JP2019214762A - Cu核ボール、はんだ継手、はんだペースト及びフォームはんだ - Google Patents

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Abstract

【課題】高真球度及び低硬度を実現し、かつ、変色の抑制されたCuボールを金属層で被覆したCu核ボールを提供する。【解決手段】Cu核ボール11Aは、Cuボール1と、Cuボール1の表面を被覆するはんだ層3とを備え、Cuボール1は、Fe、Ag及びNiのうち少なくとも1種の含有量の合計が5.0質量ppm以上50.0質量ppm以下であり、Sの含有量が0質量ppm以上1.0質量ppm以下であり、Pの含有量が0質量ppm以上3.0質量ppm未満であり、残部がCu及びその他の不純物元素であり、Cuボール1の純度が99.995質量%以上99.9995質量%以下であり、真球度が0.95以上であり、はんだ層は、Sn、Snの含有量が40質量%以上の合金、SnとGeを含有する合金、または、SnとGeを含有し、Snの含有量が40質量%以上の合金である。【選択図】 図1

Description

本発明は、Cuボールを金属層で被覆したCu核ボール、及び、このCu核ボールを使用したはんだ継手、はんだペースト及びフォームはんだに関する。
近年、小型情報機器の発達により、搭載される電子部品では急速な小型化が進行している。電子部品は、小型化の要求により接続端子の狭小化や実装面積の縮小化に対応するため、裏面に電極が設置されたボールグリッドアレイ(以下、「BGA」と称する。)が適用されている。
BGAを適用した電子部品には、例えば半導体パッケージがある。半導体パッケージでは、電極を有する半導体チップが樹脂で封止されている。半導体チップの電極には、はんだバンプが形成されている。このはんだバンプは、はんだボールを半導体チップの電極に接合することによって形成されている。BGAを適用した半導体パッケージは、加熱により溶融したはんだバンプとプリント基板の導電性ランドが接合することにより、プリント基板に搭載される。また、更なる高密度実装の要求に対応するため、半導体パッケージが高さ方向に積み重ねられた3次元高密度実装が検討されている。
電子部品の高密度実装は、半導体集積回路(IC)のメモリセル中にα線が進入することにより記憶内容が書き換えられるという、ソフトエラーを引き起こすことがある。そこで近年では、放射性同位元素の含有量を低減した低α線のはんだ材料やCuボールの開発が行われている。特許文献1には、Pb、Biを含有し、純度が99.9%以上99.995%以下で、低α線量のCuボールが開示されている。特許文献2には、純度が99.9%以上99.995%以下、真球度が0.95以上、ビッカース硬さが20HV以上60HV以下を実現したCuボールが開示されている。
ところで、Cuボールは、結晶粒が微細だとビッカース硬さが大きくなるため、外部からの応力に対する耐久性が低くなり、耐落下衝撃性が悪くなる。そのため、電子部品の実装に用いられるCuボールには、所定の柔らかさ、すなわち、所定値以下のビッカース硬さが要求される。
柔らかいCuボールを製造するためには、Cuの純度を上げることが慣例である。それは、不純物元素はCuボール中の結晶核として機能するため、不純物元素が少なくなると結晶粒が大きく成長し、その結果、Cuボールのビッカース硬さが小さくなるからである。ところが、Cuボールの純度を上げると、Cuボールの真球度が低くなってしまう。
Cuボールの真球度が低いと、Cuボールを電極上に実装した際のセルフアライメント性を確保できない可能性があると共に、半導体チップの実装時においてCuボールの高さが不均一となり、接合不良を引き起こす場合がある。
特許文献3には、Cuの質量割合が99.995%を超え、PとSの質量割合の合計が3ppm以上30ppm以下であり、好適な真球度やビッカース硬さを有するCuボールが開示されている。
また、3次元高密度実装がなされた半導体パッケージがBGAであって、半導体チップの電極上にはんだボールを載置してリフロー処理した場合、半導体パッケージの自重によりはんだボールが潰れてしまうことがある。もしそのようなことが起きると、はんだが電極からはみ出し電極間同士が接触して電極間の短絡が発生するおそれがある。
このような短絡事故を防止するため、自重により潰れたり、はんだ溶融時に変形したりしないはんだバンプが提案されている。具体的には、金属等で成型されたボールを核として使用し、この核をはんだで被覆した核材料をはんだバンプとして使用することが提案されている。
特許第5435182号公報 特許第5585751号公報 特許第6256616号公報
しかしながら、Sを所定量以上含有するCuボールは、加熱時に硫化物や硫黄酸化物を形成して変色しやすいという問題があることが新たに判明した。Cuボールにおける変色は、濡れ性の悪化の原因となり、濡れ性の悪化は不濡れの発生やセルフアライメント性の劣化を招く。このように、変色しやすいCuボールは、Cuボール表面と金属層との密着性の低下や、金属層表面の酸化や反応性が高くなることなどから金属層による被覆に適さない。一方、Cuボールの真球度が低いと、Cuボールを金属層で被覆したCu核ボールの真球度も低くなる。
そこで、本発明は、高真球度及び低硬度を実現し、かつ、変色を抑制したCuボールを使用したCu核ボール、及び、このCu核ボールを使用したはんだ継手、はんだペースト及びフォームはんだを提供することを目的とする。
本発明は次の通りである。
(1)Cuボールと、Cuボールの表面を被覆するはんだ層とを備え、Cuボールは、Fe、Ag及びNiのうち少なくとも1種の含有量の合計が5.0質量ppm以上50.0質量ppm以下であり、Sの含有量が0質量ppm以上1.0質量ppm以下であり、Pの含有量が0質量ppm以上3.0質量ppm未満であり、残部がCu及びその他の不純物元素であり、前記Cuボールの純度が99.995質量%以上99.9995質量%以下であり、真球度が0.95以上であり、はんだ層は、Sn、Snの含有量が40質量%以上の合金、SnとGeを含有する合金、または、SnとGeを含有し、Snの含有量が40質量%以上の合金であるCu核ボール。
(2)はんだ層は、Geの含有量が0質量ppm超220質量ppm以下である上記(1)に記載のCu核ボール。
(3)はんだ層は、Geの含有量が50質量ppm以上220質量ppm以下である上記(1)に記載のCu核ボール。
(4)真球度が0.98以上である上記(1)〜(3)の何れかに記載のCu核ボール。
(5)真球度が0.99以上である上記(1)〜(3)の何れかに記載のCu核ボール。
(6)α線量が0.0200cph/cm以下である上記(1)〜(5)の何れかに記載のCu核ボール。
(7)α線量が0.0010cph/cm以下である上記(1)〜(5)の何れかに記載のCu核ボール。
(8)Cuボールの表面を被覆する金属層を備え、金属層の表面がはんだ層で被覆され、真球度が0.95以上である上記(1)〜(7)の何れかに記載のCu核ボール。
(9)真球度が0.98以上である上記(8)に記載のCu核ボール。
(10)真球度が0.99以上である上記(8)に記載のCu核ボール。
(11)α線量が0.0200cph/cm以下である上記(8)〜(10)の何れかに記載のCu核ボール。
(12)α線量が0.0010cph/cm以下である上記(8)〜(10)の何れかに記載のCu核ボール。
(13)Cuボールの直径が1μm以上1000μm以下である上記(1)〜(12)の何れかに記載のCu核ボール。
(14)上記(1)〜(13)の何れかに記載のCu核ボールを使用したはんだ継手。
(15)上記(1)〜(13)の何れかに記載のCu核ボールを使用したはんだペースト。
(16)上記(1)〜(13)の何れかに記載のCu核ボールを使用したフォームはんだ。
本発明によれば、Cuボールが高真球度及び低硬度を実現し、かつ、Cuボールの変色が抑制される。Cuボールの高真球度を実現したことにより、Cuボールを金属層で被覆したCu核ボールの高真球度を実現でき、Cuボール核を電極上に実装した際のセルフアライメント性を確保できると共に、Cu核ボールの高さのばらつきを抑制できる。また、Cuボールの低硬度を実現したことにより、Cuボールを金属層で被覆したCu核ボールでも耐落下衝撃性を向上させることができる。更に、Cuボールの変色が抑制されるため、硫化物や硫黄酸化物によるCuボールへの悪影響を抑制でき、金属層での被覆に適しており、濡れ性が良好となる。また、はんだ層にGeを含むことで、はんだ層の耐酸化性が向上する。
本発明に係る第1の実施の形態のCu核ボールを示す図である。 本発明に係る第2の実施の形態のCu核ボールを示す図である。 本発明に係る各実施の形態のCu核ボールを用いた電子部品の構成例を示す図である。 実施例及び比較例のCuボールを200℃で加熱した、加熱時間と明度の関係を示す表図である。
