JP2019196095A - 車載装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】自動運転を安全に継続できるように自動運転システムの制御権を管理する車載装置を提供する。【解決手段】乗員情報検知部で取得した車両の乗員の視点および顔の向きを少なくとも含む乗員情報に基づいて、制御権移転優先順位判定部が、自動運転システムの現在の制御権保持者が制御権を保持することが適切か否かを判断し、不適切である場合は、現在の制御権保持者以外の他の乗員から制御権移転者を決定する。制御権移転優先順位判定部は、現在の制御権保持者が目をつぶっていないかの判定(a)、現在の制御権保持者が前方に注意しているかの判定(b)、および、現在の制御権保持者が前方の確認を行っているかの判定(c)の少なくとも1つを行い、判定結果が肯定の場合には、現在の制御権保持者が制御権を保持することが適切と判断し、判定結果が否定の場合は不適切と判断する。【選択図】図3

Description

本発明は、車両の自動運転システムの制御権を管理する車載装置に関する。
近年、自動運転技術が進歩し、自動運転が可能な車両が実現されつつある。このような自動運転が可能な車両では、自動運転システムにより運転手がハンドルなどを操作しなくても目的地に到達することが可能である。
自動運転が可能な車両において自動運転により走行する場合でも、走行ルートの変更、目的地の変更、走行速度の変更、駐車場指定などの操作は必要である。このような操作は、運転席に着座している乗員だけでなく、運転席以外の座席に着座している乗員も行うことができる。つまり、自動運転システムを制御する権利である制御権は、運転席に着座している乗員だけでなく、運転席以外の座席に着座している乗員にも付与されることが望ましい。
特許文献1には、各座席に表示ディスプレイが設置されている車両において、乗員から自動運転システムの制御権移転の要求があった場合に、移転要求者の運転資格の有無を判定し、制御権移転の採否を決定する車載装置が提案されている。
特許第6161856号公報
特許文献1に開示された車載装置では、運転資格の有無により制御権移転の採否を決定することで、制御権の移転により安全な走行が阻害されないことが考慮されているが、自動運転システムの制御権を保持している乗員が、居眠り、体調不良および携帯電話の操作などで制御困難となった場合および操作ミスなどにより意図せず安全な走行を阻害する制御指示を行った場合でも、他に制御権移転要求者がいなければ制御権が保持されたままとなってしまうため、安全面にはまだ課題が残っている。
本発明は上記のような問題を解決するためになされたものであり、自動運転を安全に継続できるように自動運転システムの制御権を管理する車載装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車載装置は、車両に搭載された自動運転システムの制御権を管理する車載装置であって、前記車載装置は、前記車両の乗員の視点および顔の向きを少なくとも含む乗員情報を取得する乗員情報検知部と、少なくとも前記乗員情報に基づいて、前記自動運転システムの現在の制御権保持者が制御権を保持することが適切か否かを判断し、不適切である場合は、現在の制御権保持者以外の他の乗員から制御権移転者を決定する制御権移転優先順位判定部と、を備え、前記乗員情報検知部は、前記乗員の外観を撮影し、撮影した映像を画像処理して、前記乗員の前記視点および前記顔の向きを検出し、前記制御権移転優先順位判定部は、前記現在の制御権保持者の前記視点の検出の有無に基づいて、前記現在の制御権保持者が目をつぶっていないかの判定(a)、前記現在の制御権保持者の前記顔の向きに基づいて、前記現在の制御権保持者が前方に注意しているかの判定(b)、および、前記現在の制御権保持者の前記視点の動きに基づいて前方の確認を行っているかの判定(c)の少なくとも1つを行い、前記判定(a)〜(c)での判定結果が肯定の場合には、前記現在の制御権保持者が制御権を保持することが適切と判断し、前記判定(a)〜(c)での判定結果が否定の場合は不適と判断する。
本発明に係る車載装置によれば、自動運転システムの現在の制御権保持者が制御困難な状況となった場合に他の乗員へ制御権の移転を行うことで安全に自動運転を継続することができる。
本発明に係る実施の形態1の車載装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明に係る実施の形態1の車載装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明に係る実施の形態1の車載装置の制御権移転優先順位判定部での判断フローを説明するフローチャートである。 本発明に係る実施の形態1の車載装置の制御権移転優先順位判定部での制御権移転者の決定動作を説明するフローチャートである。 本発明に係る実施の形態2の車載装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明に係る実施の形態2の車載装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明に係る実施の形態2の車載装置の制御権移転優先順位判定部での判断フローを説明するフローチャートである。 本発明に係る実施の形態3の車載装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明に係る実施の形態3の車載装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明に係る実施の形態3の車載装置の制御権移転優先順位判定部での判断フローを説明するフローチャートである。 本発明に係る実施の形態3の車載装置の制御権移転優先順位判定部での制御権移転者の決定動作を説明するフローチャートである。 情報入力部の入力画面の一例を示す図である。 制御権移転者の運転スキルの判定基準の一例を示す図である。 本発明に係る実施の形態4の車載装置の構成を示す機能ブロック図である。 本発明に係る実施の形態4の車載装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明に係る実施の形態4の車載装置の制御権移転優先順位判定部での判断フローを説明するフローチャートである。
<実施の形態1>
図1は本発明に係る実施の形態1の車載装置100の構成を示す機能ブロック図である。図1に示すように車載装置100は、自車両OVに搭載され、周辺情報取得部1、情報入力部2、乗員情報検知部3および制御権移転優先順位判定部4を備えている。
