JP2019211789A - コンタクトレンズ製品 - Google Patents

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恩平 林
偉源 陳
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偉源 陳
鈞鴻 ▲とう▼
鈞鴻 ▲とう▼
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Abstract

【課題】コンタクトレンズ製品を提供する。【解決手段】中心領域と、中心領域を同心的に取り囲み、ディオプターが中心領域のディオプターと異なる少なくとも1つの環状領域と、を含む多焦点コンタクトレンズと、多焦点コンタクトレンズを浸し、毛様体筋麻痺剤を含む緩衝液と、を備えるコンタクトレンズ製品。多焦点コンタクトレンズは、物理的な矯正を与えることができ、毛様体筋麻痺剤が毛様体筋を緩めることに寄与し、近視を効果的に予防し又は近視の発展を制御し、更に、装用の不快適感を避け、薬物副作用の発生率を低下させる。【選択図】図1

Description

本発明は、コンタクトレンズ製品に関し、特に、近視を予防し又は近視の発展を制御可能なコンタクトレンズ製品に関する。
世界保健機関(World Health Organization:WHO)からのデータによると、世界各国の近視罹患率が8%〜62%にある。台湾にわたって調査すると、18歳以下の青少年・子供の近視率が85%にもあり、近視の発病率が明らかに他の国家を超えている。近年の高度に発達した3C電子装置の原因で、幼児の目が早めに不適当に刺激されて目を酷使するからと考えられる。
現在の検討によると、幼児は、一旦早発性近視になると、近視度数がその後で一定の速度で強くなる。また、検討によると、近視になる年齢が小さいほど、将来、強度近視(6.0D以上)になる確率が高い。強度近視患者になれば、更に網膜剥離、緑内障等のひどい併発症が生じる可能性がある。そのため、幼児が偽近視になることに気づくと、直ちに近視の制御や緩解を行えば、偽近視の近視への変化を効果的に避け、更に強度近視の発生を予防することができる。
近視は、主に、眼球の光学構造の変異によるものである。光学映像の形成は、主に、眼球の角膜、水晶体、眼球の奥行き等の要素にかかわる。健常者の目は、映像が網膜に正確に焦点を結んではっきりした映像を得るが、近視患者は、角膜と水晶体とのディオプターが強すぎ(屈光性近視)又は眼軸が長すぎる(軸性近視)ことで、映像が網膜の前で焦点を結んで、映像がぼけてみえる近視症状となる。幼児・児童の近視症状は、近視と偽近視に分けられる。近視は、眼軸が長すぎる状況に属し、矯正によって回復することができない。しかし、偽近視は、毛様体筋を酷使する一時的な近視症状であり、矯正可能な近視症状に属する。
臨床的には、主に、オルソKレンズと持久性の散瞳薬等の、子供の偽近視を矯正するための様々な方法がある。しかし、オルソKレンズでは、外部圧力が高すぎ、装用者が不快適になる。持久性の散瞳薬を単独に使用する場合、一般的に、近視の矯正効果を達成するためには高い濃度の分量が必要であるが、薬物副作用の発生率が対応的に向上する。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、多焦点コンタクトレンズと、特定濃度の毛様体筋麻痺剤を含む緩衝液と、を備えるコンタクトレンズ製品を提供することである。これにより、多焦点コンタクトレンズは、物理的な矯正を与えることができ、毛様体筋麻痺剤が毛様体筋を緩めることに寄与し、近視を効果的に予防し又は近視の発展を制御し、更に、装用の不快適感を避け、薬物副作用の発生率を低下させる。
本発明によるコンタクトレンズは、中心領域と、中心領域を同心的に取り囲み、ディオプターが中心領域のディオプターと異なる少なくとも1つの環状領域とを含む多焦点コンタクトレンズと、
多焦点コンタクトレンズを浸し、毛様体筋麻痺剤を含む緩衝液と、
を備え、
毛様体筋麻痺剤の緩衝液における重量百分率濃度ConAと、前記多焦点コンタクトレンズの前記中心領域のディオプターPowCと、前記多焦点コンタクトレンズの1つの第1環状領域の最大ディオプターPowP1と、前記多焦点コンタクトレンズの前記中心領域の直径DiCとは、
0.01≦ConA<0.5%、
2.25D≦PowP1−PowC、及び、
2mm≦DiC、
の範囲を満たすコンタクトレンズ製品を提供する。
ConAが上記条件を満たす場合、毛様体筋麻痺剤の濃度が適当になり、毛様体筋を緩めることに寄与し、薬物副作用の発生率を低下させる。
本発明の第1実施形態によるコンタクトレンズ製品を示す模式図である。 図1に示す多焦点コンタクトレンズを示す平面模式図である。 本発明の第2実施形態による多焦点コンタクトレンズを示す平面模式図である。 本発明の第3実施形態による多焦点コンタクトレンズを示す平面模式図である。 第1の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径とディオプターとの関係図である。 第2の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径とディオプターとの関係図である。 第2の実施例の多焦点コンタクトレンズ及び第1の比較例の多焦点コンタクトレンズにおける波長と光透過率との関係図である。 第3の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径とディオプターとの関係図である。 第4の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径とディオプターとの関係図である。 第4の実施例の多焦点コンタクトレンズ及び第2の比較例の多焦点コンタクトレンズにおける波長と光透過率との関係図である。 第5の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径とディオプターとの関係図である。 第6の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径とディオプターとの関係図である。 第7の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径とディオプターとの関係図である。 第7の実施例の多焦点コンタクトレンズ及び第3の比較例の多焦点コンタクトレンズの波長と光透過率との関係図である。 第8の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径とディオプターとの関係図である。 第9の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径とディオプターとの関係図である。 第10の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径とディオプターとの関係図である。 第11の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径とディオプターとの関係図である。 第11の実施例の多焦点コンタクトレンズ及び第4の比較例の多焦点コンタクトレンズにおける波長と光透過率との関係図である。 第12の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径とディオプターとの関係図である。 第12の実施例の多焦点コンタクトレンズ及び第5の比較例の多焦点コンタクトレンズにおける波長と光透過率との関係図である。
上記の図面の説明は、本発明又はその他の目的、特徴、利点、実施形態及び実施例を分かりやすくする。
図1を参照する。図1は、本発明の第1実施形態によるコンタクトレンズ製品100を示す模式図である。
コンタクトレンズ製品100は、多焦点コンタクトレンズ110と、多焦点コンタクトレンズ110を浸す緩衝液120と、を備える。
図2を参照する。図2は、図1に示す多焦点コンタクトレンズ110を示す平面模式図である。
多焦点コンタクトレンズ110は、中心領域111と、第1の環状領域112と、を含む。
第1の環状領域112は、中心領域111を同心的に取り囲み、ディオプターが中心領域111のディオプターと異なる。これにより、多焦点コンタクトレンズ110に多焦点の機能を付与し、周辺の映像が網膜の前に焦点を結ぶようにして、眼球の軸距延長を効果的に緩解し、近視の悪化を避けることができる。本発明の一実施例によると、中心領域111のディオプターは一定である。
多焦点コンタクトレンズ110の中心領域111と第1の環状領域112との少なくとも一方が非球面である。これにより、第1の環状領域212をディオプターが段階的に漸変するように設計することに寄与する。
再度、図1を参照する。
緩衝液120は、毛様体筋麻痺剤を含み、毛様体筋麻痺剤の緩衝液120における重量百分率濃度ConAが0<ConA≦1%の範囲を満たすように設定されている。これにより、毛様体筋麻痺剤の濃度が適当になり、毛様体筋を緩めることに寄与し、薬物副作用の発生率を低下させる。又は、0<ConA≦0.5%を満たしてもよい。或いは、0<ConA≦0.25%を満たしてもよい。又は、0<ConA≦0.1%を満たしてもよい。更に又は、0<ConA≦0.05%を満たしてもよい。更に又は、0<ConA≦0.01%を満たしてもよい。緩衝液120の調製方法として、まず、市販のコンタクトレンズを浸し、保存するための溶液をレシピとして、ベース溶液を調合して、ベース溶液に毛様体筋麻痺剤を所望の濃度まで加える。また、ベース溶液と毛様体筋麻痺剤とは化学反応しない。
