JP2019202363A - パンチング板およびその製造法 - Google Patents

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Abstract

【課題】1枚のパンチング板で、裏側と表側が同様の光沢と手触りとなるものを提供する。【解決手段】パンチング板の穴開け加工すると同時に、穴の周囲にテーパー加工を施す。テーパー加工とは、穴周囲のエッジや発生したバリまたはヒビの部分にテーパーを設けることで、見た目が表側の穴と同様となり、触れば触感が滑々となり、課題を解決する。【選択図】図1

Description

本発明は一枚の板に同じ形をした穴が多数開けられている、パンチング板と呼ばれる品に関するものである。金属で作られるとパンチングメタル、樹脂で作られると樹脂パンチングと呼ばれることもある。
パンチング板は薄い金属や樹脂の板にプレス機を用いたパンチングマシンなどにより穴が開けられて製造される。樹脂の場合にはドリルで穴が開けられることもある。穴の形は円形や方形である事が多いが、その形状は多種多様であり、一般的には規則正しい間隔で開けられる。穴の配置分布からイラストめいたデザインや文字を示すものまである。板の厚さは0.5mmから10mm程度の品が市販されており、建材や物流用品やインテリアなどの部材として使用されている。
金属で作られるパンチング板の穴は図14に示すパンチングマシンにセットされる金型で打ち抜かれる。図5および図6はパンチ3によって開けられた穴の断面図であり、パンチ3が最初に接触する金属表面(以後、表側という。)の穴30の周囲は、打ち抜かれる時の圧力によりダレ31などの丸みを帯びる。この丸みが光沢感を生み出し、人の手による手触りも滑々に感じさせる。
一方パンチが抜けていく金属表面(以後、裏側という。)の穴30の周囲は、エッジ32となるか小さなバリ33が発生する(図5,図6)。
穴が多数開けられたパンチング板の表側の表面は手触りが滑々で穴の周囲は光沢感が増し見た目にも美しく、建材や物流、インテリアなどで利用される。布による表面の清掃などでも拭き取りがスムーズで衛生的である。
しかしパンチング板の裏側の表面はザラザラな手触りで、パンチング板の裏側に人の肌を強く擦ると擦り傷ができてしまう。布などによる清掃では穴周囲のエッジ32やバリ33などが引っ掛かり、表面の清掃が思ったようにできない。時には清掃で使う布の繊維をほつれさせたり切断したりもする。清掃が行き届かなくなりパンチング板の裏側は外来の埃が付着しても除去しきれず美観を損ね、発塵の源となる原因にもなる。また穴周囲の光沢感も少ないため美観も良くない。
更にパンチング板の裏側の穴周囲のエッジ32やバリ33に人の皮膚を強くこすると、擦り傷などを作り、怪我の元となっていた
建築の内装や物流などで使われるパンチング板は、滑々な表側のみ使用される事が殆どである。しかしパンチング板の表裏を表側のような滑々な表面を必要とする場合には、2枚のパンチング板を用いて各々の裏側同士を合わせて一体とし、これが1枚のパンチング板として使われる。この使い方はコストを2倍に上昇させる問題がある。
1枚のパンチング板で表裏を同じように使うためには、パンチング板の裏側の穴周囲にあるエッジ32やバリ33をグラインダーや紙やすりなどで削るか、薬品で溶かして除去する薬品処理などを行っている。
しかしこの方法もエッジ32やバリ33を除去する工程が追加されるので、パンチ3で打ち抜いただけのパンチング板と比較して製造コストを上昇させるうえ、薬品処理においては薬品の廃棄過程でコストが上昇し更に環境負荷が伴う問題があった。
解決しようとする問題点は、パンチ3で打ち抜いただけのパンチング板では裏側の穴周囲に出来るエッジ32やバリ33により、パンチング板の裏側を表側と同じように扱えないことである。
本発明はパンチング板を製造するときの金型を図1のように工夫し、パンチ3で穴を開けるのと同時にパンチング板裏側の穴周囲を裏打ちピン5で押圧し、パンチング板裏側の穴の周囲にテーパー部を設ける。
