JP2019202371A - ロボットハンド - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は、撓垂れやすい物体の収容箱の幅方向における同物体の露出部分がかなり狭くなっていても、同物体をアームにより搬送する際において、同物体をできるだけ安定的に把持することができるロボットハンドを提供することにある。【解決手段】本発明に係るロボットハンド100は、第1指部110、第2指部120、指部移動機構130、スライド受け部160および付勢部材170を備える。第2指部は、第1指部と対向するように配設されている。指部移動機構は、第1指部と第2指部との対向方向に沿って第1指部および第2指部の少なくとも一方を移動させる。スライド受け部は、第1指部および第2指部の少なくとも一方の指部の少なくとも片側の側面の近傍に配設されている。そして、このスライド受け部は、指部の奥行方向に平行な方向に沿ってスライド移動可能である。付勢部材は、スライド受け部を指部の先端側に向かって付勢する。【選択図】図1

Description

本発明は、ロボットハンドに関する。
過去に「ロボットハンド付アームを利用した紙幣処理装置」が提案されている(例えば、特開昭62−92095号公報等)。このような紙幣処理装置では、紙幣束がロボットハンド付アームによって紙幣カウント紙幣確認ユニットまで搬送され、紙幣カウント紙幣確認ユニットにて紙幣束が金種別に仕分けされながら金種毎の枚数がカウントされる。そして、金種毎に仕分けされた紙幣束は金種別に別のロボットハンド付アームによって規定の位置まで搬送される。
特開昭62−92095号公報
ところで、搬送すべき紙幣束MTが、図4に示されるような紙幣格納容器200に収容されている場合がある。かかる場合、ロボットハンド付アームは、その紙幣格納容器200から紙幣束MTを抜き出し、その紙幣束MTを紙幣カウント紙幣確認ユニットまで搬送する必要がある。しかし、上述のような紙幣格納容器200では、同紙幣格納容器200の幅方向における紙幣束MTの露出部分がかなり狭くなっている。このため、ロボットハンドが紙幣束MTを掴んでそのまま紙幣束MTを紙幣格納容器200から抜き出すと、ロボットハンドの指部の両側に紙幣束MTが撓垂れてしまい、ロボットハンド付アームにより紙幣束MTを搬送する際において紙幣束MTの姿勢が不安定になってしまうおそれがある。
本発明の課題は、紙幣束のような撓垂れやすい物体の収容箱の幅方向における同物体の露出部分がかなり狭くなっている場合であっても、同物体をアームにより搬送する際において、同物体をできるだけ安定的に把持することができるロボットハンドを提供することにある。
本発明の第1局面に係るロボットハンドは、第1指部、第2指部、指部移動機構、および付勢部材を備える。第2指部は、第1指部と対向するように配設されている。指部移動機構は、第1指部と第2指部との対向方向に沿って第1指部および第2指部の少なくとも一方を移動させる。スライド受け部は、第1指部および第2指部の少なくとも一方の指部の少なくとも片側の側面の近傍に配設されている。そして、このスライド受け部は、指部の奥行方向に平行な方向に沿ってスライド移動可能である。なお、このスライド受け部の物体受け側の面は、指部の対向面を含む面上に存在することが好ましいが、指部の対向側と反対側に僅かにオフセットされていてもかまわない。付勢部材は、スライド受け部を、指部の先端側に向かって付勢する。
上述の通り、このロボットハンドにはスライド受け部および付勢部材が設けられている。このため、このロボットハンドにおいて、スライド受け部が近傍に配設されている指部の幅が収容箱の幅方向における物体の露出部分の幅よりも狭く設計されれば、その指部がその露出部分の上側または下側に挿入しようとする際に、スライド受け部が収容箱の一部に当接することによって後退してその指部がその物体の上側または下側に進入することができ、延いてはロボットハンドの指部がその物体の露出部分を把持することができる。そして、ロボットハンドがその物体の露出部分を把持してその物体を引き抜いていく際に、付勢部材によってスライド受け部が先端側に押し戻され、スライド受け部がその物体の上側または下側に位置し、その物体の受け面積が増えることになる。このため、このロボットハンドは、紙幣束のような撓垂れやすい物体の収容箱の幅方向における同物体の露出部分がかなり狭くなっている場合であっても、同物体をアームにより搬送する際において、同物体をできるだけ安定的に把持することができる。
本発明の実施の形態に係るロボットハンドの斜視図である。 本発明の実施の形態に係るロボットハンドの押当部待機状態の右側面図である。 本発明の実施の形態に係るロボットハンドの押当部突出状態の右側面図である。 本発明の実施の形態に係るロボットハンドが抜き出す紙幣束を収容する紙幣格納容器の斜視図である。 本発明の実施の形態に係るロボットハンドにより紙幣束を紙幣整理機の載置トレイに載置する際の状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態にロボットハンドの指部を紙幣格納容器に差し込む際のスライド受け部の状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態にロボットハンドの指部を紙幣格納容器から抜き出す際のスライド受け部の状態を示す斜視図である。
本発明の実施の形態に係るロボットハンド100は、図1に示されるように、二指型のロボットハンドであって、アームRAの先端に配設されている。そして、このロボットハンド100は、図1に示されるように、主に、可動指110、固定指120、可動指往復動機構130、押当部140、押当部往復動機構150、スライド受け部160、スライド受け部付勢部材170、連結部180および撮像部190から構成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
