JP2019217509A - レーザ加工ヘッド及びレーザ加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】レーザ加工ヘッドの大型化を抑制しつつ、保護ガラスの汚染をより良好に防止するレーザ加工ヘッドを提供する。【解決手段】保護ガラス(7c)は集束レンズ(7b)とノズル(9)との間に配置されている。旋回流路部(82a)は、外部から供給されたガス(G)を集束レンズ(7b)の光軸(CL7)のまわりに旋回させる。フィルタ(85)は、多孔質材料で形成され、旋回流路部(82a)の内部に収容されている。軸方向流路部(82b)は、フィルタ(85)を通過したガス(G)の流れを集束レンズ(7b)の光軸(CL7)に沿って保護ガラス(7c)に指向させる。偏向流路部(82e)は、軸方向流路部(82b)を通過したガス(G)の流れを保護ガラス(7c)のノズル(9)に近い側の表面(7c1)に沿って光軸(CL7)に向かう内向流(G4)とする。【選択図】図3

Description

本発明は、レーザ加工ヘッド及びレーザ加工装置に関する。
レーザ加工装置が備えるレーザ加工ヘッドは、内部に、集束レンズ及び集束レンズよりもノズル側に配置された保護ガラスを有する。
保護ガラスは、レーザ加工で生じたヒューム又はスパッタによる集束レンズの汚染を防止するために配置されている。
しかし、保護ガラスが汚染した場合には清掃が必要になる。そこで、保護ガラスの清掃工数を低減すべく保護ガラスの汚染抑制が検討されている。
特許文献1には、レーザ加工時にノズルから噴出させるアシストガスのレーザ加工ヘッド内の流路を、アシストガスが保護ガラスのノズル側の表面である下表面に沿って流れるように設ける技術が記載されている。
特許文献1に記載されたレーザ加工ヘッドは、環状の旋回流路と、旋回流生起流路と、ガス整流手段と、を有している。
そして、アシストガスを、環状の旋回流路内を一方向に流れる旋回流とした後にガス整流手段を通過させる。アシストガスは、ガス整流手段により旋回成分が減少すると共に周方向に均一な速度分布を有するよう整流されて保護ガラスの下表面を流れる。
特許第6159583号公報
レーザ加工ヘッドを長時間使用すると、保護ガラスも汚染する。そのため、保護ガラスの汚染をより良好に防止して保護ガラスのクリーニング工数を減らすことが望まれている。
特許文献1に記載されたレーザ加工ヘッドにおいて、保護ガラスの汚染を良好に防止するためには、より大流量のアシストガスを整流して保護ガラスの下表面に沿って流すことが検討される。
特許文献1に記載されたレーザ加工ヘッドは、旋回流路とガス整流手段とが、保護ガラスの下側において径方向に隣接配置されている。
大流量のアシストガスを整流するには、ガス整流手段内のアシストガスが通過する距離を、より長くする必要がある。すなわち、ガス整流手段の径方向厚さを厚くする必要がある。
その場合、レーザ加工ヘッドの外径が大型化し、省スペース化が難しく他部材との干渉回避の措置が必要になる、という問題が生じる。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、レーザ加工ヘッドの大型化を抑制しつつ、保護ガラスの汚染をより良好に防止するレーザ加工ヘッド及びレーザ加工装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は次の構成を有する。
1) 集束レンズと、
ノズルと、
前記集束レンズと前記ノズルとの間に配置された保護ガラスと、
外部から供給されたガスを前記集束レンズの光軸のまわりに旋回させる旋回流路部と、
多孔質材料で形成され前記旋回流路部の内部に収容されたフィルタと、
前記フィルタを通過した前記ガスの流れを前記集束レンズの光軸に沿って前記保護ガラスに指向させる軸方向流路部と、
