JP2019220422A - 電源回路及び照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】制御素子に高電圧を印加する場合においても、大型化を抑制できる電源回路及び照明装置を提供する。【解決手段】配線基板と、スイッチング素子のスイッチングにより、入力された電力を光源に対応した電力に変換する主回路部と、制御素子によってスイッチング素子のスイッチングを制御する制御部と、を備え、制御素子は、4つの辺を有する矩形状の素子本体と、4つの辺のそれぞれに沿うように素子本体に並べて設けられた複数の端子と、を有し、複数の端子は、1つの辺において最も端に位置する第1端部端子と、1つの辺と隣接する別の1つの辺において第1端部端子と最近接する第2端部端子と、1つの辺において第1端部端子と隣接する隣接端子と、を有し、第1端部端子と第2端部端子との間の沿面距離は、第1端部端子と隣接端子との間の沿面距離よりも長い電源回路が提供される。【選択図】図5
Description
本発明の実施形態は、電源回路及び照明装置に関する。
LED(Light Emitting Diode)などの光源と、光源に電力を供給して光源を点灯させる電源回路と、を備えた照明装置が知られている(例えば、特許文献1)。
電源回路は、例えば、主回路部と、制御部と、を備える(例えば、特許文献2)。主回路部は、スイッチング素子を有し、スイッチング素子のスイッチングによって、入力された電力を、光源に対応した電力に変換する。制御部は、スイッチング素子のスイッチングを制御することにより、主回路部による電力変換を制御する。また、制御部は、低コスト化や小型化を目的とした部品実装面積縮小のため、種々の機能部品を1つのパッケージに納めた制御素子(制御IC)を有し、制御素子によって主回路部の動作を制御する。
照明装置の電源回路において、制御素子に多数の機能を集約しようとすると、制御素子の端子に比較的高い電圧を印加しなければならない場合がある。このような場合に、充電部間距離を確保するために、高電圧を印加する端子と隣接する端子を空き端子とすることが行われている。しかしながら、こうした空き端子は、制御素子のパッケージサイズの大型化や実装面積の拡張を招き、電源回路及び照明装置の大型化の要因となってしまう。
このため、電源回路及び照明装置では、制御素子に高電圧を印加する場合においても、大型化を抑制できるようにすることが望まれる。
本発明の実施形態は、制御素子に高電圧を印加する場合においても、大型化を抑制できる電源回路及び照明装置を提供する。
本発明の実施形態によれば、光源に電力を供給することにより、前記光源を点灯させる電源回路において、配線基板と、前記配線基板に実装され、スイッチング素子を有し、前記スイッチング素子のスイッチングにより、入力された電力を前記光源に対応した電力に変換し、変換後の電力を前記光源に供給する主回路部と、前記配線基板に実装され、パッケージ化された制御素子を有し、前記制御素子によって前記スイッチング素子のスイッチングを制御することにより、前記主回路部による電力の変換を制御する制御部と、を備え、前記制御素子は、4つの辺を有する矩形状の素子本体と、前記4つの辺のそれぞれに沿うように前記素子本体に並べて設けられた複数の端子と、を有し、前記複数の端子は、前記4つの辺の1つの辺において最も端に位置する第1端部端子と、前記1つの辺と隣接する別の1つの辺において前記第1端部端子と最近接する第2端部端子と、前記1つの辺において前記第1端部端子と隣接する隣接端子と、を有し、前記第1端部端子と前記第2端部端子との間の沿面距離は、前記第1端部端子と前記隣接端子との間の沿面距離よりも長い電源回路が提供される。
本発明の実施形態によれば、制御素子に高電圧を印加する場合においても、大型化を抑制できる電源回路及び照明装置を提供することができる。
以下に、各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、実施形態に係る照明装置を模式的に表す斜視図である。
図2は、実施形態に係る照明装置の一部を模式的に表す斜視図である。
図3(a)及び図3(b)は、実施形態に係る照明器具の一部を模式的に表す斜視図である。
図4は、実施形態に係る照明装置の一部を模式的に表す分解斜視図である。
図2は、実施形態に係る照明装置の一部を模式的に表す斜視図である。
図3(a)及び図3(b)は、実施形態に係る照明器具の一部を模式的に表す斜視図である。
図4は、実施形態に係る照明装置の一部を模式的に表す分解斜視図である。
図1に表したように、照明装置2は、器具本体10と、光源モジュール20と、を備える。照明装置2は、光源モジュール20を下方に向けた状態で室内の天井面に取り付けられる。これにより、照明装置2は、室内に光を照射し、室内を照明する。照明装置2は、例えば、一方向に延びた長尺状である。器具本体10及び光源モジュール20も、同様に長尺状である。ここで、長尺状とは、例えば、長手方向の長さが、短手方向の長さ(横幅)の3倍以上の状態である。
器具本体10は、ネジ等によって天井に取り付けられる。そして、器具本体10は、天井に取り付けられた状態で、光源モジュール20を着脱可能に保持する。このように、器具本体10は、天井などの取付対象への照明装置2の取り付けに用いられるとともに、光源モジュール20の保持に用いられる。但し、照明装置2は、天井に限ることなく、例えば、壁面などに取り付けても良い。
なお、図2は、光源モジュール20を取り外した状態の器具本体10を模式的に表している。図3(a)及び図3(b)は、光源モジュール20を模式的に表している。図4は、光源モジュール20の分解斜視図を模式的に表している。
図2に表したように、器具本体10は、筐体11と、取付金具14と、電源回路15と、端子台16と、を備える。また、筐体11は、反射板12と、端板13と、を備える。
筐体11は、光源モジュール20の一部を収容するための凹部11aを有する。また、筐体11には、照明装置2を天井などに取り付けるための金具(例えば、ネジ)や電源回路15に電力を供給する電源ケーブルなどを通すための複数の開口が設けられる。
筐体11には、鉄、アルミニウム、または、ステンレスなどの金属材料が用いられる。筐体11に金属材料を用いることにより、器具本体10の耐久性を高めることができる。筐体11には、樹脂材料を用いても良い。
反射板12は、光源モジュール20内の光源25から照射された光を反射する。反射板12によって反射された光は、照明装置2の下方に向かう。端板13は、反射板12の長手方向の両端に設けられている。筐体11の凹部11aは、反射板12及び端板13に囲まれた部分である。
取付金具14は、ネジ止めなどにより、筐体11の凹部11a内に取り付けられる。取付金具14は、光源モジュール20の保持に用いられる。取付金具14には、筐体11と同様の金属材料が用いられる。器具本体10には、保持部材22に対応して複数の取付金具14が設けられる。この例では、2つの取付金具14が設けられる。取付金具14の数は、任意で良い。取付金具14の数は、1つでも良いし、3つ以上でも良い。