<ロボットハンドの構成要素>
(1)可動指
可動指110は、図1に示されているように、基部111および爪部112から形成される。基部111は、略台形状の厚板部位である。爪部112は、細長い矩形の厚板部位であって、基部111の短辺側の側面から前方に向かって延びている。そして、この可動指110は、可動指往復動機構130の基部111の長辺側で昇降板132(後述)に固定されている。
(2)固定指
固定指120は、図1に示されているように、基部121および爪部122から形成されている。基部121は、矩形の厚板部位である。爪部122は、細長い矩形の厚板部位であって、基部121の前方中央の側面から前方に向かって延びている。すなわち、この固定指120は、平面視において凸状を呈する厚板部材である。そして、この固定指120は、可動指往復動機構130の支持板131(後述)に固定されている。そして、この固定指120は、図1に示されるように、可動指110の往復動方向において可動指110と対向している。
(3)可動指往復動機構
可動指往復動機構130は、図1〜図3に示されるように、主に、支持板131、昇降板132、エアシリンダ機構133および昇降テーブル134から構成されている。支持板131は、エアシリンダ機構133を支持している。エアシリンダ機構133は、複動式のものであって、昇降テーブル134を昇降させる際の駆動源である。そして、このエアシリンダ機構133は、上述の通り支持板131に取り付けられている。そして、この昇降テーブル134には、昇降板132が取り付けられている。すなわち、エアシリンダ機構133は、昇降テーブル134を昇降させることによって昇降板132を昇降させている。また、このエアシリンダ機構133には、図2および図3に示されるようにエア給排気口135,136が設けられている。なお、このエア給排気口135,136には、エア給排気管(図示せず)が接続されている。
(4)押当部
押当部140は、図1〜図3に示されるように、略凹状の板状部材であって、両側の起立部RUが可動指側に向かって延びるように、押当部往復動機構150のピストン152(後述)の連結片152b(後述)に取り付けられている。そして、この押当部140は、押当部往復動機構150によって前後方向に沿って往復動することができる。
(5)押当部往復動機構
押当部往復動機構150は、押当部140を前後方向に沿って往復動させるための複動式のエアシリンダ機構であって、図1に示されるように、主に、シリンダブロック151、ピストン152、エア給排気口153およびつまみ154から構成されている。シリンダブロック151は略直方体状の部材であって、図1に示されるように固定指120の可動指対向側の反対側に接合されている。そして、シリンダブロック151の内部には、長手方向に沿って二列のシリンダ孔(図示せず)が形成されている。ピストン152は、一対のピストン152aおよび連結片152bから形成されている。一対のピストン152aは、連結片152bの一面から同方向に向かって平行に延びている。そして、この一対のピストン152aは、それぞれ上記二列のシリンダ孔に挿入されている。連結片152bのピストン延在側と反対側には、上述の押当部140が接合されている。エア給排気口153は、左右に1つずつ設けられている。そして、これらのエア給排気口153にはそれぞれエア給排気管(図示せず)が接続される。つまみ154は、各エア給排気口153に取り付けられている。このつまみ154は、エアの給気量または排気量を調整するための部材であって、昇降テーブル134の昇降速度すなわち昇降板132の昇降速度を調整することができる。なお、このつまみ154は、速度調整のしやすさ(速度ムラの発生しにくさ)の観点から排気量を調整するものであることが好ましい。
押当部往復動機構150は、上述の通りに構成されることによって、エアの導入・排気によって、押当部140を前後方向に沿って往復動させることができる。その結果として、ロボットハンド100を、図2に示される押当部待機状態と、図3に示される押当部突出状態とに切り換えることができる。
(6)スライド受け部
スライド受け部160は、図1に示されるように固定指120の爪部122の両脇に配設される一対の長細い矩形の厚板部材であって、後述するスライド受け部付勢部材170によって前方に向かって付勢されている。また、このスライド受け部160の先端部の上面は、固定指120の爪部122の先端部の上面(可動指110に対向する側の面)を含む面上に存在する。なお、ここで、スライド受け部160の先端部の上面は、固定指120の爪部122の先端部の上面よりも僅かに下側に位置していても差し支えない。
(7)スライド受け部付勢機構
スライド受け部付勢部材170は、引張りコイルばねであって、図1に示されるように固定指120の爪部122の両脇であって、スライド受け部160の後側に配設されており、スライド受け部160を前方に向かって付勢している。すなわち、スライド受け部160を後方に向かって押した後、スライド受け部160を解放すれば、スライド受け部付勢部材170によりスライド受け部160は初期位置まで押し戻されることになる。
(8)連結部
連結部180は、ロボットハンド100をアームRAに連結させる部位であって、例えば、フランジ等である。
(9)
撮像部190は、例えば、CCDカメラ等の小型カメラであって、図1〜図3に示されるように可動指往復動機構130の支持板131から延びる支持アームSAにより可動指往復動機構130の右脇に固定されている。なお、この撮像部190は、間欠的に撮像を行いながら撮影した画像の電子データを制御装置(図示せず)に送信する。
