JP2019215492A - 電子写真感光体、その製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、その製造方法、プロセスカートリッジおよび電子写真装置 Download PDF

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Abstract

【課題】低温低湿下〜高温高湿下の全環境における感度変化が少ない電子写真感光体を提供する。【解決手段】中間層と、感光層と、をこの順に有する電子写真感光体であって、該中間層が少なくともウレタン樹脂と、(メタ)アクリレートの重合体を主鎖としシロキサン構造を側鎖として有するグラフト重合体であるシロキサン変性(メタ)アクリルポリマーを含有することを特徴とする電子写真感光体。【選択図】図1

Description

本発明は電子写真感光体、およびその製造方法、並びに該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジおよび電子写真装置に関する。
電子写真装置に使用される電子写真感光体は、近年、支持体上に中間層と感光層をこの順に積層させた構成が主流となっている。
中間層は、支持体の欠陥の被覆や、感光層の塗布性向上、感光層と支持体の接着性改良、支持体から感光層への電荷注入性改良、帯電性改良等の機能を有する。
中間層としては、導電性化合物を有しない樹脂単独膜や導電性化合物を含有する樹脂膜の構成が提案されている。特許文献1には、従来の中間層に用いられる、ポリアミド樹脂、フェノール樹脂、(メタ)アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂が記載されている。
さらに支持体表面の傷や凹凸を隠ぺいするために、中間層樹脂に金属酸化物粒子を分散させる技術がある。特許文献2には、中間層に酸化チタン粒子を用いる技術が記載されている。
また、特許文献3には、中間層にシリコーンオイルを添加し、塗工性を改善する方法が記載されている。
特開平4−213462号公報 特開2010−271705号公報 特開2002−341569号公報
近年、電子写真装置の高画質化、高速プロセス化が求められており、低温低湿下〜高温高湿下での全環境に対してより画像濃度の安定した画像の提供が可能な電子写真感光体が求められている。特許文献1に記載の電子写真感光体は、高速プロセスにおいて中間層樹脂の吸湿による低温低湿下〜高温高湿環境下での電気抵抗の変化により、画像濃度に変動が生じ、改善の余地があるものであった。また、特許文献2の金属酸化物を含有する中間層を有する電子写真感光体は、高温高湿条件での繰り返し使用により、画像濃度が薄くなってしまうという課題があった。
電子写真感光体における電気特性および画像濃度の環境依存性は、中間層に水分が吸着し、中間層の電気抵抗が変化することにより発生すると推測される。樹脂のみの中間層を高温高湿環境下で使用した場合、中間層の電気抵抗が低下して感光層から支持体へ電荷が流れやすくなり、露光プロセスを受けた際の明部電位(感度)が良化する。その結果、低湿環境で使用した場合に比べて、画像濃度が濃くなる。また、金属酸化物と樹脂を含有する中間層においては、高湿環境下で使用した場合、中間層に水分が吸着することにより樹脂の抵抗が低下するものの、金属酸化物の導電性も水分の影響で低下する。その結果、繰り返し使用において中間層の電気抵抗が高くなり、露光プロセスを受けた際の明部電位(感度)が悪化するため、高湿環境下での画像濃度が薄くなると考えられる。
したがって、本発明の目的は低温低湿〜高温高湿環境における感度変化が少ない電子写真感光体を提供することにある。
上記の目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明は、導電性支持体と、中間層と、感光層と、をこの順に有する電子写真感光体であって、
該中間層が少なくともウレタン樹脂と、(メタ)アクリレートの重合体を主鎖としシロキサン構造を側鎖として有するグラフト重合体であるシロキサン変性(メタ)アクリルポリマーを含有することを特徴とする電子写真感光体に関する。
また、本発明は、導電性支持体と、中間層と、感光層と、をこの順に有する電子写真感光体の製造方法において、少なくともウレタン樹脂と、(メタ)アクリレートの重合体を主鎖としシロキサン構造を側鎖として有するグラフト重合体であるシロキサン変性(メタ)アクリルポリマーを溶剤に溶解させた中間層塗布液の塗膜を該支持体上に形成する工程と、該塗膜を乾燥または硬化して中間層を形成する工程と、を有することを特徴とする電子写真感光体の製造方法に関する。
さらに、本発明は、上記電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジに関する。
またさらに、本発明は、上記電子写真感光体と、帯電手段、露光手段、現像手段、および転写手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを有する電子写真装置に関する。
本発明によれば、低温低湿下〜高温高湿下の全環境における感度変化が少ない電子写真感光体を提供することができる。
また、本発明によれば、上記電子写真感光体を有する電子写真装置およびプロセスカートリッジを提供することができる。
本発明の電子写真感光体の層構成の1例を示す図である。 本発明の電子写真感光体を有するプロセスカートリッジを備えた電子写真装置の1例を示す図である。 研磨シートを用いた研磨機の1例を示す図である。 (a)はモールドの概略を示す上面図、(b)はモールドの凸部の電子写真感光体の軸方向の概略断面図(図4(a)のB−B断面における断面図)、(c)はモールドの凸部の電子写真感光体の周方向の断面図(図4(a)のC−C断面の断面図)である。 電子写真感光体の周面に凹部を形成するための圧接形状転写加工装置の例を示す図である。
以下、好適な実施の形態を挙げて、本発明を詳細に説明する。
本発明の電子写真感光体は、導電性支持体と、中間層と、感光層と、をこの順に有し、中間層が少なくともウレタン樹脂と、(メタ)アクリレートの重合体を主鎖としシロキサン構造を側鎖として有するグラフト重合体であるシロキサン変性(メタ)アクリルポリマーを含有することを特徴とする。
なお、本明細書において「(メタ)アクリル基」は「アクリル基」および/または「メタクリル基」を意味する。また、「(メタ)アクリルポリマー」は「アクリル基」が重合したポリマー、「メタクリル基」が重合したポリマーおよび「アクリル基」と「メタクリル基」が重合したポリマーを含むものとする。
本発明者らは、中間層にウレタン樹脂と(メタ)アクリレートの重合体を主鎖としシロキサン構造を側鎖として有するグラフト重合体であるシロキサン変性(メタ)アクリルポリマーを含有させることで上記課題を解決できる理由を以下のように推測している。