パンチング板の材質が熱可塑性樹脂または熱可塑性樹脂を母材とするFRPなら、図2に示した金型のように内蔵されたヒーター10によって加熱した裏打ちピン5で、パンチ3で開けた穴を裏側から押圧し、穴の周囲にテーパー部を設ける。
本発明によって製造されたパンチング板の裏側は、表側と同様の光沢と手触りとなり、パンチング板の表側と同じように扱えるようになる。
パンチング板の裏側が表側と同様の光沢と手触りとなり、2枚のパンチング板を合体させて実現していた、表裏とも滑々なパンチング板が1枚のパンチング板で実現できるようになった。その結果、重量とコストが半減した。
またパンチ3で打ち抜いたパンチング板の裏側にできるエッジ32やバリ33をグラインダーや紙やすりで削ったり薬品で溶かすことも無いので、製造コストの上昇は抑えられ、薬品を廃棄する工程の環境負荷も省く事が出来た。
図1はパンチング工程で使う金型の断面図。(実施例1) 図2はパンチング工程で使う金型の断面図。(実施例2) 図3はパンチング板の上面図。(60°千鳥パターン) 図4はパンチング板の上面図。(45°千鳥パターン) 図5は、穴の裏側がエッジ32となっている、従来のパンチング板の穴の断面図。 図6は、穴の裏側がバリ33が生じている、従来のパンチング板の穴の断面図。 図7は、図5で示した穴に本発明を実施した時の、パンチング板の穴の断面図。 図8は、図6で示した穴に本発明を実施した時の、パンチング板の穴の断面図。 図9は図1および図2で示したダイプレート1の上面図。 図10はパンチング板製造に必要な装置の略図。 図11はパンチング板製造に、穴開け工程とテーパー加工を、別々の装置で行う時の略図。 図12は、繊維強化プラスチックに穴開け加工を行ったときの、穴の断面図。 図13は、図12で示した穴に本発明を実施した時の、パンチング板の穴の断面図。 図14は一般的なパンチング板を製造する金型の断面図。 図15は図11で示した機材で用いられる、本発明の金型断面図。 図16は図11で示した機材で用いられる、本発明の金型断面図。 図17は、パンチング板の穴径が大きい時に用いる、金型の断面図。 図18は図1に示した金型が素材に穴を開けた時の断面図。 図19は熱可塑性樹脂に穴開け工を行った時の、パンチング板の穴の断面図。 図20は、図19で示した穴に本発明を実施した時の、パンチング板の穴の断面図。 図21は、市販されているパンチングメタルで、穴の形状が丸以外のものを示した図。 図22は方形型のパンチング板の穴にテーパー加工を行うためのピンを示した俯瞰図。 図23は図18のテーパー加工部の拡大図を付した図。
まずパンチング板の一般的な製造工程を説明する。図10は金属質パンチング板を製造する機材の一例である。金属質パンチング板の素材となる金属板は、アンコイラー52と呼ばれる機材にセットされた、長い金属板が巻かれたコイル50から供給される。あるいは図示はしないが、コイル50から供給するのではなく、所定の大きさにカットされた金属板でもよい。
プレス機53は、1回作動させると最初は取り付けられた金型56の上型を下降させ、金属板への穴開けは金型56の上型がほぼ下降しきった時に行われ、その後 上型を上昇させて元の位置に戻ると金型の往復運動は停止する。
プレス機を作動させる信号を送り続けると、プレス機に取り付けられた金型56の上型が上下に往復運動が繰り返されるようになっている。
コイル50から供給された金属板は、送り装置51によって金属板の丸みや癖を矯正され、プレス機53が1回作動するたびにパンチング板の決められた長さ(例えば図13の穴ピッチ17)分だけプレス機53に送られる。
プレス機53が1回作動するとプレス機に取り付けられた金型56は図5ないし図6に図示したような穴30を金属板に開ける。
プラス機53が作動前の状態に戻ると、再び金属板は送り装置51によって決められた長さ(ピッチ)分だけプレス機53に送られる。