前記軸方向流路部を通過した前記ガスの流れを前記保護ガラスの前記ノズルに近い側の表面に沿って前記光軸に向かう内向流とする偏向流路部と、
を備えたレーザ加工ヘッドである。
2) 前記旋回流路部と前記偏向流路部との間にオリフィスを有することを特徴とする1)に記載のレーザ加工ヘッドである。
3) 前記フィルタは、前記光軸の方向からみて環状又は円弧状に形成され、縦断面形状において径方向の厚さよりも軸方向の長さの方が長いことを特徴とする1)又は2)に記載のレーザ加工ヘッドである。
4) レーザ発振器と、
ガス供給装置と、
レーザ加工ヘッドと、を備え、
前記レーザ加工ヘッドは、
前記レーザ発振器から供給されたレーザ光を所望の光束に整形する集束レンズと、
前記レーザ光を射出するノズルと、
前記集束レンズと前記ノズルとの間に配置され前記レーザ光が通過する保護ガラスと、
前記ガス供給装置から供給されたガスを前記集束レンズの光軸のまわりに旋回させる旋回流路部と、
多孔質材料で形成され前記旋回流路部の内部に収容されたフィルタと、
前記フィルタを通過した前記ガスの流れを前記集束レンズの光軸に沿って前記保護ガラスに指向させる軸方向流路部と、
前記軸方向流路部を通過した前記ガスの流れを前記保護ガラスの前記ノズルに近い側の表面に沿って前記光軸に向かう内向流とする偏向流路部と、
を有しているレーザ加工装置である。
5) 前記旋回流路部と前記偏向流路部との間にオリフィスを有することを特徴とする4)に記載のレーザ加工装置である。
本発明によれば、レーザ加工ヘッドの大型化を抑制しつつ、保護ガラスの汚染をより良好に防止できる、という効果が得られる。
図1は、本発明の実施の形態に係るレーザ溶接装置の実施例であるレーザ溶接装置51の全体構成を示す図である。 図2は、レーザ溶接装置51が備えるレーザ加工ヘッド1のノズルホルダ8及びノズル9を示す縦断面図である。 図3は、ノズルホルダ8における整流部10の構造を示す部分縦断面図である。 図4は、整流部10における旋回流路部82aを流れるガス流G2を説明するための横断面図である。 図5は、整流部10の、インナースリーブ84を取り外した状態を示す部分縦断面図である。 図6は、インナースリーブ84を示す縦断面図である。 図7は、ノズルホルダ8におけるアシストガスの流れを説明するための模式的縦断面図である。 図8は、整流部10のフィルタ85を外したノズルホルダ8Pにおけるアシストガスの流れを説明するための模式的縦断面図である。 図9は、整流部10の変形例である整流部10Aを示す横断面図である。 図10は、整流部10Aを有するノズルホルダ8Aにおけるアシストガスの流れを説明するための模式的縦断面図である。 フィルタ85の変形例であるフィルタ851を示す平面図である。
本発明の実施の形態に係るレーザ加工装置を、その実施例であるレーザ加工装置51により説明する。
(実施例)
図1は、レーザ加工装置51を示す構成図である。
レーザ加工装置51は、レーザ加工ヘッド1,制御装置2,レーザ発振器3,及びガス供給装置4を含んで構成されている。
レーザ加工装置51は、ワークWに対し、レーザ加工ヘッド1の先端からレーザ光Lsを照射して切断又は孔明けなどの加工を行う。
レーザ加工ヘッド1は、本体部7と、本体部7の先端に取り付けられたノズルホルダ8と、ノズルホルダ8の先端に着脱自在に取り付けられたノズル9と、を有する。
レーザ加工ヘッド1の内部には、ノズル9に対し遠い側から、コリメートレンズ7a,集束レンズ7b,及び保護ガラス7cが配置されている。すなわち、保護ガラス7cは集束レンズ7bとノズル9との間に配置されている。
保護ガラス7cは、ノズル9側から到来するヒューム又はスパッタが集束レンズ7bに付着することを防止する。
