JP2019217138A - 歯科用スキャンアタッチメントを用いた口腔内データ取得システム及びそれを用いた口腔内データ取得方法 - Google Patents

歯科用スキャンアタッチメントを用いた口腔内データ取得システム及びそれを用いた口腔内データ取得方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2019217138A
JP2019217138A JP2018118612A JP2018118612A JP2019217138A JP 2019217138 A JP2019217138 A JP 2019217138A JP 2018118612 A JP2018118612 A JP 2018118612A JP 2018118612 A JP2018118612 A JP 2018118612A JP 2019217138 A JP2019217138 A JP 2019217138A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jaw
implant body
image data
extension
scanner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018118612A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6507293B1 (ja
Inventor
健二 木村
Kenji Kimura
健二 木村
真吾 浅野
Shingo Asano
真吾 浅野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyowa Dental Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Dental Laboratory Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyowa Dental Laboratory Co Ltd filed Critical Kyowa Dental Laboratory Co Ltd
Priority to JP2018118612A priority Critical patent/JP6507293B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6507293B1 publication Critical patent/JP6507293B1/ja
Publication of JP2019217138A publication Critical patent/JP2019217138A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C9/00Impression cups, i.e. impression trays; Impression methods
    • A61C9/004Means or methods for taking digitized impressions
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61CDENTISTRY; APPARATUS OR METHODS FOR ORAL OR DENTAL HYGIENE
    • A61C8/00Means to be fixed to the jaw-bone for consolidating natural teeth or for fixing dental prostheses thereon; Dental implants; Implanting tools
    • A61C8/0001Impression means for implants, e.g. impression coping

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Orthopedic Medicine & Surgery (AREA)
  • Dental Tools And Instruments Or Auxiliary Dental Instruments (AREA)
  • Dental Prosthetics (AREA)

Abstract

【課題】顎の粘膜の部分を含めた適切な3D画像データを取得でき、顎に埋設されたインプラント体の位置及び方向を含めた適切な口腔内の3D画像データを取得できる歯科用スキャンアタッチメント及びそれを用いた口腔内データ取得方法を提供する。【解決手段】顎1に埋設されたインプラント体3に支持される歯科用スキャンアタッチメント9であって、顎1に埋設されたインプラント体3に装着されたスキャンボディー6に着脱可能に取り付けられるベース部9aと、ベース部9aから口腔内のU字状の顎1に沿った方向に延出された延長部9bとを備え、口腔内に差し入れたハンディ移動式3Dスキャナ7によって取得した複数の3D画像データを、共通部分が一致するようにU字状の顎に沿って重ね合わせる際、顎1の粘膜ではなく延長部9bを基準として重ね合わせる。【選択図】図4