本発明を以下により詳しく説明する。本明細書において、Cu核ボールの金属層の組成に関する単位(ppm、ppb、及び%)は、特に指定しない限り金属層の質量に対する割合(質量ppm、質量ppb、及び質量%)を表す。また、Cuボールの組成に関する単位(ppm、ppb、及び%)は、特に指定しない限りCuボールの質量に対する割合(質量ppm、質量ppb、及び質量%)を表す。
図1は、本発明に係る第1の実施の形態のCu核ボール11Aの構成の一例を示している。図1に示すように、本発明に係る第1の実施の形態のCu核ボール11Aは、Cuボール1と、Cuボール1の表面を被覆するはんだ層3とを備えている。
図2は、本発明に係る第2の実施の形態のCu核ボール11Bの構成の一例を示している。図2に示すように、本発明に係る第2の実施の形態のCu核ボール11Bは、Cuボール1と、Cuボール1の表面を被覆するNi、Co、Fe、Pdから選択される1以上の元素からなる1層以上の金属層2と、金属層2の表面を被覆するはんだ層3とを備えている。
図3は、本発明に係る実施の形態のCu核ボール11AまたはCu核ボール11Bを用いて半導体チップ10をプリント基板40上に搭載した電子部品60の構成の一例を示している。図3に示すように、Cu核ボール11AまたはCu核ボール11Bは、半導体チップ10の電極100にフラックスが塗布されることで、溶融したはんだ層3が濡れ広がり、半導体チップ10の電極100上に実装されている。本例では、半導体チップ10の電極100にCu核ボール11AまたはCu核ボール11Bが実装された構造をはんだバンプ30と呼ぶ。半導体チップ10のはんだバンプ30は、溶融したはんだ層3、または、電極41に塗布されたはんだペーストが溶融したはんだを介してプリント基板40の電極41上に接合されている。本例では、はんだバンプ30をプリント基板40の電極41に実装した構造をはんだ継手50と呼ぶ。
各実施の形態のCu核ボール11A、11Bにおいて、Cuボール1は、Fe、Ag及びNiのうち少なくとも1種の含有量の合計が5.0質量ppm以上50.0質量ppm以下であり、Sの含有量が0質量ppm以上1.0質量ppm以下であり、Pの含有量が0質量ppm以上3.0質量ppm未満であり、残部がCu及びその他の不純物元素であり、Cuボール1の純度が4N5(99.995質量%)以上5N5(99.9995質量%)以下であり、真球度が0.95以上である。
本発明に係る第1の実施の形態のCu核ボール11Aは、はんだ層3で被覆されたCuボール1の真球度を高くすることで、Cu核ボール11Aの真球度を高くすることができる。また、本発明に係る第2の実施の形態のCu核ボール11Bは、金属層2及びはんだ層3で被覆されたCuボール1の真球度を高くすることで、Cu核ボール11Bの真球度を高くすることができる。以下に、Cu核ボール11A、11Bを構成するCuボール1の好ましい態様について説明する。
・Cuボールの真球度:0.95以上
本発明において、真球度とは真球からのずれを表す。真球度は、500個の各Cuボールの直径を長径で割った際に算出される算術平均値であり、値が上限である1.00に近いほど真球に近いことを表す。真球度は、例えば、最小二乗中心法(LSC法)、最小領域中心法(MZC法)、最大内接中心法(MIC法)、最小外接中心法(MCC法)など種々の方法で求められる。本発明での長径の長さ、及び直径の長さとは、ミツトヨ社製のウルトラクイックビジョン、ULTRA QV350−PRO測定装置によって測定された長さをいう。
Cuボール1は、基板間の適切な空間を保持する観点から真球度が0.95以上であることが好ましく、真球度が0.98以上であることがより好ましく、0.99以上であることが更により好ましい。Cuボール1の真球度が0.95未満であると、Cuボール1が不定形状になるため、バンプ形成時に高さが不均一なバンプが形成され、接合不良が発生する可能性が高まる。真球度が0.95以上であれば、Cuボール1ははんだ付けの温度で溶融しないため、はんだ継手50における高さのばらつきを抑制できる。これにより、半導体チップ10及びプリント基板40の接合不良を確実に防止できる。
・Cuボールの純度:99.995質量%以上99.9995質量%以下
一般に、純度の低いCuの方が、純度の高いCuと比べて、Cuボール1の結晶核になる不純物元素をCu中に確保することができるために真球度が高くなる。一方で、純度の低いCuボール1は、電気伝導度や熱伝導率が劣化する。
そこで、Cuボール1は、純度が99.995質量%(4N5)以上99.9995質量%(5N5)以下であれば、十分な真球度を確保することができる。また、Cuボール1の純度が4N5以上5N5以下であれば、α線量を十分に低減することができる上に、純度の低下によるCuボール1の電気伝導度や熱伝導率の劣化を抑制できる。
Cuボール1を製造する際、所定形状の小片に形成された金属材料の一例のCu材は、加熱により溶融し、溶融Cuが表面張力によって球形となり、これが急冷により凝固してCuボール1となる。溶融Cuが液体状態から凝固する過程において、結晶粒が球形の溶融Cu中で成長する。この際、不純物元素が多いと、この不純物元素が結晶核となって結晶粒の成長が抑制される。従って、球形の溶融Cuは、成長が抑制された微細結晶粒によって真球度が高いCuボール1となる。一方、不純物元素が少ないと、相対的に結晶核となるものが少なく、粒成長が抑制されずにある方向性をもって成長する。この結果、球形の溶融Cuは表面の一部分が突出して凝固して真球度が低くなる。不純物元素としては、Fe、Ag、Ni、P、S、Sb、Bi、Zn、Al、As、Cd、Pb、In、Sn、Au、U、Th等が考えられる。
以下に、Cuボール1の純度及び真球度を規定する不純物の含有量について説明する。
・Fe、Ag及びNiのうち少なくとも1種の含有量の合計:5.0質量ppm以上50.0質量ppm以下
Cuボール1が含有する不純物元素のうち、特にFe、Ag及びNiのうち、少なくとも1種の含有量の合計が5.0質量ppm以上50.0質量ppm以下であることが好ましい。すなわち、Fe、Ag及びNiのうち、いずれか1種を含有する場合、1種の含有量が5.0質量ppm以上50.0質量ppm以下であることが好ましく、Fe、Ag及びNiのうちの2種以上を含有する場合、2種以上の合計の含有量が5.0質量ppm以上50.0質量ppm以下であることが好ましい。Fe、Ag及びNiはCuボール1の製造工程における溶融時に結晶核となるため、Cu中にFe、Ag又はNiが一定量含有されていれば真球度の高いCuボール1を製造することができる。従って、Fe、Ag及びNiのうち、少なくとも1種は、不純物元素の含有量を推定するために重要な元素である。また、Fe、Ag及びNiのうち少なくとも1種の含有量の合計が5.0質量ppm以上50.0質量ppm以下であることにより、Cuボール1の変色を抑制できる上に、Cuボール1を緩やかに加熱した後に徐冷することでCuボール1を緩やかに再結晶させるというアニーリング工程を行なわずとも、所望のビッカース硬さを実現することができる。
・Sの含有量が0質量ppm以上1.0質量ppm以下
Sを所定量以上含有するCuボール1は、加熱時に硫化物や硫黄酸化物を形成して変色しやすく、濡れ性が低下するため、Sの含有量は、0質量ppm以上1.0質量ppm以下にする必要がある。硫化物や硫黄酸化物が多く形成されたCuボール1ほど、Cuボール表面の明度が暗くなる。そのため、後で詳述するが、Cuボール表面の明度を測定した結果が所定値以下であれば、硫化物や硫黄酸化物の形成が抑制され、濡れ性が良好であると判断することができる。
・Pの含有量が0質量ppm以上3.0質量ppm未満
Pは、リン酸に変化したり、Cu錯体となったりしてCuボール1に悪影響を与えることがある。また、Pを所定量含有するCuボール1は硬度が大きくなるため、Pの含有量は、0質量ppm以上3.0質量ppm未満であることが好ましく、1.0質量ppm未満であることがより好ましい。
・その他不純物元素
Cuボール1が含有する上述した不純物元素以外の、Sb、Bi、Zn、Al、As、Cd、Pb、In、Sn、Au等の不純物元素(以下で、「その他の不純物元素」という)の含有量は、それぞれ0質量ppm以上50.0質量ppm未満であることが好ましい。
