JP2019210870A - 非常用ディーゼル発電設備並びにこれに用いる加熱水供給ポンプ、潤滑油供給ポンプ及び空気駆動発電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】外部電源が全く得られない停電状態となった場合であっても、非常用ディーゼル発電設備を始動可能とする。【解決手段】ディーゼル機関と、ディーゼル機関に連動する主発電機と、圧縮空気を充填する空気貯槽と、圧縮空気を駆動源として電力を発生する空気駆動発電機と、加熱水供給ポンプと、を備えた非常用ディーゼル発電設備であって、ディーゼル機関は、圧縮空気を用いて始動することができる構成を有し、加熱水供給ポンプは、圧縮空気を駆動源として加熱水をディーゼル機関に供給する。【選択図】図1
Description
本発明は、非常用ディーゼル発電設備並びにこれに用いる加熱水供給ポンプ、潤滑油供給ポンプ及び空気駆動発電機に関する。
従来、発電用プラント等において用いられる非常用ディーゼル発電設備は、外部電源が得られない場合に、空気貯槽に充填された圧縮空気をディーゼル機関のシリンダに供給し、ディーゼル機関及び主発電機を始動するものである。
発電用プラントが稼動し出力運転が行われている場合は、非常用ディーゼル発電設備は、待機状態にある。機関軸受及び発電機軸受には、常用の電源によりポンプが稼働し、常時又は間欠的に潤滑油が供給されている。これにより、機関軸受及び発電機軸受に潤滑油膜が形成されている。供給される潤滑油は、ディーゼル機関の始動時間短縮のため、常用電源によりヒータ加熱され、暖機運転が行われている。
一方、ディーゼル機関のシリンダの周囲には、常用の電源によりポンプが稼働し、常時又は間欠的に加熱水が供給され、暖機運転が行われている。
非常用ディーゼル発電設備は、非常時に加えて、定期的な状態確認のためのサーベランス運転が要求される。この際にも、外部電源を用いた暖機運転を行う。
特許文献1には、始動期間の短縮を目的として、ディーゼル機関と、ディーゼル機関の回転軸に連結されるロータを有する第1発電機と、圧縮空気を用いてディーゼル機関を始動させる始動装置と、軸受に潤滑油を供給する第1潤滑油供給ポンプと、ディーゼル機関を始動させる際に、圧縮空気により駆動される第2潤滑油供給ポンプと、ディーゼル機関を始動させる際に、圧縮空気により駆動される第2発電機と、第2発電機で発生した電力が供給され、第2潤滑油供給ポンプによって軸受に供給される潤滑油を加熱する加熱装置と、を備えた非常用ディーゼル発電設備が開示されている。
特許文献1に記載の非常用ディーゼル発電設備は、ディーゼル機関を始動させる際に、圧縮空気により発電機を駆動し、この発電機で発生した電力により、軸受に供給される潤滑油を加熱することはできる。
しかしながら、ディーゼル機関のシリンダの温度が低い場合、着火不良が生じ、ディーゼル機関の始動ができない場合がある。
あらかじめシリンダの温度を高めておくためには、待機状態にある非常用ディーゼル発電設備のディーゼル機関のシリンダを常時加温しておく必要がある。この点で、大きな経済的な損失が発生する。さらに、非常用のバッテリー等の何らかの電源が使用可能であることを前提とした構成である場合、その電源が使用不能となると、非常用ディーゼル発電設備を始動することが困難となること点で改善の余地があった。
本発明の目的は、外部電源が全く得られない停電状態となった場合であっても、非常用ディーゼル発電設備を始動可能とすることにある。
本発明の非常用ディーゼル発電設備は、ディーゼル機関と、ディーゼル機関に連動する主発電機と、圧縮空気を充填する空気貯槽と、圧縮空気を駆動源として電力を発生する空気駆動発電機と、加熱水供給ポンプと、を備え、ディーゼル機関は、圧縮空気を用いて始動することができる構成を有し、加熱水供給ポンプは、圧縮空気を駆動源として加熱水をディーゼル機関に供給する。
本発明によれば、外部電源が全く得られない停電状態となった場合であっても、非常用ディーゼル発電設備を始動することができる。
本発明は、外部電源が得られない停電状態に用いる非常用ディーゼル発電設備に関する。この非常用ディーゼル発電設備は、ディーゼル機関及び主発電機を有し、始動する際には、ディーゼル機関のシリンダ冷却室に暖機運転用の加熱水を供給するとともに、ディーゼル機関及び主発電機の軸受に潤滑油を供給する。
