JP2019202262A - 水処理方法および水処理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】透過水による設備の腐食を簡便に抑えることができる水処理方法および水処理システムを提供する。【解決手段】逆浸透膜を用いて原水から透過水および濃縮水を得て、透過水と濃縮水の一部とを混合する水処理方法、および逆浸透膜と、逆浸透膜(逆浸透膜モジュール12)によって得られた透過水を受水槽16に送液する透過水流路24と、逆浸透膜によって得られた濃縮水の一部を透過水流路24および受水槽16のいずれか一方または両方に供給する濃縮水供給流路28とを備えた水処理システム1。【選択図】図1
Description
本発明は、逆浸透膜を用いた水処理方法および水処理システムに関する。
地下水、河川水等の原水を、逆浸透膜を用いて脱塩処理する方法が知られている。脱塩処理においては、カルシウム等のミネラル分は逆浸透膜を透過しないが、二酸化炭素は逆浸透膜を透過する。そのため、透過水のランゲリア指数(LI)が低下する。その結果、透過水を送液する配管、透過水を貯留する受水槽等の設備の腐食が問題になることがある。
ランゲリア指数(LI)は、防食の観点から水の性状を表す値で、実際のpH値と、水中の炭酸カルシムが溶解も析出もしない平衡状態にある時のpH値(pHs)の差(LI=pH−pHs)で定義されている。
LIが0より大きいとスケール析出しやすく、0より小さいと腐食の傾向を示すといわれている。LIは厚生労働省が定める「水質管理目標設定項目」に指定されており、その基準値は「−1程度以上とし、極力0に近づける」とされている。これはLIの低い(−1.2以下)水は腐食性を示し、後段の配管やコンクリートの設備寿命に影響を及ぼすおそれがあるためである。
LIが0より大きいとスケール析出しやすく、0より小さいと腐食の傾向を示すといわれている。LIは厚生労働省が定める「水質管理目標設定項目」に指定されており、その基準値は「−1程度以上とし、極力0に近づける」とされている。これはLIの低い(−1.2以下)水は腐食性を示し、後段の配管やコンクリートの設備寿命に影響を及ぼすおそれがあるためである。
そのため、透過水には、腐食性を抑制するための後処理が施されることがある。このような後処理としては、透過水に炭酸カルシウムを溶解させる方法(再石灰化)が知られている。
特許文献1には、逆浸透膜を用いて原水から二酸化炭素を含む透過水を得て、透過水の一部と炭酸カルシウムとを混合してスラリーを調製し、スラリーと透過水の残部とを混合して透過水に炭酸カルシウムを溶解させる方法が記載されている。
特許文献1には、逆浸透膜を用いて原水から二酸化炭素を含む透過水を得て、透過水の一部と炭酸カルシウムとを混合してスラリーを調製し、スラリーと透過水の残部とを混合して透過水に炭酸カルシウムを溶解させる方法が記載されている。
特許文献1に記載の方法においては、透過水が流れる系統を2つ用意し、一方の系統で透過水の一部と炭酸カルシウムとを混合してスラリーを調製し、他方の系統でスラリーと透過水の残部とを混合している。そのため、特許文献1に記載の方法に用いるシステムは、透過水の流路が複雑になる。
また、特許文献1に記載の方法においては、スラリーにおける炭酸カルシウムの濃度および透過水へのスラリーの注入量を調整するために水処理システムが複雑になる、または、スラリーにおける炭酸カルシウムの濃度および透過水へのスラリーの注入量を調整することが困難である。スラリーにおける炭酸カルシウムの濃度または透過水へのスラリーの注入量を調整できないと、未溶解のスラリーが発生するおそれがある。
また、特許文献1に記載の方法においては、スラリーにおける炭酸カルシウムの濃度および透過水へのスラリーの注入量を調整するために水処理システムが複雑になる、または、スラリーにおける炭酸カルシウムの濃度および透過水へのスラリーの注入量を調整することが困難である。スラリーにおける炭酸カルシウムの濃度または透過水へのスラリーの注入量を調整できないと、未溶解のスラリーが発生するおそれがある。
本発明は、透過水による設備の腐食を簡便に抑えることができる水処理方法および水処理システムを提供する。
本発明者等は上記事情を鑑み、ミネラル分を含む腐食性の低い透過水を簡便に調製するために鋭意検討した。
まず、透過水に、原水の一部を直接混ぜることで、カルシウム等のミネラル分を別途添加しなくても透過水の腐食性を低下させることを考えたが、微生物が混ざる可能性がある。微生物混入を防止するためには原水をろ過処理すればよいが、原水をろ過処理するためには、別途ポンプが必要であり、設備が煩雑になる。
そこで、逆浸透膜を透過しなかった濃縮水をろ過処理し、透過水に混合することで、腐食性の低い水を調製することができ、微生物混入の防止が可能であり、かつ、濃縮水は逆浸透膜に原水を導入する際に付与された圧力を保持しているため、新たなポンプを設置することなくろ過処理できることに想到して本発明を完成した。
