JP2019501985A - 分岐状アルキルサルフェート界面活性剤及び直鎖状アルキルサルフェート界面活性剤を含有する洗浄組成物 - Google Patents

分岐状アルキルサルフェート界面活性剤及び直鎖状アルキルサルフェート界面活性剤を含有する洗浄組成物 Download PDF

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Abstract

改善された泡立ち特性を有する洗浄組成物が提供され、洗浄組成物は、1種以上の分岐状非エトキシル化C〜C14アルキルサルフェート界面活性剤の、1種以上の直鎖状非アルコキシル化C〜C18アルキルサルフェート界面活性剤の組み合わせを含有する。かかる洗浄組成物は、特に、手洗い用の食器類又は布地に好適である。

Description

本発明は、広くは洗浄組成物、特に洗濯用又は食器用洗剤組成物に関し、より詳細には、布地又は食器類の手作業/手での洗浄又は半自動洗浄用に特別に設計された洗剤組成物に関する。
布地を洗浄するためのアニオン性洗浄性界面活性剤を含む洗剤は、長年にわたり知られてきた。歴史的には、洗濯物の洗浄は、主に、染みの除去を伴うプロセスであると定義されていた。この洗浄に対する歴史的なアプローチに従い、洗濯用洗剤の設計者は、より長い炭素鎖の界面活性剤を有する洗剤を配合することに集中して取り組み、界面活性剤の最大界面活性を確保し、最も有効な汚れの除去を達成した。
かかる長鎖界面活性剤は、布地の洗濯プロセスでの洗浄サイクルの間に、大量の泡を生じさせ得る。従って、消費者は高い泡体積を第1の最も望ましい洗浄の指標(signal)とみなしている。ほとんどの発展途上国で依然として大多数を占めている手洗いする消費者にとって、高い泡体積が特に望ましいのは、消費者は手洗いプロセスの間に生じた泡を直接感じ、触れることができ、高い泡体積と十分な布地の洗浄を直感的に関連付けることができるためである。
逆説的には、洗浄サイクル中の大量の泡は、通常その後のすすぎサイクルにおいてより多くの泡につながる。消費者は、すすぎサイクル中に泡を観察すると、この泡から、布地に界面活性剤残留物がまだ残っているかもしれないとすぐに考える。布地に残留している界面活性剤残留物は、皮膚の炎症を引き起こす可能性があり、また、乾燥後、布地を「べたっとした」状態にさせる可能性があるため、着用する際、より多くのほこりを引きつけやすい。その結果、消費者は、泡が完全に又は実質的にすすぎ液から消失し、布地が今はもう「清潔」で界面活性剤残留物がなくなったことを示すまで、更に2、3回布地をすすぐ必要があると感じるものである。しかしながら、多くの場合、相当量の泡がすすぎ液中に残留しているにも関わらず、布地から界面活性剤残留物の大部分又は全てを除去するのに1、2回のすすぎで十分である。換言すれば、追加のすすぎは不要であり過度のものである。このような過度のすすぎは追加の時間、労力、エネルギー及び水を必要とする。資源が不足している地域、特に水不足に苦しんでいる地域では、過度のすすぎは特に望ましくない。
従って、布地洗濯プロセスの洗浄及びすすぎサイクルの両方の間での洗剤組成物の泡立ち特性は、全体的な消費者の洗濯体験、特に手洗いする消費者にとって重要である。
消費者、特に、洗濯物を完全に手作業で洗浄(すなわち、完全に手作業/手での洗濯)すること、又は洗濯物を機械洗浄と組み合わせて手作業で洗浄(すなわち、半自動洗濯)することのいずれかが習慣となっている消費者に、改善された洗濯洗浄(すなわち、洗濯)体験を提供する必要がある。具体的には、この改善された洗濯体験は、消費者が観察する少なくとも4つの鍵となる点(以下、「タッチポイント(touch points)」と称する)によって規定された望ましい泡立ち特性により可能となり、これらの点は共に、消費者に洗濯物は十分に洗浄され、かつすすがれたことを示唆する。これらのタッチポイントのいずれかが欠けると、消費者は、理想的な洗濯体験を下回る体験を得ることになり得る。
これらの4つのタッチポイントを、本明細書では、「フラッシュ泡(Flash Suds)」「泡効果(Suds Mileage)」「初期すすぎ泡(Initial Rinse Suds)」「最終すすぎ泡(End Rinse Suds)」と称し、これらを、以下、洗浄サイクル、それに続くすすぎサイクルを有する、典型的な洗濯プロセスを示した、図1を参照して説明する。
洗浄サイクルの前、すなわち洗浄前工程の間、消費者は洗濯用洗剤製品を特定量の水に溶解させ、水性洗浄液を形成し、処理すべき洗濯物を洗浄液と接触させようとする。
洗浄サイクルは、洗濯機で又は消費者の手により直接、洗濯物を洗浄液で機械的に攪拌することで開始され、これにより、洗浄サイクルの第1ステージ、すなわち図1に示す「W−1」ステージの間に、比較的速い速度(洗浄サイクルの最初の2〜3分以内)で発生する著しく大量の泡(高さにより測定)を特徴とする、泡の初期の発生をもたらす。この泡の初期の発生、いわゆる「フラッシュ泡」は、第1のタッチポイントを構成し、洗濯用洗剤中の界面活性剤が有効に機能し、洗濯物を洗浄していることを示す。第2のタッチポイントでは、洗浄サイクルの続きである第2ステージ(図1に示す、「W−2」ステージ)にわたって、相対的な水準での洗浄泡の体積又は高さ、すなわち「泡効果」を維持又は持続することを必要とする。
これらの2つのタッチポイントは、消費者に、洗濯用洗剤は洗濯物の洗浄に効果があり、洗浄サイクル全体にわたって維持されることを示す。W−1ステージにおいて、フラッシュ泡がない、又はフラッシュ泡体積が十分に大きくない場合、消費者は洗濯用洗剤製品の効果がないと解釈する可能性がある。洗浄サイクルのW−2ステージの大部分にわたって、泡効果が維持されない場合、消費者は、洗濯用洗剤製品が洗浄効果を失いつつある、又は全ての洗濯物の束を有効に洗浄するために十分な界面活性剤が洗剤中にはないと解釈する可能性がある。
洗浄サイクル後で、すすぎサイクルの前、すなわち中間工程では、十分に洗浄された洗濯物が、洗浄液から分離される。洗浄液は、排出される又は別の方法で廃棄される。洗濯物を、絞り、又は回転させて、過剰な洗浄液を除去し、続いて洗濯物を清浄な水又はすすぎ液と接触させる。この中間工程の間の泡体積(高さにより測定)は、消費者にとっては重要ではないので、測定はしておらず、点線は説明のためにこの工程の間のおよその泡体積(高さにより測定)だけを示している。
すすぎサイクル中に、機械的攪拌(機械又は手による)は、洗濯物から任意の持ち越された成分(carry-over)又は残留界面活性剤、及び汚れをすすごうとする際、すすぎ液中の洗濯物にもまた適用される。すすぎサイクルの第1のステージ、すなわち図1の「R−1」ステージにおいて、いくつかの初期泡がすすぎ液中に観察されることがあり、これを「初期すすぎ泡」と称する。図1に示す、かかる初期すすぎ泡の一部は、洗浄サイクルから洗濯物、すなわち洗濯物に付着した残留泡によって持ち越される。初期すすぎ泡の残りの部分が、すすぎ液の機械的攪拌によって生成されるのは、そこに持ち越された成分又は残留界面活性剤が存在するためである。かかる初期すすぎ泡は、第3のタッチポイントを構成し、第3のタッチポイントは、好ましくは中程度の体積(高さにより測定)である。洗浄された洗濯物からの界面活性剤の持ち越された成分から考えて、消費者はいくらかの初期すすぎ泡を予想する。初期すすぎ泡が全くない場合は、消費者がこれまでの洗浄サイクルの有効性に疑いを持つ可能性がある。
第4のタッチポイントでは、ゼロ又はゼロ付近の「最終すすぎ泡」体積(高さにより測定)に至るすすぎサイクルの第2の続きのステージ(図1の「R−2ステージ」)で、急速に、かつ著しく、泡が消えること(点線の矢印によって示される)を必要とする。攪拌が継続されているにもかかわらず、すすぎ泡体積(高さにより測定)は、このステージの間、ゼロ又はゼロ付近のレベルまで、著しくかつ迅速に減少する。なお、R−2ステージにおいて、かかる泡の減少の規模及び速度の両方は、共に洗濯物のすすぎが有効であることを示すため、重要であることに留意すべきである。R−2ステージの最後では、すすぎ泡は除去される、又はほとんど除去されるが、このことは、洗濯物からほとんどの又は全ての残留界面活性剤がすすがれたことを消費者に示唆しており、消費者はすすぎ後工程(例えば洗濯物の乾燥及び/又はアイロンがけ)へと移ることができる。従って、消費者は、安心してすすぎを止めて、洗濯プロセスを終了することができるが、このことは、節水だけではなく、消費者の時間を節約することにも助けとなるであろう。
R−2ステージの間、すすぎ泡の減少が、ゼロ又はゼロ付近の最終すすぎ泡体積(高さにより測定)に至るのに不十分である又は十分な速さではない場合、洗浄された洗濯物又はすすぎ液中に残留界面活性剤がまだ残っていることを、消費者に示唆する。その結果、消費者はすすぎがまだ完了していないと感じ、全ての泡が除去される、又はほとんど除去されるまで、すすぐこと及び/又は追加のすすぎ水を使用することに不必要に更なる時間を費やすことがある。従って、洗剤製品が洗浄された洗濯物から容易にすすぐことができること、すなわち、洗濯用洗剤製品の重要な差別化を提供することができる容易なすすぎ配合物であることを示唆するために、第4のタッチポイントが存在することが重要である。
上述した4つのタッチポイント全てにおいて最適化された泡立ち特性を提供する洗濯用洗剤製品は、洗濯用洗剤製品の、洗浄効果の高さのみならず、すすぎが容易であるという利点をも示唆する。また、消費者が節水するのを助けることもでき、かつ/又は利用者が洗濯物のすすぎに要する時間を短縮することができる。従来の洗濯用洗剤は、これらのタッチポイントの1つ以上において洗濯体験を提供し得るが、消費者にこれら4つのタッチポイント全てにおいて最適化された泡立ち特性を提供する(その一方で、洗浄効果も提供する)製品はこれまで全くなかった。
従って、このような洗濯用洗剤製品が必要とされている。
分岐状非アルコキシル化C〜C14アルキルサルフェートを、特定量及び特定重量比にて、直鎖状非アルコキシル化C〜C18アルキルサルフェート(特に、C〜C14に富むもの)と組み合わせて使用する場合、上述した4つのタッチポイント全てにおいて、改善された消費者体験を提供するよう、これらを含有する洗浄組成物の全体的な泡立ち特性を著しく改善することは、本発明において、予想外の発見である。
