JP2019209730A - 動画像再生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ドライバにとって適切なタイミングで動画像の再生を開始できる動画像再生装置を提供する。【解決手段】動画像再生装置は、運転モードが自動運転モードであり、かつ、再生部21により動画像が再生されているときに、通信部11を介して運転モードが自動運転モードから手動運転モードに変更されたことが通知されると、再生部21による表示部12を通じた動画像の再生を停止して、動画像の再生が停止された停止位置を記憶部14に保存する停止位置記録部22と、通信部11を介して運転モードが手動運転モードから自動運転モードに変更されたことが通知されると、撮像部3から通信部11を介して受信した、車両のドライバが写った画像に基づいて、車両のドライバの姿勢が表示部12を見る姿勢か否か判定し、車両のドライバの姿勢が表示部12を見る姿勢である場合に、再生部21に、停止位置から動画像の再生を再開させる再開判定部23とを有する。【選択図】図3
Description
本発明は、車両に搭載された動画像再生装置に関する。
車両に搭載された動画像再生装置において、電源がオフにされたときに、その直前に再生されていたコンテンツを記憶しておき、動画像再生装置が次に起動されたときに、前回の電源オフ時に再生されていたコンテンツを再生する技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
しかしながら、上記の技術では、車両に搭載された動画像再生装置が動画像の再生を再開するときに、ドライバが再生された動画像を視聴できる状態となっているとは限らない。
そこで、本発明は、ドライバにとって適切なタイミングで動画像の再生を開始できる動画像再生装置を提供することを目的とする。
一つの実施形態によれば、車両に搭載された動画像再生装置が提供される。この動画像再生装置は、車両を制御する制御ユニット及び車両のドライバが写った画像を生成する撮像部と接続される通信部と、記憶部と、動画像を表示部を通じて再生する再生部と、車両に適用される、自動運転のレベルを表す運転モードが車両のドライバによる動画像の視聴が許容される自動運転モードであり、かつ、再生部により動画像が再生されているときに、制御ユニットから通信部を介して運転モードが自動運転モードから車両のドライバによる動画像の視聴が許容されない手動運転モードに変更されたことが通知されると、再生部による動画像の再生を停止して、動画像の再生が停止された停止位置を記憶部に保存する停止位置記録部と、制御ユニットから通信部を介して運転モードが手動運転モードから自動運転モードに変更されたことが通知されると、撮像部から通信部を介して受信した、ドライバが写った画像に基づいて、車両のドライバの姿勢が表示部を見る姿勢か否か判定し、車両のドライバの姿勢が表示部を見る姿勢である場合に、再生部に、停止位置から動画像の再生を再開させる再開判定部とを有する。
本発明に係る動画像再生装置は、ドライバにとって適切なタイミングで動画像の再生を開始できるという効果を奏する。
以下、図を参照しつつ、動画像再生装置について説明する。この動画像再生装置は、ドライバが運転操作を行わなくても車両を運転できるようにする自動運転技術が採用された車両に搭載される。そしてこの動画像再生装置は、動画像の再生中において、自動運転のレベルを表す運転モードが、自動運転システムが運転タスクを実施するレベル(すなわち、ドライバによる動画像の視聴が許容されるレベルであり、いわゆるレベル3以上)の運転モードから、ドライバ自身が運転タスクの少なくとも一部を実施することが求められるレベル(すなわち、ドライバによる動画像の視聴が許容されないレベルであり、いわゆるレベル2以下)の運転モードへ変更されたときに、動画像の再生を停止するとともに、その停止した位置を記憶する。そしてこの動画像再生装置は、動画像の再生が停止された後に、自動運転の運転モードが、ドライバ自身が運転タスクの少なくとも一部を実施することが求められるレベルの運転モードから、自動運転システムが運転タスクを実施するレベルの運転モードに変更され、かつ、ドライバの姿勢が、動画像が表示される表示部を見る姿勢であると判定したときに、記憶している停止位置から、動画像の再生を再開する。
