JP2019501726A - 毛切断器具の長さ調整機構 - Google Patents

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Abstract

本開示は、毛切断器具用の調整可能なコーム(26)のための長さ調整機構であって、第1の移動方向(46)を定める少なくとも1つの第1の摺動ジョイント(42)と、第2の移動方向(48)を定める少なくとも1つの第2の摺動ジョイント(44)とを含み、第1の移動方向(46)及び第2の移動方向(48)は、第1の摺動ジョイント(42)及び第2の摺動ジョイント(44)を係合させる連結リンク(50)が、第1の位置と第2の位置との間の組み合わせられた長手方向及び旋回運動のために前記第1の位置と前記第2の位置との間でガイドされるように、非平行に配置される、長さ調整機構に関する。本開示は、更に、毛切断器具(10)用の毛切断アセンブリに関し、調整機構(40)を含む毛切断器具(10)に関する。

Description

本開示は、毛切断器具(hair cutting appliance)のための長さ調整機構(length adjustment mechanism)に関し、毛切断器具のための切断ヘッドアセンブリ(cutting head assembly)に関する。本開示は、更に、毛切断器具、特に電動トリマ(electrically powered trimmer)に関し、毛切断器具は、その調整可能なコーム(櫛)(comb)を作動させるように構成される調整機構(adjustment mechanism)を含む。
毛切断器具、特に電気毛切断器具は概ね知られており、トリマ(trimmers)、クリッパ(clippers)及びシェーバ(shavers)を含むことがある。電気毛切断器具を電動毛切断器具と呼ぶこともある。電気毛切断器具は、例えば、電気供給幹線によって及び/又は電池のようなエネルギ貯蔵装置によって動力供給されてよい。電気毛切断器具は、一般的には、人が手入れの行き届いた外観を有するよう、(人の)体毛、特に顔の毛及び頭髪をトリミングする(刈り込む)或いは除去するために使用される。しばしば、電気毛切断器具は、動物の毛を切断するために使用される。
米国特許第6,968,623B2号明細書は、本体と、ブレードセットを含む切断ヘッドと、ブレードセットに対して移動可能である調整可能なコームと、ブレードセットを駆動させて切断動作をもたらすための電気モータと、完全後退位置と完全引出位置との間でコームをブレードセットに対して移動させることができるアクチュエータアセンブリとを含み、アクチュエータアセンブリは、コームキャリッジと、コームキャリッジに接続され、ブレードセットに対するコームの位置を調整するために作動可能であるコームボタンと、コームボタンに対して移動可能であるロックボタン(係止ボタン)とを含み、ロックボタンは、本体に対するコームボタンの移動を選択的に防止し且つ許容する、ヘアトリマを開示している。結果的に、コームの長さの手動調整が可能にされる。
毛切断器具のためのコーム、特に間隔コームは、一般的には、取り付け可能なコーム又は一体的に形成されるコームとして構成されることがある。間隔コームは、一般的には、毛切断器具が動作中に皮膚に対して移動方向に移動させられるときに、毛切断器具のブレードセットを皮膚から離れる方向に離間させる。結果的に、間隔コームは、毛を所望の長さに、即ち、皮膚にある残余の毛の所望の長さに処理/切断することを可能にすることがある。
従来的な毛切断器具は、アタッチメントコームのセットを備えることがあり、アタッチメントコームの各々は、別個の毛の長さと関連付けられる。結果的に、毛切断器具の使用者は、毛の切断長さを変更するために、基本的にはアタッチメントコームを他のアタッチメントコームと交換する必要がある。更に、米国特許第6,968,623B2号明細書に開示されているように、手動調整可能なコームアタッチメントは知られている。更に、例えば、欧州特許出願公開第2500153A2号明細書に開示されているように、動力調整コームが近年提示されている。典型的には、動力調整コームは、毛切断器具のブレードセットに対して移動可能な可動コーム部分を含み、可動コーム部分は、アクチュエータ、特に電気モータ及び/又は電気パワートレインに連結される。
従来的な機械的な種類の長さ調整機構は、典型的には、使用者によって加えられる手動の動作の運動を、結果として得られる調整の運動に移転し或いは変換する。小さな長さの値については、相当に細かい漸増的な(fine-graduated)長さ調整が望ましいことが観察された。対照的に、相当に大きな毛の長さの値については、粗い漸増的な(coarse-graduated)長さ設定が望ましい。故に、従来的な長さ調整機構は、典型的には、微調整能力と迅速な使用者に優しい調整設定との間のトレードオフを提示する。
よって、長さ調整機構には改良の余地がある。
上記に鑑みて、一方では、細かい漸増的な(finely graduated)長さ調整を可能にする、代替的な長さ調整機構を探究することが、本発明の目的である。他方では、操作が容易で素早い調整の態様が取り組まれる。更に、製造及び組立てが容易であり、好ましくは少数の部品だけを必要とする、長さ調整機構が提示される。更に、単純化された長さ調整操作を可能にする、好ましくは片手操作及び調整を可能にする、長さ調整機構を提示することが望ましい。更に、上述の問題の少なくとも1つに対処する特定の運動変換特性を示す長さ調整機構を提示することが望ましい。
更に、それぞれの長さ調整機構を含み、長さ調整のために調整可能なコームと協働するように構成される、毛切断器具のための切断ヘッドアセンブリが提示される。好ましくは、調整コームは、毛切断器具の切断ヘッドアセンブリに取り付けられるときに、長さ調整機構と自動的に連結される。
本明細書で議論するような長さ調整機構によって調整されるように構成される調整可能なコームを受け入れるように構成されるそれぞれの毛切断器具を提供することも望ましい。
本発明の第1の態様では、毛切断器具用の調整可能なコームのための長さ調整機構が提供され、長さ調整機構は、
− 第1の移動方向を定める少なくとも1つの第1の摺動ジョイントと、
− 第2の移動方向を定める少なくとも1つの第2の摺動ジョイントとを含み、
第1の移動方向及び第2の移動方向は、第1の摺動ジョイント及び第2の摺動ジョイントを係合させる連結リンクが、第1の位置と第2の位置との間の組み合わせられた長手方向及び旋回運動のために第1の位置と第2の位置との間で案内されるよう、非平行に配置される。
この態様は、入力運動(input movement)を調整可能なコームの結果として得られる運動に変換するために、所望の運動特性を示すリンケージ機構が設けられてよいという洞察に基づいている。上記態様によれば、調整可能なコームと関連付けられる連結リンクが設けられる。連結リンクは、調整可能なコームの一体的な部分を形成するのが好ましい。連結リンクは、2つの連結要素を含み、それらの一方は、第1の摺動ジョイントの部分を形成するのに対し、他方は、第2の摺動ジョイントの部分を形成する。結果的に、例えば、第1の摺動ジョイントでの入力作動運動が、調整可能なコームの結果として得られる調整運動に変換されるような方法において、連結リンクのための強制的又は制限的な誘導(ガイダンス)が提供されてよい。上述のように、調整可能なコームを調整可能な間隔コームと呼ぶこともある。
