JP2019220320A - コネクタ及びその組立方法 - Google Patents

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祐輔 浜田
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Abstract

【課題】引張り時における圧着端子の保持力を向上させることができるコネクタ及びその組立方法を得る。【解決手段】端子収容部52は、圧着端子16の外周部に対して上下左右のうちの上方側を除く三方向で対面すると共に上方側が開放されている。また、圧着端子16において撓み変形可能に形成されたランス36が端子収容部52の係止孔52Hに入込むことで圧着端子16が後側から前側へ移動するのを規制する。一方、端子収容部52には第一爪部56及び第二爪部58がそれぞれ一体に形成されており、第一爪部56は、端子接続部30が端子収容部52の開放側へ移動するのを規制し、L字状の第二爪部58は、圧着部34が端子収容部52の開放側へ及び端子接続部30の側とは反対側へそれぞれ移動するのを規制する。【選択図】図5

Description

本発明は、コネクタ及びその組立方法に関する。
ハウジングに圧着端子を取付けて構成されたコネクタが知られている(例えば特許文献1参照)。ところで、ハウジングへの圧着端子の取付構造としては、圧着端子に設けた撓み変形可能なランスをハウジングに設けた係止部に係止させる構造やハウジングに設けた撓み変形可能なランスを圧着端子側に設けた係止部に係止させる構造が知られている。そして、これらの取付構造においては、上述のランスを用いた係止に加えて、ハウジングに対してリテーナをスライドによって正規位置に組付けて圧着端子の引張り方向(相手方コネクタ側とは反対側)への抜けを規制する場合がある。
特開2000−67942号公報
しかしながら、上記技術では、例えば、コネクタが相手方コネクタとの接離時等に圧着端子が電線と共に引張られた場合、ハウジングに対する圧着端子の姿勢が変化してしまうとリテーナが外れてランスが変形することでハウジングから圧着端子が抜けてしまう可能性が考えられる。したがって、上記技術では、この点で改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して、引張り時における圧着端子の保持力を向上させることができるコネクタ及びその組立方法を得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明のコネクタは、長尺状に形成され、長手方向一方側に相手端子と接続される端子接続部を備えると共に、長手方向他方側の端部において電線の先端側の少なくとも導体に圧着された圧着部を備える圧着端子と、前記圧着端子が収容される端子収容部を備え、前記端子収容部は前記圧着端子の外周部に対して上下左右のうちの三方向で対面すると共に他の一方向の側が開放されているハウジングと、前記圧着端子が前記長手方向他方側から前記長手方向一方側に向かう方向へ移動するのを規制する規制手段と、前記端子収容部に一体に形成されて前記端子接続部が前記端子収容部の開放側へ移動するのを規制する第一爪部と、前記端子収容部に一体に形成されて前記圧着部が前記端子収容部の開放側へ及び前記端子接続部の側とは反対側へそれぞれ移動するのを規制するL字状の第二爪部と、を有する。
請求項1に記載する本発明のコネクタによれば、長尺状の圧着端子においては、長手方向一方側の端子接続部が相手端子と接続され、長手方向他方側の端部を構成する圧着部が電線の先端側の少なくとも導体に圧着されている。圧着端子は、ハウジングにおける端子収容部に収容されており、端子収容部は圧着端子の外周部に対して上下左右のうちの三方向で対面すると共に他の一方向の側が開放されている。したがって、圧着端子は、上下左右のうちの前記三方向への移動が端子収容部によって規制される。また、圧着端子は、前記長手方向他方側から前記長手方向一方側に向かう方向へ移動するのを規制手段によって規制される。一方、端子収容部には、第一爪部及び第二爪部がそれぞれ一体に形成されており、第一爪部は、端子接続部が端子収容部の開放側へ移動するのを規制し、第二爪部は、L字状とされて圧着部が端子収容部の開放側へ及び端子接続部の側とは反対側へそれぞれ移動するのを規制する。そして、圧着端子が電線の側に引張られても、第一爪部及び第二爪部は外れないので、端子収容部に対する圧着端子の姿勢の変化が効果的に抑制され、端子収容部からの圧着端子の抜けが防止される。