なお、以下では、説明の便宜上、自動運転システムが運転タスクを実施するレベルに相当する運転モードを自動運転モードと呼び、ドライバが運転タスクの少なくとも一部を実施することが求められるレベルに相当する運転モードを手動運転モードと呼ぶ。
図1は、本実施形態による動画像再生装置が搭載された車両における、動画像再生装置及び動画像再生装置と関連する機器の接続関係の一例を示す図である。本実施形態では、車両100に搭載された動画像再生装置1は、コントローラエリアネットワークといった規格に準拠した車内ネットワーク2を介して、カメラ3及び車両100の電子制御装置(ECU)4と通信可能に接続される。
カメラ3は、撮像部の一例であり、例えば、車室内前方の天井付近、例えば、ルームミラー付近に、ドライバ101を撮影するように、ドライバ101へ向けて取り付けられる。そしてカメラ3は、一定の周期(例えば、50msec〜100msec)ごとに、ドライバ101の想定位置を含む撮影範囲を撮影することで、ドライバ101が写った画像を生成し、生成した画像を、車内ネットワーク2を介して動画像再生装置1へ出力する。そのために、カメラ3は、例えば、CCDまたはC-MOSといった固体撮像素子により形成されるイメージセンサと、イメージセンサ上に撮影範囲の像を形成する撮像光学系とを有する。カメラ3により生成される画像は、例えば、RGB表色系で表されるカラー画像、あるいは、モノクロ画像とすることができる。
カメラ3には、さらに、ドライバを照明するように取り付けられた、赤外発光ダイオードといった発光素子が設けられてもよい。そしてカメラ3がドライバを撮影する度に、その発光素子は点灯されてもよい。
ECU4は、車両100を制御する。本実施形態では、ECU4は、自動運転システムの一部として、車両100を自動運転することが可能であり、自動運転のレベルが変更される度に、変更後の自動運転のレベルを、車内ネットワーク2を介して動画像再生装置1へ通知する。したがって、変更前の自動運転のレベルが手動運転モードに相当するレベルであり、変更後の自動運転のレベルが自動運転モードに相当するレベルである場合、変更後の自動運転レベルの通知は、運転モードが手動運転モードから自動運転モードに変更されたことの通知に相当する。逆に、変更前の自動運転のレベルが自動運転モードに相当するレベルであり、変更後の自動運転のレベルが手動運転モードに相当するレベルである場合、変更後の自動運転レベルの通知は、運転モードが自動運転モードから手動運転モードに変更されたことの通知に相当する。なお、ECU4は、適用される運転モードが変更される度に、変更後の運転モード自体を、車内ネットワーク2を介して動画像再生装置1へ通知してもよい。
図2は、本実施形態による動画像再生装置の概略構成図である。動画像再生装置1は、例えば、車両100の車室内に設けられ、通信インターフェース11と、タッチパネルディスプレイ12と、ストレージ装置13と、メモリ14と、プロセッサ15とを有する。動画像再生装置1は、スピーカ(図示せず)及びテレビ放送を受信するためのTVチューナー(図示せず)をさらに有していてもよい。
通信インターフェース11は、通信部の一例であり、動画像再生装置1を車内ネットワーク2に接続するためのインターフェース回路を有する。すなわち、通信インターフェース11は、車内ネットワーク2を介して、カメラ3及びECU4と接続される。そして通信インターフェース11は、カメラ3から画像を受信する度に、受信した画像をプロセッサ15へわたす。また通信インターフェース11は、ECU4から、自動運転のレベルまたは運転モードが通知される度に、通知された自動運転のレベルまたは運転モードをプロセッサ15へわたす。
