JP2019201543A - 監視装置、判定装置、地絡計測装置、監視方法、判定方法および計測方法 - Google Patents

監視装置、判定装置、地絡計測装置、監視方法、判定方法および計測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】太陽光発電システムにおいて、地絡の発生をより簡易に検知する。【解決手段】監視装置は、太陽電池パネルを含む発電部の出力を計測する第1の計測部と、前記第1の計測部の計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する通信部と、前記通信部の出力端側において、前記電力線の一方の線およびグランド間の第1の電圧、および前記電力線の他方の線およびグランド間の第2の電圧を計測する第2の計測部を備え、前記通信部は、さらに、前記第2の計測部の計測結果を示す第2の計測情報を前記電力線を介して差動伝送する。【選択図】図5

Description

本開示は、監視装置、判定装置、地絡計測装置、監視方法、判定方法および計測方法に関する。
近年、太陽光発電システムを監視して異常を判別するための技術が開発されている。たとえば、特開2012−205078号公報(特許文献1)には、以下のような太陽光発電用監視システムが開示されている。すなわち、太陽光発電用監視システムは、複数の太陽電池パネルからの出力を集約して電力変換装置に送り込む太陽光発電システムについて、前記太陽電池パネルの発電状況を監視する太陽光発電用監視システムであって、前記複数の太陽電池パネルからの出力電路が集約された場所に設けられ、各太陽電池パネルの発電量を計測する計測装置と、前記計測装置に接続され、前記計測装置による発電量の計測データを送信する機能を有する下位側通信装置と、前記下位側通信装置から送信される前記計測データを受信する機能を有する上位側通信装置と、前記上位側通信装置を介して前記太陽電池パネルごとの前記計測データを収集する機能を有する管理装置とを備える。前記管理装置は、前記各太陽電池パネルについての、同一時点における発電量の差に基づいて異常の有無を判定するか、または前記各太陽電池パネルについての、所定期間の発電量の最大値又は積算値に基づいて異常の有無を判定する。
特開2012−205078号公報 特開2009−021341号公報
多田 安伸、"蓄電池を含んだ直流回路の短絡地絡保護"、四国電力 四国総合研究所 研究期報105、2016年12月、第21号、P.1−11
太陽光発電システムにおいて、地絡の発生をより簡易に検知することが可能な技術が望まれる。
本開示は、上述の課題を解決するためになされたもので、その目的は、太陽光発電システムにおいて、地絡の発生をより簡易に検知することが可能な監視装置、判定装置、地絡計測装置、監視方法、判定方法および計測方法を提供することである。
本開示の監視装置は、太陽電池パネルを含む発電部の出力を計測する第1の計測部と、前記第1の計測部の計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する通信部と、前記通信部の出力端側において、前記電力線の一方の線およびグランド間の第1の電圧、および前記電力線の他方の線およびグランド間の第2の電圧を計測する第2の計測部を備え、前記通信部は、さらに、前記第2の計測部の計測結果を示す第2の計測情報を前記電力線を介して差動伝送する。
本開示の判定装置は、各々が、太陽電池パネルを含む発電部の出力を計測し、計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する複数の監視装置、の出力端側における電圧の計測結果を示す第2の計測情報をそれぞれ取得する取得部と、前記取得部によって取得された各前記第2の計測情報に基づいて、前記監視装置ごとに前記電力線に対応する回路における地絡を検知する検知部とを備え、前記第2の計測情報は、前記電力線の一方の線およびグランド間の第1の電圧の計測結果、および前記電力線の他方の線およびグランド間の第2の電圧の計測結果を示し、前記検知部は、前記第2の計測情報の示す前記第1の電圧の計測結果および前記第2の電圧の計測結果に基づいて、前記地絡を検知する。
本開示の地絡計測装置は、太陽電池パネルを含む発電部の出力を計測し、計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する監視装置の出力端側において、前記電力線の一方の線およびグランド間の第1の電圧、および前記電力線の他方の線およびグランド間の第2の電圧を計測する計測部と、前記計測部の計測結果を示す第2の計測情報、または前記計測結果に基づく第2の計測情報を出力する出力部とを備える。
本開示の監視方法は、監視装置における監視方法であって、太陽電池パネルを含む発電部の出力の計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する通信部、の出力端側において、前記電力線の一方の線およびグランド間の第1の電圧、および前記電力線の他方の線およびグランド間の第2の電圧を計測するステップと、前記通信部の出力端側における前記第1の電圧の計測結果および前記第2の電圧の計測結果を示す第2の計測情報を前記電力線を介して差動伝送するステップとを含む。
本開示の判定方法は、判定装置における判定方法であって、各々が、太陽電池パネルを含む発電部の出力を計測し、計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する複数の監視装置、の出力端側における電圧の計測結果を示す第2の計測情報をそれぞれ取得するステップと、取得した各前記第2の計測情報に基づいて、前記監視装置ごとに前記電力線に対応する回路における地絡を検知するステップとを含み、前記監視装置は、前記電力線の一方の線およびグランド間の第1の電圧、および前記電力線の他方の線およびグランド間の第2の電圧を計測し、前記地絡を検知するステップにおいては、前記第2の計測情報の示す前記第1の電圧の計測結果および前記第2の電圧の計測結果に基づいて、前記地絡を検知する。
本開示の計測方法は、地絡計測装置における計測方法であって、太陽電池パネルを含む発電部の出力を計測し、計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する監視装置の出力端側において、前記電力線の一方の線およびグランド間の第1の電圧、および前記電力線の他方の線およびグランド間の第2の電圧を計測するステップと、計測結果を示す第2の計測情報、または前記計測結果に基づく第2の計測情報を出力するステップとを含む。
本開示の一態様は、このような特徴的な処理部を備える監視装置として実現され得るだけでなく、かかる特徴的な処理のステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現され得る。また、本開示の一態様は、監視装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現され得たり、監視装置を含むシステムとして実現され得る。
本開示の一態様は、このような特徴的な処理部を備える判定装置として実現され得るだけでなく、かかる特徴的な処理のステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現され得る。また、本開示の一態様は、判定装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現され得たり、判定装置を含むシステムとして実現され得る。
本開示の一態様は、このような特徴的な処理部を備える地絡計測装置として実現され得るだけでなく、かかる特徴的な処理のステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとして実現され得る。また、本開示の一態様は、地絡計測装置の一部または全部を実現する半導体集積回路として実現され得たり、地絡計測装置を含むシステムとして実現され得る。
本開示によれば、太陽光発電システムにおいて、地絡の発生をより簡易に検知することができる。
図1は、本開示の第1の実施の形態に係る太陽光発電システムの構成を示す図である。 図2は、本開示の第1の実施の形態に係るPCSユニットの構成を示す図である。 図3は、本開示の第1の実施の形態に係る集電ユニットの構成を示す図である。 図4は、本開示の第1の実施の形態に係る太陽電池ユニットの構成を示す図である。 図5は、本開示の第1の実施の形態に係る監視システムの構成を示す図である。 図6は、本開示の第1の実施の形態に係る監視システムにおける監視装置の構成を示す図である。 図7は、本開示の第1の実施の形態に係る監視システムにおける判定装置の構成を示す図である。 図8は、本開示の第1の実施の形態に係る太陽光発電システムにおける電力線の各交流電圧の一例を示す図である。 図9は、本開示の第1の実施の形態に係る監視システムにおける判定装置が保持する第2の計測情報の一例を示す図である。 図10は、本開示の第1の実施の形態に係る太陽光発電システムにおける地絡の一例を示す図である。 図11は、本開示の第1の実施の形態に係る太陽光発電システムにおける、地絡が発生した状態における電力線の各交流電圧の一例を示す図である。 図12は、本開示の第1の実施の形態に係る監視システムにおける監視装置が監視処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。 図13は、本開示の第1の実施の形態に係る監視システムにおける判定装置が判定処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。 図14は、本開示の第2の実施の形態に係る監視システムの構成の一例を示す図である。 図15は、本開示の第2の実施の形態に係る地絡計測装置における電圧センサの構成の一例を示す図である。 図16は、本開示の第2の実施の形態に係る地絡計測装置における検知部の構成の一例を示す図である。 図17は、本開示の第2の実施の形態に係る地絡計測装置が地絡を検知する際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。 図18は、本開示の第2の実施の形態に係る地絡計測装置の変形例が地絡を検知するために用いる第2の計測情報を出力する際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。 図19は、本開示の第3の実施の形態に係る地絡計測装置の構成を示す図である。 図20は、本開示の第3の実施の形態に係る地絡計測装置が地絡を検知する際の動作手順の他の例を定めたフローチャートである。 図21は、本開示の第3の実施の形態に係る地絡計測装置の変形例が地絡を検知するために用いる第2の計測情報を出力する際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。 図22は、本開示の第3の実施の形態に係る地絡計測装置の構成の他の例を示す図である。 図23は、本開示の第3の実施の形態に係る地絡計測装置の構成の他の例を示す図である。
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本開示の実施の形態に係る監視装置は、太陽電池パネルを含む発電部の出力を計測する第1の計測部と、前記第1の計測部の計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する通信部と、前記通信部の出力端側において、前記電力線の一方の線およびグランド間の第1の電圧、および前記電力線の他方の線およびグランド間の第2の電圧を計測する第2の計測部を備え、前記通信部は、さらに、前記第2の計測部の計測結果を示す第2の計測情報を前記電力線を介して差動伝送する。
このような構成により、計測情報等が差動伝送される電力線における交流電圧の変化の計測結果を利用することができるため、新たな機器を追加することなく、地絡の検知機能を追加することができる。また、電力線およびグランド間の各電圧を計測する構成により、電力線のインピーダンスの変化に起因する電圧の計測値の相違を利用して、地絡が電力線のプラス側ラインにおいて発生しているか、またはマイナス側ラインにおいて発生しているかを特定することができる。また、計測情報等が常時差動伝送される場合、経時変化を容易に監視することができるため、ノイズ要因となる天候の変化等による接地抵抗の変化が計測結果に与える影響を抑えることができる。したがって、太陽光発電システムにおいて、地絡の発生をより簡易に検知することができる。
(2)好ましくは、異なる前記発電部の出力をそれぞれ計測する複数の前記監視装置が設けられ、各前記発電部からの出力ラインが電力変換装置に電気的に接続される。
このような構成により、監視装置ごとに、対応の電力線における地絡の発生を検知することができる。
(3)本開示の実施の形態に係る判定装置は、各々が、太陽電池パネルを含む発電部の出力を計測し、計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する複数の監視装置、の出力端側における電圧の計測結果を示す第2の計測情報をそれぞれ取得する取得部と、前記取得部によって取得された各前記第2の計測情報に基づいて、前記監視装置ごとに前記電力線に対応する回路における地絡を検知する検知部とを備え、前記第2の計測情報は、前記電力線の一方の線およびグランド間の第1の電圧の計測結果、および前記電力線の他方の線およびグランド間の第2の電圧の計測結果を示し、前記検知部は、前記第2の計測情報の示す前記第1の電圧の計測結果および前記第2の電圧の計測結果に基づいて、前記地絡を検知する。
このような構成により、計測情報等が差動伝送される電力線における交流電圧の変化の計測結果を利用することができるため、新たな機器を追加することなく、地絡の検知機能を追加することができる。また、電力線およびグランド間の各電圧を計測する構成により、電力線のインピーダンスの変化に起因する電圧の計測値の相違を利用して、地絡が電力線のプラス側ラインにおいて発生しているか、またはマイナス側ラインにおいて発生しているかを特定することができる。また、計測情報等が常時差動伝送される場合、経時変化を容易に監視することができるため、ノイズ要因となる天候の変化等による接地抵抗の変化が計測結果に与える影響を抑えることができる。また、各監視装置についての計測結果を収集する構成により、複数の監視装置にそれぞれ対応する電力線における地絡を一度に判定することができる。また、電力線およびグランド間の各電圧を利用する構成により、他の監視装置の計測結果との比較をすることなく、地絡を検知することができる。したがって、太陽光発電システムにおいて、地絡の発生をより簡易に検知することができる。