<本発明の実施の形態に係るロボットハンドを有するアームの使用例>
ここでは、一例として、本実施の形態に係るロボットハンド100を有するアームRA(特許請求の範囲における「搬送装置」に相当。)が紙幣格納容器から紙幣束を抜き出して、その紙幣束を紙幣整理機の載置トレイに移動させる例を説明する。なお、ここで、紙幣格納容器の一例として、図4に示される紙幣格納容器200を採用し、紙幣整理機の載置トレイの一例として、図5に示される紙幣整理機300の載置トレイ320を採用する。なお、この例は、本発明を限定するものでないことに留意すべきである。
ロボットハンド100を有するアームRAの説明に先立ち、紙幣格納容器200および紙幣整理機300について簡単に説明する。なお、ここで、アームRAは、例えば、既存の多軸ロボットアームである。
紙幣格納容器200は、図4に示されるように、主に、筐体210、前蓋220、上側支持板230および下側支持板240から構成されている。筐体210は、図1に示されるように、前側に開口する直方体状の箱体である。前蓋220は、略長方形状の板部材であって、ヒンジ等の開閉機構を介して筐体210の開口縁の上側に開閉可能に軸支されている。上側支持板230は、下側支持板240と協働して紙幣束MTを挟持する部材であって、図1に示されるように、筐体210の高さ方向中央よりやや上側に上下移動自在に配設されている。また、この上側支持板230の前側中央には半円状の切欠Rsが形成されている。下側支持板240は、上側支持板230と協働して紙幣束MTを挟持する部材であって、図1に示されるように、筐体210の下側に固定されている。また、この下側支持板240の幅方向中央にはスリットRtが形成されている。そして、本実施の形態に係る紙幣格納容器200では、上側支持板230が、その上側に配設される付勢部材(コイルスプリング等)によって下方に向かって付勢されている。すなわち、この紙幣格納容器200に収容される紙幣束MTは、上側支持板230によって下側支持板240に押し付けられている。
紙幣整理機300は、紙幣格納容器200に収容される紙幣束MTを金種別に仕分けながら各種金種を計数する装置であって、図5に示されるように本体310および載置トレイ320から構成される。本体310には、載置トレイ320から供給される紙幣束MTを金種別に仕分けながら各種金種を計数する紙幣整理機構が配設されている。載置トレイ320は、紙幣束MTを載置するためのトレイであって、紙幣整理機構の紙幣吸込機構の脇に配設されている。すなわち、載置トレイ320に載置された紙幣束MTは、紙幣整理機構の紙幣吸込機構の紙幣検出センサによってその存在が認識されると紙幣吸込装置によって自動的に紙幣整理機構内に吸い込まれていく。
ロボットハンド100を有するアームRAが紙幣格納容器200中の紙幣束MTを抜き出して紙幣整理機300の載置トレイ320に移動させる際、ロボットハンド100を有するアームRAは以下の通りに動作する。
先ず、制御装置がアームRAの動作を制御してロボットハンド100を規定位置に移動させると共に規定方向に向ける。なお、ここで、規定位置は紙幣格納容器200の正面側の位置であり、規定方向は撮像部190が紙幣格納容器200の正面を撮像することができる方向である。
次に、制御装置は、アームRAおよびロボットハンド100を制御して可動指110を最高位置まで引き上げてから、下側支持板240のスリットRtに固定指120の先端部を差し込む。なお、このとき、可動指110は、上側支持板230の切欠Rsの上方に位置する。また、このとき、スライド受け部160は、図6に示されるように、下側支持板240のスリットRtの両側の壁部位に当接して後退する。
続いて、制御装置は、可動指110を下方に移動させて固定指120と共に紙幣束MTを把持する。制御装置は、アームRAの動作を制御してロボットハンド100を後退させ、紙幣格納容器200から紙幣束MTを抜き取る。なお、図7に示されるように、ロボットハンド100の後退に伴ってスライド受け部160が前方に移動させられる。
さらに続いて、制御装置は、アームRAを制御して、図5に示されるようにロボットハンド100を先端側から紙幣整理機300の載置トレイ320の奥側にまで差し入れした後、押当部往復動機構150を動作させて押当部140を前方に移動させだすと共に、可動指往復動機構130を制御して可動指110を上方に引き上げて紙幣束MTを手放す。
そして、押当部140が前方に移動している最中に、制御装置が、アームRAを制御して、ロボットハンド100の傾斜角度を維持したままロボットハンド100を斜め後方に向かって引き上げる。この動作により、紙幣整理機300の載置トレイ320への紙幣束MTの搬送が完了する。紙幣束MTの搬送完了後、制御装置が、押当部往復動機構150を動作させて押当部140を後方に引き戻しながら、アームRAの動作を制御してロボットハンド100を規定位置に移動させると共に規定方向に向ける。この後、上述の通りにして、同位置まで搬送された次の紙幣格納容器200から紙幣束MTを抜き取ってその紙幣束MTを紙幣整理機300の載置トレイ320に搬送する。
<本実施の形態に係るロボットハンドの特徴>
(1)
本実施の形態に係るロボットハンド100には、押当部140および押当部往復動機構150が設けられる。また、本実施の形態に係るロボットハンド100はアームRAおよび制御装置に取り付けられている。そして、制御装置は、アームRAを制御して、ロボットハンド100を先端側から紙幣整理機300の載置トレイ320の奥側にまで差し入れした後(図5参照)、押当部往復動機構150のシリンダ孔にエアを導入することにより押当部140を前方に移動させだすと共に、可動指往復動機構130を制御して可動指110を上方に引き上げて紙幣束MTを手放す。このため、このロボットハンド100は、全ての紙幣束MTを紙幣整理機300の載置トレイ320に載置することができる。
