JP2019210815A - 電動スクロール圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【課題】耐久性に優れた軸受を使用しつつ、信頼性を向上させる。【解決手段】円筒ころ軸受24は、背圧室37の内側に設けられ、回転軸23を回転自在に支持し、回転軸23の軸方向の変位を許容する。回転軸23は、軸方向に沿って後側に変位するときに、ロータ26がセンタハウジング16に当接することで、軸方向の変位が規制される。【選択図】図1
Description
本発明は、電動スクロール圧縮機に関するものである。
特許文献1に示されるように、電動スクロール圧縮機の回転軸は、両端側がボールベアリングによって回転自在に支持されている。
ヒートポンプエアコンのように、冷房のみならず暖房でもスクロール圧縮機を稼働させると、稼働時間の長さや頻度が増加し、軸受の耐用年数に影響する。軸受に熱処理を施すことも考えられるが、コストが増加するため、耐久性に優れた軸受に変更できないか検討されてきた。一般に、ころ軸受、すべり軸受、ニードル軸受等は、ボールベアリングよりも耐久性に優れるが、軸方向の荷重を受けることができない。そのため、回転軸が軸方向に変位したときに、基幹部品となる可動スクロールに対して例えばカウンターウェイトが干渉するなどの不具合を招く可能性があった。
本発明の課題は、耐久性に優れた軸受を使用しつつ、信頼性を向上させることである。
本発明の課題は、耐久性に優れた軸受を使用しつつ、信頼性を向上させることである。
本発明の一態様に係る電動スクロール圧縮機は、
固定スクロールに対して旋回可能な可動スクロールと、
可動スクロールの背面側に配置された区画部材と、
区画部材を貫通して一端側が可動スクロールの背面に嵌り合い、回転運動によって可動スクロールを旋回させる回転軸と、
可動スクロールと区画部材との間、及び区画部材と回転軸との間を封止した空間であり、供給される圧力によって可動スクロールを固定スクロールに押し付ける背圧室と、
背圧室の内側で区画部材に設けられ、回転軸を回転自在に支持し、回転軸の軸方向の変位を許容する第一の軸受と、
背圧室の外側で回転軸の外周面に設けられたロータ、及びロータの径方向外側でロータに対向するステータを有し、回転軸を駆動する電動モータと、を備え、
回転軸は、軸方向に沿って一端側に変位するときに、ロータが区画部材に当接することで、軸方向の変位が規制されることを特徴とする電動スクロール圧縮機。
固定スクロールに対して旋回可能な可動スクロールと、
可動スクロールの背面側に配置された区画部材と、
区画部材を貫通して一端側が可動スクロールの背面に嵌り合い、回転運動によって可動スクロールを旋回させる回転軸と、
可動スクロールと区画部材との間、及び区画部材と回転軸との間を封止した空間であり、供給される圧力によって可動スクロールを固定スクロールに押し付ける背圧室と、
背圧室の内側で区画部材に設けられ、回転軸を回転自在に支持し、回転軸の軸方向の変位を許容する第一の軸受と、
背圧室の外側で回転軸の外周面に設けられたロータ、及びロータの径方向外側でロータに対向するステータを有し、回転軸を駆動する電動モータと、を備え、
回転軸は、軸方向に沿って一端側に変位するときに、ロータが区画部材に当接することで、軸方向の変位が規制されることを特徴とする電動スクロール圧縮機。
本発明によれば、第一の軸受は、回転軸の軸方向の変位を許容できるので、耐久性に優れた軸受を使用することができる。そして、回転軸が一端側に変位したとしても、ロータが区画部材に当接して軸方向の変位が規制されるため、基幹部品となる可動スクロールに対して他の部品が干渉するなどの不具合を招くことがなく、信頼性を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図面は模式的なものであって、現実のものとは異なる場合がある。また、以下の実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであり、構成を下記のものに特定するものでない。すなわち、本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
《一実施形態》
《構成》
図1は、圧縮機の前後方向に沿った断面図である。
圧縮機11は、例えばカーエアコンの冷媒回路で用いられる電動スクロール圧縮機であり、冷媒(熱媒体)を吸入し、圧縮してから排出する。
圧縮機11は、前後方向に並んだ、フロントハウジング12とリアハウジング13とによって気密性を保つように一体化されている。フロントハウジング12の上部には、冷媒を吸入する吸入口14が形成され、リアハウジング13の上部には、圧縮された冷媒を排出する排出口15が形成されている。フロントハウジング12の内部には、センタハウジング16(区画部材)が固定されている。