まず、透過水に、原水の一部を直接混ぜることで、カルシウム等のミネラル分を別途添加しなくても透過水の腐食性を低下させることを考えたが、微生物が混ざる可能性がある。微生物混入を防止するためには原水をろ過処理すればよいが、原水をろ過処理するためには、別途ポンプが必要であり、設備が煩雑になる。
そこで、逆浸透膜を透過しなかった濃縮水をろ過処理し、透過水に混合することで、腐食性の低い水を調製することができ、微生物混入の防止が可能であり、かつ、濃縮水は逆浸透膜に原水を導入する際に付与された圧力を保持しているため、新たなポンプを設置することなくろ過処理できることに想到して本発明を完成した。
すなわち、本発明は、下記の態様を有する。
<1>逆浸透膜を用いて原水から透過水および濃縮水を得て、前記透過水と前記濃縮水の一部とを混合する、水処理方法。
<2>前記濃縮水の一部を精密ろ過膜または限外ろ過膜に通過させた後、前記透過水と前記濃縮水の一部とを混合する、前記<1>の水処理方法。
<3>逆浸透膜と、前記逆浸透膜によって得られた透過水を受水槽に送液する透過水流路と、前記逆浸透膜によって得られた濃縮水の一部を前記透過水流路および前記受水槽のいずれか一方または両方に供給する濃縮水供給流路とを備えた、水処理システム。
<4>前記濃縮水供給流路の途中に設けられた精密ろ過膜または限外ろ過膜をさらに備えた、前記<3>の水処理システム。
<1>逆浸透膜を用いて原水から透過水および濃縮水を得て、前記透過水と前記濃縮水の一部とを混合する、水処理方法。
<2>前記濃縮水の一部を精密ろ過膜または限外ろ過膜に通過させた後、前記透過水と前記濃縮水の一部とを混合する、前記<1>の水処理方法。
<3>逆浸透膜と、前記逆浸透膜によって得られた透過水を受水槽に送液する透過水流路と、前記逆浸透膜によって得られた濃縮水の一部を前記透過水流路および前記受水槽のいずれか一方または両方に供給する濃縮水供給流路とを備えた、水処理システム。
<4>前記濃縮水供給流路の途中に設けられた精密ろ過膜または限外ろ過膜をさらに備えた、前記<3>の水処理システム。
本発明の水処理方法によれば、透過水を再石灰化するために粒状またはスラリー状の炭酸カルシウム等のミネラル分を混ぜる必要はなく、逆浸透膜によって得られた濃縮水中に含まれるミネラル分をそのまま利用して、透過水による設備の腐食を簡便に抑えることができる。
本発明の水処理システムによれば、透過水の再石灰化のための設備を省略でき、さらに、濃縮水供給流路の途中に精密ろ過膜または限外ろ過膜を設けた場合には、逆浸透膜によって濃縮水を得る際の動力を利用して、精密ろ過膜または限外ろ過膜に濃縮水を供給する際にポンプを別途設置する必要はなく、透過水による設備の腐食を簡便に抑えることができる。
本発明の水処理システムによれば、透過水の再石灰化のための設備を省略でき、さらに、濃縮水供給流路の途中に精密ろ過膜または限外ろ過膜を設けた場合には、逆浸透膜によって濃縮水を得る際の動力を利用して、精密ろ過膜または限外ろ過膜に濃縮水を供給する際にポンプを別途設置する必要はなく、透過水による設備の腐食を簡便に抑えることができる。
以下の用語の定義は、本明細書および特許請求の範囲にわたって適用される。
「精密ろ過」は、「膜および膜プロセス用語(1996 IUPAC推奨)」によれば、0.1μmより大きい粒子や高分子が阻止される圧力駆動の膜分離プロセスと定義される。「精密ろ過膜」は、このような精密ろ過に用いる膜を意味する。
「限外ろ過」は、「膜および膜プロセス用語(1996 IUPAC推奨)」によれば、0.1μm〜2nmの範囲の粒子や高分子が阻止される圧力駆動の膜分離プロセスと定義される。「限外ろ過膜」は、このような限外ろ過に用いる膜を意味する。
「ナノろ過」は、「膜および膜プロセス用語(1996 IUPAC推奨)」によれば、2nmより小さい程度の粒子や高分子が阻止される圧力駆動の膜分離プロセスと定義される。「ナノろ過膜」は、このようなナノろ過に用いる膜を意味する。
「逆浸透」は、「膜および膜プロセス用語(1996 IUPAC推奨)」によれば、膜片側の加圧により浸透圧差と逆方向の溶媒の選択的移動が引き起こされる液相の圧力駆動分離プロセスと定義されている。「逆浸透膜」は、このような逆浸透に用いる膜であり、ナノろ過膜を包含する広義の逆浸透膜を意味する。
数値範囲を示す「〜」は、その前後に記載された数値を下限値および上限値として含むことを意味する。
図1〜図2における寸法比は、説明の便宜上、実際のものとは異なったものである。
「精密ろ過」は、「膜および膜プロセス用語(1996 IUPAC推奨)」によれば、0.1μmより大きい粒子や高分子が阻止される圧力駆動の膜分離プロセスと定義される。「精密ろ過膜」は、このような精密ろ過に用いる膜を意味する。
「限外ろ過」は、「膜および膜プロセス用語(1996 IUPAC推奨)」によれば、0.1μm〜2nmの範囲の粒子や高分子が阻止される圧力駆動の膜分離プロセスと定義される。「限外ろ過膜」は、このような限外ろ過に用いる膜を意味する。
「ナノろ過」は、「膜および膜プロセス用語(1996 IUPAC推奨)」によれば、2nmより小さい程度の粒子や高分子が阻止される圧力駆動の膜分離プロセスと定義される。「ナノろ過膜」は、このようなナノろ過に用いる膜を意味する。