電源回路15は、外部から供給される電力を光源モジュール20に対応した電力に変換して、変換後の電力を光源モジュール20に供給する。光源モジュール20は、電源回路15からの電力供給に応じて光源25を点灯させ、光を照射する。電源回路15は、照明装置2とは別に設けても良い。
端子台16は、外部の電源と電源回路15との間の電気的な接続や、電源回路15と各光源25との間の電気的な接続に用いられる。電源回路15及び端子台16は、ネジ止めなどにより、筐体11の凹部11a内に取り付けられる。従って、電源回路15も、器具本体10及び光源モジュール20と同様に、器具本体10の長手方向に沿って延びる長尺状である。
図3及び図4に表すように、光源モジュール20は、カバー21と、保持部材22と、側板23と、基板24と、光源25と、を備える。基板24は、第1面24aと、第1面24aと反対側の第2面24bと、を有する。
カバー21は、基板24に設けられた光源25の光が出射されるように、光源25を覆う。カバー21は、外力や塵埃などから光源25を保護する。カバー21は、光透過性を有する。カバー21は、光源25の放出する光に対して光透過性である。カバー21は、例えば乳白色で光拡散性である。カバー21は、透明であっても良い。カバー21には、例えば、光透過性の樹脂材料が用いられる。
また、カバー21は、基板24を挿入して収納する挿通孔21оを有する。挿通孔21оは、基板24の形状に基づいて設けることができる。例えば、基板24が矩形状を有する場合、カバー21は、矩形状に形成された挿通孔21оを有する。カバー21が挿通孔21оによって基板24を収納することで、基板24を支持して固定するための金属等のシャーシを設けることなく、光源モジュール20内に、光源25を有する基板24を設けることができる。このように、カバー21は、基板24を直接的に支持して光源25を覆う。カバー21は、例えば、他の部材に取り付けられた基板24を覆うことで、光源25を覆ってもよい。
保持部材22は、カバー21に取り付けられる。保持部材22は、係合などによってカバー21に取り付けてもよいし、ネジ止めなどでカバー21に取り付けてもよい。保持部材22は、器具本体10の取付金具14に対応して設けられる。従って、この例では、2つの取付金具14に対応する2つの保持部材22が、カバー21に取り付けられる。
保持部材22は、取付金具14に係合する。光源モジュール20は、取付金具14と保持部材22との係合により、器具本体10に着脱可能に保持される。なお、光源モジュール20の保持方法は、これに限ることなく、器具本体10に対して着脱可能に保持可能な任意の方法でよい。
保持部材22には、例えば、鉄、アルミニウム、または、ステンレスなどの金属材料が用いられる。保持部材22には、例えば、樹脂材料などを用いてもよい。但し、保持部材22には、上記のような金属材料を用いることが好ましい。これにより、例えば、保持部材22の耐久性を向上させることができる。また、保持部材22は、例えば、1枚の板材料から形成される。これにより、例えば、部品点数を削減することができる。例えば、光源モジュール20のコストを抑えることができる。例えば、保持部材22に樹脂材料を用いる場合、保持部材22は、射出成形などによって形成された1つの部品であることが好ましい。
側板23は、カバー21の長手方向の両端に設けられている。側板23の形状は、略扇形状である。側板23は、例えば、挿通孔21оを覆って塞ぎ、挿通孔21оからの基板24の抜けを抑制する。
基板24には、光源25が設けられている。基板24には、例えば、複数の光源25が設けられる。各光源25は、基板24の第1面24aに並べて配置される。光源25の数は、任意で良い。光源25の数は、例えば、1つでも良い。
光源25には、例えば、発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)が用いられる。光源25は、有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode:OLED)、無機エレクトロルミネッセンス(Inorganic ElectroLuminescence)発光素子、有機エレクトロルミネッセンス(Organic ElectroLuminescence)発光素子、または、その他の電界発光型の発光素子などでも良い。光源25は、電球などでも良い。
図5は、実施形態に係る照明装置を模式的に表すブロック図である。
図5に表したように、照明装置2の電源回路15は、配線基板100と、主回路部102と、制御部104と、を備える。
図5に表したように、照明装置2の電源回路15は、配線基板100と、主回路部102と、制御部104と、を備える。
図6(a)及び図6(b)は、実施形態に係る配線基板を模式的に表す平面図である。 図6(a)及び図6(b)に表したように、配線基板100は、基材部110と、基材部110に設けられた配線パターン112と、を有する。基材部110は、平板状である。また、基材部110は、長尺状である。基材部110は、例えば、長尺な長方形状である。基材部110は、第1面110aと、第2面110bと、を有する。第2面110bは、第1面110aと反対側の面である。基材部110には、例えば、ガラスエポキシなどの絶縁性の材料が用いられる。但し、基材部110の形状は、上記に限ることなく、主回路部102及び制御部104の各電子部品を実装可能な任意の形状でよい。
配線パターン112は、例えば、配線基板100に実装される各電子部品を電気的に接続する複数の配線や各電子部品を表面実装するためのパッドなどによって構成される。配線パターン112は、基材部110の第1面110aのみに設けられている。このように、配線基板100は、平板状の基材部110の一方の面のみに配線パターン112が設けられた片面基板である。より詳しくは、配線基板100は、単層の片面基板である。但し、配線基板100は、片面基板に限ることなく、例えば、第2面110bにも配線パターン112が設けられた両面基板や、基材部110の内部にも配線パターン112が設けられた多層基板などでもよい。
また、配線基板100は、配線パターン112のパッド部分に電子部品を実装する表面実装型の基板でもよいし、基材部110に設けられたスルーホールに電子部品のリードなどを挿し込んで実装するスルーホール実装型の基板でもよいし、これらを組み合わせた基板でもよい。
主回路部102及び制御部104は、配線基板100に実装されている。主回路部102及び制御部104は、複数の電子部品を有する。主回路部102及び制御部104は、各電子部品を配線基板100に実装し、各電子部品を配線パターン112で配線することによって構成される。