コンタクトレンズ製品100によると、多焦点コンタクトレンズ110を調製する組成物は、青色光吸収成分を含んでもよい。これにより、多焦点コンタクトレンズ110は、高エネルギー青色光を吸収し、更に、網膜の青色光により傷つけられる確率を低下させる。本発明の一実施例によると、青色光吸収成分は、4−(フェニルジアゼニル)フェニルメタクリレート(4−(phenyldiazenyl)phenyl methacrylate)であってもよい。
コンタクトレンズ製品100によると、多焦点コンタクトレンズ110を調製する組成物は、紫外線(UV;Ultraviolet)吸収成分を含んでもよい。UV吸収成分は、2−[3−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−ヒドロキシフェニル]エチル2−メタクリレート(2−[3−(2H−benzotriazol−2−yl)−4−hydroxyphenyl]ethyl methacrylate)、4−メタクリロキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン(4−methacryloxy−2−hydroxybenzophenone)、2−フェニルエチルアクリレート(2−phenylethyl acrylate)、2−フェニルエチルメタクリレート(2−phenylethyl methacrylate)、2−[2−ヒドロキシ−5−[2−(メタクリロキシ)エチル]フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール(2−(2´hydroxy−5´methacryloxyethylphenyl)−2H−benzotriazole)又は2−(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシ)エチルアクリレート(2−(4−benzoyl−3−hydroxyphenoxy)ethyl acrylate)であってもよいが、それらに限定されない。これにより、多焦点コンタクトレンズ110は、高エネルギーUV光を吸収し、更に、網膜のUV光により傷つけられる確率を低下させる。本発明の一実施例によると、UV吸収成分は、2−[2−ヒドロキシ−5−[2−(メタクリロキシ)エチル]フェニル]−2H−ベンゾトリアゾールである。本発明の別の実施例によると、UV吸収成分は、2−(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシ)エチルアクリレートである。UV吸収成分を1種単独で用いてもよいし、併用しても構わない。
コンタクトレンズ製品100によると、多焦点コンタクトレンズ110の材質は、シリコンハイドロゲル(silicone hydrogel)であってもよい。これにより、多焦点コンタクトレンズ110の酸素透過率を効果的に向上させ、角膜の酸素欠乏による赤目、充血、赤腫等の現象を避けて、長時間快適な装用感を与えることができる。シリコンハイドロゲルは、例えば、Balafilcon A、Comfilcon A、Efrofilcon A、Enfilcon A、Galyfilcon A、Lotrafilcon A、Lotrafilcon B、Narafilcon A、Narafilcon B、Senofilcon A、Delefilcon A、Somofilcon A等の、米国食品医薬品局(Food and Drug Administration;USFDA)により第5群に分類されたコンタクトレンズ材料であってもよいが、それらに限定されない。
シリコンハイドロゲルを調製する組成物は、ヒドロキシエチルメタクリレート(2−hydroxyethyl methacrylate)、3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシリルオキシ)シラン(3−methacryloyloxypropyltris(trimethylsilyloxy)silane)、2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオフェノン(2−hydroxy−2−methyl−propiophenone)、N−ビニル−2−ピロリドン(N−vinyl−2−pyrrolidinone)、N,N−ジメチルアクリルアミド(N,N−dimethyl acrylamide)、エチレングリコールジメタクリレート(ethylene glycol dimethacrylate)、(3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)プロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン(3−(3−methacryloxy−2−hydroxypropoxy)propylbis(trimethylsiloxy)methylsilane)、イソプロピルアルコール(isopropyl alcohol)及びメタクリレート(methacrylic acid)を含んでもよい。
好ましくは、各成分のシリコンハイドロゲルの組成物における重量百分率として、ヒドロキシエチルメタクリレートが0.05%〜25%であり、3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシリルオキシ)シランが0.1%〜40%であり、2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオフェノンが0.01%〜5%であり、N−ビニル−2−ピロリドンが0.1%〜35%であり、N,N−ジメチルアクリルアミドが0.1%〜40%であり、エチレングリコールジメタクリレートが0.01%〜5%であり、(3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)プロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシランが0.1%〜30%であり、イソプロピルアルコールが0.1%〜30%であり、メタクリレートが0.01%〜5%である。
より好ましくは、各成分のシリコンハイドロゲルの組成物における重量百分率として、ヒドロキシエチルメタクリレートが0.1%〜10%であり、3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシリルオキシ)シランが1%〜40%であり、2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオフェノンが0.1%〜2%であり、N−ビニル−2−ピロリドンが1%〜35%であり、N,N−ジメチルアクリルアミドが1%〜20%であり、エチレングリコールジメタクリレートが0.1%〜2%であり、(3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)プロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシランが1%〜30%であり、イソプロピルアルコールが1%〜20%であり、メタクリレートが0.1%〜2%である。
シリコンハイドロゲルを調製する組成物は、ヒドロキシエチルメタクリレート、3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシリルオキシ)シラン、2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオフェノン、N−ビニル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアクリルアミド、エチレングリコールジメタクリレート、3−アクリルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシプロピル基封鎖のポリジメチルシロキサン((3−acryloxy−2−hydroxypropoxypropyl)terminated polydimethylsiloxane)及び1−ヘキサノール(1−hexanol)を含んでもよい。
好ましくは、各成分のシリコンハイドロゲルの組成物における重量百分率として、ヒドロキシエチルメタクリレートが0.05%〜25%であり、3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシリルオキシ)シランが0.1%〜40%であり、2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオフェノンが0.01%〜5%であり、N−ビニル−2−ピロリドンが0.1%〜35%であり、N,N−ジメチルアクリルアミドが0.1%〜40%であり、エチレングリコールジメタクリレートが0.01%〜5%であり、3−アクリルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシプロピル基封鎖のポリジメチルシロキサンが0.1%〜40%であり、1−ヘキサノールが0.1%〜30%である。
より好ましくは、各成分のシリコンハイドロゲルの組成物における重量百分率として、ヒドロキシエチルメタクリレートが0.1%〜10%であり、3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシリルオキシ)シランが1%〜40%であり、2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオフェノンが0.1%〜2%であり、N−ビニル−2−ピロリドンが1%〜35%であり、N,N−ジメチルアクリルアミドが1%〜20%であり、エチレングリコールジメタクリレートが0.1%〜2%であり、3−アクリルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシプロピル基封鎖のポリジメチルシロキサンが1%〜40%であり、1−ヘキサノールが1%〜30%である。