具体的には、本発明は、(a)洗浄組成物の総重量の約1%〜約10%の、1種以上の分岐状非アルコキシル化C〜C14アルキルサルフェート(BAS)界面活性剤、(b)洗浄組成物の総重量の約2%〜約20%の、1種以上の直鎖状非アルコキシル化C〜C18アルキルサルフェート(MCAS)界面活性剤及び(c)1種以上の追加成分を含有し、かかる1種以上のBAS界面活性剤のかかる1種以上のMCAS界面活性剤に対する重量比が、約2:1〜約1:5の範囲である洗浄組成物を提供する。特に規定がない限り、本明細書及び以下のセクションで使用する場合、1種以上の追加成分は、通常、各々の組成物の総重量が100%を構成する量で提供される。
好ましくは、本発明の洗浄組成物は、任意のアルコキシル化アルキルサルフェート(AxS)を実質的に含まない、及び好ましくは本質的に含まない。より好ましくは、本発明の洗浄組成物は、シリコーン抑泡剤を実質的に含まない、又は本質的に含まない。最も好ましくは、本発明の洗浄組成物は、抑泡剤を実質的に含まない、又は本質的に含まない。
本発明はまた、以下の工程を含む、汚れた物質を処理する方法に関する。すなわち、a)上述した洗浄組成物を準備すること、b)洗浄組成物を汚れた物質の少なくとも一部と接触させること及びc)汚れた物質をすすぐことである。
更に、本発明は、手洗い用の食器類又は布地のための上述した洗浄組成物の使用に関する。
本発明のこれらの特徴及びその他の特徴は、以下の詳細な説明を添付の特許請求の範囲と併せて検討することで当業者には明らかとなろう。
洗濯プロセスの洗浄及びすすぎサイクルの様々なステージにおいて、4つのタッチポイントを有する望ましい泡立ち特性を示すグラフである。
定義
本明細書で使用するところの「泡」とは、比較的小さな体積の液体中の気泡の非平衡分散液を示す。「suds」(泡)、「foam」(泡)及び「lather」(泡)といった用語は、本発明の意味の範囲内で互換可能に使用することができる。
本明細書で使用する「泡立ち特性」なる用語は、洗浄及びすすぎサイクル中の泡立ち性に関する洗剤組成物の性質を指す。泡立ち特性としては、洗浄液中に溶解した際の泡生成の初期速度、洗浄サイクル中における泡の体積及び保持、生成した泡の外観及び感触、すすぎ液に持ち越された残留泡の量及びすすぎサイクル中における泡の減少又は消失の速度、を挙げることができるが限定されるものではなく、これらは全て消費者の布地の洗濯体験と関連がある。好ましくは、泡立ち特性としては以下のものを挙げてもよい。すなわち、後述する泡立ち特性試験を用いることにより測定した、初期の洗浄泡体積(センチメートル単位の高さにより測定)、泡効果(センチメートル単位の高さにより測定)、洗浄泡の保持率(%)、0分でのすぎ泡(センチメートル単位の高さにより測定した体積)、1分でのすすぎ泡(センチメートル単位の高さにより測定した体積)及びすすぎ泡の減少速度(%/分)である。を挙げることができる。より好ましくは、本発明の洗剤組成物の泡立ち特性は、後述する泡立ち特性試験を用いることにより測定した、初期の洗浄泡体積(cm)、泡効果(cm)及びすすぎ泡の減少速度(%/分)によって定義される。これらの3つのパラメータは、洗浄及びすすぎサイクルについて上述した、4つのタッチポイントを評価する。泡立ち特性は、その他の泡に関するパラメータを更に含んでもよい。
本明細書で使用する場合、用語「洗浄組成物」は、布地及びホームケア分野における、布地、硬質表面及び任意のその他の表面を処理するための液体又は固体組成物を意味し、具体例としては、床用及び浴室用クリーナー(例えば、便器クリーナー)をはじめとする硬質表面の洗浄剤及び/又は処理剤(cleaning and/or treatment);手洗い用食器洗浄剤又は軽質食器用洗浄剤、特に高発泡タイプのもの;食器洗い機用洗浄剤;パーソナルケア組成物;ペットケア組成物;自動車ケア組成物;及び家庭用ケア組成物が挙げられる。一実施形態では、本発明の洗浄組成物は洗濯用洗剤組成物であり、液体、粉末、ペースト、ゲル、1回用量、パウチ又は錠剤の形態であり得る。別の実施形態では、洗浄組成物は食器用洗剤組成物であり、液体、粉末、ペースト、ゲル、1回用量、パウチ又は錠剤の形態であり得る。
本明細書で使用するとき、用語「汚れた布地」は、非特定的に使用され、限定ではないが木綿、亜麻布、ウール、ポリエステル、ナイロン、絹、アクリル及びこれらに類するもの等の天然、人工及び合成繊維を包含する天然又は人工繊維の網状構造、並びに様々なブレンド及び組み合わせからなる任意のタイプの可撓性材料を指してもよい。汚れた物質とは、更に、天然、人工又は合成表面(これらに限定されないが、ガラス製、金属製、プラスチック製、磁器製又はセラミック製の調理用物品又は調理用器具の表面、及び、タイル、花崗岩、グラウト、複合材、ビニル、広葉樹材及びこれに類するもの並びにブレンド及び組み合わせで形成されたテーブル、調理台又は床の表面等)をはじめとする任意のタイプの硬質表面を指し得る。
本明細書で使用する場合、用語「洗濯用洗剤組成物」は「洗浄組成物」の一部であり、布地用の多目的又は「強力」洗浄剤(特に液体、粉末、ペースト、ゲル、1回用量、パウチ又は錠剤の形態の洗浄洗剤)、並びに漂白、すすぎ補助剤、添加剤又は前処理型等の洗浄助剤を含む。一実施形態では、洗濯用洗剤組成物は強力な液体洗濯用洗剤であり、別の実施形態では、洗濯用洗剤組成物は、自由流動性の顆粒洗濯用洗剤である。
本明細書で使用する場合、請求項において使用される「a」及び「an」等の冠詞は、請求又は記載されているものが1つ以上であることを意味すると理解される。
本明細書で使用するところの「include」(含む)、「includes」(含む)及び「including」(含む)は、非限定的であることを意味する。用語「consisting of(からなる)」は、限定的であること、すなわち、具体的に列挙されていない任意の構成要素又は成分を、それらが不純物として存在する場合を除いて、排除することを意味する。一方、用語「consisting essentially of(から本質的になる)」は、その他の構成要素又は成分が具体的に列挙された構成要素又は成分の機能と干渉しない限り、その他の構成要素又は成分の存在を許容する。
本明細書で使用する場合、用語「substantially free of又はsubstantially free from(を実質的に含まない)」は、組成物中に、かかる組成物の総重量の0.5%以下、好ましくは0.2%以下及びより好ましくは0.1%以下の指示物質が存在することを指す。
本明細書で使用する場合、用語「essentially free of(を本質的に含まない)」は、指示物質が組成物に意図的に添加されたものでなく、又は好ましくは分析によって検出可能な濃度で存在しないことを意味する。それは、指示材料が意図的に添加されたその他の材料の1つの、不純物としてのみ存在する、組成物を包含することを意味する。
本明細書で使用するところの「固体」なる用語は、顆粒、粉末、バー及び錠剤の製品形態を含む。
本明細書で使用するところの「流体」なる用語は、液体、ゲル、ペースト及び気体の製品形態を含む。
本明細書で使用する場合、用語「液体」は、25℃及び20秒−1の剪断速度における粘度が約1〜約2000mPasである流体のことを指す。いくつかの実施形態では、液体の粘度は、25℃、20秒−1の剪断速度で、約200〜約1000mPasの範囲であってよい。いくつかの実施形態では、液体の粘度は、25℃、20秒−1の剪断速度で、約200〜約500mPasの範囲であってよい。粘度は、ブルックフィールド粘度計、2番スピンドルを使用し、60RPM/sで測定することができる。
本明細書における全ての温度は、特に断らない限り、摂氏(℃)を単位とする。特に規定がない限り、本明細書における全ての測定は、20℃及び大気圧下で行う。
本発明の全ての実施形態において、全ての比率(%)は、特に記載のない限り、全組成物の重量に対するものである。特に記載のない限り、全ての比率は重量比である。本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に断らない限り、そのような寸法の各々は、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味するものとする。
本出願の試験方法の項に開示される試験方法を用いて、本明細書において説明されかつ特許請求される本出願者らの発明のパラメータの各々の値が測定されなければならない点が理解されよう。
泡を最適化した界面活性剤系
本発明の発明者らは、特定量及び特定重量比での、1種以上の分岐状非アルコキシル化C〜C14アルキルサルフェート(BAS)界面活性剤の、1種以上の、直鎖状非アルコキシル化C〜C18アルキルサルフェート(MCAS)界面活性剤との組み合わせ(the combination of the combination of)を含有する洗浄組成物は、洗浄組成物の泡立ち特製において、驚くべき、及び予想外の改善を示すことを見出した。改善された泡立ち特性は、洗浄サイクルにおける、W−1ステージでの大きな「フラッシュ泡」体積及びW−2ステージでの良好な「泡効果」、すすぎサイクルにおけるR−1ステージでの、中程度の量の「初期すすぎ泡」及びすすぎサイクルにおけるR−2ステージで、すすぎ泡が劇的に迅速に、減少及び消失し、「最終すすぎ泡」がゼロ又はほぼゼロとなることを特徴とする。
このような、独自の泡立ち特性は、手洗いをする消費者に、特にすすぎステージの間に、快適な洗浄及びすすぎ体験を提供する。生成した泡の体積及びその洗浄サイクルの間の持続性/安定性は十分に高く、このことにより、効果的な洗浄が行われていることが消費者に示される。中程度の量の泡がすすぎサイクルの初期において観察される。洗浄の間に大量の生成した泡を効果的な洗浄のしるしとして観察した後なので、消費者はこのことを予想している。しかしながら、ひとたびすすぎサイクルが開始すると、すすぎの最初の1、2分の間に、泡は劇的かつ迅速な減少及び消失を経る。特に手洗いをしている消費者は、劇的かつ迅速に、すすぎ泡が減少し、及び消失すること、最終的には、第1のすすぎサイクルの最後に、泡がわずか又は存在しない、澄んだすすぎ液となることを視覚的に観察する機会を持つであろう。泡が減少及び消失したことを消費者が視覚的に認識することで、洗浄すべき物品は有効な洗浄を経て、十分にすすぎされ、更に今では汚れも残留界面活性剤も残っていない、ということをはっきりと示す。従って、消費者は、第1のすすぎサイクルの後に安心して洗濯プロセスを止めるであろう。従って、更なるすすぎの必要性が排除され、場合によっては1回のすすぎという構想が可能になる。
