーザグループにおけるUE3のアップリンク周波数帯域と同じである。
第1のセルおよび第3のセルの両方によってカバーされているエリア内の第1のユーザグループにおけるUE1のアップリンク周波数帯域によって第3のセル内の第2のユーザグループにおけるUE2のダウンリンク周波数帯域に対してもたらされる干渉を低減するために、
たとえば、下記のステップb1およびb2を使用することによって、可能な実施態様が示されている。
b1. 基地局は、第3のセルの構成情報を入手し、第3のセルの構成情報は、第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループの少なくともアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報を含み、第3のセルは、第1のセルに隣り合っているセルである。
基地局が、第3のセルによって送信される構成情報を入手する様式は、本発明のこの実施形態においては限定されない。第3のセルおよび第1のセルが、別々の基地局によってカバーされているセル、たとえば、図13において示されているeNB1およびeNB2である場合には、
たとえば、可能な実施態様は、下記のとおりである。
この実施態様が基地局によってデフォルトで知られているケースにおいては、基地局は、近隣の基地局のセルIDを入手し得る。第3のセルの基地局eNB2が、第3のセル内のそれぞれのユーザグループ上での情報構成を完了した後に、第3のセルの基地局eNB2は、第3のセル内のそれぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報を第1のセルの基地局eNB1へ直接送信するか、または第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループのアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報を第1のセルの基地局eNB1へ送信する。
たとえば、別の可能な実施態様は、下記のとおりである。
基地局eNB1は、第3の要求メッセージを第3のセルの基地局eNB2へ送信する。第3の要求メッセージは、第3のセル内のそれぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報を第1のセルの基地局eNB2へ送信するよう、または第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループのアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報を第1のセルの基地局eNB1へ送信するよう第3のセルの基地局eNB2に指示する。次いで、第1のセルの基地局eNB1は、第3の要求メッセージのものであって第3のセルの基地局eNB2によって送信されるフィードバックメッセージを受信する。第3の要求メッセージのフィードバックメッセージは、第3のセル内のそれぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報、または第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループのアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報を搬送する。
b2. 第9のユーザグループが、第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第9のユーザグループのアップリンク周波数帯域が、第1のセル内の第10のユーザグループのダウンリンク周波数帯域と同じである場合には、第10のユーザグループのスケジューリング時間を、第9のユーザグループのスケジューリング時間とは異なるスケジューリング時間へ調整し、第9のユーザグループは、第3のセルに属しており、第10のユーザグループは、第1のセルに属している、または
たとえば、第3のセル内の第9のユーザグループのスケジューリング時間がT1である場合には、第1のセル内の第10のユーザグループのスケジューリング時間は、T2へ調整され得、T1およびT2は、別々の瞬間である。
b3. 第11のユーザグループが、第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第11のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が、第1のセル内の第12のユーザグループのアップリンク周波数帯域と同じである場合には、第12のユーザグループのスケジューリング時間を、第11のユーザグループのスケジューリング時間とは異なるスケジューリング時間へ調整し、第12のユーザグループは、第1のセルに属しており、第11のユーザグループは、第3のセルに属している。
たとえば、第3のセル内の第11のユーザグループのスケジューリング時間がT3である場合には、第1のセル内の第12のユーザグループのスケジューリング時間は、T4へ調整され得、T3およびT4は、別々の瞬間である。
b4. 第15のユーザグループが、第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第15のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が、第1のセル内の第16のユーザグループのアップリンク周波数帯域と同じであり、第15のユーザグループのアップリンク周波数帯域が、第1のセル内の第16のユーザグループのダウンリンク周波数帯域と同じである場合には、第16のユーザグループのスケジューリング時間を、第15のユーザグループのスケジューリング時間とは異なるスケジューリング時間へ調整し、第16のユーザグループは、第1のセルに属しており、第15のユーザグループは、第3のセルに属している。
たとえば、第3のセル内の第15のユーザグループのスケジューリング時間がT5である場合には、第1のセル内の第16のユーザグループのスケジューリング時間は、T6へ調整され得、T5およびT6は、別々の瞬間である。
この実施形態における前述の様式は、第9のユーザグループ、第11のユーザグループ、または第15のユーザグループと、第1のセル内の任意のユーザグループとの間に干渉が存在するかどうかを決定するために使用され得る。詳細が本発明のこの実施形態において再び記述されることはない。
図13において示されている本発明のこの実施形態における第3の可能なシナリオがさらに、下記の様式で実施され得る。
c1. 基地局は、第1のセルの構成情報を第4のセルの基地局へ送信し、第1のセルの構成情報は、第1のセル内にあって第4のセルに干渉するユーザグループの少なくともアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報を含む。
第1のセルの構成情報を受信しているときに、第4のセルの基地局は、第1のセルの構成情報に従って構成を実行し得る。第17のユーザグループが、第4のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第17のユーザグループのアップリンク周波数帯域が、第1のセル内の第18のユーザグループのダウンリンク周波数帯域と同じである場合には、第4のセルの基地局は、第17のユーザグループのスケジューリング時間を、第18のユーザグループのスケジューリング時間とは異なるスケジューリング時間へ調整する、または
第19のユーザグループが、第4のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第19のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が、第1のセル内の第20のユーザグループのアップリンク周波数帯域と同じである場合には、第4のセルの基地局は、第19のユーザグループのスケジューリング時間を、第20のユーザグループのスケジューリング時間とは異なるスケジューリング時間へ調整する、または
第21のユーザグループが、第4のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第21のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が、第1のセル内の第22のユーザグループのアップリンク周波数帯域と同じであるならば、第21のユーザグループのアップリンク周波数帯域が、第1のセル内の第22のユーザグループのダウンリンク周波数帯域と同じである場合に、第4のセルの基地局は、第21のユーザグループのスケジューリング時間を、第22のユーザグループのスケジューリング時間とは異なるスケジューリング時間へ調整する。
第1のセルの構成情報は、第1のセル内のそれぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報を含み得、または第1のセル内にあって第4のセルに干渉するユーザグループのアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報のみを含み得る。これは、本発明のこの実施形態においては限定されない。
第4のセルは、第1のセルに隣り合っているセルであって、かつ第1のセルをカバーしている基地局とは異なる基地局によってカバーされているセルである。
第1のセルの構成情報が第4のセルへ送信されるということは、次のとおりであり得る。すなわち、第4のセルの基地局によって送信された第4の要求メッセージを受信した後に、第1のセルの基地局は、第1のセルの構成情報を第4のセルへ送信する。第4の要求メッセージは、第1のセル内にあって第4のセルに干渉するユーザグループの少なくともアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報を第4のセルの基地局へ送信するよう第1のセルの基地局に指示する。あるいは、第4の要求メッセージは、第1のセル内のそれぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報を第4のセルの基地局へ送信するよう第1のセルの基地局に指示する。
あるいは、第1のセル内のそれぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報、アップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報は、第1のセル内のそれぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報の構成を第1のセルが完了した後に、第4のセルの基地局へ直接送信され得、または第1のセル内にあって第4のセルに干渉するユーザグループのアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報のみが、第4のセルへ送信される。これは、本発明のこの実施形態においては限定されない。
本発明の実施形態はさらに、構成装置を提供する。この構成装置におけるそれぞれの機能ユニットは、本発明の前述の実施形態における構成方法に対応している。詳細に関しては、本発明の前述の実施形態における説明を参照されたい。詳細が本発明のこの実施形態において再び記述されることはない。図14において示されているように、構成装置20は、全二重システムに適用され、
第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割するステップであって、Nは2以上の正の整数であり、N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器間に干渉が存在し、干渉の存在は、ユーザ機器がアップリンク送信を実行するときに、別のユーザ機器によって同時および同周波数の様式で実行されるダウンリンク受信が干渉されるということを示す、ステップを行うように構成されているグループ化ユニット201と、
N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器に関して、アップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域を構成するステップであって、アップリンク周波数帯域は、同じユーザグループにおけるダウンリンク周波数帯域とは異なり、アップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、全二重システムの動作周波数帯域の周波数サブ帯域である、ステップを行うように構成されている構成ユニット202とを含む。
本発明のこの実施形態において提供されている構成装置によれば、グループ化ユニットは、第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割し、それぞれのユーザグループにおけるユーザ機器に関して、アップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域を別々に構成する。それぞれのユーザグループにおけるユーザ機器間に干渉が存在するので、同じユーザグループにおけるユーザ機器に関して別々の周波数帯域におけるアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域が構成されている場合には、そのユーザグループにおけるユーザ機器のアップリンク送信によってそのユーザグループにおける別のユーザ機器のダウンリンク受信に対してもたらされる干渉が回避されることが可能である。加えて、アップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、全二重システムの動作周波数帯域の周波数サブ帯域であり、それによって基地局は、同じ動作周波数帯域の別々の周波数サブ帯域上で全二重システムにおける第1のセル内の別々のユーザ機器にアップリンク送信サービスおよびダウンリンク受信サービスを提供することができる。
さらに、N個のユーザグループは第1のユーザグループおよび第2のユーザグループを含み、第1のユーザグループにおけるユーザ機器と第2のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在する。
構成ユニット202は、
第1のユーザグループのアップリンク周波数帯域、および第2のユーザグループのダウンリンク周波数帯域を別々の周波数帯域として構成し、第1のユーザグループのダウンリンク周波数帯域、および第2のユーザグループのアップリンク周波数帯域を別々の周波数帯域として構成するステップを行うように特に構成されている。
さらに、N個のユーザグループは第3のユーザグループおよび第4のユーザグループを含み、第3のユーザグループにおけるユーザ機器と第4のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在しない。
構成ユニット202は、
第3のユーザグループのアップリンク周波数帯域、および第4のユーザグループのダウンリンク周波数帯域を同じ周波数帯域として構成し、第3のユーザグループのダウンリンク周波数帯域、および第4のユーザグループのアップリンク周波数帯域を同じ周波数帯域として構成するステップを行うようにさらに構成されている。
図15において示されているように、グループ化ユニット201は、
第1のセル内のユーザ機器の地理的ロケーション情報を入手するステップを行うように構成されている第1の入手モジュール2011と、
ユーザ機器の地理的ロケーション情報に従って第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割するステップを行うように構成されている第1の分割モジュール2012とを含む。
さらに、この装置は、
第1のユーザグループが第2のユーザグループに隣り合っているかどうかを決定するように構成されている第1の判断ユニットと、
第1のユーザグループが第2のユーザグループに隣り合っているということを第1の判断ユニットが決定した場合には、第1のユーザグループにおけるユーザ機器と第2のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在するということを基地局によって決定するように構成されている第1の決定ユニットと、
第3のユーザグループが第4のユーザグループに隣り合っていないということを第1の判断ユニットが決定した場合には、第3のユーザグループと第4のユーザグループとの間に干渉が存在しないということを基地局によって決定するように構成されている第2の決定ユニットとをさらに含む。
本発明のこの実施形態における第1の決定ユニットおよび第2の決定ユニットは、2つの独立したユニットであり得、または統合されて決定ユニットになり得る。判断ユニットは、第1の決定ユニットおよび第2の決定ユニットの機能を有する。これは、本発明のこの実施形態においては限定されない。
さらに、図15において示されているように、分割ユニット201は、
第1のセル内のユーザ機器間における干渉情報に従ってユーザ機器をN個のユーザグループへと基地局によって分割するステップであって、ユーザグループにおけるユーザ機器のうちのいずれか1つと、同じユーザグループにおける少なくとも1つのユーザ機器との間に干渉が存在する、ステップを行うように構成されている第2の分割モジュール2013をさらに含む。
さらに、この装置は、
第2のユーザグループにおける少なくとも1つのユーザ機器に干渉する少なくとも1つのユーザ機器を第1のユーザグループが含んでいるかどうかを決定するように構成されている第2の判断ユニットと、
第1のユーザグループにおける少なくとも1つのユーザ機器と第2のユーザグループにおける少なくとも1つのユーザ機器との間に干渉が存在するということを第2の判断ユニットが決定した場合には、第1のユーザグループにおけるユーザ機器と第2のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在するということを基地局によって決定するように構成されている第3の決定ユニットと、
第3のユーザグループにおけるいずれかのユーザ機器と第4のユーザグループにおけるいずれかのユーザ機器との間に干渉が存在しないかどうかを決定するように構成されている第3の判断ユニットと、
第3のユーザグループにおけるいずれかのユーザ機器と第4のユーザグループにおけるいずれかのユーザ機器との間に干渉が存在しないということを第3の判断ユニットが決定した場合には、第3のユーザグループにおけるユーザ機器と第4のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在しないということを基地局によって決定するように構成されている第4の決定ユニットとをさらに含む。
本発明のこの実施形態における第2の判断ユニットおよび第3の判断ユニットは、2つの独立したユニットであり得、または統合されて判断ユニットになり得るということに留意されたい。その判断ユニットは、第2の判断ユニットおよび第3の判断ユニットの機能を有する。
本発明のこの実施形態における第3の決定ユニットおよび第4の決定ユニットは、2つの独立したユニットであり得、または統合されて決定ユニットになり得る。判断ユニットは、第3の決定ユニットおよび第4の決定ユニットの機能を有する。
さらに、この装置は、
基地局によって、第2のセルの構成情報を入手するステップであって、第2のセルの構成情報は、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループの少なくともアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を含み、第2のセルは、第1のセルに隣り合っているセルである、ステップを行うように構成されている第1の入手ユニットと、