シリコンハイドロゲルを調製する組成物は、ヒドロキシエチルメタクリレート、3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシリルオキシ)シラン、2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオフェノン、N−ビニル−2−ピロリドン、N,N−ジメチルアクリルアミド、ジメチルシロキサン変性ポリシロキサンマクロマ(polysiloxane macromer)、メチルメタクリレート(methyl methacrylate)及びエタノール(ethanol)を含んでもよい。
好ましくは、各成分のシリコンハイドロゲルの組成物における重量百分率として、ヒドロキシエチルメタクリレートが0.05%〜25%であり、3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシリルオキシ)シランが0.1%〜40%であり、2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオフェノンが0.01%〜5%であり、N−ビニル−2−ピロリドンが0.1%〜35%であり、N,N−ジメチルアクリルアミドが0.1%〜40%であり、ジメチルシロキサン変性ポリシロキサンマクロマが0.1%〜40%であり、メチルメタクリレートが0.1%〜20%であり、エタノールが0.1%〜30%である。
より好ましくは、各成分のシリコンハイドロゲルの組成物における重量百分率として、ヒドロキシエチルメタクリレートが0.1%〜10%であり、3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシリルオキシ)シランが1%〜40%であり、2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオフェノンが0.1%〜2%であり、N−ビニル−2−ピロリドンが1%〜35%であり、N,N−ジメチルアクリルアミドが1%〜20%であり、ジメチルシロキサン変性ポリシロキサンマクロマが1%〜40%であり、メチルメタクリレートが1%〜10%であり、エタノールが1%〜20%である。
本発明の一実施例によると、シリコンハイドロゲルの組成物は、青色光吸収成分又はUV吸収成分を更に含んでもよい。好ましくは、青色光吸収成分又はUV吸収成分のシリコンハイドロゲルの組成物における重量百分率が0.01%〜10%であり、より好ましくは0.1%〜5%である。
各成分のシリコンハイドロゲルにおける割合を調整することによって、多焦点コンタクトレンズ110の酸素透過率と硬度を効果的に向上させる。また、シリコンハイドロゲルの組成物には、実際の要求に応じて他の成分を添加してもよい。
コンタクトレンズ製品100によると、多焦点コンタクトレンズ110の材質は、ヒドロゲル(hydrogel)であってもよい。これにより、多焦点コンタクトレンズ110の湿潤感、スムーズ感及び柔らかく快適な潤い感を維持し、長時間に装用し、装用時の異物感を避けることができる。
ヒドロゲルは、例えば、Helfilcon A&B、Hioxifilcon B、Mafilcon、Polymacon、Tefilcon、Tetrafilcon A等と呼ばれる材料のような、米国食品医薬品局により第1群に分類されたコンタクトレンズ材料、つまり低水分率(50重量%より小さい)の非イオン性重合体(nonionic polymer)であってもよい。
又は、ヒドロゲルは、例えば、Acofilcon A、Alfafilcon A、Hilafilcon B、Hioxifilcon A、Hioxifilcon B、Hioxifilcon D、Nelfilcon A、Nesofilcon A、Omafilcon A及びSamfilcon A等と呼ばれる材料のような、米国食品医薬品局により第2群に分類されたコンタクトレンズ材料、つまり高水分率(50重量より大きい)の非イオン性重合体であってもよい。
又は、ヒドロゲルは、例えば、米国食品医薬品局により第3群に分類されたコンタクトレンズ材料、つまり低水分率(50重量%より小さい)のイオン重合体(ionic polymer)、と呼ばれるDeltafilcon A等の材料である。
又は、ヒドロゲルは、例えば、Etafilcon A、Focofilcon A、Methafilcon A、Methafilcon B、Ocufilcon A、Ocufilcon B、OcufilconC、Ocufilcon D、Ocufilcon E、Phemfilcon A、Vifilcon A等と呼ばれる材料のような、米国食品医薬品局により第4群として許可されたコンタクトレンズ材料、つまり高水分率(50重量より大きい)のイオン重合体であってもよい。
ヒドロゲルを調製する組成物は、ヒドロキシエチルメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオフェノン、グリセロール(glycerol)、トリメチロールプロパントリメタクリレート(1,1,1−trimethylol propane trimethacrylate)及びメタクリレートを含んでもよい。
好ましくは、各成分のヒドロゲルの組成物における重量百分率として、ヒドロキシエチルメタクリレートが10%〜96%であり、エチレングリコールジメタクリレートが0.01%〜5%であり、2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオフェノンが0.01%〜5%であり、グリセロールが0.1%〜30%であり、トリメチロールプロパントリメタクリレートが0.01%〜5%であり、メタクリレートが0.01%〜5%である。
より好ましくは、各成分のヒドロゲルの組成物における重量百分率として、ヒドロキシエチルメタクリレートが40%〜96%であり、エチレングリコールジメタクリレートが0.1%〜2%であり、2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオフェノンが0.1%〜2%であり、グリセロールが0.1%〜20%であり、トリメチロールプロパントリメタクリレートが0.1%〜2%であり、メタクリレートが0.1%〜2%である。
ヒドロゲルを調製する組成物は、ヒドロキシエチルメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオフェノン、グリセロール、トリメチロールプロパントリメタクリレート及び2−メチル−2−プロペン酸−2,3−ジヒドロキシプロピル(glycerol monomethacrylate)を含んでもよい。
好ましくは、各成分のヒドロゲルの組成物における重量百分率として、ヒドロキシエチルメタクリレートが10%〜94.87%であり、エチレングリコールジメタクリレートが0.01%〜5%であり、2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオフェノンが0.01%〜5%であり、グリセロールが0.1%〜30%であり、トリメチロールプロパントリメタクリレートが0.01%〜5%であり、2−メチル−2−プロペン酸−2,3−ジヒドロキシプロピルが5%〜60%である。
より好ましくは、各成分のヒドロゲルの組成物における重量百分率として、ヒドロキシエチルメタクリレートが40%〜79.6%であり、エチレングリコールジメタクリレートが0.1%〜2%であり、2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオフェノンが0.1%〜2%であり、グリセロールが0.1%〜20%であり、トリメチロールプロパントリメタクリレートが0.1%〜2%であり、2−メチル−2−プロペン酸−2,3−ジヒドロキシプロピルが20%〜50%である。
ヒドロゲルを調製する組成物は、ヒドロキシエチルメタクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオフェノン、グリセロール及びN−ビニル−2−ピロリドンを含んでもよい。
好ましくは、各成分のヒドロゲルの組成物における重量百分率として、ヒドロキシエチルメタクリレートが10%〜96%であり、エチレングリコールジメタクリレートが0.01%〜5%であり、2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオフェノンが0.01%〜5%であり、グリセロールが0.1%〜30%であり、N−ビニル−2−ピロリドンが0.1%〜25%である。
より好ましくは、各成分のヒドロゲルの組成物における重量百分率として、ヒドロキシエチルメタクリレートが40%〜96%であり、エチレングリコールジメタクリレートが0.1%〜2%であり、2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオフェノンが0.1%〜2%であり、グリセロールが1%〜20%であり、N−ビニル−2−ピロリドンが0.1%〜10%である。
本発明の一実施例によると、ヒドロゲルの組成物は、青色光吸収成分又はUV吸収成分を更に含んでもよい。好ましくは、ヒドロゲルの組成物における青色光吸収成分又はUV吸収成分の重量百分率が0.01%〜10%であり、より好ましくは、0.1%〜5%である。