本発明の洗浄組成物によって達成される驚くべき、及び予想外の泡立ち特性は、具体的には、後述する泡立ち特性試験を用いることにより測定した、初期の大きな洗浄泡体積、多量の泡効果及びすすぎ泡の、速い減少速度を特徴とする。具体的には、独自の泡立ち特性は、以下のことにより規定される。すなわち、後述する泡立ち特性試験を用いることにより測定した、a)約30cm以上の、初期の洗浄泡体積(高さにより測定)、b)約20cm以上の泡効果(高さにより測定)及びc)約40%/分以上の、すすぎ泡の減少速度である。初期の洗浄泡体積は、第1のタッチポイントを評価する。すなわち、洗浄サイクルのW−1ステージの間の、上述した「フラッシュ泡」である。泡効果は、洗浄サイクルのW−2ステージの間の、上述した第2のタッチポイント(このため、そのことにちなんで命名されている)を評価する。すすぎ泡の減少速度は、第3及び第4のタッチポイント、すなわち、すすぎサイクルでのR−1及びR−2ステージの間の、上述した「初期すすぎ泡」及び「最終すすぎ泡」を、共に評価する。
初期の洗浄泡体積は約50cmの高さであり得、約30cm〜約50cmの範囲であってよい。好ましくは、洗浄組成物の初期の洗浄泡体積は約32cm以上、好ましくは約35cm以上及びより好ましくは約40cm以上である。より好ましくは、初期の洗浄泡体積は約30cm〜約40cm、好ましくは約32cm〜約38cm及びより好ましくは約33cm〜約37cmの範囲である。
泡効果も、約50cmの上限を有し、また約20cm〜約50cmの範囲であってよい。好ましくは、洗浄組成物の泡効果は約22cm以上、好ましくは約25cm以上及びより好ましくは約30cm以上である。より好ましくは、泡効果は約20cm〜約40cm、好ましくは約22cm〜約35cm及びより好ましくは約25cm〜約33cmの範囲である。
洗浄泡の保持率は、初期の泡体積及び泡効果から計算され、60%〜120%の範囲であってよい。好ましくは、65%以上、又は70%以上又は75%以上である。より好ましくは、洗浄泡保持率は約70%〜約100%、更により好ましくは約75%〜約100%又は約80%〜約100%及び最も好ましくは約90%〜100%の範囲である。
すすぎ泡の減少速度は、好ましくは約40%/分〜100%/分の範囲である。好ましくは、約50%/分〜100%/分の範囲である。より好ましくは、約60%/分〜100%/分の範囲である。更により好ましくは、約70%/分〜100%/分の範囲である。更により好ましくは、約80%/分〜100%/分の範囲である。最も好ましくは、本発明の洗浄組成物のすすぎ泡減少速度は、100%/分である。これは、すすぎサイクルが開始して1分以内に、すすぎ液中の全泡が消失し、「泡ゼロ」のすすぎ液となることを意味する。これは、消費者のすぐ目の前での迅速なすすぎ減少(rinse reduction)が、すすぎ液は、今では透明であり、かつすすぎを止めてもよいという強い視覚シグナルを消費者に送るため、最も素晴らしいことである。
このような、上述した改善された泡立ち特性は、1種以上の分岐状非アルコキシル化C〜C14アルキルサルフェート(BAS)界面活性剤の1種以上の直鎖状非アルコキシル化C〜C18アルキルサルフェート(MCAS)界面活性剤との組み合わせにより達成することができる。共に組み合わされると、これらの2つの界面活性剤は、相互作用し洗浄泡安定性を引き起こし(drive)、同時に、すすぎサイクルの最初の1分間での、すすぎ泡の迅速な減少を維持する(測定したすすぎ泡減少速度により示される)ことが見出される。このことにより、上述した、改善された、かつ望ましい泡立ち特性を達成する。
分岐状非アルコキシル化C〜C14アルキルサルフェート(BAS)
アルコキシル化は、比較的低度(例えば、重量平均度が約1)であっても、得られた洗浄組成物のすすぎ泡減少速度に悪影響を与え得るため、本発明のBAS界面活性剤が非アルコキシル化であることは重要である。従って、むしろ、非アルコキシル化アルキルサルフェート界面活性剤を使用することが望ましい。
直鎖状アルキルサルフェートは、洗浄サイクルの間の貧弱な泡安定性を有し、ひいては著しくより少ない泡効果をもたらすため、BAS界面活性剤内のC〜C14アルキル鎖の分岐もまた重要である。従って、むしろ、分岐状アルキルサルフェート界面活性剤を使用することが望ましい。
更に、本発明のBAS界面活性剤は、比較的短いアルキル鎖(すなわち約6〜約14個の炭素原子を有する)を特徴とする。より長いアルキル鎖を有するルキルサルフェート界面活性剤は、得られた洗浄組成物において、著しくより遅いすすぎ泡減少速度をもたらし得る。従って、比較的短いアルキル鎖(すなわち、C〜C14)を有するBAS界面活性剤の使用が望ましく、好ましくはそれらの分岐状アルキル部分は、重量平均炭素数が約9〜約14、より好ましくは約10〜約13及び最も好ましくは約11〜約13の範囲であることを特徴とする。
本発明のBAS界面活性剤は、酸形態で存在してよく、酸形態は中和され塩を形成してもよい。典型的な中和剤としては、水酸化物、例えばNaOH又はKOH等の金属対イオン塩基が挙げられる。酸形態のアニオン性界面活性剤の更なる好適な中和剤としては、アンモニア、アミン、又はアルカノールアミンが挙げられる。アルカノールアミンの非限定例としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン及び当該技術分野において既知の他の直鎖状又は分岐状アルカノールアミンが挙げられる。好適なアルカノールアミンとしては、2−アミノ−1−プロパノール、1−アミノプロパノール、モノイソプロパノールアミン又は1−アミノ−3−プロパノールが挙げられる。アミン中和は完全又は部分的に行われてもよく、例えば、アニオン性界面活性剤混合物の一部はナトリウム又はカリウムにより中和されてもよく、及びアニオン性界面活性剤混合物の一部はアミン又はアルカノールアミンにより中和されてもよい。
本発明の、必須ではないが、好ましい実施形態では、BAS界面活性剤は、一般式(I)を有する。
Figure 2019501985
式中、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アミン又はアルカノールアミンのカチオンであり、x及びyは0〜約10の範囲の整数から独立して選択され、zは約1〜約4の範囲の整数であり、x+yの和はz以上であり、及びx+y+zの和は約3〜約11の範囲である。好ましくはzは約1、及びx+yの和は約8〜約9である。
本発明の好適な分岐状非アルコキシル化AS界面活性剤の非限定例としては、以下の化学構造を有するようなものが挙げられる。
Figure 2019501985
本発明の洗浄組成物は、2種以上のBAS界面活性剤の混合物を含有することが、特に好ましい。より好ましくは、かかる混合物は以下のものを含む。すなわち、(1)混合物の総重量の約20%〜約80%、好ましくは約30%〜約70%及びより好ましくは約35%〜約50%の範囲の量の、C12 BAS界面活性剤及び(2)混合物の総重量の約20%〜約80%、好ましくは約30%〜約70%及びより好ましくは約35%〜約50%の範囲の量の、C13 BAS界面活性剤である。最も好ましくは、混合物は、C12及びC13 BAS界面活性剤からなる、又は本質的になる。
上述のBAS界面活性剤は、様々な分子鎖長及び分岐度を有する直鎖状異性体及び分岐状異性体の混合物として市販されており、SasolのC12〜13の分子鎖長分布及び約95%の分岐を有する硫酸化Isalchem(登録商標)123及びShellのC12〜13の分子鎖分布及び20%の分岐を有するNeodol(登録商標)123 ASが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の洗浄組成物は上述BAS界面活性剤を、洗浄組成物の総重量の約1%〜約10%、好ましくは約2%〜約8%、より好ましくは約3%〜約7%及び最も好ましくは約4%〜約6%の範囲の量で含有してもよい。
ほとんど又は全くアルコキシル化されていないアルキルサルフェート(AxS)
本発明の洗浄組成物は、直鎖状又は分岐状いずれかのアルコキシル化アルキルサルフェート(AxS)界面活性剤を実質的に含まない。好ましくは、本発明の洗浄組成物は、任意のAxSを実質的に含まない。AxSの存在は、1重量%の濃度であっても、著しくすすぎ泡減少速度に影響を与え得る。わずかな量(例えば、0.5重量%以下)のAxSは、許容されるようである。
中鎖(Mid−Cut)直鎖状非アルコキシル化C〜C18アルキルサルフェート(「MCAS」)
本発明のMCAS界面活性剤は、一般式R−O−SO を有する。式中、Rは約6〜約18個の炭素原子を有する直鎖状アルキル基であり、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属又はアンモニウムのカチオンである。好ましくは、Rは約6〜約16個の炭素原子、より好ましくは約12〜約16個の炭素原子を有する直鎖状アルキル基である。Rはアルコキシル化単位のいずれも本質的に含まない。上述の通り、泡立ち特性、特にすすぎ泡減少速度への、アルコキシル化アルキルサルフェート(AxS)界面活性剤の否定的な影響があるため、本発明の洗浄組成物は、直鎖状又は分岐状いずれかのAxS界面活性剤を実質的に含まない。