「逆浸透」は、「膜および膜プロセス用語(1996 IUPAC推奨)」によれば、膜片側の加圧により浸透圧差と逆方向の溶媒の選択的移動が引き起こされる液相の圧力駆動分離プロセスと定義されている。「逆浸透膜」は、このような逆浸透に用いる膜であり、ナノろ過膜を包含する広義の逆浸透膜を意味する。
数値範囲を示す「〜」は、その前後に記載された数値を下限値および上限値として含むことを意味する。
図1〜図2における寸法比は、説明の便宜上、実際のものとは異なったものである。
<第1の実施形態>
(水処理システム)
図1は、本発明の水処理システムの第1の実施形態を示す概略構成図である。
水処理システム1は、水源100から汲み上げられた原水を貯留する原水槽10と、原水を処理する逆浸透膜モジュール12と、逆浸透膜モジュール12で得られた濃縮水の一部をろ過するろ過膜モジュール14と、逆浸透膜モジュール12で得られた透過水と濃縮水の一部との混合水を貯留する受水槽16とを備える。
(水処理システム)
図1は、本発明の水処理システムの第1の実施形態を示す概略構成図である。
水処理システム1は、水源100から汲み上げられた原水を貯留する原水槽10と、原水を処理する逆浸透膜モジュール12と、逆浸透膜モジュール12で得られた濃縮水の一部をろ過するろ過膜モジュール14と、逆浸透膜モジュール12で得られた透過水と濃縮水の一部との混合水を貯留する受水槽16とを備える。
水処理システム1は、さらに、水源100から汲み上げられた原水を原水槽10に供給する原水供給流路20と、原水槽10の原水を逆浸透膜モジュール12に送液する原水流路22と、逆浸透膜モジュール12で得られた透過水を、途中までは透過水として、途中からは濃縮水の一部との混合水として受水槽16に送液する透過水流路24と、逆浸透膜モジュール12で得られた濃縮水を送液する濃縮水流路26と、濃縮水流路26の末端から分岐し、ろ過膜モジュール14を通過して透過水流路24の途中に合流することによって濃縮水の一部を透過水流路24に供給する濃縮水供給流路28と、濃縮水流路26の末端から分岐し、原水流路22の途中に合流することによって濃縮水の一部を原水流路22に返送する濃縮水返送流路30と、濃縮水流路26の末端から分岐し、濃縮水の一部を外部に排出する濃縮水排出流路32と、受水槽16の混合水を、ろ過膜モジュール14を逆洗するための逆洗水としてろ過膜モジュール14の下流側の濃縮水供給流路28に供給する逆洗水流路34とを備える。
水処理システム1は、さらに、原水供給流路20の始端の設けられた汲み上げポンプ40と、濃縮水返送流路30が合流する地点よりも上流側の原水流路22の途中に設けられたポンプ42と、濃縮水返送流路30の途中に設けられたポンプ44と、逆洗水流路34の途中に設けられたポンプ46と、ろ過膜モジュール14の上流側の濃縮水供給流路28の途中に設けられた、濃縮水供給流路28の開閉を行い、濃縮水の圧力を調整する電磁弁50と、ポンプ44の上流側の濃縮水返送流路30の途中に設けられた、濃縮水返送流路30の開閉を行う電磁弁52と、濃縮水排出流路32の途中に設けられた、濃縮水排出流路32の開閉を行い、濃縮水の圧力を調整する電磁弁54とを備える。
ポンプ、弁等は、これらの動作を制御する制御装置(図示略)に電気的に接続されている。
ポンプ、弁等は、これらの動作を制御する制御装置(図示略)に電気的に接続されている。
逆浸透膜モジュール12は、逆浸透膜を備え、導入された原水を、逆浸透膜を透過した透過水と逆浸透膜を透過しない濃縮水とに分離するものであればよい。
逆浸透膜には、ナノろ過膜が包含される。
逆浸透膜の形態としては、スパイラル膜、中空糸膜、管状膜、平膜等が挙げられる。
逆浸透膜の材質としては、ポリアミド、ポリスルフォン、酢酸セルロース、ポリアクリロニトリル等が挙げられる。
逆浸透膜には、ナノろ過膜が包含される。
逆浸透膜の形態としては、スパイラル膜、中空糸膜、管状膜、平膜等が挙げられる。
逆浸透膜の材質としては、ポリアミド、ポリスルフォン、酢酸セルロース、ポリアクリロニトリル等が挙げられる。
逆浸透膜モジュール12としては、例えば、スパイラル型逆浸透膜エレメントの1個以上を、ベッセル等の耐圧容器に収納したものが挙げられる。スパイラル型逆浸透膜エレメントとしては、例えば、集水管のまわりに逆浸透膜を巻き回したものを円筒状のケーシングに収納し、ケーシングの両端面にテレスコープ防止部材を取り付けたものが挙げられる。
ろ過膜モジュール14は、精密ろ過膜または限外ろ過膜(以下、これらをまとめて「ろ過膜」とも記す。)を備え、導入された濃縮水をろ過することによって濃縮水から濁質等の不純物を除去し、カルシウム等のミネラル分を残すものであればよい。
ろ過膜の形態としては、中空糸膜、平膜、管状膜、袋状膜等が挙げられる。
ろ過膜の材質としては、有機材料(セルロース、ポリオレフィン、ポリスルフォン、ポリビニルアルコール、ポリメチルメタクリレート、ポリフッ化ビニリデン、ポリ4フッ化エチレン等)、金属(ステンレス等)、無機材料(セラミック等)が挙げられる。