第5のユーザグループが、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第5のユーザグループのアップリンク周波数帯域が、第1のセル内にあって第2のセルに干渉するユーザグループのうちの第6のユーザグループのダウンリンク周波数帯域と同じである場合には、第6のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が第5のユーザグループのアップリンク周波数帯域とは異なるように第6のユーザグループのダウンリンク周波数帯域を調整するステップ、または
第7のユーザグループが、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第7のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が、第1のセル内にあって第2のセルに干渉するユーザグループのうちの第8のユーザグループのアップリンク周波数帯域と同じである場合には、第8のユーザグループのアップリンク周波数帯域が第7のユーザグループのダウンリンク周波数帯域とは異なるように第8のユーザグループのアップリンク周波数帯域を調整するステップ、または
第13のユーザグループが、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第13のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が、第1のセル内にあって第2のセルに干渉するユーザグループのうちの第14のユーザグループのアップリンク周波数帯域と同じであり、第13のユーザグループにおけるユーザ機器のダウンリンク周波数帯域が、第14のユーザグループにおけるユーザ機器のアップリンク周波数帯域と同じである場合には、第14のユーザグループのアップリンク周波数帯域が第13のユーザグループのダウンリンク周波数帯域とは異なるように、および第14のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が第13のユーザグループのアップリンク周波数帯域とは異なるように第14のユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を調整するステップ
を行うように構成されている第1の調整ユニットとをさらに含む。具体的な調整様式に関しては、前述の様式を参照されたい。詳細が本発明のこの実施形態において再び記述されることはない。
さらに、この装置は、
第3のセルの構成情報を入手するステップであって、第3のセルの構成情報は、第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループの少なくともアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報を含み、第3のセルは、第1のセルに隣り合っているセルである、ステップを行うように構成されている第2の入手ユニットと、
第9のユーザグループが、第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第9のユーザグループのアップリンク周波数帯域が、第1のセル内の第10のユーザグループのダウンリンク周波数帯域と同じである場合には、第10のユーザグループのスケジューリング時間を、第9のユーザグループのスケジューリング時間とは異なるスケジューリング時間へ調整するステップであって、第9のユーザグループは、第3のセルに属しており、第10のユーザグループは、第1のセルに属している、ステップ、または
第11のユーザグループが、第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第11のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が、第1のセル内の第12のユーザグループのアップリンク周波数帯域と同じである場合には、第12のユーザグループのスケジューリング時間を、第11のユーザグループのスケジューリング時間とは異なるスケジューリング時間へ調整するステップであって、第12のユーザグループは、第1のセルに属しており、第11のユーザグループは、第3のセルに属している、ステップ、または
第15のユーザグループが、第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第15のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が、第1のセル内の第16のユーザグループのアップリンク周波数帯域と同じであり、第15のユーザグループのアップリンク周波数帯域が、第1のセル内の第16のユーザグループのダウンリンク周波数帯域と同じである場合には、第16のユーザグループのスケジューリング時間を、第15のユーザグループのスケジューリング時間とは異なるスケジューリング時間へ調整するステップであって、第16のユーザグループは、第1のセルに属しており、第15のユーザグループは、第3のセルに属している、ステップ
を行うように構成されている第2の調整ユニットとをさらに含む。
さらに、この装置は、
基地局によって、第1のセルの構成情報を第4のセルの基地局へ送信するステップであって、第1のセルの構成情報は、第1のセル内にあって第4のセルに干渉するユーザグループの少なくともアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報を含む、ステップを行うように構成されている送信ユニットをさらに含む。
図16において示されているように、本発明の実施形態はさらに、基地局を提供する。この基地局は、前述の方法において基地局によって実行されるステップを実行するように構成されている。この基地局は、対応するステップに対応するモジュールを含み得る。たとえば、この基地局は、
基地局によって、第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割するステップであって、Nは2以上の正の整数であり、N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器間に干渉が存在し、干渉の存在は、ユーザ機器がアップリンク送信を実行するときに、別のユーザ機器によって同時および同周波数の様式で実行されるダウンリンク受信が干渉されるということを示す、ステップを行うように構成されているグループ化ユニット301と、
基地局によって、N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器に関して、アップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域を構成するステップであって、アップリンク周波数帯域は、同じユーザグループにおけるダウンリンク周波数帯域とは異なり、アップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、全二重システムの動作周波数帯域の周波数サブ帯域である、ステップを行うように構成されている構成ユニット302とを含む。
本発明のこの実施形態において提供されている基地局によれば、この基地局は、グループ化ユニットを使用することによって、第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割し、それぞれのユーザグループにおけるユーザ機器に関して、アップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域を別々に構成する。それぞれのユーザグループにおけるユーザ機器間に干渉が存在するので、同じユーザグループにおけるユーザ機器に関して別々の周波数帯域におけるアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域が構成されている場合には、そのユーザグループにおけるユーザ機器のアップリンク送信によってそのユーザグループにおける別のユーザ機器のダウンリンク受信に対してもたらされる干渉が回避されることが可能である。加えて、アップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、全二重システムの動作周波数帯域の周波数サブ帯域であり、それによって基地局は、同じ動作周波数帯域の別々の周波数サブ帯域上で全二重システムにおける第1のセル内の別々のユーザ機器にアップリンク送信サービスおよびダウンリンク受信サービスを提供することができる。
図17において示されているように、本発明の実施形態は、基地局を提供する。この基地局は、プロセッサ40、メモリ41、システムバス42、および通信インターフェース43を含む。
メモリ41は、コンピュータ実行可能命令を格納するように構成されている。プロセッサ40は、システムバス42を使用することによって、メモリ41へ接続されている。基地局が稼働するときに、プロセッサ40は、メモリ41内に格納されているコンピュータ実行可能命令を実行し、それによって基地局は、図3から図13のうちのいずれか1つにおける構成方法を実行する。具体的な構成方法に関しては、図3から図13のうちのいずれか1つにおいて示されている実施形態における関連した説明を参照されたい。詳細がここで再び記述されることはない。
本発明のこの実施形態において提供されている基地局によれば、この基地局は、グループ化ユニットを使用することによって、第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割し、それぞれのユーザグループにおけるユーザ機器に関して、アップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域を別々に構成する。それぞれのユーザグループにおけるユーザ機器間に干渉が存在するので、同じユーザグループにおけるユーザ機器に関して別々の周波数帯域におけるアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域が構成されている場合には、そのユーザグループにおけるユーザ機器のアップリンク送信によってそのユーザグループにおける別のユーザ機器のダウンリンク受信に対してもたらされる干渉が回避されることが可能である。加えて、アップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、全二重システムの動作周波数帯域の周波数サブ帯域であり、それによって基地局は、同じ動作周波数帯域の別々の周波数サブ帯域上で全二重システムにおける第1のセル内の別々のユーザ機器にアップリンク送信サービスおよびダウンリンク受信サービスを提供することができる。
この実施形態はさらに、ストレージメディアを提供する。このストレージメディアは、メモリ41を含み得る。
プロセッサ40は、CPUであり得る。プロセッサ40はさらに、別の汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA、別のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート、またはトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであり得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得、またはそのプロセッサは、任意の普通のプロセッサなどであり得る。
プロセッサ40は、専用プロセッサであり得る。専用プロセッサは、ベースバンド処理チップ、無線周波数処理チップなどのうちの少なくとも1つを含み得る。さらに専用プロセッサは、基地局の別の専用処理機能を伴うチップをさらに含み得る。
メモリ41は、揮発性メモリ、たとえば、ランダムアクセスメモリRAMを含み得る。メモリ41は、不揮発性メモリ、たとえば、読み取り専用メモリROM、フラッシュメモリ、HDD、またはSSDをさらに含み得る。メモリ41は、前述のメモリの組合せをさらに含み得る。
システムバス42は、データバス、電力バス、コントロールバス、信号ステータスバスなどを含み得る。この実施形態における説明を明確にするために、さまざまなバスは、図17におけるシステムバス42として示されている。
通信バス43は、具体的には基地局内のトランシーバであり得る。そのトランシーバは、ワイヤレストランシーバであり得る。たとえば、そのワイヤレストランシーバは、基地局のアンテナなどであり得る。プロセッサ40は、通信バス43を使用することによって、別のデバイス、たとえば端末との間でのデータ送信および受信を実行する。
特定の実施プロセスにおいては、図3から図13のうちのいずれか1つにおいて示されている方法手順におけるそれぞれのステップは、ソフトウェアの形態のメモリ41内に格納されているコンピュータ実行可能命令をハードウェアの形態のプロセッサ40によって実行することによって実施され得る。繰り返しを回避するために、詳細がここで再び記述されることはない。
便利で簡潔な説明の目的から、前述の機能モジュールの区分は、例示のための例として採用されているということが、当業者によって明確に理解され得る。実際の適用においては、前述の機能は、別々の機能モジュールに割り当てられて要件に従って実施されることが可能であり、すなわち、上述の機能のうちのすべてまたはいくつかを実施するために装置の内部構造が別々の機能モジュールへと区分される。前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な機能プロセスに関しては、前述の方法実施形態における対応するプロセスに対して参照が行われ得、詳細がここで再び記述されることはない。
本出願において提供されているいくつかの実施形態においては、開示されているシステム、装置、および方法は、その他の様式で実施され得るということを理解されたい。たとえば、記述されている装置実施形態は、例にすぎない。たとえば、モジュールまたはユニットの区分は、論理的な機能区分にすぎず、実際の実施においては、その他の区分であってもよい。たとえば、複数のユニットもしくはコンポーネントが組み合わされてもしくは統合されて別のシステムになってもよく、またはいくつかの機能が無視されてもよく、もしくは実行されなくてもよい。加えて、表示されているまたは論じられている相互の結合または直接の結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを通じて実施され得る。装置またはユニット間における間接的な結合または通信接続は、電子的な形態またはその他の形態で実施され得る。
別々の部分として記述されているユニットは、物理的に別々であってもよく、または物理的に別々でなくてもよく、ユニットとして表示されている部分は、物理的なユニットであってもよく、または物理的なユニットでなくてもよく、1つの位置に配置されてもよく、または複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。ユニットのうちのいくつかまたはすべては、実施形態のソリューションの目的を達成するために実際の要件に従って選択され得る。
加えて、本発明の実施形態における機能ユニットが統合されて1つの処理ユニットになってもよく、またはそれらのユニットのそれぞれが物理的に単独で存在してもよく、または複数のユニットが統合されて1つのユニットになる。その統合されたユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装され得る。
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実装されて、独立した製品として販売または使用される場合には、その統合されたユニットは、コンピュータ可読ストレージメディア内に格納され得る。そのような理解に基づいて、技術的なソリューションのうちのすべてまたは部分は、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。そのコンピュータソフトウェア製品は、ストレージメディア内に格納され、本発明の実施形態において記述されている方法のステップのうちのすべてまたはいくつかを実行するようコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、もしくはネットワークデバイスであり得る)またはプロセッサに指示するためのいくつかの命令を含む。そのストレージメディアは、非一時的(英語: non−transitory)メディアであり、フラッシュメモリ、取り外し可能なハードディスク、読み取り専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、磁気ディスク、または光ディスクなど、プログラムコードを格納することができる任意のメディアを含む。
便利で簡潔な説明の目的から、前述の機能モジュールの区分は、例示のための例として採用されているということが、当業者によって明確に理解され得る。実際の適用においては、前述の機能は、別々の機能モジュールに割り当てられて要件に従って実施されることが可能であり、すなわち、上述の機能のうちのすべてまたはいくつかを実施するために装置の内部構造が別々の機能モジュールへと区分される。前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な機能プロセスに関しては、前述の方法実施形態における対応するプロセスに対して参照が行われ得、詳細がここで再び記述されることはない。
最後に、前述の実施形態は、本発明の技術的なソリューションについて記述することを意図されているにすぎず、本発明を限定することを意図されているものではないということに留意されたい。前述の実施形態を参照しながら本発明が詳細に記述されているが、当技術分野における標準的な技術者なら、彼らが、それでもなお、本発明の実施形態の技術的なソリューションの趣旨および範囲から逸脱することなく、前述の実施形態において記述されている技術的なソリューションに対する修正形態を作成し得る、またはそれらのいくつかの技術的な特徴に対する均等な代替形態を作成し得るということを理解するはずである。
本発明の実施形態は、通信技術の分野に関し、詳細には、構成方法および装置に関する。
本出願は、2015年12月11日に中国特許庁に出願された「CONFIGURATION METHOD AND APPARATUS」と題されている中国特許出願第201510925926.6号に対する優先権を主張するものであり、その中国特許出願第201510925926.6号は、その全体が参照によって本明細書に組み込まれている。
全二重ワイヤレス通信技術は、新たな通信技術である。この技術を使用することによって、同時および同周波数での通信が実施され得る。
しかしながら、連続したネットワーキングのケースにおいて、すなわちローカルセルが複数のユーザ機器を有しているときに、それらの複数のユーザ機器が、同時および同周波数の様式で互いに通信して、かつアップリンク送信を実行するユーザ機器が、ダウンリンク受信を実行するユーザ機器に比較的近い場合には、同周波数の様式でダウンリンク受信を実行するユーザ機器は、アップリンク送信のユーザ機器がアップリンク送信を実行するときに大幅に干渉される。
本発明の実施形態は、全二重システムにおけるユーザ機器間における干渉を低減するための、構成方法および装置を提供する。
前述の目的を達成するために、本発明の実施形態においては下記の技術的なソリューションが使用される。