(2)
本実施の形態に係るロボットハンド100には、スライド受け部160およびスライド受け部付勢部材170が設けられる。このため、このロボットハンド100では、細いスリットRtしかない支持板230,240の間に紙幣束MTが挟まれている場合において、紙幣束MTを摘み出すことができると共に、その後において紙幣束MTの姿勢を安定化させることができる。
〔変形例〕
(A)
先の実施の形態に係るロボットハンド100を有するアームRAは、制御装置により、ロボットハンド100を先端側から紙幣整理機300の載置トレイ320の奥側にまで差し入れした後、押当部140を前方に移動させだすと共に、可動指110を上方に引き上げて紙幣束MTを手放すように制御されたが、ロボットハンド100を紙幣整理機300の載置トレイ320の手前側部分まで移動させた後に、可動指110を上方に引き上げて紙幣束MTを手放させ、押当部140を前方に押し出してから、ロボットハンド100を後退させるように制御されてもよい。
(B)
先の実施の形態に係るロボットハンド100を有するアームRAは、制御装置により、可動指110を下方に移動して固定指120と共に紙幣束MTを把持した後に、ロボットハンド100を後退させて紙幣格納容器200から紙幣束MTを抜き取るように制御されたが、ロボットハンド100が可動指110と固定指120により紙幣束MTを把持した後に、ロボットハンド100が一定距離だけ後退して紙幣束MTを一定長さだけ手前に引き出してから紙幣束MTを手放し、その引き出した紙幣束MTの部分をロボットハンド100が再び把持するように制御されてもよい。このようにすれば、ロボットハンド100の紙幣束MTの把持長さを長くとることができ、その把持状態をさらに安定化させることができる。
(C)
先の実施の形態に係るロボットハンド100では押当部140および押当部往復動機構150が固定指120の可動指対向側の反対側に配設されていたが、押当部140および押当部往復動機構150は、可動指110の固定指対向側の反対側に配設されてもよいし、可動指110と固定指120との間に配設されてもよい。ただし、押当部140および押当部往復動機構150が可動指110と固定指120との間に配設される場合、可動指110と固定指120との挟持動作を妨げないように、可動指110および固定指120の後方に押当部140および押当部往復動機構150の収容空間を形成するのが好ましい。
(D)
先の実施の形態に係るロボットハンド100ではスライド受け部付勢部材170として引張りコイルばねが採用されたが、代わりにエアースプリング等の他の付勢部品や付勢機構が採用されてもよい。
(E)
先の実施の形態に係るロボットハンド100ではスライド受け部160が固定指120の両側に配設されていたが、スライド受け部160は固定指120の片側にのみ配設されてもかまわない。
(F)
先の実施の形態に係るロボットハンド100では固定指120に隣接するようにスライド受け部160およびスライド受け部付勢部材170が配設されたが、スライド受け部160およびスライド受け部付勢部材170は、可動指110に隣接するように配設されてもかまわないし、固定指120および可動指110の両方に隣接するように各1セット配設されてもかまわない。なお、この変形例において変形例(E)に記載の内容が適用されてもかまわない。
(G)
先の実施の形態に係るロボットハンド100では固定指120が固定され、可動指110のみが可動したが、固定指120も可動指110と同様に可動化されてもよい。
(H)
第1実施形態に係るロボットハンド100では可動指往復動機構130としてエアシリンダ機構が採用されたが、可動指往復動機構130として公知の往復動機構、例えば、ラック・アンド・ピニオン機構、ボールネジ機構、エアシリンダ機構、モータシリンダ機構、電動スライダ機構、ベルトスライダ機構およびリニアスライダ機構などの機構が採用されてもかまわない。また、かかる場合、駆動源として電動機を採用してもかまわない。
(I)
第1実施形態に係るロボットハンド100では押当部往復動機構150としてエアシリンダ機構が採用されたが、押当部往復動機構150として公知の往復動機構、例えば、ラック・アンド・ピニオン機構、ボールネジ機構、エアシリンダ機構、モータシリンダ機構、電動スライダ機構、ベルトスライダ機構およびリニアスライダ機構などの機構が採用されてもかまわない。また、かかる場合、駆動源として電動機を採用してもかまわない。
(J)
第1実施形態では特に言及しなかったが、制御装置が、撮像部190により撮像された紙幣格納容器200の正面像を画像解析して上側支持板230の切欠Rsの位置および下側支持板240のスリットRtの位置を特定し、その後にアームRAおよびロボットハンド100を制御して可動指110の位置を調整し、上側支持板230の切欠Rsに可動指110の先端部を差し込むと共に、下側支持板240のスリットRtに固定指120の先端部を差し込んでよい。
100 ロボットハンド
110 可動指(第1指部)
120 固定指(第2指部)
130 可動指往復動機構(指部移動機構)
160 スライド受け部
170 スライド受け部付勢部材(付勢部材)
本発明は、ロボットハンドに関する。
過去に「ロボットハンド付アームを利用した紙幣処理装置」が提案されている(例えば、特開昭62−92095号公報等)。このような紙幣処理装置では、紙幣束がロボットハンド付アームによって紙幣カウント紙幣確認ユニットまで搬送され、紙幣カウント紙幣確認ユニットにて紙幣束が金種別に仕分けされながら金種毎の枚数がカウントされる。そして、金種毎に仕分けされた紙幣束は金種別に別のロボットハンド付アームによって規定の位置まで搬送される。