Description

本発明は、口腔内の3D画像データを取得するに先立って、顎に埋設されたインプラント体に直接または間接的に取り付けられる歯科用スキャンアタッチメント、及びそれを用いた口腔内データ取得方法に関する。
患者の欠損歯を人工的に復元する技術として、デンタルインプラント(以下インプラント)が知られている。図1(a)に示すように、インプラントは、患者の顎1の歯槽骨2にインプラント体(フィクスチャー)3を埋め込み、インプラント体3にアバットメント4を介して人工歯(義歯)5を装着することで、欠損歯を復元する手法である。かかるインプラントにおいて、インプラント体3にアバットメント4を介して装着される義歯5を製造するためには、インプラント体3が埋め込まれた患者の顎1又は歯列の形状に関する精度の高い3Dデータが必要である。
口腔内の3Dデータを取得する手法として、近年、図1(b)に示すように、患者の顎1の歯槽骨2に埋め込まれたインプラント体3にスキャンボディー6(特許文献1、2参照)を装着し、図2に示すように、ハンディ移動式3Dスキャナ7(例えば3シェイプ社製、商品名:TRIOS、トリオス(登録商標)を患者の口腔内に差し入れ、3Dスキャナ7のセンサ部(先端)をU字状の顎1に沿って移動し、各インプラント体3の位置や方向等を含めた患者の顎1の3D画像データを取得する手法が注目されている(特許文献3参照)。なお、図2に示すスキャナ7の先端に描かれた破線は、センシング用の光線を模式的に表したものである。
特開2012−115668号公報 特開2008−142528号公報 特開2012−55695号公報
図2に示すような、ハンディ移動式3Dスキャナ7を用いたインプラント体3を含めた顎1の3D画像データ取得手法においては、3Dスキャナ7を患者の顎1に沿って動かしながら取得した複数の画像データを共通部分が一致するように重ね合わせ、共焦点イメージング技術(confocal imaging technique)や表面最適化アルゴリズム等を用い、各インプラント体3の位置及び方向を含めた顎1の3D画像データを取得しようとしている。
ところで、図2に示すように、患者の顎1の隣り合うインプラント体3同士の間に生体歯が存在しない場合、夫々のインプラント体3に装着された隣り合うスキャンボディー6同士の間を3Dスキャナ7でスキャンすると、顎1の粘膜をスキャンすることになる。顎1の粘膜の表面には唾液が存在し、唾液は時々刻々と流動し厚さが変化するため、口腔内スキャンデータとして十数μmオーダーの精度が要求されるスキャン時の焦点が合わず、適切な3D画像データが取得できない。また、仮に唾液の厚さが一定であったとしても、顎1の粘膜の唾液の表面をスキャンしたデータと唾液の表面を透過して顎の粘膜の表面をスキャンしたデータとが混在してしまい、隣り合う3D画像データを共通部分が一致するように重ね合わせることができない。
このため、図2において、3Dスキャナ7を患者の顎1に沿って動かして口腔内の画像データを取得しようとしても、各インプラント体3の位置及び方向を含めた適切な3D画像データを取得できない。よって、図3に示すように、所謂フルスケールのインプラント義歯8を製造する場合、各インプラント体3に装着されたアバットメント4と、各アバットメント4が嵌合されるインプラント義歯8内の被装着部(図示せず)との相対的位置関係について、適切な咀嚼力を得るために必要な、高い精度(十数μmオーダー)を確保できないという問題があった。
また、図2に示すように、奧側のインプラント体3に装着されたスキャンボディー6よりも顎1の奧(臼歯が存在していた方向)に生体歯が存在しない場合、奧側のスキャンボディー6から更に顎1の奧側に向けて3Dスキャナ7でスキャンすると、矢張り、顎1の粘膜をスキャンすることになり、同様の理由から画像データを重ね合わせることができず、顎1の奧側における顎1の粘膜の部分を含めた適切な3D画像データを取得できない。従って、図3に示すように、所謂フルスケールのインプラント義歯8を製造する場合、顎1の粘膜の部分が接するインプラント義歯8の内面の形状を精度よく製造できなかった。
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、顎の粘膜の部分を含めた適切な3D画像データを取得でき、顎に埋設されたインプラント体の位置及び方向を含めた適切な口腔内の3D画像データを取得できる歯科用スキャンアタッチメント及びそれを用いた口腔内データ取得方法を提供することにある。
上記目的を達成すべく創案された本発明によれば、ハンディ移動式3Dスキャナを口腔内に差し入れて移動させ、口腔内の3D画像データを取得するに先立って、顎に埋設されたインプラント体に直接または間接的に取り付けられる歯科用スキャンアタッチメントであって、顎に埋設されたインプラント体またはインプラント体に装着されたアバットメント若しくはインプラント体に装着されたスキャンボディーに、着脱可能に取り付けられるベース部と、ベース部から口腔内のU字状の顎に沿った方向に延出された延長部とを備え、ハンディ移動式3Dスキャナによって取得した複数の3D画像データを共通部分が一致するようにU字状の顎に沿って重ね合わせる際、顎の粘膜ではなく延長部を基準として重ね合わせることを可能とした、ことを特徴とする歯科用スキャンアタッチメントが提供される。
また、本発明によれば、ハンディ移動式3Dスキャナを口腔内に差し入れて移動させ、口腔内の3D画像データを取得するに先立って、顎に埋設されたインプラント体に直接または間接的に取り付けられる歯科用スキャンアタッチメントであって、顎に埋設されたインプラント体またはインプラント体に装着されたアバットメント若しくはインプラント体に装着されたスキャンボディーに、着脱可能に取り付けられるベース部と、ベース部から口腔内のU字状の顎に沿ってインプラント体に隣接して顎に埋設された別のインプラント体の位置まで延出された延長部とを備え、ハンディ移動式3Dスキャナによって取得した複数の3D画像データを共通部分が一致するようにインプラント体からU字状の顎に沿って別のインプラント体の位置まで重ね合わせる際、顎の粘膜ではなく延長部を基準として重ね合わせることを可能とした、ことを特徴とする歯科用スキャンアタッチメントが提供される。
本発明に係る歯科用スキャンアタッチメントにおいては、延長部に、ハンディ移動式3Dスキャナに撮影される側の面に位置して、延長部の長手方向に沿った不規則な凹凸部または模様が設けられていてもよい。
本発明に係る歯科用スキャンアタッチメントにおいては、延長部に、長手方向に間隔を隔てて複数の切込部が形成され、切込部の位置で破断することで延長部の長さが調節可能であってもよい。
また、本発明によれば、ハンディ移動式3Dスキャナを口腔内に差し入れて移動させ、口腔内の3D画像データを取得するに先立って、顎に埋設されたインプラント体に直接または間接的に歯科用スキャンアタッチメントを取り付け、歯科用スキャンアタッチメントは、顎に埋設されたインプラント体またはインプラント体に装着されたアバットメント若しくはインプラント体に装着されたスキャンボディーに、着脱可能に取り付けられるベース部と、ベース部から口腔内のU字状の顎に沿った方向に延出された延長部とを備えており、ハンディ移動式3Dスキャナによって取得した複数の3D画像データを共通部分が一致するようにU字状の顎に沿って重ね合わせる際、顎の粘膜ではなく延長部を基準として重ね合わせることで、U字状の顎に沿った粘膜の3D画像データを取得するようにした、ことを特徴とする歯科用スキャンアタッチメントを用いた口腔内データ取得方法が提供される。