第1の態様によれば、本発明の実施形態は、全二重システムに適用される構成方法を提供し、この方法は、
基地局によって、第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割するステップであって、Nは2以上の正の整数であり、N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器間に干渉が存在し、干渉の存在は、ユーザ機器がアップリンク送信を実行するときに、別のユーザ機器によって同時および同周波数の様式で実行されるダウンリンク受信が干渉されるということを示す、ステップと、
基地局によって、N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器に関して、アップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域を構成するステップであって、同じユーザグループ内においてアップリンク周波数帯域はダウンリンク周波数帯域とは異なり、アップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、全二重システムの動作周波数帯域の周波数サブ帯域である、ステップとを含む。
第1の態様に関連して、第1の態様の第1の可能な実施態様においては、N個のユーザグループは第1のユーザグループおよび第2のユーザグループを含み、第1のユーザグループにおけるユーザ機器と第2のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在し、
基地局が、第1のユーザグループおよび第2のユーザグループにおけるユーザ機器に関して、アップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域を構成することは、
第1のユーザグループのアップリンク周波数帯域、および第2のユーザグループのダウンリンク周波数帯域を別々の周波数帯域として構成し、第1のユーザグループのダウンリンク周波数帯域、および第2のユーザグループのアップリンク周波数帯域を別々の周波数帯域として構成するステップを含む。
第1の態様、または第1の態様の第1の可能な実施態様に関連して、第1の態様の第2の可能な実施態様においては、N個のユーザグループは第3のユーザグループおよび第4のユーザグループを含み、第3のユーザグループにおけるユーザ機器と第4のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在せず、
基地局が、第3のユーザグループおよび第4のユーザグループにおけるユーザ機器に関して、アップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域を構成することは、
第3のユーザグループのアップリンク周波数帯域、および第4のユーザグループのダウンリンク周波数帯域を同じ周波数帯域として構成し、第3のユーザグループのダウンリンク周波数帯域、および第4のユーザグループのアップリンク周波数帯域を同じ周波数帯域として構成するステップを含む。
第1の態様、第1の態様の第1の可能な実施態様、または第1の態様の第2の可能な実施態様に関連して、第1の態様の第3の可能な実施態様においては、基地局によって、第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割するステップは、
基地局によって、第1のセル内のユーザ機器の地理的ロケーション情報を入手するステップと、
基地局によって、ユーザ機器の地理的ロケーション情報に従って第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割するステップとを含む。
第1の態様の第3の可能な実施態様に関連して、第1の態様の第4の可能な実施態様においては、第1のユーザグループが第2のユーザグループに隣り合っている場合には、基地局は、第1のユーザグループにおけるユーザ機器と第2のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在するということを決定し、または
第3のユーザグループが第4のユーザグループに隣り合っていない場合には、基地局は、第3のユーザグループと第4のユーザグループとの間に干渉が存在しないということを決定する。
第1の態様の第2の可能な実施態様に関連して、第1の態様の第5の可能な実施態様においては、基地局によって、第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割するステップは、
基地局によって、第1のセル内のユーザ機器間における干渉情報に従ってユーザ機器をN個のユーザグループへと分割するステップであって、ユーザグループにおけるユーザ機器のうちのいずれか1つと同じユーザグループにおける少なくとも1つのユーザ機器との間に干渉が存在する、ステップを含む。
第1の態様の第5の可能な実施態様に関連して、第1の態様の第6の可能な実施態様においては、第1のユーザグループにおける少なくとも1つのユーザ機器と第2のユーザグループにおける少なくとも1つのユーザ機器との間に干渉が存在する場合には、基地局は、第1のユーザグループにおけるユーザ機器と第2のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在するということを決定し、
第3のユーザグループにおけるいずれかのユーザ機器と第4のユーザグループにおけるいずれかのユーザ機器との間に干渉が存在しない場合には、基地局は、第3のユーザグループにおけるユーザ機器と第4のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在しないということを決定する。
第1の態様から第1の態様の第6の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、第1の態様の第7の可能な実施態様においては、この方法は、
基地局によって、第2のセルの構成情報を入手するステップであって、第2のセルの構成情報は、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループの少なくともアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を含み、第2のセルは、第1のセルに隣り合っているセルである、ステップ、
第5のユーザグループが、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第5のユーザグループのアップリンク周波数帯域が、第1のセル内にあって第2のセルに干渉するユーザグループのうちの第6のユーザグループのダウンリンク周波数帯域と同じである場合には、第6のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が第5のユーザグループのアップリンク周波数帯域とは異なるように第6のユーザグループのダウンリンク周波数帯域を調整するステップ、または
第7のユーザグループが、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第7のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が、第1のセル内にあって第2のセルに干渉するユーザグループのうちの第8のユーザグループのアップリンク周波数帯域と同じである場合には、第8のユーザグループのアップリンク周波数帯域が第7のユーザグループのダウンリンク周波数帯域とは異なるように第8のユーザグループのアップリンク周波数帯域を調整するステップをさらに含む。
第1の態様から第1の態様の第6の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、第1の態様の第8の可能な実施態様においては、この方法は、
基地局によって、第3のセルの構成情報を入手するステップであって、第3のセルの構成情報は、第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループの少なくともアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報を含み、第3のセルは、第1のセルに隣り合っているセルである、ステップ、
第9のユーザグループが、第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第9のユーザグループのアップリンク周波数帯域が、第1のセル内の第10のユーザグループのダウンリンク周波数帯域と同じである場合には、第10のユーザグループのスケジューリング時間を、第9のユーザグループのスケジューリング時間とは異なるスケジューリング時間へ調整するステップであって、第9のユーザグループは、第3のセルに属しており、第10のユーザグループは、第1のセルに属している、ステップ、または
第11のユーザグループが、第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第11のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が、第1のセル内の第12のユーザグループのアップリンク周波数帯域と同じである場合には、第12のユーザグループのスケジューリング時間を、第11のユーザグループのスケジューリング時間とは異なるスケジューリング時間へ調整するステップであって、第12のユーザグループは、第1のセルに属しており、第11のユーザグループは、第3のセルに属している、ステップをさらに含む。
第2の態様によれば、本発明の実施形態は、全二重システムに適用される構成装置を提供し、この装置は、
第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割するステップであって、Nは2以上の正の整数であり、N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器間に干渉が存在し、干渉の存在は、ユーザ機器がアップリンク送信を実行するときに、別のユーザ機器によって同時および同周波数の様式で実行されるダウンリンク受信が干渉されるということを示す、ステップを行うように構成されているグループ化ユニットと、
N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器に関して、アップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域を構成するステップであって、同じユーザグループ内においてアップリンク周波数帯域はダウンリンク周波数帯域とは異なり、アップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、全二重システムの動作周波数帯域の周波数サブ帯域である、ステップを行うように構成されている構成ユニットとを含む。
第2の態様に関連して、第2の態様の第1の可能な実施態様においては、N個のユーザグループは第1のユーザグループおよび第2のユーザグループを含み、第1のユーザグループにおけるユーザ機器と第2のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在し、
構成ユニットは、
第1のユーザグループのアップリンク周波数帯域、および第2のユーザグループのダウンリンク周波数帯域を別々の周波数帯域として構成し、第1のユーザグループのダウンリンク周波数帯域、および第2のユーザグループのアップリンク周波数帯域を別々の周波数帯域として構成するステップを行うように特に構成されている。
第2の態様、または第2の態様の第1の可能な実施態様に関連して、第2の態様の第2の可能な実施態様においては、N個のユーザグループは第3のユーザグループおよび第4のユーザグループを含み、第3のユーザグループにおけるユーザ機器と第4のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在せず、
構成ユニットは、
第3のユーザグループのアップリンク周波数帯域、および第4のユーザグループのダウンリンク周波数帯域を同じ周波数帯域として構成し、第3のユーザグループのダウンリンク周波数帯域、および第4のユーザグループのアップリンク周波数帯域を同じ周波数帯域として構成するステップを行うようにさらに構成されている。
第2の態様から第2の態様の第2の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、第2の態様の第3の可能な実施態様においては、グループ化ユニットは、
第1のセル内のユーザ機器の地理的ロケーション情報を入手するステップを行うように構成されている第1の入手モジュールと、
ユーザ機器の地理的ロケーション情報に従って第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割するステップを行うように構成されている第1の分割モジュールとを含む。
第2の態様の第3の可能な実施態様に関連して、第2の態様の第4の可能な実施態様においては、この装置は、
第1のユーザグループが第2のユーザグループに隣り合っているかどうかを決定するように構成されている第1の判断ユニットと、
第1のユーザグループが第2のユーザグループに隣り合っているということを第1の判断ユニットが決定した場合には、第1のユーザグループにおけるユーザ機器と第2のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在するということを決定するように構成されている第1の決定ユニットと、
第3のユーザグループが第4のユーザグループに隣り合っていないということを第1の判断ユニットが決定した場合には、第3のユーザグループと第4のユーザグループとの間に干渉が存在しないということを基地局によって決定するように構成されている第2の決定ユニットとをさらに含む。
第2の態様の第2の可能な実施態様に関連して、第2の態様の第5の可能な実施態様においては、グループ化ユニットは、
第1のセル内のユーザ機器間における干渉情報に従ってユーザ機器をN個のユーザグループへと分割するステップであって、ユーザグループにおけるユーザ機器のうちのいずれか1つと、同じユーザグループにおける少なくとも1つのユーザ機器との間に干渉が存在する、ステップを行うように構成されている第2の分割モジュールを含む。
第2の態様の第5の可能な実施態様に関連して、第2の態様の第6の可能な実施態様においては、この装置は、
第2のユーザグループにおける少なくとも1つのユーザ機器に干渉する少なくとも1つのユーザ機器を第1のユーザグループが含んでいるかどうかを決定するように構成されている第2の判断ユニットと、
第1のユーザグループにおける少なくとも1つのユーザ機器と第2のユーザグループにおける少なくとも1つのユーザ機器との間に干渉が存在するということを第2の判断ユニットが決定した場合には、第1のユーザグループにおけるユーザ機器と第2のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在するということを基地局によって決定するように構成されている第3の決定ユニットと、
第3のユーザグループにおけるいずれかのユーザ機器と第4のユーザグループにおけるいずれかのユーザ機器との間に干渉が存在しないかどうかを決定するように構成されている第3の判断ユニットと、
第3のユーザグループにおけるいずれかのユーザ機器と第4のユーザグループにおけるいずれかのユーザ機器との間に干渉が存在しないということを第3の判断ユニットが決定した場合には、第3のユーザグループにおけるユーザ機器と第4のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在しないということを決定するように構成されている第4の決定ユニットとをさらに含む。
第2の態様から第2の態様の第6の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、第2の態様の第7の可能な実施態様においては、この装置は、
第2のセルの構成情報を入手するステップであって、第2のセルの構成情報は、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループの少なくともアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を含み、第2のセルは、第1のセルに隣り合っているセルである、ステップを行うように構成されている第1の入手ユニットと、
第5のユーザグループが、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第5のユーザグループのアップリンク周波数帯域が、第1のセル内にあって第2のセルに干渉するユーザグループのうちの第6のユーザグループのダウンリンク周波数帯域と同じである場合には、第6のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が第5のユーザグループのアップリンク周波数帯域とは異なるように第6のユーザグループのダウンリンク周波数帯域を調整するステップ、または
第7のユーザグループが、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第7のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が、第1のセル内にあって第2のセルに干渉するユーザグループのうちの第8のユーザグループのアップリンク周波数帯域と同じである場合には、第8のユーザグループのアップリンク周波数帯域が第7のユーザグループのダウンリンク周波数帯域とは異なるように第8のユーザグループのアップリンク周波数帯域を調整するステップ
を行うように構成されている第1の調整ユニットとをさらに含む。
第2の態様から第2の態様の第6の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、第2の態様の第8の可能な実施態様においては、この装置は、
第3のセルの構成情報を入手するステップであって、第3のセルの構成情報は、第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループの少なくともアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報を含み、第3のセルは、第1のセルに隣り合っているセルである、ステップを行うように構成されている第2の入手ユニットと、
第9のユーザグループが、第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第9のユーザグループのアップリンク周波数帯域が、第1のセル内の第10のユーザグループのダウンリンク周波数帯域と同じである場合には、第10のユーザグループのスケジューリング時間を、第9のユーザグループのスケジューリング時間とは異なるスケジューリング時間へ調整するステップであって、第9のユーザグループは、第3のセルに属しており、第10のユーザグループは、第1のセルに属している、ステップ、または
第11のユーザグループが、第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第11のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が、第1のセル内の第12のユーザグループのアップリンク周波数帯域と同じである場合には、第12のユーザグループのスケジューリング時間を、第11のユーザグループのスケジューリング時間とは異なるスケジューリング時間へ調整するステップであって、第12のユーザグループは、第1のセルに属しており、第11のユーザグループは、第3のセルに属している、ステップ
