JP2019213051A - 画像投影装置 - Google Patents

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Hiroto Kano
寛人 加納
渡辺 和宏
Kazuhiro Watanabe
和宏 渡辺
武司 中田
Takeshi Nakada
武司 中田
哲也 関根
Tetsuya Sekine
哲也 関根
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Abstract

【課題】パノラマ画像及び2次元の向きを有する画像の双方を適切に投影することができる画像投影装置を提供する。【解決手段】本発明に係る画像投影装置100は、投影面W、Tに画像を投影する投影部と、投影面W、Tを含む範囲を撮像する撮像部と、投影部及び撮像部を制御する制御部とを有し、制御部は、投影部に2次元の向きを有する第一の画像D1、D2を、撮像により取得された範囲の画像に基づいて投影面W、T内且つ第一のユーザーU1、U2の視野内の第一の領域A1、A2に表示させ、且つ、2次元の向きを有さない第二の画像Sを、投影面W、T内の第一のユーザーU1、U2の視野外の領域を含む第二の領域Wに表示させることを特徴とする。【選択図】 図1

Description

本発明は、画像投影装置に関する。
従来、ユーザーが臨場感を感じられるように風景等のパノラマ画像を装置の全周に投影する画像投影装置が知られている(特許文献1)。
特開2007−218945号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている画像投影装置は、風景等のパノラマ画像を投影する場合には適しているが、文字や図表等の2次元の向きを有する画像を投影する場合には適していない。
そこで本発明は、パノラマ画像及び2次元の向きを有する画像の双方を適切に投影することができる画像投影装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像投影装置は、投影面に画像を投影する投影部と、投影面を含む範囲を撮像する撮像部と、投影部及び撮像部を制御する制御部とを有し、制御部は、投影部に2次元の向きを有する第一の画像を、前記撮像により取得された前記範囲の画像に基づいて投影面内且つ第一のユーザーの視野内の第一の領域に表示させ、且つ、2次元の向きを有さない第二の画像を、投影面内の第一のユーザーの視野外の領域を含む第二の領域に表示させることを特徴とする。
本発明によれば、パノラマ画像及び2次元の向きを有する画像の双方を適切に投影することができる画像投影装置を提供することができる。
第一実施形態に係る画像投影装置の使用様態の一例を示した図。 第一実施形態に係る画像投影装置のハードウェア構成を示すブロック図。 第一実施形態に係る画像投影装置によって実行される画像投影処理のフローチャート。 2次元の向きを有する画像及び2次元の向きを有さない画像それぞれの例を示した図。 第一実施形態に係る画像投影装置の概略断面図。 第一実施形態に係る画像投影装置の画像投影時及び画像撮像時それぞれにおける光路図。 第二実施形態に係る画像投影装置の使用様態の一例を示した図。 第三実施形態に係る画像投影装置によって実行される画像投影処理のフローチャート。 第四実施形態に係る画像投影装置によって実行される画像投影処理のフローチャート。 第五実施形態に係る画像投影装置の使用様態の一例を示した図。
[第一実施形態]
以下、本実施形態に係る画像投影装置について図面に基づいて説明する。なお、以下に示す図面は、本実施形態を容易に理解できるようにするために、実際とは異なる縮尺で描かれている場合がある。
図1は、第一実施形態に係る画像投影装置100の使用様態の一例を示している。
以下に示すように、本実施形態に係る画像投影装置100は、装置の周囲360度に画像を投影することができる画像投影手段と、装置の周囲360度(範囲)を撮像することができる撮像手段と、撮像して得られた画像中のユーザーを検知するユーザー検知手段とを有している。
そして、文書画像D等の2次元の「向き」を有する画像については、ユーザー検知手段によって検知されたユーザーUの前面の位置に判読容易な向きに表示制御し、一方で、風景画像S等の2次元の「向き」を有さない画像については、そのような表示制御を行わない。
図1に示されているように、使用様態の一例においては、画像投影装置100は、テーブルT上に設置されており、周囲の壁WやテーブルTに向けて文書画像D1及びD2や風景画像Sを投影している。
文書画像D1及びD2(第一の画像)はそれぞれ、ユーザーU1及びU2(第一のユーザー)の前面の位置に判読容易な向きで投影表示されている。ここで、ユーザーU1及びU2それぞれの前面の位置とは、投影面である周囲の壁W及びテーブルT内且つユーザーU1及びU2の視野内の第一の領域A1及びA2を意味している。