周辺情報取得部1は、自車両OVの周辺環境の状態を示す周辺情報を取得するセンサ群を有している。周辺情報取得部1のセンサとしては、例えば、GPS(Global Positioning System)、周辺センサ、ナビゲーションシステムなどがある。GPSは、複数のGPS衛星からGPS信号を受信して、自車両OVの位置を測位する。周辺センサは、ミリ波レーダ、超音波ソナーなどの距離感知センサであり、自車両OVの周囲に存在する他車両、歩行者、建物、障害物などの物体の位置を検出すると共に、検出された物体が他車両、歩行者等の移動体である場合は、その移動速度を検出する。ナビゲーションシステムは、GPSで取得した自車両OVの位置情報と地図情報とを用いて、地図画面上に自車両OVの位置を表示したり、目的地までの経路を表示したりする。なお、周辺情報取得部1のセンサはこれらに限られず、自車両OVの周辺環境の状態を認識できるものであれば、車載カメラなどをセンサとして用いても良い。
情報入力部2は、現在の制御権保持者が制御権の放棄を要求(第1の要求)する場合および現在の制御権保持者以外の乗員が制御権の移転を要求(第2の要求)する場合に、それらの要求を入力情報として受け付ける装置であり、例えばタッチパネルディスプレイなどで構成される。タッチパネルディスプレイは各座席に設置されており、少なくとも、制御権放棄要求ボタンおよび制御権移転要求ボタンを有している。なお、情報入力部2は、少なくとも、乗員からの制御権放棄要求および制御権移転要求を認識できる装置であればタッチパネルディスプレイに限定されず、例えば、音声認識装置で構成されていても良い。また、乗員の要求情報の他に、各乗員の運転免許証のゴールドまたはブルーの色情報、事故履歴および自家用車保有情報も入力情報として受け付ける構成を採る場合もある。この構成については後に説明する。
乗員情報検知部3は、乗員の顔の表情、姿勢等の乗員情報を取得する装置である。乗員情報検知部3は、例えばモニタカメラなどの撮影装置と撮影した映像を画像処理する画像処理装置とで構成される。モニタカメラは各座席に設置された情報入力部2に内蔵されており、全乗員の外観を撮影し、撮影した映像の画像を画像処理装置で処理することで乗員の表情、例えば、乗員の顔の向き、視点、瞬きの頻度、姿勢等の乗員情報を検出する。なお、乗員情報検知部3は、現在の制御権保持者の情報は常に検出するが、他の乗員の情報は、現在の制御権保持者が制御権を保持することが適切ではないと判断された場合、または現在の制御権保持者が制御権の放棄要求を行った場合のみに検出するようにしても良い。
また、乗員情報検知部3は、各乗員が座席に座ると、各座席の情報入力部2のモニタカメラで自動的に乗員を撮影し、顔認識をして座席位置と乗員とを関連付けして乗員情報に加える。この情報は、後に説明する制御権移転の優先順位の決定の際に使用することができる。
制御権移転優先順位判定部4は、乗員情報検知部3で取得された乗員情報に基づいて、現在の制御権保持者が制御権を保持することが適切か否かを判定し、不適切である場合は、現在の制御権保持者以外の乗員から制御権移転者を決定する。制御権移転優先順位判定部4は、コンピュータを用いて構成することができ、コンピュータがプログラムを実行することで実現される。より具体的には、制御権移転優先順位判定部4は、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)などのプロセッサで構成され、これらのプロセッサで、図示されない記憶装置に格納されるプログラムを実行することで所定の機能が実現される。
周辺情報取得部1で取得した自車両OVの周辺情報、情報入力部2で取得した要求情報および制御権移転優先順位判定部4での判定結果は、自車両OVに搭載された自動運転システム10に入力される。
自動運転システム10は、入力された周辺情報、制御権移転優先順位判定部での判定結果に基づいて、アクチュエータ5を制御して自車両OVの自動運転制御を行う。
アクチュエータ5は、例えばステアリング、スロットル、ブレーキ、シフト、ウィンカー等の自車両OVの自動運転を実現するために必要な機器の総称である。自動運転を実現するには、自動ブレーキ、ACC(Adaptive Cruise Control)などの自動加減速制御、自動駐車制御および車線維持制御などが必要であり、自動運転システム10は、これらの制御が可能なように、CPU、DSPなどのプロセッサを有し、これらのプロセッサで、図示されない記憶装置に格納されるプログラムを実行することで自動運転を実現する。
通知部6は、自動運転システム10から出力される各種の情報および制御権移転優先順位判定部4での判定結果を乗員に通知する装置であり、液晶表示装置、HUD(Head-Up Display)などの表示装置と、スピーカなどの音声出力装置を有したHMI(Human Machine Interface)である。
次に、図2に示すフローチャートを用いて、車載装置100の動作について説明する。イグニッションキーの投入により車両の電気系統が動作することで車載装置100が動作を開始すると、まず、乗員情報検知部3が全乗員の乗員情報を取得し、撮影した映像の画像を画像処理して乗員情報を取得する(ステップS1)。
次に、乗員情報検知部3で取得された乗員情報に基づいて、制御権移転優先順位判定部4が、現在の制御権保持者が制御権保持者として適切か否かを判断する(ステップS2)。
この判断では、例えば、現在の制御権保持者の視点が小まめに移動する場合は、覚醒度が高く制御権保持に適していると判断するが、目をつぶっている、または一定時間同じ場所に視点が留まっている、前方を見ていない等の場合は、眠っている、または運転に意識が集中していないとして、制御権保持者として適していないと判断する。
なお、視点が小まめに移動しているかの判定は、例えば、視点の動く回数が、例えば、1秒間に1回以上動くか、視点の動きが、フロントガラスから見える前方において180度の範囲でくまなく動くような軌跡を描いているかによって判断できる。視点検出の方法としては、角膜反射法など、既知の様々な方法があるが、本発明においては、何れの方法を採用しても良い。
ここで、ステップS2の判断フローの一例について、図3に示すフローチャートを用いて説明する。図3に示すように、まず、ステップS101において、現在の制御権保持者が目をつぶっているかいないかを判定する。例えば、所定時間視点が検出されず目をつぶっていると判定された場合(Noの場合)は、居眠りしている可能性があるので制御権保持者として不適切と判断される。一方、目をつぶっていないと判定された場合(Yesの場合)は、ステップS102に移行する。