を行うように構成されている第2の調整ユニットとをさらに含む。
第2の態様から第2の態様の第6の可能な実施態様のうちのいずれか1つに関連して、第2の態様の第9の可能な実施態様においては、この装置は、
基地局によって、第1のセルの構成情報を第4のセルの基地局へ送信するステップであって、第1のセルの構成情報は、第1のセル内にあって第4のセルに干渉するユーザグループの少なくともアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報を含む、ステップを行うように構成されている送信ユニットをさらに含む。
本発明の実施形態において提供されている構成方法によれば、基地局は、第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割するステップであって、Nは2以上の正の整数であり、N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器間に干渉が存在し、干渉の存在は、ユーザ機器がアップリンク送信を実行するときに、別のユーザ機器によって同時および同周波数の様式で実行されるダウンリンク受信が干渉されるということを示す、ステップと、N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器に関して、アップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域を構成するステップであって、アップリンク周波数帯域は、同じユーザグループにおけるダウンリンク周波数帯域とは異なり、アップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、全二重システムの動作周波数帯域の周波数サブ帯域である、ステップとを行う。それぞれのユーザグループにおけるユーザ機器間に干渉が存在するので、同じユーザグループにおけるユーザ機器に関して別々の周波数帯域におけるアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域が構成されている場合には、そのユーザグループにおけるユーザ機器のアップリンク送信によってそのユーザグループにおける別のユーザ機器のダウンリンク受信に対してもたらされる干渉が回避されることが可能である。加えて、アップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、全二重システムの動作周波数帯域の周波数サブ帯域であり、それによって基地局は、同じ動作周波数帯域の別々の周波数サブ帯域上で全二重システムにおける第1のセル内の別々のユーザ機器にアップリンク送信サービスおよびダウンリンク受信サービスを提供することができる。
本発明の実施形態における、または従来技術における技術的なソリューションについてより明確に記述するために、以降では、それらの実施形態または従来技術について記述するために必要とされる添付の図面について簡単に記述する。明らかに、以降の説明における添付の図面は、本発明のいくつかの実施形態を示しているにすぎず、当技術分野における標準的な技術者なら、それでもなお、創造的な取り組みを伴わずにこれらの添付の図面からその他の図面を導き出し得る。
本発明の実施形態による、全二重システムにおける通信ネットワークの概略図である。
本発明の実施形態による、全二重システムにおいて互いに隣り合っているユーザ機器間およびセル間に干渉が存在している通信ネットワークの概略図である。
本発明の実施形態による構成方法における基地局の概略構造図である。
本発明の実施形態による構成方法における基地局のベースバンドサブシステムの概略構造図である。
本発明の実施形態による構成方法の概略フローチャート1である。
本発明の実施形態による構成方法において第1のセル内で同じユーザグループに関して別々の周波数帯域におけるアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を構成することについての通信ネットワークの概略図である。
本発明の実施形態による構成方法において第1のセル内で互いに干渉しているユーザグループに関して別々の周波数帯域におけるアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を構成することについての通信ネットワークの概略図である。
本発明の実施形態による構成方法の概略フローチャート2である。
本発明の実施形態による構成方法においてユーザ機器の地理的ロケーションに従ってユーザグループを形成することの概略図である。
本発明の実施形態による構成方法においてユーザ機器間における干渉に従ってユーザグループを形成することの概略図である。
本発明の実施形態による構成方法の適用シナリオ1である。
本発明の実施形態による構成方法における適用シナリオ1に基づく第1の適用シナリオの概略図である。
本発明の実施形態による構成方法における図10Aにおいて示されている第1の適用シナリオにおける構成を実行することの概略図である。
本発明の実施形態による構成方法における適用シナリオ1に基づく第2の適用シナリオの概略図である。
本発明の実施形態による構成方法における図10Bにおいて示されている第1の適用シナリオにおける構成を実行することの概略図である。
本発明の実施形態による図9において示されているシナリオに基づいて地理的ロケーション情報に従って入手されたユーザグループの概略図である。
本発明の実施形態による構成方法の適用シナリオ2である。
本発明の実施形態による構成方法の適用シナリオ3である。
本発明の実施形態による構成方法の概略構造図1である。
本発明の実施形態による構成方法の概略構造図2である。
本発明の実施形態による基地局の概略構造図である。
本発明の実施形態による基地局のハードウェアの概略図である。
以降では、本発明の実施形態における添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態における技術的なソリューションについて明確にかつ完全に記述する。明らかに、記述されている実施形態は、本発明の実施形態のうちのいくつかにすぎず、すべてではない。
本発明の実施形態の作動原理は、
全二重ワイヤレス通信技術である。
この技術を使用することによって、同時および同周波数の通信が実施され得る。図1Aにおいて示されているように、2つの通信デバイス、たとえば、基地局eNB(evolved NodeB、エボルブドNodeB)1およびeNB2が、同時および同周波数の様式で互いに通信する場合には、受信アンテナが、ピアエンドの望まれている信号を受信するだけでなく、その受信アンテナによって送信された信号、すなわち自己干渉信号も受信する。加えて、送信アンテナが受信アンテナに比較的近いので、自己干渉信号の強度は一般に、ピアエンドからの望まれている信号の強度よりもはるかに高い。
スペクトル効率を改善するために、eNB(evolved NodeB、エボルブドNodeB)が、通信のために全二重モードを使用し得る。搬送波f1上でUE(User Equipment、ユーザ機器)1への送信を実行しているときに、eNBは、UE3によって送信されたアップリンク信号を、同じ搬送波f1上で受信する(ここでのUEは、半二重モデルを保持することによって、全二重eNBとさらに通信し得る)。連続したネットワーキングのケースにおいて、すなわちローカルセルが複数のユーザ機器を有しているときに、アップリンク送信のためのUEが、ダウンリンク受信のためのUEに比較的近い場合には、図1Aにおいて示されているUE1およびUE3のように、アップリンク送信を実行するUE1が、ダウンリンク受信を実行するUE3に対して比較的大きな干渉をもたらす。
従来のeNBは、FDD(Frequency Division Duplexing、周波数分割複信)またはTDD(Time Division Duplexing、時分割複信)に従って送信を実行する。このeNBは、アップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を同時に使用することによって送信を実行することはない。したがって、UE間に小さな干渉が存在する。主に、eNBのセル内のUEのダウンリンク送信は、別のセル内のUEのアップリンク受信に干渉し、またはセル内のUEのダウンリンク送信は、別のeNBのUEのアップリンク受信に干渉する。
しかしながら、図1Bにおいて示されているように、全ネットワーク二重モードにおいて、同じセル内のユーザ機器に関して、それらのユーザ機器が互いに比較的近い場合には、ユーザ機器がアップリンク周波数帯域f1上でアップリンク送信を実行したときに、ダウンリンク周波数帯域f1上で別のユーザ機器によって実行されるダウンリンク受信が大幅に干渉される。たとえば、eNB1によってカバーされているUE1およびUE3に関して、UE1はUE3に比較的近いので、UE1がアップリンク周波数帯域f1上でアップリンク送信を実行して、UE3が同時にダウンリンク周波数帯域f1上でダウンリンク受信を実行した場合には、UE1は、UE3のダウンリンク受信に大幅に干渉する。同じケースは、eNB2のUE4およびUE5上でも生じる。
本発明の実施形態において提供されている構成方法によれば、基地局は、第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割するステップであって、Nは2以上の正の整数であり、N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器間に干渉が存在し、干渉の存在は、ユーザ機器がアップリンク送信を実行するときに、別のユーザ機器によって同時および同周波数の様式で実行されるダウンリンク受信が干渉されるということを示す、ステップと、N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器に関して、アップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域を構成するステップであって、アップリンク周波数帯域は、同じユーザグループにおけるダウンリンク周波数帯域とは異なり、アップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、全二重システムの動作周波数帯域の周波数サブ帯域である、ステップとを行う。それぞれのユーザグループにおけるユーザ機器間に干渉が存在するので、同じユーザグループにおけるユーザ機器に関して別々の周波数帯域におけるアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域が構成されている場合には、そのユーザグループにおけるユーザ機器のアップリンク送信によってそのユーザグループにおける別のユーザ機器のダウンリンク受信に対してもたらされる干渉が回避されることが可能である。加えて、アップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、全二重システムの動作周波数帯域の周波数サブ帯域であり、それによって基地局は、同じ動作周波数帯域の別々の周波数サブ帯域上で全二重システムにおける第1のセル内の別々のユーザ機器にアップリンク送信サービスおよびダウンリンク受信サービスを提供することができる。
本発明の実施形態における技術的なソリューションの明確な説明を容易にする目的で、基本的に同じ機能または目的を提供する同じアイテムまたは同様のアイテム間を区別するために、本発明の実施形態においては「第1の」および「第2の」などの言葉が使用されている。「第1の」および「第2の」などの言葉は、数および実施順序を限定するものではないということを当業者なら理解し得る。
本発明の実施形態において提供されている技術的なソリューションは、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(global system for mobile communication、略してGSM)、符号分割多元接続(code division multiple access、略してCDMA)システム、ワイドバンド符号分割多元接続(wideband code division multiple access、略してWCDMA)システム、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(universal mobile telecommunication system、略してUMTS)、ジェネラルパケットラジオサービス(general packet radio service、略してGPRS)システム、ロングタームエボリューション(long term evolution、略してLTE)システム、ロングタームエボリューションアドバンスト(long term evolution advanced、略してLTE−A)システム、およびワールドワイドインターオペラビリティーフォーマイクロウェーブアクセス(worldwide interoperability for microwave access、略してWiMAX)システムなどのさまざまなワイヤレス通信ネットワークに適用され得る。「ネットワーク」および「システム」という用語は、互いに置き換えられることが可能である。
本発明の実施形態においては、基地局(base station、略してBS)は、UE(ユーザ機器、User Equipment)または別の通信局、たとえば中継局と通信するデバイスであり得、基地局は、特定の物理的なエリアにおける通信カバレッジを提供し得る。たとえば、基地局は具体的には、GSMもしくはCDMAにおけるベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、略してBTS)もしくは基地局コントローラ(Base Station Controller、略してBSC)であり得、またはUMTSにおけるノードB(Node B、略してNB)もしくはUMTSにおける無線ネットワークコントローラ(Radio Network Controller、略してRNC)であり得、またはLTEにおけるエボルブドNodeB(evolved NodeB、略してeNBもしくはeNodeB)であり得、またはワイヤレス通信ネットワークにおけるアクセスサービスを提供する別のアクセスネットワークデバイスであり得る。これは、本発明の実施形態においては限定されない。
本発明の実施形態においては、UEは、ワイヤレスネットワーク全体において分散され得、それぞれのUEは、静止していることがあり、または動いていることがある。
UEは、端末(terminal)、移動局(mobile station)、サブスクライバーユニット(subscriber unit)、局(station)などと呼ばれることがある。UEは、セルラー電話(cellular phone)、携帯情報端末(personal digital assistant、略してPDA)、ワイヤレスモデム(modem)、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルド(handheld)デバイス、ラップトップコンピュータ(laptop computer)、コードレス電話(cordless phone)、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop、略してWLL)局などであり得る。UEがM2M様式の通信に適用される場合には、そのUEは、M2M端末と呼ばれることがあり、具体的には、M2M通信をサポートするスマートメータ、スマートアプライアンスなどであり得る。
本発明の実施形態において提供されている構成方法および構成装置は、基地局eNBによって実行され得る。図2Aにおいて示されているように、基地局eNodeBは、ベースバンドサブシステム、中間無線周波数サブシステム、アンテナサブシステム、およびいくつかのサポート構造(たとえば、サブシステム全体)を含む。ベースバンドサブシステムは、基地局全体のオペレーションおよびメンテナンス、シグナリング処理、無線リソース管理、およびEPC(Evolved Packet Core、エボルブドパケットコア)への送信インターフェースを実施するために、ならびにLTE物理レイヤ、MAC(Medium Access Control、メディアアクセスコントロール)レイヤ、およびL3シグナリングのオペレーションおよびメンテナンスの主要なコントロール機能を実施するために使用される。中間無線周波数サブシステムは、ベースバンド信号、中間周波数信号、および無線周波数信号の間における変換を実施し、LTEワイヤレス受信信号の復調、送信信号の変調、および電力増幅を実施する。アンテナサブシステムは、ワイヤレスエアインターフェース信号の受信および送信を実施するために、基地局の無線周波数モジュールに接続されているアンテナおよびフィーダと、GRS受信カードのアンテナおよびフィーダとを含む。サブシステム全体は、ベースバンドサブシステムおよび中間無線周波数サブシステムのサポート部分であり、構造、電源、および環境モニタリング機能を提供する。
ベースバンドサブシステムは、図2Bにおいて示され得る。たとえば、モバイル電話がインターネットにアクセスするということは、次のとおりであり得る。モバイル電話は、基地局を使用することによってコアネットワーク(MME/S−GW)にアクセスし、次いでコアネットワークを使用することによってインターネットにアクセスする。ここでは、インターネットのデータは、コアネットワークと基地局との間におけるインターフェースを使用することによってベースバンド部分へ送信され、ベースバンド部分は、PDCPレイヤ、RLCレイヤ、およびMACレイヤにおけるエンコーディングおよび変調などの処理を実行し、処理されたデータを無線周波数部分へ送信し、無線周波数部分は、処理されたデータを端末へ送信する。ベースバンド部分は、CPRIインターフェースを使用することによって無線周波数部分へ接続され得る。加えて、無線周波数部分、たとえばリモートRRUを延長するために、光ファイバが現在使用されている。本発明の実施形態における構成方法のそれぞれのステップにおけるベースバンドは、無線周波数を使用することによって実施される。加えて、受信ステップおよび送信ステップは、アンテナ(たとえば、エアインターフェース)を使用することによって実施される。
ユーザ機器と、本発明の実施形態において関連した基地局との間におけるインターフェースは、ユーザ機器と基地局との間における通信のためのエアインターフェースとして理解され得、またはそのインターフェースは、Uuインターフェースと呼ばれることがある。
図3において示されているように、本発明の実施形態は、構成方法を提供する。この方法は、全二重システムに適用され、下記のステップを含む。
S101. 基地局が、第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割し、Nは2以上の正の整数であり、N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器間に干渉が存在し、干渉の存在は、ユーザ機器がアップリンク送信を実行するときに、別のユーザ機器によって同時および同周波数の様式で実行されるダウンリンク受信が干渉されるということを示す。