ろ過膜の孔径は、0.001〜1μmが好ましく、0.01〜0.5μmがより好ましい。孔径が前記範囲の下限値以上であれば、ろ過膜の抵抗が大きくなりにくい。孔径が前記範囲の上限値以下であれば、不純物を十分に除去できる。
ろ過膜の形態としては、中空糸膜、平膜、管状膜、袋状膜等が挙げられる。
ろ過膜の材質としては、有機材料(セルロース、ポリオレフィン、ポリスルフォン、ポリビニルアルコール、ポリメチルメタクリレート、ポリフッ化ビニリデン、ポリ4フッ化エチレン等)、金属(ステンレス等)、無機材料(セラミック等)が挙げられる。
ろ過膜の孔径は、0.001〜1μmが好ましく、0.01〜0.5μmがより好ましい。孔径が前記範囲の下限値以上であれば、ろ過膜の抵抗が大きくなりにくい。孔径が前記範囲の上限値以下であれば、不純物を十分に除去できる。
(水処理方法)
水処理システム1を用いた水処理方法について説明する。
汲み上げポンプ40を駆動させることによって、水源100から汲み上げられた原水が、原水供給流路20を通って原水槽10に供給される。
水処理システム1を用いた水処理方法について説明する。
汲み上げポンプ40を駆動させることによって、水源100から汲み上げられた原水が、原水供給流路20を通って原水槽10に供給される。
電磁弁50を開き、電磁弁52および電磁弁54のいずれか一方または両方を開いた状態で、ポンプ42を駆動させることによって、原水槽10の原水が、原水流路22を通って逆浸透膜モジュール12に送液される。
逆浸透膜モジュール12に導入された原水は、逆浸透膜を透過した透過水と逆浸透膜を透過しない濃縮水とに分離される。
逆浸透膜モジュール12で得られた透過水は、透過水流路24を通って、途中までは透過水として、途中からは濃縮水の一部との混合水として受水槽16に送液される。
逆浸透膜モジュール12で得られた濃縮水は、濃縮水流路26を通って分岐点まで送液される。
逆浸透膜モジュール12で得られた濃縮水の一部は、濃縮水流路26の末端から分岐した濃縮水供給流路28を通ってろ過膜モジュール14に送液される。ろ過膜モジュール14を通過した濃縮水は、透過水流路24の途中に合流する濃縮水供給流路28を通って透過水流路24に供給される。
逆浸透膜モジュール12に導入された原水は、逆浸透膜を透過した透過水と逆浸透膜を透過しない濃縮水とに分離される。
逆浸透膜モジュール12で得られた透過水は、透過水流路24を通って、途中までは透過水として、途中からは濃縮水の一部との混合水として受水槽16に送液される。
逆浸透膜モジュール12で得られた濃縮水は、濃縮水流路26を通って分岐点まで送液される。
逆浸透膜モジュール12で得られた濃縮水の一部は、濃縮水流路26の末端から分岐した濃縮水供給流路28を通ってろ過膜モジュール14に送液される。ろ過膜モジュール14を通過した濃縮水は、透過水流路24の途中に合流する濃縮水供給流路28を通って透過水流路24に供給される。
電磁弁52を開いた状態で、ポンプ44を駆動させることによって、逆浸透膜モジュール12で得られた濃縮水の一部は、濃縮水流路26の途中から分岐し、原水流路22の途中に合流する濃縮水返送流路30を通って原水流路22に返送される。このようにして濃縮水の一部は、濃縮水流路26、濃縮水返送流路30および原水流路22の一部を通って循環される。
電磁弁54を開くことによって、濃縮水の一部が、濃縮水排出流路32を通って外部に排出される。例えば、濃縮水供給流路28や濃縮水返送流路30における濃縮水の水量を調整したいときには、電磁弁54を開くことによって、濃縮水の一部を外部に排出して各流路の水量を調整する。また、循環する濃縮水のイオン濃度が高くなりすぎたときには、電磁弁54を開くとともに、ポンプ44を停止し、電磁弁52を閉じることによって、濃縮水の一部を外部に排出する。また、逆浸透膜が汚染されたときは、電磁弁54を開くことによって、逆浸透膜を洗浄しつつ濃縮水の一部を外部に排出する。
ポンプ42およびポンプ44を停止し、電磁弁52を閉じた状態で、ポンプ46を駆動させることによって、受水槽16の混合水が、ろ過膜モジュール14を逆洗するための逆洗水として逆洗水流路34を通ってろ過膜モジュール14の下流側の濃縮水供給流路28に供給される。濃縮水供給流路28に供給された逆洗水は、濃縮水供給流路28を逆流し、ろ過膜モジュール14の二次側に供給される。ろ過膜モジュール14を通過した逆洗水は、濃縮水供給流路28を通り、ついで濃縮水排出流路32を通って外部に排出される。
水源100としては、井戸、河川、湖沼等が挙げられる。
原水としては、地下水、河川水、湖沼水等が挙げられ、原水の水質の変動が少ない点から、地下水が好ましい。原水の水質の変動が大きい場合、逆浸透膜モジュール12で得られる透過水の水質および濃縮水の水質が変動しやすくなるため、透過水に混合する濃縮水の水量を制御する必要が生じるおそれがある。原水の水質の変動が少ない原水であれば、水処理システム1において安定して水処理を実施できる。