電源回路15は、例えば、交流電源PSと電気的に接続される。電源回路15は、例えば、コンセントなどを介して交流電源PSと着脱可能に接続される。電源回路15には、交流電源PSから交流電力が供給される。交流電源PSは、例えば、商用電源である。交流電源PSは、例えば、自家発電機などでもよい。なお、電源回路15に供給される電力は、交流電力に限ることなく、直流電力などでもよい。
また、電源回路15は、光源モジュール20と電気的に接続される。電源回路15は、例えば、コネクタなどを介して光源モジュール20と着脱可能に接続される。なお、本願明細書において、「電気的に接続」には、直接接触して接続される場合の他に、他の導電性部材などを介して接続される場合も含むものとする。
主回路部102は、交流電源PS及び光源モジュール20と電気的に接続される。主回路部102は、交流電源PSから供給される交流電力を光源モジュール20の光源25に対応した直流電力に変換し、直流電力を光源25に供給する。これにより、主回路部102は、光源25を点灯させる。制御部104は、主回路部102による電力の変換を制御する。換言すれば、制御部104は、光源25の点灯及び消灯を制御する。
光源モジュール20は、光源25a〜25cの3つの光源25を有している。光源モジュール20は、例えば、光源25a〜25cをそれぞれ複数有している。複数の光源25a、複数の光源25b、及び複数の光源25cは、例えば、基板24に所定のパターンで並べて設けられている。
各光源25a〜25cは、同じ光色であっても良いし、少なくとも2つが異なる光色であってもよい。本実施例では、各光源25a〜25cが異なる光色である場合について説明する。例えば、光源25aは、主回路部102からの電力の供給に応じて赤色光を照射する。光源25bは、主回路部102からの電力の供給に応じて緑色光を照射する。光源25cは、主回路部102からの電力の供給に応じて青色光を照射する。主回路部102は、例えば、個別のコネクタなどを介して各光源25a〜25cのそれぞれと個別に電気的に接続され、各光源25a〜25cのそれぞれに個別に電力を供給する。これにより、照明装置2では、各光源25a〜25cから照射される光の強度を調整することによって、任意の色の光を照射することができる。照明装置2は、いわゆる調色機能を有する。
主回路部102は、例えば、整流回路120、力率改善回路122、及び定電流回路124〜126を有する。整流回路120は、交流電源PSから入力された交流電圧を整流して整流電圧に変換する。整流回路120には、例えば、4つの整流素子を組み合わせたダイオードブリッジが用いられる。すなわち、整流回路120は、全波整流器である。整流電圧は、例えば、脈流電圧である。
整流回路120は、一対の入力端子120a、120bと、高電位出力端子120cと、低電位出力端子120dと、を有する。整流回路120は、入力端子120a、120bを介して入力される交流電圧を整流電圧に変換し、高電位出力端子120c及び低電位出力端子120dから出力する。低電位出力端子120dの電位は、基準電位(例えば接地電位)に設定される。高電位出力端子120cの電位は、低電位出力端子120dの電位よりも高い電位に設定される。
整流回路120は、半波整流器などでもよい。整流電圧は、全波整流された脈流でもよいし、半波整流された脈流でもよい。整流回路120には、例えば、ショットキーバリアダイオードが用いられる。これにより、例えば、良好な応答性を得ることができる。
力率改善回路122は、整流回路120の出力側と電気的に接続される。力率改善回路122は、整流電圧において、電源周波数の整数倍の高調波の発生を抑制する。これにより、力率改善回路122は、整流電圧の力率を改善する。
力率改善回路122は、例えば、スイッチング素子130と、インダクタ131と、ダイオード132と、平滑コンデンサ133と、を含む。スイッチング素子130は、電極130a〜電極130cを有する。インダクタ131の一端は、高電位出力端子120cと電気的に接続されている。インダクタ131の他端は、電極130aと電気的に接続されている。電極130bは、低電位出力端子120dと電気的に接続されている。
ダイオード132のアノードは、電極130aと電気的に接続されている。ダイオード132のカソードは、平滑コンデンサ133の一端と電気的に接続されている。平滑コンデンサ133の他端は、低電位出力端子120dと電気的に接続されている。すなわち、この例において、力率改善回路122は、昇圧チョッパ回路である。力率改善回路122は、これに限ることなく、整流電圧の力率を改善することができる任意の回路でよい。
電極130cは、制御部104と電気的に接続されている。電極130cは、いわゆる制御電極である。スイッチング素子130は、制御部104からの信号に応じてスイッチングする。力率改善回路122は、例えば、スイッチング素子130をスイッチングさせ、入力電流を正弦波に近づけることにより、力率を改善する。
スイッチング素子130は、例えば、nチャネル形のFETである。例えば、電極130aは、ドレインであり、電極130bは、ソースであり、電極130cは、ゲートである。スイッチング素子130は、例えば、pチャネル形のFETでもよいし、バイポーラトランジスタなどでもよい。
平滑コンデンサ133は、力率改善後の脈流電圧を平滑化することにより、脈流電圧を直流電圧に変換する。力率改善回路122は、例えば、交流電源PSから供給される100V(実効値)の交流電力を、410Vの直流電力に変換する。
力率改善回路122は、インダクタ134をさらに有する。インダクタ134は、インダクタ131と磁気的に結合している。インダクタ134は、制御部104と電気的に接続されている。インダクタ134は、力率改善回路122に入力された整流電圧を検出し、検出結果を制御部104に入力する。
例えば、電源回路15に供給される電力が直流電力である場合には、整流回路120及び力率改善回路122を省略してもよい。このように、整流回路120及び力率改善回路122は、必要に応じて設けられ、省略可能である。
定電流回路124は、光源モジュール20の光源25aと電気的に接続される。定電流回路124は、接続された光源25aに供給される直流電流が一定になるように、出力電流を制御する。定電流回路124は、例えば、スイッチング素子140と、インダクタ141と、ダイオード142と、を有する。スイッチング素子140は、電極140a〜140cを有する。電極140aは、平滑コンデンサ133の高電位側の一端と電気的に接続されている。電極140bは、インダクタ141の一端に接続されている。インダクタ141の他端は、光源25aの高電位側の端子と電気的に接続される。
ダイオード142のカソードは、スイッチング素子140の電極140bと電気的に接続されている。ダイオード142のアノードは、光源25aの低電位側の端子及び低電位出力端子120dと電気的に接続されている。
電極140cは、制御部104と電気的に接続されている。スイッチング素子140は、制御部104からの信号に応じてスイッチングする。スイッチング素子140は、インダクタ141に流れる電流を制御する。定電流回路124は、スイッチング素子140をスイッチングさせることにより、光源25aに供給される直流電流が一定になるように制御する。