S102. 基地局は、N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器に関して、アップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域を構成し、アップリンク周波数帯域は、同じユーザグループにおけるダウンリンク周波数帯域とは異なり、アップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、全二重システムの動作周波数帯域の周波数サブ帯域である。
本発明のこの実施形態において提供されている構成方法によれば、基地局は、第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割するステップであって、Nは2以上の正の整数であり、N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器間に干渉が存在し、干渉の存在は、ユーザ機器がアップリンク送信を実行するときに、別のユーザ機器によって同時および同周波数の様式で実行されるダウンリンク受信が干渉されるということを示す、ステップと、N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器に関して、アップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域を構成するステップであって、アップリンク周波数帯域は、同じユーザグループにおけるダウンリンク周波数帯域とは異なり、アップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、全二重システムの動作周波数帯域の周波数サブ帯域である、ステップとを行う。それぞれのユーザグループにおけるユーザ機器間に干渉が存在するので、同じユーザグループにおけるユーザ機器に関して別々の周波数帯域におけるアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域が構成されている場合には、そのユーザグループにおけるユーザ機器のアップリンク送信によってそのユーザグループにおける別のユーザ機器のダウンリンク受信に対してもたらされる干渉が回避されることが可能である。加えて、アップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、全二重システムの動作周波数帯域の周波数サブ帯域であり、それによって基地局は、同じ動作周波数帯域の別々の周波数サブ帯域上で全二重システムにおける第1のセル内の別々のユーザ機器にアップリンク送信サービスおよびダウンリンク受信サービスを提供することができる。
たとえば、図4において示されているように、図4は、本発明の実施形態における構成方法を使用することによって実際の用途において第1のセル内のユーザ機器間における干渉を低減するシナリオである(図4においては、2つのユーザグループ、すなわちユーザグループ1およびユーザグループNが、単に例として使用されている)。基地局は、第1のセル内のユーザグループ1におけるユーザ機器UE11およびUE12に関してアップリンク周波数帯域f1およびダウンリンク周波数帯域f2を構成する。基地局は、ユーザグループNにおけるユーザ機器UE N1およびUE N2に関してアップリンク周波数帯域f3およびダウンリンク周波数帯域f4を構成する。
UE11がダウンリンク周波数帯域f2を使用してダウンリンク受信を実行し、UE12がアップリンク周波数帯域f1を使用してアップリンク送信を実行するので、UE12がアップリンク周波数帯域f1上でアップリンク送信を実行する場合には、ダウンリンク周波数帯域f2上でUE11によって実行されるダウンリンク受信は干渉されない。同様に、UE11がアップリンク周波数帯域f1上でアップリンク送信を実行する場合には、ダウンリンク周波数帯域上でUE12によって実行されるダウンリンク受信は干渉されないということが知られ得る。したがって、第1のセル内のいずれかのユーザグループにおけるユーザ機器によってアップリンク周波数帯域上で実行される信号送信によって、同じユーザグループにおける残りのユーザ機器によってダウンリンク周波数帯域上で実行されるダウンリンク受信に対してもたらされる干渉が低減され得る。
本発明においては、f1+f2+f3+...+fN=fであり、fは、全二重システムの動作周波数帯域であるということに留意されたい。たとえば、fが10MHzである場合には、fは、f1からf5に個別に対応している5つの周波数サブ帯域へと分割される。全二重システムの動作周波数帯域は、等しく分割され、次いでそれぞれのユーザグループに関して構成され得る。それぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域の帯域幅は、ユーザグループのダウンリンク周波数帯域の帯域幅と同じである。すなわち、それぞれのユーザグループの帯域幅は、2.0MHzである。ここでは、f1は、0MHzから2.0MHzまで(0MHzおよび2.0MHzを含む)であり、f2は、2.0MHzから4.0MHzまで(2.0MHzおよび4.0MHzを含む)であり、f3は、4.0MHzから6.0MHzまで(4.0MHzおよび6.0MHzを含む)であり、f4は、6.0MHzから8.0MHzまで(6.0MHzおよび8.0MHzを含む)であり、f5は、8.0MHzから10.0MHzまで(8.0MHzおよび10.0MHzを含む)である。別々の帯域幅を伴うアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域が、実際の要件に従ってそれぞれのユーザグループにさらに割り当てられ得る。
たとえば、より多くのユーザ機器に与えられるユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、比較的大きく設定され得、より少ないユーザ機器に与えられるユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、比較的小さく設定され得る。これは、本発明のこの実施形態においては限定されない。
さらに、Nが2以上である場合には、下記の第1のケースが存在し得、すなわち、第1のセル内のN個のユーザグループにおけるいずれかの2つのユーザグループの間に干渉が存在する。または、下記の第2のケースが存在し得、すなわち、第1のセル内のN個のユーザグループにおけるいずれの2つのユーザグループの間にも干渉が存在しない。
好ましくは、1.として、第1のセル内のN個のユーザグループにおけるいずれかの2つのユーザグループが、上記第1のケースにある場合には、基地局は、N個のユーザグループにおけるいずれの2つのユーザグループにも同じ構成様式および原理を適用するので、第1のユーザグループおよび第2のユーザグループは、本発明のこの実施形態においては、説明のための例として使用されているにすぎない。第1のユーザグループおよび第2のユーザグループは、N個のユーザグループにおける任意の2つのユーザグループである。
第1のセル内のユーザグループ間における干渉を低減するために、そしてさらにユーザ機器間における干渉を低減するために、たとえばステップS102は、特に下記の様式で実施され得る。
S1021A. 第1のユーザグループのアップリンク周波数帯域、および第2のユーザグループのダウンリンク周波数帯域を別々の周波数帯域として構成し、第1のユーザグループのダウンリンク周波数帯域、および第2のユーザグループのアップリンク周波数帯域を別々の周波数帯域として構成する。
第1のユーザグループおよび第2のユーザグループは、N個のユーザグループにおける任意の2つのユーザグループである。
たとえば、図5において示されているように、図5は、本発明の実施形態における構成方法を使用することによって実際の用途において第1のセル内のユーザグループ間における干渉を低減するシナリオである。第1のユーザグループと第2のユーザグループとの間に干渉が存在する例を使用することによって、説明が提供される。
基地局eNB1が、第1のセル内の第1のユーザグループにおけるユーザ機器UE1に関して、アップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域f1、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域f2を構成する。基地局eNB1は、第2のユーザグループに関して、アップリンク周波数帯域f3、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域f4を構成する。f1、f2、f3、およびf4は、個々に異なる周波数帯域であるので、第1のユーザグループにおけるユーザ機器UE1が、アップリンク周波数帯域f1上でeNB1へアップリンク信号を送信する場合には、ダウンリンク周波数帯域f4上で第2のユーザグループにおけるユーザ機器UE2によって実行されるダウンリンク受信は干渉されない。したがって、第1のセル内のいずれかの2つのユーザグループの間に干渉が存在する場合には、第1のセル内のいずれかのユーザグループにおけるユーザ機器によってアップリンク周波数帯域上で実行される信号送信によって、別のユーザグループにおけるユーザ機器によってダウンリンク周波数帯域上で実行される受信に対してもたらされる干渉が低減され得る。
好ましくは、2.として、第1のセル内のN個のユーザグループにおけるいずれかの2つのユーザグループが、上記第2のケースにある場合には、第1のセルの基地局は、N個のユーザグループにおけるいずれの2つのユーザグループにも同じ構成様式および原理を適用するので、第3のユーザグループおよび第4のユーザグループは、本発明のこの実施形態においては、説明のための例として使用されているにすぎない。第3のユーザグループおよび第4のユーザグループは、N個のユーザグループにおける任意の2つのユーザグループである。
いずれの2つのユーザグループの間にも干渉が存在しない場合に、それぞれのユーザグループにおけるユーザ機器が、比較的大きな周波数サブ帯域を使用することを可能にするために、たとえばステップS102は、特に下記の様式で実施され得る。
S1021B. 第3のユーザグループのアップリンク周波数帯域、および第4のユーザグループのダウンリンク周波数帯域を同じ周波数帯域として構成し、第3のユーザグループのダウンリンク周波数帯域、および第4のユーザグループのアップリンク周波数帯域を同じ周波数帯域として構成する。
第3のユーザグループおよび第4のユーザグループは、N個のユーザグループにおける任意の2つのユーザグループである。
図5において示されているように、第1のユーザグループおよび第2のユーザグループとは異なり、第3のユーザグループと第4のユーザグループとの間に干渉が存在しない場合には、基地局eNB1は、第1のセル内の第3のユーザグループにおけるユーザ機器に関して、アップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域fn、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域fn+1を構成する。基地局eNB1は、第4のユーザグループにおけるユーザ機器に関して、アップリンク周波数帯域fn+1、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域fnを構成する。第3のユーザグループと第4のユーザグループとの間に干渉が存在しないので、第3のユーザグループにおけるユーザ機器のアップリンク周波数帯域は、第4のユーザグループのダウンリンク周波数帯域として構成され、第3のユーザグループにおけるユーザ機器のダウンリンク周波数帯域は、第4のユーザグループにおけるユーザ機器のアップリンク周波数帯域として構成される。この方法においては、全二重システムでのそれぞれのユーザグループにおけるユーザ機器のリソースが増大し得る。
さらに、基地局が第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割する具体的な様式は、本発明のこの実施形態においては限定されない。
たとえば、ある態様においては、基地局は、第1のセル内のユーザ機器の地理的ロケーション情報を入手することによって、第1のセル内のユーザ機器をグループ化し得る。図6において示されているように、下記のステップが、特定の実施態様に関して使用され得る。
S1011A. 基地局は、第1のセル内のユーザ機器の地理的ロケーション情報を入手する。
S1012A. 基地局は、ユーザ機器の地理的ロケーション情報に従って第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割する。
本発明のこの実施形態における第1のセル内のユーザ機器の地理的ロケーション情報に関して、基地局は、DOA(Direction of Arrival、到来方向)方法および電力測定方法を使用することによって、第1のセル内のユーザ機器UEの位置を突き止めて、第1のセル内のそれぞれのユーザ機器の地理的ロケーション情報を入手し得る。あるいは基地局は、位置特定パイロット信号を第1のセル内のユーザ機器へ送信する。次いで基地局は、位置特定パイロット信号に従って第1のセル内のユーザ機器によって報告されたユーザ機器ロケーションを受信して、第1のセル内のそれぞれのユーザ機器の地理的ロケーション情報を入手する。
本発明のこの実施形態においては、N個のユーザグループは基地局のカバレッジエリアに従った事前の分割を用いて入手され得、またはエリア分割は、特定のセルカバレッジを参照して実行される。次いで、ユーザ機器が属するユーザグループが、ユーザ機器の地理的ロケーション情報に従って決定される。図7において示されているように、第1のセルは、第1のセルの実際の状況に従ってA1からA8という8つのユーザグループへと分割され得、同じユーザグループ内に収まる地理的ロケーション情報を有するユーザ機器が、そのユーザグループ内にあると決定される。
さらに基地局が、地理的ロケーション情報、すなわち、図7において示されている様式を使用することによってユーザ機器をグループ化する場合には、第1のセル内で第1のユーザグループと第2のユーザグループとの間に干渉が存在するかどうか、および第3のユーザグループと第4のユーザグループとの間に干渉が存在しないかどうかを決定するために、下記の様式が使用され得る。
A1. 第1のユーザグループが第2のユーザグループに隣り合っている場合には、基地局は、第1のユーザグループにおけるユーザ機器と第2のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在するということを決定する。
2つのユーザグループが互いに隣り合っているということは、2つのユーザグループの間に少なくとも1つの共有されている境界があるということを示しており、たとえば、ユーザグループA1およびユーザグループA2、ユーザグループA1およびユーザグループA3、ユーザグループA1およびユーザグループA4、ならびにユーザグループA1およびユーザグループA8は、互いに隣り合っているユーザグループである。
A2. 第3のユーザグループが第4のユーザグループに隣り合っていない場合には、基地局は、第3のユーザグループと第4のユーザグループとの間に干渉が存在しないということを決定する。
2つのユーザグループが互いに隣り合っていないということは、2つのユーザグループ、たとえば、図7において示されているユーザグループA1およびユーザグループA6、ユーザグループA6およびユーザグループA8、ならびにユーザグループA1およびユーザグループA5の間に共有されている境界がないということを示している。
表1は、図7において示されているグループ化に従って得られた、第1のセルの周波数帯域構成表である。
表1において示されているように、第1のセルがグループ化された後に、互いに隣り合っているユーザグループ間に干渉が存在しないということを確実にするために、互いに隣り合っているユーザグループが、前述の構成様式で構成され得る。詳細が本発明のこの実施形態において再び記述されることはない。構成結果が表1において示されており、たとえば、ユーザグループA1およびユーザグループA2、ユーザグループA1およびユーザグループA4、ならびにユーザグループA1およびユーザグループA8である。
本発明のこの実施形態においては、第1のセルをグループ化した後に、第1のセルの基地局は、第3のユーザグループのアップリンク周波数帯域、および第4のユーザグループのダウンリンク周波数帯域を同じ周波数帯域に設定し、第3のユーザグループのダウンリンク周波数帯域、および第4のユーザグループのアップリンク周波数帯域を同じ周波数帯域に設定し得る。表1において示されているユーザグループA1およびユーザグループA6がその例であり、ここで第3のユーザグループおよび第4のユーザグループは、互いに干渉しない2つのユーザグループである。
図7および表1を参照すると、第1のセル内で互いに隣り合っているいずれの2つのユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域にも同じ構成および同じ原理が適用されるということが知られ得る。ユーザグループA1およびユーザグループA2は、本発明のこの実施形態においては、説明のための例として使用されているにすぎず、これは、いかなる暗示的な意味も有していない。
たとえば、ユーザグループA1におけるユーザ機器のアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、f1およびf6にそれぞれ設定され得、ユーザグループA2におけるユーザ機器のアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、f2およびf5にそれぞれ設定され得る。f1およびf5は別々の周波数帯域であるので、ユーザグループA1におけるユーザ機器のアップリンク周波数帯域は、ユーザグループA2におけるユーザ機器のダウンリンク周波数帯域に干渉しないで、ユーザグループA1とユーザグループA2との間における干渉を低減する。同様に、ユーザグループA2のアップリンク周波数帯域は、ユーザグループA1のダウンリンク周波数帯域に干渉しないということが知られ得る。
第1のセル内で互いに干渉しないいずれの2つのユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域にも同じ構成様式および原理が適用されるので、ユーザグループA1、およびユーザグループA1に隣り合っていないユーザグループA6は、本発明のこの実施形態においては、説明のための例として使用されているにすぎず、これは、いかなる暗示的な意味も有していない。たとえば、ユーザグループA1におけるユーザ機器のアップリンク周波数帯域f1はユーザグループA6におけるユーザ機器のダウンリンク周波数帯域として構成され得、ユーザグループA1におけるユーザ機器のダウンリンク周波数帯域f6は、ユーザグループA6におけるユーザ機器のアップリンク周波数帯域として構成され得る。すなわち、ユーザグループA6の構成される周波数帯域は、アップリンク周波数帯域f6およびダウンリンク周波数帯域f1である。表1において示されているように、ユーザグループA1およびユーザグループA6は、互いに隣り合っていないユーザグループであり、かつユーザグループA1は、ユーザグループA6から比較的遠く離れているので、ユーザグループA1とユーザグループA6との間には干渉が存在しない。この方法においては、第1のセル内のそれぞれのユーザグループの動作周波数帯域の帯域幅が増大し得る。
別の態様においては、第1のセル内のユーザ機器は、第1のセル内のユーザ機器間における干渉に従ってグループ化され得、下記の様式が、特定の実施態様に関して使用され得る。