なお、Cuボール1は、上述したように、Fe、Ag及びNiのうち少なくとも1種を必須の元素として含有する。しかし、Cuボール1は、現在の技術によりFe、Ag、Ni以外の元素の混入を防止できないため、実質的にFe、Ag、Ni以外の他の不純物元素を含有する。但し、他の不純物元素の含有量が1質量ppm未満である場合、各元素が添加されることによる効果、影響が発現しにくい。また、Cuボールに含まれる元素を分析する際に、不純物元素の含有量が1質量ppm未満である場合、この値は分析装置によっては検出限界能以下である。このため、Fe、Ag及びNiのうち、少なくとも1種の含有量の合計が50質量ppmである場合、他の不純物元素の含有量が1質量ppm未満であれば、Cuボール1の純度は実質的に4N5(99.995質量%)である。また、Fe、Ag及びNiのうち、少なくとも1種の含有量の合計が5質量ppmである場合、他の不純物元素の含有量が1質量ppm未満であれば、Cuボール1の純度は実質的に5N5(99.9995質量%)である。
・Cuボールのビッカース硬さ:55.5HV以下
Cuボール1のビッカース硬さは、55.5HV以下であることが好ましい。ビッカース硬さが大きい場合、外部からの応力に対する耐久性が低くなり、耐落下衝撃性が悪くなると共にクラックが発生し易くなる。また、三次元実装のバンプや継手の形成時に加圧等の補助力を付与した場合において、硬いCuボールを使用すると、電極潰れ等を引き起こす可能性がある。更に、Cuボール1のビッカース硬さが大きい場合、結晶粒が一定以上に小さくなることで、電気伝導性の劣化を招いてしまうからである。Cuボール1のビッカース硬さが55.5HV以下であれば、耐落下衝撃性も良好でクラックを抑制でき、電極潰れ等も抑制でき、更に、電気伝導性の劣化も抑制できる。本実施例では、ビッカース硬さの下限は0HV超でよく、好ましくは20HV以上である。
・Cuボールのα線量:0.0200cph/cm以下
電子部品の高密度実装においてソフトエラーが問題にならない程度のα線量とするため、Cuボール1のα線量は、0.0200cph/cm以下であることが好ましい。α線量は、更なる高密度実装でのソフトエラーを抑制する観点から、好ましくは0.0100cph/cm以下であり、より好ましくは0.0050cph/cm以下であり、さらに好ましくは0.0020cph/cm以下であり、最も好ましくは0.0010cph/cm以下である。α線量によるソフトエラーを抑制するためには、U、Th等の放射性同位元素の含有量は、5質量ppb未満であることが好ましい。
・耐変色性:明度が55以上
Cuボール1は明度が55以上であることが好ましい。明度とは、L***表色系のL*値である。Sから由来する硫化物や硫黄酸化物が表面に形成されたCuボール1は明度が低くなるため、明度が55以上であれば、硫化物や硫黄酸化物が抑制されているといえる。また、明度が55以上のCuボール1は、実装時における濡れ性が良好である。これに対し、Cuボール1の明度が55未満であると、硫化物や硫黄酸化物の形成が十分に抑制されていないCuボール1であるといえる。硫化物や硫黄酸化物は、Cuボール1に悪影響を与える上に、電極上にCuボール1を直接接合するような場合に濡れ性が悪化する。濡れ性の悪化は不濡れの発生やセルフアライメント性の劣化を招く。
・Cuボールの直径:1μm以上1000μm以下
Cuボール1の直径は1μm以上1000μm以下であることが好ましく、より好ましくは、50μm以上300μmである。この範囲にあると、球状のCuボール1を安定して製造でき、また、端子間が狭ピッチである場合の接続短絡を抑制することができる。ここで、例えば、Cuボール1がペーストに用いられる場合、「Cuボール」は「Cuパウダ」と称されてもよい。「Cuボール」が「Cuパウダ」に用いられる場合、一般的に、Cuボールの直径は1〜300μmであることが好ましい。
次に、本発明に係る第1の実施の形態のCu核ボール11Aにおいて、Cuボール1を被覆するはんだ層3、及び、第2の実施の形態のCu核ボール11Bにおいて、金属層2を被覆するはんだ層3について説明する。
・はんだ層
本発明に係る実施の形態のはんだ層3の組成は、Sn単体、Snと他の添加元素を含有し、Geを含有しない合金、SnとGeを含有する合金、または、SnとGeと他の添加元素を含有する合金からなる。なお、Sn、Ge、他の添加元素とも、不可避不純物を含み得る。
Snを含有するはんだ合金において、Snの含有量については、合金全体に対して40.0質量%以上であることが好ましい。Geを含有するはんだ合金において、Geの含有量については、合金全体に対して0質量ppm超220質量ppm以下であることが好ましく、50質量ppm以上220質量ppm以下であることがより好ましい。
はんだ層3の合金組成に0質量ppm超220質量ppm以下のGeが添加されると、耐酸化性が向上し、酸化膜厚の増加が抑制される。Geが添加の添加量が220質量ppmを超えても耐酸化性は確保できるが、濡れ性が悪化する傾向にある。そこで、Geの添加量は0質量ppm超220質量ppm以下、好ましくは、50質量ppm以上200質量ppm以下である。
他の添加元素としては、Ag、Ni、Ga、In、Zn、Fe、Pb、Bi、Sb、Au、Pd、Coなどのうち一種または二種以上使用することが考えられる。
はんだ層3の厚みは、Cuボール1の粒径によっても相違するが、十分なはんだ接合量を確保するために径方向の片側100μm以下が好ましい。はんだ層3は公知の溶融めっき処理で形成される。
Cu核ボール11A、11Bは、はんだ層3に低α線量のはんだ合金を使用することで、低α線のCu核ボール11A、11Bを構成しても良い。
次に、本発明に係る第2の実施の形態のCu核ボール11Bにおいて、Cuボール1を被覆する金属層2について説明する。
・金属層
金属層2は、例えば、Niめっき層、Coめっき層、Feめっき層、Pdめっき層、またはNi、Co、Fe、Pdの元素を2以上含むめっき層(単層もしくは複数層)からなる。金属層2は、Cu核ボール11Bがはんだバンプに用いられる際にはんだ付けの温度で溶融せずに残り、はんだ継手の高さに寄与することから、真球度が高くて直径のバラツキが少なく構成される。また、ソフトエラーを抑制する観点から、α線量が低くなるように構成される。
・金属層の組成及び膜厚
金属層2の組成は、単一のNi、Co、FeまたはPdにより金属層2を構成した場合、不可避不純物を除けば、Ni、Co、Fe、Pdが100%である。また、金属層2に使用する金属は単一金属に限られず、Ni、Co、FeまたはPdの中から2元素以上を組み合わせた合金を使用しても良い。更に、金属層2は、単一のNi、Co、FeまたはPdにより構成した層、及び、Ni、Co、FeまたはPdの中から2元素以上を組み合わせた合金による層を適宜組み合わせた複数の層で構成しても良い。金属層2の膜厚T2は、例えば1μm〜20μmである。
・Cu核ボールのα線量:0.0200cph/cm以下
本発明に係る第1の実施の形態のCu核ボール11A及び第2の実施の形態のCu核ボール11Bのα線量は0.0200cph/cm以下であることが好ましい。これは、電子部品の高密度実装においてソフトエラーが問題にならない程度のα線量である。本発明に係る第1の実施の形態のCu核ボール11Aのα線量は、Cu核ボール11Aを構成するはんだ層3のα線量が0.0200cph/cm以下であることにより達成される。従って、本発明に係る第1の実施の形態のCu核ボール11Aは、このようなはんだ層3で被覆されているために低いα線量を示す。本発明に係る第2の実施の形態のCu核ボール11Bのα線量は、Cu核ボール11Bを構成する金属層2とはんだ層3のα線量が0.0200cph/cm以下であることにより達成される。従って、本発明に係る第2の実施の形態のCu核ボール11Bは、このような金属層2及びはんだ層3で被覆されているために低いα線量を示す。α線量は、更なる高密度実装でのソフトエラーを抑制する観点から、好ましくは0.0100cph/cm以下であり、より好ましくは0.0050cph/cm以下であり、さらに好ましくは0.0020cph/cm以下であり、最も好ましくは0.0010cph/cm以下である。金属層2及びはんだ層3のU及びThの含有量は、Cuボール1のα線量を0.0200cph/cm以下とするため、各々5ppb以下である。また、現在または将来の高密度実装でのソフトエラーを抑制する観点から、U及びThの含有量は、好ましくは、各々2ppb以下である。
・Cuボール核の真球度:0.95以上