中間層は、使用環境の温湿度によって中間層中の樹脂が吸湿または脱離して電気抵抗が変化し、感光層から支持体に流れる電荷量が変化するために電子写真感光体の感度変化を発生させる。
ウレタン樹脂のウレタン結合(NHCOO基)と、シロキサン変性(メタ)アクリルポリマーの主鎖のエステル結合(COO基)は相溶性がよい。そのため、中間層に両者を含有することによりシロキサン変性(メタ)アクリルポリマーが中間層表面および層の深さ方向内部に存在することができる。その結果、シロキサン構造部による撥水効果が中間層で得られ、高温高湿環境下での樹脂の吸湿が抑制されるため、温湿度変化による中間層の抵抗変化が小さくなると考えられる。
特許文献3には、シリコーンオイルを中間層に添加することが記載されている。しかしながら、シリコーンオイルは表面移行性が高く、上層の感光層に移行する。そのため、中間層内部に存在し続けることが難しく、本発明のような中間層の撥水効果が得られにくいと推測される。
さらに、中間層に金属酸化物粒子を含有した場合は、高温高湿環境下において上記の理由により中間層の吸湿が抑制されるため、金属酸化物粒子への水分吸着が少なくなり、繰り返し使用による導電性悪化が抑制されていると推測される。
以上のメカニズムのように、各構成が相乗的に効果を及ぼし合うことによって、本発明の効果を達成することが可能となる。
[電子写真感光体]
本発明の電子写真感光体は、図1に示すように、支持体上に中間層を有し、さらに中間層上に感光層を有する。図1中、1−1は支持体であり、1−2は中間層であり、1−3は感光層である。
本発明の電子写真感光体を製造する方法としては、後述する各層の塗布液を調製し、所望の層の順番に塗布して、乾燥させる方法が挙げられる。このとき、塗布液の塗布方法としては、浸漬塗布、スプレー塗布、インクジェット塗布、ロール塗布、ダイ塗布、ブレード塗布、カーテン塗布、ワイヤーバー塗布、リング塗布などが挙げられる。これらの中でも、効率性および生産性の観点から、浸漬塗布が好ましい。
以下、各層について説明する。
<中間層>
本発明において、支持体の上に中間層を設ける。
中間層を設けることで、支持体の欠陥の被覆や、感光層の塗布性、感光層と支持体の接着性および支持体から感光層への電荷注入阻止性を付与することができる。
中間層には、少なくともウレタン樹脂と(メタ)アクリレートの重合体を主鎖としシロキサン構造を側鎖として有するグラフト重合体であるシロキサン変性(メタ)アクリルポリマーを含有する。
ウレタン樹脂としては、ポリウレタン、またはポリオールとブロック化イソシアネート化合物との反応によって生成される硬化ウレタン樹脂が挙げられる。電子写真感光体の製造における他の層への溶出を防ぐ観点から、硬化ウレタン樹脂が好ましい。これらの樹脂や化合物は、公知の方法で合成することもでき、また市販のものを用いてもよい。
ポリオールとしては、例えば、ポリビニルアセタール、ポリフェノール、ポリエチレンジオール、ポリカーボネートジオール、ポリエーテルポリオール、ポリ(メタ)アクリルポリオールなどがあげられる。これらの中でもポリビニルアセタールが好ましい。ポリビニルアセタールの中でも、ポリビニルブチラールが特に好ましい。これらのポリオールは、1種のみを使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
イソシアネート化合物としては、イソシアネート基を有する化合物であればいかなる化合物を用いることができるが、イソシアネート基にブロック剤を反応させて得られるブロック化イソシアネート化合物が、中間層製造における塗布液安定性の観点から好ましい。ブロック化の対象となるイソシアネート化合物としては、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートなどの脂肪族ジイソシアネートなどが挙げられる。中でも中心骨格がイソシアヌレートであるものが好ましい。これらのイソシアネート化合物は、1種のみを使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
ブロック剤としては、例えば、メチルエチルケトオキシム、アセトンオキシム、ジアルキルマロネート、アセト酢酸エステルが挙げられ、メチルエチルケトオキシムが好ましい。
本発明において、(メタ)アクリレートの重合体を主鎖としシロキサン構造を側鎖として有するグラフト重合体であるシロキサン変性(メタ)アクリルポリマーとしては、ビックケミー・ジャパン株式会社製のBYK−3550など市販の化合物が挙げられる。
さらに、式(1)
Figure 2019215492
で示される構造と、式(2)
Figure 2019215492
(式(1)および式(2)中、Rは水素原子またはメチル基であり、Rは水素原子または炭素数1〜5のアルキル基であり、Rはメチル基またはメトキシ基であり、aは1以上5以下の整数であり、bは10以上50以下の整数であり、cは0または1である。)
で示される繰り返し構造単位を有する(メタ)アクリル樹脂である。シロキサン変性(メタ)アクリルポリマーにおける式(1)で示される構造の含有比率は5質量%以上20質量%以下が好ましい。式(1)で示される構造の含有比率が5質量%以上である場合、本発明の効果が得られやすくなり好ましい。また、式(1)で示される構造の含有比率が20質量%以下である場合は、シロキサン変性(メタ)アクリルポリマーの表面移行性を低くすることができ、本発明の効果が得られやすくなる。
以下表1にシロキサン変性(メタ)アクリルポリマーの構造例を示す。
Figure 2019215492
これらシロキサン変性(メタ)アクリルポリマーは、公知の方法で合成することができる。例えば、特開昭58−167606号や特開昭62−75462号公報に記載の方法で合成することができる。
シロキサン変性(メタ)アクリルポリマーの含有量は、中間層中のウレタン樹脂の含有量に対して0.1質量%以上5質量%以下であることが好ましい。0.1質量%以上含有されていることで、本発明の効果が得られ、5質量%以下であることで、感光層との密着性が良好となる。
また、本発明の中間層は必要に応じて他の樹脂、電子輸送物質、金属酸化物、金属、導電性高分子などをさらに含有してもよい。これらの中でも、金属酸化物を用いることが好ましい。
金属酸化物としては、酸化インジウムスズ、酸化スズ、酸化インジウム、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、チタン酸ストロンチウムなどが挙げられる。中でも、支持体の欠陥の隠ぺい性、電気特性の観点から、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、チタン酸ストロンチウムが好ましい。