S1011B. 基地局は、第1のセル内のユーザ機器間における干渉情報に従ってユーザ機器をN個のユーザグループへと分割する。ここで、ユーザグループ内のユーザ機器のうちのいずれか1つと、同じユーザグループ内の少なくとも1つのユーザ機器との間に干渉が存在する。
干渉情報は、ユーザ機器間における干渉電力である。
ユーザ機器間における干渉情報を決定する様式は、本発明のこの実施形態においては限定されない。干渉情報は、第1のセル内の第1のユーザ機器を使用することによって決定され得る。第1のユーザ機器は、第1のセル内の任意のユーザ機器である。基地局は、第1のセル内のすべてのユーザ機器をコントロールして、パイロットシンボルを順次送信させる(シーケンスは基地局によって決定される)。第1のセル内の第1のユーザ機器は、別のユーザ機器によって第1のユーザ機器にもたらされる干渉電力を評価し、測定された干渉電力を基地局へ報告する。基地局は、第1のユーザ機器に関してすべてのユーザ機器によってもたらされる干渉電力に従って、第1のユーザ機器に関する干渉値がプリセット干渉しきい値未満であるユーザ機器を、別々のユーザグループへとグループ化する。
プリセット干渉しきい値の具体的な値は、本発明のこの実施形態においては限定されず、実際の要件に従って設定され得る。
たとえば、可能な実施態様においては、図8において示されているように、ユーザ機器UE11とユーザ機器UE12との間における干渉値がプリセット干渉しきい値以上である場合には、ユーザ機器UE11とユーザ機器UE12との間に干渉が存在するということが決定され、ユーザ機器UE11およびユーザ機器UE12は、同じユーザグループ、すなわち、図8における第1のユーザグループに割り当てられる。ユーザ機器UE11およびユーザ機器UE12は個々に、第1のセル内の任意のユーザ機器である。別のユーザ機器のグループ化は、ユーザ機器UE11およびユーザ機器UE12のグループ化と同じである。詳細が本発明のこの実施形態において再び記述されることはない。
リソース利用度を最大化するために、別の態様においては、第1のセルの基地局はさらに、第1のセル内のそれぞれのユーザ機器の地理的ロケーションを入手し得る。第1のセルの基地局は、第1のセル内のユーザ機器の地理的ロケーションと、ユーザ機器間における干渉電力とに従って、プリセット距離を超える距離と、プリセット干渉しきい値未満である干渉電力とが間にあるユーザ機器を別々のユーザグループに割り当てる。もちろん、決定することは、地理的ロケーションのみを参照して実行され得、プリセット地理的ロケーションを超える地理的ロケーションを有するユーザ機器が、別々のユーザグループに割り当てられる。これは、本発明のこの実施形態においては限定されない。
互いに比較的近いユーザ機器に関しては、アップリンク送信が、同じ周波数帯域上での別のユーザ機器のダウンリンク受信に大幅に干渉する。しかしながら、互いから比較的遠く離れているユーザ機器に関しては、アップリンク周波数帯域f1上でユーザ機器によって実行される送信は、ダウンリンク周波数帯域f1上で別のユーザ機器によって実行される受信にわずかに干渉する。したがって、プリセット距離しきい値未満である距離と、プリセット品質強度未満である信号品質強度とが間にあるユーザ機器が、同じユーザグループに割り当てられて、ユーザ機器間における干渉をよりよく除去する。
さらに基地局が、ユーザ機器の干渉情報、たとえば、図8において示されている様式を使用することによってユーザ機器をグループ化する場合には、第1のセル内で第1のユーザグループと第2のユーザグループとの間に干渉が存在するかどうか、および第3のユーザグループと第4のユーザグループとの間に干渉が存在しないかどうかを決定するために、下記の様式が使用され得る。
B1. 第1のユーザグループにおける少なくとも1つのユーザ機器と第2のユーザグループにおける少なくとも1つのユーザ機器との間に干渉が存在する場合には、基地局は、第1のユーザグループにおけるユーザ機器と第2のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在するということを決定する。
たとえば、第1のユーザグループにおける少なくとも1つのユーザ機器と第2のユーザグループにおけるユーザ機器のうちの少なくとも1つとの間における干渉電力が、プリセット干渉しきい値を超えている場合には、第1のユーザグループにおけるユーザ機器と第2のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在する。すなわち、第1のユーザグループと第2のユーザグループとの間に干渉が存在する。
B2. 第3のユーザグループにおけるいずれのユーザ機器と第4のユーザグループにおけるいずれのユーザ機器との間にも干渉が存在しない場合には、基地局は、第3のユーザグループにおけるユーザ機器と第4のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在しないということを決定する。
たとえば、第3のユーザグループにおけるいずれのユーザ機器と、第4のユーザグループにおけるユーザ機器のうちのいずれの1つとの間における干渉電力も、プリセット干渉しきい値未満である場合には、第3のユーザグループにおけるユーザ機器と第4のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在しない。すなわち、第3のユーザグループと第4のユーザグループとの間に干渉が存在しない。
図9において示されているように、実際の適用シナリオにおいては、可能なシナリオは次のとおりである。すなわち、互いに隣り合っていて同じ基地局eNB1によってカバーされているセル間に干渉が存在する。加えて、同じ干渉がセルエッジユーザ上でも生じる。すべてのセルが、同じ周波数帯域を使用する。したがって、互いに比較的近い2つのセル内にいる2人のエッジユーザに関して、たとえば、第1のセルおよび第2のセルは、互いに隣り合っていて基地局eNB1によってカバーされているセルであり、第1のセルおよび第2のセルは、同じ動作周波数帯域f1を使用しているので、第1のセル内のエッジユーザ機器UE1のアップリンク周波数帯域f1は、第2のセル内のエッジユーザ機器UE2のダウンリンク周波数帯域f1に干渉する。第1のセル内のユーザ機器と、第2のセル内のユーザ機器との間における干渉は、前述の様式に準拠して除去され得る。詳細が本発明のこの実施形態において再び記述されることはない。
第1のセル内のエッジユーザ機器UE1のアップリンク周波数帯域f1によって第2のセル内のエッジユーザ機器UE2のダウンリンク周波数帯域f1に対してもたらされる干渉を低減するために、本発明のこの実施形態における実施に関しては下記の様式が使用され得る。
S1021A. 基地局は、第2のセルの構成情報を入手し、第2のセルの構成情報は、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループの少なくともアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を含み、第2のセルは、第1のセルに隣り合っているセルである。
本発明のこの実施形態においては、基地局が第2のセルの構成情報を入手することは、基地局が、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を入手すること、または基地局が、第2のセル内のそれぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を入手し得ることを含み得る。これは、本発明のこの実施形態においては限定されない。
第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループは、第2のセル内のいずれかのユーザグループが、第1のセル内のいずれかのユーザグループに隣り合っているか、または第2のセル内のいずれかのユーザグループにおけるユーザ機器と、第1のセル内のいずれかのユーザグループにおける少なくとも1つのユーザ機器との間に干渉が存在し得るということを示し得る。
S1022B. 第5のユーザグループが、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第5のユーザグループのアップリンク周波数帯域が、第1のセル内にあって第2のセルに干渉するユーザグループのうちの第6のユーザグループのダウンリンク周波数帯域と同じである場合には、第6のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が第5のユーザグループのアップリンク周波数帯域とは異なるように第6のユーザグループのダウンリンク周波数帯域を調整する。
たとえば、図10Aにおいて示されているように、第2のセル内の第5のユーザグループにおけるユーザ機器UE2は、アップリンク送信のためにアップリンク周波数帯域f4を使用し、第1のセル内の第6のユーザグループにおけるユーザ機器UE1は、ダウンリンク受信のためにダウンリンク周波数帯域f4を使用する。互いに隣り合っている2つのセルの間における干渉を低減するために、第1のセル内の第6のユーザグループにおけるユーザ機器UE1のものであってアップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域が、図10Bにおいて示されているように、f3へ調整され得る。
S1022C. 第7のユーザグループが、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第7のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が、第1のセル内にあって第2のセルに干渉するユーザグループのうちの第8のユーザグループのアップリンク周波数帯域と同じである場合には、第8のユーザグループのアップリンク周波数帯域が第7のユーザグループのダウンリンク周波数帯域とは異なるように第8のユーザグループのアップリンク周波数帯域を調整する。
たとえば、図10Cにおいて示されているように、第2のセル内の第7のユーザグループにおけるユーザ機器UE2は、ダウンリンク受信のためにダウンリンク周波数帯域f1を使用し、第1のセル内の第8のユーザグループにおけるユーザ機器UE1は、アップリンク送信のためにアップリンク周波数帯域f1を使用する。互いに隣り合っている2つのセルの間における干渉を低減するために、第1のセル内の第8のユーザグループにおけるユーザ機器UE1のものであってアップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域f1が、図10Dにおいて示されているように、f2へ調整され得る。
加えて、第13のユーザグループが、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第13のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が、第1のセル内にあって第2のセルに干渉するユーザグループのうちの第14のユーザグループのアップリンク周波数帯域と同じであり、第13のユーザグループにおけるユーザ機器のダウンリンク周波数帯域が、第14のユーザグループにおけるユーザ機器のアップリンク周波数帯域と同じである場合には、第14のユーザグループのアップリンク周波数帯域が第13のユーザグループのダウンリンク周波数帯域とは異なるように、および第14のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が第13のユーザグループのアップリンク周波数帯域とは異なるように第14のユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域が調整される。具体的な調整様式に関しては、前述の様式を参照されたい。詳細が本発明のこの実施形態において再び記述されることはない。
たとえば、第2のセル内の第13のユーザグループにおけるユーザ機器は、ダウンリンク受信のためにダウンリンク周波数帯域f1を使用し、第1のセル内の第14のユーザグループにおけるユーザ機器は、アップリンク送信のためにアップリンク周波数帯域f1を使用し、第2のセル内の第13のユーザグループにおけるユーザ機器は、アップリンク送信のためにアップリンク周波数帯域f3を使用し、第1のセル内の第14のユーザグループにおけるユーザ機器は、ダウンリンク受信のためにダウンリンク周波数帯域f3を使用する。互いに隣り合っている2つのセルの間における干渉を低減するために、第1のセル内の第14のユーザグループにおけるユーザ機器のものであってアップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域f1が、f2へ調整され得、第1のセル内の第14のユーザグループにおけるユーザ機器のものであってダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域f3が、f4へ調整され得る。
実際の適用プロセスにおいては、第2のセルのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、第1のセルの構成情報に従って調整され得るということに留意されたい。したがって、第1のセルおよび第2のセル内にあって互いに干渉するユーザグループに関しては、ユーザグループのアップリンク周波数帯域は、別のユーザグループのダウンリンク周波数帯域とは異なり、そのユーザグループのダウンリンク周波数帯域は、その別のユーザグループのアップリンク周波数帯域とは異なる。具体的な調整様式および原理は、第2のセルに従って第1のセルを調整する様式および原理と同じである。詳細が本発明のこの実施形態において再び記述されることはない。
たとえば、図11において示されているように、図11は、図10Aおよび図10Dにおいて入手された第1のセルおよび第2のセル内のユーザ機器の地理的ロケーション情報に従ってユーザグループを入手することの概略図である。第1のセル内のユーザグループA8と、第2のセル内のユーザグループB6との間における距離がプリセット距離未満であるということが図11から知られ得る。第1のセル内のユーザグループA8のアップリンク周波数帯域が、第2のセル内のユーザグループB6のダウンリンク周波数帯域と同じであり、または第1のセル内のユーザグループA8のダウンリンク周波数帯域が、第2のセル内のユーザグループB6のアップリンク周波数帯域と同じであり、または第1のセル内のユーザグループA8のアップリンク周波数帯域が、第2のセル内のユーザグループB6のダウンリンク周波数帯域と同じであり、第1のセル内のユーザグループA8のダウンリンク周波数帯域が、第2のセル内のユーザグループB6のアップリンク周波数帯域と同じである場合には、第1のセル内のユーザグループA8におけるユーザ機器は、第2のセル内のユーザグループB6におけるユーザ機器に干渉し得る。干渉を回避するために、第1のセル内のそれぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域が、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループのダウンリンク周波数帯域およびアップリンク周波数帯域に従って調整されて、互いに隣り合っているセル内にあって、プリセット距離未満である距離が間にあるユーザグループ間における干渉を回避し得る。たとえば、第2のセルの周波数帯域割り当てが表2において示されている場合に、第1のセル内のすべてのユーザグループの周波数帯域が、表3において示されている周波数帯域へ調整され得る。
表2および表3を参照すると、第2のセル内のユーザグループB6のアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域が、それぞれf6およびf1である場合には、第1のセル内のユーザグループA8のアップリンク周波数帯域が、f1からf5またはf7およびf8のうちのいずれか1つへ調整され得、第1のセル内のユーザグループA8のダウンリンク周波数帯域が、f2からf8のうちのいずれか1つへ調整され得るということが知られ得る。たとえば、本発明のこの実施形態においては、アップリンク周波数帯域がf7であってダウンリンク周波数帯域がf6である例を使用することによって説明が提供されている。ユーザグループA8の周波数帯域構成が入手されている場合には、第1のセル内の別のユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域が、ユーザグループA8のアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域とは異なるその他の周波数帯域として構成され得る。具体的な構成様式に関しては、第1のセル内のユーザグループの前述の構成様式を参照されたい。詳細が本発明のこの実施形態において再び記述されることはない。
別の可能なシナリオにおいては、図12において示されているように、同じ干渉がセルエッジユーザ上でも生じる。すべてのセルが、同じ周波数帯域を使用する。互いに比較的近い2つのセル内にいる2人のエッジユーザに関して、たとえば、第1のセルおよび第2のセルは、互いに隣り合っていて別々の基地局によって別々にカバーされているセルであり、第1のセル内の第1のユーザグループと第2のセル内の第2のユーザグループとの間に干渉が存在する。第1のセル内の第1のユーザグループと第2のセル内の第2のユーザグループとの間における干渉を低減するために、第1のセルの基地局eNB1は、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を第2のセルの基地局eNB2から入手するか、または第2のセル内のそれぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を入手し得る。第2のセルのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域が入手された後に、第1のセル内のそれぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域が調整される。この方法においては、第1のセル内にあって第2のセルに干渉するユーザグループのアップリンク周波数帯域が、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループのダウンリンク周波数帯域とは異なり、第1のセル内にあって第2のセルに干渉するユーザグループのダウンリンク周波数帯域が、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループのアップリンク周波数帯域とは異なる。具体的な調整様式に関しては、前述のシナリオにおける調整様式を参照されたい。詳細が本発明のこの実施形態において再び記述されることはない。
第1のセルの基地局eNB1が第2のセルの基地局eNB2から第2のセルのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を入手する様式は、本発明のこの実施形態においては限定されない。
たとえば、第1の可能な実施態様は、下記のとおりである。
a1. 第1のセルの基地局は、ネットワークインターフェースシグナリングを使用することによって第1の要求メッセージを第2のセルの基地局eNB2へ送信し、第1の要求メッセージは、第2のセル内のそれぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を基地局eNB1へ送信するよう基地局eNB2に指示し、または第2のセル内にあって第1のセルに干渉するそれぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を基地局eNB1へ送信するよう基地局eNB2に指示する。