タッチパネルディスプレイ12は、表示部の一例であり、例えば、静電容量方式、抵抗膜方式あるいは他の方式のタッチパネルディスプレイとすることができる。タッチパネルディスプレイ12は、ドライバ及び同乗者が、タッチパネルディスプレイ12の表示画面を視認可能なように、例えば、運転席と助手席の間の前方において表示画面が車室内を向くように設置される。例えば、タッチパネルディスプレイ12は、センタコンソール内に設置されてもよい。そしてタッチパネルディスプレイ12は、プロセッサ15から受け取った、再生中の動画像、あるいは、他の情報を表示する。またタッチパネルディスプレイ12は、ドライバまたは同乗者が接触した位置に応じた操作信号を生成し、生成した操作信号をプロセッサ15へ出力する。
なお、動画像再生装置1は、タッチパネルディスプレイ12の代わりに、液晶ディスプレイといったディスプレイ装置と、複数の操作ボタンを有していてもよい。そしてディスプレイ装置が、プロセッサ15から受け取った、再生中の動画像などを表示してもよい。また、複数の操作ボタンの何れかが押下されると、押下された操作ボタンに応じた操作信号がプロセッサ15へ出力されてもよい。
ストレージ装置13は、記憶部の一例であり、例えば、コンパクトディスク、DVDあるいはブルーレイといった光記録媒体のアクセス装置、及び、ハードディスク装置のうちの少なくとも一つを有する。そしてストレージ装置13は、動画像を記憶する。あるいは、ストレージ装置13は、動画像が記録された光記録媒体からその動画像を読み込むことが可能となっており、プロセッサ15からの制御信号に応じて動画像を読み込み、読み込んだ動画像をプロセッサ15へわたす。また、ストレージ装置13は、プロセッサ15上で動作する、各種のコンピュータプログラムを記憶してもよい。そして動画像再生装置1が起動されたときに、ストレージ装置13はコンピュータプログラムを読み込んでプロセッサ15へわたしてもよい。
メモリ14は、記憶部の他の一例であり、例えば、揮発性あるいは不揮発性の半導体メモリを有する。そしてメモリ14は、動画像再生装置1における動画像再生処理において使用される各種データ、例えば、動画像の再生が停止されたときの停止位置、再生されていた動画像を特定するための情報、及び、カメラ3から受信した、ドライバが写った画像などを記憶する。
プロセッサ15は、制御部の一例であり、1個または複数個のCPU(Central Processing Unit)及びその周辺回路を有する。プロセッサ15は、論理演算ユニット、数値演算ユニットあるいはグラフィック処理ユニットといった他の演算回路をさらに有していてもよい。そしてプロセッサ15は、動画像再生処理を実行する。
図3は、本実施形態による動画像再生装置1における、動画像再生の停止及び再開のタイミングを表すタイミングチャートである。図3において、横軸は時間を表す。また図3の上側には、適用されている運転モードが示され、図3の下側には、動画像の再生状態が示される。図3に示されるように、時刻t1までは、自動運転モードが適用されており、かつ、動画像が再生されている(すなわち、再生中の動画像がタッチパネルディスプレイ12に表示されている)。そして時刻t1にて、ECU4から、運転モードが自動運転モードから手動運転モードへ変更されることが通知されると、プロセッサ15は、動画像の再生を停止して、その停止した位置をメモリ14に保存する。
動画像の再生が停止された後、時刻t2において、ECU4から、運転モードが手動運転モードから自動運転モードへ変更されることが通知されると、プロセッサ15は、カメラ3から受け取った、ドライバが写った画像に基づいて、ドライバの姿勢がタッチパネルディスプレイ12の表示画面を見る姿勢、すなわち、動画像を視聴可能な姿勢か否かを判定する。そして時刻t3にて、ドライバの姿勢がタッチパネルディスプレイ12の表示画面を見る姿勢であると判定すると、プロセッサ15は、メモリ14に記憶されている停止位置から、動画像の再生を再開する。