一方、風景画像S(第二の画像)は、ユーザーU1及びU2の位置に関わらず、投影面内のユーザーU1及びU2の視野外の領域を含む第二の領域である周囲の壁Wの一面に投影表示されている。
これにより、ユーザーは、あたかも自然の中にいるかのような雰囲気で臨場感よくミーティングを行うことができる。
図2は、本実施形態に係る画像投影装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。
図2に示されているように、CPU101は、各種処理のための演算や論理判断などを行い、システムバス108に接続された各構成要素を制御する。
ROM102は、プログラムメモリであって、CPU101による制御のためのプログラムを格納する。
RAM103は、データメモリであり、CPU101によって実行される制御プログラムのワーク領域、エラー処理時のデータの退避領域、制御プログラムのロード領域などを有する。
記憶装置104は、ハードディスクや外部に接続された記憶装置などからなり、画像ファイルや文書ファイルなどの各種データやプログラムを記憶する。
撮像部105は、ユーザーや紙書類など画像投影装置100が設置された空間に存在する対象物、画像や空間そのもののイメージを撮像し、入力データとする。
投影部106は、風景画像S、文書画像D、GUI(Graphical User Interface)等を含む画像や映像を投影する。
I/F107は、画像投影装置100と外部機器やネットワークとを接続するためのインターフェースである。
本実施形態に係る画像投影装置100では、CPU101、ROM102、RAM103、記憶装置104及びI/F107によって、制御部907が構成される。
また、本実施形態に係る画像投影装置100の撮像部105及び投影部106の詳細な構成については後述する。
図3は、本実施形態に係る画像投影装置100の制御部907によって実行される画像投影処理のフローチャートを示している。
具体的には、図3に示されるフローチャートによって、画像投影装置100によって撮像される画像中のユーザーUを検知し、文書画像Dは検知されたユーザーUの前面の位置にそのユーザーUに向けて表示するようにし、一方、風景画像Sはそのような表示をしないように判断及び処理を行う。
図3に示されているように、画像投影装置100は、動作を開始(S300)した後、まず、I/F107を通して画像データの入力があったかどうかを判定する(S301)。
次に、画像データの入力があったときは(S301のYes)、その画像データが文書画像D等の2次元の「向き」を有する画像のデータか、それ以外の画像(例えば風景画像S)のデータかを判定する(S302)。
なお、ここでいう文書画像D等の2次元の「向き」を有する画像と風景画像S等のそれ以外の画像とはそれぞれ、図4(a)及び(b)に示されているようなものを指す。
図4(b)に示されているように、風景画像Sはドーナツ形状の画像となるので、風景画像Sのデータの周囲及び中心の所定の部分が黒画像かどうかを判定することで、風景画像Sを識別することができる。
次に、入力された画像データが2次元の向きを有する画像のデータであったときは(S302のYes)、撮像部105によって画像投影装置100の周囲の略全周を撮像し、撮像データを得る(S303)。
そして、既知のアルゴリズムを用いて、得られた撮像データ中の各ユーザーの位置(座標)及び向き(ベクトル)を取得する(S304)。
次に、取得された各ユーザーの中から、2次元の向きを有する画像に対して予め設定されている初期表示位置(座標)に近いユーザーを決定する(S305)。そして、決定されたユーザーの位置(座標)に対して、ユーザーの前面となる位置(座標)に、2次元の向きを有する画像の表示を行い(S306)、処理を終了する(S308)。
一方、入力された画像データが2次元の向きを有さない画像のデータであったときは(S302のNo)、2次元の向きを有さない画像に対して予め設定されている初期表示中心位置を中心として全周表示を行い(S307)、処理を終了する(S308)。
図5は、本実施形態に係る画像投影装置100の概略断面図を示している。
本実施形態に係る画像投影装置100は、プロジェクター902、カメラ903、第一の光学系904、第二の光学系905、共通光学系906、制御部907、電源部908及び冷却部909を有しており、それらは筐体901の内部に格納されている。
筐体901は、略筒形で、一部が透明素材で構成されており、この透明部分を透過して筐体内部から投影光を画像投影装置100の周囲の略全周に投影し、また、略全周にわたる撮像イメージが筐体内部に入光する。