Cuボール1をはんだ層3で被覆した本発明に係る第1の実施の形態のCu核ボール11A、及び、Cuボール1を金属層2及びはんだ層3で被覆した本発明に係る第2の実施の形態のCu核ボール11Bの真球度は、0.95以上であることが好ましく、真球度が0.98以上であることがより好ましく、0.99以上であることが更により好ましい。Cu核ボール11A、11Bの真球度が0.95未満であると、Cu核ボール11A、11Bが不定形状になるため、Cu核ボール11A、11Bを電極に搭載してリフローを行う際、Cu核ボール11A、11Bが位置ずれを起こしてしまい、セルフアライメント性も悪化する。Cu核ボール11A、11Bの真球度が0.95以上であれば、Cu核ボール11A、11Bを半導体チップ10の電極100等に実装した際のセルフアライメント性を確保できる。そして、Cuボール1の真球度も0.95以上であることで、Cu核ボール11A、11Bは、Cuボール1及び金属層2がはんだ付けの温度で溶融しないため、はんだ継手50における高さのばらつきを抑制できる。これにより、半導体チップ10及びプリント基板40の接合不良を確実に防止できる。
・金属層のバリア機能
リフロー時において、Cu核ボールと電極間を接合するために使用するはんだ(ペースト)中にCuボールのCuが拡散すると、はんだ層中及び接続界面に硬くて脆いCuSn、CuSnの金属間化合物が多量に形成され、衝撃を受けたときに亀裂が進展し、接続部を破壊してしまう可能性がある。そのため、十分な接続強度を得るために、CuボールからはんだへのCuの拡散を抑制(バリア)できるようにすると良い。そこで、第2の実施の形態のCu核ボール11Bでは、バリア層として機能する金属層2をCuボール1の表面に形成するので、Cuボール1のCuがペーストのはんだ中に拡散することを抑制できる。
・はんだペースト、フォームはんだ、はんだ継手
また、Cu核ボール11AまたはCu核ボール11Bをはんだに含有させることによりはんだペーストを構成することもできる。Cu核ボール11AまたはCu核ボール11Bをはんだ中に分散させることで、フォームはんだを構成することができる。Cu核ボール11AまたはCu核ボール11Bは、電極間を接合するはんだ継手の形成に使用することもできる。
・Cuボールの製造方法
次に、Cuボール1の製造方法の一例を説明する。金属材料の一例とし、Cu材をセラミックのような耐熱性の板(以下、「耐熱板」という。)に置き、耐熱板とともに炉中で加熱する。耐熱板には底部が半球状となった多数の円形の溝が設けられている。溝の直径や深さは、Cuボール1の粒径に応じて適宜設定されており、例えば、直径0.8mm、深さ0.88mmである。また、Cu細線が切断されて得られたチップ形状のCu材を、耐熱板の溝内に一個ずつ投入する。溝内にCu材が投入された耐熱板は、アンモニア分解ガスが充填された炉内で1100〜1300℃に昇温され、30〜60分間加熱処理される。このとき炉内温度がCuの融点以上になると、Cu材は溶融して球状となる。その後、炉内が冷却され、耐熱板の溝内でCuボール1が急冷されることで成形される。
また、別の方法としては、るつぼの底部に設けられたオリフィスから溶融Cuが滴下され、この液滴が室温(例えば25℃)まで急冷されてCuボール1が造球されるアトマイズ法や、熱プラズマがCuカットメタルを1000℃以上に加熱して造球する方法がある。
Cuボール1の製造方法では、Cuボール1を造球する前にCuボール1の原料であるCu材を800〜1000℃で加熱処理してもよい。
Cuボール1の原料であるCu材としては、例えばナゲット材、ワイヤー材、板材等を用いることができる。Cu材の純度は、Cuボール1の純度を下げすぎないようにする観点から4N5超6N以下でよい。
このように高純度のCu材を用いる場合には、前述の加熱処理を行わず、溶融Cuの保持温度を従来と同様に1000℃程度に下げてもよい。このように、前述の加熱処理はCu材の純度やα線量に応じて適宜省略や変更されてもよい。また、α線量の高いCuボール1や異形のCuボール1が製造された場合には、これらのCuボール1を原料として再利用してもよく、更にα線量を低下させることができる。
Cuボール1にはんだ層3を形成する方法としては、上述した溶融めっき法を採用することができる。また溶融めっき法以外に電気めっき法を用いてもよい。
Cuボール1に金属層2を形成する方法としては、公知の電解めっき法等の方法を採用することができる。例えば、Niめっき層を形成する場合、Niめっきの浴種に対し、Ni地金もしくはNi金属塩を使用してNiめっき液を調整し、この調整したNiめっき液にCuボール1を浸漬し、析出させることでCuボール1の表面にNiめっき層を形成する。また、Niめっき層等の金属層2を形成する他の方法として、公知の無電解めっき法等を採用することもできる。金属層2の表面にSn合金によるはんだ層3を形成する場合、上述した溶融めっき法、あるいは他の無電解めっき法、電気めっき法を採用することができる。
以下に本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。以下の表1、表2に示す組成で実施例1〜19及び比較例1〜12のCuボールを作製し、このCuボールの真球度、ビッカース硬さ、α線量及び耐変色性を測定した。
また、上述した実施例1〜19のCuボールを、表3に示す組成例1〜21のはんだ、はんだ合金によるはんだ層で被覆して実施例1A〜19AのCu核ボールを作製し、このCu核ボールの真球度を測定した。更に、上述した実施例1〜19のCuボールを金属層及び表4に示す組成例1〜21のはんだ、はんだ合金によるはんだ層で被覆して実施例1B〜19BのCu核ボールを作製し、このCu核ボールの真球度を測定した。
また、上述した比較例1〜12のCuボールを、表5に示す組成例1〜21のはんだ、はんだ合金によるはんだ層で被覆して比較例1A〜12AのCu核ボールを作製し、このCu核ボールの真球度を測定した。また、上述した比較例1〜12のCuボールを金属層及び表6に示す組成例1〜21のはんだ、はんだ合金によるはんだ層で被覆して比較例1B〜12BのCu核ボールを作製し、このCu核ボールの真球度を測定した。
下記の表中、単位のない数字は、質量ppmまたは質量ppbを示す。詳しくは、表中のFe、Ag、Ni、P、S、Sb、Bi、Zn、Al、As、Cd、Pb、In、Sn、Auの含有割合を示す数値は、質量ppmを表す。「<1」は、該当する不純物元素のCuボールに対する含有割合が、1質量ppm未満であることを示す。また、表中のU、Thの含有割合を示す数値は、質量ppbを表す。「<5」は、該当する不純物元素のCuボールに対する含有割合が、5質量ppb未満であることを示す。「不純物合計量」は、Cuボールが含有する不純物元素の合計割合を示す。
・Cuボールの作製
Cuボールの作製条件を検討した。金属材料の一例のCu材として、ナゲット材を準備した。実施例1〜13、19と、比較例1〜12のCu材として、純度が6Nのものを使用し、実施例14〜18のCu材として、純度が5Nのものを使用した。各Cu材を、るつぼの中に投入した後、るつぼの温度を1200℃に昇温し、45分間加熱してCu材を溶融させ、るつぼ底部に設けたオリフィスから溶融Cuを滴下し、生成した液滴を室温(18℃)まで急冷してCuボールに造球した。これにより、平均粒径が下記の各表に示す値となるCuボールを作製した。元素分析は、誘導結合プラズマ質量分析(ICP−MS分析)やグロー放電質量分析(GD−MS分析)を用いると高精度に分析ができるが、本例では、ICP−MS分析により行った。Cuボールの球径は、実施例1〜実施例19、比較例1〜12とも250μmとした。
・Cu核ボールの作製
上述した実施例1〜19のCuボールを使用して、実施例1A〜19Aについては、片側23μmの厚さで組成例1〜21のはんだ、はんだ合金により溶融めっき法によるはんだ層を形成して実施例1A〜19AのCu核ボールを作製した。
また、上述した実施例1〜19のCuボールを使用して、実施例1B〜19Bについては、金属層として片側2μmの厚さでNiめっき層を形成し、更に、片側23μmの厚さで組成例1〜21のはんだ、はんだ合金により溶融めっき法によるはんだ層を形成して実施例1B〜19Bを作製した。
更に、上述した比較例1〜12のCuボールを使用して、片側23μmの厚さで組成例1〜21のはんだ、はんだ合金によるはんだ層を形成して比較例1A〜12AのCu核ボールを作製した。また、上述した比較例1〜12のCuボールを使用して、金属層として片側2μmの厚さでNiめっき層を形成し、更に、片側23μmの厚さで組成例1〜21のはんだ、はんだ合金によるはんだ層を形成して比較例1B〜12BのCu核ボールを作製した。
以下に、Cuボール及びCu核ボールの真球度、Cuボールのα線量、ビッカース硬さ及び耐変色性の各評価方法を詳述する。
・真球度
Cuボール及びCu核ボールの真球度はCNC画像測定システムで測定した。装置は、ミツトヨ社製のウルトラクイックビジョン、ULTRA QV350−PROである。
[真球度の評価規準]
下記の各表において、Cuボール及びCu核ボールの真球度の評価規準は以下の通りとした。
○○〇:真球度が0.99以上であった
○〇:真球度が0.98以上0.99未満であった
〇:真球度が0.95以上0.98未満であった
×:真球度が0.95未満であった