金属酸化物の含有量は、結着樹脂に対して10〜500質量%が好ましく、50〜400質量%がより好ましい。
金属酸化物の表面は、シランカップリング剤などで処理したり、金属酸化物にリンやアルミニウムなど元素やその酸化物をドーピングしたりしてもよい。
また、金属酸化物粒子は、芯材粒子と、その粒子を被覆する被覆層とを有する積層構造としてもよい。芯材粒子としては、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化亜鉛などが挙げられる。被覆層としては、酸化スズなどの金属酸化物が挙げられる。
また、金属酸化物粒子の体積平均粒子径は、1nm以上500nm以下であることが好ましく、3nm以上400nm以下であることがより好ましい。
電子輸送物質としては、キノン化合物、イミド化合物、ベンズイミダゾール化合物、シクロペンタジエニリデン化合物、フルオレノン化合物、キサントン化合物、ベンゾフェノン化合物、シアノビニル化合物、ハロゲン化アリール化合物、シロール化合物、含ホウ素化合物などが挙げられる。電子輸送物質として、重合性官能基を有する電子輸送物質を用い、上記の重合性官能基を有するモノマーと共重合させることで、硬化膜として中間層を形成してもよい。
また、中間層は、シリコーンオイルや樹脂粒子などの添加剤をさらに含有してもよい。
中間層の平均膜厚は、0.1μm以上50μm以下であることが好ましく、0.2μm以上40μm以下であることがより好ましく、0.3μm以上30μm以下であることが特に好ましい。膜厚の測定にはいかなる方法を用いてもよいが、例えば渦電流方式を用いた膜厚計を用いることができる。渦電流方式を用いた膜厚計としては、例えばヘルムート・フィッシャー社製のFischerscopeがあげられる。中間層の平均膜厚は、製膜前後の差分として算出した。
本発明の中間層は、前述のウレタン樹脂と(メタ)アクリレートの重合体を主鎖としシロキサン構造を側鎖として有するグラフト重合体であるシロキサン変性(メタ)アクリルポリマーを含有する1層のみで構成されてもよい。本発明の中間層が、複数の層で構成されている場合、少なくとも1層はウレタン樹脂とシロキサン変性(メタ)アクリルポリマーを含有する層である。
中間層は、上記の各材料および溶剤を含有する中間層用塗布液を調製し、この塗膜を導電性支持体上に形成し、乾燥および/または硬化させることで形成することができる。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤などが挙げられる。
中間層が金属酸化物粒子を含有する場合、中間層用塗布液に金属酸化物粒子を分散させるための分散方法としては、ペイントシェーカー、サンドミル、ボールミル、液衝突型高速分散機を用いた方法が挙げられる。
<支持体>
本発明において、電子写真感光体は、支持体を有する。本発明において、支持体は導電性を有する導電性支持体であることが好ましい。また、支持体の形状としては、円筒状、ベルト状、シート状などが挙げられる。中でも、円筒状支持体であることが好ましい。また、支持体の表面に、陽極酸化などの電気化学的な処理や、ブラスト処理、切削処理などを施してもよい。
支持体の材質としては、金属、樹脂、ガラスなどが好ましい。
金属としては、アルミニウム、鉄、ニッケル、銅、金、ステンレスや、これらの合金などが挙げられる。中でも、アルミニウムを用いたアルミニウム製支持体であることが好ましい。
また、樹脂やガラスには、導電性材料を混合または被覆するなどの処理によって、導電性を付与してもよい。
<感光層>
電子写真感光体の感光層は、主に、(1)積層型感光層と、(2)単層型感光層とに分類される。(1)積層型感光層は、電荷発生物質を含有する電荷発生層と、電荷輸送物質を含有する電荷輸送層と、を有する。(2)単層型感光層は、電荷発生物質と電荷輸送物質を共に含有する感光層を有する。
(1)積層型感光層
積層型感光層は、電荷発生層と、電荷輸送層と、を有する。
(1−1)電荷発生層
電荷発生層は、電荷発生物質と、樹脂と、を含有することが好ましい。
電荷発生物質としては、アゾ顔料、ペリレン顔料、多環キノン顔料、インジゴ顔料、フタロシアニン顔料などが挙げられる。これらの中でも、アゾ顔料、フタロシアニン顔料が好ましい。フタロシアニン顔料の中でも、オキシチタニウムフタロシアニン顔料、クロロガリウムフタロシアニン顔料、ヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料が好ましい。
電荷発生層中の電荷発生物質の含有量は、電荷発生層の全質量に対して、40質量%以上85質量%以下であることが好ましく、60質量%以上80質量%以下であることがより好ましい。
樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、(メタ)アクリル樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、ポリウレタン樹脂、フェノール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、セルロース樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などが挙げられる。これらの中でも、ポリビニルブチラール樹脂がより好ましい。
また、電荷発生層は、酸化防止剤、紫外線吸収剤などの添加剤をさらに含有してもよい。具体的には、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物、硫黄化合物、リン化合物、ベンゾフェノン化合物、などが挙げられる。
電荷発生層の平均膜厚は、0.1μm以上1μm以下であることが好ましく、0.15μm以上0.4μm以下であることがより好ましい。
電荷発生層は、上記の各材料および溶剤を含有する電荷発生層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥させることで形成することができる。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、スルホキシド系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤などが挙げられる。
(1−2)電荷輸送層
電荷輸送層は、電荷輸送物質と、樹脂と、を含有することが好ましい。
電荷輸送物質としては、例えば、多環芳香族化合物、複素環化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、エナミン化合物、ベンジジン化合物、トリアリールアミン化合物や、これらの物質から誘導される基を有する樹脂などが挙げられる。これらの中でも、トリアリールアミン化合物、ベンジジン化合物が好ましい。