図4は、動画像再生処理に関する、プロセッサ15の機能ブロック図である。プロセッサ15は、再生部21と、停止位置記録部22と、再開判定部23とを有する。プロセッサ15が有するこれらの各部は、例えば、プロセッサ15上で動作するコンピュータプログラムにより実現される機能モジュールである。あるいは、プロセッサ15が有するこれらの各部は、プロセッサ15に設けられる、専用の演算回路であってもよい。
再生部21は、タッチパネルディスプレイ12を通じて動画像を再生する。例えば、再生部21は、タッチパネルディスプレイ12を介した操作、あるいは、再開判定部23により、動画像の再生が指示されると、その操作または再開判定部23により指定された動画像をストレージ装置13から読み込み、読み込んだ動画像に含まれる各フレームをその再生順序に従ってタッチパネルディスプレイ12に表示させる。なお、ストレージ装置13に記憶された動画像が所定の動画像符号化規格に従って符号化されている場合、再生部21は、その動画像符号化規格に従って符号化された動画像の各フレームを復号し、復号された各フレームをその再生順序に従ってタッチパネルディスプレイ12に表示させればよい。
停止位置記録部22は、車両100に自動運転モードが適用されており、かつ、動画像が再生されているときに、ECU4から、車内ネットワーク2及び通信インターフェース11を介して、運転モードが自動運転モードから手動運転モードへ変更されることが通知されると、再生部21に動画像の再生を停止させる。そして停止位置記録部22は、再生されていた動画像を特定するための情報(例えば、その動画像の名称)及び再生が停止されたときに最後に表示された動画像中のフレームを表す停止位置をメモリ14に保存する。停止位置記録部22は、動画像の再生を停止する直前における、スピーカの音量及びタッチパネルディスプレイ12の表示画面の明るさといった、動画像の再生に関連する設定情報をさらにメモリ14に保存してもよい。なお、停止位置は、例えば、再生されていた動画像の先頭からの時間、その停止位置が属するチャプターの先頭からの時間とそのチャプターの番号、あるいは、再生されていた動画像のうちの最後に表示されたフレームの番号で表される。
再開判定部23は、停止中の動画像の再生を再開するか否かを判定する。本実施形態では、再開判定部23は、ECU4から、車内ネットワーク2及び通信インターフェース11を介して、運転モードが手動運転モードから自動運転モードへ変更されることが通知されると、その後にカメラ3から車内ネットワーク2及び通信インターフェース11を介して受信した、ドライバが写った画像に基づいて、ドライバの姿勢がタッチパネルディスプレイ12の表示画面を見る姿勢か否か判定する。そして再開判定部23は、ドライバの姿勢がタッチパネルディスプレイ12の表示画面を見る姿勢であると判定した場合、再生部21に、メモリ14に保存されている動画像を特定するための情報にて特定される動画像の再生を、その停止位置から再開させる。その際、動画像の再生に関連する設定情報がメモリ14に保存されている場合、再生部21は、その設定情報に従って動画像を再生すればよい。
再開判定部23は、ドライバの姿勢がタッチパネルディスプレイ12の表示画面を見る姿勢か否かを判定するために、例えば、ドライバが写った画像からドライバの視線方向を検出してもよい。そして再開判定部23は、検出されたドライバの視線方向がタッチパネルディスプレイの表示画面を向いている場合、ドライバの姿勢がタッチパネルディスプレイ12の表示画面を見る姿勢であると判定する。
この場合、再開判定部23は、例えば、画像から、ドライバの角膜により反射された、カメラ3に設けられた発光素子の像(以下、プルキンエ像と呼ぶ)と瞳孔とを検出し、プルキンエ像と瞳孔重心の位置関係によりドライバの視線方向を検出する。角膜の表面は略球形であるため、視線方向によらず、カメラ3に設けられた発光素子のプルキンエ像の位置はほぼ一定となる。一方、瞳孔重心は、ドライバの視線方向に応じて移動する。そのため、再開判定部23は、プルキンエ像の重心を基準とする瞳孔重心の相対的な位置を求めることにより、ドライバの視線方向を検出できる。
