JP2019218846A - 雪下ろし装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】雪国での積雪は極度に多く降り積もり、雪下ろしをしないと雪の重みで雨漏りが多発し、さらには家屋が倒壊する等の被害が毎年発表されている。今まで雪下ろし作業は人手による雪下ろしが主であった。また、雪下ろし作業での業者依頼で出費も多く、何とかして快適な冬を過ごしたい願望があった。【解決手段】屋根上に設置したシートとシートを移動させるバネとエアーシリンダーがあり、シート上に積雪した雪を機械的にシートと共に横へ移動して雪を地上に落とす装置。シートに付着した、雪、氷を地上からのヒーターでシートを暖め、雪の滑りを良くした補助装置を設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、屋根に積雪した雪を自動、又は手動で下ろす、雪下ろし装置である。
従来は、屋根の雪下ろしには、道具と人手を要する。例えば、人手では、スコップ、手掻き等を利用しての雪下ろしであるが、人力と労力的に大変な作業であり、かつ危険性を備える。そして、人が落下する等の危険があった。
屋根に積もった雪の重さは1m当たりおよそ300kgであり、例えば、50mでは15tに相当する。
特開2008−69593 特開2008−297850 特開2011−80263 特開2008−50925 特開2018−184764
寒冷地で大雪になると、雪下ろしを怠ると、雪の重みで、屋根の損壊とか、これによる雨漏りがする等の被害が多発しており、ひどい場合は、建物が倒壊することも有り得る。
従って、大雪となった場合、手作業で雪を屋根から下ろす必要があり、従来はスコップ、手掻き等で作業し大変な力と時間を必要とするが、老人家庭、子女家庭等では屋根に上がることも出来ず、お金を出して業者に依頼せざるを得ない状態が続いている。
以上のような従来の欠点に鑑み、自動雪下ろし装置を提供する。
本発明は、屋根全体に断熱性、撥水性、防水性、反射性等の特性を備えたシートを展張(張装)し、シートの一端にバネを連結して片方のバネを固定するが、シートの一端を強く引っ張った時にバネが大きく伸びてシートが移動し、引っ張りを止めた時シートはバネの力で、例えば、急速に戻ることを利用した装置を提供する。
また、本発明では、シートの形態は、屋根の形態に相似形であるが、一例であり、例えば、景観、雪の吹き付ける方向、地形、躯体の強度・建て方等を考慮し、最適な形態を確保することが望ましい。本実施例の平方屋根に、傾斜形態のシートを設ける構造の例も考えられる。
請求項1の発明は、
建屋の屋根に設けた架台の上に前進後退するシートを敷設し、シートの一方に駆動手段を敷設し、また、シートの他方に復帰手段を敷設し、
シートは、屋根に設けたガイドローラーで、屋根に展張し、
シートの上面には、雪を積層可能とし、
シートは、駆動手段で一方側に張装された際に、復帰手段により緊張可能とすることを特徴とした雪下ろし装置である。
請求項2の発明は、
建屋の屋根の屋根材の破風板間に位置するように設けた架台には、前進後退するシートを敷設し、
シートの一方に駆動手段を、また、シートの他方に復帰手段を、それぞれ敷設し、
シートは、屋根の適宜方向の長辺に亘って設けたガイドローラーで、屋根に展張し、
シートの上面には、雪を積層可能とし、
シートは、駆動手段で一方側に張装された際に、復帰手段により緊張可能とすることを特徴とした雪下ろし装置である。
請求項3の発明は、
復帰手段と、シートの一方の端部には、ウエートを開設することを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の雪下ろし装置である。
請求項4の発明は、
架台と屋根との隙間に、温風を供給できるダクトと、ヒーターを、建屋に配備することを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の雪下ろし装置である。
請求項5の発明は、
架台を、建屋の破風板の高さより低い位置に配備することを特徴とする請求項2に記載の雪下ろし装置である。