この例において、定電流回路124は、いわゆる降圧チョッパ回路である。定電流回路124は、ハイサイド駆動のスイッチング素子140を有する降圧チョッパ回路である。定電流回路124は、力率改善回路122によって昇圧された直流電圧の電圧値を、光源25aに対応した電圧値に降圧する。定電流回路124は、例えば、力率改善回路122によって昇圧された約410Vの直流電圧を、約30Vの直流電圧に降圧する。なお、定電流回路124の構成は、上記に限ることなく、光源25aに実質的に一定な電流を供給可能な任意の構成でよい。
定電流回路124は、例えば、検出部143をさらに有する。検出部143は、光源25aの下流側に設けられ、光源25aに流れる直流電流の電流値を検出する。検出部143は、制御部104と電気的に接続され、制御部104に検出結果を入力する。
検出部143は、例えば、光源25aの低圧側の端子と低電位出力端子120dとの間に設けられる。検出部143は、例えば、直流電流の電流値を検出するための検出抵抗である。検出部143は、例えば、磁束の変化などを計測するクランプ型の電流計などでもよい。なお、検出部143は、光源25aの電圧を検出する構成としてもよい。検出部143は、電流及び電圧の双方を検出する構成でもよい。
定電流回路125は、スイッチング素子150と、インダクタ151と、ダイオード152と、検出部153と、を有する。スイッチング素子150は、電極150a〜150cを有する。定電流回路125は、力率改善回路122と電気的に接続されるとともに、光源25bと電気的に接続される。
定電流回路126は、スイッチング素子160と、インダクタ161と、ダイオード162と、検出部163と、を有する。スイッチング素子160は、電極160a〜160cを有する。定電流回路126は、力率改善回路122と電気的に接続されるとともに、光源25cと電気的に接続される。
定電流回路125、126の構成は、定電流回路124の構成と実質的に同じであるから、詳細な説明は省略する。定電流回路124〜126は、力率改善回路122に並列に接続される。これにより、定電流回路124〜126の動作を制御することによって、光源25a〜25cの発光強度を個別に調整することができる。すなわち、照明装置2において、調色を行うことができる。
このように、主回路部102は、スイッチング素子130、140、150、160を有し、スイッチング素子130、140、150、160のスイッチングにより、入力された電力を光源モジュール20の光源25に対応した電力に変換し、変換後の電力を光源モジュール20の光源25に供給する。但し、主回路部102の構成は、上記に限ることなく、スイッチング素子のスイッチングによって適切な電力を光源25に供給することができる任意の構成でよい。
制御部104は、パッケージ化された制御素子180を有する。制御素子180は、例えば、制御IC(Integrated Circuit)である。制御素子180は、力率改善回路122及び定電流回路124〜126の動作を制御する。
制御素子180は、素子本体181と、第1端子P1〜第32端子P32の複数の端子と、を有する。なお、図5では、図示が煩雑になることを抑制するため、便宜的に、第1端子P1、第8端子P8、第9端子P9、第16端子P16、第17端子P17、第24端子P24、第25端子P25、及び第32端子P32のみを代表して図示している。第1端子P1と第8端子P8との間の端子においては、第1端子P1から第8端子P8に向かって、第2端子P2〜第7端子P7が順に並ぶものとする。他の図示していない端子についても、同様である。
素子本体181は、例えば、半導体チップを樹脂やセラミックスなどでモールドした部分である。素子本体181は、4つの辺S1〜S4を有する矩形状である。素子本体181は、例えば、略矩形の平板状である。但し、素子本体181は、4つの辺S1〜S4のそれぞれの角部に面取り状の傾斜や丸みを有してもよい。
第1端子P1〜第32端子P32は、4つの辺S1〜S4のそれぞれに沿うように素子本体181に並べて設けられる。具体的には、第1端子P1〜第8端子P8が、辺S1に沿うように素子本体181に並べて設けられ、第9端子P9〜第16端子P16が、辺S2に沿うように素子本体181に並べて設けられ、第17端子P17〜第24端子P24が、辺S3に沿うように素子本体181に並べて設けられ、第25端子P25〜第32端子P32が、辺S4に沿うように素子本体181に並べて設けられている。制御素子180は、例えば、QFPパッケージの制御素子である。第1端子P1〜第32端子P32は、いわゆるリードやパッドなどである。
電源回路15は、例えば、制御素子180に電力を供給する電源部106をさらに有する。電源部106は、例えば、インダクタ200と、電荷蓄積素子202と、を有する。インダクタ200は、インダクタ161と磁気的に結合している。また、インダクタ200は、電荷蓄積素子202と電気的に接続されている。これにより、インダクタ200は、インダクタ161に流れる電流に応じて起電力を生じさせ、この起電力によって電荷蓄積素子202を充電する。なお、インダクタ200は、インダクタ141又はインダクタ151と磁気的に結合してもよいし、インダクタ141、151、161のそれぞれと磁気的に結合してもよい。換言すれば、インダクタ200は、インダクタ141、151、161のいずれかと磁気的に結合すればよい。
電源部106は、電荷蓄積素子202の電圧を制御素子180の電源電圧として制御素子180に供給する。これにより、電源部106からの電力供給によって、制御素子180が動作する。
第1端子P1〜第32端子P32は、第1端部端子と、第2端部端子と、隣接端子と、を有する。第1端部端子は、4つの辺S1〜S4の1つの辺において最も端に位置する端子である。第2端部端子は、1つの辺と隣接する別の1つの辺において第1端部端子と最近接する端子である。隣接端子は、1つの辺において第1端部端子と隣接する端子である。
第1端部端子及び第2端部端子は、第1端子P1、第8端子P8、第9端子P9、第16端子P16、第17端子P17、第24端子P24、第25端子P25、及び第32端子P32のいずれかである。隣接端子は、第2端子P2、第7端子P7、第10端子P10、第15端子P15、第18端子P18、第23端子P23、第26端子P26、及び第31端子P31のいずれかである。
例えば、第1端子P1を1つの辺S1において最も端に位置する第1端部端子とした場合、第2端部端子は、1つの辺S1と隣接する別の1つの辺S4において第1端子P1と最近接する第32端子P32である。そして、隣接端子は、1つの辺S1において第1端子P1と隣接する第2端子P2である。
第1端部端子と第2端部端子との間の沿面距離W1は、第1端部端子と隣接端子との間の沿面距離W2よりも長い。制御素子180では、矩形状の素子本体181の4つの角部の全てにおいて、W1>W2の関係が成り立っている。