調整可能なコームは、解放可能に取り付け可能なコームとして構成されてよい。しかしながら、幾つかの実施形態において、調整可能なコームは、毛切断器具の解放不能なコンポーネントを形成してよい。
調整可能なコームは、長さ調整のために配置される。本明細書において使用するとき、長さの調整は、毛の長さの調整に関する。典型的には、調整可能なコームは、毛切断又はトリミング操作後に対応する残余の毛の長さをもたらす、切断部分又はブレードセットと皮膚部分又は頭部分との間のオフセットを定める。
第1の移動方向及び第2の移動方向は、互いに異なる。上記態様によれば、第1の摺動ジョイントは、第1の移動方向を定め、第2の摺動ジョイントは、異なる第2の移動方向を定める。結果的に、第1の摺動ジョイント及び第2の摺動ジョイントの両方と係合する連結リンクは、並進及び回転又は枢動成分を含むことがある組み合わせ運動において、第1の位置と第2の位置との間で変位させられることがある。
結果的に、調整可能なコームも、組み合わせられた並進/旋回運動において移動させられることがある。これは非線形変換特性が達成されることがあるという利点を有することがある。例えば、漸増的又は逓減的な変換特性が達成されることがある。
これは、例えば、特定の入力運動増分が(例えば、第1の位置に隣接する)第1の状態における小さな応答を引き起こすことを含む。対照的に、同じ入力運動増分は、(例えば、第2の位置の近傍の)第2の状態におけるより大きな応答(増幅された応答)を引き起こしてよい。
例えば、調整可能なコームの旋回運動が基礎の長手方向運動に重ね合わせられてよい。結果的に、細かい漸増的な長さ調整が可能にされる、第1の状態が定められることがあり、粗い調整又は高い伝達比(transmission ratio)は、第2の状態において達成される。
言うまでもなく、第1の状態と第2の状態との間に移行部が定められてよい。更に、一定の比が提供される別個の状態(discrete states)を定めることは必ずしも要求されない。むしろ、運動変換特性のそれぞれの比は、コームの移動経路に沿って非定常(non-steady)であることがある。
例えば、長さ調整値の例示的な設定は、以下の(毛の)長さ値、即ち、1.0mm(ミリメートル)、1.5mm、3.0mm、5.0mm、8.0mm、12.0mm、18.0mm、及び25.0mmを含んでよい。結果的に、長さの値のセットの刻み幅(step size)は非定常でなく、むしろ短い長さの値から開始して長い長さの値に向かって増加する。言うまでもなく、上記のことは限定的な意味において解釈されるべきでなく、むしろ例示的な長さ設定と考えられるべきである。 基本的に一定の入力操作によってそれぞれの調整操作を引き起こすことができるならば、大幅に単純化された迅速な調整操作が達成される。
本開示の追加的な補完的な態様では、調整可能なコームとブレードセットを含む切断ヘッドとを有する毛切断器具のための切断長さ調整機構が提示され、調整機構は、ブレードセットに対する調整可能なコームの第1の移動方向を定める少なくとも1つの第1の摺動ジョイントと、ブレードセットに対する調整可能なコームの第2の移動方向を定める少なくとも1つの第2の摺動ジョイントとを含み、第1の移動方向及び第2の移動方向は、第1の摺動ジョイント及び第2の摺動ジョイントと係合する連結リンクが、第1の位置と第2の位置との間の組み合わせられた運動のために第1の位置と第2の位置との間で案内されるような方法において、非平行な態様において配置される。非線形長さ設定特性、特に増幅された漸増的な尺度の(progressive-scale)長さ設定特性が、このようにして提供されることが好ましい。組み合わせ運動は、典型的には、縦方向成分及び旋回成分を含む。
本明細書では本開示の主な態様を機械的な手動で操作される長さ調整機構に関連して提示し且つ議論するが、これは限定的な意味において解釈されてならない。むしろ、動力長さ調整装置も、本明細書において議論するようなそれぞれの長さ調整機構から利益を得ることがある。
好ましくは、第1の移動方向及び第2の移動方向は、互いにから角度オフセット(angular offset)で配置される。連結リンクのそれぞれの(スライド要素とも呼ぶ)連結要素が互いから一定距離に配置されるならば、連結リンク(例えば、連結要素間のバー)自体は、第1の位置と第2の位置との間で長手方向に及び回転的に移動させられる。
結果的に、連結リンクが第1の位置と第2の位置との間で移動させられると、連結リンクの位置のみならず向きも変更され、その結果、調整可能なコームの位置のみならず向きも変更される。これは、長さの設定が調整されるのみならず、毛切断器具のブレードセットと接触する皮膚又は頭部との間のオフセット角度も適合させられるという利点を有することがある。皮膚に対する器具の所望の角度向きが現在選択されている切断長さに依存して変化する場合があることが観察された。故に、上記実施形態によれば、毛切断器具を操作することは、特に比較的大きな長さ設定で器具を操作するときに、有意に単純化されることがある。
少なくとも幾つか例示的な実施形態では、それぞれの調整機構と調整可能なコームとを含むセット又は構成が提供される。例えば、調整機構は、調整可能なコームと毛切断器具の切断ヘッドアセンブリとの間のインターフェース又は連結リンクを形成し或いは定めることがある。
調整機構の1つの実施形態では、第1の摺動ジョイントのペア(対)と第2の摺動ジョイントのペア(対)とが設けられ、第1の摺動ジョイント及び第2の摺動ジョイントのそれぞれの第1の摺動ジョイント及び第2の摺動ジョイントは、毛切断器具の切断ヘッドの第1の側面及び第2の側面に配置される。結果的に、調整可能なコームのための平行な誘導(ガイダンス)が提供されることがある。
好ましくは、調整可能なコームは、クリックオン(click-on)又はスナップオン(snap-on)式に切断ヘッドに取り付けられることがあるアタッチメントコーム(attachment comb)として構成される。対応する実施形態では、調整可能なコームを切断ヘッドに取り付けるために設けられる調整可能なコームの係合要素が、第1の摺動ジョイント及び第2の摺動ジョイントと係合してよい。結果的に、この実施形態によれば、長さ調整機構、特にその摺動ジョイントは、切断ヘッドでのコームの取り付けのための取付構成としても機能する。
調整機構の他の実施形態において、連結リンクは、調整可能なコームに取り付けられ或いは調整可能なコームの一体的に形成される(一体化された、取外し不能な)部分であり、調整可能なコームは、長さ調整機構によって、後退位置と引出位置との間で移動可能であり、第1の角度設定が後退位置に存在し、第2の角度設定が引出位置に存在する。故に、第1の位置を後退位置と呼ぶことがあり、第2の位置を引出位置と呼ぶことがある。結果的に、切断ヘッドに対する調整可能なコームの位置及び向きは、第1の位置と第2の位置との間で変更される。言うまでもなく、中間的な角度設定及び対応する中間的な長さ設定が存在するそれぞれの中間位置が存在してよい。
更に他の実施形態において、調整機構は、第1の摺動ジョイント及び第2の摺動ジョイントのうちの一方と関連付けられる駆動スライダを含み、駆動スライダは、調整可能なコームの前端(front end)と毛切断器具のブレードセットの前端との間にオフセットを定めるために、調整可能なコームを作動させるように構成され、調整可能なコームの作動は、駆動スライダの駆動運動と調整可能なコームの結果として生じる調整運動との間の伝達を含み、第1の伝達比が第1の位置に存在し、第2の伝達比が第2の位置に存在し、第2の伝達比は、第1の伝達比よりも大きい。
