JP2019202663A - 走路設定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理負荷を低減しつつ、走行予定の走路を探索する。【解決手段】車両(VL1)に搭載され、車両の走行予定走路を設定する走路設定装置は、車速を取得する車速取得部と、走行中走路(Ln1)において車両の周囲に存在する障害物(Ob1、Ob2、Ob3)を特定する障害物特定部と、車両の旋回運動量を予め定められた変化量(Δγ)ごとに変化させながら走行予定走路の候補走路を探索する走路探索部と、探索された候補走路のうち、車両と障害物との衝突を回避可能な走路を走行予定走路として設定する走路設定部と、を備え、予め定められた変化量は、車速と、車両から障害物までの距離(y)と、車両の幅(Wv)とに基づき定められ、走行中走路に沿った障害物の位置における隣り合う候補走路の間の距離が、車両が走行可能な最小幅(Ws)と車両の幅との差以下となる変化量である。【選択図】図2

Description

本開示は、走路設定装置に関する。
従来、自車両の周囲に存在する障害物を検出し、検出された障害物と自車両との衝突を回避し得る走路を探索する技術が種々提案されている。例えば、特許文献1には、自車両に搭載された運転支援用の制御ユニット(ECU)が自車両の走行予定の走路を探索する際、自車両の操舵角をECUが変更可能な操舵角の最小量に設定して、走行予定の走路を探索する技術が開示されている。
特許第5761360号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、ECUが変更可能な操舵角の最小量で走路を探索するため、多数の走路が探索される。一般に、走行予定の走路は、探索された多数の走路のうち、衝突予測時間(TTC)が最も長い走路に設定されることがある。このため、多数の走路が探索された場合、TTCの算出および比較を多数回行わなければならず、処理負荷が高くなるおそれがあるという問題を本願発明の発明者は見出した。このため、処理負荷を低減しつつ、走行予定の走路を探索可能な技術が望まれる。
本開示は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本開示の一実施形態によれば、走路設定装置が提供される。この走路設定装置(10)は、車両(VL1)に搭載され、該車両の走行予定走路を設定する走路設定装置であって、前記車両の車速(V)を取得する車速取得部(11)と;前記車両の走行中走路(Ln1、Ln2)において前記車両の周囲に存在する障害物(Ob1、Ob2、Ob3、Ob4)を特定する障害物特定部(12)と;前記車両の旋回運動量を予め定められた変化量(Δγ)ごとに変化させながら前記走行予定走路の候補である候補走路を探索する走路探索部(13)と;探索された前記候補走路のうち、前記車両と前記障害物との衝突を回避可能な走路を前記走行予定走路として設定する走路設定部(14)と;を備え;前記予め定められた変化量は、前記車速と、前記車両から前記障害物までの距離(y)と、前記車両の幅(Wv)と、に基づき定められ、前記走行中走路に沿った前記障害物の位置における隣り合う前記候補走路の間の距離(Δx)が、前記車両が走行可能な最小幅(Ws)と前記車両の幅との差以下となる変化量である。
この形態の走路設定装置によれば、予め定められた変化量は、走行中走路に沿った障害物の位置における隣り合う候補走路の間の距離が、車両が走行可能な最小幅と車両の幅との差以下となる変化量であるので、予め定められた変化量を走路設定装置で設定可能な最小量とする構成に比べて、候補走路の探索回数を低減できる。したがって、候補走路の探索に要する処理負荷を低減しつつ、走行予定の走路を探索できる。また、上記のような変化量であるので、走行中走路において障害物の隣に少なくとも1つの候補走路を設定できる。
本開示は、走路設定装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、走路設定方法、かかる方法を実現するためのコンピュータプログラム、かかるコンピュータプログラムを記憶した記憶媒体等の形態で実現することができる。
本開示の一実施形態としての走路設定装置の構成を示すブロック図。 走路設定処理の概要を説明する説明図。 走路設定処理の処理手順を示すフローチャート。 ヨーレートの変化量設定処理の処理手順を示すフローチャート。 隣り合う候補走路間の距離を模式的に示す説明図。 最小幅を模式的に示す説明図。 走路間距離の算出方法を説明する説明図。 候補走路探索処理の処理手順を示すフローチャート。 第2実施形態における走路設定処理の概要を説明する説明図。 第2実施形態における走路設定処理の処理手順を示すフローチャート。 第2実施形態における候補走路探索処理の処理手順を示すフローチャート。 第3実施形態における走路設定処理の概要を説明する説明図。 第3実施形態における候補走路探索処理の処理手順を示すフローチャート。 第4実施形態における走路設定処理の概要を説明する説明図。 第4実施形態における走路設定処理の処理手順を示すフローチャート。 第5実施形態における候補走路探索処理の処理手順を示すフローチャート。
A.第1実施形態:
A1.装置構成:
図1に示す第1実施形態の走路設定装置10は、車両に搭載され、車両の走行予定走路の候補を探索し、探索された候補から走行予定走路を設定する。走行予定走路とは、車両がこれから走行する予定の走路を意味し、本実施形態では、車両が進行する予定の走行軌跡を意味する。本実施形態では、走路設定装置10が搭載された車両を「自車両」と呼ぶこともある。本実施形態において、走路設定装置10は、マイコンやメモリを搭載したECU(Electronic Control Unit)により構成されている。