請求項2に記載する本発明のコネクタは、請求項1に記載の構成において、前記電線は、導体の芯線と、前記芯線を覆う絶縁性の被覆部と、を備えると共に、先端側に前記芯線が露出した芯線露出部を有し、前記圧着部は、前記芯線露出部の基端部よりも先端側の部位に圧着され、前記圧着端子の前記長手方向他方側の端面と前記電線の前記被覆部の先端面との間に前記第二爪部の一部が配置されている。
請求項2に記載する本発明のコネクタによれば、圧着部を小型化しながら(ひいては、コネクタを小型化しながら)、圧着端子が電線の側に引張られた場合の圧着端子の抜けを防止することができる。
請求項3に記載する本発明のコネクタは、請求項2に記載の構成において、前記端子収容部は、前記ハウジングの上下方向の一方側に開放され、前記第一爪部及び前記第二爪部のそれぞれは、前記端子収容部における左右方向の両側に一対で設けられ、左右一対の前記第一爪部の間及び左右一対の前記第二爪部の間は、それぞれ前記芯線露出部の径よりも大きい寸法に設定されている。
請求項3に記載する本発明のコネクタによれば、端子収容部の対向側で左右一対の第一爪部の間に対応する位置から芯線露出部を端子収容部の側へ変位させることで、左右一対の第一爪部の間から端子収容部の中に芯線露出部を入れることができる。同様に、端子収容部の対向側で左右一対の第二爪部の間に対応する位置から芯線露出部を端子収容部の側へ変位させることで、左右一対の第二爪部の間から端子収容部の中に芯線露出部を入れることができる。したがって、組付性が良い。
請求項4に記載する本発明のコネクタは、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の構成において、前記第一爪部は、前記端子収容部の開放側から見て前記端子接続部の先端側の部位を覆う位置に設定されている。
請求項4に記載する本発明のコネクタによれば、第一爪部は、端子収容部の開放側から見て端子接続部の先端側の部位を覆う位置に設定されているので、圧着端子の長手方向両側の部分が第一爪部及び第二爪部によって端子収容部の開放側への移動が規制される。よって、端子収容部に対する圧着端子の姿勢の変化が一層効果的に抑制される。
請求項5に記載する本発明のコネクタの組立方法は、請求項3に記載のコネクタを組立てるための方法であって、前記圧着端子の前記圧着部が前記芯線露出部の基端部よりも先端側の部位に圧着された状態で、前記電線の前記被覆部の先端部を構成する被覆先端部を前記端子収容部の開放側から見て前記第一爪部と前記第二爪部との間に配置し、前記芯線露出部の基端部を、左右一対の前記第一爪部の間から前記端子収容部に入れる第一工程と、前記第一工程の後、前記被覆先端部が前記第二爪部を乗り越えるように前記電線を引張ることで、前記圧着端子を、前記端子収容部の内側において左右一対の前記第一爪部をくぐるように移動させ、前記芯線露出部の基端部を左右一対の前記第二爪部の間から前記端子収容部に入れる第二工程と、前記第二工程の後、前記端子収容部の開放側から見て前記被覆先端部が前記第二爪部から離間するように前記電線を引張ることで、前記圧着端子の前記圧着部の一部を前記第二爪部の一辺側に覆われる位置に配置して前記圧着端子の前記長手方向他方側の端面を前記第二爪部の他辺側に当接させると共に、前記圧着端子の前記端子接続部の一部を前記第一爪部に覆われる位置に配置する第三工程と、を有する。
請求項5に記載する本発明のコネクタの組立方法によれば、第一工程では、圧着端子の圧着部が芯線露出部の基端部よりも先端側の部位に圧着された状態で、電線の被覆部の先端部を構成する被覆先端部を端子収容部の開放側から見て第一爪部と第二爪部との間に配置し、芯線露出部の基端部を、左右一対の第一爪部の間から端子収容部に入れる。第一工程の後の第二工程では、被覆先端部が第二爪部を乗り越えるように電線を引張ることで、圧着端子を、端子収容部の内側において左右一対の第一爪部をくぐるように移動させ、芯線露出部の基端部を左右一対の第二爪部の間から前記端子収容部に入れる。第二工程の後の第三工程では、端子収容部の開放側から見て被覆先端部が第二爪部から離間するように電線を引張ることで、圧着端子の圧着部の一部を第二爪部の一辺側に覆われる位置に配置して圧着端子の前記長手方向他方側の端面を第二爪部の他辺側に当接させると共に、圧着端子の端子接続部の一部を第一爪部に覆われる位置に配置する。以上により、電線を押込まずに電線を引張る作業等によって圧着端子をハウジングに組付けることができるので、芯線の座屈を基本的に防止することができる。