請求項6の発明は、
駆動手段は、エアーシリンダーとすることを特徴とする請求項6に記載の雪下ろし装置である。
請求項7の発明は、
復帰手段を、建屋の棟に配備し、エアーシリンダーを、建屋の軒先に配備したことを特徴とする請求項6に記載の雪下ろし装置である。
請求項8の発明は、
屋根が平行形態の例では、架台を傾斜するために、長短の支柱を利用する構成としたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の雪下ろし装置である。
請求項9の発明は、
シートは、ワイヤ、線材の何れかの骨材を、補強材として組み込み可能としたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の雪下ろし装置である。
雪下ろしで悩んでいた家庭、工場等は、大雪となった場合は、手作業で雪を屋根から下ろす必要が無くなり、雪下ろしをする作業と時間が大幅に節約できる。特に老人家庭、子女家庭等では、今までお金を出して業者に依頼していた。これに対し、本装置を設置することで、上記のことが解消される。又は本装置を採用することで、簡単なメカニズムにより安価になる。
本発明の雪下ろし装置を設置した三角屋根全体の側面図である。 図1の上面図である。 本発明の引っ張りバネ部分と金具の側面図である。 本発明のエアーシリンダー部分の側面図である。 本発明の雪下ろし装置を設置した平行屋根部分の側面図である。
以下、本発明の自動雪下ろし装置について図を参照して説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
「実施例1」
図5では、平行屋根上のパラペット3上に、雪を取り除くための架台4には勾配を付けて設置し(通常の雪国に実施されている急勾配か望ましい)、架台4は固定ボルト5で固定する。架台4上側、及び/又は、下側には、各シート1を展張する。架台4の一方側4aにガイドローラー固定金具15を取り付け、かつ架台4の他方側4bにガイドローラー固定金具15を取り付ける。そして、シート1はガイドローラー2と取り付け金具13との間に引っ張りバネ6を介在する。尚、一方側4a(棟側)には、ガイドローラー2を取り付け、シート1を誘導かつ移動の容易化を図る。また、同様に他方側4b(軒先側)にも、ガイドローラー2を取り付ける。また、他方側4bにはエアーシリンダー16を取り付け、このエアーシリンダー16のロッド10の先端の取り付け金具14は、シート1の他方側4bに固定する。この時、バネ6の引っ張り(反力)でシート1を引っ張り、このシート1全体の弛みを無くす構造である。尚、シート1、及び/又は、架台4等は、屋根の棟方向の略全幅とする。また、図示しないが、架台4の流れ方向の一方側と他方側には、シート1の停止を図るストッパーを設けることと、シート1の一方側と他方側のそれぞれ端部にはストッパーに衝止する突起(ドッグ)を備える。
図1、図4等において、エアーシリンダー16にエアーを供給したとき、ロッド10がゆっくり下がり連結したシート1が移動し、さらに取り付け金具13に付いた引っ張りバネ6が連動して伸びる。そして、シート1の引っ張りは、他方側4bに設けたウエート25の荷重に打ち勝って動く構造である。尚、ウエート25は、シート1の戻りに動力として働く構造である。図面において、図1の例では三角屋根であり、取り付け金具15は、建屋の躯体の庇に突き出るように設けられている。また、図5の例は並行屋根であり、取り付け金具15は、建屋の躯体に併設するように立設されている。何れも一例である。この取り付け金具13、15に合わせて、エアーシリンダー16も同じ方向に取り付ける。これにより、シート1の動きとか、バネ6への負担軽減等に有益である。尚、図1の例では、取り付け金具13は屋根の棟に設けられている。図5の例では、取り付け金具13は並行屋根であり、建屋の躯体に併設するように立設されている。何れも一例である。これらの、例えば、取り付け金具15等に合わせて、取り付け金具13、14を介して、エアーシリンダー16等も同じ方向に取り付ける。これにより、前述した如く、シート1の動きとか、バネ6への負担軽減等に有益である。