また、本発明によれば、ハンディ移動式3Dスキャナを口腔内に差し入れて移動させ、口腔内の3D画像データを取得するに先立って、顎に埋設されたインプラント体に直接または間接的に歯科用スキャンアタッチメントを取り付け、歯科用スキャンアタッチメントは、顎に埋設されたインプラント体またはインプラント体に装着されたアバットメント若しくはインプラント体に装着されたスキャンボディーに、着脱可能に取り付けられるベース部と、ベース部から口腔内のU字状の顎に沿ってインプラント体に隣接して顎に埋設された別のインプラント体の位置まで延出された延長部とを備えており、ハンディ移動式3Dスキャナによって取得した複数の3D画像データを共通部分が一致するようにインプラント体からU字状の顎に沿って別のインプラント体の位置まで重ね合わせる際、顎の粘膜ではなく延長部を基準として重ね合わせることで、インプラント体および別のインプラント体の位置および方向を含む口腔内の3D画像データを取得するようにした、ことを特徴とする歯科用スキャンアタッチメントを用いた口腔内データ取得方法が提供される。
本発明に係る歯科用スキャンアタッチメント及びそれを用いた口腔内データ取得方法によれば、ハンディ移動式3Dスキャナによって取得した複数の画像データを共通部分が一致するように重ね合わせる際、顎の粘膜ではなくスキャンアタッチメントの延長部を基準として重ね合わせることで、顎の粘膜の部分を含めた適切な3D画像データを取得でき、また、顎に埋設されたインプラント体の位置及び方向を含めた適切な口腔内の3D画像データを取得できる。
(a)は歯科用のインプラント構造を示す説明図、(b)はインプラント体にスキャンボディーを装着する様子を示す説明図である。 患者の顎に埋設されたインプラント体にスキャンボディーを装着し、ハンディ移動式3Dスキャナによって口腔内の3D画像データを取得する様子を示す説明図である。 患者の顎に埋設されたインプラント体にアバットメントを装着し、アバットメントを介してインプラント義歯を取り付ける様子を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る歯科用スキャンアタッチメントをスキャンボディーに装着し、ハンディ移動式3Dスキャナによって口腔内の3D画像データを取得する様子を示す説明図である。 本発明の第1実施形態に係る歯科用スキャンアタッチメントの説明図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は側面図、(d)は正面図である。 本発明の第2実施形態に係る歯科用スキャンアタッチメントの説明図であり、(a)は斜視図、(b)は平面図、(c)は側面図、(d)は正面図である。 (a)本発明の第3実施形態に係る歯科用スキャンアタッチメントの斜視図、(b)は本発明の第4実施形態に係る歯科用スキャンアタッチメントの斜視図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。係る実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値等は、発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
(歯科用スキャンアタッチメント9の概要)
図4に、本発明の一実施形態に係る歯科用スキャンアタッチメント9を用いた口腔内データ取得方法の概要を示す。図4に示すように、本実施形態に係る歯科用スキャンアタッチメント9は、ハンディ移動式3Dスキャナ7を口腔内に差し入れて移動させ、口腔内の3D画像データを取得するに先立って、顎1に埋設されたインプラント体3に直接または間接的に取り付けられるものである。
図4に示すように、本実施形態に係る歯科用スキャンアタッチメント9は、患者の顎1に埋設されたインプラント体3に装着されたスキャンボディー6に、着脱可能に取り付けられるベース部9aと、ベース部9aから口腔内のU字状の顎1に沿った方向に延出された延長部9bとを備えている。この構成によれば、ハンディ移動式3Dスキャナ7によって取得した複数の3D画像データを共通部分が一致するようにU字状の顎1に沿って重ね合わせる際、顎1の粘膜ではなく延長部9bを基準として重ね合わせることが可能となる。なお、ハンディ移動式3Dスキャナ7としては、例えば、3シェイプ社製、商品名:TRIOS、トリオス(登録商標)が用いられる。
また、図4に示すように、歯科用スキャンアタッチメント9は、顎1に埋設されたインプラント体3に装着されたスキャンボディー6に、着脱可能に取り付けられるベース部9aと、ベース部9aから口腔内のU字状の顎に沿ってインプラント体3に隣接して顎1に埋設された別のインプラント体3の位置まで延出された延長部9bとを備えている。この構成によれば、ハンディ移動式3Dスキャナ7によって取得した複数の3D画像データを共通部分が一致するようにインプラント体3からU字状の顎1に沿って別の(隣りの)インプラント体3の位置まで重ね合わせる際、顎1の粘膜ではなく延長部9bを基準として重ね合わせることが可能となる。
(口腔内データ取得方法の概要)
上述した歯科用スキャンアタッチメント9を用いた口腔内データ取得方法を説明する。先ず、図4に示すように、口腔内の3D画像データを取得するに先立って、顎1に埋設されたインプラント体3に装着されたスキャンボディー6に、歯科用スキャンアタッチメント9を取り付ける。次に、ハンディ移動式3Dスキャナ7を顎1に沿って移動させることによって、歯科用スキャンアタッチメント9の延長部9bが写り込んだ口腔内の3D画像データを複数(例えば数百枚〜数千枚)取得する。
そして、取得した複数の3D画像データを、共通部分が一致するようにU字状の顎1に沿って重ね合わせる際、顎1の粘膜ではなく延長部9bを基準として重ね合わせることで、延長部9bの下方に写り込んだU字状の顎1に沿った口腔内の粘膜の3D画像データを取得し、また、延長部9bによって架け渡されるインプラント体3および別の(隣りの)インプラント体3の位置および方向を含む口腔内の3D画像データを取得する。
すなわち、図2に示す従来例のように、顎1の粘膜を直接スキャンした3D画像データを共通部分が一致するようにU字状の顎に沿って重ね合わせようとしても、顎1の粘膜の表面には唾液が存在し、唾液は時々刻々と流動し厚さが変化するため、口腔内スキャンデータとして十数μmオーダーの精度が要求されるスキャン時の焦点が合わず、適切な3D画像データが取得できない。また、仮に唾液の厚さが一定であったとしても、顎1の粘膜の唾液の表面をスキャンしたデータと唾液の表面を透過して顎1の粘膜の表面をスキャンしたデータとが混在してしまい、隣り合う3D画像データを共通部分が一致するように重ね合わせることができない。
これに対して、図4に示すように、本実施形態に係る歯科用スキャンアタッチメント9を用いた口腔内データ取得方法によれば、ハンディ移動式3Dスキャナ7によって取得した複数の3D画像データを、共通部分が一致するようにU字状の顎1に沿って重ね合わせる際、顎1の粘膜ではなく歯科用スキャンアタッチメント9の延長部9bを基準として重ね合わせることで、延長部9bの下方に写り込んだU字状の顎1に沿った口腔内の粘膜の適切な3D画像データを取得でき、また、延長部9bによって架け渡されるインプラント体3および別の(隣りの)インプラント体3の位置および方向を含む口腔内の適切な3D画像データを取得できる。
以下、歯科用スキャンアタッチメント9及びそれを用いた口腔内データ取得方法について詳述する。
(第1実施形態)