プロジェクター902は、制御部907の画像信号によって生成された画像を投影するものであり、液晶プロジェクター、DMD(Digital Micromirror Device)プロジェクター等の方式のものを使用することができる。
カメラ903は、CCD(Charged Coupled Devices)や CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を備えており、光学イメージを電気信号に変換して制御部907に出力する。
第一の光学系904は、ミラーから構成されており、プロジェクター902から上方に出射された光線を画像投影装置100の周囲の略全周に投影する。
第二の光学系905は、レンズ及びミラーから構成されており、画像投影装置100の周囲の略全周からの光線を、カメラ903の撮像素子上に集光させるものである。
共通光学系906は、レンズ及び絞りから構成されており、投影光学系804と撮像光学系805とで共有される光学系である。
従って、本実施形態に係る画像投影装置100では、第一の光学系904及び共通光学系906によって、投影光学系804が構成されている。
また、第二の光学系905及び共通光学系906によって、撮像光学系805が構成されている。
そして、プロジェクター902及び投影光学系804によって、投影部106が構成されている。
また、カメラ903及び撮像光学系805によって、撮像部105が構成されている。
制御部907は、CPU、ROM、RAM、I/F等からなり、撮像部105や投影部106の動作を制御し、また、プロジェクター902への投影画像信号の送信やカメラ903からの撮像信号の受信を行う。
さらに、制御部907は、投影画像データや撮像画像データを演算、処理して新たなデータの生成やデータ間の対応付け、及び外部機器やネットワークとのデータ送受信を行う。
画像投影装置100の電力は、電源部908によって供給され、プロジェクター902や制御部907等の発熱部材は、冷却ファン等を内蔵する冷却部909によって冷却される。
図6(a)及び(b)はそれぞれ、本実施形態に係る画像投影装置100の画像投影時及び画像撮像時における光路図を示している。
図6(a)及び(b)に示されているように、本実施形態に係る画像投影装置100は、パネル面PNL、受光面IMG、偏向面BS、絞りAP、凹面反射面Refl1、反射面Refl2、屈折光学系LNを備えている。
なお、パネル面PNL及び受光面IMGはそれぞれ、液晶表示素子やDMD素子等の表示面及び撮像素子の受光面に一致する。
画像投影時においては、図6(a)に示されているように、パネル面PNL上の像から共通光学系906によって中間像RIが形成され、そして第一の光学系904である凹面反射面Refl1によって投影面上に画像が投影される。
一方、画像撮像時においては、図6(b)に示されているように、撮像面上の像から第二の光学系905である反射面Refl2及び屈折光学系LNによって中間像RIが形成され、そして共通光学系906及び偏向面BSによって受光面IMG上に受光される。
凹面反射面Refl1は、共通光学系906の光軸に対して回転対称であり、且つ共通光学系906の光軸を含む中央部がくり貫かれた形状となっている。また、凹面反射面Refl1の中央部は、空気または透過面となっている。
図6(a)及び(b)に示されているように、画像投影時には、凹面反射面Refl1の反射部によって光線が反射され、画像撮像時には、凹面反射面Refl1の中央部を光線が通過する。
また、反射面Refl2は、投影面に対して略垂直の面が撮像可能であるように配置されている。なお、別途駆動系を設けて、反射面Refl2の傾きを変更可能に構成しても構わない。
偏向面BSは、半透過フィルター、偏光フィルターやダイクロイックミラー等の光学素子で構成される。なお、偏向面BSは、画像撮像時と画像投影時とを時分割し、画像撮像時においてのみ光路上に繰り出されるように構成してもよい。
絞りAPは、画像投影時と画像撮像時とで絞り径が異なるように構成される。具体的には、画像投影時には、より明るい光を投影させるために絞り径を大きくしており、一方、画像撮像時には、被写界深度を得るために絞り径を小さくしている。
また、光度の調整を行うために、絞りAPとND(Neutral Density)フィルターとを組み合わせても構わない。
また、投影光学系804及び撮像光学系805それぞれの焦点距離や画像投影装置100の用途に応じて、画像投影時における絞りAPの絞り径を画像撮影時より小さくしても構わない。
本実施形態に係る画像投影装置100では、第一の光学系904は、凹面反射面Refl1から構成される。しかしながら、これに限らず、少なくとも1つの屈折光学素子、複数の反射面、もしくは屈折光学素子と反射面との組み合わせによって構成しても構わない。