好ましくは、MCAS界面活性剤は、C〜C14に富む。すなわち、MCAS界面活性剤は、80重量%〜100重量%、好ましくは85重量%〜100重量%及びより好ましくは90重量%〜100重量%の、1種以上の直鎖状非アルコキシル化C〜C14アルキルサルフェート界面活性剤を含有する。より好ましくは、MCAS界面活性剤は、C8〜14に富む。すなわち、MCAS界面活性剤は、80重量%〜100重量%、好ましくは85重量%〜100重量%及びより好ましくは90重量%〜100重量%の、1種以上の直鎖状非アルコキシル化C〜C14アルキルサルフェート界面活性剤を含有する。より好ましくは、MCAS界面活性剤は、C10〜14に富む。すなわち、MCAS界面活性剤は、80重量%〜100重量%、好ましくは85重量%〜100重量%及びより好ましくは90重量%〜100重量%の、1種以上の直鎖状非アルコキシル化C10〜14アルキルサルフェート界面活性剤を含有する。最も好ましくはMCAS界面活性剤は、C12〜14に富む。すなわち、MCAS界面活性剤は、80重量%〜100重量%、好ましくは85重量%〜100重量%及びより好ましくは90重量%〜100重量%の、1種以上の直鎖状非アルコキシル化C12〜14アルキルサルフェート界面活性剤を含有する。
本発明の特に好ましい実施形態では、MCAS界面活性剤は、C12に富む。すなわち、MCAS界面活性剤は、30重量%〜100重量%、より好ましくは50〜99重量%又は60〜95重量%又は65〜90重量%及び最も好ましくは70〜80重量%の直鎖状非アルコキシル化C12アルキルサルフェート界面活性剤を含む。
本発明のMCAS界面活性剤はまた、特にC14に富んでいてもよい。すなわち、10重量%〜100重量%又は20〜50重量%、あるいは25〜30重量%の直鎖状非アルコキシル化C14アルキルサルフェート界面活性剤を含有する。
本発明のMCAS界面活性剤は、50%を上回る、特に60%を上回る、例えば70%を上回る、典型的には80又は90%を上回る、又は実質的に100%の、アルキルサルフェート界面活性剤で偶数の炭素原子を含むアルキル鎖を有するものを含んでよい。
本発明の、好ましいが非限定的な実施形態では、洗浄組成物は2種以上のMCAS界面活性剤の混合物を含有する。より好ましくは、かかる混合物は以下のものを含む。すなわち、(1)混合物の総重量の30%〜100%、好ましくは60%〜95%及びより好ましくは70%〜80%の範囲の量の、直鎖状非アルコキシル化C12アルキルサルフェート界面活性剤、(2)混合物の総重量の0%〜70%、好ましくは5%〜40%及びより好ましくは20%〜30%の範囲の量の、直鎖状非アルコキシル化C14アルキルサルフェート界面活性剤及び(3)混合物の総重量の0%〜20%、好ましくは1%〜15%及びより好ましくは4%〜10%の範囲の量の、直鎖状非アルコキシル化C16アルキルサルフェート界面活性剤である。本混合物が、混合物の10%未満、好ましくは5%未満及びより好ましくは2%未満の、18個以上の炭素原子又は10個以下の炭素原子のいずれかを有するアルキルサルフェート界面活性剤を含有することが、更により好ましい。
本発明の好適なMCAS界面活性剤は、CognisによるTexapon v95である。
本発明のMCAS界面活性剤は、対応するアルコール(複数可)をスルホネート化(sulfonation)することにより得ることができる。必要な炭素鎖長分布を、合成的に、又は天然原材料若しくは対応する純粋な出発化合物から調製された、対応する鎖長分布を有するアルコールを使用することにより得ることができる。例えば、トリグリセリドを含むパーム核油及びココヤシ油を化学的に処理し、C12〜C18アルコールの混合物で、通常20%を上回るC16〜C18アルコールを含むものを得ることができる。アルコールはアルキルサルフェートを得るため、硫酸化され得る。より低い割合のC16〜C18アルキルサルフェートを含むMCASの混合物を、対応するアルコールを硫酸化工程の前に分離することによって、又は、得られたアルキルサルフェート界面活性剤(複数可)を、硫酸化工程の後に分離することによって得ることができる。
本発明のMCAS界面活性剤を、天然由来の不均化油を使用して形成することができ、生物学的に決定された分布を特徴とするアルキル鎖長を有するMCAS界面活性剤の混合物を提供することができる。例えば、大豆油、キャノーラ油、ジャトロファ油、パーム油、藻油又はこれらに類するものは、3−ヘキセンを使用して共不均化され、主としてC12エステルを含有する混合物を形成することができる。Solazymeに譲渡された様々な特許に記載されている組み換えDNA技術により作製することができる、安定性が高く、望ましい脂肪酸分布を有する藻油を、本発明のMCAS界面活性剤を形成するために使用することもまた、好ましい。あるいは、上述の、天然由来の油を、3−ヘキセン及び2−ヘキセンと共不均化し、約1:2:1の重量比の、C11、C12、C13エステルの混合物を形成することができる。あるいは、上述の天然由来の油を、3−ヘキセン及び4−オクテンと共不均化し、主として任意の望ましい重量比でC12及びC13エステルを含有する混合物を形成することができる(3−ヘキセン及び4−オクテン混合比を調節することによって)。あるいは、上述の天然由来の油を、70重量%の1−ブテン及び30重量%のヘキサンを含有する混合物と共不均化し、約70:30の重量比で、C12及びC14脂肪酸エステルの混合物を形成することができる(少量のC13及びC15エステルが混合物には存在するであろう)。このようにして形成されたエステルを、その後脂肪族アルコールへと還元し、続いて硫酸化して本発明のMCAS界面活性剤を形成する。
存在する場合、上述のMCAS界面活性剤は、本発明の洗浄組成物中に、洗浄組成物の総重量の約2%〜約20%、好ましくは約3%〜約15%及びより好ましくは約4%〜約10%の範囲の量で存在してよい。本発明の最も好ましい実施形態では、洗浄組成物は約70重量%〜約80重量%のC12 MCAS及び20重量%〜約30重量%のC14 MCASから本質的になる、約3%〜約15重量%のMCAS界面活性剤混合物を含有する。
BAS界面活性剤とMCAS界面活性剤の重量比
BAS界面活性剤のMCAS界面活性剤に対する重量比は、約2:1〜約1:5、より好ましくは約1.5:1〜約1:3及び最も好ましくは約5:4〜約1:2の範囲であってよい。この重量比の範囲内では、BAS界面活性剤とMCAS界面活性剤は相互作用可能であり、洗浄泡安定性が著しく改善される。改善は、BAS界面活性剤及びMCAS界面活性剤が単独で使用された場合に測定されたものを上回る、泡効果及び洗浄泡保持率の相当量の増加により示される。
直鎖状アルキルベンゼンスルホネート(「LAS」)
本発明の洗浄組成物は、(単独で、又はMCASに加えてのいずれかで)1種以上の直鎖状アルキルベンゼンスルホネート(LAS)界面活性剤、特にC10〜C20 LASもまた、含み得る。
LAS界面活性剤は、当該技術分野において周知であり、市販の直鎖状アルキルベンゼンをスルホン化することにより、容易に入手することができる。本発明で使用することができる、例示的な、直鎖状C10〜C20アルキルベンゼンスルホネートは、直鎖状C10〜C20アルキルベンゼンスルホン酸のアルカリ金属、アルカリ土類金属又はアンモニウム塩を、及び好ましくは、直鎖状C11〜C18又はC11〜C14アルキルベンゼンスルホン酸のナトリウム、カリウム、マグネシウム及び/又はアンモニウム塩を含む。より好ましいものは、直鎖状C12アルキルベンゼンスルホン酸のナトリウム又はカリウム塩であり、最も好ましいものは、直鎖状C12アルキルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩、すなわちドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムである。
存在する場合、LAS界面活性剤は、本発明の洗浄組成物中に、洗浄組成物の総重量の約0.5%〜約30%、好ましくは約1%〜約20%及びより好ましくは約2%〜約15%の範囲の量で存在してよい。本発明の最も好ましい実施形態では、洗浄組成物は約2重量%〜約4重量%の、直鎖状C12アルキルベンゼンスルホン酸のナトリウム、カリウム又はマグネシウム塩を含有する。
BAS界面活性剤とLAS界面活性剤の重量比
BAS界面活性剤のLAS界面活性剤に対する重量比は、好ましくは約2:1〜約1:2、より好ましくは約1.5:1〜約1:1.5及び最も好ましくは約4:3〜約1:1の範囲である。
MCAS界面活性剤とLAS界面活性剤の重量比
本発明の特に好ましい実施形態では、MCAS及びLASの両方は、BASと組み合わせて使用される。
MCASのLASに対する重量比は、好ましくは3:1〜1:3、好ましくは2:1〜1:2及びより好ましくは2:3〜3:2の範囲である。本発明の、かかるMCAS対LAS重量比を有する洗浄組成物は、初期洗浄での発生及び泡効果の両方において、優れた洗浄泡を示す。
脂肪酸又はその塩
本発明の洗浄組成物は、その界面活性剤系中に1種以上の脂肪酸又はその塩を更に含んでもよい。特に好ましくは、脂肪酸又はその塩は、BAS、MCAS及びLAS界面活性剤と組み合わせて使用され、得られた洗浄組成物の泡立ち特性を最適化する。
本発明で使用することができる好適な脂肪酸又は塩としては1種以上のC10〜C22脂肪酸又はそのアルカリ塩が挙げられる。かかるアルカリ塩としては、脂肪酸の、ナトリウム、カリウム、リチウム及び/又はマグネシウム塩並びにアンモニウム及び/若しくはアルキルアンモニウム塩等の、一価又は二価のアルカリ金属塩、好ましくはナトリウム塩が挙げられる。本明細書にて使用するのに好ましい脂肪酸又はその塩は10〜20個の炭素原子及びより好ましくは12〜18個の炭素原子を含有する。使用可能な例示的脂肪酸/塩は、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ミリストレイン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、サピエン酸、ステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、バクセン酸、リノール酸、リノレライド酸、α−リノレライド酸、アラキジン酸、アラキドン酸、エイコサペンタエン酸、ベヘン酸、エルカ酸及びドコサヘキサエン酸並びにこれらの塩から選択してよい。本発明の実施には、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸及びこれらの塩等の飽和脂肪酸/塩が好ましいが、必須ではない。これらの飽和脂肪酸/塩のうち、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸及びこれらの塩が、特に好ましい。