レーザ発振器3は、例えばファイバレーザ発振器であって、レーザ光を生成して出力する。出力されるレーザ光は、ファイバケーブル5を通してレーザ加工ヘッド1に供給される。
ガス供給装置4は、ガス源に窒素ボンベを用い、アシストガスとする高純度の窒素ガスをガス供給ホース6を通してレーザ加工ヘッド1に供給する。
ガス供給装置4は、ガス源を窒素ボンベではなく空気とし、中空糸膜などの分離フィルタにより酸素を分離して窒素リッチガスを生成し、レーザ加工ヘッド1に供給するものであってもよい。以下、ガス供給装置4からレーザ加工ヘッド1に供給されるガスを、ガスGと称する。
レーザ加工ヘッド1は、レーザ発振器3から供給されたレーザ光を、内部に配置されたコリメートレンズ7a及び集束レンズ7bによって所望の特性の光束に整形し、保護ガラス7cを通してノズル9の先端の開口部9aから外部にレーザ光Lsとして射出する。
レーザ加工ヘッド1は、供給されたガスGを、内部の流路を通してノズル9の開口部9aから噴射する。
制御装置2は、レーザ発振器3の動作,ガス供給装置4の動作,及びレーザ加工ヘッド1の集束レンズ7bによる光束整形のための動作を制御する。
次に、図2〜図6を参照して、レーザ加工ヘッド1におけるノズルホルダ8の構造を詳述する。
図2は、レーザ加工ヘッド1のノズルホルダ8の詳細構造を説明するための縦断面図である。図3は、図2における基部82の拡大縦断面図であり、図4は、図3におけるS4−S4位置での横断面図である。
また、図5は、図3に示されたノズルホルダ8からフィルタ85(後述)を外した状態を示す縦断面図であり、図6は、インナースリーブ84(後述)を示す縦断面図である。説明の便宜上、上下方向を図2に示された矢印の方向に規定する。
図2に示されるように、ノズルホルダ8は、基部82を有する整流部10,中継部81,及びプレート83を有する。
整流部10は、基部82と、基部82に取り付けられた保護ガラス7c,インナースリーブ84,及びフィルタ85と、を有する。
中継部81は、上部にフランジ811を有し、下端にノズル9がねじなどにより交換可能に装着されている。中継部81は、基部82とプレート83との間にフランジ811を挟み込んだ状態でねじN1によって基部82に固定される。
図2及び図3に示されるように、基部82は、中心が軸線CL7なる貫通孔821を有し、概ね角柱状の外観を呈する。軸線CL7は集束レンズ7bの光軸と一致している。
貫通孔821の上部には周縁の棚段として棚部822が形成されている。棚部822には、押さえプレート87によって、保護ガラス7cが、棚部822に対しOリング86を圧縮した状態で保持されている。
貫通孔821は、棚部822のすぐ下側に、小さい内径Da(図5参照)となっている縮径部82cを有する。また、貫通孔821は、縮径部82cから下側へ向かうに従って径が拡大する軸方向流路部82b及び軸線CL7に沿って同じ内径で延びる旋回流路部82aを有する。
また貫通孔821は、旋回流路部82aの下側に縮径部82cよりも小径の内フランジ部82dを有する。
インナースリーブ84は、図6に示されるように、外径Dbの基部84aと基部84aよりも小径の小径突出部84cとを有する。小径突出部84cは、基部82の内フランジ部82dに隙間なく嵌合する。
インナースリーブ84の内周面84bは、基部84a側から小径突出部84cに向かうに従って径が縮小する傾斜周面となっている。
外径Dbは、基部82の縮径部82cの内径Daよりも僅かに小さく設定されている。
インナースリーブ84は、基部82の貫通孔821に対し、上方から挿入し、小径突出部84cを内フランジ部82dに嵌め込むことで基部82に取り付けられている。既述のように、基部82の縮径部82cと、インナースリーブ84の基部84aの外周面84a1との間に、半径方向で距離d1の環状の隙間としてのオリフィス空間Vcが形成されている。