(4)本開示の実施の形態に係る地絡計測装置は、太陽電池パネルを含む発電部の出力を計測し、計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する監視装置の出力端側において、前記電力線の一方の線およびグランド間の第1の電圧、および前記電力線の他方の線およびグランド間の第2の電圧を計測する計測部と、前記計測部の計測結果を示す第2の計測情報、または前記計測結果に基づく第2の計測情報を出力する出力部とを備える。
このような構成により、計測情報等が差動伝送される電力線における交流電圧の変化の計測結果を利用することができるため、新たな機器を追加することなく、地絡の検知機能を追加することができる。また、電力線およびグランド間の各電圧を計測する構成により、電力線のインピーダンスの変化に起因する電圧の計測値の相違を利用して、地絡が電力線のプラス側ラインにおいて発生しているか、またはマイナス側ラインにおいて発生しているかを特定することができる。また、計測情報等が常時差動伝送される場合、経時変化を容易に監視することができるため、ノイズ要因となる天候の変化等による接地抵抗の変化が計測結果に与える影響を抑えることができる。したがって、太陽光発電システムにおいて、地絡の発生をより簡易に検知することができる。
(5)好ましくは、前記地絡計測装置は、さらに、前記第2の計測情報に基づいて、前記電力線に対応する回路における地絡を検知する検知部を備える。
このような構成により、電圧計測を行うとともに、計測した電力線およびグランド間の各電圧を利用して、地絡を検知することができる。
(6)好ましくは、前記出力部は、前記第2の計測情報を電力線とは異なる種類の伝送路を介して前記監視装置へ送信する。
このような構成により、電力線を用いた通信機能を備えない簡易な構成で、監視装置の通信機能を利用して第2の計測情報を電力線経由で他の装置へ伝送することができる。
(7)好ましくは、前記計測部は、前記電力線の一方とグランドとの間に接続された第1の抵抗と、前記電力線の他方とグランドとの間に接続された第2の抵抗とを含み、前記第1の抵抗および前記第2の抵抗のインピーダンスは、前記電力線に対応する回路における地絡箇所とグランドとの間の所定のインピーダンスよりも大きい。
このような構成により、簡易な回路で電圧を検出するとともに、地絡発生時のインピーダンスを考慮した計測感度の向上を実現することができる。
(8)好ましくは、前記計測部は、前記電力線の一方とグランドとの間に接続された第1の抵抗と、前記電力線の他方とグランドとの間に接続された第2の抵抗と、前記電力線と前記第1の抵抗および前記第2の抵抗との間に接続されたフィルタとを含み、前記フィルタの通過帯域は、前記監視装置が前記電力線を介した通信に用いる通信信号の帯域を含む。
このような構成により、簡易な回路で電圧を検出するとともに、電力線における通信帯域を考慮した計測感度の向上を実現することができる。
(9)本開示の実施の形態に係る監視装置における監視方法は、監視装置における監視方法であって、太陽電池パネルを含む発電部の出力の計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する通信部、の出力端側において、前記電力線の一方の線およびグランド間の第1の電圧、および前記電力線の他方の線およびグランド間の第2の電圧を計測するステップと、前記通信部の出力端側における前記第1の電圧の計測結果および前記第2の電圧の計測結果を示す第2の計測情報を前記電力線を介して差動伝送するステップとを含む。
このような構成により、計測情報等が差動伝送される電力線における交流電圧の変化の計測結果を利用することができるため、新たな機器を追加することなく、地絡の検知機能を追加することができる。また、電力線およびグランド間の各電圧を計測する構成により、電力線のインピーダンスの変化に起因する電圧の計測値の相違を利用して、地絡が電力線のプラス側ラインにおいて発生しているか、またはマイナス側ラインにおいて発生しているかを特定することができる。また、計測情報等が常時差動伝送される場合、経時変化を容易に監視することができるため、ノイズ要因となる天候の変化等による接地抵抗の変化が計測結果に与える影響を抑えることができる。したがって、太陽光発電システムにおいて、地絡の発生をより簡易に検知することができる。
(10)本開示の実施の形態に係る判定方法は、判定装置における判定方法であって、各々が、太陽電池パネルを含む発電部の出力を計測し、計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する複数の監視装置、の出力端側における電圧の計測結果を示す第2の計測情報をそれぞれ取得するステップと、取得した各前記第2の計測情報に基づいて、前記監視装置ごとに前記電力線に対応する回路における地絡を検知するステップとを含み、前記監視装置は、前記電力線の一方の線およびグランド間の第1の電圧、および前記電力線の他方の線およびグランド間の第2の電圧を計測し、前記地絡を検知するステップにおいては、前記第2の計測情報の示す前記第1の電圧の計測結果および前記第2の電圧の計測結果に基づいて、前記地絡を検知する。
このような構成により、計測情報等が差動伝送される電力線における交流電圧の変化の計測結果を利用することができるため、新たな機器を追加することなく、地絡の検知機能を追加することができる。また、電力線およびグランド間の各電圧を計測する構成により、電力線のインピーダンスの変化に起因する電圧の計測値の相違を利用して、地絡が電力線のプラス側ラインにおいて発生しているか、またはマイナス側ラインにおいて発生しているかを特定することができる。また、計測情報等が常時差動伝送される場合、経時変化を容易に監視することができるため、ノイズ要因となる天候の変化等による接地抵抗の変化が計測結果に与える影響を抑えることができる。また、各監視装置についての計測結果を収集する構成により、複数の監視装置にそれぞれ対応する電力線における地絡を一度に判定することができる。また、電力線およびグランド間の各電圧を利用する構成により、他の監視装置の計測結果との比較をすることなく、地絡を検知することができる。したがって、太陽光発電システムにおいて、地絡の発生をより簡易に検知することができる。
(11)本開示の実施の形態に係る計測方法は、地絡計測装置における計測方法であって、太陽電池パネルを含む発電部の出力を計測し、計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する監視装置の出力端側において、前記電力線の一方の線およびグランド間の第1の電圧、および前記電力線の他方の線およびグランド間の第2の電圧を計測するステップと、計測結果を示す第2の計測情報、または前記計測結果に基づく第2の計測情報を出力するステップとを含む。
このような構成により、計測情報等が差動伝送される電力線における交流電圧の変化の計測結果を利用することができるため、新たな機器を追加することなく、地絡の検知機能を追加することができる。また、電力線およびグランド間の各電圧を計測する構成により、電力線のインピーダンスの変化に起因する電圧の計測値の相違を利用して、地絡が電力線のプラス側ラインにおいて発生しているか、またはマイナス側ラインにおいて発生しているかを特定することができる。また、計測情報等が常時差動伝送される場合、経時変化を容易に監視することができるため、ノイズ要因となる天候の変化等による接地抵抗の変化が計測結果に与える影響を抑えることができる。したがって、太陽光発電システムにおいて、地絡の発生をより簡易に検知することができる。
以下、本開示の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。また、以下に記載する実施の形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
<第1の実施の形態>
[太陽光発電システムの構成]
図1は、本開示の第1の実施の形態に係る太陽光発電システムの構成を示す図である。
図1を参照して、太陽光発電システム401は、4つのPCS(Power Conditioning Subsystem)ユニット80と、キュービクル6とを備える。キュービクル6は、銅バー73を含む。
図1では、4つのPCSユニット80を代表的に示しているが、さらに多数または少数のPCSユニット80が設けられてもよい。
図2は、本開示の第1の実施の形態に係るPCSユニットの構成を示す図である。
図2を参照して、PCSユニット80は、4つの集電ユニット60と、PCS(電力変換装置)8とを備える。PCS8は、銅バー7と、電力変換部9とを含む。
図2では、4つの集電ユニット60を代表的に示しているが、さらに多数または少数の集電ユニット60が設けられてもよい。
図3は、本開示の第1の実施の形態に係る集電ユニットの構成を示す図である。
図3を参照して、集電ユニット60は、4つの太陽電池ユニット74と、集電箱71とを含む。集電箱71は、銅バー72を有する。
図3では、4つの太陽電池ユニット74を代表的に示しているが、さらに多数または少数の太陽電池ユニット74が設けられてもよい。
図4は、本開示の第1の実施の形態に係る太陽電池ユニットの構成を示す図である。
図4を参照して、太陽電池ユニット74は、4つの発電部78と、接続箱76とを含む。発電部78は、太陽電池パネルを有する。接続箱76は、銅バー77を有する。
図4では、4つの発電部78を代表的に示しているが、さらに多数または少数の発電部78が設けられてもよい。
発電部78は、この例では4つの太陽電池パネル79A,79B,79C,79Dが直列接続されたストリングである。以下、太陽電池パネル79A,79B,79C,79Dの各々を、太陽電池パネル79とも称する。
図4では、4つの太陽電池パネル79を代表的に示しているが、さらに多数または少数の太陽電池パネル79が設けられてもよい。
太陽光発電システム401では、複数の発電部78からの出力ライン1および集約ライン5すなわち電力線がそれぞれキュービクル6に電気的に接続される。
より詳細には、発電部78の出力ライン1は、発電部78に接続された第1端と、銅バー77に接続された第2端とを有する。各出力ライン1は、銅バー77を介して集約ライン5に集約される。銅バー77は、たとえば接続箱76の内部に設けられている。
発電部78は、太陽光を受けると、受けた太陽光のエネルギーを直流電力に変換し、変換した直流電力を出力ライン1へ出力する。
図3および図4を参照して、集約ライン5は、対応の太陽電池ユニット74における銅バー77に接続された第1端と、銅バー72に接続された第2端とを有する。各集約ライン5は、銅バー72を介して集約ライン2に集約される。銅バー72は、たとえば集電箱71の内部に設けられている。
図1〜図4を参照して、太陽光発電システム401では、上述のように複数の発電部78からの各出力ライン1が集約ライン5に集約され、各集約ライン5が集約ライン2に集約され、各集約ライン2が集約ライン4に集約され、各集約ライン4がキュービクル6に電気的に接続される。
より詳細には、各集約ライン2は、対応の集電ユニット60における銅バー72に接続された第1端と、銅バー7に接続された第2端とを有する。PCS8において、内部ライン3は、銅バー7に接続された第1端と、電力変換部9に接続された第2端とを有する。
PCS8において、電力変換部9は、たとえば、各発電部78において発電された直流電力を出力ライン1、銅バー77、集約ライン5、銅バー72、集約ライン2、銅バー7および内部ライン3経由で受けると、受けた直流電力を交流電力に変換して集約ライン4へ出力する。
集約ライン4は、電力変換部9に接続された第1端と、銅バー73に接続された第2端とを有する。
キュービクル6において、各PCS8における電力変換部9から各集約ライン4へ出力された交流電力は、銅バー73を介して系統へ出力される。
[課題]
特許文献2(特開2009−021341号公報)には、ストリングに信号発生器から計測信号を入力し、正常時と劣化時との回路のインピーダンスの変化により観測される波形の差分を利用した故障診断方法が開示されている。
しかしながら、この方法では、計測信号を入力するための専用の信号発生器および波形観測装置を追加する必要がある。
また、非特許文献1(多田 安伸、”蓄電池を含んだ直流回路の短絡地絡保護”、四国電力 四国総合研究所 研究期報105、2016年12月、第21号、P.1−11)には、地絡の検知方法として、接地点における地絡電流を検出する方法および正負の電流の差分を検出する方法が開示されている。
しかしながら、接地点における地絡電流を検出する方法では、地絡が発生している箇所を特定することができない。また、正負の電流の差分を検出する方法では、地絡が発生している箇所をフィーダ単位で特定するためには、微小な電流を計測する必要があり、高い計測精度が求められる。
これに対して、本開示の第1の実施の形態に係る監視装置および判定装置では、以下のような構成および動作により、上記課題を解決する。
[監視システム301の構成]
図5は、本開示の第1の実施の形態に係る監視システムの構成を示す図である。
図5を参照して、太陽光発電システム401は、監視システム301を備える。監視システム301は、判定装置101と、複数の監視装置111と、収集装置151とを含む。
図5では、1つの集電ユニット60に対応して設けられた4つの監視装置111を代表的に示しているが、さらに多数または少数の監視装置111が設けられてもよい。また、監視システム301は、1つの収集装置151を備えているが、複数の収集装置151を備えてもよい。
監視システム301では、子機である監視装置111におけるセンサの情報が、収集装置151へ定期的または不定期に伝送される。