そして、本発明の特徴とするところは、シート1が屋根の全体を覆い、雪を躯体外に落すことにある。その手段が、例えば、前記取り付け金具13、14を、躯体の外側(外壁)に設け、前述の如く、シート1が屋根の全体を確実に覆う構造を採用する。
また、ガイドローラー2、エアーコンプレッサー12とか、エアーシリンダー16等の操作は、室内の操作器とか、携帯等の制御手段で、室内とか、遠隔操作で操作可能とする。
尚、シート1は、屋根(建屋)断熱に有効であり、例えば、夏季は高熱回避効果が、冬季は冷熱対策効果等があって、有効である。
また、シート1は屋根材18でなる屋根の棟方向(屋根の長辺方向)に間隔をおいて展張するが、屋根材18の一部、及び/又は、全体等を、自由に被覆するように展張すること等も可能であり、何れの箇所にも展張できる汎用性を備える。
本発明では、図1の如く、軒先に複数基のエアーシリンダー16を配備し、シート1を躯体の外側に引張できる構造であり、積雪を躯体から離れた箇所に降ろすことができる。従って、後処理と、危険性の回避、例えば、降ろした積雪内に埋没する危険性が無くなり、安全性が担保される。尚、図示しないが、シート1用の支持手段を、軒先の先端に付設することも有り得る。
伸ばしたシート1の片側にエアーシリンダー16と取り付金具14を連結し、固定する。エアーシリンダー16のロッド10(エアーシリンダー)を伸ばした時(縮めた時)、連結したシート1が一緒に移動しロッド10を戻せばシート1も戻るが、この時シート1の他端が伸ばしたバネ6で引っ張られているので、バネ6が、例えば、急速に元に戻ろうとする力を利用し、雪の下を滑らす方法も、本発明の範疇にある。
また、本発明は、動力源としてエアーを使用しているので動きが静かで、大きな力を発生させられる。仮に屋根に配置した引っ張りバネ6が一本当たり、10kgの張力で、これを6本使用すると60kgの張力であるが、一方、エアーシリンダー16の内径が63φストローク500mm、圧力0.7Mpaでは、1ケ当たりの張力は218kg、2本を両側に設置すると合計436kg(理論値)となるような装置も、本発明の範疇にある。
「実施例2」
次に、エアーシリンダー16の動きを止め、エアーバルブ(図示しない)に切り替えた時、ロッド10とシート1は引っ張りバネ6により、急速に元の位置まで戻るが、バネ6が跳ねない程度にスピードコントローラー24を調整することも有り得る。
「実施例3」
三角屋根の場合では、ほぼ実施例1.2と同じでありシート1上に雪が積雪した時、一定の高さ(例えば、10cm)を、センサー23が感知してエアーコンプレッサー12、及び/又は、温風ヒーター21が単独、又は連動して起動し、一定時間後、エアーシリンダー16、及び/又は、温風ヒーター21が作動して一連の動きを実行する。
「実施例4」
三角屋根には、天井カバー22が付属しており、屋根の中心付近にある引っ張りバネ6等が雪で埋もれないように設置されている。図4において、図中20はエアーシリンダー伸長位置を示す。
「実施例5」
シート1が破れた、破損等の際には、簡単に張替えができる、さらにオフシーズンには、シート1を、各部材より、取り外し可能であることを考慮することで、例えば、外して保管すれば、シート1の劣化を防ぐことができる。
「その他の実施例」
その他、シート1の幅方向(例えば、棟方向)の両端には破風板11を設けて、隙間に外からの風が入らない構造にして、さらにシート1の隙間にはダクト19から、熱風が送られることと、熱風の無駄な放出を無くす構造となっている。熱風は、例えば、雪の降り始め、及び/又は、積雪が一定の高さ以上になったとき、後述するように、例えば、センサー等が感知して起動する構造である。そして、平屋根の場合、パラペット3上に、例えば、H鋼材等でできた架台4を乗せ、架台4に勾配を付けて雪の滑りを良くする構造、並びに、前述した如く、エアーシリンダー16のIN側、OUT側には、絞り弁24を付設し、エアーシリンダー16スピード制御する。例えは、エアーシリンダー16がシート1を引くときはゆっくり動き、戻るときは素早く戻るが反動でバネ6が跳ねない程度にスピードを調整できる構造等も本発明の範疇にある。また同様に、温風ヒーター21の風量等のコントロール可能とする。