すなわち、縮径部82cと基部84aとにより、軸線CL7に直交する面における断面積が旋回流路部82aと基部84aとにより形成される旋回空間Vaの横断面積よりも小さいオリフィス89が形成されている。
また、インナースリーブ84の上方の先端部84dと、保護ガラス7cとの間に、上下方向の距離が距離taの頂上空間Vdが形成される。
また、インナースリーブ84の基部84aと基部82の旋回流路部82aとにより囲まれた空間として旋回空間Vaが形成され、基部84aと軸方向流路部82bとにより囲まれた空間として導入空間Vbが形成される。
旋回空間Vaは、縦断面形状が矩形となる環状に形成され、導入空間Vbは、縦断面形状が上方を頂点とする直角三角形を呈する。
インナースリーブ84の内部空間は、上下逆の円錐台状形状の空間であって、基部内空間Veと称する。
旋回空間Vaには、環状に形成されたフィルタ85が収容されている。フィルタ85は、旋回空間Vaの下側において、少なくとも径方向には隙間なく充填されている。この例において、フィルタ85は、縦断面形状において、径方向の厚さd2よりも軸方向の長さL2の方が大きく形成されている。
フィルタ85は、多孔質金属や多孔質樹脂などのいわゆる多孔質材料あるいはそれに相当する材料で形成されている。多孔質材料は、例えば焼結金属や焼結樹脂であり、相当する材料は、例えばグラスウール又は金網である。
多孔質金属の例として、住友電気工業株式会社製の「セルメット(登録商標)」がある。
図4及び図5に示されるように、基部82は、旋回流路部82aに対応した軸方向位置に、軸線CL7に直交して延びるガス導入路88を有する。
ガス導入路88は、基部82の側面823に接続口824として開口する有底孔であり、奥側が旋回流路部82aに対しガス導入口88aにより連通している。
図3及び図5に示されるように、旋回流路部82aにおけるガス導入口88aの上下方向の位置P1は、下方側に寄っている。
図4に戻り、ガス導入路88の接続口824には、図1に示されるガス供給ホース6が接続されている。これによりガス供給装置4からガス供給ホース6を介して供給されたガスGは、接続口824を通りガス導入路88のガス導入口88aから旋回流路部82aにガス流G1として進入する。
ガス導入路88は、旋回流路部82aに対し概ね接線方向に延びるように形成されている。そのため、ガス導入口88aから進入したガス流G1は、旋回流路部82a内をその環状形状に沿って軸線CL7を中心として旋回するように流れる。この流れを便宜的に旋回流G2と称する。旋回流G2の旋回方向は、図4における反時計回り方向である。
旋回流G2は、旋回流路部82aに収められたフィルタ85の内部を図4の反時計回り方向に流れようとする。既述のようにフィルタ85は多孔質材料で形成されているため、流れに対する抵抗は大きい。
そのため、旋回流G2は、旋回流路部82aの出口となる上方に向かって旋回しながら流れるに従い、流速が周方向で均一化されると共に旋回成分は減少する。
フィルタ85は、横断面形状における半径上の厚さd2よりも軸線CL7方向の長さL2が長い筒状形状とされている。そのため、旋回流G2がフィルタ85から上方へ抜けるときには、その流速は十分に均一化され、旋回成分のない上方流G3となっている。上方流G3は、旋回することなく平行に上昇して保護ガラスを指向する流れである。
フィルタ85から上方へ抜け出て保護ガラス7cを指向する上方流G3は、導入空間Vbからオリフィス空間Vcへと流れる。
すなわち、導入空間Vbを形成する軸方向流路部82bは、ガスGの流れを、上方流G3として保護ガラス7cに指向させる。