電荷輸送層中の電荷輸送物質の含有量は、電荷輸送層の全質量に対して、25質量%以上70質量%以下であることが好ましく、30質量%以上55質量%以下であることがより好ましい。
樹脂としては、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、(メタ)アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂などが挙げられる。これらの中でも、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂が好ましい。ポリエステル樹脂としては、特にポリアリレート樹脂が好ましい。
電荷輸送物質と樹脂との含有量比(質量比)は、4:10〜20:10が好ましく、5:10〜12:10がより好ましい。
また、電荷輸送層は、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、レベリング剤、滑り性付与剤、耐摩耗性向上剤などの添加剤を含有してもよい。具体的には、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物、硫黄化合物、リン化合物、ベンゾフェノン化合物、シロキサン変性樹脂、シリコーンオイル、フッ素樹脂粒子、ポリスチレン樹脂粒子、ポリエチレン樹脂粒子、シリカ粒子、アルミナ粒子、窒化ホウ素粒子などが挙げられる。
電荷輸送層の平均膜厚は、5μm以上50μm以下であることが好ましく、8μm以上40μm以下であることがより好ましく、10μm以上30μm以下であることが特に好ましい。
電荷輸送層は、上記の各材料および溶剤を含有する電荷輸送層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥させることで形成することができる。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤が挙げられる。これらの溶剤の中でも、エーテル系溶剤または芳香族炭化水素系溶剤が好ましい。
(2)単層型感光層
単層型感光層は、電荷発生物質、電荷輸送物質、樹脂および溶剤を含有する感光層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥させることで形成することができる。電荷発生物質、電荷輸送物質、樹脂としては、上記「(1)積層型感光層」における材料の例示と同様である。
<保護層>
本発明において、感光層の上に、保護層を設けてもよい。保護層を設けることで、耐久性を向上することができる。
保護層は、導電性粒子および/または電荷輸送物質と、樹脂とを含有することが好ましい。
導電性粒子としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化インジウムなどの金属酸化物の粒子が挙げられる。
電荷輸送物質としては、多環芳香族化合物、複素環化合物、ヒドラゾン化合物、スチリル化合物、エナミン化合物、ベンジジン化合物、トリアリールアミン化合物や、これらの物質から誘導される基を有する樹脂などが挙げられる。これらの中でも、トリアリールアミン化合物、ベンジジン化合物が好ましい。
樹脂としては、ポリエステル樹脂、(メタ)アクリル樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂などが挙げられる。中でも、ポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、(メタ)アクリル樹脂が好ましい。
また、保護層は、重合性官能基を有するモノマーを含有する組成物を重合することで硬化膜として形成してもよい。その際の反応としては、熱重合反応、光重合反応、放射線重合反応などが挙げられる。重合性官能基を有するモノマーが有する重合性官能基としては、(メタ)アクリル基などが挙げられる。重合性官能基を有するモノマーとして、電荷輸送能を有する材料を用いてもよい。
保護層は、酸化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、レベリング剤、滑り性付与剤、耐摩耗性向上剤、などの添加剤を含有してもよい。具体的には、ヒンダードフェノール化合物、ヒンダードアミン化合物、硫黄化合物、リン化合物、ベンゾフェノン化合物、シロキサン変性樹脂、シリコーンオイル、フッ素樹脂粒子、ポリスチレン樹脂粒子、ポリエチレン樹脂粒子、シリカ粒子、アルミナ粒子、窒化ホウ素粒子などが挙げられる。
保護層の平均膜厚は、0.5μm以上10μm以下であることが好ましく、1μm以上7μm以下であることが好ましい。
保護層は、上記の各材料および溶剤を含有する保護層用塗布液を調製し、この塗膜を形成し、乾燥および/または硬化させることで形成することができる。塗布液に用いる溶剤としては、アルコール系溶剤、ケトン系溶剤、エーテル系溶剤、スルホキシド系溶剤、エステル系溶剤、芳香族炭化水素系溶剤が挙げられる。
保護層の表面は、粗面化、ブラスト加工、圧接形状転写などにより加工しても良い。
図3に、本発明の電子写真感光体の保護層表面の粗面化の一例として、粗面化手段として研磨シートを用いた研磨機を用いた例を示す。研磨シート101とは、シート状基材上に研磨砥粒が結着樹脂中に分散された層を設けてなるシート状の研磨部材のことである。研磨シート101は中空の軸106に巻かれており、軸106に研磨シート101が送られる方向と逆方向に、研磨シート101に張力が与えられるようモーター(不図示)が配置されている。研磨シート101は矢印方向に送られ、ガイドローラー102aおよび102bを介してバックアップローラー103を通り、研磨後の研磨シート101はガイドローラー102cおよび102dを介してモーター(不図示)により巻き取り手段105に巻き取られる。研磨は、研磨シート101が被処理体である電子写真感光体104に常時圧接され、被処理体である電子写真感光体104の周面を粗面化することで行われる。なお、被処理体である電子写真感光体104とは、周面の粗面化(研磨)を行う前の電子写真感光体104、または、周面の粗面化(研磨)および清掃を行う前の電子写真感光体104である。研磨シート101は絶縁性であることが多いので、研磨シート101の接する部位には、アースに接地されたものまたは導電性を有するものを用いることが好ましい。
被処理体である電子写真感光体104は、研磨シート101を介してバックアップローラー103と対向した位置に置かれる。この際、研磨シート101の基材側からバックアップローラー103が被処理体である電子写真感光体104に対して所望の設定値(圧力)で所定の時間押し当てられ、被処理体である電子写真感光体104の周面が粗面化される。被処理体である電子写真感光体104の回転方向は、研磨シート101の送られる方向と同一であってもよいし、対向であってもよい。また、粗面化の途中で被処理体である電子写真感光体104の回転方向を変更してもよい。