本装置は、基本的に自動運転での自動雪下ろし作業等を目的としており、雪が降り始めたとき、屋根か、地上等の適所に設けた、センサー23が感知し、温風ヒーター21が起動してシート1を暖め、さらに一定以上(例えば10cm)積雪した時、雪下ろし装置は、自動、及び/又は、手動運転が始まり(以下、一方での説明とする)、作業終了か、又は雪が収まった際には自動で止まる。
今まで、雪下ろしで悩んでいた北国の家屋、工場等では雪下ろし作業から解放される。
1 撥水性シート
2 ガイドローラー
3 パラペット
4 架台
4a 一方側
4b 他方側
5 架台固定ボルト
6 引っ張りバネ(バネ)
7 ローラー固定金具
8 平行屋根の天井
10 ロッド
11 破風板
12 エアーコンプレッサー
13 取り付け金具
14 取り付け金具
15 ガイドローラー固定金具
16 エアーシリンダー
17 補強板
18 屋根材
19 ダクト
20 エアーシリンダー伸長位置
21 温風ヒーター
22 天井カバー
23 センサー
24 エアーのスピードコントローラー
25 ウエート
本発明は、屋根に積雪した雪を自動、又は手動で下ろす、雪下ろし装置である。
従来は、屋根の雪下ろしには、道具と人手を要する。例えば、人手では、スコップ、手掻き等を利用しての雪下ろしであるが、人力と労力的に大変な作業であり、かつ危険性を備える。そして、人が落下する等の危険があった。
屋根に積もった雪の重さは1m当たりおよそ300kgであり、例えば、50mでは15tに相当する。
特開2008−69593 特開2008−297850 特開2011−80263 特開2008−50925 特開2018−184764
寒冷地で大雪になると、雪下ろしを怠ると、雪の重みで、屋根の損壊とか、これによる雨漏りがする等の被害が多発しており、ひどい場合は、建物が倒壊することも有り得る。
従って、大雪となった場合、手作業で雪を屋根から下ろす必要があり、従来はスコップ、手掻き等で作業し大変な力と時間を必要とするが、老人家庭、子女家庭等では屋根に上がることも出来ず、お金を出して業者に依頼せざるを得ない状態が続いている。
以上のような従来の欠点に鑑み、自動雪下ろし装置を提供する。
本発明は、屋根全体に断熱性、撥水性、防水性、反射性等の特性を備えたシートを展張(張装)し、シートの一端にバネを連結して片方のバネを固定するが、シートの一端を強く引っ張った時にバネが大きく伸びてシートが移動し、引っ張りを止めた時シートはバネの力で、例えば、急速に戻ることを利用した装置を提供する。
また、本発明では、シートの形態は、屋根の形態に相似形であるが、一例であり、例えば、景観、雪の吹き付ける方向、地形、躯体の強度・建て方等を考慮し、最適な形態を確保することが望ましい。本実施例の平方屋根に、傾斜形態のシートを設ける構造の例も考えられる。
請求項1の発明は、
建屋の屋根に設けた架台の上に軒棟方向に前進後退するシートを敷設し、シートの軒側に駆動手段を敷設し、また、シートの棟側に復帰手段を敷設し、
シートは、屋根に設けたガイドローラーで、屋根に展張し、
シートの上面には、雪を積層可能とし、
シートは、駆動手段で軒側に張装された際に、復帰手段により緊張可能とすることを特徴とした雪下ろし装置である。
請求項2の発明は、
建屋の屋根の屋根材の破風板間に位置するように設けた架台には、軒棟方向に前進後退するシートを敷設し、
シートの軒側に駆動手段を、また、シートの棟側に復帰手段を、それぞれ敷設し、
シートは、屋根の適宜方向の長辺に亘って設けたガイドローラーで、屋根に展張し、
シートの上面には、雪を積層可能とし、
シートは、駆動手段で軒側に張装された際に、復帰手段により緊張可能とすることを特徴とした雪下ろし装置である。
請求項3の発明は、
復帰手段と、シートの軒側の端部には、ウエートを介設することを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の雪下ろし装置である。
請求項4の発明は、