また、第二の光学系905は、複数の屈折光学素子LN及び反射面Refl2から構成される。しかしながら、これに限らず、複数の反射面によって構成しても構わない。
また、共通光学系906は、複数の屈折光学素子及び絞りAPから構成される。しかしながら、これに限らず、複数の屈折光学素子、絞りAP及び反射面の組み合わせによって構成しても構わない。
次に、本実施形態に係る画像投影装置100の各光学系の諸元値を以下の表1、表2及び表3、表4に示す。
Figure 2019213051
Figure 2019213051
Figure 2019213051
Figure 2019213051
なおここで、iは投影面または撮像面側から数えた面の順序(面番号)である。Rは第i面の曲率半径、Dは第i面と第i+1面との面間隔、Ndはd線における第i面と第i+1面との間の屈折光学素子の屈折率である。νdは以下の式(1)によって求められる第i面と第i+1面との間の屈折光学素子のアッベ数である。
Figure 2019213051
ここで、NはF線における屈折率、NはC線における屈折率である。
また、面番号に「*」が付された光学面は非球面、Mが付された光学面は反射面、APが付された光学面は絞りを意味している。
また、非球面形状については、共通光学系906の光軸に垂直な方向における該光軸からの距離をrとしたとき、距離rにおける光軸方向の面位置H(r)は以下の式(2)によって表される。
Figure 2019213051
なおここで、Kは離心率、C、C、C、C10、C12は非球面係数であり、「E−N」は「×10−N」を意味している。
また、fは投影光学系804または撮像光学系805の焦点距離、Fnoは投影光学系804または撮像光学系805の縮小側F値である。
本実施形態に係る画像投影装置100における各光学系が備える各光学素子は、共通光学系906の光軸に対して回転対称な形状を有している。しかしながら、これに限らず、収差補正等の要請に応じて、偏心配置させたり自由曲面に形成されてもよい。その場合には、偏心配置若しくは自由曲面の光学素子を含む全光学素子及び絞りのうち、最も多くの光学素子及び絞りの共通の光軸を画像投影装置100の光軸とすればよい。
また、各光学系において折り返しミラー等を配置してもよいし、反射面をプリズムで構成しても構わない。
また、防塵対策等のために、各光学系においてカバーガラスや保護膜等を配置しても構わない。
また、本実施形態に係る画像投影装置100では、投影光学系804と撮像光学系805とで共通する光学系、すなわち共通光学系906を設けている。
これは、部品点数削減による装置の小型化や製造コスト低減に資すると共に、以下のような特有の効果ももたらす。
まず、プロジェクター902の投影素子の座標系とカメラ903の撮像素子の座標系とを対応させて、共役関係を取り易くすることができる。
これにより、高度な演算処理を必要とせずにデータ空間上における撮像画像の座標系と投影画像の座標系とを合わせることができ、例えば、撮像画像上で検出されたユーザーUの位置や向きに合わせて文書画像Dの表示位置や向きを決定するといった処理を高速に行なうことが可能となる。
また、熱や振動、またはその他の要因によって、撮像光学系に歪みが生じていると、実空間上における座標と、撮像光学系を通過して取得された撮像イメージのデータ空間上における座標との間にズレが生じる。
従って、撮像イメージのデータ空間上における座標に基づいて決定された、投影イメージのデータ空間上における座標も、実空間上における座標とズレることになる。
例えば、撮像イメージのデータ空間上において検出されたユーザーUの座標が実空間上におけるユーザーUの座標とズレていると、投影イメージのデータ空間上において、ユーザーUの前面の位置にユーザーUに正対するように生成された文書画像Dの位置や向きも、本来、光学系に歪みが生じていない場合に生成されるべき文書画像Dの位置や向きとズレることになる。
しかしながら、本実施形態に係る画像投影装置100のように投影光学系804と撮像光学系805とで共通する共通光学系906を設けると、投影光学系804と撮像光学系805とで同様の歪みが生じることになる。そのため、撮像時における光線の入射と投影時における光線の出射とで歪みが相殺され、その結果、実空間上の好適な位置(ユーザーUに正対する位置)に文書画像D等を投影することが可能となる。
以上のように、本実施形態に係る画像投影装置100によれば、撮像イメージのデータ空間上の座標と投影イメージのデータ空間上の座標とのズレを低減しつつ、パノラマ画像や風景画像等の2次元の「向き」を有さない画像は装置の周囲の略全周に投影可能であり、文字や図表等の2次元の「向き」を有する画像はユーザーの前面の好適な位置に判読容易な向きで高速に投影可能である画像投影装置を実現することができる。