上方流G3が流れる流路の断面積は、導入空間Vbからオリフィス89に至るまでに急激に減少する。そのため、上方流G3の速度は急激に大きくなってオリフィス89のオリフィス空間Vcを通過する。
オリフィス89の上方には、保護ガラス7cが対向配置されて上進する進路を塞ぎ、流路の径方向外側はOリング86によって塞がれ、径方向内側が基部内空間Veに連通している。そのため、オリフィス89を通過した上方流G3は、保護ガラス7cに当たって径方向内側へ偏向して内向流G4となる。
内向流G4は、インナースリーブ84の上方の先端部84dと保護ガラス7cとの間の空間である頂上空間Vdを通過して、保護ガラス7cのノズル9に近い側の表面7c1に沿って中心の軸線CL7に向かう。すなわち、頂上空間Vdを形成する基部82とインナースリーブ84と保護ガラス7cとは、上方流G3を内向流G4に偏向する偏向流路部82eとなる。
この内向流G4は、既述のように旋回成分を実質的に有していないので、径方向で中心に向かって進行したのち軸線CL7に沿って下方へ向かう下方流G5となる。
上述のように、オリフィス89は、ガスGの流路において、旋回流路部82aと偏向流路部82eとの間に設けられている。
図7は、基部内空間Ve及び中継部内空間Vfにおける下方流G5の流れをシミュレーションした結果を示す模式図である。中継部内空間Vfは、ノズルホルダ8及びノズル9内の空間である。図7では中心の代表的な流れのみを示してある。
内向流G4が、旋回成分を有さず周方向での速度のばらつきもないことから、下方流G5は、基部内空間Ve及び中継部内空間Vfを、軸線CL7に平行にほぼ直線状に下降する流れとなる。
これにより、ノズル9の開口部9aから外部に噴出するアシストガスGaは、拡散しない収束した流れとなる。
図8は、図7に対する比較例として、ノズルホルダ8の替わりにノズルホルダ8からフィルタ85を取り除いたノズルホルダ8Pとして、他は同じ条件でシミュレーションした結果を示す模式図である。
比較例のノズルホルダ8Pは、フィルタ85が取り付けられていないことから、下方流G5に相当する流れは旋回成分を有する下方流G5Pとして生成され、基部内空間Ve及び中継部内空間Vfを旋回して下降する。
これにより、下方流G5Pがノズル9の開口部9aから外部に噴出するアシストガスGaPは、旋回して拡散する流れとなり、切断加工において切断面の面品質に方向性が生じ得る。
これに対し、ノズルホルダ8は、旋回成分を有していない或いは旋回成分が僅かな下方流G5を生成する。そのため、アシストガスGaは収束する流れとなりノズルホルダ8を備えたレーザ加工ヘッド1を用いた切断加工では、切断面の面品質に方向性が生じにくい。
上述のように、レーザ加工ヘッド1のノズルホルダ8は、ガス供給装置4から供給されたガスGのガス流G1を、旋回流路部82aにおいて一方向に旋回させるように環状の弦方向又は接線方向に導入するガス導入路88を有している。
また、ノズルホルダ8は、環状の旋回流路部82aの内部に、多孔質材料で形成され軸線CL7方向に長く延びるフィルタ85を有している。
これにより、旋回流路部82aに進入して当初旋回する旋回流G2は、フィルタ85による抵抗によって出口のある上方に向かって流れるに従い、徐々に旋回成分が除去され、周方向での流速が均一化する。
そのため、ノズルホルダ8の内部空間である中継部内空間Vfを下降する下方流G5は、旋回成分のない実質的に平行な流れとなってノズル9から噴出するアシストガスGaは、拡散しない収束した流れとなる。従って、切断面の面品質に方向性が生じにくく、良好な面品質が得られる。
また、ノズルホルダ8は、旋回流路部82aの上方に環状のオリフィス89を有する。これにより、上方流G3は高速化して内向流G4となり、保護ガラス7cへの汚れの付着をより良好に防止する。また、ノズル9から噴出するアシストガスGaも高速化するのでガス供給装置4で消費するガス量が低減し、コスト抑制効果が得られる。