ヒドロゲルにおける各成分の割合を調整することによって、多焦点コンタクトレンズ110の水分率と軟化度を効果的に向上させる。また、ヒドロゲルの組成物には、実際の要求に応じて他の成分を添加してもよい。例えば、ヒドロキシエチルメタクリレート、メタクリレート、2−メチル−2−プロペン酸−2,3−ジヒドロキシプロピル、N−ビニル−2−ピロリドン、3−メタクリロキシプロピルトリス(トリメチルシリルオキシ)シラン、N,N−ジメチルアクリルアミド、(3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)プロピルビス(トリメチルシロキシ)メチルシラン、3−アクリルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシプロピル基封鎖のポリジメチルシロキサン、メチルメタクリレート等の、ヒドロゲル組成物とシリコンハイドロゲル組成物とに用いられる単量体に、実際の要求に応じて、互に切り替えてもよい。
再度、図2を参照する。多焦点コンタクトレンズ110の中心領域111の直径DiCは、4mm≦DiC≦10mmを満たしてもよい。これにより、異なる生理状態での瞳孔の大きさによって柔軟的に調整し、中心領域111による近視矯正の正確度を向上させて、映像を網膜に完璧ではっきりに示すことができる。好ましくは、5mm≦DiC≦9mmを満たしてもよい。
多焦点コンタクトレンズ110の第1の環状領域112の外円直径DiP1は、6mm≦DiP1≦17mmを満たしてもよい。これにより、まぶたの間である瞼裂の大きさによって柔軟的に調整して、多焦点コンタクトレンズ110に適当なフィット感を与え、多焦点コンタクトレンズ110の装用後の安定度を向上させる。好ましくは、7mm≦DiP1≦15mmを満たしてもよい。
多焦点コンタクトレンズ110の中心領域111の直径DiCと、多焦点コンタクトレンズ110の第1の環状領域112の外円直径DiP1とは、0.15≦DiC/DiP1<1を満たしてもよい。これにより、DiC/DiP1の大きさが適当になり、個人眼球の生理状况によって適当な多焦点コンタクトレンズ110を設計することに寄与し、更に、近視矯正に寄与する。
多焦点コンタクトレンズ110の中心領域111のディオプターPowCは、−6.00D≦PowC≦−0.25Dを満たしてもよい。これにより、使用者の要求に応じて、適当な近視の矯正度数を与え、更に、はっきりした映像を与えることができる。
多焦点コンタクトレンズ110の第1の環状領域112の最大ディオプターPowP1は、−5.50D≦PowP1≦−0.50Dを満たしてもよい。これにより、第1の環状領域112の最大ディオプターを適当に設計することができ、近視矯正に寄与する。
多焦点コンタクトレンズ110の中心領域111のディオプターPowCと、多焦点コンタクトレンズ110の第1の環状領域112の最大ディオプターPowP1とは、|PowC−PowP1|≦12Dを満たしてもよい。これにより、近視矯正に寄与し、第1の環状領域112のディオプター幅の増加を緩解し、最大ディオプターの大き過ぎる増加幅による不快適を避けることができる。又は、|PowC−PowP1|≦10D。或いは、|PowC−PowP1|≦5D。更に又は、|PowC−PowP1|≦3D。更に又は、|PowC−PowP1|≦2Dを満たしてもよい。更に又は、|PowC−PowP1|≦1.5Dを満たしてもよい。更に又は、|PowC−PowP1|≦1Dを満たしてもよい。更に又は、|PowC−PowP1|≦0.5Dを満たしてもよい。更に又は、|PowC−PowP1|≦0.25Dを満たしてもよい。
図3を参照する。図3は、本発明の第2実施形態による多焦点コンタクトレンズ210を示す平面模式図である。
多焦点コンタクトレンズ210は、中心から周辺まで同心円となるように順次に繋がる中心領域211、第2の環状領域213、第1の環状領域212を含む。中心領域211の直径がDiCであり、第1の環状領域212の外円直径がDiP1であり、第2の環状領域213の外円直径がDiP2である。第2の環状領域213のディオプターが中心領域211のディオプターと異なり、第1の環状領域212のディオプターが中心領域211のディオプターと異なる。これにより、多焦点コンタクトレンズ210に多焦点の機能を付与し、周辺の映像が網膜の前に焦点を結ぶようにして、眼球の軸距延長を効果的に緩解し、近視の悪化を避けることができる。本発明の一実施例による多焦点コンタクトレンズ210では、中心領域211のディオプターは一定である。
中心領域211、第1の環状領域212と第2の環状領域213の少なくとも一方が非球面であってもよい。これにより、第1の環状領域212及び/又は第2の環状領域213をディオプターが段階的に漸変するように設計することに寄与する。
多焦点コンタクトレンズ210の第2の環状領域213の外円直径がDiP2であり、5mm≦DiP2≦13mmを満たしてもよい。これにより、ディオプターの増加幅を効果的に緩和させる。好ましくは、6mm≦DiP2≦12mmを満たしてもよい。
多焦点コンタクトレンズ210の中心領域211の直径DiCと、多焦点コンタクトレンズ210の第2の環状領域213の外円直径DiP2とは、0.2≦DiC/DiP2<1を満たしてもよい。これにより、第2の環状領域213のディオプターの増加幅を効果的に緩解し、ディオプターの大き過ぎる増加幅による不快適を少なくすることができる。
多焦点コンタクトレンズ210の他の性質については、多焦点コンタクトレンズ110と同じであるので、ここで詳しく説明しない。
図4を参照する。図4は、本発明の第3実施形態による多焦点コンタクトレンズ310を示す平面模式図である。多焦点コンタクトレンズ310は、中心から周辺まで同心円となるように順次に繋がる中心領域311、第3の環状領域314、第2の環状領域313、第1の環状領域312を含む。中心領域311の直径がDiCであり、第1の環状領域312の外円直径がDiP1であり、第2の環状領域313の外円直径がDiP2であり、第3の環状領域314の外円直径がDiP3である。第3の環状領域314のディオプターが中心領域311のディオプターと異なり、第2の環状領域313のディオプターが中心領域311のディオプターと異なり、第1の環状領域312のディオプターが中心領域311のディオプターと異なる。これにより、多焦点コンタクトレンズ310に多焦点の機能を付与し、周辺の映像が網膜の前に焦点を結ぶようにして、眼球の軸距延長を効果的に緩解し、近視の悪化を避けることができる。本発明の第3実施形態によると、中心領域311のディオプターは一定である。
図2、図3及び図4から、本発明に係る多焦点コンタクトレンズでは、中心領域(111、211、311)の外部に少なくとも1つの環状領域(第1の環状領域(112、212、312)、第2の環状領域(213、313)、第3の環状領域(314))が同心円となるように環設されることが判明する。環状領域の数及びそのディオプターの配置については、近視の矯正效果を向上させ、近視を効果的に予防し又は近視の発展を制御するために、個人眼球の生理状况に応じて柔軟的に調整してもよい。
本発明によると、更に、青色光吸収成分を含む組成物で調製された多焦点コンタクトレンズを含むコンタクトレンズ製品を提供する。これにより、多焦点コンタクトレンズは、高エネルギー青色光を吸収し、更に、網膜の青色光により傷つけられる確率を低下させる。青色光吸収成分、多焦点コンタクトレンズの材質及び多焦点コンタクトレンズの他の細部については、図1、図2、図3及び図4に示す内容の通りであるので、ここで詳しく説明しない。
<第1の実施例>
第1の実施例の多焦点コンタクトレンズは、中心領域及び第1の環状領域を含む。第1の環状領域が中心領域を同心的に取り囲み、中心領域及び第1の環状領域の少なくとも一方が非球面である。第1の実施例の多焦点コンタクトレンズの構造については、図2を参照する。
第1の実施例の多焦点コンタクトレンズにおいて、中心領域の直径がDiCであり、第1の環状領域の外円直径がDiP1であり、中心領域のディオプターがPowCであり、第1の環状領域の最大ディオプターがPowP1である。第1の実施例のDiC、DiP1、DiC/DiP1、PowC、PowP1、|PowC−PowP1|の数値については、表1を参照する。
Figure 2019211789
表2及び図5を同時に参照する。第1の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径及びそれに対応するディオプターを表2に示す。図5は、第1の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径とディオプターとの関係図である(負値がただ反対方向の半径距離を意味する)。
表2及び図5から、中心領域のディオプターが一定であり、第1の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターと異なり、具体的には、第1の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターより大きく、第1の環状領域のディオプターが中心領域から離れるに連れて次第に増えることが判明する。
Figure 2019211789
第1の実施例の多焦点コンタクトレンズの材質はヒドロゲルである。第1の実施例のヒドロゲルを調製する組成物については、表3を参照する。
Figure 2019211789
表3から、2−[2−ヒドロキシ−5−[2−(メタクリロキシ)エチル]フェニル]−2H−ベンゾトリアゾールを加えることで、第1の実施例の多焦点コンタクトレンズがUV光を吸収できることが判明する。
<第2の実施例>
第2の実施例の多焦点コンタクトレンズは、中心から周辺まで同心円となるように順次に繋がる中心領域、第2の環状領域、第1の環状領域を含み、中心領域、第2の環状領域及び第1の環状領域の少なくとも一方が非球面である。第2の実施例の多焦点コンタクトレンズの構造については、図3を参照する。