架台と屋根との隙間に、温風を供給できるダクトと、ヒーターを、建屋に配備することを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の雪下ろし装置である。
請求項5の発明は、
架台を、建屋の破風板の高さより低い位置に配備することを特徴とする請求項2に記載の雪下ろし装置である。
請求項6の発明は、
駆動手段は、エアーシリンダーとすることを特徴とする請求項6に記載の雪下ろし装置である。
請求項7の発明は、
復帰手段を、建屋の棟側に配備し、エアーシリンダーを、建屋の軒側に配備したことを特徴とする請求項6に記載の雪下ろし装置である。
請求項8の発明は、
屋根が平行形態の例では、架台を傾斜するために、長短の支柱を利用する構成としたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の雪下ろし装置である。
請求項9の発明は、
シートは、ワイヤ、線材の何れかの骨材を、補強材として組み込み可能としたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の雪下ろし装置である。
雪下ろしで悩んでいた家庭、工場等は、大雪となった場合は、手作業で雪を屋根から下ろす必要が無くなり、雪下ろしをする作業と時間が大幅に節約できる。特に老人家庭、子女家庭等では、今までお金を出して業者に依頼していた。これに対し、本装置を設置することで、上記のことが解消される。又は本装置を採用することで、簡単なメカニズムにより安価になる。
本発明の雪下ろし装置を設置した三角屋根全体の側面図である。 図1の上面図である。 本発明の引っ張りバネ部分と金具の側面図である。 本発明のエアーシリンダー部分の側面図である。 本発明の雪下ろし装置を設置した平行屋根部分の側面図である。
以下、本発明の自動雪下ろし装置について図を参照して説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
「実施例1」
図5では、平行屋根上のパラペット3上に、雪を取り除くための架台4には勾配を付けて設置し(通常の雪国に実施されている急勾配か望ましい)、架台4は固定ボルト5で固定する。架台4上側、及び/又は、下側には、各シート1を展張する。架台4の棟側4aにガイドローラー固定金具15を取り付け、かつ架台4の軒側4b(軒先側)にガイドローラー固定金具15を取り付ける。そして、シート1はガイドローラー2と取り付け金具13との間に引っ張りバネ6を介在する。尚、棟側4aには、ガイドローラー2を取り付け、シート1を誘導かつ移動の容易化を図る。また、同様に軒側4bにも、ガイドローラー2を取り付ける。また、軒側4bにはエアーシリンダー16を取り付け、このエアーシリンダー16のロッド10の先端の取り付け金具14は、シート1の軒側4bに固定する。この時、バネ6の引っ張り(反力)でシート1を引っ張り、このシート1全体の弛みを無くす構造である。尚、シート1、及び/又は、架台4等は、屋根の軒側4bの略全幅とする。また、図示しないが、架台4の流れ方向の棟側4a軒側4bには、シート1の停止を図るストッパーを設けることと、シート1の棟側4a軒側4bのそれぞれ端部にはストッパーに衝止する突起(ドッグ)を備える。
図1、図4等において、エアーシリンダー16にエアーを供給したとき、ロッド10がゆっくり下がり連結したシート1が移動し、さらに取り付け金具13に付いたバネ6が連動して伸びる。そして、シート1の引っ張りは、軒側4bに設けたウエート25の荷重に打ち勝って動く構造である。尚、ウエート25は、シート1の戻りに動力として働く構造である。図面において、図1の例では三角屋根であり、取り付け金具14は、建屋の躯体の庇に突き出るように設けられている。また、図5の例は並行屋根であり、取り付け金具14は、建屋の躯体に併設するように立設されている。何れも一例である。この取り付け金具13、14に合わせて、エアーシリンダー16も同じ方向に取り付ける。これにより、シート1の動きとか、バネ6への負担軽減等に有益である。尚、図1の例では、取り付け金具13は屋根の棟に設けられている。図5の例では、取り付け金具13は並行屋根であり、建屋の躯体に併設するように立設されている。何れも一例である。これらの、例えば、取り付け金具13等に合わせて、取り付け金具13、14を介して、エアーシリンダー16は軒側4bに、ウエート25を棟側4aに取り付ける。これにより、前述した如く、シート1の軒棟方向の動きとか、バネ6への負担軽減等に有益である。