[電子写真感光体の表面形状の形成方法]
電子写真感光体に接触させるクリーニングブレードの挙動をより安定化させる目的で、電子写真感光体の表面層には、凹形状部または凸形状部を設けることがより好ましい。
上記凹形状部または凸形状部は、電子写真感光体の表面の全域に形成されていてもよいし、電子写真感光体の表面の一部分に形成されていてもよい。凹形状部または凸形状部が電子写真感光体の表面の一部分に形成されている場合は、少なくともクリーニングブレードとの接触領域の全域には凹形状部または凸形状部が形成されていることが好ましい。
例えば、凹形状部を形成する場合は、形成するべき凹形状部に対応した凸部を有するモールドを電子写真感光体の表面に圧接し、形状転写を行うことにより、凹形状部を形成することができる。
図5に、電子写真感光体の表面に凹形状部を形成するための圧接形状転写加工装置の例を示す。
図5に示す圧接形状転写加工装置によれば、被加工物である電子写真感光体5−1を回転させながら、その表面(周面)に連続的にモールド5−2を接触させ、加圧することにより、電子写真感光体5−1の表面に凹形状部や平坦部を形成することができる。
加圧部材5−3の材質としては、例えば、金属、金属酸化物、プラスチック、ガラスなどが挙げられる。これらの中でも、機械的強度、寸法精度、耐久性の観点から、ステンレス鋼(SUS)が好ましい。加圧部材5−3は、その上面にモールド5−2が設置される。また、下面側に設置される支持部材(不図示)および加圧システム(不図示)により、支持部材5−4に支持された電子写真感光体5−1の表面に、モールド5−2を所定の圧力で接触させることができる。また、支持部材5−4を加圧部材5−3に対して所定の圧力で押し付けてもよいし、支持部材5−4および加圧部材5−3を互いに押し付けてもよい。
図5に示す例は、加圧部材5−3を電子写真感光体5−1の軸方向と垂直な方向に移動させることにより、電子写真感光体5−1が従動または駆動回転しながら、その表面を連続的に加工する例である。さらに、加圧部材5−3を固定し、支持部材5−4を電子写真感光体5−1の軸方向と垂直な方向に移動させることにより、または、支持部材5−4および加圧部材5−3の両者を移動させることにより、電子写真感光体5−1の表面を連続的に加工することもできる。
なお、形状転写を効率的に行う観点から、モールド5−2や電子写真感光体5−1を加熱することが好ましい。
モールド5−2としては、例えば、微細な表面加工された金属や樹脂フィルム、シリコンウエハーなどの表面にレジストによりパターニングをしたもの、微粒子が分散された樹脂フィルムや、微細な表面形状を有する樹脂フィルムに金属コーティングを施したものなどが挙げられる。
また、電子写真感光体5−1に押し付けられる圧力を均一にする観点から、モールド5−2と加圧部材5−3との間に弾性体を設置することが好ましい。
[プロセスカートリッジ、電子写真装置]
本発明のプロセスカートリッジは、これまで述べてきた電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とする。
また、本発明の電子写真装置は、これまで述べてきた電子写真感光体と、帯電手段、露光手段、現像手段および転写手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを有することを特徴とする。
図2に、電子写真感光体を備えたプロセスカートリッジを有する電子写真装置の概略構成の一例を示す。
円筒状の電子写真感光体1は、軸2を中心に矢印方向に所定の周速度で回転駆動される。電子写真感光体1の表面は、帯電手段3により、正または負の所定電位に帯電される。なお、図においては、ローラ型帯電部材によるローラ帯電方式を示しているが、コロナ帯電方式、近接帯電方式、注入帯電方式などの帯電方式を採用してもよい。帯電された電子写真感光体1の表面には、露光手段(不図示)から露光光4が照射され、目的の画像情報に対応した静電潜像が形成される。電子写真感光体1の表面に形成された静電潜像は、現像手段5内に収容されたトナーで現像され、電子写真感光体1の表面にはトナー像が形成される。電子写真感光体1の表面に形成されたトナー像は、転写手段6により、転写材7に転写される。トナー像が転写された転写材7は、定着手段8へ搬送され、トナー像の定着処理を受け、電子写真装置の外へプリントアウトされる。電子写真装置は、転写後の電子写真感光体1の表面に残ったトナーなどの付着物を除去するための、クリーニング手段9を有していてもよい。また、クリーニング手段9を別途設けず、上記付着物を現像手段などで除去する、所謂、クリーナーレスシステムを用いてもよい。電子写真装置は、電子写真感光体1の表面を、前露光手段(不図示)からの前露光光10により除電処理する除電機構を有していてもよい。また、本発明のプロセスカートリッジ11を電子写真装置本体に着脱するために、レールなどの案内手段12を設けてもよい。
本発明の電子写真感光体は、レーザービームプリンター、LEDプリンター、複写機、ファクシミリ、およびこれらの複合機などに用いることができる。
以下、実施例および比較例を用いて本発明をさらに詳細に説明する。本発明は、その要旨を超えない限り、下記の実施例によって何ら限定されるものではない。なお、以下の実施例の記載において、「部」とあるのは特に断りのない限り質量基準である。
(実施例1)
支持体(導電性支持体)として、長さ357.5mm、厚さ0.7mm、外径30mmのアルミニウムシリンダーを用意した。用意したアルミニウムシリンダーを、旋盤を用いて表面の切削加工を行った。
切削条件として、R0.1のバイトを用い、主軸回転数=10000rpm、バイトの送り速度を0.03〜0.06mm/rpmの範囲で連続的に変化させて加工した。
次に、ポリオール樹脂としてブチラール樹脂(商品名:BM−1、積水化学工業(株)製)15部、ブロック化イソシアネート(商品名:スミジュール3175、住化バイエルウレタン(株)製)15部およびシロキサン変性アクリルポリマー(例示化合物2)0.15部をメチルエチルケトン300部と1−ブタノール300部の混合液に溶解し、中間層用塗布液を得た。
得られた中間層用塗布液を上記支持体上に浸漬塗布し、これを30分間160℃で乾燥させることによって、平均膜厚が2.0μmの中間層を形成した。
膜厚は渦電流式膜厚計(Fischerscope、ヘルムート・フィッシャー社製)にて測定した。円筒状の電子写真感光体の母線方向に均等に5点測定し、平均値を平均膜厚として採用した。