ステップS102では、現在の制御権保持者が前方不注意ではないかを判定する。例えば、携帯電話を操作するなどして顔の向きが下を向いている、または隣の乗員と会話するなどして顔の向きが横を向いており、前方不注意と判定された場合(Noの場合)は、制御権保持者として不適切と判断される。一方、前方不注意ではないと判定された場合(Yesの場合)は、ステップS103に移行する。
ステップS103では、現在の制御権保持者が前方の確認を十分に行っているかを判定する。例えば、視点が小まめに移動しており前方の確認が十分に行われていると判定された場合(Yesの場合)は、制御権保持者として適切と判断される。一方、一定時間同じ場所に視点が留まっており前方の確認が十分に行われていないと判定された場合(Noの場合)は、制御権保持者として不適切と判断される。なお、ステップS101〜ステップS103の判定は、何れか1つだけを実行することでも良い。
ここで、図2のフローチャートの説明に戻り、ステップS2において、現在の制御権保持者が制御権保持者として適切と判断された場合(Yesの場合)は、ステップS1以下の処理を繰り返し、制御権保持者として不適切と判断された場合(Noの場合)は、ステップS3に移行する。
ステップS3では、制御権移転優先順位判定部4が、乗員情報検知部3で取得された乗員情報に基づいて、現在の制御権保持者以外の乗員から制御権移転者を決定する。
ここで、ステップS3の決定動作の一例について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。図4に示すように、まず、ステップS101において、現在の制御権保持者以外の乗員の1人について乗員情報に基づいて、目をつぶっているかいないかを判定し、目をつぶっていると判定された場合(Noの場合)は、居眠りしている可能性があるので制御権移転者とせず、次の乗員に対してステップS101以下の判定を行う。一方、目をつぶっていないと判定された場合(Yesの場合)は、ステップS102に移行する。
ステップS102では、現在の制御権保持者以外の乗員の1人について乗員情報に基づいて、前方不注意ではないかを判定し、前方不注意と判定された場合(Noの場合)は、制御権移転者とせず、次の乗員に対してステップS101以下の判定を行う。一方、前方不注意ではないと判定された場合(Yesの場合)は、ステップS103に移行する。なお、ステップS101およびステップS102の判定は、どちらか1つだけを実行することでも良い。
ステップS103では、現在の制御権保持者以外の全ての乗員についてステップS101およびS102の判定を行ったかについて確認し、全ての乗員について判定を行った場合(Yesの場合)は、ステップS104に移行し、未判定の乗員がいる場合(Noの場合)は、未判定の乗員に対してステップS101以下の判定を行う。
ステップS104では、ステップS101およびS102の条件に該当する乗員を制御権移転者として決定し、制御権移転者が複数人である場合は、座席の位置によって設定された優先順位に基づいて、制御権移転の優先順位を決定する。例えば、運転席を優先順位1位の席とした場合、助手席を優先順位2位の席とし、運転席の真後ろの座席を優先順位3位の座席とし、助手席の真後ろの座席を優先順位4位の座席とするように、運転席から近い順に各座席に優先順位を設定する。なお、基本的には運転席に着座した乗員が最優先で制御権を確保できるように優先順位1位の席としている。
そして、例えば、運転席の真後ろの座席の乗員Aと助手席の真後ろの座席の乗員BとがステップS101およびS102の条件に該当する乗員であった場合は、制御権移転者はこの2人に決定し、その優先順位は乗員A、乗員Bの順とする。なお、ステップS101およびS102の条件に該当する乗員が1人であった場合は、座席の位置に関わらず優先順位1位とする。
ここで、図2のフローチャートの説明に戻り、ステップS3で制御権移転者を決定した後は、当該制御権移転者が次の制御権保持者として自動運転システム10を制御できるように、自動運転システム10に権限の設定を指示する(ステップS4)。
また、次の制御権保持者が決定したことを通知部6を介して乗員に通知する(ステップS5)。この際、制御権移転者が複数である場合は、その全員の氏名と優先順位も通知するようにしても良い。一連のステップが終了すると、ステップS1以下の処理を繰り返す。なお、図2のフローは任意の周期で繰り返すように任意に設定できる。
以上説明したように、本実施の形態1の車載装置100によれば、自動運転システム10の制御権を保持している乗員による自動運転システム10の制御が困難な状況となった場合に、制御権移転優先順位判定部4において制御権移転者としての適正を有する他の乗員を選定し、当該他の乗員に制御権の移転を行うことで、制御権が移転した場合でも、安全に自動運転を継続することができる。
また、制御権移転者が複数いる場合には、座席の位置によって設定された優先順位に基づいて制御権移転の優先順位を設定するので、スムーズな制御権の移転が可能となる。
<実施の形態2>
図5は本発明に係る実施の形態2の車載装置200の構成を示す機能ブロック図である。なお、図5に示す車載装置200は、図1に示した車載装置100とは基本的に同じ構成を有しており、周辺情報取得部1で取得された周辺情報が、制御権移転優先順位判定部4に入力される点で異なっている。
車載装置200の制御権移転優先順位判定部4は、乗員情報検知部3で取得された乗員情報と周辺情報取得部1で取得された周辺情報とに基づいて、現在の制御権保持者が制御権を保持することが適切か否かを判定する。
次に、図6に示すフローチャートを用いて、車載装置200の動作について説明する。車載装置200が動作を開始すると、まず、乗員情報検知部3が全乗員の乗員情報を取得し、撮影した映像の画像を画像処理して乗員情報を取得する(ステップS1)。また、周辺情報取得部1が周辺情報を取得する(ステップS11)。
次に、乗員情報検知部3で取得された乗員情報および周辺情報取得部1で取得された周辺情報に基づいて、制御権移転優先順位判定部4が、現在の制御権保持者が制御権保持者として適切か否かを判断する(ステップS2)。
この判断では、例えば、現在の制御権保持者の視点の移動などに基づいて制御権保持者としての適否を判断するだけでなく、周辺情報に含まれる前方車両の情報に基づいて、例えば、前方車両に衝突する可能性のある速度設定を現在の制御権保持者がしているような場合には、制御権保持者として不適切であると判断する。
ここで、ステップS2の判断フローの一例について、図7に示すフローチャートを用いて説明する。図7に示すように、まず、ステップS200において、周辺情報に含まれる前方車両の情報のうち、前方車両の速度および自車両OVと前方車両との距離に基づいて、自車両の速度設定が前方車両と衝突する可能性がある速度設定となっていないかを判定する。そして、例えば、数分後には衝突する可能性がある速度設定となっている場合(Noの場合)には、制御権保持者として不適切と判断される。一方、衝突する可能性のない速度設定の場合(Yesの場合)には、ステップS201に移行する。