また、整流部10は、フィルタ85を通過する流路方向を、従来の径方向ではなく軸方向としている。これにより、レーザ加工ヘッド1が大型化することはなく、省スペース化が図られ、他部材と干渉しにくくなることからレーザ加工装置51の設計自由度が向上する。
本発明の実施例は、上述した構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変形例としてもよい。
上述のレーザ加工装置51におけるフィルタ85として、環状のものを説明したが、弧状としても旋回成分の減少効果が得られる。
図9は、フィルタ85の替わりに広がり角度135°の弧状のフィルタ85Aを旋回流路部82aに装着した整流部10Aの例を示す横断面図である。図9は図4に対応し比較可能な図である。
図9に示されるように、フィルタ85Aは、旋回流路部82aに開口するガス導入口88aを塞ぐように装着すると、旋回流G2の旋回成分が良好に低減できるのでよりよい。
図10は、フィルタ85Aを有するノズルホルダ8Aの、内部を流れるガス流をシミュレーションした結果を示す模式図である。図10には、中心の代表的な流れのみが示されている。
図10に示されるように、ノズルホルダ8Aの内部の基部内空間Ve及び中継部内空間Vfを流れる下方流G5Aは、ノズルホルダ8Aがノズルホルダ8よりも旋回成分の減少程度が少ないことからわずかな旋回を伴って下方に流れる。そして、ノズル9の開口部9aからアシストガスGaAとして外部に噴出する。ただ、下方流G5Aの旋回成分はわずかであるので、噴出したアシストガスGaAは実質的に拡散せず、概ね収束した流れとなる。
フィルタ85,85Aは、それぞれ360°の環状,135°の円弧状に、一体形成されているものに限定されない。小さい角度の円弧状に形成されたものを周方向に複数繋げて、或いは周方向に離隔配置して用いてもよい。
例えば、図11に示されるように、フィルタ85の替わりに複数のフィルタ851と一つのフィルタ852とを用いて、概ね360°の環状のフィルタとしてもよい。
環状のフィルタ85が一体形成されている場合には、ノズルホルダ8の基部82を、例えば、図4に示される位置P1で上下に分割して組み合わせる構造とすることでフィルタ85を旋回流路部82aに収めることができる。
基部82が上下分割しない構造とした場合は、図11に示されるように、フィルタ851を、その円弧の弦に相当する長さL2を、基部82の縮径部82cの内径Daよりも小さく設定することで、旋回流路部82aに装着することができる。
また、図11の例では、フィルタ851を4個装着したのち、残りの隙間に装着可能な幅のフィルタ852を装着する。この場合、フィルタ852と両隣のフィルタ851との間に。平面視で三角形状の隙間が生じるが、フィルタの全体に対する隙間の割合はわずかであるため、下方流G5は、実質的に旋回性をもたない良好な流れとなる。
ガス導入口88aは、1つに限らず複数設けてもよい。ガス導入口88aを複数設ける場合、ガス導入路88は、ガス導入口88aそれぞれに対応して設けてもよいし、一つのガス導入路88を共有し、各ガス導入口88aに分岐して接続する構造にしてもよい。
また、複数のガス導入口88aは、旋回流路部82aにおける旋回流G2の均一化の観点から、周方向に等角度間隔で設けるとよい。例えば、ガス導入口88aを2つ設ける場合は、180°離隔した位置(径方向で対向した位置)に設けるとよい。
レーザ発振器3の種類は、ファイバレーザに限定されるものではない。炭酸ガスレーザ,ディスクレーザ,YAGレーザ,ダイオードレーザ,エキシマレーザなどであってもよい。