再開判定部23は、例えば、画像上でドライバの眼が写っている領域(以下、単に眼の領域と呼ぶ)を検出する。眼に相当する画素の輝度は、眼の周囲に相当する画素の輝度と大きく異なる。そこで再開判定部23は、画像内の各画素に対して、例えば、Sobelフィルタを用いて垂直方向の近傍画素間差分演算を行って垂直方向に輝度が変化するエッジ画素を検出する。そして再開判定部23は、例えば、エッジ画素が略水平方向に眼の大きさに相当する所定数以上連結された2本のエッジ線で囲まれた領域を眼の領域とする。あるいは、再開判定部23は、画像上の眼の像を表すテンプレートと、画像とのテンプレートマッチングにより、画像内でテンプレートに最も一致する領域を検出し、その検出した領域を眼の領域としてもよい。あるいはまた、再開判定部23は、眼を検出するように予め学習された識別器を用いて、眼の領域を検出してもよい。
さらに、再開判定部23は、ドライバの左右何れかの眼について、眼の領域内で瞳孔が写っている領域を検出する。本実施形態では、再開判定部23は、瞳孔に相当するテンプレートと眼の領域との間でテンプレートマッチングを行い、眼の領域内でテンプレートとの一致度が最も高くなる領域を、瞳孔が写っている領域として検出する。なお、テンプレートは、瞳孔の大きさに応じて複数準備されてもよい。この場合、再開判定部23は、各テンプレートと眼の領域とのテンプレートマッチングをそれぞれ実行し、一致度の最高値を求める。そして再開判定部23は、一致度の最高値に対応するテンプレートと重なった領域に瞳孔が写っていると判定する。なお、一致度は、例えば、テンプレートとそのテンプレートと重なった領域との正規化相互相関値として算出される。
また、再開判定部23は、眼の領域内でカメラ3に設けられた発光素子のプルキンエ像を検出する。プルキンエ像が写っている領域の輝度は、その周囲の領域の輝度よりも高く、その輝度値は略飽和している(すなわち、輝度値が、画素値が取り得る輝度の値の略最高値となっている)。また、プルキンエ像が写っている領域の形状は、発光素子の発光面の形状と略一致する。そこで再開判定部23は、眼の領域内で、発光素子の発光面の輪郭形状と略一致する形状を持ち、かつ、大きさが異なるとともに中心が一致する2本のリングを設定する。そして再開判定部23は、内側のリングに相当する画素の輝度の平均値である内部輝度平均値から外側の画素の輝度の平均値を引いた差分値を求める。再開判定部23は、その差分値が所定の差分閾値よりも大きく、かつ内側輝度平均値が所定の輝度閾値よりも高い場合、その内側のリングで囲まれた領域をプルキンエ像とする。なお、差分閾値は、例えば、眼の領域内の近傍画素間の差分値の平均値とすることができる。また所定の輝度閾値は、例えば、眼の領域内での輝度値の最高値の80%とすることができる。
なお、再開判定部23は、画像上で瞳孔が写っている領域を検出する他の様々な方法の何れかを用いて、瞳孔が写っている領域を検出してもよい。同様に、再開判定部23は、画像上でプルキンエ像が写っている領域を検出する他の様々な方法の何れかを用いて、カメラ3に設けられた発光素子のプルキンエ像が写っている領域を検出してもよい。
再開判定部23は、瞳孔重心及びプルキンエ像の重心を検出すると、それらに基づいてドライバの視線方向を検出する。
本実施形態では、再開判定部23は、プルキンエ像の重心を基準とする瞳孔重心の相対的な位置を、例えば、画像上での瞳孔重心の座標とプルキンエ像の重心の座標の差として算出する。そして再開判定部23は、瞳孔重心の相対的な位置とドライバの視線方向との関係を表す参照テーブルを参照することにより、ドライバの視線方向を特定する。なお、そのような参照テーブルは、例えば、メモリ14に予め記憶される。
再開判定部23は、ドライバの視線方向を検出すると、ドライバの視線方向と、ドライバの位置とに基づいて、ドライバがタッチパネルディスプレイ12の表示画面を見ているか否かを判定する。