特開昭62−92095号公報
ところで、搬送すべき紙幣束MTが、図4に示されるような紙幣格納容器200に収容されている場合がある。かかる場合、ロボットハンド付アームは、その紙幣格納容器200から紙幣束MTを抜き出し、その紙幣束MTを紙幣カウント紙幣確認ユニットまで搬送する必要がある。しかし、上述のような紙幣格納容器200では、同紙幣格納容器200の幅方向における紙幣束MTの露出部分がかなり狭くなっている。このため、ロボットハンドが紙幣束MTを掴んでそのまま紙幣束MTを紙幣格納容器200から抜き出すと、ロボットハンドの指部の両側に紙幣束MTが撓垂れてしまい、ロボットハンド付アームにより紙幣束MTを搬送する際において紙幣束MTの姿勢が不安定になってしまうおそれがある。
本発明の課題は、紙幣束のような撓垂れやすい物体の収容箱の幅方向における同物体の露出部分がかなり狭くなっている場合であっても、同物体をアームにより搬送する際において、同物体をできるだけ安定的に把持することができるロボットハンドを提供することにある。
本発明の第1局面に係るロボットハンドは、第1指部、第2指部、指部移動機構、スライド受け部および付勢部材を備える。第2指部は、第1指部と対向するように配設されている。指部移動機構は、第1指部と第2指部との対向方向に沿って第1指部および第2指部の少なくとも一方を移動させる。スライド受け部は、第1指部および第2指部の少なくとも一方の指部の少なくとも片側の側面に隣接すると共に先端が指部の先端よりも前側に位置しないように配設されている。そして、このスライド受け部は、指部の奥行方向に平行な方向に沿ってスライド移動可能である。なお、このスライド受け部の物体受け側の面は、指部の対向面を含む面上に存在することが好ましいが、指部の対向側と反対側に僅かにオフセットされていてもかまわない。付勢部材は、スライド受け部を、指部の先端側に向かって付勢する。そして、付勢部材は、指部の基端側に向かって収縮可能である。
上述の通り、このロボットハンドにはスライド受け部および付勢部材が設けられている。このため、このロボットハンドにおいて、スライド受け部が隣接するように配設されている指部の幅が収容箱の幅方向における物体の露出部分の幅よりも狭く設計されれば、その指部がその露出部分の上側または下側に挿入しようとする際に、スライド受け部が収容箱の一部に当接することによって後退してその指部がその物体の上側または下側に進入することができ、延いてはロボットハンドの指部がその物体の露出部分を把持することができる。そして、ロボットハンドがその物体の露出部分を把持してその物体を引き抜いていく際に、付勢部材によってスライド受け部が先端側に押し戻され、スライド受け部がその物体の上側または下側に位置し、その物体の受け面積が増えることになる。このため、このロボットハンドは、紙幣束のような撓垂れやすい物体の収容箱の幅方向における同物体の露出部分がかなり狭くなっている場合であっても、同物体をアームにより搬送する際において、同物体をできるだけ安定的に把持することができる。
本発明の第2局面に係るロボットハンドは、スリットが形成された支持部材を有する紙幣格納容器から、支持部材に支持された紙幣を取り出すのに用いられるロボットハンドであって、第1指部、第2指部、指部移動機構、スライド受け部および付勢部材を備える。第2指部は、第1指部と対向するように配設されている。指部移動機構は、第1指部と第2指部との対向方向に沿って第1指部および第2指部の少なくとも一方を移動させる。スライド受け部は、第1指部および第2指部の少なくとも一方の指部の少なくとも片側の側面に隣接するように配設されている。そして、このスライド受け部は、指部の奥行方向に平行な方向に沿ってスライド移動可能である。なお、このスライド受け部の物体受け側の面は、指部の対向面を含む面上に存在することが好ましいが、指部の対向側と反対側に僅かにオフセットされていてもかまわない。付勢部材は、スライド受け部を、指部の先端側に向かって付勢する。また、第1指部および第2指部のいずれかは、スリットに挿入可能である。そして、スライド受け部は、第1指部および第2指部のいずれかがスリットに挿入されていく際に、支持部材に当接する。
本発明の実施の形態に係るロボットハンドの斜視図である。 本発明の実施の形態に係るロボットハンドの押当部待機状態の右側面図である。 本発明の実施の形態に係るロボットハンドの押当部突出状態の右側面図である。 本発明の実施の形態に係るロボットハンドが抜き出す紙幣束を収容する紙幣格納容器の斜視図である。 本発明の実施の形態に係るロボットハンドにより紙幣束を紙幣整理機の載置トレイに載置する際の状態を示す断面図である。 本発明の実施の形態にロボットハンドの指部を紙幣格納容器に差し込む際のスライド受け部の状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態にロボットハンドの指部を紙幣格納容器から抜き出す際のスライド受け部の状態を示す斜視図である。
本発明の実施の形態に係るロボットハンド100は、図1に示されるように、二指型のロボットハンドであって、アームRAの先端に配設されている。そして、このロボットハンド100は、図1に示されるように、主に、可動指110、固定指120、可動指往復動機構130、押当部140、押当部往復動機構150、スライド受け部160、スライド受け部付勢部材170、連結部180および撮像部190から構成されている。以下、これらの構成要素について詳述する。
<ロボットハンドの構成要素>
(1)可動指