原水に濁質成分が含まれない場合には、後述する第2の実施形態のように濃縮水の一部を直接に透過水と混合すればよい。混合水のLIを−1.2以上とするよう、透過水と濃縮水を混ぜて得られた混合水の濁度が2度以上の場合には、水に濁りを与える成分の起源とする地表の粘土性物質、土壌粒子、粒子状の有機性物質、プランクトンやその他微生物を除去するため、濃縮水の一部をろ過膜モジュール14に通過させた後、透過水と混合すればよい。
原水としては、地下水、河川水、湖沼水等が挙げられ、原水の水質の変動が少ない点から、地下水が好ましい。原水の水質の変動が大きい場合、逆浸透膜モジュール12で得られる透過水の水質および濃縮水の水質が変動しやすくなるため、透過水に混合する濃縮水の水量を制御する必要が生じるおそれがある。原水の水質の変動が少ない原水であれば、水処理システム1において安定して水処理を実施できる。
原水に濁質成分が含まれない場合には、後述する第2の実施形態のように濃縮水の一部を直接に透過水と混合すればよい。混合水のLIを−1.2以上とするよう、透過水と濃縮水を混ぜて得られた混合水の濁度が2度以上の場合には、水に濁りを与える成分の起源とする地表の粘土性物質、土壌粒子、粒子状の有機性物質、プランクトンやその他微生物を除去するため、濃縮水の一部をろ過膜モジュール14に通過させた後、透過水と混合すればよい。
逆浸透膜モジュール12で得られた透過水は、ミネラル分が低減されているため、透過水に含まれる二酸化炭素によってpHが低く、ランゲリア指数(LI)が低いものとなっている。一方、逆浸透膜モジュール12で得られた濃縮水は、ミネラル分が濃縮されたものとなっている。透過水に濃縮水の一部を混合することによって、透過水にカルシウム等のミネラル分が供給され、混合水のLIを−1.2以上の範囲内に維持できる。混合水のLIが−1.2以上であれば、設備の腐食を十分に抑えることができる。
濃縮水供給流路28を通って透過水流路24に供給される濃縮水の水量は、混合水のLIが−1.2以上となるように調整する。
濃縮水供給流路28を通って透過水流路24に供給される濃縮水の水量は、透過水流路24を通って受水槽16に送液される透過水の水量に対して、0.001〜0.5倍が好ましく、0.01〜0.3倍がより好ましく、0.01〜0.1倍がさらに好ましい。濃縮水供給流路28を通って透過水流路24に供給される濃縮水の水量が前記範囲の下限値以上であれば、混合水のLIを前記範囲内にしやすい。濃縮水供給流路28を通って透過水流路24に供給される濃縮水の水量が前記範囲の上限値以下であれば、混合水の水質の低下が十分に抑えられる。
濃縮水供給流路28を通って透過水流路24に供給される濃縮水の水量は、電磁弁50によって調整できる。
濃縮水供給流路28を通って透過水流路24に供給される濃縮水の水量は、透過水流路24を通って受水槽16に送液される透過水の水量に対して、0.001〜0.5倍が好ましく、0.01〜0.3倍がより好ましく、0.01〜0.1倍がさらに好ましい。濃縮水供給流路28を通って透過水流路24に供給される濃縮水の水量が前記範囲の下限値以上であれば、混合水のLIを前記範囲内にしやすい。濃縮水供給流路28を通って透過水流路24に供給される濃縮水の水量が前記範囲の上限値以下であれば、混合水の水質の低下が十分に抑えられる。
濃縮水供給流路28を通って透過水流路24に供給される濃縮水の水量は、電磁弁50によって調整できる。
なお、原水の水質が良好であれば(鉄等の濃度が低ければ)、濃縮水供給流路28を通って透過水流路24に供給される濃縮水の水量は、比較的多くてもよい。
逆浸透膜モジュール12における濃縮倍率が低ければ、濃縮水供給流路28を通って透過水流路24に供給される濃縮水の水量をコントロールしやすい(いい加減なコントロールでもよい)。
濃縮水供給流路28を通って透過水流路24に供給される濃縮水の水量は、設備の腐食を十分に抑えるという目的を達成するように適宜調整すればよく、例えば、配管の材質、形状等を参考にして調整してもよい。
逆浸透膜モジュール12における濃縮倍率が低ければ、濃縮水供給流路28を通って透過水流路24に供給される濃縮水の水量をコントロールしやすい(いい加減なコントロールでもよい)。
濃縮水供給流路28を通って透過水流路24に供給される濃縮水の水量は、設備の腐食を十分に抑えるという目的を達成するように適宜調整すればよく、例えば、配管の材質、形状等を参考にして調整してもよい。
濃縮水供給流路28を通って透過水流路24に供給される濃縮水の圧力は、ろ過膜モジュール14の耐圧性、透過水流路24の耐圧性に応じて適宜設定すればよい。濃縮水供給流路28を通って透過水流路24に供給される濃縮水の圧力は、逆浸透膜を用いた脱塩処理のためにポンプ42によってかなり高圧になっているため、低減することが好ましい。
濃縮水供給流路28を通って透過水流路24に供給される濃縮水の圧力は、電磁弁50によって調整できる。
濃縮水供給流路28を通って透過水流路24に供給される濃縮水の圧力は、電磁弁50によって調整できる。
濃縮水返送流路30を通って原水流路22に返送される濃縮水の水量は、水回収率等に応じて適宜設定すればよい。
濃縮水返送流路30を通って原水流路22に返送される濃縮水の水量は、電磁弁52によって調整できる。