すなわち、第1端子P1と第32端子P32との間の沿面距離は、第1端子P1と第2端子P2との間の沿面距離、及び第31端子P31と第32端子P32との間の沿面距離よりも長い。第8端子P8と第9端子P9との間の沿面距離は、第7端子P7と第8端子P8との間の沿面距離、及び第9端子P9と第10端子P10との間の沿面距離よりも長い。第16端子P16と第17端子P17との間の沿面距離は、第15端子P15と第16端子P16との間の沿面距離、及び第17端子P17と第18端子P18との間の沿面距離よりも長い。そして、第24端子P24と第25端子P25との間の沿面距離は、第23端子P23と第24端子P24との間の沿面距離、及び第25端子P25と第26端子P26との間の沿面距離よりも長い。
但し、W1>W2の関係は、必ずしも素子本体181の4つの角部の全てで成り立っていなくてもよい。W1>W2の関係は、素子本体181の4つの角部の少なくとも1つで成り立っていればよい。
第1端子P1は、平滑コンデンサ133の高電位側の端子と電気的に接続されている。第1端子P1は、力率改善回路122の出力と電気的に接続されている。換言すれば、第1端子P1は、ハイサイド駆動のスイッチング素子140、150、160の電極140a、150a、160aと電気的に接続されている。これにより、第1端子P1には、力率改善回路122の出力の比較的高い電圧が入力される。このように、第1端子P1は、比較的高い電圧が入力される高電圧端子に設定されている。ここで、比較的高い電圧とは、例えば、直流換算で100V以上の電圧である。高電圧端子とは、他の端子よりも高い耐圧性能を有する端子をいい、例えば、高電圧端子には他の端子では耐えることができない電圧が印加される。また、高電圧端子は、例えば所定の電圧以上(例えば100V以上)の電圧が入力される端子である。
第2端子P2は、空き端子に設定されている。第3端子P3は、インダクタ134と電気的に接続されている。第4端子P4は、スイッチング素子130の電極130cと電気的に接続されている。制御素子180は、例えば、インダクタ134の検出結果を基に、整流電圧のゼロクロスを検出し、ゼロクロスの検出結果に基づいてスイッチング素子130をスイッチングさせることにより、力率改善回路122の動作を制御する。
第5端子P5は、空き端子に設定されている。第6端子P6は、スイッチング素子140の電極140bと電気的に接続されている。すなわち、第6端子P6は、ハイサイド駆動のスイッチング素子140のソース電位に設定される。第7端子P7は、スイッチング素子140の電極140cと電気的に接続されている。第8端子P8は、コンデンサを介して第6端子P6と電気的に接続されている。これにより、第8端子P8は、スイッチング素子140のソース電位の変動を検出する。このように、第6端子P6〜第8端子P8には、ハイサイド駆動のスイッチング素子140のソース電位に応じた比較的高い電圧が入力される。すなわち、第6端子P6〜第8端子P8は、高電圧端子に設定されている。
第9端子P9は、インダクタ141と電気的に接続されている。第9端子P9は、インダクタ141を介してスイッチング素子140の電極140bと電気的に接続されている。換言すれば、第9端子P9は、定電流回路124の出力と電気的に接続されている。これにより、第9端子P9には、定電流回路124の出力の比較的高い電圧が入力される。すなわち、第9端子P9は、高電圧端子に設定されている。
第10端子P10は、空き端子に設定されている。第11端子P11は、光源25aの低電位側の端子と電気的に接続されている。これにより、制御素子180は、第11端子P11の電圧によって、光源25aの着脱を検知する。制御素子180は、光源25aに電力を供給している状態で光源25aの脱落を検知した場合に、電力の供給を停止するとともに、第9端子P9に接続された内部のスイッチをオンにすることにより、定電流回路124の出力をグランドに落とす。これにより、制御素子180は、例えば、定電流回路124の出力のオーバーシュートなどを抑制し、負荷の脱落にともなう電源回路15の故障などを抑制する。
また、定電流回路124の出力は、3端子に設定されている。光源25aの低電位側の端子は、定電流回路124の2つの低電位側の端子のいずれか一方と接続される。光源25aがどちらの端子と接続されるかは、光源モジュール20の品種によって変化する。第11端子P11の電圧は、光源25aがどちらの端子と接続されているかによって変化する。これにより、制御素子180は、第11端子P11の電圧によって、接続された光源モジュール20の品種を判別する。また、制御素子180は、例えば、判別した光源モジュール20の品種に応じて光源25aに供給する電流の値を変化させる。
第12端子P12は、検出部143と電気的に接続されている。これにより、第12端子P12には、光源25aに流れる直流電流の電流値に応じた電圧が入力される。制御素子180は、第12端子P12に入力された電圧に応じて、光源25aに流れる直流電流の電流値を検出する。
制御素子180は、例えば、光源25aに流れる電流が所定値未満の場合に、第7端子P7の電圧を調整してスイッチング素子140を導通状態とし、光源25aに流れる電流が所定値以上の場合に、第7端子P7の電圧を調整してスイッチング素子140を非導通状態とする。これにより、制御素子180は、光源25aに流れる電流が実質的に一定になるようにする。
第13端子P13は、空き端子に設定されている。第14端子P14は、スイッチング素子150の電極150bと電気的に接続されている。第15端子P15は、スイッチング素子150の電極150cと電気的に接続されている。第16端子P16は、コンデンサを介して第14端子P14と電気的に接続されている。このように、第14端子P14〜第16端子P16には、ハイサイド駆動のスイッチング素子150のソース電位に応じた比較的高い電圧が入力される。第14端子P14〜第16端子P16は、高電圧端子に設定されている。
第17端子P17は、インダクタ151と電気的に接続されている。第17端子P17は、定電流回路125の出力の比較的高い電圧が入力される高電圧端子に設定されている。第18端子P18は、空き端子に設定されている。第19端子P19は、光源25bの低電位側の端子と電気的に接続されている。これにより、制御素子180は、第19端子P19の電圧によって、光源25bの着脱を検知する。制御素子180は、光源25bに電力を供給している状態で光源25bの脱落を検知した場合に、電力の供給を停止するとともに、第17端子P17に接続された内部のスイッチをオンにすることにより、定電流回路125の出力をグランドに落とす。また、制御素子180は、第19端子P19の電圧によって、光源モジュール20の品種の判別や光源25bに供給する電流値の変更などを行う。