本発明は、外部電源を使用する待機運転を不要とし、ディーゼル機関の始動要求に対して、外部電源なしでディーゼル機関を始動し、かつ、暖機運転状態を形成する技術である。
なお、ディーゼル機関の始動要求は、外部電源が得られなくなった際、残された電源を用いて、事故事象を検知した場合に、始動電磁弁をオンにするための電気信号が送られることにより発せられる。場合によっては、作業員が停電の状況を確認し、始動電磁弁をオンにする操作をしてもよい。
以下、本発明の実施例について、図面を用いて説明する。
図1は、実施例1に係る非常用ディーゼル発電設備の概略構成を示したものである。
本図において、非常用ディーゼル発電設備は、ディーゼル機関1と、主発電機2と、空気貯槽12を含む始動空気系(始動装置)と、燃料タンク15を含む燃料油系(燃料油供給装置)と、冷却水冷却器20を含む冷却水系(冷却水供給装置)と、潤滑油タンク27を含む潤滑油系(潤滑油供給装置)と、加熱水供給ポンプ60を含む始動補助装置と、を備えている。
ディーゼル機関1は、シリンダ3、シリンダ3内に配置されたピストン4、連接棒8(コネクティングロッド)及びクランク軸7を有する。シリンダ3は、入口側のシリンダ冷却室5及び出口側のシリンダ冷却室6を有する。ピストン4は、連接棒8に連結されている。連接棒8は、クランク軸7に連結されている。クランク軸7は、軸受9(機関軸受)で支持されている。シリンダ3には、さらに、吸気パイプ18及び排気パイプ19が接続されている。
主発電機2は、軸受11(発電機軸受)で支持されたロータ10を有する。ロータ10は、クランク軸7に連結されている。クランク軸7とロータ10とは、連動するように構成されている。
始動空気系の空気貯槽12には、圧縮空気13が蓄えられている。空気貯槽12は、空気配管14によってシリンダ3に接続されている。
燃料油系の燃料タンク15には、燃料油16が蓄えられている。燃料タンク15は、燃料油配管17によりシリンダ3に接続されている。燃料タンク15は、シリンダ3よりも高い位置に配置され、燃料タンク15内の燃料油16が自重によりシリンダ3内に供給されるようになっている。
冷却水系の冷却水冷却器20は、清水21を貯留し、冷水が流れる伝熱管との熱交換により、清水21を冷却する。このほか、冷却水系は、清水供給管22(冷却水吸込配管)と、清水ポンプ23と、冷却水機関入口配管24と、冷却水機関出口配管25と、を有する。この系統により、清水21は、入口側のシリンダ冷却室5に供給され、シリンダ3を冷却し、その後、出口側のシリンダ冷却室6から冷却水冷却器20に戻されるようになっている。清水ポンプ23は、クランク軸7に連結されており、クランク軸7の回転によって回転される。
潤滑油系の潤滑油タンク27は、潤滑油28を貯留する。このほか、潤滑油系は、潤滑油供給ポンプ26と、潤滑油冷却器31と、を有する。潤滑油28は、潤滑油タンク27から潤滑油タンク出口配管30及び潤滑油冷却器入口配管32を介して潤滑油供給ポンプ26により潤滑油冷却器31に送られるようになっている。
潤滑油冷却器31からは、潤滑油冷却器出口配管33及び潤滑油供給配管36により、クランク軸7を支持する軸受9とロータ10を支持する軸受11とに送られる。潤滑油冷却器出口配管33には、逆止弁133が設けられている。軸受9、11からは、潤滑油機関出口配管29(潤滑油戻り管)により潤滑油タンク27に戻される。潤滑油供給ポンプ26も、クランク軸7に連結されており、クランク軸7の回転によって回転される。
潤滑油系は、出力運転時は、潤滑油供給ポンプ26により稼働する。
また、外部電源が得られず停電状態となった場合に備えて、清水加熱器57、空気駆動発電機54、加熱水供給ポンプ60及び空気貯槽12が設けられている。
清水加熱器57は、電気ヒータ58を有する。電気ヒータ58の電源は、空気駆動発電機54である。空気駆動発電機54は、空気貯槽12に充填された圧縮空気13により稼働するようになっている。圧縮空気13は、急速始動用である。空気駆動発電機54には、空気貯槽12から圧縮空気13を送るための圧縮空気供給配管138が接続されている。圧縮空気供給配管138には、圧縮空気供給弁137が設けられている。