第2の実施例の多焦点コンタクトレンズにおいて、中心領域の直径がDiCであり、第1の環状領域の外円直径がDiP1であり、第2の環状領域の外円直径がDiP2であり、中心領域のディオプターがPowCであり、第1の環状領域の最大ディオプターがPowP1であり、第2の環状領域の最大ディオプターがPowP2である。第2の実施例のDiC、DiP1、DiP2、DiC/DiP1、DiC/DiP2、PowC、PowP1、PowP2、|PowC−PowP1|の数値については、表4を参照する。
Figure 2019211789
表5及び図6を同時に参照する。第2の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径及びそれに対応するディオプターを表5に示す。図6は、第2の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径とディオプターとの関係図である(負値がただ反対方向の半径距離を意味する)。
表5及び図6から、中心領域のディオプターが一定であり、第2の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターと異なり、第1の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターと異なり、具体的には、第2の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターより大きく、第2の環状領域のディオプターが中心領域から離れることに連れて次第に増え、第1の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターより大きく、第1の環状領域のディオプターが一定であることが判明する。
Figure 2019211789
第2の実施例の多焦点コンタクトレンズの材質はヒドロゲルである。第2の実施例のヒドロゲルを調製する組成物については、表6Aを参照する。
Figure 2019211789
表6Aから、2−[2−ヒドロキシ−5−[2−(メタクリロキシ)エチル]フェニル]−2H−ベンゾトリアゾールを加えることで、第2の実施例の多焦点コンタクトレンズがUV光を吸収できることが判明する。
図7を参照する。図7は、第2の実施例の多焦点コンタクトレンズ及び第1の比較例の多焦点コンタクトレンズにおける波長と光透過率との関係図である。第1の比較例は、UV吸収成分が加えられていないことに、第2の実施例と異なっている。具体的には、第1の比較例では、2−[2−ヒドロキシ−5−[2−(メタクリロキシ)エチル]フェニル]−2H−ベンゾトリアゾールの代わりにヒドロキシエチルメタクリレートを用いた。
図7から、(1−波長316〜380nmの平均透過率)×100[%]によって、第1の比較例及び第2の実施例の多焦点コンタクトレンズのUV−A(波長範囲316nm
〜380nmのUV光)に対する遮断率を推定できる。また、(1−280nm〜315nmの平均透過率)×100[%]によって、第1の比較例及び第2の実施例の多焦点コンタクトレンズのUV−B(波長範囲280nm〜315nmのUV光)に対する遮断率を推定できる。結果を表6Bに示す。
Figure 2019211789
表6Bから、第1の比較例と比較すると、第2の実施例のUV−A及びUV−Bに対する遮断率がはるかに大きく、つまり、第2の実施例の多焦点コンタクトレンズがUV光を効果的に吸収し、更に、網膜のUV光により傷つけられる確率を低下させることが判明する。
<第3の実施例>
第3の実施例の多焦点コンタクトレンズは、中心から周辺まで同心円となるように順次に繋がる中心領域、第2の環状領域、第1の環状領域を含み、中心領域、第2の環状領域及び第1の環状領域の少なくとも一方が非球面である。第3の実施例の多焦点コンタクトレンズの構造については、図3を参照する。
第3の実施例の多焦点コンタクトレンズにおいて、中心領域の直径がDiCであり、第1の環状領域の外円直径がDiP1であり、第2の環状領域の外円直径がDiP2であり、中心領域のディオプターがPowCであり、第1の環状領域の最大ディオプターがPowP1であり、第2の環状領域の最大ディオプターがPowP2である。
第3の実施例のDiC、DiP1、DiP2、DiC/DiP1、DiC/DiP2、PowC、PowP1、PowP2、|PowC−PowP1|の数値については、表7を参照する。
Figure 2019211789
表8及び図8を同時に参照する。第3の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径及びそれに対応するディオプターを表8に示す。図8は、第3の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径とディオプターとの関係図である(負値がただ反対方向の半径距離を意味する)。
表8及び図8から、中心領域のディオプターが一定であり、第2の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターと異なり、第1の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターと異なり、具体的には、第2の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターより大きく、第2の環状領域のディオプターが中心領域から離れるに連れて次第に増え、第1の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターより大きく、第1の環状領域のディオプターが中心領域から離れるに連れて次第に増えることが判明する。
Figure 2019211789
第3の実施例の多焦点コンタクトレンズの材質はヒドロゲルである。第3の実施例ヒドロゲルを調製する組成物については、表9を参照する。
Figure 2019211789
表9から、2−[2−ヒドロキシ−5−[2−(メタクリロキシ)エチル]フェニル]−2H−ベンゾトリアゾールを加えることで、第3の実施例の多焦点コンタクトレンズがUV光を吸収できることが判明する。
<第4の実施例>
第4の実施例の多焦点コンタクトレンズは、中心領域及び第1の環状領域を含む。第1の環状領域が中心領域を同心的に取り囲み、中心領域及び第1の環状領域の少なくとも一方が非球面である。第4の実施例の多焦点コンタクトレンズの構造については、図2を参照する。
第4の実施例の多焦点コンタクトレンズにおいて、中心領域の直径がDiCであり、第1の環状領域の外円直径がDiP1であり、中心領域のディオプターがPowCであり、第1の環状領域の最大ディオプターがPowP1である。
第4の実施例のDiC、DiP1、DiC/DiP1、PowC、PowP1、|PowC−PowP1|の数値については、表10を参照する。
Figure 2019211789
表11及び図9を同時に参照する。第4の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径及びそれに対応するディオプター(負値がただ反対方向の半径距離を意味する)を表11に示す。図9は、第4の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径とディオプターとの関係図である。表11及び図9から、中心領域のディオプターが一定であり、第1の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターと異なり、具体的には、第1の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターより大きく、第1の環状領域のディオプターが中心領域から離れるに連れて次第に増えることが判明する。
Figure 2019211789
第4の実施例の多焦点コンタクトレンズの材質はヒドロゲルである。第4の実施例のヒドロゲルを調製する組成物については、表12Aを参照する。
Figure 2019211789
表12Aから、2−(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシ)エチルアクリレートを加えることで、第4の実施例の多焦点コンタクトレンズがUV光を吸収できることが判明する。
図10を参照する。図10は、第4の実施例の多焦点コンタクトレンズ及び第2の比較例の多焦点コンタクトレンズにおける波長と光透過率との関係図である。第2の比較例は、UV吸収成分が加えられていないことに、第4の実施例と異なっている。具体的には、第2の比較例では、2−(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシ)エチルアクリレートの代わりにヒドロキシエチルメタクリレートを使用した。
図10から、(1−波長316〜380nmの平均透過率)×100[%]によって、第2の比較例及び第4の実施例の多焦点コンタクトレンズのUV−A(波長範囲316nm〜380nmのUV光)に対する遮断率を推定できる。また、(1−280nm〜315nmの平均透過率)×100[%]によって、第2の比較例及び第4の実施例の多焦点コンタクトレンズのUV−B(波長範囲280nm〜315nmのUV光)に対する遮断率を推定できる。結果を表12Bに示す。
Figure 2019211789
表12Bから、第2の比較例と比較すると、第4の実施例のUV−A及びUV−Bに対する遮断率がはるかに大きく、つまり、第4の実施例の多焦点コンタクトレンズがUV光を効果的に吸収し、更に、網膜のUV光により傷つけられる確率を低下させることが判明する。
<第5の実施例>
第5の実施例の多焦点コンタクトレンズは、中心から周辺まで同心円となるように順次に繋がる中心領域、第2の環状領域、第1の環状領域を含み、中心領域、第2の環状領域及び第1の環状領域の少なくとも一方が非球面である。第5の実施例の多焦点コンタクトレンズの構造については、図3を参照する。