制御装置2は、レーザ加工装置51に構造として一体的に備えていなくてもよい。制御装置2を、レーザ加工ヘッド1,レーザ発振器3,及びガス供給装置4に対して別体とし、これらと無線又は有線で通信可能なように配置してもよい。
1 レーザ加工ヘッド
2 制御装置
3 レーザ発振器
4 ガス供給装置
5 ファイバケーブル
6 ガス供給ホース
7 本体部
7a コリメートレンズ、 7b 集束レンズ、 7c 保護ガラス
7c1 表面
8,8A ノズルホルダ
81 中継部、 82 基部、 82a 旋回流路部
82b 軸方向流路部、 82c 縮径部、 82d 内フランジ部
82e 偏向流路部、 821 貫通孔、 822 棚部
823 側面、 824 接続口、 83 プレート
84 インナースリーブ、 84a 基部、 84a1 外周面
84b 内周面、 84c 小径突出部、 84d 先端部
85,85A,851,852 フィルタ、 86 Oリング
87 押さえプレート、 88 ガス導入路、 88a ガス導入口
89 オリフィス
9 ノズル、 9a 開口部
10,10A 整流部
51 レーザ加工装置
CL7 軸線
Da 内径、 Db 外径
d1 距離、 d2 厚さ
G ガス、 Ga,GaA アシストガス
G1 ガス流、 G2 旋回流、 G3 上方流、 G4 内向流
G5,G5P,G5A 下方流
Ls レーザ光
L2 長さ
N1 ねじ
P1 位置
ta 距離
Va 旋回空間、 Vb 導入空間、 Vc オリフィス空間
Vd 頂上空間、 Ve 基部内空間、 Vf 中継部内空間
W ワーク

Claims (5)

  1. 集束レンズと、
    ノズルと、
    前記集束レンズと前記ノズルとの間に配置された保護ガラスと、
    外部から供給されたガスを前記集束レンズの光軸のまわりに旋回させる旋回流路部と、
    多孔質材料で形成され前記旋回流路部の内部に収容されたフィルタと、
    前記フィルタを通過した前記ガスの流れを前記集束レンズの光軸に沿って前記保護ガラスに指向させる軸方向流路部と、
    前記軸方向流路部を通過した前記ガスの流れを前記保護ガラスの前記ノズルに近い側の表面に沿って前記光軸に向かう内向流とする偏向流路部と、
    を備えたレーザ加工ヘッド。
  2. 前記旋回流路部と前記偏向流路部との間にオリフィスを有することを特徴とする請求項1記載のレーザ加工ヘッド。
  3. 前記フィルタは、前記光軸の方向からみて環状又は円弧状に形成され、縦断面形状において径方向の厚さよりも軸方向の長さの方が長いことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のレーザ加工ヘッド。
  4. レーザ発振器と、
    ガス供給装置と、
    レーザ加工ヘッドと、を備え、
    前記レーザ加工ヘッドは、
    前記レーザ発振器から供給されたレーザ光を所望の光束に整形する集束レンズと、
    前記レーザ光を射出するノズルと、
    前記集束レンズと前記ノズルとの間に配置され前記レーザ光が通過する保護ガラスと、
    前記ガス供給装置から供給されたガスを前記集束レンズの光軸のまわりに旋回させる旋回流路部と、
    多孔質材料で形成され前記旋回流路部の内部に収容されたフィルタと、
    前記フィルタを通過した前記ガスの流れを前記集束レンズの光軸に沿って前記保護ガラスに指向させる軸方向流路部と、
    前記軸方向流路部を通過した前記ガスの流れを前記保護ガラスの前記ノズルに近い側の表面に沿って前記光軸に向かう内向流とする偏向流路部と、
    を有しているレーザ加工装置。
  5. 前記旋回流路部と前記偏向流路部との間にオリフィスを有することを特徴とする請求項4記載のレーザ加工装置。
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