図5に本発明の第1実施形態に係る歯科用スキャンアタッチメント9xを示す。この歯科用スキャンアタッチメント9xは、患者の顎1に埋設されたインプラント体3に装着されたスキャンボディー6に着脱可能に取り付けられるベース部9aと、ベース部9aから側方に延出された延長部9bとを備えており、材質に樹脂などが用いられ、3Dプリンターや射出成形等によって成形される。
図5に示すように、ベース部9aは、所定の肉厚の円筒体からなり、その内部にスキャンボディー6が差し込まれ(図4参照)、摩擦力によって固定されるようになっている。なお、ベース部9aは、スキャンボディー6に取り付けられるものに限られず、図1(a)に示すインプラント体3に直接取り付けられるものでもよく、インプラント体3に装着されたアバットメント4に取り付けられるものでもよい。すなわち、ベース部9aは、インプラント体3に、直接または間接的に取り付けられるものであればよい。
図4に示すように、ベース部9aがスキャンボディー6に取り付けられた状態において、延長部9bは、ベース部9aから口腔内のU字状の顎1に沿った方向、または顎1に沿って隣りのインプラント体3の位置まで延出されている。図5に示すように、延長部9bには、ハンディ移動式3Dスキャナ7に撮影される側の面(上面)に位置して、延長部9bの長手方向に沿った不規則な凹凸部10(丸凸部、丸凹部、三角凹部等)が形成されている。凹凸部10は、延長部9bの長手方向の中心線に対して左右非対称に形成されている。
かかる凹凸部10が形成された延長部9bによれば、図4に示すハンディ移動式3Dスキャナ7によって取得した複数(数百枚〜数千枚)の3D画像データを共焦点イメージング技術や表面最適化アルゴリズム等を用いて共通部分が一致するように延長部9bを基準として重ね合わせる際、重ね合わせのミスを防止できる。
すなわち、3Dスキャナ7によって取得した複数の3D画像データはコンピュータへ送信され、コンピュータにて共焦点イメージング技術等を用いて共通部分が一致するように3D画像データの重ね合わせがなされるところ、コンピュータには予め延長部9bの凹凸部10に関する形状、寸法、角度等に関する情報が記憶されている。
このため、撮影した個々の3D画像データに写り込んだ凹凸部10の部分が、凹凸部10全体のどの部分であるか特定した上で、画像データを重ね合わせることができる。よって、3D画像データを共通部分が一致するように延長部9bを基準として重ね合わせる際、重ね合わせのミスを防止できる。
(第2実施形態)
図6に本発明の第2実施形態に係る歯科用スキャンアタッチメント9yを示す。この歯科用スキャンアタッチメント9yは、基本的に第1実施形態と同様の構成であるため、同様の構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、相違点について説明する。第2実施形態に係る歯科用スキャンアタッチメント9yは、第1実施形態と同様に、患者の顎1に埋設されたインプラント体3に装着されたスキャンボディー6に着脱可能に取り付けられるベース部9aと、ベース部9aから側方に延出された延長部9bとを備えている。
ベース部9aは、第1実施形態と同様である。図6に示すように、延長部9bには、ハンディ移動式3Dスキャナ7に撮影される側の面(上)に位置して、延長部9bの長手方向に沿った不規則な凹凸部10(山部、谷部等)が形成されている。凹凸部10は、延長部9bの長手方向の中心線に対して左右非対称に形成されている。かかる凹凸部10は、形状が第1実施形態と相違するものの、その作用効果は、第1実施形態と同様である。
図6に示すように、第2実施形態に係る歯科用スキャンアタッチメント9yにおいては、延長部9bの下面に、長手方向に間隔を隔てて複数の溝状の切込部11が形成され、切込部11の位置で破断することで延長部9bの長さが調節可能となっている。切込部11には、延長部9bの上面と下面とを貫通する孔12が形成され、延長部9bの側面を切込部11に沿って貫通する孔13が形成されており、破断性を高めている。
第2実施形態に係る歯科用スキャンアタッチメント9yによれば、延長部9bに曲げ力を加えて切込部11において破断することで、図4において、患者の顎1のサイズや隣り合うインプラント体3同士の間隔に合わせて、延長部9bの長さを調節できる。これにより、一種類の歯科用スキャンアタッチメント9yであっても、患者の顎1のサイズの大小、インプラント体3同士の間隔の大小に対応でき、汎用性を高めることができる。
(第3実施形態)
図7(a)に本発明の第3実施形態に係る歯科用スキャンアタッチメント9zを示す。この歯科用スキャンアタッチメント9zは、基本的に第1実施形態と同様の構成であるため、同様の構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、相違点について説明する。第3実施形態に係る歯科用スキャンアタッチメント9zは、第1実施形態と同様に、患者の顎1に埋設されたインプラント体3に装着されたスキャンボディー6に着脱可能に取り付けられるベース部9aと、ベース部9aから側方に延出された延長部9bとを備えている。
ベース部9aは、第1実施形態と同様である。図7(a)に示すように、延長部9bには、ハンディ移動式3Dスキャナ7に撮影される側の面(上面)に位置して、延長部9bの長手方向に沿った不規則な凹凸部10(山部、谷部等)が形成されている。凹凸部10は、延長部9bの長手方向の中心線に対して左右非対称に形成されている。かかる凹凸部10は、形状が第1、第2実施形態と相違するものの、その作用効果は第1実施形態と同様である。
図7(a)に示すように、第3実施形態に係る歯科用スキャンアタッチメント9zにおいては、延長部9bの上面に、凹凸部10の谷部の底に位置して、長手方向に間隔を隔てて複数のスリット状の切込部11が形成され、切込部11の位置で破断することで延長部9bの長さが調節可能となっている。切込部11は、谷部の底に形成されているため、延長部9bに曲げ力を加えた際、応力が集中し易く破断し易い。かかる切込部11は、形状や設置位置が第2実施形態(図6)と相違するもの、その作用効果は第2実施形態と同様である。
(第4実施形態)
図7(b)に本発明の第4実施形態に係る歯科用スキャンアタッチメント9wを示す。この歯科用スキャンアタッチメント9wは、基本的に第1実施形態と同様の構成であるため、同様の構成要素については同一の符号を付して説明を省略し、相違点について説明する。第4実施形態に係る歯科用スキャンアタッチメント9wは、第1実施形態と同様に、患者の顎1に埋設されたインプラント体3に装着されたスキャンボディー6に着脱可能に取り付けられるベース部9aと、ベース部9aから側方に延出された延長部9bとを備えている。
ベース部9aは、第1実施形態と同様である。図7(b)に示すように、延長部9bには、ハンディ移動式3Dスキャナ7に撮影される側の面(上面)に位置して、延長部9bの長手方向に沿った不規則な模様14が形成されている。ここで模様14とは、延長部9bの表面(上面)に現された線図、色分け、ぼかしをいう。模様14は、延長部9bの長手方向の中心線に対して左右非対称に形成されている。かかる模様14が現された延長部9bによれば、図4に示すハンディ移動式3Dスキャナ7によって取得した複数(数百枚〜数千枚)の3D画像データを共焦点イメージング技術や表面最適化アルゴリズム等を用いて共通部分が一致するように延長部を基準として重ね合わせる際、重ね合わせのミスを防止できる。