・ビッカース硬さ
Cuボールのビッカース硬さは、「ビッカース硬さ試験−試験方法 JIS Z2244」に準じて測定した。装置は、明石製作所製のマイクロビッカース硬度試験器、AKASHI微小硬度計MVK−F 12001−Qを使用した。
[ビッカース硬さの評価基準]
下記の各表において、Cuボールのビッカース硬さの評価規準は以下の通りとした。
○:0HV超55.5HV以下であった
×:55.5HVを超えた
・α線量
Cuボールのα線量の測定方法は以下の通りである。α線量の測定にはガスフロー比例計数器のα線測定装置を用いた。測定サンプルは300mm×300mmの平面浅底容器にCuボールを容器の底が見えなくなるまで敷き詰めたものである。この測定サンプルをα線測定装置内に入れ、PR−10ガスフローにて24時間放置した後、α線量を測定した。
[α線量の評価基準]
下記の各表において、Cuボールのα線量の評価基準は以下の通りとした。
○:α線量が0.0200cph/cm以下であった
×:α線量が0.0200cph/cmを超えた
なお、測定に使用したPR−10ガス(アルゴン90%−メタン10%)は、PR−10ガスをガスボンベに充填してから3週間以上経過したものである。3週間以上経過したボンベを使用したのは、ガスボンベに進入する大気中のラドンによりα線が発生しないように、JEDEC(Joint Electron Device Engineering Council)で定められたJEDEC STANDARD−Alpha Radiation Measurement in Electronic Materials JESD221に従ったためである。
・耐変色性
Cuボールの耐変色性の測定のために、Cuボールを大気雰囲気下の恒温槽を用いて200℃設定で420秒間加熱し、明度の変化を測定して、経時変化に十分に耐えられるCuボールであるか否かを評価した。明度は、コニカミノルタ製CM−3500d型分光測色計を使用して、D65光源、10度視野でJIS Z 8722「色の測定方法―反射及び透過物体色」に準じて分光透過率を測定して、色彩値(L*,a*,b*)から求めた。なお、(L*,a*,b*)は、JIS Z 8729「色の表示方法−L***表色系及びL***表色系」にて規定されているものである。L*は明度であり、a*は赤色度であり、b*は黄色度である。
[耐変色性の評価基準]
下記の各表において、Cuボールの耐変色性の評価基準は以下の通りとした。
○:420秒後の明度が55以上であった
×:420秒後の明度が55未満であった。
・総合評価
上述した評価方法及び評価基準で真球度、ビッカース硬さ、α線量及び耐変色性のいずれにおいても、○または○○または○○○であったCuボールを、総合評価における○とした。一方、真球度、ビッカース硬さ、α線量及び耐変色性のうち、いずれか1つでも×となったCuボールを、総合評価において×とした。
また、上述した評価方法及び評価基準で真球度が○または○○または○○○であったCu核ボールを、Cuボールにおける評価と合わせて総合評価における○とした。一方、真球度が×となったCu核ボールを、総合評価において×とした。また、Cu核ボールの評価で真球度が〇または○○または○○○であっても、Cuボールの評価で真球度、ビッカース硬さ、α線量及び耐変色性のうち、いずれか1つでも×となったCu核ボールについては、総合評価を×とした。
なお、Cu核ボールのビッカース硬さは、はんだ層、金属層の一例であるNiめっき層に依存するため、Cu核ボールのビッカース硬さは評価していない。但し、Cu核ボールにおいて、Cuボールのビッカース硬さが、本発明で規定される範囲内であれば、Cu核ボールであっても、耐落下衝撃性も良好でクラックを抑制でき、電極潰れ等も抑制でき、更に、電気伝導性の劣化も抑制できる。
一方、Cu核ボールにおいて、Cuボールのビッカース硬さが、本発明で規定される範囲を超えて大きい場合、外部からの応力に対する耐久性が低くなり、耐落下衝撃性が悪くなると共にクラックが発生し易くなるという課題が解決できない。
このため、ビッカース硬さが55.5HVを超えた比較例8〜11のCuボールを使用したCu核ボールは、ビッカース硬さの評価に適さないので、総合評価を×とした。
また、Cu核ボールの耐変色性は、はんだ層、金属層の一例であるNiめっき層に依存するため、Cu核ボールの耐変色性は評価していない。但し、Cuボールの明度が、本発明で規定される範囲内であれば、Cuボール表面の硫化物や硫黄酸化物が抑制されており、はんだ層、Niめっき層等の金属層での被覆に適している。
一方、Cuボールの明度が、本発明で規定される範囲を下回り低い場合、Cuボール表面の硫化物や硫黄酸化物が抑制されておらず、はんだ層、Niめっき層等の金属層での被覆に適さない。
このため、420秒後の明度が55未満であった比較例1〜6のCuボールを使用したCu核ボールは、耐変色性の評価に適さないので、総合評価を×とした。
また、Cu核ボールのα線量は、Cuボールを被覆するはんだ層を構成するめっき液原材料の組成、組成中の各元素に依存する。Cuボールを被覆する金属層の一例であるNiめっき層が設けられている場合、Ni層を構成するめっき液原材料にも依存する。
Cuボールが本発明で規定された低α線量である場合、はんだ層、Niめっき層を構成するめっき液原材料が本発明で規定された低α線量であれば、Cu核ボールも本発明で規定された低α線量となる。これに対し、はんだ層、Niめっき層を構成するめっき液原材料が本発明で規定されたα線量を超えた高α線量であれば、Cuボールが上述した低α線量であっても、Cu核ボールも本発明で規定されたα線量を超えた高α線量となる。
Figure 2019214762
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表1に示すように、4N5以上5N5以下の純度とした各実施例のCuボールは、いずれも総合評価において良好な結果を得られた。このことから、Cuボールの純度は、4N5以上5N5以下が好ましいといえる。
以下、評価の詳細について説明すると、実施例1〜12、18のように、純度が4N5以上5N5以下で、Fe、Ag又はNiを5.0質量ppm以上50.0質量ppm以下含有するCuボールは、真球度、ビッカース硬さ、α線量及び耐変色性の総合評価において良好な結果を得られた。実施例13〜17、19に示すように、純度4N5以上5N5以下で、Fe、Ag及びNiを合計5.0質量ppm以上50.0質量ppm以下含有するCuボールも、真球度、ビッカース硬さ、α線量及び耐変色性の総合評価において良好な結果を得られた。なお、表には示さないが、実施例1、18、19からそれぞれ、Feの含有量を0質量ppm以上5.0質量ppm未満に、Agの含有量を0pp以上5.0質量ppm未満に、Niの含有量を0質量ppm以上5.0質量ppm未満に変えて、Fe、Ag及びNiの合計を5.0質量ppm以上としたCuボールも、真球度、ビッカース硬さ、α線量及び耐変色性の総合評価において良好な結果を得られた。
また、実施例18に示すように、Fe、Ag又はNiを5.0質量ppm以上50.0質量ppm以下含有し、且つその他の不純物元素のSb、Bi、Zn、Al、As、Cd、Pb、In、Sn、Auがそれぞれ50.0質量ppm以下である実施例18のCuボールも、真球度、ビッカース硬さ、α線量及び耐変色性の総合評価において良好な結果を得られた。
Cu核ボールについては、表3、表4に示すように、Snを100質量%(但し、不可避不純物を含み得る)含有する組成例1のはんだによるはんだ層で、実施例1〜実施例19のCuボールを被覆した実施例1A〜19AのCu核ボール、実施例1〜実施例19のCuボールをNiめっき層で被覆し、更に組成例1のはんだによるはんだ層で被覆した実施例1B〜19BのCu核ボールでも、真球度の総合評価において良好な結果を得られた。
Geを2質量ppm含有し、残部がSnである組成例2のはんだ合金によるはんだ層で、実施例1〜実施例19のCuボールを被覆した実施例1A〜19AのCu核ボール、実施例1〜実施例19のCuボールをNiめっき層で被覆し、更に組成例2のはんだ合金によるはんだ層で被覆した実施例1B〜19BのCu核ボールでも、真球度の総合評価において良好な結果を得られた。
Geを25質量ppm含有し、残部がSnである組成例3のはんだ合金によるはんだ層で、実施例1〜実施例19のCuボールを被覆した実施例1A〜19AのCu核ボール、実施例1〜実施例19のCuボールをNiめっき層で被覆し、更に組成例3のはんだ合金によるはんだ層で被覆した実施例1B〜19BのCu核ボールでも、真球度の総合評価において良好な結果を得られた。