走路設定装置10は、車速センサ51、撮像カメラ52、ミリ波レーダ53、LiDAR54、ヨーレートセンサ55および操舵角センサ56とそれぞれ電気的に接続され、データのやり取りを行う。
車速センサ51は、自車両の速度を検出する。撮像カメラ52は、自車両の外部に向けられ、撮像画像を取得する。撮像カメラ52として、単眼カメラが用いられてもよい。また、2以上のカメラによって構成されるステレオカメラやマルチカメラが用いられてもよい。ミリ波レーダ53は、ミリ波帯の電波を用いて、自車両の周囲における物体の存否、かかる物体との自車両との距離、物体の位置、物体の大きさ、物体の形状および物体の自車両に対する相対速度を検出する。なお、ミリ波レーダ53が検出する「物体」とは、より正確には、複数の検出点(物標)の集合である。LiDAR54は、レーザを用いて自車両の周囲における物体の存否等を検出する。ヨーレートセンサ55は、自車両のヨーレート(回転角速度)を検出する。操舵角センサ56は、自車両のステアリングホイール舵角を検出する。
車両制御部31は、車両の動きを制御する。車両制御部31としては、例えば、内燃機関や電動モータなどの駆動機構の動作を制御するECU、電子制御ブレーキシステム(ECB)、車両の操舵角を制御するECUなどの複数のECUからなる。
走路設定装置10が備えるCPUがメモリに記憶されている制御プログラムを実行することにより、走路設定装置10は、車速取得部11、障害物特定部12、走路探索部13、走路設定部14および予測時間算出部15として機能する。
車速取得部11は、車速センサ51から自車両の速度(以下、「車速」と呼ぶ)を取得する。なお、自車両に加速度センサが搭載される構成においては、車速取得部11は、現在位置と所定時間だけ前の位置とにおける加速度センサによって得られる加速度の変化に基づいて車速を取得してもよい。
障害物特定部12は、撮像カメラ52、ミリ波レーダ53およびLiDAR54の検出結果を利用して、自車両の走行中の走路において自車両の周囲に存在する障害物を特定する。また、障害物特定部12は、障害物の種類を特定する。障害物の種類は、例えば、他車両、段ボール等の物体、走行中の走路の区画線(白線とも呼ばれる)、走行中の走路と隣接する領域との境界を構成する構造物(以下、「境界構造物」と呼ぶ)等が該当する。また、障害物特定部12は、自車両と障害物との相対的な位置を特定する。「相対的な位置」とは、自車両から障害物を見たときの障害物の位置を意味する。障害物特定部12は、例えば、自車両の進行方向の前方側に障害物が位置している、あるいは、自車両の左側に障害物が位置している等の自車両の現在の位置を基準とする障害物の位置を特定する。
走路探索部13は、走行予定走路の候補(以下、「候補走路」と呼ぶ)を探索する。このとき、走路探索部13は、予め定められた変化量ごとに自車両のヨーレートを変化させて候補走路を探索する。本実施形態において、「予め定められた変化量」とは、車速と、自車両から障害物までの距離と、自車両の幅とに基づいて定められるヨーレートの変化量を意味する。かかる変化量は、予め実験により算出され、車速と対応づけられて、後述の変化量設定マップ21に格納されている。候補走路の探索方法および予め定められた変化量についての詳細な説明は、後述する。
走路設定部14は、走路探索部13により探索される複数の候補走路のうち、自車両と障害物との衝突を回避可能な走路を走行予定走路として設定する。本実施形態では、走路設定部14は、自車両と障害物との衝突可能性が最も低い走路を走行予定走路として設定する。具体的には、候補走路のうち、自車両と障害物との衝突が予測される時刻までの時間(以下、「衝突予測時間」と呼ぶ)が最も長い候補走路が走行予定走路として設定される。
予測時間算出部15は、自車両から障害物までの距離、自車両に対する障害物の相対速度等に基づき、各候補走路の衝突予測時間を算出する。
走路設定装置10は、データ格納部20を備えている。データ格納部20は、例えば、フラッシュメモリによって構成され、後述の走路設定処理で利用される種々の設定値が格納されている。データ格納部20には、例えば、変化量設定マップ21、自車両の幅22、走行可能最小幅23、回避開始距離24および最大ヨーレート25が格納されている。変化量設定マップ21には、ヨーレートの変化量が車速と対応づけられている。自車両の幅22には、自車両の横幅が設定されている。走行可能最小幅23には、自車両が走行できる走路の最小の幅が設定されており、本実施形態では、3メートルに設定されている。回避開始距離24は、自車両が障害物との衝突を回避し得るように車両の制御を開始する距離が設定されており、本実施形態では50メートルに設定されている。最大ヨーレート25は、自車両において設定可能なヨーレートの最大値が設定されている。
A2.走路設定処理:
走路設定処理とは、自車両の走行中の走路において、自車両の周囲に存在する障害物との衝突を回避し得るような走路(走行軌跡)を探索し、探索された走路のうちから走行予定走路の軌跡を設定する処理である。先ず、走路設定処理の概要を簡単に説明する。図2に示すように、自車両VL1は、走行中走路Ln1を進行方向D1に走行している。自車両VL1の幅は、幅Wvである。自車両VL1の左側には第1障害物Ob1が、自車両VL1の前方には第2障害物Ob2が、自車両VL1の右側には第3障害物Ob3が存在している。第2障害物Ob2と第3障害物Ob3との間の距離は、本実施形態では、自車両VL1が走行可能な最小幅Wsと同じである。なお、最小幅Wsは、データ格納部20の走行可能最小幅23に予め設定されている。また、第2障害物Ob2と第3障害物Ob3との間の距離は、例えば、ミリ波レーダ53およびLiDAR54の検出結果から物標の間の距離を算出することにより測定できる。