第5の実施例の多焦点コンタクトレンズにおいて、中心領域の直径がDiCであり、第1の環状領域の外円直径がDiP1であり、第2の環状領域の外円直径がDiP2であり、中心領域のディオプターがPowCであり、第1の環状領域の最大ディオプターがPowP1であり、第2の環状領域の最大ディオプターがPowP2である。第5の実施例のDiC、DiP1、DiP2、DiC/DiP1、DiC/DiP2、PowC、PowP1、PowP2、|PowC−PowP1|の数値については、表13を参照する。
Figure 2019211789
表14及び図11を同時に参照する。第5の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径及びそれに対応するディオプターを表14に示す。図11は、第5の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径とディオプターとの関係図である(負値がただ反対方向の半径距離を意味する)。
表14及び図11から、中心領域のディオプターが一定であり、第2の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターと異なり、第1の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターと異なり、具体的には、第2の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターより大きく、第2の環状領域のディオプターが中心領域から離れるに連れて次第に増え、第1の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターより大きく、第1の環状領域のディオプターが一定であることが判明する。
Figure 2019211789
第5の実施例の多焦点コンタクトレンズの材質はヒドロゲルである。第5の実施例のヒドロゲルを調製する組成物については、表15を参照する。
Figure 2019211789
表15から、2−(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシ)エチルアクリレートを加えることで、第5の実施例の多焦点コンタクトレンズがUV光を吸収できることが判明する。
<第6の実施例>
第6の実施例の多焦点コンタクトレンズは、中心領域及び第1の環状領域を含む。第1の環状領域が中心領域を同心的に取り囲み、中心領域及び第1の環状領域の少なくとも一方が非球面である。第1の実施例の多焦点コンタクトレンズの構造については、図2を参照する。
第6の実施例の多焦点コンタクトレンズにおいて、中心領域の直径がDiCであり、第1の環状領域の外円直径がDiP1であり、中心領域のディオプターがPowCであり、第1の環状領域の最大ディオプターがPowP1である。第1の実施例のDiC、DiP1、DiC/DiP1、PowC、PowP1、|PowC−PowP1|の数値については、表16を参照する。
Figure 2019211789
表17及び図12を同時に参照する。第6の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径及びそれに対応するディオプターを表17に示す。図12は、第6の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径とディオプターとの関係図である(負値がただ反対方向の半径距離を意味する)。
表17及び図12から、中心領域のディオプターが一定であり、第1の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターと異なり、具体的には、第1の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターより大きく、第1の環状領域のディオプターが中心領域から離れるに連れて次第に増えることが判明する。
Figure 2019211789
第6の実施例の多焦点コンタクトレンズの材質はヒドロゲルである。第6の実施例のヒドロゲルを調製する組成物については、表18を参照する。
Figure 2019211789
表18から、2−(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシ)エチルアクリレートを加えることで、第6の実施例の多焦点コンタクトレンズがUV光を吸収できることが判明する。
<第7の実施例>
第7の実施例の多焦点コンタクトレンズは、中心から周辺まで同心円となるように順次に繋がる中心領域、第2の環状領域、第1の環状領域を含み、中心領域、第2の環状領域及び第1の環状領域の少なくとも一方が非球面である。第7の実施例の多焦点コンタクトレンズの構造については、図3を参照する。
第7の実施例の多焦点コンタクトレンズにおいて、中心領域の直径がDiCであり、第1の環状領域の外円直径がDiP1であり、第2の環状領域の外円直径がDiP2であり、中心領域のディオプターがPowCであり、第1の環状領域の最大ディオプターがPowP1であり、第2の環状領域の最大ディオプターがPowP2である。第7の実施例のDiC、DiP1、DiP2、DiC/DiP1、DiC/DiP2、PowC、PowP1、PowP2、|PowC−PowP1|の数値については、表19を参照する。
Figure 2019211789
表20及び図13を同時に参照する。第7の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径及びそれに対応するディオプターを表20に示す。図13は、第7の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径とディオプターとの関係図である(負値がただ反対方向の半径距離を意味する)。
表20及び図13から、中心領域のディオプターが一定であり、第2の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターと異なり、第1の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターと異なり、具体的には、第2の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターより大きく、第2の環状領域のディオプターが中心領域から離れるに連れて次第に増え、第1の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターより大きく、第1の環状領域のディオプターが中心領域から離れるに連れて次第に増えることが判明する。
Figure 2019211789
第7の実施例の多焦点コンタクトレンズの材質はヒドロゲルである。第7の実施例のヒドロゲルを調製する組成物については、表21Aを参照する。
Figure 2019211789
表21Aから、4−(フェニルジアゼニル)フェニルメタクリレートを加えることで、第7の実施例の多焦点コンタクトレンズが青色光を吸収できることが判明する。
図14を参照する。図14は、第7の実施例の多焦点コンタクトレンズ及び第3の比較例の多焦点コンタクトレンズにおける波長と光透過率との関係図である。第3の比較例は、青色光吸収成分が加えられていないことに、第7の実施例と異なっている。具体的には、第3の比較例では、4−(フェニルジアゼニル)フェニルメタクリレートの代わりにヒドロキシエチルメタクリレートを使用した。
図14から、(1−波長380〜495nmの平均透過率)×100[%]によって、第3の比較例及び第7の実施例の多焦点コンタクトレンズの青色光(波長範囲380nm〜495nm)に対する遮断率を推定できる。結果を表21Bに示す。
Figure 2019211789
表21Bから、第3の比較例と比較すると、第7の実施例の青色光に対する遮断率がはるかに大きく、つまり、第7の実施例の多焦点コンタクトレンズは青色光を効果的に吸収し、更に、網膜の青色光により傷つけられる確率を低下させることが判明する。
<第8の実施例>
第8の実施例の多焦点コンタクトレンズは、中心領域及び第1の環状領域を含む。第1の環状領域が中心領域を同心的に取り囲み、中心領域及び第1の環状領域の少なくとも一方が非球面である。第8の実施例の多焦点コンタクトレンズの構造については、図2を参照する。
第8の実施例の多焦点コンタクトレンズにおいて、中心領域の直径がDiCであり、第1の環状領域の外円直径がDiP1であり、中心領域のディオプターがPowCであり、第1の環状領域の最大ディオプターがPowP1である。第8の実施例のDiC、DiP1、DiC/DiP1、PowC、PowP1、|PowC−PowP1|の数値については、表22を参照する。
Figure 2019211789
表23及び図15を同時に参照する。第8の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径及びそれに対応するディオプターを表23に示す。図15は、第8の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径とディオプターとの関係図である(負値がただ反対方向の半径距離を意味する)。
表23及び図15から、中心領域のディオプターが一定であり、第1の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターと異なり、具体的には、第1の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターより大きく、第1の環状領域のディオプターが中心領域から
離れるに連れて次第に増えることが判明する。
Figure 2019211789