[第二実施形態]
第二実施形態に係る画像投影装置200は、制御部907が実行する制御を除いて、第一実施形態に係る画像投影装置100と同一の構成であるため、同一の部材には同一の符番を付して説明を省略する場合がある。
図7(a)乃至(d)は、第二実施形態に係る画像投影装置200の使用様態の一例を示している。
本実施形態に係る画像投影装置200は、投影表示した2次元の「向き」を有する文書画像Dを含む周囲の画像を撮像し、得られた周囲画像中の2次元の「向き」を有する文書画像DとユーザーUとの位置関係に基づき、文書画像Dの表示位置や表示向きを調整する(フィードバックする)。
本実施形態に係る画像投影装置200は、図7(a)に示されているように、まず、2次元の「向き」を有する文書画像Dを、ユーザーUの位置に関わらず、予め設定されている初期表示位置Pに、初期表示向きVで表示する。
次に、図7(b)に示されているように、画像投影装置200は、撮像部105により画像投影装置200の周囲を撮像し、周囲画像Iを得る。
そして、周囲画像IにおけるユーザーUの位置P及び向きVと、文書画像Dの位置P及び向きVとを取得する。
次に、画像投影装置200は、図7(c)に示されているように、取得されたユーザーUの位置P及び向きVに基づいて、文書画像Dを、ユーザーUにより近い位置Pに、ユーザーUに対して、より正対する表示向きVで表示する。
そして、図7(d)に示されているように、再び撮像部105により画像投影装置200の周囲を撮像し、周囲画像Iを得て、周囲画像IにおけるユーザーUの位置P及び向きVと、文書画像Dの位置P’及び向きV’とを取得する。
以上の処理をユーザーUの位置Pと文書画像Dの位置Pとが対応し、且つユーザーUの向きVと文書画像Dの向きVとが平行になるまで繰り返すことにより、最終的に、文書画像DはユーザーUの前面の位置に、ユーザーUに正対する向きで表示されることとなる。
このように、本実施形態に係る画像投影装置200は、投影されている文書画像Dを確認しながら、文書画像Dの投影表示を行っている。
これにより、種々の要因に応じて、文書画像Dのデータ空間上における位置や向きが実空間上の文書画像Dの投影位置や投影向きに対してズレている場合であっても、ユーザーUの前面の位置に、ユーザーUに正対する向きで文書画像Dを表示することが可能となる。
[第三実施形態]
第三実施形態に係る画像投影装置は、制御部907が実行する制御を除いて、第一実施形態に係る画像投影装置100と同一の構成であるため、同一の部材には同一の符番を付して説明を省略する場合がある。
図8は、第三実施形態に係る画像投影装置の制御部907によって実行される画像投影処理のフローチャートを示している。
本実施形態に係る画像投影装置では、撮像した画像中に装置に記憶されていない文書を検出したとき、その文書の画像を、最も近傍に検知されたユーザーUに対応付けて記憶する。
上で説明したように、本実施形態に係る画像投影装置は、パノラマ画像や風景画像等を周囲の壁の一面に表示しつつ、文書画像等をユーザーの前面に判読容易な向きで表示することができる。
これにより、ユーザーは、あたかも自然の中にいるかのような雰囲気で臨場感よくミーティングを行うことができる。
このようなミーティングにおいては、実際には紙文書等データ化されていない文書が持ち込まれることがあり、そうした文書であっても画像データとして取り込んだ後にユーザーに対して判読容易な向きで表示できれば極めて便利である。
図8に示されているように、本実施形態に係る画像投影装置は、動作を開始(S600)した後、まず撮像部105により装置の周囲の略全周を撮像し、撮像データを取得する(S601)。
次に、既知のアルゴリズムを用いて、取得した撮像データ中の各文書画像を検出し(S602)、それ以外の画像を捨象し、各文書画像のみからなる切り取り画像データを生成する(S603)。
次に、切り取り画像データと装置に記憶されている文書画像データとを比較することにより、未記憶の文書の画像(すなわち、投影表示された文書画像Dではない実在の文書の画像、第三の画像)を抽出する(S604)。
そして、抽出された未記憶の文書の画像の位置(座標)を取得する(S605)。
次に、S601で取得した撮像データ中の各ユーザーの位置(座標)を取得する(S606)。そして、S605で取得した未記憶の文書の画像の位置(座標)に最も近いユーザーU(第二のユーザー)の撮像イメージに対応付けて、文書の画像を記録し(S607)、処理を終了する(S608)。
なお、切り取り画像データにおける未記憶の文書の画像は、撮像部105により撮像された撮像データをトリミングして取得することができる。