そして、本発明の特徴とするところは、シート1が屋根の全体を覆い、雪を躯体外に落すことにある。その手段が、例えば、前記取り付け金具13、14を、躯体の外側(外壁)に設け、前述の如く、シート1が屋根の全体を確実に覆う構造を採用する。
また、ガイドローラー2、エアーコンプレッサー12とか、エアーシリンダー16等の操作は、室内の操作器とか、携帯等の制御手段で、室内とか、遠隔操作で操作可能とする。
尚、シート1は、屋根(建屋)断熱に有効であり、例えば、夏季は高熱回避効果が、冬季は冷熱対策効果等があって、有効である。
また、シート1は屋根材18でなる屋根の棟方向(屋根の長辺方向)に間隔をおいて展張するが、屋根材18の一部、及び/又は、全体等を、自由に被覆するように展張すること等も可能であり、何れの箇所にも展張できる汎用性を備える。
本発明では、図1の如く、軒側4bに複数基のエアーシリンダー16を配備し、シート1を躯体の外側に引張できる構造であり、積雪を躯体から離れた箇所に降ろすことができる。従って、後処理と、危険性の回避、例えば、降ろした積雪内に埋没する危険性が無くなり、安全性が担保される。尚、図示しないが、シート1用の支持手段を、軒側4bの先端に付設することも有り得る。
伸ばしたシート1の片側にエアーシリンダー16と取り付金具14を連結し、固定する。エアーシリンダー16のロッド10(エアーシリンダー)を伸ばした時(縮めた時)、連結したシート1が一緒に移動しロッド10を戻せばシート1も戻るが、この時シート1の他端が伸ばしたバネ6で引っ張られているので、バネ6が、例えば、急速に元に戻ろうとする力を利用し、雪の下を滑らす方法も、本発明の範疇にある。
また、本発明は、動力源としてエアーを使用しているので動きが静かで、大きな力を発生させられる。仮に屋根に配置したバネ6が一本当たり、10kgの張力で、これを6本使用すると60kgの張力であるが、一方、エアーシリンダー16の内径が63φストローク500mm、圧力0.7Mpaでは、1ケ当たりの張力は218kg、2本を両側に設置すると合計436kg(理論値)となるような装置も、本発明の範疇にある。
「実施例2」
次に、エアーシリンダー16の動きを止め、エアーバルブ(図示しない)に切り替えた時、ロッド10とシート1はバネ6により、急速に元の位置まで戻るが、バネ6が跳ねない程度にスピードコントローラー24を調整することも有り得る。
「実施例3」
三角屋根の場合では、ほぼ実施例1.2と同じでありシート1上に雪が積雪した時、一定の高さ(例えば、10cm)を、センサー23が感知してエアーコンプレッサー12、及び/又は、温風ヒーター21が単独、又は連動して起動し、一定時間後、エアーシリンダー16、及び/又は、温風ヒーター21が作動して一連の動きを実行する。
「実施例4」
三角屋根には、天井カバー22が付属しており、屋根の中心付近にあるバネ6等が雪で埋もれないように設置されている。図4において、図中20はエアーシリンダー伸長位置を示す。
「実施例5」
シート1が破れた、破損等の際には、簡単に張替えができる、さらにオフシーズンには、シート1を、各部材より、取り外し可能であることを考慮することで、例えば、外して保管すれば、シート1の劣化を防ぐことができる。
「その他の実施例」
その他、シート1の幅方向(例えば、棟側方向)の両端には破風板11を設けて、隙間に外からの風が入らない構造にして、さらにシート1の隙間にはダクト19から、熱風が送られることと、熱風の無駄な放出を無くす構造となっている。熱風は、例えば、雪の降り始め、及び/又は、積雪が一定の高さ以上になったとき、後述するように、例えば、センサー等が感知して起動する構造である。そして、平屋根の場合、パラペット3上に、例えば、H鋼材等でできた架台4を乗せ、架台4に勾配を付けて雪の滑りを良くする構造、並びに、前述した如く、エアーシリンダー16のIN側、OUT側には、絞り弁24を付設し、エアーシリンダー16スピード制御する。例えは、エアーシリンダー16がシート1を引くときはゆっくり動き、戻るときは素早く戻るが反動でバネ6が跳ねない程度にスピードを調整できる構造等も本発明の範疇にある。また同様に、温風ヒーター21の風量等のコントロール可能とする。