第8の実施例の多焦点コンタクトレンズの材質はヒドロゲルである。第8の実施例ヒドロゲルを調製する組成物については、表24を参照する。
Figure 2019211789
表24から、4−(フェニルジアゼニル)フェニルメタクリレートを加えることで、第8の実施例の多焦点コンタクトレンズは青色光を吸収できることが判明する。
<第9の実施例>
第9の実施例の多焦点コンタクトレンズは、中心から周辺まで同心円となるように順次に繋がる中心領域、第2の環状領域、第1の環状領域を含み、中心領域、第2の環状領域及び第1の環状領域の少なくとも一方が非球面である。第9の実施例の多焦点コンタクトレンズの構造については、図3を参照する。
第9の実施例の多焦点コンタクトレンズにおいて、中心領域の直径がDiCであり、第1の環状領域の外円直径がDiP1であり、第2の環状領域の外円直径がDiP2であり、中心領域のディオプターがPowCであり、第1の環状領域の最大ディオプターがPowP1であり、第2の環状領域の最大ディオプターがPowP2である。第9の実施例のDiC、DiP1、DiP2、DiC/DiP1、DiC/DiP2、PowC、PowP1、PowP2、|PowC−PowP1|の数値については、表25を参照する。
Figure 2019211789
表26及び図16を同時に参照する。第9の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径及びそれに対応するディオプターを表26に示す。図16は、第9の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径とディオプターとの関係図である(負値がただ反対方向の半径距離を意味する)。
表26及び図16から、中心領域のディオプターが一定であり、第2の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターと異なり、第1の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターと異なり、具体的には、第2の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターより大きく、第2の環状領域のディオプターが中心領域から離れるに連れて次第に増え、第1の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターより大きく、第1の環状領域のディオプターが中心領域から離れるに連れて次第に増えることが判明する。
Figure 2019211789
第9の実施例の多焦点コンタクトレンズの材質はヒドロゲルである。第9の実施例のヒドロゲルを調製する組成物については、表27を参照する。
Figure 2019211789
表27から、4−(フェニルジアゼニル)フェニルメタクリレートを加えることで、第9の実施例の多焦点コンタクトレンズは青色光を吸収できることが判明する。
<第10の実施例>
第10の実施例の多焦点コンタクトレンズは、中心領域及び第1の環状領域を含む。第1の環状領域が中心領域を同心的に取り囲み、中心領域及び第1の環状領域の少なくとも一方が非球面である。第10の実施例の多焦点コンタクトレンズの構造については、図2を参照する。
第10の実施例の多焦点コンタクトレンズにおいて、中心領域の直径がDiCであり、第1の環状領域の外円直径がDiP1であり、中心領域のディオプターがPowCであり、第1の環状領域の最大ディオプターがPowP1である。第10の実施例のDiC、DiP1、DiC/DiP1、PowC、PowP1、|PowC−PowP1|の数値については、表28を参照する。
Figure 2019211789
表29及び図17を同時に参照する。第10の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径及びそれに対応するディオプターを表29に示す。図17は、第10の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径とディオプターとの関係図である(負値がただ反対方向の半径距離を意味する)。
表29及び図17から、中心領域のディオプターが一定であり、第1の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターと異なり、具体的には、第1の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターより大きく、第1の環状領域のディオプターが中心領域から離れるに連れて次第に増えることが判明する。
Figure 2019211789
第10の実施例の多焦点コンタクトレンズの材質はシリコンハイドロゲルであり、第10の実施例のシリコンハイドロゲルを調製する組成物については、表30を参照する。
Figure 2019211789
表30から、2−(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシ)エチルアクリレートを加えることで、第10の実施例の多焦点コンタクトレンズがUV光を吸収できることが
判明する。
<第11の実施例>
第11の実施例の多焦点コンタクトレンズは、中心から周辺まで同心円となるように順次に繋がる中心領域、第2の環状領域、第1の環状領域を含み、中心領域、第2の環状領域及び第1の環状領域の少なくとも一方が非球面である。第11の実施例の多焦点コンタクトレンズの構造については、図3を参照する。
第11の実施例の多焦点コンタクトレンズにおいて、中心領域の直径がDiCであり、第1の環状領域の外円直径がDiP1であり、第2の環状領域の外円直径がDiP2であり、中心領域のディオプターがPowCであり、第1の環状領域の最大ディオプターがPowP1であり、第2の環状領域の最大ディオプターがPowP2である。第11の実施例のDiC、DiP1、DiP2、DiC/DiP1、DiC/DiP2、PowC、PowP1、PowP2、|PowC−PowP1|の数値については、表31を参照する。
Figure 2019211789
表32及び図18を同時に参照する。第11の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径及びそれに対応するディオプターを表32に示す。図18は、第11の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径とディオプターとの関係図である(負値がただ反対方向の半径距離を意味する)。
表32及び図18から、中心領域のディオプターが一定であり、第2の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターと異なり、第1の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターと異なり、具体的には、第2の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターより大きく、第2の環状領域のディオプターが中心領域から離れるに連れて次第に増え、第1の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターより大きく、第1の環状領域のディオプターが中心領域から離れるに連れて次第に増えることが判明する。
Figure 2019211789
第11の実施例の多焦点コンタクトレンズの材質はシリコンハイドロゲルであり、第11の実施例のシリコンハイドロゲルを調製する組成物については、表33Aを参照する。
Figure 2019211789
表33Aから、2−(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシ)エチルアクリレートを加えることで、第11の実施例の多焦点コンタクトレンズがUV光を吸収できることが判明する。
図19を参照する。図19は、第11の実施例の多焦点コンタクトレンズ及び第4の比較例の多焦点コンタクトレンズにおける波長と光透過率との関係図である。第4の比較例は、UV吸収成分が加えられていないことに、第11の実施例と異なっている。具体的には、第4の比較例では、2−(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシ)エチルアクリレートの代わりにヒドロキシエチルメタクリレートを使用した。
図19から、(1−波長316〜380nmの平均透過率)×100[%]によって、第4の比較例及び第11の実施例の多焦点コンタクトレンズのUV−A(波長範囲316nm〜380nmのUV光)に対する遮断率を推定できる。また、(1−280nm〜315nmの平均透過率)×100[%]によって、第4の比較例及び第11の実施例の多焦点コンタクトレンズのUV−B(波長範囲280nm〜315nmのUV光)に対する遮断率を推定できる。結果を表33Bに示す。
Figure 2019211789
表33Bから、第4の比較例と比較すると、第11の実施例のUV−A及びUV−Bに対する遮断率がはるかに大きく、つまり、第11の実施例の多焦点コンタクトレンズがUV光を効果的に吸収し、更に、網膜のUV光により傷つけられる確率を低下させることが判明する。
<第12の実施例>
第12の実施例の多焦点コンタクトレンズは、中心から周辺まで同心円となるように順次に繋がる中心領域、第3の環状領域、第2の環状領域、第1の環状領域を含み、中心領域、第3の環状領域、第2の環状領域及び第1の環状領域の少なくとも一方が非球面である。第12の実施例の多焦点コンタクトレンズの構造については、図4を参照する。