Geを50質量ppm含有し、残部がSnである組成例4のはんだ合金によるはんだ層で、実施例1〜実施例19のCuボールを被覆した実施例1A〜19AのCu核ボール、実施例1〜実施例19のCuボールをNiめっき層で被覆し、更に組成例4のはんだ合金によるはんだ層で被覆した実施例1B〜19BのCu核ボールでも、真球度の総合評価において良好な結果を得られた。
Geを100質量ppm含有し、残部がSnである組成例5のはんだ合金によるはんだ層で、実施例1〜実施例19のCuボールを被覆した実施例1A〜19AのCu核ボール、実施例1〜実施例19のCuボールをNiめっき層で被覆し、更に組成例5のはんだ合金によるはんだ層で被覆した実施例1B〜19BのCu核ボールでも、真球度の総合評価において良好な結果を得られた。
Geを200質量ppm含有し、残部がSnである組成例6のはんだ合金によるはんだ層で、実施例1〜実施例19のCuボールを被覆した実施例1A〜19AのCu核ボール、実施例1〜実施例19のCuボールをNiめっき層で被覆し、更に組成例6のはんだ合金によるはんだ層で被覆した実施例1B〜19BのCu核ボールでも、真球度の総合評価において良好な結果を得られた。
Geを220質量ppm含有し、残部がSnである組成例7のはんだ合金によるはんだ層で、実施例1〜実施例19のCuボールを被覆した実施例1A〜19AのCu核ボール、実施例1〜実施例19のCuボールをNiめっき層で被覆し、更に組成例7のはんだ合金によるはんだ層で被覆した実施例1B〜19BのCu核ボールでも、真球度の総合評価において良好な結果を得られた。
Cuを0.7質量%含有し、残部がSnである組成例8のはんだ合金によるはんだ層で、実施例1〜実施例19のCuボールを被覆した実施例1A〜19AのCu核ボール、実施例1〜実施例19のCuボールをNiめっき層で被覆し、更に組成例8のはんだ合金によるはんだ層で被覆した実施例1B〜19BのCu核ボールでも、真球度の総合評価において良好な結果を得られた。
Cuを0.7質量%、Geを2質量ppm含有し、残部がSnである組成例9のはんだ合金によるはんだ層で、実施例1〜実施例19のCuボールを被覆した実施例1A〜19AのCu核ボール、実施例1〜実施例19のCuボールをNiめっき層で被覆し、更に組成例9のはんだ合金によるはんだ層で被覆した実施例1B〜19BのCu核ボールでも、真球度の総合評価において良好な結果を得られた。
Cuを0.7質量%、Geを25質量ppm含有し、残部がSnである組成例10のはんだ合金によるはんだ層で、実施例1〜実施例19のCuボールを被覆した実施例1A〜19AのCu核ボール、実施例1〜実施例19のCuボールをNiめっき層で被覆し、更に組成例10のはんだ合金によるはんだ層で被覆した実施例1B〜19BのCu核ボールでも、真球度の総合評価において良好な結果を得られた。
Cuを0.7質量%、Geを50質量ppm含有し、残部がSnである組成例11のはんだ合金によるはんだ層で、実施例1〜実施例19のCuボールを被覆した実施例1A〜19AのCu核ボール、実施例1〜実施例19のCuボールをNiめっき層で被覆し、更に組成例11のはんだ合金によるはんだ層で被覆した実施例1B〜19BのCu核ボールでも、真球度の総合評価において良好な結果を得られた。
Cuを0.7質量%、Geを100質量ppm含有し、残部がSnである組成例12のはんだ合金によるはんだ層で、実施例1〜実施例19のCuボールを被覆した実施例1A〜19AのCu核ボール、実施例1〜実施例19のCuボールをNiめっき層で被覆し、更に組成例12のはんだ合金によるはんだ層で被覆した実施例1B〜19BのCu核ボールでも、真球度の総合評価において良好な結果を得られた。
Cuを0.7質量%、Geを200質量ppm含有し、残部がSnである組成例13のはんだ合金によるはんだ層で、実施例1〜実施例19のCuボールを被覆した実施例1A〜19AのCu核ボール、実施例1〜実施例19のCuボールをNiめっき層で被覆し、更に組成例13のはんだ合金によるはんだ層で被覆した実施例1B〜19BのCu核ボールでも、真球度の総合評価において良好な結果を得られた。
Cuを0.7質量%、Geを220質量ppm含有し、残部がSnである組成例14のはんだ合金によるはんだ層で、実施例1〜実施例19のCuボールを被覆した実施例1A〜19AのCu核ボール、実施例1〜実施例19のCuボールをNiめっき層で被覆し、更に組成例14のはんだ合金によるはんだ層で被覆した実施例1B〜19BのCu核ボールでも、真球度の総合評価において良好な結果を得られた。
Agを3.0質量%、Cuを0.5質量%含有し、残部がSnである組成例15のはんだ合金によるはんだ層で、実施例1〜実施例19のCuボールを被覆した実施例1A〜19AのCu核ボール、実施例1〜実施例19のCuボールをNiめっき層で被覆し、更に組成例15のはんだ合金によるはんだ層で被覆した実施例1B〜19BのCu核ボールでも、真球度の総合評価において良好な結果を得られた。
Agを3.0質量%、Cuを0.5質量%、Geを2質量ppm含有し、残部がSnである組成例16のはんだ合金によるはんだ層で、実施例1〜実施例19のCuボールを被覆した実施例1A〜19AのCu核ボール、実施例1〜実施例19のCuボールをNiめっき層で被覆し、更に組成例16のはんだ合金によるはんだ層で被覆した実施例1B〜19BのCu核ボールでも、真球度の総合評価において良好な結果を得られた。
Agを3.0質量%、Cuを0.5質量%、Geを25質量ppm含有し、残部がSnである組成例17のはんだ合金によるはんだ層で、実施例1〜実施例19のCuボールを被覆した実施例1A〜19AのCu核ボール、実施例1〜実施例19のCuボールをNiめっき層で被覆し、更に組成例17のはんだ合金によるはんだ層で被覆した実施例1B〜19BのCu核ボールでも、真球度の総合評価において良好な結果を得られた。
Agを3.0質量%、Cuを0.5質量%、Geを50質量ppm含有し、残部がSnである組成例18のはんだ合金によるはんだ層で、実施例1〜実施例19のCuボールを被覆した実施例1A〜19AのCu核ボール、実施例1〜実施例19のCuボールをNiめっき層で被覆し、更に組成例18のはんだ合金によるはんだ層で被覆した実施例1B〜19BのCu核ボールでも、真球度の総合評価において良好な結果を得られた。
Agを3.0質量%、Cuを0.5質量%、Geを100質量ppm含有し、残部がSnである組成例19のはんだ合金によるはんだ層で、実施例1〜実施例19のCuボールを被覆した実施例1A〜19AのCu核ボール、実施例1〜実施例19のCuボールをNiめっき層で被覆し、更に組成例19のはんだ合金によるはんだ層で被覆した実施例1B〜19BのCu核ボールでも、真球度の総合評価において良好な結果を得られた。
Agを3.0質量%、Cuを0.5質量%、Geを200質量ppm含有し、残部がSnである組成例20のはんだ合金によるはんだ層で、実施例1〜実施例19のCuボールを被覆した実施例1A〜19AのCu核ボール、実施例1〜実施例19のCuボールをNiめっき層で被覆し、更に組成例20のはんだ合金によるはんだ層で被覆した実施例1B〜19BのCu核ボールでも、真球度の総合評価において良好な結果を得られた。
Agを3.0質量%、Cuを0.5質量%、Geを220質量ppm含有し、残部がSnである組成例21のはんだ合金によるはんだ層で、実施例1〜実施例19のCuボールを被覆した実施例1A〜19AのCu核ボール、実施例1〜実施例19のCuボールをNiめっき層で被覆し、更に組成例21のはんだ合金によるはんだ層で被覆した実施例1B〜19BのCu核ボールでも、真球度の総合評価において良好な結果を得られた。
なお、表には示さないが、実施例1、18、19からそれぞれ、Feの含有量を0質量ppm以上5.0質量ppm未満に、Agの含有量を0pp以上5.0質量ppm未満に、Niの含有量を0質量ppm以上5.0質量ppm未満に変えて、Fe、Ag及びNiの合計を5.0質量ppm以上としたCuボールを、組成例1〜組成例21の何れかのはんだ、はんだ合金によるはんだ層で被覆したCu核ボール、同CuボールをNiめっき層で被覆し、更に組成例1〜組成例21の何れかのはんだ、はんだ合金によるはんだ層で被覆したCu核ボールでも、真球度の総合評価において良好な結果を得られた。