次に、CuKα特性X線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の7.4°および28.2°に強いピークを有する結晶形のヒドロキシガリウムフタロシアニン結晶(電荷発生物質)20部、式(A)で示されるカリックスアレーン化合物0.2部、ポリビニルブチラール樹脂(商品名:エスレックBX−1、積水化学工業(株)製)10部、および、シクロヘキサノン600部を、直径1mmガラスビーズを用いたサンドミルに入れ、4時間分散処理した後、酢酸エチル600部を加えることによって、電荷発生層用塗布液を調製した。
この電荷発生層用塗布液を前記中間層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を15分間80℃で乾燥させることによって、平均膜厚0.19μmの電荷発生層を形成した。
Figure 2019215492
次に、
式(B)で示される化合物(電荷輸送物質)60部、
式(C)で示される化合物(電荷輸送物質)30部、
式(D)で示される化合物(電荷輸送物質)10部、
ポリカーボネート樹脂(商品名:ユーピロンZ400、三菱エンジニアリングプラスチックス(株)製、ビスフェノールZ型のポリカーボネート)100部、
式(E)で示されるポリカーボネート(粘度平均分子量Mv:20000)0.02部を、
o−キシレン600部およびジメトキシメタン200部の混合溶剤に溶解させることによって、電荷輸送層用塗布液を調製した。
この電荷輸送層用塗布液を前記電荷発生層上に浸漬塗布して塗膜を形成し、得られた塗膜を30分間100℃で乾燥させることによって、平均膜厚18μmの電荷輸送層を形成した。
Figure 2019215492
次に、
式(F1)で示される繰り返し構造単位および式(F2)で示される繰り返し構造単位を有する樹脂(重量平均分子量:130,000、共重合比(F1)/(F2)=1/1(モル比))1.65部を、
1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタン(商品名:ゼオローラH、日本ゼオン(株)社製)40部および1−プロパノール55部の混合溶剤に溶解した。
その後、四フッ化エチレン樹脂粉体(商品名:ルブロンL−2、ダイキン工業(株)製)30部を加えた液を、高圧分散機(商品名:マイクロフルイダイザーM−110EH、米Microfluidics(株)製)に通し、分散液を得た。
その後、
式(G)で示される正孔輸送性化合物52.0部、
式(H)で示される化合物16.0部、
式(I)で示される化合物2.0部、
シロキサン変性アクリル化合物0.75部(BYK−3550、ビックケミー・ジャパン(株)製)、
1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタン35部および1−プロパノール15部を前記分散液に加え、
ポリフロンフィルター(商品名:PF−040、アドバンテック東洋(株)製)で濾過を行い、保護層用塗料を調製した。
この保護層用塗布液を上記電荷輸送層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を5分間40℃で乾燥させた。乾燥後、窒素雰囲気下にて、加速電圧70KV、吸収線量15kGyの条件で1.6秒間電子線を塗膜に照射した。その後、窒素雰囲気下にて、塗膜の温度が135℃になる条件で15秒間加熱処理を行った。なお、電子線の照射から15秒間の加熱処理までの酸素濃度は15ppmであった。次に、大気中において、塗膜が105℃になる条件で1時間加熱処理を行い、平均膜厚5μmである保護層を形成した。このようにして、電子写真感光体を製造した。
Figure 2019215492
Figure 2019215492
Figure 2019215492
Figure 2019215492
[モールド圧接形状転写による凹部の形成]
次に、圧接形状転写加工装置に型部材(モールド)を設置し、作製した凹部形成前の電子写真感光体に対して表面加工を行った。
具体的には、概ね図5に示す構成の圧接形状転写加工装置に、図4に示すモールドを設置し、作製した凹部形成前の電子写真感光体に対して表面加工を行った。図4は、実施例および比較例で用いたモールドを示す図である。図4(a)はモールドの概略を示す上面図、図4(b)はモールドの凸部の電子写真感光体の軸方向の概略断面図(図4(a)のB−B断面における断面図)である。図4(c)はモールドの凸部の電子写真感光体の周方向の断面図(図4(a)のC−C断面の断面図)である。図4に示されるモールドは、最大幅(モールド上の凸部を上から見たときの電子写真感光体の軸方向の最大幅のこと。)X:50μm、最大長さ(モールド上の凸部を上から見たときの電子写真感光体の周方向の最大長さのこと。)Y:75μm、面積率56%、最大高さH:4μmの凸形状である。なお、面積率とは、モールドを上から見たときに表面全体に占める凸部の面積の比率である。加工時には、電子写真感光体の表面の温度が120℃になるように電子写真感光体およびモールドの温度を制御した。そして、7.0MPaの圧力で電子写真感光体と加圧部材をモールドに押し付けながら、電子写真感光体を周方向に回転させて、電子写真感光体の表面層(周面)の全面に凹部を形成した。
以上のようにして、実施例1の電子写真感光体を作製した。
[電子写真感光体の評価]
評価用の電子写真装置として、キヤノン(株)製の複写機imageRUNNER ADVANCE C5560の改造機を使用した。帯電手段としては、直流電圧をローラ型の接触帯電部材(帯電ローラ)に印加する方式を用い、プロセススピードを320mm/秒(サイクルタイム0.3秒)に改造して評価を行った。
電子写真感光体の表面電位の測定は、評価装置から現像用カートリッジを抜き取り、そこに電位測定装置を挿入することで行った。電位測定装置は、現像用カートリッジの現像位置に電位測定プローブを配置することで構成されており、電位測定プローブの位置は、電子写真感光体の母線方向の中央とした。
評価装置は、初めに温度15℃湿度10%RHの環境下に設置した。暗部電位Vdが−700Vになるように帯電部材(帯電ローラ)への印加電圧Vcを調整し、波長780nmのレーザー光を照射した際の明部電位Vlが−200Vになるようにレーザー光量を調整した。その後、温度32℃湿度85%RHの環境下に評価装置を設置し、印加電圧とレーザー光量を変化させずに電子写真感光体の明部電位Vlを測定した。
さらに、各環境において、印字率5%の画像で連続5枚出力の印刷ジョブを10000回繰り返して、印加電圧とレーザー光量を変化させずに電子写真感光体の明部電位Vlを測定した。初期および50000枚耐久後において、温度15℃湿度10%RHと温度32℃湿度85%RH環境の明部電位差を求めた。結果を表2に示す。
[シートサンプルの作製]