《構成》
図1は、圧縮機の前後方向に沿った断面図である。
圧縮機11は、例えばカーエアコンの冷媒回路で用いられる電動スクロール圧縮機であり、冷媒(熱媒体)を吸入し、圧縮してから排出する。
圧縮機11は、前後方向に並んだ、フロントハウジング12とリアハウジング13とによって気密性を保つように一体化されている。フロントハウジング12の上部には、冷媒を吸入する吸入口14が形成され、リアハウジング13の上部には、圧縮された冷媒を排出する排出口15が形成されている。フロントハウジング12の内部には、センタハウジング16(区画部材)が固定されている。
フロントハウジング12は、吸入口14に連通した吸入室21を備え、この吸入室21に電動モータ22が収容されている。電動モータ22の回転軸23は、後側が円筒ころ軸受24(第一の軸受)を介してセンタハウジング16によって回転自在に支持され、前側がボールベアリング25(第二の軸受)を介してフロントハウジング12によって回転自在に支持されている。
電動モータ22は、ロータ26と、ステータ27と、を備え、回転軸23を駆動する。ロータ26は、回転軸23の外周面に設けられている。ステータ27は、ロータ26の径方向外側でロータ26に対向するように、フロントハウジング12の内周面に固定されている。
センタハウジング16には、軸方向に沿って貫通した貫通穴28が形成されており、貫通穴28を介して回転軸23の後側が非接触状態で貫通している。
電動モータ22は、ロータ26と、ステータ27と、を備え、回転軸23を駆動する。ロータ26は、回転軸23の外周面に設けられている。ステータ27は、ロータ26の径方向外側でロータ26に対向するように、フロントハウジング12の内周面に固定されている。
センタハウジング16には、軸方向に沿って貫通した貫通穴28が形成されており、貫通穴28を介して回転軸23の後側が非接触状態で貫通している。
フロントハウジング12の後側には、固定スクロール31と、可動スクロール32と、が収容されている。
円板状の固定スクロール31には、前面に渦巻き状の固定側ラップ33が形成されている。円板状の可動スクロール32は、固定スクロール31よりも前側に配置され、後面に渦巻き状の可動側ラップ34が形成されている。固定スクロール31の前面と可動スクロール32の後面とが対向し、固定側ラップ33と可動側ラップ34とが噛み合っている。固定側ラップ33の先端は、図示しないチップシールを介して可動スクロール32の後面に摺動可能に接触し、可動側ラップ34の先端は、図示しないチップシールを介して固定スクロール31の前面に摺動可能に接触している。固定スクロール31の前面、固定側ラップ33、可動スクロール32の後面、及び可動側ラップ34で囲まれた区画によって、冷媒を圧縮するための圧力室35が形成されている。圧力室35は、前後方向から見て、三日月状の密閉空間となる。
円板状の固定スクロール31には、前面に渦巻き状の固定側ラップ33が形成されている。円板状の可動スクロール32は、固定スクロール31よりも前側に配置され、後面に渦巻き状の可動側ラップ34が形成されている。固定スクロール31の前面と可動スクロール32の後面とが対向し、固定側ラップ33と可動側ラップ34とが噛み合っている。固定側ラップ33の先端は、図示しないチップシールを介して可動スクロール32の後面に摺動可能に接触し、可動側ラップ34の先端は、図示しないチップシールを介して固定スクロール31の前面に摺動可能に接触している。固定スクロール31の前面、固定側ラップ33、可動スクロール32の後面、及び可動側ラップ34で囲まれた区画によって、冷媒を圧縮するための圧力室35が形成されている。圧力室35は、前後方向から見て、三日月状の密閉空間となる。
可動スクロール32の前側(背面側)には、円環状のスラストプレート36が設けられている。
センタハウジング16とスラストプレート36との間、及びスラストプレート36と可動スクロール32との間は、夫々、シール部材を介して封止されている。センタハウジング16と回転軸23との間は、軸シールによって封止されている。これにより、可動スクロール32の前側(背面側)には、背圧室37が形成されている。背圧室37には、後述する高圧のオイルが供給されることにより、可動スクロール32を固定スクロール31へ押し付け、圧力室35の密閉性を高めている。
センタハウジング16とスラストプレート36との間、及びスラストプレート36と可動スクロール32との間は、夫々、シール部材を介して封止されている。センタハウジング16と回転軸23との間は、軸シールによって封止されている。これにより、可動スクロール32の前側(背面側)には、背圧室37が形成されている。背圧室37には、後述する高圧のオイルが供給されることにより、可動スクロール32を固定スクロール31へ押し付け、圧力室35の密閉性を高めている。