図2において実線矢印に示すように、自車両VL1がこのまま進行方向D1に直進すると、自車両VL1と第2障害物Ob2とが衝突するおそれがある。そこで、走路探索部13は、走行中走路に沿った第2障害物Ob2の後方側の位置P1から距離yだけ手前の位置P2において、自車両VL1と各障害物Ob1〜Ob3との衝突を回避し得るような複数の候補走路を探索する。なお、距離yは、データ格納部20の回避開始距離24に予め設定されている。
候補走路の探索において、走路探索部13は、自車両VL1のヨーレートがゼロ(deg/sec)、すなわち、自車両VL1が直進する候補走路K1を基準として、自車両VL1のヨーレートを予め定められた変化量Δγずつ変化させて候補走路K1の左側および右側に所定の本数の候補走路を探索する。図2に示す例では、ヨーレートがゼロ(deg/sec)に設定されて候補走路K1が探索され、そして、候補走路K1に対してヨーレートを変化量Δγだけ減少させて候補走路K2が探索され、そして、候補走路K2に対してヨーレートを変化量Δγだけ減少させて候補走路K3が探索される。また、自車両VL1の右側においても同様の手順により、候補走路K1に対してヨーレートを変化量Δγだけ増加させて候補走路K4が探索され、候補走路K4に対してヨーレートを変化量Δγだけ増加させて候補走路K5が探索される。そして、探索された候補走路K1〜K5のうちから所定の条件に基づき走行予定走路が設定され、走行予定走路を走行するように自車両VL1が制御される。以下、具体的に説明する。
図3に示す走路設定処理は、自車両VL1のイグニッションがオンすると開始される。走路探索部13は、ヨーレートの変化量設定処理を実行する(ステップS100)。
図4に示すヨーレートの変化量設定処理では、候補走路の探索を行う際のヨーレートの変化量が設定される。具体的には、車速取得部11は、車速センサ51から車速を取得する(ステップS200)。走路探索部13は、変化量設定マップ21を利用してヨーレートの変化量を設定する(ステップS210)。ステップS210では、変化量設定マップ21を参照して、取得された車速に対応するヨーレートの変化量が設定されるが、かかる変化量は、以下の手順により算出されている。
図5には、ヨーレートを上述の変化量Δγずつ変化させて探索される複数の走路S〜Sを示している。具体的には、走路Sは、自車両VL1のヨーレートを、γ(deg/sec)としたときに探索される走路である。なお、γは、ゼロである。走路Sは、自車両VL1のヨーレートを、ヨーレートγに対して変化量Δγを加算した値γ(deg/sec)としたときに探索される走路である。同様に、走路Sは、自車両VL1のヨーレートを、ヨーレートγm−1に対して変化量Δγを加算した値γ(deg/sec)としたときに探索される走路である。すなわち、走路Sは、自車両VL1のヨーレートを、ヨーレートγに対して変化量Δγをm回加算して得られる値に設定したときに探索される走路である。なお、ヨーレートγは、自車両VL1において設定可能なヨーレートの最大値であり、本実施形態では、データ格納部20に格納されている最大ヨーレート25と同じ値である。
図5において、自車両VL1のヨーレートをγ、γ、・・・γm−2、γm−1、およびγにそれぞれ変化させて得られる走路S〜Sの位置P1における位置を、x、x、xm−2、xm−1、xと表している。したがって、例えば、隣り合う2つの走路Sおよび走路Sの間の距離は、xとxとの差で表すことができ、かかる距離を図5ではΔxと表している。同様に、隣り合う2つの走路S〜S間の距離(以下、「走路間距離」と呼ぶ)をΔx、・・・Δxm−1、Δxと表している。
ここで、各走路間距離Δx、・・・Δxm−1、Δxのうち、右側の2本の走路Sm−1、S間の距離Δxが最も大きい。このため、かかる走路間距離Δxが、図2に示す、最小幅Wsよりも小さくなるようにヨーレートの変化量Δγを設定すれば、第2障害物Ob2と第3障害物Ob3との間を通る少なくとも1つの候補走路を探索できることになる。本実施形態では、走路間距離Δxが最小幅Wsから自車両VL1の幅Wvを減じた値と等しくなるようにヨーレートの変化量Δγを設定している。その理由について説明する。走路間距離Δxが最小幅Wsと等しくなるヨーレートの変化量を設定して、第2障害物Ob2と第3障害物Ob3との間を通る候補走路を探索した場合、障害物Ob2、Ob3と自車両VL1との間の距離が極めて短い候補走路しか探索されないおそれがある。かかる候補走路が走行予定走路として設定されて、自車両VL1の中心が走行予定走路の軌跡を追従するように走行する場合、自車両VL1と障害物Ob2、Ob3とが接触するおそれがある。
図6に示すように、障害物Ob2およびOb3との接触を回避するためには、位置P1において、候補走路が各障害物Ob2、Ob3から自車両VL1の幅Wvの1/2の幅だけ離れている必要がある。そこで、本実施形態では、走路間距離Δxが最小幅Wsから自車両VL1の幅Wvを減じた値と等しくなるようにヨーレートの変化量Δγを設定することで、自車両VL1と障害物Ob2、Ob3との間に、それぞれ、自車両VL1の幅Wvの1/2の幅分の余裕がある候補走路の探索を可能としている。
図7では、自車両VL1のヨーレートを所定の値γとした場合における走路を太線により示し、旋回半径Rを一点鎖線により示している。図7において、Y軸は自車両VL1の進行方向D1と平行な方向を示し、X軸はY軸と直交する方向を示している。なお、Y軸は、自車両VL1のヨーレートをゼロとした場合に探索される走路と一致させている。このため、図7において、座標(0、0)と座標(x、0)とのX軸方向の距離、すなわち、xの値は、図5に示す走路位置x〜xに対応する。
以降の説明では、ヨーレートの変化量Δγを、走路間距離Δx、距離y、ヨーレートγおよび車速Vを用いて表すための過程を説明する。図7において、旋回半径Rは、下記式(1)により表すことができる。
Figure 2019202663