存在する場合、脂肪酸又は塩は、本発明の洗浄組成物中に比較的高い濃度、すなわち、約2重量%〜約6重量%、好ましくは約2.5重量%〜約4重量%で存在し得、洗浄泡体積の増加及び泡立ち特性の改善を促進する。本発明の特に好ましい実施形態では、洗浄組成物は、約2.5重量%〜約4重量%の、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸及びこれらの塩からなる群から選択される、1種以上の脂肪酸又は塩を含有する。
追加の界面活性剤
上述した界面活性剤に加えて、本発明の洗浄組成物は、また、1種以上の追加の界面活性剤を、かかる追加の界面活性剤が泡立ち特性に悪影響を与えること又は別の方法で上述した界面活性剤を妨げることがない限り含有し得る。
かかる追加の界面活性剤は、その他のアニオン性界面活性剤(上述のBAS、MCAS及びLAS界面活性剤とは異なる)、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、双性イオン性界面活性剤、両性界面活性剤及びこれらの混合物から選択してよい。このような追加の界面活性剤は本発明の洗浄組成物中に、組成物の総重量の約1%〜約30%、好ましくは約2%〜約20%、より好ましくは約5%〜約15%の範囲の総量で、存在してよい。
洗浄組成物
本明細書において使用する場合、語句「洗浄組成物」又は「洗剤組成物」は、汚れた物質を洗浄するよう設計された組成物及び配合物を含む。このような組成物としては、洗濯洗浄組成物及び洗剤(通常の界面活性剤活性を有する、又は濃縮型形態で、著しく高い界面活性剤活性を有するのいずれか)、布地柔軟化組成物、布地強化組成物、布地消臭組成物、洗濯物予洗液、洗濯物前処理剤、洗濯物添加物、スプレー製品、ドライクリーニング剤又は組成物、洗濯物すすぎ添加剤、洗浄添加剤、すすぎ後布地処理剤、アイロン助剤、食器洗い組成物、硬質表面洗浄組成物、1回用量配合物、遅延送達配合物、多孔質基材又は不織布シートの上又は内に含有される洗剤並びに本明細書内の教示の観点から、当業者には明らかであり得る他の好適な形態が挙げられるが、これらに限定されない。そのような組成物は、洗濯前処理、洗濯後処理として使用してもよく、あるいは洗濯作業のすすぎ又は洗浄サイクル中に加えてもよい。洗浄組成物は、液体、粉末、単相若しくは多相の1回用量、パウチ、錠剤、ゲル、ペースト、バー又はフレークから選択される形態を有することができる。
界面活性剤系それ自体が望ましい泡立ち効果を提供するので、本発明の洗浄組成物は、シリコーン消泡剤又は破泡剤(suds collapsing)ポリマー等のいずれの抑泡剤も必要とせず、このことは、かかる洗浄組成物に関する製造及び処理コストを最小化するよう作用する。本発明の好ましい実施形態では、洗浄組成物は、シリコーン抑泡剤を実質的に含まず、更に好ましくは本質的に含まない。本発明のより好ましい実施形態では、洗浄組成物は、あらゆる抑泡剤を実質的に含まず、又は本質的に含まない。
本発明の洗浄組成物は、自動機械洗浄洗剤製品若しくは半自動洗剤製品(semi-automatic detergent product)又は手洗い洗剤製品のいずれかとして、配合又は設計されていてよい。かかる組成物の改善された泡立ち特性は、手洗いの間に消費者に最も認識されるので、その泡立ち効果を強調し、消費者を喜ばせるために、洗剤製品を特に手洗い用に設計することが好ましい。
本発明の好ましいが必須ではない実施形態では、洗浄組成物は顆粒又は粉末洗剤組成物、より好ましくは、250g/l〜約1000g/l、より好ましくは約300g/l〜約900g/l及び最も好ましくは約400g/l〜約850g/lの範囲の密度を有する顆粒又は粉末洗濯用洗剤組成物である。粉末又は顆粒洗剤は以下のものを含んでよいすなわち、(a)かかる顆粒洗剤組成物の総重量の0.1%〜40%、好ましくは0.5%〜30%及びより好ましくは3%〜25%の水溶性アルカリ金属カーボネート(炭酸ナトリウム等)及び/又は(b)顆粒洗剤組成物の総重量の、10%〜95%、好ましくは20%〜90%及びより好ましくは30%〜80%の水溶性アルカリ金属サルフェート(硫酸ナトリウム等)及び/又は(c)かかる顆粒洗剤組成物の総重量の、約10%〜約95%、好ましくは約20%〜約90%及びより好ましくは約30%〜約80%の水溶性アルカリ金属クロライド(塩化ナトリウム等)である。かかる顆粒洗濯用洗剤組成物は顆粒洗濯用洗剤組成物の配合に一般に使用される1種以上の補助剤成分(例えば、ビルダ、キャリア、構造化剤、凝集助剤、キレート剤、移染防止剤、酵素、酵素安定剤、触媒材料、漂白活性剤、過酸化水素、過酸化水素源、予め形成された過酸、ポリマー性分散剤、粘土汚れ除去/再付着防止剤、増白剤、抑泡剤、染料、香料、構造弾性化剤、布地柔軟剤、ヒドロトロープ、加工助剤、顔料及び/又は審美的粒子等)を更に含んでもよい。
粉末又は顆粒洗剤組成物は、好ましくは、わずかに低濃度のホスフェート又はゼオライトビルダを含むのみであり、又はより好ましくは、ホスフェート又はゼオライトビルダを実質的に含まない、又は最も好ましくは完全にホスフェート又はゼオライトビルダを含まない。
本発明の好ましいが必須ではない実施形態では、顆粒洗濯用洗剤組成物は以下のものを含有する。すなわち(1)約3重量%〜約8重量%のBAS、(2)約5重量%〜約15重量%のMCAS、(3)0重量%〜0.5重量%のAxS及び(4)1種以上の追加成分である。
本発明の好ましいが必須ではない更なる実施形態では、顆粒洗濯用洗剤組成物は以下のものを含有する。すなわち(1)約3重量%〜約8重量%のBAS、(2)約2重量%〜約6重量%のMCAS、(3)約2重量%〜約6重量%のLAS、(4)約1重量%〜約4重量%の脂肪酸又はその塩、(4)0重量%〜0.5重量%のAxS及び(5)1種以上の追加成分である。
本発明の別の実施形態では、洗浄組成物は液体洗剤組成物であり、好ましくは、25℃、20秒−1の剪断速度で測定すると、約200〜約800mPa.sの範囲の粘度を有する液体洗濯用洗剤組成物である。液体洗剤組成物は、単相又は多相の1回用量形態でパッケージ化されていてよい。すなわち、例えば水溶性ポリマー(ポリビニルアルコール(PVA)及び/又はポリビニルピロリドン(PVP)等)によって形成された、単一区画又は多区画水溶性パウチ内に含有されている。
本発明の液体洗剤組成物は、上記成分に加えて液体洗剤組成物の総重量の約0.1%〜約10%、好ましくは約0.5%〜約8%及びより好ましくは約1%〜約5%の1種以上の酸(クエン酸、ホウ酸及びこれらの混合物等)を更に含んでもよい。好ましくは、液体洗剤組成物は、約1重量%〜約3重量%のクエン酸及び/又は約1重量%〜約3重量%のホウ酸を含有する。更に、脂肪酸、特にC12〜C18脂肪酸又はその塩が、本発明の液体洗濯用洗剤組成物に含まれ得る。かかる脂肪酸又は塩の総量は、約0.1重量%〜約5重量%、好ましくは約0.5重量%〜約4重量%及びより好ましくは約0.7重量%〜約3重量%の範囲であってよい。
本発明の液体洗剤組成物は、典型的には、水等の1種以上のキャリアを含有する。液体洗剤組成物は、水単体を単独のキャリアとして、又は有機溶媒(複数可)の水との混合物をキャリアとしてのいずれかで、含有することができる。好適な有機溶媒は、直鎖状又は分岐状のより低級のC〜Cアルコール、ジオール、グリセロール又はグリコール、C〜Cアルカノールアミン等のより低級のアミン溶媒及びこれらの混合物である。特に好ましい有機溶媒としては、1,2−プロパンジオール、エタノール、グリセロール、モノエタノールアミン及びトリエタノールアミンが挙げられる。キャリアは、典型的には、本発明の液体洗剤組成物中に、液体洗剤組成物の総重量の約10%〜約95%、好ましくは約25%〜約75%の範囲の濃度で存在する。特定の実施形態では、水はキャリアの約85〜約100重量%である。他の実施形態では、水は存在せず、組成物は無水である。本発明により得られる非常に好ましい組成物は、透明な等方性の液体である。
本発明の好ましいが必須ではない実施形態では、液体洗濯用洗剤組成物は以下のものを含有する。すなわち(1)約3重量%〜約8重量%のBAS、(2)約5重量%〜約15重量%のMCAS、(3)0重量%〜0.5重量%のAxS及び(4)1種以上の追加成分である。
本発明の洗浄組成物はまた、1種以上の洗浄補助添加剤を含有してもよい。好適な洗浄補助添加剤としては、ビルダ、フィラー、キャリア、構造化剤又は増粘剤、粘土汚れ除去/再付着防止剤、ポリマー汚れ放出剤、ポリマー分散剤、ポリマーグリース洗浄剤、酵素、酵素安定化系、アミン、漂白化合物、漂白剤、漂白活性化剤、漂白触媒、増白剤、染料、布地色調剤、移染防止剤、キレート剤、柔軟剤又はコンディショナ(例えばカチオン性ポリマー又はシリコーン等)、香料(香料封入体を含む)、衛生及び悪臭処理剤並びにこれに類するものが挙げられる。