第1の摺動ジョイント及び第2の摺動ジョイントの両方は、それぞれの移動経路を定めてよい。第1の摺動ジョイント及び第2の摺動ジョイントの移動経路は互いに異なり、具体的にはある角度オフセットで配置される。しかしながら、第1の摺動ジョイント経路及び第2の摺動ジョイント経路の基本的に平行な部分が存在してもよい。更に、第1の摺動ジョイント及び第2の摺動ジョイントのうちの少なくとも一方は、一定区画、傾斜路区画、湾曲区画、及びそれらの間の移行区画のうちの少なくとも1つを含む、幾分湾曲した経路を定めてよい。
結果的に、伝達比は、一定でない(non-constant)非定常の(unsteady)伝達比であることがある。第1の摺動ジョイント及び第2の摺動ジョイントのそれぞれの経路を定めることによって、所望の運動伝達特性が達成されることがある。
調整機構の一実施形態において、第1の摺動ジョイントは、切断ヘッドハウジングに構成されるガイドスロットを含み、ガイドスロットで(又は内に)可動に受けられる連結リンクの第1のスライド要素が設けられる。第1のスライド要素は、連結リンクの突起として構成されてよい。
調整機構の更なる実施形態において、第2の摺動ジョイントは、切断ヘッドハウジングに構成されるガイド傾斜路を含み、ガイド傾斜路で可動に受けられる連結リンクの第2のスライド要素が設けられる。また、第2の摺動ジョイントは、連結リンクで突起又は突出部として構成されてよい。
1つの実施形態において、連結リンクは、調整可能なコームの一体的に形成された部分である。結果的に、連結リンクは、調整可能なコームの側壁部分によって定められるか或いは調整可能なコームの側壁部分に形成されることがある。調整可能なコームは、一体的に形成された射出成形部品として構成されてよい。好ましくは、1つの実施形態では、それぞれの第1及び第2のスライド要素を含む2つの鏡面対称の連結リンクが、調整可能なコームの2つの対向する側壁に設けられる。第1のスライド要素及び第2のスライド要素のうちの少なくとも1つは、内向きに突出する突起として定められてよい。結果的に、2つのそれぞれの要素が設けられるときに、摺動ジョイントの適合要素と係合するように構成されるスナップオン(snap-on)又はクリックオン輪郭(click-on contour)が定められることがある。
従って、調整可能なコームを切断ヘッドのハウジングに取り付けることによって、調整可能なコームは、第1の摺動ジョイント及び/又は第2の摺動ジョイントとも係合することがある。結果的に、器具の組立作業及び操作は有意に単純化されることがある。
調整機構の更なる改良において、第1のスライド要素は、第1の摺動ジョイントで、第2のスライド要素が第1の位置及び第2の位置のうちの少なくとも一方において予荷重された(preloaded)態様においてガイド傾斜路と接触するような方法において、受けられる。これは、少なくとも幾つかの実施形態において、調整可能なコームが、予荷重された態様において毛切断ハウジングに取り付けられることを含むことがある。
このようにして、調整可能なコームのぴったり嵌まる構成(tight fit arrangement)が達成されることがある。従って、調整可能なコームは、予荷重された態様で受けられ、従って、がたつき(rattling)及び/又は緩い嵌まり(loose fit)の影響を受けにくい。これは器具の毛切断又は毛トリミング性能を更に向上させることがある。
調整機構の更に他の改良において、第1のスライド要素は、第1の摺動ジョイントで可動に受けられ、調整可能なコームの角度変位が、第2のスライド要素をガイド傾斜路と密接に接触させる第1のスライド要素上の荷重を引き起こす。
一例として、長さ調整機構は、第1の位置及び第2の位置のうちの少なくとも一方において、過剰に決定された状態(over-determined state)が存在するような方法において定められてよい。これは、例えば、第1のスライド要素がバー状に構成されるときに達成されることがある。結果的に、バー形状のスライド要素が、長手方向に移動可能な態様において切断ヘッドハウジングのスロット又は溝内に受け入れられる。しかしながら、第2の摺動ジョイントによって定められる経路が第1の摺動ジョイントによって定められる経路から幾分外れると、連結リンクを含む調整可能なコームが第1の位置と第2の位置との間で移動させられるときに曲げ力又は撓み力が生成される。これは調整可能なコームを切断ヘッドのハウジングにしっかりと嵌める一体的な張力(integrated tension)を生成するために使用されてよい。
この構成の更なる利点は、切断ヘッドでの調整可能なコームの実質的に遊びのない嵌合を定めるために追加的な補償要素(バネ、ゴムコンポーネント)を必要としないことである。故に、調整可能なコームが切断ヘッドのハウジングに対して可動であるとしても、明確なぴったりとした嵌合が達成されることがある。
一般的に、第1のスライド要素と第2のスライド要素とを含む連結リンクは、第1の摺動ジョイント及び第2の摺動ジョイントの経路に連結リンクを適合させて、調整可能なコームの所望の撓みを引き起こすよう、少なくとも部分的に撓み可能な態様において構成されてよい。
更なる他の改良において、調整機構は、作動運動のための操作レバー及び駆動スライダを作動させるように構成される駆動リンケージ(駆動リンク装置)を更に含み、操作レバーは、好ましくは、旋回レバーとして構成される。
操作レバーを、所望の長さ設定を定めるよう、毛切断器具の使用者がアクセス可能である、輪郭又は要素と呼ぶことがある。調整可能なコームを所望の態様において変位させるよう、操作レバーを介して、調整機構、特にその駆動スライダが作動させられてよい。
上記実施形態の改良では、複数の示準位置(割出位置)(index positions)が切断ヘッドハウジングに形成され、操作レバーは、調整可能なコームのそれぞれの長さ設定を定めるよう、示準位置と選択的に係合するように構成される。結果的に、操作レバーは、調整可能なコームのそれぞれの長さ設定に対応する示準位置のうちの1つと係合させられることがある。このようにして、調整可能なコームと器具のブレードセットとの間の多数の漸増的な長さオフセット(graduated length offsets)が定められることがある。
操作レバーは、それぞれの示準位置と係合させるために作動させられてよく且つ/或いはアクティブ化させられてよい。結果的に、操作レバーは、アクティブ化方向においてアクティブ化されるように構成されることがあり、調整方向に移動させられるように構成されることがある。例えば、調整方向は、操作レバーの旋回運動と関連付けられ、作動又はアクティブ化方向は、操作レバーの押し動作/引っ張り動作と関連付けられる。一例として、示準位置は、切断ヘッドのハウジングにあるそれぞれの歯又は類似の突起/凹部によって定められてよい。示準要素のそれぞれの間にオフセット又はピッチを定めることによって、長さオフセット設定がもたらされることがある。
調整構成の更に他の改良では、操作レバーと駆動スライダとの間に配置される伝達ロッカ要素が提供され、伝達ロッカ要素は、切断ヘッドハウジングに枢動可能に配置され、伝達ジョイントが伝達ロッカ要素と駆動スライダとの間に形成され、駆動スライダは、伝達ロッカ要素が枢動させられるときに長手方向に移動させられる。結果的に、枢動入力運動は、駆動スライダの長手方向の摺動運動に変換されることができ、駆動スライダの長手方向の摺動運動は、再び、調整可能なコームの組み合わせられた長手方向/旋回運動に変換される。