監視装置111は、たとえば集電ユニット60に設けられている。より詳細には、監視装置111は、4つの太陽電池ユニット74にそれぞれ対応して4つ設けられている。各監視装置111は、たとえば、対応の出力ライン1および集約ライン5に電気的に接続されている。
監視装置111は、対応の太陽電池ユニット74における各出力ライン1の電流をセンサにより計測する。また、監視装置111は、対応の太陽電池ユニット74における出力ライン1および集約ライン5の電圧をセンサにより計測する。
収集装置151は、たとえばPCS8の近傍に設けられている。より詳細には、収集装置151は、PCS8に対応して設けられ、信号線46を介して銅バー7に電気的に接続されている。
監視装置111および収集装置151は、集約ライン2,5を介して電力線通信(PLC:Power Line Communication)を行うことにより情報の送受信を行う。
より詳細には、各監視装置111は、対応の出力ライン1の電流および電圧、ならびに集約ライン5の電圧の計測結果を示す計測情報を送信する。収集装置151は、各監視装置111の計測結果を収集する。
[監視装置111の構成]
図6は、本開示の第1の実施の形態に係る監視システムにおける監視装置の構成を示す図である。図6では、出力ライン1、集約ライン5および銅バー77がより詳細に示されている。
図6を参照して、出力ライン1は、プラス側出力ライン1pと、マイナス側出力ライン1nとを含む。集約ライン5は、プラス側集約ライン5pと、マイナス側集約ライン5nとを含む。銅バー77は、プラス側銅バー77pと、マイナス側銅バー77nとを含む。
図示しないが、図3に示す集電箱71における銅バー72は、プラス側集約ライン5pおよびマイナス側集約ライン5nにそれぞれ対応して、プラス側銅バー72pおよびマイナス側銅バー72nを含む。
プラス側出力ライン1pは、対応の発電部78に接続された第1端と、プラス側銅バー77pに接続された第2端とを有する。マイナス側出力ライン1nは、対応の発電部78に接続された第1端と、マイナス側銅バー77nに接続された第2端とを有する。
プラス側集約ライン5pは、プラス側銅バー77pに接続された第1端と、集電箱71におけるプラス側銅バー72pに接続された第2端とを有する。マイナス側集約ライン5nは、マイナス側銅バー77nに接続された第1端と、集電箱71におけるマイナス側銅バー72nに接続された第2端とを有する。
監視装置111は、検出処理部11と、4つの電流センサ(第1の計測部)16と、電圧センサ(第1の計測部)17Aと、電圧センサ(第2の計測部)17Bと、通信部14とを備える。なお、監視装置111は、出力ライン1の数に応じて、さらに多数または少数の電流センサ16を備えてもよい。
監視装置111は、たとえば、発電部78の近傍に設けられている。具体的には、監視装置111は、たとえば、計測対象の出力ライン1が接続された銅バー77が設けられた接続箱76の内部に設けられている。なお、監視装置111は、接続箱76の外部に設けられてもよい。
監視装置111は、たとえば、プラス側集約ライン5pおよびマイナス側集約ライン5nとそれぞれプラス側電源線26pおよびマイナス側電源線26nを介して電気的に接続されている。以下、プラス側電源線26pおよびマイナス側電源線26nの各々を、電源線26とも称する。
各監視装置111は、対応の発電部78に関する計測結果を示す計測情報を、自己および収集装置151に接続される電力線を介して送信する。
詳細には、監視装置111における通信部14は、集約ラインを介した電力線通信を、複数の監視装置111の計測結果を収集する収集装置151と行うことが可能である。より詳細には、通信部14は、集約ライン2,5経由で情報を送受信することが可能である。具体的には、通信部14は、電源線26および集約ライン2,5を介して収集装置151と電力線通信を行う。
検出処理部11は、たとえば、対応の出力ライン1の電流および電圧の計測結果を示す第1の計測情報を所定時間ごとに作成するように設定されている。
電流センサ16は、出力ライン1の電流を計測する。より詳細には、電流センサ16は、たとえば、ホール素子タイプの電流プローブである。電流センサ16は、監視装置111の図示しない電源回路から受けた電力を用いて、対応のマイナス側出力ライン1nを通して流れる電流を計測し、計測結果を示す計測信号を検出処理部11へ出力する。なお、電流センサ16は、プラス側出力ライン1pを通して流れる電流を計測してもよい。
電圧センサ17Aは、出力ライン1の電圧を計測する。より詳細には、電圧センサ17Aは、プラス側銅バー77pおよびマイナス側銅バー77n間の電圧を計測し、計測結果を示す計測信号を検出処理部11へ出力する。
検出処理部11は、たとえば、所定時間ごとに、各電流センサ16から受けた各計測信号に対して平均化およびフィルタリング等の信号処理を行った信号をデジタル信号に変換する。そして、検出処理部11は、電流センサ16ごとに、変換したデジタル信号に当該電流センサ16固有のID(以下、電流センサIDとも称する。)を対応づける。
また、検出処理部11は、たとえば、所定時間ごとに、電圧センサ17Aから受けた各計測信号に対して平均化およびフィルタリング等の信号処理を行った信号をデジタル信号に変換する。そして、検出処理部11は、変換したデジタル信号に電圧センサ17A固有のID(以下、第1電圧センサIDとも称する。)を対応づける。
検出処理部11は、作成した各デジタル信号の示す計測値、対応の電流センサID、第1電圧センサID、および自己の監視装置111のID(以下、監視装置IDとも称する。)を含む第1の計測情報を作成する。
また、検出処理部11は、たとえば、監視装置111における通信部14の出力端側において、言い換えれば、対応の太陽電池パネル79および接続箱76周辺において電力線の電圧を計測する。具体的には、検出処理部11は、対応の集約ライン5の電圧を計測し、計測結果を示す第2の計測情報を所定時間ごとに作成するように設定されている。
たとえば、電圧センサ17Bは、集約ライン5の一方すなわちプラス側集約ライン5pにおけるノード18Aおよびグランド間の第1の電圧、および集約ライン5の他方すなわちマイナス側集約ライン5nにおけるノード18Bおよびグランド間の第2の電圧を計測する。以下、ノード18Aおよびノード18Bの各々を、ノード18とも称する。
電圧センサ17Bは、たとえば、通信部14が収集装置151と電力線通信を行う際の差動伝送による集約ライン5の電圧変化を交流電圧として計測し、上記第1の電圧の計測結果および上記第2の電圧の計測結果を示す各計測信号を検出処理部11へ出力する。
検出処理部11は、たとえば、所定時間ごとに、電圧センサ17Bから受けた各計測信号に対して平均化およびフィルタリング等の信号処理を行った信号をデジタル信号に変換する。そして、検出処理部11は、変換した各デジタル信号に対応のノード18Aおよびノード18B固有のID(以下、第2電圧センサノードIDとも称する。)を対応づける。
検出処理部11は、作成した各デジタル信号の示す計測値、対応の第2電圧センサノードID、および監視装置IDを含む第2の計測情報を作成する。
そして、検出処理部11は、送信元IDが自己の監視装置IDであり、送信先IDが収集装置151のIDであり、データ部分に第1の計測情報および第2の計測情報を含む計測情報パケットを作成する。そして、検出処理部11は、作成した計測情報パケットを通信部14へ出力する。なお、検出処理部11は、計測情報パケットにシーケンス番号を含めてもよい。
通信部14は、検出処理部11から受ける計測情報パケットを収集装置151へ送信する。
より詳細には、通信部14は、第1の計測情報および第2の計測情報を示す計測情報パケットを電力線すなわち集約ライン5を介して差動伝送する。
再び図5を参照して、収集装置151は、集約ライン2,5経由で情報を送受信することが可能である。具体的には、収集装置151は、たとえば、信号線46および集約ライン2,5を介して監視装置111と電力線通信を行い、計測情報パケットを複数の監視装置111から受信する。
収集装置151は、カウンタおよび記憶部を有しており、監視装置111から計測情報パケットを受信すると、受信した計測情報パケットから第1の計測情報および第2の計測情報を取得するとともに、カウンタのカウント値を受信時刻として取得する。そして、収集装置151は、受信時刻を第1の計測情報および第2の計測情報に含めた後、図示しない記憶部に当該第1の計測情報および当該第2の計測情報を保存する。
[判定装置の構成および動作]
図7は、本開示の第1の実施の形態に係る監視システムにおける判定装置の構成を示す図である。
図7を参照して、判定装置101は、通信処理部84と、記憶部85と、取得部86と、検知部87とを備える。
判定装置101における記憶部85には、たとえば、管理対象の監視装置111のIDすなわち監視装置IDが登録されている。また、記憶部85には、監視装置IDと当該監視装置IDを有する監視装置111に含まれる各センサのIDすなわち電流センサID、第1電圧センサIDおよび第2電圧センサノードIDとの対応関係R1が登録されている。
判定装置101は、たとえばサーバであり、第1の計測情報および第2の計測情報を収集装置151から定期的に取得し、取得した第1の計測情報および第2の計測情報を処理する。なお、判定装置101は、たとえば収集装置151に内蔵される構成であってもよい。
より詳細には、判定装置101における通信処理部84は、ネットワークを介して、収集装置151等の他の装置と情報の送受信を行う。
通信処理部84は、指定された日毎処理タイミング、たとえば毎日の午前0時において第1の計測情報および第2の計測情報の収集処理を行う。なお、判定装置101を収集装置151に内蔵する構成にすれば、より短い間隔で第1の計測情報および第2の計測情報を容易に収集することができる。
より詳細には、通信処理部84は、日毎処理タイミングが到来すると、記憶部85に登録されている各監視装置IDを参照し、参照した各監視装置IDに対応し、日毎処理タイミングの24時間前から当該日毎処理タイミングまで(以下、処理日とも称する。)に属する受信時刻を含む第1の計測情報および第2の計測情報を要求するための第1の計測情報要求および第2の計測情報要求を収集装置151へ送信する。
収集装置151は、判定装置101から第1の計測情報要求を受信すると、受信した第1の計測情報要求に従って、第1の計測情報要求の内容を満足する1または複数の第1の計測情報を判定装置101へ送信する。
収集装置151は、判定装置101から第2の計測情報要求を受信すると、受信した第2の計測情報要求に従って、第2の計測情報要求の内容を満足する1または複数の第2の計測情報を判定装置101へ送信する。
図8は、本開示の第1の実施の形態に係る太陽光発電システムにおける電力線の各交流電圧の一例を示す図である。図8において、横軸は時間を示し、縦軸は電圧を示す。図8は、通信部14が計測情報パケットを差動伝送している状態における電力線の各交流電圧を示している。
図8を参照して、プラス側集約ライン5pおよびグランド間の交流電圧Vpの最大値は、Vpmaxである。マイナス側集約ライン5nおよびグランド間の交流電圧Vmの最大値は、電圧Vmmaxである。交流電圧Vpの実効値は、Vk[V]であるとする。交流電圧Vmの実効値は、Vn[V]であるとする。Vkは、Vpmaxを2の平方根で除することにより算出することができ、また、Vnは、Vmmaxを2の平方根で除することにより算出することができる。
図9は、本開示の第1の実施の形態に係る監視システムにおける判定装置が保持する第2の計測情報の一例を示す図である。
図9を参照して、第2の計測情報は、監視装置IDと、ノード18Aにおける計測値である交流電圧Vpの実効値Vkと、ノード18Bにおける計測値である交流電圧Vmの実効値Vnと、受信時刻t1とを含む。受信時刻は、収集装置151が監視装置111から送信された第2の計測情報を受信した時刻である。
通信処理部84は、第2の計測情報要求の応答として収集装置151から1または複数の第2の計測情報を受信すると、受信した各第2の計測情報を記憶部85に保存するとともに、処理完了通知を取得部86へ出力する。
取得部86は、複数の監視装置111の出力端側における電圧の計測結果を示す第2の計測情報をそれぞれ取得する。
より詳細には、取得部86は、通信処理部84から処理完了通知を受けると、記憶部85に登録されている対応関係R1を参照し、監視装置IDごとに、第2の計測情報を記憶部85から取得する。取得部86は、取得した各第2の計測情報を検知部87へ出力する。
検知部87は、取得部86によって取得された第2の計測情報に基づいて、監視装置111ごとに電力線すなわち集約ライン5に対応する回路における地絡を検知する。すなわち、検知部87は、地絡箇所を監視装置111単位で特定するために第2の計測情報を用いる。
より詳細には、検知部87は、取得部86から受けた各第2の計測情報の示すノード18Aにおける計測値およびノード18Bにおける計測値に基づいて、監視装置111ごとに集約ライン5に対応する回路における地絡を検知する。
図10は、本開示の第1の実施の形態に係る太陽光発電システムにおける地絡の一例を示す図である。
図10は、ある接続箱76におけるプラス側集約ライン5p、マイナス側集約ライン5nおよびグランドの関係を示す。図10において、プラス側集約ライン5pおよびグランド間にはインピーダンスZpが存在し、マイナス側集約ライン5nおよびグランド間にはインピーダンスZnが存在する。
インピーダンスZpおよびインピーダンスZnは、地絡が発生していない場合、同程度の大きさであり、100キロオーム以上程度である。
図10に示す回路において、プラス側集約ライン5pおよびグランド間において地絡が発生した場合、インピーダンスZpは、10キロオーム以下程度となり、地絡していない場合と比べて小さくなる。
たとえば、検知部87は、第2の計測情報の示す実効値Vkおよび実効値Vnに基づいて、電力線すなわち集約ライン5に対応する回路における地絡を検知する。
図11は、本開示の第1の実施の形態に係る太陽光発電システムにおける、地絡が発生した状態における電力線の各交流電圧の一例を示す図である。図11において、横軸は時間を示し、縦軸は電圧を示す。
図10および図11を参照して、プラス側集約ライン5pおよびグランド間の交流電圧Vpの振幅は、プラス側集約ライン5pおよびグランド間において地絡した場合、インピーダンスZpが低下するため、図8に示す交流電圧Vpと比べて小さくなる。