ステップS201では、周辺情報に含まれるGPSで取得した自車両OVの位置情報の時間変化に基づいて乗員のストレスとなるような過度な経路変更がされていないかを判定する。そして、例えば、乗員にストレスを与えるような過度な車線変更を繰り返している場合(Noの場合)には、制御権保持者として不適切と判断される。一方、過度な経路変更がされていない場合(Yesの場合)にはステップS202に移行する。なお、経路変更については、車載カメラを用いて検出した車線と自車両OVとの距離変化に基づいて、自車両OVのふらつきを検出して経路変更としても良く、ふらつきの程度によって乗員へのストレスを与えるような車線変更であるかを判定しても良い。
ステップS202では、周辺情報に含まれる前方車両の情報のうち自車両OVと前方車両との距離の時間変化に基づいて、乗員にストレスを与えるような過度な速度変更がされていないかを判定する。そして、例えば、前方車両に急接近するような加速、減速を繰り返している場合(Noの場合)には、制御権保持者として不適切と判断される。一方、過度な速度変更がされていない場合(Yesの場合)にはステップS203に移行する。なお、速度変更は、自車両OVのタイヤに設けた車輪速センサから取得する車速または加速度センサから取得する加速度に基づいて判定することもできる。なお、周辺情報に基づいた判定としては、ステップS201およびS202の判定は行わず、ステップS200の判定のみとしても良い。
ステップS203では、乗員情報検知部3で取得された乗員情報に基づいて、現在の制御権保持者が目をつぶっているかいないかを判定する。例えば、所定時間視点が検出されず目をつぶっていると判定された場合(Noの場合)は、居眠りしている可能性があるので制御権保持者として不適切と判断される。一方、目をつぶっていないと判定された場合(Yesの場合)は、ステップS204に移行する。
ステップS204では、現在の制御権保持者が前方不注意ではないかを判定する。例えば、携帯電話を操作するなどして顔の向きが下を向いている、または隣の乗員と会話するなどして顔の向きが横を向いており、前方不注意と判定された場合(Noの場合)は、制御権保持者として不適切と判断される。一方、前方不注意ではないと判定された場合(Yesの場合)は、ステップS205に移行する。
ステップS205では、現在の制御権保持者が前方の確認を十分に行っているかを判定する。例えば、視点が小まめに移動しており前方の確認が十分に行われていると判定された場合(Yesの場合)は、制御権保持者として適切と判断される。一方、一定時間同じ場所に視点が留まっており前方の確認が十分に行われていないと判定された場合(Noの場合)は、制御権保持者として不適切と判断される。なお、ステップS203〜ステップS205の判定は、何れか1つだけを実行することでも良い。
ここで、図6のフローチャートの説明に戻り、ステップS2において、現在の制御権保持者が制御権保持者として適切と判断された場合(Yesの場合)は、ステップS1およびS11以下の処理を繰り返し、制御権保持者として不適切と判断された場合(Noの場合)は、ステップS3に移行する。なお、ステップS3以降の処理は、図2を用いて説明した実施の形態1と同じであるので、説明は省略する。
以上説明したように、本実施の形態2の車載装置200によれば、周辺情報に基づいて、過剰な速度設定をしている場合、不適切な速度変更をしている場合および不必要な経路変更をしている場合等、現在の制御権保持者の自動運転の制御に問題がある場合にも、制御権の移転ができるので、不適切な運転により乗員がストレスを受けることを低減できる。
<実施の形態3>
図8は本発明に係る実施の形態3の車載装置300の構成を示す機能ブロック図である。なお、図8に示す車載装置300は、図1に示した車載装置100とは基本的に同じ構成を有しており、情報入力部2から入力された乗員からの要求情報が、制御権移転優先順位判定部4に入力される点で異なっている。
車載装置300の制御権移転優先順位判定部4は、乗員情報検知部3で取得された乗員情報と情報入力部2から入力された乗員からの要求情報とに基づいて、現在の制御権保持者が制御権を保持することが適切か否かを判定する。
次に、図9に示すフローチャートを用いて、車載装置300の動作について説明する。車載装置300が動作を開始すると、まず、乗員情報検知部3が全乗員の乗員情報を取得し、撮影した映像の画像を画像処理して乗員情報を取得する(ステップS1)。また、情報入力部2を介して乗員からの情報入力があった場合は、入力情報を取得する(ステップS21)。
次に、乗員情報検知部3で取得された乗員情報および情報入力部2を介して乗員からの入力情報に基づいて、制御権移転優先順位判定部4が、現在の制御権保持者が制御権保持者として適切か否かを判断する(ステップS2)。
この判断では、例えば、現在の制御権保持者の視点の移動などに基づいて制御権保持者としての適否を判断するだけでなく、現在の制御権保持者が制御権の放棄を要求する場合および現在の制御権保持者以外の乗員から制御権移転の要求があった場合には、乗員の入力情報を優先的に使用して適否を判断する。
ここで、ステップS2の判断フローの一例について、図10に示すフローチャートを用いて説明する。図10に示すように、まず、ステップS300において、乗員からの入力情報に基づいて、現在の制御権保持者から制御権の放棄の要求があるか否かを判定する。そして、制御権の放棄の要求があった場合(Yesの場合)には、車両を制御する意志がないとの意志表示であるので、制御権保持者として不適切と判断される。一方、制御権の放棄の要求がない場合(Noの場合)には、ステップS301に移行する。
ステップS301では、乗員からの入力情報に基づいて、現在の制御権保持者以外の乗員から制御権移転の要求があるか否かを判定する。そして、制御権移転の要求があった場合(Yesの場合)には、ステップS302に移行する。一方、制御権移転の要求がない場合(Noの場合)には、ステップS303以下の処理に移行し、現在の制御権保持者の視点の移動などに基づいて制御権保持者としての適否を判断する。
ステップS302では、現在の制御権保持者に制御権を維持するかについて、例えば情報入力部2を介して確認する処理を行い、情報入力部2を介して現在の制御権保持者から車両の制御権を維持するとの入力情報を受けた場合(Noの場合)には、ステップS303に移行する。一方、車両の制御権を維持しないとの入力情報を受けた場合(Yesの場合)には、制御権保持者として不適切と判断される。