例えば、再開判定部23は、実際に得られた画像上でのドライバの左右の眼の間隔に対する、カメラ3からドライバまでの距離が所定距離である場合の画像上での左右の眼の間隔の基準値の比に応じて、カメラ3からドライバの眼までの距離を推定できる。さらに、画像上でのドライバの眼の位置により、カメラ3からドライバの眼へ向かう方向が分かる。したがって、再開判定部23は、推定された、カメラ3からドライバの眼までの距離と、カメラ3からドライバの眼への方向とにより、実空間でのドライバの眼の位置を推定できる。そして再開判定部23は、推定された、実空間でのドライバの眼の位置から、検出されたドライバの視線方向が、タッチパネルディスプレイ12の表示画面と交差する場合、ドライバの姿勢がタッチパネルディスプレイ12の表示画面を見る姿勢であると判定する。一方、再開判定部23は、推定された、実空間でのドライバの眼の位置から、検出されたドライバの視線方向が、タッチパネルディスプレイ12の表示画面と交差しない場合、ドライバの姿勢は、タッチパネルディスプレイ12の表示画面を見る姿勢でないと判定する。
なお、再開判定部23は、他の視線方向の検出手法に従って、ドライバの視線方向を検出してもよい。例えば、再開判定部23は、画像上で目が写っている領域内で、テンプレートマッチングなどにより虹彩を検出し、目が写っている領域内での虹彩の位置に応じて、ドライバの視線方向を検出してもよい。
あるいは、再開判定部23は、ドライバが写った画像から、ドライバの顔の向きを推定し、推定した顔の向きに基づいて、ドライバの姿勢がタッチパネルディスプレイ12の表示画面を見る姿勢か否かを判定してもよい。この場合、再開判定部23は、画像上でドライバの左右の眼と鼻を検出する。そして再開判定部23は、検出された左右の眼と鼻の位置関係が、タッチパネルディスプレイ12の表示画面を見るときのドライバの顔の向きに相当する位置関係の条件を満たす場合に、ドライバの姿勢がタッチパネルディスプレイ12の表示画面を見る姿勢であると判定すればよい。なお、再開判定部23は、例えば、上記の視線方向検出において目の領域を検出したときと同様の手法を用いて、画像上でドライバの左右それぞれの眼を検出すればよい。また、再開判定部23は、鼻を検出するように予め学習された識別器を用いて、画像上で鼻を検出することができる。また、再開判定部23は、画像から眼が写っている領域を検出する他の技術、画像から鼻が写っている領域を検出する他の技術を用いてもよい。さらに、タッチパネルディスプレイ12の表示画面を見るときのドライバの顔の向きに相当する位置関係の条件は、例えば、メモリ14に予め記憶される。
なお、再開判定部23は、一定期間にわたって連続して(すなわち、その一定期間内に得られる各画像において)、ドライバの視線方向がタッチパネルディスプレイ12の表示画面と交差する場合に、ドライバの姿勢がタッチパネルディスプレイ12の表示画面を見る姿勢であると判定してもよい。あるいは、再開判定部23は、一定期間にわたって連続して、ドライバの顔がタッチパネルディスプレイ12の表示画面を向いている場合に、ドライバの姿勢がタッチパネルディスプレイ12の表示画面を見る姿勢であると判定してもよい。なお、一定期間は、例えば、1〜3秒とすることができる。これにより、再開判定部23は、ドライバが視線方向または顔の向きを移動させている間に、その視線方向または顔の向きが偶然にタッチパネルディスプレイ12の表示画面を向いた場合に、ドライバの姿勢がタッチパネルディスプレイ12の表示画面を見る姿勢であると誤って判定することを防止できる。
図5は、プロセッサ15により実行される、動画像再生処理の動作フローチャートである。プロセッサ15は、例えば、ECU4から運転モードが通知される度に、図5に示される動作フローチャートに従って動画像再生処理を実行する。
プロセッサ15は、動画像を再生中か否か判定する(ステップS101)。動画像の再生中である場合(ステップS101−Yes)、プロセッサ15は、通知された運転モードが手動運転モードか否か、すなわち、運転モードが自動運転モードから手動運転モードへ変更されたか否か判定する(ステップS102)。