可動スクロール32の前面には、ボス41が形成され、回転軸23の後端には、偏心させたクランク端部42が形成され、クランク端部42がボス41に回転自在の状態で嵌め込まれている。クランク端部42により、回転軸23の回転運動が、可動スクロール32の旋回運動に変換される。クランク端部42には、重量バランスをとるためのカウンターウェイト43が設けられている。可動スクロール32は、例えばピン&ホールを介して自転が阻止され、且つ固定スクロール31に対する公転が許容されている。
センタハウジング16は、背圧室37の外側に、回転軸23を囲んでロータ26に向かって突出した円筒状の突出部44が形成されている。ロータ26は、軸方向の両端に、端板45が設けられている。端板45は、ロータ26の電磁鋼板とは異なり、鉄材によって形成されている。
センタハウジング16は、背圧室37の外側に、回転軸23を囲んでロータ26に向かって突出した円筒状の突出部44が形成されている。ロータ26は、軸方向の両端に、端板45が設けられている。端板45は、ロータ26の電磁鋼板とは異なり、鉄材によって形成されている。
円筒ころ軸受24は、背圧室37の内側に設けられ、外輪はセンタハウジング16に固定され、内輪は回転軸23の軸方向の変位を許容している。円筒ころ軸受24は、主に径方向の荷重を受けることができる。
ボールベアリング25は、背圧室37の外側に設けられ、外輪はフロントハウジング12に固定され、内輪は回転軸23の軸方向の変位を許容している。ボールベアリング25は、径方向及び軸方向の荷重を受けることができる。回転軸23には、前側の外周面に径方向の段差部46が形成されている。
回転軸23は、軸方向に沿って後側に変位するときに、ロータ26の端板45がセンタハウジング16の突出部44に当接することで、軸方向の変位が規制される。また、回転軸23は、背圧室37に圧力が供給され軸方向に沿って前側に変位するときに、段差部46がボールベアリング25の内輪に当接することで、軸方向の変位が規制される。
ボールベアリング25は、背圧室37の外側に設けられ、外輪はフロントハウジング12に固定され、内輪は回転軸23の軸方向の変位を許容している。ボールベアリング25は、径方向及び軸方向の荷重を受けることができる。回転軸23には、前側の外周面に径方向の段差部46が形成されている。
回転軸23は、軸方向に沿って後側に変位するときに、ロータ26の端板45がセンタハウジング16の突出部44に当接することで、軸方向の変位が規制される。また、回転軸23は、背圧室37に圧力が供給され軸方向に沿って前側に変位するときに、段差部46がボールベアリング25の内輪に当接することで、軸方向の変位が規制される。
固定スクロール31の中央には、前後方向に貫通した吐出孔51が形成され、固定スクロール31の後面には、吐出孔51の後端側を開閉可能な吐出弁52が設けられている。吐出弁52は、弾性変形可能な板材であり、上端側がボルトを介して固定スクロール31の後面に締結された状態で、下端側で吐出孔51の後端側を塞いでいる。
固定スクロール31に対して可動スクロール32が公転すると、圧力室35は、前後方向から見て、スクロール中心に向かって変位してゆき、且つ容積が縮小してゆく。圧力室35は、スクロール外側にあるときに吸入室21と連通して冷媒を吸入し、スクロール中心にあるときに吐出孔51と連通して圧縮した冷媒を吐出する。吐出弁52は、吐出圧を受けるときに、弾性変形によって下端側が後方に撓むことで冷媒を吐出させる。
固定スクロール31に対して可動スクロール32が公転すると、圧力室35は、前後方向から見て、スクロール中心に向かって変位してゆき、且つ容積が縮小してゆく。圧力室35は、スクロール外側にあるときに吸入室21と連通して冷媒を吸入し、スクロール中心にあるときに吐出孔51と連通して圧縮した冷媒を吐出する。吐出弁52は、吐出圧を受けるときに、弾性変形によって下端側が後方に撓むことで冷媒を吐出させる。
リアハウジング13は、冷媒とオイルとを分離させる分離室53と、分離したオイルを貯留する貯留室54と、を備える。
分離室53では、排出配管55の上端が排出口15に接続されている。オイルを含む冷媒は、分離室53の内周面と排出配管55の外周面との間を螺旋状に下降してゆき、周方向に旋回するときの遠心作用によって冷媒とオイルとが分離される。分離された冷媒は、排出配管55の下端から流入すると、排出配管55内を上昇してゆき、排出口15から外部へ排出される。分離されたオイルは、分離室53の内周面を伝って下降してゆき、貯留室54へ排出される。
貯留室54に貯留されたオイルは、高圧となる分離室53からの圧力を受けて、オイル戻し流路56を経て背圧室37に供給される。これにより、可動スクロール32に背圧を与え、円筒ころ軸受24を含む各摺動部の潤滑が行なわれる。