図5に示すx、xm−1についても上記式(1)と同様に表すことができるので、x、xm−1について解くと、下記式(2)および式(3)が得られる。
Figure 2019202663
Figure 2019202663
一般に、旋回半径Rは、車速Vとヨーレートγとを用いて下記式(4)により表すことができる。したがって、上記式(2)および式(3)においても、下記式(5)および式(6)が成立する。
Figure 2019202663
Figure 2019202663
Figure 2019202663
ここで、図5に示すように、位置XおよびXm−1間の距離Δxは、下記式(7)により表せる。
Figure 2019202663
上記式(7)に上記式(2)および(3)を代入すると、下記式(8)が得られる。
Figure 2019202663
ここで、図5の走路Sと走路Sm−1とを比較すると、走路Sm−1が走路Sの内側にあるので、走路Sm−1の旋回半径と、走路Sの旋回半径とでは、走路Sm−1の旋回半径の方が大きい。したがって、走路Sm−1の旋回半径と走路Sの旋回半径との差ΔRは、下記式(9)により表すことができる。
Figure 2019202663
上記式(9)を上記式(8)に代入してΔRについて解くと、下記式(10)が得られる。
Figure 2019202663
なお、上記式(10)において、定数Aは、下記式(11)により表される。
Figure 2019202663
また、上記式(9)に上記式(5)および式(6)を代入すると、下記式(12)が得られる。
Figure 2019202663
上記式(12)をγm−1について解くと、下記式(13)が得られる。
Figure 2019202663
ここで、上述のように、ヨーレートの変化量Δγは、走路Sm−1のヨーレートγm−1と、走路Sのヨーレートγとの差であるので、下記式(14)が成立する。
Figure 2019202663
上記式(14)に上記式(13)を代入すると、下記式(15)が得られる。
Figure 2019202663
上記式(15)に上記式(10)および式(11)を代入することにより、ヨーレートの変化量Δγを算出できる。
以上説明した手順により算出されるヨーレートの変化量Δγは、車速Vと対応づけられて変化量設定マップ21に格納されているので、図4に示す上述のステップS210では、走路探索部13は、変化量設定マップ21を参照することにより、ステップS200で取得された車速に対応するヨーレートの変化量Δγを設定できる。
図4に示すように、ステップS210の実行後、図3に示す後述のステップS110が実行される。
図3に示すように、走路探索部13は、自車両の左側において候補走路探索処理を実行する(ステップS110)。図2に示す例では、候補走路K1および候補走路K1よりも左側において候補走路の探索が実行される。
図8に示すように、走路探索部13は、ヨーレートの初期値を設定する(ステップS300。具体的には、走路探索部13は、候補走路探索用のヨーレートのパラ−メータの初期値をゼロ(deg/sec)に設定する。走路探索部13は、候補走路を探索する(ステップS310)。ステップS310では、ヨーレートがゼロ(deg/sec)に設定されているので、自車両VL1が向いている方向(進行方向D1)と平行な候補走路が探索されることになる。したがって、図2に示す例では、候補走路K1が探索される。
図8に示すように、予測時間算出部15は、探索された候補走路の衝突予測時間を算出する(ステップS320)。そして、走路探索部13は、ヨーレートに予め定められた変化量Δγを加算する(ステップS330)。具体的には、走路探索部13は、候補走路探索用のヨーレートのパラ−メータに変化量Δγを加算する。すなわち、ステップS330が最初に実行される場合には、ヨーレートは、Δγ(deg/sec)に設定される。ステップS330が次回実行される場合には、ヨーレートは、2Δγ(deg/sec)に設定される。すなわち、ステップS330が実行されるたびに、ヨーレートは、変化量Δγずつ変化していく。なお、自車両VL1の現在の向きを基準として、自車両VL1の左側において候補走路を探索する場合には、ヨーレートはΔγずつ減少させ、自車両VL1の右側において候補走路を探索する場合には、ヨーレートはΔγずつ増加させる。
走路探索部13は、ヨーレートがヨーレート最大値γ以上であるか否かを判定する(ステップS340)。具体的には、走路探索部13は、データ格納部20の最大ヨーレート25を参照し、ステップS330実行後のヨーレートがヨーレート最大値γ以上であるか否かを判定する。ヨーレート最大値γ以上でないと判定された場合(ステップS340:NO)、上述のステップS310が実行される。他方、ヨーレート最大値γ以上であると判定された場合(ステップS340:YES)、候補走路探索処理は終了し、図3に示す後述のステップS120が実行される。
図3に示すように、走路探索部13は、自車両VL1の右側において候補走路探索処理を実行する(ステップS120)。図2に示す例では、候補走路K1よりも右側において候補走路の探索が実行される。なお、ステップS120と上述のステップS110とは、候補走路の探索範囲が自車両VL1の左側か右側かの違いであり、処理手順は同じであるので、詳細な説明は省略する。
図3に示すように、走路探索部13は、衝突予測時間が最も長い候補走路を走行予定走路として設定する(ステップS130)。具体的には、走路探索部13は、ステップS110およびステップS120において探索された各候補走路K1〜K5のうち、衝突予測時間が最も長い候補走路を選択し、走行予定走路として設定する。図2に示す例では、候補走路K4が走行予定走路に設定される。その後、車両制御部31は、ステアリング等を制御して走行予定走路を走行するように自車両VL1を制御する。ステップS130の実行後、走路設定処理は終了する。