濃縮水返送流路30を通って原水流路22に返送される濃縮水の水量は、電磁弁52によって調整できる。
濃縮水返送流路30を通って原水流路22に返送される濃縮水の圧力は、逆浸透膜の一次側を洗浄できる点から、高くすることが好ましい。
濃縮水返送流路30を通って原水流路22に返送される濃縮水の圧力は、ポンプ44によって高くできる。
濃縮水返送流路30を通って原水流路22に返送される濃縮水の圧力は、ポンプ44によって高くできる。
濃縮水排出流路32を通って外部に排出される濃縮水の水量は、濃縮水供給流路28を通って透過水流路24に供給される濃縮水の水量および濃縮水返送流路30を通って原水流路22に返送される濃縮水の水量に応じて適宜設定すればよい。
濃縮水排出流路32を通って外部に排出される濃縮水の水量は、電磁弁52によって調整できる。
濃縮水排出流路32を通って外部に排出される濃縮水の水量は、電磁弁52によって調整できる。
濃縮水排出流路32を通って外部に排出される濃縮水の圧力は、逆浸透膜を用いた脱塩処理のためにポンプ42によってかなり高圧にしているため、低減することが好ましい。
濃縮水排出流路32を通って外部に排出される濃縮水の圧力は、電磁弁54によって調整できる。
濃縮水排出流路32を通って外部に排出される濃縮水の圧力は、電磁弁54によって調整できる。
受水槽16の混合水は、飲用水、工業用水、中水等として用いられる。また、受水槽16の混合水は、ろ過膜モジュール14を逆洗するための逆洗水として用いることができる。
(作用機序)
以上説明した水処理システム1およびこれを用いた水処理方法にあっては、逆浸透膜モジュール12を用いて原水から透過水および濃縮水を得た後、透過水と濃縮水の一部とを混合しているため、透過水にカルシウム等のミネラル分を供給できる。そのため、透過水に供給されたミネラル分によってランゲリア指数を−1.2以上とすることができ、腐食性の低い混合水を調製できる。
また、水処理システム1およびこれを用いた水処理方法にあっては、透過水を再石灰化するために粒状またはスラリー状の炭酸カルシウム等のミネラル分を混ぜる必要はない。そのため、透過水の再石灰化のための設備を別途設ける必要がなく、水処理システム1を簡素化できる。
そして、水処理システム1およびこれを用いた水処理方法にあっては、濃縮水の一部を、濃縮水供給流路28を経由して透過水流路24に供給し、透過水と混合している。濃縮水供給流路28中の濃縮水には、逆浸透膜を用いた脱塩処理によって透過水流路24中の透過水よりも高い圧力がかかっているため、濃縮水の減圧および水量調整を行うだけで透過水と濃縮水とを混合できる。そのため、濃縮水の圧送および注入のための設備(ポンプ等)を別途設ける必要がなく、水処理システム1を簡素化できる。
以上のことから、水処理システム1およびこれを用いた水処理方法にあっては、透過水による設備の腐食を簡便に抑えることができる。
以上説明した水処理システム1およびこれを用いた水処理方法にあっては、逆浸透膜モジュール12を用いて原水から透過水および濃縮水を得た後、透過水と濃縮水の一部とを混合しているため、透過水にカルシウム等のミネラル分を供給できる。そのため、透過水に供給されたミネラル分によってランゲリア指数を−1.2以上とすることができ、腐食性の低い混合水を調製できる。
また、水処理システム1およびこれを用いた水処理方法にあっては、透過水を再石灰化するために粒状またはスラリー状の炭酸カルシウム等のミネラル分を混ぜる必要はない。そのため、透過水の再石灰化のための設備を別途設ける必要がなく、水処理システム1を簡素化できる。
そして、水処理システム1およびこれを用いた水処理方法にあっては、濃縮水の一部を、濃縮水供給流路28を経由して透過水流路24に供給し、透過水と混合している。濃縮水供給流路28中の濃縮水には、逆浸透膜を用いた脱塩処理によって透過水流路24中の透過水よりも高い圧力がかかっているため、濃縮水の減圧および水量調整を行うだけで透過水と濃縮水とを混合できる。そのため、濃縮水の圧送および注入のための設備(ポンプ等)を別途設ける必要がなく、水処理システム1を簡素化できる。
以上のことから、水処理システム1およびこれを用いた水処理方法にあっては、透過水による設備の腐食を簡便に抑えることができる。
また、水処理システム1およびこれを用いた水処理方法にあっては、濃縮水の一部を、濃縮水供給流路28の途中に設けられたろ過膜モジュール14に通過させた後、透過水と混合しているため、濃縮水中のカルシウム等のミネラル分を残しつつ濁質、微生物等の不純物を除去でき、最終的に得られる混合水の水質が良好となる。
この際、濃縮水供給流路28中の濃縮水には、ろ過膜モジュール14におけるろ過に必要な圧力がすでにかかっているため、ろ過膜モジュール14への濃縮水の圧送のための設備(ポンプ等)を別途設ける必要がなく、水処理システム1を簡素化できる。また、濃縮水はミネラル分の濃度が高くされているため、透過水流路24に供給される濃縮水は少量である。そのため、ろ過膜モジュール14におけるろ過膜の膜面積を小さくできる。