第20端子P20は、検出部153と電気的に接続されている。これにより、第20端子P20には、光源25bに流れる直流電流の電流値に応じた電圧が入力される。制御素子180は、スイッチング素子140の場合と同様に、例えば、光源25bに流れる電流が所定値未満の場合に、第15端子P15の電圧を調整してスイッチング素子150を導通状態とし、光源25bに流れる電流が所定値以上の場合に、第15端子P15の電圧を調整してスイッチング素子150を非導通状態とすることにより、光源25bに流れる電流が実質的に一定になるようにする。
第21端子P21は、スイッチング素子130の電極130b及び低電位出力端子120dと電気的に接続されている。すなわち、第21端子P21は、主回路部102のグランドと電気的に接続されている。
第22端子P22には、各光源25a〜25cから照射される光の色を指示する調色信号が入力される。調色信号は、外部の機器などから入力してもよいし、照明装置2に設けられた操作部などから手動で入力してもよい。
第23端子P23は、空き端子に設定されている。第24端子P24は、電源部106の電荷蓄積素子202と電気的に接続されている。これにより、電荷蓄積素子202の電圧が、制御素子180の電源電圧として第24端子P24に供給される。これにより、制御素子180が、電源部106からの電力供給に応じて動作する。
第25端子P25は、スイッチング素子160の電極160bと電気的に接続されている。第26端子P26は、スイッチング素子160の電極160cと電気的に接続されている。第27端子P27は、コンデンサを介して第25端子P25と電気的に接続されている。このように、第25端子P25〜第27端子P27には、ハイサイド駆動のスイッチング素子160のソース電位に応じた比較的高い電圧が入力される。第25端子P25〜第27端子P27は、高電圧端子に設定されている。
第28端子P28は、空き端子に設定されている。第29端子P29は、検出部163と電気的に接続されている。これにより、第29端子P29には、光源25cに流れる直流電流の電流値に応じた電圧が入力される。制御素子180は、スイッチング素子140、150の場合と同様に、例えば、光源25cに流れる電流が所定値未満の場合に、第26端子P26の電圧を調整してスイッチング素子160を導通状態とし、光源25cに流れる電流が所定値以上の場合に、第26端子P26の電圧を調整してスイッチング素子160を非導通状態とすることにより、光源25cに流れる電流が実質的に一定になるようにする。
また、制御素子180は、入力された調色信号に応じて各スイッチング素子140、150、160のスイッチングを制御することにより、調色信号に応じた実質的に一定の電流が各光源25a〜25cに流れるようにする。これにより、調色信号に応じた光を照射することができる。
第30端子P30は、光源25cの低電位側の端子と電気的に接続されている。第31端子P31は、空き端子に設定されている。第32端子P32は、インダクタ161と電気的に接続されている。第32端子P32は、定電流回路126の出力の比較的高い電圧が入力される高電圧端子に設定されている。これにより、制御素子180は、第30端子P30の電圧によって、光源25cの着脱を検知する。制御素子180は、光源25cに電力を供給している状態で光源25cの脱落を検知した場合に、電力の供給を停止するとともに、第32端子P32に接続された内部のスイッチをオンにすることにより、定電流回路126の出力をグランドに落とす。また、制御素子180は、第30端子P30の電圧によって、光源モジュール20の品種の判別や光源25cに供給する電流値の変更などを行う。
このように、制御素子180では、第1端部端子又は第2端部端子である第1端子P1、第8端子P8、第9端子P9、第16端子P16、第17端子P17、第25端子P25、及び第32端子P32の7つの端子が、ハイサイド駆動のスイッチング素子であるスイッチング素子140、150、160と電気的に接続されている。制御素子180では、第1端部端子又は第2端部端子である第1端子P1、第8端子P8、第9端子P9、第16端子P16、第17端子P17、第25端子P25、及び第32端子P32が、高電圧端子に設定されている。
以上、説明したように、本実施形態に係る照明装置2及び電源回路15では、制御素子180が、4つの辺S1〜S4のそれぞれに沿うように素子本体181に並べて設けられた第1端子P1〜第32端子P32を有し、第1端部端子と第2端部端子との間の沿面距離W1を、第1端部端子と隣接端子との間の沿面距離W2よりも長くしている。そして、照明装置2及び電源回路15では、第1端部端子及び第2端部端子を高電圧端子に設定している。
制御素子180の端子に比較的高い電圧を印加する場合には、充電部距離を確保するために、第2端子P2のように空き端子としなければならない可能性がある。こうした空き端子は、制御素子180のパッケージサイズの大型化や実装面積の拡張を招き、電源回路15及び照明装置2の大型化の要因となってしまう。
これに対して、W1>W2の関係とし、第1端部端子及び第2端部端子を高電圧端子に設定することにより、第1端部端子と第2端部端子との間に空き端子を設ける必要を抑制することができる。制御素子180に高電圧を印加する場合においても、不要な空き端子の設定を抑制し、制御素子180のパッケージサイズの大型化や実装面積の拡張を抑制することができる。従って、制御素子180に高電圧を印加する場合においても、大型化を抑制できる電源回路15及び照明装置2を提供することができる。
例えば、矩形状の素子本体の2辺のみに端子が並べられているSOPパッケージなどでは、四隅の端子に高電圧を設定したとしても、5つ目以上の端子からは、両端部以外の端子に高電圧を印加しなければならない。この場合、高電圧端子の両側の端子を空き端子としなければならず、効率が悪い。
これに対して、本実施形態に係る制御素子180では、4つの辺S1〜S4のそれぞれに第1端子P1〜第32端子P32を設けることで、端に位置する端子の数を8つに増やすことができる。従って、SOPパッケージなどと比べて、より効率的に高電圧端子を設定することができる。このため、制御素子180においては、矩形状の素子本体181の4つの角部の全てにおいて、W1>W2とし、設定される高電圧端子の数を5つ以上8つ以下とすることが、より好適である。
図7(a)及び図7(b)は、実施形態に係る配線基板の変形例を模式的に表す平面図及び部分断面図である。
なお、上記実施形態と機能・構成上実質的に同じものについては、同符号を付し、詳細な説明を省略する。また、図7(a)では、配線パターン112の図示を便宜的に省略している。
図7(b)は、図7(a)のA1−A2線断面を模式的に表す。
図7(a)及び図7(b)に表したように、この例では、電源回路15が、絶縁性樹脂220をさらに備える。
なお、上記実施形態と機能・構成上実質的に同じものについては、同符号を付し、詳細な説明を省略する。また、図7(a)では、配線パターン112の図示を便宜的に省略している。
図7(b)は、図7(a)のA1−A2線断面を模式的に表す。