パンチング板の多数の穴は、金型56の上型の往復運動と金属板の送り作業が連続的に行われることで、製造されていく。
プレス機53によって穴開けされた金属板は切断機54に送られ、穴開けされた金属板が所定の長さに達すると、金属板は切断機54によって切断され1枚のパンチング板となる。
図10に示したリフター57の上には、プレス機53によって穴開けされたパンチング板55が所定の長さで切断され、重ねてスプールされている状態を示している。
図1は本発明に係るパンチング板製造の金型56部分の断面図である。図9のAA部分の断面図でもある。パンチング板の素材(図1ならばコイル材50)にパンチ3で穴を開けると同時に、数ピッチ先にパンチ3で開けた穴を押しピン6で裏打ちピン5に押圧し、穴裏側の周囲にテーパー加工を行う。
図2は図1のコイル材50を、熱可塑性プラスチック12または繊維強化プラスチック13(以下、樹脂類)に、置き換えた場合の図である。
樹脂類がパンチ3で開けられた、両面の穴周囲にテーパー加工を行う。方法は金属板の時と同様であるが、テーパー加工を行う押しピン6と裏打ちピン5が金型に内蔵されているヒーター10によって加熱されている。
樹脂類を容易に変形させるには熱を加える必要が有り、加熱された押しピン6と裏打ちピン5の温度は、所定のテーパー加工が出来るように設定される。以下に発明品を製造する過程を具体的に示す。
図1は本発明に係るパンチング板を製造するための金型の断面図である。
バッキングプレート9は、図10に示したプレス機53の上下する部位に取り付けられている。ストリッパープレート2はショルダーボルト7を介してバッキングプレート9に吊られている。
バッキングプレート9とストリッパープレート2の間には、ショルダーボルト7を軸としたスプリング8がセットされている。
バッキングプレート9にはパンチ3と押しピン6が接続されていて、ダイプレート1にはダイ4と裏打ちピン5が固定されており、パンチ3の軸はダイ4の軸と一致し押しピン6の軸は裏打ちピン5の軸と一致するように配置されている。
またパンチ3と押しピン6の軸の間隔は、図3に示した穴ピッチ17の数倍程度に離しており、ダイ4と裏打ちピン5の軸の間隔も同じく設定されることになる。
図10に示したプレス機53の上下する部位が下降すると、バッキングプレート9とストリッパープレート2が同時に下降し、下降を続けたストリッパープレート2はスプリング8の力により、ダイプレート1の上に配置されているコイル材50を上から押し付けてコイル材50をダイプレート1に固定する。
その後もパンチ3と押しピン6はバッキングプレート9と下降を続け、パンチ3はコイル材50を貫通してダイ4に入り込み、パンチ穴30を作る。
更に下降を続けた押しピン6は、コイル材50に開けたパンチ穴30を上から押し付け、パンチ穴30を裏打ちピン5に押し付ける。
裏打ちピン5の頭頂部は円錐台の形をしており、頂部の円形の直径はパンチ穴30の直径より少し小さめにできている。
図23はテーパー加工を行っている部分の拡大図である。
裏打ちピン5に押し付けられたパンチ穴30の裏側には、図5や図6に示したエッジ32やバリ33がある部分に、図7や図8で示すようにテーパー加工部40(または41)が形成される。
なお図8に示したテーパー加工部41には図6のバリ33が見られるが、これは図6のバリ33が裏打ちピン5の頭頂部の円錐台のテーパー部分によって穴の外側に押し倒され、パンチ穴30の裏側に形成されたテーパー加工部41に貼りついている状態を示している。
図10のプレス機53の上下する部位が上昇に転じると、バッキングプレート9と共にパンチ3と押しピン6およびショルダーボルト7が上昇を始め、パンチ3はコイル材50に作られたパンチ穴30から上方へ抜ける。
更にバッキングプレート9の上昇が続くと、ショルダーボルト7を介してストリッパープレート2が上昇し、ダイプレート1に押し付けていたコイル材50は動けるようになる。