以上の構成を有する第1実施形態の走路設定装置10によれば、予め定められた変化量Δγは、走行中走路Ln1に沿った障害物Ob2の位置P1における隣り合う候補走路の間の距離Δxが、自車両VL1が走行可能な最小幅Wsと自車両VL1の幅Wvとの差以下となる変化量であるので、予め定められた変化量を走路設定装置10で設定可能な最小量とする構成に比べて、候補走路の探索回数を低減できる。したがって、候補走路の探索に要する処理負荷を低減しつつ、走行予定の走路を探索できる。また、上記のような変化量であるので、走行中走路Ln1において障害物Ob2の隣に少なくとも1つの候補走路を設定できる。
B.第2実施形態:
第2実施形態における走路設定装置10は、図1に示す第1実施形態における走路設定装置10と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
図9の左側に示すように、上述の第1実施形態では、自車両VL1のヨーレートを予め定められた変化量Δγずつ増加させて候補走路K1〜K5を探索していた。図9の右側に示すように、第2実施形態では、候補走路K1〜K5を探索した後、候補走路K1〜K5のうち、衝突予測時間が最も長い候補走路K4の周辺において、ヨーレートの変化量を予め定められた変化量Δγよりも小さな値に設定して、候補走路K6、K7、K8およびK9を探索するという2段階で候補走路を探索する。以下、具体的に説明する。
図10に示す第2実施形態における走路設定処理は、ステップS122を追加して実行する点において、第1実施形態における走路設定処理と異なる。第2実施形態の走路設定処理のその他の手順は、第1実施形態の走路設定処理と同じであるので、同一の手順には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図10に示すように、自車両VL1の右側において候補走路探索処理(ステップS120)が実行された後、走路探索部13は、衝突予測時間が最も長い候補走路側において候補走路探索処理を実行する(ステップS122)。具体的には、図9に示す例では、衝突予測時間が最も長い候補走路K4は、第2障害物Ob2の右側に存在する。したがって、ステップS122では、走路探索部13は、走行中走路Ln1の幅方向において、第2障害物Ob2よりも候補走路K4が存在する側(右側)で候補走路探索処理を実行する。
図11は、ステップS122の詳細な処理手順を示しており、ステップS300に代えてステップS300aが実行される点と、ステップS330に代えてステップS330aが実行される点と、において、図8に示すステップS110およびステップS120の候補走路探索処理と異なる。ステップS122における候補走路探索処理のその他の手順は、図8に示すステップS110およびステップS120の候補走路探索処理と同じであるので、同一の手順には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図11に示すように、走路探索部13は、ヨーレートの初期値を設定する(ステップS300a)。具体的には、まず、走路探索部13は、上述のステップS110およびステップS120において探索された候補走路K1〜K5のうち、衝突予測時間が最も長い候補走路のヨーレートを取得する。そして、候補走路探索用のヨーレートのパラ−メータの初期値を取得されたヨーレートに設定する。その後、上述のステップS310およびステップS320が実行される。
走路探索部13は、ヨーレートに、予め定められた変化量Δγの1/2の値を加算する(ステップS330a)。すなわち、ヨーレートの変化量を上述の予め定められた変化量Δγの半分の値に設定する。これにより、上述のステップS110およびステップS120において探索される候補走路に比べて、より細かく候補走路を探索することができる。なお、ステップS330aにおいて、加算するヨーレートの変化量は、予め定められた変化量Δγの1/2の値に限らず、変化量Δγの1/N(Nは、3以上の整数)であってもよいし、Δγよりも小さな任意の変化量であってもよい。
以上の構成を有する第2実施形態の走路設定装置10によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。加えて、探索された候補走路のうち、衝突予測時間が最も長い候補走路K4の周辺において、ヨーレートの変化量を予め定められた変化量Δγよりも小さくして候補走路をさらに探索するので、衝突予測時間がさらに長い候補走路や、衝突予測時間は同じであり且つ走行軌跡がよりなめらかになる候補走路を探索できる。
C.第3実施形態:
第3実施形態における走路設定装置10は、図1に示す第1実施形態における走路設定装置10と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
図12に示すように、自車両VL1は、走行中走路Ln2を進行方向D1に走行している。走行中走路Ln2は、区画線L1、L2によって区画されている。自車両VL1の前方左側には、第4障害物Ob4が存在している。図12に示すように、候補走路K10は、区画線L2とぶつかっている。したがって、候補走路K10よりもヨーレートが大きくなる候補走路を探索した場合、探索された走路と区画線L2とが衝突するまでの時間は、候補走路K10よりも短くなり、探索された走路が走行予定走路として設定される可能性は低い。そこで、第3実施形態では、区画線L1、L2と衝突する候補走路が見つかった場合には、候補走路の探索を中止する。以下、具体的に説明する。