なお、圧縮空気供給弁137は、外部電源が得られなくなった際、残された電源を用いて、事故事象を検知した場合に、開とするための電気信号が送られることにより動作する。場合によっては、作業員が停電の状況を確認し、圧縮空気供給弁137を開とする操作をしてもよい。
清水加熱器57には、冷却水機関出口配管25の分岐管である清水加熱器入口配管62から、シリンダ3の冷却に用いられた冷却水の一部が送られるようになっている。清水加熱器57で加熱された水は、加熱水吸込配管61を介して、加熱水64として加熱水供給ポンプ60により吸引され、加熱水吐出配管63を介して入口側のシリンダ冷却室5に送られるようになっている。
加熱水供給ポンプ60には、空気貯槽12から圧縮空気13を送るための圧縮空気供給配管38が接続されている。圧縮空気供給配管38には、圧縮空気供給弁37が設けられている。圧縮空気13は、加熱水供給ポンプ60を駆動し、空気排出配管42から外部に排出されるようになっている。
図2は、図1の加熱水供給ポンプの詳細を示したものである。
図2において、加熱水供給ポンプ60は、ケーシング244、空気タービン243、回転軸233及びポンプインペラ245を有している。空気タービン243、回転軸233及びポンプインペラ245は、ケーシング244内に配置されている。回転軸233は、ケーシング244に設置された軸受234によって支持されている。
ケーシング244に設置されたシール249は、ケーシング244内において、空気タービン243が配置された空間と、ポンプインペラ245が配置された空間とを隔てるものである。
加熱水供給ポンプ60は、支持部材250によって架台251に設置されている。
空気タービン243の空気入口側には圧縮空気供給配管38が、空気タービン243の空気排出側には空気排出配管42が接続されている。空気貯槽12(図1)からの圧縮空気13は、圧縮空気供給配管38を介して供給される。
ポンプインペラ245側のケーシング244には、加熱水吸込配管61及び加熱水吐出配管63が接続されている。ポンプインペラ245は、空気タービン243の回転に伴って回転し、加熱水吸込配管61から供給される加熱水64を加熱水吐出配管63に送り出す。
図3は、図1の空気駆動発電機を示す断面図である。
本図において、空気駆動発電機54は、ケーシング44、空気タービン43、回転軸47、回転子56及び固定子55を有している。空気タービン43、回転軸47、回転子56及び固定子55は、ケーシング44内に配置されている。回転軸47は、ケーシング44に設置された軸受48によって支持されている。空気タービン43及び回転子56は、回転軸47に取り付けられている。ケーシング44に設置された環状の固定子55は、回転子56の周囲を取り囲んでいる。回転子56の界磁には、永久磁石が使用されている。このため、回転子56に対する励磁電源は、不要である。
ケーシング44に設置されたシール49は、ケーシング44内において、空気タービン43が配置された空間と、回転子56及び固定子55が配置された空間とを隔てるものである。
空気駆動発電機54は、支持部材50によって架台51に設置されている。
空気タービン43の空気入口側には圧縮空気供給配管138が、空気タービン43の空気排出側には空気排出管142が接続されている。空気貯槽12(図1)からの圧縮空気13は、圧縮空気供給配管138を介して供給される。
本実施例の非常用ディーゼル発電設備は、ディーゼル機関1の始動要求があった場合、次のようにして稼働する。
始動空気系においては、空気貯槽12に充填された圧縮空気13が空気配管14を通じてディーゼル機関1のシリンダ3に供給される。そして、供給された圧縮空気13の膨張力によりピストン4が動作する。これにより、連接棒8が動き、クランク軸7が回転するとともに、シリンダ3の内部に溜まっていた燃料油16が着火する。これにより、燃料油16が自動的にシリンダ3に供給されるようになり、ディーゼル機関1の運転が連続的に行われるようになる。
シリンダ3には、吸気パイプ18から外気が供給され、ディーゼル機関1の運転により発生した燃焼ガスは、排気パイプ19から排出される。