より具体的には、洗浄補助添加剤としては、遷移金属触媒、イミン漂白促進剤、アミラーゼ、カルボヒドラーゼ、セルラーゼ、ラッカーゼ、リパーゼ、オキシダーゼ及びペルオキシダーゼ等の漂白酵素、プロテアーゼ、ペクテートリアーゼ、並びにマンナナーゼ等の酵素、過炭酸塩及び/又は過ホウ酸塩等の過酸素源(過炭酸ナトリウムが好ましい。過酸素源は、炭酸塩、硫酸塩、ケイ酸塩、ホウケイ酸塩又はこれらの混合塩を含む混合物等のコーティング成分によって少なくとも部分的にコーティングされることが好ましく、好ましくは完全にコーティングされる。)、テトラアセチルエチレンジアミン等の漂白活性化剤、ノナノイルオキシベンゼンスルホネート等のオキシベンゼンスルホネート漂白活性化剤、カプロラクタム漂白活性化剤、N−ノナノイル−N−メチルアセトアミド等のイミド漂白活性化剤、N,N−フタロイルアミノペルオキシカプロン酸、ノニルアミドペルオキシアジピン酸又は過酸化ジベンゾイル等の予め形成された過酸、増白剤、色相剤、光漂白剤、粘土、シリコーン、及び/又は四級アンモニウム化合物等の布地柔軟剤、ポリエチレンオキシド等の凝集剤、ポリビニルピロリドン、ポリ4−ビニルピリジンN−オキシド、及び/又はビニルピロリドンとビニルイミダゾールとのコポリマー等の移染阻害剤、イミダゾールとエピクロロヒドリンとの縮合によって生成されるオリゴマー等の布地一体性成分、アルコキシル化ポリアミン及びエトキシル化エチレンイミンポリマー等の汚れ分散剤及び汚れ再付着防止助剤、ポリエステル及び/又はテレフタレートポリマー、ビニルアルコール及び/又は酢酸ビニルペンダント基で置換されたポリエチレングリコールを含むポリエチレングリコール等の再付着防止成分、香料マイクロカプセル、シッフ塩基香料/ポリマー複合体、デンプン封入香料アコードを含むポリマー補助香料送達系等の香料、ソープリング、着色ヌードル(coloured noodles)及び/又は針状粒子を含む審美的粒子、染料、硫酸ナトリウム等のフィラー(ただし、組成物はフィラーを実質的に含まないことが好ましい場合がある)、炭酸ナトリウム及び/又は重炭酸ナトリウム等の炭酸塩、1.6R及び2.0Rケイ酸ナトリウムを含むケイ酸ナトリウム、又はメタケイ酸ナトリウム等のケイ酸塩、ジカルボン酸とジオールとのコポリエステル、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエトキシセルロース、又は他のアルキル若しくはアルキルアルコキシセルロース、及び疎水性修飾セルロース等のセルロース性ポリマー、クエン酸及び/又はクエン酸ナトリウムを含むカルボン酸及び/又はこれらの塩並びにこれらの任意の組み合わせが挙げられる。
以下のものを含む、多種多様のその他の成分が本明細書の洗浄組成物に使用されてよい。すなわち、他の活性成分、キャリア、ヒドロトロープ、加工助剤、染料又は顔料、液剤用溶媒及び固形又はその他の液体フィラー、エリスロシン、コロイドシリカ、ワックス、プロバイオティクス、サーファクチン、アミノセルロースポリマー、リシノール酸亜鉛、香料マイクロカプセル、ラムノリピド、ソホロリピド、グリコペプチド、メチルエステルスルホネート、メチルエステルエトキシレート、スルホン化エストリド、分解性界面活性剤、バイオポリマー、シリコーン、修飾シリコーン、アミノシリコーン、沈着助剤、ローカストビーンガム、カチオン性ヒドロキシエチルセルロースポリマー、カチオン性グアー、ヒドロトロープ(特に、クメンスルホネート塩、トルエンスルホネート塩、キシレンスルホネート塩及びナフタレン塩)、抗酸化剤、BHT、PVA粒子カプセル化染料又は香料、真珠光沢剤、発泡剤、色変化系、シリコーンポリウレタン、乳白剤、錠剤崩壊剤、バイオマスフィラー、速乾性シリコーン、グリコールジステアレート、ヒドロキシエチルセルロースポリマー、疎水性修飾セルロースポリマー又はヒドロキシエチルセルロースポリマー、デンプン香料カプセル化剤、乳化油、ビスフェノール抗酸化剤、マイクロ繊維状セルロース構造化剤、前香料、スチレン/アクリレートポリマー、トリアジン、石鹸、スーパーオキシドディスムターゼ、ベンゾフェノンプロテアーゼ阻害剤、官能化TiO2、ジブチルホスフェート、シリカ香料カプセル及び他の補助剤成分、シリケート塩(例えば、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム)、コリンオキシダーゼ、ペクテートリアーゼ、雲母、二酸化チタンコーティングされた雲母、オキシ塩化ビスマス並びに他の活性剤である。
本明細書に記載の洗浄組成物はまた、ビタミン及びアミノ酸、(例えば水溶性ビタミン及びその誘導体、水溶性アミノ酸及びその塩及び/又は誘導体、水不溶性アミノ酸粘度調整剤)、染料、不揮発性溶媒又は希釈剤(水溶性及び水不溶性)、真珠光沢助剤、増泡剤、追加的な界面活性剤又は非イオン性補助界面活性剤、殺シラミ剤、pH調整剤、香料、防腐剤、キレート剤、タンパク質、皮膚活性剤、日焼け止め、UV吸収剤、ビタミン、ナイアシンアミド、カフェイン並びにミノキシジルを含有し得る。
本発明の洗浄組成物は、C.I.名を有するような水溶性成分を含め、ニトロソ、モノアゾ、ジスアゾ、カロテノイド、トリフェニルメタン、トリアリールメタン、キサンテン、キノリン、オキサジン、アジン、アントラキノン、インジゴイド、チオンインジゴイド、キナクリドン、フタロシアニン(phthalocianine)、植物着色料、及び天然着色料等の顔料材も含んでよい。本発明の洗浄組成物は、また、抗菌剤を含有してもよい。
使用方法
本発明は、汚れた物質を本発明の洗浄組成物を使用して洗浄するための方法を含む。当業者に理解されるように、本発明の洗浄組成物は、洗濯前処理用途、洗濯洗浄用途、及びホームケア用途における使用に適している。
好ましくは、かかる方法は本発明の洗剤組成物を使用して汚れた物質を洗浄する方法であり、これらに限定されないが、以下の工程すなわち、上述した洗剤組成物を準備すること(希釈していない形態又は洗浄液中で希釈されているのいずれか)、かかる洗剤組成物を汚れた物質の少なくとも一部と接触させ、続いて汚れた物質をすすぐことを含む。
洗濯の前処理用途での使用では、方法は、本明細書に記載されている洗浄組成物を汚れた布地と接触させることを含んでもよい。前処理の後、汚れた布地を洗濯機で洗濯してもよいし、ないしは別の方法ですすいでもよい。
本発明の洗浄組成物は、手洗い用途又は手洗いと半自動洗濯機を組み合わせた用途に特に好適である。具体的には、消費者は汚れた物質を洗浄組成物と直接的に接触させ、手作業で、又は半手作業で汚れた物質を洗浄し、及び続いて汚れた物質を1回以上のすすぎサイクルにおいてすすぐ。
あるいは本発明の洗浄組成物は、機械洗濯方法に好適であり、機械洗濯法は、本発明による機械洗濯用洗浄組成物が有効量溶解又は投与されている洗濯機の中で、汚れた洗濯物を洗浄水溶液で処理することを含み得る。
別の方法は、本洗浄組成物の一実施形態を含浸させた不織布基材を、汚れた物質と接触させることを含む。本明細書において使用するとき、「不織布基材」は、好適な秤量、キャリパー(厚み)、吸収性、及び強度特性を有する従来式の任意の不織布シート又はウェブを含み得る。好適な市販の不織布基材の非限定例としては、DuPontより商品名SONTARA(登録商標)及びJames River Corp.より商品名POLYWEB(登録商標)として市販されているものが挙げられる。
洗浄組成物の「有効量」とは、約5L〜約65Lの体積の洗浄液中に、約10g〜約300gの製品が溶解又は分散していることを意味する。水温は、約5℃〜約100℃の範囲であり得る。水と汚れた物質(例えば、布地)との比率は、約1:1〜約30:1であり得る。組成物を溶液中、約500ppm〜約15,000ppm、好ましくは約1000ppm〜約10,000ppm及びより好ましくは約3000ppm〜約5000ppmの濃度で使用してもよい。布地洗濯組成物の文脈において、使用濃度は、また、汚れ及び染みのタイプ及び程度だけでなく、洗浄水の温度、洗浄水の体積及び洗濯機のタイプ(例えば、上側投入式、前側投入式、上側投入式、垂直軸型日本式自動洗濯機)にも応じて様々であり得る。
本明細書における洗浄組成物は、低温洗浄温度での布地の洗濯に使用することができる。布地を洗濯するこれらの方法は、洗濯洗浄組成物を水に送達して、洗浄液を形成し、及び洗濯する布地を当該洗浄液に加える工程を含む。なお、洗浄液は約0℃〜約20℃又は約0℃〜約15℃又は約0℃〜約9℃の温度を有する。布地は、洗浄組成物を水に接触させる前又は後又は同時に水と接触させてよい。
試験方法
本発明の分岐状AS界面活性剤及び短鎖非イオン性AA界面活性剤を含む組成物の特性を決定する各種技術が、当技術分野において既知である。しかしながら、本明細書において説明され、かつ特許請求される発明を完全に理解するには以下のアッセイを用いなければならない。
試験1:泡立ち特性試験(様々な泡立ちパラメータを決定するためのもの)
本明細書では、試験洗剤組成物の泡立ち特性を、泡シリンダテスタ(SCT)を使用して測定する。SCTは、8個1組のシリンダを有する。各シリンダは、約66cm長のプラスチックシリンダであり、その長さにわたって、50mmの均一な内径を有し、回転の間、ゴム栓により、覆う、又は封止することができる。8個のシリンダはそれら全て、各シリンダの中央部を、水平軸に取り付ける。全8個のシリンダは、水平軸に対して垂直であるが、互いに平行に配置する。シリンダはそれらの間が等間隔となるよう隔離されており、水平の軸の周りを、水平軸線に垂直な鉛直面に沿って、20〜22回転/分(rpm)の速度で、共に回転することができる。
以下の因子は、測定結果に影響を与え得るので、慎重に制御すべきである。すなわち(a)洗浄液及びすすぎ液中の、試験洗剤組成物の濃度、(b)洗浄及びすすぎ液を形成するために使用される水の硬度、(c)水温、(d)SCTシリンダの回転速度及び回転数、(e)使用する汚れのタイプ及び洗浄において使用する汚れの量並びに(f)SCTシリンダ内部の清浄度である。
以下の工程を辿り、各試験洗剤組成物に対する泡測定を達成する。
1.1.5gの試験洗剤組成物(顆粒又は液体形態のいずれか)を計量し、室温で、その硬度が約0.27g/L(約16gpg)(Ca/Mgが4:1で、21.9mg/LのCaCl2・2H2Oと111.3mg/LのMgCl2・6H2Oを混合して形成する)の、300mLの逆浸透(RO)水に溶解する。
2.少なくとも15分、混合物を攪拌し、試験洗剤組成物を5000ppmで含有する洗浄液サンプルを形成する。
3.試験溶液をSCTシリンダへと注ぎ、ゴム栓を使用してきつく閉め、シリンダを定位置に固定し回転の準備をする。異なる試験洗剤組成物の泡測定を同時に行うため、他のSCTシリンダは、他の試験洗剤組成物を使用することで形成したサンプル溶液で満たされ得る。
4.SCTに電源を入れ、シリンダを22rpmの速度で10回、回転させる。
5.SCTによる回転を停止し、SCTシリンダを直立位置に固定する。
6.各SCT内の泡体積(絶対泡高さで表される)を記録する前に、1分待機する。これを、10回転した試験洗剤組成物によって生成された泡体積とする。全SCTシリンダは、同一の内径を有するので、任意の所与の点における泡体積は、単に各SCTシリンダ内の泡の絶対高さ(センチメートル(cm))で表すことができ、これは洗浄液又はすすぎ液の高さを、泡と洗浄液又はすすぎ液の合計の高さから減じることによって測定される。