a2. 第1のセルの基地局eNB1は、第1の要求メッセージのものであって第2のセルの基地局eNB2によって送信されるフィードバックメッセージを受信し、そのフィードバックメッセージは、第2のセル内のそれぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域、または第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を搬送する。
たとえば、第2の可能な実施態様は、下記のとおりである。
基地局eNB1は、基地局eNB2によって送信された第2の要求メッセージを受信し、その第2の要求メッセージは、第2のセル内のそれぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域、または第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を搬送する。
第2の可能な実施態様は、それらの基地局によってデフォルトで知られている。基地局が、その基地局によってカバーされるそれぞれのセルの構成を完了した後に、その基地局は、別の近隣の基地局との間でデータを直接やり取りする。
図13において示されているように、図13は、本発明のこの実施形態による第3の可能なシナリオである。第1のセルおよび第3のセルは、互いに隣り合っていて別々の基地局によってカバーされているセルである。第1のセル内の第1のユーザグループにおけるUE1のアップリンク周波数帯域は、第3のセル内の第2のユーザグループにおけるUE2のダウンリンク周波数帯域と同じである。加えて、第1のセル内の第1のユーザグループにおけるUE1のダウンリンク周波数帯域は、第3のセル内の第2のユーザグループにおけるUE2のアップリンク周波数帯域と同じである。
第1のセルおよび第3のセルの両方によってカバーされているエリア内の第1のユーザグループにおけるUE1のアップリンク周波数帯域によって第3のセル内の第2のユーザグループにおけるUE2のダウンリンク周波数帯域に対してもたらされる干渉を低減するために、
たとえば、下記のステップb1およびb2を使用することによって、可能な実施態様が示されている。
b1. 基地局は、第3のセルの構成情報を入手し、第3のセルの構成情報は、第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループの少なくともアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報を含み、第3のセルは、第1のセルに隣り合っているセルである。
基地局が、第3のセルによって送信される構成情報を入手する様式は、本発明のこの実施形態においては限定されない。第3のセルおよび第1のセルが、別々の基地局によってカバーされているセル、たとえば、図13において示されているeNB1およびeNB2である場合には、
たとえば、可能な実施態様は、下記のとおりである。
この実施態様が基地局によってデフォルトで知られているケースにおいては、基地局は、近隣の基地局のセルIDを入手し得る。第3のセルの基地局eNB2が、第3のセル内のそれぞれのユーザグループ上での構成を完了した後に、第3のセルの基地局eNB2は、第3のセル内のそれぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報を第1のセルの基地局eNB1へ直接送信するか、または第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループのアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報を第1のセルの基地局eNB1へ送信する。
たとえば、別の可能な実施態様は、下記のとおりである。
基地局eNB1は、第3の要求メッセージを第3のセルの基地局eNB2へ送信する。第3の要求メッセージは、第3のセル内のそれぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報を第1のセルの基地局eNB1へ送信するよう、または第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループのアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報を第1のセルの基地局eNB1へ送信するよう第3のセルの基地局eNB2に指示する。次いで、第1のセルの基地局eNB1は、第3の要求メッセージのものであって第3のセルの基地局eNB2によって送信されるフィードバックメッセージを受信する。第3の要求メッセージのフィードバックメッセージは、第3のセル内のそれぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報、または第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループのアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報を搬送する。
b2. 第9のユーザグループが、第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第9のユーザグループのアップリンク周波数帯域が、第1のセル内の第10のユーザグループのダウンリンク周波数帯域と同じである場合には、第10のユーザグループのスケジューリング時間を、第9のユーザグループのスケジューリング時間とは異なるスケジューリング時間へ調整し、第9のユーザグループは、第3のセルに属しており、第10のユーザグループは、第1のセルに属している。
たとえば、第3のセル内の第9のユーザグループのスケジューリング時間がT1である場合には、第1のセル内の第10のユーザグループのスケジューリング時間は、T2へ調整され得、T1およびT2は、別々の瞬間である。
b3. 第11のユーザグループが、第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第11のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が、第1のセル内の第12のユーザグループのアップリンク周波数帯域と同じである場合には、第12のユーザグループのスケジューリング時間を、第11のユーザグループのスケジューリング時間とは異なるスケジューリング時間へ調整し、第12のユーザグループは、第1のセルに属しており、第11のユーザグループは、第3のセルに属している。
たとえば、第3のセル内の第11のユーザグループのスケジューリング時間がT3である場合には、第1のセル内の第12のユーザグループのスケジューリング時間は、T4へ調整され得、T3およびT4は、別々の瞬間である。
b4. 第15のユーザグループが、第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第15のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が、第1のセル内の第16のユーザグループのアップリンク周波数帯域と同じであり、第15のユーザグループのアップリンク周波数帯域が、第1のセル内の第16のユーザグループのダウンリンク周波数帯域と同じである場合には、第16のユーザグループのスケジューリング時間を、第15のユーザグループのスケジューリング時間とは異なるスケジューリング時間へ調整し、第16のユーザグループは、第1のセルに属しており、第15のユーザグループは、第3のセルに属している。
たとえば、第3のセル内の第15のユーザグループのスケジューリング時間がT5である場合には、第1のセル内の第16のユーザグループのスケジューリング時間は、T6へ調整され得、T5およびT6は、別々の瞬間である。
この実施形態における前述の様式は、第9のユーザグループ、第11のユーザグループ、または第15のユーザグループと、第1のセル内の任意のユーザグループとの間に干渉が存在するかどうかを決定するために使用され得る。詳細が本発明のこの実施形態において再び記述されることはない。
図13において示されている本発明のこの実施形態における第3の可能なシナリオがさらに、下記の様式で実施され得る。
c1. 基地局は、第1のセルの構成情報を第4のセルの基地局へ送信し、第1のセルの構成情報は、第1のセル内にあって第4のセルに干渉するユーザグループの少なくともアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報を含む。
第1のセルの構成情報を受信しているときに、第4のセルの基地局は、第1のセルの構成情報に従って構成を実行し得る。第17のユーザグループが、第4のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第17のユーザグループのアップリンク周波数帯域が、第1のセル内の第18のユーザグループのダウンリンク周波数帯域と同じである場合には、第4のセルの基地局は、第17のユーザグループのスケジューリング時間を、第18のユーザグループのスケジューリング時間とは異なるスケジューリング時間へ調整する、または
第19のユーザグループが、第4のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第19のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が、第1のセル内の第20のユーザグループのアップリンク周波数帯域と同じである場合には、第4のセルの基地局は、第19のユーザグループのスケジューリング時間を、第20のユーザグループのスケジューリング時間とは異なるスケジューリング時間へ調整する、または
第21のユーザグループが、第4のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第21のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が、第1のセル内の第22のユーザグループのアップリンク周波数帯域と同じであるならば、第21のユーザグループのアップリンク周波数帯域が、第1のセル内の第22のユーザグループのダウンリンク周波数帯域と同じである場合に、第4のセルの基地局は、第21のユーザグループのスケジューリング時間を、第22のユーザグループのスケジューリング時間とは異なるスケジューリング時間へ調整する。
第1のセルの構成情報は、第1のセル内のそれぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報を含み得、または第1のセル内にあって第4のセルに干渉するユーザグループのアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報のみを含み得る。これは、本発明のこの実施形態においては限定されない。
第4のセルは、第1のセルに隣り合っているセルであって、かつ第1のセルをカバーしている基地局とは異なる基地局によってカバーされているセルである。
第1のセルの構成情報が第4のセルへ送信されるということは、次のとおりであり得る。すなわち、第4のセルの基地局によって送信された第4の要求メッセージを受信した後に、第1のセルの基地局は、第1のセルの構成情報を第4のセルへ送信する。第4の要求メッセージは、第1のセル内にあって第4のセルに干渉するユーザグループの少なくともアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報を第4のセルの基地局へ送信するよう第1のセルの基地局に指示する。あるいは、第4の要求メッセージは、第1のセル内のそれぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報を第4のセルの基地局へ送信するよう第1のセルの基地局に指示する。
あるいは、第1のセル内のそれぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報は、第1のセル内のそれぞれのユーザグループのアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報の構成を第1のセルが完了した後に、第4のセルの基地局へ直接送信され得、または第1のセル内にあって第4のセルに干渉するユーザグループのアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報のみが、第4のセルへ送信される。これは、本発明のこの実施形態においては限定されない。
本発明の実施形態はさらに、構成装置を提供する。この構成装置におけるそれぞれの機能ユニットは、本発明の前述の実施形態における構成方法に対応している。詳細に関しては、本発明の前述の実施形態における説明を参照されたい。詳細が本発明のこの実施形態において再び記述されることはない。図14において示されているように、構成装置20は、全二重システムに適用され、
第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割するステップであって、Nは2以上の正の整数であり、N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器間に干渉が存在し、干渉の存在は、ユーザ機器がアップリンク送信を実行するときに、別のユーザ機器によって同時および同周波数の様式で実行されるダウンリンク受信が干渉されるということを示す、ステップを行うように構成されているグループ化ユニット201と、
N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器に関して、アップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域を構成するステップであって、アップリンク周波数帯域は、同じユーザグループにおけるダウンリンク周波数帯域とは異なり、アップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、全二重システムの動作周波数帯域の周波数サブ帯域である、ステップを行うように構成されている構成ユニット202とを含む。
本発明のこの実施形態において提供されている構成装置によれば、グループ化ユニットは、第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割し、それぞれのユーザグループにおけるユーザ機器に関して、アップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域を別々に構成する。それぞれのユーザグループにおけるユーザ機器間に干渉が存在するので、同じユーザグループにおけるユーザ機器に関して別々の周波数帯域におけるアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域が構成されている場合には、そのユーザグループにおけるユーザ機器のアップリンク送信によってそのユーザグループにおける別のユーザ機器のダウンリンク受信に対してもたらされる干渉が回避されることが可能である。加えて、アップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、全二重システムの動作周波数帯域の周波数サブ帯域であり、それによって基地局は、同じ動作周波数帯域の別々の周波数サブ帯域上で全二重システムにおける第1のセル内の別々のユーザ機器にアップリンク送信サービスおよびダウンリンク受信サービスを提供することができる。
さらに、N個のユーザグループは第1のユーザグループおよび第2のユーザグループを含み、第1のユーザグループにおけるユーザ機器と第2のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在する。
構成ユニット202は、
第1のユーザグループのアップリンク周波数帯域、および第2のユーザグループのダウンリンク周波数帯域を別々の周波数帯域として構成し、第1のユーザグループのダウンリンク周波数帯域、および第2のユーザグループのアップリンク周波数帯域を別々の周波数帯域として構成するステップを行うように特に構成されている。
さらに、N個のユーザグループは第3のユーザグループおよび第4のユーザグループを含み、第3のユーザグループにおけるユーザ機器と第4のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在しない。
構成ユニット202は、
第3のユーザグループのアップリンク周波数帯域、および第4のユーザグループのダウンリンク周波数帯域を同じ周波数帯域として構成し、第3のユーザグループのダウンリンク周波数帯域、および第4のユーザグループのアップリンク周波数帯域を同じ周波数帯域として構成するステップを行うようにさらに構成されている。
図15において示されているように、グループ化ユニット201は、
第1のセル内のユーザ機器の地理的ロケーション情報を入手するステップを行うように構成されている第1の入手モジュール2011と、
ユーザ機器の地理的ロケーション情報に従って第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割するステップを行うように構成されている第1の分割モジュール2012とを含む。
さらに、この装置は、
第1のユーザグループが第2のユーザグループに隣り合っているかどうかを決定するように構成されている第1の判断ユニットと、
第1のユーザグループが第2のユーザグループに隣り合っているということを第1の判断ユニットが決定した場合には、第1のユーザグループにおけるユーザ機器と第2のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在するということを基地局によって決定するように構成されている第1の決定ユニットと、
第3のユーザグループが第4のユーザグループに隣り合っていないということを第1の判断ユニットが決定した場合には、第3のユーザグループと第4のユーザグループとの間に干渉が存在しないということを基地局によって決定するように構成されている第2の決定ユニットとをさらに含む。
本発明のこの実施形態における第1の決定ユニットおよび第2の決定ユニットは、2つの独立したユニットであり得、または統合されて決定ユニットになり得る。判断ユニットは、第1の決定ユニットおよび第2の決定ユニットの機能を有する。これは、本発明のこの実施形態においては限定されない。
さらに、図15において示されているように、分割ユニット201は、
第1のセル内のユーザ機器間における干渉情報に従ってユーザ機器をN個のユーザグループへと分割するステップであって、ユーザグループにおけるユーザ機器のうちのいずれか1つと、同じユーザグループにおける少なくとも1つのユーザ機器との間に干渉が存在する、ステップを行うように構成されている第2の分割モジュール2013をさらに含む。
さらに、この装置は、
第2のユーザグループにおける少なくとも1つのユーザ機器に干渉する少なくとも1つのユーザ機器を第1のユーザグループが含んでいるかどうかを決定するように構成されている第2の判断ユニットと、