すなわち、3Dスキャナ7によって取得した複数の3D画像データはコンピュータへ送信され、コンピュータにて共焦点イメージング技術等を用いて共通部分が一致するように3D画像データの重ね合わせがなされるところ、コンピュータには予め延長部9bの模様14に関する形状、寸法、角度等に関する情報が記憶されている。このため、撮影した個々の3D画像データの含まれる模様14の部分が、模様14全体のどの部分であるか特定した上で、画像データを重ね合わせることができる。よって、3D画像データを共通部分が一致するように延長部9bを基準として重ね合わせる際、重ね合わせのミスを防止できる。
図7(b)に示すように、第4実施形態に係る歯科用スキャンアタッチメント9wにおいては、延長部9bの上面に、長手方向に等間隔を隔てて複数のスリット状の切込部11が形成され、切込部11の位置で破断することで延長部9bの長さが調節可能となっている。かかる切込部11は、設置位置が第3実施形態(図7(a))と相違するもの、その作用効果は第3実施形態と同様である。
以上、添付図面を参照しつつ本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した各実施形態に限定されないことは勿論であり、特許請求の範囲に記載された範疇における各種の変更例又は修正例についても、本発明の技術的範囲に属することは言うまでもない。
例えば、本発明に係る歯科用スキャンアタッチメント9及びそれを用いた口腔内データ取得方法は、図4に示すように、顎1の全体(フルケース)の3D画像データの取得に限られず、U字状の顎1の一部の3D画像データを取得する場合に用いてもよい。この場合、図3に示すように、顎1に埋設されたインプラント体3にアバットメント4を介して装着されるインプラント義歯8は、フルスケールではなく、部分的なインプラント義歯となる。
本発明は、口腔内の3D画像データを取得するに先立って、顎に埋設されたインプラント体に直接または間接的に取り付けられる歯科用スキャンアタッチメント、及びそれを用いた口腔内データ取得方法に利用できる。
1 顎
2 歯槽骨
3 インプラント体(フィクスチャー)
4 アバットメント
5 義歯
6 スキャンボディー
7 ハンディ移動式3Dスキャナ
8 義歯(フルスケール)
9 歯科用スキャンアタッチメント
9x 歯科用スキャンアタッチメント
9y 歯科用スキャンアタッチメント
9z 歯科用スキャンアタッチメント
9w 歯科用スキャンアタッチメント
9a ベース部
9b 延長部
10 凹凸部
11 切込部
12 孔
13 孔
14 模様
本発明は、口腔内の3D画像データを取得するに先立って、顎に埋設されたインプラント体に直接または間接的に取り付けられる歯科用スキャンアタッチメントを用いた口腔内データ取得システム及びそれを用いた口腔内データ取得方法に関する。
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、顎の粘膜の部分を含めた適切な3D画像データを取得でき、顎に埋設されたインプラント体の位置及び方向を含めた適切な口腔内の3D画像データを取得できる歯科用スキャンアタッチメントを用いた口腔内データ取得システム及びそれを用いた口腔内データ取得方法を提供することにある。
上記目的を達成すべく創案された本発明によれば、ハンディ移動式3Dスキャナを口腔内に差し入れて移動させ、口腔内の3D画像データを取得するに先立って、顎に埋設されたインプラント体に直接または間接的に取り付けられる歯科用スキャンアタッチメントを用いた口腔内データ取得システムであって、顎に埋設されたインプラント体またはインプラント体に装着されたアバットメント若しくはインプラント体に装着されたスキャンボディーに、着脱可能に取り付けられるベース部と、ベース部から口腔内のU字状の顎に沿った方向に延出された延長部と、延長部に、ハンディ移動式3Dスキャナに撮影される側の面に位置して、延長部の長手方向に沿って不規則に左右非対称に設けられた凹凸部または模様とを有する歯科用スキャンアタッチメントと、3Dスキャナによって取得した複数の3D画像データが送信され、延長部の凹凸部または模様に関する形状、寸法、角度に関する情報が記憶されたコンピュータとを備え、コンピュータは、ハンディ移動式3Dスキャナによって取得した複数の3D画像データを共通部分が一致するようにU字状の顎に沿って重ね合わせる際、顎の粘膜ではなく延長部に設けられた不規則な凹凸部または模様を基準として重ね合わせる機能を有する、ことを特徴とする歯科用スキャンアタッチメントを用いた口腔内データ取得システムが提供される。
また、本発明によれば、ハンディ移動式3Dスキャナを口腔内に差し入れて移動させ、口腔内の3D画像データを取得するに先立って、顎に埋設されたインプラント体に直接または間接的に取り付けられる歯科用スキャンアタッチメントを用いた口腔内データ取得システムであって、顎に埋設されたインプラント体またはインプラント体に装着されたアバットメント若しくはインプラント体に装着されたスキャンボディーに、着脱可能に取り付けられるベース部と、ベース部から口腔内のU字状の顎に沿ってインプラント体に隣接して顎に埋設された別のインプラント体の位置まで延出された延長部と、延長部に、ハンディ移動式3Dスキャナに撮影される側の面に位置して、延長部の長手方向に沿って不規則に左右非対称に設けられた凹凸部または模様とを有する歯科用スキャンアタッチメントと、3Dスキャナによって取得した複数の3D画像データが送信され、延長部の凹凸部または模様に関する形状、寸法、角度に関する情報が記憶されたコンピュータとを備え、コンピュータは、ハンディ移動式3Dスキャナによって取得した複数の3D画像データを共通部分が一致するようにインプラント体からU字状の顎に沿って別のインプラント体の位置まで重ね合わせる際、顎の粘膜ではなく延長部に設けられた不規則な凹凸部または模様を基準として重ね合わせる機能を有する、ことを特徴とする歯科用スキャンアタッチメントを用いた口腔内データ取得システムが提供される。
また、本発明によれば、ハンディ移動式3Dスキャナを口腔内に差し入れて移動させ、口腔内の3D画像データを取得するに先立って、顎に埋設されたインプラント体に直接または間接的に歯科用スキャンアタッチメントを取り付けておくようにした、歯科用スキャンアタッチメントを用いた口腔内データ取得方法であって、歯科用スキャンアタッチメントは、顎に埋設されたインプラント体または該インプラント体に装着されたアバットメント若しくはインプラント体に装着されたスキャンボディーに、着脱可能に取り付けられるベース部と、ベース部から口腔内のU字状の顎に沿った方向に延出された延長部と、延長部に、ハンディ移動式3Dスキャナに撮影される側の面に位置して、延長部の長手方向に沿って不規則に左右非対称に設けられた凹凸部または模様とを備えており、ハンディ移動式3Dスキャナによって取得した複数の3D画像データが送信されるコンピュータには、延長部の凹凸部または模様に関する形状、寸法、角度に関する情報が記憶されており、コンピュータがハンディ移動式3Dスキャナによって取得した複数の3D画像データを共通部分が一致するようにU字状の顎に沿って重ね合わせる際、顎の粘膜ではなく延長部に設けられた不規則な凹凸部または模様を基準として重ね合わせることで、U字状の顎に沿った粘膜の3D画像データを取得するようにした、ことを特徴とする歯科用スキャンアタッチメントを用いた口腔内データ取得方法が提供される。