ステップS303では、乗員情報検知部3で取得された乗員情報に基づいて、現在の制御権保持者が目をつぶっているかいないかを判定する。例えば、所定時間視点が検出されず目をつぶっていると判定された場合(Noの場合)は、居眠りしている可能性があるので制御権保持者として不適切と判断される。一方、目をつぶっていないと判定された場合(Yesの場合)は、ステップS304に移行する。
ステップS304では、現在の制御権保持者が前方不注意ではないかを判定する。例えば、携帯電話を操作するなどして顔の向きが下を向いている、または隣の乗員と会話するなどして顔の向きが横を向いており、前方不注意と判定された場合(Noの場合)は、制御権保持者として不適切と判断される。一方、前方不注意ではないと判定された場合(Yesの場合)は、ステップS305に移行する。
ステップS305では、現在の制御権保持者が前方の確認を十分に行っているかを判定する。例えば、視点が小まめに移動しており前方の確認が十分に行われていると判定された場合(Yesの場合)は、制御権保持者として適切と判断される。一方、一定時間同じ場所に視点が留まっており前方の確認が十分に行われていないと判定された場合(Noの場合)は、制御権保持者として不適切と判断される。なお、ステップS303〜ステップS305の判定は、何れか1つだけを実行することでも良い。
ここで、図9のフローチャートの説明に戻り、ステップS2において、現在の制御権保持者が制御権保持者として適切と判断された場合(Yesの場合)は、ステップS1およびS21以下の処理を繰り返し、制御権保持者として不適切と判断された場合(Noの場合)は、ステップS3に移行する。なお、ステップS3以降の処理は、図2を用いて説明した実施の形態1と同じであるので、説明は省略する。
以上説明したように、本実施の形態3の車載装置300によれば、制御権移転優先順位判定部4において、乗員からの要求情報も考慮して現在の制御権保持者の適否を判断するので、適否の判断精度が向上する。例えば、現在の制御権保持者が体調不良となり制御困難となった場合に、乗員情報のみでは体調不良を正確に検知することが難しい場合もあるが、現在の制御権保持者からの制御権の放棄要求を受けた場合は、現在の制御権保持者が制御権を保持することが不適切と判断し、他の乗員に制御権を移転することができるようになる。また、他の乗員から制御権の移転要求を受けた場合は、現在の制御権保持者に移転の意思を確認するので、他の乗員からの移転要求だけで制御権が移転することを防止できる。また、現在の制御権保持者が制御権の維持を望まない場合には、制御権の移転要求をしている乗員に制御権が移転されるので、制御能力があっても制御権の移転を要求していない乗員に制御権が移転することを防ぎ、制御権の移転と放棄が繰り返されることが防止される。
<変形例>
ステップS3においては、制御権移転優先順位判定部4が、乗員情報検知部3で取得された乗員情報だけでなく、乗員からの入力情報に基づいて、現在の制御権保持者以外の乗員から制御権移転者を決定するようにしても良い。
ここで、ステップS3の決定動作の変形例について、図11に示すフローチャートを用いて説明する。図11に示すように、まず、ステップS401において、現在の制御権保持者以外の乗員の1人について乗員情報に基づいて、目をつぶっているかいないかを判定し、目をつぶっていると判定された場合(Noの場合)は、居眠りしている可能性があるので制御権移転者とせず、次の乗員に対してステップS401以下の判定を行う。一方、目をつぶっていないと判定された場合(Yesの場合)は、ステップS402に移行する。
ステップS402では、現在の制御権保持者以外の乗員の1人について乗員情報に基づいて、前方不注意ではないかを判定し、前方不注意と判定された場合(Noの場合)は、制御権移転者とせず、次の乗員に対してステップS401以下の判定を行う。一方、前方不注意ではないと判定された場合(Yesの場合)は、ステップS403に移行する。なお、ステップS401およびステップS402の判定は、どちらか1つだけを実行することでも良い。
ステップS403では、現在の制御権保持者以外の全ての乗員についてステップS401およびS402の判定を行ったかについて確認し、全ての乗員について判定を行った場合(Yesの場合)は、ステップS404に移行し、未判定の乗員がいる場合は、未判定の乗員に対してステップS401以下の判定を行う。
ステップS404では、乗員からの入力情報に基づいて、制御権移転者の運転スキルの順位を判定する。ここでは、運転スキルの順位の判定に、入力情報に含まれる乗員の運転免許証のゴールドまたはブルーの色情報、事故履歴および自家用車保有情報を利用する。
ここで、情報入力部2が運転免許証のゴールドまたはブルーの色情報、事故履歴および自家用車保有情報を受け付ける構成を有する場合の情報入力部2の一例を図12に示す。図12は情報入力部2のタッチパネルディスプレイ20に表示される免許証情報登録画面201を示している。
図12に示されるように、免許証情報登録画面201には、免許証所持の有無、免許証の色、事故履歴および自家用車保有の有無を入力するタッチボタンが設けられており、乗員は、自らの免許証情報に基づいて、所定のタッチボタンを操作することで、免許証情報を入力することができる。なお、免許証情報の入力は任意であり、免許証情報の入力を望まない場合には、免許証情報登録画面201を消去するなどの操作をすれば良い。
また、図12に示されるように、情報入力部2のタッチパネルディスプレイ20には、制御権放棄要求ボタン21および制御権移転要求ボタン22も表示されており、これは、いつでも押せるように、デフォルトとして設定されている。
制御権移転優先順位判定部4は、このような免許証情報登録画面201を介して入力された入力情報に基づいて、制御権移転者の運転スキルの順位を判定するが、その判定基準の一例を図13に示す。
図13においては、運転スキルを1〜8までの8段階に数値化してテーブルで示しており、自家用車保有か自家用車非保有で運転スキルの数値を大きく2つに分類し、分類した2つを免許証の色と事故履歴の有無でさらに分類している。
より具体的には、自家用車保有の場合には運転スキル1〜4とし、自家用車非保有の場合には運転スキル5〜8としている。なお、数値が小さいほど運転スキルが高いことを表している。そして、自家用車保有で免許証の色がゴールドの場合は、事故履歴がない場合は運転スキル1とし、事故履歴がある場合は運転スキル2としている。また、自家用車保有で免許証の色がブルーの場合は、事故履歴がない場合は運転スキル3とし、事故履歴がある場合は運転スキル4としている。自家用車非保有の場合も同様であり、運転スキル5〜8を、免許証の色と事故履歴の有無の組み合わせで分類している。