第1のユーザグループにおける少なくとも1つのユーザ機器と第2のユーザグループにおける少なくとも1つのユーザ機器との間に干渉が存在するということを第2の判断ユニットが決定した場合には、第1のユーザグループにおけるユーザ機器と第2のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在するということを基地局によって決定するように構成されている第3の決定ユニットと、
第3のユーザグループにおけるいずれかのユーザ機器と第4のユーザグループにおけるいずれかのユーザ機器との間に干渉が存在しないかどうかを決定するように構成されている第3の判断ユニットと、
第3のユーザグループにおけるいずれかのユーザ機器と第4のユーザグループにおけるいずれかのユーザ機器との間に干渉が存在しないということを第3の判断ユニットが決定した場合には、第3のユーザグループにおけるユーザ機器と第4のユーザグループにおけるユーザ機器との間に干渉が存在しないということを基地局によって決定するように構成されている第4の決定ユニットとをさらに含む。
本発明のこの実施形態における第2の判断ユニットおよび第3の判断ユニットは、2つの独立したユニットであり得、または統合されて判断ユニットになり得るということに留意されたい。その判断ユニットは、第2の判断ユニットおよび第3の判断ユニットの機能を有する。
本発明のこの実施形態における第3の決定ユニットおよび第4の決定ユニットは、2つの独立したユニットであり得、または統合されて決定ユニットになり得る。判断ユニットは、第3の決定ユニットおよび第4の決定ユニットの機能を有する。
さらに、この装置は、
第2のセルの構成情報を入手するステップであって、第2のセルの構成情報は、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループの少なくともアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を含み、第2のセルは、第1のセルに隣り合っているセルである、ステップを行うように構成されている第1の入手ユニットと、
第5のユーザグループが、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第5のユーザグループのアップリンク周波数帯域が、第1のセル内にあって第2のセルに干渉するユーザグループのうちの第6のユーザグループのダウンリンク周波数帯域と同じである場合には、第6のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が第5のユーザグループのアップリンク周波数帯域とは異なるように第6のユーザグループのダウンリンク周波数帯域を調整するステップ、または
第7のユーザグループが、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第7のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が、第1のセル内にあって第2のセルに干渉するユーザグループのうちの第8のユーザグループのアップリンク周波数帯域と同じである場合には、第8のユーザグループのアップリンク周波数帯域が第7のユーザグループのダウンリンク周波数帯域とは異なるように第8のユーザグループのアップリンク周波数帯域を調整するステップ、または
第13のユーザグループが、第2のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第13のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が、第1のセル内にあって第2のセルに干渉するユーザグループのうちの第14のユーザグループのアップリンク周波数帯域と同じであり、第13のユーザグループにおけるユーザ機器のダウンリンク周波数帯域が、第14のユーザグループにおけるユーザ機器のアップリンク周波数帯域と同じである場合には、第14のユーザグループのアップリンク周波数帯域が第13のユーザグループのダウンリンク周波数帯域とは異なるように、および第14のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が第13のユーザグループのアップリンク周波数帯域とは異なるように第14のユーザグループのアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域を調整するステップ
を行うように構成されている第1の調整ユニットとをさらに含む。具体的な調整様式に関しては、前述の様式を参照されたい。詳細が本発明のこの実施形態において再び記述されることはない。
さらに、この装置は、
第3のセルの構成情報を入手するステップであって、第3のセルの構成情報は、第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループの少なくともアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報を含み、第3のセルは、第1のセルに隣り合っているセルである、ステップを行うように構成されている第2の入手ユニットと、
第9のユーザグループが、第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第9のユーザグループのアップリンク周波数帯域が、第1のセル内の第10のユーザグループのダウンリンク周波数帯域と同じである場合には、第10のユーザグループのスケジューリング時間を、第9のユーザグループのスケジューリング時間とは異なるスケジューリング時間へ調整するステップであって、第9のユーザグループは、第3のセルに属しており、第10のユーザグループは、第1のセルに属している、ステップ、または
第11のユーザグループが、第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第11のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が、第1のセル内の第12のユーザグループのアップリンク周波数帯域と同じである場合には、第12のユーザグループのスケジューリング時間を、第11のユーザグループのスケジューリング時間とは異なるスケジューリング時間へ調整するステップであって、第12のユーザグループは、第1のセルに属しており、第11のユーザグループは、第3のセルに属している、ステップ、または
第15のユーザグループが、第3のセル内にあって第1のセルに干渉するユーザグループであり、第15のユーザグループのダウンリンク周波数帯域が、第1のセル内の第16のユーザグループのアップリンク周波数帯域と同じであり、第15のユーザグループのアップリンク周波数帯域が、第1のセル内の第16のユーザグループのダウンリンク周波数帯域と同じである場合には、第16のユーザグループのスケジューリング時間を、第15のユーザグループのスケジューリング時間とは異なるスケジューリング時間へ調整するステップであって、第16のユーザグループは、第1のセルに属しており、第15のユーザグループは、第3のセルに属している、ステップ
を行うように構成されている第2の調整ユニットとをさらに含む。
さらに、この装置は、
基地局によって、第1のセルの構成情報を第4のセルの基地局へ送信するステップであって、第1のセルの構成情報は、第1のセル内にあって第4のセルに干渉するユーザグループの少なくともアップリンク周波数帯域、ダウンリンク周波数帯域、および時間スケジューリング情報を含む、ステップを行うように構成されている送信ユニットをさらに含む。
図16において示されているように、本発明の実施形態はさらに、基地局を提供する。この基地局は、前述の方法において基地局によって実行されるステップを実行するように構成されている。この基地局は、対応するステップに対応するモジュールを含み得る。たとえば、この基地局は、
第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割するステップであって、Nは2以上の正の整数であり、N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器間に干渉が存在し、干渉の存在は、ユーザ機器がアップリンク送信を実行するときに、別のユーザ機器によって同時および同周波数の様式で実行されるダウンリンク受信が干渉されるということを示す、ステップを行うように構成されているグループ化ユニット301と、
N個のユーザグループのそれぞれにおけるユーザ機器に関して、アップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域を構成するステップであって、アップリンク周波数帯域は、同じユーザグループにおけるダウンリンク周波数帯域とは異なり、アップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、全二重システムの動作周波数帯域の周波数サブ帯域である、ステップを行うように構成されている構成ユニット302とを含む。
本発明のこの実施形態において提供されている基地局によれば、この基地局は、グループ化ユニットを使用することによって、第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割し、それぞれのユーザグループにおけるユーザ機器に関して、アップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域を別々に構成する。それぞれのユーザグループにおけるユーザ機器間に干渉が存在するので、同じユーザグループにおけるユーザ機器に関して別々の周波数帯域におけるアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域が構成されている場合には、そのユーザグループにおけるユーザ機器のアップリンク送信によってそのユーザグループにおける別のユーザ機器のダウンリンク受信に対してもたらされる干渉が回避されることが可能である。加えて、アップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、全二重システムの動作周波数帯域の周波数サブ帯域であり、それによって基地局は、同じ動作周波数帯域の別々の周波数サブ帯域上で全二重システムにおける第1のセル内の別々のユーザ機器にアップリンク送信サービスおよびダウンリンク受信サービスを提供することができる。
図17において示されているように、本発明の実施形態は、基地局を提供する。この基地局は、プロセッサ40、メモリ41、システムバス42、および通信インターフェース43を含む。
メモリ41は、コンピュータ実行可能命令を格納するように構成されている。プロセッサ40は、システムバス42を使用することによって、メモリ41へ接続されている。基地局が稼働するときに、プロセッサ40は、メモリ41内に格納されているコンピュータ実行可能命令を実行し、それによって基地局は、図3から図13のうちのいずれか1つにおける構成方法を実行する。具体的な構成方法に関しては、図3から図13のうちのいずれか1つにおいて示されている実施形態における関連した説明を参照されたい。詳細がここで再び記述されることはない。
本発明のこの実施形態において提供されている基地局によれば、この基地局は、グループ化ユニットを使用することによって、第1のセル内のユーザ機器をN個のユーザグループへと分割し、それぞれのユーザグループにおけるユーザ機器に関して、アップリンク送信のために使用されるアップリンク周波数帯域、およびダウンリンク受信のために使用されるダウンリンク周波数帯域を別々に構成する。それぞれのユーザグループにおけるユーザ機器間に干渉が存在するので、同じユーザグループにおけるユーザ機器に関して別々の周波数帯域におけるアップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域が構成されている場合には、そのユーザグループにおけるユーザ機器のアップリンク送信によってそのユーザグループにおける別のユーザ機器のダウンリンク受信に対してもたらされる干渉が回避されることが可能である。加えて、アップリンク周波数帯域およびダウンリンク周波数帯域は、全二重システムの動作周波数帯域の周波数サブ帯域であり、それによって基地局は、同じ動作周波数帯域の別々の周波数サブ帯域上で全二重システムにおける第1のセル内の別々のユーザ機器にアップリンク送信サービスおよびダウンリンク受信サービスを提供することができる。
この実施形態はさらに、ストレージメディアを提供する。このストレージメディアは、メモリ41を含み得る。
プロセッサ40は、CPUであり得る。プロセッサ40はさらに、別の汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGA、別のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート、またはトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであり得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得、またはそのプロセッサは、任意の普通のプロセッサなどであり得る。
プロセッサ40は、専用プロセッサであり得る。専用プロセッサは、ベースバンド処理チップ、無線周波数処理チップなどのうちの少なくとも1つを含み得る。さらに専用プロセッサは、基地局の別の専用処理機能を伴うチップをさらに含み得る。
メモリ41は、揮発性メモリ、たとえば、ランダムアクセスメモリRAMを含み得る。メモリ41は、不揮発性メモリ、たとえば、読み取り専用メモリROM、フラッシュメモリ、HDD、またはSSDをさらに含み得る。メモリ41は、前述のメモリの組合せをさらに含み得る。
システムバス42は、データバス、電力バス、コントロールバス、信号ステータスバスなどを含み得る。この実施形態における説明を明確にするために、さまざまなバスは、図17におけるシステムバス42として示されている。
通信バス43は、具体的には基地局内のトランシーバであり得る。そのトランシーバは、ワイヤレストランシーバであり得る。たとえば、そのワイヤレストランシーバは、基地局のアンテナなどであり得る。プロセッサ40は、通信バス43を使用することによって、別のデバイス、たとえば端末との間でのデータ送信および受信を実行する。
特定の実施プロセスにおいては、図3から図13のうちのいずれか1つにおいて示されている方法手順におけるそれぞれのステップは、ソフトウェアの形態のメモリ41内に格納されているコンピュータ実行可能命令をハードウェアの形態のプロセッサ40によって実行することによって実施され得る。繰り返しを回避するために、詳細がここで再び記述されることはない。
便利で簡潔な説明の目的から、前述の機能モジュールの区分は、例示のための例として採用されているということが、当業者によって明確に理解され得る。実際の適用においては、前述の機能は、別々の機能モジュールに割り当てられて要件に従って実施されることが可能であり、すなわち、上述の機能のうちのすべてまたはいくつかを実施するために装置の内部構造が別々の機能モジュールへと区分される。前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な機能プロセスに関しては、前述の方法実施形態における対応するプロセスに対して参照が行われ得、詳細がここで再び記述されることはない。
本出願において提供されているいくつかの実施形態においては、開示されているシステム、装置、および方法は、その他の様式で実施され得るということを理解されたい。たとえば、記述されている装置実施形態は、例にすぎない。たとえば、モジュールまたはユニットの区分は、論理的な機能区分にすぎず、実際の実施においては、その他の区分であってもよい。たとえば、複数のユニットもしくはコンポーネントが組み合わされてもしくは統合されて別のシステムになってもよく、またはいくつかの機能が無視されてもよく、もしくは実行されなくてもよい。加えて、表示されているまたは論じられている相互の結合または直接の結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを通じて実施され得る。装置またはユニット間における間接的な結合または通信接続は、電子的な形態またはその他の形態で実施され得る。
別々の部分として記述されているユニットは、物理的に別々であってもよく、または物理的に別々でなくてもよく、ユニットとして表示されている部分は、物理的なユニットであってもよく、または物理的なユニットでなくてもよく、1つの位置に配置されてもよく、または複数のネットワークユニット上に分散されてもよい。ユニットのうちのいくつかまたはすべては、実施形態のソリューションの目的を達成するために実際の要件に従って選択され得る。
加えて、本発明の実施形態における機能ユニットが統合されて1つの処理ユニットになってもよく、またはそれらのユニットのそれぞれが物理的に単独で存在してもよく、または複数のユニットが統合されて1つのユニットになる。その統合されたユニットは、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装され得る。
統合されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実装されて、独立した製品として販売または使用される場合には、その統合されたユニットは、コンピュータ可読ストレージメディア内に格納され得る。そのような理解に基づいて、技術的なソリューションのうちのすべてまたは部分は、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。そのコンピュータソフトウェア製品は、ストレージメディア内に格納され、本発明の実施形態において記述されている方法のステップのうちのすべてまたはいくつかを実行するようコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、もしくはネットワークデバイスであり得る)またはプロセッサに指示するためのいくつかの命令を含む。そのストレージメディアは、非一時的(英語: non−transitory)メディアであり、フラッシュメモリ、取り外し可能なハードディスク、読み取り専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、磁気ディスク、または光ディスクなど、プログラムコードを格納することができる任意のメディアを含む。
便利で簡潔な説明の目的から、前述の機能モジュールの区分は、例示のための例として採用されているということが、当業者によって明確に理解され得る。実際の適用においては、前述の機能は、別々の機能モジュールに割り当てられて要件に従って実施されることが可能であり、すなわち、上述の機能のうちのすべてまたはいくつかを実施するために装置の内部構造が別々の機能モジュールへと区分される。前述のシステム、装置、およびユニットの詳細な機能プロセスに関しては、前述の方法実施形態における対応するプロセスに対して参照が行われ得、詳細がここで再び記述されることはない。
最後に、前述の実施形態は、本発明の技術的なソリューションについて記述することを意図されているにすぎず、本発明を限定することを意図されているものではないということに留意されたい。前述の実施形態を参照しながら本発明が詳細に記述されているが、当技術分野における標準的な技術者なら、彼らが、それでもなお、本発明の実施形態の技術的なソリューションの趣旨および範囲から逸脱することなく、前述の実施形態において記述されている技術的なソリューションに対する修正形態を作成し得る、またはそれらのいくつかの技術的な特徴に対する均等な代替形態を作成し得るということを理解するはずである。