また、本発明によれば、ハンディ移動式3Dスキャナを口腔内に差し入れて移動させ、口腔内の3D画像データを取得するに先立って、顎に埋設されたインプラント体に直接または間接的に歯科用スキャンアタッチメントを取り付けておくようにした、歯科用スキャンアタッチメントを用いた口腔内データ取得方法であって、歯科用スキャンアタッチメントは、顎に埋設されたインプラント体またはインプラント体に装着されたアバットメント若しくはインプラント体に装着されたスキャンボディーに、着脱可能に取り付けられるベース部と、ベース部から口腔内のU字状の顎に沿ってインプラント体に隣接して顎に埋設された別のインプラント体の位置まで延出された延長部と、延長部に、ハンディ移動式3Dスキャナに撮影される側の面に位置して、延長部の長手方向に沿って不規則に左右非対称に設けられた凹凸部または模様とを備えており、ハンディ移動式3Dスキャナによって取得した複数の3D画像データが送信されるコンピュータには、延長部の凹凸部または模様に関する形状、寸法、角度に関する情報が記憶されており、コンピュータがハンディ移動式3Dスキャナによって取得した複数の3D画像データを共通部分が一致するようにインプラント体からU字状の顎に沿って前記別のインプラント体の位置まで重ね合わせる際、顎の粘膜ではなく延長部に設けられた不規則な凹凸部または模様を基準として重ね合わせることで、インプラント体および別のインプラント体の位置および方向を含む口腔内の3D画像データを取得するようにした、ことを特徴とする歯科用スキャンアタッチメントを用いた口腔内データ取得方法が提供される。
本発明に係る歯科用スキャンアタッチメントを用いた口腔内データ取得システム及びそれを用いた口腔内データ取得方法によれば、ハンディ移動式3Dスキャナによって取得した複数の画像データを共通部分が一致するように重ね合わせる際、コンピュータが顎の粘膜ではなくスキャンアタッチメントの延長部に設けられた不規則な凹凸部または模様を基準として重ね合わせることで、顎の粘膜の部分を含めた適切な3D画像データを取得でき、また、顎に埋設されたインプラント体の位置及び方向を含めた適切な口腔内の3D画像データを取得できる。
上記目的を達成すべく創案された本発明によれば、ハンディ移動式3Dスキャナを口腔内に差し入れて移動させ、口腔内の3D画像データを取得するに先立って、顎に埋設されたインプラント体に直接または間接的に取り付けられる歯科用スキャンアタッチメントを用いた口腔内データ取得システムであって、顎に埋設されたインプラント体またはインプラント体に装着されたアバットメント若しくはインプラント体に装着されたスキャンボディーに、着脱可能に取り付けられるベース部と、ベース部から口腔内のU字状の顎に沿った方向に延出された延長部と、延長部に、ハンディ移動式3Dスキャナに撮影される側の面に位置して、延長部の長手方向に沿って不規則に左右非対称に設けられた凹凸部または不規則に左右非対称に設けられた模様とを有する歯科用スキャンアタッチメントと、ハンディ移動式3Dスキャナによって取得した複数の3D画像データが送信され、延長部の凹凸部または模様に関する形状、寸法、角度に関する情報が記憶されたコンピュータとを備え、コンピュータは、ハンディ移動式3Dスキャナによって取得した複数の3D画像データを共通部分が一致するようにU字状の顎に沿って重ね合わせる際、顎の粘膜ではなく延長部に設けられた不規則な凹凸部または模様を基準として重ね合わせる機能を有する、ことを特徴とする歯科用スキャンアタッチメントを用いた口腔内データ取得システムが提供される。
また、本発明によれば、ハンディ移動式3Dスキャナを口腔内に差し入れて移動させ、口腔内の3D画像データを取得するに先立って、顎に埋設されたインプラント体に直接または間接的に取り付けられる歯科用スキャンアタッチメントを用いた口腔内データ取得システムであって、顎に埋設されたインプラント体またはインプラント体に装着されたアバットメント若しくはインプラント体に装着されたスキャンボディーに、着脱可能に取り付けられるベース部と、ベース部から口腔内のU字状の顎に沿ってインプラント体に隣接して顎に埋設された別のインプラント体の位置まで延出された延長部と、延長部に、ハンディ移動式3Dスキャナに撮影される側の面に位置して、延長部の長手方向に沿って不規則に左右非対称に設けられた凹凸部または不規則に左右非対称に設けられた模様とを有する歯科用スキャンアタッチメントと、ハンディ移動式3Dスキャナによって取得した複数の3D画像データが送信され、延長部の凹凸部または模様に関する形状、寸法、角度に関する情報が記憶されたコンピュータとを備え、コンピュータは、ハンディ移動式3Dスキャナによって取得した複数の3D画像データを共通部分が一致するようにインプラント体からU字状の顎に沿って別のインプラント体の位置まで重ね合わせる際、顎の粘膜ではなく延長部に設けられた不規則な凹凸部または模様を基準として重ね合わせる機能を有する、ことを特徴とする歯科用スキャンアタッチメントを用いた口腔内データ取得システムが提供される。
また、本発明によれば、ハンディ移動式3Dスキャナを口腔内に差し入れて移動させ、口腔内の3D画像データを取得するに先立って、顎に埋設されたインプラント体に直接または間接的に歯科用スキャンアタッチメントを取り付けておくようにした、歯科用スキャンアタッチメントを用いた口腔内データ取得方法であって、歯科用スキャンアタッチメントは、顎に埋設されたインプラント体またはインプラント体に装着されたアバットメント若しくはインプラント体に装着されたスキャンボディーに、着脱可能に取り付けられるベース部と、ベース部から口腔内のU字状の顎に沿った方向に延出された延長部と、延長部に、ハンディ移動式3Dスキャナに撮影される側の面に位置して、延長部の長手方向に沿って不規則に左右非対称に設けられた凹凸部または不規則に左右非対称に設けられた模様とを備えており、ハンディ移動式3Dスキャナによって取得した複数の3D画像データが送信されるコンピュータには、延長部の凹凸部または模様に関する形状、寸法、角度に関する情報が記憶されており、コンピュータがハンディ移動式3Dスキャナによって取得した複数の3D画像データを共通部分が一致するようにU字状の顎に沿って重ね合わせる際、顎の粘膜ではなく延長部に設けられた不規則な凹凸部または模様を基準として重ね合わせることで、U字状の顎に沿った粘膜の3D画像データを取得するようにした、ことを特徴とする歯科用スキャンアタッチメントを用いた口腔内データ取得方法が提供される。
また、本発明によれば、ハンディ移動式3Dスキャナを口腔内に差し入れて移動させ、口腔内の3D画像データを取得するに先立って、顎に埋設されたインプラント体に直接または間接的に歯科用スキャンアタッチメントを取り付けておくようにした、歯科用スキャンアタッチメントを用いた口腔内データ取得方法であって、歯科用スキャンアタッチメントは、顎に埋設されたインプラント体またはインプラント体に装着されたアバットメント若しくはインプラント体に装着されたスキャンボディーに、着脱可能に取り付けられるベース部と、ベース部から口腔内のU字状の顎に沿ってインプラント体に隣接して顎に埋設された別のインプラント体の位置まで延出された延長部と、延長部に、ハンディ移動式3Dスキャナに撮影される側の面に位置して、延長部の長手方向に沿って不規則に左右非対称に設けられた凹凸部または不規則に左右非対称に設けられた模様とを備えており、ハンディ移動式3Dスキャナによって取得した複数の3D画像データが送信されるコンピュータには、延長部の凹凸部または模様に関する形状、寸法、角度に関する情報が記憶されており、コンピュータがハンディ移動式3Dスキャナによって取得した複数の3D画像データを共通部分が一致するようにインプラント体からU字状の顎に沿って別のインプラント体の位置まで重ね合わせる際、顎の粘膜ではなく延長部に設けられた不規則な凹凸部または模様を基準として重ね合わせることで、インプラント体および別のインプラント体の位置および方向を含む口腔内の3D画像データを取得するようにした、ことを特徴とする歯科用スキャンアタッチメントを用いた口腔内データ取得方法が提供される。