圧縮空気供給弁137を開くことにより、空気貯槽12からの圧縮空気13により空気駆動発電機54を運転し、発電を行う。これにより発生した電力を電気ヒータ53に供給し、清水加熱器57により清水を加熱する。同時に、圧縮空気供給配管38を開くことにより、空気貯槽12からの圧縮空気13により加熱水供給ポンプ60を駆動する。
加熱水供給ポンプ60から加熱水吐出配管63を介して入口側のシリンダ冷却室5に送られた加熱水64により、シリンダ3が必要な温度に加熱される。これにより、シリンダ3の着火性を確保し、ディーゼル機関1の始動を補助することができる。
図4は、実施例2に係る非常用ディーゼル発電設備の概略構成を示したものである。
以下の説明においては、実施例1との相違点について述べる。実施例1と同様の構成については、説明を省略する。
本図に示すように、本実施例の非常用ディーゼル発電設備は、実施例1の構成に加え、潤滑油加熱器52と、潤滑油供給ポンプ39と、を有する。潤滑油加熱器52は、電気ヒータ53を有する。電気ヒータ53の電源は、空気駆動発電機54である。
すなわち、本実施例においては、清水加熱器57にて清水を加熱するとともに、潤滑油加熱器52にて潤滑油を加熱する。これにより、暖機運転を十分に行うことができる。
潤滑油供給ポンプ39には、空気貯槽12から圧縮空気13を送るための圧縮空気供給配管238が接続されている。圧縮空気供給配管238には、圧縮空気供給弁237が設けられている。圧縮空気13は、潤滑油供給ポンプ39を駆動し、空気排出配管242から外部に排出されるようになっている。
潤滑油供給ポンプ39が稼働すると、潤滑油加熱器52で加熱された潤滑油は、潤滑油吸込配管40を介して吸引される。吸引された潤滑油240は、潤滑油吐出配管41を介して潤滑油冷却器出口配管33に送られ、潤滑油供給配管36を経由して軸受9、11に供給される。なお、潤滑油吐出配管41には、逆止弁241が設けられている。
潤滑油加熱器52においては、加熱された潤滑油が吸引されるが、潤滑油タンク27に貯留されている潤滑油28が潤滑油供給配管34を介して補充される。
図5は、図4の潤滑油供給ポンプの詳細を示したものである。
図5において、潤滑油供給ポンプ39は、ケーシング544、空気タービン543、回転軸533及びポンプインペラ545を有している。空気タービン543、回転軸533及びポンプインペラ545は、ケーシング544内に配置されている。回転軸533は、ケーシング544に設置された軸受534によって支持されている。
ケーシング544に設置されたシール549は、ケーシング544内において、空気タービン543が配置された空間と、ポンプインペラ545が配置された空間とを隔てるものである。
潤滑油供給ポンプ39は、支持部材550によって架台551に設置されている。
空気タービン543の空気入口側には圧縮空気供給配管238が、空気タービン543の空気排出側には空気排出配管242が接続されている。空気貯槽12(図1)からの圧縮空気13は、圧縮空気供給配管238を介して供給される。
ポンプインペラ545側のケーシング544には、潤滑油吸込配管40及び潤滑油吐出配管41が接続されている。ポンプインペラ545は、空気タービン543の回転に伴って回転し、潤滑油吸込配管40から供給される潤滑油240を潤滑油吐出配管41に送り出す。
本発明によれば、外部電源を使用する待機運転が不要となることから、従来技術より安価な非常用ディーゼル発電設備を構成することが可能となる。また、本発明によれば、外部電源が不要となり、独立したシステム構成となることから、始動の確実性が向上した非常用ディーゼル発電設備を構成することが可能となる。
本発明によれば、外部電源が得られない非常時以外において、外部電源により駆動する潤滑油プライミングポンプを用いて、ディーゼル機関及び発電機の軸受に潤滑油を常時供給する必要がなくなる。また、本発明によれば、外部電源なしで軸受に潤滑油を供給して、十分な油膜を形成した状態でディーゼル機関及び発電機を始動することができる。
本発明によれば、空気駆動の加熱水供給ポンプを用いてディーゼル機関のシリンダ廻りに加熱水を供給することができ、常用電源を使用しないで暖機運転を行うことができるため、従来に比べ、大きな経済的効果が得られる。