図10のプレス機53の上下する部位が上昇から下降に転じ図1のストリッパープレート2がコイル材50に接触する前に、図1に示すコイル材50を図3に示す穴ピッチ17に相当する距離だけ右に移動させる。
図10のプレス機53が連続して運転すると、上記、0035〜0043の動作が繰り返され、パンチ穴30の裏側にテーパー加工されたパンチング板が連続的に製造されていく。
1つの金型でパンチ3がパンチ穴30を開けていくのと同時並行して穴30の裏側を裏打ちピン5がテーパー加工をするため、従来からの工程数を増やすことが無いので、ランニングコストが変わらない。結果的に発明品のパンチング板は従来品のパンチング板に比べコスト上昇が抑えられる。
以上のような金型を経て作られたパンチング板のパンチ穴30の裏側は裏打ちされ、図5または図6に示したエッジ32またはバリ33の状態であったパンチ穴30裏側の周囲は、図7または図8に示したテーパー加工部40またはテーパー加工部41が作られる。
パンチング板の裏側には、図7または図8に示したテーパー加工部40またはテーパー加工部41が作られ、光沢感がパンチング板の表側と同様となる。
また図6に示したバリは、パンチング板の手触りをザラザラとさせて悪くしていたが裏打ちピン5により形成されたテーパー加工部41に押し倒され貼り付く様になる。
すると図6のバリ33はパンチング板の裏側表面より突出することがなくなるので、パンチング板の裏側の手触りはザラザラとはせず、手触りがパンチング板の表側と同様となる。
結果的にパンチング板の裏側は見た目も手触りも表側と同様になり、外観が美しくなって掃除もしやすくなり、人が皮膚を強く擦っても怪我をすることがなくなった。
なお図1のダイプレート1から突出した裏打ちピン5の円錐台の形状は、ダイプレート1を製作する際に削り出しで形を作っても良いが、あえて交換可能で独立した裏打ちピン5の形で表現した。
これは円錐台のテーパー部分が、テーパー加工を数多く行うと、摩耗して変形するためである。もし円錐台の形状をダイプレート1を製作する際に削り出しで形作ると、テーパー部が摩耗した時にダイプレート1を再び製作しなくてはならず、コスト上昇の原因となる。
そのため円錐台の形状は、交換が可能な裏打ちピン5を用いる方法を採用し、コストの上昇を最小限にした。
図2は本発明に係るパンチング板を製造するための金型の断面図である。
実施例1で挙げた図1と異なるのは、押しピン6と裏打ちピン5を加熱するヒーター10が金型に組み込まれている点である。
この金型が使われるのは、パンチング板にする素材が樹脂類の時である。
樹脂類を素材とするパンチング板を製造するときも、穴をあけるプレス機や金型、および周辺機器の一連の動作は、実施例1と同じである。しかしながら熱可塑性プラスチック12に開けられるパンチングの穴は、素材が金属質の場合と少し異なり、図19に示すようにパンチ穴30の周囲の両面にはひび割れ28が入る。
また繊維許可プラスチック(FRP)では、図12に示すような層間剝離36と呼ばれる現象が生じて穴の周囲が割れる。
そこで図2のように押しピン6と裏打ちピン5をヒーター10で加熱して、パンチ穴30の穴周囲の両面にテーパー加工をするときに、樹脂類の穴周囲を融かし気味にしてテーパー加工を行うのである。
樹脂類のパンチ穴30の周囲が加熱された押しピン6と裏打ちピン5に接すると、樹脂が融け気味となって円錐台の形状を綺麗に転写し、図19に示したひび割れ28や図12に示した層間剝離36などの割れ目を埋めて図20や図13に示すようなテーパー加工部42を形成する。
なお金型に内蔵されているヒーターの設定温度は、図示されない温度コントローラーによって調節され製造するパンチング板の素材よって、所望のテーパー加工となるような設定をする。
図17はパンチング板の穴径が大きく穴ピッチ17などが比較的小さい場合の金型を示している。穴の間隔が小さいためスペースなどの問題で図2の金型のようにヒーターが配置できない場合がある。図17はヒーター39を押しピン15と裏打ちピン5の中に内蔵させてスペースの問題を解決している。要は、押しピン15と裏打ちピンが加熱できて、パンチング板の素材(樹脂類)が変形しないような配置が出来れば良い。