調整構成の上記実施形態の他の改良において、操作レバーは、駆動スライダを作動させるために伝達ロッカ要素と連結され、付勢要素が操作レバーと伝達ロッカ要素との間に設けられ、付勢要素は、操作レバーを切断ヘッドハウジングに対して付勢して休止位置(rest position)に至らせる。休止位置は、示準要素のうちの1つによって定められてよい。結果的に、休止位置は、操作レバーが示準位置のうちの1つに位置付けられる任意の状態に対応することがある。
結果的に、調整機構をアクティブ化させるために、操作レバーはアクティブ化方向において伝達ロッカ要素に対して移動させられてよい。調整可能なコームを調整するために、操作レバーのアクティブ化された/解除された状態において、操作レバーは共通の旋回運動において伝達ロッカ要素と共に移動させられてよい。
調整機構の更に他の改良において、伝達ロッカ要素は、割出歯部(indexing toothing)を備え、偏向可能な係合要素が提供され、偏向可能な係合要素は、割出歯部と協働し、それにより、伝達ロッカ要素の割出休止位置(indexing rest position)を定める。ある代替的な実施形態において、割出歯部は、切断ヘッドのハウジングに設けられ、偏向可能な係合要素は、ロッカ要素に配置される。一般的に、切断ヘッドのハウジング及びロッカ要素の一方が割出歯部を備えてよく、他方が偏向可能な係合要素を備えてよい。
結果的に、割出要素が切断ヘッドのハウジングと操作レバーとの間に設けられてよい。同様に、追加的な割出要素が伝達ロッカ要素と偏向可能な係合要素との間に設けられてよく、偏向可能な係合要素自体は、切断ヘッドのハウジングにも取り付けられる。好ましくは、割出要素のセットのそれぞれのピッチは互いに適合させられる。それぞれの割出歯が設けられるならば、(角度)ピッチは基本的に同じであってよい。
好ましくは、偏向可能な係合要素は、切断ヘッドのハウジングに配置される。例えば、偏向可能な係合要素は、板ばねとして構成される。切断ヘッドのハウジングの部分を形成する一体的に形成された偏向可能な係合要素を含む異なる形状が想定されてよい。操作レバーが作動させられ、従って、切断ヘッドのハウジングでの示準位置のうちの1つとの係合から外されると想定すると、割出歯部及び対応する偏向可能な係合要素は、使用者へのそれぞれの音声フィードバック(例えば、クリック雑音(clicking noises))を含む割出操作を可能にする。結果的に、調整可能なコームの明確な段階的な調整が可能とされ、それは長さ設定手順を更に容易にする。
一般的に、操作レバーは、伝達ロッカと移動可能に連結されてよい。操作レバー及び伝達ロッカの両方は、操作レバーが相応してアクティブ化させられるときに、共通の枢動軸について旋回又は枢動してよい。従って、操作レバーは、調整機構のための静止構成としても構成される。
本開示の他の態様では、毛切断器具のための切断ヘッドアセンブリが提示され、切断ヘッドアセンブリは、可動ブレードと、静止ブレードとを含む、ブレードセットを含み、可動ブレード及び静止ブレードは、それらの間に捕捉される毛を切断するために、互いに対して移動させられるように構成され、切断ヘッドアセンブリは、本明細書において議論するような少なくとも1つの実施形態に従った長さ調整機構を含む。切断ヘッドアセンブリは、調整可能なコーム、又は調整可能なコームのセットから選択されるコームも含んでよく、コームは、好ましくは解放可能な態様において、切断ヘッドに取り付けられるように構成される。
更に、本開示の他の態様によれば、それぞれの切断ヘッドアセンブリと少なくとも1つの調整可能な間隔コームとを含むセットが提供される。幾つかの実施形態において、セットは、異なる形状を含んでよい複数の調整可能なコームを含む。この実施形態に従った少なくとも1つの調整可能な間隔コームは、好ましくは、クリックオン又はスナップオン式に切断ヘッドハウジングに取り付けられ且つ切断ヘッドハウジングから取り外されるように構成される解放可能に取り付け可能なコームとして構成される。
本開示の更に他の実施形態では、毛切断器具、特に電動トリマが提示される。毛切断器具は、毛を切断するために毛を通じて移動させられるように構成され、ハウジングと、切断ヘッドと、調整可能なコームと、調整可能なコームを作動させるように構成される本明細書で議論するような少なくとも1つの実施形態に従った長さ調整機構とを含む。調整可能なコームは、毛切断器具の一体化された(解放不能な)コンポーネントを形成してよい。しかし、少なくとも幾つかの実施形態において、調整可能なコームは、目下の動作モード(例えば、シェービングモード及びトリミングモード)に依存して、毛切断器具のハウジングから取り外されてよく、毛切断器具のハウジングに取り付けられてよい。
本開示のこれらの態様及び他の態様は、以下に記載する実施形態から明らかであり、それらを参照して解明されるであろう。
取外し/分離状態でコームを示す、調整可能なコームを含む毛切断器具の斜視背面図である。 図1に示す器具の切断ヘッド部分の側面図を示しており、調整可能なコームは例示の目的のために省略されている。 切断ヘッド部分の他の側面図を示しており、調整可能なコームは切断ヘッドに取り付けられ、コームは第1の後退位置において示されている。 図3の構成の他の側面図であり、コームは第2の引出位置において示されている。 調整可能なコームの部分断面斜視底面図を示している。 調整可能なコームが取り付けられる切断ヘッドの底面図を示しており、ハウジング部分は省略され、コームは第1の位置において示されている。 図6の構成の他の底面図を示しており、コームは第2の位置において示されている。 切断ヘッドの例示的な構成の内部を例示する部分頂面斜視図である。 図8に示す切断ヘッドの内部コンポーネントの斜視分解図であり、図9の図の向きは図8の向きと異なる。 図8及び図9の構成の部分的に詳細な頂面図である。 調整可能なコームが取り付けられる毛切断器具のための切断ヘッドの部分断面側面図である。
図1は、毛切断器具10(hair cutting appliance)を示している。そのような従来的な毛切断器具は広く知られており、当該技術分野において記載されている。
毛切断器具10は、ハウジング12と、操作制御装置14、例えば、オン/オフボタンとを含む。ハウジング12は、モータと、(もしあるならば)電池と、(もしあるならば)電源と、制御ユニットと、ドライブトレーン又は駆動機構とを収容してよい。一般的には、毛切断器具10のハウジング12は、第1の端部と第2の端とを有する細長い形状を有する。第1の端を切断ヘッド端とも呼ぶ。ハウジング12の第1の端部に、切断ヘッド20(cutting head)が設けられる。切断ヘッド20に、ブレードセット22が配置される。図1の例示的な実施形態に示すように、切断ヘッド20は、幾分露出され且つ高められた態様において構成される。結果的に、ハウジング12全体の部分と呼ぶことがある切断ヘッドハウジング24が提供される。
図1の例示的な実施形態によれば、切断ヘッド20は、ポッドのような態様において構成される。切断ヘッド20のポッドのような形状は、切断ヘッド20が器具10のハウジング12に対して高められるという利点を有する。これは到達困難な領域で毛をシェービングする(剃る)又はトリミングする(刈り込む)ことを容易にすることがある。しかしながら、これは器具10の内部コンポーネントが(主)ハウジング12と切断ヘッド20との間の相対的な回転に順応する且つ/或いは可能にするように構成されることを要求する。これはコーム調整構成への挑戦(challenges)を提示することもある。