しかしながら、撮像部105の撮像解像度等によっては、未記憶の文書の画像をユーザーに投影表示して判読させるに足る十分な画質で得られない可能性もある。
このような問題を回避するために、例えば、検出された未記憶の文書の画像に対応付けられたユーザーUに対して、撮像部105に文書を装置に近づけるように促すメッセージを表示し、所定の画質で撮像できる程度まで近づけられた時に文書イメージを取り込むようにしても構わない。
または、予めユーザーUに対応付けて登録されているスマートフォン等の通信機器にメッセージを通知し、予めその通信機器にインストールされているアプリケーションプログラムを起動し、ユーザーUを促してそのアプリケーションプログラムにより文書イメージの取り込みを行なわせてもよい。あるいは、文書取り込み用のスキャナーを別途設けてもよい。
本実施形態に係る画像投影装置によれば、紙文書等の未記憶のデータ化されていない実在の文書が持ち込まれても、ユーザーと対応付けてデータ化し、ユーザーが判読容易であるように表示することが可能となる。
これにより、ユーザーの文書に対する利便性を向上させることができる。
[第四実施形態]
第四実施形態に係る画像投影装置は、制御部907が実行する制御を除いて、第一実施形態に係る画像投影装置100と同一の構成であるため、同一の部材には同一の符番を付して説明を省略する場合がある。
図9は、第四実施形態に係る画像投影装置の制御部907によって実行される画像投影処理のフローチャートを示している。
本実施形態に係る画像投影装置は、ユーザーUの顔を識別する顔識別手段を有しており、I/F107を介して入力され、ユーザーUに対応付けられた文書画像Dを投影表示する際には、ユーザーUとして識別された顔の前面の位置にその顔に向けて表示するように制御する。
それにより、その文書画像Dの近傍にGUIを表示したとき、ユーザーUが文書画像Dに対して操作を行うことができるようになるため、文書画像Dの内容を編集したり、他のユーザーのために複製等を作成したりすることができ、極めて便利である。
図9に示されているように、本実施形態に係る画像投影装置は、動作を開始(S700)した後、まず、I/F107を介して2次元の「向き」を有する文書画像Dの入力があったか否かを判定する(S701)。
もし、2次元の「向き」を有する文書画像Dの入力があったときは(S701のYes)、その文書画像DがユーザーU(第三のユーザー)に対応付けられた文書画像D(第四の画像)か否かを判定する(S702)。
もし、その文書画像DがユーザーUに対応付けられた文書画像Dであったときは(S702のYes)、その文書画像Dに対応付けられたユーザーUを識別するためのデータ(例えば、ユーザーUの顔の画像や、その顔画像の特徴についてコード化されたデータ)を取得する(S703)。
次に、撮像部105により画像投影装置の周囲の略全周を撮像し、撮像データを得る(S704)。そして、既知のアルゴリズムを用いて、撮像データ中の各ユーザーUの顔画像を切り出す(S705)。
次に、S705で抽出された顔画像とS703で取得された顔画像(または顔画像の特徴をコード化した情報)とを比較し(S706)、マッチングが得られたか否かを判定する(S707)。
もし、マッチングが得られたときには(S707のYes)、そのマッチングが得られたユーザーUの顔の前面の位置(すなわち、投影面内且つユーザーUの視野内の第三の領域)に、入力された文書画像Dをその顔に向けて投影表示し(S708)、処理を終了する(S710)。
一方、マッチングが得られなかったとき(S707のNo)や入力された文書画像DがユーザーUに対応付けられた文書画像Dではなかったとき(S702のNo)には、「装置の周囲のユーザーには対応付けられていない画像が入力された」旨のメッセージ表示を行い(S709)、処理を終了する(S710)。
本実施形態に係る画像投影装置によれば、ユーザーUに対応付けられた文書画像DをそのユーザーUの前面の位置にユーザーUに向けて投影表示することが可能となる。
これにより、ユーザーの文書に対する利便性を向上させることができる。
[第五実施形態]
第五実施形態に係る画像投影装置500は、制御部907が実行する制御を除いて、第一実施形態に係る画像投影装置100と同一の構成であるため、同一の部材には同一の符番を付して説明を省略する場合がある。
図10(a)及び(b)は、第五実施形態に係る画像投影装置500の使用様態の一例を示している。
本実施形態に係る画像投影装置500は、ユーザーUの操作(例えば、ジェスチャー)により文書画像Dの表示位置を変更する表示位置変更手段を有しており、ユーザーUにより文書画像Dの表示位置を変更するように指示が出されたときには、変更される表示位置と検出されたユーザーの位置とに基づいて、文書画像Dの向きを変更する。