7.SCTに電源を入れ、シリンダを22rpmの速度で更に20回、回転を継続し、SCTを停止し、及び泡体積を30回転での泡体積として記録する。
8.工程7を繰り返し、22rpmの速度での、50及び70回転での泡体積を記録する。
9.SCT回転を停止し、ゴム栓をシリンダから取り外し、及び北京の粘度(BJ粘度)が付着した1片の布地及び汚れた調理用油(DCO)が付着した1片の布地を各SCTシリンダ内へと配置する。これら布地の作製については以下に記載する。
BJ粘土が付着した布地の作製
●20gのBJ粘度(中国北京の地表の15cm下から収集し、室温で1〜2週間乾燥させ、その後強力ブレンダ内でブレンドし、及び150〜200#のふるいを通した)を80mLの脱イオン水に攪拌によって分散させ、粘度懸濁液とする。あるいは、Arizona粘土(すなわち、米国のPowder Technology Inc.による、中央粒径約0.889マイクロメートル及び平均粒径約0.942マイクロメートルのArizona Test Dust)をBJ粘度の代わりに使用可能である。
●粘度懸濁液の攪拌を継続しつつ、かかる粘土懸濁液2gを1片の10cm×10cm、CW98白色綿編物(100%)布地(DaXinFangZHi(北京、中国)から供給された)の中央に塗り、約5cm径の円形形状の染みを形成する。
●続いて、綿布地を静置し、使用する前に室温で乾燥させる。
DCOを付着させた布地の作製
●100gのピーナッツオイルを使用し、20gの塩辛い魚を2時間、150〜180℃でフライし、DCOを形成した。
●0.6mLのDCOを、上述の10cm×10cm綿布地の中央へと滴下し、約5cm径の、円形形状の染みを形成する。
●木綿布地を2つの等しい小片に切断し、1片を各性能評価に用いる。
10.ゴム栓をSCTシリンダに戻す。
11.SCTに電源を入れ、シリンダを22rpmの速度で更に40回、回転を継続し、SCTを停止し、及び泡体積を110回転での泡体積として記録する。
12.工程9〜11を繰り返し、及び泡体積を150回転での泡体積として記録する。なお、汚れた布地を更にSCTシリンダ内の洗浄液へと加えることは、実際の洗浄条件を模すこととなり、洗浄サイクルが継続する際、より多くの汚れが布地から徐々に洗浄液に溶解する。従って、本試験は試験洗剤組成物による初期泡生成及びより多くの汚れが徐々に洗浄液へと溶解する一方、洗浄サイクルにわたって維持される泡効果の測定に関する。
13.37.5mLの洗浄液サンプル(処理済布地片のいずれも有さない)を穏やかにSCTシリンダから300mLビーカへと注ぐ。その硬度が0.27g/L(16gpg)(Ca/Mgが4:1)である、262.5mLのRO水をビーカへと加え、総体積が300mLの希釈溶液(「すすぎ液」と称する)を形成する。残留する試験溶液及びSCTシリンダからの全ての染みの付いた布地の小ぎれを片付け、SCTシリンダを水道水で洗浄する。300mLのすすぎ液をビーカから洗浄したSCTシリンダへと注ぎ戻す。これらの工程を、残存するSCTシリンダの各々内の試験溶液について繰り返す。
14.SCTに電源を入れ、シリンダを22rpmの速度で更に20回、回転を継続し、SCTを停止する。SCTを停止した直後に写真を撮影し、泡高さを写真から読み取る(本発明のサンプルでは、泡が非常に急激に崩壊するので、データの正確性を確保するためにこのようにする)。これを、170回転後0分の時点での泡体積として記録する。洗浄液の後に測定されたこの泡データは、すすぎ液に取って代わる。そのため、0分での「すすぎ泡」として記録する。
15.SCTシリンダ内の泡体積の別の読み取りを、SCTを170回転した時点で停止した1分後に行う(これは「1分でのすすぎ泡」と称する)。
16.第1のすすぎの間の、すすぎ液を使用した、0分から1分への泡の減少速度を以下の通り計算する。
Figure 2019501985
17.以下は、本試験方法により記録された泡データである。
Figure 2019501985
実施例1:BAS及びMCASを含有する、発明の顆粒洗濯用洗剤組成物の、改善された泡立ち特性を示す比較試験
4種の顆粒又は粉末洗濯用洗剤組成物を調製する。これら洗濯用洗剤組成物は、以下のものが挙げられる。すなわち(1)BAS界面活性剤もMCAS界面活性剤も含有しない、対照組成物(「対照1」)、(2)対照組成物に配合が類似しているが、5重量%のBAS界面活性剤もまた含有する比較組成物A(「比較例A」)、(3)対照組成物に配合が類似しているが、10重量%のMCAS界面活性剤もまた含有する比較組成物B(「比較例B」)及び(4)対照組成物に配合が類似しているが、5重量%のBAS界面活性剤及び10重量%のMCAS界面活性剤の両方を含有する発明の組成物(「発明実施例1」)。
上述した4つの顆粒洗濯用洗剤組成物の詳細な組成の内訳を、以下に示す。
Figure 2019501985
特に記載がない限り、本実施例及び全ての他の実施例の成分濃度は、最終組成物中の純粋な材料の濃度であり、添加した原材料の濃度ではないことに留意。
Isalchem(登録商標)123。Sasolから市販されている分岐状非アルコキシル化C12〜C13アルキルサルフェートの混合物である。40%を上回るC12AS及び40%を上回るC13ASを含有する。いずれも分岐状、非アルコキシル化であり、少なくとも90%の分岐を有する。0.6%のNaOH、0.8%の硫酸ナトリウム、アルキルサルフェートの合成から持ち越された1〜1.3%のC12〜C13残留アルコール及び残部の水を有し、75%が有効な原材料として提供される。
約71%のC12AS、約23%のC14AS、約5%のC16AS及び約1%未満の10以下又は18以上のいずれかであるアルキル鎖長を有するASを含有する直鎖状非アルコキシル化アルキルサルフェートの混合物。
上に列挙した4種の顆粒洗濯用洗剤配合物の泡立ち特性を、試験1に記載の方法を使用して測定する。測定結果を、以下の通り表にする。
Figure 2019501985
発明実施例1は、洗浄サイクルの初期の間に、比較例A及びBの両方よりも多くの初期泡を生成し、更にこのことに対応して、より大きな初期の洗浄泡体積を有する。より重要なことに、発明実施例1は(単独で又は共に添加される場合のいずれかを検討する)、洗浄を通して、比較例A及びBに対して測定したものより著しくより多い泡効果及び高い洗浄泡保持率を有する。従って、発明実施例1は、BAS界面活性剤とMCAS界面活性剤を組み合わせることにより、粉末洗濯用洗剤用途に、多量の洗浄泡、非常に強力な泡効果及び十分なすすぎ泡減少速度を有する、改善された泡立ち特性を提供する。
実施例2:BAS、MCAS、LAS及び石鹸を含有する、発明の顆粒洗濯用洗剤組成物の、改善された泡立ち特性を示す比較試験
4種の顆粒又は粉末洗濯用洗剤組成物を調製する。これら洗濯用洗剤組成物は、以下のものを含む。すなわち(1)BAS界面活性剤もMCAS界面活性剤も含有しない、対照組成物(「対照2」)、(2)対照組成物に配合が類似しているが、5重量%のBAS界面活性剤もまた含有する比較組成物A(「比較例C」)、(3)対照組成物に配合が類似しているが、4.4重量%のMCAS界面活性剤、3.1重量%のLAS界面活性剤、及び2.5%の石鹸を含有する比較組成物B(「比較例D」)、及び(4)対照組成物と配合が類似しているが、4.4重量%のMCAS界面活性剤、3.1重量%のLAS界面活性剤及び2.5%の石鹸と組み合わされた、5重量%のBAS界面活性剤を含有する発明の組成物(「発明実施例2」)である。
上述した4つの顆粒洗濯用洗剤組成物の詳細な組成の内訳を、以下に示す。
Figure 2019501985
Isalchem(登録商標)123。Sasolから市販されている分岐状非アルコキシル化C12〜C13アルキルサルフェートの混合物である。40%を上回るC12AS及び40%を上回るC13ASを含有する。いずれも分岐状、非アルコキシル化であり、少なくとも90%の分岐を有する。0.6%のNaOH、0.8%の硫酸ナトリウム、アルキルサルフェートの合成から持ち越された1〜1.3%のC12〜C13残留アルコール及び残部の水を有し、75%が有効な原材料として提供される。
約71%のC12AS、約23%のC14AS、約5%のC16AS及び約1%未満の10以下又は18以上のいずれかであるアルキル鎖長を有するASを含有する直鎖状非アルコキシル化アルキルサルフェートの混合物。
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム。
87.4重量%のパーム脂肪酸ナトリウム、4.6重量%のパーム核脂肪酸ナトリウム、0.3重量%の水酸化ナトリウム、0.4重量%の塩化ナトリウム、0.3重量%のグリセロール及び残部の水を含有する混合物。
上に列挙した4種の顆粒洗濯用洗剤配合物の泡立ち特性を、試験1に記載の方法を使用して測定する。測定結果を、以下の通り表にする。
Figure 2019501985
発明実施例2は、洗浄サイクルの初期の間に、比較例C及びDの両方よりも多くの初期泡を生成し、更にこのことに対応して、より大きな初期の洗浄泡体積を有する。より重要なことに、発明実施例2は(単独で又は共に添加される場合のいずれかを検討する)、洗浄を通して、比較例A及びBに対して測定したものより著しくより多い泡効果及び高い洗浄泡保持率を有する。更に発明実施例2は100%/分のすすぎ泡減少速度を示す。すなわち、すすぎ泡は、すすぎサイクルの最初の1分間で完全に消失し、泡がゼロのすすぎ液が残る。従って、発明実施例1は、BASをMCAS、LAS及び石鹸と組み合わせることにより、粉末洗濯用洗剤用途に、多量の洗浄泡、強力な泡効果及びゼロのすすぎ泡を有する改善された泡立ち特性を提供する。
実施例3:例示的粉末洗濯用洗剤配合物
粉末洗濯用洗剤組成物3A〜3Fを本発明に従って、以下に列挙した成分を一体的に混合することにより配合する。
Figure 2019501985
実施例4:例示的液体洗濯用洗剤配合物
液体洗濯用洗剤組成物4A〜4Fを本発明に従って、以下に列挙した成分を一体的に混合することにより配合する。
Figure 2019501985