ステップS404では、このような判定基準に基づいて制御権移転者の運転スキルの順位を判定する。制御権移転者が複数いる場合は、全ての制御権移転者について運転スキルの順位を判定し、ステップS405に移行する。
ステップS405では、ステップS404で判定した運転スキルの順位に基づいて、運転スキルの順位の最高の制御権移転者(順位最高者)が複数人いるかについて確認する。そして、運転スキルの順位最高者が複数いる場合(Yesの場合)は、ステップS406に移行する。一方、運転スキルの順位最高者が1人の場合(Noの場合)は、ステップS407に移行する。
ステップS406では、座席の位置によって設定された優先順位に基づいて、制御権移転の優先順位を決定する。例えば、運転席を優先順位1位の席とした場合、助手席を優先順位2位の席とし、運転席の真後ろの座席を優先順位3位の座席とし、助手席の真後ろの座席を優先順位4位の座席とするように、運転席から近い順に各座席に優先順位を設定する。なお、基本的には運転席に着座した乗員が最優先で制御権を確保できるように優先順位1位の席としている。
そして、例えば、運転席の真後ろの座席の乗員Aと助手席の真後ろの座席の乗員Bとが運転スキルの最高順位者であった場合は、制御権移転者はこの2人に決定し、その優先順位は乗員A、乗員Bの順とする。
ステップS407では、ステップS404で判定した運転スキルの順位に基づいて、制御権移転の優先順位を決定する。なお、運転スキルの順位が最高ではないが、同じ順位の制御権移転者が複数いた場合は、例えば、それらの優先順位は、座席の位置によって設定された優先順位に基づいて、制御権移転の優先順位を決定すれば良い。
このように、乗員からの入力情報に基づいて、制御権移転者の運転スキルの順位を判定し、判定した運転スキルの順位に基づいて、制御権移転の優先順位を決定することで、運転スキルの低い乗員に制御権が移転することを防ぎ、運転スキルの低い乗員が制御権を放棄することを防止して、制御権の移転と放棄が繰り返されることが防止される。
<実施の形態4>
図14は本発明に係る実施の形態4の車載装置400の構成を示す機能ブロック図である。なお、図14に示す車載装置400は、図1に示した車載装置100とは基本的に同じ構成を有しており、周辺情報取得部1で取得された周辺情報が、制御権移転優先順位判定部4に入力され、情報入力部2から入力された乗員からの要求情報が、制御権移転優先順位判定部4に入力される点で異なっている。
車載装置400の制御権移転優先順位判定部4は、乗員情報検知部3で取得された乗員情報、周辺情報取得部1から入力された周辺情報および情報入力部2から入力された乗員からの要求情報とに基づいて、現在の制御権保持者が制御権を保持することが適切か否かを判定する。
次に、図15に示すフローチャートを用いて、車載装置400の動作について説明する。車載装置400が動作を開始すると、まず、乗員情報検知部3が全乗員の乗員情報を取得し、撮影した映像の画像を画像処理して乗員情報を取得する(ステップS1)。また、周辺情報取得部1が周辺情報を取得する(ステップS11)。また、情報入力部2を介して乗員からの情報入力があった場合は、入力情報を取得する(ステップS21)。
次に、乗員情報検知部3で取得された乗員情報、周辺情報取得部1で取得された周辺情報および情報入力部2を介して乗員からの入力情報に基づいて、制御権移転優先順位判定部4が、現在の制御権保持者が制御権保持者として適切か否かを判断する(ステップS2)。
この判断では、例えば、現在の制御権保持者の視点の移動などに基づいて制御権保持者としての適否を判断するだけでなく、周辺情報に含まれる前方車両の情報に基づいて、例えば、前方車両に衝突する可能性のある速度設定を現在の制御権保持者がしているような場合には、制御権保持者として不適切であると判断する。また、現在の制御権保持者が制御権の放棄を要求する場合および現在の制御権保持者以外の乗員から制御権移転の要求があった場合には、乗員の入力情報を最も優先的に使用して適否を判断する。
ここで、ステップS2の判断フローの一例について、図16に示すフローチャートを用いて説明する。図16に示すように、まず、ステップS500において、乗員からの入力情報に基づいて、現在の制御権保持者から制御権の放棄の要求があるか否かを判定する。そして、制御権の放棄の要求があった場合(Yesの場合)には、車両を制御する意志がないとの意志表示であるので、制御権保持者として不適切と判断される。一方、制御権の放棄の要求がない場合(Noの場合)には、ステップS501に移行する。
ステップS501では、乗員からの入力情報に基づいて、現在の制御権保持者以外の乗員から制御権移転の要求があるか否かを判定する。そして、制御権移転の要求があった場合(Yesの場合)には、ステップS502に移行する。一方、制御権移転の要求がない場合(Noの場合)には、ステップS503以下の処理に移行し、周辺情報に基づいて制御権保持者としての適否を判断する。
ステップS502では、現在の制御権保持者に車両の制御権を維持するかについて、例えば情報入力部2を介して確認する処理を行い、情報入力部2を介して現在の制御権保持者から車両の制御権を維持するとの入力情報を受けた場合(Noの場合)には、ステップS503に移行する。一方、車両の制御権を維持しないとの入力情報を受けた場合(Yesの場合)には、制御権保持者として不適切と判断される。
ステップS503では、周辺情報に含まれる前方車両の情報のうち、前方車両の速度および自車両OVと前方車両との距離に基づいて、自車両の速度設定が前方車両と衝突する可能性がある速度設定となっていないかを判定する。そして、例えば、数分後には衝突する可能性がある速度設定となっている場合(Noの場合)には、制御権保持者として不適切と判断される。一方、衝突する可能性のない速度設定の場合(Yesの場合)には、ステップS504に移行する。
ステップS504では、周辺情報に含まれるGPSで取得した自車両OVの位置情報の時間変化に基づいて乗員のストレスとなるような過度な経路変更がされていないかを判定する。そして、例えば、乗員にストレスを与えるような過度な車線変更を繰り返している場合(Noの場合)には、制御権保持者として不適切と判断される。一方、過度な経路変更がされていない場合(Yesの場合)にはステップS505に移行する。なお、経路変更については、車載カメラを用いて検出した車線と自車両OVとの距離変化に基づいて、自車両OVのふらつきを検出して経路変更としても良く、ふらつきの程度によって乗員へのストレスを与えるような車線変更であるかを判定しても良い。