分離室53では、排出配管55の上端が排出口15に接続されている。オイルを含む冷媒は、分離室53の内周面と排出配管55の外周面との間を螺旋状に下降してゆき、周方向に旋回するときの遠心作用によって冷媒とオイルとが分離される。分離された冷媒は、排出配管55の下端から流入すると、排出配管55内を上昇してゆき、排出口15から外部へ排出される。分離されたオイルは、分離室53の内周面を伝って下降してゆき、貯留室54へ排出される。
貯留室54に貯留されたオイルは、高圧となる分離室53からの圧力を受けて、オイル戻し流路56を経て背圧室37に供給される。これにより、可動スクロール32に背圧を与え、円筒ころ軸受24を含む各摺動部の潤滑が行なわれる。
《作用》
次に、一実施形態の主要な作用効果について説明する。
ヒートポンプエアコンのように、冷房のみならず暖房でも圧縮機11を稼働させると、稼働時間の長さや頻度が増加し、軸受の耐用年数に影響する。軸受に熱処理を施すことも考えられるが、コストが増加するため、耐久性に優れた軸受に変更できないか検討されてきた。一般に、ころ軸受、すべり軸受、ニードル軸受等は、ボールベアリングよりも耐久性に優れるが、軸方向の荷重を受けることができない。そのため、回転軸23が軸方向に変位したときに、基幹部品となる可動スクロール32に対して例えばカウンターウェイト43が干渉するなどの不具合を招く可能性があった。
次に、一実施形態の主要な作用効果について説明する。
ヒートポンプエアコンのように、冷房のみならず暖房でも圧縮機11を稼働させると、稼働時間の長さや頻度が増加し、軸受の耐用年数に影響する。軸受に熱処理を施すことも考えられるが、コストが増加するため、耐久性に優れた軸受に変更できないか検討されてきた。一般に、ころ軸受、すべり軸受、ニードル軸受等は、ボールベアリングよりも耐久性に優れるが、軸方向の荷重を受けることができない。そのため、回転軸23が軸方向に変位したときに、基幹部品となる可動スクロール32に対して例えばカウンターウェイト43が干渉するなどの不具合を招く可能性があった。
そこで本実施形態では、回転軸23の後側を円筒ころ軸受24で支持し、回転軸23の前側をボールベアリング25で支持している。回転軸23との嵌め合いは、いずれも軸方向の変位を許容できる程度としているため、圧縮機11を稼働させておらず、背圧室37に背圧が作用していない状態では、回転軸23は前側にも後側にも変位可能である。このように、回転軸23の変位を許容することで、円筒ころ軸受24のように耐久性に優れた軸受を使用することができる。そして、回転軸23が後側に変位しても、ロータ26がセンタハウジング16に当接することで、軸方向の変位が規制される。これにより、基幹部品となる可動スクロール32に対して例えばカウンターウェイト43が干渉するなどの不具合を招くことがなく、信頼性を向上させることができる。また、大きな設計変更も必要としない。さらに、熱処理などの特殊加工を施した軸受を使用する場合と比べて、コストを抑制できる。
また、ロータ26の端部には、端板45が設けられており、この端板45が、センタハウジング16の突出部44に当接する。したがって、ロータ26を構成する電磁鋼板に損傷を与えることはない。端板45は、鉄材によって成形されており、突出部44との接触が生じるとしても問題がない。
一方、圧縮機11を稼働させると、背圧室37に高圧のオイルが供給され、背圧が作用するため、この背圧荷重により、すぐに回転軸23が前側に押圧される。固定されたセンタハウジング16に対して、回転する端板45が接触しているとしても、ごく僅かな時間だけであり(1秒以内)、すぐに双方は離間するため、圧力損失にはならない。また、回転軸23が前側へ変位しても、段差部46がボールベアリング25に当接することで、軸方向の変位が規制される。これにより、背圧荷重を受けることができる。
一方、圧縮機11を稼働させると、背圧室37に高圧のオイルが供給され、背圧が作用するため、この背圧荷重により、すぐに回転軸23が前側に押圧される。固定されたセンタハウジング16に対して、回転する端板45が接触しているとしても、ごく僅かな時間だけであり(1秒以内)、すぐに双方は離間するため、圧力損失にはならない。また、回転軸23が前側へ変位しても、段差部46がボールベアリング25に当接することで、軸方向の変位が規制される。これにより、背圧荷重を受けることができる。
《変形例》
一実施形態では、後側の軸受に、円筒ころ軸受24を採用しているが、これに限定されるものではない。他にも、耐久性に優れた軸受として、すべり軸受やニードル軸受を採用してもよい。
以上、限られた数の実施形態を参照しながら説明したが、権利範囲はそれらに限定されるものではなく、上記の開示に基づく実施形態の改変は、当業者にとって自明のことである。
一実施形態では、後側の軸受に、円筒ころ軸受24を採用しているが、これに限定されるものではない。他にも、耐久性に優れた軸受として、すべり軸受やニードル軸受を採用してもよい。