Claims (6)

  1. ハンディ移動式3Dスキャナを口腔内に差し入れて移動させ、口腔内の3D画像データを取得するに先立って、顎に埋設されたインプラント体に直接または間接的に取り付けられる歯科用スキャンアタッチメントであって、
    顎に埋設されたインプラント体または該インプラント体に装着されたアバットメント若しくは前記インプラント体に装着されたスキャンボディーに、着脱可能に取り付けられるベース部と、該ベース部から口腔内のU字状の顎に沿った方向に延出された延長部とを備え、
    前記ハンディ移動式3Dスキャナによって取得した複数の3D画像データを共通部分が一致するようにU字状の顎に沿って重ね合わせる際、顎の粘膜ではなく前記延長部を基準として重ね合わせ得るようにした、ことを特徴とする歯科用スキャンアタッチメント。
  2. ハンディ移動式3Dスキャナを口腔内に差し入れて移動させ、口腔内の3D画像データを取得するに先立って、顎に埋設されたインプラント体に直接または間接的に取り付けられる歯科用スキャンアタッチメントであって、
    顎に埋設されたインプラント体または該インプラント体に装着されたアバットメント若しくは前記インプラント体に装着されたスキャンボディーに、着脱可能に取り付けられるベース部と、該ベース部から口腔内のU字状の顎に沿って前記インプラント体に隣接して顎に埋設された別のインプラント体の位置まで延出された延長部とを備え、
    前記ハンディ移動式3Dスキャナによって取得した複数の3D画像データを共通部分が一致するように前記インプラント体からU字状の顎に沿って前記別のインプラント体の位置まで重ね合わせる際、顎の粘膜ではなく前記延長部を基準として重ね合わせ得るようにした、ことを特徴とする歯科用スキャンアタッチメント。
  3. 前記延長部に、前記ハンディ移動式3Dスキャナに撮影される側の面に位置して、前記延長部の長手方向に沿った不規則な凹凸部または模様が設けられた、ことを特徴とする請求項1または2に記載の歯科用スキャンアタッチメント。
  4. 前記延長部に、長手方向に間隔を隔てて複数の切込部が形成され、該切込部の位置で破断することで前記延長部の長さが調節可能である、ことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の歯科用スキャンアタッチメント。
  5. ハンディ移動式3Dスキャナを口腔内に差し入れて移動させ、口腔内の3D画像データを取得するに先立って、顎に埋設されたインプラント体に直接または間接的に歯科用スキャンアタッチメントを取り付け、
    該歯科用スキャンアタッチメントは、顎に埋設されたインプラント体または該インプラント体に装着されたアバットメント若しくは前記インプラント体に装着されたスキャンボディーに、着脱可能に取り付けられるベース部と、該ベース部から口腔内のU字状の顎に沿った方向に延出された延長部とを備えており、
    前記ハンディ移動式3Dスキャナによって取得した複数の3D画像データを共通部分が一致するようにU字状の顎に沿って重ね合わせる際、顎の粘膜ではなく前記延長部を基準として重ね合わせることで、U字状の顎に沿った粘膜の3D画像データを取得するようにした、ことを特徴とする歯科用スキャンアタッチメントを用いた口腔内データ取得方法。
  6. ハンディ移動式3Dスキャナを口腔内に差し入れて移動させ、口腔内の3D画像データを取得するに先立って、顎に埋設されたインプラント体に直接または間接的に歯科用スキャンアタッチメントを取り付け、
    該歯科用スキャンアタッチメントは、顎に埋設されたインプラント体または該インプラント体に装着されたアバットメント若しくは前記インプラント体に装着されたスキャンボディーに、着脱可能に取り付けられるベース部と、該ベース部から口腔内のU字状の顎に沿って前記インプラント体に隣接して顎に埋設された別のインプラント体の位置まで延出された延長部とを備えており、
    前記ハンディ移動式3Dスキャナによって取得した複数の3D画像データを共通部分が一致するように前記インプラント体からU字状の顎に沿って前記別のインプラント体の位置まで重ね合わせる際、顎の粘膜ではなく前記延長部を基準として重ね合わせることで、前記インプラント体および前記別のインプラント体の位置および方向を含む口腔内の3D画像データを取得するようにした、ことを特徴とする歯科用スキャンアタッチメントを用いた口腔内データ取得方法。
JP2018118612A 2018-06-22 2018-06-22 歯科用スキャンアタッチメントを用いた口腔内データ取得システム及びそれを用いた口腔内データ取得方法 Active JP6507293B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018118612A JP6507293B1 (ja) 2018-06-22 2018-06-22 歯科用スキャンアタッチメントを用いた口腔内データ取得システム及びそれを用いた口腔内データ取得方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018118612A JP6507293B1 (ja) 2018-06-22 2018-06-22 歯科用スキャンアタッチメントを用いた口腔内データ取得システム及びそれを用いた口腔内データ取得方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6507293B1 JP6507293B1 (ja) 2019-04-24
JP2019217138A true JP2019217138A (ja) 2019-12-26