通知された運転モードが手動運転モードである場合、すなわち、運転モードが自動運転モードから手動運転モードへ変更された場合(ステップS102−Yes)、プロセッサ15の停止位置記録部22は、プロセッサ15の再生部21に動画像の再生を停止させ、再生されていた動画像を特定するための情報及び停止位置をメモリ14に保存する(ステップS103)。
一方、通知された運転モードが自動運転モードである場合(例えば、レベル3からレベル4への変更の場合)(ステップS102−No)、プロセッサ15の再生部21は、動画像の再生を継続する(ステップS104)。ステップS103またはステップS104の後、プロセッサ15は、動画像再生処理を終了する。
一方、ステップS101において、動画像の再生が停止されている場合(ステップS101−No)、プロセッサ15は、通知された運転モードが自動運転モードか否か、すなわち、運転モードが手動運転モードから自動運転モードへ変更されたか否か判定する(ステップS105)。
ステップS105において、通知された運転モードが手動運転モードである場合(例えば、レベル2からレベル1への変更の場合)(ステップS105−No)、プロセッサ15は、動画像の再生を再開せず、動画像再生処理を終了する。
一方、通知された運転モードが自動運転モードである場合、すなわち、運転モードが手動運転モードから自動運転モードへ変更された場合(ステップS105−Yes)、プロセッサ15の再開判定部23は、カメラ3により得られた画像に基づいて、ドライバの姿勢がタッチパネルディスプレイ12の表示画面を見る姿勢か否か判定する(ステップS106)。ドライバの姿勢がタッチパネルディスプレイ12の表示画面を見る姿勢でなければ(ステップS106−No)、プロセッサ15は、次の画像をカメラ3から取得する(ステップS107)。そして再開判定部23は、ステップS106の処理を再度実行する。
一方、ドライバの姿勢がタッチパネルディスプレイ12の表示画面を見る姿勢であれば(ステップS106−Yes)、再開判定部23は、再生部21に、メモリ14に保存されている情報で特定される動画像の再生を、その停止位置から再開させる(ステップS108)。そしてプロセッサ15は、動画像再生処理を終了する。
以上に説明してきたように、この動画像再生装置は、動画像の再生が停止された後に、手動運転モードから自動運転モードに変更され、かつ、ドライバの姿勢がタッチパネルディスプレイの表示画面を見る姿勢にあると判定したときに、記憶している停止位置から、動画像の再生を再開する。そのため、この動画像再生装置は、動画像の再生を再開するタイミングをドライバにとって適切なタイミングとすることができる。したがって、この動画像再生装置は、動画像の再生を再開するときに、ドライバの操作を必要とせず、ドライバが煩雑さを感じることを軽減できる。
なお、変形例によれば、動画像再生装置がTVチューナーを有している場合、動画像再生装置により再生される動画像は、TVチューナーにより受信したTV映像であってもよい。この場合、動画像再生装置がTVチューナーにより受信したTV映像を再生しているときに、ECU4から運転モードが自動運転モードから手動運転モードへ変更されたことを通知されると、停止位置記録部22は、その通知された以降に受信したTV映像を録画して、ストレージ装置13に保存してもよい。この場合、録画されたTV映像の先頭位置が、再生されていた動画像の停止位置となる。その後、ECU4から運転モードが手動運転モードから自動運転モードへ変更されたことが通知され、かつ、ドライバの姿勢がタッチパネルディスプレイ12の表示画面を見る姿勢であると判定すると、再開判定部23は、ストレージ装置13に保存されている、録画されたTV映像をその先頭位置から再生してもよい。この変形例によれば、ドライバが、TV映像を視聴しているときに、運転モードが自動運転モードから手動運転モードへ変更されることでその視聴が中断されても、動画像再生装置は、その後に運転モードが手動運転モードから自動運転モードに変更されたときに、ドライバが、TV映像の続きを視聴することを可能にする。