一方、比較例7のCuボールはFe、Ag及びNiの含有量の合計が5.0質量ppmに満たない上に、U,Thが5質量ppb未満であり、その他の不純物元素も1質量ppm未満であって、比較例7のCuボール、比較例7のCuボールを、各組成例のはんだ、はんだ合金によるはんだ層で被覆した比較例7AのCu核ボール、及び、比較例7のCuボールをNiめっき層で被覆し、更に各組成例のはんだ、はんだ合金によるはんだ層で被覆した比較例7BのCu核ボールは、真球度が0.95に満たなかった。また、不純物元素を含有していても、Fe、Ag及びNiのうち少なくとも1種の含有量の合計が5.0質量ppmに満たない比較例12のCuボール、比較例12のCuボールを、各組成例のはんだ、はんだ合金によるはんだ層で被覆した比較例12AのCu核ボール、及び、比較例12のCuボールをNiめっき層で被覆し、更に各組成例のはんだ、はんだ合金によるはんだ層で被覆した比較例12BのCu核ボールも、真球度が0.95に満たなかった。これらの結果から、Fe、Ag及びNiのうち少なくとも1種の含有量の合計が5.0質量ppmに満たないCuボール、このCuボールを、各組成例のはんだ、はんだ合金によるはんだ層で被覆したCu核ボール、及び、このCuボールをNiめっき層で被覆し、更に各組成例のはんだ、はんだ合金によるはんだ層で被覆したCu核ボールは、高真球度を実現できないといえる。
また、比較例10のCuボールはFe、Ag及びNiの含有量の合計が153.6質量ppmでその他の不純物元素の含有量がそれぞれ50質量ppm以下であるが、ビッカース硬さが55.5HVを超えて、良好な結果を得られなかった。更に、比較例8のCuボールは、Fe、Ag及びNiの含有量の合計が150.0質量ppmである上に、その他の不純物元素の含有量も、特にSnが151.0質量ppmと、50.0質量ppmを大幅に超えており、ビッカース硬さが55.5HVを超えて、良好な結果を得られなかった。そのため、純度が4N5以上5N5以下のCuボールであっても、Fe、Ag及びNiのうち少なくとも1種の含有量の合計が50.0質量ppmを超えるCuボールは、ビッカース硬さが大きくなってしまい、低硬度を実現できないといえる。このように、Cuボールのビッカース硬さが、本発明で規定される範囲を超えて大きい場合、外部からの応力に対する耐久性が低くなり、耐落下衝撃性が悪くなると共にクラックが発生し易くなるという課題が解決できない。更に、その他の不純物元素も、それぞれ50.0質量ppmを超えない範囲で含有することが好ましいといえる。
これらの結果から、純度が4N5以上5N5以下で、Fe、Ag及びNiのうち少なくとも1種の含有量の合計を5.0質量ppm以上50.0質量ppm以下含有するCuボールは、高真球度及び低硬度を実現し、かつ、変色が抑制されるといえる。このようなCuボールを各組成例のはんだ、はんだ合金によるはんだ層で被覆したCu核ボール、このようなCuボールをNiめっき層で被覆し、更に各組成例のはんだ、はんだ合金によるはんだ層で被覆したCu核ボールは、高真球度を実現し、また、Cuボールが低硬度を実現することで、Cu核ボールとしても耐落下衝撃性も良好でクラックを抑制でき、電極潰れ等も抑制でき、更に、電気伝導性の劣化も抑制できる。更に、Cuボールの変色が抑制されることで、はんだ層、Niめっき層等の金属層での被覆に適している。その他の不純物元素の含有量は、それぞれ50.0質量ppm以下であることが好ましい。
表には示さないが、これらの実施例と同じ組成で、球径が1μm以上1000μm以下のCuボールでは、いずれも真球度、ビッカース硬さ、α線量及び耐変色性の総合評価において良好な結果を得られた。このことから、Cuボールの球径は、1μm以上1000μm以下であることが好ましいといえ、50μm以上300μm以下がより好ましいといえる。
実施例19のCuボールは、Fe、Ag及びNiの含有量の合計が5.0質量ppm以上50.0質量ppm以下であり、Pを2.9質量ppm含有しており、真球度、ビッカース硬さ、α線量及び耐変色性の総合評価において良好な結果を得られた。実施例19のCuボールを各組成例のはんだ、はんだ合金によるはんだ層で被覆したCu核ボール、実施例19のCuボールをNiめっき層で被覆し、更に各組成例のはんだ、はんだ合金によるはんだ層で被覆したCu核ボールでも、真球度の総合評価において良好な結果を得た。比較例11のCuボールは、Fe、Ag及びNiの含有量の合計が、実施例19のCuボールと同様に50.0質量ppm以下であるが、ビッカース硬さが5.5HVを超えて実施例19のCuボールとは異なる結果になった。また、比較例9も、ビッカース硬さが5.5HVを超えた。これは、比較例9、11のPの含有量が著しく多いためであると考えられ、この結果から、Pの含有量が増えると、ビッカース硬さが大きくなることが分かる。よって、Pの含有量は3質量ppm未満であることが好ましく、1質量ppm未満であることがより好ましいといえる。
各実施例のCuボールでは、α線量が0.0200cph/cm以下であった。そのため、各実施例1〜19のCuボールを被覆する組成例1〜21のはんだ、はんだ合金において、各元素が本発明で規定された低α線量であることで、各実施例1A〜19AのCu核ボールも本発明で規定された低α線量となる。また、Cuボールを被覆する金属層の一例であるNiめっき層が設けられている場合、はんだ、はんだ合金に加え、Niめっき層を構成する各元素が本発明で規定された低α線量であることで、各実施例1B〜19BのCu核ボールも本発明で規定された低α線量となる。
これにより、電子部品の高密度実装に各実施例のCu核ボールが使用される場合、はんだ層、Niめっき層を構成するめっき液原材料が本発明で規定された低α線量であることで、ソフトエラーを抑制することができる。
比較例7のCuボールでは、耐変色性で良好な結果を得られた一方で、比較例1〜6では耐変色性で良好な結果を得られなかった。比較例1〜6のCuボールと、比較例7のCuボールを比べると、これらの組成の違いは、Sの含有量のみである。そのため、耐変色性で良好な結果を得るためには、Sの含有量を1質量ppm未満とする必要があるといえる。各実施例のCuボールでは、いずれもSの含有量が1質量ppm未満であることからも、Sの含有量は1質量ppm未満が好ましいといえる。
続いて、Sの含有量と耐変色性の関係を確認するために、実施例14、比較例1及び比較例5のCuボールを200℃で加熱して、加熱前、加熱60秒後、180秒後、420秒後の写真を撮り、明度を測定した。表7及び図4は、各Cuボールを加熱した時間と明度の関係をグラフにしたものである。
Figure 2019214762
この表から、加熱前の明度と、加熱して420秒後の明度とを比べると、実施例14、比較例1、5の明度は、加熱前に64や65付近で近い値だった。加熱して420秒後では、Sを30.0質量ppm含有する比較例5の明度が最も低くなり、続いてSを10.0質量ppm含有する比較例1、Sの含有量が1質量ppm未満の実施例14の順となった。このことから、Sの含有量が多いほど、加熱後の明度が低くなるといえる。比較例1、5のCuボールでは、明度が55を下回ったため、Sを10.0質量ppm以上含有するCuボールは、加熱時に硫化物や硫黄酸化物を形成して変色しやすいといえる。また、Sの含有量が0質量ppm以上1.0質量ppm以下であれば、硫化物や硫黄酸化物の形成が抑制され、濡れ性が良好であるといえる。なお、実施例14のCuボールを電極上に実装したところ、良好な濡れ性を示した。
以上の通り、純度が4N5以上5N5以下であり、Fe、Ag及びNiのうち少なくとも1種の含有量の合計が5.0質量ppm以上50.0質量ppm以下であり、Sの含有量が0質量ppm以上1.0質量ppm以下であり、Pの含有量が0質量ppm以上3.0質量ppm未満である本実施例のCuボールでは、いずれも真球度が0.95以上であったため、高真球度を実現できた。高真球度を実現したことにより、Cuボールを電極等に実装した際のセルフアライメント性を確保できると共に、Cuボールの高さのばらつきを抑制できる。本実施例のCuボールをはんだ、はんだ層で被覆したCu核ボール、本実施例のCuボールを金属層で被覆し、金属層を更にはんだ、はんだ層で被覆したCu核ボールでも、同様の効果が得られる。
また、本実施例のCuボールでは、いずれもビッカース硬さが55HV以下であったため、低硬度を実現できた。低硬度を実現したことにより、Cuボールの耐落下衝撃性を向上させることができる。Cuボールが低硬度を実現することで、本実施例のCuボールをはんだ、はんだ層で被覆したCu核ボール、本実施例のCuボールを金属層で被覆し、金属層を更にはんだ、はんだ層で被覆したCu核ボールでも、耐落下衝撃性も良好でクラックを抑制でき、電極潰れ等も抑制でき、更に、電気伝導性の劣化も抑制できる。
また、本実施例のCuボールでは、いずれも変色が抑制された。Cuボールの変色が抑制されたことにより、硫化物や硫黄酸化物によるCuボールへの悪影響を抑制できるとともに、Cuボールを電極上に実装した際の濡れ性が向上する。Cuボールの変色が抑制されることで、はんだ層、Niめっき層等の金属層での被覆に適している。
なお、本実施例のCu材には、純度が4N5超6N以下のCuナゲット材を使用して、純度が4N5以上5N5以下のCuボールを作製したが、4N5超6N以下のワイヤー材や板材等を使用しても、Cuボール、Cu核ボールの双方において総合評価において良好な結果を得られた。