ここで、当該プラス側集約ライン5pに電気的に接続されている他の接続箱76におけるプラス側集約ライン5pにおける交流電圧の計測値は、対応のノード18Aおよび地絡箇所間に数十メートル〜数百メートルの電力線などの十分なインピーダンスが存在するため、変化しない。
検知部87は、たとえば、取得部86から受けた監視装置111に対応する1日分の各第2の計測情報の示す実効値Vkの平均値および実効値Vnの平均値を算出する。
検知部87は、たとえば、算出した各平均値の比(以下、電圧比Rvとも称する。)、すなわち(Vkの平均値/Vnの平均値)を算出する。
電圧比Rvは、プラス側集約ライン5pおよびマイナス側集約ライン5nにおいて地絡していない場合、1に近い数値となる。
一方、電圧比Rvは、プラス側集約ライン5pにおいて地絡した場合、実効値Vkが小さくなるため、1より小さい数値となる。
また、電圧比Rvは、マイナス側集約ライン5nにおいて地絡した場合、実効値Vnが小さくなるため、1より大きい数値となる。
検知部87は、算出した電圧比Rvに基づいて、集約ライン5における地絡を検知する。
より詳細には、検知部87は、算出した電圧比Rvが、1より大きい所定の閾値Th1たとえば1.5以上である場合、マイナス側集約ライン5nに対応する回路において地絡(以下、マイナス地絡とも称する。)が発生していると判定する。
また、検知部87は、たとえば、算出した電圧比Rvが、1より小さい所定の閾値Th2たとえば0.5未満である場合、プラス側集約ライン5pに対応する回路において地絡(以下、プラス地絡とも称する。)が発生していると判定する。
また、検知部87は、たとえば、算出した電圧比Rvが、所定の閾値Th2以上、かつ所定の閾値Th1未満である場合、プラス側集約ライン5pおよびマイナス側集約ライン5nの各々に対応する回路において地絡が発生していないと判定する。
そして、検知部87は、プラス地絡またはマイナス地絡が発生している場合、プラス地絡またはマイナス地絡が発生している旨と、当該地絡が検知された監視装置111の監視装置IDとを、たとえば、管理者等へ通知する。
[動作の流れ]
監視システムにおける各装置は、コンピュータを備え、当該コンピュータにおけるCPU等の演算処理部は、以下のシーケンス図またはフローチャートの各ステップの一部または全部を含むプログラムを図示しないメモリからそれぞれ読み出して実行する。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、外部からインストールすることができる。これら複数の装置のプログラムは、それぞれ、記録媒体に格納された状態で流通する。
図12は、本開示の第1の実施の形態に係る監視システムにおける監視装置が監視処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。
図12を参照して、まず、監視装置111は、出力ライン1を通して流れる電流、ならびにプラス側出力ライン1pおよびマイナス側出力ライン1n間の電圧を計測し、計測した電流の計測値および電圧の計測値を含む第1の計測情報を作成する(ステップS101)。
次に、監視装置111は、プラス側集約ライン5pにおけるノード18Aおよびグランド間の電圧Vpならびにマイナス側集約ライン5nにおけるノード18Bおよびグランド間の電圧Vmを計測し、計測した電圧Vpに基づいて算出した実効値Vkおよび計測した電圧Vmに基づいて算出した実効値Vnを含む第2の計測情報を作成する(ステップS102)。
次に、監視装置111は、作成した第1の計測情報および第2の計測情報を計測情報パケットに含めて、集約ライン5を介して収集装置151へ差動伝送する(ステップS103)。そして、監視装置111は、新たな第1の計測情報および第2の計測情報を作成する(ステップS101およびステップS102)。
なお、ステップS101およびステップS102の順番は、上記に限らず、順番を入れ替えてもよい。
図13は、本開示の第1の実施の形態に係る監視システムにおける判定装置が判定処理を行う際の動作手順を定めたフローチャートである。
図13を参照して、まず、判定装置101は、日毎処理タイミングが到来すると、第2の計測情報要求を収集装置151へ送信する(ステップS201)。
次に、判定装置101は、第2の計測情報要求の応答として収集装置151から送信された第2の計測情報を受信して保存する(ステップS202)。
次に、判定装置101は、監視装置111ごとに、保存した各第2の計測情報を取得する(ステップS203)。
次に、判定装置101は、監視装置111ごとに、取得した第2の計測情報に含まれるノード18Aの実効値Vkおよびノード18Bの実効値Vnに基づいて、電圧比Rvを算出する(ステップS204)。
次に、判定装置101は、算出した電圧比Rvが所定の閾値Th2未満である場合(ステップS205でYES)、プラス地絡が発生していると判定する(ステップS207)。
一方、判定装置101は、算出した電圧比Rvが所定の閾値Th2以上であり(ステップS205でNO)、かつ閾値Th2より大きい所定の閾値Th1以上である場合(ステップS206でYES)、マイナス地絡が発生していると判定する(ステップS208)。
次に、判定装置101は、プラス地絡またはマイナス地絡が発生している旨と、プラス地絡またはマイナス地絡が検知された監視装置111の監視装置IDとを通知する(ステップS210)。そして、判定装置101は、次の日毎処理タイミングが到来すると、第2の計測情報要求を収集装置151へ送信する(ステップS201)。
一方、判定装置101は、算出した電圧比Rvが所定の閾値Th2以上であり(ステップS205でNO)、かつ所定の閾値Th1未満である場合(ステップS206でNO)、プラス側集約ライン5pおよびマイナス側集約ライン5nの各々に対応する回路において地絡が発生していないと判定する(ステップS209)。そして、判定装置101は、次の日毎処理タイミングが到来すると、第2の計測情報要求を収集装置151へ送信する(ステップS201)。
なお、本開示の第1の実施の形態に係る監視装置では、検出処理部11は、所定時間ごとに、各電流センサ16、電圧センサ17Aおよび電圧センサ17Bから受けた各計測信号に対して平均化およびフィルタリング等の信号処理を行った信号をデジタル信号に変換する構成であるとしたが、これに限定するものではない。検出処理部11は、各電流センサ16、電圧センサ17Aおよび電圧センサ17Bから受けた各計測信号をデジタル信号にそのまま変換する構成であってもよい。
また、本開示の第1の実施の形態に係る監視装置は、電流センサ16および電圧センサ17Aを備える構成であるとしたが、これに限定するものではない。監視装置111は、電流センサ16および電圧センサ17Aのいずれか一方を備えない構成であってもよい。
また、本開示の第1の実施の形態に係る監視装置は、太陽光発電システム401に用いられる構成であるとしたが、これに限定するものではない。監視装置111は、太陽光発電システム401と異なるシステムに用いられる構成であってもよい。たとえば、監視装置111は、1つの発電部78を備える太陽光発電システムにおいて1つ設けられてもよい。
また、本開示の第1の実施の形態に係る監視装置は、接続箱76に設けられる構成であるとしたが、これに限定するものではない、監視装置111は、集電箱71に設けられる構成であってもよい。この場合、電圧センサ17Bは、集電箱71周辺において、集約ライン2のプラス側ラインおよびグランド間の電圧、ならびに集約ライン2のマイナス側ラインおよびグランド間の電圧を計測する。通信部14は、当該各電圧の計測結果を示す第2の計測情報を電力線を介して差動伝送する。検知部87は、当該第2の計測情報に基づいて、集約ライン2に対応する回路における地絡を検知する。
また、本開示の第1の実施の形態に係る監視装置は、接続箱76に設けられる構成であるとしたが、これに限定するものではない。監視装置111は、PCS8に設けられる構成であってもよい。この場合、通信部14は、PCS8周辺において、集約ライン2のプラス側ラインおよびグランド間の電圧、ならびに集約ライン2のマイナス側ラインおよびグランド間の電圧を計測する。通信部14は、当該各電圧の計測結果を示す第2の計測情報を電力線を介して差動伝送する。検知部87は、当該第2の計測情報に基づいて、集約ライン2に対応する回路における地絡を検知する。
また、本開示の第1の実施の形態に係る判定装置では、検知部87は、電圧比Rvの算出に第2の計測情報の示す各計測値の1日の平均値を用いる構成であるとしたが、これに限定するものではない。検知部87は、第2の計測情報ごとに電圧比Rvを算出する構成であってもよい。あるいは、検知部87は、第2の計測情報の示す各計測値の、1日と異なる期間における平均値を用いて電圧比Rvを算出する構成であってもよい。
また、本開示の第1の実施の形態に係る判定装置では、収集装置151は、監視装置111から計測情報パケットを受信すると、カウンタにより受信時刻を取得する構成であるとしたが、これに限定するものではない。監視装置111における検出処理部11が、計測情報パケットに、シーケンス番号に加えて計測情報パケットの作成時刻を含めて収集装置151へ送信し、収集装置151が、当該計測情報パケットから当該作成時刻を取得する構成であってもよい。
また、本開示の第1の実施の形態に係る判定装置では、判定装置101における通信処理部84は、日毎処理タイミングにおいて第1の計測情報要求および第2の計測情報要求を収集装置151へ送信する構成であるとしたが、これに限定するものではない。通信処理部84が、第1の計測情報要求および第2の計測情報要求を送信せず、収集装置151が、監視装置111から受信した計測情報パケットを、すぐに判定装置101へ送信する構成であってもよい。
また、本開示の第1の実施の形態に係る判定装置では、検知部87は、電力線に対応する回路における地絡箇所の一例として、プラス側集約ライン5pにおける地絡、またはマイナス側集約ライン5nにおける地絡を検知する構成であるとしたが、これに限定するものではない。検知部87は、プラス側集約ライン5pまたはマイナス側集約ライン5nにそれぞれ電気的に接続されている発電部78等における地絡を検知する構成であってもよい。
ところで、太陽光発電システムにおいて、地絡の発生をより簡易に検知することが可能な技術が望まれる。
本開示の第1の実施の形態に係る監視装置では、電流センサ16および電圧センサ17Aは、太陽電池パネルを含む発電部の出力を計測する。通信部14は、電流センサ16および電圧センサ17の計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する。電圧センサ17Bは、通信部14の出力端側において、電力線の一方の線およびグランド間の第1の電圧、および電力線の他方の線およびグランド間の第2の電圧を計測する。通信部14は、さらに、電圧センサ17Bの計測結果を示す第2の計測情報を電力線を介して差動伝送する。
このような構成により、計測情報等が差動伝送される電力線における交流電圧の変化の計測結果を利用することができるため、新たな機器を追加することなく、地絡の検知機能を追加することができる。また、電力線およびグランド間の各電圧を計測する構成により、電力線のインピーダンスの変化に起因する電圧の計測値の相違を利用して、地絡が電力線のプラス側ラインにおいて発生しているか、またはマイナス側ラインにおいて発生しているかを特定することができる。また、計測情報等が常時差動伝送される場合、経時変化を容易に監視することができるため、ノイズ要因となる天候の変化等による接地抵抗の変化が計測結果に与える影響を抑えることができる。
したがって、本開示の第1の実施の形態に係る監視装置では、太陽光発電システムにおいて、地絡の発生をより簡易に検知することができる。
また、本開示の第1の実施の形態に係る複数の監視装置は、異なる発電部78の出力をそれぞれ計測する。太陽光発電システム401において、各発電部78からの出力ラインがPCS8に電気的に接続される。
このような構成により、監視装置111ごとに、対応の電力線における地絡の発生を検知することができる。
また、本開示の第1の実施の形態に係る判定装置では、取得部86は、各々が、太陽電池パネル79を含む発電部78の出力を計測し、計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する複数の監視装置111、の出力端側における電圧の計測結果を示す第2の計測情報をそれぞれ取得する。検知部87は、取得部86によって取得された各第2の計測情報に基づいて、監視装置111ごとに電力線に対応する回路における地絡を検知する。第2の計測情報は、電力線の一方の線およびグランド間の第1の電圧の計測結果、および電力線の他方の線およびグランド間の第2の電圧の計測結果を示す。検知部87は、第2の計測情報の示す第1の電圧の計測結果および第2の電圧の計測結果に基づいて、地絡を検知する。
このような構成により、計測情報等が差動伝送される電力線における交流電圧の変化の計測結果を利用することができるため、新たな機器を追加することなく、地絡の検知機能を追加することができる。また、電力線およびグランド間の各電圧を計測する構成により、電力線のインピーダンスの変化に起因する電圧の計測値の相違を利用して、地絡が電力線のプラス側ラインにおいて発生しているか、またはマイナス側ラインにおいて発生しているかを特定することができる。また、計測情報等が常時差動伝送される場合、経時変化を容易に監視することができるため、ノイズ要因となる天候の変化等による接地抵抗の変化が計測結果に与える影響を抑えることができる。また、各監視装置111についての計測結果を収集する構成により、複数の監視装置111にそれぞれ対応する電力線における地絡を一度に判定することができる。また、電力線およびグランド間の各電圧を利用する構成により、他の監視装置の計測結果との比較をすることなく、地絡を検知することができる。
したがって、本開示の第1の実施の形態に係る判定装置では、太陽光発電システムにおいて、地絡の発生をより簡易に検知することができる。