可動指110は、図1に示されているように、基部111および爪部112から形成される。基部111は、略台形状の厚板部位である。爪部112は、細長い矩形の厚板部位であって、基部111の短辺側の側面から前方に向かって延びている。そして、この可動指110は、可動指往復動機構130の基部111の長辺側で昇降板132(後述)に固定されている。
(2)固定指
固定指120は、図1に示されているように、基部121および爪部122から形成されている。基部121は、矩形の厚板部位である。爪部122は、細長い矩形の厚板部位であって、基部121の前方中央の側面から前方に向かって延びている。すなわち、この固定指120は、平面視において凸状を呈する厚板部材である。そして、この固定指120は、可動指往復動機構130の支持板131(後述)に固定されている。そして、この固定指120は、図1に示されるように、可動指110の往復動方向において可動指110と対向している。
(3)可動指往復動機構
可動指往復動機構130は、図1〜図3に示されるように、主に、支持板131、昇降板132、エアシリンダ機構133および昇降テーブル134から構成されている。支持板131は、エアシリンダ機構133を支持している。エアシリンダ機構133は、複動式のものであって、昇降テーブル134を昇降させる際の駆動源である。そして、このエアシリンダ機構133は、上述の通り支持板131に取り付けられている。そして、この昇降テーブル134には、昇降板132が取り付けられている。すなわち、エアシリンダ機構133は、昇降テーブル134を昇降させることによって昇降板132を昇降させている。また、このエアシリンダ機構133には、図2および図3に示されるようにエア給排気口135,136が設けられている。なお、このエア給排気口135,136には、エア給排気管(図示せず)が接続されている。
(4)押当部
押当部140は、図1〜図3に示されるように、略凹状の板状部材であって、両側の起立部RUが可動指側に向かって延びるように、押当部往復動機構150のピストン152(後述)の連結片152b(後述)に取り付けられている。そして、この押当部140は、押当部往復動機構150によって前後方向に沿って往復動することができる。
(5)押当部往復動機構
押当部往復動機構150は、押当部140を前後方向に沿って往復動させるための複動式のエアシリンダ機構であって、図1に示されるように、主に、シリンダブロック151、ピストン152、エア給排気口153およびつまみ154から構成されている。シリンダブロック151は略直方体状の部材であって、図1に示されるように固定指120の可動指対向側の反対側に接合されている。そして、シリンダブロック151の内部には、長手方向に沿って二列のシリンダ孔(図示せず)が形成されている。ピストン152は、一対のピストン152aおよび連結片152bから形成されている。一対のピストン152aは、連結片152bの一面から同方向に向かって平行に延びている。そして、この一対のピストン152aは、それぞれ上記二列のシリンダ孔に挿入されている。連結片152bのピストン延在側と反対側には、上述の押当部140が接合されている。エア給排気口153は、左右に1つずつ設けられている。そして、これらのエア給排気口153にはそれぞれエア給排気管(図示せず)が接続される。つまみ154は、各エア給排気口153に取り付けられている。このつまみ154は、エアの給気量または排気量を調整するための部材であって、昇降テーブル134の昇降速度すなわち昇降板132の昇降速度を調整することができる。なお、このつまみ154は、速度調整のしやすさ(速度ムラの発生しにくさ)の観点から排気量を調整するものであることが好ましい。
押当部往復動機構150は、上述の通りに構成されることによって、エアの導入・排気によって、押当部140を前後方向に沿って往復動させることができる。その結果として、ロボットハンド100を、図2に示される押当部待機状態と、図3に示される押当部突出状態とに切り換えることができる。
(6)スライド受け部
スライド受け部160は、図1に示されるように固定指120の爪部122の両脇に配設される一対の長細い矩形の厚板部材であって、後述するスライド受け部付勢部材170によって前方に向かって付勢されている。また、このスライド受け部160の先端部の上面は、固定指120の爪部122の先端部の上面(可動指110に対向する側の面)を含む面上に存在する。なお、ここで、スライド受け部160の先端部の上面は、固定指120の爪部122の先端部の上面よりも僅かに下側に位置していても差し支えない。
(7)スライド受け部付勢部材
スライド受け部付勢部材170は、引張りコイルばねであって、図1に示されるように固定指120の爪部122の両脇であって、スライド受け部160の後側に配設されており、スライド受け部160を前方に向かって付勢している。すなわち、スライド受け部160を後方に向かって押した後、スライド受け部160を解放すれば、スライド受け部付勢部材170によりスライド受け部160は初期位置まで押し戻されることになる。
(8)連結部
連結部180は、ロボットハンド100をアームRAに連結させる部位であって、例えば、フランジ等である。
(9)撮像部
撮像部190は、例えば、CCDカメラ等の小型カメラであって、図1〜図3に示されるように可動指往復動機構130の支持板131から延びる支持アームSAにより可動指往復動機構130の右脇に固定されている。なお、この撮像部190は、間欠的に撮像を行いながら撮影した画像の電子データを制御装置(図示せず)に送信する。
<本発明の実施の形態に係るロボットハンドを有するアームの使用例>