以上説明したように、本発明によれば、引張り時における圧着端子の保持力を向上させることができるという優れた効果を有する。
本発明の一実施形態に係るコネクタを示す斜視図である。 図1のコネクタを分解した状態で示す分解斜視図である。 電線が圧着された圧着端子及び下側のハウジングを示す分解斜視図である。 図3を4−4線に沿って切断した状態で拡大して示す半断面の分解斜視図である。 コネクタの組立方法を説明するための側断面図である。図5(A)は第一工程の前半を示す。図5(B)は第一工程の後半を示す。図5(C)は第二工程を示す。図5(D)は第三工程(圧着端子をハウジングへ仮アッシーした状態)を示す。 コネクタの組立方法を説明するための平面図である。図6(A)は圧着端子が配置される前の状態の下型のハウジングの一部を示す。図6(B)は第一工程を示す。図6(C)は第二工程を示す。
本発明の一実施形態に係るコネクタ及びその組立方法について、図1〜図6に基づいて説明する。なお、便宜上、以下の説明では、各図に適宜矢印Aにて示す方向を前側、矢印Aと直交する矢印B、矢印Cにて示す方向をそれぞれ上側、右側ということとする。
図1には、本実施形態に係るコネクタ10が斜視図で示され、図2には、コネクタ10の分解斜視図が示されている。これらの図に示されるように、コネクタ10は、上側のハウジング12及び下側のハウジング14を備えている。上側のハウジング12及び下側のハウジング14には、それぞれ複数の圧着端子16(図2参照)が組み付けられている。また、上側のハウジング12と下側のハウジング14とは、ホルダ18によって連結されている。
図2に示されるように、ホルダ18は、上側のハウジング12と下側のハウジング14とを仕切る仕切部20を備えている。この仕切部20は、上側のハウジング12の下側及び下側のハウジング14の上側をそれぞれ覆うカバーとしての機能も有している。仕切部20の上面側には、複数の係止爪22が形成されており、これらの係止爪22は、上側のハウジング12に形成された被係止部12Aに係止される。仕切部20の下面側には、複数の係止爪24が形成されており、これらの係止爪24は、下側のハウジング14に形成された被係止部14Aに係止される。また、仕切部20の前端部からは縦壁部26が上下に張出している。縦壁部26は、ホルダ18の左右方向の全長に亘って延在している。この縦壁部26には、図示しない相手端子が差込まれる差込口28(図1参照)が貫通形成されている。すなわち、本実施形態では、コネクタ10が雌型コネクタとされている。
図3には、圧着端子16及び下側のハウジング14が分解斜視図で示され、図4には、図3を4−4線に沿って切断して拡大した状態の半断面の分解斜視図が示されている。これらの図に示されるように、圧着端子16は、長尺状に形成され、長手方向一方側に相手端子(図示省略)と接続される端子接続部30を備えると共に、長手方向他方側の端部において電線40の先端側の導体(後述する芯線露出部46)に圧着された圧着部34を備えている。端子接続部30と圧着部34とは、繋ぎ部32によって繋がれている。端子接続部30は、相手端子を受入可能な角筒状に形成されている。一方、圧着部34が圧着された電線40は、導体の芯線42と、芯線42を覆う絶縁性の被覆部44と、を備えており、電線40の先端側に芯線42が露出した芯線露出部46を有している。そして、圧着部34は、底壁から立ち上がる左右一対のバレル部34Bを備え、芯線露出部46の基端部46Aよりも先端側の部位にかしめにより圧着されている。これにより、圧着端子16と電線40とが電気的に接続されている。
図3に示されるように、下側のハウジング14は、圧着端子16及びそれに連続する電線40の一部を収容する収容部50を備えている。収容部50は、下側のハウジング14の前後方向に沿って延在すると共に下側のハウジング14の左右方向に並んで複数設けられている。収容部50は、圧着端子16が収容される複数の端子収容部52を備えると共に、電線40の先端側が収容される複数の電線先端側収容部54を備えている。なお、図2に示される上側のハウジング12にも、下側のハウジング14の収容部50と同様の収容部51が複数設けられている。