本装置は、基本的に自動運転での自動雪下ろし作業等を目的としており、雪が降り始めたとき、屋根か、地上等の適所に設けた、センサー23が感知し、温風ヒーター21が起動してシート1を暖め、さらに一定以上(例えば10cm)積雪した時、雪下ろし装置は、自動、及び/又は、手動運転が始まり(以下、軒側での説明とする)、作業終了か、又は雪が収まった際には自動で止まる。
今まで、雪下ろしで悩んでいた北国の家屋、工場等では雪下ろし作業から解放される。
1 撥水性シート
2 ガイドローラー
3 パラペット
4 架台
4a 棟側
4b 軒側
5 架台固定ボルト
6 引っ張りバネ(バネ)
7 ローラー固定金具
8 平行屋根の天井
10 ロッド
11 破風板
12 エアーコンプレッサー
13 取り付け金具
14 取り付け金具
15 ガイドローラー固定金具
16 エアーシリンダー
17 補強板
18 屋根材
19 ダクト
20 エアーシリンダー伸長位置
21 温風ヒーター
22 天井カバー
23 センサー
24 エアーのスピードコントローラー
25 ウエート

Claims (9)

  1. 建屋の屋根に設けた架台の上に前進後退するシートを敷設し、このシートの一方に駆動手段を敷設し、また、このシートの他方に復帰手段を敷設し、
    前記シートは、前記屋根に設けたガイドローラーで、この屋根に展張し、
    このシートの上面には、雪を積層可能とし、
    前記シートは、前記駆動手段で一方側に張装された際に、前記復帰手段により緊張可能とすることを特徴とした雪下ろし装置。
  2. 建屋の屋根の屋根材の破風板間に位置するように設けた架台には、前進後退するシートを敷設し、
    このシートの一方に駆動手段を、また、このシートの他方に復帰手段を、それぞれ敷設し、
    前記シートは、前記屋根の適宜方向の長辺に亘って設けたガイドローラーで、この屋根に展張し、
    このシートの上面には、雪を積層可能とし、
    前記シートは、前記駆動手段で一方側に張装された際に、前記復帰手段により緊張可能とすることを特徴とした雪下ろし装置。
  3. 前記復帰手段と、前記シートの一方の端部には、ウエートを開設することを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の雪下ろし装置。
  4. 前記架台と前記屋根との隙間に、温風を供給できるダクトと、ヒーターを、前記建屋に配備することを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の雪下ろし装置。
  5. 前記架台を、前記建屋の前記破風板の高さより低い位置に配備することを特徴とする請求項2に記載の雪下ろし装置。
  6. 前記駆動手段は、エアーシリンダーとすることを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の雪下ろし装置。
  7. 前記復帰手段を、前記建屋の棟に配備し、前記エアーシリンダーを、この建屋の軒先に配備したことを特徴とする請求項6に記載の雪下ろし装置。
  8. 前記屋根が平行形態の例では、前記架台を傾斜するために、長短の支柱を利用する構成としたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の雪下ろし装置。
  9. 前記シートは、ワイヤ、線材の何れかの骨材を、補強材として組み込み可能としたことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の雪下ろし装置。
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