ステップS505では、周辺情報に含まれる前方車両の情報のうち自車両OVと前方車両との距離の時間変化に基づいて、乗員にストレスを与えるような過度な速度変更がされていないかを判定する。そして、例えば、前方車両に急接近するような加速、減速を繰り返している場合(Noの場合)には、制御権保持者として不適切と判断される。一方、過度な速度変更がされていない場合(Yesの場合)にはステップS506に移行する。なお、速度変更は、自車両OVのタイヤに設けた車輪速センサから取得する車速または加速度センサから取得する加速度に基づいて判定することもできる。なお、周辺情報に基づいた判定としては、ステップS504およびS505の判定は行わず、ステップS503の判定のみとしても良い。
ステップS506では、乗員情報検知部3で取得された乗員情報に基づいて、現在の制御権保持者が目をつぶっているかいないかを判定する。例えば、所定時間視点が検出されず目をつぶっていると判定された場合(Noの場合)は、居眠りしている可能性があるので制御権保持者として不適切と判断される。一方、目をつぶっていないと判定された場合(Yesの場合)は、ステップS507に移行する。
ステップS507では、現在の制御権保持者が前方不注意ではないかを判定する。例えば、携帯電話を操作するなどして顔の向きが下を向いている、または隣の乗員と会話するなどして顔の向きが横を向いており、前方不注意と判定された場合(Noの場合)は、制御権保持者として不適切と判断される。一方、前方不注意ではないと判定された場合(Yesの場合)は、ステップS508に移行する。
ステップS508では、現在の制御権保持者が前方の確認を十分に行っているかを判定する。例えば、視点が小まめに移動しており前方の確認が十分に行われていると判定された場合(Yesの場合)は、制御権保持者として適切と判断される。一方、一定時間同じ場所に視点が留まっており前方の確認が十分に行われていないと判定された場合(Noの場合)は、制御権保持者として不適切と判断される。なお、ステップS506〜ステップS508の判定は、何れか1つだけを実行することでも良い。
ここで、図15のフローチャートの説明に戻り、ステップS2において、現在の制御権保持者が制御権保持者として適切と判断された場合(Yesの場合)は、ステップS1、S11およびS21以下の処理を繰り返し、制御権保持者として不適切と判断された場合(Noの場合)は、ステップS3に移行する。なお、ステップS3以降の処理は、図2を用いて説明した実施の形態1と同じであるので、説明は省略する。
以上説明したように、本実施の形態4の車載装置400によれば、制御権移転優先順位判定部4において、乗員からの要求情報も考慮して現在の制御権保持者の適否を判断するので、適否の判断精度が向上する。例えば、現在の制御権保持者が体調不良となり制御困難となった場合に、乗員情報のみでは体調不良を正確に検知することが難しい場合もあるが、現在の制御権保持者からの制御権の放棄要求を受けた場合は、現在の制御権保持者が制御権を保持することが不適切と判断し、他の乗員に制御権を移転することができるようになる。また、他の乗員から制御権の移転要求を受けた場合は、現在の制御権保持者に移転の意思を確認するので、他の乗員からの移転要求だけで制御権が移転することを防止できる。また、現在の制御権保持者が制御権の維持を望まない場合には、制御権の移転要求をしている乗員に制御権が移転されるので、制御能力があっても制御権の移転を要求していない乗員に制御権が移転することを防ぎ、制御権の移転と放棄が繰り返されることが防止される。
<変形例>
なお、ステップS3においては、実施の形態3の変形例において図11を用いて説明したように、制御権移転優先順位判定部4が、乗員情報検知部3で取得された乗員情報だけでなく、乗員からの入力情報に基づいて、制御権移転者の運転スキルの順位を判定し、判定した運転スキルの順位に基づいて、制御権移転の優先順位を決定しても良い。
これにより、運転スキルの低い乗員に制御権が移転することを防ぎ、運転スキルの低い乗員が制御権を放棄することを防止して、制御権の移転と放棄が繰り返されることが防止される。なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 周辺情報取得部、2 情報入力部、3 乗員情報検知部、4 制御権移転優先順位判定部、10 自動運転システム、OV 自車両。
本発明に係る車載装置は、車両に搭載された自動運転システムの制御権を管理する車載装置であって、前記車載装置は、前記車両の乗員の視点および顔の向きを少なくとも含む乗員情報を取得する乗員情報検知部と、少なくとも前記乗員情報に基づいて、前記自動運転システムの現在の制御権保持者が制御権を保持することが適切か否かを判断し、不適切である場合は、現在の制御権保持者以外の他の乗員から制御権移転者を決定する制御権移転優先順位判定部と、を備え、前記乗員情報検知部は、前記乗員の外観を撮影し、撮影した映像を画像処理して、前記乗員の前記視点および前記顔の向きを検出し、前記制御権移転優先順位判定部は、前記現在の制御権保持者の前記視点の検出の有無に基づいて、前記現在の制御権保持者が目をつぶっていないかの判定(a)、前記現在の制御権保持者の前記顔の向きに基づいて、前記現在の制御権保持者が前方に注意しているかの判定(b)、および、前記現在の制御権保持者の前記視点の動きに基づいて前方の確認を行っているかの判定(c)の少なくとも1つを行い、前記判定(a)〜(c)での判定結果が肯定の場合には、前記現在の制御権保持者が制御権を保持することが適切と判断し、前記判定(a)〜(c)での判定結果が否定の場合は不適と判断し、前記車載装置は、前記乗員による入力情報として、少なくとも前記現在の制御権保持者からの制御権の放棄の第1の要求および前記他の乗員からの制御権の移転の第2の要求を受ける情報入力部を備え、前記制御権移転優先順位判定部は、前記判定(a)〜(c)に先立って、前記第1および第2の要求の有無の判定(g)を行い、前記第1の要求があった場合は、前記現在の制御権保持者が制御権を保持することが不適切と判断し、前記第2の要求があった場合は、前記現在の制御権保持者に制御権を維持するかについて確認し、前記現在の制御権保持者が制御権を維持する場合には、前記判定(a)〜(c)の判定を行い、前記情報入力部は、前記入力情報として、前記乗員の運転免許証のゴールドまたはブルーの色情報、事故履歴および自家用車保有情報を受け、前記制御権移転優先順位判定部は、前記現在の制御権保持者が制御権を保持することが不適切と判断した場合は、前記現在の制御権保持者以外の前記他の乗員に対し、前記他の乗員の前記視点の検出の有無に基づいて、前記他の乗員が目をつぶっていないかの判定(d)、および、前記他の乗員の前記顔の向きに基づいて、前記他の乗員が前方に注意しているかの判定(e)を行い、前記判定(d)および(e)での判定結果が全て肯定の乗員を前記制御権移転者として決定し、決定された前記制御権移転者が複数人である場合は、前記運転免許証のゴールドまたはブルーの色情報、前記事故履歴および前記自家用車保有情報に基づいて制御権移転の優先順位を決定する。