第12の実施例の多焦点コンタクトレンズにおいて、中心領域の直径がDiCであり、第1の環状領域の外円直径がDiP1であり、第2の環状領域の外円直径がDiP2であり、第3の環状領域の外円直径がDiP3であり、中心領域のディオプターがPowCであり、第1の環状領域の最大ディオプターがPowP1であり、第2の環状領域の最大ディオプターがPowP2であり、第3の環状領域の最大ディオプターがPowP3である。第12の実施例のDiC、DiP1、DiP2、DiP3、DiC/DiP1、DiC/DiP2、PowC、PowP1、PowP2、PowP3、|PowC−PowP1|の数値については、表34を参照する。
Figure 2019211789
表35及び図20を同時に参照する。第12の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径及びそれに対応するディオプターを表35に示す。図20は、第12の実施例の多焦点コンタクトレンズの半径とディオプターとの関係図である(負値がただ反対方向の半径距離を意味する)。
表35及び図20から、中心領域のディオプターが一定であり、第3の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターと異なり、第2の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターと異なり、第1の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターと異なり、具体的には、第3の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターより大きく、第3の環状領域のディオプター中心領域から離れるに連れて次第に増え、第2の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターより大きく、第2の環状領域のディオプターが中心領域から離れるに連れて次第に増え、第1の環状領域のディオプターが中心領域のディオプターより大きく、第1の環状領域のディオプターが一定であることが判明する。
Figure 2019211789
第12の実施例の多焦点コンタクトレンズの材質はシリコンハイドロゲルであり、第12の実施例のヒドロゲルを調製する組成物については、表36Aを参照する。
Figure 2019211789
表36Aから、4−(フェニルジアゼニル)フェニルメタクリレートを加えることで、第12の実施例の多焦点コンタクトレンズは青色光を吸収できることが判明する。
図21を参照する。図21は、第12の実施例の多焦点コンタクトレンズ及び第5の比較例の多焦点コンタクトレンズにおける波長と光透過率との関係図である。第5の比較例は、青色光吸収成分が加えられていないことに、第12の実施例と異なっている。具体的には、第5の比較例では、4−(フェニルジアゼニル)フェニルメタクリレートの代わりにヒドロキシエチルメタクリレートを使用した。
図21から、(1−波長380〜495nmの平均透過率)×100[%]によって、第5の比較例及び第12の実施例の多焦点コンタクトレンズの青色光(波長範囲380nm〜495nm)に対する遮断率を推定できる。結果を表36Bに示す。
Figure 2019211789
表36Bから、第5の比較例と比較すると、第12の実施例の青色光に対する遮断率がはるかに大きく、つまり、第12の実施例の多焦点コンタクトレンズは青色光を効果的に吸収し、更に、網膜の青色光により傷つけられる確率を低下させることが判明する。
本発明において、多焦点コンタクトレンズにおける非球面とは、正面又は裏面における中心断面の下方の曲面形状である。正面とは眼球角膜から離れる表面であり、裏面とは眼球角膜に近い表面である。
本発明におけるディオプターは、D値で示す。近視校正のレンズディオプターが負値である場合、遠視校正のレンズディオプターは正値である。
本発明における毛様体筋麻痺剤は、アトロピン(Atropine;(3−endo)−8−methyl−8−azabicyclo[3.2.1]oct−3−yl tropate)、トロピカミド(Tropicamide;N−ethyl−3−hydroxy−2−phenyl−N−(4−pyridinylmethyl)propanamide)、シクロペントレート(Cyclopentolate;2−(dimethylamino)ethyl(1−hydroxycyclopentyl)(phenyl)acetate)、ホマトロピン(Homatropine;(3−endo)−8−methyl−8−azabicyclo[3.2.1]oct−3−ylhydroxy(phenyl)acetate)、スコポラミン(Scopolamine;(1R,2R,4S,5S,7s)−9−methyl−3−oxa−9−azatricyclo[3.3.1.02,4]non−7−yl(2S)−3−hydroxy−2−phenylpropanoate)、オイカトロピン(Eucatropine;1,2,2,6−tetramethyl−4−piperidinylhydroxy(phenyl)acetate)及びそれらの塩類を含むが、それらに限定されない。毛様体筋麻痺剤は、散瞳薬とも呼ばれ、副交感神経遮断剤に属し、つまり、非選択的なM型ムスカリン性受容体遮断薬である。ムスカリン性受容体を遮断することで、瞳孔を制御する毛様体筋を麻痺・弛緩させて、更に瞳孔を広げることができる。
本発明の実施形態を用いて前述の通りに開示したが、これは、本発明を限定するものではなく、当業者であれば、本発明の思想と範囲から逸脱しない限り、変更や修正を加えることができ、したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とする。
100 ・・・コンタクトレンズ製品、
110、210、310 ・・・多焦点コンタクトレンズ、
111、211、311 ・・・中心領域、
112、212、312 ・・・第1の環状領域、
120 ・・・緩衝液、
213、313 ・・・第2の環状領域、
314 ・・・第3の環状領域、
ConA ・・・毛様体筋麻痺剤の緩衝液における重量百分率濃度、
DiC ・・・中心領域の直径、
DiP1 ・・・第1の環状領域の外円直径、
DiP2 ・・・第2の環状領域の外円直径、
DiP3 ・・・第3の環状領域の外円直径、
PowC ・・・中心領域のディオプター、
PowP1 ・・・第1の環状領域の最大ディオプター、
PowP2 ・・・第2の環状領域の最大ディオプター、
PowP3 ・・・第3の環状領域の最大ディオプター。

Claims (13)

  1. 中心領域と、前記中心領域を同心的に囲み、ディオプターが前記中心領域のディオプターと異なる少なくとも1つの環状領域を含む多焦点コンタクトレンズと、
    前記多焦点コンタクトレンズを浸し、毛様体筋麻痺剤を含む緩衝液と、
    を備え、
    前記毛様体筋麻痺剤の前記緩衝液における重量百分率濃度ConAと、前記多焦点コンタクトレンズの前記中心領域のディオプターPowCと、前記多焦点コンタクトレンズの第一環状領域の最大ディオプターPowP1と、前記多焦点コンタクトレンズの前記中心領域の直径DiCとは、0.01%≦ConA<0.5%、2.25D≦PowP1−PowC、2mm≦DiCを満たすコンタクトレンズ製品。
  2. 前記毛様体筋麻痺剤の前記緩衝液における重量百分率濃度ConAが0.01%≦ConA≦0.25%を満たす請求項1に記載のコンタクトレンズ製品。
  3. 前記毛様体筋麻痺剤の前記緩衝液における重量百分率濃度ConAが0.01%≦ConA≦0.10%を満たす請求項2に記載のコンタクトレンズ製品。
  4. 前記毛様体筋麻痺剤の前記緩衝液における重量百分率濃度ConAが0.1%≦ConA<0.5%を満たす請求項1に記載のコンタクトレンズ製品。
  5. 前記多焦点コンタクトレンズの前記中心領域のディオプターPowCと、前記多焦点コンタクトレンズの前記第一環状領域の最大ディオプターPowP1とは、2.25D≦PowP1−PowC≦3Dを満たす請求項1に記載のコンタクトレンズ製品。
  6. 前記多焦点コンタクトレンズの前記中心領域の直径DiCが2mm≦DiC≦10mmを満たす請求項1に記載のコンタクトレンズ製品。
  7. 前記多焦点コンタクトレンズの前記中心領域の直径DiCが4mm≦DiC≦8mmを満たす請求項6に記載のコンタクトレンズ製品。
  8. 前記環状領域は非球面である請求項1に記載のコンタクトレンズ製品。
  9. 前記多焦点コンタクトレンズの前記第一環状領域の外円直径DiP1が6mm≦DiP1≦16mmを満たす請求項8に記載のコンタクトレンズ製品。
  10. 前記多焦点コンタクトレンズの前記第一環状領域の外円直径DiP1が7mm≦DiP1≦13mmを満たす請求項9に記載のコンタクトレンズ製品。
  11. 前記多焦点コンタクトレンズの前記中心領域の直径DiCと、前記多焦点コンタクトレンズの前記第一環状領域の外円直径DiP1とは、0.25≦DiC/DiP1≦0.62を満たす請求項8に記載のコンタクトレンズ製品。
  12. 前記多焦点コンタクトレンズの前記環状領域の数は2つであり、それぞれ前記第一環状領域及び第二環状領域であり、前記中心領域、前記第二環状領域、前記第一環状領域が中心から周辺まで同心円となるように順次に繋がり、前記第二環状領域のディオプターが前記中心領域のディオプターと異なり、且つ前記中心領域、前記第二環状領域、前記第一環状領域の少なくとも一方が非球面である請求項8に記載のコンタクトレンズ製品。
  13. 前記多焦点コンタクトレンズの前記中心領域の直径DiCと、前記多焦点コンタクトレンズの前記第二環状領域の外円直径DiP2とは、0.33≦DiC/DiP2≦0.80を満たす請求項12に記載のコンタクトレンズ製品。
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