また、本開示の第1の実施の形態に係る監視方法では、まず、太陽電池パネルを含む発電部の出力の計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する通信部14、の出力端側において、電力線の一方の線およびグランド間の第1の電圧、および電力線の他方の線およびグランド間の第2の電圧を計測する。次に、通信部14の出力端側における第1の電圧の計測結果および第2の電圧の計測結果を示す第2の計測情報を電力線を介して差動伝送する。
このような構成により、計測情報等が差動伝送される電力線における交流電圧の変化の計測結果を利用することができるため、新たな機器を追加することなく、地絡の検知機能を追加することができる。また、電力線およびグランド間の各電圧を計測する構成により、電力線のインピーダンスの変化に起因する電圧の計測値の相違を利用して、地絡が電力線のプラス側ラインにおいて発生しているか、またはマイナス側ラインにおいて発生しているかを特定することができる。また、計測情報等が常時差動伝送される場合、経時変化を容易に監視することができるため、ノイズ要因となる天候の変化等による接地抵抗の変化が計測結果に与える影響を抑えることができる。
したがって、本開示の第1の実施の形態に係る監視方法では、太陽光発電システムにおいて、地絡の発生をより簡易に検知することができる。
また、本開示の第1の実施の形態に係る判定方法では、まず、各々が、太陽電池パネル79を含む発電部78の出力を計測し、計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する複数の監視装置111、の出力端側における電圧の計測結果を示す第2の計測情報をそれぞれ取得する。次に、取得した各第2の計測情報に基づいて、監視装置111ごとに電力線に対応する回路における地絡を検知する。監視装置111は、電力線の一方の線およびグランド間の第1の電圧、および電力線の他方の線およびグランド間の第2の電圧を計測する。地絡を検知する際、第2の計測情報の示す第1の電圧の計測結果および第2の電圧の計測結果に基づいて、地絡を検知する。
このような構成により、計測情報等が差動伝送される電力線における交流電圧の変化の計測結果を利用することができるため、新たな機器を追加することなく、地絡の検知機能を追加することができる。また、電力線およびグランド間の各電圧を計測する構成により、電力線のインピーダンスの変化に起因する電圧の計測値の相違を利用して、地絡が電力線のプラス側ラインにおいて発生しているか、またはマイナス側ラインにおいて発生しているかを特定することができる。また、計測情報等が常時差動伝送される場合、経時変化を容易に監視することができるため、ノイズ要因となる天候の変化等による接地抵抗の変化が計測結果に与える影響を抑えることができる。また、各監視装置111についての計測結果を収集する構成により、複数の監視装置111にそれぞれ対応する電力線における地絡を一度に判定することができる。また、電力線およびグランド間の各電圧を利用する構成により、他の監視装置の計測結果との比較をすることなく、地絡を検知することができる。
したがって、本開示の第1の実施の形態に係る判定方法では、太陽光発電システムにおいて、地絡の発生をより簡易に検知することができる。
次に、本開示の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、第1の実施の形態に係る監視システムと比べて地絡計測装置を備える監視システムに関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係る監視システムと同様である。
図14は、本開示の第2の実施の形態に係る監視システムの構成の一例を示す図である。
図14を参照して、監視システム302は、図6に示す監視システム301と比べて、監視装置111の代わりに、監視装置112と、地絡計測装置113とを含む。図14は、1つの監視装置112および地絡計測装置113を代表的に示している。監視システム302では、複数の太陽電池ユニット74にそれぞれ対応する監視装置112および地絡計測装置113の複数の組が設けられている。
より詳細には、監視装置112および地絡計測装置113は、たとえば、集電ユニット60における接続箱76に設けられている。より詳細には、監視装置112および地絡計測装置113は、4つの太陽電池ユニット74にそれぞれ対応して4つ設けられている。
[監視装置112の構成]
監視装置112は、本開示の第1の実施の形態に係る監視装置111と比べて、電圧センサ(第2の計測部)17Bを備えない。
監視装置112は、太陽電池パネル79を含む発電部78の出力を計測し、計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する。
より詳細には、監視装置112における検出処理部11は、たとえば、対応の出力ライン1の電流および電圧の計測結果を示す第1の計測情報を所定時間ごとに作成するように設定されている。
電流センサ16は、出力ライン1の電流を計測する。より詳細には、電流センサ16は、たとえば、ホール素子タイプの電流プローブである。電流センサ16は、対応のマイナス側出力ライン1nを通して流れる電流を計測し、計測結果を示す計測信号を検出処理部11へ出力する。
電圧センサ17Aは、出力ライン1の電圧を計測する。より詳細には、電圧センサ17Aは、プラス側銅バー77pおよびマイナス側銅バー77n間の電圧を計測し、計測結果を示す計測信号を検出処理部11へ出力する。
検出処理部11は、たとえば、所定時間ごとに、各電流センサ16から受けた各計測信号に対して平均化およびフィルタリング等の信号処理を行った信号をデジタル信号に変換する。そして、検出処理部11は、電流センサ16ごとに、変換したデジタル信号に電流センサIDを対応づける。
また、検出処理部11は、たとえば、所定時間ごとに、電圧センサ17Aから受けた各計測信号に対して平均化およびフィルタリング等の信号処理を行った信号をデジタル信号に変換する。そして、検出処理部11は、変換したデジタル信号に第1電圧センサIDを対応づける。
検出処理部11は、作成した各デジタル信号の示す計測値、対応の電流センサID、第1電圧センサID、および自監視装置IDを含む第1の計測情報を作成する。
そして、検出処理部11は、送信元IDが自己の監視装置IDであり、送信先IDが収集装置151のIDであり、データ部分に第1の計測情報を含む計測情報パケットを作成する。そして、検出処理部11は、作成した計測情報パケットを通信部14へ出力する。なお、検出処理部11は、計測情報パケットにシーケンス番号を含めてもよい。
通信部14は、検出処理部11から受ける計測情報パケットを収集装置151へ送信する。
より詳細には、通信部14は、第1の計測情報を示す計測情報パケットを電力線すなわち集約ライン5を介して差動伝送する。
[地絡計測装置113の構成]
地絡計測装置113は、電圧センサ(計測部)17Cと、検知部12と、出力部13とを備える。
電圧センサ17Cは、監視装置112の出力端側において、集約ライン5の一方すなわちプラス側集約ライン5pにおけるノード18Aおよびグランド間の第1の電圧、および集約ライン5の他方すなわちマイナス側集約ライン5nにおけるノード18Bおよびグランド間の第2の電圧を計測する。以下、ノード18Aおよびノード18Bの各々を、ノード18とも称する。
電圧センサ17Cは、たとえば、監視装置112が収集装置151と電力線通信を行う際の差動伝送による集約ライン5の電圧変化を交流電圧として計測し、上記第1の電圧の計測結果および上記第2の電圧の計測結果を示す第2の計測情報として検知部12へ出力する。
図15は、本開示の第2の実施の形態に係る地絡計測装置における電圧センサの構成の一例を示す図である。
図15を参照して、電圧センサ17Cは、第1の抵抗21Aと、第2の抵抗21Bと、フィルタ22と、保護回路23と、トランス24と、積分回路25A,25Bとを含む。トランス24は、たとえば同じ巻数の1次側コイルL1および2次側コイルL2を有する。
抵抗21Aは、保護回路23、トランス24およびフィルタ22を介して、ノード18Aとグランドとの間に接続される。抵抗21Bは、保護回路23、トランス24およびフィルタ22を介して、ノード18Bとグランドとの間に接続される。フィルタ22は、ノード18Aおよびノード18Bと抵抗21Aおよび抵抗21Bとの間に接続される。
より詳細には、たとえば、ノード18Aが保護回路23を介してトランス24における1次側コイルL1の第1端に接続され、ノード18Bが保護回路23を介してトランス24における1次側コイルL1の第2端に接続される。
すなわち、ノード18Aおよびノード18B間の電圧が、トランス24における1次側コイルL1の第1端および第2端間に印加される。
トランス24において、1次側コイルL1および2次側コイルL2の巻数が同じであることから、1次側コイルL1の第1端および第2端間の電圧に相当する電圧が、自己の2次側コイルL2における第1端および第2端間に誘起される。
トランス24における2次側コイルL2の第1端がフィルタ22を介して抵抗21Aの第1端に接続され、トランス24における2次側コイルL2の第2端がフィルタ22を介して抵抗21Bの第1端に接続される。抵抗21Aの第2端および抵抗21Bの第2端が接地ノードを介してグランドに接続される。
ここで、抵抗21Aおよび抵抗21Bのインピーダンスは、複数の接続箱76間の電力線の長さ、太陽光発電システム401における寄生容量、および監視システム302における集約ラインを介した電力線通信に用いられる通信信号等に基づいて決定される。
たとえば、抵抗21Aおよび抵抗21Bのインピーダンスは、電力線たとえば集約ライン5に対応する回路における地絡箇所とグランドとの間の所定のインピーダンスよりも大きい。
具体的には、再び図10を参照して、上記地絡箇所が太陽光発電システム401におけるプラス側集約ライン5pおよびグランド間である場合のインピーダンスZpは、最大で10キロオーム程度であり、当該プラス側集約ライン5pおよびグランド間において地絡が発生していない場合のインピーダンスZpは、最小で100キロオーム程度である。
このことから、抵抗21Aおよび抵抗21Bのインピーダンスは、一例として、当該地絡が発生していない場合のインピーダンスZp以上すなわち100キロオーム以上であるとする。
フィルタ22の通過帯域は、監視装置112が電力線すなわち集約ライン5を介した通信に用いる通信信号の帯域を含む。
すなわち、フィルタ22は、トランス24における2次側コイルL2の第1端および第2端の間に印加されている電圧のうち、当該通信信号の帯域内の周波数成分、すなわち監視装置112が収集装置151と電力線通信を行う際の差動伝送により生じる集約ライン5におけるノード18Aおよびノード18B間の電圧変化の交流成分を通過させる。
すなわち、ノード18Aおよびノード18B間の交流電圧が、抵抗21Aの第1端および抵抗21Bの第1端間に印加される。
より詳細には、抵抗21Aの第1端および接地ノード間、すなわち抵抗21Aの第1端および第2端間には、ノード18Aおよびグランド間に印加される交流電圧たとえば図8に示す交流電圧Vpが印加され、抵抗21Bの第1端およびグランドすなわち抵抗21Bの第2端間には、ノード18Bおよびグランド間に印加される交流電圧たとえば図8に示す交流電圧Vmが印加される。
抵抗21Aの第1端は、積分回路25Aの第1入力端に接続される。抵抗21Aの第2端は、接地ノードおよび積分回路25Aの第2入力端に接続される。積分回路25Aの出力端は、検知部12に接続される。積分回路25Aは、抵抗21Aの第1端および第2端間に印加されている交流電圧Vpを平滑化し、平滑化後の電圧の実効値Vkを示すアナログ信号を第1の電圧の計測結果として検知部12へ出力する。
抵抗21Bの第1端は、積分回路25Bの第1入力端に接続される。抵抗21Bの第2端は、接地ノードおよび積分回路25Aの第2入力端に接続される。積分回路25Bの出力端は、検知部12に接続される。積分回路25Bは、抵抗21Bの第1端および第2端間に印加されている交流電圧Vmを平滑化し、平滑化後の電圧の実効値Vnを示すアナログ信号を第2の電圧の計測結果として検知部12へ出力する。
検知部12は、第1の電圧の計測結果および第2の電圧の計測結果を示す第2の計測情報に基づいて、電力線たとえば集約ライン5に対応する回路における地絡を検知する。
再び図10を参照して、プラス側集約ライン5pおよびグランド間にはインピーダンスZpが存在し、マイナス側集約ライン5nおよびグランド間にはインピーダンスZnが存在する。
インピーダンスZpおよびインピーダンスZnは、地絡が発生していない場合、同程度の大きさであり、最小で100キロオーム程度である。
たとえば、検知部12は、第2の計測情報の示す第1の電圧の計測結果である実効値Vkおよび第2の電圧の計測結果である実効値Vnに基づいて、集約ライン5に対応する回路における地絡を検知する。
図16は、本開示の第2の実施の形態に係る地絡計測装置における検知部の構成の一例を示す図である。
図16を参照して、検知部12は、差動増幅回路27と、絶対値回路28と、比較回路29とを含む。
差動増幅回路27は、電圧センサ17Cにおける積分回路25Aの出力端に接続された非反転入力端子と、電圧センサ17Cにおける積分回路25Bの出力端に接続された反転入力端子と、絶対値回路28の入力端子に接続された出力端子とを有する。
差動増幅回路27は、たとえば、積分回路25Aから出力された実効値Vkを示すアナログ信号と積分回路25Bから出力された実効値Vnを示すアナログ信号との差を増幅した信号を絶対値回路28の入力端へ出力する。差動増幅回路27から出力される信号は、Vnに対するVkの電圧比に相当する差分値Vdfを示す。
より詳細には、図10に示す回路において、地絡箇所がプラス側集約ライン5pおよびグランド間である場合、インピーダンスZpは、最大で10キロオーム程度となり、地絡していない場合と比べて小さくなる。
再び図11を参照して、プラス側集約ライン5pおよびグランド間の交流電圧Vpの振幅は、プラス側集約ライン5pおよびグランド間において地絡した場合、インピーダンスZpが低下するため、図8に示す交流電圧Vpと比べて小さくなる。このため、プラス側集約ライン5pおよびグランド間において地絡した場合における実効値Vkは、当該地絡が発生していない場合における実効値Vkより小さくなる。
このとき、差動増幅回路27が出力する信号の示す差分値Vdfは、実効値Vkが実効値Vnより小さくなるためマイナスの値となる。