ここでは、一例として、本実施の形態に係るロボットハンド100を有するアームRAが紙幣格納容器から紙幣束を抜き出して、その紙幣束を紙幣整理機の載置トレイに移動させる例を説明する。なお、ここで、紙幣格納容器の一例として、図4に示される紙幣格納容器200を採用し、紙幣整理機の載置トレイの一例として、図5に示される紙幣整理機300の載置トレイ320を採用する。なお、この例は、本発明を限定するものでないことに留意すべきである。
ロボットハンド100を有するアームRAの説明に先立ち、紙幣格納容器200および紙幣整理機300について簡単に説明する。なお、ここで、アームRAは、例えば、既存の多軸ロボットアームである。
紙幣格納容器200は、図4に示されるように、主に、筐体210、前蓋220、上側支持板230および下側支持板240から構成されている。筐体210は、図に示されるように、前側に開口する直方体状の箱体である。前蓋220は、略長方形状の板部材であって、ヒンジ等の開閉機構を介して筐体210の開口縁の上側に開閉可能に軸支されている。上側支持板230は、下側支持板240と協働して紙幣束MTを挟持する部材であって、図に示されるように、筐体210の高さ方向中央よりやや上側に上下移動自在に配設されている。また、この上側支持板230の前側中央には半円状の切欠Rsが形成されている。下側支持板240は、上側支持板230と協働して紙幣束MTを挟持する部材であって、図に示されるように、筐体210の下側に固定されている。また、この下側支持板240の幅方向中央にはスリットRtが形成されている。そして、本実施の形態に係る紙幣格納容器200では、上側支持板230が、その上側に配設される付勢部材(コイルスプリング等)によって下方に向かって付勢されている。すなわち、この紙幣格納容器200に収容される紙幣束MTは、上側支持板230によって下側支持板240に押し付けられている。
紙幣整理機300は、紙幣格納容器200に収容される紙幣束MTを金種別に仕分けながら各種金種を計数する装置であって、図5に示されるように本体310および載置トレイ320から構成される。本体310には、載置トレイ320から供給される紙幣束MTを金種別に仕分けながら各種金種を計数する紙幣整理機構が配設されている。載置トレイ320は、紙幣束MTを載置するためのトレイであって、紙幣整理機構の紙幣吸込機構の脇に配設されている。すなわち、載置トレイ320に載置された紙幣束MTは、紙幣整理機構の紙幣吸込機構の紙幣検出センサによってその存在が認識されると紙幣吸込装置によって自動的に紙幣整理機構内に吸い込まれていく。
ロボットハンド100を有するアームRAが紙幣格納容器200中の紙幣束MTを抜き出して紙幣整理機300の載置トレイ320に移動させる際、ロボットハンド100を有するアームRAは以下の通りに動作する。
先ず、制御装置がアームRAの動作を制御してロボットハンド100を規定位置に移動させると共に規定方向に向ける。なお、ここで、規定位置は紙幣格納容器200の正面側の位置であり、規定方向は撮像部190が紙幣格納容器200の正面を撮像することができる方向である。
次に、制御装置は、アームRAおよびロボットハンド100を制御して可動指110を最高位置まで引き上げてから、下側支持板240のスリットRtに固定指120の先端部を差し込む。なお、このとき、可動指110は、上側支持板230の切欠Rsの上方に位置する。また、このとき、スライド受け部160は、図6に示されるように、下側支持板240のスリットRtの両側の壁部位に当接して後退する。
続いて、制御装置は、可動指110を下方に移動させて固定指120と共に紙幣束MTを把持する。制御装置は、アームRAの動作を制御してロボットハンド100を後退させ、紙幣格納容器200から紙幣束MTを抜き取る。なお、図7に示されるように、ロボットハンド100の後退に伴ってスライド受け部160が前方に移動させられる。
さらに続いて、制御装置は、アームRAを制御して、図5に示されるようにロボットハンド100を先端側から紙幣整理機300の載置トレイ320の奥側にまで差し入れした後、押当部往復動機構150を動作させて押当部140を前方に移動させだすと共に、可動指往復動機構130を制御して可動指110を上方に引き上げて紙幣束MTを手放す。
そして、押当部140が前方に移動している最中に、制御装置が、アームRAを制御して、ロボットハンド100の傾斜角度を維持したままロボットハンド100を斜め後方に向かって引き上げる。この動作により、紙幣整理機300の載置トレイ320への紙幣束MTの搬送が完了する。紙幣束MTの搬送完了後、制御装置が、押当部往復動機構150を動作させて押当部140を後方に引き戻しながら、アームRAの動作を制御してロボットハンド100を規定位置に移動させると共に規定方向に向ける。この後、上述の通りにして、同位置まで搬送された次の紙幣格納容器200から紙幣束MTを抜き取ってその紙幣束MTを紙幣整理機300の載置トレイ320に搬送する。
<本実施の形態に係るロボットハンドの特徴>
(1)
本実施の形態に係るロボットハンド100には、押当部140および押当部往復動機構150が設けられる。また、本実施の形態に係るロボットハンド100はアームRAおよび制御装置に取り付けられている。そして、制御装置は、アームRAを制御して、ロボットハンド100を先端側から紙幣整理機300の載置トレイ320の奥側にまで差し入れした後(図5参照)、押当部往復動機構150のシリンダ孔にエアを導入することにより押当部140を前方に移動させだすと共に、可動指往復動機構130を制御して可動指110を上方に引き上げて紙幣束MTを手放す。このため、このロボットハンド100は、全ての紙幣束MTを紙幣整理機300の載置トレイ320に載置することができる
(2)