図1の毛切断器具10の構成は、切断ヘッド20が器具10の主要部分から分離されることがあるという利点を有する。例えば、例示的な実施形態では、フォイル(箔)シェービングヘッド、トリミングヘッド、スタイリングヘッド等のような、異なる切断ヘッド20が設けられてよい。図1に例示的に示すような切断ヘッド20は、トリミング操作に特に適している。
しかしながら、代替的な実施形態において、切断ヘッド20は、器具10のより一体的なコンポーネントを形成してよく、特に切断ヘッド20のハウジング24は、ハウジング12(全体)の一体的な部分として構成される。従って、本明細書で使用するとき、切断ヘッド20のハウジング24は、必ずしも別個のハウジングと考えられてならない。むしろ、切断ヘッド20のハウジング24は、(図2に示すような)別個の高架(elevated)ハウジングとして又はハウジング部分12全体の一体化されたハウジング部分として構成されてよい。
結果的に、本明細書において切断ヘッドハウジング2が参照されるときにはいつでも、適用可能である場合には、これは器具10のハウジング12全体を指すこともある。
図1に示すように、取り外された状態では、コーム26(櫛)(comb)が、器具10に設けられてよく、特にその切断ヘッド20に取り付けられるように設けられてよい。幾つかの実施形態では、異なる形状及び/又は特性を有する複数のコーム26が設けられてよい。コーム26は、毛切断器具10のハウジング12に対して移動可能な可動コームとして構成される。一般的には、以下により詳細に議論するように、器具10は、特にその切断ヘッド20は、調整可能なコーム26を相応して操作し且つ移動させるように、長さ設定構成(length setting feature)を備える。従って、単一のコーム26は、明確な(defined)長さ設定値のセットを可能にすることがある。
参照番号28によって示すように、多数のコーム歯が設けられてよい。コーム26の歯28は、コーム26が器具10に取り付けられるときに、器具10の接触平面又は結果として得られる接触エッジ(縁)を定める。
切断ヘッド20に、操作レバー30が設けられる。操作レバー30は、少なくともその部分は、切断ヘッド20のハウジング24にある対応する開口スロットを通じて延びる。操作レバー30は、長さ調整のために調整可能なコームを明確な方法において動かすように、作動させられてよい。
器具10の切断ヘッド20の部分側面図をそれぞれ示す、図2、図3及び図4を更に参照のこと。図2において、切断ヘッド20は、調整可能なコーム26が存在しないシェービングモードにおいて示されている。図3及び図4において、コーム26は、切断ヘッド20のハウジング24に取り付けられている。更に、コーム26は、第1の状態Iにおいて図3に示され、第2の状態IIにおいて図4に示されている。
図2のシェービングモード又はシェービング設定において、ブレードセット22は、コーム26によって遮られていない或いはコーム26によって離間させられていない。結果的に、毛を皮膚に非常に近く切断するよう、ブレードセット22を皮膚に密着させることができる。
一般的に、ブレードセット22は、多数の静止歯を含む静止ブレード32を含む。更に、多数の可動歯を含む可動ブレード34が設けられる。静止ブレード32をガードと呼ぶこともある。可動ブレード34をカッタと呼ぶこともある。
図2に示すシェービングモードでは、基本的には、ブレードセット22の頂面又は頂端36が、処置されるべき人(又は動物)の皮膚と接触してよい。
対照的に、図3及び図4に示すようなトリミング設定において、コーム26は、切断ヘッド20に取り付けられる。結果的に、コーム26の歯28によって定められる頂面又は頂端が皮膚と接触することがあり、従って、ブレードセット22の頂端36を皮膚から離間させる。従って、コーム26は、基本的には、処置された毛の残余の長さに対応する、ブレードセット22と皮膚との間のオフセットを定める。
本明細書において使用するとき、コーム26の頂面を、器具10が作動しているときに皮膚と接触するコーム26の側面と呼ぶ。結果的に、コーム26の底面は、器具10が作動しているときに皮膚から見て外方を向くその側面を指す。
図3及び図4中の状態I及び状態IIによって示すように、コーム26は、調整可能なコームとして構成され、切断ヘッド20で移動可能に受けられる。コーム26を作動させるために並びにコーム26を調整するために、以下に更に詳細に議論する調整機構40が設けられる。図3及び図4において、ブレードセット22は、コーム26によって覆われており、従って、破線で示されている。
調整機構40(adjustment mechanism)は、第1の摺動ジョイント42(第1の摺動継手)(first sliding joint)と、第2の摺動ジョイント44(第2の摺動継手)(second sliding joint)とを含む。第1の摺動ジョイント42及び第2の摺動ジョイント44の各々は、コーム26、特にその連結リンク50と、切断ヘッド20、特にそのハウジング24との間に定められる。
図2及び図3に示すように、第1の摺動ジョイント42は、第1の移動方向46を定める。更に、第2の摺動ジョイント44は、第2の移動方向48を定める。摺動ジョイント42,44の移動方向46,48は、角度オフセット(オフセット角度アルファ)で非平行な方法において配置される。
連結リンクは、図3及び図4に参照番号50によって示されている。例示的な実施形態において、連結リンク50は、コーム26の一体部分として構成されている。好ましくは、連結リンク50は、コーム26の側方アームに配置され且つ/或いはコーム26の側方アームによって定められる(この点に関しては図5を参照のこと)。
連結リンク50を介して、コーム26は、第1の摺動ジョイント42及び第2の摺動ジョイント44の両方と係合する。結果的に、連結リンク50は、第1の移動方向46及び第2の移動方向48において同時に移動させられ、それは連結リンク50の位置変化及び向き変化を含む。組み合わせられた動きが図3及び図4に例示されており、そこでは、連結リンク50を含むコーム26は、第1の後退位置I(retracted position)において図3に示されており、第2の引出位置II(extracted position)において図4に示されている。コーム26は、長手方向の態様(図4の矢印64)において位置Iと位置IIとの間で移動させられるのみならず、枢動する態様(図4の矢印66)においても移動させられる。結果的に、状態Iと状態IIとの間の漸増的な伝達比を含むコーム26の組み合わせ運動が達成されることがある。第1の位置Iと第2の位置IIとの間の組み合わされた動きは、長手方向成分64と、枢動成分66とを含む。
再び、図2を参照する。切断ヘッドに、特にそのハウジング24に、(ガイド溝(guide groove)又はガイド凹部(guide recess)とも呼ぶ)ガイドスロット54(guide slot)が設けられている。ガイドスロット54は、第1の摺動ジョイント52の部分を形成する。更に、ガイドカムと呼ぶこともあるガイド傾斜路58(guide ramp)が、切断ヘッド20のハウジング24に設けられている。ガイド傾斜路58は、第2の摺動ジョイント44の部分を形成する。
図2に最良に見ることができるように、ガイドスロット54は、第1の方向46に延びる。更に、ガイド傾斜路58は、第2の方向48に延びる。第1の方向46及び第2の方向48は、オフセット角度α(アルファ)だけ互いに対して傾斜させられている。