図11はパンチングを行うプレス機60とテーパー加工するプレス機61の2台で加工しているラインを示している。
これは図14に示したパンチングだけ行う金型をセットしたプレス機60(既存のライン)に、図15に示したテーパー加工だけ行う金型をセットしたプレス機61を追加した構成である。
遊休となっているプレス機があれば、図1に示すような金型を作るほどのコストがかからない図15に示したテーパー加工だけ行う金型を作るだけで済み、既存のラインの変更を最小限の変化で済む。ゆえに初期投資も最小限に抑えられる。
なおパンチングを行う素材が樹脂類ならば、加熱した押しピン6と裏打ちピン5を兼ね備えた図16に示した金型を、図11のプレス機に61にセットすれば良い。
今までは丸い形の穴を開けたパンチング板の図解ばかりであったが、パンチング板の穴は丸に限らない。
市販には丸穴以外にも、図21に示すような多様な形の穴をしたパンチング板が出回っている。
図21に代表的なパンチングメタルを示した。
図21の(A)は長円形型、(B)は矢羽型、(C)は方形型をした穴が金属板に開けられている。
図22に示したのは、方形の穴にテーパー加工を行うための、裏打ちピンの俯瞰図である。
丸い以外の形の穴にテーパー加工を行うには、その穴に相応しいテーパー加工用のピンを用意すれば、丸穴以外の形でもテーパー加工が可能となる。
パンチング板の穴開け方法にはプレス機を用いない方法がある。例えばドリル加工やレーザー加工や電子ビーム加工などが挙げられる。
図11に示したプレス機60に代えて、ドリル加工機やレーザー加工機や電子ビーム加工機に置き合えれば、プレス加工以外の方法で開けられたパンチング板にテーパー加工が可能となる。
今回の発明品で、表裏がある従来のパンチング板に比べ、表裏を意識することなくパンチング板を使えるようになる。これにより様々な方面で利便性が高まる。
建材として窓の採光や通風などでパンチング板が使われているが、美観や清掃のやり易さから2枚のパンチング板の裏側を合わせて1枚とし、それを採光や通風に使っている。
しかしコストと重量とスペースが2倍となり、2枚使いのパンチング板を支えるための建築構造が必要となるため、間接的に更にコストアップの要因となっている。
もしこれを本発明品に置き換えればコストと重量もスペースも半分となり、更に建築構造が簡素となるため、間接的に更なるコストダウンに資する。
アンティークなインテリアなどでもパンチング板が利用されている。例えば照明の調光のため、照明の傘や遮光板としてパンチング板が使われる事がある。
照明は普段清掃しないので埃が溜まりやすく、従来のパンチング板の裏側は布などで拭き掃除がしにくいので清掃が行き届かない。そのまま埃が付着したままとなると美観を失い美しくない。
これに風が吹くと埃が室内を舞ってしまい、後の室内清掃が大変になり、健康にも良くない。ゆえにあまり照明の傘や遮光板は、埃を付着させないように、掃除がしやすくする必要がある。
照明の傘や遮光板として本発明品を適用すると、パンチング板の表裏とも清掃が楽になり、埃の除去率が格段に上がる。結果的に美観を保ち衛生的である。
調理器具などでもパンチング板は使われている。パンチング板の穴から液体を通す事が出来るので、フライヤーや水切り籠などとして使われる。
しかし安価な製品においてはパンチング板の裏側の処理がされていない製品があり、食べ物の欠片などが裏側の穴の周囲に残りやすい。拭き掃除をするにも布やスポンジが穴のエッジやバリなどに引っ掛かり念入りな拭き取りがしにくい。
結果的に食べ物の欠片が調理器具に付いたまま残留し、雑菌が増えて食中毒を引き起こす可能性がある。
ここに本発明品を適用すればパンチング板部分の裏側も表側も拭き掃除が念入りに出来るので、掃除の時間や掃除で使う水資源や洗剤が節約できるうえ、より衛生的になる。