実施例1において、アルミシリンダーの代わりに厚さ50μmのアルミシートを巻いたアルミシリンダーを支持体として用いる。支持体の上に実施例1の電子写真感光体の作製方法と同様に、中間層、電荷発生層、電荷輸送層を順次形成させる。その後、アルミシリンダーからアルミシートを剥がしたものを実施例1のシートサンプルとして、後述する膜剥がれ試験を実施した。
[膜剥がれ試験]
製造したシートサンプルを温度50℃湿度90%RHの高温高湿環境下で72時間静置した。このシートサンプル取り出した。その後、以下の膜剥がれ試験に用いるテープがしっかり接着するように濡れている中間層シート表面を乾燥させるため、温度23℃湿度50%RHの常温常湿環境下で静置し、24時間後に中間層の膜剥がれ試験を行った。
膜剥がれ試験は、JIS−K5400に基づき、碁盤目テープ法により行った。特に指定のない項目についてはJISの規定に従う。測定手順を次に示す。
1:シートサンプルを固定し、クロスカットガイドを用いて、中間層に2mm間隔でアルミシートに達する切り傷を入れ、碁盤目上の切り傷を付ける。ます目の数が100の格子パターンを形成した。
2:切り傷を付けるときのカッターナイフは常に新しいものを用い、塗面に対して35〜45度の範囲の一定の角度に保つようにする。また、切り傷は、中間層を貫通してアルミシートに達するように、切り傷1本につき約0.5秒間かけて等速で引く。
3:カットした中間層の表面にセロハン粘着テープをはりつけ、消しゴムでこすって中間層にテープを付着させた後、テープを付着させてから1〜2分後に、テープの一方の端を持って中間層の塗面に直角に保ち、テープを瞬間的にひきはがす。
4:塗面とテープを観察し、剥離された碁盤目数を求め、剥がれ面積の割合を算出する。膜剥がれ試験は上記シートサンプルをJIS記載の方法により碁盤目試験を行い、100個のうち残留した碁盤目の数をカウントした。中間層が残存している碁盤目の比率をカウントした。接着率(%)=剥がれなかった数(マス)/全体の数(100マス)で算出される。接着率90%以上がA、接着率80%以上がB、接着率70%以上をCとした。
評価結果を表2に示す。
(実施例2)
実施例1において、中間層を以下のように変更した以外は、実施例1と同様にして、電子写真感光体とシートサンプルを作製し、評価を行った。結果を表2に示す。
中間層としてブチラール樹脂(商品名:BM−1、積水化学工業(株)製)15部、ブロック化イソシアネート(商品名:スミジュール3175、住化バイエルウレタン(株)製)15部およびシロキサン変性アクリルポリマー(例示化合物2)0.15部をメチルエチルケトン300部と1−ブタノール300部の混合液に溶解し、
金属酸化物粒子として平均粒径35nmの酸化チタンを60部と、添加剤として2,3,4−トリヒドロキシベンゾフェノン(東京化成工業(株)製)1.2部を加え、これを直径0.8mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置で23±3℃雰囲気下で3時間分散し、中間層用塗布液を得た。
得られた中間層用塗布液を上記支持体上に浸漬塗布し、これを30分間160℃で乾燥させることによって、平均膜厚が2.0μmの中間層を形成した。
(実施例3〜9)
実施例2において、中間層のシロキサン変性アクリルポリマーの添加量を表2に示す量に変更した以外は、実施例2と同様にして、電子写真感光体とシートサンプルを作製し、評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例10〜12)
実施例2において、中間層のシロキサン変性アクリルポリマーの構造および添加量を表2に示す様に変更した以外は、実施例2と同様にして、電子写真感光体とシートサンプルを作製し、評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例13)
実施例2において、中間層に用いた酸化チタン粒子の代わりに、以下の酸化アルミニウム粒子を用いた以外は、実施例2と同様にして、電子写真感光体とシートサンプルを作製し、評価を行った。
平均粒径13nmの酸化アルミニウム粒子100部をトルエン500部と攪拌混合し、オクチルシラン25部を添加し、2時間攪拌した。その後、トルエンを減圧蒸留にて留去し、120℃で3時間焼き付けを行い、表面処理された酸化アルミニウム粒子を得た。
結果を表2に示す。
(実施例14)
実施例2において、中間層に用いた酸化チタン粒子の代わりに、以下のチタン酸ストロンチウム粒子を用いた以外は、実施例2と同様にして、電子写真感光体とシートサンプルを作製し、評価を行った。
平均一次粒径50nmのチタン酸ストロンチウム粒子100部をトルエン500部と攪拌混合し、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン1部を添加し、2時間攪拌した。その後、トルエンを減圧蒸留にて留去し、120℃で3時間焼き付けを行い、表面処理されたチタン酸ストロンチウム粒子を得た。
結果を表2に示す。
(実施例15)
実施例2において、中間層に用いた酸化チタン粒子の代わりに、以下の酸化亜鉛粒子を用いた以外は、実施例2と同様にして、電子写真感光体とシートサンプルを作製し、評価を行った。
平均一次粒径35nmの酸化亜鉛粒子100部をトルエン500部と攪拌混合し、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン1部を添加し、2時間攪拌した。その後、トルエンを減圧蒸留にて留去し、120℃で3時間焼き付けを行い、表面処理された酸化亜鉛粒子を得た。
結果を表2に示す。
(実施例16)
実施例15において、中間層にシリコーンオイル(商品名:SH28PA、東レ・ダウコーニング(株)製)0.001部および架橋ポリメタクリル酸メチル粒子(商品名:TECPORIMER SSX−102、積水化成品工業(株)、一次平均粒径2.5μm)を3部添加し、中間層の平均膜厚を20μmとした以外は実施例15と同様にして、電子写真感光体とシートサンプルを作製し、評価を行った。結果を表2に示す。
(実施例17)
実施例2において、電子写真感光体の表面加工を、以下に記載する研磨装置を用いて行った以外は、実施例1と同様にして、実施例17の電子写真感光体とシートサンプルを作製し、評価を行った。結果を表2に示す。
表面加工は図3の研磨装置を用い、以下の条件で行った。
研磨シートの送りスピード;400mm/min
電子写真感光体の回転数;450rpm
電子写真感光体のバックアップローラーへの押し込み;3.5mm
研磨シートと電子写真感光体の回転方向;ウィズ
バックアップローラー;外径100mm、アスカーC硬度25
研磨装置に装着する研磨シートは、理研コランダム株式会社製のGC3000(研磨シート表面粗さRa0.83μm)を用いた。
研磨の時間は20秒間とした。
(実施例18)