図13に示す第3実施形態における候補走路探索処理は、ステップS315を追加して実行する点において、第1実施形態における候補走路探索処理と異なる。第3実施形態の候補走路探索処理のその他の手順は、第1実施形態の候補走路探索処理と同じであるので、同一の手順には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図13に示すように、候補走路が探索されると(ステップS310)、走路探索部13は、探索された候補走路が区画線L1およびL2と衝突するか否かを判定する(ステップS315)。具体的には、まず、障害物特定部12は、撮像カメラ52、ミリ波レーダ53およびLiDAR54の検出結果を利用して、障害物の種類が区画線L1およびL2であるか否かを特定する。そして、走路探索部13は、特定された障害物の種類が区画線L1およびL2である場合には、探索された候補走路が進行方向D1に沿った所定の範囲内で区画線L1およびL2と衝突するか否かを判定する。例えば、探索された候補走路が進行方向D1に沿って100メートルの範囲で区画線L1およびL2と交差する場合や、探索された候補走路を延長させたときに区画線L1およびL2と交差する場合に、探索された候補走路が区画線L1およびL2と衝突すると判定される。
探索された候補走路が区画線L1およびL2と衝突すると判定された場合(ステップS315:YES)、候補走路探索処理は終了する。換言すると、走路探索部13は、区画線L1およびL2よりも外側の領域において、候補走路の探索を実行しない。このように、区画線L1およびL2よりも外側の領域において候補走路を探索しないのは、区画線L1およびL2よりも外側の領域では、区画線L1およびL2を跨ぐまでの時間が次第に短くなっていくので、探索された候補走路が走行予定走路として設定される可能性が低いからである。他方、上述のステップS315において、探索された候補走路が区画線L1およびL2と衝突しないと判定された場合(ステップS315:NO)、上述のステップS320が実行される。
以上の構成を有する第3実施形態の走路設定装置10によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。加えて、特定された障害物の種類が、走行中走路Ln2の区画線L1およびL2である場合には、区画線L1およびL2よりも外側の領域において候補走路を探索しないので、候補走路の探索に要する処理負荷をより低減できる。
D.第4実施形態:
第4実施形態における走路設定装置10は、図1に示す第1実施形態における走路設定装置10と同様であるので、その詳細な説明は省略する。
図14に示すように、第4実施形態では、図12に示す例と同様に、自車両VL1は、走行中走路Ln2を進行方向D1に走行しており、自車両VL1の前方左側に第4障害物Ob4が存在している。第4実施形態における走路設定処理では、走行中走路Ln2の幅方向の全領域において候補走路を探索するのではなく、走行中走路Ln2の幅方向において、第4障害物Ob4よりも自車両VL1側の領域において候補走路を探索し、走行中走路Ln2の幅方向において第4障害物Ob4よりも自車両VL1側とは反対の側の領域において候補走路を探索しない。本実施形態において、「障害物よりも自車両側の領域」とは、障害物の中心を通り、自車両VL1の進行方向D1に沿った仮想線により走行中走路Ln2の幅方向(進行方向D1と直行する方向)を区分し、区分された領域のうち、自車両VL1が存在する側の領域を意味する。
図14において、仮想線VLは、第4障害物Ob4の中心を通り、進行方向D1に沿った仮想線である。走行中走路Ln2は、かかる仮想線VLにより、領域Ar1および領域Ar2に区分される。領域Ar2は、自車両VL1が存在する側の領域である。領域Ar1は、自車両VL1が存在する側とは反対の側の領域である。以下、第4実施形態における走路設定処理を具体的に説明する。
図15に示す第4実施形態における走路設定処理は、ステップS105、ステップS125およびステップS131を追加して実行する点と、ステップS110に代えてステップS110aを実行する点と、ステップS120に代えてステップS120aを実行する点とにおいて、第1実施形態における走路設定処理と異なる。第4実施形態の走路設定処理のその他の手順は、第1実施形態の走路設定処理と同じであるので、同一の手順には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図15に示すように、ヨーレートの変化量設定処理が実行されると(ステップS100)、障害物特定部12は、自車両VL1に対する障害物の相対的な位置を特定する(ステップS105)。図14に示す例では、障害物の位置として、自車両VL1の進行方向D1の前方左側の位置が特定される。
走路探索部13は、障害物よりも車両側において候補走路探索処理を実行する(ステップS110a)。なお、ステップS110aと上述のステップS110とは、候補走路の探索範囲が第4障害物Ob4よりも自車両VL1側であるか、または、自車両VL1の左側であるかの相違であり、処理手順は同じであるので、詳細な説明は省略する。走路探索部13は、衝突予測時間が予め定められた閾値以上である候補走路があるか否かを判定する(ステップS125)。本実施形態において、予め定められた閾値は、5秒を意味する。なお、閾値は、5秒に代えて、他の任意の時間を設定してもよい。
ステップS110aにおいて探索された複数の候補走路のうち、衝突予測時間が閾値(5秒)以上である候補走路がある場合(ステップS125:YES)、上述のステップS130が実行される。他方、ステップS110aにおいて探索された複数の候補走路のうち、衝突予測時間が閾値(5秒)以上である候補走路がない場合(ステップS125:NO)、走路探索部13は、障害物よりも車両側とは反対の側において候補走路探索処理を実行する(ステップS120a)。なお、ステップS120aと上述のステップS120とは、候補走路の探索範囲が第4障害物Ob4よりも自車両VL1側とは反対の側であるか、または、自車両VL1の右側であるかの相違であり、処理手順は同じであるので、詳細な説明は省略する。