なお、積分回路25Aの出力端が差動増幅回路27における反転入力端子に接続され、積分回路25Bの出力端が差動増幅回路27における非反転入力端子に接続される構成であってもよい。この場合、プラス側集約ライン5pおよびグランド間において地絡した状態における差分値Vdfは、プラスの値となる。
絶対値回路28は、差動増幅回路27の出力端子に接続された入力端子と、比較回路29に接続された出力端子とを有する。絶対値回路28は、差動増幅回路27から受けた信号の示す差分値Vdfの絶対値を示す信号を比較回路29へ出力する。
より詳細には、絶対値回路28は、差分値Vdfがマイナスの値である場合、差分値Vdfの符号を反転させた値を示す信号を比較回路29へ出力する。
一方、絶対値回路28は、差分値Vdfがプラスの値である場合、当該差分値Vdfを示す信号を比較回路29へ出力する。
比較回路29は、絶対値回路28の出力端子に接続された非反転入力端子と、たとえば図示しない所定の閾値Vthを示す電圧を出力する回路に接続された反転入力端子と、出力部13に接続された出力端子とを有する。
比較回路29は、自己の非反転入力端子への入力信号すなわち絶対値回路28から受けた信号と、自己の反転入力端子への入力電圧との比較結果を、地絡が発生しているか否かの検知結果として出力部13へ出力する。
より詳細には、比較回路29は、絶対値回路28から受けた信号の示す差分値Vdfが閾値Vth以上である場合、当該検知結果としてハイレベルの電圧を出力部13へ出力する。
また、比較回路29は、絶対値回路28から受けた信号の示す差分値Vdfが閾値Vth未満である場合、当該検知結果としてローレベルの電圧を出力部13へ出力する。
出力部13は、第2の計測情報を出力する。たとえば、出力部13は、第2の計測情報を電力線とは異なる種類の伝送路を介して監視装置112へ送信する。
より詳細には、出力部13は、たとえば、検知部12における比較回路29から受けた検知結果をたとえば同軸ケーブルを介して監視装置112へ送信する。
監視装置112は、地絡計測装置113における出力部13から送信された検知結果を受信し、受信した検知結果に基づいて、自己の監視装置112の監視装置IDを示す地絡検知情報を作成する。
具体的には、再び図14を参照して、監視装置112における検出処理部11は、たとえば、地絡計測装置113における出力部13からローレベルの電圧を受けた場合、地絡が発生していないと判断する。
一方、検出処理部11は、地絡計測装置113における出力部13からハイレベルの電圧を受けた場合、地絡が発生していると判断し、自己の監視装置IDを示す地絡検知情報を作成する。
そして、検出処理部11は、送信元IDが自己の監視装置IDであり、送信先IDが収集装置151のIDであり、データ部分に地絡検知情報を含む計測情報パケットを作成する。そして、検出処理部11は、作成した計測情報パケットを通信部14へ出力する。なお、検出処理部11は、計測情報パケットにシーケンス番号を含めてもよい。
通信部14は、検出処理部11から受けた計測情報パケットを収集装置151へ送信する。
より詳細には、通信部14は、地絡検知情報を含む計測情報パケットを電力線すなわち集約ライン5を介して差動伝送する。
ここで、第2の計測情報は、地絡箇所を監視装置112単位で特定するために用いられる。
たとえば、地絡が発生したプラス側集約ライン5pに電気的に接続されている他の接続箱76におけるプラス側集約ライン5pにおける交流電圧の計測値は、対応のノード18Aおよび地絡箇所間に数十メートル〜数百メートルの電力線などの十分なインピーダンスが存在するため、変化しない。
このため、他の接続箱76における地絡計測装置113において計測される第1の電圧の計測結果すなわち実効値Vkおよび第2の電圧の計測結果すなわち実効値Vnの差は小さい。
このため、他の接続箱76における地絡計測装置113は、地絡箇所が上記プラス側集約ライン5pおよびグランド間である場合、当該地絡箇所における地絡を検知することが困難である。
すなわち、監視システム302において、地絡計測装置113により、接続箱76ごとにすなわち監視装置112ごとに地絡が検知される。
[変形例]
地絡計測装置113は、検知部12を備えない構成であってもよい。この場合、電圧センサ17Cは、第1の電圧の計測結果および第2の電圧の計測結果を出力部13へ出力する。
出力部13は、電圧センサ17Cから受けた第1の電圧の計測結果すなわち実効値Vkを示すアナログ信号、および第2の電圧の計測結果すなわち実効値Vnを示すアナログ信号を、発電部78の出力の計測結果を示す第2の計測情報としてたとえば同軸ケーブルを介して監視装置112へ送信する。
監視装置112は、地絡計測装置113における出力部13から送信された第2の計測情報を受信し、受信した第2の計測情報の示す計測結果に基づいて、計測情報パケットを作成する。
より詳細には、監視装置112における検出処理部11は、たとえば、所定時間ごとに、地絡計測装置113における出力部13から受けた上記各アナログ信号に対して平均化およびフィルタリング等の信号処理を行った信号をデジタル信号に変換する。
そして、検出処理部11は、送信元IDが自己の監視装置IDであり、送信先IDが収集装置151のIDであり、作成した各デジタル信号の示す計測値および監視装置IDをデータ部分に含む計測情報パケットを作成する。そして、検出処理部11は、作成した計測情報パケットを通信部14へ出力する。なお、検出処理部11は、計測情報パケットにシーケンス番号および自己が作成する上述の第1の計測情報を含めてもよい。
通信部14は、検出処理部11から受けた計測情報パケットを収集装置151へ送信する。
より詳細には、通信部14は、当該計測情報パケットを電力線すなわち集約ライン5を介して差動伝送する。
図17は、本開示の第2の実施の形態に係る地絡計測装置が地絡を検知する際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。
図17を参照して、まず、地絡計測装置113は、太陽電池パネル79を含む発電部78の出力を計測し、計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する監視装置112の出力端側において、プラス側集約ライン5pにおけるノード18Aおよびグランド間の電圧Vpならびにマイナス側集約ライン5nにおけるノード18Bおよびグランド間の電圧Vmを計測する。(ステップS301)。
次に、地絡計測装置113は、計測した電圧Vpおよび計測した電圧Vmに基づいて、実効値Vkおよび実効値Vnを示す信号をそれぞれ生成する(ステップS302)。
次に、地絡計測装置113は、生成した各実効値を示す信号の差を増幅した、差分値Vdfを示す信号を生成する。(ステップS303)。
次に、地絡計測装置113は、生成した信号の示す差分値Vdfの絶対値を示す信号を生成する。(ステップS304)。
次に、地絡計測装置113は、発電部78の出力の計測結果を示す第2の計測情報を用いて、地絡箇所を監視装置112単位で特定する(ステップS305)。
地絡計測装置113は、当該信号の示す差分値Vdfの絶対値と閾値Vthとを比較し、差分値Vdfが閾値Vth未満である場合(ステップS305でNO)、地絡が発生していない旨の検知結果を示すローレベルの電圧を第2の計測情報として監視装置112へ出力する(ステップS306)。そして、地絡計測装置113は、地絡の検知を継続する(ステップS301)。
一方、地絡計測装置113は、差分値Vdfが閾値Vth以上である場合(ステップS305でYES)、集約ライン5において地絡が発生していると判定し、地絡が発生している旨の検知結果を示すハイレベルの電圧を第2の計測情報として監視装置112へ出力する(ステップS307)。そして、地絡計測装置113は、地絡の検知を継続する(ステップS301)。
図18は、本開示の第2の実施の形態に係る地絡計測装置の変形例が地絡を検知するために用いる第2の計測情報を出力する際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。
図18を参照して、まず、地絡計測装置113は、太陽電池パネル79を含む発電部78の出力を計測し、計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する監視装置112の出力端側において、プラス側集約ライン5pにおけるノード18Aおよびグランド間の電圧Vpならびにマイナス側集約ライン5nにおけるノード18Bおよびグランド間の電圧Vmを計測する。(ステップS401)。
次に、地絡計測装置113は、計測した電圧Vpおよび計測した電圧Vmに基づいて、実効値Vkおよび実効値Vnを示す信号をそれぞれ生成する(ステップS402)。
次に、地絡計測装置113は、生成した各信号を第2の計測情報として監視装置112へ出力する(ステップS403)。そして、地絡計測装置113は、電圧Vpおよび電圧Vmの計測を継続する(ステップS401)。
なお、本開示の第2の実施の形態に係る監視システムでは、監視装置112と、地絡計測装置113とは別個の装置であるとしたが、これに限定するものではない。監視システム302において、地絡計測装置113が、監視装置112に含まれる構成であってもよい。
また、本開示の第1の実施の形態に係る監視装置111における電圧センサ17Bの回路構成が、図15に示す地絡計測装置113における電圧センサ17Cと同様の回路構成であってもよい。また、本開示の第1の実施の形態に係る監視装置111における検出処理部11が、図16に示す地絡計測装置113における検知部12と同様の回路を備える構成であってもよい。
また、本開示の第2の実施の形態に係る地絡計測装置では、電圧センサ17Cは、抵抗21Aおよび抵抗21Bを含む構成であるとしたが、これに限定するものではない。電圧センサ17Cは、電圧の計測が可能な他の構成の回路を含んでもよい。
また、本開示の第2の実施の形態に係る地絡計測装置では、電圧センサ17Cは、フィルタ22を含む構成であるとしたが、これに限定するものではない。電圧センサ17Cは、要求される性能等に応じてフィルタ22を含まない構成であってもよい。
また、本開示の第2の実施の形態に係る監視システムでは、地絡計測装置113が複数の比較回路29を備える構成であってもよい。この場合、図16に示す例では、各比較回路29の非反転入力端子は、絶対値回路28の出力端子に接続される。また、複数の比較回路29の反転入力端子は、互いに異なる閾値Vthを示す電圧を出力する複数の回路にそれぞれ接続される。
そして、各比較回路29は、自己の非反転入力端子への入力信号すなわち絶対値回路28から受けた信号と、自己の反転入力端子への入力電圧との比較結果を、地絡が発生しているか否かの検知結果として出力部13へ出力する。
出力部13は、たとえば、各比較回路29から受けた検知結果をたとえば同軸ケーブルを介して監視装置112へ送信する。
監視装置112における検出処理部11は、地絡計測装置113における出力部13から送信された各検知結果を受信し、受信した各検知結果に基づいて、自己の監視装置112の監視装置IDと、上記互いに異なる閾値Vthのうちの差分値Vdfが超えた閾値Vthとを示す地絡検知情報を作成する。
これにより、たとえば、複数の地絡計測装置113において地絡が検知された場合、管理者において差分値Vdfがいずれの閾値Vthを超えたかを認識することができるため、より詳細に地絡箇所を特定することができる。
以上のように、本開示の第2の実施の形態に係る地絡計測装置では、電圧センサ17Cは、太陽電池パネル79を含む発電部78の出力を計測し、計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する監視装置112の出力端側において、電力線の一方の線およびグランド間の第1の電圧、および電力線の他方の線およびグランド間の第2の電圧を計測する。出力部13は、電圧センサ17Cの計測結果を示す第2の計測情報、または当該計測結果に基づく第2の計測情報を出力する。
このような構成により、計測情報等が差動伝送される電力線における交流電圧の変化の計測結果を利用することができるため、地絡の検知機能を簡易な構成で追加することができる。また、電力線およびグランド間の各電圧を計測する構成により、電力線のインピーダンスの変化に起因する電圧の計測値の相違を利用して、地絡が電力線のプラス側ラインにおいて発生しているか、またはマイナス側ラインにおいて発生しているかを特定することができる。また、計測情報等が常時差動伝送される場合、経時変化を容易に監視することができるため、ノイズ要因となる天候の変化等による接地抵抗の変化が計測結果に与える影響を抑えることができる。
したがって、本開示の第2の実施の形態に係る地絡計測装置では、太陽光発電システムにおいて、地絡の発生をより簡易に検知することができる。
また、本開示の第2の実施の形態に係る地絡計測装置では、検知部12は、第2の計測情報に基づいて、電力線に対応する回路における地絡を検知する。
このような構成により、電圧計測を行うとともに、計測した電力線およびグランド間の各電圧を利用して、地絡を検知することができる。また、差動増幅回路等のアナログ回路で構成された検知部を用いる構成により、地絡を検知する機能を低コストで追加することができる。
また、本開示の第2の実施の形態に係る地絡計測装置では、出力部13は、第2の計測情報を電力線とは異なる種類の伝送路を介して監視装置112へ送信する。
このような構成により、電力線を用いた通信機能を備えない簡易な構成で、監視装置112の通信機能を利用して第2の計測情報を電力線経由で他の装置へ伝送することができる。
また、本開示の第2の実施の形態に係る地絡計測装置では、抵抗21Aが電力線の一方とグランドとの間に接続され、抵抗21Bが電力線の他方とグランドとの間に接続される。抵抗21Aおよび抵抗21Bのインピーダンスは、電力線に対応する回路における地絡箇所とグランドとの間の所定のインピーダンスよりも大きい。
このような構成により、簡易な回路で電圧を検出するとともに、地絡発生時のインピーダンスを考慮した計測感度の向上を実現することができる。
また、本開示の第2の実施の形態に係る地絡計測装置では、抵抗21Aが電力線の一方とグランドとの間に接続され、抵抗21Bが電力線の他方とグランドとの間に接続され、フィルタ22が電力線と抵抗21Aおよび抵抗21Bとの間に接続される。フィルタ22の通過帯域は、監視装置112が電力線を介した通信に用いる通信信号の帯域を含む。