プロテアーゼは、Genencor International(Palo Alto,California,USA)から(例えばPurafect Prime(登録商標)、Excellase(登録商標))、又はNovozymes(Bagsvaerd,Denmark)から(例えばLiquanase(登録商標)、Coronase(登録商標))供給され得る。
Novozymes(Bagsvaerd,Denmark)から入手可能(例えば、Natalase(登録商標)、Mannaway(登録商標))。
Novozymesから入手可能(例えば、Whitezyme(登録商標))。
ランダムグラフトコポリマーは、ポリエチレンオキシド骨格と複数のポリ酢酸ビニル側鎖とを有する、ポリ酢酸ビニルグラフト化ポリエチレンオキシドコポリマーである。ポリエチレンオキシド主鎖の分子量は、約6000であり、ポリエチレンオキシドとポリ酢酸ビニルの重量比は、約40対60であり、50エチレンオキシド単位あたり1グラフト点を超えず、BASFからSokalan PG101(登録商標)として入手可能である。
次の一般構造、ビス((CO)(CO))(CH)−N−C2x−N−(CH)−ビス((CO)(CO))(式中、n=20〜30、x=3〜8)を有する化合物又はその硫酸化若しくはスルホン化したもの(variants)で、BASFからLutenzit Z 96(登録商標)として入手可能。
DTPAは、ダウケミカル社(Midland,Michigan,USA)から供給されているジエチレントリアミン五酢酸である。
好適な蛍光白色剤は、例えば、Tinopal(登録商標)AMS、Tinopal(登録商標)CBS−X、スルホン化亜鉛フタロシアニン(Ciba Specialty Chemicals(Basel,Switzerland))である。0〜5%の範囲の量で提供され得る。
好適な防腐剤としては、0〜1%の範囲の量で提供され得るメチルイソシアゾリノン(MIT)又はベンズイソシアゾリノン(BIT)が挙げられる。
実施例5:例示的食器洗い洗剤
食器洗い洗剤組成物5A〜5Fを本発明に従って、以下に列挙した成分を一体的に混合することにより配合する。
Figure 2019501985
微量成分としては、香料、染料及び防腐剤が挙げられる。
VP:ビニルピロリドン
DADMAC:N,N−ジメチルジアリルアンモニウム塩化物
全ての百分率及び比率は、特に指示がない限り、重量で計算される。全ての百分率及び比率は、特に指示がない限り、全組成物に基づいて計算される。本明細書の全体を通して記載される全ての最大数値限定は、それよりも小さい全ての数値限定を、かかるより小さい数値限定があたかも本明細書に明確に記載されているかのように包含するものと理解すべきである。本明細書全体を通して記載される全ての最小数値限定は、それよりも高い全ての数値限定を、かかるより高い数値限定があたかも本明細書に明確に記載されているかのように包含する。本明細書全体を通して与えられる全ての数値範囲は、かかるより広い数値範囲内に入るより狭い全ての数値範囲を、かかる狭い数値範囲が全て本明細書に明確に記載されているかのように包含する。
相互参照される又は関連する特許又は出願等の、本願に引用される全ての文書は、明示的に除外される、又は別途限定されない限り、参照によりその全体が本願に援用される。いかなる文献の引用も、本明細書中で開示又は特許請求される任意の発明に対する先行技術であるとはみなされず、あるいはそれを単独で又は他の任意の参考文献(単数又は複数)と組み合わせたときに、そのような任意の発明を教示、示唆、又は開示するとはみなされない。更に、本文書における用語の任意の意味又は定義が、参照することによって組み込まれた文書内の同じ用語の意味又は定義と矛盾する場合、本文書におけるその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
本発明の特定の実施形態を例示及び説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を行うことができる点は当業者には明白であろう。従って、本発明の範囲内に含まれるそのような全ての変更及び修正は、添付の特許請求の範囲にて網羅することを意図したものである。

Claims (17)

  1. 洗浄組成物であって、
    (a)前記洗浄組成物の総重量の1%〜10%の、1種以上の分岐状非アルコキシル化C〜C14アルキルサルフェート(BAS)界面活性剤、
    (b)前記洗浄組成物の総重量の2%〜20%の、1種以上の直鎖状非アルコキシル化C〜C18アルキルサルフェート(MCAS)界面活性剤及び
    (c)1種以上の追加成分を含み、
    前記1種以上のBAS界面活性剤の前記1種以上のMCAS界面活性剤に対する重量比が、2:1〜1:5の範囲である洗浄組成物。
  2. 任意のアルコキシル化アルキルサルフェート(AxS)を実質的に含まない、請求項1に記載の洗浄組成物。
  3. シリコーン抑泡剤を実質的に含まない、及びより好ましくは任意の抑泡剤を実質的に含まない、請求項1又は2に記載の洗浄組成物。
  4. 前記1種以上のBAS界面活性剤は、9〜14、好ましくは10〜13及びより好ましくは11〜13の範囲の、重量平均炭素原子数を有する分岐状アルキル部分を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
  5. 前記1種以上のBAS界面活性剤は、一般式(I):
    Figure 2019501985
    [式中、Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アミン又はアルカノールアミンのカチオンであり、x及びyは0〜10の範囲の整数から独立して選択され、zは1〜4の範囲の整数であり、x+yの和はz以上であり、及びx+y+zの和は3〜11の範囲である。]を有する、
    請求項1〜4のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
  6. zが1であり、x+yの和が8〜9である、請求項5に記載の洗浄組成物。
  7. 前記1種以上のBAS界面活性剤は混合物であって、
    (1)前記混合物の総重量の20%〜80%、好ましくは30%〜70%及びより好ましくは35%〜50%の範囲の量の、分岐状非アルコキシル化C12アルキルサルフェート界面活性剤及び
    (2)前記混合物の総重量の20%〜80%、好ましくは30%〜70%及びより好ましくは35%〜50%の範囲の量の、分岐状非アルコキシル化C13アルキルサルフェート界面活性剤を含む混合物である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
  8. 前記1種以上のBAS界面活性剤が、前記洗浄組成物の総重量の2%〜8%、好ましくは3%〜7%及びより好ましくは4%〜6%の範囲の量で存在する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
  9. 前記1種以上のMCAS界面活性剤が混合物であって、前記混合物の総重量の80%〜100%、好ましくは85%〜100%及びより好ましくは90%〜100%の、1種以上の直鎖状非アルコキシル化C〜C14アルキルサルフェートを含む混合物である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
  10. 前記MCAS界面活性剤の混合物が、
    (1)前記混合物の総重量の30%〜100%、好ましくは60%〜95%及びより好ましくは70%〜80%の直鎖状非アルコキシル化C12アルキルサルフェート、(2)前記混合物の総重量の0%〜70%、好ましくは5%〜40%及びより好ましくは20%〜30%の直鎖状非アルコキシル化C14アルキルサルフェート及び(3)前記混合物の総重量の0%〜20%、好ましくは1%〜15%及びより好ましくは4%〜10%の直鎖状非アルコキシル化C16アルキルサルフェートを含む、請求項9に記載の洗浄組成物。
  11. 前記1種以上のMCAS界面活性剤が、前記洗浄組成物の総重量の3%〜15%及びより好ましくは4%〜10%の範囲の量で存在する、請求項1〜10のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
  12. 前記1種以上のBAS界面活性剤の前記1種以上のMCAS界面活性剤に対する重量比が、1.5:1〜1:3及び好ましくは5:4〜1:2の範囲である請求項1〜11のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
  13. 前記洗浄組成物の総重量の0.5%〜30%、好ましくは1%〜20%及びより好ましくは2%〜15%の、1種以上の直鎖状C10〜C20アルキルベンゼンスルホネート(LAS)を更に含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
  14. 前記洗浄組成物の総重量の2%〜6%及び好ましくは2.5%〜4%の1種以上の脂肪酸又はその塩を更に含む、請求項13に記載の洗浄組成物。
  15. 前記洗浄組成物は顆粒洗剤組成物であって、
    (a)前記顆粒洗剤組成物の総重量の0.1%〜40%、好ましくは0.5%〜30%及びより好ましくは3%〜25%の水溶性アルカリ金属カーボネート及び/又は
    (b)前記顆粒洗剤組成物の総重量の10%〜95%、好ましくは20%〜90%及びより好ましくは30%〜80%の水溶性アルカリ金属サルフェート及び/又は
    (c)前記顆粒洗剤組成物の総重量の10%〜95%、好ましくは20%〜90%及びより好ましくは30%〜80%の水溶性アルカリ金属クロライドを更に含む顆粒洗剤組成物である、請求項1〜14のいずれか一項に記載の洗浄組成物。
  16. 汚れた物質の処理方法であって、
    a)請求項1〜15のいずれか一項に記載の洗浄組成物を準備する工程と、
    b)前記洗浄組成物を前記汚れた物質の少なくとも一部と接触させる工程と、
    c)前記汚れた物質をすすぐ工程と、
    を含む、方法。
  17. 手洗い用の食器類又は布地のための、請求項1〜15のいずれか一項に記載の洗浄組成物の使用。
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