走路設定部14は、衝突予測時間が最も長い候補走路を走行予定走路として設定する(ステップS131)。ステップS131では、ステップS120aにおいて探索された候補走路のうちから衝突予測時間が最も長い候補走路が選択される。ステップS131の実行後、走路設定処理は終了する。
以上の構成を有する第4実施形態の走路設定装置10によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。加えて、自車両VL1から見て第4障害物Ob4が自車両VL1の進行方向D1の前方に存在する場合、走行中走路Ln2の幅方向において、第4障害物Ob4よりも自車両VL1側の領域Ar2において候補走路を探索し、領域Ar2において探索された候補走路のうち、衝突予測時間が閾値(5秒)以上である候補走路がない場合を除いて、第4障害物Ob4よりも自車両VL1側とは反対の側の領域Ar1において候補走路を探索しないので、候補走路の探索に要する処理負荷をより低減できる。また、領域Ar1よりも先に領域Ar2において候補走路を探索することにより、衝突予測時間がより長く、また、走行軌跡がよりなめらかになる候補走路を探索できる。加えて、自車両VL1のヨーレートをそれほど大きく変化させなくてもよい候補走路を探索できる。
E.第5実施形態:
図16に示す第5実施形態における候補走路探索処理は、ステップS325を追加して実行する点において、第1実施形態における候補走路探索処理と異なる。第5実施形態における候補走路探索処理のその他の手順は、第1実施形態の候補走路探索処理と同じであるので、同一の手順には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図16に示すように、探索された候補走路の衝突予測時間が算出されると(ステップS320)、走路探索部13は、算出された衝突予測時間が予め定められた閾値以上であるか否かを判定する(ステップS325)。本実施形態において、予め定められた閾値は、5秒を意味する。なお、閾値は、5秒に代えて、他の任意の時間が設定されていてもよい。算出された衝突予測時間が閾値(5秒)以上であると判定された場合(ステップS325:YES)、候補走路探索処理は終了する。他方、算出された衝突予測時間が閾値(5秒)未満であると判定された場合(ステップS325:NO)、上述のステップS330が実行される。
以上の構成を有する第5実施形態の走路設定装置10によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する。加えて、算出された衝突予測時間が予め定められた閾値以上である場合には、候補走路の探索を終了するので、衝突予測時間が閾値以上である場合に候補走路の探索を継続して実行する構成に比べて、候補走路の探索に要する処理負荷をより低減できる。
F1.他の実施形態1:
上記各実施形態において、ヨーレートの変化量Δγを設定する際に走路間距離Δxを一致させる値は、最小幅Wsから自車両VL1の幅Wvを減じた値であったが、自車両VL1の幅Wvに所定のマージンを加えた値を最小幅Wsから減じた値であってもよい。所定のマージンは、例えば、0.5メートルである。かかる構成では、上記各実施形態に比べて、自車両VL1と障害物Ob2、Ob3との間に、さらに所定のマージン分だけ余裕がある候補走路を探索できる。なお、上述の所定のマージンは、0.5メートルに代えて、他の任意の値を設定してもよい。このような構成においても、上記各実施形態と同様な効果を奏する。
F2.他の実施形態2:
上記各実施形態において、候補走路を探索する際に、ヨーレートを予め定められた変化量Δγごとに変化させていたが、本開示はこれに限定されない。例えば、横速度を予め定められた変化量ごとに変化させてもよいし、横加速度を予め定められた変化量ごとに変化させてもよい。換言すると、自車両VL1の進行方向D1に垂直な方向の速度を予め定められた変化量ごとに変化させてもよい。すなわち、一般には、自車両VL1の旋回運動量を予め定められた変化量ごとに変化させながら候補走路を探索する構成であれば、上記各実施形態と同様な効果を奏する。
F3.他の実施形態3:
上記各実施形態において、走路設定部14は、衝突予測時間が最も長い候補走路を走行予定走路として設定していたが、本開示はこれに限定されない。例えば、自車両VL1の目標通過点に向かう方向と、候補走路の方向と、の方位差が最も少ない候補走路を走行予定走路として設定してもよい。このような構成においても、上記各実施形態と同様な効果を奏する。
F4.他の実施形態4:
上記第4実施形態において、障害物が存在しない側において探索された候補走路のうち、衝突予測時間が閾値(5秒)以上である候補走路がない場合に、障害物が存在する側において候補走路を探索していたが、障害物が存在する側において候補走路の探索を省略してもよい。このような構成においても上記第4実施形態と同様な効果を奏する。
F5.他の実施形態5:
上記第3実施形態において、候補走路が区画線L1およびL2に衝突した場合には、候補走路探索処理を終了していたが、本開示はこれに限定されない。例えば、候補走路が境界構造物と衝突した場合、候補走路探索処理を終了してもよい。また、例えば、候補走路が区画線L1、L2および境界構造物のいずれにも衝突した場合、候補走路探索処理を終了してもよい。すなわち、一般には、特定された障害物の種類が、区画線L1およびL2である場合と、境界構造物である場合と、のうちの少なくとも一方である場合、区画線L1、L2および構造物よりも外側の領域において候補走路を探索しなくてもよい。また、例えば、候補走路が区画線L1、L2および境界構造物に衝突した場合に、区画線L1、L2および構造物よりも外側の領域において候補走路を探索してもよい。このような構成においても、上記第3実施形態と同様な効果を奏する。