Family

ID=66324249

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018118612A Active JP6507293B1 (ja) 2018-06-22 2018-06-22 歯科用スキャンアタッチメントを用いた口腔内データ取得システム及びそれを用いた口腔内データ取得方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6507293B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023081956A1 (en) * 2021-11-09 2023-05-19 Tektonic4d Pty Ltd Device and method for determining the position of a dental implant
JP7469842B2 (ja) 2020-10-29 2024-04-17 クロケット,ラッセル・ジェイ 歯科用デバイスおよび使用方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT523132A3 (de) * 2019-10-29 2021-05-15 Fürhauser Lukas Dr Scankörper mit langem arm
AT523131A3 (de) * 2019-10-29 2021-05-15 Fuerhauser Nikolaus Scankörper mit orientierungsmarkierungen
CN114748195A (zh) * 2022-05-02 2022-07-15 先临三维科技股份有限公司 扫描装置及其连接方法、装置、电子设备及介质

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5857853A (en) * 1993-07-26 1999-01-12 Nobel Biocare Ab Method of manufacturing a prosthesis to be fixed to implants in the jawbone of a patient, and a system for manufacturing such prostheses
US20120141951A1 (en) * 2010-12-07 2012-06-07 Biomet 3I, Llc Universal scanning member for use on dental implant and dental implant analogs
US20140255873A1 (en) * 2013-03-08 2014-09-11 James R. Glidewell Dental Ceramics, Inc. Simplified Protocol for Fixed Implant Restorations Using Intra-Oral Scanning and Dental CAD/CAM
JP2016533824A (ja) * 2013-08-30 2016-11-04 ツェットエフイックス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 口腔内基準物体

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5857853A (en) * 1993-07-26 1999-01-12 Nobel Biocare Ab Method of manufacturing a prosthesis to be fixed to implants in the jawbone of a patient, and a system for manufacturing such prostheses
US20120141951A1 (en) * 2010-12-07 2012-06-07 Biomet 3I, Llc Universal scanning member for use on dental implant and dental implant analogs
US20140255873A1 (en) * 2013-03-08 2014-09-11 James R. Glidewell Dental Ceramics, Inc. Simplified Protocol for Fixed Implant Restorations Using Intra-Oral Scanning and Dental CAD/CAM
JP2016533824A (ja) * 2013-08-30 2016-11-04 ツェットエフイックス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 口腔内基準物体

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7469842B2 (ja) 2020-10-29 2024-04-17 クロケット,ラッセル・ジェイ 歯科用デバイスおよび使用方法
WO2023081956A1 (en) * 2021-11-09 2023-05-19 Tektonic4d Pty Ltd Device and method for determining the position of a dental implant

Also Published As

Publication number Publication date
JP6507293B1 (ja) 2019-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2019217138A (ja) 歯科用スキャンアタッチメントを用いた口腔内データ取得システム及びそれを用いた口腔内データ取得方法
US20210267729A1 (en) Methods and systems for dental procedures
KR102050547B1 (ko) 치은연하 측정을 위한 방법 및 장치
EP3242627B1 (en) Device for improved intraoral scanning accuracy
Hong-Seok et al. Development of high speed and high accuracy 3D dental intra oral scanner
US9532859B2 (en) Electronic register device for recording jaw movements
CA2868903C (en) Intraoral imaging apparatus
US7835558B2 (en) Method and system for making dental restorations
CN111655192B (zh) 数字牙科修复体及其制造方法
KR101883958B1 (ko) 디지털보철 제조방법 및 제조시스템
US11684460B2 (en) Reference member for determining a position of an implant analog
EP3922210A1 (en) Dental system having baseline enabling digital three-dimensional tooth model to be merged with anatomical location and plane analysis of human body
KR101970746B1 (ko) 디지털보철 제조방법 및 제조시스템, 이에 적용되는 덴처홀가이더 및 제조방법
JP2016506842A (ja) 事前調整された歯科インプラント補助器具
TW202034862A (zh) 數字基台及利用此的牙齒修復體製造方法
CN112351750A (zh) 用于获取牙科信息的电子印模托盘
EP3727189A1 (en) Gauge for verification of 3-d images
JP2020537550A (ja) 口腔内表面走査用のステンシル
WO2020037588A1 (en) Hybrid method of acquiring 3d data using intraoral scanner
IT202100015818A1 (it) Forchetta intraorale digitalizzabile con scanner intraorale per procedure di montaggio in articolatore virtuale per trattamenti odontoiatrici e odontotecnici

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180803

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20180822

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20180904

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181009

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6507293

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250