次に、SnとGeを含むはんだ合金によるはんだ層でCuボールの表面を被覆したCu核ボールにおいて、Geの添加によりCu核ボール表面の酸化膜厚の増加を抑制する作用効果について説明する。
以下の実施例では、所望の真球度等が得られた表1に示す実施例17の組成のCuボールを用いて溶融めっき法によりCu核ボールを作製し、Cu核ボールを用いて酸化膜厚を測定した。Cuボールの球径は250μmとし、金属層として片側2μmの厚さでNiめっき層を形成し、更に、片側23μmの厚さで組成例16〜21のはんだ合金により溶融めっき法によるはんだ層を形成して、実施例1C〜6CのCu核ボールを作製した。また、Cuボールの球径は250μmとし、金属層として片側2μmの厚さでNiめっき層を形成し、更に、片側23μmの厚さで組成例15のはんだ合金により溶融めっき法によるはんだ層を形成して、比較例1CのCu核ボールを作製した。
(a)はんだ層組成
実施例1CのCu核ボールでは、はんだ層の組成は、Agを3.0質量%、Cuを0.5質量%、Geを2質量ppm含有し、残部がSnである上述した組成例16のはんだ合金である。実施例2CのCu核ボールでは、はんだ層の組成は、Agを3.0質量%、Cuを0.5質量%、Geを25質量ppm含有し、残部がSnである上述した組成例17のはんだ合金である。実施例3CのCu核ボールでは、はんだ層の組成は、Agを3.0質量%、Cuを0.5質量%、Geを50質量ppm含有し、残部がSnである上述した組成例18のはんだ合金である。実施例4CのCu核ボールでは、はんだ層の組成は、Agを3.0質量%、Cuを0.5質量%、Geを100質量ppm含有し、残部がSnである上述した組成例19のはんだ合金である。実施例5CのCu核ボールでは、はんだ層の組成は、Agを3.0質量%、Cuを0.5質量%、Geを200質量ppm含有し、残部がSnである上述した組成例20のはんだ合金である。実施例6CのCu核ボールでは、はんだ層の組成は、Agを3.0質量%、Cuを0.5質量%、Geを220質量ppm含有し、残部がSnである上述した組成例21のはんだ合金である。比較例1CのCu核ボールでは、はんだ層の組成は、Agを3.0質量%、Cuを0.5質量%含有し、残部がSnである上述した組成例15のはんだ合金である。
(b)酸化膜厚の測定
各実施例のCu核ボールと、各比較例のCu核ボールを、それぞれ150℃の恒温槽で時間を変えて加熱処理を行った後、FE−AESにて酸化膜厚を測定した。酸化膜厚はSiO換算値である。酸化膜厚を表8に示す。表8において、酸化膜厚の単位は(nm)である。
Figure 2019214762
表8に示すように、Sn−3Ag−0.5Cu合金で、Geの添加量を2質量ppm以上220質量ppm以下としたはんだ合金を用いて溶融めっき法ではんだ層を形成した各実施例のCu核ボールでは、加熱時間が増加しても酸化膜厚の大きな増加は見られなかった。一方、Sn−3Ag−0.5Cu合金でGeを含まない比較例のCu核ボールでは、加熱時間が増加に伴い酸化膜厚が大きく増加した。
よって、はんだ合金への所定のGeの添加は、耐酸化性を向上させることが判る。耐酸化性を向上させる効果は、Geの含有量が50質量ppm以上でより大きな効果が得らえる。このため、Geの含有量は、50ppm以上であることが好ましい。また、Geの含有量が増加すると、はんだの濡れ性が悪化する傾向にある。このため、Geの含有量は、220質量ppm以下である。
1・・・Cuボール、11A、11B・・・Cu核ボール、2・・・金属層、3・・・はんだ層、10・・・半導体チップ、100,41・・・電極、30・・・はんだバンプ、40・・・プリント基板、50・・・はんだ継手、60・・・電子部品
本発明によれば、Cuボール高真球度及び低硬度を実現し、かつ、Cuボールの変色が抑制される。Cuボールの高真球度を実現したことにより、Cuボールを金属層で被覆したCu核ボールの高真球度を実現でき、Cuボールを電極上に実装した際のセルフアライメント性を確保できると共に、Cu核ボールの高さのばらつきを抑制できる。また、Cuボールの低硬度を実現したことにより、Cuボールを金属層で被覆したCu核ボールでも耐落下衝撃性を向上させることができる。更に、Cuボールの変色が抑制されるため、硫化物や硫黄酸化物によるCuボールへの悪影響を抑制でき、金属層での被覆に適しており、濡れ性が良好となる。また、はんだ層にGeを含むことで、はんだ層の耐酸化性が向上する。
・Cuボールの真球度:0.95以上
Cuボール1をはんだ層3で被覆した本発明に係る第1の実施の形態のCu核ボール11A、及び、Cuボール1を金属層2及びはんだ層3で被覆した本発明に係る第2の実施の形態のCu核ボール11Bの真球度は、0.95以上であることが好ましく、真球度が0.98以上であることがより好ましく、0.99以上であることが更により好ましい。Cu核ボール11A、11Bの真球度が0.95未満であると、Cu核ボール11A、11Bが不定形状になるため、Cu核ボール11A、11Bを電極に搭載してリフローを行う際、Cu核ボール11A、11Bが位置ずれを起こしてしまい、セルフアライメント性も悪化する。Cu核ボール11A、11Bの真球度が0.95以上であれば、Cu核ボール11A、11Bを半導体チップ10の電極100等に実装した際のセルフアライメント性を確保できる。そして、Cuボール1の真球度も0.95以上であることで、Cu核ボール11A、11Bは、Cuボール1及び金属層2がはんだ付けの温度で溶融しないため、はんだ継手50における高さのばらつきを抑制できる。これにより、半導体チップ10及びプリント基板40の接合不良を確実に防止できる。

Claims (16)

  1. Cuボールと、
    前記Cuボールの表面を被覆するはんだ層とを備え、
    前記Cuボールは、
    Fe、Ag及びNiのうち少なくとも1種の含有量の合計が5.0質量ppm以上50.0質量ppm以下であり、
    Sの含有量が0質量ppm以上1.0質量ppm以下であり、
    Pの含有量が0質量ppm以上3.0質量ppm未満であり、
    残部がCu及びその他の不純物元素であり、前記Cuボールの純度が99.995質量%以上99.9995質量%以下であり、
    真球度が0.95以上であり、
    前記はんだ層は、Sn、Snの含有量が40質量%以上の合金、SnとGeを含有する合金、または、SnとGeを含有し、Snの含有量が40質量%以上の合金である
    Cu核ボール。
  2. 前記はんだ層は、Geの含有量が0質量ppm超220質量ppm以下である
    請求項1に記載のCu核ボール。
  3. 前記はんだ層は、Geの含有量が50質量ppm以上220質量ppm以下である
    請求項1に記載のCu核ボール。
  4. 真球度が0.98以上である請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のCu核ボール。
  5. 真球度が0.99以上である請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のCu核ボール。
  6. α線量が0.0200cph/cm以下である請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のCu核ボール。
  7. α線量が0.0010cph/cm以下である請求項1〜請求項5の何れか1項に記載のCu核ボール。
  8. 前記Cuボールの表面を被覆する金属層を備え、前記金属層の表面が前記はんだ層で被覆され、真球度が0.95以上である請求項1〜請求項7の何れか1項に記載のCu核ボール。
  9. 真球度が0.98以上である請求項8に記載のCu核ボール。
  10. 真球度が0.99以上である請求項8に記載のCu核ボール。
  11. α線量が0.0200cph/cm以下である請求項8〜請求項10の何れか1項に記載のCu核ボール。
  12. α線量が0.0010cph/cm以下である請求項8〜請求項10の何れか1項に記載のCu核ボール。
  13. 前記Cuボールの直径が1μm以上1000μm以下である
    請求項1〜12の何れか1項に記載のCu核ボール。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載のCu核ボールを使用したはんだ継手。
  15. 請求項1〜13のいずれか1項に記載のCu核ボールを使用したはんだペースト。
  16. 請求項1〜13のいずれか1項に記載のCu核ボールを使用したフォームはんだ。
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