このような構成により、簡易な回路で電圧を検出するとともに、電力線における通信帯域を考慮した計測感度の向上を実現することができる。
また、本開示の第2の実施の形態に係る計測方法では、まず、太陽電池パネル79を含む発電部78の出力を計測し、計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する監視装置112の出力端側において、電力線の一方の線およびグランド間の第1の電圧、および電力線の他方の線およびグランド間の第2の電圧を計測する。次に、計測結果を示す第2の計測情報、または計測結果に基づく第2の計測情報を出力する。
このような構成により、計測情報等が差動伝送される電力線における交流電圧の変化の計測結果を利用することができるため、地絡の検知機能を簡易な構成で追加することができる。また、電力線およびグランド間の各電圧を計測する構成により、電力線のインピーダンスの変化に起因する電圧の計測値の相違を利用して、地絡が電力線のプラス側ラインにおいて発生しているか、またはマイナス側ラインにおいて発生しているかを特定することができる。また、計測情報等が常時差動伝送される場合、経時変化を容易に監視することができるため、ノイズ要因となる天候の変化等による接地抵抗の変化が計測結果に与える影響を抑えることができる。
したがって、本開示の第2の実施の形態に係る計測方法では、太陽光発電システムにおいて、地絡の発生をより簡易に検知することができる。
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係る監視システムと同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
次に、本開示の他の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第3の実施の形態>
本実施の形態は、第2の実施の形態に係る監視システムと比べてハードウェア構成が異なる地絡計測装置を備える監視システムに関する。以下で説明する内容以外は第1の実施の形態に係る監視システムおよび第2の実施の形態に係る監視システムと同様である。
図19は、本開示の第3の実施の形態に係る地絡計測装置の構成を示す図である。
図19を参照して、地絡計測装置114は、電圧センサ17Dと、検知部34と、出力部13とを備える。電圧センサ17Dは、第1の抵抗21Aと、第2の抵抗21Bと、フィルタ22と、保護回路23と、トランス24と、A/Dコンバータ(ADC:Analog―to―Digital Converter)33A,33Bとを含む。検知部34は、CPU(Central Processing Unit)35を含む。トランス24は、たとえば同じ巻数の1次側コイルL1および2次側コイルL2を有する。
地絡計測装置114において、電圧センサ17Dにおけるフィルタ22、保護回路23、トランス24、抵抗21Aおよび抵抗21Bの動作は、それぞれ、図15に示す地絡計測装置113の電圧センサ17Cにおけるフィルタ22、保護回路23、トランス24、抵抗21Aおよび抵抗21Bの動作と同様である。
抵抗21Aの第1端は、ADC33Aの入力端子に接続される。ADC33Aは、抵抗21Aの第1端および接地ノードすなわちグランド間の電圧のサンプリング処理を行う。
より詳細には、ADC33Aは、抵抗21Aの第1端およびグランド間に印加されている交流電圧Vpを、サンプリング周期ごとにqビット(qは2以上の整数)のデジタル信号Vdpに変換し、当該デジタル信号Vdpを第1の電圧の計測結果として検知部34へ出力する。
抵抗21Bの第1端は、ADC33Bの入力端子に接続される。ADC33Bは、抵抗21Bの第1端および接地ノードすなわちグランド間の電圧のサンプリング処理を行う。
より詳細には、ADC33Bは、抵抗21Bの第1端およびグランド間に印加されている交流電圧Vmを、サンプリング周期ごとにqビットのデジタル信号Vdmに変換し、当該デジタル信号Vdmを第2の電圧の計測結果として検知部34へ出力する。
検知部34におけるCPU35は、上記第1の電圧の計測結果および上記第2の電圧の計測結果を示す第2の計測情報に基づいて、電力線たとえば集約ライン5に対応する回路における地絡を検知する。
より詳細には、CPU35は、電圧センサ17DにおけるADC33Aから受けたデジタル信号Vdpおよび電圧センサ17DにおけるADC33Bから受けたデジタル信号Vdmに基づいて、電力線すなわち集約ライン5に対応する回路における地絡を検知する。
具体的には、CPU35は、たとえば、電圧センサ17DにおけるADC33Aから受けたデジタル信号Vdpの示す所定時間ごとの複数のデジタル値のうちの最大値を2の平方根で除することにより、抵抗21Aの第1端およびグランド間に印加されている交流電圧Vpの実効値Vkを算出する。
また、CPU35は、電圧センサ17DにおけるADC33Bから受けた電圧センサ17DにおけるADC33Bから受けたデジタル信号Vdmの示す所定時間ごとの複数のデジタル値のうちの最大値を2の平方根で除することにより、抵抗21Bの第1端およびグランド間に印加されている交流電圧Vmの実効値Vnを算出する。
そして、CPU35は、たとえば、算出した実効値Vkおよび実効値Vnの電圧比Rv、すなわち(Vk/Vn)を算出する。
電圧比Rvは、プラス側集約ライン5pおよびマイナス側集約ライン5nにおいて地絡していない場合、1に近い数値となる。
一方、電圧比Rvは、地絡箇所がプラス側集約ライン5pである場合、実効値Vkが小さくなるため、1より小さい数値となる。
また、電圧比Rvは、地絡箇所がマイナス側集約ライン5nである地絡した場合、実効値Vnが小さくなるため、1より大きい数値となる。
CPU35は、算出した電圧比Rvに基づいて集約ライン5における地絡を検知し、地絡が発生しているか否かの検知結果を出力部13へ出力する。
より詳細には、CPU35は、算出した電圧比Rvが、1より大きい所定の閾値Th1たとえば1.5以上である場合、マイナス側集約ライン5nに対応する回路において地絡(以下、マイナス地絡とも称する。)が発生していると判定し、マイナス地絡の発生を示す検知結果を出力部13へ出力する。
また、CPU35は、たとえば、算出した電圧比Rvが、1より小さい所定の閾値Th2たとえば0.5未満である場合、プラス側集約ライン5pに対応する回路において地絡(以下、プラス地絡とも称する。)が発生していると判定し、プラス地絡の発生を示す検知結果を出力部13へ出力する。
また、CPU35は、たとえば、算出した電圧比Rvが、所定の閾値Th2以上、かつ所定の閾値Th1未満である場合、プラス側集約ライン5pおよびマイナス側集約ライン5nの各々に対応する回路において地絡が発生していないと判定し、地絡が発生していない旨を示す検知結果を出力部13へ出力する。
出力部13は、検知部34におけるCPU35から受けた検知結果を示す信号を、発電部78の出力の計測結果に基づく第2の計測情報として出力する。
より詳細には、出力部13は、当該検知結果がマイナス地絡の発生かまたはプラス地絡の発生である場合、ハイレベルの電圧をたとえば同軸ケーブルを介して監視装置112へ送信する。
一方、出力部13は、地絡が発生していない旨の検知結果である場合、ローレベルの電圧をたとえば同軸ケーブルを介して監視装置112へ送信する。
[変形例]
地絡計測装置114は、検知部34を備えない構成であってもよい。この場合、電圧センサ17Dは、第1の電圧の計測結果および第2の電圧の計測結果を出力部13へ出力する。
出力部13は、電圧センサ17Dから受けた第1の電圧の計測結果すなわちデジタル信号Vdp、および第2の電圧の計測結果すなわちデジタル信号Vdpを、発電部78の出力の計測結果を示す第2の計測情報としてたとえば同軸ケーブルを介して監視装置112へ送信する。
監視装置112は、地絡計測装置113における出力部13から送信された第2の計測情報を受信し、受信した第2の計測情報の示す各計測結果に基づいて、計測情報パケットを作成する。
より詳細には、監視装置112における検出処理部11は、たとえば、所定時間ごとに、地絡計測装置113における出力部13から受けた上記2つのデジタル信号に基づいて、実効値Vkおよび実効値Vnをそれぞれ算出する。
そして、検出処理部11は、送信元IDが自己の監視装置IDであり、送信先IDが収集装置151のIDであり、算出した実効値Vkおよび実効値Vnならびに監視装置IDをデータ部分に含む計測情報パケットを作成する。そして、検出処理部11は、作成した計測情報パケットを通信部14へ出力する。なお、検出処理部11は、計測情報パケットにシーケンス番号および自己が作成する上述の第1の計測情報を含めてもよい。
通信部14は、検出処理部11から受けた計測情報パケットを収集装置151へ送信する。
より詳細には、通信部14は、第2の計測情報を示す計測情報パケットを電力線すなわち集約ライン5を介して差動伝送する。
なお、地絡計測装置114は、第2の計測情報を同軸ケーブルを介して監視装置112へ送信する構成に限らず、無線伝送路等の他の経路を介して第2の計測情報を管理者等へ通知する構成であってもよい。
より詳細には、地絡計測装置114における出力部13は、検知部34におけるCPU35から受けた検知結果、または電圧センサ17Dから受けた発電部78の出力の計測結果を含む無線信号を生成し、生成した無線信号を判定装置101、および監視システム301の外部装置等へ送信する。
図20は、本開示の第3の実施の形態に係る地絡計測装置が地絡を検知する際の動作手順の他の例を定めたフローチャートである。
図20を参照して、まず、地絡計測装置114は、太陽電池パネル79を含む発電部78の出力を計測し、計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する監視装置112の出力端側において、プラス側集約ライン5pにおけるノード18Aおよびグランド間の電圧Vpならびにマイナス側集約ライン5nにおけるノード18Bおよびグランド間の電圧Vmを計測する。(ステップS501)。
次に、地絡計測装置114は、計測した電圧Vpおよび電圧Vmを、それぞれデジタル信号Vdpおよびデジタル信号Vdmに変換する(ステップS502)。
次に、地絡計測装置114は、所定時間ごとの複数のデジタル信号Vdp、および所定時間ごとの複数のデジタル信号Vdmに基づいて、抵抗21Aの第1端およびグランド間に印加されている交流電圧Vpの実効値Vk、ならびに抵抗21Bの第1端およびグランド間に印加されている交流電圧Vmの実効値Vnをそれぞれ算出する(ステップS503)。
次に、地絡計測装置114は、発電部78の出力の計測結果を示す第2の計測情報を用いて、地絡箇所を監視装置112単位で特定する。
より詳細には、地絡計測装置114は、算出した実効値Vkおよび実効値Vnに基づいて、電圧比Rvを算出する(ステップS504)。
次に、地絡計測装置114は、算出した電圧比Rvが所定の閾値Th2未満である場合(ステップS505でYES)、プラス地絡が発生していると判定し(ステップS507)、検知結果としてハイレベルの電圧を第2の計測情報として監視装置112へ出力する(ステップS510)。そして、地絡計測装置114は、地絡の検知を継続する(ステップS501)。
一方、地絡計測装置114は、算出した電圧比Rvが所定の閾値Th2以上であり(ステップS505でNO)、かつ閾値Th2より大きい所定の閾値Th1以上である場合(ステップS506でYES)、マイナス地絡が発生していると判定し(ステップS508)、検知結果としてハイレベルの電圧を第2の計測情報として監視装置112へ出力する(ステップS510)。そして、地絡計測装置114は、地絡の検知を継続する(ステップS501)。
他方、地絡計測装置114は、算出した電圧比Rvが所定の閾値Th2以上であり(ステップS505でNO)、かつ所定の閾値Th1未満である場合(ステップS506でNO)、プラス側集約ライン5pおよびマイナス側集約ライン5nの各々に対応する回路において地絡が発生していないと判定し(ステップS509)、検知結果としてローレベルの電圧を第2の計測情報として監視装置112へ出力する(ステップS511)。そして、地絡計測装置114は、地絡の検知を継続する(ステップS501)。
図21は、本開示の第3の実施の形態に係る地絡計測装置の変形例が地絡を検知するために用いる第2の計測情報を出力する際の動作手順の一例を定めたフローチャートである。
図21を参照して、まず、地絡計測装置114は、太陽電池パネル79を含む発電部78の出力を計測し、計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する監視装置112の出力端側において、プラス側集約ライン5pにおけるノード18Aおよびグランド間の電圧Vpならびにマイナス側集約ライン5nにおけるノード18Bおよびグランド間の電圧Vmを計測する。(ステップS601)。
次に、地絡計測装置114は、計測した電圧Vpおよび電圧Vmを、デジタル信号Vdpおよびデジタル信号Vdmにそれぞれ変換する(ステップS602)。
次に、地絡計測装置114は、変換したデジタル信号Vdpおよびデジタル信号Vdmを第2の計測情報として監視装置112へ出力する(ステップS603)。そして、地絡計測装置113は、電圧Vpおよび電圧Vmの計測を継続する(ステップS601)。
図22は、本開示の第3の実施の形態に係る地絡計測装置の構成の他の例を示す図である。
図22を参照して、地絡計測装置115は、図19に示す地絡計測装置114と比べて、出力部13の代わりに出力部43を備え、さらに、記憶装置31を備える。
出力部43は、第2の計測情報を、たとえばUSB(Universal Serial Bus)メモリ等の記憶装置31に保存する。
地絡計測装置115における出力部43は、たとえば、検知部34におけるCPU35から受けた検知結果に基づいて、自己の地絡計測装置114のID(以下、地絡計測装置IDとも称する。)を示す地絡検知情報を第2の計測情報として作成する。
より詳細には、出力部43は、たとえば、当該検知結果がマイナス地絡の発生を示すか、またはプラス地絡の発生を示す場合、自己の地絡計測装置IDを示す地絡検知情報を第2の計測情報として作成する。そして、出力部43は、作成した第2の計測情報を記憶装置31に保存する。なお、記憶装置31は、地絡計測装置114の外部に設けられてもよい。