本実施の形態に係るロボットハンド100には、スライド受け部160およびスライド受け部付勢部材170が設けられる。このため、このロボットハンド100では、細いスリットRtしかない支持板230,240の間に紙幣束MTが挟まれている場合において、紙幣束MTを摘み出すことができると共に、その後において紙幣束MTの姿勢を安定化させることができる。
〔変形例〕
(A)
先の実施の形態に係るロボットハンド100を有するアームRAは、制御装置により、ロボットハンド100を先端側から紙幣整理機300の載置トレイ320の奥側にまで差し入れした後、押当部140を前方に移動させだすと共に、可動指110を上方に引き上げて紙幣束MTを手放すように制御されたが、ロボットハンド100を紙幣整理機300の載置トレイ320の手前側部分まで移動させた後に、可動指110を上方に引き上げて紙幣束MTを手放させ、押当部140を前方に押し出してから、ロボットハンド100を後退させるように制御されてもよい。
(B)
先の実施の形態に係るロボットハンド100を有するアームRAは、制御装置により、可動指110を下方に移動して固定指120と共に紙幣束MTを把持した後に、ロボットハンド100を後退させて紙幣格納容器200から紙幣束MTを抜き取るように制御されたが、ロボットハンド100が可動指110と固定指120により紙幣束MTを把持した後に、ロボットハンド100が一定距離だけ後退して紙幣束MTを一定長さだけ手前に引き出してから紙幣束MTを手放し、その引き出した紙幣束MTの部分をロボットハンド100が再び把持するように制御されてもよい。このようにすれば、ロボットハンド100の紙幣束MTの把持長さを長くとることができ、その把持状態をさらに安定化させることができる。
(C)
先の実施の形態に係るロボットハンド100では押当部140および押当部往復動機構150が固定指120の可動指対向側の反対側に配設されていたが、押当部140および押当部往復動機構150は、可動指110の固定指対向側の反対側に配設されてもよいし、可動指110と固定指120との間に配設されてもよい。ただし、押当部140および押当部往復動機構150が可動指110と固定指120との間に配設される場合、可動指110と固定指120との挟持動作を妨げないように、可動指110および固定指120の後方に押当部140および押当部往復動機構150の収容空間を形成するのが好ましい。
(D)
先の実施の形態に係るロボットハンド100ではスライド受け部付勢部材170として引張りコイルばねが採用されたが、代わりにエアースプリング等の他の付勢部品や付勢機構が採用されてもよい。
(E)
先の実施の形態に係るロボットハンド100ではスライド受け部160が固定指120の両側に配設されていたが、スライド受け部160は固定指120の片側にのみ配設されてもかまわない。
(F)
先の実施の形態に係るロボットハンド100では固定指120に隣接するようにスライド受け部160およびスライド受け部付勢部材170が配設されたが、スライド受け部160およびスライド受け部付勢部材170は、可動指110に隣接するように配設されてもかまわないし、固定指120および可動指110の両方に隣接するように各1セット配設されてもかまわない。なお、この変形例において変形例(E)に記載の内容が適用されてもかまわない。
(G)
先の実施の形態に係るロボットハンド100では固定指120が固定され、可動指110のみが可動したが、固定指120も可動指110と同様に可動化されてもよい。
(H)
先の実施の形態に係るロボットハンド100では可動指往復動機構130としてエアシリンダ機構が採用されたが、可動指往復動機構130として公知の往復動機構、例えば、ラック・アンド・ピニオン機構、ボールネジ機構、モータシリンダ機構、電動スライダ機構、ベルトスライダ機構およびリニアスライダ機構などの機構が採用されてもかまわない。また、かかる場合、駆動源として電動機を採用してもかまわない。
(I)
先の実施の形態に係るロボットハンド100では押当部往復動機構150としてエアシリンダ機構が採用されたが、押当部往復動機構150として公知の往復動機構、例えば、ラック・アンド・ピニオン機構、ボールネジ機構、モータシリンダ機構、電動スライダ機構、ベルトスライダ機構およびリニアスライダ機構などの機構が採用されてもかまわない。また、かかる場合、駆動源として電動機を採用してもかまわない。
(J)
先の実施の形態では特に言及しなかったが、制御装置が、撮像部190により撮像された紙幣格納容器200の正面像を画像解析して上側支持板230の切欠Rsの位置および下側支持板240のスリットRtの位置を特定し、その後にアームRAおよびロボットハンド100を制御して可動指110の位置を調整し、上側支持板230の切欠Rsに可動指110の先端部を差し込むと共に、下側支持板240のスリットRtに固定指120の先端部を差し込んでよい。
100 ロボットハンド
110 可動指(第1指部)
120 固定指(第2指部)
130 可動指往復動機構(指部移動機構)
160 スライド受け部
170 スライド受け部付勢部材(付勢部材)
200 紙幣格納容器
240 下側支持板(支持部材)
Rt スリット

Claims (1)

  1. 第1指部と、
    前記第1指部と対向するように配設される第2指部と、
    前記第1指部と前記第2指部との対向方向に沿って前記第1指部および前記第2指部の少なくとも一方を移動させる指部移動機構と、
    前記第1指部および前記第2指部の少なくとも一方の指部の少なくとも片側の側面の近傍に配設され、前記指部の奥行方向に平行な方向に沿ってスライド移動可能であるスライド受け部と、
    前記スライド受け部を、前記指部の先端側に向かって付勢する付勢部材と
    を備える、ロボットハンド。
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