図3及び図4に示されるように、端子収容部52及び電線先端側収容部54は、いずれも下側のハウジング14の前後方向に沿って延在している。電線先端側収容部54は全体としては凹溝状に形成され、その前端溝底側には芯線露出部46の基端部46Aが着座する台座部54P(図4参照)が形成されている。端子収容部52は、ハウジング14の上下方向における上方側に開放されて正面視で略U字状の内面を有している。言い換えれば、端子収容部52は、圧着端子16の外周部に対して上下左右のうちの上方側を除く三方向で対面している(図5(D)及び図6(C)参照)。なお、図2に示される上側のハウジング12の収容部51における端子収容部(図示省略)は、ハウジング14の上下方向における下方側に開放されている。
図3及び図4に示されるように、端子収容部52は、圧着端子16の底面に対面する底壁部52A(図4参照)を備えると共に、圧着端子16の両側面に対面する一対の対向壁部52B(図3参照)を備えている。また、図4、及び図5(D)の側断面図に示されるように、端子収容部52の底壁部52Aには、圧着端子16の端子接続部30が配置される部位に規制手段としての係止孔52Hが貫通形成されている。係止孔52Hには、圧着端子16の端子接続部30の底壁に形成された規制手段としてのランス36(図5(D)参照)が係止可能とされる。
図5(D)に示されるように、ランス36は、撓み変形可能に形成されており、端子接続部30の底壁に片持ち支持されて延出し、圧着部34の側とは反対側へ向けて端子接続部30の下方側に傾斜している。このランス36は、端子収容部52の底壁部52Aに押付けられた状態では弾性変形し、圧着端子16が端子収容部52の正規位置に収容されると自由状態に弾性復帰して端子収容部52の係止孔52Hに入込むようになっている。そして、圧着端子16が端子収容部52に収容された状態でランス36が端子収容部52の係止孔52Hに係止されることで、圧着端子16が後側(圧着端子16の長手方向他方側)から前側(圧着端子16の長手方向一方側)に向かう方向へ移動するのを規制するようになっている。なお、図1に示されるホルダ18の縦壁部26も図5(D)に示される圧着端子16が後側(圧着端子16の長手方向他方側)から前側(圧着端子16の長手方向一方側)に向かう方向へ移動するのを規制する規制手段を構成している。
一方、図3及び図4に示されるように、端子収容部52の一対の対向壁部52Bには、端子接続部30が配置される側に左右一対の第一爪部56が一体に形成されると共に、圧着部34が配置される側に左右一対の第二爪部58が一体に形成されている。
第一爪部56は、端子収容部52の開放側から見て端子接続部30の先端側の部位を覆う位置に設定される(図5(D)参照)と共に、収容部50の長手方向の一方の端部の側に設定されている。図3に示されるように、第一爪部56は、端子収容部52における左右方向の両側に一対で設けられている。左右一対の第一爪部56は、対向壁部52Bの上端部に連続して形成され、互いに接近する側に突出すると共に端子収容部52の長手方向に沿って短く延びている。図6(B)(組付け途中の平面図)に示されるように、左右一対の第一爪部56の間は、芯線露出部46の径よりも大きい寸法に設定されている。また、図6(C)(組付け途中の状態の平面図)に示されるように、左右一対の第一爪部56の間は、端子接続部30の径よりも小さい寸法に設定されている。これにより、左右一対の第一爪部56は、端子接続部30が端子収容部52の開放側へ移動するのを規制するようになっている。
図3及び図4に示されるように、第二爪部58は、端子収容部52において第一爪部56の側とは反対側の端部に設定されると共に、収容部50の長手方向中間部に設定されている。第二爪部58は、端子収容部52における左右方向の両側に一対で設けられている。左右一対の第二爪部58は、対向壁部52Bに設けられ、互いに接近する側に突出すると共に側面視でL字状に形成されて上壁部58A及び縦壁部58B(いずれも図4参照)を備えている。
図6(C)に示されるように、左右一対の第二爪部58の間は、芯線露出部46の径よりも大きい寸法に設定されている。また、左右一対の第二爪部58の間は、圧着部34の径よりも小さい寸法に設定されている。そして、図5(D)に示されるように、第二爪部58の上壁部58Aは、圧着端子16の後側(長手方向他方側)の端部を覆い、第二爪部58の縦壁部58Bは、圧着端子16の後側(長手方向他方側)の端面に対面している。また、本実施形態では、圧着端子16の後側(長手方向他方側)の端面34Rと電線40の被覆部44の先端面44Tとの間に第二爪部58の縦壁部58Bの大部分が配置されている。以上によって、左右一対の第二爪部58は、圧着部34が端子収容部52の開放側へ及び端子接続部30の側とは反対側へそれぞれ移動するのを規制するようになっている。