具体的には、図10(a)に示されているように、文書画像D(第五の画像)がユーザーU1(第四のユーザー)の前面の位置にユーザーU1に正対する向きで表示されているとする。
ここで、投影表示面に対するユーザーのタッチジェスチャー、具体的には、投影表示されている文書画像Dがユーザーによってタッチされ、さらにドラッグされたことを検知したときには、文書画像Dの表示位置をジェスチャーに従って変更する。
例えば、図10(b)に示されているように、ユーザーU1が文書画像Dをタッチし、ユーザーU2の前面に移動させるようにドラッグ操作を行なうと、文書画像Dの向きがユーザーU2に正対するように変更される。
なお、タッチジェスチャーの検知手段としては、別途レーザー光源を設けて、そのレーザー光源から出射してユーザーによって反射される反射光を検出する機構を用いることができる。
また、それに限らず、タッチジェスチャーの検知手段として、撮像部105により画像投影装置500の周囲画像を経時的に撮像し、取得された各画像を解析する機構を用いることもできる。
本実施形態に係る画像投影装置500によれば、2次元の「向き」を有する文書画像Dの表示位置がユーザーの操作によって変更されたとき、ユーザーに正対するように文書画像Dの表示向きも変更される。
それにより、ユーザーに対して文字や図表などの文書画像を判読容易に表示すると共に、ユーザーの操作により文書画像の表示位置を適宜変更することができ、ユーザーの文書に対する利便性を向上させることができる。
100 画像投影装置
105 撮像部
106 投影部
907 制御部
D1、D2 文書画像(第一の画像)
S 風景画像(第二の画像)
U1、U2 ユーザー(第一のユーザー)

Claims (8)

  1. 投影面に画像を投影する投影部と、
    前記投影面を含む範囲を撮像する撮像部と、
    前記投影部及び前記撮像部を制御する制御部とを有し、
    前記制御部は、前記投影部に2次元の向きを有する第一の画像を、前記撮像により取得された前記範囲の画像に基づいて前記投影面内且つ第一のユーザーの視野内の第一の領域に表示させ、且つ、2次元の向きを有さない第二の画像を、前記投影面内の前記第一のユーザーの視野外の領域を含む第二の領域に表示させることを特徴とする画像投影装置。
  2. 前記制御部は、前記投影部に前記第一の画像を前記第一の領域において所定の向きで表示させることを特徴とする請求項1に記載の画像投影装置。
  3. 前記制御部は、前記範囲の画像から検出される前記第一の領域の前記第一の画像の投影位置と前記第一のユーザーの位置とに基づいて、前記第一の画像の投影位置及び向きを変更することを特徴とする請求項1または2に記載の画像投影装置。
  4. 前記制御部は、前記範囲の画像において検出された未記憶の2次元の向きを有する第三の画像を、該第三の画像の最も近傍に検出された第二のユーザーに対応付けて記憶することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像投影装置。
  5. 前記制御部は、前記範囲の画像において第三のユーザーの顔を識別し、前記投影部に該第三のユーザーに対応付けられた2次元の向きを有する第四の画像を、前記投影面内且つ前記顔の視野内の第三の領域において前記顔に向けて表示させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像投影装置。
  6. 前記制御部は、前記範囲の画像において第四のユーザーのジェスチャーを検出し、前記投影部に該ジェスチャーに基づいて、投影している2次元の向きを有する第五の画像の向きを変更することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の画像投影装置。
  7. 前記投影部は、該投影部の投影光学系の光軸を中心として360度の方向に画像を投影することができ、
    前記撮像部は、該撮像部の撮像光学系の光軸を中心として360度の方向を撮像することができることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の画像投影装置。
  8. 前記投影部の投影光学系の一部と前記撮像部の撮像光学系の一部とは互いに共通していることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の画像投影装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024101616A1 (ko) * 2022-11-11 2024-05-16 삼성전자주식회사 전자 장치 및 이의 제어 방법

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