なお、地絡計測装置115は、検知部34を備えない構成であってもよい。この場合、地絡計測装置115における出力部43は、たとえば、電圧センサ17Dから受けた第1の電圧の計測結果すなわちデジタル信号Vdpの示す値、および第2の電圧の計測結果すなわちデジタル信号Vdpの示す値を第2の計測情報として記憶装置31に保存する。
図23は、本開示の第3の実施の形態に係る地絡計測装置の構成の他の例を示す図である。
図23を参照して、地絡計測装置116は、図19に示す地絡計測装置114と比べて、出力部13の代わりに出力部53を備える。出力部53は、プラス側電源線32pおよびマイナス側電源線32nを有する。
出力部53は、集約ライン2,5を介して電力線通信を行うことにより、第2の計測情報を監視装置112または収集装置151へ送信する。
地絡計測装置116は、たとえば、プラス側集約ライン5pおよびマイナス側集約ライン5nとそれぞれプラス側電源線32pおよびマイナス側電源線32nを介して電気的に接続されている。以下、プラス側電源線32pおよびマイナス側電源線32nの各々を、電源線32とも称する。
地絡計測装置116における出力部53は、第2の計測情報を含む計測情報パケットを作成する。
より詳細には、たとえば、検知部34におけるCPU35から受けた検知結果がマイナス地絡の発生を示すか、またはプラス地絡の発生を示す場合、自己の地絡計測装置IDを示す地絡検知情報を作成する。
そして、出力部53は、送信元IDが自己の地絡計測装置IDであり、送信先IDが監視装置112のIDまたは収集装置151のIDであり、データ部分に第2の計測情報として地絡検知情報を含む計測情報パケットを作成する。なお、出力部53は、計測情報パケットにシーケンス番号を含めてもよい。
なお、地絡計測装置116は、検知部34を備えない構成であってもよい。この場合、地絡計測装置116における出力部53は、たとえば、所定時間ごとに、電圧センサ17Dから受けた第1の電圧の計測結果すなわちデジタル信号Vdpの示す値、および第2の電圧の計測結果すなわちデジタル信号Vdpの示す値に基づいて、実効値Vkおよび実効値Vnをそれぞれ算出し、算出した実効値Vkおよび実効値Vnを第2の計測情報としてデータ部分に含む計測情報パケットを作成する。
そして、出力部53は、作成した計測情報パケットを監視装置112または収集装置151へ送信する。
より詳細には、出力部53は、第2の計測情報を示す計測情報パケットを電力線すなわち集約ライン5を介して差動伝送する。
なお、本開示の第3の実施の形態に係る監視システムでは、監視装置112と、地絡計測装置114、地絡計測装置115および地絡計測装置116とは別個の装置であるとしたが、これに限定するものではない。監視システム302において、地絡計測装置114、地絡計測装置115および地絡計測装置116が、監視装置112に含まれる構成であってもよい。
また、本開示の第1の実施の形態に係る監視装置111における電圧センサ17Bの回路構成が、図19に示す地絡計測装置114における電圧センサ17Dと同様の回路構成であってもよい。また、本開示の第1の実施の形態に係る監視装置111における検出処理部11が、図19に示す地絡計測装置114における検知部34と同様の回路を備える構成であってもよい。また、本開示の第1の実施の形態に係る監視装置111における検出処理部11が、図22に示す地絡計測装置115における出力部43および記憶装置31と同様の回路、または図23に示す地絡計測装置116における出力部53と同様の回路を備える構成であってもよい。
また、本開示の第3の実施の形態に係る監視システムでは、地絡計測装置114,115,116は、たとえば、電圧比Rvが閾値Th1以上である、すなわちプラス地絡が発生しているか、または電圧比Rvが閾値Th2未満である、すなわちマイナス地絡が発生している場合、検知結果として電圧比Rvを示す情報を監視装置112へ送信する構成であってもよい。この場合、監視装置112は、地絡計測装置114,115,116から受けた情報の示す電圧比Rvを含む地絡検知情報を作成して収集装置151へ送信する。
これにより、たとえば、複数の地絡計測装置において地絡が検知された場合、管理者において電圧比Rvを認識することができるため、より詳細に地絡箇所を特定することができる。
本開示の第3の実施の形態に係る地絡計測装置では、電圧計測を行うとともに、計測した電力線およびグランド間の各電圧を利用して、地絡を検知することができる。また、検知部にCPU等の演算処理装置を用いる構成により、たとえば、電圧比の算出等の演算処理および当該演算処理に用いる閾値の変更処理等を容易に行うことができるため、柔軟性の高い地絡計測装置を実現することができる。具体的には、検知部34にCPU35を用いる構成により、たとえば、電圧比Rvの算出および当該電圧比Rvと比較すべき閾値の変更等を容易に行うことができる。
その他の構成および動作は第1の実施の形態に係る監視システムおよび第2の実施の形態に係る監視システムと同様であるため、ここでは詳細な説明を繰り返さない。
上記実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
以上の説明は、以下に付記する特徴を含む。
[付記1]
監視装置であって、
太陽電池パネルを含む発電部の出力を計測する第1の計測部と、
前記第1の計測部の計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する通信部と、
前記通信部の出力端側において、前記電力線の一方の線およびグランド間の第1の電圧、および前記電力線の他方の線およびグランド間の第2の電圧を計測する第2の計測部を備え、
前記通信部は、さらに、前記第2の計測部の計測結果を示す第2の計測情報を前記電力線を介して差動伝送し、
前記第2の計測情報は、地絡箇所を前記監視装置単位で特定するために用いられ、
前記発電部は、複数の太陽電池パネルが直列接続されたストリングである、監視装置。
[付記2]
各々が、太陽電池パネルを含む発電部の出力を計測し、計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する複数の監視装置、の出力端側における電圧の計測結果を示す第2の計測情報をそれぞれ取得する取得部と、
前記取得部によって取得された各前記第2の計測情報に基づいて、前記監視装置ごとに前記電力線に対応する回路における地絡を検知する検知部とを備え、
前記監視装置は、前記電力線の一方の線およびグランド間の第1の電圧、および前記電力線の他方の線およびグランド間の第2の電圧を計測し、
前記検知部は、前記第2の計測情報の示す前記第1の電圧の計測結果および前記第2の電圧の計測結果に基づいて、前記地絡を検知し、
前記発電部は、複数の太陽電池パネルが直列接続されたストリングであり、
前記検知部は、前記第2の計測情報の示す前記第1の電圧の計測結果および前記第2の電圧の計測結果の比に基づいて、前記地絡を検知する、判定装置。
[付記3]
太陽電池パネルを含む発電部の出力を計測し、計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する監視装置の出力端側において、前記電力線の一方の線およびグランド間の第1の電圧、および前記電力線の他方の線およびグランド間の第2の電圧を計測する計測部と、
前記計測部の計測結果を示す第2の計測情報、または前記計測結果に基づく第2の計測情報を出力する出力部とを備え、
前記第2の計測情報は、地絡箇所を前記監視装置単位で特定するために用いられ、
前記発電部は、複数の太陽電池パネルが直列接続されたストリングである、地絡計測装置。
1 出力ライン
2,4,5 集約ライン
3 内部ライン
6 キュービクル
7 銅バー
8 PCS
9 電力変換部
11 検出処理部
12,34,87 検知部
13,43,53 出力部
14 通信部
16 電流センサ
17A,17B,17C,17D 電圧センサ
18A,18B ノード
21A,21B 抵抗
22 フィルタ
23 保護回路
24 トランス
25A,25B 積分回路
26,26p,26n,32p,32n 電源線
27 差動増幅回路
28 絶対値回路
29 比較回路
31 記録装置
33A,33B ADC
35 CPU
46 信号線
60 集電ユニット
71 集電箱
72,73,77 銅バー
74 太陽電池ユニット
76 接続箱
78 発電部
79 太陽電池パネル
80 PCSユニット
84 通信処理部
85 記憶部
86 取得部
101 判定装置
111,112 監視装置
113,114,115,116 地絡計測装置
151 収集装置
301,302 監視システム
401 太陽光発電システム

Claims (11)

  1. 監視装置であって、
    太陽電池パネルを含む発電部の出力を計測する第1の計測部と、
    前記第1の計測部の計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する通信部と、
    前記通信部の出力端側において、前記電力線の一方の線およびグランド間の第1の電圧、および前記電力線の他方の線およびグランド間の第2の電圧を計測する第2の計測部を備え、
    前記通信部は、さらに、前記第2の計測部の計測結果を示す第2の計測情報を前記電力線を介して差動伝送する、監視装置。
  2. 異なる前記発電部の出力をそれぞれ計測する複数の前記監視装置が設けられ、
    各前記発電部からの出力ラインが電力変換装置に電気的に接続される、請求項1に記載の監視装置。
  3. 各々が、太陽電池パネルを含む発電部の出力を計測し、計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する複数の監視装置、の出力端側における電圧の計測結果を示す第2の計測情報をそれぞれ取得する取得部と、
    前記取得部によって取得された各前記第2の計測情報に基づいて、前記監視装置ごとに前記電力線に対応する回路における地絡を検知する検知部とを備え、
    前記第2の計測情報は、前記電力線の一方の線およびグランド間の第1の電圧の計測結果、および前記電力線の他方の線およびグランド間の第2の電圧の計測結果を示し、
    前記検知部は、前記第2の計測情報の示す前記第1の電圧の計測結果および前記第2の電圧の計測結果に基づいて、前記地絡を検知する、判定装置。
  4. 太陽電池パネルを含む発電部の出力を計測し、計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する監視装置の出力端側において、前記電力線の一方の線およびグランド間の第1の電圧、および前記電力線の他方の線およびグランド間の第2の電圧を計測する計測部と、
    前記計測部の計測結果を示す第2の計測情報、または前記計測結果に基づく第2の計測情報を出力する出力部とを備える、地絡計測装置。
  5. 前記地絡計測装置は、さらに、
    前記第2の計測情報に基づいて、前記電力線に対応する回路における地絡を検知する検知部を備える、請求項4に記載の地絡計測装置。
  6. 前記出力部は、前記第2の計測情報を電力線とは異なる種類の伝送路を介して前記監視装置へ送信する、請求項4または請求項5に記載の地絡計測装置。
  7. 前記計測部は、
    前記電力線の一方とグランドとの間に接続された第1の抵抗と、
    前記電力線の他方とグランドとの間に接続された第2の抵抗とを含み、
    前記第1の抵抗および前記第2の抵抗のインピーダンスは、前記電力線に対応する回路における地絡箇所とグランドとの間の所定のインピーダンスよりも大きい、請求項4から請求項6のいずれか1項に記載の地絡計測装置。
  8. 前記計測部は、
    前記電力線の一方とグランドとの間に接続された第1の抵抗と、
    前記電力線の他方とグランドとの間に接続された第2の抵抗と、
    前記電力線と前記第1の抵抗および前記第2の抵抗との間に接続されたフィルタとを含み、
    前記フィルタの通過帯域は、前記監視装置が前記電力線を介した通信に用いる通信信号の帯域を含む、請求項4から請求項7のいずれか1項に記載の地絡計測装置。
  9. 監視装置における監視方法であって、
    太陽電池パネルを含む発電部の出力の計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する通信部、の出力端側において、前記電力線の一方の線およびグランド間の第1の電圧、および前記電力線の他方の線およびグランド間の第2の電圧を計測するステップと、
    前記第1の電圧の計測結果および前記第2の電圧の計測結果を示す第2の計測情報を前記電力線を介して差動伝送するステップとを含む、監視方法。
  10. 判定装置における判定方法であって、
    各々が、太陽電池パネルを含む発電部の出力を計測し、計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する複数の監視装置、の出力端側における電圧の計測結果を示す第2の計測情報をそれぞれ取得するステップと、
    取得した各前記第2の計測情報に基づいて、前記監視装置ごとに前記電力線に対応する回路における地絡を検知するステップとを含み、
    前記監視装置は、前記電力線の一方の線およびグランド間の第1の電圧、および前記電力線の他方の線およびグランド間の第2の電圧を計測し、
    前記地絡を検知するステップにおいては、前記第2の計測情報の示す前記第1の電圧の計測結果および前記第2の電圧の計測結果に基づいて、前記地絡を検知する、判定方法。
  11. 地絡計測装置における計測方法であって、
    太陽電池パネルを含む発電部の出力を計測し、計測結果を示す第1の計測情報を電力線を介して差動伝送する監視装置の出力端側において、前記電力線の一方の線およびグランド間の第1の電圧、および前記電力線の他方の線およびグランド間の第2の電圧を計測するステップと、
    計測結果を示す第2の計測情報、または前記計測結果に基づく第2の計測情報を出力するステップとを含む、計測方法。
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