次に、上述したコネクタ10を組立てるための方法について、図5及び図6等を参照しながら説明する。なお、図6(A)は圧着端子16(図4等参照)が配置される前の状態のハウジング14の一部を示している。
まず、第一工程では、図5(A)及び図6(B)に示されるように、圧着端子16の圧着部34が芯線露出部46の基端部46Aよりも先端側の部位に圧着された状態で、電線40の被覆部44の先端部を構成する被覆先端部44Aを端子収容部52の開放側から見て第一爪部56と第二爪部58との間に配置し、図5(B)に示されるように、芯線露出部46の基端部46Aを、左右一対の第一爪部56の間から端子収容部52に入れる。
第一工程の後の第二工程では、図5(C)に示されるように、被覆先端部44Aが第二爪部58を乗り越えるように電線40を引張ることで、圧着端子16を、端子収容部52の内側において左右一対の第一爪部56をくぐるように(第一爪部56でガイドしながら)移動させ、図6(C)に示されるように、芯線露出部46の基端部46Aを左右一対の第二爪部58の間から端子収容部52に入れる。
第二工程の後の第三工程では、端子収容部52の開放側から見て被覆先端部44Aが第二爪部58から離間するように電線40を引張ることで、図5(D)に示されるように、圧着端子16の圧着部34の一部を第二爪部58の上壁部58A(一辺側)に覆われる位置に配置して圧着端子16の後側(長手方向他方側)の端面34Rを第二爪部58の縦壁部58B(他辺側)に当接させると共に、圧着端子16の端子接続部30の一部を第一爪部56に覆われる位置に配置し、更に、ランス36をハウジング14の係止孔52Hに入込ませてランス36の先端側を係止孔52Hの壁面に対面させる。
上記の第一工程〜第三工程はハウジング14のすべての端子収容部52において実行される。また、上記においては、図2に示される下側のハウジング14に対する圧着端子16の組付けについて説明したが、上側のハウジング12に対しても実質的に同様に圧着端子16が組付けられる。そして、圧着端子16がそれぞれ組付けられた上側のハウジング12と下側のハウジング14とをホルダ18によって連結することで、図1に示されるコネクタ10が完成する。
以上説明した図5及び図6等に示されるコネクタ10の組立方法(圧着端子16をハウジング14へ仮アッシーするための複数工程を含む方法)では、電線40を押込む作業はなく、電線40を引張る作業等で圧着端子16をハウジング14に組付けること(装着させること)ができる。ここで、対比例として、例えば、電線をハウジング内に押込んで挿入する作業が必要なコネクタの組立方法では、ランスの付勢力によって電線が抵抗力を受けて芯線が座屈する可能性があるが、本実施形態では、電線40を押込んで挿入する作業が不要となるので、そのような不具合を回避することができる。補足説明すると、コネクタの小型化に伴って芯線の径も小さくなっていくと、芯線の座屈が懸念されるが、本実施形態では、そのような座屈を基本的に防止することができ、コネクタ組立時の作業性を向上させることができる。
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
圧着端子16は、ハウジング14における端子収容部52に収容されており、端子収容部52は、圧着端子16の外周部に対して上下左右のうちの上方側を除く三方向で対面すると共に上方側が開放されている。したがって、圧着端子16は、上下左右のうちの上方側を除く三方向への移動が端子収容部52によって規制される。また、圧着端子16に設けられたランス36が端子収容部52の係止孔52Hに係止することで圧着端子16が後側から前側に向かう方向へ移動するのが規制される。一方、端子収容部52には、第一爪部56及び第二爪部58がそれぞれ一体に形成されており、第一爪部56は、端子接続部30が端子収容部52の開放側へ移動するのを規制し、第二爪部58は、L字状とされて圧着部34が端子収容部52の開放側へ及び端子接続部30の側とは反対側へそれぞれ移動するのを規制する。そして、圧着端子16が電線40の側に引張られても、第一爪部56及び第二爪部58は外れないので、端子収容部52に対する圧着端子16の姿勢の変化が効果的に抑制され、端子収容部52からの圧着端子16の抜けが防止される。