Claims (8)

  1. 車両に搭載された自動運転システムの制御権を管理する車載装置であって、
    前記車載装置は、
    前記車両の乗員の視点および顔の向きを少なくとも含む乗員情報を取得する乗員情報検知部と、
    少なくとも前記乗員情報に基づいて、前記自動運転システムの現在の制御権保持者が制御権を保持することが適切か否かを判断し、不適切である場合は、現在の制御権保持者以外の他の乗員から制御権移転者を決定する制御権移転優先順位判定部と、を備え、
    前記乗員情報検知部は、
    前記乗員の外観を撮影し、撮影した映像を画像処理して、前記乗員の前記視点および前記顔の向きを検出し、
    前記制御権移転優先順位判定部は、
    (a)前記現在の制御権保持者の前記視点の検出の有無に基づいて、前記現在の制御権保持者が目をつぶっていないかの判定、
    (b)前記現在の制御権保持者の前記顔の向きに基づいて、前記現在の制御権保持者が前方に注意しているかの判定、および、
    (c)前記現在の制御権保持者の前記視点の動きに基づいて前方の確認を行っているかの判定の少なくとも1つを行い、
    前記判定(a)〜(c)での判定結果が肯定の場合には、前記現在の制御権保持者が制御権を保持することが適切と判断する、前記判定(a)〜(c)での判定結果が否定の場合は不適と判断する、車載装置。
  2. 前記制御権移転優先順位判定部は、
    前記現在の制御権保持者が制御権を保持することが不適切と判断した場合は、
    前記現在の制御権保持者以外の前記他の乗員に対し、
    (d)前記他の乗員の前記視点の検出の有無に基づいて、前記他の乗員が目をつぶっていないかの判定、および、
    (e)前記他の乗員の前記顔の向きに基づいて、前記他の乗員が前方に注意しているかの判定の少なくとも1つを行い、
    前記判定(d)および(e)での判定結果が肯定の場合には、前記他の乗員から前記制御権移転者を決定する、請求項1記載の車載装置。
  3. 前記車載装置は、
    前記車両の前方車両の情報を少なくとも含む周辺情報を取得する周辺情報取得部を備え、
    前記制御権移転優先順位判定部は、
    前記判定(a)〜(c)に先立って、
    (f)前記前方車両の情報のうち、前方車両の速度および前記車両と前記前方車両との距離に基づいて、前記車両が、前記前方車両と衝突する可能性がある速度設定となっていないかの判定を行い、
    前記判定(f)での判定結果が肯定の場合には、前記判定(a)〜(c)の判定を行う、請求項1記載の車載装置。
  4. 前記制御権移転優先順位判定部は、
    決定された前記制御権移転者が複数人である場合は、前記車両の座席の位置によって設定された優先順位に基づいて、制御権移転の優先順位を決定する、請求項2または請求項3記載の車載装置。
  5. 前記車載装置は、
    前記乗員による入力情報として、
    少なくとも前記現在の制御権保持者からの制御権の放棄の第1の要求および前記他の乗員からの制御権の移転の第2の要求を受ける情報入力部を備え、
    前記制御権移転優先順位判定部は、
    前記判定(a)〜(c)に先立って、
    (g)前記第1および第2の要求の有無の判定を行い、
    前記第1の要求があった場合は、前記現在の制御権保持者が制御権を保持することが不適切と判断し、
    前記第2の要求があった場合は、前記現在の制御権保持者に制御権を維持するかについて確認し、前記現在の制御権保持者が制御権を維持する場合には、前記判定(a)〜(c)の判定を行う、請求項1記載の車載装置。
  6. 前記車載装置は、
    前記車両の前方車両の情報を少なくとも含む周辺情報を取得する周辺情報取得部と、
    前記乗員による入力情報として、
    少なくとも前記現在の制御権保持者からの制御権の放棄の第1の要求および前記他の乗員からの制御権の移転の第2の要求を受ける情報入力部と、を備え、
    前記制御権移転優先順位判定部は、
    前記判定(a)〜(c)に先立って、
    (h)前記第1および第2の要求の有無の判定を行い、
    前記第1の要求があった場合は、前記現在の制御権保持者が制御権を保持することが不適切と判断し、
    前記第2の要求があった場合は、前記現在の制御権保持者に制御権を維持するかについて確認し、前記現在の制御権保持者が制御権を維持する場合には、
    (i)前記前方車両の情報のうち、前方車両の速度および前記車両と前記前方車両との距離に基づいて、前記車両が、前記前方車両と衝突する可能性がある速度設定となっていないかの判定を行い、
    前記判定(i)での判定結果が肯定の場合には、前記判定(a)〜(c)の判定を行う、請求項1記載の車載装置。
  7. 前記情報入力部は、
    前記入力情報として
    前記乗員の運転免許証のゴールドまたはブルーの色情報、事故履歴および自家用車保有情報を受け、
    前記制御権移転優先順位判定部は、
    前記現在の制御権保持者が制御権を保持することが不適切と判断した場合は、
    前記現在の制御権保持者以外の前記他の乗員に対し、
    (d)前記他の乗員の前記視点の検出の有無に基づいて、前記他の乗員が目をつぶっていないかの判定、および、
    (e)前記他の乗員の前記顔の向きに基づいて、前記他の乗員が前方に注意しているかの判定を行い、
    前記判定(d)および(e)での判定結果が全て肯定の乗員を前記制御権移転者として決定し、
    決定された前記制御権移転者が複数人である場合は、
    前記運転免許証のゴールドまたはブルーの色情報、前記事故履歴および前記自家用車保有情報に基づいて制御権移転の優先順位を決定する、請求項5または請求項6記載の車載装置。
  8. 前記制御権移転優先順位判定部は、
    前記運転免許証のゴールドまたはブルーの色情報、前記事故履歴および前記自家用車保有情報に基づいて前記制御権移転者の運転スキルの順位を判定し、
    前記運転スキルの順位最高者が複数人である場合は、それらの優先順位は、前記車両の座席の位置によって設定された優先順位に基づいて決定する、請求項7記載の車載装置。
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