図7(a)及び図7(b)に表したように、この例では、電源回路15が、絶縁性樹脂220をさらに備える。
絶縁性樹脂220は、例えば、制御素子180とともに基材部110の第1面110aの上に設けられる。制御素子180は、基材部110の第1面110aの上に設けられた状態で、図示を省略した配線パターン112によって配線される。
絶縁性樹脂220は、第1面110aの上において第1端子P1〜第32端子P32の上に設けられる。また、絶縁性樹脂220は、第1端子P1〜第32端子P32のそれぞれの間に設けられる。換言すれば、絶縁性樹脂220は、第1端子P1〜第32端子P32のそれぞれの間に充填されている。
図7(b)に表したように、絶縁性樹脂220は、第1端部端子である第1端子P1と隣接端子である第2端子P2との間に設けられる。絶縁性樹脂220は、例えば、第1端子P1と第2端子P2との間に空気層を形成しないように、第1端子P1と第2端子P2との間の空間の略全体に設けられる。このような絶縁性樹脂220は、例えば、真空に引いた状態で樹脂の充填を行う充填機などを用いることによって形成することができる。絶縁性樹脂220は、絶縁性を有する。より詳しくは、絶縁性樹脂220は、第1端子P1に印加される高電圧に対して絶縁性である。絶縁性樹脂220の絶縁性は、例えば、空気の絶縁性よりも高い。絶縁性樹脂220には、例えば、シリコーン系の樹脂など、絶縁性の高い樹脂材料が用いられる。
このように、絶縁性樹脂220を設けることにより、制御素子180において隣接する2つの端子間の絶縁性を高めることができる。これにより、例えば、不要な空き端子の設定をより確実に抑制することができる。例えば、第1端部端子である第1端子P1を高電圧端子とした場合にも、隣接端子である第2端子P2を空き端子とすることなく使用することが可能となる。従って、電源回路15の大型化をより確実に抑制することができる。また、絶縁性樹脂220を設けることにより、第1端子P1〜第32端子P32の放熱性や防水性を高めることもできる。
上記実施形態では、第1端子P1〜第32端子P32の上のみに絶縁性樹脂220を設けている。これに限ることなく、例えば、配線基板100及び配線基板100に実装された各部品の略全体の上に絶縁性樹脂220を設けてもよい。換言すれば、配線基板100の略全体を絶縁性樹脂220でコーティングしてもよい。これにより、例えば、電源回路15の放熱性や防水性をより向上させることができる。
また、絶縁性樹脂220は、第1端子P1〜第32端子P32のそれぞれの上に限ることなく、例えば、高電圧端子と高電圧端子と隣接する端子との間のみに設けてもよい。絶縁性樹脂220は、少なくとも複数の端子のうちの隣接する2つの端子の間に設けられていればよい。電源回路15は、例えば、高電圧端子である第1端子P1と隣接端子である第2端子P2との間、及び高電圧端子である第9端子P9と隣接端子である第10端子P10との間など、隣接する2つの端子の間に設けられた複数の絶縁性樹脂220を有してもよい。
さらに、絶縁性樹脂220を設ける場合には、制御素子180は、必ずしも4つの辺S1〜S4のそれぞれに沿うように素子本体181に並べて設けられた第1端子P1〜第32端子P32を有し、第1端部端子と第2端部端子との間の沿面距離W1を、第1端部端子と隣接端子との間の沿面距離W2よりも長くする構成でなくてもよい。例えば、SOPパッケージの制御素子において、絶縁性樹脂220を設ける構成としてもよい。
すなわち、本実施形態は、以下の態様を含む。
(付記1)
光源に電力を供給することにより、前記光源を点灯させる電源回路において、
配線基板と、
前記配線基板に実装され、スイッチング素子を有し、前記スイッチング素子のスイッチングにより、入力された電力を前記光源に対応した電力に変換し、変換後の電力を前記光源に供給する主回路部と、
前記配線基板に実装され、パッケージ化された制御素子を有し、前記制御素子によって前記スイッチング素子のスイッチングを制御することにより、前記主回路部による電力の変換を制御する制御部と、
前記配線基板の上に設けられた絶縁性樹脂と、
を備え、
前記制御素子は、
素子本体と、
前記素子本体に並べて設けられた複数の端子と、
を有し、
前記絶縁性樹脂は、少なくとも前記複数の端子のうちの隣接する2つの端子の間に設けられている電源回路。
(付記1)
光源に電力を供給することにより、前記光源を点灯させる電源回路において、
配線基板と、
前記配線基板に実装され、スイッチング素子を有し、前記スイッチング素子のスイッチングにより、入力された電力を前記光源に対応した電力に変換し、変換後の電力を前記光源に供給する主回路部と、
前記配線基板に実装され、パッケージ化された制御素子を有し、前記制御素子によって前記スイッチング素子のスイッチングを制御することにより、前記主回路部による電力の変換を制御する制御部と、
前記配線基板の上に設けられた絶縁性樹脂と、
を備え、
前記制御素子は、
素子本体と、
前記素子本体に並べて設けられた複数の端子と、
を有し、
前記絶縁性樹脂は、少なくとも前記複数の端子のうちの隣接する2つの端子の間に設けられている電源回路。
図8(a)及び図8(b)は、実施形態に係る配線基板の変形例を模式的に表す側面図及び平面図である。
図8(a)及び図8(b)に表したように、この例において、配線基板100は、メイン基板114と、サブ基板116と、を有する。メイン基板114は、例えば、長尺な平板状である。メイン基板114は、第1面114aと、第2面114bと、を有する。第1面114aには、例えば、図示を省略した配線パターンが設けられる。
図8(a)及び図8(b)に表したように、この例において、配線基板100は、メイン基板114と、サブ基板116と、を有する。メイン基板114は、例えば、長尺な平板状である。メイン基板114は、第1面114aと、第2面114bと、を有する。第1面114aには、例えば、図示を省略した配線パターンが設けられる。
サブ基板116は、例えば、平板状である。サブ基板116は、例えば、略矩形の平板状である。サブ基板116の各辺の長さは、例えば、メイン基板114の長手方向の長さよりも短い。
サブ基板116は、第3面116aと、第4面116bと、を有する。第3面116aには、例えば、図示を省略した配線パターンが設けられる。例えば、メイン基板114の配線パターンとサブ基板116の配線パターンとによって、電源回路15全体の配線パターンが形成される。
サブ基板116は、メイン基板114に対して立てた状態で取り付けられる。換言すれば、サブ基板116は、第3面116aが第1面114aと非平行になるようにメイン基板114に取り付けられる。サブ基板116は、例えば、第3面116aを第1面114aと直交させた状態でメイン基板114に取り付けられる。
サブ基板116は、例えば、複数の端子118を有する。サブ基板116は、複数の端子118を介してメイン基板114に取り付けられるとともに、複数の端子118を介してメイン基板114と電気的に接続される。より詳しくは、サブ基板116に設けられた配線パターンが、複数の端子118を介してメイン基板114に設けられた配線パターンと電気的に接続される。