また、本実施形態では、圧着部34は、芯線露出部46の基端部46Aよりも先端側の部位に圧着され、圧着端子16の後側の端面34Rと電線40の被覆部44の先端面44Tとの間に第二爪部58の縦壁部58Bの大部分が配置されている。このため、圧着部34を小型化しながら(ひいては、コネクタ10を小型化しながら)、圧着端子16が電線40の側に引張られた場合の圧着端子16の抜けを防止することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、引張り時における圧着端子16の保持力を向上させることができる。
また、図6(B)及び図6(C)に示されるように、左右一対の第一爪部56の間及び左右一対の第二爪部58の間は、それぞれ芯線露出部46の径よりも大きい寸法に設定されている。このため、図6(B)に示されるように、端子収容部52の対向側で左右一対の第一爪部56の間に対応する位置から芯線露出部46を端子収容部52の側へ変位させることで、左右一対の第一爪部56の間から端子収容部52の中に芯線露出部46を入れることができる。同様に、図6(C)に示されるように、端子収容部52の対向側で左右一対の第二爪部58の間に対応する位置から芯線露出部46を端子収容部52の側へ変位させることで、左右一対の第二爪部58の間から端子収容部52の中に芯線露出部46を入れることができる。したがって、組付性が良い。
また、第一爪部56は、端子収容部52の開放側から見て端子接続部30の先端側の部位を覆う位置に設定されている。このため、図5(D)に示されるように、圧着端子16の長手方向両側の部分が第一爪部56及び第二爪部58によって端子収容部52の開放側への移動が規制される。よって、端子収容部52に対する圧着端子16の姿勢の変化が一層効果的に抑制される。
なお、上記実施形態では、図1に示されるコネクタ10が雌型コネクタとされているが、本発明におけるコネクタは、雄型コネクタに適用されてもよい。
また、上記実施形態では、図5(D)等に示される圧着部34は、芯線露出部46の基端部46Aよりも先端側の部位に圧着されているが、圧着部(34)が芯線露出部(46)の全部を含む電線(40)の先端側に圧着されているような構成も採り得る。
また、上記実施形態では、図3に示される端子収容部52は、ハウジング14の上下方向における上方側に開放され、図2に示される上側のハウジング12の収容部51における端子収容部(図示省略)は、ハウジング14の上下方向における下方側に開放されており、組付性の観点からこれらの構成が好ましいが、例えば端子収容部の側方側に組付作業スペースが確保できる構成では、端子収容部がハウジングの左右方向の一方側に開放されているような構成も採り得る。
また、上記実施形態では、図5(D)等に示される第一爪部56は、端子収容部52の開放側から見て端子接続部30の先端側の部位を覆う位置に設定されており、このような構成が好ましいが、上記実施形態の変形例として、第一爪部は、端子収容部52の開放側から見て端子接続部30の長手方向中央部や基端側の部位を覆う位置に設定されてもよい。
また、上記実施形態の変形例として、上記実施形態の係止孔52Hに代えて、ランス36が係止可能な段差部が形成されてもよい。また、上記実施形態の他の変形例として、上記実施形態の係止孔52Hに代えて圧着端子(16)に係止部が形成されると共に上記実施形態のランス36に代えて端子収容部(52)に撓み変形可能に形成されて前記係止部に係止されることで圧着端子(16)が後側(圧着端子16の長手方向他方側)から前側(圧着端子16の長手方向一方側)に向かう方向へ移動するのを規制するランスが設けられる構成としてもよい。この場合、コネクタ(10)の組立方法における第三工程では、ランス(36)を端子収容部(52)の係止孔(52H)に入込ませるのに代えて、端子収容部(52)に形成された前記ランスの先端側を圧着端子(16)に形成された前記係止部に対して対面させることになる。
また、上記実施形態では、規制手段がランス36及び係止孔52Hを含んで構成されているが、圧着端子が後側(圧着端子16の長手方向他方側)から前側(圧着端子16の長手方向一方側)に向かう方向へ移動するのを規制する規制手段は、ランス及び係止孔を含まないで他の係止手段や嵌合手段等を含んで構成されてもよい。