コーム26に、ガイドスロット54とガイド傾斜路58のための適合要素(matching elements)が設けられる。この脈絡において、図3、図4及び図5を参照のこと。図5は、コーム26の部分斜視断面図を示している。好ましくは、少なくとも1つの実施形態において、コーム26は、基本的には、鏡面対称の態様において構成される。結果的に、切断ヘッド20のハウジング24も、基本的には、鏡面対称の態様において構成されてよい。より一般的には、コーム26及びハウジング24の各々のそれぞれの側面に、第1の摺動ジョイント42及び第2の摺動ジョイント44が設けられてよい。
コーム26に、ガイドスロット54と接触し或いは係合するように構成される第1のスライド要素56が設けられる。ガイドスロット54及び第1のスライド要素56は、第1の摺動ジョイント42を定める。
更に、コーム26には、ガイド傾斜路58と接触し或いは係合するように構成される第2のスライド要素60が設けられる。結果的に、ガイド傾斜路58及び第2のスライド要素60は、第2の摺動ジョイント44を定める。
図5に最良に見ることができるように、第1のスライド要素56は、コーム26の側端から延びる内向きに突出する突起として構成される。同様に、第2のスライド要素60も、突起として構成されてよい。第2のスライド要素60は、コーム26の頂壁部分からその底に向かって延びる。
図5では、コーム26の頂壁又はバーが、参照番号68によって指し示されている。更に、側壁又は側方アームが、参照番号70によって指し示されている。連結リンク50は、少なくとも図5の実施形態に従って、第1のスライド要素56と第2のスライド要素60との間に延び且つ第1のスライド要素56と第2のスライド要素60とを連結する、コーム26の一体的な部分である。
コーム26を取り付けるとき、側壁又は側方アーム70は、第1のスライド要素56がガイドスロット54と係合するように、外向きに偏向させられて(deflected)よい。結果的に、コーム26は、スナップオン式に切断ヘッド20に取り付けられてよい。追加的なファスナ又は類似の取付けコンポーネントは必要とされない。取り付けられた状態において、コーム26の側壁70は、切断ヘッド20のハウジング24を取り囲む。
図2及び図4に最良に見ることができるように、コーム26が第1の位置Iと第2の位置IIとの間で移動させられるとき、第1のスライド要素56は、第1の移動方向46に対応する第1の経路に沿って移動させられ、第2のスライド要素60は、第2の移動方向48に対応する第2の経路に沿って移動させられる。
第1の摺動ジョイント42及び第2の摺動ジョイント44によって定められる移動経路は、必ずしも直線的な経路として構成される必要はない。むしろ、湾曲した経路が第1の摺動ジョイント42及び第2の摺動ジョイント44によって定められてよい。一般的には、第1の移動方向46及び第2の移動方向48は、それらの間の角度オフセットを含むことがある、非平行な様式において配置される。
より一般的には、第1の摺動ジョイント42及び第2の摺動ジョイント44は、第1の摺動ジョイント42及び第2の摺動ジョイント44の両方と係合する連結リンク50が直線的な態様において移動させられるのみならず、旋回するような態様においても移動させられるような方法において、異なって形作られる、第1の移動経路及び第2の移動経路を定めてよい。例えば、第1の摺動ジョイント42及び第2の摺動ジョイント44は、互いから逸らされてよく、或いは発散する態様において形成されていてよい。
上記実施形態の利点は、第1の位置I及び第2の位置IIに或いは第1の位置Iと第2の位置IIとの間に異なる移動伝達比が存在する場合があることである。これは細かい漸増的な(fine-graduated)長さ調整(小さな刻み幅)が図3に示すように第1の位置Iの近傍で可能にされること(小さな増分)を含む。むしろ、比較的大きな増分(刻み幅)が、図4に示すような第2の状態の近傍に存在してよい。
結果的に、明確な相対的な入力運動が、第1の状態Iにおいて、第1の応答(増分)を引き起こすのに対し、基本的には同じ相対的な入力運動が、第2の状態IIにおいて、第1の応答よりも大きい異なる第2の応答(増分)を引き起こす。これは、小さな増分が短い毛の範囲(例えば、1.00mm、1.5mm、3mmなど)に存在するのに対し、大きな増分が長い毛の範囲(例えば、9.0mm、12.0mm、16.0mmなど)に
存在するという、利点を有することがある。
更に、第1の状態と第2の状態との間で、ブレードセット22の頂端36に対するコーム26の頂端38の角度的な向きを変更してよく、それは皮膚に対する器具10のより適切な全体的な向きを誘導することがある。
図3には、コーム26と切断ヘッド20のハウジング24との間の後方隙間62が例示されている。コーム26は直線的に移動させられるだけでなく枢動させられるので、隙間62は、枢動運動(図4、特に図4中の矢印66も参照)が提供されるための十分な余地を保証するために設けられる。結果的に、調整機構40は、(長さ調整)動作の各状態において、入力作動運動と結果として得られるコーム26の出力運動との間の適切な伝達比が存在することを保証する。
コーム26が取り付けられる切断ヘッド20の底面図を例示する図6及び図7を更に参照する。図6は、図3と同様に、第1の後退状態Iを例示しており、図7は、図4と同様に、第2の引出状態IIを例示している。図6及び図7では、例示的な目的のために、切断ヘッド20のハウジング24の一部が省略されている。更に、切断ヘッド20の幾つかの内部コンポーネントが、例示の目的のために省略されている。
長さ調整機構40は、調整可能なコーム26を作動させるための駆動リンケージ74(駆動リンク装置)を更に含む。駆動リンケージのコンポーネントの拡大図について、図8及び図9を追加的に参照する。
駆動リンケージ74は、ハウジング24で移動可能に又は摺動可能に受けられる駆動スライダ76を含む。更に、駆動リンケージ74は、伝達リンクと呼ぶこともある伝達ロッカ78(transmission rocker)を含む。
伝達ロッカ78は、ハウジング24で枢動可能に受けられる。図6及び図7において、参照番号80は、伝達ロッカ78の枢動地点を示している。伝達ロッカ78は、操作レバー30と駆動スライダ76との間に配置される。伝達ロッカ78は、操作レバー30から駆動スライダ76に、結果的に、以下でより詳細に議論するように、コーム26に、作動運動(operating movement)を伝達する。
操作レバー30と伝達ロッカ78との間には、作動リンク又はアクティブ化リンクと呼ぶこともあるリンク82が定められる。更に、伝達ロッカ78と駆動スライダ76との間には、駆動運動を伝達するためのリンク84が設けられる。
図8及び図9に最良に見ることができるように、本明細書で議論する例示的な実施形態の駆動スライダ76は、2つのアーム90を含む基本的にU形状又はV形状に構成される。一般的には、駆動スライダ76は、コーム26を駆動し或いは引っ張る(entrain)ように構成される。この目的を達成するために、コーム26の対応する係合輪郭88(engagement contour)(図5乃至図8を参照)と協働するように構成される駆動輪郭86(driving contour)(例えば、横方向凹部)が設けられる。駆動輪郭86は、アーム90に配置される。