実施例2において、表面層(保護層)を設けず、電荷輸送層を以下に記載する方法で形成した以外は、実施例2と同様にして、実施例18の電子写真感光体とシートサンプルを作製し、評価を行った。結果を表2に示す。
式(B)で示される化合物(電荷輸送物質)72部、
式(D)で示される化合物(電荷輸送物質)8部、
式(J)で示される構造を有する樹脂を100部、
式(K)で示される構造を有する樹脂を1.8部
o−キシレン360部、
安息香酸メチル160部、および
ジメトキシメタン(メチラール)270部
を混合し、電荷輸送層用塗布液とした。
次に、この電荷輸送層用塗布液を電荷発生層上に浸漬塗布し、得られた塗膜を50分間125℃で乾燥させることによって、平均膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。
Figure 2019215492
(式(J)中、mおよびnは共重合比を示し、m:n=7:3)
Figure 2019215492
(比較例1)
実施例1の中間層において、ブチラール樹脂15部、およびブロック化イソシアネート15部を、アルコール可溶性共重合ポリアミド(商品名:アミランCM8000、東レ(株)製)30部に変更し、メチルエチルケトン300部をメタノール300部に変更した以外は、実施例1と同様にして、電子写真感光体とシートサンプルを作製し、評価を行った。結果を表2に示す。
(比較例2)
実施例1の中間層において、シロキサン変性アクリルポリマーを用いなかった以外は、実施例1と同様にして、電子写真感光体とシートサンプルを作製し、評価を行った。結果を表2に示す。
(比較例3)
実施例1の中間層において、シロキサン変性アクリルポリマーの代わりにジメチルポリシロキサン(KF96、信越化学工業(株)製)変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例2の電子写真感光体とシートサンプルを作製し、評価を行った。結果を表2に示す。
(比較例4)
実施例2の中間層において、ブチラール樹脂15部、およびブロック化イソシアネート15部を、アルコール可溶性共重合ポリアミド(商品名:アミランCM8000、東レ(株)製)30部に変更し、メチルエチルケトン300部をメタノール300部に変更した以外は、実施例2と同様にして、電子写真感光体とシートサンプルを作製し、評価を行った。結果を表2に示す。
(比較例5)
実施例2の中間層において、シロキサン変性アクリルポリマーを用いなかった他は実施例2と同様にして、電子写真感光体とシートサンプルを作製し、評価を行った。結果を表2に示す。
Figure 2019215492
表2中、含有量はウレタン樹脂に対するシロキサン変性アクリルポリマーの含有量を表す。
表2に示すように、本発明のウレタン樹脂と(メタ)アクリレートの重合体を主鎖としシロキサン構造を側鎖として有するグラフト重合体であるシロキサン変性(メタ)アクリルポリマーを中間層に含有する電子写真感光体は、低温低湿下〜高温高湿下での感度変化が抑制された。
さらに、金属酸化物粒子を含有する中間層において、繰り返し使用後の低温低湿下〜高温高湿下での感度変化も抑制することができた。
1−1 支持体
1−2 中間層
1−3 感光層

1 電子写真感光体
2 軸
3 帯電手段
4 露光光
5 現像手段
6 転写手段
7 転写材
8 定着手段
9 クリーニング手段
10 前露光光
11 プロセスカートリッジ
12 案内手段

101 研磨シート
102a ガイドローラー
102b ガイドローラー
103 バックアップローラー
104 被処理体(研磨を行う前の電子写真感光体)
105 巻き取り手段
106 中空の軸

H モールドの最大高さ
X モールドの最大幅
Y モールドの最大長さ

5−1 被処理体(加工を行う前の電子写真感光体)
5−2 モールド型
5−3 加圧部材
5−4 支持部材

Claims (8)

  1. 導電性支持体と、中間層と、感光層と、をこの順に有する電子写真感光体であって、
    該中間層が少なくともウレタン樹脂と、(メタ)アクリレートの重合体を主鎖としシロキサン構造を側鎖として有するグラフト重合体であるシロキサン変性(メタ)アクリルポリマーを含有することを特徴とする電子写真感光体
  2. 前記シロキサン変性(メタ)アクリルポリマーの含有量が、前記ウレタン樹脂に対して0.1質量%以上5質量%以下であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 前記シロキサン変性(メタ)アクリルポリマーが、式(1)で示される構造と式(2)で示される構造単位を有し、該シロキサン変性(メタ)アクリルポリマーにおける該式(1)で示される構造単位の含有比率が5質量%以上20質量%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の電子写真感光体。
    Figure 2019215492
    Figure 2019215492
    (式(1)および式(2)中、Rは水素原子またはメチル基であり、Rは水素原子または炭素数1〜5のアルキル基であり、Rはメチル基またはメトキシ基であり、aは1以上5以下の整数であり、bは10以上50以下の整数であり、cは0または1である。)
  4. 前記中間層が金属酸化物粒子を含有することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電子写真感光体。
  5. 前記金属酸化物粒子が酸化チタン粒子、酸化亜鉛粒子、酸化アルミニウム粒子、チタン酸ストロンチウム粒子からなる群からより選択される少なくとも1種であることを特徴とする請求項4に記載の電子写真感光体。
  6. 導電性支持体と、中間層と、感光層と、をこの順に有する電子写真感光体の製造方法あって、
    少なくともウレタン樹脂と、(メタ)アクリレートの重合体を主鎖としシロキサン構造を側鎖として有するグラフト重合体であるシロキサン変性(メタ)アクリルポリマーを溶剤に溶解させた中間層用塗布液の塗膜を該導電性支持体上に形成する工程と、
    該塗膜を乾燥または硬化して中間層を形成する工程と、を有することを特徴とする電子写真感光体の製造方法。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子写真感光体と、帯電手段、現像手段、およびクリーニング手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  8. 請求項1〜5いずれか1項に記載の電子写真感光体と、帯電手段、露光手段、現像手段、および転写手段からなる群より選択される少なくとも1つの手段とを有する電子写真装置。
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