なお、上記実施形態及び上述の変形例は、適宜組み合わされて実施可能である。
以上、本発明の一例について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10・・・コネクタ、12、14・・・ハウジング、16・・・圧着端子、26・・・縦壁部(規制手段)、30・・・端子接続部、34・・・圧着部、34R・・・圧着端子の後側(長手方向他方側)の端面、36・・・ランス(規制手段)、40・・・電線、42・・・芯線、44・・・被覆部、44A・・・被覆先端部、44T・・・被覆部の先端面、46・・・芯線露出部、46A・・・芯線露出部の基端部、52・・・端子収容部、52H・・・係止孔(規制手段)、56・・・第一爪部、58・・・第二爪部、58A・・・第二爪部の上壁部(第二爪部の一辺側)、58B・・・第二爪部の縦壁部(第二爪部の他辺側)

Claims (5)

  1. 長尺状に形成され、長手方向一方側に相手端子と接続される端子接続部を備えると共に、長手方向他方側の端部において電線の先端側の少なくとも導体に圧着された圧着部を備える圧着端子と、
    前記圧着端子が収容される端子収容部を備え、前記端子収容部は前記圧着端子の外周部に対して上下左右のうちの三方向で対面すると共に他の一方向の側が開放されているハウジングと、
    前記圧着端子が前記長手方向他方側から前記長手方向一方側に向かう方向へ移動するのを規制する規制手段と、
    前記端子収容部に一体に形成されて前記端子接続部が前記端子収容部の開放側へ移動するのを規制する第一爪部と、
    前記端子収容部に一体に形成されて前記圧着部が前記端子収容部の開放側へ及び前記端子接続部の側とは反対側へそれぞれ移動するのを規制するL字状の第二爪部と、
    を有するコネクタ。
  2. 前記電線は、導体の芯線と、前記芯線を覆う絶縁性の被覆部と、を備えると共に、先端側に前記芯線が露出した芯線露出部を有し、前記圧着部は、前記芯線露出部の基端部よりも先端側の部位に圧着され、前記圧着端子の前記長手方向他方側の端面と前記電線の前記被覆部の先端面との間に前記第二爪部の一部が配置されている、請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記端子収容部は、前記ハウジングの上下方向の一方側に開放され、
    前記第一爪部及び前記第二爪部のそれぞれは、前記端子収容部における左右方向の両側に一対で設けられ、左右一対の前記第一爪部の間及び左右一対の前記第二爪部の間は、それぞれ前記芯線露出部の径よりも大きい寸法に設定されている、請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記第一爪部は、前記端子収容部の開放側から見て前記端子接続部の先端側の部位を覆う位置に設定されている、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
  5. 請求項3に記載のコネクタを組立てるための方法であって、
    前記圧着端子の前記圧着部が前記芯線露出部の基端部よりも先端側の部位に圧着された状態で、前記電線の前記被覆部の先端部を構成する被覆先端部を前記端子収容部の開放側から見て前記第一爪部と前記第二爪部との間に配置し、前記芯線露出部の基端部を、左右一対の前記第一爪部の間から前記端子収容部に入れる第一工程と、
    前記第一工程の後、前記被覆先端部が前記第二爪部を乗り越えるように前記電線を引張ることで、前記圧着端子を、前記端子収容部の内側において左右一対の前記第一爪部をくぐるように移動させ、前記芯線露出部の基端部を左右一対の前記第二爪部の間から前記端子収容部に入れる第二工程と、
    前記第二工程の後、前記端子収容部の開放側から見て前記被覆先端部が前記第二爪部から離間するように前記電線を引張ることで、前記圧着端子の前記圧着部の一部を前記第二爪部の一辺側に覆われる位置に配置して前記圧着端子の前記長手方向他方側の端面を前記第二爪部の他辺側に当接させると共に、前記圧着端子の前記端子接続部の一部を前記第一爪部に覆われる位置に配置する第三工程と、
    を有するコネクタの組立方法。
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