コーム26で、係合輪郭88は、第1のスライド要素56と一体的に成形されてよく、或いは第1のスライド要素56の部分として形成されてよい。この実施形態によれば、コーム26の第1のスライド要素56及び駆動スライダ76の駆動輪郭86は、ガイドスロット54の近傍で互いに係合する。しかしながら、代替的な実施形態において、係合輪郭88及び第1のスライド要素56は、互いから分離させられてよい。
調整動作を開始するために、操作レバー30がアクティブ化方向92においてアクティブ化させられてよい。図6を参照。ひとたび操作レバー30がアクティブ化させられると、旋回運動(図6中の湾曲した二重矢印94を参照)が引き起こされることがある。リンク82を介して、操作レバー30は伝達ロッカ78と連結される。結果的に、操作レバー30及び伝達ロッカ78は、ピボット地点80(枢動地点)について枢動させられることがある。この枢動運動は、リンク84を介して駆動スライダ76に伝達される。結果的に、駆動スライダ76の並進運動が引き起こされる(図7中の二重矢印96を参照)。
駆動スライダ76の並進運動96は、駆動輪郭86及び係合輪郭88を介して、コーム26に伝達される。その結果、コーム26も移動させられる。しかしながら、既に上述のように、コーム26は、組み合わせられた長手方向端の枢動運動(combined longitudinal end pivoting movement)(図4中の矢印64,66を参照)において変位させられる。故に、長手方向の駆動運動は、組み合わせ出力運動(combined output movement)に変換される。
図8及び図9を参照して、調整機構40の駆動リンケージ74の例示的な実施形態をより詳細に議論する。図10の部分拡大図を追加的に参照する。
図8及び図10に最良に見ることができるように、それぞれの歯(より一般的には、一連の隆起及び圧痕)によって形成される多数の示準位置102(割出位置)(index positions)が、切断ヘッド20のハウジング24に設けられてよい。操作レバー30で、それぞれの示準位置102と選択的に係合するように配置された対応する係合突起(係合歯)104が設けられてよい。
更に、操作レバー30と伝達ロッカ78との間に付勢要素106が配置される。図8乃至図10の例示的な実施形態において、付勢要素106は、螺旋バネとして構成されている。付勢要素106は、操作レバー30の係合突起104を示準位置102のうちの1つに係合させる。従って、操作レバー30をアクティブ化させるために、そして、結果的に、駆動リンケージ74をアクティブ化させるために、使用者は、付勢要素106を圧縮して係合突起104を係合解除するために、作動レバー30をアクティブ化方向92に押さなければならない。
図9の分解図を参照して、操作レバー30と伝達ロッカ78との間のジョイントをより詳細に記載する。操作レバー30で、伝達ロッカ78の適合突起112(mating protrusion)を受け入れるように構成されるガイド凹部108が形成される。ガイド凹部108(guide recess)に隣接して、適合突起112に隣接して伝達ロッカ78に配置される休止輪郭(resting contour)又はスナップオン輪郭(snap-on contour)と係合するように構成される係合アーム110が設けられる。結果的に、作動レバー30は、スナップオン式に伝達ロッカ78に固定されるのに対し、付勢要素106はそれらの間に設けられ、ガイド凹部108と少なくとも部分的に係合する適合突起112で受けられる。示準位置102のうちの少なくとも1つに対して係合突起104を選択的にロック(係止)し或いはロック解除(係止解除)するために、操作レバー30と伝達ロッカ78との間の明確な並進運動が可能にされる(図8を参照)。
図9から更に見ることができるように、ハウジング24で受けられるように構成される軸受ピン118が伝達ロッカ78に設けられ、それにより、ピボット地点80を定める。更に、駆動スライダ76で対応するスロット又は溝122と係合するように構成されるピン120が伝達ロッカ78に設けられ、それにより、ピン及び溝リンク84を定める。図6及び図7も参照のこと。
操作を更に容易にし、段階的な調整を可能にするために、ある例示的な実施形態では、伝達ロッカ78のために更なる示準構成が設けられる。伝達ロッカ78で、係合要素128と協働するように構成される割出歯部126(indexing toothing)が設けられる。図10も参照のこと。
図9に最良に見ることができるように、係合要素128は、少なくとも部分的に偏向可能(deflectable)であり、例えば、板ばねとして形成されてよい。係合要素128の偏向可能な部分は、割出歯部126の歯のアイの溝と係合するように構成される。係合要素128は、少なくとも部分的に偏向可能であり、従って、伝達ロッカ78をロックしないので、係合要素128は、その明確な段階的な回転を可能にする。好ましくは、係合要素128は、使用者にフィードバックを提供するために、明確な(distinct)クリック雑音も生成する。
図10は、図8の構成の部分頂面図を示しており、更に、操作レバー30及び伝達ロッカ78のための割出機構(indexing arrangements)を例示している。
調整コーム26が取り付けられる切断ヘッド20の簡略化された部分断面側面図を例示する図11を更に参照する。例示の目的のために、調整可能なコーム26の係合区画の断面図が示されている。
上記で議論した実施形態と同様に、第1の摺動ジョイント42及び第2の摺動ジョイント44が長さ調整機構40に設けられている。第1の摺動ジョイント42で、第1のスライド要素56が係合するガイドスロット54が形成されている。更に、(駆動スライダ76の)駆動輪郭86が図11に示されている。駆動輪郭86及び第1のスライド要素56の両方は、ガイドスロット54で移動可能に受けられ、或いは少なくともガイドスロット54に隣接して配置される。
更に、第2の摺動ジョイント44は、ガイド傾斜路58及び対応する第2のスライド要素60によって定められる。第2のスライド要素60は、ガイド傾斜路58によって定められる経路に沿って摺動(スライド)するように構成される、コーム26にある丸められた突出する輪郭を含む。
第1の摺動ジョイント42及び第2の摺動ジョイント44によって定められる移動経路は互いに異なり、好ましくは角度オフセットに配置されるので、コーム26は、第1の状態Iと第2の状態IIとの間で移動させられるときに、長手方向に移動させられるのみならず(矢印64)、枢動させられ或いは旋回させられる(矢印66)(図3及び図4も参照)。
好ましくは、第1のスライド要素56とガイドスロット54との間に明確な隙間嵌めが存在する。これは、状態Iと状態IIとの間のコーム26の向きの変化が、コーム26の偏向、特に第1のスライド要素56と第2のスライド要素60とを接続するリンク50の偏向(deflection)も引き起こすことを含むことがある。図5も参照のこと。例示的な目的のために、第1のスライド要素56は、幾分傾斜した又は斜めの態様において図11に例示されている。第1のスライド要素56は、基本的に長方形の形状を含み、従って、第1のスライド要素56をスライドキャリッジと呼ぶこともある。