以上、限られた数の実施形態を参照しながら説明したが、権利範囲はそれらに限定されるものではなく、上記の開示に基づく実施形態の改変は、当業者にとって自明のことである。
11…圧縮機、12…フロントハウジング、13…リアハウジング、14…吸入口、15…排出口、16…センタハウジング、21…吸入室、22…電動モータ、23…回転軸、24…円筒ころ軸受、25…ボールベアリング、26…ロータ、27…ステータ、28…貫通穴、31…固定スクロール、32…可動スクロール、33…固定側ラップ、34…可動側ラップ、35…圧力室、36…スラストプレート、37…背圧室、41…ボス、42…クランク端部、43…カウンターウェイト、44…突出部、45…端板、46…段差部、51…吐出孔、52…吐出弁、53…分離室、54…貯留室、55…排出配管、56…オイル戻し流路
Claims (5)
- 固定スクロールに対して旋回可能な可動スクロールと、
前記可動スクロールの背面側に配置された区画部材と、
前記区画部材を貫通して一端側が前記可動スクロールの背面に嵌り合い、回転運動によって前記可動スクロールを旋回させる回転軸と、
前記可動スクロールと前記区画部材との間、及び前記区画部材と前記回転軸との間を封止した空間であり、供給される圧力によって前記可動スクロールを前記固定スクロールに押し付ける背圧室と、
前記背圧室の内側で前記区画部材に設けられ、前記回転軸を回転自在に支持し、前記回転軸の軸方向の変位を許容する第一の軸受と、
前記背圧室の外側で前記回転軸の外周面に設けられたロータ、及び前記ロータの径方向外側で前記ロータに対向するステータを有し、前記回転軸を駆動する電動モータと、を備え、
前記回転軸は、軸方向に沿って一端側に変位するときに、前記ロータが前記区画部材に当接することで、軸方向の変位が規制されることを特徴とする電動スクロール圧縮機。 - 前記区画部材は、前記背圧室の外側に、前記回転軸を囲んで前記ロータに向かって突出した円筒状の突出部が形成され、
前記ロータは、軸方向の端部に端板が設けられ、
前記回転軸は、前記端板が前記突出部に当接することで、軸方向の変位が規制されることを特徴とする請求項1に記載の電動スクロール圧縮機。 - 前記背圧室の外側に設けられ、前記回転軸の他端側を回転自在に支持し、前記回転軸の軸方向の変位を許容する第二の軸受を備え、
前記回転軸は、他端側の外周面に径方向の段差部を備え、
前記回転軸は、前記背圧室に圧力が供給され軸方向に沿って他端側に変位するときに、前記段差部が前記第二の軸受に当接することで、軸方向の変位が規制されることを特徴とする請求項1又は2に記載の電動スクロール圧縮機。 - 前記第一の軸受は、ころ軸受、すべり軸受、及びニードル軸受の何れかであることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の電動スクロール圧縮機。
- 前記第二の軸受は、ボールベアリングであることを特徴とする請求項3に記載の電動スクロール圧縮機。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JPH1082378A (ja) * | 1996-09-06 | 1998-03-31 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 冷凍機用圧縮機 |
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- 2018-05-31 JP JP2018104796A patent/JP2019210815A/ja active Pending
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2019
- 2019-05-17 WO PCT/JP2019/019748 patent/WO2019230452A1/ja active Application Filing
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Publication number | Publication date |
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WO2019230452A1 (ja) | 2019-12-05 |
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RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
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