この際、濃縮水供給流路28中の濃縮水には、ろ過膜モジュール14におけるろ過に必要な圧力がすでにかかっているため、ろ過膜モジュール14への濃縮水の圧送のための設備(ポンプ等)を別途設ける必要がなく、水処理システム1を簡素化できる。また、濃縮水はミネラル分の濃度が高くされているため、透過水流路24に供給される濃縮水は少量である。そのため、ろ過膜モジュール14におけるろ過膜の膜面積を小さくできる。
また、水処理システム1およびこれを用いた水処理方法にあっては、濃縮水返送流路30を通って濃縮水の一部を原水流路22に返送することによって、濃縮水の一部を原水の一部として再利用できる。そのため、水回収率を高めることができる。この際、濃縮水返送流路30にポンプ44を設けて濃縮水の圧力を高めることによって、濃縮水を循環しつつ逆浸透膜の一次側を洗浄できる。
また、水処理システム1およびこれを用いた水処理方法にあっては、逆洗水流路34を通って受水槽16の混合水を、ろ過膜モジュール14を逆洗するための逆洗水としてろ過膜モジュール14に供給することによって、ろ過膜モジュール14のろ過膜を洗浄できる。この際、濁質等の不純物がほとんどない混合水を逆洗水として用いることによって、ろ過膜の二次側が汚染されることがなく、かつろ過膜の洗浄効果が高くなる。また、逆洗水流路34の途中にポンプ46を設けることによって、逆洗水の圧力を高めることができ、ろ過膜の洗浄効果がさらに高くなる。
<第2の実施形態>
混合水のLIを−1.2以上とするよう、透過水と濃縮水を混ぜて得られた混合水の濁度が2度以下の場合には、ろ過膜モジュール14を省略できる。
図2は、本発明の水処理システムの第2の実施形態を示す概略構成図である。
以下、第1の実施形態と同じ構成のものについては、同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
混合水のLIを−1.2以上とするよう、透過水と濃縮水を混ぜて得られた混合水の濁度が2度以下の場合には、ろ過膜モジュール14を省略できる。
図2は、本発明の水処理システムの第2の実施形態を示す概略構成図である。
以下、第1の実施形態と同じ構成のものについては、同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
第2の実施形態の水処理システム2は、第1の実施形態の水処理システム1と下記の点で相違する。
・濃縮水の一部を透過水流路24に供給する濃縮水供給流路28の途中にろ過膜モジュールを設けない。
・ろ過膜モジュールの洗浄のための逆洗水を濃縮水供給流路28に供給する逆洗水流路34、および逆洗水流路34の途中にポンプ46を設けない。
・濃縮水の一部を透過水流路24に供給する濃縮水供給流路28の途中にろ過膜モジュールを設けない。
・ろ過膜モジュールの洗浄のための逆洗水を濃縮水供給流路28に供給する逆洗水流路34、および逆洗水流路34の途中にポンプ46を設けない。
水処理システム2においては、透過水流路24に供給する濃縮水をろ過膜モジュールでろ過しない以外は水処理システム1と同様にして水処理を実施できる。
以上説明した水処理システム2およびこれを用いた水処理方法にあっては、透過水流路24に供給する濃縮水をろ過膜モジュールでろ過しない以外は水処理システム1およびこれを用いた水処理方法と同様の作用機序によって同様の効果を発揮できる。
以上説明した水処理システム2およびこれを用いた水処理方法にあっては、透過水流路24に供給する濃縮水をろ過膜モジュールでろ過しない以外は水処理システム1およびこれを用いた水処理方法と同様の作用機序によって同様の効果を発揮できる。
<他の実施形態>
本発明の水処理システムは、逆浸透膜と、逆浸透膜によって得られた透過水を受水槽に送液する透過水流路と、逆浸透膜によって得られた濃縮水の一部を透過水流路および受水槽のいずれか一方または両方に供給する濃縮水供給流路とを備えたものであればよく、図示例の水処理システムに限定されない。
また、本発明の水処理方法は、逆浸透膜を用いて原水から透過水および濃縮水を得て、透過水と前記濃縮水の一部とを混合する方法であればよく、図示例の水処理システムを用いた方法に限定されない。
本発明の水処理システムは、逆浸透膜と、逆浸透膜によって得られた透過水を受水槽に送液する透過水流路と、逆浸透膜によって得られた濃縮水の一部を透過水流路および受水槽のいずれか一方または両方に供給する濃縮水供給流路とを備えたものであればよく、図示例の水処理システムに限定されない。
また、本発明の水処理方法は、逆浸透膜を用いて原水から透過水および濃縮水を得て、透過水と前記濃縮水の一部とを混合する方法であればよく、図示例の水処理システムを用いた方法に限定されない。
例えば、本発明の水処理システムにおいては、濃縮水返送流路を必ずしも設ける必要はない。また、本発明の水処理システムにおいては、pH調整手段を設けてもよい。
また、本発明の水処理システムにおいては、濃縮水にイオン(硫酸イオン、鉄イオン、カルシウムイオン等)を添加するイオン添加手段を濃縮水供給流路に設けてもよい。イオン添加手段を濃縮水供給流路に設けることによって、濃縮水におけるイオンの種類や濃度が足りない場合に、足りないイオンを補うことができ、透過水による設備の腐食をさらに抑えることができる。