第1のスライド要素56がガイドスロット56で明確な向きに押し込まれると、結果的に、例えば、摺動ジョイント42及び44の移動経路の間の角度オフセットの故に、コーム26の弾性変形、特にその連結リンク50の弾性変形が引き起こされることがある。これは第2のスライド要素60を少なくとも僅かに付勢してガイド傾斜路58に密着させる接触力Fを生成することがある。故に、第2の摺動ジョイント44は閉塞ジョイントとして構成されない(例えば、第2のスライド要素60をガイド傾斜路58から基本的に持ち上げられてよい)としても、調整可能なコーム26の内部撓みの故に、明確な接触が保証される。これは、調整可能なコーム26のフレキシビリティ(可撓性)を利用して、追加的な部品を必要とせずに達成されることがある。
換言すれば、少なくとも特定の運動範囲で、コーム26は、少なくとも僅かに過剰に決定された態様において切断ヘッド20で受けられる。コーム26は、例えば、射出成形プラスチック材料で作られるので、コーム26自体は、(過剰決定された)取付けに応答してフレキシブル(可撓)又は変形可能である。その結果、第2のスライド要素が、いわば第1の摺動ジョイント42によって定められる経路から離れる方向に移動させられるときに、付勢力Fが生成される。
図面及び前述の記述中に本発明を詳細に例示し且つ記載したが、そのような例示及び記述は、例示的又は説明的であると考えられるべきであり、制限的であると考えられるべきでない。本発明は開示の実施形態に限定されない。請求する発明を実施する当業者は、図面、本開示、及び添付の請求項の研究から、開示の実施形態に対する他の変形を理解することができ、且つ達成することができる。
請求項において、「含む」という用語は他の要素又はステップを排除せず、単数形の表現は複数を排除しない。単一の要素又は他のユニットが請求項に列挙される幾つかの項目の機能を充足することがある。特定の手段が相互に異なる従属項に列挙されているという単なる事実はこれらの手段の組み合わせを有利に使用し得ないことを示さない。
請求項中の如何なる参照符号も請求項の範囲を限定するものと解釈されてならない。

Claims (15)

  1. 毛切断器具用の調整可能なコームのための長さ調整機構であって、
    第1の移動方向を定める少なくとも1つの第1の摺動ジョイントと、
    第2の移動方向を定める少なくとも1つの第2の摺動ジョイントとを含み、
    前記第1の移動方向及び前記第2の移動方向は、前記第1の摺動ジョイント及び前記第2の摺動ジョイントを係合させる連結リンクが、第1の位置と第2の位置との間の組み合わせられた長手方向及び旋回運動のために前記第1の位置と前記第2の位置との間で案内されるよう、非平行に配置される、
    長さ調整機構。
  2. 第1の摺動ジョイントのペア及び第2の摺動ジョイントのペアが設けられ、前記第1の摺動ジョイント及び前記第2の摺動ジョイントのそれぞれの第1の摺動ジョイント及び第2の摺動ジョイントは、前記毛切断器具の切断ヘッドの第1の側面及び第2の側面に配置される、請求項1に記載の長さ調整機構。
  3. 前記連結リンクは、前記調整可能なコームに取り付けられ或いは前記調整可能なコームの一体的に形成される部分であり、前記調整可能なコームは、当該長さ調整機構によって、後退位置と引出位置との間で移動可能であり、第1の角度設定が前記後退位置に存在し、第2の角度設定が前記引出位置に存在する、請求項1又は2に記載の長さ調整機構。
  4. 前記調整機構は、前記第1の摺動ジョイント及び前記第2の摺動ジョイントのうちの一方と関連付けられる駆動スライダを含み、該駆動スライダは、前記調整可能なコームの頂端と前記毛切断器具のブレードセットの頂端との間にオフセットを定めるために、前記調整可能なコームを作動させるように構成され、前記調整可能なコームの作動は、前記駆動スライダの駆動運動と前記調整可能なコームの結果として得られる調整運動との間の伝達を含み、第1の伝達比が前記第1の位置に存在し、第2の伝達比が前記第2の位置に存在し、前記第2の伝達比は、前記第1の伝達比よりも大きい、請求項1乃至3のうちのいずれか1項に記載の長さ調整機構。
  5. 前記第1の摺動ジョイントは、切断ヘッドハウジングに構成されるガイドスロットを含み、該ガイドスロットで可動に受けられる前記連結リンクの第1のスライド要素が設けられる、請求項1乃至4のうちのいずれか1項に記載の長さ調整機構。
  6. 前記第2の摺動ジョイントは、切断ヘッドハウジングに構成されるガイド傾斜路を含み、該ガイド傾斜路で可動に受けられる前記連結リンクの第2のスライド要素が設けられる、請求項1乃至5のうちのいずれか1項に記載の長さ調整機構。
  7. 前記第1のスライド要素は、前記第1の摺動ジョイントで、前記第2のスライド要素が、前記第1の位置及び前記第2の位置のうちの少なくとも一方において、予荷重された態様において前記ガイド傾斜路と接触するように受けられ、前記調整可能なコームは、好ましくは、予荷重された態様において前記切断ヘッドハウジングに取り付けられる、請求項6に記載の長さ調整機構。
  8. 前記第1のスライド要素は、前記第1の摺動ジョイントで可動に受けられ、前記調整可能なコームの角度変位が、前記第2のスライド要素を前記ガイド傾斜路と密接に接触させる、前記第1のスライド要素に対する荷重を引き起こす、請求項6又は7に記載の長さ調整機構。
  9. 作動運動のために操作レバー及び前記駆動スライダを作動させるように構成される駆動リンケージを更に含み、前記操作レバーは、好ましくは、旋回レバーとして構成される、請求項4乃至8のうちのいずれか1項に記載の長さ調整機構。
  10. 複数の示準位置が前記切断ヘッドハウジングに形成され、前記操作レバーは、前記調整可能なコームのそれぞれの長さ設定を定めるために、前記示準位置と選択的に係合し且つ係合解除するように構成される、請求項9に記載の長さ調整機構。
  11. 前記操作レバーと前記駆動スライダとの間に配置される伝達ロッカ要素が提供され、該伝達ロッカ要素は、前記切断ヘッドハウジングに枢動可能に配置され、伝達ジョイントが前記伝達ロッカ要素と前記駆動スライダとの間に形成され、前記駆動スライダは、前記伝達ロッカ要素が枢動させられるときに、長手方向に移動させられる、請求項9又は10に記載の長さ調整機構。
  12. 前記操作レバーは、前記駆動スライダを作動させるために前記伝達ロッカ要素と連結され、付勢要素が前記操作レバーと前記伝達ロッカ要素との間に設けられ、前記付勢要素は、前記操作レバーを前記切断ヘッドハウジングに対して付勢して休止位置に至らせる、請求項11に記載の長さ調整機構。
  13. 前記伝達ロッカ要素は、割出歯部を備え、偏向可能な係合要素が提供され、該偏向可能な係合要素は、前記割出歯部と協働し、それにより、前記伝達ロッカ要素の割出休止位置を定める、請求項9乃至12のうちのいずれか1項に記載の長さ調整機構。
  14. 可動ブレードと、静止ブレードとを含む、ブレードセットを含み、前記可動ブレード及び前記静止ブレードは、それらの間に捕捉される毛を切断するために、互いに対して移動させられるように構成される、毛切断器具のための切断ヘッドアセンブリであって、
    当該切断ヘッドアセンブリは、請求項1乃至13のうちのいずれか1項に記載の長さ調整機構を含む、
    切断ヘッドアセンブリ。
  15. 毛切断器具、特に電動トリマであって、当該毛切断器具は、毛を切断するために毛を通じて移動させられるように構成され、当該毛切断器具は、ハウジングと、切断ヘッドと、調整可能なコームと、該調整可能なコームを作動させるように構成される請求項1乃至13のうちのいずれか1項に記載の長さ調整機構とを含む、毛切断器具。
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