なお、プロセッサ15の再生部21は、通信部11を介して接続される他の表示装置に動画像を表示させてもよい。この場合には、他の表示装置が表示部の他の一例となる。したがって、プロセッサ15の再開判定部23は、動画像の再生を再開するか否かを判定する際に、ドライバの姿勢が他の表示装置を見る姿勢か否かを判定すればよい。
また、上記の実施形態または変形例による、動画像再生装置1のプロセッサ15の各部の機能を実現するコンピュータプログラムは、半導体メモリ、磁気記録媒体または光記録媒体といった、コンピュータ読取可能な可搬性の記録媒体に記録された形で提供されてもよい。
以上のように、当業者は、本発明の範囲内で、実施される形態に合わせて様々な変更を行うことができる。
1 動画像再生装置
2 車内ネットワーク
3 カメラ
4 ECU
11 通信インターフェース
12 タッチパネルディスプレイ
13 ストレージ装置
14 メモリ
15 プロセッサ
21 再生部
22 停止位置記録部
23 再開判定部
2 車内ネットワーク
3 カメラ
4 ECU
11 通信インターフェース
12 タッチパネルディスプレイ
13 ストレージ装置
14 メモリ
15 プロセッサ
21 再生部
22 停止位置記録部
23 再開判定部
Claims (1)
- 車両に搭載された動画像再生装置であって、
前記車両を制御する制御ユニット及び前記車両のドライバが写った画像を生成する撮像部と接続される通信部と、
記憶部と、
動画像を表示部を通じて再生する再生部と、
前記車両に適用される、自動運転のレベルを表す運転モードが前記車両のドライバによる前記動画像の視聴が許容される自動運転モードであり、かつ、前記再生部により前記動画像が再生されているときに、前記制御ユニットから前記通信部を介して前記運転モードが前記自動運転モードから前記車両のドライバによる前記動画像の視聴が許容されない手動運転モードに変更されたことが通知されると、前記再生部による前記動画像の再生を停止して、前記動画像の再生が停止された停止位置を前記記憶部に保存する停止位置記録部と、
前記制御ユニットから前記通信部を介して前記運転モードが前記手動運転モードから前記自動運転モードに変更されたことが通知されると、前記撮像部から前記通信部を介して受信した前記画像に基づいて、前記車両のドライバの姿勢が前記表示部を見る姿勢か否か判定し、前記車両のドライバの姿勢が前記表示部を見る姿勢である場合に、前記再生部に、前記停止位置から前記動画像の再生を再開させる再開判定部と、
を有する動画像再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018105182A JP2019209730A (ja) | 2018-05-31 | 2018-05-31 | 動画像再生装置 |
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CN114523908A (zh) * | 2022-03-18 | 2022-05-24 | 武汉华星光电技术有限公司 | 车载显示屏的控制方法及其控制装置、电子设备 |
JP2022106381A (ja) * | 2021-01-07 | 2022-07-20 | トヨタ自動車株式会社 | コンテンツ再生装置およびコンテンツ再生方法 |
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CN114523908A (zh) * | 2022-03-18 | 2022-05-24 | 武汉华星光电技术有限公司 | 车载显示屏的控制方法及其控制装置、电子设备 |
CN114523908B (zh) * | 2022-03-18 | 2023-06-02 | 武汉华星光电技术有限公司 | 车载显示屏的控制方法及其控制装置、电子设备 |
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