本発明の非常用ディーゼル発電設備は、加圧水型原子力発電プラント等の他の原子力発電プラントに適用することができる。さらに、本発明の非常用ディーゼル発電設備は、火力発電プラント及び化学プラントにも適用することができる。
1:ディーゼル機関、2:主発電機、3:シリンダ、4:ピストン、5:入口側のシリンダ冷却室、6:出口側のシリンダ冷却室、7:クランク軸、8:連接棒、9、11:軸受、10:ロータ、12:空気貯槽、13:圧縮空気、14:空気配管、15:燃料タンク、16:燃料油、17:燃料油配管、18:吸気パイプ、19:排気パイプ、20:冷却水冷却器、21:清水、22:清水供給管、23:清水ポンプ、24:冷却水機関入口配管、25:冷却水機関出口配管、26:潤滑油供給ポンプ、27:潤滑油タンク、28:潤滑油、29:潤滑油機関出口配管、30:潤滑油タンク出口配管、31:潤滑油冷却器、32:潤滑油冷却器入口配管、33:潤滑油冷却器出口配管、34:潤滑油供給配管、36:潤滑油供給配管、37:圧縮空気供給弁、38:圧縮空気供給配管、39:潤滑油供給ポンプ、40:潤滑油吸込配管、41:潤滑油吐出配管、42:空気排出配管、43:空気タービン、44:ケーシング、47:回転軸、48:軸受、49:シール、50:支持部材、51:架台、52:潤滑油加熱器、53:電気ヒータ、54:空気駆動発電機、55:固定子、56:回転子、57:清水加熱器、58:電気ヒータ、60:加熱水供給ポンプ、61:加熱水吸込配管、62:清水加熱器入口配管、63:加熱水吐出配管、64:加熱水、233:回転軸、243:空気タービン、245:ポンプインペラ、533:回転軸、543:空気タービン、545:ポンプインペラ。
Claims (8)
- ディーゼル機関と、
前記ディーゼル機関に連動する主発電機と、
圧縮空気を充填する空気貯槽と、
前記圧縮空気を駆動源として電力を発生する空気駆動発電機と、
加熱水供給ポンプと、を備え、
前記ディーゼル機関は、前記圧縮空気を用いて始動することができる構成を有し、
前記加熱水供給ポンプは、前記圧縮空気を駆動源として加熱水を前記ディーゼル機関に供給する、非常用ディーゼル発電設備。 - 前記電力は、水を加熱して前記加熱水とすることに用いられる、請求項1記載の非常用ディーゼル発電設備。
- 前記ディーゼル機関は、シリンダ冷却室を有するシリンダと、ピストンと、を有し、
前記加熱水は、前記シリンダ冷却室に供給される、請求項1又は2に記載の非常用ディーゼル発電設備。 - さらに、前記圧縮空気を駆動源とする潤滑油供給ポンプを備え、
前記ディーゼル機関は、前記ピストンの動力を伝達する連接棒と、クランク軸と、を有し、
前記主発電機は、ロータを有し、
前記クランク軸及び前記ロータは、軸受で支持され、
前記クランク軸と前記ロータとは、連動するように構成され、
前記潤滑油供給ポンプは、潤滑油を前記軸受に供給する、請求項3記載の非常用ディーゼル発電設備。 - 前記電力は、前記潤滑油の加熱に用いられる、請求項4記載の非常用ディーゼル発電設備。
- ディーゼル機関と、前記ディーゼル機関に連動する主発電機と、圧縮空気を充填する空気貯槽と、を備えた非常用ディーゼル発電設備に用いるポンプであって、
前記圧縮空気を駆動源として加熱水を前記ディーゼル機関に供給する、加熱水供給ポンプ。 - ディーゼル機関と、前記ディーゼル機関に連動する主発電機と、圧縮空気を充填する空気貯槽と、を備えた非常用ディーゼル発電設備に用いるポンプであって、
前記ディーゼル機関は、ピストンの動力を伝達する連接棒と、クランク軸と、を有し、
前記主発電機は、ロータを有し、
前記クランク軸及び前記ロータは、軸受で支持され、
前記クランク軸と前記ロータとは、連動するように構成され、
前記圧縮空気を駆動源として潤滑油を前記軸受に供給する、潤滑油供給ポンプ。 - ディーゼル機関と、前記ディーゼル機関に連動する主発電機と、圧縮空気を充填する空気貯槽と、を備えた非常用ディーゼル発電設備に用いる発電機であって、
前記圧縮空気を駆動源として電力を発生し、その電力を用いて水を加熱する、空気駆動発電機。
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