高価な調理器具や業務用の調理器ではパンチング板の裏側の処理はされているが、グラインダーでの削り工程や薬品による溶解処理がされていて、製造工程が多いため結果的に調理器のコストを上昇させている。
ここに本発明品を適用すれば、調理器のコスト削減に繋がり、また公衆衛生も向上する。
食事を提供する配膳台の棚の部分は、滑りの良いパンチング板が使われる事がある。食事が置かれたトレーを出し入れするには好都合である。
パンチング板の裏側の処理はされているが、グラインダーでの削り工程や薬品による溶解処理がされていて、製造工程が多いため結果的に配膳台のコストを上昇させている。
ここに本発明品を適用すれば、配膳台のコスト削減に繋がり、また公衆衛生も向上する。
一般家庭の台所でもパンチング板は使われる。例えば台所のシンクの排水口には、調理の時に出る食品の切りくずや食後の食べかすを排水管に流さないように、パンチング板で作ったカゴを設置する。
こういったカゴは雑菌が増えやすく頻繁な掃除が必要である。しかしながら従来のパンチング板では籠の内側か外側のどちらかがザラザラした状態となるため、スポンジによる拭き洗いではスポンジが引っかかってしまい満足のいく掃除が出ない。またスポンジの繊維が切れてしまい、スポンジを傷めてしまう。
ここに本発明品を適用すれば、排水口に設置する籠の表裏をスムーズにスポンジで洗えるようになり、よりシンクが衛生的になる。
これは排水口の籠に限らず、調理した食品の水切りなどで使われる、水切り籠でも同様なことが言える。
1 ダイプレート
2 ストリッパプレート
3 パンチ
4 ダイ
5 裏打ちピン
6 押しピン
7 ショルダーボルト
8 スプリング
9 バッキングプレート
10 ヒーター
11 ガイド
12 熱可塑性プラスチック
13 繊維強化プラスチック(FRP)
14 ニゲ溝
15 押しピン(ヒーター内蔵型)
17 穴ピッチ(60°千鳥パンチング板)
18 穴ピッチ(45°千鳥パンチング板)
19 加工間隔
20 パンチング板(60°千鳥)
21 パンチング板(45°千鳥)
28 ひび割れ
30 パンチ穴
31 ダレ(丸み部)
32 穴裏側(エッジ仕上がり)
33 バリ
34 素材(金属、樹脂)
35 素材(繊維強化プラスチック)
36 層間剝離(デラミ)
37 裏打ちピン
38 裏打ちピン(ヒーター内蔵型)
39 ヒーター
40 テーパー加工部
41 テーパー加工部(バリ付)
50 コイル材(金属)
51 送り装置
52 アンコイラー
53 プレス機
54 切断機
55 パンチング板(完成品)
56 金型
57 リフター(完成品 一時置き場)
60 プレス機(穴開けのみ)
61 プレス機(裏打ちのみ)
62 金型(穴開けのみ)
63 金型(テーパー加工のみ)

Claims (6)

  1. 一枚の板に複数の穴開け加工されて作られるパンチング板の製造法において、前記パンチング板の穴開け加工と前記パンチング板の片面もしくは両面の全ての穴周囲にテーパー加工を、1台の加工機で行いながら製造することを特徴とするパンチング板の製造方法。
  2. 一枚の板に複数の穴開け加工されて作られるパンチング板の製造法において、前記パンチング板の穴開け加工と前記パンチング板の片面もしくは両面の全ての穴周囲にテーパー加工を、複数の装置で別々に行って製造することを特徴とするパンチング板の製造方法。
  3. 穴開け加工として、ドリル加工およびレーザー加工および電子ビーム加工を用いた、請求項1または請求項2に記載の製造方法。
  4. 金属で製造されている、請求項1および請求項2および請求項3に記載された製造法で作られた、パンチング板。
  5. 熱可塑性樹脂で製造されている、請求項1および請求項2および請求項3に記載された製造法で作られた、パンチング板。
  6. 熱可塑性樹脂を母材とする繊維強化プラスチックで製造されている、請求項1および請求項2および請求項3に記載された製造法で作られた、パンチング板。
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