また、本発明の水処理システムにおいては、各流路(原水流路、透過水流路、濃縮水供給流路、濃縮水返送流路等)に各種センサー(pHセンサー、流量センサー、水質センサー等)を設け、センサーと制御手段とを電気的に接続してもよい。このような構成によって、各種センサーからの情報(原水、透過水、濃縮水、混合水等のpH、水量、水質(イオン濃度、濁度等))に基づいて制御手段によってポンプ、弁等を制御して、原水、透過水、濃縮水、混合水等のpH、水量、水質(イオン濃度、濁度等)を自動的に調整できる。
また、本発明の水処理システムにおいては、濃縮水にイオン(硫酸イオン、鉄イオン、カルシウムイオン等)を添加するイオン添加手段を濃縮水供給流路に設けてもよい。イオン添加手段を濃縮水供給流路に設けることによって、濃縮水におけるイオンの種類や濃度が足りない場合に、足りないイオンを補うことができ、透過水による設備の腐食をさらに抑えることができる。
また、本発明の水処理システムにおいては、各流路(原水流路、透過水流路、濃縮水供給流路、濃縮水返送流路等)に各種センサー(pHセンサー、流量センサー、水質センサー等)を設け、センサーと制御手段とを電気的に接続してもよい。このような構成によって、各種センサーからの情報(原水、透過水、濃縮水、混合水等のpH、水量、水質(イオン濃度、濁度等))に基づいて制御手段によってポンプ、弁等を制御して、原水、透過水、濃縮水、混合水等のpH、水量、水質(イオン濃度、濁度等)を自動的に調整できる。
本発明の水処理方法および水処理システムは、地下水、河川水等から飲用水を得る水処理に有用である。
1 水処理システム、
2 水処理システム、
10 原水槽、
12 逆浸透膜モジュール、
14 ろ過膜モジュール、
16 受水槽、
20 原水供給流路、
22 原水流路、
24 透過水流路、
26 濃縮水流路、
28 濃縮水供給流路、
30 濃縮水返送流路、
32 濃縮水排出流路、
34 逆洗水流路、
40 汲み上げポンプ、
42 ポンプ、
44 ポンプ、
46 ポンプ、
50 電磁弁、
52 電磁弁、
54 電磁弁、
100 水源。
2 水処理システム、
10 原水槽、
12 逆浸透膜モジュール、
14 ろ過膜モジュール、
16 受水槽、
20 原水供給流路、
22 原水流路、
24 透過水流路、
26 濃縮水流路、
28 濃縮水供給流路、
30 濃縮水返送流路、
32 濃縮水排出流路、
34 逆洗水流路、
40 汲み上げポンプ、
42 ポンプ、
44 ポンプ、
46 ポンプ、
50 電磁弁、
52 電磁弁、
54 電磁弁、
100 水源。
Claims (4)
- 逆浸透膜を用いて原水から透過水および濃縮水を得て、
前記透過水と前記濃縮水の一部とを混合する、水処理方法。 - 前記濃縮水の一部を精密ろ過膜または限外ろ過膜に通過させた後、前記透過水と前記濃縮水の一部とを混合する、請求項1に記載の水処理方法。
- 逆浸透膜と、
前記逆浸透膜によって得られた透過水を受水槽に送液する透過水流路と、
前記逆浸透膜によって得られた濃縮水の一部を前記透過水流路および前記受水槽のいずれか一方または両方に供給する濃縮水供給流路と
を備えた、水処理システム。 - 前記濃縮水供給流路の途中に設けられた精密ろ過膜または限外ろ過膜をさらに備えた、請求項3に記載の水処理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018098228A JP2019202262A (ja) | 2018-05-22 | 2018-05-22 | 水処理方法および水処理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018098228A JP2019202262A (ja) | 2018-05-22 | 2018-05-22 | 水処理方法および水処理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019202262A true JP2019202262A (ja) | 2019-11-28 |
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ID=68725714
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018098228A Pending JP2019202262A (ja) | 2018-05-22 | 2018-05-22 | 水処理方法および水処理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019202262A (ja) |
-
2018
- 2018-05-22 JP JP2018098228A patent/JP2019202262A/ja active Pending
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