F6.他の実施形態6:
上記第2実施形態において、1回目の候補走路の探索では、ヨーレートの変化量を変化量Δγずつ変化させ、2回目の候補走路の探索では、ヨーレートの変化量を変化量Δγの1/2の値ずつ変化させていたが、本開示はこれに限定されない。例えば、1回目の候補走路の探索では、ヨーレートの変化量を走路間距離Δxが最小幅Wsとなるような変化量ずつ変化させ、2回目の候補走路の探索では、ヨーレートの変化量を走路間距離Δxが最小幅Wsと自車両VL1の幅Wvとの差となるような変化量、すなわち、変化量Δγずつ変化させてもよい。このような構成においても、上記第2実施形態と同様な効果を奏する。
F7.他の実施形態7:
各実施形態において、ソフトウェアによって実現された機能及び処理の一部又は全部は、ハードウェアによって実現されてもよい。また、ハードウェアによって実現された機能及び処理の一部又は全部は、ソフトウェアによって実現されてもよい。ハードウェアとしては、例えば、集積回路、ディスクリート回路、または、それらの回路を組み合わせた回路モジュールなど、各種回路を用いてもよい。また、本開示の機能の一部または全部がソフトウェアで実現される場合には、そのソフトウェア(コンピュータプログラム)は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納された形で提供することができる。「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスクやCD−ROMのような携帯型の記録媒体に限らず、各種のRAMやROM等のコンピュータ内の内部記憶装置や、ハードディスク等のコンピュータに固定されている外部記憶装置も含んでいる。すなわち、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、データパケットを一時的ではなく固定可能な任意の記録媒体を含む広い意味を有している。
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10 走路設定装置、11 車速取得部、12 障害物特定部、13 走路探索部、14 走路設定部、Ln1 走行中走路、Ln2 走行中走路、Ob1 第1障害物、Ob2 第2障害物、Ob3 第3障害物、VL1 自車両

Claims (5)

  1. 車両(VL1)に搭載され、該車両の走行予定走路を設定する走路設定装置(10)であって、
    前記車両の車速(V)を取得する車速取得部(11)と、
    前記車両の走行中走路(Ln1、Ln2)において前記車両の周囲に存在する障害物(Ob1、Ob2、Ob3、Ob4)を特定する障害物特定部(12)と、
    前記車両の旋回運動量を予め定められた変化量(Δγ)ごとに変化させながら前記走行予定走路の候補である候補走路を探索する走路探索部(13)と、
    探索された前記候補走路のうち、前記車両と前記障害物との衝突を回避可能な走路を前記走行予定走路として設定する走路設定部(14)と、
    を備え、
    前記予め定められた変化量は、前記車速と、前記車両から前記障害物までの距離(y)と、前記車両の幅(Wv)と、に基づき定められ、前記走行中走路に沿った前記障害物の位置における隣り合う前記候補走路の間の距離(Δx)が、前記車両が走行可能な最小幅(Ws)と前記車両の幅との差以下となる変化量である、
    走路設定装置。
  2. 請求項1に記載の走路設定装置であって、
    前記車両と前記障害物との衝突が予測される時刻までの時間である衝突予測時間を算出する予測時間算出部(15)を、さらに備え、
    前記走路探索部は、探索された前記候補走路のうち、前記衝突予測時間が最も長い前記候補走路の周辺において、前記旋回運動量の変化量を前記予め定められた変化量よりも小さくして、前記候補走路をさらに探索する、
    走路設定装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の走路設定装置であって、
    前記障害物特定部は、前記障害物の種類を特定し、
    前記走路探索部は、特定された前記障害物の種類が、前記走行中走路の区画線(L1、L2)である場合と、前記走行中走路と隣接する領域との境界を構成する構造物である場合と、のうちの少なくとも一方である場合、前記区画線および前記構造物よりも外側の領域において前記候補走路を探索しない、
    走路設定装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の走路設定装置であって、
    前記障害物特定部は、前記車両に対する前記障害物の相対的な位置を特定し、
    前記走路探索部は、前記車両から見て前記障害物が前記車両の進行方向(D1)の前方に存在する場合、前記走行中走路の幅方向において、前記障害物よりも前記車両側(Ar2)において前記候補走路を探索し、前記障害物よりも前記車両側とは反対の側(Ar1)において前記候補走路を探索しない、
    走路設定装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の走路設定装置であって、
    前記車両と前記障害物との衝突が予測される時刻までの時間である衝突予測時間を算出する予測時間算出部を、さらに備え、
    前記予測時間算出部は、前記走路探索部により前記候補走路が探索されるたびに該候補走路の前記衝突予測時間を算出し、
    前記走路探索部は、算出された前記衝突予測時間が予め定められた閾値以上である場合、前記候補走路の探索を終了する、
    走路設定装置。
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