制御素子180は、サブ基板116に実装される。サブ基板116には、制御部104の全体を実装してもよいし、制御部104の制御素子180を含む一部分のみを実装してもよい。主回路部102は、メイン基板114に実装される。制御部104の一部のみをサブ基板116に実装する場合には、制御部104の残りの部分が、メイン基板114に実装される。
このように、配線基板100をメイン基板114とサブ基板116とで構成し、サブ基板116に制御素子180を実装する。これにより、メイン基板114の小型化を可能とし、電源回路15及び照明装置2の大型化をより確実に抑制することができる。
サブ基板116は、図8(a)及び図8(b)に表したように、メイン基板114の長手方向に沿うようにメイン基板114に取り付けられる。これにより、長尺状のメイン基板114の短手方向の幅をより狭くすることができる。但し、メイン基板114の長手方向の長さを短くしたい場合などには、サブ基板116をメイン基板114の短手方向に沿うようにメイン基板114に取り付けてもよい。
また、この例では、電源回路15が、絶縁性樹脂222をさらに備える。絶縁性樹脂222は、メイン基板114とサブ基板116とを電気的に接続する複数の端子118のそれぞれの間に設けられる。換言すれば、絶縁性樹脂222は、複数の端子118のそれぞれを覆う。
これにより、複数の端子118の間の絶縁性を高めることができる。例えば、複数の端子118に高電圧端子が含まれている場合にも、隣接する端子118間の距離を狭めることができる。これにより、例えば、隣接する端子118間の沿面距離によって、サブ基板116が大きくなってしまうことを抑制することができる。サブ基板116をより小型化することができる。さらには、サブ基板116を設けた場合の放熱性や防水性を向上させることもできる。
この例では、制御素子180の第1端子P1〜第32端子P32の間に設けられる絶縁性樹脂220とは別に、複数の端子118の間に設けられる絶縁性樹脂222を設けている。これに限ることなく、第1端子P1〜第32端子P32の間に設けられる絶縁性樹脂220の一部を、複数の端子118の間に設けてもよい。換言すれば、絶縁性樹脂220と絶縁性樹脂222とを一体化させてもよい。
本発明のいくつかの実施形態および実施例を説明したが、これらの実施形態または実施例は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態または実施例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態または実施例やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
2…照明装置、 10…器具本体、 11…筐体、 12…反射板、 13…端板、 14…取付金具、 15…電源回路、 16…端子台、 20…光源モジュール、 21…カバー、 22…保持部材、 23…側板、 24…基板、 25、25a〜25c…光源、 100…配線基板、 102…主回路部、 104…制御部、 106…電源部、 110…基材部、 112…配線パターン、 114…メイン基板、 116…サブ基板、 118…端子、 120…整流回路、 122…力率改善回路、 124〜126…定電流回路、 130…スイッチング素子、 131…インダクタ、 132…ダイオード、 133…平滑コンデンサ、 134…インダクタ、 140…スイッチング素子、 141…インダクタ、 142…ダイオード、 143…検出部、 150…スイッチング素子、 151…インダクタ、 152…ダイオード、 153…検出部、 160…スイッチング素子、 161…インダクタ、 162…ダイオード、 163…検出部、 180…制御素子、 181…素子本体、 200…インダクタ、 202…電荷蓄積素子、 220…絶縁性樹脂、 222…絶縁性樹脂、 P1〜P32…端子、 S1〜S4…辺
Claims (5)
- 光源に電力を供給することにより、前記光源を点灯させる電源回路において、
配線基板と、
前記配線基板に実装され、スイッチング素子を有し、前記スイッチング素子のスイッチングにより、入力された電力を前記光源に対応した電力に変換し、変換後の電力を前記光源に供給する主回路部と、
前記配線基板に実装され、パッケージ化された制御素子を有し、前記制御素子によって前記スイッチング素子のスイッチングを制御することにより、前記主回路部による電力の変換を制御する制御部と、
を備え、
前記制御素子は、
4つの辺を有する矩形状の素子本体と、
前記4つの辺のそれぞれに沿うように前記素子本体に並べて設けられた複数の端子と、
を有し、
前記複数の端子は、
前記4つの辺の1つの辺において最も端に位置する第1端部端子と、
前記1つの辺と隣接する別の1つの辺において前記第1端部端子と最近接する第2端部端子と、
前記1つの辺において前記第1端部端子と隣接する隣接端子と、
を有し、
前記第1端部端子と前記第2端部端子との間の沿面距離は、前記第1端部端子と前記隣接端子との間の沿面距離よりも長い電源回路。 - 前記主回路部は、ハイサイド駆動の前記スイッチング素子を有する降圧チョッパ回路を有し、
前記第1端部端子及び前記第2端部端子は、前記スイッチング素子と電気的に接続される請求項1記載の電源回路。 - 前記配線基板は、メイン基板と、前記メイン基板に対して立てた状態で取り付けられるサブ基板と、を有し、
前記制御素子は、前記サブ基板に実装される請求項1又は2に記載の電源回路。 - 少なくとも前記第1端部端子と前記隣接端子との間に設けられた絶縁性樹脂をさらに備えた請求項1〜3のいずれか1つに記載の電源回路。
- 光源と、
前記光源に電力を供給することにより、前記光源を点灯させる請求項1〜4のいずれか1つに記載の電源回路と、
を備えた照明装置。
Priority Applications (1)
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JP2018118881A JP2019220422A (ja) | 2018-06-22 | 2018-06-22 | 電源回路及び照明装置 |
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JP2018118881A Pending JP2019220422A (ja) | 2018-06-22 | 2018-06-22 | 電源回路及び照明装置 |
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-
2018
- 2018-06-22 JP JP2018118881A patent/JP2019220422A/ja active Pending
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